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あの作品のキャラがルイズに召喚されました part31

1 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 07:54:56 ID:QKbmfwC7
もしもゼロの使い魔のルイズが召喚したのがサイトではなかったら?そんなifを語るスレ。

あの作品のキャラがルイズに召喚されました part29
http://anime2.2ch.net/test/read.cgi/anichara/1186405120/

まとめwiki
http://www35.atwiki.jp/anozero/
避難所
http://jbbs.livedoor.jp/otaku/9616/

    _              ■ 注意事項よ! ちゃんと聞きなさいよね! ■
    〃 ` ヽ  .   ・雑談、SS、共に書き込む前のリロードは忘れないでよ!ただでさえ勢いが速いんだから!
    l lf小从} l /   ちゃんと空気を読まないと、ひどいんだからね!
   ノハ{*゚ヮ゚ノハ/,.   ・投下をする前には、必ず投下予告をしなさいよ!投下終了の宣言も忘れちゃだめなんだからね!
  ((/} )犬({つ'    ・ 投下してるの? し、支援してあげてもいいんだからね!
   / '"/_jl〉` j,    ・興味のないSS? そんなもの、「スルー」の魔法を使えばいいじゃない!
   ヽ_/ィヘ_)〜′   ・まとめの更新は気づいた人がやらなきゃダメなんだからね!
              ・議論や荒らしへの反応は、避難所でやりなさい!


     _
     〃  ^ヽ
    J{  ハ从{_,     ・ここは全年齢板よ。年齢制限に関わるものは避難所に来なさい。
    ノルノー゚ノjし      ・クロスはお互いを尊重しなきゃだめ。一方的なのはモテないわよ?
   /く{ {丈} }つ     ・不要な荒れを防ぐには、sage進行もいいんじゃないかしら。
   l く/_jlム! |      ・次スレは>>950から。お願いね?テンプレはwikiの左メニューを参照よ。
   レ-ヘじフ〜l


2 :修正:2007/08/10(金) 08:06:58 ID:AZxPU/BL
↓前スレ
http://anime2.2ch.net/test/read.cgi/anichara/1186501003/

3 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 08:08:56 ID:QKbmfwC7
>>2
修正ありがとう
こんな初歩的なミスを犯す俺、惨状

4 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 08:13:59 ID:DqZlNdce
自分の作品のページを誰かが編集してたんだけど特に変わった様子もなくて気になる保守

5 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 08:15:45 ID:QGk4zvPr
このスレは正しくはpart32です。
次スレはpart33にして下さい。

6 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 08:22:08 ID:s8pxqAes
ことごとく使えない>>1だなw

7 :零の人 ◆Locke32COo :2007/08/10(金) 08:27:34 ID:8A7HVyJR
んじゃぁ投下よろしいか?

8 :零の人 ◆Locke32COo :2007/08/10(金) 08:33:32 ID:8A7HVyJR
5分待って応答なしなので投下します。

─────
1/2

スクライド・零 18


「お前は」「『ゼロ』と呼ばれ続けることに」「とっくに反逆してる」

カズマからそう言われ、ルイズは自らの目に涙がにじんでくるのを感じていた。
そう、その指摘はあまりにも正しい。
由緒ある公爵家に生まれたにもかかわらず魔法を使うとすべて爆発。
両親や二人の姉とも比較され、挙句についたあだ名が『ゼロ』である。
誇りある貴族=メイジである自分が『ゼロ』と呼ばれる屈辱を晴らすべく、
まさに反逆するかの如くの努力を積み重ねてきたのだ。

正しいからこそ涙が出てくる。
そして、
「アンタなんかに、何がわかるって言うのよ!」
叫んだ。

「そんなすごい力持ってるくせに!」
『私なんかと全然違うくせに!』
「ご主人様の言うことなんか聞かないくせに!」
『ギーシュやキュルケとばかりいるくせに!』
「私を子ども扱いしてたくせに!」
『自分のことを何も言わないくせに!』
「私のことを何も聞かないくせに!」

「そんなアンタに、私の何がわかるって言うのよ!」
絶叫が周囲に響いた。

そして、その声にカズマが口を開く。
「『なぜ』反逆するのか、そんなモンはどうでもいい」

ロストグラウンドではアルター使いは嫌われ者だ。バケモノ呼ばわりされて
迫害されることなんか日常茶飯事。それこそ『生きる』ために盗み・かっぱらい
何でもやった。
そしてあるとき、『強い』男が教えてくれたことがある。
“弱い考えに反逆していれば強くなれる”
カズマの力は、強くなければ生きられなかった世界で、それこそ
世界に反逆することで培われたのだ。

「俺はトリーズナーだ。反逆の意志のあるやつがいる、俺がここにいる。
『反逆』するにはそれだけあれば充分だ!」
一声吠えるとカズマの左手でs・CRY・edのルーンが輝きだす。

9 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 08:33:52 ID:XXXpF2kV
落としちゃえ・・・っておとしたらまずいか

10 :零の人 ◆Locke32COo :2007/08/10(金) 08:35:00 ID:8A7HVyJR
2/2

「ルイズ、コイツはお前の反逆だ。それを使ってお前がやれ」
『破壊の杖』に顎をしゃくると、すっかり蚊帳の外の置き去りにしていた
ゴーレムへ向き直り猛然と殴りかかった。

捌き,いなしていた先ほどとは違う、破壊のための拳をすさまじい回転で
繰り出し続ける。しかも、ルーンはさらに強く輝き、修復を追い越すスピードで
穿ち続けるゴーレムのかけらを瞬時に分解、シェルブリットへと取り込んでゆく。
「連撃の、シェルブリット!」
マシンガンのように繰り出される拳にあわせ、アルターでできた薬莢が
途切れなくシェルブリットから排出される。
そのドガガガガという激しい騒音ごしにカズマの背中を見ながらルイズは思う。
『全然答えになってないじゃないのよ。でも…、反逆したい女と反逆する男、か。
いいわ、それには納得してあげる』
そこで冷静になって怒鳴った。
「『それで』って言われても使えなかったのよ! この杖」
「使い方なら教えてやる」

カズマにとって『破壊の杖』は非常に馴染み深いものであった。
シェルブリットのあるカズマ自身には全く無用のシロモノだが、インナー同士の
抗争などがあればガキでも使うことがある携行兵器、【ロケットランチャー】が
その正体。

「なんでわかるのよ」
「質問は後だ。まずは安全ピンを引っこ抜け」
いきなり安全ピンと言われても何のことだかわかるはずがない。
「なによそれ」
「輪っかのついた針みたいな棒みたいなのが刺さってんだろ、それを引っ張んだよ」
ひっくり返してなで回し、なんとかそれっぽいものを取り外す。
「とれた、次は?」
「筒を伸ばせ」


「ねぇ、ルイズってばなにやってるのかしら?」
「…?」
離れるに離れられない上空の二人であった。


「準備できたわ」
「じゃぁちっと離れて狙いをつけてろ。でオレが合図したらぶっ放せ」
近すぎると信管が作動しない可能性があるためだ。

「うおおおおおおおおおぉ!」
さらに回転をあげゴーレムに拳をたたきつける。
みるみる内に腕を失い、足を失ったゴーレムが再び轟音をあげて倒れた。
「今だ、やっちまえ!」
その声に従い、ルイズが教えられた通りにトリガーを押す。
しゅぽん、という気の抜ける音とともに発射された弾頭は確かに残ったゴーレムの胴体に吸い込まれ、
一瞬後に轟音を響かせる。
その爆発は見事ゴーレムを吹き飛ばした。

11 :カズマの人 ◆Locke32COo :2007/08/10(金) 08:37:08 ID:8A7HVyJR
以上投下完了。
いや、ここまでなんでこんなに時間かかったんだろ。

えっと、コテですが「零」だと紛らわしいので次回からこれに変更します。
明日から夏休みなので次回投下は休み明けと思われます。

12 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 08:59:58 ID:vrY0n5L1
GJです。ルイズがロケラン使うのは初めてじゃなかろうか?

13 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 09:14:03 ID:JEplY2JL
姉妹スレでフーケを爆裂四散させたくらいしかみてないなルイズがロケラン
取り敢えず乙

14 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 09:54:24 ID:/CgQw1hE
>>13
DIOかwww

15 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 10:02:36 ID:QKbmfwC7
前スレ1000wwwwwwwww

16 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 10:04:24 ID:tmoMbRLu
そういや、スレ違いだけど拳銃はあるのに、なんでロケットランチャーは銃火器だと思われなかったんだろ?
オーバーテクノロジーだと理解したオスケベ学院長がその正体を秘密にするため?

17 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 10:09:44 ID:yDfMNAuZ
つうかあれを「杖」だと強弁して、しかも誰も疑問に思っていないあたりどうなのかと。

18 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 10:09:49 ID:8A7HVyJR
・銃は火薬で弾を飛ばすもの
・銃でワイバーンを倒せるはずが無い
とかの思い込みじゃないのかな〜、などと平和ボケした頭で考える。

19 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 10:15:19 ID:tmoMbRLu
>17
どうみても筒です。本当にありがとうございました。

>18
弾が爆発したのが理解できなかったって事か。

20 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 10:17:21 ID:gRYMTERC
あの世界での一般常識が魔法>>越えられない壁>>銃ってこともあるだろうし
魔法以上の威力を持つ重火器の存在なんて夢にも思ってないだろう

21 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 10:23:35 ID:QKbmfwC7
異世界から持ち込まれた魔法以上の力を持つ武器が出回ったとして、
科学が魔法を駆逐するのか、魔法と科学が共存して新しい技術になるのか、
その辺も興味深いところだ。

22 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 10:24:02 ID:KnfQzwD5
破壊の筒じゃ格好が付かなかったからじゃあ、杖にすんべてなかんじかも

23 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 10:25:48 ID:KnfQzwD5
>21
あの世界のメイジと平民の戦力費にもよりそうだな
平民は百人束になってもメイジに勝てないのか、あるいは・・・
そんなとこ

24 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 10:26:27 ID:tmoMbRLu
>21
その鍵を握るコルベール先生……。
このスレ的にもおいしいキャラだな。

25 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 10:27:33 ID:uC/QtOWu
まあひっくり返すにしてもルイズの孫の代くらいまではかかるだろうがさ。

26 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 10:34:39 ID:KnfQzwD5
研究の金を出すであろう貴族も自分たちの立場をひっくり返すようなものに出資するのはいやがるだろうな

27 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 10:36:24 ID:QGk4zvPr
爆薬の類は「固定化」の魔法で無力化できるはずだから、そう簡単にひっくり返らないとは思うけど……
あの世界で銃には固定化という対応策がとられないのは何でだろう

28 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 10:37:26 ID:9qeaXBzX
その辺を気にせず研究しちゃって他の貴族に怨まれるコルベール先生を妄想してみるテスト。

てかメイジである自分の立場を危なくする研究を進んで行うコルベール先生。マゾ?

29 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 10:38:22 ID:pWXvXlPs
>>28
魔法封じてるあたりマゾっ気はむんむんだと思うぜ

30 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 10:38:59 ID:JEplY2JL
ルイズが技術者系のキャラを呼べば発展スピード上がりそうだな
問題は原作の流れで生き残れるタフさが必要な点だが。
……ウエスト辺りか?

31 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 10:41:43 ID:EJNFTpdm
ヴィオラートも貴族と平民の板垣をぶっ壊しちまう気がする
錬金術って魔砲関係なかったよな?

32 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 10:42:10 ID:9qeaXBzX
その前にウエストで描ききる筆力が必要だ。
そんなもんあるかあ!

33 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 10:44:10 ID:q2pUB46s
つーかウエスト……死体蘇生者かドクターか知らんが、そんなモン呼んだ時点で原作通りの展開にならんのは必至だと思うぜ

34 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 10:44:28 ID:KnfQzwD5
技術者を呼び出したルイズは果たして技術に興味を持ち始めるのかどうか

35 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 10:44:42 ID:uC/QtOWu
>>26
「平民に強力な武器を持たせればより有用な戦力となる!!」とか考える奴が出てくる気がする。
全ハルケギニアが統一状態にあるわけではないし
現在コルベールがいるゲルマニアは貴族=メイジとは限らないのだから。

ガリアではジョゼフがシュヴァリエを乱発してるそうだが
対象に平民も含むのかメイジ限定なのかが気になる。

36 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 10:45:54 ID:KnfQzwD5
そのうちコルベール先生、誘拐されそうだな

37 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 10:46:41 ID:dhE8Cb54
夜天の書、防御機構がいかれててホっとした。
ここまで溜めてた分、融合、フーケ撃退の流れは読んでてスカっとしたな。

フーケ、リンカーコアから魔力抜かれても、魔法の力が消える訳じゃないよね?

38 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 10:48:12 ID:AxIHqptX
タフで科学技術に詳しいキャラとなるとパタリロだな
問題は絶対にろくな事をしない点

39 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 10:49:28 ID:KnfQzwD5
技術系は技術系でもよりによって織部悠を呼ぶ

40 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 10:49:31 ID:q2pUB46s
小ネタ一つ落とす。OK?

41 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 10:49:54 ID:uC/QtOWu
ok

42 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 10:50:02 ID:QKbmfwC7
来いやぁ!

43 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 10:50:39 ID:KnfQzwD5
かむひあ

44 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 10:50:44 ID:1vTSXbyE
機械系はコルベールが頑張ってるけどあの世界で生物学ってどのぐらい発達してるんだろう?
あの世界にビタミンとかそういう物質は解明されてないだろうから高蛋白質出すのやめてるんですが

45 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 10:51:49 ID:bz7MkR0I
>>35
戦争状態になる後半ならメイジが減る、だから温存したくて武装した平民に〜
って展開なら無理なく逝けそうだ

46 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 10:51:54 ID:JEplY2JL
科学者とかそんな感じであの世界観で生き残れそうな……よしメガテンからヴィクトルだ

47 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 10:52:19 ID:mjc3vgiz
蛋白質は毎晩頑張って生産してます

48 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 10:53:24 ID:5mimN85K
>>44
顕微鏡が合ったりするぐらいだし水系統で余裕だろ

49 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 10:54:01 ID:q2pUB46s
 呼び出した時にはただの平民だと思っていた。
 女の子に出会うだけで身もだえしながら訳の分からないことを言うのを聞いて変態だと認識した。
 女の子のことを考えているだけで金がもらえる国が、と言っているのを聞いて、ああ馬鹿なんだと諦めた。

 その、使い魔が。
 ルイズは目を見開く。
 ぱちん、と指を鳴らす使い魔。
 彼を取り巻く青銅の騎士ワルキューレ達。
 それが、一瞬で爆ぜた。
 いつも鼻の下を伸ばしているスケベな顔を珍しく真面目に引き締めて、精悍な笑みを浮かべる使い魔。
 彼は、もはや覆しがたい勝利をもって口を開く。
「俺の名は“ブラストハンド”! 忘れるな」
 爆炎を伴って、彼は進む。
 近付くワルキューレを片っ端から粉砕して。
 ギーシュの、元へ。

     ゼロのブラストハンド

 と、まぁ。
 そんなことが結構前にありまして。
 私こと、“ゼロ”のルイズは今、何だかでっかいゴーレムの目の前にいたりします。
 あ、ダメ。拳振り下ろされた。
 ヤバイ、ヤバイって。
 ターゲット私だ。
 咄嗟に、杖を突き出して。
 何だっけ、こんな時に使える呪文。
 フライ? レビテーション?
 ダメ、駄目駄目。
 意味無いって絶対。
 じゃあ何? 錬金?
 ……ありかも。
 あ、駄目だ。私の魔法失敗する。
 もういいや、何でも。
 適当で良い、適当で。
 レビテーションのコモンを唱える。
 ドカン、と爆発。
 ゴーレムの腕の、表面が爆発して、軌道変わった。
 ……あれ? これも、アリ?
 可能な限り早く唱えられるコモンを連発。
 ドカンドカンドカンドカンドカンドカン爆発!
 いける、これいける。
 なにこれ、どこが失敗魔法?
 ふと、口元に笑みが浮かんでいるのに気付いた。
 こういうときには名乗りをしなきゃ!
「“ブラストハンド”、私の名よ。覚えておきなさい!」


「それ俺の技――――ッ! 俺のコードネーム――――ッ!!」



元ネタ:ダブルクロスリプレイ・ストライク
     “ブラストハンド”国見以蔵
爆発つながりでやった。特に後悔はしていない。

50 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 10:55:38 ID:1vTSXbyE
>>48
そうか、盲点だった、ありがとうです
後は注射器があるかどうかとナノマシンと量子コンピュータをどうするかかなあ
それさえ揃えば生存フラグが……どう見ても死亡フラグになりそう

51 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 10:56:44 ID:1vTSXbyE
>>49
元ネタ知らないが技奪われた使い魔カワイソス

52 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 10:56:45 ID:pWXvXlPs
ラストの台詞がいかにも国見っぽくて刹那過ぎるww

53 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 10:56:53 ID:KnfQzwD5
ダブルクロス大人気だな

54 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 10:58:06 ID:mgdhM5KB
元ネタってそんな知名度あるんか?

55 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 10:58:35 ID:bz7MkR0I
元ネタ知らないが間抜けな話だw

56 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 10:59:21 ID:q2pUB46s
元ネタの知名度は微妙なところなんじゃね?
一応知らんでも笑えるように書いたつもりではあるが

57 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 10:59:37 ID:mjc3vgiz
知名度はさしてない
だが卓ゲ板住人率が高いここでは自然と知名度があがってしまう
それだけね

58 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 11:03:21 ID:zG/SuHvo
ちょっと変るけど、ネギまの刹那を召喚!
しかもハーフであることを吹っ切る前!

59 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 11:04:33 ID:mgdhM5KB
成る程なぁ。どうも敷居が高く感じるっつーか、卓ゲとかは元ネタに手が伸びんのだよなぁ。
こういうの俺だけなんだろうか。

60 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 11:04:59 ID:9qeaXBzX
ふとコルベールの錬金魔法で思った
原作に出てなかったかもしれんが錬金って実行前に対象を解析とかできるのか?
それか解析魔法ってあったっけ?
コルベールがガソリン作ってたの見て思った
いくら天才でもにおいから構成成分までわかるわけないよな?

61 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 11:06:34 ID:pWXvXlPs
>>59
リプレイなんかはラノベ気分で読めるからお勧めしておくが
合わない人は合わないしな。

それでもダブルクロスオリジンシリーズだけは薦めておく

62 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 11:06:57 ID:KnfQzwD5
技術キャラ呼び出す話書いてみたいが、その手の知識に自信がないって人はいそうだ

63 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 11:07:02 ID:JEplY2JL
>>58
そこで召喚時の衝撃で気絶してるせっちゃんのスパッツを
「見たことのない素材だ…」
と目を輝かせディテクトマジックをかけるコルベールを妄想する俺駄目人間

64 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 11:08:14 ID:DNhpOWCE
>>63
コッパゲ変態www

65 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 11:12:34 ID:Txie8AIF
>>62
いい加減な技術キャラ召喚すればいいんだよ。則巻センベエとか。

66 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 11:13:12 ID:JEplY2JL
ディテクトマジックをかけるために近寄るコルベール
スパッツを覗き込むコルベール
スパッツの触り心地を確かめるコルベール
突然のコルベールの奇行にドン引きする女生徒

67 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 11:13:40 ID:/KU5m1n8
技術系ということでジャンを召喚。
コルベールと一緒になって飛行機を作り続ける。

「ルイズ、必ず君を聖地に連れて行ってあげるよ」

……何が問題だってそれ以外のシーンが思いつかない。

68 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 11:15:54 ID:55BT/bb2
>>66
平民になにしたってたいして気にされないんじゃね?

69 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 11:16:53 ID:pWXvXlPs
>>68
平民如きに何してんだよって思われるんじゃね

70 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 11:17:36 ID:bz7MkR0I
>>66
スパッツ好きだなw
しかし真面目に考えてネギまキャラはとことん厨設定な奴らだからな
一発ネタならいいとして、どこまで俺TUEEEEEさせるべきか

71 :ゼロの使い魔・ブルージュ編:2007/08/10(金) 11:18:38 ID:PoV51RVp
あれ?だんだんと原作の流れが……修正しなくては……
投下の予告をしたいけど、大丈夫なのかな?

72 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 11:19:13 ID:KnfQzwD5
問題ありません

73 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 11:19:24 ID:dhE8Cb54
ダブルクロスは、へっぽことバブリーズみたいなのを期待して読んだら肩透かし食らったな
良くも悪くもリプレイだった。よみものとしては面白くない。

74 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 11:19:26 ID:QKbmfwC7
来い! ドンと来い!

75 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 11:19:51 ID:JEplY2JL
多分大丈夫
かむん

76 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 11:20:41 ID:14mrxY/h
>>70
普通の新体操部員が、リボンでリモコンを取り寄せたり、落下しそうな自重を支えたり出来る世界だからナ。

77 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 11:20:46 ID:LpbUHSR/
グラヒゲ先生召喚でいいだろ・・・
指パッチンで真空波連打できるんだぜ?

78 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 11:20:47 ID:aBdDfp8I
来い来い!

79 :ゼロの使い魔・半妖の人編:2007/08/10(金) 11:20:57 ID:PoV51RVp
彼女はいきなりこのハルキゲニアに飛ばされたとき、それほど驚いたわけではない。
気がついたら、見知らぬ場所にいた。
そんな経験を、彼女は2回経験している。
どちらも彼女にとって余り良い思い出ではないが。
まぁ、それでも彼女が少し驚いたのは確かだが――それより差し迫った問題があった。
お金がないのである。
いや、いわゆるクレジットなら城から持ち出した
槍を売り払ったのがあったのだが、それはここでは役に立たなかった。

が、それでも普通の人間ではあり得ないほどの期間、それを保たせたが、
流石に限界が来る。なので、持ち物を幾つか売ることにした。
そこで立ち寄ったのがあの武器屋だったわけだが――
その時、持っていたのは精々あの『幻魔』位であることに気付いた。
いや、『幻魔』一本で渡って来れたので、逆に気付かなかったのだ。

『幻魔』は3000の……エキューとか言う金貨と換えられた。
買ったときの支払ったのは3だから1当たり1000か。まぁ、妥当かも知れない。
それを元手に、傭兵まがいの事や、遺跡荒らしや、
本屋のバイトをして馬車に軽くひかれたりと色々ありながら、
ようやく愛剣を買い戻す算段が付いたのだ。

行ってみたら、売れていた。
武器屋から買った人を聞き出すと、貴族の子供二人組だったらしい。
貴族の子供が供も付けずに外に出ることはあまりないだろうから、
ならば、供がいない人間と言うことになるだろう。
まず考えたのは、供を付ける余裕のない貴族だったが、
その貴族は2000をぽんと出したらしい。ならば違う。
なら、供が何らかの理由でいない――そう言えば今日は虚無の曜日だったか。

大体のあたりをを付けると、彼女はそこに向かった。
そこに着いてまず彼女が見たのは、雷竜にくわえられている自分の剣であった。

80 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 11:21:31 ID:8tTS/DNr
刹那というと、某所に投下されてた刹那子の素晴らしさにドキドキしたぜ・・・。
ネギまとルイズって、オリキャラ、クロスキャラに俺TUEEEEされることは多いけど、
こっちからする作品ってあんまりないよなぁ。

81 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 11:21:51 ID:aBdDfp8I
やっぱり空を飛ぶ竜と言ったら雷竜か支援

82 :ゼロの使い魔・ルージュ編:2007/08/10(金) 11:23:08 ID:PoV51RVp
二つの月が、
魔法学院の宝物庫がある壁と、それに横になって立つ人影を照らしていた。

「さすがは魔法学院の宝物庫ね……
 私のゴーレムでも、これを壊すのは無理ってものね……」

何故壁に立っているのかは理由も原理もわからないが、
その人影は呟いた。

「『固定化』以外はかかってないみたいだけど――」

そこまで言うが、人の気配が近づいてくるのを察知すると、彼女は壁を蹴り、
草と木が生い茂り、身を隠すには丁度良いところのそのまま隠れる。
見ると、どうやらこの魔法学院の生徒であるようだった。
その人影は、なにやらそこで少し話し込むと、
いきなりそのうち一人を押さえ込み、何かをやっている。
どうやらロープで縛っているらしい。
その次に、竜……誰かの使い魔だろうか?
それがやってきて、その縛られた人物と、何かを他の人影から受け取り、
そのうち一人を背に乗せると、塔の上まで飛んでいった。

(……いじめ……にしては妙ね?)

塔の上の方を見ると、さっき縛られていた人物がぶら下げられている。
下の方を見ると、なにやら残った二人が話し込み、
そのうち一人が杖を構えると、短い言葉を唱えて、杖を振った。
すると、爆音が響く。

(なんだい、そりゃ……)

その音がした、壁の方を見やると……自分では壊せそうになかったそこに、ヒビが入っていた。
それを確認すると、彼女は長い呪文の詠唱を始めた。

キュルケは、『ファイヤ・ボール』の詠唱を始めようとして、
後ろに出現した大きな物の気配に気付いた。
振り返る。するとそこには巨大な土のゴーレムが此方に歩いてくる姿があった。
「「な、なによこれ」」
彼女が横を見ると、ルイズが驚いた表情でそのゴーレムを見ていた。
恐らく自分も同じような表情をしていたのだろうと思うが、
取り敢えず、叫ぶ。
「逃げるわよ!」

83 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 11:23:19 ID:QGk4zvPr
支援


84 :ゼロの使い魔・ルージュ編:2007/08/10(金) 11:24:23 ID:PoV51RVp
その上空では、タバサがそれを冷静に見ていた。

「宝物庫に向かってる」

それに気付くと、タバサは自らの使い魔に指示を出し、杖を構えた。

「クーン」
「ふぁに?」

剣をくわえているので、発音がはっきりしないが、
彼女の使い魔――クーンはちゃんと応えたようだった。

「助けていかないと」

ゴーレムが向かっている宝物庫の壁の前にぶら下がっている、青年を指していった。

「どうしてこうなったんでしょうね……」

そこにぶら下がっていた青年は、独りごちた。
ゴーレムが此方に近づいてきていた。
どうも、ここは危なそうだ。

「『剣』」

具現化した剣が、彼を縛るロープをバラバラに切り裂く。

「『リバースグラビティ』」

落下を始めた自分の身体を、重力を反転させて減速させる。
そして、下へと華麗に着地する……が。
すぐ側にゴーレムが迫ってきていた。
踏みつぶされるその瞬間とも言う時に、
横から何かが飛んできて、彼をくわえてそのまま飛び去った。
その何かは、タバサとその使い魔であった。
彼は礼を言う。

「ありがとう」

返事はない。
突如、彼は一つのことに気付く。
自分がくわえられていたと言うことは、前にくわえられていたものは……

「うぉぉぉぉぉ!?」
「ちょっ…えぇぇ!?」

下から絶叫が聞こえてきた。
竜がくわえていた剣は、どうやらゴーレムの足の下にあるらしい。
その足を上げないまま、ゴーレムが腕を振るう。
そのまま、拳をヒビの入った壁にたたき付けると、その壁は崩れ去った。

85 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 11:25:17 ID:aBdDfp8I
ブルーとルージュの口調が混ざってるな支援

86 :ゼロの使い魔・ルージュ編:2007/08/10(金) 11:25:42 ID:PoV51RVp
ゴーレムの方の上で、笑いを浮かべていた人物、
『土くれのフーケ』は、崩れ去った壁から宝物庫へと入った。
中を見回す。目的の物以外にも色々と素晴らしい宝物があったが、
今回の狙いは既に決まっている。
彼女はその鏡と、飾りっ気のない指輪を見つけた。
何の変哲のない鏡に見えるし、もう片方もただの指輪にしか見えない。
が、その前にかけられた札が、それがただの鏡と飾りでないことを示していた。

『火返しの鏡。持ち出し不可』
『盗賊の指輪。持ち出し不可』

魔法学院に勤める教師、『疾風のギトー』は、
彼にしては珍しく、夜の当直をしていた。
ただの気まぐれである。それほど眠くないしやっても良いか、と思って来たのである。
どうせ何も起こるはずないし――そう考えながら、入れたばかりの紅茶を手に取る。
そこに、爆音が響く。が、それには動じなかった。
この学院ではよく爆音が響く。その爆音と同じ音だった。
自分が行くほどのことでもない。そう考えながら、紅茶を口に含むと、
今度は轟音がしてきた。お茶を吹いた。
とっさに立ち上がり、轟音のした方向に駆け付けようとすると、
途中で人影とすれ違う。とっさのことで反応できなかったが、
その人影は馬小屋の方へと向かっていた。
彼は自らの使い魔を呼び出すと、それにその人影を追うように命じた。
黒い姿が、夜にとけ込む。

87 :ゼロの使い魔・ルージュ編:2007/08/10(金) 11:26:50 ID:PoV51RVp
彼女は自らの剣に、巨像の足が振り下ろされるのを見ていた。

「ちょっ……えぇぇ!?」

思わず叫んでしまう。そのゴーレムは暫く足を動かさなかったが、
暫くすると足を上げ、去っていく。
剣が落ちていた場所に近寄るが、そこに彼女の剣はない。
もしやと思い、後ろを振り返ると、刺さっていた。ゴーレムの足の裏に。

「さ、流石ゴザレス。像が踏んでも大丈夫……ってそんなこと言ってる場合じゃない!」

ここに来る途中見掛けた、馬小屋へと彼女は駆けだした。
途中、誰かとすれ違ったが、どうでも良かった。
馬を見つけると、それに乗り、ゴーレムの後を追いかけた。


翌朝。
トリステイン魔法学院は、朝から凄い騒ぎだった。
なにせ、秘宝の『火返しの鏡』が盗まれたのである。

宝物庫に学院中の教師が集まり、その壁に刻まれた文字を見ていた。

『火返しの鏡と盗賊の指輪、確かに領収いたしました。土くれのフーケ』

オスマンは、静かな声で語り出した。

「……ゆゆしき自体じゃな」
「そうです!土くれのフーケ。最近暴れ回っていると聞いたが、
 まさか魔法学院にまで手を伸ばすとは!」
「衛兵は何をしていたんですか!?」
「衛兵は所詮平民!それよりは当直は誰だったのだ!」
「私だが……」

88 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 11:26:57 ID:QGk4zvPr
支援

89 :ゼロの使い魔・ルージュ編:2007/08/10(金) 11:27:54 ID:PoV51RVp
声を上げたギトーの方を、
騒ぎ立てていた教師達が一斉にそちらを向く。

「ミスタ・ギトー!当直をしていながら、
 何故土くれのフーケを見逃すような事になったのですかな!?」
「いつも通り、さぼっていたのでしょう!」
「あなた方もいつもさぼっているじゃないか!
 それに昨日は私はちゃんと当直をやっていたぞ!?」
「ですが、見逃したことは確かでしょうに!」
「土くれと思わしき人物に、既に私の使い魔をつけさせている!
 いつでも追い詰めることは出来る!」

不毛な言い争いになりかけたところで、
オスマンが静かだが、力のある声で言う。

「静まりたまえ。ここで言い争いをしていても仕方がない。
 ギトー君は十分な働きをしてくれた筈じゃが?」
「……それはそうですが」
「そうです、私はちゃんと――」
「まぁ、さぼっていたことについては後で聞かせて貰うとしよう」
「――……ハイ」
「は、偶然で居合わせたぐらいで威張られては――」
「お主らもじゃ」
「――――……ハイ」
「で、犯行の現場を見ていたのは誰じゃったかな?」
「この3人です」

90 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 11:28:14 ID:QGk4zvPr
支援

91 :ゼロの使い魔・ルージュ編:2007/08/10(金) 11:29:01 ID:PoV51RVp
コルベールが、後ろの方にいたルイズとキュルケ、タバサとブルーを指し示す。
恐らく使い魔は数に入らないのだろう。

「ふむ、君たちか……」

オスマンは四人を見回した。
ブルーだけ少し長く見つめていたような気もする。

「説明してくれるかね?」

オスマンが言うと、ルイズが話し出す。

「大きなゴーレムが現れて、そこの壁を壊したんです。
 その後暫く止まっていましたが、動き出したら城壁を乗り越えて、
 その後土に還りました」
「ふむ。それで?」
「それだけです。土の後には何もありませんでした」
「なるほど……では、ミスタ・ギトー。
 君の使い魔は今どこにいるのかね?」

オスマンはルイズから一通り話を聞くと、
今度はギトーに話を振った。

「ちょっとお待ち下さい……今。近くの森に向けて飛んでいるところです。
 どうやら見失ったようですが……その森に入るところは見たようです」
「その森は何処にあるのかね?」
「徒歩で半日。馬なら……4時間と言うところかと」
「すぐに王室に報告しましょう!兵隊を差し向けて貰わなければ」

コルベールが言うと、オスマンは怒鳴って返す。

「馬鹿モン!王室なんぞに頼ってどうする!
 これはわしらの問題じゃろうが!当然、我らだけで解決する!
 それに、1万の軍勢を差し向けたところで
 『盗賊の指輪』を使われては捕らえることなど出来ん!
 使い方を解られるうちに捕らえなければならん!」

92 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 11:30:09 ID:QGk4zvPr
支援

93 :ゼロの使い魔・ルージュ編:2007/08/10(金) 11:30:13 ID:PoV51RVp
叫ぶオスマンに、コルベールが聞く。

「あの、失礼ですが……『火返しの鏡』についてはある程度聞いてますが、
 『盗賊の指輪』とは……?」
「秘密じゃ」

オスマンは何故か即答した。

「はぁ……そうですか……」

釈然としない様子のコルベールを放置し、
オスマンが大きな声で言う。

「では、ミスタ・ギトーを中心として、捜索隊を編成する。
 我はと思う者は――」
「ちょ、ちょっとお待ち下さい。何故私が?」

いきなり指名され、困惑して慌てるギトーに、オスマンは呆れたように言う。

「追っているのはおぬしの使い魔じゃろう……」
「そ、そうですが……」
「とにかく、我はと思う者は杖を掲げよ!」

静寂。沈黙。不動。無変化。
要するに、誰も杖を掲げようとはしなかった。
そのうち、オスマンは悲嘆するような感情を声に乗せ、放つ。

「誰もおらんのか?どうした。
 フーケを捕らえて名を上げようとする勇気を持った貴族はおらんのか!」

それでも、沈黙は保たれたままだったが、
変化は起きた。
ルイズが、杖を掲げていた。

94 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 11:30:34 ID:4t27TEDP
指輪かよ!
これはフーケマスターリング化フラグか

95 :ゼロの使い魔・ルージュ編:2007/08/10(金) 11:31:18 ID:PoV51RVp
ミスしたかな。
使い方を解られるうち→使い方を解られる前
終わりです。だんだん原作からかけ離れていく……

96 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 11:31:28 ID:QGk4zvPr
支援

97 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 11:32:18 ID:JEplY2JL
原作知らないけど楽しめたよ乙

98 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 11:32:35 ID:8tTS/DNr
支援

99 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 11:33:04 ID:aBdDfp8I

アセルスの今後が気になる

100 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 11:33:33 ID:LpbUHSR/
クーンの指輪と水鏡の盾か?

101 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 11:38:20 ID:ANQyeddd
サガフロのその後のSSっていくつか見たこと有るけど
大抵妖魔endアセルスがラスボスポジションにいるんだよな
気に入った女を寵姫として片っ端からさらうもんだから他のリージョンと戦争状態になってる

102 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 11:40:03 ID:LpbUHSR/
アルカイザーが妖魔アセルスに挑むやつなら知ってる
マジックキングダムと全面戦争してたりとか、互角の戦いで面白かった

103 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 11:41:33 ID:Z77IihF8
FQの優男騎士で書いてみてるのだが・・・
普通すぎる

104 :ゼロの使い魔・ルージュ編:2007/08/10(金) 11:42:12 ID:PoV51RVp
あれ?ゴザルスだっけ?ゴザレスだっけ?

105 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 11:44:13 ID:pWXvXlPs
>>102
それ読みたいんだけど見つからないんだよな……

106 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 11:45:13 ID:LpbUHSR/
ゴザルスでよかったはず

107 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 11:45:25 ID:LLDdbYHw
妖魔endアセルスならオルロワの力を吸収して完全に力と能力を継承してるから一人でもリージョンに脅威与えられるぐらいやばい
オルロワがセアト吹っ飛ばしたレーザーみたいなので「焼き払え」するだけでハルケギニアぐらいの規模の世界なら終わりかねない

108 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 11:48:52 ID:PoV51RVp
時の君なら……時の君ならきっと何とかしてくれる

109 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 11:56:43 ID:Hg6zwfzB
>>67
秋山ジャンかと思った
「使い魔だろーが法律だろーが俺には関係ねえ!!
旨いもんが作れるかどうかだカカカカカー!!!」
「だからって人の使い魔とってくるのはやめなさい!」
な感じのしか浮かばんが

110 :マロン名無しさん:2007/08/10(金) 11:57:06 ID:NSnZigaL
幻魔・・返してもらえるといいね支援。
妖魔の剣を作って売って消しての繰り返しでお金を増やせばいいんじゃないか


111 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 11:57:29 ID:LpbUHSR/
ブルージュ
T260Gの最終形態
アルカイザー
こいつらなら互角の戦いはできるだろう

112 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 12:03:07 ID:iv1mWYO3
>売って消しての繰り返し

なにそのゴクドーくん。
あっという間に国中の武器屋から出禁w

113 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 12:04:34 ID:PoV51RVp
設定だけで言うなら、成人した零姫でも対抗できる筈。
幻術って陰術に吸収されたってあるから、
もしかして幻体戦士術在ったんだろうか……。

114 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 12:06:38 ID:N7xap1SH
>>109
他人に厳しいぶん自分にもきびしいからな、ジャン

115 :マロン名無しさん:2007/08/10(金) 12:08:37 ID:NSnZigaL
零姫は妖魔の君レベルだからな。
ゾズマとヴァジュイールと手を組んで戦えばなんとかなるな。
しかし上級妖魔じゃないヤツはアセルスの「消滅しろ」一言で死ぬな。

116 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 12:09:43 ID:UJLOkZKz
妖魔の一番恐ろしいところっていろいろあるけどやっぱ不死性だよな
ゲーム上では全種族同じようにダメージ処理されてるけど
設定上だとより上位の妖魔に存在抹消される以外では死なないんだっけ
半妖になりたてのアセルスでもどこが何だかわからないバラバラスプラッタ状態から蘇生、
心臓貫かれても大して間をおかずに健常体、セアトにいたっては存在抹消されても執念で復活

117 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 12:11:13 ID:JEplY2JL
ここでドルドーニを召喚
長い名前(ドルドーニ・アレッサンドロ・デル・ソカッチオ)で貴族と勘違いされたり
ギーシュに「全力を出したまえ」と挑発したり
デルフリンガーとコントやったり
霊圧感知でロングビル=フーケと見抜いたり
遍在を霊圧感知で見抜いたり
七万を暴風男爵(ヒラルダ)で大暴れして竜巻の二つ名で呼ばれたり
ヘクサゴン対ヒラルダで競り合ったり
問題は確実に俺Tueeeになりそうな点

118 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 12:12:52 ID:C3SW4J8c
ちょっと前に誰かが小ネタで書いてたボウケンレッドなチーフの長編が見てえなあw

119 :マロン名無しさん:2007/08/10(金) 12:14:49 ID:NSnZigaL
まあサガフロ種族最強だからな。
妖魔の掟
他を魅了する美貌
他を威圧する恐怖
他に屈しない誇り
の三つだったか?


120 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 12:16:47 ID:KnfQzwD5
>118
最終回後のチーフ呼び出したら桜さんがボイジャーに乗って追いかけて来かねんな

121 :マロン名無しさん:2007/08/10(金) 12:19:40 ID:NSnZigaL
>116
確か死なない妖魔はどんどん年月がたつにつれて磨耗し邪妖に堕ちるのがある意味の寿命
そして妖魔の君に狩られて死ぬ。

122 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 12:20:09 ID:sRKef+YO
>>120
七万の所に現れたら地獄絵図ww

123 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 12:22:00 ID:KnfQzwD5
巨大ロボで人間踏みつぶすんかっ、と突っ込みたいところだがボウケンジャーではやってたからな・・・

124 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 12:22:25 ID:9ZpHEkC2
妖魔の精神を構成する三大要素
「何者をも魅了する美貌」「全てを威圧する恐怖」「何事にも屈しない誇り」

125 :ゼロのアトリエ:2007/08/10(金) 12:28:16 ID:eWFscQOo
ちょっと投下するぜ

126 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 12:28:59 ID:EJNFTpdm
おおお!?支援する!

127 :ゼロのアトリエ(1/4):2007/08/10(金) 12:29:36 ID:eWFscQOo
あっさり片付くと思われていたニューカッスルの攻城戦は、
レコン・キスタに想像の範囲を超える損害を与えつつ、丸々一日を要してようやく終結を迎えた。
三百の王軍に対して、損害は三千。怪我人も合わせれば六千。
戦死傷者の数だけ見れば、どちらが勝ったのかわからないぐらいである。

サウスゴータの森の中、ウエストウッドと呼ばれる村の中で。
ティファニアたちが、出入りの商人の語る『最新情勢』に耳を傾けていた。
「そうかい。戦争はとりあえず…終わったのかい」
『マチルダ姉さん』はいつも通り宝石と金貨の詰まった袋を手渡し、
「ご苦労だったね」と、ねぎらいの言葉をかける。
商人はしきりに恐縮して、太守様には並々ならぬご恩を頂戴し…と、いつもの感謝を繰り返し、
頭を下げ下げ馬車に乗って、帰って行った。
秘密を守りつつティファニアを援助するのに最適なあの商人がいたことはおそらく、幸運なのであろう。
そんなことを考えていたフーケは、馬車の後を追うようにゆっくりと歩き始める。
「マチルダ姉さん?」
「戦争が終わったってならまあ、戻ってやるかと思ってね」
問うティファニアに答えると、空を仰ぎ、
「せいぜいゆっくり戻るとするさ」
それだけ言って、フーケは村を後にした。


ゼロのアトリエ 〜ハルケギニアの錬金術師26〜

128 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 12:29:53 ID:i3sO69Ef
>>118
しかし、レンジャーとかヒーロー物の場合だが。
人を絶対殺さないようなキャラだと話が進まないんじゃないか?


129 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 12:30:23 ID:7aCZml3y
マチルダさ〜〜〜〜〜ん!
支援

130 :ゼロのアトリエ(2/4):2007/08/10(金) 12:30:44 ID:eWFscQOo
戦が終った二日後。かつては名城とうたわれたニューカッスルの城は、無残な姿を晒すこととなった。
城壁は度重なる砲撃と魔法攻撃で瓦礫の山となり、無残に焼け焦げた死体がそこかしこに転がっている。
照りつける太陽の下、長身の貴族が死体を検分しているようだ。
羽のついた帽子に、トリステインの魔法衛士隊の制服。ワルドである。
その隣には、フードを目深に被った土くれのフーケがいた。

『レコン・キスタ』の兵士達は、戦勝祝いの勢いのままに財宝漁りにいそしんでいる。
宝物庫のあたりでは金貨を見つけた兵士達が歓声を上げ、
中庭のあたりでは傭兵団が死体から装飾品や武器を奪い取り、大声ではしゃいでいるようだ。
フーケはその様子を苦々しげに見つめ、思わず軽蔑をあらわにする。
そんなフーケの表情に気付き、ワルドは薄い笑いを浮かべた。
「どうした土くれよ。貴様もあの連中のように、財宝を漁らんのか?」
「私とあんな連中を一緒にしないで欲しいわ。目の色変えてお宝を詰め込むなんて、趣味じゃないもの」
「盗賊には盗賊の美学があるということか」
ワルドは笑った。
「私がここで狙うとしたら…そうね」
フーケは、ちらっと王軍のメイジの死体を眺めて言う。
「ウェールズ皇太子の、風のルビー…だけど、見当たらないわね」
その言葉にワルドは呪文を詠唱し、杖を振って答える。小型の竜巻が、礼拝堂の瓦礫を吹き上げて―――
ウェールズの亡骸が、姿を現した。その指にはアルビオン王家の宝たる『風のルビー』が燦然と輝く。
「あらら。懐かしのウェールズさまじゃない」
フーケは思わずそう呟いて、『風のルビー』を手に取る。
「いいのかい?」
ワルドにそう問うたが、ワルド自身は別の何かを探すのに夢中で、フーケの方を向こうとすらしない。
(こいつは本当に…ま、その方が都合がいいけどね)
ワルドの他人をかえりみない自己中心的な行動、視野狭窄に感謝しつつ、フーケは風のルビーを懐にしまいこむ。

遠くから、そんな二人に声がかけられた。
快活な、澄んだ声だった。
「子爵、ワルド君!ウェールズの死体は見つかったかね?」
ワルドは頷き、たった今姿を現した亡骸を指差す。
「おお、やはり止めを刺したのは君だったか!一時はどうなる事かと思ったが、
やはり魔法衛士隊隊長の名は伊達ではなかったということだな!」
やってきた男は、年のころは三十代半ば。
球帽をかぶり、緑色のローブとマントを身につけている。
一見すると聖職者のような格好に見えるが、物腰は軽く、軍人のようでもあった。
高い鷲鼻に、理知的な色をたたえた碧眼。帽子のすそから、カールした金髪が覗いている。
「ですが、陛下が欲しがっておられた手紙は入手できず、王子を名誉の戦死という形で死なせる事になり、
私自身も奸計に嵌められて逃げ帰る始末…私は陛下のご期待に沿う事ができませんでした。」
「何を言うか、子爵!君は杖をもってその汚名を見事にすすいで見せたのだよ!なに、気にする事はない。
今回はウェールズが死にさえすればそれでいいのだ。理想は着実に一歩ずつ進むことにより達成される」
そこまで言うと、緑のローブの男はフーケの方を向いた。
「ときに子爵、そこの綺麗な女性を余に紹介してくれたまえ」
フーケは、男を見つめた。ワルドが頭を下げているところを見ると、ずいぶんと偉いさんなのだろう。
だがしかし、気に入らない。妙なオーラを放っている。禍々しい雰囲気が、ローブの隙間から漂ってくる。
ワルドが立ち上がり、男にフーケを紹介した。
「彼女が、かつてトリステインの貴族たちを震え上がらせた土くれのフーケにございます、陛下」
「おお!噂はかねがね存じておるよ!お会いできて光栄だ、ミス・サウスゴータ」
かつて捨てた貴族の名を口にされ、フーケは微笑んだ。
「ワルドに、私のその名前を教えたのはあなたなのね?」
「そうとも。余はアルビオンの貴族のことなら何でも知っておる。司教時代に学んだことだ」

131 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 12:31:37 ID:Hg6zwfzB
まあチーフ達は軍人さんじゃなくてあくまで冒険者だからな
戦争とかには無理に関わろうとはしないだろ

132 :ゼロのアトリエ(3/4):2007/08/10(金) 12:31:49 ID:eWFscQOo
その男は、実に『快活』な笑顔を作りながら挨拶をする。
「レコン・キスタ総司令官を勤めさせていただいておる、オリヴァー・クロムウェルだ。
貴族会議の厳正なる投票の結果、聖職者でありながらこのような重責を担う事になった。
微力の行使のために、『余』などという不遜な言葉を使うことを許してくれたまえよ?」
「陛下は既にただの総司令官ではありません、今ではアルビオンの…」
「皇帝だ、子爵」
クロムウェルは笑った。しかし、目の色は変わらない。
「確かにトリステインとゲルマニアの同盟阻止は余の願うところだ。
しかし、我々にはもっと大切なものがある。何だかわかるかね?子爵」
「陛下の深い考えは、凡人の私には量りかねます」
クロムウェルはその言葉を合図として、かっと目を見開いた。
それから両手を振り上げて、大げさな身振りで演説を始める。
「『結束』だ!鉄の『結束』だ!ハルケギニアは我々、選ばれた貴族たちによって結束し、
聖地を忌まわしきエルフどもから取り返す!それが始祖ブリミルにより余に与えられし使命なのだ!
『結束』には、何より信用が大切だ。だから余は子爵、君を信用する。些細な失敗を責めはしない」
ワルドは深々と頭を下げた。
「その偉大なる使命のために、始祖ブリミルは余に力を授けたのだ」
フーケの眉が、ぴくんと跳ねた。力?一体どんな力だというのだろうか?
「『陛下』、始祖が『陛下』にお与えになった力とは何でございましょう?よければお聞かせ願えませんこと?」
自分の演説に酔うような口調で、クロムウェルは続けた。
「魔法の四大系統はご存知かね?ミス・サウスゴータ」
フーケは頷いた。そんなことは子供でも知っている。火、風、水、土の四つである。
「だが…魔法にはもう一つの系統が存在する。始祖ブリミルが用いし、零番目の系統だ」
「零番目の系統…虚無?」
フーケは蒼ざめた。今は失われた系統だ。どんな魔法だったのかすら、伝説の闇の向こうに消えている。
この男はその零番目の系統を知っていると言うのだろうか?
「ワルド君、ウェールズ皇太子を余の友人に加えようと思うのだが…異存はあるかね?」
クロムウェルはウェールズの死体を指差して、ワルドに問うた。ワルドは首を振る。
「陛下の決定に異論が挟めようはずもございません」
クロムウェルはにやにやしながら、フーケに宣言した。
「では、ミス・サウスゴータ。貴女に『虚無』の系統をお見せしよう」
フーケは、息をのんでクロムウェルの挙動を見る。
クロムウェルは腰にさした小さい杖を引き抜いた。
低い、小さな詠唱がクロムウェルの口から漏れる。
フーケがかつて聞いたことのない言葉であった。
詠唱が完成すると、クロムウェルは優しくクロムウェルの死体に杖を振り下ろす。
すると…何ということであろう。冷たい躯であったウェールズの瞳がぱちりと開いた。
ウェールズはゆっくりと身を起こし、青白かった顔が、みるみるうちに生前の面影を取り戻してゆく。
まるで萎れた花が水を吸うように、ウェールズの体に生気がみなぎる。
「おはよう、王子」
クロムウェルが呟く。
蘇ったウェールズは、クロムウェルに微笑み返し、
「久しぶりだね、大司教」
「失礼ながら、今では皇帝なのだ。親愛なる皇太子閣下」
「そうだった。これは失礼した、陛下」
ウェールズは膝をついて、臣下の礼をとった。
「君を余の親衛隊に加えようと思うのだが、ウェールズ君」
「喜んで」
「なら、友人達に引き合わせてあげよう」
クロムウェルが歩き出し、その後ろを、ウェールズが生前と変わらぬ仕草で歩いてゆく。
フーケは呆然として、その様子を見つめていた。

133 :ゼロのアトリエ(4/4):2007/08/10(金) 12:33:02 ID:eWFscQOo
(まずい)
フーケの懐にある『風のルビー』は、ウェールズの死体から頂戴したものだ。
普通の死体はそのまま死んでいるので問題ないが、その死体が生き返ったとしたら…
フーケは歯噛みして、いつでも逃げられるように周囲に警戒をめぐらす。
ふと、クロムウェルは思い出したように立ち止まり、振り向いて言った。
「ワルド君、同盟は結ばれてもかまわない。この程度なら余の計画に変更はない」
「…?」
てっきり問い詰められると思ったフーケは、拍子抜けして警戒を解く。
ワルドは会釈した。
「とりあえずトリステインとゲルマニアには暖かいパンをくれてやろう」
「御意」
「トリステインは、なんとしても余の版図に加えねばならぬ。あの王室には、
『始祖のオルゴール』が眠っておるからな。聖地におもむく際には必要となるだろう」
そういって満足げに頷くと、クロムウェルは去っていった。

「あれが…虚無?」
クロムウェルとウェールズが視界の外に去った後、フーケはやっとの思いで口を開いた。
ワルドが答える。
「虚無は生命を操る系統…陛下が言うにはそう言うことらしい。
俺にも信じられんが、目の当たりにすると信じざるをえんな」
その後もワルドは何か言葉を連ねていたようだが、
フーケの心中はそれ所ではなかったので、適当に聞き流しておいた。
クロムウェルに、あからさまな疑念の種を見つけてしまったのだ。
風のルビーの話を持ち出してこなかったウェールズ。単に気づいていないだけという可能性はあるが、
最期まで後生大事に身につけていた王家の秘宝をそう簡単に忘れるものだろうか?
あれは本当にウェールズその人なのか?
そして、見覚えのある…正確には似たようなものを見たことがある『魔法の指輪』も気になる。
そう、クロムウェルのしていた指輪は、どこがというわけではないが全体的なデザインが、
ティファニアが母からもらったという『先住の魔法』が込められた指輪に似通っていたのだ。
あれは虚無ではなく、おそらく何らかの『先住の魔法』が込められたマジックアイテムなのだろう。
(引き際を考える時かもしれないね)
クロムウェルが嘘をついたのか、あるいはクロムウェルも騙されているのか。
どっちみち、あんな奴に冠を被せたこの『レコン・キスタ』という組織に先はなさそうだ。
とりあえず次の戦争あたりに参加して、そのどさくさに紛れてまた消えるとしよう。
今度は多分永遠に…そう長くはない、レコン・キスタの瓦解する日まで。
そして、この『風のルビー』を、おそらくはこの世に残った最後の所有者に託す。
最も蔑まれ、最も王座から遠かった者が最期の継承者となり、
アルビオン王家は風のルビーと共に静かにその幕を下ろす。悪くない。
とるべき道は決まった。あとは時を待つだけ。
「…いると、俺は思うのだよ」
考えをまとめたフーケの傍らでは、ワルドの語りがクライマックスを迎えていた。

ヴィオラートたちが魔法学院に帰還してから三日後に、
正式にトリステイン王女アンリエッタと帝政ゲルマニア皇帝アルブレヒト三世との婚姻が発表された。
ゲルマニアの首府ヴィンドボナで軍事同盟の締結式が行われ、
トリステインからは宰相のマザリーニ枢機卿が出席し、条約文に署名した。
アルビオンの新政府樹立の公布が行われたのは、同盟締結式の翌日。両国の間には緊張が走ったが、
アルビオン帝国初代皇帝クロムウェルはすぐに特使を派遣し、不可侵条約の締結を打診して来た。
両国は協議の結果、これを受けることになる。
両国の空軍力をあわせてもアルビオンの艦隊には対抗しきれない両国にとって、
この申し出は願ったり叶ったりであったからだ。
そして…ハルケギニアに表面上は平和が訪れた。
政治家達には夜も眠れぬ日々が続いたが、普通の貴族や平民には日常が戻ったのだ。
それは、トリステインの魔法学院でも例外ではなかった。

134 :ゼロのアトリエ:2007/08/10(金) 12:34:27 ID:eWFscQOo
終わりなんだぜ

135 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 12:37:12 ID:EJNFTpdm
乙ー

風のルビーが正統後継者の元に渡るのは初でね?
これでどう流れが変わるか非常に楽しみだww

136 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 12:39:30 ID:aBdDfp8I

マチルダ姐さんの今後に期待しちゃう

137 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 12:40:56 ID:dekZ6us2
乙乙。

マチルダさん好きだw

138 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 12:42:01 ID:7aCZml3y
乙なんだぜ。
頭が切れるお姉さんはかっこいい

139 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 12:47:57 ID:dekZ6us2
そういや、ヴィオが皇太子に渡したケーキってどういう効果があったんだろうね。

140 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 13:11:25 ID:2hBv8Rs0
 デモンズサモナーから神薙弘樹を召喚するというのも考えたんだが契約解除も帰還も召喚できる仲間の力で何とかなりそうなんだよなあ

141 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 13:13:25 ID:JEplY2JL
かなり遅い話題だが整備の必要無さそうなロボットらしきもの発見した
つ[ネクロノーム]

142 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 13:15:38 ID:rmPlxtU9
アトリエGJ。しかし原作だと始祖のオルゴールってアルビオンかガリア所有じゃなかったか……そこが気になるな。

>>141
アレは……びみょー

143 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 13:21:06 ID:4pLlru+w
ギャグ補正で整備の必要無さそうなロボット
っ「先行者」

144 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 13:31:11 ID:rFrEstgm
デビルガンダムとか整備必要ないぜ!!
まあ、アレは整備を受け付けない暴走状態なわけなんですがねwwww

145 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 13:31:55 ID:i3sO69Ef
ロボット物の場合、
整備できない事によってギリギリの闘いをしいられるっていうのも面白いのではないかと思う。
…書くのは大変そうだが。

146 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 13:32:04 ID:JEplY2JL
五体のnを
火のフレイム
風のシルフィード
地のヴェルダンテ
水のロビン
空のゼロ
としてブリミル=N
……あれ?ハルケギニア滅亡?

