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あの作品のキャラがルイズに召喚されました part30

1 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 00:34:53 ID:9c7Xehds
もしもゼロの使い魔のルイズが召喚したのがサイトではなかったら?そんなifを語るスレ。

あの作品のキャラがルイズに召喚されました part29
http://anime2.2ch.net/test/read.cgi/anichara/1186405120/l50


まとめwiki
http://www35.atwiki.jp/anozero/
避難所
http://jbbs.livedoor.jp/otaku/9616/

    _              ■ 注意事項よ! ちゃんと聞きなさいよね! ■
    〃 ` ヽ  .   ・雑談、SS、共に書き込む前のリロードは忘れないでよ!ただでさえ勢いが速いんだから!
    l lf小从} l /   ちゃんと空気を読まないと、ひどいんだからね!
   ノハ{*゚ヮ゚ノハ/,.   ・投下をする前には、必ず投下予告をしなさいよ!投下終了の宣言も忘れちゃだめなんだからね!
  ((/} )犬({つ'    ・ 投下してるの? し、支援してあげてもいいんだからね!
   / '"/_jl〉` j,    ・興味のないSS? そんなもの、「スルー」の魔法を使えばいいじゃない!
   ヽ_/ィヘ_)〜′   ・まとめの更新は気づいた人がやらなきゃダメなんだからね!
              ・議論や荒らしへの反応は、避難所でやりなさい!


     _
     〃  ^ヽ
    J{  ハ从{_,     ・ここは全年齢板よ。年齢制限に関わるものは避難所に来なさい。
    ノルノー゚ノjし      ・クロスはお互いを尊重しなきゃだめ。一方的なのはモテないわよ?
   /く{ {丈} }つ     ・不要な荒れを防ぐには、sage進行もいいんじゃないかしら。
   l く/_jlム! |      ・次スレは>>950から。お願いね?テンプレはwikiの左メニューを参照よ。
   レ-ヘじフ〜l



700 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 23:55:55 ID:UcT3ZDQ1
支援


701 :4/6:2007/08/08(水) 23:56:34 ID:NnBupSFx
(『掴んだ』わッ!今の手応えは確実に強力な使い魔を『掴んだ』ッ!
  そう、ワインを飲んだら酔いが回るって位確実よッ!)

 ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド

これまでの失敗とは違う、確かに強大な何かを掴んだその手応えに、ルイズは小さくガッツポーズを取った。
確かに掴んだ!あの、『黄金』にも似た白い輝きの感覚!
ルイズは期待に目を輝かせて煙の向こうを凝視し、そして落胆した。

そこにあるシルエット。それは間違いなく『人間』のものだったのだ。

人間?!まさか、『サモン・サーヴァント』で人間を?
そんなの、冗談じゃあない。普通じゃあない。また――失敗なの?!

そして煙が完全に晴れたとき、彼女の『使い魔』の姿はその場にいる全員に晒された!

人間だった。完膚無きまでに人間だった。
僅かに色の入った瞳、黒い髪、不必要にがっちりとした体格。
それは貴族ではない、平民の体格だと皆が思った。
服装は黒いローブ。それもあまりゆったりとしたものではない、変わった上着だった。
色は黒、ズボンも、被っている帽子も同じ色。使っている記事も同じなようだった。
顔つきは、鋼鉄を『風』の魔法の鋭い刃で削りだしたかのように精悍で力強く、
その瞳は僅かに翡翠の色を讃えているだけの黒い目にもかかわらず、まるで『黄金』のように光り輝く『決意』の光が燃えていた。

  ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ …

皆、ルイズを馬鹿にしようと思った。
やっと成功したかと思ったら、出てきたのは人間。
それも下賤な平民のようじゃあないか!

だが、嗤えなかった。
あいつを笑う事が出来ない。あの使い魔を嗤えない。
ヤツには、そんな嘲笑を退ける『スゴ味』があるっ!

そいつは、僅かに動揺しながら周りを観察している。
じっくりと、何事も見逃さぬよう観察する。
そんな沈黙が長く続いたので――見物していた生徒が1人、ようやく嘲る事が出来るくらいに我を取り戻した。

「は、ははは、へ、平民じゃあないか――」
「それも身体ばっかりでっかいな、炭鉱労働者かなにかか?」
「さっすが『ゼロのルイズ』だ、失敗のスケールが違う!全く痺れぬ憧れぬぅ!」
「ド低能……おっと、クサレ脳味噌なルイズらしい話だなぁ!」

小さな嗤い声は、伝播し、広がり、爆発する。
僅かな例外を除いた、その場にいる全員が、ルイズを嗤い、嘲り、罵る。
ルイズは唇を噛みちぎり、絶え間なく血を流しながら、その心ない罵倒に、耐える、耐える、耐える――

702 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 23:56:46 ID:UeLHdRlw
http://sports2.2ch.net/test/read.cgi/entrance2/1186396449/
ジョジョスレはここやね。

703 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 23:57:19 ID:9EDWxa0r
とらキターーーーーーーー!

704 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 23:58:32 ID:UcT3ZDQ1
>>699ここでも別に間違ってはいないと思う。支援

705 :5/6:2007/08/08(水) 23:58:31 ID:NnBupSFx
「やかましいっ!うっとおしいぞッ!」

どぉん!と声以外の音すら伴って、召喚された平民が吼えた。
広がった嗤い声はその一言でかき消され、押さえつけられ、霧散する。
生徒達に一瞬ですくみ上がり、ミスタ・コルベールは驚きに思わず身構え、キュルケは何故か思わず顔を赤くし、
何事にも動じぬタバサまでもが思わず読んでいた本をぱたりと締めた。


   ■----------------------------------------------■

承太郎は混乱していた。
一瞬の光と共に現れた煙が晴れてみれば、そこに家はなく、
奇妙な格好をしたガキ共に囲まれていて、そして……。

承太郎は僅かに空を見上げる。
夕暮れ時の、空。そこには彼が知るよりもずっと大きい月が、二つ並んでいる。

以前見た『太陽そっくりなスタンド』の亜種である事を疑うが、却下した。
あの距離感を見まがうはずもない。あの月は確かに、二つとも大気圏の外にある。

(ここはどこだ?)

考える。ひたすら考える。黙り込み、周りを観察しながら考える。
周りが騒がしくなってくる。自分に向けて、なにやら罵倒を浴びせているようだが――。
と、そこで気づいた。罵倒を向けられているのは自分ではない。
自分の目の前にいる人物に向けられているのだと、全員の視線を見て理解する。

目の前、遠巻きにしているガキ共と同じ格好の子供が1人。
桃色の髪に、気が強そうな顔をしている。
そいつは、耐えていた。唇をかみしめ、手を握りしめ、血を流しながら、必死に、泣かぬように。

とたんに、ムカムカしてくる。
彼はこういう、陰湿な光景を好む人間ではない。むしろ、嫌悪する。
彼は世間から『不良』のレッテルを貼られた人間ではあっても、その心は全く歪まぬ、『黄金の精神』の持ち主なのである。
だから、彼は。

「やかましいっ!うっとおしいぞッ!」

一喝して、黙らせた。

目の前の女に視線を戻せば、そいつはぽかんとこちらを見ている。
そいつに敵対の意思はないように見えたので、取りあえず注意から外す。
周りからも、殺気の類は感じないし、不自然な動きを見せるヤツも居なかった。
取りあえず警戒は続けながらも、承太郎はタバコを一本懐から取り出して、愛用のジッポで火を付けた。
煙を肺いっぱいに吸い込んで、吐く。タバコを吸いながらも、思考は止めない。
この状況はなんだ?スタンド攻撃の結果なのか?

706 :6/6:2007/08/09(木) 00:00:19 ID:NnBupSFx
「あの!もう一回召喚させてください!」
「それは駄目だ、ミス・ヴァリエール。
 二年生になった生徒は『使い魔』を召喚し、それによって専門課程を定める。
 それに変更は認められない。
 何故ならッ!この儀式は、『神聖な伝統』に基づいた儀式だからだッ!」
「でも、あれは平民です!」
「『伝統』を敬えッ!ミス・ヴァリエールッ!
 『平民』だとか……『人間』だとかッ!そんな事は、どうでもいいのだァーッ!」

目の前の女と、周りの人混みの中にいる男と言い争いをしている。
使い魔、召喚、儀式、平民。
いずれも、知ってはいるが聞き慣れないフレーズだ。
スタンドの発動条件に絡む――と言う訳でもないようだ。
何もかもが奇妙だった。二つの月、見知らぬ地、見知らぬ人間達。
全く訳が分からないが……承太郎は一つ、直感的に感じた。これは多分――。

目の前の女が、つかつかとこちらに歩み寄ってくる。
小さい女だ。歳は12、3歳か?
幼い顔を精一杯怒らせて、彼女はこちらの前に立った。
女は承太郎のタバコをつまみ取ると、そこらに投げ捨て踏みつぶす。

「ヤニ臭いのは嫌いよ。今後は吸わないで」

女はそう言う事を言うと、承太郎の肩を掴んで自分の身体を持ち上げて、顔を承太郎の顔に近づけた。
そして口の中でなにやら小さく呪文のような言葉を呟いて、そのまま――口づけるッ!

  ズ ギ ュ ウ ゥ ゥ ゥ ゥ ゥ ン !

