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あの作品のキャラがルイズに召喚されました part30

894 :滅びのルイズ:2007/08/09(木) 03:33:23 ID:7Bq1gKQG
じゃ、>>853には悪いが、行かせてもらうぜ
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 ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールの人生とは、
 這い寄る闇からの逃走劇も同然だった。

 魔法が使えないこと、身体が幼いこと、他人に認められないこと――。
 それら闇から逃れるため、ありとあらゆる努力を重ね、研磨し、足掻いた。

――それでも、何も変わらなかった。

 いくら呪文を知っていても、魔法は使えない。
 いくら健康になっても、身体は育たない。
 いくら貴族として立ち振る舞っても、誰も認めない。

 逃げても逃げても追ってくる闇――だが、幸か不幸か、今までそれに捕らわれる事は無かった。

 魔法が使えなくても、学園が自分を放り出すことは無かったし、
 身体が幼くても、どうしても気を引きたい相手などはいないし、
 他人が認めなくても、自分はれっきとした貴族だって分かっている。

 けれど、もうここまでだ。

 この学園では、2年生への進級するための儀式として、『使い魔の召喚』がある。
 今までに一度たりとも魔法を成功させたことの無い自分に、できるはずもない。

 案の定、呪文を唱える度に、地面を爆発させた。
 他の生徒たちの嘲笑が聞こえる。文句が聞こえる。罵倒が聞こえる。

――本当は、分かっていたのだ。

 魔法が使えなくては、進級できない。
 身体が幼くては、婚約者は去るかもしれない。
 他人が認めなくては、貴族にはなれない。

 それでも、足掻きたかった。
 ちっぽけな希望を抱き、この闇を打ち破り、この広い世界に歩みだしたかった。

 闇はすぐ後ろにいる。

 未来までも黒で覆い、光を奪おうとしている。

 お前は、何者にもなれないと、絶望を突きつけようと――





――そうして、その使い魔は現れた。

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