147 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 13:34:34 ID:OJ2yhX2p
整備がある程度いらないメカ…
ゾイドとターンA、ターンX、フリーダム、デモンベイン以外の鬼械神辺りかなぁ

148 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 13:37:06 ID:9qeaXBzX
いや、フリーダムの整備の必要のなさは嫁補正だ
こっちの神様はヤマグチノボルですよ?

149 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 13:37:27 ID:QyMNAtYM
ライディーンとかの古代メカのたぐいも整備不要っぽいな。

150 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 13:40:13 ID:THf5KDQe
グランゾードとかもいけそうだな。

龍神丸はあの形取ってるが実質は龍神だから違う気がする。
他の魔神は意外と整備してる可能性が高いな。工場とかまで出てきてたし。

151 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 13:41:31 ID:dekZ6us2
ダイソードなら、破損しても魔法使い達で修復できそう。

152 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 13:42:50 ID:qqEG/weB
ブレンパワードは整備必要だっけ?

153 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 13:44:58 ID:THf5KDQe
>>152
ブラシで磨いてあげたりとかの整備は必要。ブレンとかが気持ち良いとか的に。


154 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 13:45:20 ID:QyMNAtYM
ガイメレフは整備必要だけど、コルベール先生でも修理とかできそうだ。

155 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 13:45:22 ID:JEplY2JL
偶神クスィ・アンバー
……あれはラスキンが居ないと無理だな。そもそも何で出来てるんだろうか

156 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 13:45:23 ID:14mrxY/h
逆に、ガンパレの士魂号とか連れて来たら泣くんだろうなー
脅威の稼働率一桁と言うロボットw

157 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 13:45:38 ID:x2OnZbIo
ブレンは半分なまものっぽいから整備はいらないんじゃない?
だけど、たまにデッキブラシで擦ってあげないとぐれる。

158 :Mr.0の使い魔:2007/08/10(金) 13:47:26 ID:vrY0n5L1
ロボ談義をぶった切って投下予告だぜ!

……個人的にはエクスカイザーとかいいなと思(ry

159 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 13:48:47 ID:Hg6zwfzB
>>146
一瞬ゼオライマーかと思った
マサキ「行くぞルイズ!奴らをまとめて片付けてやる!」
ルイズ「いや」
マサキ「え?いや、その、ルイズちゃん?頼むよ?…ルイズさまぁ〜?
なんか知らないけどここに来てから、君がいないとゼオライマーのパワーが出ないんだもん!」
そんな大冥界なノリで

160 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 13:48:59 ID:LpbUHSR/
フルメタのASもきついな
マッスルパッケージは戦闘毎に交換してるみたいだし

161 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 13:49:01 ID:QyMNAtYM
ガイメレフとカキコして思い出したけど、少し前であった、
技術広めて貴族と平民の垣根を破壊出来るキャラって、
ドルンカークはどうだろう?
奴は体一つで召還されて、その土地の一般的な農民達をまとめ上げて一代でザイバッハ建国したからな。

162 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 13:50:17 ID:OJ2yhX2p
士魂号じゃなくて、希望号改とその上位互換シリーズ召還したらハルキゲニア最後の日だな


163 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 13:50:38 ID:qqEG/weB
砲神エグザクソンのエグザキャノンでアルビオンごとレコン・キスタ粉砕支援

164 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 13:50:41 ID:LpbUHSR/
ゼオライマーからなら風のランスターこと耐爬だな
好きだったんだけどなぁ

165 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 13:50:42 ID:rmPlxtU9
>>158
別れの場面で「それは、約束できない」だったか。とりあえず支援用意。

>>159
大冥界のへタレ木原さんかよw

166 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 13:50:57 ID:VFzhdQ+p
いっそのことゲッターエンペラーを持ってきて(ry

167 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 13:50:58 ID:JEplY2JL
スナスナ支援
スナスナってたしかロギアであってるよね?

168 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 13:51:14 ID:MXLzjhhv
>>158
バッチこいオラァ

169 :Mr.0の使い魔 第七話(1/5):2007/08/10(金) 13:51:43 ID:vrY0n5L1
 深夜。全てが寝静まる時刻。雲一つない夜空に、赤と青、二つの月が
煌煌と輝く。その光は家も、大地も、人も差別しない。たとえそれが、
悪名高い盗人であっても。

「ふふん……いい具合だねぇ」

 トリステイン学院のペンタゴンを形作る五つの塔、そのうちの一本の
上で、黒いローブが風に揺らぐ。月明かりの中、僅かに覗いた唇が薄く
笑った。視線の先には、かつてと変わらぬ偉容でそびえ立つ本塔。
 だが。数日前にあの壁が強度を失った事、そして”とある細工”により
”さらに弱体化した”事を知る者にとっては、頑強に見えるだけの単なる
ハリボテでしかない。

「さぁ、仕事の時間だ」

 人気のない中庭の地面が、山のように盛り上がった。


 Mr.0の使い魔
  ―エピソード・オブ・ハルケギニア―

     第七話


 自分はなぜ、こんなところにいるのだろう?
 半分寝ぼけてうまく回らない頭を必死に動かしながら、ルイズは現状
を理解しようと試みていた。
 朝、食事に行こうと部屋を出たところで、慌てた様子のコルベールに
クロコダイル共々連行された。学院長室に入ると、自分達の他に困惑顔
のギーシュと相変わらず無表情のタバサ、そして苦々しげな表情の教師
達が集まっている。全員が部屋に収まったところで、オスマンの長い話
が始まった。
 が。肝心の内容がさっぱり頭に入らないのである。やれ盗賊だのやれ
盗賊だのやれ責任だの、単語の意味はわかるがそれぞれが繋がらない。
周りの教師達が、途中から口々に喚き出したせいかもしれない。
 五分ほど経っても喧噪は治まらず、結局よくわからなかったルイズは
隣のクロコダイルに小声で尋ねた。

「ねぇ、クロコダイル。何がどうなってるの?」
「宝物庫に盗賊が入って、【破壊神の槌】だとかいうお宝を盗み出したんだとさ。
 『土くれ』のフーケってヤツで、この間おれが壊したところをゴーレムで破壊したらしい」
「なっ、一大事じゃない!?」

 思わず叫んだルイズに周囲の視線が集まる。矛先が自分に向いた事に
気づいたが、少しばかり遅かった。

170 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 13:51:46 ID:Hg6zwfzB
>>164
もう鈴置さんはいないんだよな……(´;ω;`)

171 :Mr.0の使い魔 第七話(2/5):2007/08/10(金) 13:52:49 ID:vrY0n5L1
「そう、一大事なのです!」
「しかも元はと言えばミス・ヴァリエール、あなたの使い魔が壁を壊したからですよ?」
「以前の【固定化】の強度があれば、ゴーレムの攻撃でもそう簡単には破られなかった筈」
「まったく使い魔の制御もろくにできぬとは、主の資質が疑われますな!」

 これ幸いとばかりに口々に責め立てる教師に、ルイズは反論できない。
彼らの言う通り、きちんとクロコダイルの手綱を握っていれば、今回の
惨事は避ける事ができた筈なのだ、多分、きっと。

「黙らんかい、このボンクラどもッ!」

 目を剥いたオスマンの一喝が、すっかり縮こまったルイズを救った。
それまで騒いでいた者がはたと我に返り、ばつが悪そうに互いに目配せ
しあう。そんな彼らをじろりと睨み、オスマンは大仰にため息をついた。

「教師が生徒に当たり散らすなど何たる醜態!
 いくら盗賊騒ぎで気が立っとるとしても、彼女をなじる理由にはならんぞ」
「し、しかし、ミス・ヴァリエールの使い魔が壁を壊したのは事実で」
「それは既に解決済みじゃ! 今の問題はフーケが宝を盗んだ事じゃろうが!」

 反論しかけた教師の一人が、オスマンの剣幕に押されて後ずさる。
 ふと、「それなら詰問されるべきはクロコダイルでは?」との思考が
ルイズの頭に浮かんだが、口には出さなかった。彼らも怖いのだと理解
できたし、再び口撃の矛先が自分に向くのは勘弁願いたい。
 息を荒げる老体に代わり、今度はコルベールが口を開いた。

「さて、今回君達を集めた理由なんだがね。
 先日のミスタ・クロコダイルによる塔の破壊現場に居合わせたからだ。
 ミス・ヴァリエール、君には彼の主人という事で来てもらったんだよ」

 さらに続くコルベールの丁寧な説明によって、ようやくルイズも現状
を把握した。
 昨夜かの『土くれ』のフーケが学院の宝物庫に侵入、【破壊神の槌】
を盗み出して逃走した。その時ゴーレムが破壊した壁が、クロコダイル
の手によって削り取られた部分と一致する。迅速に塞いだにも関わらず
フーケがこの”弱点”を知り得たのは、破壊の現場に居合わせたからでは
ないか。オスマンらはそう判断して、当事者である三人+一人を朝早く
から呼び出した、というわけだ。

「だから、あの時不審な人影を見たとか、何か気づいた事があるとか。
 そういう事があれば教えてもらいたい。手がかりは一つでも多く欲しいからね」
「そう言われても……」
「特に怪しい輩はいなかったかと」
「知らない」
「心当たりはねェな」

 順にルイズ、ギーシュ、タバサ、クロコダイルである。四人の芳しく
ない反応に、コルベールを含め教師達はがっくりと項垂れた。

172 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 13:53:43 ID:z+D+rtyl
マサキなら木原より若槻が召喚された方がおもしろ・・・いのか?

173 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 13:54:34 ID:7aCZml3y
ここでネイキッドジェフティ召喚!
やっぱロボ世界観あわねーw

クロコしぇん!

174 :Mr.0の使い魔 第七話(3/5):2007/08/10(金) 13:55:31 ID:vrY0n5L1
「こりゃあミス・ロングビルの報告待ちかのう」
「そう言えば、彼女は?」
「『一足先に情報収集に行く』と書き置きがあった。
 わしが言うより早く動いてくれるとは、まったく有能な秘書じゃよ。
 他の者にもあれくらいの積極性が欲しいもんじゃが、なぁ?」

 トゲトゲしいオスマンの言葉が終わるとほぼ同時、学院長室の扉が勢
いよく開く。駆け込んで来たロングビルは、期待の視線に応えるだけの
朗報を持ち帰った。

「オールド・オスマン、フーケの居場所が判明しました。
 森の奥の廃屋に入っていくのを、近くの農民が見ていたそうです」

 おお、と室内がどよめく中、クロコダイルが鋭い眼光をロングビルに
向けた。特に何を言うでもなかったが、値踏みするような視線に思わず
身じろぎするロングビル。
 そんな二人の様子に気づく事なく、オスマンが杖を振り上げる。

「うむ。では、これより捜索隊を編制する」
「え、王室に知らせて兵を出してもらうのでは?」
「バカモン! そんな事をしとる間に逃げられてしまうわい!
 第一、自らの不始末の尻拭いができんで貴族を名乗れようか!」

 首を傾げるコルベールにオスマンの怒声が飛んだ。言葉に詰まる彼を
一瞥すると、オスマンは鼻息を荒くして再び告げる。

「改めて、捜索隊を募るぞい。我こそはという者は杖を掲げよ」

 その言葉に反応する者はいない。互いに顔を見合わせるばかりで、誰
一人立候補しようとしなかった。相手は盗賊とはいえ、多数の貴族屋敷
を荒らし続ける凄腕のメイジだ。しかも、強度的には以前より劣る事を
差し引いても、多重の【固定化】をやすやすと突破したのである。平穏
な生活に慣れている教師にとって、そんな危険な敵と戦うなど冗談では
なかった。

「なんじゃい、フーケを取っ捕まえようという気概ある貴族はおらんのか」

 呆れたようにオスマンが呟いた、その時。


「わたしが行きます」

175 :Mr.0の使い魔 第七話(4/5):2007/08/10(金) 13:56:55 ID:vrY0n5L1
 俯いていたルイズがその杖を掲げ、凛とした声で宣言した。教師達が
呆然とする中、クロコダイルも左手のかぎ爪を挙げる。

「主に従うのが使い魔のつとめだ、おれも行こう」
「と、当ぜ「ミスタが向かうのならば、この僕も!」な「行く」ちょ、あんた達!?」
「ほほ、こりゃあいいわい! 教師より生徒の方がよほどやる気がある」

 さらに続いてギーシュとタバサも。
 おまけにオスマンが口を挟んで、余計に教師が出る幕がなくなった。
今ルイズ達を諌めれば、その者にお鉢が回るのはわかりきった事。また、
クロコダイルは以前の強力な【固定化】を破壊するほどの実力者である。
口出しをしない方が丸く収まるのは、誰の目にも明らかだった。
 うむうむと頷いたオスマンは、一転して厳めしい顔つきでロングビル
に告げた。

「ミス・ロングビル、彼らの案内役を頼むぞい」
「かしこまりました、オールド・オスマン」


 馬車をとりに向かったロングビルと別れ、ルイズ達は塔を出る。途端
に、ルイズは今最も顔を合わせたくない人物と遭遇するハメになった。

「あら、タバサ。そんな大勢でどこ行くの?」

 声をかけたのはキュルケであった。大所帯、しかも普段は見ないよう
な組み合わせであるので、かなり目立つのだ。特にタバサが自分以外の
誰かと行動を共にしている光景は、キュルケにとって初めてのもの。声
をかける要因としては十分だと言えよう。
 呼びかけられたタバサが顔を向けたが、彼女より早くルイズが口を開
いた。しかもキュルケを無視する形で。

「みんな、急ぐわよ。敵は待ってくれないんだから」
「ちょっと、ヴァリエール。あたしはタバサに……いえ、それよりも、敵って何」

 カチンときたキュルケだったが、聞き逃せない単語に矛先を変えた。
敵、つまりこのグループはこれから戦いに行くという事だ。あるいは何
かのトラブルに対しての比喩表現か。どちらにしてもおもしろそうだ、
とキュルケは思った。

「な、何でもないわ。あんたには関係ないわよ」
「あら、つれないわね。あたし達友達じゃない」
「誰がよ!」
「まあまあルイズ、落ち着きたまえ。戦力は多いにこした事はないだろう」

 出かける前のもめ事はごめんだとばかりにギーシュが仲裁に入った。
思わず彼を睨みつけたルイズだったが、言っている事はもっともである。
自分のプライドと戦力増強、どちらをとるべきか。

176 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 13:57:31 ID:i3sO69Ef
元々漫画サロンにあった割には漫画からの召還少ないな。
そういう訳で支援。

177 :Mr.0の使い魔 第七話(5/5):2007/08/10(金) 13:58:14 ID:vrY0n5L1
「小僧の言う通りだが、役に立つのか?」

 思い悩むルイズをよそに、相変わらずの横柄な態度でクロコダイルが
問う。対するキュルケは、不適な笑みを浮かべて杖を抜いた。

「あら、言ってくれるわね。これでもトライアングルよ?」
「なるほど。なら連れて行っても問題はなかろう、ミス・ヴァリエール」
「……わかったわよ、もう」

 クロコダイルの一言で、ルイズはあっさりと意見を翻した。渋る理由
はあくまで個人的なもの。あまりわがままを言うとあの顔で睨まれるの
は確実なので、それを避ける為に意見を曲げるのも止むなし、である。
 逆にキュルケは拍子抜けしていた。実力を披露しようかと思っていた
のに、思いがけない対応で気勢を削がれてしまったのだ。脳裏に浮かべ
ていた呪文も完全に無駄である。
 ちょうどそこへ、幌のない荷馬車に乗ったロングビルが到着した。

「お待たせしました。あら、ミス・ツェルプストー?」
「同伴する事になった」

 小首を傾げたロングビルに、クロコダイルが簡潔すぎるほど簡潔に説
明する。彼女はそれで納得したようで、キュルケに優しく微笑んだ。

「まぁ、頼もしい。よろしくお願いしますわ」
「え、ええ」

 釈然としないものを感じながらも、荷台へ乗り込むキュルケ。人数を
一人増やしつつ、捜索隊は学院を出発した。


   ...TO BE CONTINUED

178 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 13:59:01 ID:rmPlxtU9
支援……って出遅れた;

179 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 13:59:06 ID:qqEG/weB
漫画からの召喚…。エクセル・サーガのエクセル?

180 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 13:59:14 ID:MXLzjhhv
支援

181 :Mr.0の使い魔:2007/08/10(金) 14:00:25 ID:vrY0n5L1
以上、第七話でした。デルフが後回しになっちったぜ

182 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 14:02:03 ID:7aCZml3y
乙!
デルフいらねえwwとか思ったけど魔法防御に使えるな。

183 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 14:05:23 ID:i3sO69Ef
GJ!
デルフ…。
そもそも水の魔法以外でクロコダイルを傷つける事ができるのか?

184 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 14:05:44 ID:z+D+rtyl
正直デルフはサイトがメイジに対抗するための手段だから
普通に対抗できる奴には必要ないな

185 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 14:09:27 ID:14mrxY/h
有っても無駄に、強い召喚キャラがさらに強くなるだけだしなー

186 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 14:09:27 ID:jC8cEXVr
破壊神の槌て何だろ
まさかウソップパウンド!?

187 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 14:10:31 ID:guYH7naf
合併号のウソップパウンドはかっこよかった

188 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 14:13:20 ID:JEplY2JL
お前の敗因はネガティブとウソでこの俺に勝負を挑んだ事だ!
だっけ
ウソップかっこいいのか後ろ向きなのか
人をネガティブにして気力を奪う技を「俺は元からネガティブだぁ!」だもんな

189 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 14:14:20 ID:OJ2yhX2p
槌ってのが分からんが破壊神とまで呼ぶとしたら、リジェクトダイアルっぽい?
でも、ルイズもフーケも一発打ったら大怪我だな

190 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 14:16:56 ID:QyMNAtYM
破壊王ならウソップバインド確定なんだが。
って、死んだがくえんちょの友人ウソップかい!

191 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 14:19:02 ID:14mrxY/h
ウソップだと、実は死んだふりもありそーで困る。

192 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 14:20:38 ID:JEplY2JL
フェイントでヤソップ

193 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 14:24:46 ID:JEplY2JL
とりあえずあの世界からの漂着物として破壊神と呼ばれるほどの威力を出すものは
ダイアル
悪魔の実の能力
一部の鍛えた超人
……あれ?ダイアル以外生身で出来そうな連中ばっかり?

194 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 14:24:47 ID:VSdpjfSA
エスカフローネだと修理工の職人さんたちが異次元からやってくるみたいだから
ハルケギニアにも来てくれるかもしれない

あとコルベール先生は産業革命するかもしれないけど
それが民主主義をもたらすかはまた別の話になりそう


195 :マロン名無しさん:2007/08/10(金) 14:25:29 ID:Li5Fg2q3
つ「魔装機神」

196 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 14:26:19 ID:tICm31Md
よし、前スレで「フラグゲッター」とか見ていい加減ダイナミックにいきたかったところだ
「死ねぇ!全滅だ!」
「デっビーーール!」
「マジーン・ゴー!」
「ゲッタァァァァァトマフゥゥゥゥゥクッ!!」
「前歯折るぞゴルァ!」
「わしは核爆発が見たかったんじゃぁーーー!!」
このあたりで書いてみる

197 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 14:33:43 ID:i3sO69Ef
ブラックゲッターなら半分竜馬が作った様なもんだからいけると思う。
…ルイズとの相性はあれだがな。

198 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 14:35:17 ID:dekZ6us2
>>194
産業革命による平民からの中産階級の出現は避けられんよ。
それまでメイジが独占していたインフラに対し、機械動力により平民も関われるようになるからな。
そして多数派である平民が力を持てば、民主主義が隆盛しはじめるのは必然。

199 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 14:36:16 ID:qGcs6Uo3
>>195
ロード・オブ・エレメンタルの魔装機神だとユニットフル改造して精霊がレベルアップした4大機神やネオグラって整備要るのかって思えるしな

200 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 14:39:16 ID:z+D+rtyl
つゼノギアスのアイオーン

人間が材料だ!整備は生け贄を出すだけでOK

201 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 14:44:25 ID:qZ5ec+rZ
ガンドラの未亡人製造機[ウィドーメーカー]とか
srwのスレードゲルミルとソウルゲインとかも良さげだ

202 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 14:45:38 ID:h2dvNzRT
整備が必要なくて、
消耗品の補給が必要ないのに
どこからとも無く無限に武器が沸いて出てくるロボ


ボンバーマン


+コントローラー


+コイン投入機(コインを入れて起動、ワンコインで三機)

203 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 14:52:05 ID:68eBu/Gf
>>202
ボンバーマンは改造人間だw
XBOXだかで出たリアル等身のボンバーマンはその設定を忠実に再現したもの

204 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 14:54:58 ID:rmPlxtU9
>>201
ガンドラは良い……心が洗われる。紅の神像や純白の神像辺りだと厳しそうだけどな。
後、スレードは制御装置壊されると再生出来ないのが難点だし、
ゲインも(OGsまだやってないが)、シャドウミラー合流時には相当ガタがきてた気が。

205 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 14:58:01 ID:qqEG/weB
Missingのあやめ召喚とか考えたけど原作1巻分消化する間もなくBADENDにしかならねぇ…orz

206 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 15:00:34 ID:81lhArue
>>203
あんなのバンバーマンじゃない!!

207 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 15:01:52 ID:QyMNAtYM
忘れていたよノーメンテ巨大ロボ

つ ゴーグの各種ガーディアン

208 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 15:04:16 ID:h2dvNzRT
>>203
主人公のボンバーマンは、バンゲリング帝国の地下迷宮で爆弾を製造する仕事をしていた作業用ロボット

209 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 15:10:31 ID:QyMNAtYM
ボンバーマン>さらに地上に脱出するとロードランナーに。・・・

210 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 15:11:16 ID:68eBu/Gf
>>208
ありゃ、ロボットだっけ
とにかく製造元から脱出しようとしているって事が念頭にあったからライダーと混ぜて考えてた

ノーメンテ巨大ロボか……真ゴッドマーズ

211 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 15:15:17 ID:rmPlxtU9
ロボカテゴリから外れる気もするが、レイアースとかもノーメンテだろうな。

212 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 15:15:57 ID:SzNbcje0
逆に、初期のGGGやサイボーグが来ちゃったらエラいことになるのう。

213 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 15:17:15 ID:QWsepYGQ
リューナイトも確かノーメンテだったはず、巨大じゃないけど

214 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 15:18:24 ID:/HvgQSpw
グレンラガンなんてシモンの気合でどんなに壊れてても全快するよ

215 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 15:18:28 ID:qqEG/weB
GGGはいっそオービットベースごと召喚で

216 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 15:19:55 ID:68eBu/Gf
ノーメンテっぽい等身大ロボット物を書いている最中だけど、やっぱりメンテをどうするか面倒だな
巨大ロボだとなおさらか。いくらかナマモノかファンタジーが入ってないと説明しにくいし

217 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 15:21:08 ID:/HvgQSpw
錬金の魔法で再生とかでいいんじゃない?
魔法なんて不思議パワーがある世界なんだから

218 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 15:24:28 ID:a/J2VOF5
ルイズ「錬金で再生よ!」
イクスプロージョォン

219 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 15:25:13 ID:YpHzuOy4
>>217
ノボル神世界の魔法はその辺のいいかげんアニメと違って設定や伏線のしっかりしてる魔法なんだよ

220 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 15:29:28 ID:68eBu/Gf
>>219
錬金はイメージありき、とかだっけ
だとすると未知の構造でオーバーテクノロジーの塊は直せないのか

同じ石ノ森先生のサイボーグでも
人間+生物:仮面ライダーはメンテ不要、生物改造じゃない平成ライダーもメンテ不要
人間+機械:サイボーグ009は壊れたらメンテしないと死ぬ
前者はOKだけど後者はきついか

221 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 15:34:33 ID:oQJ9Uz4D
流れに乗って血迷ったロボ小ネタ書いちまった。
投下するぜ

222 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 15:34:39 ID:/YiNx4xZ
>>133
始祖のオルゴールがあるのはトリステインじゃなくてアルビオンでは?
トリステインにあるのは始祖の祈祷書。

223 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 15:36:34 ID:rmPlxtU9
≪こちら苦労隊の三番機PJ、貴方を援護する!≫

224 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 15:40:05 ID:/HvgQSpw
でもメイジが金や真鍮の構造を理解しているとは思えないし
理解していないものをイメージで作ることができるんならオーバーテクノロジーでも関係ないんじゃない?

225 :ゼロの巨大ロボ道場:2007/08/10(金) 15:41:46 ID:oQJ9Uz4D
小高い丘の上から、遠くにせまる軍勢を眺めやった。
ルイズは死守命令を受けている。
七万を前に、彼女はただ一人、立ちふさがる。
「ねえデルフ、あなたは人を殺す事に、ためらいってある?」
「んなもんあるわけねえだろ。貴族の嬢ちゃん。なんせ俺様は剣なんだからよ」
「まあそうでしょうね」
「なんだ、嬢ちゃんいまさら怖くなったのか?」
「ええ、怖いわ。なにせ七万よ。一人二人ならともかく、そんなに背負いきれないわ」
「……しらふだと厳しいぜ。一人でも二人でも、な」
「無理よ、貴族の誇りも、皆を護りたいという思いも、七万の前では心を護ってくれない」
「でも逃げるわけにはいかねえんだろう。きついねえ、相棒」
「相棒はよして、使えもしないのにそういわれると、むずがゆいわ」
「そうかい。お、そろそろだぜ」
「気が進まないけど、呼ぶわ」
「おう……殺しの重圧は、おまえさん一人にかかるもんじゃない。気楽にいけ」
「ありがとう、デルフ。あなたが剣じゃなかったら惚れてたかもね」
ルイズは軍勢へと歩を進めた。

始祖の祈祷書を開き、杖を構える。
デルフリンガーは抜き身で地面に刺しておいた。
唱える呪文は唯一つ。
自分の使い魔を召喚する、自分が知る限り最強の呪文。

さあよぼう。彼を。最強たる愛と勇気の戦士を。

「エーテルサーキットフルドライブ!!」
「OK!!レッツ・サモン!!」

ルイズは杖を振り下ろす。指し示すのは大地。呼び覚ますのは大地を蹂躙する戦いの王!

「ドミニオン・タァァァーーーーーーーーンク!!!」

地表を貫くのは激震。空を飛ぶアルビオンではもちろん建物で使うものどうかというような戦車だ!!
誰も彼もがその衝撃に引き飛ばされて宙を舞う!!

ついで腕を振り上げる。その指先が向かうのは天空。呼び出すのは天空の覇者!

「セラフィム・バァァァーーーーーーーード!!!」

天から光の雨が降り注ぐ、だがそれは恵みをもたらす水ではない。破壊をもたらす炎!
戦闘機が放つ重火光線だ!

阿鼻叫喚の地獄絵図を前に、ルイズは歯を食いしばった。
私のバトルフェイズはまだ終了していない!!!!


226 :ゼロの巨大ロボ道場:2007/08/10(金) 15:43:46 ID:oQJ9Uz4D
自分の恐怖を振り切るように、ルイズは杖を真横に振るう。それが呼び寄せるのは斬激もたらす大回転!

「トロネス・ブレェェーーーイドォォーーー!!!」

その円盤は虚空より現れ出でて、敵陣を右へ左へ縦横無尽に駆け巡り、吹き飛ばされ炎に焼かれた人々を細切れにする。
それが通った後はまるで血色の台風だ!

ルイズは呼吸を整える。
自分の行動の結果を、目前の惨事を、必死に考えないようにする。
考えた瞬間、心が折れてしまう。狂ってしまう。それではいけない。それで皆を護れない!
「おおおおおおおぉぉっぉぉぉぉおっぉぉぉおおおおお!!!」

指し示すのは前方。
自分が作った屠殺場!
召喚するのは最後の一体!

「ケエエェェェェルビムゥ・ドラゴーーーン!!!」

太陽をバックに、鋼鉄の龍が現れる。
それは悠然と空をかける。

これでパーツはそろった。

今こそ奥義の時!

「ゲット・トランスフォーム!!」
「OK!! セット・トランスフォーム」

ルイズの声に、デルフリンガーが唱和する。
そして呼ぶのは究極の!!!

『エルデ・カイザァァァァーーーーーーーーーー!!!!!』

全てのパーツが変形する!
トロネスブレードとドミニオンタンクは二分し、それぞれ手足の形状をとる!!
ケルビムドラゴンと胴体として、巨大で偉大で強大な身体となる!!
セラフィムバードが頭部となれば、そこに現れるのは超巨大ロボ!

エルデカイザーだ!!

『行けえええええ!! エルデカイザァァァーーーーーー!!」


その日、ハルケギニア全土に、純白の光の奔流が走った。
後日、アルビオン軍の降伏により、連合軍は勝利した。
その勝利の影にあるものを、知る人物が、ここに一人。


「これは驚きだ。どうやら貴様の出番はなかったようだぁ」
ガリア王国の宮殿にて、豪勢な身なりの男は背後を振り仰ぎながら言った。
その視線の先にあるのは、鉄の巨体!
    ・・・・・・・・・・・
「なあ、ブラックエルデカイザーよ」
巨人の目に当たる部分が、真紅に輝いた!

続くわけがない。


227 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 15:44:53 ID:rmPlxtU9
元ネタわからないorz

228 :剣狼の人:2007/08/10(金) 15:46:22 ID:LkWIV1IH
マシンロボやトランス・フォーマーはメンテ無しかな?
いや、錆びたりしてたけど。
修正出来たので予約

229 :マロン名無しさん:2007/08/10(金) 15:47:09 ID:sDGZ/HsB
なぜにゼノサーガ


230 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 15:47:49 ID:MXBMAPVP
>>224
そういうこと突っ込んでたらきりがないしどうにもならないよ。
ノボルができるというものはできる、できないというものはできないとしか。
魔法なんてものがある時点で常識も糞もないし、
細かくつつけば今まで書かれた範囲内でも整合性?何それ?って設定がいろいろなんだし。

231 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 15:48:33 ID:oQJ9Uz4D
終わり。
元ネタはゼノサーガのep1
ゼノやったの大分前なんでちと記憶に自信なかった。

232 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 15:48:46 ID:/HvgQSpw
トランスフォーマーはいろんなものに偽装することは出来るけど基本生き物だから

233 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 15:49:03 ID:qEIR2zwo
整備シーンのないロボは物足りなく思う俺は異端だろうか

234 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 15:49:12 ID:9qeaXBzX
ゼノサーガw
あの博士のロボットは派手でよかったねぇ
全体に9999だっけ?

スコットクン……

235 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 15:49:13 ID:UbP31P/U
>>228
来い!

236 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 15:51:08 ID:/HvgQSpw
>>230
うん だから高度な機械とかの修理や補給でも不思議な魔法で解決でいいんじゃないかな

237 :ルイズと剣狼伝説:2007/08/10(金) 15:53:22 ID:LkWIV1IH
コルベール先生が何とかしてくれると信じているよ俺は
それじゃ投下


暗い廊下で、窓の向こうの月を見ながら、一人涙ぐんでいるルイズ。
長いピンクがかかったブロンドの髪を月の光で照らされていて、白い頬に伝う涙が真珠の粒のように輝いていた。
「どうして・・・・、どうしてあの人達は死ぬことを恐がらないの、死んじゃえば二度と家族や恋人に会うことなんて出来ないのに・・・・」
月に語りかけるようにそう呟く、すると横から人の気配を感じてそっと横に顔を向けた
暗闇の奥からロムが現れた
「ロム・・・・」
ルイズはロムの顔を見て、思わずか細い声をだした。
目頭をゴシゴシと拭って、今度は問いかけた。
「聞いていた?」
「ああ、聞こえた」
ルイズの顔はふにゃっと崩れる。
よたりよたりとロムに近づいてロムの体にもたれ掛かった。
ロムは戸惑いながらもルイズの手を握り、ルイズの肩にそっと手を添えた。
小さな肩は小刻みに震えていて、今にも崩れてしまいそうだった。
泣きながらルイズは言った。
「ねえ・・・・、何であの人達は死を選ぶの?どうして、どうして死を選ぶの?恋人が逃げてって言っているのに、どうして・・・・・・・」
「・・・・大切なものを守る為に戦うからだ」
「何よそれよ・・・・。恋人より大切なものがあるの?恋人を悲しませてまで戦う理由なんてあるの?」
「理由の無い戦いなんて無いんだ。彼らは今、心の中にある大切なものを守る為に戦う事を選んだんだ」
ルイズはロムの手を強く握り、俯きながら呟いた
「・・・・やっぱり私、もう一度王子様を説得してくるわ」
「それは駄目だ」
「どうしてよ。勝ち目の無い戦いに出たって犬死じゃない」
「彼らの決意は固い。止めることは出来ないんだ。それにマスターの仕事は姫様に手紙を届けるだろ。彼らの想いは手紙と一緒に伝えるんだ」
ルイズはポツリと呟いた。涙がぽろりと頬を伝った。
「・・・・早くトリステインに帰りたい。この国嫌い。誰も彼も、自分の事しか考えていない。あの王子様もよ。残される人なんてどうでもいいんだわ」
そうではないと思ったが、王子の言葉は今のルイズには解らないだろう、いや、解る必要もない
そう思ったからロムは頷いた
するとルイズははっとした顔になり、ポケットから何かを取り出した
「それは?」
「さっき、お城の人から貰ったの。火傷の治療にきく水の魔法薬よ。薬だけは一杯あるみたいだから。そうよね。戦争しているんだから」
「マシン生命体にその薬にきくかどうかわからないぞ」
「傷を放っておくよりはマシでしょ」
そう言ってルイズは傷がある左腕を出すように言ったが、ロムは自分でやると言って薬を貰う。
やっぱり優しいところがあるんだなと思った。
だから守らなくてはいけない この小さな女の子を悪の手から、使い魔として。


238 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 15:53:49 ID:PklBC4+R
整備のいらないメカ、一つ知ってるぞ
つ【GB版サガ2のメカ】
装備品の付け外しだけでHP回復、宿屋に泊まれば武器の使用回数も回復。

239 :ルイズと剣狼伝説:2007/08/10(金) 15:55:56 ID:LkWIV1IH
ルイズと別れた後、ロムは自分の部屋に入り、時間が経つのを静かに待った。
そしてその時が来た。
部屋を出てワルドが指定した地下室へと向かう。
暗い廊下を静かに歩き、長い階段コツリコツリと静かに降りる。
ロムの目には次第に鋭く、まるで狼のような眼光が宿っていた。
地下室の壁には火のついた松明が掲げてあった。
見渡してみると、どうやらそこは倉庫のようで、材木のみが残ってあった。
ロムは奥に向かって声をだした
「ワルド、居るのか!?居るのなら返事をしてくれ!お前には色々と聞きたいことがある!」
牢獄にロムの声が響き渡るが、肝心のワルドの声は聞こえてこない。
ロムは奥へ足を歩かせ、再び続けた
「大樹で現れた白仮面の男だ!あの男と剣を交わした時。あの男からお前の気配を感じた!
あの男とお前はどういう繋がりを」
後ろからカツカツ、と床を蹴る音が聞こえてきた。
振り向くと、そこには黒いローブを身に纏い、白い仮面をつけた男が立っていた。


240 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 15:57:56 ID:/YiNx4xZ
なんかこれ読んだことある気がするな

241 :ルイズと剣狼伝説:2007/08/10(金) 15:58:25 ID:LkWIV1IH
なんかミスった

ロムは無言でデルフリンガーを握り、鞘から引き抜いた。
左手のルーンが輝くと、
白仮面を睨み、剣を構える。
それに合わせて白仮面も杖を懐から出した。
一触即発、今の状況に相応しい言葉だ。
静寂が続き、デルフリンガーがその中でボソッと呟いた。
「相棒、魔法には気を付けろよ」

勝負は一瞬だった。

白仮面は杖を振り上げるとロムは一瞬で懐に飛び込んだ。
横から薙ぎ払うように剣を振る。
瞬間、白仮面の杖は頭の上で弧を描きながら舞った。
ロムの勢いは止まらない。
杖が飛んだのと同時に折り畳んだ足を前に出して、突くように白仮面の腹部を蹴りあげた。
砲弾のように白仮面は階段に向かって飛んでいく。
ロムはデルフリンガーを鞘に納めて男の方に駆け寄っていった。
「見せてみろ、貴様の、正体を」
仰向けになっている白仮面のローブを背中から掴み、ばっと剥ぎ取った。
しかし、そこには男の姿は影も形も無く、白仮面だけしかなかった。
「なに!」
ロムが驚愕の声を出した時、自分の声以外の別の声が聞こえる事に気付く。
そして後ろを振り向くと強烈な光、それを見た時、体に電撃が走る。
ロムは力無く倒れ、気絶した。
立っていたのは白仮面をつけた男のみ。
白仮面の男は、ロムからデルフリンガーを取り上げるとその場に投げ捨てる。
そして鎖を取り出してロムを壁に縛り付けた。
鎖には、『固定化』の魔法がかけてあった。
そして男は『サイレント』を唱え、小さな沈黙の世界を作り上げる。
満足したのか男は笑いながら去っていった。

242 :ルイズと剣狼伝説:2007/08/10(金) 16:00:19 ID:LkWIV1IH
以前の修正版でした
しばらくはじっくりまったり、焦らず自分のペースで投下します

メンテ無しならフリーダムでおk

243 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 16:05:52 ID:qqEG/weB
メンテ無しフリーダム…。
「米の教え、それはフリーダム!!」なモンスター?

244 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 16:10:51 ID:LkWIV1IH
フリーダム=和田ガンダム
アイツの整備シーンってあったっけ?

245 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 16:11:21 ID:4pLlru+w
メンテなしならゾンダー星でおk

246 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 16:12:08 ID:/HvgQSpw
ガオレンジャーのロボットって生き物だよね

247 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 16:13:58 ID:UNCC58pk
フリーダムは核動力なので整備の必要なしと言い切ったとんでもガンダム
小学生でも突っ込みいれるだろそれwwwwwってしろもの

248 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 16:14:33 ID:68eBu/Gf
>>238
秘宝バグとレースバグですっごく強化できるしな!

249 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 16:16:37 ID:/HvgQSpw
核ってバッテリー式よりも整備大変だよね

250 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 16:17:34 ID:VMULa1LG
専用の技師を抱えなきゃ核分裂炉の整備なんて出来んな

251 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 16:18:15 ID:bDRB4+ho
整備がどうこういうのを超越しているロボットということで、
銃夢に出てきた火星大王はどうよ?

252 :レンタルルイズ:2007/08/10(金) 16:18:28 ID:DqZlNdce
おk?