慣れぬ仕草で口づけをしてきた少女を見ながら、承太郎は心の中で一つため息をついた。

(やれやれだぜ)

――承太郎は一つ、直感的に感じた。これは多分――
自分を、あのDIOとの戦いと同じような、『奇妙な冒険』に巻き込む、その第一歩なのだろうと。



 /l_______ _ _   
< To Be continued | |_| |_|
 \l ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

                                  ――――ジョジョの奇妙な冒険 第3.5部
                                              『ゼロサーヴァント・クルセイダーズ』――

『空条承太郎!貴族のルイズと会う ――(1)』 終わり

#---------------------------------------

>>702
ラウンジとは盲点。そっち行った方がいいのか。

707 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 00:00:29 ID:KibmMesz
もちはもち屋。
ジョジョネタはジョジョスレで。

708 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 00:01:15 ID:QWivtMEk
GJ!だけどせっかく専用スレあるんだからそっちを潤してあげなさい。

709 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 00:01:50 ID:iQB2AZ5M
承りktkr
面白そうだから頑張って下さいな。

710 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 00:02:28 ID:OlQkJdxf
専門のまとめページもあるんだしな。ジョジョスレ

711 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 00:02:33 ID:XAbE5gLh
【ジョジョ】ゼロの奇妙な使い魔【召喚54人目】
http://sports2.2ch.net/test/read.cgi/entrance2/1186396449/
●まとめサイト                         
http://www22.atwiki.jp/familiar_spirit/pages/1.html 
●避難所.
http://jbbs.livedoor.jp/otaku/9292/ 
この辺がジョジョ関係

712 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 00:03:22 ID:a1kcvKyv
存在を知らず、本人が今回だけ言ってるのにそう何度もしつこく言うことでもないかと。
関係ないが、ログがほぼ支援だけで埋まっている>>704の生き様に惚れた。

713 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 00:03:55 ID:1uf04wss
スレ違いではないが専門スレのほうが盛り上がると思うぜよ

714 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 00:04:02 ID:zZjzg6wI
>>706
さあ、もう一度一話を投下しに行っておいで…

715 :ゼロの皇帝:2007/08/09(木) 00:04:07 ID:TztPOeET
俺の番であってる?

716 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 00:04:21 ID:HwGSvUZ5
おーこれは面白そうだな!
続きが楽しみ。ってジョジョすれに移動するのかな?

717 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 00:04:26 ID:Z3iDtPJK
るろうに検診との誰か書いてくれる神希望!

718 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 00:05:02 ID:ibkk5XKq
ども、せっかくなんでそっちに移動しようかと思います。
ご迷惑おかけしました。

スピードワゴンはクールに去るぜ。

719 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 00:05:37 ID:zZjzg6wI
るろうに検診…医者漫画か

720 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 00:05:48 ID:dO8m7NNs
みなが何度もいうのは期待しているからさ

721 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 00:06:08 ID:TmCUPW23
思いつきでひろゆきを召喚してしまいそうだったぜ

722 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 00:06:16 ID:6VD8NR5m
孤島の医者な

723 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 00:06:56 ID:9EDWxa0r
ジョジョスレの住人でもある俺にとっては嬉しい限りだぜ。
ようこそ。男の世界へ

724 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 00:07:12 ID:ZRUhfIG6
医者ならブラックジャック先生を。

725 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 00:07:16 ID:OlQkJdxf
>>722
るろうに検診だけに巡回医でね?

726 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 00:08:29 ID:hB8tXX4M
エーベルージュの人が来ないね。皇帝の人行っちゃってもいいんじゃない?

727 :ゼロの皇帝:2007/08/09(木) 00:08:40 ID:RLsdrIeS
問題無さそうなのでいきます。

トリステイン魔法学院。今更言うまでもなく、貴族の子息子女が魔法や貴族として相応しい立ち振舞いを
学ぶ施設である。が、最近その学院内で一人の貴族ととある使い魔の行動がちょっとした話題になっている。

その理由は主に三つ。まず一つは、その貴族は当然魔法が使えるにもかかわらず、その使い魔といるときは殆ど
魔法を使っていないこと。もう一つは「貴族」が「使い魔」を指導しているのではなく、「使い魔」が「貴族」を
指導していること。最後の一つはその貴族と使い魔の間には何の契約も成立していない、つまりお互いの
自由意志に基づく物だということ。

要はここ最近ギーシュがジェラールにビッシビシにシゴかれているだけだ、とも言えなくもない。

勿論、お互いにメリットがあるからこそこの奇妙な師弟関係が成り立っている。ギーシュの側から見てみると、
自分の特技であり二つ名の由来となっているワルキューレの使い方の指導、特に複数を操り戦う場合の用兵術などは
革命的とも言えるほどの内容であり、学べば学ぶほど自分が強くなっていることが実感できているからだ。お世辞にも
魔法の才に長けているとは言いがたいギーシュからすれば尚の事、ありがたい。ただ、ギーシュ自身が剣を取り
稽古に励むというのはやはり貴族、メイジとしてのプライドからあまり歓迎したくはなかったが、錬金した剣を
ジェラールが片手でバキバキとへし折っていく姿を見てしまってはそんなことを言えるわけも無い。

ジェラールの側からすれば、己の中の幾星霜を掛けて培われてきた技術を朽ち果てさせること無く、一部とはいえ
それを受け継がせることはやはり嬉しいものである。それが多少出来の悪い弟子でも。しかし、その点についての
問題はかなり解決されていく。詳しくは後に述べるが、天賦の才を持った人物が新しく弟子に加わり、ついには
アバロン歴代最強の男をもってしても完成できなかったある技を蘇らせることに成功していくからだ。もう一つは
今のところジェラールの正体に一番近づいているのがギーシュであり、彼を監視する上でも手元においておくのが
上策であるためである。もっともギーシュからしたら、たまたまリヴァイヴァの中の人から余計なことを
聞いてしまったためであり、あの生き返る−と言うよりは二回死ぬ−体験は全く持って遠慮したいので、自分から
喋ることは無いのだろうが。
では、その指導内容を少し覗いてみよう。

728 :ゼロの皇帝:2007/08/09(木) 00:11:17 ID:RLsdrIeS
その一:学科
「さて、前回の復習から行こうか。ギーシュ、お前は一度に最高七体のワルキューレを呼び出せる。ではその
割り振りはどのようにするべきだ?」
「はい!一度に呼び出すのは六体であり、そのうち一体は僕の護衛につけ、残り五体で戦うのがいいと思います!」
「その理由は?」

ちなみにジェラール、学科のときはギーシュに調達させたメガネ(無論伊達)をかけている。この皇帝、実に
ノリノリである。

「はい!七体全てを使わないのは戦闘中に予想外の事が起こってもいいように、余力を残しておくためです!
ただ、五体で戦うと言うのは、その…」
「はっはっは、そこは素直に「先生のやり方が五体一組だからです!」と言ってもかまわないぞ」
「はい…あの…すいません」
「まあいい。さて本日の内容は、その五体の配列−つまり陣形についてだ」
「はい!」

ギーシュの表情がお前は小学生かと言いたくなるぐらいに一気に明るくなる。この立ち直りの速さこそ、懲りずに
二股を繰り返す原動力なのかと感心してしまうジェラール。

「今日は基本を二つ。最初は五体全員を横一列に並べる物。これの利点は全員が平等であることだ。攻撃を
する順番も、攻撃を受ける確率も平等になる。しかし、これの欠点は言ってしまえば偶然に任せてしまう事であり、
それでは戦術も何もかも成り立たない。そこで次の陣形は五体を十字架のように配列する物だ。これの利点は
先頭に配置した者が最も攻撃を多く受けるので、他の者には被害が少ないと言うこと。ただ、これはそのまま
欠点とも言える。なぜだと思う?」
「はい!それは……先頭の耐久力が低いとすぐに陣形が成り立たなくなってしまうことです!」
「その通り。では、この事態を防ぐにはどうすればいいと思う?」
「え、えーと、その……わかりません」
「答えは簡単だ。耐久力の高いワルキューレを造れるようになれ。これはこれから陣形を学んでいく時重要に
なる。つまり、能力が同じワルキューレを造るのではなく、耐久力に優れた物、機動力に優れた物、攻撃力に
優れた物…それらをうまく組み合わせてこそ、陣形は最大限の効果を発揮する。これはお前の能力次第だから
精進するように………」


729 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 00:12:59 ID:1uf04wss
われわれはインペリアル支援という陣形で戦う

730 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 00:13:08 ID:Lf/nH0lI
ラピッドストリーム支援

731 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 00:13:10 ID:ZRUhfIG6
アマゾンストライクはバランス崩してると思う支援

732 :ゼロの皇帝:2007/08/09(木) 00:13:56 ID:RLsdrIeS
その二:実技1
「さて、今日は実技だが…前回やってみて分かったことがある。ギーシュ、もう少し体力つけろ。少し剣を
振り回したぐらいで息切れするようでは話にならん」
「いえ、普通メイジは剣なんか使わな…なんでもありません!」
「解ればよろしい。そこでだ、今日からは俺の代わりに新しく入った生徒と実技をしてもらう。…さ、こっちに」
「は、はい…」

そこに現れたのは……シエスタ。状況がよく飲み込めていない生徒二人にジェラールが今更説明する。

「実はシエスタに護身術の一つでも教えてあげる程度の考えだったんだが、この前の宴会の時、酔っ払った
若いコック相手に実に見事な体さばきを見せていたので、いっそのこと本格的に教えてみようと思ったわけだ。
さて、実技を始めるか。何か質問は?」
「あの…山ほどありますが、とりあえず一つだけ。女性に対して剣を振るうのは僕のポリシーに反するので、できません」
「そ、それにジェラールさん、私が貴族の方のお相手なんて…そんな恐れ多いことはちょっと…」

だがそんなことは想定の範囲内だと言わんばかりに説明していくジェラール。だったら最初に言っておけよ。

「まずギーシュ。安心しろ、お前のレベルではかすりもしないからおもいっきりやれ。次にシエスタ。大丈夫、
ギーシュは魔法を一切使わないから。それに何も攻撃しろとはこっちも言っていないので、不慮の事故も起こらない」
「しかしそれd」
「あ、何だそうなんですか、安心しました!」

当然このシエスタの発言はギーシュのプライドをいたく刺激したようで。

「君…それはどういうことかな。そんなに僕が弱いとでも言いたいのか?平民の癖に、ずいぶんと強気だね」
「……!い、いえ、そうではなくて、も、申し訳」
「おい、ギーシュ!!お前こそ何様のつもりだ!二人とも俺の弟子である以上対等の関係だ!平民だろうが
貴族だろうが、上士だろうが郷士だろうが白刃の下では平等、一番最初に言ったはずだぞ!それに俺は事実を
言ったまでだ。文句を言うなら一撃でも当ててからにしろ」

「…わかりました。シエスタ君、いくら刃引きしてあるとはいえ、本気で行かせてもらうよ」
「は、はい…あまり無理なさらないでくださいね」

この−シエスタからしてみれば親切のつもりだったのだが−発言がギーシュの心をさらに熱くする。

「バ、バカにするなぁ!そこへなおれ、手打ちにしてくれるわー!」

…勿論結果は一撃たりとも加えられずにヘロヘロになったギーシュがシエスタの目の前で倒れるという
貴族と平民の間としては画期的な絵と化している。

「な、なんでだ…なんで当たらないんだ…」
「あ、あの、大丈夫ですか?」
「いやー、シエスタは優しいなぁ。それにひきかえ…解ったか、ギーシュ。いくらワルキューレを強化しても
肝心のお前に武芸の心得が無ければどうにも成らん。おまえのイメージが貧困で、現実離れしていては折角の
能力も半減だ。わかったなら、今後さらに精進するように。しかしシエスタ、その見覚えのある動きは一体誰に?」
「あ、これは死んだお爺ちゃんが、奉公に出て行くならせめて身を護る手段ぐらい覚えていけと………」

733 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 00:15:43 ID:6VD8NR5m
私怨

734 :ゼロの皇帝:2007/08/09(木) 00:15:56 ID:RLsdrIeS
その三:実技2
「今日はおさらいだ。ギーシュ、ワルキューレを出せ」
「はい!」

本日はこれまでの復習と言うことで、ワルキューレ×5VSジェラールの試合となっている。ギーシュの勝利
条件は時間制限内に自分を護っている六体目が破壊されなければ勝ち。ハンデとして、ジェラールは
剣を使い、技、術を一切使わない。…アレ?こいつガンダールヴだよな?武器持ってハンデ?まあいいや。

「さあ、いくぞ!」
「はい!」

そうして模擬戦が始まった。さすがにインペリアルクロスでこられてはなかなか手強い。ジェラールは自分の
教えがしっかりと根付いていることに多少の感慨を覚えつつ、攻撃のスピードを上げていく。

「よし、なかなかいいぞ。しかしこれからさらに速くなるが付いて来れるか?さあ袈裟切りを受け止めろ!
片手突きを弾け!逆胴をいなせ!もっと速く!さあ!パリィ!パリィパリィ!パリィパリィパリィ!!」
「なっ、はやっ、くそっ…!」

いくらハンデをつけようとも、陣形の恩恵があろうとも、剣レベルにして50近くの差があれば限界は
あっという間にやってくる。先頭のワルキューレは奮闘したものの、最後は見事な唐竹割りで一刀両断にされた。
ギーシュの緊張の糸もそこで途切れてしまったのか、それからはたいした抵抗もすることなく、六体目まで
流れるように斬られ、剣の錆と化した。

「まあこんなものか。最初にしては良くやったほうだが、もう少し集中力を磨くべきだな。もし俺が先頭を
無視して両サイドから攻撃したらどうするんだ?今回は律儀に攻めていったが、その辺の応用も考えておくように。
あと、なぜ反撃しない?俺に攻撃させたくなければ俺に防御させればいい。つまりロナウジーニョの攻撃力を
押さえるにはロナウジーニョに守備をさせればいい。守備に回ったロナウジーニョはロナウジーニョではない。
そういうことだ、わかったか?」

顔が青くなり、肩で息をし、ヒザがガクガクと震えている状態でもギーシュはこの質問をしなければならない。

「は、はい…ありがとうございました…ただ、一つ質問が…」
「なんだ?」
「ロナウジーニョって、誰ですか?」
「知らん。今とっさに思いついただけだ。他には?」
「い、いえ…」
「よし、今日はこれまで。ゆっくり休めよ」

735 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 00:16:49 ID:riW5KuRP
支援

736 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 00:17:25 ID:xcHKhBjh
パリィ支援

737 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 00:17:59 ID:XD+9j6UX
ロナウジーニョ!?支援

738 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 00:17:59 ID:+m7AdE4R
ジェラールちょっと落ち着けw

739 :ゼロの皇帝:2007/08/09(木) 00:18:25 ID:RLsdrIeS
こうしてジェラールによる課外授業は終了する。順序としては学科→実技1→学科→実技2→学科として
進めていく。だがギーシュにとってこれがあまりにハードである為に、本来の授業中で爆睡してしまい危うく
留年しかけてしまうことになってしまったりするのだが、
それはまた、別の、お話。






「ねえキュルケ、一つ質問があるの」
「なに、ルイズ。…なんとなく想像はつくけど」
「あの男を召喚したのって、ギーシュじゃなくて私よね?」
「ええ、そのはずよ」
「じゃあなんで今回私の出番はここだけで、あのヘタレはあんなに目立っているのカナ?カナ?」
「…今はギーシュ萌えが流行り」
「ギーシュ萌え!?そんなもんあってたまるかぁ!そもそも今回のどこに萌えろっていうの!?」
「……蓼食う虫も好き好き」
「ま、まあルイズ、明日は虚無の曜日だし彼とショッピングにでも行って来れば?何か意外な一面が
見られるかもしれないわよ」
「そ、それもそうね。欲しい物を買い与えればアイツも誰が主人か思い出すでしょう。見てなさいよー、
ジェラール。目ん玉飛び出す物買ってやるわよー!」
「…なにかずれてるわよね」
「ずれてる。でも本人がいいのならそれでいい」

次回、デルフ登場。伝説の使い手と伝説の魔剣が邂逅する。

740 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 00:19:26 ID:1uf04wss
目玉が飛び出すもの―――全身タイツか?

741 :ゼロの皇帝:2007/08/09(木) 00:21:13 ID:RLsdrIeS
以上です。とらの人、どうぞ。カイジの続編でも大歓迎ですw

742 :るいずととら:2007/08/09(木) 00:21:44 ID:CpuBHIPy
すいません、カイジじゃないっす。投下

743 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 00:22:45 ID:Lf/nH0lI
目ん玉飛び出すかと思うほどの高性能=ワンダーバングルかも。それはともかく乙、そして支援
今予約状況ってどうなってたっけ

744 :るいずととら第三章:2007/08/09(木) 00:22:58 ID:CpuBHIPy
かつて名城と謳われたニューカッスルの城は無残に瓦礫と化していた。戦場跡には人間の体が焦げた臭いが立ちこめている。
風が死臭を運んだ。死体を避けながら瓦礫の間をぬって歩くワルドは、思わず顔を顰める。
スクウェア・クラスのメイジでありトリステイン魔法衛士隊のグリフォン隊隊長であったワルドには、もちろん戦場など珍しいものではない。

(だが、被害が二千とは多すぎる。それもすべて、あの一匹の幻獣によって壊滅的な打撃を受けたのだ……)

左腕がずきりと痛んだような気がして、ワルドは手を伸ばしかけた。ち、とワルドは己に向かって毒づいた。
ルイズの使い魔によって切断され、もはやそこには左腕はないのだ。
吐き気をもよおすような臭いを運ぶ風が吹くたびに、ワルドの左袖ははたはたと揺れた。

(それにしても、異様な光景だ)

ワルドの周りでは『レコン・キスタ』の兵士たちが黙々と瓦礫をどける作業を行っていた。誰一人として宝漁りなどするものがいない。
みな、『婢妖』に頭を乗っ取られ、人間ではなくなった兵士であった。見ると、片腕を吹き飛ばされたり、目が潰れた兵士も混じっていた。

(もはや血もでないのだろう。死体を操っているようなものだ)

むしろ兵士としてはよほど有用だな、とワルドは冷酷に呟いた。
自分がウェールズを刺した場所にたどり着いたワルドは、右手で杖を抜こうとした。すると、誰かが遠くからワルドに声をかけた。

「子爵! ワルド君! 我らが友人、ウェールズ皇太子は見つかったかね?」
「ただいま探索をさせるところでございます、閣下」

そう言ってワルドは一礼した。
近づいてくる男は三十代半ばだろうか、一見すると聖職者のような、緑色のローブとマントを身に付けている。
高い鷲鼻に碧眼、カールした金色の髪が丸い球帽の裾から覗いている。

「君の討ち取ったウェールズ皇太子の亡骸はぜひとも必要なのでね! 燃えてなければなお都合が良いがな。して、探索とはどうするつもりだね、子爵?」
「婢妖に血の臭いを追わせます。ウェールズの血が私の杖に残っていますので」

そう言いながら、ワルドはマントの下から婢妖を出した。ミス・シェフィールドに貸し与えられたものである。
婢妖はワルドの杖にからみつくようにして血の臭いを嗅いだ。そして、しばらく辺りを飛び回っていたが、やがて中庭の一端を指した。
なるほど、そこだけ土が掘り返され、小さな石が墓石代わりにのせられている。傍には花まで添えてあった。

「ウェールズはあそこに埋葬されています、オリヴァー・クロムウェル閣下。おそらくはルイズ・フランソワーズのやったことでしょう」
「そうか、心優しいことだな、君の元婚約者は! もっとも、するなら火葬にするべきだったな。埋葬したおかげで、墓石が我々の目印になったわけだ!」

閣下と呼ばれた男は、にかっと笑みを浮かべてワルドの肩を叩いた。
ワルドはわずかに頬を歪める。しかし、すぐに真顔に戻った。

「さて、我らが友人、ウェールズ皇太子にはもう一働きしてもらわなくてはな! 余としても死人に鞭打つようなまねはしたくないのだ。
 もっとも、彼はすこぶる協力的であってくれるはずだがな……」

軽口を叩くクロムウェルのローブの下から、びゅる、と何かが飛び出した。ワルドの婢妖より一回り大きいそれは、あっという間にウェールズの墓の下に潜りこんだ。
何かが蠢くような音が微かに聞こえてくる。満足そうに男はそれを眺めていた。

やがて……ウェールズ皇太子の白い腕が、ぼこりと土から突き出された。

745 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 00:23:57 ID:6VD8NR5m
支援の極み アッー!