253 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 16:19:36 ID:3ji3vsji
エルドラン三部作なんて小学生が整備してるぜ

254 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 16:19:50 ID:qqEG/weB
ロリド支援

255 :レンタルルイズ:2007/08/10(金) 16:21:25 ID:DqZlNdce
決闘とかすっとばしてギーシュがいかにかっこいいかの作品になりつつあります。
投下

レンタルルイズ4

その一言は酒場に居合わせた全員を凍らせた。
彼の声はよく通ったからだ。
軍隊の隊長ともなればそれが当たり前である。
ワルドやルイズ達を除いた全員が状況を理解できていないだろう。
今目の前で何が起こった?
どう見ても貴族の男性がだ、どう見ても子供に決闘を申し込んだのだ。
しかも平民のだ。
その見たことのない服装は少なくとも貴族のものではなかった。
と、ようやくその冷ややかな視線に気づいたのか、ワルドがあわてて釈明をする。
「いや、違うぞ?何も君を苛めたいわけじゃない。これから僕たちはとても危険な任務に向うからね。君がついてくるとなるととても危ない。だから君におとなしく帰っても

らおうと説得のために決闘を申し込んだのさ」
まるで演説でもしているかのような白々しい言葉に観衆は納得しない。
わざわざ決闘をする必要はないだろうに、と。
「き、君は、そこのギーシュ君と決闘して偶然にも勝利を収めたそうじゃないか!!そこの使い魔の力を借りて!!だから君の中に芽生えているであろう妙な自身を打ち砕く

必要があるのさ」
ようやく視線の先がワルド以外に動いた。
「ええ、その通りです。ワルド子爵。確かに僕は負けました。しかしそれは偶然でもそこのケルベロスの力でもありません。僕が未熟だったからです」
こちらも、武門の生まれらしいよく通る声で答える。
自分が負けたことを認めたばかりがそれが自分の未熟さゆえだったとこれだけの人数の前で公言することが一体どれだけの屈辱だろうか?
もしギーシュがこれを屈辱だととらえているのであればその心意気には敬意を示さねばならない。
もし彼がこれを屈辱だと思わないほどに達観しているのであれば、これ以上彼をだますことには気が引ける。
そこまで考えたみかんの目には涙がたまっていた。
あの決闘以来、ギーシュは自分を妹のように可愛がってくれたではないか。
もう、これ以上だますわけにはいかない。
例えこれで嫌われても良い。
真実を話さなければならない。


256 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 16:21:30 ID:QWsepYGQ
ブレイドでは原子力エンジンを積んだバイクは初心者でも修理が可能です

257 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 16:22:04 ID:/HvgQSpw
超能力ロボ ブリキ大王も忘れないでくれ

258 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 16:23:48 ID:h2dvNzRT
バトルメックの核融合炉は、整備の仕方すらわかりませんが運用可能だったりします

259 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 16:23:52 ID:QKbmfwC7
バトルホッパーなら大抵の傷は自分で勝手に治します

260 :レンタルルイズ:2007/08/10(金) 16:24:10 ID:DqZlNdce
涙をぬぐったみかんが発した一言を誰が予想できただろうか?
ワルドさえも、みかんは決闘を受けることなく帰ると思っていたのだ。
流石にこんな小さな子供を戦いに巻き込みたくはなかったからこそ決闘を申し込んだのだ。
「そのけっとう、うけます!!」
涙ながらにそう叫んだ少女は人の目にどう映っただろう。
ギーシュは人生の中でこれ以上出したことがないだろうという大声で叫んだ。
「その決闘!!僕が肩代わりさせてもらう!!」
その一言が響き渡り、皆が茫然とし、客の一人がジョッキを落として割ってしまった頃に、その言葉がようやくみかんの頭にしみ込んだ。
それが嬉しすぎて悲しすぎて、大泣きしてしまう。
なだめるように頭を撫ででくれるその手にさらに大泣きしてしまう。
話そうと思っていた真実をしゃべれない。
みかんが泣きじゃくりどれだけギーシュの袖を掴んでも、それは優しくほどかれてしまった。
それはもう凄い人だかりであった。
酒場の男たちはそうじて噂好きであった。
『変な自信をつけた平民に貴族が決闘を申し込み、それを他の貴族が肩代わりした』噂は瞬く間に広まった。
しかも片方はあのグリフォン隊の隊長、もう片方も有名な部門の子息であるというではないか。
人が集まらないわけがない。
ギーシュが決闘の準備を済ませる間にギャラリーの数は百を超えていた。
若干頬をひきつらせたワルドがギーシュを迎え、諭すように語る。
「ギーシュ君、僕は何も本気で彼女を叩き潰すつもりではなかった。危険な任務に連れて行きたくなかったからこそ決闘を申し込み諦めさせようとしたのだ」
「分かっています。ワルド子爵もまさかみかんちゃんが決闘を受けるとは思っていなかったのでしょう」
「ああ、そのと」
「ですが!!彼女は決闘を受けた!!この決闘をなかったことにすることはできない!!そして!!彼女を戦わせるわけにはいかない!!」
説明口調の二人のおかげでワルドが悪者として噂になることはなくなっただろう。
しかし、引っ込みがつかなくなったかわいそうな貴族としては語り継がれるに違いない。
ワルドは考えていた、これはもうギーシュをこて先で払いのけみかんを優しく諭す以外に道はないと。
彼は貴族だ。
世間体が悪くなって快く思うわけがない。
ワルドがどんな勝ち方がもっともかっこいいかを考えているとみかんがルイズの静止を振り切ってギーシュに駆け寄った。
「ギーシュお兄ちゃん!!」
「みかんちゃん。大丈夫。不様な負け方はしないさ」
「ちがうの!!」
せっぱつまった叫び声にギーシュは多少驚いたが、混乱しているのだろうとみかんの頭をなでた。
「大丈夫だよ、だいじょ」
「だからちがうの!!」
「…何が違うんだい?」
「あのけっとうでわたしが勝ったのはずるなの!!あのときギーシュお兄ちゃんは魔法をつかえなかったの!!」
それが平時であれば、ギーシュを励ます言葉だととらえたことだろう。
もしかしたら侮辱だととられるかもしれない。
しかし、彼女の眼に宿る決意は無視できるものではなく、それはワルドも同じであった。

261 :レンタルルイズ:2007/08/10(金) 16:26:37 ID:DqZlNdce
「私、一個だけだけど魔法が使えるの!!」
その突然の告白に一番驚いたのはルイズだった。
「え?!あんたメイジだったの?」
その質問にみかんは首を横に振った。
「ん〜ん。みこだよ。わたしはけっかいを使えるみこなの。そのけっかいの中ではどんな魔法もマジックアイテムも使えないの」
そう言ったみかんは玉串を手にしてそれを左右に動かし始めた。
右手のルーンが眩しく輝くのが見える。
ギーシュはその話を一遍も疑おうとはしなかった。
ただ、みかんを見つめていた。
ルイズやキュルケ、そしてワルドも驚きを隠せなかった。
タバサですら驚いている。
「あんたその杖?!やっぱりメイジなんじゃない!!」
「ちがうよ?みこだもん」
「メイジと何が違うって言うのよ?」
「メイジとちがって、わたしのこれは生まれつきじゃないとつかえないの」
「…そんな、馬鹿な話が」
「じゃあ、ワルドおじさんは魔法使えるの?」
その一言をきっかけに、あたりにいたメイジは一斉に魔法を唱え始める。
もちろん発動することすらなかった。
ただ一人、魔法を試そうとすらしなかったギーシュがみかんに手を伸ばした。
みかんはぎゅっと目をつぶる、叩かれると思ったのだ。
「話してくれてありがとう、みかんちゃん」
「へ?」
自分をたたくと思っていたその手は自分を優しく撫ででいた。
「たとえどんな経緯であっても、僕が今の世界にいるのは君のおかげだ」
そういってギーシュはみかんを抱きしめる。
みかんは、ただ嬉しくて泣いていた。
みかんが泣きやみ、群衆がいまいち状況を理解できないながらもその美談にもらい泣きしたりしたころ。
ワルドが口を開こうとしていた。
今なら決闘をうやむやにできると踏んだのだ。
それより早くギーシュがしゃべりさえしなければ確かにそうだっただろう。
「それでは、決闘を」
突っ込みを入れたのはルイズだ。
「ちょっと、あんた!!この子が戦力だと分かった以上もう決闘をする必要なんて!!」
「それは違うよ、ミス・ヴァリエール。決闘は、簡単になかったことにできるようなものじゃない」
その決意の込められた口調にワルド以外は心を打たれた。
「……ああ、決闘といこう」
「ちょっと、ワルド様まで!!」
「僕は大きな失態を犯してしまった。ひとつ、彼女が彼に勝ったことをまぐれだと疑わなかったこと。そして、少女に家に帰ってもらいためとはいえ決闘を口にしたことだ」
(もう、こうなったら格好よく勝つしかない!!)
「ギーシュお兄ちゃん…」
今やワルドは誰の目にも開く悪である。
ギーシュがワルキューレを五体作り出したことを合図に、決闘は始まった。

262 :レンタルルイズ:2007/08/10(金) 16:29:25 ID:DqZlNdce
結果を言えばワルドの圧勝であった。
風で巻き上げた砂の煙幕、素早い剣のような杖での一突き。
鳩尾にそれをくらってしまったらひとたまりもない。
「まったく、君は大した騎士だよ」
その言葉をぼんやりと聞きながらギーシュは気を失った。
観衆のギーシュに対する評価は「かっこいい」
ワルドは「少し大人げない」だった。
すがすがしそうなギーシュとは真逆にワルドはその日一日落ち込みっぱなしで会った。
宿に戻ればみかんへの質問攻めである。
もう下手に隠す気のなかったみかんは異世界や巫女、アストラル、神道、その全てを話した。
しかしオルトロスが自分の使い魔であることやこの世界の魔法を少しなら使えることは黙っておいた。
ルイズ以外は感づいているような気がしたがそれで問題ないだろう。
特にタバサの質問はすごかった。
あらゆる魔法を無効化できるのであれば、母も救えると思ったからだ。
しかし、ただの薬で心が壊れたのならそれについては保証しかねるといわれ、落ち込んでいた。
もっとも、仮に治せるとしてもその母をここまで連れ作ること自体が困難ではあるのだが。
連れてこれたとしても今すぐに病気を治してしまうのは得策ではない。
みかんの能力についてあらかた説明を聞き終えた一同は明日のために英気を養おうと酒場で飲んだくれていた。
みかんはお酒が飲まないのでジュースだ。
タバサのはしばみ草を間違えて食べてしまいあわててジュースを何杯も飲んだ結果、腹がふくれてしまい、何をするでもなくぼんやりと外を眺めていると、矢じりがそのほう

をかすめる。
戦うべきか?
戦わざるべきか?
ワルドの提案でみかんたちとギーシュ達は別れることになる。
まだ疲れが抜けきっていないだろうにギーシュのみかんを送り出す笑顔にはワルドにも勝るなにかがあった。
みかんはそれを支えになれない戦場をオルトロスに乗ってかける。
途中奇襲がないか気にかけてはいたが、意外にも何もないままに港につき、ワルドの交渉の甲斐あって船は出港。
後はただ待てばいいだけかと安心したのもつかの間、海賊に襲われ今に至る。
こちらに大砲を向けてくる船を見たみかんは口を開いた。
「ねえ、ワルドおじさん」
「なんだい?」
「あの船のひこうせき、だっけ?それがつんであるのってどこ?」
「え?」
「これだけ近かったらおとせるよ、たぶん。あの船の上についてゆっくり後をついて行けばついらくして終わりだとおもう。ふねのおしりがたくさんのやでとげとげになっちゃうかもしれないけど」
ワルドは顔を歪めた。
レコン・キスタの彼にとってあの船はいわば同胞、戦いたくなどない。
「それはだめだ、善良な人質がいるかもしれない。いったんおとなしく捕まってから逃げだそうじゃないか」
人質がいるとは思えなかったが、そう言うしかない。
幸いにもみかんはそれを疑えるほどには経験がなく、王子と出会うのも時間の問題となった。



263 :レンタルルイズ:2007/08/10(金) 16:31:23 ID:DqZlNdce
以上です。
みこ←なぜか変換できない
巫女巫女ナース←なぜか変換できる

ギーシュがサイトの銅像を作り始めたあたりからギーシュ大好きです
でも、みかんはもっと好きです

264 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 16:33:25 ID:mzHgUvHJ
みごとなカミングアウトGJ

265 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 16:36:12 ID:QKbmfwC7
巫女巫女ナース自重wwwwwwwww

266 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 16:36:46 ID:pTUYUCIX
たまには海賊船を落としてしまう話を見てみたいもんだ

267 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 16:39:52 ID:x2OnZbIo
>>266
スレイヤーズのリナがオススメ。
彼女なら海賊船スレスレにドラグ・スレイブをかまして鹵獲するだろうけどな。

268 :レンタルルイズ:2007/08/10(金) 16:39:57 ID:DqZlNdce
もうこれ以上暴走するわけにはいかないので、この話をHAPPYENDにしたらいばらの王で殺伐とした話しを書くつもりです

〜食堂にてVSギーシュ〜
シズク「あなたが薔薇の花ならイバラがお似合いだわ」
ギーシュ「GYAAAAAAAAAAAAA」

269 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 16:45:00 ID:68eBu/Gf
>>257
あの世で俺に詫び続けろ松ー!

270 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 16:46:14 ID:THf5KDQe
>>266
そこで終わるギャグなら良いが、あまりにターニングポイントになり過ぎて、たった一回のギャグにしては、降りかかるシナリオ構築の負担が大きすぎるからな
全体的にギャグでも、書き手の事情的に厳しいわ

271 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 16:47:54 ID:kBqlPGHF
大十字九朔と紅朔なら……

272 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 16:52:00 ID:68eBu/Gf
海賊船を落として捕虜にしたらサプライズ、これでいけるか?

巨大ロボットはサイズのせいで強さのインフレ起こすから難しいよなぁ

273 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 16:54:08 ID:THf5KDQe
海賊の頭の命ずっと狙ったり勝てるから戦えを連呼してた、先日の某妖刀を思い出したわ

274 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 16:55:26 ID:QWsepYGQ
>>272
そんな時こそ アーマードトルーパー ですよ

275 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 16:55:58 ID:h2dvNzRT
巨大系がアレなら、逆に小さいのを呼んでみるか

ミクロマンとか

276 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 16:56:54 ID:PklBC4+R
>>269
違う!そこはこうだろ!
「ざけんなよ…そんなカッコにならなくてもな…一つにはなれんだよ!なあ…そうだろ、松!!」

どう見てもアッーです本当に(ry

277 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 16:57:16 ID:kBqlPGHF
デモンベインBなら修理いらず、アトラック=ナチャで全員捕獲………
ああ、圧倒的すぎてご都合主義ってレベルじゃないか

278 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 16:58:37 ID:QyMNAtYM
鬼械神使用不能ルールをナイアさんがもうけない限りとんでもないことになりそうだな。

279 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 17:01:14 ID:kBqlPGHF
もしくは敵側が邪神様の介入で鬼械神召喚できたり
どうみてもゲッター軍団vs真・デモンベインです本当にありがとうございます

280 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 17:01:58 ID:RF5UQA4C
>レンタル
こんな格好悪いワルド初めてだ。そのくせギリギリでヘタレきってないあたりすげえ。
あとギの字マジ漢。おーとーこ!そーれおーとーこ!

281 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 17:05:35 ID:JEplY2JL
MtGから白金の天使単体召喚
戦う限りこちらは負けず敵は勝てない
ただそれだけでこちらが確実に勝てるというわけでもないのでそんなにバランスは崩れない。きっと。

282 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 17:13:36 ID:RF5UQA4C
メンテフリーロボならワッハマンだ。サイボーグかもしらんけど。
見かけも金のゴーレムだしそれっぽく満足できるはず。

ロリ落としの長沼さんやかめはめ波が出来る謎の坊主も捨てがたいが。

283 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 17:21:11 ID:F7b5EFhp
ワッハマンか〜

284 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 17:27:26 ID:THf5KDQe
しかしC3POでした

285 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 17:28:27 ID:9qeaXBzX
>>283
sage忘れにもほどがあるぜ

ところでこのスレの影響でアトリエシリーズをやりたくなった

たくさんあるけどやっぱ初めのマリーからするべき?

286 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 17:31:40 ID:DqZlNdce
とりあえずリーズはやめとけ
運が悪かったら一生クリアできないようなゲームだから
Mゲーマーや異常に長い時間かけてやりたい人にはおすすめするけど
私は三時間以上ランダム要素で話が進まなかった時点で投げた

287 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 17:33:51 ID:QKbmfwC7
なんというマゾゲー

288 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 17:34:13 ID:QyMNAtYM
まあ、好きなのでいいんとちゃう?
某バグだらけ肝心要のENDの一つが見れない某王女とかも面白そうだな。


そういえば、ヴィオって風系魔法が錬金術師になる前からつかえたっぽいよな。
マリーやエリーも魔法使えるし。
ここいらで、魔法使える事が最初から学園一同に知られちゃっている状態で始まる話もよんでみたいかなとかオモタ。

289 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 17:35:36 ID:3ji3vsji
ワッハマンはメンテフリーつうか傷直るし
死にたくても死ねないし最終巻は泣けた

290 :断続SS『三人』:2007/08/10(金) 17:36:03 ID:eWFscQOo
アトリエ初体験ならマリーが一番いいんじゃないかな。
一番単純で基本的なシステムとか憶えやすいし。

2レスほど投下します

291 :断続SS『三人』(1/2):2007/08/10(金) 17:37:10 ID:eWFscQOo
アルヴィーズの食堂には、三人の特別席が用意された。
一段高いその席は、十派一絡げの生徒達とは一線を画す装飾がなされ、
テーブルの上も一段と高価な特別料理が並んでいるようだ。
あの後詳しい事情を聞き出した結果、三人のうち少なくとも二人はメイジであることが判明した。
そうであるならば粗略に扱うわけにはいかない、というのが学院長の決定であったが…
その決断の早さにはおそらく三人の容姿が関係しているのだろう、と、誰もがそう思った。
誰も言わなかったが。

ルイズはそもそも元から粗末に扱うつもりはなかったのだが、
こうも使い魔を特別扱いするのは何だか違う気がした。
「ねえ、あの特別扱いはちょっと違うと思わない?」
ルイズは隣に座ったマリコルヌに同意を求めるように、そう言ってみる。
しかし、マリコルヌは熱に浮かされたような燃え滾る瞳で、その言葉を激しく否定した。
「何を言うんだ!使い魔とはいえ、あの素晴らしいレディにはあれですら足りないと思うぞ、僕は!」
顔を紅潮させ、手を振り回して喋りだすマリコルヌに面食らったルイズは、正直にこう答える。
「ねえ、あんた変じゃない?何かあったの?」
ルイズのその問いに、マリコルヌは満面の笑みを浮かべて語りだした。
「コントラクト・サーヴァントの瞬間、今までの僻み根性に溢れたマリコルヌは死んだ!今ここにいるのは、
ミス・コノエを護る愛の騎士!言うなればそう、僻み根性を克服したマリコルヌと呼んでいただこう!」
きもい、デブ、臭いからよらないでなどと女子からさんざんな評価を受けてきたマリコルヌにとって、
嫌がりもせず、ええよ?と答えてコントラクト・サーヴァントを受け入れてくれた木乃香は、刺激が強すぎた。
マリコルヌは一瞬にして虜となり、本気で『この娘は僕の女神様だ』とまで思い込むようになっていたのだ。
その刷り込みはもはや『狂信』に近い、かなりの重傷であった。
「はあ…使い魔と主人が逆じゃない…」
ルイズは諦め顔でそう呟くと、当の三人のテーブルに目を向ける。
三人のうちの二人、オーサカとハヤテがなにやら話し込んでいるのが見えた。

「知らんかったー。魔法てほんまにあるもんなんやなー」
「そやね、少なくとも私の出身地は日本なんよ?あゆむちゃんと同じ日本かどうかはわからんけど」
自分と似たような少女、しかも同じ日本から来た少女が魔法使いであることに関心を示した大阪は、
しきりに魔法に関する話を聞き出そうとした。大阪に自分と共通する何かを感じたはやても、
その問いに積極的に答えているようだ。

ふいに、大阪が手を前に繰り出して、『私の考えたかっこええポーズ』を披露しだした。
「えたーなるフォースブリザードー。相手は死ぬー。へやー」
しかし、その必殺の魔法も現実にはそよ風一つ吹かせられない。
「なんも出んー」
「あゆむちゃん、それじゃあなんも出んよー」
笑うはやてに大阪はむー、と不満げな顔を見せると、手をぶんぶん振り回して唸った。
「わたしも魔法使いたいー」
「わからんけど、可能性はあるかもしれんな」
「ほんまにー?」
「ふふっ、もし私の世界に来るようなことがあれば、何とかなるかも知れんよ?」
「何とかなるー?ほんまに魔法つかえるー?」
「才能と、努力しだいやけどな。…厳しい訓練教官が、優しく指導してくれる」
「訓練教官…地獄のブートキャンプやー」
「地獄かどうかはともかく…まあ、もし帰れたら、の話やけどな。そん時はよろしくな」
「よ、よろしゅーたのみまんがなー」

こうして、はやて部隊長は大阪を手に入れた…

292 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 17:37:51 ID:QyMNAtYM
>>286
初めて知ったが・・・それ携帯ゲーム機向きの内容じゃないな。
まさにマゾゲーじゃまいか。(主人公の背景設定は実に面白いんだけどな。)

293 :断続SS『三人』(2/2):2007/08/10(金) 17:38:13 ID:eWFscQOo
「うー、遅刻遅刻ー」
寝過ごした近衛木乃香は、少し遅れて『三人』の特別席に向かっていた。
その足元に、何かの小瓶の感触が伝わってくる。
ウホッ、いい小瓶…
「落ちたよー」
貴重なもののようなので、落とし主と思われる男子に手渡し、そのまま、三人専用の席へ急ぐ。
男子達が何かはやし立てているようだが、特に気になるようなことはなかった。

「おはようさん」
木乃香は二人と挨拶を交わし、席に座る。
すると大阪が木乃香に向き直り、話しかけてきた。どうやら矛先を変えたようだ。
「このちゃんあのなー、このちゃんは魔法使えるやん」
「使えるよー」
「私も何か魔法使いたいねん」
「あんなー、ウチもこの世界の魔法はようわからんし…」

そんな会話を続ける三人に、先ほどの男子…ギーシュが近寄り、声をかける。
「先ほどの件で少々話したいことがあるんだが…」
「なんやー?」
「なにー?」
「なんです?」
ほぼ同時に振り向いた三人に、ギーシュは思わず硬直した。
三人はもともと顔のつくりや雰囲気が似通っている上に、口調まで似ている。
それに加えてギーシュは…日本人の顔を区別する事ができなかったのだ!
「こ、この小瓶を拾ってくれたのは、誰かと思ってね…」
「知らんよー」
「知らんなあ」
「ウチも知らんえ」
そう言われては、ギーシュに返せる言葉はない。
そもそも、この三人のような掛け値なしに美しい女の子を問い詰める事はギーシュの趣味に反する。
「わ、わからないならいいんだ…うん、悪いのは僕なんだから、はは…」
そう言って、ギーシュは自分の席に戻った。もちろん、決闘騒ぎなど起こるはずもない。

魔法学院は今日も平和だった。

294 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 17:41:26 ID:9qeaXBzX
なんというほのぼのGJ!


じゃあちょっと言ってマリーとPSOne買ってくる

295 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 17:41:59 ID:yHis285R
GJ。な、なんだこのヌルい三人組w
はらいてえwwww

296 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 17:44:23 ID:QMABLsBK
あーなごむー
GJ

297 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 17:46:07 ID:hD5ZZxMT
>>284
「私めが翻訳可能な言語は六十有余万言語、もちろん肉体言語も含まれているのでございますよ、ルイズ様」

こうですか、わかりません

298 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 17:47:37 ID:QKbmfwC7
最初に言っておく! 俺はかーなーり投下予告する!

ゼロの最初に言っておく外伝 〜ゼロのルイズ、ゼロのスタート〜

299 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 17:47:49 ID:pTUYUCIX
ところでメンテフリーといえばさ


オートバジンって誰が直してるんだ?

300 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 17:48:08 ID:bz7MkR0I
GJ。なにげにネギまとあずまんがは初めてか

301 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 17:50:00 ID:JEplY2JL
なんという癒し系
混ざってだらだらしたくなる空気だ


302 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 17:50:31 ID:8tTS/DNr
召喚されて、生タバサだああああ!
・・・ごめんなさい。

303 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 17:51:29 ID:QyMNAtYM
てっきりAsのエピローグの中学生のはやてとおもったらSsのはやて部隊長だったか。

304 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 17:54:42 ID:JEplY2JL
このか15
大阪18
はやて19
でいいのか?


305 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 17:55:52 ID:3htZK8vq
これはゆるいなwwwwww

306 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 17:55:52 ID:QyMNAtYM
>>302
なんか先日の妄想戦士ヤマモトを連想しちまった。
あの連中召還されたら、タバサめぐって学園内紛争が始まりそうだ。

307 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 17:56:42 ID:IDWnt7ts
超魔王の人は、来てないんだろうか?
個人的に続きを楽しみにしてるんだけど

308 :ゼロのルイズ、ゼロのスタート:2007/08/10(金) 17:58:08 ID:QKbmfwC7
 ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールは不機嫌であった。
 原因は一つ、彼女の使い魔である。
 春の使い魔召喚の儀式で召喚し契約したその使い魔は、魔法学院でも指折りの落ちこぼれである
『ゼロのルイズ』の手によって召喚されたなどとは誰も信じないほど、格の高い存在であった。
 まず第一に、人型をしている。
 そして、人語を解する高い知能を持っている。
 通常、使い魔は人間の言葉など喋れないはずなのだが、その使い魔は人語を解する亜人であった。
知能の高さから判断するなら、亜人などと言わず魔人と言っても差し支えあるまい。最早伝説上の存在
に等しい。戦闘能力も極めて高い。
 その上、そんな上等な使い魔にも関わらず、ルイズの言う事に逆らわず唯々諾々と自分に付き従う。
家事万能、料理も厨房のコック達に引けを取らない。
 ここまで言うと、不満など毛ほどもないように見える。が、ルイズは不機嫌なのである。
 彼女の不機嫌の原因は今、『日課』を行っているところだった。
 ブルドンネ街の狭苦しい大通りを、ルンルン気分の軽い足取りで歩いている。手には果物や肉や野菜
が沢山詰め込まれた買い物籠を提げている。ルイズの使い魔はルイズに栄養のあるものを食べさせて
あげようと、こうして街まで出向いて自らの目で食品を品定めするのである。
 『ルイズの体』で。
 使い魔は、ルイズの口を介して、ルイズの声でこう言った。

「よかったなルイズ、今日はニンジンが安かった」

 使い魔の上機嫌とルイズの不機嫌は見事に反比例していた。買い物籠を提げて、貴族にあるまじき
所帯じみた事を口走りつつ、ルンルン気分でスキップしている自分を衆人環視の中に晒すのは、気位の
高いルイズにとっては拷問に等しい辱めである。既に幾人かの好奇の視線に晒され、死にたいほどの
恥辱を味わっているところである。
 実際、トリステイン魔法学院の制服を着ているというのは、首から『私は貴族の娘です』という看板を
下げているに等しく、それだけに貴族として恥ずかしくない振る舞いが求められる。少なくとも、今自分
の使い魔が自分の体でしているような行為に、『貴族として恥ずかしくない振る舞い』はない。
 だが、ルイズの使い魔は人語を解する亜人という珍しい種の使い魔だ。下手な事をして大騒ぎになり
でもしたら、使い魔の事を聞きつけたアカデミーの連中が学院に乗り込んでくるかもしれない。


309 :ゼロのルイズ、ゼロのスタート:2007/08/10(金) 17:59:18 ID:QKbmfwC7
 そんなわけで、現在使い魔に体を乗っ取られている状態のルイズは、黙ってこの状況に従う他に選択
肢を持たないのであった。
 ルイズと使い魔の意識は一つの体の中に混在している。ルイズが念じれば、現在表に出ている使い
魔と会話をする事もできる。一刻も早く帰りたいルイズは、その一心でデネブと交信した。

『さっさと街を出てトリステイン魔法学院に帰りなさい』
「えぇ〜? でも、まだデザートが……」
『い・い・か・ら・戻りなさい! このバカ使い魔!』

 ルイズに怒られてしょんぼりした使い魔は、仕方無しに来た道を逆方向に歩き始めた。

『大体、何であんたが私のお財布を握ってるの!? 使い魔のくせに!』
「だって、ルイズはすぐ無駄遣いするから」
『誰がいつ無駄遣いしたっていうのよ!』
「この前だって、高い魔法薬をあんなに沢山……」
『あ、あれは仕方なかったのよ!』

 授業で失敗して大爆発を起こして魔法薬の壜を大量に割ってしまい、弁償させられた事を思い出し、
ルイズは震える声で怒鳴り散らした。

『あんた使い魔のくせに、ご主人様を侮辱する気!?』
「そ、そんなつもりじゃ……大丈夫、俺は知ってる。ルイズは人より沢山努力してる。頑張ればそのうち
 結果も出せる」
『余計なお世話よっ!!』

 街を出て人目につかない場所に移動すると、ルイズの服の下から大量の砂が零れ落ちた。ルイズは
これが嫌いだ。下着の中にまで砂が入り込んで気持ちが悪い。
 零れ落ちた砂は、砂時計のように上半身と下半身が逆転した人の姿を成し、二つに分かたれた半身
が重なった時、それは実体を取り戻した。


310 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 17:59:48 ID:8tTS/DNr
支援

311 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 18:01:32 ID:qGcs6Uo3
下着の中にも砂が入るのか
そりゃ風呂場で念入りに洗わなきゃな支援

312 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 18:02:38 ID:QyMNAtYM
おおいに期待で しえ☆すた

313 :ゼロのルイズ、ゼロのスタート:2007/08/10(金) 18:03:02 ID:QKbmfwC7
 全身真っ黒いローブに身を包んだ、仮面の大男。これが彼女の使い魔、デネブイマジンである。
 一見メイジのそれにも見えるローブを着ているが、彼自身は魔法の類は使えない。だが太い銀色の指
からは無尽蔵に弾丸を吐き出すし、さきほどやったようにルイズに憑いて体を使うことが出来る。その上
全身がまるで鋼鉄のように頑丈なのだ。
 余談だが、デネブの体があまりに頑丈なものだから、ルイズが『躾』と称して蹴ったり叩いたりしても
自分の手足を痛めるだけなので、最近は専ら乗馬鞭を使って引っ叩いている。

「ルイズ、今日の夕飯は何にする? ルイズの好きなものを……」
「別に何でもいいわ。さっさと帰るわよ」

 ルイズとデネブは馬に跨ると、トリステイン魔法学院へ帰宅の途についた。



 トリステイン魔法学院は全寮制であり、当然食事の時間も決まっている。
 ルイズも学生である限りその制度に従うべきだし、何よりその方が色々と楽であるから、当初は彼女
もそうすべきだとデネブに言っていた。
 だが、今は決められた時間をずらして一人で食堂に残る事になったとしても、黙ってデネブの出す食事
を待っている。貴族の生まれで舌も肥えているルイズは、デネブの料理にそれほどの価値を認めている
のだ。
 無論、それを認めるのは彼女の自尊心の許すところではないので、「勉強に夢中になって遅れた」と
苦しい言い訳をしながらのことである。
 この世界の住人が普段食べるものは、デネブの言うところによると『ヨウショク』と言うらしい。デネブは
今夜の献立は『チュウカ』だと言った。『ヨウショク』に比べ強い火力を用いた炒め物が多く、様々な油を
多用するのが特徴だ。
 デネブはあのごつい指でどんな料理でも器用にこなす。厨房のコック達も感嘆の吐息を漏らすほどの
腕前だと聞いている。何であれ、自分の使い魔が高く評価されるのは気分がいい。
 甘酸っぱい匂いが鼻腔を刺激する。デネブが料理の載ったトレイを持ってやって来た。


314 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 18:03:55 ID:TywJHYbs
とりあえず契約でキスをしやがったマルコメに殺意が沸いた

315 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 18:04:47 ID:MXLzjhhv
支援

316 :ゼロのルイズ、ゼロのスタート:2007/08/10(金) 18:06:31 ID:QKbmfwC7
「今日は酢豚だ。ルイズは食べた事はないか?」
「初めて見るわ。何これ?」
「豚肉と野菜を揚げたのを、甘酢あんと絡めた料理だ」
「こっちは?」
「エビチリだ。辛さ控えめにしてみたから、安心だぞ」

 デネブが出す見た事もない料理は、例外なく全て美味しい。デネブの『チュウカ』に舌鼓を打つルイズ
を見て、デネブも満足げだ。といっても、仮面で表情はよくわからないのだが。
 出された皿を全て食べ終わり食後のお茶を飲んでいると、食器を片付け終えたデネブが戻ってきた。
使った皿は、コック長のマルトー親父の厚意で洗ってくれるらしい。「珍しい料理を勉強させてもらった
礼だ」との事だ。

「ちょっと味が濃かったけど、美味しかったわ」
「そうか? ルイズが沢山勉強するから、精のつくものを作ったんだ」
「そ、そう……別に気を遣わなくていいわ。そんな事より、私の体ではしゃぐのをやめなさいよ」
「いや、ルイズが沢山努力する分だけ、俺も沢山ルイズの為に頑張る」

 デネブが熱っぽい口調でそう言った。どうもルイズが半ば照れ隠しに使っている「勉強に夢中になって
時間に後れた」とかの言い訳を真に受けて、信じているらしい。そう思うと若干の罪悪感が生まれる。
 ルイズはそっぽを向いて、消え入りそうな声で呟く。

「……でも、結局何も出来てないんだから」
「いいや、大丈夫だ。俺にはわかる。頑張った人はきっと報われる」

 厳然たる身分制度の存在する貴族社会で「頑張った人は報われる」などとは絵空事もいいところだ。
いくら頑張って働いたところで平民は一生平民だし、貴族は一生貴族だ。だが、何故かルイズはデネブ
の言葉に救われるような思いだった。
 どんなに頑張っても結局ダメで、みんなからバカにされて、それでもまだ頑張っていいのだろうか?
 ただルイズがルイズであるというだけで、認められていいのだろうか?

317 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 18:06:56 ID:a/J2VOF5
揉み魔はやては誰を狙うんだろうか
初っ端キュルケ、シエスタあたりの健全なバストレボリューションに貢献したり

318 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 18:07:35 ID:MXLzjhhv
支援

319 :ゼロのルイズ、ゼロのスタート:2007/08/10(金) 18:09:40 ID:QKbmfwC7
「先生達は俺を凄い使い魔だと言ってる。なら、俺を召喚したルイズはもっと凄いってことだ」
「単なる偶然かも知れないわよ」
「大丈夫だ。たとえ偶然でも、いつも頑張ってるルイズを俺は見てる。だから大丈夫だ」

 大丈夫。
 無責任な事この上ない台詞だが、それでも何故か、デネブの優しい言葉がルイズの胸に染み渡った。
 ゼロでもいい。今は、ゼロのままでいい。
 いつかきっと出来ると信じて頑張り続けていい。
 デネブが、自分の頑張っている姿を、一番近くで見守ってくれているから。
 何となく照れくさくなったルイズは、顔を真っ赤にしながら精一杯の強がりを口にした。

「と、当然よ! 見てなさいよ! 今にトライアングル、いえスクウェアクラスのメイジになって、私の事を
 ゼロのルイズだなんてバカにした奴らを見返してやるんだから!」
「うん、その意気だ! ルイズ、頑張るんだぞ」
「あ、あんたも私の使い魔なんだから、私を全面的に支援しなさいよね!」
「了解!」

 最初から徹底的に素直じゃないルイズは、正面きってデネブに感謝を述べる事はしなかった。
 でも、いつか自分がデネブのご主人様だと胸を張れるようになった時……
 その時、あるいは、言えるかも知れない。




 ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールが紆余曲折の据えに虚無の魔法に目覚めるの
は、数ヵ月後の事であった。
 人々は、伝説の魔法と他と一線を画する上級の使い魔を使役する彼女を指してこう呼んだ。
 虚無の使者――ゼロノス、と。

320 :ゼロのルイズ、ゼロのスタート:2007/08/10(金) 18:10:56 ID:QKbmfwC7
ツンデレキャラと組むために作られたようなデネブを
「ゼロの使い魔」に使わない手はないと思うんです><

本編がないくせに外伝を謳うデネブおかんネタ、もう全部これで通そうと思います。

321 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 18:11:26 ID:MXLzjhhv
GJじゃないか

322 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 18:12:22 ID:JEplY2JL
砂のついた体を洗うルイズと手伝うデネブを妄想してたらエロい事考えてたはずが親子の団欒に変換された
なんというデネブ効果

323 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 18:14:28 ID:AptOb+EE
本編無しの外伝だけか
それもまたよし

324 :ゼロのルイズ、ゼロのスタート:2007/08/10(金) 18:18:30 ID:QKbmfwC7
投下した直後に誤字発見

×
 ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールが紆余曲折の据えに虚無の魔法に目覚めるの
は、数ヵ月後の事であった。


 ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールが紆余曲折の末に虚無の魔法に目覚めるのは
数ヵ月後の事であった。


今朝のスレ立てといい、俺ってホントに迂闊で残念だな。

325 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 18:19:32 ID:bz7MkR0I
GJ
おいおいさっきから和みまくりじゃまいか、色々とw

326 :ゼロの守護月天:2007/08/10(金) 18:21:14 ID:x2OnZbIo
投下ラッシュが来る前に投下しますね。

327 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 18:21:18 ID:QyMNAtYM
特に関係ないのだが、
以前 アーヴのお姫様を召喚してエルフと勘違い・・・という話題があったけど、
あれって、逆にタバサを見てアーヴが同族と勘違いってのは無いのだろうか?

いや、今ふと思ったもんで。

328 :ゼロの守護月天 1/4:2007/08/10(金) 18:23:12 ID:x2OnZbIo
 ヴェストリの広場は、噂を聞きつけた生徒たちによって活気に満ちていた。
ギーシュが決闘をするということが学院中に広まってしまったのだ。
決闘を楽しみたい者、賭けを始める者、決闘相手の月の精霊を見たいがために足を運んできた者とかなり多くの人間が集まっている。
しかし、観客たちがここに集まった理由はただ一つ。
みんなヒマなのだ。
ただでさえ娯楽の少ない学院なのだから、滅多に無い『イベント』でヒマを潰そうと考える生徒も少ないない。
 さて、こうなってしまうともう後には引けない人物が一人いる。ギーシュだ。
頭に上った血が下がると共に、自分のやらかしてしまった事態を−非常に運が悪いことに−理解してしまったのだ。
自分のやらかした不始末を二人の女性のせいにして八つ当たりしたどころか、月の精霊に決闘を挑んでしまった。
しかもこんなに人が集まってしまっては「全部僕が悪かったです。ごめんなさい」なんて言い出せっこない。
(あぁ、お願いだからここへ来ないでくれ・・・)
ギーシュは強くそのことを願うが、広場に近づいてきた人影によってその願いが砕かれる。

「挑戦者が来たぞー!!」
その一言で、広場に集まった人間の視線が一人の少女−シャオ−に向けられる。
「よ、よく来たじゃないか。別に来なくてもよかったし、今から帰ってもらってもかまわないんだよ?」
引きつった顔でギーシュは本音を漏らすが、この場でその発言は挑発にしかならない。
現に月の精霊を相手に挑発する姿を褒め称えているヤツもいる。

「諸君、決闘だ!」
このセリフにギーシュはぎょっとなる。
「決闘をするのは『青銅』のギーシュと、ゼロのルイズが召喚した月の精霊だ!!」
声がした方を見てみると、なんとマリコルヌが高らかに宣言しているではないか。
「マ、マリコルヌ。君は一体なにをやってるんだ!?」
ギーシュは青ざめた表情でマリコルヌに詰め寄る。
「なにって司会進行に決まってるじゃないか。決闘、がんばれよ」
マリコルヌは当然だと言わんばかりの表情で言いのける。
「では、決闘のルールの説明だ。勝利条件はいたって簡単。相手が戦闘不能になるか降参を宣言した時点で終了だ」
この宣言により、広場は更にヒートアップする。
「二人とも、準備はいいか?」
マリコルヌが最終確認をすると、シャオは黙って頷いた。

「あぁ、もうやけだ!来い、ワルキューレ!!」
完全にやけくそ状態でギーシュは自身の二つ名『青銅』の名にふさわしい青銅のゴーレム『ワルキューレ』を魔法で作り出しシャオに突っ込ませる。
 ワルキューレは動きこそは単調だが、金属で出来ているという特性からか並の攻撃にはビクともしない。
その上、たとえジャブであっても生身の人間を相手にするにはそれだけで必殺の一撃ともなり得るのだ。
シャオは見た目だけなら普通の女の子と大差ない。
女性を傷つけるのは忍びないが、きっと一発でも当てることが出来ればそれで終わるはずだ。
ギーシュはそう信じてワルキューレに襲わせる。

329 :ゼロの守護月天 2/4:2007/08/10(金) 18:24:39 ID:x2OnZbIo
 あぁ、なんでこんなことになっているんだろうか。
本当はわたしが受けるはずだった決闘を、今こうしてシャオが引き受け、彼女が危険な目に遭ってしまっている。
今のところ、シャオはワルキューレの猛攻を全て受け流しているがきっとそれも時間の問題だろう。
単純な話、ゴーレムはいくら動こうと疲れを感じることはないが、生身のシャオはそうではないのだ。
今は凌ぎ切っているが、いつかは疲労でそれも出来なくなってしまう。
そうなってしまったら傷つくのはシャオだ。
自分ならまだいい。痛いのはイヤだけど・・・。
だが、自分のためにシャオが傷つく姿を見たくない。
 そんな葛藤を繰り広げていたルイズは意を決し、この決闘をやめさせるために人垣を分け入っていった。

 少し話が逸れるが、そこは勘弁していただきたい。
不幸というヤツはつねに団体行動をしている。
例に挙げてみると、浮気がばれてしまい二人の少女から手痛い仕打ちを受けた挙句、シャオと決闘をするハメになっているギーシュがまさにそうだ。
まぁ彼の不幸はもう少し続くのだが、その辺りは今は置いておこう。
 そして、今度の団体行動をしている不幸たちの次のターゲットは、どうもルイズのようだ。


「えぇい、ちょこまかと!これでも喰らえ!!」
ギーシュはそう叫ぶとワルキューレは大きく溜めを作り、一気にシャオに向かって突進する。
だが、この攻撃もシャオは軽く回避したのだが、その先を見て騒然となる。
「ご主人様、危ない!!」
 元々ギーシュは人間の身体の作りについて詳しいわけではない。
それゆえにワルキューレは動きが単調になり受身も取ることができない。
だからなのだろう。
勢いの乗ったワルキューレが石に躓き、前方にすっ飛んでしまったのは。
そして不運にもその直線状には、その場の空気に支配された観客によって押し出されてしまったルイズがいたのだ。
「え?」
ルイズは自身の身に起こる未来を理解できずにその場で立ち尽くしてしまい、自分に向かってすっ飛んできたワルキューレを避けることができなかった。


330 :ゼロの守護月天 3/4:2007/08/10(金) 18:26:01 ID:x2OnZbIo
「ぐぼぁ!!」
すっ飛んできたワルキューレの頭突き−俗に言うフライング・ヘッドバット−を喰らったルイズは、くぐもった悲鳴を上げた。
「ご、ご主人様!!」
シャオは慌ててルイズに駆け寄る。
「しっかりしてください、ご主人様!」
シャオは目に涙を浮かべながらも、ルイズの状態を確認すると治療専門の星神『長沙』を呼び出す。
「長沙、ご主人様をお願い」
シャオはそう言いつけると、再びギーシュに向かい合う。
今のシャオにはそれまであった甘さは一切無く、あるのはただ一つ『怒り』の感情のみ。

「ぼ、僕は悪くない。僕は悪くないぞ。ルイズが勝手に突っ込んできただけだからな!」
その雰囲気に怯えたギーシュは慌てて弁解をする。
だがな、ギーシュよ。そのセリフは更に相手を怒らせるためにあるんだぞ?
「たとえどんな理由があろうとも、ご主人様を傷つけましたね」
静かに言い放たれるその言葉には、怒りの色が強く滲んでいた。
「許しません」
 シャオは支天輪をヴィンダールブのルーンの輝く右手でかざし、高らかに謳い始める。
「天明らかにして星来たれ」
ルーンの輝きに合わせるかのように支天輪が輝き始める。
「鉤陳(こうちん)の星は召臨を厭わず 月天は心を帰せたり」
彼女は呼び掛ける。自身に仕える星神に。
「来々 北斗七星!!」
シャオが詠唱を謳い終わると同時に、貧狼、巨門、禄存、文曲、簾貞、武曲、破軍の7人からなる最強の『攻撃用』星神が現れる。

「ひっ!ワ、ワルキューレ!そいつらをなんとかしろ!!」
ギーシュはそう叫ぶと、さらに6体のワルキューレを作り出す。
 数で言えば7対7で互角。それにドットとは言えメイジの作り出したのは金属性のゴーレム。
もしかしたら相殺しきれるかもしれない。その未来に一縷の希望を託した命令をギーシュは下す。

 だが、その希望はワルキューレごと無残にも砕かれる。
一瞬にして全てのワルキューレが破壊されてしまったのだ。
 北斗七星は、対抗するためには学校クラスの巨大な建物をゴーレムにしなければならない程強力な星神。
更に、今の彼らはヴィンダールブの効果により普段の倍以上の力を発揮できる。
そんな連中に囲まれてしまってギーシュにできることは一つしかない。
「ま、まいっ「私はご主人様を傷つけたあなたを許すわけにはいきません」」
腰を抜かしたギーシュは降参しようとするが、無常にもシャオはその言葉を遮り、北斗七星が攻撃態勢をとる。
「ひっ!!」
ギーシュは次の瞬間に来る現実に耐え切れず目を強く瞑った。

331 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 18:26:40 ID:bz7MkR0I
支援

332 :ゼロの守護月天 4/4:2007/08/10(金) 18:27:21 ID:x2OnZbIo
「待って!!」
治療の終えたルイズがシャオのやろうとしたことを止めるために、彼女の前に立ちはだかる。
「ご、ご主人様?」
ルイズの行動に、流石にシャオも困惑としている。
「待って、シャオ。これ以上のことはもういいわ。わたしはもう大丈夫だから。ね?」
少しの沈黙のあと、北斗七星は攻撃態勢を解き姿を消した。
「わかりました。ご主人様がそうおっしゃるんであればそうします」
そういうとシャオは支天輪をしまう。

「そうそう、ギーシュにお礼をするのを忘れてたわ」
ルイズはそう言うとまだ腰を抜かしているギーシュに近寄る。
なんの好意もない笑顔が怖い。
「な、なにを言ってるんだ、ルイズ。お礼を言うのはむしろ僕のほっ!?!?!?!?!?!!!!!!」
キーン!!という擬音と共にギーシュが倒れる。集まった生徒たちのうち男の生徒だけが悲痛な表情で股間を押さえている。
「さ、行きましょうか、シャオ」
そう言うと、ルイズたちは広場を後にした。


 『遠見の鏡』を通してこの出来事を見ていたオスマンとコルベールは脂汗を流し、股間を押さえながらシャオのことを王宮に報告することを禁止し、閉口令を下すのであった。

333 :ゼロの守護月天:2007/08/10(金) 18:29:48 ID:x2OnZbIo
思うままに書いていたら予想していた以上にギーシュがヘタレ化してたのはなんでだろう?

以上、お粗末様です。


334 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 18:30:00 ID:JEplY2JL
シャオは可愛いけどご主人様に危機が迫るとヤバいよなあ
ギーシュお気の毒
あとマリコルヌ実にナイス

335 :マロン名無しさん:2007/08/10(金) 18:34:05 ID:jSEH+OyV
三人のマルコメはこのかにふさわしい男になるために努力するとかいいかもな。
だが殺意わいた

336 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 18:34:43 ID:bz7MkR0I
この時点でここまで仲がいいのもそうないな

337 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 18:52:52 ID:/YiNx4xZ
デネブ乙です
やっぱ和むなぁ

338 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 18:56:16 ID:PklBC4+R
GJです!ワルキューレのアレはダイビング・ヘッドバットよりはトペ・スイシーダに近いんじゃないかな
と1プオタが言ってみます

339 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 19:01:46 ID:QGk4zvPr
>>327
髪が青いだけじゃアーヴだと断定はしないと思う。

340 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 19:04:32 ID:D0pRYDjZ
ルル様がサイトの前に現れて、トリステイン魔女神判ひゃあ!

341 :サテライト60:2007/08/10(金) 19:05:13 ID:QMABLsBK
投下予約いいですか?

342 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 19:06:56 ID:JEplY2JL
予約も何も空いてるじゃあないか
いや都合悪いなら無理にとは言わないけど

343 :サテライト60-6:2007/08/10(金) 19:08:10 ID:QMABLsBK
 ゼロのルイズが美人になった。
 召喚の儀を越えて、一年生の死亡事故を越えて、それからギーシュ・ド・グラモンの怪我騒ぎを越えてなんとか平穏に辿り着いた二年生に蔓延する巷談がそれだ。
 艶やかになった。笑い方にぞっとする妖艶さが混じりこんでいる。彼女が喚んだ使い魔の月の魔力でサキュバスになった。男子だけではなく女子も巻き込んで皆が皆、暇があればそんな話ばかりしていた。
 尤も、学院で一番に艶のある女生徒といえば変わらず微熱のキュルケの事を指す。どれだけ纏う雰囲気が変わってしまっても、肉感的な魅力は一日ではなんともし難いものだ。
 詰まらない噂話ほど良く聞こえてくる。キュルケは半眼でたった今そんな話を振ってきた隣の男子を睥睨した。
「デリカシーを欠いた殿方ほど、見苦しいものはありませんのよ」
 トリステインは上面ばかり、と言いつつも、ゲルマニアは気品に貧しいと自ら認めるキュルケが淑女を装うのは、好みの男性に良い第一印象を与えるときか、そうでなければ親しいお付き合いは金輪際お断り、と宣言するときだ。
 キュルケが憂いの溜息をもう一つつく頃には、迂闊な一人は他の男子生徒の手によって輪から弾かれてしまっていた。
 キュルケはもう一度溜息をつく。自分はあの子が、突然艶やかになった理由を知っている。
 今の貴女は同情に値するわ。だから強く、強く在って頂戴。二日前の晩、珍しくも逢瀬の時間になってから自分のドアを叩いた少女のことを、キュルケは思い出していた。


344 :サテライト60-6:2007/08/10(金) 19:09:44 ID:QMABLsBK

 その日もキュルケは自室に招いた男子生徒との駆け引きを楽しんでいた。いや、楽しんでいたと言えば語弊があるだろうか。いい加減キュルケの浅黒い肌を求めて理性を飛ばすくらいには、会話の時間を目の前の男には割いてきている。
 そろそろ発情するだろうし、引き時かな、そんなことを彼女は考えていた。
 キュルケはその派手な立ち居振る舞いからは推測出来ないほど、閨の生活が慎ましい。彼女は本能的に男性を集団で従える術を知っていたし、一度女の肌を与えられた男が次に望むのは、周囲の雄の排斥であるということも感覚的にだが理解していた。
 そのあたりを吟味しつつ、目の前の男からは得るものがもう殆どあるまい。そう結論付けた。いくつかある自分の引き出しの中から、後腐れなく男と別れる方法を脳裏に並べてイーネー、ミーネーと指で選び始めたときのことだった。
 唐突に規則正しい二度のノックが響く。手の甲の角度を選んだのだろうか、扉を一度指の腹で確かめてから力を込めたのだろうか。キュルケの部屋の扉は、場違いなほど澄んだ音で鳴いた。
「どちら様?」
「夜分遅くの非礼をお詫びします。ヴァリエールです。
 ミス・ツェルプストーはご在室ですか?」
 まぁ、ゼロのルイズ! 忌々しいヴァリエールの癇癪女がどんな理由でツェルプストーの部屋に。
「ええと、少々お待ちになって? 淑女として、夜着の一枚で貴女を迎えるわけにはいかないわ」
 実のところ、別れ話を切り出す予定だったキュルケは極力露出の少ない服を着ている。急ぎで窓を大きく開き、そして使い魔のサラマンダーに目配せしてから男子生徒を窓の外に蹴り捨てた。
 不遇な男子生徒の精一杯の抗議は、慌てて服を着るキュルケに尾でも踏まれたのか、フレイムの上げた猛獣の鳴き声に掻き消されてしまった。
「さ、さぁ、どうぞ。……貴女が私の部屋に来るだなんて、どういう風の吹き回し?」
 頼み事があるのよ。ルイズは言った。


345 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 19:10:16 ID:/YiNx4xZ
>>282
最終回に出てきたレミィすら時を重ねることで朽ちて
地球上でひとりぼっちになったワッハマンを召喚したなら、
感謝感激感動して忠誠を尽くしてくれるかもね

346 :サテライト60-6:2007/08/10(金) 19:11:01 ID:QMABLsBK

「化粧の仕方を教えて欲しい?」
「ええ。貴女、その手の事は得意でしょう?」
 確かに、教師を併せて数えでもしなければ学院で一番に上手い自信はあるけれど。
 キュルケはそう言ってから、目の前で鬱々と下を向いたままの同級生に視線をやった。
 何かと自分に難癖をつけてくるこの女。バストもヒップも薄くて、不健康さは持ち合わせていないものの女性的な魅力は大きく欠けている。だが、顔だけは良い。容姿だけは王宮のパーティに出しても誇れるくらいだ。
 それがノーメイクだと言う。日々努力と探求を怠らぬキュルケとしては遣る瀬ない。
「ええと、その、出来ればあまり説明したくないのだけれど、貴女には丁寧な協力をお願いしたいから。他言無用で、その、詰まらない理由を聞いてもらえるかしら。
 あ、ももも勿論お礼はするわ! ヴァリエール公爵家の名誉に誓って」
 彼女は最初にそう言い訳してから、寂しそうに口を開いた。
「口紅のひき方を教えてもらいたいのよ」
「紅? なんでまた」
 公爵家の誇りに誓って豪勢な報酬が約束されるのなら、この無垢な少女に大人の女性を教えるのも吝かではない。それに、女性として頼られるのは純粋に楽しい。
 キュルケはほぼ請けるのを内心で決定してから、好奇心からその理由とやらに耳を傾けることにした。
「不敵な笑み、って良く言うじゃない。底が知れないっていうか、少し不気味な感じのあの」
「ええ、解るわ。蠱惑の笑みを浮かべられてこそ一流の淑女よね。それが?」
「それがしたいの。私、このままじゃ、近い日に使い魔を御せなくなる」
 どんなに無表情でも嗤って見える顔を作りたい。ルイズはそう言った。
「それは、頼りがいのある主人の顔をしたい、って訳じゃあないのよね」
「ええ。むしろ私はたぶん今、主人として切られるか切られないかくらいの立ち位置にいるわ。自分でもわかるの」
 その、ルイズが言った「切られるか」という言葉がキュルケの耳を打ったとき、彼女は足の指の爪先から、カミキリムシに自分が食まれる幻覚を見た。皮も、肉も、骨も、全てが時間をかけて、気付かないほどに侵食される。気付いたときには、四肢を全て失っているのだ。
 それに戦慄し、そしてルイズの顔を見て納得した。
「ああ、うん。……今の顔、ね?」
「……そうよ。今の顔。これがいつでも出来ないと多分、私は」
「解ったわ。落ち着いて、ルイズ。お願いだから私にそんなに怖い顔を向けないで頂戴。
 お願いだから、落ち着いて」
 ごめんなさい。ルイズは表情を消して言った。
「ええと、ごめんなさい、ルイズ。口紅って、女の笑顔を魅力的に見せるものよ。
 鏡に一度丁寧に微笑んでから、その形を残すように紅をひくの」
 そういう歪な笑みは、道化師が本業ね。でも、とキュルケは、これ以上ルイズが気落ちする前にと言葉を繋いだ。
「大丈夫、私に任せて。口紅だけじゃ足りないわ。涙袋も、目蓋も、飾る場所は沢山あるの。
 毎朝、私の部屋にいらっしゃい。私が描いてあげる。貴女が自分でやるよりは上手くいくわ。きっと、きっと大丈夫」
 そのときの無表情に、かつての快活な彼女の残滓を見つけたのは、キュルケにとってとても幸運なことだった。

 そして次の日から、ルイズは目が覚めるほどの美人になった。
 キュルケはルイズの後ろで笑っている月が心底恨めしかった。

347 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 19:11:43 ID:/YiNx4xZ
>>9のIDがカコイイ
あとサテライト60の人のIDがクイズマジックアカデミー

348 :サテライト60:2007/08/10(金) 19:13:27 ID:QMABLsBK
なんだこの口紅談義と思いつつ投下終了です。失礼しました
>>342何も考えずに定型で投下予約って言ってた。すまん

349 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 19:14:36 ID:R5b4bOKu
ロボットで超操縦ゼロMGなんてものを考えたんだが
アトモスでアルビオンが消し飛ぶか、人形都市で世界がえらい事になりそうだったので
プロットで断念
ちなみに人形都市とは100メイル以上の自立破壊人形が自動生産される恐ろしいところです

内容はこちらも100メイルぐらいのマリオネットで敵MG壊したり、荷物運んだり、金持ちの家投げつけたり、
する移動以外全部タッチペン活用したロボット操作ゲーム

このソフトはDSの一番の名作だと思ってる


350 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 19:14:47 ID:/JCOo1X4
>>345
寂しがり屋だもんなあ。切ない話や。

351 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 19:18:19 ID:JEplY2JL
>>348

>定型で投下予約って
あ、いや気にしたならスマン
化粧品かあ
バキのおかげで影の薄いメイキャッパーを召喚とか
道具はあっても材料ないか

352 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 19:21:15 ID:7aCZml3y
メイキャッパーとかもはやギャグwww
化粧したがるルイズもかわいいな。背伸びしてる感じがいいね。
GJ!