746 :るいずととら第三章:2007/08/09(木) 00:24:05 ID:CpuBHIPy

ルイズたちが魔法学院に帰還してから三日後、アンリエッタ王女とゲルマニア皇帝の婚姻が発表された。式は一ヵ月後である。
それに伴い、トリステイン王国と帝政ゲルマニアは軍事同盟を締結する運びとなった。
直後、アルビオンの新政府樹立の公布がなされ、新皇帝クロムウェルからの打診により両国との間に不可侵条約が結ばれた。
トリステイン魔法学院にも平和が戻り、ルイズも穏やかな生活に戻ることとなる――はずであった。


「――なのに、なな、なんでこんなことになるわけ!? とと、とらはいないし! 変なのは来るし!」

半泣きになってわめくルイズに、目の前の妖魔(としかルイズには見えなかった)が言う。

『お嬢さん、安心しろ〜。あたしたちは敵ではないぞう』
『ずーいぶん探したんだよぉ……60年も間違えるとはなーあ』
『じーさんが流れを読み間違えたせいだよう』
『ああっ、あたしゃ悪くないぞう!』

自分で会話を始める妖魔に、ルイズは頭を抱える。まったくもって散々な一日であった……。


朝……。
ルイズはぐっすりと眠っていた。それはもう、朝食の時間に間に合わないほどにぐっすりと眠っていたのであった。だから、目を覚ましたルイズは開口一番慌てふためきながら叫んだ。

「どど、どうして起こしてくれなかったのよ、とら――!」

寝ぼけ眼をこすりながら叫ぶルイズ。その予想に反して、とらからの返事はなかった。高くなった日が差し込んでくる部屋には静けさが漂っていた。
あれ、とら? どこ? と呟きながらルイズは部屋を見渡した。普段は、とらは夜には散歩に出かけ、朝になるとルイズの部屋に帰ってきてルイズを起こしてくれるのだが……

「とら? とら、どこー? ちょっと……出てきなさいよ、とら! もう!」

次第に不安になってキョロキョロとルイズは周りを見渡す。だが、いくら部屋の中を探してみても、自分の使い魔の姿はどこにもないのだった。
急に焦りはじめたルイズは、ベッドの下に押し込んであった古ぼけた鞘から、デルフリンガーを引っ張り出した。
鞘から抜かれた途端にデルフがまくし立てる。

「おうおい、娘っ子! 久しぶりに抜いてくれたと思ったら、あいかわらずちっせー胸――」
「黙りなさい」
「はい」

ルイズが鬼のような形相になってデルフリンガーを睨むと、インテリジェンスソードはピタリと軽口をやめた。


747 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 00:25:37 ID:JCQMjLgL
支☆援

748 :るいずととら第三章:2007/08/09(木) 00:26:37 ID:CpuBHIPy

「デルフ、とらがどこ行ったのか知らない? 昨日の夜から帰っていないみたいなのよ」
「さぁね」
「……正直に言わないと溶かすわよ? あ、コラ?」

ドスの利いたルイズの脅しの言葉に、デルフリンガーは動揺した様子もない。

「ああ、溶かすなら溶かせよ、娘っ子。いっそせいせいするね」
「ど、どうしたのよ、デルフ」
「どうしたもこうしたも……うっ……うぐっ……うう」

突然、おいおいとデルフリンガーは泣き出して、ルイズが面食らってしまった。この涙らしき水は一体どこから出ているのだろう?

「娘っ子よ……わ、わかるか? 何百年もずっとずっと相棒を待ち続けて、とうとう見つけたときの俺の気持ちが! うぐっ……
 し、しかも、そいつは最強の使い手と来たもんだ! ああ、そうさ。俺は感動したね。こんな錆びた体でも、心が震えたよ」

う、とルイズは言葉に詰まる。なるほど、とらを引き当てたと言えば、デルフリンガーもルイズと立場は一緒かもしれない。

「それがどうだ。相棒ときたら、俺を使おうともしねぇ! うぐっ……畜生、俺はちゃーんと教えてやったんだ。『お前の心の奮えが俺を強くする』ってな!
 そ、そしたら相棒、なんて言ったと思うよ、娘っ子? よう! なんて言ったと思うよ!?」
「し、知らない」

これまでの不幸を全てぶつけてくるような剣幕のデルフリンガーに、ルイズは思わずたじろぐ。デルフリンガーは自嘲気味に続けた。

「相棒の奴……『獣にゃ心なんざねぇ』だってよ。そうさ、相棒は無敵だ、俺なんていらねぇのさ……さぁ、溶かすなら溶かせよ娘っ子! せいせいすらぁ!」

泣きながら大声で叫んだデルフは、それっきり、がっくりと黙り込んだ。ルイズも黙った。部屋には哀しい沈黙が立ち込めた。
やがて、寂しそうにデルフリンガーは呟いた。

「相棒の行き先はしらね。ここ二三日、鞘から抜かれてもいねえし」
「……そのうち、いいことがあるわ」

ルイズはそっと呟くと、優しくデルフリンガーを自分のベッドに下ろしてやった。

(とにかく、とらを探しにいかなきゃ……とらに限って、危険な目にあってたりなんかしないと思うけど……。そうだ、あのメイドに聞いてみよう)

手早くマントを羽織り、ルイズは部屋を出る。静かにドアを閉める時、デルフの押し殺した嗚咽が扉の向こうから聞こえていた……。

749 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 00:26:53 ID:mbrPg/71
時逆時順キタコレ。支援

750 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 00:27:58 ID:JCQMjLgL
デルフ……、不憫な子!

751 :るいとら ◆GA7h3CwsgE :2007/08/09(木) 00:28:32 ID:CpuBHIPy
ここまで。思ったとおり短かった……
あと

--------------------
書込み中・・・
--------------------
ERROR!
ERROR - 593 60 sec たたないと書けません。(1回目、59 sec しかたってない)


殺意を覚えた。さて、次の方どうぞー

752 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 00:31:00 ID:hB8tXX4M
お美事にござりまする

753 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 00:32:15 ID:iQB2AZ5M
>>745
北米版ワロタw


死援!

754 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 00:35:38 ID:hB8tXX4M
皇帝の人やとらの人みたいに、ユーモアを交えた文章も書きたいなぁ。
元ネタガチシリアスだとせいぜいほのぼのさせるまでだ。

755 :夜明けの使い魔:2007/08/09(木) 00:37:21 ID:gj3TVrro
投下予告、って今はどんな状況なんだろう?

756 :ルイズ!:2007/08/09(木) 00:40:07 ID:Lf/nH0lI
夜明けさんに同じく。今の状況はどうなってます?

757 :剣狼の人:2007/08/09(木) 00:41:01 ID:TD7Nn39N
今はどうなっている?

758 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 00:42:06 ID:hB8tXX4M
エーベリュージュの人が残ってるが、随分前から姿を見ない。
実質今は予約無し状態やね。

759 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 00:43:29 ID:+m7AdE4R
次は夜明けさんだね

夜明け→ルイズ!→剣狼?

760 :夜明けの使い魔:2007/08/09(木) 00:43:35 ID:gj3TVrro
なら行かせてもらって構わないかな?

761 :ルイズ!:2007/08/09(木) 00:44:09 ID:Lf/nH0lI
どうぞ支援

762 :夜明けの使い魔 1/5:2007/08/09(木) 00:45:35 ID:gj3TVrro
 『土くれ』のフーケ、と言う盗賊がいる。
 土系統の魔法を得意とし、時には巨大なゴーレムで強引に侵入し、時には堅固な壁を土塊と変えてひそかに忍び込み、そうした変幻自在の手法をもって数多くの宝物を盗み出している。
 そのフーケが次の獲物として狙っていたのは、トリステイン魔法学院に秘蔵された『破壊の杖』と言われるマジックアイテムだ。
 ワイバーンすら一撃で落とす威力を持つと言われているそれを手に入れるために、学院に潜入もした。
 宝物庫は堅牢だ。
 その鍵を管理するオスマンは、そう簡単に手放したりしないだろう。
 得意の錬金で壁を土に変えてしまうか。
 いや、ここは魔法学院だ。
 壁に、錬金を防ぐ目的で固定化が掛かっていてもおかしくはない。というか、一度試したが効果なかった。
 どうやら相当に壁が分厚いようだが、いっそゴーレムで押し破るか。
 問題は目立つことと、やや時間が掛かりうることだ。
 狙い目は夜、あるいは誰も宝物庫の当たりに近付かないような日だ。
 そう考えて、プランを練っていたのだが。
 ある日、想定外の事態が起こった。
 正確には想定外の存在がやってきた、というところだろうか。
 戦艦『粉雪』と富嶽の人々。
 どうやら異国の人々らしく、見たことも聞いたこともないような物や生活習慣を有しているようだ。
 さらに言うと、その中に多少貴人が混ざっているらしい。
 たいてい貴人と言う物は価値のあるものを持っているものだ。
 ついでにそれも狙ってしまえ、と考えた。
 研究馬鹿のコルベールが未知の知識に感動してべらべらと長口舌を披露してくれたのがありがたい。
 光子魚雷だのネフィリム製だの、そのあたりはよく分からなかったが相当凄いものを積んでいるらしい。
 持って行かない手はないだろう。
 幸運なことに富嶽と言う国では魔法がそう一般的では無いらしく、『粉雪』にも魔法は掛かっていないそうだ。
 ならどうやって飛んでいるのか、とも思ったが、まあ知る必要もないだろう。
 重要なのは固定化の魔法が掛かっていないという事実である。
 ならば『破壊の杖』を狙うよりも簡単に様々な秘宝が奪えると言うものだ。
 そして、そんな風な画策をしていたフーケの目の前で。
 信じられないようなことが起こっていた。
 午前にも富嶽の人々との親善試合があった。
 それは基本的に鍛え上げた技と技がぶつかり合うような勝負で、不覚にも声援を飛ばしたりしてしまったのだが。
 目の前で行われている『親善試合』は、違った。
 技ではなく、武器で勝つ。
 それ自体は悪いことではない。
 フーケが驚いたのはそんなことではない。
 戦っていた片割れ、イリアが取り出した二つの黒い物。
 大きさはナイフほどだが刃は無い。
 武器とは到底思えなかったそれだが。
 弾丸を、射出していた。
 つまりは銃である。だが、そこまで小型化された銃と言うものをフーケは知らない。
 それだけでも驚きなのに、あろう事かその銃は弾丸を装填する動作も無しに二射目を打ち出したのだ。
 フーケは悟った。
 『粉雪』に何か兵器があるとして、それが如何な形をしているのかは恐らく自分には理解しがたい。
 取るに足らぬ物と断じた物がもしかすると恐るべき威力を秘めた兵器かもしれない。
 いかにも仰々しく恐ろしげな形をしていようとも、それはただの飾りにすぎないかもしれない。
 知識だ。知識が必要だ。
 そう判断して、フーケは富嶽の人々から知識をかき集めることを決心した。

763 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 00:46:13 ID:6VD8NR5m
しぇん

764 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 00:46:41 ID:TD7Nn39N
ガチホモめ!
支援

765 :夜明けの使い魔 2/5:2007/08/09(木) 00:47:39 ID:gj3TVrro

 『親善試合』に勝利したイリアは、一躍その名を生徒達に知られることになった。
 その要因は主に、こんなに小さな少女がドットとは言えメイジに打ち勝ったとは、と言う賞賛によるものだ。
 生徒達に取り囲まれて、イリアは居心地悪げである。
 その様子を傍目に見ながら、ルイズは才人に問いかけている。
「ねえ。さっきの銃、何?」
 朝とは教師と生徒が入れ替わった形だ。
 ああ、この世界にも銃なんてあるんだ、と思いながら才人は応える。
「よく映画とかに出てくる奴だな。名前は知らないけど」
「何であんなに何発も撃てるの?」
「多分オートマチックだから何発も撃てるんだと思う。でも、俺に聞くよりあいつに聞いた方が早いぞ」
 生憎ながら才人はミリタリーマニアではない。
 銃の構造とかどうやって動いているかなんて知っているはずが無かった。
 だからこそのイリアに聞けと言う返答なのだが、ルイズはそれに落胆したようだ。
「……そういえば、あんたはああいうの持ってないの? 特別なことは出来ないって言ってたけど」
 才人は無言で首を振る。
 そう、と応えるルイズは更に落ち込んでいるようだ。
 まいった。
 才人としては如何ともしがたい。
 何に落ち込んでいるかも分からないし、どう言えば元気が出るのかもいまひとつ分からない。
 そこに、キュルケがやってきた。
 取り巻きはいないが、相変わらずの明るい笑顔でルイズに声を掛ける。
「こんなところでどうしたのよ。あっち、行かないの?」
 言いながら、イリアを指差す。
「行かない」
 ルイズはそう応えるが、キュルケはそうと頷いただけで離れようとしない。
 手近の椅子に腰掛けた。
 どうやら空気が気まずい感じだったのを見て来てくれたらしい。
 口には出さず、内心で感謝する。
 と。
 ずい、と上半身を乗り出して、キュルケは才人の耳元に口を近づけた。
 びくりと身体が強ばる。
 健全な青少年としては実に正常な反応だ。
 ふう、と耳に息を吹きかけるようにして、キュルケが囁く。
「あなたは何ができるの?」
 背筋に走る甘酸っぱいようなしびれるような感触を振り払いながら、その言葉の意味を考える。
 何ができるって、どう言う意味で?
 いまいち意味を掴みかねる。
「え、えーっと何が?」
 喉の奥から絞り出せたのは、その言葉だけだった。
 ふふ、と笑うキュルケ。
 頭が茹だりそうになる笑い声だ。
 ヤバイ、今なら何でも応えそうだ。
 そう、感じて。
「しらばっくれないで。知ってるのよ? あなたもあの船に乗ってたんでしょう?」
 一瞬でクールダウンした。

766 :夜明けの使い魔 3/5:2007/08/09(木) 00:48:49 ID:gj3TVrro
 それは才人にとって鬼門とも言える質問だ。
 確かに『粉雪』に乗っていた人々は、誰も彼もすさまじい。
 そう。
 ただ一人、才人を除いては。
 才人には富嶽の人々のように生きるために機械生命体や宇宙怪獣と戦った経験は無い。
 イリアやミステル、小澤のように世界を破壊するダスクフレアと戦ったことも当然無い。
 それなのに、そう言った力があることを期待されると言うのは、何というか、辛い。
 期待が重いのだ。
 信長は才人がフォーリナーだと言う。
 世界を崩壊へと導くダスクフレアに対する切り札だと。
 コルベールもそうだと信じている。
 だから、一体何ができるのかと期待のこもった目で問いかけてきた。
 キュルケはそれを知らないが、富嶽の人々の活躍を見て、そして才人に問いかけた。
 本当に、重い。
 期待しないでくれ、と叫びたい。
 才人には特別な力は無い。
 本当に信長やコルベールが言うような力があるならどれだけ良かったことか。
 胸に重りを乗せられたような陰鬱な気分だった。
「……別にないよ」
 ついさっきとは別の意味で、何とかそれだけを絞り出した。
「何よ、そんなに言いたくないの?」
 キュルケは言いつのるが、才人はただ首を振って返すだけだ。
 その顔をじっと見つめるキュルケ。
 才人も、キュルケも、そして傍らにいるルイズも無言だ。
 ほんの少し時間が流れて、キュルケは小さく息を吐いた。
「そう、本当に何もできないのね。聞いてごめんなさい」
 聞き耳をたてていたルイズがぴくりと反応するが、キュルケは気付かない。
 才人はただ、ごめんと応えた。
「良いわよ、別に。あたしが勝手に聞いたことだから」
 と。
 キュルケが言い終わる前に、たん、と足音を響かせてルイズが立ち上がっていた。
 ぐい、と才人の腕を引く。
「もう良いでしょ、キュルケ。午後の準備をしなきゃ。行きましょ、サイト」
「え、あ、おう」
 半ば強引に腕を引かれながら、サイトは立ち上がった。
 まだ早いじゃないと言うキュルケに、そんなこと無いわよと返してルイズは足を速める。
 引っ張られるがままに、サイトは連れて行かれることとなった。

767 :夜明けの使い魔 4/5:2007/08/09(木) 00:49:55 ID:gj3TVrro


「富嶽の積年の怨敵には、グレズと宇宙怪獣がおってのう」
 語る小澤瑞鶴の言葉を、コルベールは子細漏らさず聞こうと耳をそばだてる。
 その隣にはオスマンの秘書であるはずのロングビルの姿がある。
 授業が無いからと『粉雪』に向かおうとするコルベールが、途中で見かけたロングビルを誘ったのだった。
 とは言え、ロングビルは半ば飽きたようすである。
 コルベールも小澤も、気付いては居ないが。
「ことに恐ろしいのはグレズよ。生ある者すべて取り込んで機械に変えてしまうと言う恐ろしい力を持っておる。富嶽艦隊がどれだけその犠牲になったことか」
「機械に変える、とは?」
「うむ。グレズは総ての有機物は機械化し、一つの思念の下で動くことによって世界は王道楽土になるとか珍妙なことを言っておっての。
 その理論に従って、身体の内にあるグレズコアを用いて機械を増殖し、人も獣も鳥も魚も皆取り込んでしまうのじゃ」
 ほほう、と驚いたようにコルベールが唸る。
 その驚きを見てか、やや満足げな小澤。
 機械と言うものがいまいちイメージできないロングビルは微妙な顔である。
「そのグレズコアというのがまた凄い。『粉雪』に使っておる主発動機のごときエネルギーも引き出せるわ、死にかけた人間をも生かすわ。
 壊れた機械を修復してしまうことなども朝飯前よ。身体にグレズコアを埋め込んだ人間が一騎当千の働きをすることもままある。
 下手を踏むとグレズの同類と成り果てるが、まぁ使う者の運が良ければさして恐ろしくは無い。
 以前も信長様が一つ、海賊の長の娘にくれてやってのう。それはどうやら上手く扱うことができたそうなのじゃが。
 場合によってはそのグレズが統合意識とか言うのから抜け出して我らの友と振る舞うこともあるしのう」
 延々と喋ることばを聞きながら、それまで飽きた風情だったロングビルがぴくりと眉を動かした。
 横にいるコルベールもグレズへの興味は並々ならぬものだが、どこか違った方向性の興味を顔に浮かべている。
「その理論は、どのようなものなのですかな?」
 コルベールが小澤に問いかける。
 むう、と唸って小澤は首を振った。
「それがわしにもさっぱりでのう。モナドトルーパーとやらを開発した技師連中がおれば説明できたかもしれんが……すまぬのう」
 そうですか、とコルベールは引き下がる。
「まぁ、知らぬが吉かもしれぬよ。そもそもグレズも元は人のためと作られた物だったらしいが、気付けば人の敵よ。
 それにほれ、力と言うものは人を魅了する。富嶽にもグレズの力に魅入られたたわけがおっての、一度は世界が滅びる瀬戸際じゃった」
 世界が滅びる、と聞いてコルベールもロングビルも怪訝な顔だ。
 やや、スケールが大きすぎて上手く認識できない。
「そう言えば、そのグレズコアとやらはこの船に?」
 一つ、信長がくれてやったという台詞からの推測である。
 案の定、小澤はうむと頷いた。
「兵器庫の奥に厳重に封印しておるよ」
「そ、それを是非見せていただけませんか!」
 コルベールが勢い込んで言う。
 横のロングビルも、是非みたいですねとそれを煽る。
 だが、小澤は渋い顔だ。
「グレズコアはまっこと恐ろしい代物でのう。先ほど運が良ければと言ったが、その運が良い人間がどれだけいるか。
 一度封を逃れればこの地一帯、否、この星そのものが丸ごと機械に飲み込まれてしまいかねん。生憎じゃが、見せるわけにはいかんのう」
「そこまで言われるのなら……」
 渋々と、コルベールはグレズコアを諦める。
「うむ。あれは恐るべきものよ」
 だが、小澤もコルベールも、気づきはしない。
 傍らのロングビルが、何か獲物を定めた猫科の獣のように目を光らせたのを。

768 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 00:50:32 ID:hB8tXX4M
支援にござる