353 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 19:21:33 ID:rmPlxtU9
QMABL……クイズマジックアカデミーボーイズラブ……嫌な想像が頭に浮かんだぞ。
そしてルイズはもう下り坂か。キュルケは肉体年齢が下り坂だk(消し炭

354 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 19:23:51 ID:JEplY2JL
キュルケはきっと30代でも色気に溢れていると予想


355 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 19:28:46 ID:QMABLsBK
キュルケはきっと死ぬまでいろっぽいのさっ
ていうかほんとにムーンフェイス影も出なくなってきたな……
>>351早とちりすまん

356 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 19:33:36 ID:W2iyQtqh
>>846
ほら

ttp://www.youtube.com/watch?v=zhtdYXkKglQ

357 :356:2007/08/10(金) 19:35:53 ID:W2iyQtqh
誤爆した
ごめんなさい

358 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 19:44:54 ID:JEplY2JL
キュルケってビッチよばわりされてもよさそうなもんなのにあんまり言われないよね
なんでだろう


359 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 19:47:03 ID:yHis285R
正直だからだろ。
ムッツリスケベよりオープンエロスの方が好まれるもんだ。

360 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 19:47:57 ID:LkWIV1IH
キュルケが読者視点で動くことが多いからじゃね?
このスレでは面倒見のいいお姉さん化しているSSもあるし

361 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 19:49:17 ID:QMABLsBK
正直一晩で五人はねーよ、と思いつつ
二次で作者がメインキャラ貶めると碌な事にならないからじゃないかな

362 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 19:49:29 ID:2/Zq9/g1
キュルケは陽性だからな、それに心底惚れた相手には一途っぽいし。
こっぱげが羨ましい。

363 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 19:50:54 ID:JEplY2JL
いいビッチということか
把握した

……ハルケギニアの性病事情が気になるな

364 :ゼロの使い魔・アセルス×タバサ編:2007/08/10(金) 19:52:32 ID:PoV51RVp
投下しちゃってもいいかな?

365 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 19:53:21 ID:JEplY2JL
カモン

366 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 19:53:42 ID:IwtElrHr
ちょwwww半妖自重wwwww

367 :ゼロの使い魔・ブルー編:2007/08/10(金) 19:57:55 ID:PoV51RVp
なんかメモ帳が変なことになった。

「ミス・ヴァリエール!?」

シュヴルーズが、驚きの声を上げる。

「何をしているのですか、あなたは生徒ではないですか!」
「誰も掲げないじゃないですか」
「いや、ミスタ・ギトーが……」
「一人で行かせる気ですか?」

そこまで言われて、流石に黙り込む。
そのルイズの様子を見て、キュルケも杖を上げる。

「ミス・ツェルプストーまで」
「ルイズ一人には任せられませんわ」

いつの間にか、タバサも杖を上げている。
キュルケはそれを見ると言う。

「タバサ、あなたは良いのよ」
「心配」

キュルケはタバサのその返事に感動したようだった。
ルイズも彼女の申し出に礼を言う。

「ありがとう……」

そんな3人の様子を見て、オスマンは笑った。

「そうか、やってくれるのだな!それでは頼むこととしよう!」
「オールド・オスマン!私は反対です!生徒達を危険にさらすなど、教師のすることでは――」
「本当にそう思っているのなら、君が行くかね?ミセス・シュヴルーズ」
「い、いえ……私は……ちょっと体調が」
「彼女たちは若くして優秀なメイジだ。
 ミス・タバサはシュヴァリエの称号を持つと聞いておるが?」

その言葉を受けて、キュルケはタバサに聞いた。

「本当なの?」

タバサは無言で頷く。

368 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 19:59:11 ID:QGk4zvPr
sienn

369 :ゼロの使い魔・ブルー編:2007/08/10(金) 19:59:19 ID:PoV51RVp
「ミス・ツェルプストーはゲルマニアの優秀な軍人を何人も輩出した家系の出で、
 彼女自身も強力な火のメイジだと聞いておる」

キュルケは得意げに髪をかき上げた。
ルイズは次は自分の番だと推測して、ちょっと期待していた。
けど、現時点で彼女に褒めるところを見いだせなかったオスマンは、お茶を濁すことにした。

「えー……そう、ミス・ヴァリエールは優秀なメイジを数多く輩出した
 ヴァリエール家の息女で、あー、そうだ、うん。
 将来有望なメイジと聞いている。それに、彼女の使い魔はだ」

一度咳払いをして、オスマンはブルーを見つめながら言った。

「平民でありながら、あのグラモン元帥の息子である
 ギーシュ・ド・グラモンと決闘し、勝ったという話だが?」
「そうですぞ!何せ彼はガンダー……」

一  \  __  /  撃
   _ (m) _  ピコーン
      |ミ|
   / `´  \
     (#゚∀゚)    羅刹掌!
    ノヽノ |
必    < <    殺

「チェストォォォ!」
「ヤッダバァァァァァァ!?」
「おや、いきなり吹っ飛ぶとはどうしたのかねミスタ・コルベール」

素知らぬ顔をするオスマンに、激しく咳き込みながらも何とか返すコルベール。
ちなみに他の人には一撃必殺の文字が目隠しになったらしい。

「い、いや今のは……い、いえ、何でもありません!」
「とにかく、この3人に勝てる自信がある者がいたら、前に出たまえ」

出たら即刻修正しそうな雰囲気を漂わされながら言われても。
まぁともかく、誰も前には出なかった。
誰も出ないことを確認すると、オスマンはブルーを含んだ4人に言う。

「では、魔法学院は、諸君らの努力と、貴族としての義務に期待する」
「……杖にかけて!」

370 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 19:59:54 ID:QMABLsBK
何やってんだオスマンwww

371 :ゼロの使い魔・ブルー編:2007/08/10(金) 20:00:23 ID:PoV51RVp
馬車が路を行く。
車輪が石にぶつかり、ごろごろとした音が鳴る。

「少し聞きたいのだが」

ギトーが、後ろの座席……というよりは、荷台にいる生徒達に話しかける。

「何故私が御者をやっているのだ?」

それにキュルケが返す。

「森の場所を知っているのは先生でしょう」
「それはそうだが、君たちがやってくれても」
「いちいち路を指示するのも、
 されるのも余り気分の良い物ではないと思いますわ」
「……まぁ良いだろう」

納得してない様子で、ギトーは話を終わらせた。
キュルケは、今まで話していた相手と話すことにした。

「結局、決着は付いてないのよね?」
「……だから何よ」
「いや、今回ダーリンはどっちの剣を使うのかなってね」

と、話をブルーに振る。
が、ブルーは変わりゆく景色を眺めていた。
いや、眺めてると言うよりはただ見てるだけかも知れない。

「ダーリンって気持ちの浮き沈みが激しいのかしら?
 そう言うタイプには見えないけど」
「……そうなのかもね」

ルイズは、先日見た夢を思い出していた。
よくよく考えてみると、ブルーが変な感じだったとき……
あれは、夢に出てきた銀髪の術士に雰囲気が似ていなかっただろうか?
だれも答えない。問いかけないのだから、答えが返ってくるはずもない。
だが、問いかければ答えは返ってくるのではないだろうか?
この目の前の青年から。

馬車が路を行く。
車輪が石にぶつかり、ごろごろとした音が鳴る。

「あの森だ」

ギトーは、目の前にはっきりと見えた森を指した。
まだ、それは遠かった。

森にたどり着くと、ギトーの使い魔が飛んできた。
ギトーの使い魔は、大きなコウモリであった。
しかし何か様子が変だった。
何というか、逃げてきたようである。

372 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 20:00:50 ID:RyZEKFoB
羅刹掌に死ぬほど笑った支援www

373 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 20:01:08 ID:y5V/FSln
駄目だ何度みても閃きに吹くwww
支援

374 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 20:01:21 ID:QGk4zvPr
sienn

375 :ゼロの使い魔・ブルー編:2007/08/10(金) 20:01:46 ID:PoV51RVp
「何か来る」

タバサが、呟き上を向いた。
他の者も釣られて、同じ方向を向く。
そこには、学院で見たゴーレムを
緑色の髪をした少女が素手で戦っている姿があった。

「「「……はぁ!?」」」

タバサとブルー以外の全員が驚きと困惑を足したような声を出した。
ちなみにタバサとブルーは既に戦う準備をしている。

「よう、出番か相棒!」

引き抜かれたデルフが元気な声を上げた。

「って、なんか凄いことになってるなこりゃ……」

少女が、拳でゴーレムの腕を殴りつけると、爆発が起きる。

「「「「ええー!?」」」」
「金剛神掌だな」

一つ増えた叫び声を上げるもの達の横で、冷静に解説をするブルー。
少女はゴーレム相手に戦えているように見えた……が、そうではないらしい。
吹き飛ばされたゴーレムの腕が再生している。
ゴーレムは腕を治しつつも、反対側の手で少女を殴り飛ばした。
ブルー達の方に飛んでくる。
が、少女は途中で木を蹴ると上手く力をムキを逸らし、
上手く受け身を取った。身体どころか、服にすら傷が付いていない。

「な、なんだか解らないがあのゴーレムがフーケのゴーレムのようだな!」
「そうね、さっさとやっつけちゃいましょう!」

376 :ゼロの使い魔・ブルー編:2007/08/10(金) 20:03:14 ID:PoV51RVp
そう言うと、杖を取り出し詠唱を始める。
緑色の髪の少女は、その様子に気付くと、叫ぶ。

「君たちはメイジなの!?……待って!」

だが、制止を無視したのか、
または間に合わなかったのかは知らないが、詠唱が完成する。

「『ライトニング・クラウド』!」
「『ファイア・ボール』!」

二人の前から雷と炎がそれぞれ現れ、ゴーレムへと飛ぶ。
その当たるはずの魔法はゴーレムに当たる直前、
何かの輝きと共に彼らの方へと向きを変えた。

「な!?」
「…え?」

防御が間に合わず、
キュルケとギトーは自らの放った魔法を喰らうことになる。
その様子を、少女とブルー以外の人間が驚きの表情で見つめる。

「な、なにが……?」
「あ、ありゃ『反射』か?」
「キュルケ……!」

それとは対照的に、
ブルーと緑色の髪の少女は驚いてはいなかったが、
焦っていた。

「……あれは」
「知ってるの?」
「あぁ、知っている。出来れば戦いたくない相手だからな」
「ちょ、ちょっとブルー!何か知ってるの!?」

ルイズが何か知ってる様子のブルーに叫ぶ。
ブルーはルイズに落ち着いた声で返す。

「あれは『魔鏡』だ」

377 :ゼロの使い魔・ブルー編:2007/08/10(金) 20:04:36 ID:PoV51RVp
終わり。
……色々な意味でやりすぎた気がする

378 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 20:14:06 ID:DeQF6E5P


魔鏡か、普通に保管されてたってことは死骸なのか
サイ・リフレクターは使用者が倒れてても効果が維持されるしな

379 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 20:16:42 ID:tXAgunNj
緑の髪の少女と聞いて
何でフーケが若返ってしかも自分のゴーレムと素手で戦ってるんだ?
とか一瞬思ってしまった俺はどうすればいい

380 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 20:18:03 ID:9qeaXBzX
>>379

つ『赤いあめ玉・青いあめ玉 年齢詐称薬』

381 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 20:18:13 ID:QKbmfwC7
アカギを召喚したらさぞカオスなことになるんだろうと思うが、
アカギの生き様と福本のノリを再現できる自身がない。

若アカギならギーシュに向かって「決闘なら腕一本賭けろ」とかふっかけて、
老アカギならルイズに「熱い三流なら上等だ」と諭すとか。

382 :ディセプティコン・ゼロ:2007/08/10(金) 20:20:22 ID:chD+T36B
乙!

さて、予約はあるんでしょーか。
無ければブラックアウト召喚第2話、投下したいんですが。

383 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 20:20:41 ID:JEplY2JL
カモン

384 :ディセプティコン・ゼロ:2007/08/10(金) 20:22:10 ID:chD+T36B
そんじゃ行きます。
但し今回、ブラックアウトは殆ど出てきません。

385 :ディセプティコン・ゼロ:2007/08/10(金) 20:23:15 ID:chD+T36B
召喚の翌日、ルイズは今までに無く爽快な気分で目覚めた。
一度伸びをして窓へと歩み寄ると外の風景を眺め、其処に巨大な鉄塊を認めるとその顔にじんわりと笑みが浮かぶ。

「・・・・・・夢じゃないんだ」

嬉しさを隠し切れない声で呟くと、堪えきれないといった様子で小躍りする。
その勢いのまま支度を済ませ部屋を出たルイズは、そこで仇敵ツェルプストーと鉢合わせする事となった。

「あら、お早うルイズ」
「・・・・・・お早う、キュルケ」

忽ち不機嫌となるルイズ。
その表情の変化を面白そうに眺め、キュルケはさも愉快そうに口を開いた。

「それにしても昨日は大変だったわねー。まさか空飛ぶ鉄の塊を召喚するなんて、前代未聞じゃない」
「ええ、そうでしょうね。で? 何の用なのキュルケ」

おや、とキュルケは意外そうに眼を見開いた。
予想ではここで激しく突っ掛かってくるルイズに自分の使い魔、サラマンダーのフレイムを見せ付けてからかうつもりだったのだが。
幾ら風竜を遥かに凌ぐ速さで飛ぶとはいえ、他に大した使い道も無いであろう使い魔に、ルイズは随分と入れ込んでいるらしい。
予想に反して素っ気無いルイズの反応に、キュルケは毒を抜かれたような表情を浮かべた。


386 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 20:23:24 ID:RyZEKFoB
映画版TFは見てないけど、こいつは凄く面白いぜ支援

387 :ディセプティコン・ゼロ:2007/08/10(金) 20:25:08 ID:chD+T36B

「別に・・・・・・まあ、貴女が満足してるならいいけどね。私はやっぱり生き物の方がいいかしら。ねぇ、フレイム」

自分の使い魔に話しかけ、返される鳴き声に薄い笑みを浮かべるキュルケ。
ルイズはそんな彼女を褪めた眼で見ていたが、構っていられないといった様子で食堂へと歩き去ってしまう。
その背を見詰めながらキュルケは、昨日と同じように深い溜息を吐くのだった。

「ほんと・・・・・・アレの何処が良いのかしら」


一方アルヴィーズの食堂へと向かうルイズは、キュルケの言葉を反芻しながらふんと鼻を鳴らした。
その表情に自身の使い魔を遠回しに馬鹿にされたという憤りは無く、代わりに理解の及ばないキュルケを哀れむような内心が表れていた。

実際にあの使い魔に触れてみなければ、あの力強さは解らない。
風竜なんか目じゃない。
サラマンダーなんか、あれに比べれば野鼠のようなものだ。
私の使い魔だけが、皆と違う?
上等だ。
寧ろ一緒にされては困る。
私だけの使い魔を、他の非力な存在と同一視しないで貰いたいものだ。

目覚めた際以上の上機嫌で、ルイズは足取りも軽く食堂へと踏み入れる。
その上機嫌はミセス・シュヴルーズの講義で爆発を起こした後も変わらず、ギーシュがメイドの少女に難癖を付けているのを咎めた際も崩れる事は無かった。



2人の見慣れない人物が、ルイズの名を叫びながら食堂へと乱入するまでは。


388 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 20:26:40 ID:VGNdEjvG
そういや幻魔だけで金獅子の剣は持ってなかったのかアセルス
アセルスの資質ってたしか突技と二刀技と妖術だったよな
…当時は気にしなかったが今見るとなんだか意味深に思えてくる資質だ

389 :ディセプティコン・ゼロ:2007/08/10(金) 20:26:42 ID:chD+T36B

「ヴァリエール! ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールは何処だっ!」

突然響き渡った怒声に、アルヴィーズの食堂に居た者全てが動きを止める。
それは場を誤魔化す為にルイズへと決闘を申し入れようとしていたギーシュも例外ではなく、突然の闖入者を呆けた顔で見詰めていた。

それはトリステイン魔法学院3年生の間では、名の知られたトライアングルメイジ2人であった。
生徒ながら高いメイジとしての素質と、座学の優秀な成績から、教師陣も一目置く人物。
そして余り好ましくない意味でも有名な2人だった。

曰く、複数の生徒から金を巻き上げている。
曰く、気に入らない級友、後輩は2人掛かりで痛め付けた挙句、家名を盾に学院から追放する。
曰く、他人の恋人を奪おうとし、拒絶されるとやはり2人掛かりで闇討ちし、メイジとしての道を閉ざしてから学院を追い出した。
曰く、平民と見れば他の貴族が嫌悪を催すほどの暴虐さを見せ、しかもその手はその家族にまで及ぶ。

以上のように複数の悪名を持ち、しかもその殆どが事実であるのだから始末に負えない。
しかも頭だけは良いのか、自らの家名で『処理』できぬ家柄の者には一切手を出さず、立場が下の者にのみ非道な振る舞いを為すという下種である。

そんな下種2人がルイズの名を叫びながら食堂の中を足音も荒く歩み寄る姿に、周囲の者達は心底震え上がった。
当のルイズは顔を顰め、礼儀のなっていない2人を咎めるように苦言を呈する。


390 :ディセプティコン・ゼロ:2007/08/10(金) 20:28:14 ID:chD+T36B

「食堂ではもう少し静粛にして頂けませんこと、先輩方?」

その言葉に神経を逆撫でされたのか、2人は元々紅くなっていた顔を更に紅潮させ、唾を飛ばしながら怒鳴り声を上げた。

「黙れ! ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール、貴様に決闘を申し入れる!」
「トーレスの仇! この恨み、杖にかけて晴らす!」

トーレス? と聞き覚えの無い名に首を傾げるルイズ。
彼女がその名を知らないのも無理は無い。
それは目の前に居る下種の片割れ、その使い魔の名なのだから。
何が何だか解らない、といった風情の周囲に、彼等は声高に決闘の理由を語り出した。


そもそもその『事故』は、2人の自業自得といえるものだった。
昨日、学院へと降り立ったルイズの使い魔を目にした2人はそれに興味を持ち、先程になって自身の使い魔を従え見物へと向かったのだ。
そして、2人はうんともすんとも言わぬ『ただの鉄屑』に嘲笑を浴びせ、使い魔達をけしかける。

ミミズクのトーレスとオオワシのイルミー。
それぞれが鉄屑の其処彼処を突き、引っ掻き、更には糞まで浴びせ掛けた。
当然ながら鉄屑は無反応。
それに気を良くした彼等が下種特有の残酷さを発揮し、魔法で目の前の鉄屑を引き裂こうとした、その次の瞬間だった。


391 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 20:28:56 ID:cbE3MihO
ノーメンテの機会って言うと・・・


劇場版『人造人間ハカイダー』

「お前達が正義と言うなら・・・俺は悪でいい」
そして支援

392 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 20:28:59 ID:2/Zq9/g1
支援

393 :ディセプティコン・ゼロ:2007/08/10(金) 20:29:36 ID:chD+T36B

風を切る音と共に甲高い鳴き声と何かが弾ける音が響き、2人の周囲に赤い血が降り注いだ。
見れば、鉄屑の尾の部分に当たる位置に付いた4枚の板が高速で回転し、周囲に無数の羽根と細かい血を飛び散らせているではないか。
そして回転が収まった頃、彼等は漸く思い出す。
その板の上で、一仕事終えたトーレスが羽を休めていた事を。

「貴様が、貴様の使い魔がトーレスを殺したんだ! 償いをして貰うぞ、ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール!」

その叫びに、ルイズだけでなくキュルケやギーシュ、果ては常に無表情である筈のタバサまでもが呆れを滲ませた視線を向ける。

どう考えても、これはルイズの落ち度ではない。
況してやその使い魔の非でもない。
己の使い魔に馬鹿な命令を下した、目の前の2人の非ではないか。

そしてルイズはその考えを隠す事も無く、正直に意見を述べた。

「それは先輩方自身の過ちではありませんの。御自身の非を私に擦り付けられても困りますわ」

ルイズのその言葉に、周囲から賞賛と賛同の声が上がる。
その声は徐々に大きくなるかと思われたが、それは2人の片割れがテーブルへと叩き付けた杖の音によって終止符を打たれた。


394 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 20:30:04 ID:yPBr090D
これはいい独自展開支援

395 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 20:31:20 ID:qsmj1MHm
おお。決闘がギーシュじゃないのは初めて見た。
期待支援支援

396 :ディセプティコン・ゼロ:2007/08/10(金) 20:31:28 ID:chD+T36B

「いい気になるなよ、ヴァリエールの出来損ない風情が。少しは情けを掛けてやろうかと思っていたが・・・・・・止めだ」
「お前は四肢の腱を切ってから僕等が直々に可愛がってやる。後は豚の相手でもして貰おうか」
「ヴェストリの広場に来い。そこが処刑場だ」

下卑た笑みを浮かべ、決闘の会場を告げる2人。
そのまま身を翻して食堂を去ろうとした時、余りの事に凍り付いていたシエスタの肩が彼等の片割れに僅かに触れた。
それだけ、だったのだが。

「邪魔だぁっ!」
「あっ!?」

僅かに肩へと触れた彼は苛立ちもそのままに彼女の頬を杖で殴り、更にもう一人がエア・ハンマーで彼女の身体を壁へと叩き付けた。
呆然とそれを見詰めるギャラリーの眼前で、シエスタは壁に血の跡を残してゆっくりと崩れ落ちる。
次の瞬間、ルイズ、キュルケ、そしてギーシュが叫んだ。

「何をっ!?」
「あんた達、何考えて・・・・・・!」
「レディにこんな・・・・・・よくもっ!」

言葉の内容こそ異なるものの3人が同じ怒りを秘め、背を向けて歩み去る外道どもに向かって吼える。
しかし足を止めて振り返った彼等は薄笑いを浮かべ、心底馬鹿にした様子で侮蔑の言葉を吐いた。


397 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 20:31:59 ID:9qeaXBzX
なんて素敵な独自展開支援

398 :ディセプティコン・ゼロ:2007/08/10(金) 20:33:08 ID:chD+T36B

「何だ? 平民を罰しただけで何をそこまで吼えるんだ?」
「無礼を働いた平民に正当な罰を与えるのは、貴族の務めだろう? 出来損ないはそんな事も解らないか」
「出来損ないに付き合う連中も同じ出来損ないのようだ。つまらん事で騒ぐんじゃないっ!」

言いたい事を言い終え、食堂を後にする2人。
その背を睨む3人の眼には、危険なまでに苛烈な敵意の火が灯っていた。

「ヴァリエール」
「何よ」
「相手は2人。私もその決闘、受けるわ」
「いいや」

キュルケの言葉が終わるか否かという所で、別の声が放たれる。
それは他ならぬギーシュのものであった。

「その役目、僕が引き受ける」

毅然と言い放ったその言葉に、ルイズとキュルケは眼を見開いて驚く。

「・・・・・・一体どういう心境の変化かしら? 最初に決闘を申し入れようとしたのは他ならぬ貴方なのに」
「だからだよ。僕はもう少しで、あいつらと同じ立場に堕ちる所だったんだ」

そう言ってギーシュは、いち早く駆け付けたタバサに治療を受けるシエスタへと目をやる。
どうやらあの血は壁にぶつかった際に切れた頭皮から出たものらしく、思ったほどの重傷ではなさそうだ。
今は他にも何人かの水系統のメイジが付き添い、シエスタの傷を癒している。
どうやら彼等も、あの2人の所業に腸が煮え繰り返っているようだ。

「僕は何の非も無い彼女に僕自身の過ちのツケを擦り付け、挙句の果てに君に決闘を挑もうとしたんだ。あいつらと変わらないよ」


399 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 20:33:49 ID:JEplY2JL
こいつらはゼロライナーばりにプロペラでバラバラにされるべき支援

400 :ディセプティコン・ゼロ:2007/08/10(金) 20:35:20 ID:chD+T36B

そう語るギーシュの目は怒りに燃えていたが、どうやらその怒りは彼等だけでなく自分自身にも向けられているらしかった。
余りにも醜い彼等の振る舞いに自身の姿を重ね、自己嫌悪の念が浮かんでいるらしい。
そしてそんなギーシュへと見定めるかのような視線を送っていたキュルケであったが、根負けしたように溜息を吐いた。

「分かったわよ、ギーシュ。この役目、貴方に譲るわ」
「・・・・・・有難う、ミス・ツェルプストー」
「ただし!」

キュルケはルイズとギーシュの肩を取り自分の方へと向かせると、きょとんとする2人の目を覗き込むようにして語り掛けた。

「やるからには絶対に負けない事! あの自惚れの過ぎる忌々しい馬鹿どもを、徹底的にのしてやりなさい!」

その貴族らしからぬ激励にぽかんとした顔を晒す2人であったが、その顔に徐々に笑みが浮かんでくる。
遂には3人、声を上げて笑い出し、自信に満ちた表情でキュルケへと言葉を返した。

「当たり前よ! ギタギタにして保健室送りにしてやるわ!」
「フ・・・・・・僕のワルキューレに掛かれば、トライアングルメイジの1人や2人・・・・・・」

その時、意気込む2人の服の裾を引く者があった。
シエスタの治療を終えたタバサだ。

「何かね、ミス・タバサ」
「あの2人は風のトライアングル。偏在に気を付けて」
「偏在?」

首を傾げるルイズだが、続くタバサの言葉にギーシュ共々驚愕の表情を浮かべる。

「魔力を用いた分身。多分、2つは出る」


401 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 20:35:23 ID:9KsNAhjz
どう考えても蜂の巣です
本当にありがとうございました

402 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 20:35:25 ID:GKkM4nUa
プロペラ以外の武器だと、一撃で辺り吹き飛ばしちゃうからな。

403 :ゼロのトランスフォーマー:2007/08/10(金) 20:37:15 ID:AAXKz75T
なんという事だ、同じTFネタだしこれから4話投下したいし
そしてどう考えてもこれ俺のよりも遥かに面白いよ支援

404 :ディセプティコン・ゼロ:2007/08/10(金) 20:37:27 ID:chD+T36B

冷静に放たれた言葉に、2人の顔は見る見る内に青褪めてゆく。
それはキュルケも同様で、このままでは2人が嬲り殺しにされると、必死に打開策を考えていた。
しかしそれよりも早く、ルイズとギーシュの声が食堂に響き渡る。

「だからって今更退ける訳無いじゃない!」
「その通りだ! 行こうじゃないか、ミス・ヴァリエール!」
「ちょ、ちょっと待ちなさ・・・・・・」

キュルケの制止も空しく、止める間も有らばこそ2人はヴェストリの広場へと向かい食堂を出て行ってしまう。
既に頭に血が上り、引っ込みがつかなくなってしまった2人に、キュルケは苛立たしそうに叫ぶ。

「待ちなさいったら! ああもう!」
「私達も行く」

そんなキュルケの腕を掴んで走り出すタバサ。
キュルケは驚いたようにそんな彼女を見る。

「・・・・・・珍しいわね、タバサ。貴女がこんなに誰かに関心を持つなんて」
「・・・・・・ただの気紛れ」

それだけを語り、2人はヴェストリの広場へと向けて駆ける。
前方から娯楽に飢えた生徒達の歓声が上がり、2人は更に走る速度を上げた。



同じ頃、学院の一画で学院全体に対し集音を行っていた存在がその行為を中断し、耳障りな音と共にその巨大な6枚の羽を稼動させ始めたが、それに気付いた人間はほんの僅かに過ぎなかった。


405 :名無しさん@お腹いっぱい。 :2007/08/10(金) 20:37:44 ID:WwAIlI8r
>>399
機関銃で「ミンチよりひでぇなんてレベルじゃねぇぞ」支援

406 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 20:37:55 ID:JEplY2JL
プロペラの風圧で押さえ付ける
ワルキューレが泣くまで殴る
泣いても殴る
つまり挟み打ちの形になるな支援

407 :ゼロの使い魔・ブルージュ編:2007/08/10(金) 20:38:35 ID:PoV51RVp
うわぁ、何か良い展開。

>>388
(;・ω・)…………

( ・ω・ )

408 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 20:39:44 ID:9qeaXBzX
実に素敵な展開
もう支援するしかない

409 :ディセプティコン・ゼロ:2007/08/10(金) 20:41:12 ID:chD+T36B
投下終了。

あ・・・・・・ありのまま起こった事を話すぜ!
昨日俺は平壌行きの便に乗せられる夢を見て、苦しくて目覚めたら右足の小指が折れていた。
・・・・・・ホント何があったんだろう。

410 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 20:42:46 ID:9KsNAhjz
GJ!

わけ分からんけどお大事にw

411 :ゼロのトランスフォーマー:2007/08/10(金) 20:43:42 ID:AAXKz75T
…えーと、予約はありませんか、今ん所…

412 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 20:43:49 ID:7aCZml3y
こんな展開大好きだwww
自分の知らない間にできる怪我は不気味すぎる。

413 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 20:44:08 ID:JEplY2JL

何?妙な夢を見たと思ったら怪我をしていた?
逆に考えるんだ
何者かが酷くなる前に起こしてくれたと考えるんだ

414 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 20:44:20 ID:RyZEKFoB
GJ!これは良いギーシュ

415 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 20:46:11 ID:5rx+76tI
GJ
ギーシュカッコイイよギーシュw
そして先輩逃げて先輩どう頑張ってもスプラッタだからww

416 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 20:48:51 ID:3GOzCINZ
GJ

>>407
こっちみんなwww

417 :ゼロのトランスフォーマー:2007/08/10(金) 20:49:32 ID:AAXKz75T
予約が無いなら投下します

418 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 20:52:21 ID:aBdDfp8I
カモン!

419 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 20:53:18 ID:9KsNAhjz
シエンシエーン

420 :ゼロのトランスフォーマー:2007/08/10(金) 20:53:25 ID:AAXKz75T

スタースクリームF-22形態に乗る、と言うより跨るルイズは、行き先を指差しながら空の旅を楽しんでいた。
飛行速度はそれ程でなく、体中に当たる風が気持ちいいくらいである。
一応、スタースクリームは飛行速度を、マッハ2以上まで出せるのだが、この状況でそれをやると、
ルイズがえらい事態になるのは召喚された当日に経験済みなので、さすがに気を使っている模様。
眼下に見える森や川、草原と、次々に変わりゆく景色…。馬車では絶対にありえない体験に、
ルイズは子供の様にはしゃいだ。実際、大人と呼べる年齢でもないが。
間もなく、彼方に大きな城が見え始め、さらにその城下町も確認できる。
あれが今日の目的地、トリステインの城の城下町、トリスタニアだ。
町に着いたスタースクリームは、着陸はせずに、町の上空約20メートルでホバリング飛行し、
ルイズは路地裏にある目的の武器屋を探すため、目を凝らし下方を見続ける。

「あった、あそこに降りて」
とルイズが指差す場所へ、周りの建物に注意しながら垂直着陸するスタースクリーム。
元来、F-22には出来ない動きなのだが、これもスターの成せる業である。
着陸すると、まずルイズがスターから降り、その後人型形態へ変形する。
目の前にある店はこじんまりとしているが、どうにか入れそうであった。

「いらっしゃ…おぉっと」
店の奥で暇そうにしていた店主は、入店して来た2人の客を見て驚く。
1人目の女はトリステイン魔法学院の制服を着ているな。つまり貴族か、がっぽり儲けれそうだぜ。
その後ろの…なんなんだありゃ? でかっ。おい待てよ、店の天井に穴を開けたりはしないよな…。
ん、ギリギリ大丈夫か。
と、瞬時に来客の情報を察知し、さっそく商売へと移る。

「へへへ…本日は何をお求めで?」
「後ろにいるこの使い魔の武器を。なるべく大きなのがいいわね」
天井すれすれの位置から店主を見下ろすスター。
確かに、この大きさだと並の大きさの武器では小さすぎるだろう。
すると、高級でも1メイル級の武器は売りつけられないか。
そう判断した店主は、店の脇にあった大箱を開けた。

「これなんかどうです? この店一番のでかさ、2.5メイル級、切れ味抜群の純銀アックスでさぁ」
2.5メイル。スタースクリームの人型形態時より、若干小さい程度。

「ちょっと大きすぎるわね。それに高そう。最初に言っとくけど、資金は300よ」
「へぇへぇ、さんびゃ……くだとぉ?」
「何よ」
貧乏人に売る武器は無ぇんだよ! と店主が文句を垂れようとしたその時。

『阿呆、だからこの店は嫌われるんだよクッキャキャキャッ!!』
スタースクリームの発言ではない。店内のどこかからか、甲高く、呂律が超高速な声が喚き立てている。

「じゃかーしー、デル公! てめーは黙っとけ! …えーと、でへへ、しーませんお客さん」
どうも店主が怒鳴ってる相手…樽に他の商品用の剣と一緒くたにされてる、古ぼけた剣が、声の主らしい。

「喋る剣、インテリジェンスソードじゃない! なんでそんなぞんざいに扱ってるの?」
「性格難でさぁ。とりあえず他のお客さんにも興味は持てられるんだけど、その度に喧嘩売ってねぇ」
『クァクァクァ、てめぇの商売方法の糞さを他人にのせいにして誤魔化すなよクキャキャッ』
「あー、こりゃ売れっこないわね、確かに」
『んおっと、だがそこの姉ちゃんになら買われてもいいぜ? かなりの美人じゃねぇか!』
「誰が買ってやるもんですか。
 もう売れるような剣はここにある分しかないの?」
「…ま、一応倉庫にもあるにはありますけどね。使い魔様が入れる広さじゃねぇですが」
「見せて頂戴」

そこで待ってなさいと命令され、コクリと頷き、店の奥に入る2人を見届けた後、店内を見渡すスター。


421 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 20:54:11 ID:dekZ6us2
>>409
お大事に。
でも出来るだけ早く続き読ませてくれw

422 :ゼロのトランスフォーマー:2007/08/10(金) 20:56:03 ID:AAXKz75T

確か、さっきのインテリジェンスソードとはどれだったか?
似たような剣が多い中、何処にあったかを忘れてしまったが、暫く探す後に該当する物を見つけ、
徐に話しかけた。

『なぁ、その声。まさかとは思うが…お前……フレンジーか?』
『ギクゥ と、突然、な、何の事かなー?』
『自分でギクゥて言うか普通。…その性格、やっぱりフレン』
『クァァ! 解る! 言いたい事はよく解る!! だけど俺ぁ今はデルフリンガーって名なんだ!
 ここでは前の名前はとっくに捨てた。そこんとこ理解してくれクキャァ』
『ああ、そりゃ悪かったなフレ』
『クッキャァァァ!!!! …って待てよ、俺の嘗ての名を知っているお前って…』
その時、店の奥から掘り出し物を探しに行っていた2人が戻ってきたが、収穫は無かったようだ。

「やはり2メイルを超える大剣は最低500エキューは頂かないと」
「仕方が無いわねぇ、1メイル級でもいいから300以内でどれか…」
『ルイズ様。よければこのインテリジェンスソードを俺に』
「あー、その厄介もんなら300でいいやね。それに一応、1.5メイル級ですぜ?」
「えー!? …あー、言っておくけど、自分の武器は自分で管理なさい。
 そんな奴まで面倒見切れないんだからね!」
『勿論です』
『クァッカァ! つーわけで宜しくな、相棒! 姉ちゃん!』
『ルイズ様と呼べ! ねぇ、ルイズ様?』
『その変な低姿勢、相変わらずなのな』

店を出て、とりあえずデルフリンガーが納まる鞘を持ち、F-22形態に変形したスターに跨るルイズ。
轟音を立てながら、その場から垂直離陸し、学院へと飛ぶスタースクリーム。
その時、たまたま路地裏で遊んでいた子供達が、スターに歓声を上げていた。
ルイズは気分が良かった。今までゼロのルイズだのなんだのとからかわれ、惨めな思いをしてきたが、
自分の使い魔がこうも良い目で見られるのは悪くない。と言うか非常に良い。
そう思いながら、彼女はそっと目を瞑る。風が、体を、やさしく、つついた。

ん? つついた?

はっと目を開けると、目の前に、錆び付いた土色の、所折に銀色も見える奇妙な小人が立っていた。
外見は、小人とは言うが、かなり人間離れした容姿で、昆虫の様な頭に目の様な光が4つあり、
3本指の細い腕が4つで、言ってしまえば‘昆虫人間’と表現した方が早い。

「きゃ、きゃあああああああああああ!!!!」
『い、いかがなされた、ルイズ様ぁ!?』
「なななななな、なんか変な小人が小人がぁぁぁぁ、ちょ、ちょっと、こっちにこないでええぇぇぇぇ!!」
空飛ぶスタースクリームの上にいる故に、
そこからの逃げ場は無く、闇雲に、大きさ約1メイル弱の小人を追い払おうとするルイズ。

『暴れないでくれ、落ちる落ちる落ちる!! えっと、ルイズ様、先程持っていただいた、あの剣の鞘を!』
「剣を持って戦えって事!?」
ルイズは鞘を確認する。が、無い。あのデルフリンガーと名乗ったインテリジェンスソードが、納まって無い。
まさかと思うけど…と、ルイズは目の前に立ちはだかる昆虫人間の姿をよく注目する。
あの昆虫の様な頭の天辺から生えてるモノ、あれはひょっとして、剣の柄?
さらに、あの細く長い足。ギラギラと光沢が眩しいが、もしや、剣の刃? 
まさか…

『クキャコカカカカ!!! これが俺、デルフリンガー様の真の姿なのだぁぁ!!!』
ルイズの疑問が、昆虫人間の発した言葉で、一応解消した。


423 :ゼロのトランスフォーマー:2007/08/10(金) 20:57:15 ID:AAXKz75T

―トリステイン学院・食堂―

今日は休日なので学院の授業は無いが、このアルヴィーズの食堂は生徒達でにぎあっていた。
歓談する者、お茶や菓子で午後の一時を過ごす者、使い魔を自慢しあう者…。
そこに、街から帰ってきたルイズ達が休憩しに訪れる。
スタースクリームの腰には、大剣形態に変形したデルフが納まった鞘が、縄で括り付けられており、
その剣の柄部分からにゅっと生えてる、不気味な小さく細い目が、食堂内をきょろきょろと見回していた。
細い目が、ふと、1つの集団に目を留める。テーブルの隅で、4人程の少女達が歓談していた。

『クキャァ! か、可愛い! 皆可愛いぃぃ!! なんだここは!? これが天国なのクァァッ!?』
スタースクリームの腰の鞘から勝手に飛び出、昆虫人形態に変形し、少女達に駆け寄るフレン…デルフ。
突如襲来した銀と茶色が入り混じった奇怪な錆びた小人に、当然ながらモンモランシー達は悲鳴を上げ、

「どうしたんだ僕の愛しのモンモランシー!」 
と、図書館にいたギーシュが光の速さで食堂に駆け付ける。

『クェッ、なんだ彼氏持ちかぃ。悪かったねお嬢さん』
「か、彼氏だなんて、そんな…」
「おい! スタースクリームと言ったか!? 貴様女性を脅かすとは、男として最も恥たる行為!
 今すぐ彼女達に謝罪し、反省の意を表してだね」
『何? 俺? いやいやいや…』
「ちょっとギーシュ」
「ゼロのルイズ! そもそも君の使い魔への教育が足りないが故に、こんな事に」
「あーもう解ったから。足元」
「足元?」
それまでルイズとスタースクリームに怒鳴っていたギーシュが、ふと足元を見る。
さっきから足元に何か違和感を感じるとは思っていたが、その原因が判明した。

『おいクソガキャァ!! テメ、俺を無視すんじゃねぇよ、このやろこのやろ』
「う、うわぁぁ!! なんだこれは!? アルヴィーズの小人か!? いや、違う!?」
錆び付いた小人…デルフリンガーが、細い足でギーシュの足に蹴りを入れていた。
慌ててデルフを蹴飛ばすギーシュ。

「貴様…この僕にそんな汚い錆び付いた足で! 誰かの使い魔か!?」
周りを見ながら叫ぶギーシュ。食堂内にいる者全員は、首を激しく左右へ振る。
その隙に蹴飛ばされたデルフは立ち上がり、軽快なステップでルイズ達の元へ駆け寄り、
昆虫人形態から大剣にトランスフォームし、再びスタースクリームの腰の鞘へと納まった。

「インテリジェンスソードか。その上に、飛んで跳ねて変身するとは…!」
小人の正体に驚きを隠せないギーシュ。と、同時に、さらに怒りがこみ上げてきた模様。

「そこから出て来い! 例え武器と言えども、この行為は侮辱に値する!」
『クェッケケケッ、さっきから無駄にテンションの高ぇ野郎だ』
「貴様だけには言われたくは無い!」
鞘から飛び出し、また昆虫人形態へ変形し、ギーシュに中指を立て挑発するデルフ。

『おい相棒! あの絵に描いたようなナルシストマンを、再起不能スクラップにしてやってもいいかぁ?』
『お前なぁ…。見ろ、お前等のせいで、ルイズ様が煩ってるではないか』
「呆れてんのよ。もう勝手になさい…」
「ならば話が早い! 決闘だ! 凡そ、その性格では謝れと言った所で、
 素直に頭を下げる事は無いだろうからな。身を持って己の過ちを知るが良い」
『己の過ちを知るのはテメェの方だよ、クキャコカカカ!!』
「後ほどまた呼ぶ。それまでせいぜい、体の錆を磨いておく事だね」

造花の薔薇を銜え、マントを靡かせながら食堂を後にするギーシュを、デルフは親指を下に立てて見送る。
たとえ300エキューでも、こんな厄介者を買うんじゃなかったと激しく後悔するルイズであった。


424 :ゼロのトランスフォーマー:2007/08/10(金) 20:58:41 ID:AAXKz75T
以上です

425 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 21:00:02 ID:9KsNAhjz
フレデ…デルフ自重wwwwwww

426 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 21:00:17 ID:HHE4FOlQ
厄介者過ぎるw

427 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 21:00:23 ID:aBdDfp8I
登場キャラがカオスってきたぞ!
スタースクリームは反逆癖さえなければ優秀なのに…でも今は忠実そうだから大丈夫か。
GJ!

428 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 21:03:58 ID:9BVFRdxx
>>409
ヴァリエール家ってトリステインでトップの貴族じゃなかった?

429 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 21:05:45 ID:hJTrZwWe
>>428
トップかどうかは知らないが、有数の家系なのは確か。
王族の幼少の遊び相手になったり、そもそも傍系だったりするし、何より公爵だからな。

430 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 21:06:18 ID:/YiNx4xZ
このスタースクリームはどのトランスフォーマーのスタースクリームなの?
ウィキにはトランスフォーマーとしか書いてないし、
Wikipediaのトランスフォーマーとかスタースクリームのページ見てもよくわかんないし

431 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 21:06:44 ID:ORX4K8UH
共に歩んでいた使い魔がごみ切れ同然に殺されたので
切れてしまわれたのでしょう。

432 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 21:07:04 ID:5rx+76tI
GJ
デルフがフレンジーとはおでれーたww

433 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 21:07:08 ID:u8hmUfyR
公爵家って王家の血筋なんだろ確か
ルイズ苛める生徒達はどんな神経をしているんだろうか

434 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 21:07:51 ID:rKQOESDF
>>428
公爵家でトップもトップ、王家の血も引いてるし、王家にも物申すだけの力がある。
母親はトリスティン最強のメイジだし。

435 :ディセプティコン・ゼロ:2007/08/10(金) 21:08:38 ID:chD+T36B
何てこった・・・・・・デルフネタを先にやられるとは・・・・・・
どうでもいいけど、映画版のフレンジーは凶悪過ぎる。
GJ!

436 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 21:10:42 ID:5rx+76tI
魔法が使えないってのは公爵令嬢である事を差し引いても致命的、とか?

437 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 21:10:57 ID:BbWEusYm
>>428
ナンバー1であるかどうかまではわからないが、最上層の貴族であることは間違いないな。

438 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 21:11:16 ID:aBdDfp8I
>>433
回想シーンで使用人からも陰口をたたかれてるのを見ると、優秀な血筋には優秀なメイジが生まれて当然だと思われてそう。
立場の上下があってもと、メイジとしての上下は別だと思われている…とか

439 :ディセプティコン・ゼロ:2007/08/10(金) 21:11:21 ID:chD+T36B
>>428
そこんとこ説明不足でした。
大方>>431氏の推測通りです。

440 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 21:11:37 ID:ax+XvTrR
俺、原作はあんまり詳しくないんだけど、ブラックアウトって確か敵側なんだよね?
どういうキャラなの?性格悪い?

441 :ときめきメモリアル0:2007/08/10(金) 21:13:07 ID:ghmoL50D
こんばんわ。20分に投下予約します。

442 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 21:14:18 ID:5rx+76tI
うん、まあ使い魔に罪はないな
ルーンの洗脳効果で主人に似てくるし、命令には逆らえないし

ご冥福をお祈りする( ̄人 ̄)

443 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 21:14:55 ID:7aCZml3y
男らしくないギーシュ
てかヒロインギーシュカモン!