769 :夜明けの使い魔 5/5:2007/08/09(木) 00:52:14 ID:gj3TVrro

 そして夜がやってくる。
 波乱のあった一日だが、夜ともなれば流石に静まっていた。
 羽織ったマントを脱ぎながら、ルイズは深く深く息を吐いた。
 ベッドの端に腰掛けて、『粉雪』から持ってきた布団を床に敷いている才人を見る。
 最初に感じた通り、もしかするとイリアやミステルと契約していた方が良かったのかもしれない。
 イリアはあんな戦闘の達人で、ギーシュをあっと言う間に倒してしまった。
 ミステルはトライアングルのメイジであるタバサと良い勝負を繰り広げたと言う。
 それに比べて、才人はどうだろうか?
「サイト、服を脱がせて」
 特別な力なんて欠片もない。
 見たこともないような武器を持ってるわけでもない。
 今も、顔を真っ赤にして大あわてだ。
「ね、早くして」
 言われて、才人は渋々とルイズの服に手を掛ける。
 直視しないよう、顔は逸らしたまま。
 期待していたような使い魔とは全然違う。
 強くもない。
 美しくもない。
 上着が外された。自分から動いて、袖を抜く。
 気高くもないし、それに第一人間だ。
 正直なところを言えば期待はずれも良いところ。
 キャミソールを引っ張られて、一瞬目をつむる。
 それでも、不思議と才人のことを嫌いにはならない。
 上半身に一糸まとわぬ姿になったルイズを見て、才人は慌てて振り向き深呼吸をする。不意打ちも良いところだろう。
 数秒の間を置いて、向き直る。
 当然顔は逸らしている。
 どうして嫌いにならないのかは、分からない。
 才人がスカートを脱がしやすいように、わずかに腰を浮かせる。
 ぷつん、とホックが外されて、スカートが引かれた。
 ……分からないっていうのは、嘘。
 膝元まで引っ張られて、ベッドに座り直す。
 本当は、分かっている。
 すとん、と落ちた。
 ただ、認めたく無いだけだ。
 才人は震える手を、ルイズの下着に伸ばす。
 本当に欲しかったのは、使い魔じゃなくてただ、自分を認めてくれる人、だなんて。
 震える指先が、ルイズの下着に掛かって。
 ルイズは、はっと気がついた。
 いつの間にかすっかり脱がされてしまっている。
 上着だけですませるつもりだったのに。
 顔が赤くなる。いくら使い魔でも、才人は間違いなく人間だ。最後まで、なんて。
 咄嗟に、才人の手に自分の手を重ねる。
「ありがとう、もう良いわ」
「お、お、おう。そそそ、そうだよな」
 顔が赤い。きっと真っ赤だ。そう思いながら、出来るだけ平然を装ってネグリジェに着替える。
 才人も、後ろを向いている。ふう、と息を吐く。
 ネグリジェに袖を通して、すぐにベッドに潜り込む。
 これ以上起きていたら、恥ずかしさに耐えきれない。
「もう、灯を消すわよ?」
「あ、おう」
 才人も床に敷かれた布団の中に潜り込んだ。
 それを見届けて、杖を振る。
 ふっと消える灯り。
 そして最後に、ルイズは一言。
「サイト、ありがと」
 そうして、一日は幕を閉じた。

770 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 00:52:32 ID:riW5KuRP
支援

771 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 00:53:37 ID:+m7AdE4R
よき理解者支援

772 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 00:53:47 ID:JCQMjLgL
マ、マチルダさあぁん!グレズコアだけはめーなのよー!
ダスク化フラグ立ってそう……

773 :夜明けの使い魔 6/5:2007/08/09(木) 00:55:49 ID:gj3TVrro
本日の投下終了です。
今回は説明台詞が異常に多くなってしまったので、気に触る方もいるかもしれません。
申し訳ない!


前スレで色々言われてましたが、出来るなら避難所の方ででも、どこがダメだと感じたか言ってくださるとありがたいです。

774 :ルイズ!:2007/08/09(木) 00:57:35 ID:Lf/nH0lI
乙、そして6/5に思わずワロタwww
次、投下して大丈夫かな?

775 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 00:58:34 ID:dhujHh9E
異世界の人間が実際いたとして、何もできないといわれたからってあっさり引き下がるのもけっこう間抜けだよな
異世界人にとっては呼吸するのと変わらない様なあたりまえのことでも
また別の異世界人にとっては神の力のごとき所業だったりする可能性もあるわけなんだし

776 :ゼロの使い魔・ブルー(?)編:2007/08/09(木) 01:00:40 ID:dwnsNQeQ
予約できるのかな?
性格が掴みづらい……

777 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 01:01:35 ID:+m7AdE4R
明言されてるのはルイズ!→ブルーの順だね

778 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 01:04:25 ID:ZRUhfIG6
誰かテファ達にフーケ=マチルダさんの所業をバラス鬼展開書かないかなぁ支援

779 :剣狼の人:2007/08/09(木) 01:06:08 ID:TD7Nn39N
じゃあブルーの人の次で頼む

780 :ルイズ!:2007/08/09(木) 01:06:18 ID:Lf/nH0lI
では行きます。今回は残念ながらゼロ魔キャラの出番はナッシング
パタリロ!のキャラ説明を別項で加えるべきか、wikiのリンクでも貼るかした方がいいかな?

まだ避難所行きじゃないはずだ、まだ全年齢のはずだ・・・・・・多分



 ここ常春の国、マリネラは……
 「パタリローーーーー!!!!!」
 「マライヒさん!落ち着いてくださうぎゃあああああ!!!」
 「ああ!82号が殿下の盾にされた!」
 「早く黒タマネギ部隊、いやプラズマXを呼ぶんだ!」
 「カリメロ君、じゃなくてパタリロ君、素直に謝ろう!このままでは全滅だ!」
 「死ねぇ!」
 ごきゃあ!!
 「ぬわあああ!?」
 「殿下、ヒューイットさんにブリーカーを仕掛けてどうするんですか」
 「ロリコン幻人であるという理由だけで十分だ」
 今、未曾有の危機に襲われていた!

 「科学班!麻酔弾の用意はまだなのか!?」
 「おーい、持ってきたぞ」
 「よくやった……って、ん?」
 その麻酔弾?はどう見ても手術用の注射器で、しかも持ってきたタマネギはどう見ても手術中の医者の格好である。
 「さっきまで何をしていたんだ?」
 「93号の盲腸の再手術だけど」
 つまり、麻酔が必要だから持ってきた=93号は手術途中で放置されたということである。
 ついでに言うなら93号は以前も盲腸の手術途中で放置されたことがある。
 「返してこい」
 へーい、と言って“歩いて”帰っていく医者タマネギ。哀れな93号の退院の見通しはまだまだ当分先の事だろう。

 事の発端は数週間前に遡る。ある事件をきっかけに活動を休止していたテロ組織・タランテラの活動再開の情報が
確認され、タランテラと因縁の深いマリネラ・イギリス・アメリカ・ロシアで共同戦線を張ることになったのだ。
 で、いつも通りパタリロが敵味方関係なく掻き回して、マライヒがパタリロを殺して、ミハイルがなんとかカバー
して、ヒューイットが肝心なところでミスって、バンコランが美味しいところを持っていって、復活したパタリロに
ミハイルを除いた3人が粛清を加えてさあ帰ろう……としたところでバンコランが消えたのだ。
 最初は、というか当然誰もがパタリロの仕業だと思って詰問を始めたのだが、今回ばかりは濡れ衣なのでパタリロも
「何も知らない」と言うかと思いきや、
 「どうせバンコランの奴は今頃どこかの美少年と元気によろしくやってるんじゃないか」
と要らん爆弾発言をしたためマライヒが暴走。嫉妬と言う名の無限を超えた絶対勝利の力が炸裂し、かくして冒頭の誰
も挑みたくない惨劇が繰り広げられる事となったのだ。

 結局、麻酔弾を撃つ予定のヒューイットが昏倒してしまったので、スーパーロボット・プラズマXが現場に到着して
マライヒを取り押さえるまで被害は治まらなかった。この時の修繕費を補填しようと「ぼったくり大使館」の再現を行
ってまた吊るし上げられるのはまた別のお話。ちなみに治療費は各自負担である、ケチ。

781 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 01:08:38 ID:65dAtrLV
「お願い! 子供達にはどうか、どうか」
と口止を懇願するフーケと「聞こえんなぁ」と言い放つルイズということか

782 :ルイズ!:2007/08/09(木) 01:09:37 ID:Lf/nH0lI
 縄で縛り上げられて吊るされたマライヒとそれを呆れ顔で見上げるミハイルを背景に、事態の検証を始めたのだが。
 「それより殿下、本当に知らないんですか」
 部下の第一声が主君を疑ったものというのが、パタリロの日頃の行いを示しているというものだ。
 「失礼な、僕を疑うのか!」
 「何故やったんですか!」
 「太陽が眩しかったからなんだー!」
 パタリロの犯行を否定→自白の不可解自爆コンボが炸裂する。
 「者ども出あえ出あえー!曲者じゃー!」
 「ええい、放せ!武士の情けじゃあ!」
 「なりませぬ!殿中にござる!殿中にござる!」
 タマネギ達はタマネギ達でいつの間にか江戸時代スタイルに着替えて取り押さえにかかっている。
 
 「冗談はさておき」
 忠臣蔵を始めた主君から離れた位置にいたタマネギ達が冷静に議論を続ける。
 「あの様子じゃ殿下の仕業じゃないみたいだな」
 アホでケチでつぶれ饅頭でへちゃむくれで顔面殺虫剤ではあるが自分達の君主がどういう人物かタマネギ達は分かっ
ている自信……はまったく無いが、少なくとも今回はそうだと判断した。パタリロは悪戯を隠すような真似はしない、
むしろ周りを巻き込んで更に事を大きく悪化させるはずだからだ。はた迷惑な話である。
 ちなみにその君主は松の廊下事件の後に赤穂浪士の討ち入りによる池田屋事件を経てラスプーチン及びロシアをバッ
クにつけた朝廷と、暗殺を逃れてアメリカに亡命した蘇我入鹿の率いるペリー艦隊による睨み合いをしている。黒幕は
邪鬼王でアンドロメダ流国と昆虫人類の代理戦争らしい。どういう会話をすればそういう流れになるのか。
 「でもそうだとするとおかしいな」
 「おかしきゃ笑え」
 はっはっはっはっはっはっはっ。
 「笑うな!」
 「突っ込むな!」
 訂正、こいつらも全然冷静じゃなかった。いや冷静だからこそ手に負えないのかもしれない。まさにあの君主にしてこの部下あり、と言うべきか。