444 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 21:15:09 ID:rKQOESDF
>>437
第2位王位継承者になれるぐらいだもんな。

445 :ディセプティコン・ゼロ:2007/08/10(金) 21:16:43 ID:chD+T36B
多少映画ネタばれかもしれないけど、説明します?
ほんのちょっとだけど。

446 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 21:18:34 ID:aBdDfp8I
かっこいいギーシュの次は可愛いギーシュか…
こりゃあ大変なことになってきました。

447 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 21:19:28 ID:LkWIV1IH
ニーシュちゃん支援

448 :ときめきメモリアル0:2007/08/10(金) 21:20:16 ID:ghmoL50D
ルイズの抱える『爆弾』が暴発しかねない勢いらしい。
最近、あまり構っていなかったのが原因の様だ。
マルコリヌからもたらされた情報によって、そのことを知ったぼくは、ルイズの心をケアする為に奔走した。
しかし、意外なところから差し延べられた手によって、ぼくはその責務から開放されることになる。
ルイズの婚約者を名乗るワルドという男が現れたのだ。
ぼくは心の中で年上のワルドさんに向かって両手を合わせた。
なんだか、最近のぼくは怖いくらいについている。今なら始祖ブリミルの御威光を感じられそうな気がした。
おまけにワルドさんはかなりの実力者で、王国内でそれなりの地位に就いているようだった。
この人ならルイズを幸せにしてくれるだろう。
そんなことをぼんやりと考える平和な日々は、トリステイン王国が姫殿下アンリエッタの密命によって、あっさりと瓦解した。
ぼくとルイズは政情不安定なアルビオン王国に赴き、一通の手紙を譲り受けなければならないらしい。よくわからないけど、いつの間にかそういうことになっていた。
ルイズは一国の姫殿下から密命を賜ったことに、素直に喜んでいた。
こうして、フーケ事件の面子にワルドさんを加えた一行はアルビオンに向かった。


449 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 21:21:30 ID:RyZEKFoB
支援
ワルドに好感度が高いって珍しい展開だ

450 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 21:21:52 ID:5rx+76tI
ワルドにこれほど感謝する使い魔って初じゃね?w支援

451 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 21:22:51 ID:ax+XvTrR
>>445
んにゃ、せっかくだけど、作中に性格が出てくるまで我慢します。ありがとう。

そしてときメモ支援。
ワルドは外井仕様を希望w

452 :ときめきメモリアル0:2007/08/10(金) 21:23:06 ID:ghmoL50D
しかし、困ったことに、アルビオンは政情不安定どころか内戦が勃発している有様だった。ここぞとばかりに活動を活発化させている山賊や空賊に襲撃されること計三回。世の中、なかなか思うようにはいかない。
人生の常だ。
結局、目的地のアルビオン王国が王都ニューカッスルに到着した時には、みんな、疲弊しきっていた。
まあ、命があっただけでめっけものだ。
それもこれも、全てはワルドさんのおかげだ。彼は襲来する賊を相手に、常に最前列で戦いつつ、おまけに仲間への気遣いも忘れない。男の度量というものを見せ付けられたぼくは、ワルドさんへ羨望の眼差しを向けた。
ルイズは恋する乙女になっていた。
最高の婚約者をもつルイズに、心からの拍手を送りたい。そんな、馬鹿げたことを考えた。
「恰好いいな、ワルド子爵殿は……」
ぼんやりと呟く男ギーシュに軽い嫉妬心を覚えたぼくは、やっぱり、小物だ。


453 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 21:23:40 ID:rKQOESDF
奇麗なワルドwww

454 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 21:24:51 ID:OAmH5cKU
支援

455 :ときめきメモリアル0:2007/08/10(金) 21:25:48 ID:ghmoL50D
アルビオン王国皇太子から目的の手紙を受け取ったルイズは、それでも浮かない顔をしている。
それも当然だ。明日、死ぬ人を前にして、大喜びできるやつなんていないだろう。
どうやら、アルビオンで起きている動乱は、内戦と呼ぶにはあまりにも一方的だった。
最後の砦である王都ニューカッスル城に控えるは王党派軍三百、対する貴族派反乱軍はその数およそ五万。
明朝、反乱軍による総攻撃が行われるらしい。間違いなく、ニューカッスル城は陥落するであろう。
戦争のことなんて、全く知らないぼくでもそれくらいは分かった。
しかし、彼等王党派の中に逃亡、亡命という選択肢を選ぶ人は誰一人としていなかった。
彼等は王家の誇りと名誉の為に死ぬつもりなのだ。
ぼくにはその気持ちを全く理解できないい。ただ、胸を打たれたのは確かだった。
決戦前夜、ささやかな祝宴が行われ、ぼくとワルドさんも参加することになった。
ギーシュを含む少女陣は与えられた寝室に閉じこもっている。なんとなくだけど、そうしたい気持ちも理解できた。
ぼくは、ウェールズ皇太子に尋ねた。
「あの、失礼ですけど……、その、怖くないんですか?」
「怖い?」
ウェールズ皇太子はきょとんとした顔をして、ぼくを見つめた。
「死ぬのが、怖くないんですか?」
「そりゃあ、怖いさ。当然だろう」
「では、どうして?」
「守るべきものがあるからだ。守るべきものの大きさが、死の恐怖を忘れさせてくれるのだ」
「何を守るんですか?名誉ですか?それとも誇りですか?」
ウェールズ皇太子は、遠くを見るような目で語り始めた。
「我々の敵である貴族派『レコン・キスタ』は、ハルケギニアを統一しようとしている。『聖地奪還』を旗印にな。
理想を掲げるのはよい。しかし、あやつらはそのために流されるであろう民草の血のことを考えぬ。興廃するであろう、国土のことを考えぬ。
民の未来こそが私の守るものだよ。私は彼等の明日の為に死ぬ」
ぼくはしんみりとした。他に何か方法はないのだろうか。もちろん、いくら考えても名案は浮かばなかった。
「アンリエッタに伝えてくれ。ウェールズは勇敢に戦い、勇敢に死んでいったと」
ぼくは頷いた。
「最後に一つだけ聞いてもいいですか?」
「なんなりと」
「あの手紙の内容は……」
ウェールズ皇太子はどこか寂しげに微笑んだ。
「それは秘密だよ」


456 :ときめきメモリアル0:2007/08/10(金) 21:29:03 ID:ghmoL50D
ウェールズ皇太子は誠実で優しくて勇敢な青年で、だからこそ、彼が卑劣な裏切りによって殺害された事実は、ぼくを激昂させた。
「ワルド!お前だけは許さない!」
朝の光りに照らされたウェールズ皇太子の遺体を踏み付ける裏切り者に向かってぼくは吠えた。
ワルドの杖からは、ウェールズ皇太子の鮮血が滴っている。
ルイズ、タバサ、ギーシュ、キュルケがそれぞれ杖を握った。
しかし、ルイズだけは豹変したワルドに畏怖し、その顔は蒼白しきっていた。
王党派の貴族達は、城下に迫り来る軍勢に最後の抵抗をしている。
ワルドが残忍な笑みを浮かべた。
「許さない?冗談は止したまえ。君達五人でぼくを倒せるとでも言うのか?」
ぼくはデルフリンガーを引き抜いて、ワルドに切り掛かった。ワルドは剣戟をかわしながら、呪文を唱える。
ワルドの素早さは人外のものだった。
【サイバーファング】と【世界征服ロボ】を駆使したとはいえ、銀河系最強の知的生命体を退けたぼくと互角の戦いを繰り広げられる存在がいるなんて、にわかには信じられなかった。
だけど、これは現実だ。
「ユビキタス・デル・ウィンデ……」
呪文が完成すると、ワルドの体から四つの影が滲み出た。
「分身…?」
「私は風系統のメイジだ。そして、彼等はただの分身ではない。風のユビキタス(遍在)……。風の吹くところいずことなくさ迷い現れ、その距離は意思の力に比例する」
四人のワルドがルイズ達に襲い掛かる。
次の瞬間、虚を付かれたギーシュはワルドが放ったウィンド・ブレイクの衝撃波をもろにくらい宙を舞った。彼女の身体は窓ガラスを突き破って、今まさに苛烈な戦いが繰り広げられている戦場へと転落する。
「ニーシュ!!」
知らず知らずうちにぼくは彼女の真の名を叫んでいた。だけど、そんなことを気にしている暇はない。
ぼくは窓に駆け寄ろうとしたが、ワルドがその間に立ちはだかった。
「他人を気にしてるような場合じゃないだろう……?」
「邪魔だ、どけ!」
「ならば、ぼくを倒すがいい」
ワルドの右手から杖が突き出される。半身を退けて、それをかわしたぼくは渾身の後ろ回し蹴りをワルドの腹部に叩きつけた。
ワルドの体が石造りの壁まで吹き飛び、派手な音をたてながらその場に倒れ込んだ。
ぼくはデルフリンガーを鞘に納め、かわりに三本の筆を取り出した。
チャンスは今しかない。


457 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 21:30:01 ID:7aCZml3y
ワルドTUEEEEE!!!

458 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 21:30:27 ID:BbWEusYm
>>444
ナンバー1というのはいなくて、同格の家がいくつかあると考えるのが自然だと思っている。
個人的には、四属性にならって四大貴族とかありそうな気がするんだがな。

問題は、ヴァリエール家が特定の属性を意識している様子がないところだが。

459 :ときめきメモリアル0:2007/08/10(金) 21:31:00 ID:ghmoL50D
「ワルド、確かに風は遍在する。だけど、同様に光も遍在する!」
「……なに?」
ワルドが怪訝そうな顔をした。
ぼくは心を落ち着かせ、穏やかに詠唱を始める。
心休まる声でないと、光の精霊が応えてくれない為だ。

「……我が名は小波。御元に仕えし、汚れなき心」

三本の筆に変化が起こる。

「……闇、包みしところに我は無し」

一本の筆が赤く輝く。

「……光、照らすところに我は在る」

一本の筆が青く輝く。

「……存在の証明を担いし偉大なる光の聖霊よ」

一本の筆が緑に輝く。

「……今、ここに集いて、悠久の時より紡がれし汝が御力を示されん」

三色が螺旋状に絡まりあい、白くまばゆい光を生成した。

「いでよ、聖霊の三原色!」

ぼくの筆から解き放たれた光がワルドごと分身を包み込み、一瞬にして、その姿を全て掻き消した。
色素を破壊された者は光の精霊の加護から弾き出され、存在そのものが消滅させられる。
ぼくの部活動奥義、精霊の三原色が色素破壊だ。

「……ワルド、風以外に遍在する存在を知らなかったあなたの負けだよ」

ぼくは、先程までワルドが存在した場所に向かって、小さく呟いた。

460 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 21:31:50 ID:rKQOESDF
ワルド消滅www

461 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 21:31:58 ID:7aCZml3y
実はこのスレのSSの中で最強クラスじゃね?とか思ったw
支援!

462 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 21:32:31 ID:ax+XvTrR
支援。
しかしこのルイズ、喋らせても貰えないのなw

463 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 21:32:45 ID:i3/WGwx2
ワルド消滅ってwwwww

464 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 21:32:49 ID:AZxPU/BL
小波TUEEEEEEEEEEEEEEEwwww

465 :ときめきメモリアル0:2007/08/10(金) 21:32:51 ID:ghmoL50D
投下終了です。
ご支援ありがとうございました。

466 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 21:33:40 ID:7aCZml3y
乙!フラグはやっぱり
ギー子なんだね兄貴!


467 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 21:33:44 ID:ORX4K8UH
上限なしに行動すれば能力が上がるキャラだしなぁ・・・。

468 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 21:34:44 ID:aBdDfp8I
ええええええ!?
ちょ、ワルド本体ごと消滅!?

469 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 21:35:09 ID:jC8cEXVr
TUEEEEEEEEEEE

470 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 21:37:12 ID:BbWEusYm
オールマイティを目指せば、本当にすべての分野で超一流になるふざけて資質の持ち主だからな。

471 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 21:37:18 ID:3aHqwT6J
> 銀河系最強の知的生命体を退けたぼく
わけがわからないまま麦茶噴いた

472 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 21:38:46 ID:7aCZml3y
> 銀河系最強の知的生命体を退けたぼく
そんな小波とちょっとでもやりあったワルドってサイヤ人?w
なぜだろう。こんなに強いのに俺TUEEEEE!!感がない。

473 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 21:39:28 ID:pAZuWAQw
部活奥義ってことは部活行ってりゃこれ使えるの?
どんだけとんでもないんだこいつらの学校はw

>>458
そもそも属性も血筋で決まるのか?
原作全部は読んでないから分からんのだけど、たとえばルイズの家の人たちって全員同じ属性だったりする??

474 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 21:39:39 ID:FDabJxNl
「ミス・ヴァリエール、別に強制はしませんよ…」
風通しのいい頭にたらたらと脂汗を垂らしながらミスタ・コルベールは言う
ルイズが呼び出した使い魔は教職にあるコルベールに生徒に使い魔の契約を結ばせること
を躊躇させるほどの存在だった
それは簡潔に表現すれば腐臭を放つ汚泥の塊り
汚水溜りの油膜のようにぬらぬらと虹色に輝く粘液質の皮膚が生理的嫌悪感を掻き立てる
福引の景品なら百人中百二十人が返品と叫ぶだろう
だが彼女は生まれ付いての叛逆者(ツンデレ)
あえて周囲の気使いを袖にするのがルイズクオリティである
「やります!」
力強く宣言するルイズ
高田信彦がその場にいたら「お前は漢だ!」と叫んだだろう
女だが
一歩一歩近づく度にひどくなる頭痛と吐き気に耐えながら紅い両眼の間、おそらく口が
あるだろうと思われるあたりに唇を押し付けたルイズは次の瞬間
「ぐはあっ!!!」
大量に血を吐いて失神しその後七日間に渡って人事不詳に陥ったのだった

続かない

475 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 21:40:12 ID:trEhcLds
ときメモ最強のラスボス藤崎詩織というものの恐ろしさの片鱗を感じた気になった

476 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 21:40:24 ID:VCkPXRJk
>>470
初期値が体力も魅力も知力もストレスも573なこともあるくらいだしな
どこぞの永遠の知力25に見習って欲しいものだ

477 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 21:41:56 ID:JEplY2JL
猛烈な急展開のワルド消滅にヘドラ召喚のコンボで吹いた

478 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 21:43:47 ID:qsmj1MHm
>>467
ランスだw


479 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 21:46:21 ID:cbE3MihO
>>474
ヘ〜ドロのな〜かからう〜まれたヘドラ?


480 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 21:46:38 ID:iN6kAsQA
ダブルTFの人たちもときめきの人もGJ!

>>476
高原さんはそれが良いんじゃないか。モノな石装備で。

481 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 21:47:32 ID:jC8cEXVr
ヘ〜ドラ ヘ〜ドラ ヘ・ド・ラ〜
ヘ〜ドロっの中から生〜まれたヘドラ〜
鳥〜も トンボも み〜なご〜ろ〜し〜

482 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 21:48:00 ID:BbWEusYm
>>473
そこそこまじめに部活動に励んでいれば使えるな。
世界征服ロボを召喚したり、大気圏外まで飛んで隕石落しをしたり、世界一周+100メートルを爆走したり―――
まぁ、個人的にはこの主人公がとてつもないやつだから使えるようになるだけだと思うが。

>属性
どうだったかな?
だが、考えてみるとおっかさんも風だし、ワルドも風だし、風属性の家なんじゃないかという気もする。

483 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 21:50:58 ID:PyHVDZVP
>>480
あえてワタナベのパンツを装備させた、反省はしてないw

484 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 21:52:55 ID:rKQOESDF
>>482
カトレア姉さんは土っぽかったが。
それからルイズママがヴァリエール家に入ったんだからその仮説は成り立たない。

485 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 21:54:04 ID:3iHv7t8D
支援&超遅レスだが>>246、アレ一応精霊

メンテナンスフリーと言えばコア以外を瞬時に再成できるアーフィM4ドラグーン…G因子無いと御者になれないって点が問題か
出すとしたら序盤にシャノン喚んでゼフィは竜の羽衣ポジが良さげだな

PS.デネブシリーズ見てて考えてたんだがリュウタはタバサに良いかもな、洗脳能力有るし

486 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 21:54:15 ID:AZxPU/BL
属性無視でメイジという特性だけが受け継がれるんじゃなかったっけか
タバサのとっつぁんは水メインだったわけだし

487 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 21:54:44 ID:tXAgunNj
>>483
むしろ最終編にわざわざワタナベのパンツ持って行ったお前の生き様に全松が吹いた

488 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 21:55:29 ID:JEplY2JL
俺はてっきりときメモは何のへんてつもない学園ギャルゲだと思ってたんだ
正直予想外にも程があります
なんだこの消滅とか
そこらの即死系攻撃よりタチ悪い
しかも人というより空間を対象に放ってないか

489 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 21:57:03 ID:tXAgunNj
虚無が王家関係者からしか出ないってのはあるけど、基本的に属性と血筋は関係ないんじゃないか

490 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 21:57:27 ID:pAZuWAQw
だが、ニー…じゃなくてギーシュの具羅門家が土の大家とかどっかで見た覚えが。
二次設定だったのだろうか…

491 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 21:57:48 ID:7dLRmC7+
>>485
>G因子
オルガナイザーでビオランテな方を連想してしまった、あと讃美歌13番のスナイパー

492 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 21:58:03 ID:AxIHqptX
俺も今まで普通のギャルゲだと思ってた
こんな超人が主人公だったとは…

493 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 21:59:57 ID:+ZBfM8jF
エレオノール姉さんが火だったっけね

494 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 22:00:13 ID:SzNbcje0
>>487
>ワタナベのパンツ
最強の雑魚ことワールダーク(液体アンドロイドW17と同型)が落とすんだが。

495 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 22:00:54 ID:a/J2VOF5
超展開がたくさんあるぶっ飛びギャルゲと認識した

496 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 22:02:10 ID:2hBv8Rs0
 対ギーシュ戦で使おうしたけど、まだ習得して日が浅いから手加減できないから使わないといってるぞ
ここまで凄いとは思わなかったが

497 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 22:03:07 ID:O19dFB9f
案外虚無以外の属性は後天的に決まるんじゃないか?

環境とか性格とかで

498 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 22:03:11 ID:BbWEusYm
部活奥義と問い羽化、戦闘シーンは半分ギャグだからな。
敵が落とすアイテムとか、あれどうなっているんだろ?
現代社会じゃ意味なくても、ハルケギニアに持ち込めばすごそうなアイテムがいろいろとあった気がするんだが。

499 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 22:04:30 ID:eBM/NdtW
ときメモは意外に奥が深い
伊達にあれだけ売れてはいない

500 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 22:05:17 ID:JEplY2JL
液体アンドロイドとか敵とか待て
まさかときメモにはバトルが有るのか


501 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 22:05:32 ID:3iHv7t8D
>>495
その認識を見たらみつめてナイトがだね・・・
アレは色んな意味で凄かった

502 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 22:05:45 ID:AZxPU/BL
>>497
それはあるかもな
ゼロ魔の魔法って魔法というよりは超能力みたいな感じがするし

503 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 22:06:39 ID:tXAgunNj
>>500
ライブアライブの話題が混ざってる

が、バトルがあるのは否定しない

504 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 22:07:03 ID:qqEG/weB
ゼロ魔の系統魔法はブルミルがどっかから持ってきたテンプレを基本にしてる、って気がする。

505 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 22:07:18 ID:y9uMMn9t
>>501
ああ…データだけ入ってるのにフラグの関係で攻略できないヒロインとかな

506 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 22:07:36 ID:BbWEusYm
>>500
混ざっている。
確かにときメモにはバトルがあるが、液体アンドロイドの話はライブ・ア・ライブだ。

507 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 22:09:06 ID:7dLRmC7+
>>500
落ち着け、知力25→松→ワタナベ→パンツ→液体アンドロイド、は某あの世で俺にわび続けるRPGの話だw

>>501
俺はあれはヒロインを着せ替える為のゲームだとしか思っていないw

で、最近ときメモ(2だけど)やってみたら吹いたな
巨大ハブ対主人公とか、奥義習得している不良とか何さwww

508 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 22:09:08 ID:iDH+IA46
ときめもって銀河を渡っての大戦争をするゲームだっけ?

509 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 22:09:08 ID:oa6I263r
>>500
昔プレイを横から見たことしかないが
突然ツインビーが始まったり、RPGになったりした記憶がある。

510 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 22:13:26 ID:3iHv7t8D
>>507
着せ替えはRや
いや、一作目でも水着とか夏・冬服とかドレスとか入院着で献血イベントとか有るけどさ!
第一作の肝は"東洋人"の超選択肢と変態達だと思うんだ
例:お前のを吸わせろ 等

511 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 22:13:52 ID:JEplY2JL
すまん
あの世で侘び続けるゲームが混ざってたのは分かった。まあこれは早とちりだからとりあえずおいといて。
ツインビーとかRPGとか戦闘シーンとかときメモは何ゲーだマジで

512 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 22:15:09 ID:bz7MkR0I
>>511
コナミもてない社員たちの夢と希望が詰まったゲーム

513 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 22:15:29 ID:AZxPU/BL
…コナミゲー?



いや、これしか浮かばなかったんだ

514 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 22:16:35 ID:BbWEusYm
戦闘シーンは、FFっぽいがな。

515 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 22:17:25 ID:JEplY2JL
つまりまとめるとコナミもてない社員たちの夢と希望が詰まったゲーム略してコナミゲーと言うことか
物凄く納得した

516 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 22:20:28 ID:/YiNx4xZ
>>485
>メンテナンスフリー

ゼノギアスのクレスケンスはナノマシンでできてるからメンテナンスフリーじゃないかな……
と思って調べてみたら頭に付いてる羽と制御系だけなんだな、ナノマシンで出来てるのって。

ゼノギアスは燃料が要らないとは書いてあったけどメンテナンスフリーかどうかはわかんないしなー

517 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 22:21:14 ID:2hBv8Rs0
そういえばいまきがついたが、水兵服はニーシュがきるのか頑張れ小波

518 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 22:22:06 ID:qqEG/weB
>>516
グラーフ様のORヴェルトールならメンテナンス要らないかも、
と思ったけどそれならグラーフ様召喚で良いじゃん、とか思ってしまった。

519 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 22:22:29 ID:5rx+76tI
ときメモをただのギャルゲーと誤解してる人、結構多いんだなw

520 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 22:23:18 ID:/YiNx4xZ
コナミと言えば悪魔城ドラキュラとかメタルギアとかからの召喚が無いな。
ZOEはあるけど

521 :夜天の使い魔:2007/08/10(金) 22:23:41 ID:RyZEKFoB
週末の夜は雑談に花開く時。
そんな中投下しちまっても良いかい?

522 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 22:24:46 ID:aBdDfp8I
来い!濃い!

523 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 22:24:49 ID:BbWEusYm
>>517
色素破壊の部活奥義使えるということは、絵画の腕は相当なもののはずだから、
そのまま絵でも描いてみたりしてな。
ときメモは、部活で培った技術を生かすイベントが戦闘しかないから、もう少し役立ててあげてほしい。

524 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 22:24:54 ID:8tTS/DNr
どんときちゃってくれ

525 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 22:25:34 ID:7dLRmC7+
ふと思ったのだがこのスレがきっかけで元ネタに手をつける人ってどれぐらいいるのだろうか
ときメモとか、沙耶とか、新宿EDとか、バビる偽いとか、流派東方不敗とか、サラマンダーよりはやいとか、あの世で俺にry

526 :夜天の使い魔 1/5:2007/08/10(金) 22:25:42 ID:RyZEKFoB
今日は短めなんだけどね、それじゃ投下開始。

 −その後の顛末。
 ルイズは二日後に目を覚ました。
 体中の痛みに悪態をついていたものの、その様子は大怪我をしていたとは
思えないほどに元気そうであったと言う。ただ、楽しみにしていた「フリッグの
舞踏会」に出る事が出来なかったので大層落ち込んだが。
 
 ミス・ロングビルは結局戻ってこなかった。教員数名が森の奥の廃屋のあった
場所へと向かったが、そこには無残にばらばらになった小屋の破片と盛り上がっ
た土しか無かったと言う。三人の証言を聞く限り限りなく怪しく、彼女がフーケと
なんらかの関係があったのでは無いかという結論に至った。その風体は王室衛
士隊に伝えられ、今も捜索が続けられている。
 
 ルイズ、キュルケ、タバサの三人は破壊の杖奪還の功績を讃えられ名誉が送ら
れた。ルイズとキュルケにはシュヴァリエの爵位が、タバサには精霊勲章がそれぞ
れ授けられた。確かな功績の証であるそれらに、ルイズとキュルケの二人は飛び
上がらんばかりに喜んだが、タバサだけは何時もの調子であったそうだ。
 
 破壊の杖は再び宝物庫に収められた。穴の開いた宝物庫の壁もすっかり元通り
になって、事件の面影はまったくと言って良い程なくなってしまった。
 
 学園を揺るがしたフーケ侵入事件は学院の全ての人に大きな衝撃を与えたものの、
その割には大した影響も与えず、日々は何時もと変わりなく過ぎ去っていった。
 
 コルベールの最近の日課は、教師にのみ閲覧が許された図書室「フェニアのライ
ブラリー」で調べ物をする事である。調べている内容は、「使い魔のルーンについて」。
彼は先日ルイズから見せられた彼女の使い魔に刻まれたルーンが気になっていた。
使い魔自体が類を見ない程に特殊であるが、ルーンの方もかなり特殊なものだと
見受けられた。
 自分の研究も疎かにする訳には行かず、暇を見てはちまちまと調べて早一週間。
彼は遂に答えに辿り着いた。

 神の左手、ガンダールヴ。
 あらゆる武器を使いこなし「神の盾」と称された始祖の使い魔。
 
 これは大変な発見だ、とコルベールの心が興奮に満たされる。
伝説が、現代に蘇ったと言うのか!
 しかし直ぐにその熱は収まり、代わりに怜悧な判断が思考を支配した。
(これは誰にも知られてはならない)
 思い浮かぶのは教え子の使い魔の姿だった。ただでさえ本という特異な使い魔で
あるのに、この上伝説のルーンを持つ等と露見したならば、確実にそれを狙う者達
が現れるだろう。有り得ない事の二重奏だ、それこそアカデミーの良い餌となるに違
いない。ならば、なるべく情報の拡散は防いだ方が懸命だ。オールド・オスマンへも
報告するのが筋なのであろうが、コルベールはそれをしない事に決めた。この事実
を知るのは自分だけで良い。心の奥底へ仕舞っておくのだ、誰にも知られ無いように。
強い力は強い欲望を生み、その結果は不幸でしかないとコルベールは思い知っていたのだ。
 彼にとって大事であったのは、知識欲でも、伝説でも無い。ただ、生徒が幸せに
日々を過ごしてくれるならそれに越した事は無いと、そう思っているからだ。
(だが……)
 コルベールは嫌な予感がした。
 伝説などと言うものが顔を出すのは、大抵禄でもない事が起こる前触れだ。
何故ならそれは必要とされたからこそ現れるのだから。
 出来るなら杞憂であって欲しい、そう心の底から願った。
 伝説などただの気紛れであって欲しい、と。
 

527 :ソーサリー・ゼロ:2007/08/10(金) 22:25:50 ID:D0pRYDjZ
夜天様の次に投下の所存。

528 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 22:26:14 ID:/YiNx4xZ
>>518
ルイズに「うぬは、力が欲しくないか?」か。

でも、あれって対象にゾハルから余計に力を引き出すことができる能力を付与する力だった気がするから
ゾハルが存在しない世界では効果がないかもなー

529 :夜天の使い魔 2/5:2007/08/10(金) 22:26:47 ID:RyZEKFoB
 心地良い安らぎが心を満たしている。
 頭を優しく撫でられる感触が、気持ち良い。
 ルイズはゆっくりと目を開け、それと共に自分がどういう状況にあるのか、
おぼろげな思考の中段々と把握してくる。
 −誰かに、膝枕されてる。
 僅かに首を傾け、一体誰にこうされてるのだろうと見ようとする。
 女性だ。目につくのは長い銀髪。顔立ちも麗しく、その表情は慈愛に満ちていた。
「あなた、だれ?」
 そのルイズの問いに、女性はおかしそうにくすくすと笑う。
「もう、何が可笑しいのよ」
 むう、と頬を膨らませるルイズ。
「いえ、その……最初に仰る言葉が、何時も同じなものですから」
 -何時も?
 その発言に首をかしげる。ルイズの記憶ではこの女性とは初対面だったと
記憶しているからだ。しかし、そのはずなのに何故か親近感と安心を覚えて
いるのもまた確かな事だった。
「わたしは貴方に会った事があるの?」
「はい。もう何度も」
「でもわたし……覚えていないわ」
「それは仕方の無い事です。この場は貴方の心の奥底、言わば夢の狭間の世界。
一度目を覚ませば、ここであった事は泡沫のように消え行くだけなのですから」
「要するに夢の世界って事」
「その通りです」
「そっかあ、夢かあ」
 あっさり納得出来た。
「じゃああなたもわたしが夢の中で作り出した人なのかしら」
「いいえ、私は−貴方に仕えるものです。貴方の傍に侍り、あらゆる艱難辛苦を
退け御身をお守りし、その願いを叶えるものです、我が主」
 その言葉には言い尽くせぬ程の敬意と親愛の情が込められていた。
 あまりに大仰であったので、ルイズは何処かこそばゆい感情を覚えた。常にゼロだと
けなされる事はあっても、このように誰かから敬われるという経験は殆どなかった為だ。
「そっかあ……じゃあわたし頑張るわ。良いご主人様になれるようにきっとがんばるから」
 女性は微笑みでそれに応える。
「ずっと、こうして居たいわ……」
 本当に、とても心地良い。夢の中でさらにまどろみ、その幸せを有らん限り享受していた。
「私も同じ気持ちです、我が主。……ですが、醒めない夢はありません」
「目を醒ましたら、全て忘れてしまうの?」
「おそらくは」
「なんだか、寂しいな」
 この気持ちを失ってしまうのは、とてもとても悲しいとルイズは思う。
「寂しさを覚える必要はありません」
 ルイズの小さな手にそっと、女性の手が重ねられる。それはとても暖かく、柔らかく、
ルイズの手を包み込んだ。
「忘れないで下さい。私は、何時でも貴方の傍に在ります。私は、貴方の−」

 ルイズの目が醒める。
 窓から差し込む光が眩しく、小鳥の囀りが少しうるさいような、何時もと変わらぬ朝だった。
 最近の目覚めは何故だか少し寂しさを覚える。とても幸せなのに、その中に砂粒一つ
分位、ちょっとだけ寂しさが紛れ込んでいるような、そんな感じ。
 ルイズはベッドから起き上がると軽く体を動かす。怪我は治ったものの、この一週間
ずっと床に伏せっていたので体が鈍っているようだ。
 −今日から完全復活なんだから、頑張って行くわよ!
 おもいっきり気合を入れながら伸びをした。

530 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 22:26:50 ID:7aCZml3y
>>520
さすがにジェフティ本体は呼び出されてないけどなwww当たり前か。
支援!

531 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 22:26:56 ID:JEplY2JL
投下カモン

雑誌にしてもなんにしても普通に無難な紹介しかのってなかった気がしてたんだが……
今度ときメモのレビューでも調べてみよう
色々教えてくれてありがとう

532 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 22:27:23 ID:P0OBJf3t
>>511
そういえばときメモってグラディウス2の開発スタッフが御褒美として好きなもん作っていいよ
と言われて出来たソフトだと聞いたおぼえがあるw

533 :夜天の使い魔 3/5:2007/08/10(金) 22:27:49 ID:RyZEKFoB
 治療された後目を醒ましたルイズには、一週間の自室療養が言い渡された。
傷は魔法と秘薬の力で塞がったが、完全な回復−失った血や臓器の損傷−
にはそれ位の時間がかかると判断された為だ。
 
 この一週間、ルイズはとにかく暇だった。
 体を動かすと少し痛むが、動けない程では無い。しかし出歩いている姿を先生に
見つかりでもしたら怒られるのは間違いない。仕方が無いので勉強して暇を潰す。
生真面目なルイズが暇な時にする事と言ったらそれ位しか思い浮かばなかったのである。
 
 やがて授業が終わった頃の時間になると、やかましい隣人が尋ねてくる。
「やっほー、ルイズ。とっても良くお似合いよその包帯姿」
「はいはいありがとうねキュルケ。で、何?」
「一日一回そのありがたいヴァリエールの包帯姿を見ないと落ち着かなくて。
なんだかとってもご利益がありそうなお姿ですものおほほほほほ」
「こぉぉぉんのぉぉぉおぉぉさっさとでてけぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!」
 そんなやり取りが、ほぼ一週間毎日繰り返された。
 
 そんな苦労も遂に終わりを迎えた。
 医師の見立てでも問題無しと言われ、やっと学業に復帰出来る事になったのだ。
「良し、がんばるわよ!」
 授業が好きで好きで堪らない、という訳では無いがベッドに括り付けられているよりは万倍マシだ。
 いよっし、と気合を入れて部屋の外へ踏み出すルイズ。その後に本がふよふよと後を付いて行った。
 
 ふよふよと。
 
 ふよふよと……?
 
 ふよふよと!
 
「なななななななな、何か浮いてるーっ!」
 ルイズの傍らに、彼女の使い魔が浮いていた。ふよふよと重力を完璧に無視し、
ルイズの肩位の高さの場所に漂っていた。
 それはもうルイズは吃驚した。変わっている本だとは思っていたが一人でに宙を
浮くとまでは想像もしなかった。
 歩く。付いてくる。方向転換、くるりと転進。本も転進くるり。ぱたぱたと早足。本もふよよよよと早く飛ぶ。
 何をしても本は着かず離れずルイズの後ろとぴったりと着いて来た。
「……あんた、もしかして一緒に来たいの?」
 きらり、と本の表紙の十字が光る。
 そうだ、と肯定してるようにルイズには感じられた。
「解かったわ、貴方を連れてく。でも人前で浮くのは止めなさいよね。正直かなりびっくりするわ」
 本を掴み、小脇に抱える。
 この一週間で何があったのかしら、と本気で首を傾げる。ちょっと前まではこんな事は無かった。
召喚してから暫く経つが、知れば知る程本離れした本だと言う事だけが良く解かってくる。
 −まったく、本当になんなのかしらね、貴方は。
 心の中でルイズは苦笑する。
(主の後に付いて来たがるなんて、凄く使い魔っぽいわよ)
 使い魔に、使い魔らしいも何も無いもんだ、と思うとなんだか無性におかしくなって、自然と笑みが漏れだしてくるのだった。

534 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 22:27:52 ID:PyHVDZVP
>>511
RPGは修学旅行の敵と番長戦、ツインビーは学園祭の出し物
SS版はシューティング2つとも面白かったな、恐怖の告白システムもあるしw

535 :夜天の使い魔 4/5:2007/08/10(金) 22:28:54 ID:RyZEKFoB
 久々の授業一発目はミセス・シュヴルーズの土系統の授業だった。
 本日の授業もおなじみ錬金について。今日は土の塊を金属のゴーレムに
変えるという授業だった。あの怪盗フーケが作り出すような巨大なものなら
ともかく、大きさが小さいものであれば土を属性とするメイジ以外にも作り出す
事は出来る。最も、多大な精神力を要するので実用には程遠く、やはりゴー
レムの作成の花形と言えば土メイジに他ならないのであった。
 
「それでは、何方かに錬金してもらいましょう」
 ミセス・シュヴルーズがおっとりとした調子で語る。
 うーん、と思案しながら、誰にやって貰おうかと悩んでいる様子だ。やがて
ひとしきり悩んで誰を指名するか決めたのか、杖を軽く振りながら彼女が示した名は−。
「では、ミス・ヴァリエールにやって貰いましょうか」
 その瞬間、教室の空気が凍りつく。
 確かに、最近は実技で爆発させる事は無くなった。だが成功率ゼロなのは変わらない。
その事はミセス・シュヴルーズも良く解かったはずだと思っていたのに、何故指名
するのだろう。そう、皆思っていた。
 
 一方、ミセス・シュヴルーズがルイズを指名したのは生徒との認識の食い違い
も勿論あった。彼女はルイズの事を成功率ゼロだなんて露程も思ってはいない。
ただ今は努力が実を結んでいないだけなのだと考えていた。だから失敗を恐れず
にどんどん実技に挑戦して行って欲しいと、そう思っていたのだった。病み上がり
に指名するのは少し可哀想かもしれないが、ずっと床に伏せっていたと話を聞い
ていたので、こうやって杖を振って鈍った腕を取り戻すべきだ、という考えもあった。
 
 そうしてルイズは教卓に立つ。
 ミセス・シュヴルーズの授業でこうして実技を行うのは二回目だった。
前回は失敗してしまった。なら今回もまた、失敗してしまうのだろうか。
不安がルイズの心に広がる。
 爆発こそ本の効果で収まっているものの、相変わらず魔法の成功率はゼロの
ままだった。今に至るまで、唯一度の成功も−サモン・サーヴァントとコントラクト・
サーヴァントを除けば−無かった。
 だけれど、とルイズは心を奮い立たせる。
 失敗を恐れていては成功する事なんて無い。失敗するという不安に屈するなど、
誇りある貴族の生き方ではない、ただ成功すると信じ、杖を振れば良い。
 
 朗々と呪文を唱えるルイズの声が教室中に響き渡る。
 やがて呪文が完成し、杖が振り下ろされた。
 
 そしてそこに、皆は信じられないものを見た。
 教卓に置かれた土の塊が盛り上がり、徐々に形を作っていく、それは人型だ。
ずんぐりとした人型が、形作られ、その色を変えていく。
 果たしてそこに出来上がったのは小さな銅のゴーレムの姿だった。
「まあ、なんと素晴らしい!」
 ミセス・シュヴルーズが感嘆の声を上げる。
「非の打ち所の無い完璧な錬金です! 素晴らしいですよミス・ヴァリエール!」
 ルイズはその光景にぽかんと口をあけたまま固まっていた。
 成功した。
 わたしが、錬金を成功させた。
 そして固まっていたのはルイズばかりでは無い。教室の面々もまた同様であった。
あのゼロのルイズが魔法を成功させた! 皆信じられない、と言った様子で近くの
者と顔を見合わせる。誰もがこれを現実の事だろうかと疑っている面持ちであるようだった。

536 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 22:29:09 ID:K9tAfEsO
>>518

メンテも操縦も格闘も可能なシタン先生召喚でイイジャン

537 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 22:29:51 ID:/YiNx4xZ
>本もふよよよよと早く飛ぶ。

なんかかわいいw
支援

538 :夜天の使い魔 5/5:2007/08/10(金) 22:30:01 ID:RyZEKFoB
「ミス・ヴァリエール。そのゴーレムを貴方の思うように動かして御覧なさい」
 ミセス・シュヴルーズの声ではっと我に返るルイズ。
 もう一度、杖を振るった。
 ゴーレムが歩く。走る。飛び跳ねる。倒立をする。華麗にダンスを踊り始める。
全てはルイズの意のままであった。
 
「操縦も見事なものですね、ミス・ヴァリエール。やはり貴方は大変な努力家です
ね、短い間でよくもここまで実力を高めました。貴方は素晴らしいメイジの卵ですよ」
 ミセス・シュヴルーズの感激もひとしおだ。常に陰口を叩かれていた生徒の努力が
実を結ぶ瞬間をこの目で見届けたのだ。教師にとってこんなに嬉しい事は無い。
目尻には、軽く涙すら浮かんでいた。
 
 ルイズもまた感動に打ち震えていた。遂に、遂に魔法を成功させた。これで誰も
自分をゼロと呼ぶ者は居なくなる。今までずっと耐えて耐えて耐え続けて、きっと
成功すると自分を励まし続けてきた甲斐があった。心の中は万歳三唱のエンドレス
である。ばんざーい、ばんざーい。
 席に戻った後も自然と顔がにやけてしまう。もう笑いがとまらない、絶好調といった
面持ちだ。その授業の間は終始そんな感じだった。
 
 放課後、中庭にルイズは居た。
 ご機嫌絶好調だったルイズだが、ふと考える。
 あれは奇跡だったのではないか? もしかして単なる偶然なのではないか?
 今までが今までなのでそんな不安が拭い去れない。
 それに最近は成功した!と思って失敗だったみたいな事が多い。ぬか喜びはもう沢山だ。
 だから彼女はここに来た。もう一度魔法を使う。その結果がどうなるのか、それで全てが決まる。
 ルイズは呪文を唱え始めた。「レビテーション」の魔法だ。
(お願い、成功して!)
 祈りを込めて杖は振り下ろされた。
 
 ルイズの体が、静かに中空へと浮き上がる。間違いない、これはレビテーション
の効果に違いなかった。ふわり、と浮き上がる感触がこのように楽しいものだと
ルイズは初めて知ることが出来た。
「やった……わたし、遂にやったんだわ」
 自然と、涙が零れ落ちた。
 もうゼロのルイズじゃない。これで、本当の自分になれたんだという喜びが満ち溢れてくる。
 ずっと悔しかった。悲しかった。辛くて、胸が張り裂けそうな事もあった。でもただ誇り
だけを胸に耐えてきた毎日だった。それも遂に、終わる。
 ふよふよと本がルイズに擦り寄ってくる。まるで彼女を祝福するかのように。ルイズは、
己の使い魔を力いっぱい抱きしめた。
 思えばこの本が始まりだった。初めての成功と共に喚ばれた本。爆発を抑えてくれた
のもこの本だった。この本が使い魔になってから全てが上手く行きだしたと今更ながら思う。
「貴方はきっと幸運を運ぶ本なのね」
 ルイズにはそう思えてならなかった。主の為に物も言わず幸運を運んでくる、何よりも
素晴らしい使い魔。自分の知らない内に、尽していてくれたのだと。
「……ありがとう」
 自然と感謝の言葉が口を突いて出た。
 彼女の使い魔は何も応えない。
 しかし彼女の耳には聞こえた。優しく懐かしい声が彼女を祝うのが、確かに聞こえたのだった。

539 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 22:30:35 ID:aBdDfp8I
ふよふよ後をついてくる使い魔かわいいいよ的支援

540 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 22:31:18 ID:P0OBJf3t
今頃フーケさん魔法が使えないもしくはしょぼくなってて涙目なんじゃなかろーかw

541 :夜天の使い魔:2007/08/10(金) 22:31:46 ID:RyZEKFoB
以上、投下終了。
やっと話のスタートラインに立った所。
前回まではプロローグみたいなもんなんだぜ。

それと流石にそろそろ毎日更新はきつくなってきたから今後は2〜3日おきに投下になりそう。
読んでくれてる人が居たら気長に待って欲しい。

542 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 22:32:17 ID:9BVFRdxx
>>540
一時的に魔力減るだけで回復するはず

生きていれば・・・

543 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 22:32:33 ID:7dLRmC7+
>>536
      _, ,_  しょおー
    ( ◎д◎)
      ⊂彡☆))Д´)

こっちのリインも可愛いよ支援

544 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 22:32:48 ID:cbE3MihO
コンマイだったら『ゼグセクス』からフリント召喚!



・・・知らない?

545 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 22:32:56 ID:a/J2VOF5
幸運の追い風、祝福のエール乙

546 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 22:33:59 ID:iDH+IA46
>>540
リンカーコアどのくらい痛めたかだよなぁ
魔力の大本直す技術があると思えないし・・・もしかしたらドットとかラインに能力が落ちている可能性はある

547 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 22:34:03 ID:/YiNx4xZ
夜天の人乙です。相変わらず面白いぜ

ただ、「―(ダッシュ)」と間違って
「−(全角マイナス)」や「-(半角マイナス、ハイフン)」を使ってるところがあるぜ

548 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 22:34:24 ID:ORX4K8UH
フーケから奪ったリンカーコアの影響かああ

549 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 22:34:56 ID:JEplY2JL
>>538

>倒立をする。華麗にダンスを踊り始める
想像して吹いた


550 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 22:35:16 ID:RyZEKFoB
>>547
ご指摘thx。
フォントでかくしてるから見分けがつかなくて間違い易いんだよね、そこらへん。
後で修正しときます。

551 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 22:35:22 ID:5rx+76tI
GJ

そうか、蒐集したから魔法使えてもおかしくないよなw
このまま集め続ければ始祖も超えられる予感

552 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 22:35:45 ID:/YiNx4xZ
>>536
面白くなるかもしれないけど、ちょっと「ゼロの家庭教師」と被るかもしれない
主にメガネと声優的な意味で

553 :ソーサリー・ゼロ:2007/08/10(金) 22:36:00 ID:D0pRYDjZ
夜天様、お疲れ様です。
それでは私も、投下いきます。
選択は『「心配しなくても昼飯なら調理場でもらってきた」・二五四へ』で。

」 

二五四
 
 君の口から出たあまりに意外な第一声に、ルイズはしばらく考えこむ。
「あー、そうね。私がご飯を分けてあげたすぐ後に、決闘騒ぎになったんだっけ」
 ルイズは、花も恥らうような輝かしい笑顔を浮かべる。
「あの後も戻って来なかったから、ちゃんとご飯を食べられたかどうか心配してたんだけど、調理場でご馳走になってたのね」
 形のよい眉がわずかに吊り上がる。
「あっはっは、よかったよかった」
 この笑い声は、ひどい棒読みだ。
 君は彼女にあわせて笑うが、次に来るであろう怒声を予想して身構える。
 しかし、ルイズは怒声を浴びせるかわりに、君の脚に強烈な蹴りを浴びせる。
 過去に幾多の危難を乗り越えてきた、君の鋭い勘と俊敏な身のこなしをもってしても、この一撃をかわすことはできない。
 君は向こう脛を押さえながら、しゃがみこんで声にならない悲鳴をもらす(体力点二を失う)。
「このバカ使い魔!駄目平民!駄犬!」
 のたうち回る君を見下ろしながら、ルイズは君を罵倒する。
「ご主人様の命令を無視して騒ぎを起こして、やっと戻ってきたと思ったら、ご飯は食べてきたですって!?」
 
「すげぇ、ゴーレムと渡りあった戦士を一撃で…」
「…なにが起きたんだ?」
 再び生徒たちがざわめく。
 教室内のほぼ全員の注目を浴びようとも、彼女の罵声は止まらない。
「普通、そこは謝るところでしょうが!あんたみたいに常識も礼儀もない動物には、一から躾が必要みたいねぇ!」
 
「ミス・ヴァリエール、そろそろ授業を始めたいんだが…」
 困惑した表情のコルベールが口にした言葉は、誰の耳にも届かない。六八へ。

554 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 22:36:33 ID:qqEG/weB
夜天さんにはこのまま百合ルートまっしぐらしてほしいGJ!!!

>>528
ゾハルがあるのも同じ宇宙の何処かって事に。
そして接触者(だったよね?)であるグラーフを狙ってデウスがハルケギニアを侵略?

555 :ソーサリー・ゼロ:2007/08/10(金) 22:38:43 ID:D0pRYDjZ
六八
 
 放課後の自由時間、寄宿舎の部屋に戻った君たちだったが、怒りの収まらぬルイズは『晩ご飯抜き及び外出禁止』を君に言い渡すと、
つかつかと部屋を出て行く。
 君は決闘後に昼食をたっぷりとったうえ、一食抜く程度の事態には慣れているため、この罰はそれほど苦痛ではない。
 主のいない部屋を見回し、これからどうしたものかと考える。
 
 ルイズの命令を無視して部屋を出る・一七五へ
 暇つぶしに部屋を掃除する・一三八へ
 椅子に腰をおろし、考えを整理する・一四九へ

556 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 22:39:53 ID:7dLRmC7+
>>554
ハルケギニアがロスト・エルサレムって設定にするのも面白いかもな

557 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 22:40:07 ID:/YiNx4xZ
落ち着いた方がいい。
一四九へ

558 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 22:40:07 ID:JEplY2JL
収集……ハッ
ルイズが遍在フラグか
ワルド収集される→死ぬことはない→展開的に影響が少ない
ルイズ収集する→パワーアップ→少々形は違うが原作に沿う事になる

遍在するルイズから放たれる無数のエクスプロージョンとかそれなんて悪夢?