 ノリノリでボケとツッコミの永久機関を続けるアホ主従を見てミハイルは引き攣った笑いを浮かべた。出番の少ない彼にとってマリネラの頭まで常春のやりとりは馴染めないものなのだろう。馴染めたらそれはそれでまずいが。
 「まあ、とにかく……問題はそこなんだ」
 「どこだ」
 あらぬ方向に視線を向けるパタリロ。無視するのがベストなんだがパタリロとの付き合い方の経験が少ないミハイル
はそんな事も露知らず、律儀に最初から説明し直す。
 「だから問題は―――」
 「だからどこだ」
 何とか話を元に戻そうとするミハイルと、何となく話を脱線させようとするパタリロ。幾度かの繰り返しのあげく、
 「まったく君はどういう耳をしているんだ!」
 「こういう耳」
 「ぬがーーーーー!!」
と常套のボケをかまされ、さしもの「氷のミハイル」も烈火のごとく怒り(体温のことだけど)、毒塗りのダートが雨あ
られとパタリロの脳天に突き刺さる。が、致命傷にも関わらずパタリロはニヤニヤと不敵な表情を崩さない。
 「な、何!?」
 「ふっふっふっ、残像だ」
 背後から聞こえる声に振り向くが姿は見えない。視線を今しがた残像と言われた方向へ向けるとそこにはダートの突
き刺さった丸太……でなく身代わりにされたタマネギが倒れて痙攣していた。ひでぇ。
 パタリロの走る時のカサコソという音で周囲にいるのは分かるが姿が見えない、まさにゴキブリ走法!だがミハイル
とてKGBのエリート、レギュラー降板したとは言え負け続けるわけにはいかない。
 「バンコラン少佐に聞いた方法だけど、本当に効くのかな」
 そう言って懐から1円玉を取り出し、それを床に落とす。忠臣蔵騒動の喧騒の中ではチャリーンという子気味良い小
さな音が響くはずもない。ていうかまだ続いてたのか。
 が、カサコソという音が一瞬止まったかと思うと、ミハイルの前を一陣の風が吹き、ワンテンポ遅れてビュン!と風
を切って走る音が耳に届く。早すぎて音が追いついて無いのだ。
 「これは僕のものだー!誰にもやらないぞー!」
 超人的な身体能力と超人的なドケチぶりを披露して床の一円玉にへばり付く一国の王めがけて、毒塗りのダートが
あやまたず突き刺さった。

783 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 01:10:54 ID:scfbouUH
氷のミハイル懐かしいwww

784 :ルイズ!:2007/08/09(木) 01:13:57 ID:Lf/nH0lI
改行ミス発見
―――――――――――――――――――― 
 訂正、こいつらも全然冷静じゃなかった。いや冷静だからこそ手に負えないのかもしれない。まさにあの君主にして
この部下あり、と言うべきか。

 ノリノリでボケとツッコミの永久機関を続けるアホ主従を見てミハイルは引き攣った笑いを浮かべた。出番の少ない
彼にとってマリネラの頭まで常春のやりとりは馴染めないものなのだろう。馴染めたらそれはそれでまずいが。
――――――――――――――――――――
 「これはもう使えないな」
 「痔が、痔が治ったばかりの体にこれは……!」
 パタリロに突き刺さったダート……正確には突き刺さった場所を見てミハイルが呟く。どこに刺さったかは苦悶の台詞からお察し下さい。
 「で、どういう事か説明してもらうよ」
 やっと冷静さを取り戻したマライヒがナイフを片手にのた打ちまわるパタリロに詰め寄る。無論、マライヒとてナイ
フが効かないことは百も承知。なにせ頭を銃弾で貫かれても正露丸で直ってしまうのだから。痛めつける事が目的かと
いうとそうでもない。一時期はかなりどMな言動をしていたこともあったのだ、むしろ刺したら喜ぶかもしれない。で
は何が目的かというと、単なる憂さ晴らしである。
 「では説明しましょう」
 ころっと立ち直って手持ちの変装の1つ、シバイタロカ博士に変装するパタリロ。思わぬ切り替えの早さにマライヒ
とミハイルだけでなく、何故か明鏡止水の境地でアクシズを押し返そうとしていた赤穂浪士ことタマネギ達もずっこけ
る。引っ張って突き落とす、パタリロの持つ「高度な放置プレイ」の本領発揮である。

 シバイタロカ博士のよくわかる解説
 「マリネラの位置はバミューダ・トライアングルのど真ん中にあります。そのせいか時間と空間が歪んでいましてな、
大西洋上にも関わらず時差計算は日本と同経度になりますし、常春の気候になると言われております。バンコラン君の
消失もそれが原因でしょう。私の計算によりますと、さきほど彼がドアを開けようとした瞬間、偶然そこに時空の歪み
が出来たようで、それに吸い込まれてしまったのでしょう」

 「で、彼は無事なのだろうか」
 本題に戻るまでに物凄く精神的・肉体的に疲労したミハイルが諦観を抑えて質問する。
 「検討もつかないな。以前僕が平行世界に跳ばされた時は物理法則そのものが違っていた。バンコランが跳んだ先が
生物が生存できる環境である保障はない」
 パタリロも元に戻って珍しくシリアスに説明する。
 「じゃあ、バンコランは……!」
 「落ち着けマライヒ、絶望的であるとも限らない。少なくともこの世界からあまりにもかけ離れた世界に跳ぶとは思
えない。恐らくいくつかの共通点を残した世界にいるのだろう」
 ただ、と付け加える。
 「帰ってこれるかどうかと言うと、無理だろうな」
 いくら平行世界が可能性の分岐といえども、平行世界を超える技術を持った世界がある確率は限りなく低いだろう。
ましてバンコランは現実主義者。自分が異世界にいるなどと思うわけがない。思わなければ帰ることもない。
 「助けに行かないと!」
 「しかし、どうやって……」
 血色を変えるマライヒに疑問を挟むヒューイット。今頃目覚めたのか。
 「ふっふっふっ、僕を誰だと思ってる」
 と自信満々に胸をそらすパタリロ。パタリロは生身で異世界への転移はおろか時間移動さえ出来るのだが、タマネギ
を率いて悪事、でなく活動する必要が度々あったために誰でも移動可能な装置を開発していたのだ。先ほど言った「限
りなく低い確率」に自分のおかげで当選していたんだぞ?と言いたいのが見え見えのパタリロに対し、マライヒ達は顔
を見合わせると。
 「つぶれ饅頭」とマライヒ。
 「へちゃむくれ」とヒューイット。
 「顔面殺虫剤」とミハイル。
 「ケチで吝くてしみったれの吝嗇家」とタマネギ達。(全部同じ意味)
 容赦なくこき下ろした。

785 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 01:15:19 ID:adrBbBCM
パタリロも一応全年齢漫画なんだけど…
ギーシュの操が…w

786 :ルイズ!:2007/08/09(木) 01:17:52 ID:Lf/nH0lI
今回はここまでです。そしてまた改行ミスorz
――――――――――――――――――――
 パタリロに突き刺さったダート……正確には突き刺さった場所を見てミハイルが呟く。どこに刺さったかは苦悶の
台詞からお察し下さい。
――――――――――――――――――――

人物紹介も今回はちょこっと

・パタリロ
 前世がパンドラ、愛読書が「人をおちょくる50の方法」、あとは本編の描写でどんな人物か判断出来るはず。一番
分かりやすい言い方をすれば「両津の同類」

・ジャック・バルバロッサ・バンコラン
 MI6の凄腕エージェントで「死神と契約している」と言われるくらい強い。実際はバルバロッサの姓は家庭事情か
ら名乗っていない。冷静な人物だけどかつて麻薬で親友を失ったので麻薬関係の捜査なると途端に激情になる。ダブル
オーエージェントらしくプレイボーイ、ただ相手は必ず美少年。つまりそういう人。超能力とか信じてない割りに超能
力者、ただし視線が合った相手を虜にするというはた迷惑過ぎる能力。

・マライヒ・ユスチヌフ
 元暗殺者の女性……的な美少年(♂)で、バンコラン(♂)の愛人。ナイフと格闘術に長けていて、推理に関しては
パタリロに引けをとらない天才ぶりを発揮する。♂なのに過去に2度妊娠して、2度目は出産している(1度目は死産、
というか出産直前の騒動の最中に胎児が「消えた」)。嫉妬深く、浮気を続けるバンコランは度々ズタズタにされている。
何だかんだでパタリロとはいい友人。宝石に目が無い。

・アーサー・ヒューイット
 CIAの腕利きエージェントにして射撃の名手。ノースダコタ州出身で「アメリカの千葉県民」と呼ばれる。重度のロ
リコンでCIA長官の娘に手を出したり、任務中に少女に気を取られて任務に失敗するなどの失態でよく左遷させられて
いる。それでもクビにならないのは彼がバンコランに匹敵するほど有能だからである。必殺技はロリータビーム。

・ミハイル
 S国(どう考えても旧ソ連)のエージェントで「氷のミハイル」の異名を持ち、バンコランやヒューイットとは仕事
上のライバル。異名の由来は自分の体温を零下32度まで自由に変えられる超能力から。有能なようだが危ない橋を渡る
のは嫌いらしく、バンコランの恨みを買う仕事は絶対に避けている。意外にも家族思いで、妊娠したマライヒを助けた
こともある。何故かパタリロをカリメロと呼んでしまう。

・タマネギ
 タマネギみたいな髪形とひし形の口をしたマリネラ国の中枢を担う役職についた人達。「20号」「ヨノスケ号」など
コードネームみたいな名前で呼び合う。相当なエリート軍人しかなれない重要な人材……なんだがパタリロが消耗品と
言い切る扱いのせいか、(重要度はともかく)労働環境はピラミッドの最底辺に位置する。有給は10年に1日。普通の
会社の日当が年収。パタリロの悪戯・発明の実験台兼被害者である。脱走・反抗するとパタリロが(その場で思いつい
た)厳罰に処せられる。今のところ一番非道なのが「さらしの刑」

787 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 01:18:57 ID:Q92Cqftc
そしてモンモンは婦女子となる!