559 :ソーサリー・ゼロ:2007/08/10(金) 22:41:13 ID:D0pRYDjZ
一四九
 
 椅子のひとつに腰をおろし円卓に頬杖をついて、今日あったことを思い起こす。
 この一日で、実に多くのことが起き、多くの人に会い、多くのことを知ることとなった。
 
 巨大な学院、怪物を≪使い魔≫として従える若き魔法使いたち、≪四大系統≫、≪錬金≫、魔法をもつ貴族ともたざる平民の格差。
 シエスタ、キュルケ、ギーシュ、マルトー、コルベール。
 自分を下僕扱いする高慢な少女が、貴族でありながら一切の魔法を使えぬ≪ゼロ≫と、嘲笑されていること。
 
 しばらくして、コルベールの話を思い出す。
 ここは非常に奇妙な世界だが、その世界にとっては『異物』とでも呼ぶべき、見慣れぬ存在が出現しているという。
 そしてその『異物』は、あの闇の大地、危険なカーカバードに住まうものばかりなのだ。
 火狐、スカンク熊、沼ゴブリン…謎の死体が持っていた本というのも、カーカバード語で記されているのだろうか。
 そんなことを考えながら、君はいつしか眠りに落ちる。二六八へ。

560 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 22:41:29 ID:JEplY2JL
投下中に失礼支援

561 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 22:42:33 ID:/YiNx4xZ
支援

>>554
>デウスがハルケギニアを侵略
ちょ、フェイたち負けちゃってるw

562 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 22:43:13 ID:BbWEusYm
ディバインバスター使えれば、ほかの魔法はいらない気もするが。
山二つ越えた場所まで届くからな、あれは。
ハルケギニアじゃ考えられない超々遠距離魔法だろう。

ミッドチルダでもかなり普通じゃない超遠距離魔法だが。

563 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 22:43:15 ID:H+9zLlFA
支援させていただこう支援

564 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 22:44:28 ID:qqEG/weB
>>561
そこを突っ込んでくれてありがとうwww

565 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 22:44:46 ID:lD3w24fH
>>561
そさだとデウスって惑星サイズになってるじゃねーかwww

566 :ソーサリー・ゼロ:2007/08/10(金) 22:44:56 ID:D0pRYDjZ
二六八
 
 それからの数日間は暴力沙汰もなく、平穏無事に過ぎる(体力点を最初の値に戻せ)。
 偏屈な老人の身の回りの世話をしながら魔法を修行した君にしてみれば、年端もいかぬ少女の我儘につき合うのは
それほどの難事ではない。
 掃除や洗濯といった雑用も器用にこなす君が(これも修行時代の賜物だ)、彼女の機嫌をそこねるのは
着替えを手伝わされるときだけだ。
 このときだけは、君はルイズの倫理観を堂々と非難し、結果、朝食抜きを申しつけられることも多い。
 だが、そのようなときは調理場に足を運び、マルトー料理長やシエスタの歓迎を受けながら、食事を用意してもらうのである。
 君もただ善意にあずかるのは申し訳ないとばかりに、故郷アナランドの笑い話や君自身の冒険談を披露する。
 
 ルイズの授業中は、彼女のそばの席につき、熱心に講義の内容に耳を傾け、自前の羽ペンと羊皮紙でメモをとる。
「平民はどんなに努力したって、爆発ひとつ起こせないわよ」とルイズは言うが、実際にこの世界の魔法が身につかずとも、
知的好奇心を満たすというのは意義があることだと君は答える。
 
 そうした日々を送り、このハルゲキニアに召喚されてから六回目の朝を迎える。
 「明日は≪虚無の曜日≫、つまり休日だから朝になっても起こさないで」と昨夜ルイズに言い付かった君が、日課になっている
朝の洗濯と剣の素振りを終えて部屋に戻ってみると、彼女はすでに目覚めており、着替えも自分で済ませている。
 
 いつもと違う彼女の行動に驚く君を見て、ルイズは微笑む。
「朝ご飯がすんだら、街まで出掛けるわよ。そのボロ服とか剣とか、いいかげん買い替えたいでしょ?」
 君は驚きのあまり口もきけない。
 彼女が、下僕のために金を使うと言い出すとは。九三へ。

567 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 22:46:02 ID:7dLRmC7+
>>561
あれは地球製の兵器だからフェイ達が戦ったのが最後の一匹とは限らない
エピソード1-3では量産の話が見当たらなかったからエピソード4で作られたのかな

14だ支援

568 :ソーサリー・ゼロ:2007/08/10(金) 22:49:00 ID:D0pRYDjZ
九三
 
 ルイズによると、トリステインの城下町までは馬で三時間ほどかかるそうである。
 君は、慣れない鞍の上でふらふらと揺れている。
 マンパン潜入の任務以前にも広く諸国を旅したことのある君だが、いずれの行程も徒歩が中心であり、
こうやって馬を走らせた経験はほとんどない。
 反対に、ルイズは乗馬が楽しくてしかたがないらしく、馬を相手に四苦八苦する君を置き去りにして、
どんどん先に行ってしまう。
 
 林道に入ったところでようやくルイズに追いついたと思った君は、木陰の下で異様な光景を目にする。
 ルイズの乗っていた馬が、横向きに倒れてもがいているのだ。
 馬と周囲の地面は、大量の血に濡れている。
 ルイズは馬のそばで放心したように座り込んでいるが、声をかけるとあわてて君のほうに駆け寄ってくる。
 なにが起きたのかを問おうとした君は、草陰に一対の眼が潜んでいるのを見出す。
 よく見ると、その眼の持ち主は不細工な獅子っ鼻を持つ、毛むくじゃらの生き物だ。
 やがてその生き物は草陰から姿を現し、君たちのほうへと近づいてくる。
 大型犬ほどの体格で、黒地に黄色い縞の毛皮に覆われた獣だ。
 「なに…あれ?」
 ルイズが震えながら、当惑の声をあげる。
 君はどうする?
 ルイズを馬上に引き上げ、その場から走り去るか(二八五へ)?
 馬から降り、獣の前に立ちはだかるか(三九へ)?

569 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 22:49:30 ID:DISuwqEP
なるほどゲームブックの文体でツンデレを表現するとこうなるのか支援

570 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 22:50:21 ID:H+9zLlFA
そういえばこの本はいったい何ページあるんだろう支援

571 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 22:50:54 ID:/YiNx4xZ
戦えても、守れるとは限らない。
逃げた方がいい

二八五へ。

572 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 22:51:23 ID:RyZEKFoB
ここは二八五だよな支援

573 :ソーサリー・ゼロ:2007/08/10(金) 22:52:23 ID:D0pRYDjZ
今回はここまでです。
学院から街に向かう途中でモンスターに遭遇するとは、
トリステインも物騒になったもんです。

574 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 22:52:32 ID:/YiNx4xZ
>>567
>最後の一匹とは限らない

なんか、怪獣映画とかでよくある台詞だ

575 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 22:53:02 ID:aBdDfp8I
お美事にござる

576 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 22:53:18 ID:yPBr090D
夜天の使い魔氏のお話は雰囲気が凄く良いですなぁ
クロス先知らなくても読んでて心地いいです
いつもGJです

577 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 22:53:54 ID:/YiNx4xZ
>学院から街に向かう途中でモンスターに遭遇するとは、
>トリステインも物騒になったもんです。

物騒にしたのはこの話の神であるアンタだけどなw
乙じゅしたー

578 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 22:54:19 ID:RyZEKFoB
GJ! 毎回ゲームブックをプレイしてるかのような臨場感を感じるよ。

ところで「主人公」って言葉の意味ってさ、
「世界一運が悪くてボロボロのボコボコにされる人」って意味だったよね確か?
いや、深い意味は無いんだけど。

579 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 22:56:09 ID:/YiNx4xZ
>>576
うん、俺もクロス先全然知らないけどなんか読める

580 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 22:56:21 ID:7dLRmC7+
>>574
伊福部昭のCDを聞きながら書いたらそうなってしまったwww

乙ですー

581 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 23:00:06 ID:jC8cEXVr
>>576,579
知ってると泣ける

582 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 23:00:34 ID:w76DlnYJ
ネタはあるが時間が無いぜ




某妖魔の君の馬車を呼び出してルイズが半妖化するってどう思う?
幻魔デルフ二刀流で戦う
妖魔武具にはワルドとか封印で

583 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 23:01:30 ID:fOjD/XlS
TUEEEEEはよっぽどのことがないと駄作。

584 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 23:02:22 ID:BbWEusYm
リーンはツヴァイもいいが、やっぱり初代のほうがいいよな。
ぜひとも幸せになってほしいよ。

585 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 23:03:13 ID:JEplY2JL
リリカルなのははたしか硝煙の香る魔法少女で合ってたよな
ギャグじゃなくマジで

586 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 23:04:16 ID:bz7MkR0I
あとロボット物の効果音も似合うな<なのは

587 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 23:06:13 ID:BbWEusYm
あの煙は魔力の残滓(再利用可能)らしいが、硝煙の匂いはするかもしれん。

588 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 23:06:39 ID:7dLRmC7+
ゲッタービームとか斬艦刀も似合うよな
全力の攻撃に耐えると晴れて親友キャラになれるあたり熱血ロボだもんな

589 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 23:06:46 ID:+Z8ELl28
MADでドラゴンボールと戦っているのを見たが
違和感がないあたり、魔砲少女と言われるのが納得できる。

590 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 23:07:56 ID:TywJHYbs
>>585
まちがってないところが恐ろしい魔砲少女

591 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 23:08:06 ID:BbWEusYm
斬艦刀はフェイトだろう、
ザンバーモード的に考えて

592 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 23:09:05 ID:lD3w24fH
>>589
他作品キャラをボコるMADは山ほどあるよな。

593 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 23:15:06 ID:N7xap1SH
なのは厨はあまりすきじゃないな
いろいろ踏み台にしすぎ

594 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 23:16:40 ID:LpbUHSR/
MADの作品で他作品をフルボッコにするのはあまりいただけないがな
好きな作品がボコボコにされてて逆の事してやろうかと思った事もある

595 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 23:16:44 ID:cLIU+vTp
>>583
そう考えると某RXだけはあのシリーズから出せないな・・・

596 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 23:17:03 ID:bz7MkR0I
ファンの性質がどうかは知らん。ただなのはが百合として、
そしてネタ的にもおもs(ryちょっと頭冷やそうか…

597 :マロン名無しさん:2007/08/10(金) 23:17:22 ID:zslI5Hry
サガフロだが
ルイズが儀式の時に誤ってファシナトゥールのオルロワの目の前に侵入して
セアトに惨殺され「どうやったか知らないたかが人間
がここまで入り込むとは面白い」とオルロワの暇つぶしになった褒美に
血を与えられ復活して十年くらいイルドゥンのスパルタ教育を受けた後
儀式直後のハルゲニアに帰ってくるという話を夢に見た。


598 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 23:18:22 ID:8tTS/DNr
踏み台をやってる馬鹿がいたからって、
その作品のファンを馬鹿にしたり、逆のことをやってやろうとか・・・
どんだけ〜

599 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 23:20:26 ID:BbWEusYm
まぁ、相手を一方的にボコるのが似合うという、主人公にあるまじきキャラが一番の問題だよな。

600 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 23:20:42 ID:lD3w24fH
>>598
そんだけ酷いこといろんな板でしまくってんだから仕方がない。。

601 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 23:21:04 ID:wwzMtk8m
ノロイダーさんで考えてみたが・・・、
ビスコ以外に仕えているところが思い浮かばない。

602 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 23:22:14 ID:LpbUHSR/
お前この作品好きだよな!と言ってフルボッコされているMADを嬉々として見せる友人に絶望した
もはや信者が何を考えてるのかわからん


603 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 23:22:21 ID:MXLzjhhv
    ∧_∧
     ( ・ω・ ) もっと叩いてくれ
     (====)
  ______( ⌒) )
/\   ̄`J ̄ ̄ ̄\
 ̄ ̄ ̄ ̄| | ̄ ̄ ̄ ̄
        | |
      / \

604 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 23:23:43 ID:7aCZml3y
まあまあ。信者話はこの位にしておいておくれ。
なんだかんだで軽視されてる召喚されたヤツの衣服について語ろう。

605 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 23:24:24 ID:bz7MkR0I
>>599
そういう意味で、夜店の人は上手いこと加減の利くキャラを選んだ訳だな

>>603
よし、ルイズ様に叩いてもらいなさい!

606 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 23:24:48 ID:8tTS/DNr
まぁ、狂信者ってのはどのジャンルでも怖いもんだよな・・・。
正直、0083がSEEDに比べてどれだけ素晴らしいとか
1時間近く語り続けるのは勘弁してほしいOTZ

607 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 23:25:11 ID:LpbUHSR/
露出狂でもない限り平民が何着てようが気にしないんじゃない?

608 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 23:25:16 ID:TywJHYbs
所詮MADだし、という風に割り切っちゃうのであんまり気にしないなぁ

609 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 23:26:21 ID:LpbUHSR/
>>606
コウとガトーの超重量級MS戦闘のすばらしさがわからんとは・・・


610 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 23:26:52 ID:y9uMMn9t
>>606
それは…しゃあないじゃ、無いの…?
ガンダムはGしか見たこと無い人間の意見だけど。

611 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 23:26:59 ID:7aCZml3y
>>607
さりげなく言ったつもりなんだけど結構気になる事なんだよね。
原作でもサイト服に予備ないし。

612 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 23:27:52 ID:bz7MkR0I
>>604
え〜と、原作ではシエシエに直してもらってんだっけ?
まだ一巻までしか読んでないから(三巻、あで保有)わからんが
まぁ、少なくともかのお方にはあまり関係の無い話だな。そう、ごりt(ry

613 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 23:29:07 ID:BMdUujoO
>>603
今までほぼ支援しかしてないのにいきなり身を差し出す。
そんな貴様の献身力の強さに俺が釣られて答えを聞いて貰えずクライマックスだぁ。

614 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 23:30:15 ID:1YgTmTcv
>>601
ノロイダーは尽す(仕える)系だから
あんま違和感ないと思った

615 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 23:30:52 ID:UmaEqvKu
>>516
燃料はコルベール先生に頑張ってもらうとして
ナノマシン装甲だと言ってもエメラダが修理しようとしないって
ユグドラの整備のおっさんも言ってたぞ

>>536
先生は反則だ。
ソラリスの強力なギアの殆どを設計・開発してるし
素手で怪物やギアと渡り合えるし、本職は剣士。軍隊指揮能力もある。
しかも医者だぞ
先生一人でハルケギニア征服できる

>>530
ジェフティもメタトロンがあれば装甲再生&動力確保になるんだけど
メタトロンが無いな…


616 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 23:31:05 ID:eLRvg4hc
月天のギーシュ非常に可哀想だ
怪我をしたのはルイズが悪いのにギーシュにお礼ですか。ふざけんなよ
魔法を使用した決闘の場に居た時点で、自分が怪我や死亡する可能性が有る事が分かるだろうに。
ルイズはバカなの?

617 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 23:32:26 ID:7aCZml3y
>>615
そこでネイキッドジェフティ……
いやなんでもないです

618 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 23:33:34 ID:iN6kAsQA
……一張羅着の身着のままって臭うだろうなぁ。

619 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 23:35:33 ID:5EJWzZvo
アナランド人のこ汚さは半端ねーんじゃよ。きっと

病気寸前のぼろ布をまとっていないと、カーレだかカレーだかいう城塞都市で身包みはがれかねん

620 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 23:35:35 ID:m2/L0YUM
召喚された奴の服はかなり重要だぞ
なんせデレ期に入ったルイズは召喚された奴の服にわざわざ包まって寝たりする

621 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 23:37:38 ID:OIgMJ/xV
515
ZOEドロレスアイ(だっけ?)のイシス(もう一つの名前忘れた)ならエネルギーを吸収するだけで回復するから、
電撃でも浴びせれば・・・


622 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 23:37:53 ID:ghmoL50D
>>603
仙人の様なお方w

623 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 23:38:47 ID:JEplY2JL
つまり海パン刑事を召喚してしまったルイズがいた場合海パンを握り締めたりかぶったりするルイズがみられるかもしれないと言うことか

624 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 23:39:15 ID:3iHv7t8D
>>619
>病気寸前のぼろ布をまとっていないと
ガンドラの"あの"エピソード思い出した・・・orz

ウィドメ時代のジェロニモ召喚って結構良いかもな

625 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 23:39:54 ID:7aCZml3y
>>623
頭に被るにきまってるじゃないか。

ルイズ「私は変態仮面だ!」

そこをキュルケに見られて…

626 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 23:40:56 ID:N7xap1SH
>>603
なぜか警死庁24時のどMなやつ思い出した

627 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 23:43:30 ID:iN6kAsQA
>>624
人はどんな生まれをしたかじゃない、そこからどれだけ踏み出せたか、それで決まるんだ的な事言ってたよねラスト。
……そう言った意味ではジョゼフも踏み出しまくりかい?

628 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 23:45:45 ID:JEplY2JL
>>625
> ルイズ「私は変態仮面だ!」

> そこをキュルケに見られて…
「ヴァリエールになんか負けていられるもんですか!」
翌日ブラジャーを頭にかぶった変態仮面二号が高笑いを挙げていたとかいないとか
青い髪の少女が羨ましそうに見つめていたとかいないとか

629 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 23:46:17 ID:qqEG/weB
>>627
『踏み出せた』を何故か『はみだせた』と読んでしまいセクシィメイツなジョゼフとか考えたあふぉは私だけか…。

630 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 23:46:38 ID:VesSlNgP
誰かフロストファイブを召喚してくれ

631 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 23:46:59 ID:a/J2VOF5
ルイズが女の子召喚してさぁ…
なんだかんだできれいなギーシュになるとさぁ…
なんだかギーシュがハーレムっぽくならね?

632 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 23:48:21 ID:MXLzjhhv
そこでニーシュの出番ですよ

633 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 23:48:40 ID:eBM/NdtW
>>628
誠に残念ながらブラジャーがない

634 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 23:48:46 ID:TywJHYbs
>>616
まぁまぁ。
基本的にルイズは原作においても勉強は出来ても一般常識に欠ける(バイト編とか特に)
傾向にあるから。

635 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 23:49:31 ID:7aCZml3y
>>628
かわいいようで気持ち悪いwww


636 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 23:56:48 ID:clSbKm8L
宵闇眩燈草紙の虎蔵を召喚とかプロット練ってみてたりするんだが、
そもそも知ってる奴居るかね……?

637 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 23:57:37 ID:JWjVYa37
>>631
貴様は大事な事を忘れている

つ百合要素

638 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 23:58:07 ID:qqEG/weB
>>636
死んだ異教徒だけが良い異教徒だ、っていうシスター?っぽいのとか出てきましたっけ?

639 :ルイズ対ヘドラ:2007/08/10(金) 23:58:22 ID:FDabJxNl
続かないはずだったんだが

授業に復帰したルイズからはあの美しい声は失われていた
一瞬の口づけによってルイズの吸い込んだヘドラの毒素はごく微量だったにもかかわらず
容赦無く少女の喉を焼き天上の音楽のように澄んだ声を老婆のようにひび割れたガラガラ
声に変えてしまった
以外なことにルイズは怒らなかった
むしろ激怒したのはキュルケである
情熱の女性(ヒト)であり自他ともに認める優秀な火のメイジであるキュルケは密かに憎
からず思っていたルイズを傷物にしたヘドラを許すつもりはなかった
深夜、生徒達が寝静まった頃を見計らって密かに部屋を抜け出したキュルケは学院の裏手
にあるため池に向かった
そこは敷地内にいくつか設けられている消防用のため池の一つで澱んだ水を湛えた貧相な
水溜りの中で惰眠を貪るヘドラに向かってキュルケは最大出力のファイヤーボールを叩き
込む
もうもうとあがる水蒸気の中でのた打ち回るヘドラを見て自分の予想通りヘドラは乾燥に
弱いと確信したキュルケが追撃をかけようとしたキュルケは猛烈な頭痛と吐き気に襲われ

濃縮された汚染物質で構成されたヘドラの体を急激に過熱したらどうなるか?
化学工場の火災同様周囲に有毒ガスが充満することになる
体の自由を失ったキュルケを守るべくヘドラに立ち向かうフレイム
だが真紅のサラマンダーはヘドラに格闘を挑むという致命的なミスを犯し勇敢な使い魔は
あっという間に液状の体に取り込まれ骨も残さず溶解してしまった
(次は私の番ね…)
大きく体を伸び上がらせたヘドラがキュルケを飲み込もうとのしかかってきたとき
「駄目ぇぇぇぇっ!」
ルイズが飛び込んできた

今宵はここまでにしとうございます

640 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 00:01:46 ID:SxRx2Zxm
>>636
とうぎゅうろう

虎の字か、最後にバイバイしたデブ道師の方がそれっぽいが

641 :S−02 星の使い魔:2007/08/11(土) 00:02:01 ID:SJf47K3l
……おいらも落としていい?
あと、まだwikiに登録されてないみたいなんで
少しタイトル変えたいんだけどいいかな?

642 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 00:02:25 ID:guslN5VO
>>636
知ってるよ、仙木の果実の頃からのファンだ

643 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 00:03:03 ID:uze4NSmt
なんという寸止めw

644 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 00:04:57 ID:QzHN9Ipn
>>639
フレェェェェイムゥゥゥ!!

645 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 00:05:48 ID:7BUdIoYF
>>636

> 宵闇眩燈草紙の虎蔵を召喚
なにその低気圧丸々一つ呑んだ天狗
基本が隠匿術だか隠器術で隠してる刀を引っ張り出してズンバラリンの人だよな
巨大ロボット相手でも状況次第で張り合う奴。

646 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 00:08:13 ID:/6hS0jcC
>>641
投下なら空いてるんじゃないだろうか。タイトルも良いんじゃないだろうか。

>>645
更に芭蕉扇?も所有してるしな。

647 :使い魔の夢:2007/08/11(土) 00:08:19 ID:yxvCNczi
じゃスタオーさんの次、予約します。

648 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 00:08:57 ID:FAr0/x8K
>>641
既に登録されてないか?

649 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 00:10:15 ID:SHcUZOrf
>>641
もう作られてたみたいよ。
さっき、メニュー2にしか載ってなかったんで長編ページにもリンク載せといた。

650 :S−02 星の使い魔:2007/08/11(土) 00:13:23 ID:SJf47K3l
>>648
あれ? ……あ、メニュー2のとこにあった。
左メニューの【長編】【小ネタ】に入ってなかったからわかんなかった。失礼しました。
では、本編をば。



 クロードが目を覚ましたのは既にすっかり日も落ち、二つの月が空に昇った頃のことだった。
 なお、勢いに任せてクロードをKOしたはいいものの、結局一人では自室まで運ぶことが出来ず、
 見かねたギーシュが『レビテーション』でルイズの部屋まで連れて(運んで?)きたことを余談である。
 その際に気障ったらしい美辞麗句を無駄に繋げた口上を延々と聞かされたことはさらに余談である。

 そして、目を覚ましたクロードに、ルイズが使い魔の何たるかを講義するという現在の場面に至る。


「で、あんたには使い魔として働いてもらうわけだけど、
 使い魔は主の目となり耳となり……って、あんたは出来ないみたいね。
 本来なら、あんたが見たものは私も見えるようになるはずなんだけど」
「は、ははは……」

 心底ほっとした。
 そんなことになっては、迂闊に通信機も使えなくなるところだ。


「まあ、それはいいか。他には、主の望むものを見つけてくるのよ。秘薬とかね」
「秘薬?」
「硫黄やコケとか、ね。魔法を使うときに触媒になるものよ。
 他には、必要に応じて鉱石とかも取って来るの」
「う〜ん……ある程度内容を指定してくれれば、何とかなるかな?」

 薬草学や鉱物学には多少の心得が有る。あとはこの星の知識次第で何とかなるだろう。
 なお、クォッドスキャナーというご都合な代物が開発されるのは、もうしばらく先の話である。


「で、これが一番重要なことなんだけど、使い魔は主を守る存在なの。
 その能力でもって、主人を敵から守るのが一番の役目! ……で、腕に自信は?」
「まあ、人並み程度には」

 流石に父から預かった『アレ』は使えまい。
 仕官学校時代に白兵戦の訓練を受けている以上、及第点くらいはもらえるだろう。


「……40点ってところかしら」
「……厳しいなぁ」

 落第じゃないだけ感謝しなさい、とルイズは付け加える。
 それを聞いてクロードは頭を掻くしかなかった。
 こりゃ、母さんよりよっぽど厳しいや。

651 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 00:13:30 ID:WWFk76za
>>646
芭蕉扇じゃないだろ
天狗がもってたやつじゃなかった?

652 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 00:13:55 ID:bti28vxA
>>639
ヒトーもトカゲもーみぃなごぉろぉしいぃぃぃぃぃぃい!!!

653 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 00:14:33 ID:w3i89S12
これなら満点ね支援

654 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 00:16:04 ID:FAr0/x8K
とりあえずタイトル変更したいなら
避難所のwikiスレで管理人さんに頼んでみたら如何か支援。

655 :S−02 星の使い魔:2007/08/11(土) 00:16:34 ID:SJf47K3l


「そうね、あとは掃除に洗濯、その他諸々の雑用とかもやってもらおうかしら」
「そんなことまでやるのかよ!?」
「寝床と食事はこっちで出すのよ、当然でしょう。
 その程度で養ってあげるんだから、むしろ感謝してもらいたいくらいだわ」
「う、それを言われると……って、何で服脱いでるの!?」
「何って、着替えてるのよ。今日は色々と疲れたから早く寝たいし」
「いやいやいや、だからってお、お、お、男の目の前で着替えるってどーなんデスカ!?」
「ガタガタうるさいッ! 第一、貴方は平民でしょう。
 何で私がそんなことに気を使う必要があるわけ?」
「ぶぶぶぶぶ部下の精神衛生管理も主の務めであると思われます、サー!」
「あんたは部下じゃなくて使い魔でしょうが!」








    ……十数分後。








「すー……すー……」

 ルイズが安らかな寝息を立てていることを確認し、クロードは盛大に溜息を吐く。
 邂逅初日からこの騒ぎ、先が思いやられる。
 この星に胃薬はあるか、メディック。やさしさも半分ブレンドしておいてくれ。

 とはいえ、何時までも頭を抱えているわけにもいかない。
 今のうちに確認しておかなければいけないことがある。
 クロードの顔つきはこれまでの年相応の穏やかな少年のものではなく、
 冷静で明晰、現実的な地球連邦軍少尉のそれに変わっていた。

「ええっと、通信機は……反応無しか。相当な辺境の星系に飛ばされたんだな」

 覚悟はしていたが、突きつけられた現実にクロードは落胆を隠せない。
 宇宙は広い。あまりに広い。
 辺境とは言うものの、地球連邦そのほかの技術を持ってしても把握出来るスペースは所詮ほんの一握り。
 未知の空間の方が遥かに広いのである。
 出来る限り早いうちに、地球連邦関係者の艦が周辺空域を通りがかることを祈るしかない。

 Gや大気の組成は地球とほぼ同じらしい。
 どのくらいの期間を滞在するのかわからないこの状況で、
 運動能力や体調管理等に特別な制限がかからないのは、正直言ってかなり助かる。

(当面は、この星で生活していくしかないか)

 一つ大きく息を吐いて、通信機をジャケットのポケットに収納する。


 そして、最後に。


656 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 00:16:41 ID:/6hS0jcC
>>651
確か3巻辺りで馬呑ツーが「芭蕉扇」と言い、虎蔵が「おうきごおう(漢字忘れた)」だと言い返してたんで、芭蕉扇?と言ったんだ。すまん。

657 :S−02 星の使い魔:2007/08/11(土) 00:18:50 ID:SJf47K3l
「フェイズガン……使うことにならないと良いんだけど」

 父から預かった、地球の生んだ科学の結晶たる携帯兵器が、ニつの月光を浴びて鈍く煌く。
 目標の位相空間を相転移させ、分子レベルから破壊する小型光線銃。
 直撃させれば、対策を施していない戦闘マシン程度なら一撃で吹き飛ばす破壊力を有する。
 この世界において、紛うことなきオーバーテクノロジーである。


 こんなもので、人を撃ったら?


 クロードは唇を噛む。
 当事者の命に関わる事態に限定して、現地民を含めた原生生物を抹殺する権利は保障されている。
 魔法が文化としてここまで一般に浸透しているこの世界において、
 武器として魔法が利用されていることは当然と考えておいたほうがいいだろう。
 対紋章術師を想定した訓練も受けてはいるが、それもどこまで役に立つかは甚だ怪しい。

(……だけど、僕だって死にたくない)

 軍に入った以上は覚悟していたはずのことだが、改めて考えると身が震える。
 死にたくなければ撃つしかない。

 誰かが言った。
 戦場とは誰もが等しく生と死の狭間をたゆたう、この世で最も平等な世界であり、宇宙を貫く真実にして神聖なる空間であると。
 性別も、人種も、特定の器官の有無も、生まれた星も、何も無い。
 力のあるものが生き残り、力の無いものが死んでゆく。
 それは時に腕力であり、技術であり、魔法であり。
 或いは時に知恵であり、肝っ玉であり、運であり─────

(……駄目だな、考えが嫌なほうばかりに行ってしまう)

 今はせいぜいそんなものが必要な事態が起こらないよう、
 この世界の神とやらに平和を祈らせていただくしかあるまい。
 祈りで世界が平和になるなら、そもそもこんなものは不要だろうが。

 頭を振り、よろよろと立ち上がって窓を開き、窓辺に肘をもたれかけさせる。
 吹き込む風は少し冷たく、腫れた顔にはむしろ心地よい。
 夜の帳の下りたハルケギニアの空には雲一つ無く、赤と青、二つの月が静かに輝いている。

658 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 00:20:33 ID:46+Gd2dX
支援

659 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 00:20:34 ID:7BUdIoYF
平崎天神
奇峰伊予ヶ岳に住まいし大天狗!
太郎丸より継ぎし大うちわ!!
妖嵐暴風を巻き起こす!

とか書いてあるね支援

660 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 00:20:43 ID:5KtwD/Gz
支援ー

>>636
知ってるっつうか大好きだ!
>>645
"異界の"が抜けてる…

崑崙道士馬呑吐(字が有ってるか自信無い)は良いな、ドリルクラッシャアも出来るし。
だがラスキン卿も捨てがたい
空間転送で召喚されるクスィー・アンバーとか最高じゃないかい!?

661 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 00:21:02 ID:SJf47K3l
 いつだっただろうか、両親とともに見上げた空を思い出す。
 あのときの月は一つきりだったけれど。

(父さん、母さん……心配してるだろうな)

 誰よりもクロードを愛し、大切に思っている両親。
 学者としての見栄や提督としての世間体ではなく、親として心から心配しているはずだ。
 二人は、そういう人間だから。
 能力が優れているだけでなく、心から尊敬出来る人格の持ち主でもある。

 だからこそ、重い。
 己の心がひどく醜く思えてしまうほどに。

(……やめよう。きりが無いし、意味も無い)

 口の中で呟き、窓を閉める。
 明日からは使い走り……もとい、使い魔としての生活が始まる。
 今更どうしようもないことを今更ぐじぐじと悩んでいても、睡眠時間が無駄に削られるばかりである。
 朝っぱらから小さくも横暴なご主人様の機嫌を損ねるのは、精神衛生上たいへんよろしくない。

 手を枕にして石の床に横たわる。
 皮膚には冷たく、骨格には堅いその感触は、お世辞にも快適とは言いがたい。
 だが、ルイズと同様に色々あって疲れていたのか、クロードもじきに夢の世界へと誘われていった。

 長い一日が終り、新しい生活が始まる。







───────────────

いじょ、投下終了。
登録されてるとすると……ホントにタイトルどうしよう……

662 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 00:23:47 ID:46+Gd2dX
更に支援……?

663 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 00:24:42 ID:VZB3zO4i
保管対象外希望で投下はOKなのかなこれ

664 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 00:25:07 ID:bti28vxA
お疲れ様

フェイズガンは節約すればワルド戦まで使えそうだね

665 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 00:25:51 ID:3AfY6zuo
>>638
そんな事良いそうな展開もあったが、また凄い所を持ち出してきたなw

>>640
確かに呼び出すだけを考えるとデブの方が良いし、
使い魔をやることを考えると難儀している女性を捨て置かないラスキン卿のが良いんだが、
オチまで考えると"呼び戻し"てくれる人がいる虎蔵のほうがな


意外と知ってる人が多くて嬉しい
ちょっと頑張ってトライしてみるわ
確実に俺TUEEEEEEになるだろうけど

666 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 00:26:58 ID:7BUdIoYF
何故か忘れられてるジャックとジュネは俺の嫁
ジュネが単体で召喚されたら悪魔憑きの力は使えるんだろうか?

667 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 00:29:01 ID:46+Gd2dX
クロードの人GJ。
次回からもう少し動きが出て来るのに期待してたり。

>>665
虎蔵は低気圧が勝手に発動する仕組みだから頑張れ。楽しみにしてる。

668 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 00:29:37 ID:Et+Ns0LI
>>666オメ
宵闇の頃はどうなってるかは分からんが、ジュネ一人でも使えるよう調整した道具だか、
『お伺い』のアンチョコを仙木の果実でもらってたはず。


669 :使い魔の夢 1/6 :2007/08/11(土) 00:30:11 ID:yxvCNczi
>S−02 星の使い魔 さん
 GJです。
 クロードカコイイ!

 では、投下します。

「品評会? 」
 隠してあったバイクを言われるがまま走らせながら巧は聞き返した。
「そ、春に召喚した使い魔達のお披露目がもうじき行われるのよ」
 ヘルメットを被って巧の後ろにしがみ付いているルイズが答えた。
「品評会では使い魔は必ず何か一つ芸を見せないといけないの。
 サラマンダーなら火を噴いてみたり、風竜なら空を飛んで見せたりとかね」 
 その品評会で使い魔は何か隠し芸でもする必要があるのか、ルイズの使い魔は自分だ。つまりは…… 
「冗談じゃねぇ。俺は芸なんてもってないし、大体、そんな見世物みたいな真似できるか」 
「そういうと思ってたけど、嫌でもやってもらうわ。品評会を欠場するなんてこの上ない大恥よ。
 あんたのご主人様は私、その私に恥をかかせたらどういうことになるかわかってるんでしょうね!?」
 ルイズはそう言って、巧の腰を強く締め付けた。
「……ッ! 分かったからやめろ。 
 で、その品評会とこれから行く買い物とどんな関係があるんだ? 」
「剣を買いに行くのよ。あんたにはそれを使って剣舞を披露してもらう事にするわ」
「剣舞? 」
「あんたにできそうなのはそれ位でしょ。変身を見せれば文句ないって思ってたけど、
 よくよく考えてみたらそれってあんたが凄いんじゃなくてあのベルトが凄いってことじゃない。
 それとも何? あんた自身、他に人様に見せられるような芸でも持っているの? 」
「アイロン掛けなら多少な」
 巧は少し得意げに答えた。
「ハァ? 何、それ!? ふざけないで! 」
 機嫌を損ねたルイズは巧の腰を再び強い力で締め付けた。

「いい事、さっさと剣を買ってさっさと学院に戻ったら、さっさと剣の練習をみっちりやりなさい!
 もう品評会まで日数がないの、死ぬ気でやらないと絶対許さないんだから! 」

 学院からバイクを走らせること一時間半、
 ルイズと巧の二人はトリステイン城下町トリスタニアの駅に到着した。
 
「剣ならこいつがある、お前だってあの時見たろ。いちいち買いに行くことなんかない」
 きつく締め付けられた腰を撫でながら、巧は左ハンドルを指差した。
「わかってないわね、品評会なんてとどの所はケチの付け合いよ。
 ちゃんとした普通の形の剣を使ってやらないと、何かと文句が飛んで減点になるんだから」
 着いたなり直ぐにバイクから降りて先を行くルイズが平然と言った。

 使い魔の夢 

670 :星の海の人:2007/08/11(土) 00:30:31 ID:SJf47K3l
……すわ、2話の時刻設定間違っちょる〜!?
目覚めたのが夜中なんだから、2話中で『星空』なわけないじゃん!
修正して避難所に落としてきますo......rz

ついでにタイトルのことも相談してきます。

671 :使い魔の夢 2/6 :2007/08/11(土) 00:32:25 ID:yxvCNczi
 何処かのテーマパークのような白い石造りの町並み。
 声を張り上げて肉や果物、野菜を売る商人達の姿。
 道端に溢れている妙な物ばかりを並べた怪しい雰囲気の露店。

 初めて見る異世界の城下町は、無感動な巧の目にも新鮮に映った。
 
「キョロキョロしないの、ボーッとしてる間にお金擦られちゃったらどうするのよ」
 前に進むルイズが立ち止まって辺りを見回している巧を叱り付けた。
「そう言うんなら、お前が財布持てよ」
 ぎっちりと金貨が詰められた財布は巧の上着の中にあった。
 財布は下僕が持つべき、と言われて、無理矢理押し付けられた物だ。
「二度も同じこと言わせないで、そういうのは下僕であるあんたの役目って決まってるの。
 これから入る路地裏には危ないのがゴロゴロいるんだから、もっと気を引き締めなさい」

 ブルドンネと名のついた通りを歩いている途中、ふとした会話が耳に入り足を止めた。

「どうよ、最近? 」 
「上がったりだわ。どこぞの『土くれ』さんが頑張ってくれてるお陰で、さっぱり客が来やしない」
「『土くれ』? あんなのただの貴族狙いの物取りじゃねぇか」
「知らねぇのか、狂乱の……、何だったか、訳分からん輪ッか手に入れてからだよ。
 手当たり次第腕が立ちそうな奴等を殺し回ってるそうだ、メイジ、剣士、傭兵、問わずな。
 おっかなくてみんな家に引っ込んじまった」
「殺しねぇ……、どうせやるならあの『鳥の骨』でも殺ってくれねぇかなぁ」 
「だなぁ。そうだ、聞いたか? 『鳥の骨』って言えば……」

「また、ボケーッとしてこの犬は! 行くわよ! 」
 ルイズが突っ立ったままの巧の腕を掴んで引っ張っていった。
(……狂乱の、……輪っか、……殺し、……『土くれ』)  
 さっきの話に出てきた幾つかの言葉が、喉に刺さった魚の骨のように引っ掛かっていた。

 目当ての武器屋は狭い路地裏を進んで四辻に出た所にあった。
 剣の形をした銅製の看板が目印のようだ。

 店の中は昼間だというのに薄暗く、ランプの灯りがともっていた。
 
「旦那。貴族の旦那。うちはまっとうな商売してまさあ。
 お上に目をつけられるようなことなんか、これっぽっちもありませんや」 
 店の奥で、パイプをくえていた親父はルイズを胡散臭げに見つめ、
 紐タイ留めに描かれた五芒星に気付くと、パイプをはなしドスの利いた声を出した。

「客よ。こいつの使えそうな剣を選んで頂戴」 
 ルイズは巧の方を指差して張り合うように答えた。

672 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/11(土) 00:32:27 ID:aEecf+Q4
支援!

673 :使い魔の夢 3/6 :2007/08/11(土) 00:34:10 ID:yxvCNczi
 少しの間奥に引っ込んで戻ってきた店主は
 巧の体格に合わせたレイピアを持ってきて薦めたが、見栄えに拘るルイズは頑なにこれを拒否した。
 再び奥に消えた主人が戻ってきて見せた物は、
「店一番の業物でさ。貴族のお供をさせるならコレ位は腰から下げて欲しい物ですな。
 といっても、やっこさんなら、背中からしょわんといかんですな」
 一・五メイルはあろうかという見事な大剣だった。
 柄は両手で扱えるように長く、立派な拵えがしてある。
 ところどころに宝石が散りばめられ、鏡のように両刃の刀身が光っている。
 確かに店一番と太鼓判を押すだけの事はある。
「これでいい?」
 すっかりその大剣が気に入ったルイズは巧に確認を求めるが、
「どれだっていいじゃねぇか。似たようなモンだろ、全部」
 その辺に置いてあった短剣を手にとっては戻しを繰り返す巧は興味なさげに返した。
「真剣に考えて、今から買うのはあんたの護身用のも兼ねてるんだから」
「護身用って何だよ?」
「今は銃一丁で何とかできてるけど、ギーシュの時みたいに取られちゃったらどうするの?
 あんただって手持ちの武器は多くて困る事はない筈よ」

 その時、乱暴に積み上げられた剣の中から声が聞こえた。
 
「やめとけやめとけ、そんなヒョロイ体した坊主には幾ら武器持たせたって無駄だよ」

 ルイズと巧は声の方を向いた。店主はまたかと頭を抱えた。

「ハッ、おめぇみたいなのは棒っ切れでも振ってりゃいいんだよ!
 そいつがわかったら、そこの貴族の娘ッ子と二人仲良く帰っちまいな! 」

「ああ、そういうことね」
 事態を飲み込めたルイズがつかつかと積み上げられた剣のほうに近づき、その中の一本を掴み取った。 
「て、てめぇ、そんなガキの手で俺様に触るんじゃねぇ! 」 
「やっぱりインテリジェンスソードじゃない」
 その声は、ルイズの掴んだ錆の浮いたボロボロの剣から発せられた。
「嘘だろ!? 喋ってたの、そいつかよ!? 」
 巧は驚きの声を上げる。
「今更何驚いてるのよ、あんたのマジックアイテムだって喋ってるでしょうが」
 呆れ顔で言ったルイズはこれ以上手を汚したくないのか、持った剣を巧に手渡した。
「離しやがれ! 剣をまともにふれねぇような小僧が……、ん?」
 さっきまで騒がしかったその剣は、巧を観察するかのように急に黙りこくった。
「…………おでれーた、見損なってた、てめ、『使い手』か」 
「……」
「ふん、自分の実力も知らんのか。まぁいい。てめ、俺を買え」
「…………嫌だね」 
「何だと!? 」
 この展開はさすがのインテリジェンスソードでも予想外だった。

「お前うるさいんだよ、やかましいのは一人で充分だってのに」
「ちょっとそれ誰の事言ってるのよ!? 誰がやかましいのよ!? 」
「さぁな、誰だろうな」
「大体ね、あんたがボサッとしてたり頼りなかったりするからでしょーが!
 私だってねホントはグダグダ小言ばっか言いたくないのよ! けど、あんたが……」
 
 ここが何処かなどお構いなしで激しく言い合う二人の客。 

674 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 00:35:43 ID:7BUdIoYF
其は骨を包み 肉を包み
其は気を裂き 石を砕く者
汝は鎧 黒鉄の鎧
汝は銀矛 血濡れの矛也

ここまではジュネ単体でやってたな
悪魔キックとかはジャックが呪文唱えてたけど

675 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/11(土) 00:35:43 ID:aEecf+Q4
支援します!

676 :使い魔の夢 4/6 :2007/08/11(土) 00:36:16 ID:yxvCNczi
 マズイ、この状況は。どうみてもマズイです、本当にありがとうございました。
 このインテリジェンスソード、デルフリンガーは自身に浮かんだある予感に困惑していた。

 今、このまま放置プレイくらって自分をこの連中に買ってもらわないままだと
 もう自分にスポットライトが当たる事はないんじゃないか。
 このままこの武器屋の片隅で『いらない子』として一生を終えてしまうのではないか。
 
 イヤだ。それだけは絶対にイヤだ。
 六千年生きてきたその剣は知恵を振り絞り、目の前の男に話し掛けた。
 押して駄目なら、引くまでだ。

「お、オメェ、良く見ると結構な男前じゃねぇか」
「……何だよ、急に? 」
 キョトンとしてデルフリンガーを見つめる男。
「お前さんのことだよ、マジでいい男前だ。場数も踏んでるみたいだしな、腕の方もかなり立つんじゃねぇか。
 そうさ、例えドラゴンが相手でもあんたの前では一撃でやられちまうだろうな。すげぇぜ、旦那!」
「……止してくれ、もういい」
 照れてしまったのか、真っ赤になった顔を背けて指でポリポリ掻いていた。

 デルフリンガーの策は功を奏した。 
 元の世界では「バカ」とか「最低」とか言われ続けてきたこの男、
 乾巧は実はおだてには滅法弱かった。

「あんた何ノせられてるのよ! 見え見えのおだてじゃないの! 」
「オメェは何だ、エライ美人さんだなぁ」
「え? 」
「この国の姫殿下もなかなかのもんだって聞くけど、いやはやあんたには敵わないだろうねぇ」
「そ、そうかしら、私がそんな、姫さまよりキレイだなんて……」
 どうしましょうと両手を頬に当てて、赤らめる娘。

 デルフリンガーの策はやっぱり功を奏した。 
 魔法学院では「ゼロ」とか「ゼロ」とか言われ続けてきたこの娘、
 ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールもまた実はおだてに滅法弱かった。

 そんなこんなの乗せ言葉ですっかり気を良くした男女は置いてけぼりの主人に同時に言った。

「「親父、こいつ頂戴」」

 男の背中にしょわれて、変な形した鉄の馬で帰路につく途中、

「いつもなら新金貨五百の所を、私がすごい美人だから三百でいいですって。
 私たち本当にいい買い物をしたわね」
「かもな」
 
 ごめんなさい、ごめんなさい、ホントは俺、新金貨百で良かったんです。
 
 そんなことは露知らず、顔を見合わせて笑い合う二人。 
 
 こんなアホな連中に買われて本当によかったんだろうか。

 デルフリンガーの不安は尽きなかった。

677 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 00:36:35 ID:en1TPDwm
こっちの武器屋はまともだw
支援

678 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 00:37:41 ID:46+Gd2dX
この二人は本当にツンツンしてるなw

679 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 00:38:08 ID:VF/AHJ0o
アホの子二人支援w

680 :使い魔の夢 5/6 :2007/08/11(土) 00:38:17 ID:yxvCNczi
 日々は瞬く間に過ぎてゆき、春の使い魔品評会は実に低いテンションで開催されることとなった。

 特別審査員として来場する筈だったアンリエッタ王女殿下が
 流行り風邪をこじらせてしまい、欠席されることとなったからだ。
 代わりに出席することになったのが国民からの人気がやたらと低い枢機卿『鳥の骨』マザリーニ。
 清楚可憐なトリステインの華と謳われたお姫様ならともかく、
 何が悲しくて痩せこけた四十過ぎの親父の前で張り切って芸など見せなくてはいけないのか。
 特に一部男子のモチベーションの低さは露骨に使い魔への態度にも現われ、 
 ひたすらにショボい芸しか見せる事が出来ず、萎えきった雰囲気でお披露目は執り行われていった。
 
 そして、ルイズたちの番となった。 

「いいわね、お辞儀するだけよ。余計な事は一切しないで」
「ああ、わかってる」

 この日に至るまで巧は剣の練習を行う事が殆ど出来なかった。
 使い魔のお披露目と関係のない他の学年からの決闘の挑戦は絶えることがなかったのと、
 洗濯、掃除、着替えといった一日の雑用も継続してやらされていたからである。
 怪我と疲労でガタガタの巧の体では剣を握る事すらおぼつかなかった。
 
 そんな様を見るに見兼ねたのか、
 ルイズは巧に取りあえず品評会では挨拶だけして戻るようにと命じた。

「さ、行くわよ」
 
 そうして出てきた自分達には嘲笑と嘲りの声しか聞こえなかった。
 使い魔の種類は平民とルイズが言えば、流石は『ゼロ』と喝采の声が沸きまくりだった。
 大勢の観客達の笑いの的になりながら、逃げるように会場を後にした。

681 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 00:38:49 ID:7BUdIoYF
投下にかぶったな失礼支援

682 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 00:38:52 ID:46+Gd2dX
と思ったらあっという間にデレおった……支援。
しかしフーケさんが壊れてきとるみたいだなぁ。

683 :使い魔の夢 6/6 :2007/08/11(土) 00:40:37 ID:yxvCNczi
 とにかく人の目から逃れたくて、ルイズと巧の二人は会場からはるか遠く本塔の中庭を歩いていた。
 
「全く、あんたのせいで大恥かいたじゃないの」
「あのなぁ、お前、人にやることやらせといてかける言葉がそれかよ」
「あぁなんて可哀想な私! こんな冴えない平民が使い魔だなんて、神様は私を見放したのかしら!?」
 ルイズは芝居がかった仕草で手を合わせて、天に向かって嘆きの言葉を述べた。
 どーしようもないな、この女は。
「おいっ! 聞けよ、人の話……、な!? 」
 
 あれは何だ。
 
「ねぇ、何やってるの、え!?」 
   
 ルイズもまた見てしまったようだ。 
 
 本塔を殴りつけようとする余りにも大きな人の影。

「あんな大きさのゴーレム、ありなの!? 」

 そうだ、確かに三十メートルはあるだろう大きさの土の巨人。こいつも驚くべき代物だ。

 だけど違う。

 俺が本当に驚くべきなのはその肩の上に乗っている奴なんだ。
 
 何であいつがこの世界にいるんだ?
 
 あのベルトはこの世界にはない筈なのに……! 

 何で、お前はそこにいるんだ!? 

「デルタ……! 」 

684 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 00:41:06 ID:VF/AHJ0o
マチルダ姐さん・・・
ベルとになんか負けるな、テファを思い出すんだぜ支援

685 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 00:41:26 ID:n1lghWNf
せっかくだから支援するぜ!

前に妄想して欝になったDOD小ネタを製作中
書くのが拙い上に遅い、上手に書いてる皆さんの才能が羨ましい
ところで、バッドエンドと滅亡エンド、どっちが良いだろうか

686 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/11(土) 00:41:30 ID:aEecf+Q4
支援しまーす!

687 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 00:41:53 ID:bePX/bjf
>>656
馬呑吐は中華系みたいだから自分の知識と照らし合わせて芭蕉扇と言ったんだろう。
虎蔵は大うちわって呼んでる。

688 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 00:43:05 ID:46+Gd2dX
ぐっじょー。本当にこの二人は仲が良いのか悪いのか。
原作の真理との関係を思い出すのはきっと気のせい。
そしてとうとう巧がハルケギニアで戦うモチベーションとなるであろうデルタとエンカウント。
次回も楽しみに待ってる。

689 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 00:43:35 ID:7BUdIoYF
ドラゴンオルフェノク召喚
と考えたが
コントラクトサーヴァントのキスでルイズが灰になっちゃう


690 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 00:44:21 ID:SHcUZOrf
>>685
そのいい方だとバッドエンドじゃない滅亡エンドなのか?

691 :使い魔の夢:2007/08/11(土) 00:44:33 ID:yxvCNczi
以上です。
デルフのはちと苦しい買わせ方だと思いますが、
こうでもせんと買わんと思いまして、あの二人なら。
支援、あじゅじゅしたー。

692 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 00:45:55 ID:n1lghWNf
>>690
どっちかってーと、滅亡しないバッドエンドを想定して松

693 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 00:46:16 ID:VF/AHJ0o
>>685
片方をここに、もう片方を避難所に
こうすれば一粒で二度美味しいぜ

694 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 00:47:18 ID:w3i89S12
バッドor滅亡って―――まぁ、DODでハッピーエンドはありえないけどさ。
簡単に滅亡してもらうよりはバッドエンドのほうがいいです、サー。


695 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 00:50:33 ID:LTLFVryn
1のテーマが「絶望」だったから2のテーマが「希望」になったんだろうな
と、小ネタ投下したいけど、予約どうなってる?

696 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 00:51:04 ID:bePX/bjf
宵闇の人、いっそのこと由貴彦さん召喚でよくね?w

697 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 00:52:05 ID:WWFk76za
>>696
メンテ大変ってレベルじゃねえぞ
動力ってねじ巻きだったか?
どうやったら、あそこまでの性能を出せるのやら

698 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 00:52:56 ID:46+Gd2dX
>>695
空いてるなら雑談は続いてない……はずだ。
ゆでに道は空いているはず。

699 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 00:53:07 ID:7BUdIoYF
>>656
「おうきごおう(漢字忘れた)」
央基五黄!
一白太陰九紫に太陽!
乾坤九星 八卦良し!!!
落ちよ怒槌 神鳴る力!!!
って書いてるし前後の動作から見ておうきごおうは呪文?の一部じゃないかな

700 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 00:53:07 ID:VF/AHJ0o
>>695
確かに2ではカイムとアンヘル救われたから「希望」だった
その後なんて俺は知らないぜ

進路オールグリーンじゃね?

701 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 00:53:39 ID:bePX/bjf
>>696
顔の皮が重要なんだきっと。
ってあれは意思を持たせるためのものかな?

702 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 00:53:51 ID:n1lghWNf
了解したっす、一応両方作るっす

>>691
お憑かれ様です!

品評会で、人型に変形して戦うアレなバイクもセットにすれば良かったのでは…w

703 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 00:55:34 ID:w3i89S12
ちょっとやそっとの雑談を気にしてたら、投下はできねぇわな。
投下を宣言しただけで、総員支援モードに入らせるような、神クラスの職人はごく一部だ。
気にせず投下し。なせぇ

704 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 00:55:37 ID:LTLFVryn
ではゴーゴー。5分ほどで書き上げたんでクオリティに期待はしないで下さい。

 「皆の心を一つに(以下略)」
 メアリが「このおっさん、いい年して恥ずかくないのか?」という痛い視線を向けられるようになれるくらい成長したこと
がまるで我が子の成長のように感慨深く思いつつ、真(確か主人公の名前を藤堂でペルソナの漫画を書いていた人が
ソウルハッカーズの漫画を書いたときの主人公の名前)は合体装置からその悪魔が出てくるのを期待して待っていた。
 が、ピロピローン…とデビチルのトラポートのような音をたてて召喚されるはずの悪魔は消失した。
 「「へ?」」
 と思わずヴィクトルとハモって間抜けな声が出る。何事か、と詰問するより先にパートナーの電撃がヴィクトルに襲い
掛かる。初対面の時はマントで防がれたが、今回は流石に気を抜いていたらしく直撃する。
 「特殊合体は必ず成功するんじゃなかったの?」
 倒れたヴィクトルの襟首を掴んで冷たい圧力をかけるネミッサ。あれ、なんで「結構クール」なの、「意外とセクシー」な
君はどこへいったのかなぁ。そういえばトモコの宿題の手伝いを頼まれていたよな。
 「真も現実逃避しないの!」
 振り向きざま叱咤とともにヘカーテの全力攻撃が脳天を直撃する。しかも満月かよ畜生。
 「またあの鼻の依頼を受けるなんて私はゴメンよ!あんたが駄目なら邪教のオヤジでもイゴールでもパラケルススでも
ゼットでもいいからとにかくやり直して!」
 「落ち着けよネミッサ。ほら、メッチーを見てごらん」
 「この馬鹿―――――!!!」
 合体専門のホテル・業魔殿はその日、電撃に包まれた。

 「えっと……あんた誰?」
 「「「「「ヒーホー!」」」」」
 ルイズは戸惑っていた。なんか呼べたのはいいが5体もいたのだ。色はあれだが氷の妖精みたいだけど…
 「ヒーホー!」
 「ヒーホー?」
 「ヒホ、ヒホヒホ!」
 「ヒーホー…ヒホヒホ?」
 「ヒホ、ヒーホー!」
 「「「「「ヒーホー!」」」」」
 可愛いのはいいけど、どれとコンクラント・サーヴァントすればいいのだろうか。
 「ミス・ヴァリエール、とにかくコンクラント・サーヴァントを――」
 「ヒッホー!」
 「ヒーホー!?ヒホ、ヒホヒホー!!」
 「ヒーホ!ヒーホーヒー!」
 「ホヒー!ヒッヒッフー!」
 「「「「「ヒーホー!!!」」」」」
 「やかましい!」
 思わず私の――失敗だけど魔法を直撃させるとそいつらは一発でダウンしてしまった。なんか一匹違うことを言って
いたような、じゃなくて、溶けかかってヘタレているのがなんか可愛い、じゃなくて。
 「弱すぎる…」
 ルイズは某復活が趣味な死の商人ver.2002みたいな台詞を思わず呟いた。

 後日、ギーシュとの決闘が行われた。
 それまでにキュルケが「可愛いから一匹頂戴」と詰め寄って来た時に前世の記憶があったのかダメージを受けないのに
炎を怖がったり、シェスタが「か、可愛い…」と言ってやっぱり一匹持って行こうとしたり、契約のルーンの熱が実は万能
ダメージでまたダウンしたりと、一波乱も二波乱もあったのだがルイズの精神的健康の為に割愛する。
 ギーシュも「ヒホー?」とつぶらな瞳で自分の落し物を渡そうとしたり、怒りの矛先を向けたら涙目でこちらを見上げて
きたフロスト達に決闘を申し込んだ自分が何だかすっごく小物で悪者なようが気がしているが、展開上仕方ないと諦めて
いた。

>>630、こんなんでどう?

705 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 00:57:27 ID:xtp+m6EG
まとめwikiでメニュー2から五作品以下の作品が消えたんだけど
誰か理由知らない。


706 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 00:57:50 ID:KtrUte81
う〜ん。
まとめサイト、長編の5p以下と小ネタ一覧をトップからのリンク消されたようだけど
元のほうがみやすくないかい?

707 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 00:58:32 ID:mPlQ2FHW
右がながくなっちゃうのよね〜。


708 :ゼロの使い魔・ブルージュ編:2007/08/11(土) 00:59:01 ID:PHa8kEMO
かなり原作からかけ離れたんだけど……投下予約して良い?

709 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 00:59:12 ID:KtrUte81
あ、お預かり品一覧も消されてる…

710 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 01:00:16 ID:7BUdIoYF
フロスト乙
フロストは今のところジャックフロスト
キングフロスト
フロストファイブ
ジャアクフロスト
で全部だったかな
イチゴフロストやハワイフロストが単体でいたような気もする

711 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 01:00:33 ID:Ulg3e2VG
運営スレで話題でてるよ

712 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 01:00:37 ID:kn8C0gTD
……ゴメン、長編で読みたくなったな、フロスト5.
タイトルは『ゼロ、フロスト5!』とか(プ@@@アっぽくね?)

713 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 01:00:50 ID:CjN/czMZ
go go go

714 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 01:01:07 ID:bePX/bjf
イケブクロの帝王は有能すぎるw

715 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 01:01:18 ID:46+Gd2dX
>>708
空いてるよー。

716 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 01:01:56 ID:3AfY6zuo
>>696
操with由貴彦さんで、「ま゛ッ」とかも楽しそうだが
彼女はつかみ所が無さ過ぎるぜw


717 :ゼロの使い魔・ブルージュ編:2007/08/11(土) 01:02:17 ID:PHa8kEMO
じゃあ投下させて貰います。
相も変わらず、ゲームと効果が少々違うのは仕様。
「『魔鏡』?」
「魔法を反射する、生きた鏡だ。
 死んでもその効果は残ると聞いたことがある。どうもそれらしいな」
「じ、じゃあ……どうするのよ?」
「君は術士?」

ルイズの疑問を遮る形で、緑色の髪の少女が問いかけてくる。
ルイズが不機嫌な表情をするが、その少女は意に介さない。

「そうだが」
「なら、『フラッシュファイア』ぐらいは使えるでしょ?」
「使えるが、無理だぞ」
「何故?」
「見てみろ」

と、ブルーはゴーレムを示す。左手にギトーを捕まえていた。
そのまま、巨体を動かして森の奥へ去っていく。
ルイズが叫び声を上げる。

「ギ、ギトー先生ぇー!?」
「『フラッシュファイア』を使うなら、人質ごと焼かなければならなくなる」
「そう……それは困ったね……せめて剣があれば何とかなるんだけど」
「ならこれを使え」

ブルーはそう言うと、右手に持っていたデルフを少女に手渡す。

「ちょ、相棒!?そんなにあっさり渡されると俺寂しいな」
「……あんまり使いたくないけど……まぁ丈夫そうだし、無いよりは良いか」

と、デルフを少女が受け取ると、デルフは黙り込んだ。
武器屋の時のようである。

「おでれーた。嬢ちゃん人間か?」
「半分違うよ」

訳のわからない言葉に、周囲の人間が困惑する。

「まーいい。剣の腕は確かみたいだしな!」
「……けど、君はどうするの?術が使えないんじゃ……」
「こうすればいい」

ブルーは右手を前に突き出し、唱える。

「『光の剣』」


718 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 01:02:29 ID:ws8FwhAy
>>704
GJ!!
フロストファイブは万能系の魔法以外は反射だから
ワルド戦は自分の魔法で自滅!!

719 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 01:02:29 ID:WWFk76za
>>714
最終的に雷撃、衝撃、万能以外ほとんど受け付けなくなるからな

720 :ゼロの使い魔・ブルージュ編:2007/08/11(土) 01:03:23 ID:PHa8kEMO
すると、眩いばかりの光を放つ剣が、彼の右手に出現する。
デルフがその剣を見て言う。

「……おでれーた。俺の必要なさそーじゃねーか」
「お前は飾りだ」
「相棒ってば酷い」
「えーと……私はどうすればいいのかしら」
「キュルケを介抱しながら馬車で待っててくれ」
「……嫌だけど、解ったわ」

そう言うと、ルイズは倒れているキュルケに向け走り出す。
少女が、ブルーに対して言う。

「私はアセルス。君は?」
「ブルーだ」
「そう、じゃあブルー、行くよ!」

二人は駆け出……さなかった。
ブルーが一言言ったからである。

「ちょっと待て」

アセルスは駆け出そうとしたので、バランスを崩して転ぶ。
立ち上がりながら、ブルーの方を向き恨みのややこもった目をしながら言う。

「何で止まるの?」
「あのゴーレムは再生する。術者を倒した方が手っ取り早い」
「だけど、どうやって探すのさ?」
「タバサ」

ブルーは、さっきからずっと黙っていた少女に話しかけた。

「俺達があのゴーレムを食い止めてる間に、
 術者を見つけ出してくれ」
「わかった」

そういうと、いつの間にか控えていた雷竜にまたがり、飛び去る。
それを見届けてから、アセルスは言う。

「可愛い子だな」(それじゃあ行こうか)
「何を言ってるんだ?」
「……い、いや、何でもないよ」

二人は駆けだした。

721 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 01:03:53 ID:SHcUZOrf
>>704
>(確か主人公の名前を藤堂でペルソナの漫画を書いていた人が
>ソウルハッカーズの漫画を書いたときの主人公の名前)

の部分は前書きにした方がいいんじゃない?
文中にあると読む時にテンポを崩されて読みづらくなる。

722 :ゼロの使い魔・ブルージュ編:2007/08/11(土) 01:04:48 ID:PHa8kEMO
『土くれのフーケ』は焦っていた。計画が丸つぶれである。
『火返しの鏡』はすぐに効果が解ったのだが、
『盗賊の指輪』は使い方も解らない。
そのための計画を立てたのだが、訳のわからないガキに邪魔された。
それだけならまだ何とかなったのだが、何故か撒いたはずの魔法学院からの追っ手まで来た。
最悪である。このまま計画を実行しようものなら、確実にばれること請け合いである。

「畜生……だが、一応あんた達に教えて貰うとするよ」

ゴーレムの去った方向に暫く駆けていくと、
見るからに怪しい小屋があった。思わず言ってしまう。

「ブルー……どう思う?」
「アセルス、どう思う」
「…………」
「…………」

二人とも微妙な雰囲気のまま黙り込む。

「まぁ、罠でも大丈夫でしょ」

アセルスは小屋に向け歩き出す。
ブルーもその後に付いていった。
小屋のドアを開けると、擦れるような音がした。
中は埃まみれで、テーブルが一つあるだけの簡素な小屋だった。
テーブルの上に小箱が一つ置いてある。
アセルスは周りを見回して何かを探していたようだが、
どうやら見つからなかったのか、少し落胆した表情を見せる。
ブルーは、小箱に近づき、そのふたを開けてみる。
中には、一つの指輪が入っていた。

「これが『盗賊の指輪』か?」
「それが貴方達の目的?」
「あとは『魔鏡』だな」
「そう……」

と、突如轟音がして上から光が差し込む。
何事かと思い上を見上げると、先ほどのゴーレムが此方を見ていた。
アセルスが小さく言う。

「好都合ね」
「……そうか?」

ブルーが突っ込む。

723 :ゼロの使い魔・ブルージュ編:2007/08/11(土) 01:05:53 ID:PHa8kEMO
ルイズはおとなしく馬車で待っていることをよしとしなかった。
元々、ろくに魔法が成功しない自分である。
『魔鏡』と言うものは知らないが、自分には関係ない。
ただ、杖に誓いをかけた以上、後ろで引き下がっているだけで済ませるつもりはない。
彼女は武器屋で手に入れた細身の剣と、
自らの杖を持つと、ブルー達が駆け去った方へと走りだした。

タバサは自らの使い魔と共に、その方向へと向かった。
ゴーレムは使い魔と違い、感覚を共有することなどは出来ない。
ならば、術者はゴーレムの近くにいるのが当然である。
故に、今轟音がした方向へと飛んでいるのであった。

ブルーは剣を持つと、左手のルーンを見た。
光っている。決闘の時のように、身体が軽くなる。
恐らく、『魔鏡』はゴーレムのどこかに埋め込まれている。
ギトーとか言う教師は、背中に埋め込まれていた。
『土くれのフーケ』が『魔鏡』の詳細の効果を知ってるかどうかは知らないが、
知っているのなら人質の近くに埋めるだろう。
そう考えながら、ブルーは飛んだ。

アセルスは戦っている間のゴーレムの姿を思い出す。
何処にも『幻魔』は刺さっていなかった。
なら、どこかに埋まっているか、もしくは術者が持っているか。
取り敢えずは、目の前のゴーレムを倒すことを考えた。

フーケは仰天することになる。
小屋の中に誘い込んださっきのガキが
おかしいことはさっきまでの戦闘で解っていたが、
今度はそれ以上であった。
剣でゴーレムが次々とバラバラにされていく。
幸い再生は間に合っているものの、それがなければとっくに小山になっているだろう。
フーケは秘策を出すことにした。

「これは、後がきついんだけどね……仕方がないねぇッ!」

そう言うと、長い呪文の詠唱を始めた。

724 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 01:06:27 ID:7BUdIoYF
名前参考 漫画版ソウルハッカーズ
とでも最後のほうに書いておけば()を丸ごと削れるな

725 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 01:06:28 ID:LTLFVryn
おい、MI6とカミキリムシに続いてユキダルマまで連載しろと言うのかwww
どうせならカブキチョウの帝王とおいらは大様をライバルにするかw

神威クラッシュ支援

726 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 01:07:01 ID:SHcUZOrf
>>705-706>>707>>709
勝手ながら試験的に削除してみました。
議論スレでの議論の結果しだいでいつでも元に戻せます。

727 :ゼロの使い魔・ブルージュ編:2007/08/11(土) 01:07:04 ID:PHa8kEMO
ルイズはゴーレムを目印に、走り続けていた。
右手の剣に力が入る。
そのゴーレムの近くまで寄ると、驚くものを見ることになる。
土のゴーレムが、徐々にその色と姿を変える。
土の茶色が、鋼の銀色に。
つまり、鋼のゴーレムへと姿を変えたのであった。

突如、刃が立たなくなる。
『光の剣』といえど、分厚い鋼を一太刀の元に両断することは出来ない。
途中で剣がはまり、抜けなくなる。

「ち……」

仕方なく、ブルーはさっきからとんでもない動きをしている少女に向け叫ぶ。

「アセルス!俺じゃ刃が立たない!ここは任せた!」
「ちょっ……私だって無理があるよ!」

その言葉は聞かずに、剣から手を放し、走り去る。

「おや……?」

フーケは、その走り去る男の姿を捉えていた。
その男の方が確か『指輪』を持っていたはずである。

「持ち逃げされちゃあ、たまらないね……」

恐ろしい敵から、小うるさい蠅に変わった少女を鋼の腕でなぎ払うと、
フーケは男を追わせた。

アセルスは再び殴り飛ばされていた。
鋼の拳はなかなかにいたかった。
受け身に少々失敗し、服が汚れ、擦り傷が所々に出来る。
その様子を、呆然と桃髪の少女が見つめていた。
そして、その少女が持っていた細身の剣に目を付ける。

ゴーレムに追われているブルーの姿を見つけると、タバサは急降下する。
そして、ブルーを使い魔にくわえさせると、そのまま飛び上がった。

728 :ゼロの使い魔・ブルージュ編:2007/08/11(土) 01:08:17 ID:PHa8kEMO
「クーン?」
「タバサ、それだよ、それ!」
「じゃべっちゃ……」
「それも、『指輪』だよ!」
「……え?」

フーケを倒すための全てのピースが揃った。
ブルーが叫ぶ。

「アセルス!今から何が起こっても『何もしないでくれ』!」

その声を聞き届けたアセルスは叫び返す。

「私の方には今あの鋼のゴーレムを倒す手段があるわ!」
「解った、なら合図したらそれを使ってゴーレムを倒してくれ!
 『魔鏡』もこの際構わん!」
「解った!」
「ア、アセルスって言ったかしら?何が起きるの?」
「……さぁ?」

フーケはさっきのやりとりに気を取られつつも、そのゴーレムと共に竜を追っていた。
倒せる、と言っていたが、鋼の身体に、
『火返しの鏡』を持った彼女のゴーレムを破壊する方法などあるものか。
大体、そんなことをすればギトーも無事では済むまい。
恐らく、こっちの注意を逸らさせるための策だ。
フーケはそう判断した。竜が地面に降り立ったのを確認すると、足を早めた。

クーンは、その指輪を手に持つと、呟く。

「指輪よ……」

そして、上へ放り投げた。
その瞬間、光が走り、彼らと、アセルスとルイズの姿がこの世界から消えた。

フーケは、降り立ったはずの場所に、標的がいないのを確認する。
どこかに隠れてるのかと思い、自らの目で探そうとする。
突如、右手を掴まれる。後ろには、指輪を持って逃げた青年がいた。

729 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 01:08:41 ID:VF/AHJ0o
タバサに目ぇつけるなアセルス自重ww支援

730 :ゼロの使い魔・ブルージュ編:2007/08/11(土) 01:09:25 ID:PHa8kEMO
「捕まえたぞ」
「……ッ!」

フーケは、自らのゴーレムの拳を青年へと向けようとする。
だが、その前に青年が叫ぶ。

「アセルス!恐らく『魔鏡』は人質の近くだ!」
「解った!」

空高くから、緑色の髪を逆立てた少女が、細身の剣を構えていた。

「『ファイナルストライク』ッ!」

次の瞬間、その細身の剣が輝き、放電を始める。
その剣がゴーレムに当たると、激しい音を立てて半ば程まで切り裂かれる。
その半ばほどで、『魔鏡』が刃を食い止めていた。
それも長くは保たず、魔鏡は砕け散る。
だが、それと同時に細身の剣も砕け散った。

「……はは!一時はどうなるかと思ったけど!まだ私のゴーレムは動けるよ!」

そう言い、止まっていた拳を再び振り上げ、青年に向けて再度振り下ろそうとする。
だが、それは何かよくわからない犬っぽい生物と、それが作っているらしい障壁に止められる。

「……なんだってぇ!?」
「これで詰みだ」

後ろにいる青年が、ルーンを刻む。
魔法使いでもないのに、何をしようというのか……
そう思ったが、次の瞬間思い知らされることになる。
ゴーレムの背中に埋め込んでおいたギトーが、突如『解放』された。

「……な」

もはや、驚きの声すらあまりでない。
だが、それでも障壁に阻まれていないもう一つの手を、振り下ろそうとする。
その前に、一つの声が聞こえてくる。

「『時間蝕』」

その声を聞いて、フーケの意識は停止した。

731 :ゼロの使い魔・ブルージュ編:2007/08/11(土) 01:10:27 ID:PHa8kEMO
終わり。
うわぁ。ルイズ側のキャラ役に立ってねぇ……

732 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 01:11:32 ID:LTLFVryn
>>712,>>721,>>724
タイトルと指摘サンクス!

白薔薇はいいのかアセルス支援

733 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 01:13:18 ID:7BUdIoYF
>>731
逆に考えるんだ
別の機会に見せ場を作ればいいと

734 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 01:13:24 ID:w3i89S12
時術は反則だよな、常考

735 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 01:14:24 ID:Ue5OKIXl
お前らここ人はたくさんいるんだからもうちょっと運営スレで意見だそうぜ
いくつか議題だされても全然話がすすまねぇ

736 :MOZ―ザ・ミラクル・オブ・ザ・ゼロ:2007/08/11(土) 01:16:05 ID:AWpDLfCA
予約なければ投下よろしいでしょうかー

737 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 01:16:27 ID:bePX/bjf
低気圧食った後の虎蔵は人間離れしたベアクローの使い手にフルボッコされてるのが笑える。
しばらく食事用意するからって土下座して食われるの回避してるしw

738 :ゼロの使い魔・ブルージュ編:2007/08/11(土) 01:18:41 ID:PHa8kEMO
やべ、飛んでる。
>>728>>729の間に、

「状況」
「指輪は見つけられたが、あの通りだ」

と、ブルーが指輪を示してみせる。
タバサはそれで解ったらしい。
が、彼女の使い魔が急に妙な様子になる。

739 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 01:19:18 ID:LTLFVryn
はっ、今気付いた!
>>704の後半を投下していない!
しかも書いたメモ張を保存してないよ!

ミラクル支援

740 :MOZ―ザ・ミラクル・オブ・ザ・ゼロ第六話:2007/08/11(土) 01:20:16 ID:AWpDLfCA
ゴーレムの一歩は大きい。
だが悲しいかな、鈍重ではあったのだ。
無論、ターシェルには敵わなかった。
ゴーレムが巨体を揺らしながら走るのだとすれば、ターシェルは両手を振り、まるでアスリートの如く走った。
みるみるとゴーレムの背中が近づき、大抵の魔法なら射程距離に収められる状態だった。

「ターシェル!」
『御意』

ターシェルが肩にのった二人を少しだけつまみ、振り落とさないようにして

『フンッ!』

上空へと飛び上がる。
そのままクルクルと体を横にひねりつつ、ゴーレムの前に着地――二人のいない肩で、ゴーレムに体当たりをする。
揺らめくゴーレム。
レクスが慌ててルイズを抱え上げ――いわゆる、お姫様抱っこだったのだが、安定がいいには違いない――ターシェルから飛び降りる。
ターシェルの本領は両手両足をつかった武術。
肩に自分たちがいては邪魔になるだろう、との判断だった。
その判断は正しく、ルイズとレクスが降りたのを確認したターシェルは

『戦闘開始だな』

ゴーレムに向かって宣言したのだ。
しかしゴーレムは応えない。
当然だ。ゴーレムが喋るなどという話は少なくともトリステインでは聞いた事も見た事もない。
勉強熱心なルイズですら、知らないのだから、このゴーレムが喋らなくてもなんら不思議はないだろう。
しかしターシェルは相手が何の反応も示さないの少し首をかしげ、とりあえずは人質救出が優先か、と判断する。

『行くぞ!』

ターシェルが一気に近づき、胸に正拳を叩き込む。
三十メイル同士の一撃は、それ自体が既に砲撃に近く、ゴーレムが少し後ろへたたらを踏んだ。

「ターシェル! 生徒たちが捕まってる腕を狙え!」
『御意!』

レクスが指示を出す。
ふとルイズは自分がお姫様抱っこの体勢である事に気付き、レクスの頬にビンタを喰らわせようとしたが、そんな場合でもないと思い直す。
見ればレクスはカードを一枚手に浮かべ、集中している。
何かを狙っているのだろう。
ならば邪魔をする訳にはいかない、のだ。

『タァ、タァ、タァ、タァ、タァ!』

ターシェルが両腕の連撃をゴーレムの腕に叩き込んでいく。
先ほどの一撃よりは軽いが、しかしそれでも、何度も連続で叩き込まれた拳は容易くゴーレムの体勢を崩し

『シェ――――ッル!』

一回転。
もしここに、かの本来のガンダールヴ、平賀才人がいたならば
『サマーソルト?』とでも言っただろうが、生憎とここにサイトは居らず
また、ルイズも格闘技の知識はなかったために、ターシェルの流れるような連撃にただ見ほれていた。
そしてターシェルの蹴りの一撃は、斬撃の如き鋭さでゴーレムの腕を切り落とす。
――しかし、次の瞬間にはすぐさま再生を始めようと、ゴーレムの肩から砂が腕へと伸ばされ――

「待ってたぜ!」

741 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 01:20:25 ID:g/ZXqHZJ
避難所が本当に避難過ぎて問題にもなるんだよなー

742 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 01:20:55 ID:7BUdIoYF
>>737
自然現象を取り込んだからより自然の掟に近くなった結果とか無駄な解釈してる俺
あくまで体は人間(……だよな?)だから生物として純粋に上位の存在に敵わないとか
まあギャグを真面目に考えるとキリがないんだけどねMOZ支援

743 :MOZ―ザ・ミラクル・オブ・ザ・ゼロ第六話:2007/08/11(土) 01:22:19 ID:AWpDLfCA
レクスが叫ぶ。
浮かべていたカードを指に挟み、魔法力を更に高めていく。
ルイズが不意に目を瞬かせる。
何やら、魔法を――爆発が起こる失敗ばかりだが――連続で使ったような感覚が襲いかかってきたのだ。
しかし、今が正念場。レクスを見守り――

「神の障壁、右!」

レクスがカードを投げつける。
――だが、何も起こらない。

「何だって……!?」

レクスは驚きを隠せない。
魔法力は十分だ。
今までに発動した経験もあるカードだ。
しかし、発動しない。何故だ。
レクスの顔に焦りが浮かぶ。
ゴーレムの再生は既に始まり、ターシェルが何とか邪魔をしているが、時間の問題だろう。
と――

「レクス、貸しなさい!」

ルイズが奪い取るようにカードを拾い上げる。
と――レクスの目に、ルイズの体からオーラが出ているような幻が見えた。
今ここで記すのは先を読むようなのだが――ルイズは『虚無』の魔法の使い手である。
失われた属性や、破壊力など、様々な説明が必要なのだろうが――今ここで必要なのは
ルイズは、精神力を溜め込んでいる。
そしてそれは、その量に関して言うならば、レクスを上回るという事なのだ。
もう一つ、重要な事実があるとすれば――

(さっきの呪文は、レクスじゃなくて私を選んだ。
だったら!)

ルイズはカードを、握りつぶさないように、しかししっかりと握り、キッ、とゴーレムを睨みつけて、叫んだ。

「出てきなさい! 神の障壁、右!」

744 :MOZ―ザ・ミラクル・オブ・ザ・ゼロ第六話:2007/08/11(土) 01:24:46 ID:AWpDLfCA
途端、ゴーレムの肩と腕の再生を邪魔するように、地面からトゲの生えたレンガ造りの壁が出てくる。
それはゴーレムの身長をも上回る巨大な壁だった。
――神の障壁・右。
通常は右の場に出ている召喚獣をガード……つまり、カードに戻してしまうヘルプとスペシャル、両方に使えるカードである。
スペシャルカードとは、召喚獣、ヘルプカードを出し終えた際、一発逆転に使うカードなのだが――まさしく、ここでその効果を発揮した。
普通ならば壁を迂回して再生するはずのゴーレムは、しかし神の障壁を迂回する事が出来ない。
呆然とするルイズ。
自分に、魔法が使えた? 混乱するルイズ。
どの系統にも属さないどころか、この世界のものですらない魔法だが――魔法を自分が使えた。

「マスター、今のうちだ。皆を助けに行くぞ!」
「え、えぇ!」

しかし喜びにばかり浸っている暇はない。
レクスもルイズが喜んでいるのはわかったし、ルイズが召喚術を使えたのは嬉しいが――今はそれどころではない。
二人が走り出す。
幾らゴーレムの腕を切り落としたとはいえ、がっちりと掴まれた状態だ。
誰かが引っ張り出さなければ抜け出す事は難しいだろう。
それを見たゴーレムが、魔法を使うレクスではなく、ルイズを狙おうと左手を伸ばすが――

『お前の相手は私だ!』

ターシェルの蹴りを腹に喰らい、その行動を中止せざるを得なかった。
ゴーレムの腕を取り、次々に腹、顔面、胸へと拳を叩き込んでいく。
だが悲しいかな、相手が生物や機械、あの青銅のワルキューレであったなら既に壊れているだろう一撃の数々は
再生を行うゴーレムにとっては強いだけの一撃でしかなかった。

『マスター。人質の救出は?』
「もう少しだけ耐えてくれ!」

レクスが叫ぶ。
ゴーレムにさらわれたのは五人だったが、残りの一人は首元までガッチリと握り締められており
中々抜け出す事が出来なかったのだ。
助けた四人と、レクスとルイズ。六人がかりで引っ張り出そうとするものの、逆に苦しめる結果になっている。

『御意!』

745 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 01:24:57 ID:7BUdIoYF
支援

746 :MOZ―ザ・ミラクル・オブ・ザ・ゼロ第六話:2007/08/11(土) 01:26:49 ID:AWpDLfCA
言うと、ターシェルは再生するならば、とばかりに先ほどをも上回る連撃を主に胴体に加え始めた。
だが、硬い。
鋼鉄であろうと殴り飛ばすターシェルの拳だが、ゴーレムの大きさと厚さで衝撃が十分に伝わりきらないのだ。
ところどころわざと砂のままにしている事もあり、分散されてしまう。
しかしターシェルの顔には――真っ黒い暗闇なのでわかりはしないのだが――余裕があった。

「でいっ!」

そして、ようやくルイズ達が最後の五人目を引っ張り出す事に成功した。
五人目はマリコルヌだったのだが、引っ張り出したときには既にぐったりとしていた。
他の四人がそれを抱え、ゴーレムから去ろうとしていくと、遠目に生徒や教師たちも近づいてきていた。
馬を捨てて走ってきたり飛んできたりしたのだろう。

「ターシェル! 人質は全員助けた!」
『では――行くぞ!』

ターシェルが少し距離をとり、かと思えば一気に詰めた。
腹部にアッパーを一撃。
生物と違い、うめくような事はなかったが、強力な一撃を腹部に喰らえば体はくの字型に曲がる。
それをみたターシェル、ゴーレムの顔面を踏み台にし、ゴーレムの後ろへと飛び去った。
ゴーレムが喋れば、俺を踏み台にしたなどと憤るところだろうが、しかしゴーレムは喋らない。

『タァ――――ッ!』

ターシェルがゴーレムの胴を掴み、上空へと投げ飛ばす。
恐るべき怪力――とはいえない。これはターシェルの技術ではあったのだ。
だがそれを見るのはここからだった。
すぐさまターシェルも跳躍し、上空でゴーレムに再度抱きつく。

『シェ――――ッル!』

何とターシェルは抱きついた後、反転し、ゴーレムをそのまま大地へと叩きつけたのだった。
先ほどからの超重量級の戦いで踏み鳴らされた大地は、鉄とまではいかぬまでも相当な硬さを誇っており
自分の重量と投げ飛ばされた速度で叩きつけられたゴーレムは、頭部と胸元を砕かれ――そのまま、サラサラと砂へと変わっていった。

「やった!」

勝利に喜ぶレクスとルイズ。
ゴーレムがいなくなった事もあり、次々に到着する生徒と教師。
ターシェルに驚く面々だが、流石に以前のレッドドラゴンほどのインパクトはないのか
ゴーレムを倒した事を次々に褒め称える。
――だが。

「お、おい……あれ」

生徒の一人が後ろを見て気付く。
既に月があがるような時刻だというのに、妙に明るい事に気付いたのだ。
後ろを振り返れば――学院に、次々と火の手が上がっていた。
そして教師や一部生徒、ルイズ達も気付く。

(このゴーレムは……囮だったんだ!)

747 :MOZ―ザ・ミラクル・オブ・ザ・ゼロ:2007/08/11(土) 01:28:26 ID:AWpDLfCA
以上、第六話でした。
ちょっと今回は短めだったと思います。
(しかし、マイナーすぎるのも問題ですね。
文で伝えきれないのは未熟ですが、絵を見せられない以上イメージが浮かばないような…)

748 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 01:54:07 ID:LUPUx/cC
GJ。ボンボンで一番好きな漫画だった。
マイナーすぎるっていうのは同意だw

749 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 01:54:46 ID:LTLFVryn
乙、元ネタを理解できるように大貝獣物語だけでもプレイしようとしてるぜ
漫画は入手できるか分からんが

750 :ゼロ、フロスト5!:2007/08/11(土) 01:59:04 ID:LTLFVryn
とりあえず復元した残りを投下
--------------------
 「な、何故だ!何故僕のワルキューレの攻撃が効かない!?」
 ギーシュは知らなくて当然なのだが、このフロストファイブは可愛い外見に似合わず「万能属性の攻撃以外を反射する」という反則的な
能力の持ち主なのだ。しかしHPは可愛い外見に似合ってたったの55と、万能攻撃を受ければ事実上即死できるくらい低いのが問題。他の
ステータスもすべて55で、その値は成長も強化も出来ず固定である。ただし、永遠に知力25の人間には勝っている。
 話がずれたがその性能の結果、ギーシュの誇るワルキューレ達は自身を無残にも傷つけ散っていった。
 前衛がいなくなった事で後衛=ギーシュが前面に押し出される。そこに可愛い顔して凶悪性能なカキ氷、でなく氷の妖精達が迫る。
 「「「「「ヒーホー!」」」」」
 ちゅ☆どーん
 「ガリレオ・ガリレイーーーー!!!」
 5人の心を合わせた5段回し蹴りが炸裂し、謎の叫びをあげてギーシュはお星様になった。多分、着地点は平行世界だろう。

 「やったわね!フロストファイブ!」
 自分の使い魔の勝利を駆け寄って抱きしめ、祝福しようとするルイズ。しかし悲しいことに質量×速度=攻撃力。その善意は攻撃と判定され、
ルイズの『体当たり』は反射された。
 「痛っ!?ご主人様がせっかく褒めてあげようっていうのに何よ!」
 反射なだけに反射的につい手が出るルイズ。しかしその『ヒステリービンタ』も反射される。AUTOでギリメカラ怖いよギリメカラ。
 「こ、この馬鹿犬ーーー!!」
 失敗魔法=虚無=万能属性を受け、フロストファイブは沈黙した。
--------------------
ギリメカラっていうのは「あいつは鼻が長いだけじゃ」と言われたご立派様の部下のこと。物理反射怖いよホントに

751 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 02:04:37 ID:eWSaLiGL
>>749
確か大貝獣物語の仲間のその後がカードになってたりしたはず
トキアが子持ちになってたりしてた


752 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 02:04:41 ID:K97yc17e
ギリメカラ、嫌な名前だ、オートで戦っていると気が付けば全滅している。

753 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 02:13:02 ID:iGOOKHer
さすがご立派様

754 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 02:13:50 ID:4/0Mgwqt
ギリメカラがマーラ様の山車引いてるんだっけ

755 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 02:14:40 ID:kn8C0gTD
GJ!! 実際、虚無の使い手以外には天敵だな(七万もワルドもカッキーンだし)。


756 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 02:22:51 ID:VF/AHJ0o
デルフが本当に要らない子にww

757 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 02:32:36 ID:LTLFVryn
防御が最大の攻撃って時点で武器の意味がないもんなぁ
かといってデルフを万能属性にしても敵が欲しがるだけだし
…おお、狙われ、さらわれ、洗脳されて敵対するデルフがヒロインの新展開が出来るのか?

758 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 02:39:59 ID:koIo+j18
SSだと、擬人化したらなぜか美少女になりそうだよなw>デルフ

759 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 02:48:56 ID:iK1LiWGC
>>758
…実は某所にデルフが美少女化(したような幻覚を見せる)SSがあったりする

760 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 02:49:08 ID:sqddU1eb
ふぅー・・・・SSを書くためだけに昔売った原作を買い戻しちまったぜ・・・。

当分昼食はパン1個だ!

761 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 02:53:01 ID:iK1LiWGC
>>760
君の身を削る決断!僕は敬意を表するッ!

762 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 03:02:56 ID:L5VUYuza
>>749
普通には売ってなさそうだから中古かネットで買うしかないな

763 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 03:04:47 ID:nQzgxr2O
アイドルクルー??

764 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 03:05:48 ID:nQzgxr2O
ゴバーク

765 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 03:05:59 ID:L5VUYuza
>>750
万能属性というのが分からんのだが、
ゴーレムを作るのは土の魔法だけどゴーレムの攻撃は物理攻撃なので属性とかはないのでは?

766 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 03:13:56 ID:01BvzuVj
>>765
つ物理反射

767 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 03:14:17 ID:+bg49IKN
それ言うと氷の塊がぶつかる事も真空の刃で切られる事もそれ自体は物理攻撃に

768 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 03:20:55 ID:3MCSWEYE
>>765万能属性(例:メキド系)以外は全て反射200。

火炎 氷結 電撃 衝撃 破魔 呪殺 精神 神経 魔力 打撃 斬撃 技 銃撃

全て反射200

ついでにステータスはLV55 HP55 MP555
であって、力とかは全て12です。55じゃないです。

769 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 03:27:04 ID:3MCSWEYE
すまん、メ キ ド じゃなくて、メ ギ ド ね。

770 :双月の女神の中身:2007/08/11(土) 03:27:28 ID:206Mv+2f
どうもです。今度はしっかりと弾薬抱えてきました。
5分後の投下、いいですか?

771 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 03:36:01 ID:WWFk76za
支援

772 :双月の女神:2007/08/11(土) 03:40:20 ID:206Mv+2f
>>771感謝です。では、逝きます。

少女―――ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールは

メイジであった。

魔法を行使し、その力をもって力を持たない人々、平民を治める特権階級。

この世界の大陸、『ハルキゲニア』の「トリステイン」という国ではそういう

制度であり、事実、メイジと平民の間に横たわる壁であった。

ここはその中にあるメイジを養成する魔法学院の進級試験を兼ねた使い魔召喚

の儀式が執り行われていた。

(今度こそ、今度こそ成功してみせるわ・・・!)

しかし、彼女は魔法の発動と行使を今まで正しく行えたことは一度たりとも

ない。

故に、「ゼロ」という不名誉な二つ名を与えられ、雌伏の時を過ごしてきた。

先程も使い魔召喚の魔法『サモン・サーヴァント』を幾度も失敗させ、爆発

現象を起こし、周囲の同期の生徒達の笑いものになっている。

それでも、彼女は諦めなかった。自身の「ゼロ」を否定し、乗り越えるために、

今一度『サモン・サーヴァント』の呪文を唱える。

「宇宙の果てのどこかにいるわたしの下僕よッ。神聖で美しく、そして、

強力な使い魔よッ!

わたしは心より求め、訴えるわ……我が導きに、答えなさいッ!!」

その呪文に応え、現れる鏡にも似た次元の扉。
そこまでは今までとさして変わることはない。また爆発を起こし、失敗する

だろう。

周囲の生徒達はそう思っていた。

しかし―――

『私に呼びかける者へ、問います。』

「えっ!?」

「な、なんだ!?」「声!?」「嘘だろう!?」「まさか、精霊か

なにか!?」「『ゼロ』のルイズが!?」「ありえないわ!」

『扉』の向こうから神聖さに満ちた声が聞こえてきたことでルイズと、周囲の

生徒に驚きの声をあげた。



773 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 03:41:57 ID:8w8g2PeE
支援

774 :双月の女神:2007/08/11(土) 03:42:11 ID:206Mv+2f
『私を呼び、望むものは何ですか?』
「嘘・・・。どうして、声が・・・?」

その問いかけに暫し呆然とするルイズ。

もし、神や精霊のような上位存在ならば、この契約は今までのようなただの

使い魔とのものとは一線を隔する。自身の返答次第ではこの契約は反故に

なるだろう。

だからこそ、少女は答えた。

「我が名、ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールの

名にかけ、ここに誓うわ!

私の望みはあなたと共に在り、共に生きること!

だから、私の呼びかけに応えてッ!!」

自身の精一杯の誠意と敬意を込めて。

『そう。それが答えなのね。』

慈愛に満ちた『声』がこちらに返って来ると、『扉』がいっそうの輝きを

増す。

『あなたの召致に応じましょう。』

その宣言と共に『扉』は一際強く輝き、その場にいたすべてのメイジ、彼らに

呼び出されたであろう使い魔達はその眩さに目を閉じた。


光が晴れ、目を開けると、一人の女性が瞳を閉じ、そこに姿を現している。

白銀の髪は太陽の光を受け、その身にまとう装束と相まって、神話にある

女神を彷彿とさせる。

双眸が開かれると、そこには闇夜を晴らすかに見える金色。

そして、『女神』はルイズを目に映し、名乗った。

「私はミカヤ。貴女の呼びかけに応えた者。

貴女と共に在り、共に生きることを誓いましょう。」




775 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 03:46:25 ID:LTLFVryn
>>768
し、しまったー!?
ワタナベには悪いけど知力25云々のくだりは削除しなくては
万能って核エネルギーのことらしいんだよな、ペルソナだと

支援

776 :双月の女神:2007/08/11(土) 03:46:25 ID:206Mv+2f
ファイアーエムブレム外伝 〜双月の女神〜

第一部 『ゼロの夜明け』

序章 『召喚(ルイズの章)』



「嘘だ・・・。」「『ゼロ』のルイズが『サモン・サーヴァント』に成功
した・・・。」「メイジ?いや、あれはきっと女神様よ・・・。」「いや、
いずれにしてもありえない・・・。」

ルイズの召喚したミカヤと名乗る女性を見て、騒然とする生徒達。彼らの監督

役としてその場にいた壮年のメイジ、コルベールも前代未聞の事態の収拾を
はかりかねていた。
『扉』越しに対話をしたことも、人間の姿をした―――神聖な気配を漂わせて
いるが、
おそらく人間のメイジであろう彼女。いずれにしても、人間を召喚したことは
前例にないことであった。

「ミ、ミスタ・コルベール。」

おずおずとした口調でうかがいを立てるルイズの声にコルベールは意識を
戻す。

「何かね?ミス・ヴァリエール。」

「わ、私、あ、あのお方と『コントラクト・サーヴァント』しても
良いのでしょうか?」

ミカヤの雰囲気に当てられ、動転しているのか、彼女を『あのお方』と
言ってしまうルイズ。

「う、うむ。確かに恐れ多いとは思うが、決まりだよ。」

コルベールもまた、ややどもりつつもルイズに説いて聞かせる。

「二年生に進級する際、君達は使い魔を召喚する。それによって今後の属性を
決定し、それにより専門課程へと進む。一度呼び出した使い魔は変更すること
はできない。
何故なら春の使い魔召喚は神聖な儀式だ。好む、好まざるに関わらず、あの
お方、ミス・ミカヤを使い魔にするしかない。」
「で、でも・・・。」

ルイズは恐縮しつつ、ミカヤを見る。

すると、二人の話を黙して聞いていた彼女は、鈴を転がすような美声で、
口を開いた。

「事情は概ね理解しました。」

二人、否、その周囲を取り巻く生徒達もがミカヤと正対する。
あたかも、神の啓示を受けるかのように。




777 :双月の女神:2007/08/11(土) 03:48:20 ID:206Mv+2f
「ヴァリエールさん、いえ、ミス・ヴァリエールと呼んだほうがいい
でしょうか?
私は貴女の呼びかけに応え、ここに現れました。
私が貴女と共にあることに使い魔になることが必要であるならば、それに
応じます。」
「で、ですが、ミス・ミカヤッ。い、い、いいのですか?」
「ええ。私は先程の誓いを必ず果たします。」
「・・・・・・。」

ミカヤの言葉に沈黙するルイズ。
そこへコルベールが言葉をかける。

「ミス・ヴァリエール。ミス・ミカヤがこう申しているのだ。それに、これは
伝統であり、例外は認められない。
何回も何回も失敗しつつも、ミス・ミカヤのようなお方を召喚できた
ことは、まさに僥倖。儀式を続け、契約を。」
「そうだそうだ!」「叶うなら僕が契約したいぐらいだ!」
「ミス・ミカヤとの契約拒否なんて始祖ブリミルの罰が下るぞ!」
「『ゼロ』のお前には勿体無いんだ!早くしろ!」

コルベールの促しに続き、周囲―――主に男子生徒からそんな野次が飛ぶ。
もはやこうなっては、ルイズも後には退けない。

「・・・わかりました。ミス・ミカヤ、屈んでいただけますか?」
「分かりました。」

ルイズの言葉に従い、彼女の背と同じ高さに屈むミカヤ。

「では、目を閉じてください。」
「ええ。」

ミカヤは目を閉じ、ルイズの次の行動を待つ。
それを見たルイズはミカヤにほんの木の棒程の長さの杖を振り、使い魔との
契約の魔法、『コントラクト・サーヴァント』の呪文を唱える。

「我が名はルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール。
五つの力を司るペンタゴン、この者に祝福を与え、我の使い魔と為せ。」

そしてミカヤの頬に手をそえ、契約の口付けを交わした。

―――後に、『双月の女神』と呼ばれることになる、二人の伝説のメイジは、
ここに契約を果たした。


778 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 03:49:40 ID:46+Gd2dX
支援が必要かな?

779 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 03:51:48 ID:iK1LiWGC
SIENN☆SUTA

780 :双月の女神の中身:2007/08/11(土) 03:54:20 ID:206Mv+2f
以上です。ミカヤのルーンをガンダールヴかミョズニトニルンにするか悩んでるです(汗)。


781 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 03:54:27 ID:WWFk76za
支援パート2

782 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 03:58:04 ID:bRB4LT3L
どういうキャラなんだ?

783 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 04:01:07 ID:L2XvpNVJ
契約ってなんつーんだっけ?w
コントラクタブルサーヴァント?

784 :双月の女神の中身:2007/08/11(土) 04:03:06 ID:206Mv+2f
>>782えと、FE 暁の主人公の一人で、神様と対話できる人です。
説明がムズイので、詳しくは任の字のページさんを閲覧を。
ごめんしてください(多謝)。
堕ちまする。

785 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 04:15:18 ID:X1kJamcT
遅かったけどMOZ支援
大貝獣シリーズは傑作だったよね

>>751
ほあー!?
あ、相手はだれなんだー!?キララもか!?