788 :ゼロの使い魔・ブルー(?)編:2007/08/09(木) 01:21:01 ID:dwnsNQeQ
投下します。
ルー……の性格が掴めてないのは仕様。

789 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 01:21:41 ID:iQB2AZ5M
>>778
傭兵崩れの強盗どもすら記憶を奪うだけで怪我を治して帰してあげる優しいテファに
「マチルダ姉さんがお前の従兄弟を殺すのに一枚噛んでたんだよ」と教えてあげるのか?
マジ鬼畜w

790 :ゼロの使い魔・ブルー(?)編:2007/08/09(木) 01:22:36 ID:dwnsNQeQ
ルイズは安堵していた。
一時はどうなるかと思ったが、
剣を持ったとたんブルーが凄い動きをして、
ギーシュのゴーレムをバラバラにしてしまった。
彼女は自分のことのように喜びながら、ブルーに駆け寄る。

「ブルー!凄いじゃない!あなた剣も使えたの?」

そうブルーに語りかけたが、返事はない。

「……ちょっとブルー、返事ぐらいしなさいよ!」

そう言って掴みかかると、
彼はあっさり倒れてしまった。

「え?」
「ルイズ、彼は凄いと思うが、その怪我で動けるはず無いぞ。
 ……僕がやっておいて何だけど」

などと、平静は取り戻したものの、未だに立ち上がれないギーシュが言う。

「……ちょ、ちょっと誰か!ブルーを運ぶから手伝って!」

周りで呆然としていた生徒達が、その言葉でハッとして、
ブルーに『レビテーション』をかける。
そのままルイズは、ブルーに付き添って去っていった。
その後暫く観客達は留まっていたが、
そのうち彼らもその場を去っていった。

ギーシュも友人に支えられてその場を去る。

「…彼は何者なんだろうか」

ギーシュは、友人に問う。

「ただの平民では無さそうだな」
「そんなのは身でもって解ってるよ」

軽く返してきた友人に、
冗談交じりでギーシュは返した。

791 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 01:23:08 ID:scfbouUH
どこまで全年齢で書けるか楽しみだw


792 :モンハンで書いてみようの人:2007/08/09(木) 01:23:32 ID:wmPQhpnj
支援しつつ、予約したい。
笑いを狙ってみたら、アンリエッタがおバカさん担った話をw
しかしアンリエッタもマザリーニもキャラが掴めんぜorz

793 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 01:23:57 ID:5m1QN/Mn
思うにテンプレにアクティブな関連スレとその纏めとかの一覧作るべきじゃあないかな
まあジョジョとヘルシングとローゼンとエヴァぐらいな気もするけど、ベイダー卿のまとめとかもあっても良いかもしれない。

794 :ゼロの使い魔・ブルー(?)編:2007/08/09(木) 01:23:58 ID:dwnsNQeQ
そんな様子を、『遠見の鏡』を使って除いていた二人が居た。
コルベールは声を抑えながらも、興奮を隠せない様子で話し出す。

「オールド・オスマン……あの青年、勝ってしまいました」
「うむ……やはり」
「ミスタ・グラモンはドットクラスのメイジとはいえ、普通の平民では勝てるはずもありません!
 あの動きと剣の腕、彼は間違いなく『ガンダールブ』かと!」
「少し静かにせい。しかし……」

オスマンの言葉は聞いているのか居ないのか、コルベールは騒ぎ立てる。

「さっそく王宮に報告して、指示を――」
「喝ッ!」

半ば暴走していたコルベールを、それより更に上の大声で止める。

「……落ち着いて話を聞かんか、ミスタ・カーネル」
「コルベールです。……それはともかく、王宮に指示を仰ぐべきでは?」
「それには及ばんよ」

オスマンは即答した。
が、コルベールはその事を疑問に思ったのか、問いかける。

「どうしてです?」

その質問を予め予測していたかのように、オスマンは即座に答えを返した。

「『ガンダールブ』はただの使い魔ではない」
「その通りです。主人の呪文の詠唱の隙を守るために、戦闘に特化した使い魔だと。
 特別と言うことは解っています、だからこそ―」
「だからこそ、あの戦争と金稼ぎと
 他人の足を引っ張ることしか出来ん王宮のボンクラ共に渡すわけにはいかんじゃろう」

酷い言い方だったが、コルベールは戦争がしょっちゅう起きているこの世界の現状を考え、
取り敢えず同意しておくことにした。

「ははぁ、なるほど」
「この件は他言無用じゃ。下手な手出しもせんようにな」
「はい、かしこまりました」

ふとオスマンは立ち上がると、窓に歩み寄ると、コルベールの方を向くこともなく語りかけた。

「時にミスタ・ルーベンス」
「コルベールです!……で、何でしょうか」
「彼は本当に剣だけで戦っているように見えたかね?」
「……剣以外は、あの閃光を放つ玉しか使ってないでしょう?」
「そうか、なら良い……そろそろ行ったらどうじゃ。
 君にも色々と用はあるじゃろ?」
「……は、それでは」

コルベールがドアを開け、去っていくのを察知してから、
オスマンは誰に聞かれるでもない独り言を言う。

「うちにまともな奴は居ないのかのぉ……
 あんな量のナイフが忽然と消えても何とも思っておらん……」

まぁ、色ボケとツンとデレと誇りが頭の大部分を占める貴族に、
そんなことを期待する時点で間違ってるのかも知れないが。

795 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 01:24:54 ID:ZRUhfIG6
>>789
理想的な展開だw

サイキックプリズン支援

796 :ゼロの使い魔・ブルー(?)編:2007/08/09(木) 01:25:43 ID:dwnsNQeQ
彼は目を覚ました。朝の光が窓から差し込んでいる。
起き上がってみると、自分の身体の所々に包帯がまかれ、
絆創膏が貼られているのを確認した。

思い出してみる。
一つのみの月が照らす、あの切り立った――
いやいや、確かにそれが最後ではあるが、それではない。

ギーシュとか言う少年が繰り出したゴーレムにボコボコにされ、
その後剣を持ったら途端に身体が軽くなり、
剣を流れるように扱って、勝利した。
そして、気絶した。

辺りを見回してみると、ルイズの部屋だった。
自分はどうやらルイズのベッドに寝かされているらしい。
そのルイズはと言うと、机で寝ていた。

左手を上げてみる。
そこには使い魔の証たるルーンが刻まれていた。
決闘の時はよくわからなかったが、
剣を持ったとき、確かにこのルーンは光り輝いていた気がする。

(g……u…nd…r…l……f……『ガンダールヴ』)

読んで見る。ルーンの知識はある。
読めたものの、意味が全くわからない。

(一文字違えば灰色の魔法使いと同じ読みだな)

そんなことを考えながら、左手を見つめていると、ノックの音がし、
暫く待つとドアが開き、少女が入ってきた。
シエスタとか言う少女である。
彼女は彼を見ると微笑み、パンと水の入ったお盆を彼の隣に置いた。

「シエスタさん?」
「目が覚めたんですね、ブルーさん」
「うん……ブルー?」
「……どうかしました?」
「…ああ、何でもないよ。……いや、なんでもない」

口調を直す。不自然ではあったが。
が、シエスタは特におかしいとは思ってないらしかった。
元々それほど話していたわけではない。
よく憶えて無くてもおかしくはないだろう。
考えていると、シエスタが話しかけてきた。

「あれからミス・ヴァリエールがこの部屋までブルーさんを運んできたんです。
 先生を呼んだりして、『治癒』の呪文をかけてもらったりして、大変だったんです」

自分……自分達には『命』の術があるのだから、
その気になれば怪我など致命傷ですら一瞬で治せるのだけど。
だが、あのまま目覚められない可能性もあったので、
素直な気持ちでルイズに感謝していた。

797 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 01:26:29 ID:OlQkJdxf
パタリロは、
「世界一の金持ちかつ金運があり蓄財が可能となった両津。ただし小銭を得る為なら大枚をはたくのも厭わぬという宿痾持ち」

の方がいいかも。

798 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 01:26:45 ID:cJkTYR+O
>「時にミスタ・ルーベンス」
絵描きになっちゃたwww支援

799 :ゼロの使い魔・ブルー(?)編:2007/08/09(木) 01:27:30 ID:dwnsNQeQ
「『治癒』の呪文のための秘薬の代金は、ミス・ヴァリエールが出してくれました。
 だから心配しなくても大丈夫ですよ?」

黙り込んでいたので、お金の心配をしていたと思われたらしい。
……ちょっと待って。

「……お金ってどのぐらいかかるか知ってる?」
「えーと、まぁ、平民に出せるような金額じゃないのは確かですね……」
「困ったな、僕はお金を持ってないよ?」

確かクレジットは使えないはずである。
金の取引で莫大なクレジットがあったが、ここでは役に立たない。
元手として残して置いた金があれば話は別なのだろうが、
残念ながら、今それはここにはない。

「ミス・ヴァリエールが出してくれたのですから、あなたが心配しなくても大丈夫ですよ」
「それでも、何かお返しをしなきゃいけないだろう?……痛ッ」

左手に痛みが走る。

「あ、まだ動いちゃ駄目です!身体の方の傷は大したこと無かったんですけど、
 その左手の骨折は『治癒』でも直しきれなかったんです。安静にしていないと」
「不便だな」

……確かに不便だ。後で治しておこう。
が、今は止めと居た方が良いだろう。

「食事を持ってきました。食べてくださいね?」
「ありがとう……僕はどのぐらい寝てたのかな」

聞いてみるが、大体の予測は付けている。
ここに来てからは何故か回復が鈍いけど、
術力が結構回復しているから、大体2・3日って所だろう。

「三日間ずっと寝続けてました……」

ほら。

「厨房のみんなも心配してました。動けるようになったらこっちに顔を見せてくれますか?」
「構わないよ」

そう言ってから、視線を机で寝てるルイズに向ける。

「彼女は僕が寝てる間ずっと机で寝てたのかい?」
「いや、全然寝てませんよ?」
「え?」
「彼女が寝ずに看病してくれたんです。ずっとやってたから、疲れちゃったんじゃないでしょうか」
「そうか、彼女には感謝しなきゃならないね……」

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