786 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 04:16:36 ID:L2XvpNVJ
一発ネタ予約、0500くらいに投下 つっても分量少ないんで

787 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 04:53:13 ID:SHcUZOrf
ウィキで
「絶望の使い魔IF-3」でトリスティンとなっていたところをトリステインとしました
「DOD&M-28」「ディセプティコン・ゼロ-2」で偏在となっていたところを遍在としました
「絶望の使い魔IF-3」「ゼロの使い魔・ブルー編-6」でガンダールブとなっていたところをガンダールヴとしました
「ゼロの守護月天 5」「ゼロの守護月天 7」でヴィンダールブとなっていたところをヴィンダールヴとしました

788 :一撃ネタ:2007/08/11(土) 05:25:29 ID:L2XvpNVJ
空だ、空を飛んでいる
眼下に広がる真っ白な雲の上を、蒼穹の大空を彼は、いや彼女は……そんな事は今はどうでもいい
私はタバサ…これは字、本名は秘密。
本国より招集を……いや、呼び戻されてガリアへと向かっている
こうして呼び出された理由はわかっている、恐らくジョゼフ派ものはまた私に無理難題を押し付け
承った任務中に私が死ぬ事を望むのであろう。それでも私は空を飛んでいる、ガリアへと向かい空を飛んでいる。
勿論そう簡単に私はやられはしない。何時の日か必ず―――

『コンディション低下・睡眠時間減少の影響で体力下降と判断、目的地点到達任務を続行、速度を落しますか?』
目の前のへっどまうんとでぃすぷれいと言うところに文字が映し出される
私の心のゆらぎを見取ったのだろうか、使い魔が心配そうに聞いてきた
「問題ないわ、このまま飛んで」
『了解』

――私がこの使い魔と出合ったのは数ヶ月前の召喚の儀式の事
「使い魔よ、私は心より求め、訴える。我が導きに応えよ」
念じて杖を振る、すると光と共に暴力的なまでの突風が場に吹き荒れた
他の生徒達がいきなり吹いた暴風に飛ばされ、またはふんばろうとする中私は風に飛ばされる事もなく立っていた
風が私を避けて吹いているのだ、何故みんなそんな風に何かを耐えているのか私には理解できない
私に対して吹きつける風はとても優しいものなのに
光が徐々に治まっていき、使い魔らしき物が姿を現していく、かなり大きな使い魔のようだ
私は平静を装ってはいたが内心ではとても興奮していた、ドキドキワクワクしながら現れるのを見届けた
現れたのは大きな翼(?)を広げた三脚の竜(?)だった
黒色の巨躯に六枚の翼、頭と思われる部分は透き通っていて中に何があるのか、そしてその向こう側が見る事が出来た
「これは珍しいですね、竜の形をした……いや鳥ですかな?鳥を模したゴーレムにしては……むうう」
「変なの、こいつ足が5つもあるぜ?」
「動くのか?これ、つーかどうやって羽ばたくんだよ?」
「変な使い魔だなぁ、メイジを見るなら使い魔を見ろって言うけど――」

鎮座する鋼の巨躯を見上げ、改めて使い魔となる鳥、竜を見た
これが私と共に一生を翔けていく使い魔――近づき、丁度鼻に当たる部分に手を触れようとした瞬間
使い魔が甲高い音を立てて後ずさりし始める、次にVの字に広がった羽を上方にたたみ、体色を赤と黒の縞模様に変化させた
透明な丸い物が後ろに後退し、カカカカカカカカカと言う音を鳴らしながら強烈な風を地面に叩き付けた
――警戒している、確か本ではある特有の生物は周りの風景に溶け込む為に体色を変化させたり、感情を表す為に警戒色として体を発光させたり体型を変えたりする生物がいるという
「怖がっている?いえ、怖いの?」
キィィィィィィンと甲高い音が更に高まり、使い魔から強烈な暴風が吹き荒れる
周りの生徒達はたまらずに逃げ出した、丁度使い魔の後ろには誰も立ってはいなかったがもしいたと仮定するならば数千度のジェット高熱で吹き飛ばされた挙句高熱火傷で死んでいただろう
使い魔からしてみれば眠っていれば何時の間にか違う場所に放り出され、周りを見れば見慣れた所でなく更には誰かもわからない者が多数周りを囲んでいる
怖がるなと言うほうがおかしい

「これはいけませんね・・…」
教師として万が一の危険から生徒の安全を守るために懐から杖を取り出そうとする、それを私は手で制した
「コルベール先生、杖は要りません。契約は必ず成功させます」
「しかしですね、万が一と言う事もあります、召喚されたものの正体がわからないうちは――」
「私はその正体がわからないものと契約するのです、召喚の儀式は一生に一度きり、ならば彼が呼び出されたのは彼の運命であり私の運命」
「――――わかりましたミス・タバサ、貴方にお任せしましょう。ですが危険と判断すれば容赦なく止めますのでそのつもりで。」

789 :一撃ネタ:2007/08/11(土) 05:27:44 ID:L2XvpNVJ
体表を黒と赤のシマシマで染め上げた使い魔の前に立つ、その距離およそ20メイル
私が一歩踏み出すほどに甲高い音は更に音量と音階を上げ、私に向かって吹き荒れる暴風はとても恐ろしい物になった
風で目が開けていられない、地を這わなければ吹き飛ばされかねない、耳を塞がなければ頭が割れそうになる怪音のなか歩く。
だがそれでも彼に向けて歩いた、吹き飛ばされて転がり打ち付けられても、吹き飛ばされかけて踏ん張る手の爪がはがれ、血が出ても
風と風がぶつかり合ってできる鎌鼬に皮膚を切り裂かれても、耳を劈く轟音に身を曝しても
彼に向けてゆっくりとゆっくりと確実に確実に一歩ずつ一歩ずつ踏み出して踏み出して――たどり着く


彼の赤と黒のシマシマは目に見えぬほどに点滅を繰り返し、甲高い鳴き声と暴風で威嚇してくる
暴風は私の体を容赦なく打ち据え、今では体に傷の無いところは無い。メガネも何処かへ飛んでいったが気にしない。
彼と私の間は僅か2メイル、手を伸ばせばすぐにでも触れれるという距離。

彼と私はじっと向かい合っている、一分?10分?一時間かもしれない
私はゆっくりと彼に右手を伸ばす。警戒色がとても色濃いものになったが――
「驚かせてゴメンなさい、――急にこんな所に呼び出されたらどんな者でも怖い。だからまず先に言わせて。ゴメンなさい」
手を触れる、使い魔の肌は滑らかで美しく恐ろしく冷たい
「でも、私は貴方の力が必要なの。だから私は貴方を召喚した。貴方の意思を無視したとても身勝手な事であろうとも」
赤と黒のシマシマの明暗が少しずつ落ち着いてくる。風も段々と弱くなっていく
「いつか必ず、貴方を元居た所に戻す。それまで、私に力を貸してください。御願いします名も知らぬ竜よ」
口と思われる白い部分に両手を沿えた。警戒色は消え、猛威を振るった暴風も鳴りを潜め、甲高い音もトーンダウンしていった
タバサは紡ぐ、これより先一生涯を共に歩む使い魔との契約を結ぶ
「我が名はタバサ……、シャルロット・エレーヌ・オルレアン。五つの力を司るペンタゴン。この者に祝福を与え、我の使い魔となせ……」


それから数ヵ月後、主従の誓いを交わした私達はここにいる
キュルケのルイズおっかけやフーケの宝強奪騒ぎ、アルビオンでの戦いを得て私達はここにいる

『目標地点ヴェルサルテまで後10キロの地点に到達、これより通常形態に変形します』
「わかったわメイヴ」

彼、いえ――彼女は自らの名前を教えてくれた
雪の女王「メイヴ」と、雪風の名を関する私に雪の女王の名を持つ使い魔とは運命の廻りあわせなのだろうか?
ともあれ彼女、ないし彼には何度も助けられている。彼、ないし彼女は命を分かつ主と使い魔
共に在らば何処までも飛んでゆけるだろう
そう思いながら変形のGに耐える、翼を変形させる為に体を大きく前転させたメイヴは後退翼を前身翼に変え、一路ヴェルサテまで飛んでいく

彼女がメイヴを見て驚く顔が少し楽しみ――

――そう言えば、私はルイズの使い魔「ヒラガサイト」――興味深い観察対象が私の使い魔に刻まれた解読不能のルーン文字について教えてくれた

それは今の私達にぴったりの名



 戦闘妖精雪風タバサ

790 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 06:09:59 ID:oeOepypB
俺は朝っぱらからクライマックスだぜ!

ゼロの強さにお前が泣いた外伝 〜釣りすぎ、モテすぎ、変わりすぎ〜

791 :釣りすぎ、モテすぎ、変わりすぎ:2007/08/11(土) 06:11:17 ID:oeOepypB
 ギーシュ・ド・グラモンが自分の体に異変が起きている事を悟ったのは、その日の朝の事である。
 昨日の晩は次の日の授業に備えて、何よりも麗しきレディ達を魅了する薔薇である自らを損なわぬ為
早い時間に眠りについたはずなのだ。だが、どうにも体がだるいし、眠気も抜けきっていない。どうやら
寝不足のようなのだ。
 レディ達のためにも健康管理はしっかりしなければ、と決心を固め、ギーシュは食堂へ向かった。
 貴族にとって食事とは栄養補給の場というよりも社交界の一場面である。優雅に料理を口に運びなが
らも、周りの友人達との会話は絶やさない。貴族のたしなみである。

「まあ、ギーシュ! お前、今は誰と付き合っているんだよ!」
「誰が恋人なんだ? ギーシュ!」

 口々に聞いてくる友人達に、ギーシュはすっと唇の前に指を立てた。

「付き合う? 僕にそのような特定の女性はいないのだ。薔薇は多くの人を楽しませるために咲くのだ
 からね」

 これが彼の恋愛観――というより、二股をかけている事に対する彼なりの弁明である。
 と、ギーシュのポケットから何かが落ちた。ガラスで出来た小壜である。中には紫色の液体が満たさ
れている。現在彼が二股をかけている『香水』のモンモランシーこと、モンモランシー・マルガリタ・ラ・
フェール・ド・モンモラシの香水である。
 が、ギーシュはこれを無視した。誰かにこれを見咎められたらモンモランシーとの交際を疑われるのは
自明であったし、モンモランシーの他にキープしているケティ・ド・ラ・ロッタにこの事が知れれば自分は
破滅である。いくら薔薇が美しくても、傷つき汚れた薔薇を愛でる者はいないのだ。
 幸いにして誰もこの小さな落し物に気づいていないようだし、会話が終わって部屋に帰る時それとなく
回収してしまえば……

「おい、ポケットから壜が落ちたぞ」

 ギーシュは内心で冷や汗を噴き出した。どこの空気の読めない田舎者だ。少しは察しろ。
 無粋な邪魔者の言う事を無視し、ギーシュは会話に興じた。だがそいつの空気の読めなさも相当の
もので、何と目立つようにテーブルに香水の小壜を置くという暴挙に出たのだ。

792 :釣りすぎ、モテすぎ、変わりすぎ:2007/08/11(土) 06:14:27 ID:oeOepypB
「落し物だよ。色男」

 見ればその男、あの『ゼロのルイズ』が召喚したという平民である。ギーシュは苦々しい顔でその平民
を見やり、小壜を押しやった。

「これは僕のじゃない。君は何を言っているんだね?」

 が、時既に遅く、その小壜の出所に気づいた友人達が騒ぎ立て始めた。
 この香水はモンモランシーが自分用に調合している特別製だ。それをギーシュが持っているということ
は、ギーシュとモンモランシーが付き合っているという決定的な証拠に他ならない。
 ギーシュが尚も苦しい言い訳を述べようとした時、後ろのテーブルに座っていた茶色のマントの少女が
立ち上がった。ケティである。更に、遠くの席で見事な巻き毛の女の子が立ち上がった。
 終わりだ……ギーシュはそう思った。だがそれは始まりでしかなかった。
 ケティとモンモランシーに続く形で、一人、また一人と、食堂にいる女の子達が次々と立ち上がった。
彼女達はすっかりギーシュを取り囲み、一斉に非難の目つきを向ける。

「ギーシュさま……これはどういうことですか!」
「あの晩、私を愛しているとおっしゃったのに!」
「やはり他の娘にも手を出していたのですね!」

 口々にギーシュを非難し始める女の子達。
 これはどういう事だ? 確かに僕は二股をかけていた。それはもう認める他あるまい。だが、こんなに
大勢のレディ達と関係を持った覚えはない。咲き誇る薔薇の美しさが淑女達を魅了してしまったにしろ、
これは流石のギーシュ・ド・グラモンでも想定外の出来事だ。
 ギーシュが時ならぬ非難と罵倒の大嵐の中心で予想だにしない出来事に戸惑っているその時、彼の
頭の中に、奇妙な『声』が響いてきたのだ。

『あーあ、バレちゃった』

 台詞とは裏腹に焦った風もないその声が聞こえるや否や、ギーシュの意識は暗転した。

793 :釣りすぎ、モテすぎ、変わりすぎ:2007/08/11(土) 06:16:28 ID:oeOepypB
 平賀才人もまた、思わぬ修羅場に遭遇した事に戸惑っていたが、先程から非難の的となっているギー
シュが俯いたままである事に気がついた。
 二股どころか、何十股もかけていた事が発覚して、絶望に打ちひしがれているように見えた。こういう
手合いは男として最低だ。同情の余地など一片もないだろう。
 言い訳か泣き言のどちらかを吐くだろうと予測していた才人だったが、ギーシュは――いや、ギーシュ
を乗っ取った何者かは、彼の予想の遥か斜め上をぶっちぎっていた。
 ギーシュが顔を上げると、いつの間にかけたのか、少し大きめの黒縁の眼鏡をかけていた。更に金色
の髪が一房鮮やかな青に染まり、瞳も同様の青を湛えていた。
 
「君達……ちょっと待ってくれるかな。これには深い事情があるんだ」

 何十股もかけていたにしては、余りにも堂々とした余裕の態度だ。
 ギーシュの変貌も然る事ながら、このふてぶてしいまでに落ち着いた態度が、ギーシュを攻撃する
ムードで一体化し熱狂していたその場の空気を一変させた。
 ギーシュはテーブルの上から香水の小壜を取ると、モンモランシーの手に握らせた。モンモランシーの
手を握り、甘い微笑を浮かべて、ギーシュは語り始めた。

「そう、あれは三日前、僕が朝の散歩を楽しんでいる時のことだった……」

 ここから始まったギーシュの長広舌は、実に1時間半にも及んだ。
 巧みな話術で展開される嘘八百のストーリーは、全編に渡って「愛するレディ達を悲しませない為には
こうするしかなかった」という愛と苦悩のエッセンスが加えられ、そこにいる一人一人をフォローしながら
話が進む。ギーシュの演技力も大したもので、冷静に考えれば嘘だとわかるようなペラペラのストーリー
を、さながら流行の悲劇の主役を演じる舞台俳優のように演じ、女の子達の心を掴んでしまった。
 翻って男性陣は、ギーシュの口から出任せをうんざりしながら聞いていた。そして、この嘘話に真剣に
聞き入っている上、感動して涙を流している者までいる事に、神の不公平を感じるのであった。
 
「……というわけで、僕はこうして君達に囲まれて、事情を説明しているわけさ」

 眼鏡の蔓を押し上げながら、ギーシュは最後の台詞を口にした。

794 :釣りすぎ、モテすぎ、変わりすぎ:2007/08/11(土) 06:18:15 ID:oeOepypB
 目から大粒の涙を流しながら、モンモランシーが震える声で言う。

「ギーシュ……私、あなたの事を誤解していたわ。そこまで私達の事を……」
「ギーシュさまの愛を疑った自分が恥ずかしいですわ……」

 そんなモンモランシーにケティが続き、女の子達がざわめき始める。ギーシュは彼女達の目から零れ
る涙を指で掬い、甘い声で囁きかけた。

「言っただろう? 薔薇は多くの人を楽しませるために咲くって……僕は君達だけの為に咲く青い薔薇。
 君たちみんなに、等しく愛を与える存在なのさ」

 歯がガタガタ浮くようなクサい台詞であるが、既に完全にギーシュに感情移入している女の子達は無
批判にギーシュの事をうっとりとした目で見つめだす。その模様を男性陣、特に才人は見ているだけで
反吐が出ると言った風情で睨みつけていた。
 愛憎入り混じる視線の中心で、ギーシュは悠然と嘘を紡ぐのである。

「僕の体は一つしかないから、君達全員といっぺんに愛を語らう事はできない。後で必ず君達の部屋に
 寄るから、待ってて欲しいな」

 事が一段落したところで、ギーシュはそう言って女の子達を解散させた。
 とんだ茶番を見せ付けられたと気分を害したのは、例外なく男性であり、才人もその例に漏れない。
『嘘つきは泥棒の始まり』と言うが、こいつはそんな生易しいものじゃない。最早大怪盗だ。死んでくれ
ないかな。マジで死んでくれないかな。物凄く痛い死に方して欲しい。
 才人は、先程の女の子達と同じようにあの嘘っぱちの恋物語に感動しているシエスタを正気に戻し、
銀のトレイを受け取って再び厨房へ戻ろうとした。
 そんな才人を、ギーシュが呼び止めた。

「……なんだよ」
「君さぁ、さっきのはちょっと空気読めてないよね」

795 :釣りすぎ、モテすぎ、変わりすぎ:2007/08/11(土) 06:20:31 ID:oeOepypB
 眼鏡に指をかけながら、気障ったらしさの上に嫌味っぽさをブレンドした涼しげな声で言う。

「さっきのは僕の機転で何とか丸く収まったけど、全く余計な事してくれたよね。もしも僕の契約者が、
 あの女の子達に刺されでもしたら、どうしてくれるのさ」

 契約者? こいつは何を言ってるんだ。

「二股……いや、何十股もかけてるお前が悪いだろ」

 呆れた声で言う才人に、ギーシュの友人達も同調した。先程の長ったらしい嘘ストーリーが、冷静に
聞いている側にとっては苦痛ですらあったのは、その場の全員が共通していた。友人達は口々に、その
通りだ、お前が悪い、というか羨ましい、などというブーイングを飛ばした。

「ま……仕方ないか。ノロマな魚は釣られるだけなんだから」

 だがギーシュは、そんな中にあっても、いかにも挑発的な言葉を吐いてのける。才人の顔を覗き込み
ながら、芝居がかった嫌らしい響きを伴う台詞を口にした。

「言葉の裏には針千本。千の偽り、万の嘘……」

 この手の空気の読めない手合いは色々と厄介だ。それに、僕の釣りを邪魔されたとあっては、釣り師
としての沽券に関わる。
 ギーシュは――いや、ギーシュを乗っ取った存在は、後々邪魔になりそうな才人を先んじて潰しておく
ため、行動を起こそうとしているのだ。才人はそうとも知らず、不愉快な顔でギーシュを睨み返す。

「それでもいいなら――」

 胸に挿した薔薇を引き抜き、才人の胸に突きつける。決定的な挑発、宣戦布告であった。

「お前、僕に釣られてみる?」

796 :釣りすぎ、モテすぎ、変わりすぎ:2007/08/11(土) 06:22:17 ID:oeOepypB
気づけば『ウラタロス』という固有名詞を一回も使っていないことに気づいた俺、参上。
ルイズは原作どおり才人を召喚して、そういうのとは別にイマジンが存在するという世界観です。

この後の決闘シーンは……Uギーシュが才人の足を引っ掛けて転ばせたり
転んだところを棒で小突き回したりするのが目に浮かぶようです。

797 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 06:35:57 ID:+3tRYdpL
小ネタ投下してもいいかな?

798 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 06:38:57 ID:tanyUMys
いっちゃえ

799 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 06:41:15 ID:+3tRYdpL
薄暗い部屋に現れた一つの影。その影はソファーに倒れるように座る。
幾多の障害を乗り越え、ついに怨敵に引導を渡した。
その充実感と疲労から目を瞑り、頭を後ろに倒す。

強い光を感じた。それだけで十分に彼を覚醒させる。


目の前に、鏡があった


それを見た瞬間、彼の頭の中で取るべき行動が決定された。
瞬時に腹部とズボンの間に挿んでいた拳銃を「それ」に向け、迷う事なく鉛玉をぶち込む。
「 殺られる前に 殺る 」
彼の生存本能は、目の前の訳の分からない鏡のような物を「 敵 」と認識した。故に、当然の行動。


トリステイン魔法学院の一角で行われている使い魔召喚の儀。
他の生徒達が問題なく成功していく中、いよいよルイズの番がやってきた。
周囲から飛んでくる何時もの野次や嘲笑など無視し、精神を集中させる。
そして唱えられるサモン・サーヴァントの呪文。彼女は純粋に、強く願った。
(お願い、来てっ!)

彼女の失敗を予想していた生徒達は、彼女が一回でそれを成功させた事に驚いた。
あの「ゼロ」のルイズが・・・、周りは喧騒に包まれた。
ルイズとは「腐れ縁」とも言えるキュルケも彼女がサモン・サーヴァントを
一回で成功させた事に驚きつつ、内心では賛辞を送っていた。

800 :GTA-0:2007/08/11(土) 06:44:03 ID:+3tRYdpL


瞬間、ルイズの頭が弾けた


そして小刻みに揺れる体。飛び散る血肉。

どさり

地面へと仰向けに倒れたルイズ。その頭部からは赤い液体がゆるゆると流れ出て
彼女の桃色の髪を赤色に染め上げる。血だ。血が流れ出ているのだ。
認めたくなかった。だから、それを確かめる為に急いで駆け寄った。


既に、死んでいた。


何故?何で?どうして?どうして死んでいるの?起きてよ、起きてよルイズッ!!

キュルケの願いを、最早ルイズが理解することは無かった。

胸の奥底からこみ上げて来るものをキュルケは止められなかった。
そして彼女は激情に任せ、少女の名を叫んだ。
「 ル イ ズ ウ ゥ ゥ ーーーーー ッ ッ ! ! ! 」


クロード・スピード。ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール。
出会うはずだった二人は出会わず、物語は始まる事なくその幕を落とした。

―終―

801 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 06:51:38 ID:1/WhKHqP
えええええええ、終わったあああああああああああッ!?
いつか誰かやるだろうとは思ってたけどッ! やっちゃったw

802 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 06:57:37 ID:iGOOKHer
よりにもよってゴルゴとは………

803 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 06:58:07 ID:L2XvpNVJ
グランドセフトオートじゃないのか?

804 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 06:58:36 ID:mcrf98Xg
ウラがらしすぎてふいた
でも属性的にはキンじゃないかと思う

805 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 07:02:27 ID:tanyUMys
GTAかよw

806 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 07:09:42 ID:T5ecgDpX
なんという戦闘のプロwwwwww

807 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 07:14:33 ID:dltfipDP
GTAは一般人からしてヤバイからある意味当然の対応wwwwww

808 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 07:21:14 ID:tanyUMys
もしかしてルイズ死亡最短記録か?

809 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 07:21:30 ID:L2XvpNVJ
GTA-0の人気に嫉妬www   orz精進しようぜ俺

810 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 07:54:41 ID:nLOBdrvI
まあ当然の反応だわなw

811 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 08:16:21 ID:hohNulDl
ギーシュ・ド・具羅門の家族 @宮下あきら

812 :マロン名無しさん:2007/08/11(土) 08:28:23 ID:VQGTIeZO
アセルスは確か女性を魅了する力があったよな?



百合が楽しみ

813 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 08:39:58 ID:sU7Gg6Oc
>>811
薔薇で突いた相手を自在に操れるわけだな
てかそんなネタ分かる奴いないってw

814 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 08:40:01 ID:V1tUDN0e
>>812
原作の相手(ジーナと白薔薇)からすると候補はシエスタとタバサあたりか
アセルスは女性と話すときは男の子のような、男性と話すときは女の子のような言葉遣いに微妙に変わるんだよな

815 :一発ネタ:2007/08/11(土) 08:44:10 ID:fRzIclvZ
「タバサ〜!」
例によって読書中のタバサの部屋に駆け込んでくるキュルケ
ちなみにテーブルの上におやつのドラ焼きが置かれているのはお約束というやつである
チラリとキュルケに向けた視線を開いたページに戻すタバサにおかまいなくまくし立てるキュルケ
「…というわけですぐに後を追わなくちゃいけないの。絶対に何かあるわ、ルイズとダーリンが揃って“いなくなる”なんて!」
ビクンと反応するタバサ
「いなくなる、なくなる…泣く!?」
クワっ!と目を見開き手にした本(厚さ5センチを越すハードカバーだったりする)を引き裂いて紙吹雪を宙に舞わせる
「あの歌」のイントロをBGMにタバサは立ち上がった
「泣けるで!!」

終われ

816 :マロン名無しさん:2007/08/11(土) 09:00:03 ID:dNLI21fS
>>814
アセルスの好み的にシエスタかな?
献身的というかお淑やかキャラが好きそうだし。


817 :ゼロの使い魔・ブルージュ編:2007/08/11(土) 09:00:42 ID:PHa8kEMO
(;・ω・)…………書くの?

818 :マロン名無しさん:2007/08/11(土) 09:16:41 ID:SA+sfPTV
>>817
我々には脳内で保管するという奥義があるがまだ閃いていないものがいる。
だから書くべき。





マジでお願いします。

819 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 09:22:43 ID:iCQ8hjfD
展開要望とか展開強制とかやめようぜ…

820 :マロン名無しさん:2007/08/11(土) 09:24:25 ID:SA+sfPTV
>>819
すまん迷惑だよな。

821 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 09:32:06 ID:3OYFktEF
まあ単なる雑談の中に出てきた妄想だし

822 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 09:58:55 ID:JhBaYf4F
半妖アセルスなら惚れられることはあっても節操無しではないだろうと思う
妖魔アセルスだと刺草の刺で学院のとなりに針の城作って寵姫集めはじめそうだけど

そういや半妖エンドだとラスタバンはまだアセルスをファシナトゥールの主にしようとしてるのかね

823 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 10:30:48 ID:Vd6C92bC
>>808
ルイズ「ふー、死ぬかと思ったぜ。もみあげがもう少し短かったら死んでいたな」

824 :魔法少女リリカルルイズ:2007/08/11(土) 10:32:52 ID:Zxenjoxq
こういう時間を狙って投下したんですがよろしいでしょうか

825 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 10:38:54 ID:jf5I69EN
>>824

GO!!!

826 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 10:41:47 ID:UbkLneAA
>>823
まじゲイツ自重。あとルイズのはもみさげだと思うんだぜ支援

827 :魔法少女リリカルルイズ:2007/08/11(土) 10:46:15 ID:Zxenjoxq
食事の間ルイズは心配になってきた。
ユーノはちゃんと食べているだろうか。
出された物が本当はフェレットに食べられない物じゃないだろうか。
心配になったので確認することにした。
(ユーノ、ユーノ。ご飯、食べてる?)
念話で話しかける。
(あ、ルイズ。うん、食べてるよ。おいしいよ)
ほっとする。
(だったら、食べ終わったら教室に来てね)
(うん、わかったよ)
どうやら心配はなかったようだ。
食事に戻ったルイズは弟ができたらこんなのかも知れない、そんなことを考えていた。

厨房の片付けをしていたシエスタは小さいなにかを叩く音を聞いた。
トントントントン音がする。
耳を澄ませるとやっと音の方向がわかった。
入り口のドアが叩かれている。
だけど少しおかしい。
扉は普通、胸の高さで叩く物だが、この音は膝の高さくらいを叩いている音に聞こえる。
それでも扉が叩かれているのには変わりない。
「はーい、待ってください」
小走りで扉まで行って、開ける。
「あら・・・?」
誰もいない。
左右を見回すが人影もない。
もう一回見回しているうちに足下から小さい動物の鳴き声が聞こえた。
「きゃっ!?」
予想外の物を見つけて声を上げてしまう。
「どうした?・・・こ、こいつは」
聞きつけたマルトーも来たがこちらも固まってしまう。
二人の足下にはミス・ヴァリエールの使い魔のフェレットがいた。
フェレットが皿を持って待っていたのだ。
渡したいように前に皿を持っているのでマルトーが皿の端をつまんだ。
「これでいいのか?」
マルトーが皿をしっかり持つとフェレットは前足を放し、1回お辞儀をしてどこかへ走って行ってしまった。
「随分丁寧な使い魔さんでしたね」
「ああ、いけすかねえ貴族どもの使い魔とは思えねえくらい丁寧なヤツだ」
二人はしばらく扉の前に立っていた。

ミス・シュヴルーズが教壇で話を始めたとき、ルイズは酷く落ち着かなかった。
「このシュヴルーズ、こうやって春の新学期に、様々な使い魔達を見るのがとても楽しみなのですよ」
さらにあわてる。無意味にきょろきょろする。
ユーノがまだ来てないのだ。
教室に来て、とだけ言って教室の場所を教えていなかったのであたりまえと言えばあたりまえである。
念話を使うとユーノがかなり近くに来ていたことがわかった。
「おや、ミス・ヴァリール。あなたの使い魔はどうしたのですか?」
「い、今ここに来てます」(早く来て、ユーノ)
声が少し裏返ってしまった。
「ホントは、召喚に失敗したんじゃないのか。ゼロのルイズ。」
「なによ!あんただって見てたじゃない。私が召喚するとこ」
「じゃあ、使い魔に逃げられたんだぜ」
「逃げられてないわよ!すぐに来るんだから!!」
扉が少し動く。
隙間が出てきて、ユーノが入ってきた。
ユーノは走って、ルイズの足下へ。
(何してたのよ。おそいじゃない)
(ご、ごめん)
(いいわ。でも今度はもっと早く来てね)
ユーノに手を走らせ、机の上に上げてからルイズはマリコルヌを睨んだ。

828 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 10:48:36 ID:jf5I69EN
支援

829 :魔法少女リリカルルイズ:2007/08/11(土) 10:48:39 ID:Zxenjoxq
「ほら見なさい。ちゃんと来たじゃない」
マリコルヌは憮然として席に着いた。
「では、ミス・ヴァリエールの使い魔も見せていただいたところで授業を始めましょう」
生徒達がシュヴルーズに注目した。
ユーノも注目した。
「なにか、生徒が1人増えたような気がしますね」
シュヴルーズは杖を不利ながら授業を始めた。

授業は今までの復讐から始まったようだ。
4つの系統の話から始まりドット、トライアングル、スクエアと言ったメイジのレベルの話をおさらいしていく。
生徒達は次第に集中力を失っていったが、ルイズの隣でユーノはシュヴルーズを熱心に聞いていた。
(ねえ、ユーノ。面白いの?)
ルイズにしてみれば、何度も聞いた話だ。
重要な部分であるのはわかるが、とうに聞き飽きている。
(うん。面白いよ。4系統は他の文明でもよく出てくるけど、ドットやトライアングルって言うのは珍しいね。どうなってるんだろう)
そういえばユーノは遺跡発掘の仕事をしていたと言ってたから他の文明には詳しいんだろう。
といっても、ルイズにはフェレットが遺跡発掘をしている姿がどうにも想像できなかった。
世界ってもしかしたら私が思っているのよりずっと広いのかも知れない。

ルイズが世界の広さに思いを馳せている間も授業は進んでいく。
「では、この石を真鍮に変えてもらいましょう。誰にやってもらいましょうか」
シュヴルーズは生徒達を見回す。
「先生、僕が・・・」
ギーシュが立ち上がって薔薇をキザに振ったところでルイズは決心した。
先に立ったギーシュを押し切る声を上げる。
「先生!私がやります。やらせてください!!!」
あまり大きなの声だったで、みんながルイズを見る。
キュルケが顔を青ざめさせてきた。
「ちょっと、ルイズ。本気?」
「もちろん本気よ」
「止めなさい!あなたなにをしようとしているかわかってるの?だいたい、あなたは・・・」
「ミス・ツェルプスト。それは言いすぎでしょう」
シュヴルーズが二人の間にはいる。
「ミス・ヴァリエール。やってご覧なさい」
「はい!」
教壇の前に走っていく。
「見てなさい、キュルケ。絶対成功させてやるんだから」
そうよ、絶対成功するんだから。
自信があるんだから。
昨日の夜だってあんなにすごい魔法を使えた。
ユーノと念話だってできる。
そう、この数時間使う魔法は全部成功させている。
それに私には助けがある。
「レイジングハート、手伝ってね」
「Yes.My master」
こっそりたのんでおく。
教壇に立つとキュルケはもう逃げる準備をしている。
それに比べてユーノはしっかりこっちを見ている。
(ルイズ、がんばって)
(あたりまえよ)
まずはレイジングハートを起動・・・・は止めておく。
変身した後の服のバリアジャケットはすごく素敵だがあまりによすぎて今みんなにお披露目するのは恥ずかしい。
起動はやめて、杖を持つ反対の手でレイジングハートを握る。
ルイズは目をつむり、ルーンを唱えた。
ふと思う。
もしかして力をより集中させたらすごい成功が得られるかも知れない。

830 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 10:49:21 ID:bti28vxA
くそう、何かかわいい…淫獣のくせに…

831 :魔法少女リリカルルイズ:2007/08/11(土) 10:50:16 ID:Zxenjoxq
力を集中させるには、あの言葉。
(リリカル、マジカル)
レイジングハートに力が貯まっていくのがわかった。
起動させているときほどではないが、少しずつ貯まっていく。
(リリカル、マジカル)
また少し。
(リリカル、マジカル)
いける。
レイジングハートと体に貯まっている力が自信になる。
ルイズは杖を振り下ろした。
「Error.」

庭を掃除しているシエスタの後ろで爆音が聞こえた。
爆発自体はよくあることなので普段なら気にしないが、今のはとても気になる。
いつもの3倍くらい大きな音だったからだ。
音の元を見ると、教室から煙がもうもうと噴き上がっていた。
さらに、窓から誰かが─シエスタは知らないがマリコルヌが─魔法も使わずに飛んでいくのが見えた。
シエスタは放物線を描いて飛んでいくマリコルヌを目で追った。
とりあえず、どうしていいかわからなかったからだ。
学園の塀の手前まで飛んだところでようやく頭が働き始めた。
「大変!!」
シエスタは塀の向こうには貴族を追っていった。

煙の晴れた教室は惨憺たる物だった。
無事な家具は1つもない。
机の下に隠れた生徒もひっくり返っている。
シュヴルーズについては言うまでもない。
顔を炭で真っ黒にして気絶中だ。
ギーシュは何故か指で床に落ちた灰に「ルイズ」と書いていてから倒れている。
「な、なんで失敗したのよ」
ルイズは涙目でつぶやいた。
「なんで・・・じゃないわよ」
キュルケはそれだけ言うと口から煙を噴いて力尽きた。

*******************************
今回はここまでです。
原作の後追いになっています。
まだ原作と大筋で話すきっかけがつかめなくて。
しばらくは原作後追い路線で行かせてください。


832 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 10:51:06 ID:mPlQ2FHW
乙!
あと復習が復讐になっとる。

833 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 10:52:49 ID:UbkLneAA
乙じゅじゅしたー。
レイジングハートを持ってしてもルイズの魔法つかないのは流石に変わらないか

834 :MtL:2007/08/11(土) 10:55:35 ID:tanyUMys
投下予告ー。

835 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 10:56:32 ID:/VJJeMLo
そりゃレイジングハートさんは戦闘用魔法たっぷりのミッドチルダ式デバイスだからなぁ。
錬金出来たら逆に凄い罠。
そしてギーシュ決闘フラグ立った?

836 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 10:58:11 ID:kSFPEiYt
乙です
何かリリカルマジカルって久しぶりに聞いたな。ヒトふっ飛ばしてるし、マリコルヌカワイソス
あとテクニカルってつけると使い魔がユーノじゃなくてフィ■

何でも無い。

837 :MtL:2007/08/11(土) 10:58:15 ID:tanyUMys
マジシャン ザ ルイズ (8)空賊船

ルイズ達が空の人になり数時間がたった。
既に夜は明け、太陽は眩しいばかりの光を放っている。
「アルビオンが見えたぞー!」
鐘楼の上の見張りの言葉通り、船の行く手には巨大な陸地。
「浮遊大陸………」
ウルザの知識の中でも、伝承や御伽噺としか聞いたことが無いようなものが、その前に広がっていた。
「そう、浮遊大陸アルビオン。ああやって空中を浮遊して、主に大洋の上をさ迷っているわ」
流石に驚きを隠せないウルザに、ルイズが説明する。
一瞬呆けていたウルザであったが、ルイズの説明を受けた後はぶつぶつと独り言を呟きながら何処かへ行ってしまった。



アルビオン、浮遊大陸、月、始祖ブリミル、虚無、白と黒のマナ。
少しづつだが、確実に全体像を捉えるピースは揃ってきている。

一人、考えを纏める為に船室に戻ったウルザであるが、船の異変を察知する。
停戦するらしい動きを見せる船。
思いのほか長い時間を過ごしてしまい、その間にアルビオンに到着したのだと考えて甲板に戻る。
だが甲板では船員達が慌しく動き回っており、常ならぬ事態が起きていることが分かった。
忙しく動き回る船員達の間に、桃色の髪を見つけて呼び止める。
「ミス・ルイズ。一体何が起こった?」
「空賊よ」



ルイズ達が乗る船に横付けされた空賊船から、屈強な男達が乗り込む。
手には曲刀や斧、その数およそ数十人。
見つめるウルザとワルド、共に無言である。
ただ一人、ルイズだけがおびえた様にウルザの背中に隠れるように移動する。

「船の名前と積荷は?」
「トリステインの『マリー・ガラント』号。積荷は硫黄だ」
空賊の頭目らしい男と船長の会話。
既に船は完全に空賊に制圧され、船員達は震えながら二人の会話、自分達の命運を決定するであろうそれを聞いている。
「硫黄か…」
頭目はにやりと笑うと、船長の帽子を取り上げ、自分の頭に被せる。
「船ごと全部買った、料金はてめえらの命だ」


「船長」
空賊達が船の中を調べまわっている時、ウルザが声をかける。
同時にウルザを振り返る空賊の頭目とマリー・ガラント号の船長。
ウルザが視線を空賊の方に向いているのが分かると、船長は恨めしそうに今だ頭目の頭にある帽子を見やった。
「我々はトリステイン王家からの使いだ、アルビオン王党派に接触する為に派遣されている。どうか我々だけでも解放してもらえないだろうか」
後ろに控えるルイズ、それにワルドが目を見開く。
「ちょっ!ちょっと!何言ってるのよ!?頭でもおかしくなったの!?」
「いや、ミス・ヴァリエール。私は正常だ。任務は何があっても達成されなくてはならない」
頭目が胡散臭げにルイズ、ワルド、それにウルザを交互に見やる。
「おやおや、お貴族様まで積んでたとはなぁ。
 おい、てめぇら!こいつらも運びな、身代金がたんまりと貰えるだろうぜ」

838 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 10:58:16 ID:VF/AHJ0o
乙じゅしたー

予想通りとは言え「Error.」で不覚にも吹いたww

839 :MtL:2007/08/11(土) 11:00:34 ID:tanyUMys


空賊に拘束されたルイズ達は船倉に監禁されていた。
「何であんなこと言っちゃったのよ!?」
そこでの話題の中心は、もっぱら先ほどのウルザの発言についてである。
「この任務は隠密なのよ!?誰にも知られちゃいけないの!」
食って掛かるルイズ、無言のウルザ、何か思うところがあるのか、ワルドも沈黙を通している。
「そそそ、それを、よりにもよって空賊なんて下賤の輩に!」

そんな賑やかな一行に、野太い声がかけられる。
「おい、お前ら。頭がお呼びだ」


三人がその空賊に案内されて連れてこられ先は、小奇麗ながらも品のよい立派な部屋だった。
豪華なディナーテーブルが置かれており、上座には先ほどの派手な格好の空賊が腰掛けている。
周囲には多数の空賊達が武器を手に控えている。
ここまで連れてきた空賊の男が後ろからルイズをつつく。
「おい、お前たち、頭の前だ。挨拶しろ」
しかし、ルイズは頭を睨みつけるだけで応えようとはしない。
「くくくっ、気の強い女は好きだぜ、子供でもな。それじゃあ名前を名乗りな」
ルイズの中で一瞬の葛藤、このままシラを切りとおすべきか、ウルザの言ってしまったことを認めるべきか。
もう一度、目の前の男を見た。
貴族として、こんな男に対して嘘をつくことが、許せないことであるように感じた。
「大使としての扱いを要求するわ。そうじゃなかったら、一言だってあんた達なんかと口をきくもんですか」
見つめるルイズの目を真っ向から見据えながら頭が言う。
「王党派にようとか言ってたな。あんな明日にも消えちまうような連中に、何のようがあるってんだ?」
「あんたに言うことなんて何も無いわ」
頭は、心底楽しそうな声えルイズに告げる。
「貴族派につく気はないか?あいつらはメイジを欲しがってる。たんまり礼金も弾んでくれるぜ」
「死んでも、イヤ」
侵略者に対して、懸命にあがらう姿、そんな少女を見ながら頭が目を細めて問いかける。
「もう一度言う。貴族派につく気はないかね?」
「答えは同じ、ノーよ」

突然に笑い始める頭目、それも小さく笑うというものではない、爆笑の類だ。
つられて周囲に控えた空賊達も大笑いを始める。
「なな、何で笑うのよ!?」
「はっはっはっは!トリステインの貴族は、本当に気ばかりが強くていけないな。
 何処かの国の恥知らずどもに比べれば何百倍もマシだがね」
そう言いながら頭が立ち上がる、それと同時に空賊達の笑い声が一斉に止む。
「失礼した。貴族に名乗らせるなら、まずこちらが名乗りをあげなくてはね」
頭目が頭の黒髪―カツラ―を剥ぎ取る、続いて眼帯、付け髭も。
そうして現れたのは凛々しい金髪の青年であった。
「私はアルビオン王立空軍大将、本国歓待司令長官…いや、通りのよい名前で名乗ろう。
 アルビオン王国皇太子、ウェールズ・チューダーだ」
貴族の嗜みも忘れて口をあんぐりと開けるルイズ、興味深そうに見つめるワルド。
ただ一人、ウルザのみが無反応。
「その顔は、どうして皇太子が空賊なんてやっているんだって顔だね。
 いや、金持ちの反乱軍には次々と補給物資が送り込まれる。それを経つのが目的でね。
 流石に堂々と王軍の旗を掲げたのでは、あっという間に袋叩きにされてしまう。
 そこで、これさ」
そういいながら、先ほどまでつけていたカツラを掲げ、イタズラっぽくウインクした。
「そこの眼鏡のメイジの方には最初からお見通しだったみたいだけどね」
「ええ!?どういうことよミスタ・ウルザ!」
「それは僕も聞きたいところだな、なぜばれたのかな?」
ルイズとウェールズ、二人に問いかけられて、ウルザも重い口を開いた。

840 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 11:01:57 ID:UbkLneAA
マジシャンズ支援

841 :MtL:2007/08/11(土) 11:02:23 ID:tanyUMys
「まず、最初の一点は、統率が取れすぎていること。
 船を制圧した際の空賊の手際が良すぎたのと、注意深く見れば歩き方が訓練された兵士のそれと分かったのだよ。
 兵士が賊を身をやつすとすれば、敗残兵達が賊と化すことが考えられるが、それにしては統率が取れすぎていた。
 次に、君達の武器だ。
 斧に曲刀、君達は良かれと思って持っていたのだろうが、敗残兵は普通、本来自分達が支給されていた武器を持っているはずだ。
 訓練された兵士の動きをする空賊達が揃えたように『空賊姿』なのは不自然なのだ。
 第三に、君達が船の乗員を誰も殺さなかったことも判断材料だった。
 これらから、君達が正規の軍隊であると推理した。
 そして、先ごろ聞いた戦況を考慮すると、どちらの正規軍かは予測がつく」
「ははは、全くとんだ名探偵がいたものだね、いや、全く。
 次があるなら是非とも参考にさせてもらうよ」
「流石に皇太子殿下本人がお乗りとは思いませんでしたがな」

縄を解かれて立ち上がったルイズ達に、深々と礼をとるウェールズ皇太子。
「アルビオン王国へようこそ。大使殿。さて、御用の向きをお聞かせ願おうか」
ルイズは未だ、ショックで美味く口がきけないらしく、変わってワルドが優雅に頭を下げた。
「アンリエッタ姫殿下より、密書を言付かって参りました」
「ふむ、姫殿下とな…君は?」
「トリステイン王国魔法衛士隊、グリフォン隊隊長、ワルド子爵に御座います」
それからワルドはルイズたちをウェールズに紹介する。
「そして、こちらが姫殿下より大使の大任をおおせつかりましたラ・ヴァリエール嬢と、その使い魔のメイジ殿で御座います」
「ほう!使い魔にメイジとは珍しい!して、その密書とやらは?」
ルイズが慌てて、懐からアンリエッタの手紙を取り出し、恭しくウェールズに近づいた。
しかし、その歩が途中で止まる。
「ん?どうしたのかな?」
「あ、あの……失礼ですが、その、本当に皇太子さま、ですか?」
流石にこれにはウェールズ、その周辺の兵士達も笑いを堪えずにはいられなかった。
再び爆笑の渦、一人顔を焼け石のように真っ赤にするルイズ。

「いやいや、無理も無い。でも僕はウェールズさ、正真正銘の皇太子。何なら証拠をお見せしよう」
ウェールズがルイズの指に光る水のルビーを見つめていった。
自分の薬指に光る指輪を外すと、ルイズの手をとり、水のルビーに近づけた。
するとどうであろうか、二つの宝石が共鳴しあい、周囲に虹色の光を振りまいた。
「この指輪はアルビオン王家に伝わる風のルビー。君が嵌めているアンリエッタの水のルビーとは共鳴作用があるんだ。
 水と風は、虹を作る、王家に、」

王子がそう言いかけたその時、何かが弾けたような大きな音が部屋に響き渡った。
敵襲を警戒し、瞬時に臨戦態勢に切り替わる訓練された兵士達。
ルイズを抱くようにして伏せさせるウェールズ皇太子。
ワルドも素早く部屋に立てかけてあった武器に飛びつく。
しかし、待てども襲撃は無く、同じ音が続けてあがることも無かった。
全員が緊張を保ちながら音の原因を探ろうとしたとき、蹲ったままの者が一人いる。
ウルザである。
ウルザは手で両目を押さえながら何かを堪えるように歯を食いしばっていた。


                         空賊を見つけたときに大急ぎで逃げ出しても遅い
                         彼らは既に君達を見つけていたのだから

842 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 11:03:22 ID:R+By2dTS
>>835
レイジングハートは使用者用に魔法組み上げるからその内出来るようになるかも

そしてウルザさん支援

843 :MtL:2007/08/11(土) 11:04:54 ID:tanyUMys
投下終了です。
wikiの方はまだですが、情報源の一つであったウィズダムギルドが復旧したので何とか、第2章最後まで書き終われました。
これから見直しして、夜か明日には投下しますー。

844 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 11:10:43 ID:0iPMqlEW
>>842
魔法を組むのはレイジングハートじゃなくて本人じゃない?
デバイスはそのサポートだったはず
確かそのために使用者は計算系の能力高くないといけないって設定だったような

845 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 11:13:45 ID:dT5obvzu
レイハとルイズの組み合わせはある意味なのはより凶悪だな

846 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 11:15:28 ID:kSFPEiYt
MtL氏、乙でした。

いきなり質問して悪いのですが、トリステインで男のロマンのドリルって無理ですかね?
ギーシュのワルキューレにドリル装備しようとして、ドリル作る技術無いだろと思って没にしたんですが。
青銅で作っていいのかってのはまた別に考えます。

847 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 11:18:02 ID:q6ZoSbGZ
ドリルが駄目ならタケノコにすればいいじゃない。

848 :ダブルクロス ゼロ:2007/08/11(土) 11:19:06 ID:UbkLneAA
さて、MtL氏の次ということで尻込みしかけてますが、投下よろしいでしょうか?
二連続深夜で先日投下できなかったので、まずは一発目をっ

849 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 11:19:31 ID:+bg49IKN
理由とか動機がはっきりしてればありなんじゃ無いの
ただ書き手がドリルが好きとかって理由で無理矢理出したら多分そこでお終い感が漂ってしまう

850 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 11:20:03 ID:kSFPEiYt
成歩道、杭か。それはそれでいいなあ。

851 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 11:20:16 ID:q6ZoSbGZ
>>848
おk

852 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 11:21:05 ID:kSFPEiYt
>>849
理由……動機……orz
それはそれとして支援

853 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 11:22:03 ID:+bg49IKN
>>852
なぁに思いつかなけりゃ相談してみるのも手だし

とか言いつつ支援

854 :ダブルクロス ゼロ 1/5:2007/08/11(土) 11:22:36 ID:UbkLneAA

 隼人がハルケギニアに召喚されてから数日がたっていた。

 彼の仕事はこうである。朝にはルイズを起こし着替えをさせ顔を洗い、ルイズのいうところの「お情け」で一緒に食堂で食事をとる。
 その後はルイズとともに教室に向かい授業を受ける。魔法に関する知識はあって損することはない。
 面倒くさいが必要なことだし、それにファンタジー世界というのもなかなか面白い。
 ハルケギニアでの生活において、一番楽しいことといえばこの授業であった。
 その後は昼食をとり、また授業。その間時間が空くときがあるので、その隙に隼人は洗濯物を終わらせてしまう。
 隼人も人間である以上衣類を着ている。持っている服といえば潜入任務の際に着ていた学生服くらいのものだが、長く着ていると臭いが気になる。
 隼人本人はあまり気にしないのだが、不本意にも同居という形をとっているルイズにとっては不快のようだ。
 というわけで隼人は基本的には制服を着ているが、たまにシャツのみで行動していることもある。
 何とか頼み込んで下穿きやらを恵んでもらい、それを洗濯しつつローテーションを回して着ているのだ。
 ちなみに隼人にとって洗濯というのも縁のないものだった。UGNとしては支給されたものを使うだけだし、洗濯といえば機械に入れてスイッチ一つ。手洗いなどやったこともなかった。
 ここで助けてくれたのはシエスタというメイドである。私の仕事ですから、といって彼女はルイズの分と隼人の分の洗濯までやってくれた。
 流石にそれではまずいと思い、干すのやら仕舞うのやらは手伝っているが。
 その他にも部屋の掃除などを行い、その後ルイズとともに夕食をとる。
 ここから寝るまでの間は数少ない自由時間の一つだ。ルイズは部屋に篭って勉強をしており、たまに何かを命じてくるがそれ以外は暇なものである。
 隼人はその間図書館に出向き自分以外の召喚された人間がいないか調べたり、文字を勉強したりしている。
 情報を知る上で重要なのは「文字を読める」ことだ。未だ完全には読めないが、簡単な読み書きならなんとかこなせるようになった。
 ただそれは独学ではない。よく図書館にいる青い髪の女の子に何とか頼み込んで教えてもらっているのだ。
 無報酬というのも悪いので、たまにシエスタから貰うお菓子を持っていっているので、ギブアンドテイクというものだろう。

(そういや名前知らないな……)

 閑話休題。
 あとはレネゲイドの力の訓練を行う。一日でも途絶えれば調子が狂う事もある。
 オーヴァードとしては重要な事だ。下手に扱ってジャームになってしまえば一巻の終わりである。
 ぶっちゃけた話を言えば、潜入任務をしていた時よりも気が楽な分まだマシなほうだな、と隼人は思う。面倒には変わりないが。
 以上の日課をこなして隼人の一日は終わる。

 終わるのだが、問題があった。食事である。

 この食事というのが悲しいほどに量が少ない。
 初日のような酷い食事ではないのだが、パンとスープだけでは腹が満たされることは一切ない。
 「こんな量で動けるか」といってもまともに取り合ってもらえないのが現状である。
 成人男性に近い隼人は満足する食事がいかないことに憤りを感じ、愚痴を零す。が、それを聞きとがめられると食事抜きという罰を与えられる。
 ただでさえやる気がないのに食事抜きにされてはたまらない。隼人はできる限りの理性をもってその仕打ちに耐えていた。
 ここでも助けてくれたのは、やはりメイドのシエスタであった。

「この前のお礼がしたいのですけども……」

 この前、というとギーシュというメイジと戦ったときの話だろうか、と隼人は首を傾げた。
 隼人としては既に賄いを一度貰っていた身である。恩返しの意味と、メイジの力を見てみたかったという欲求のために決闘を行ったので、お礼など貰う権利はない。
 とはいえ腹が空いているのも事実である。
 シエスタの「マルトーさんもぜひ、と仰ってました」の一言に折れ、彼は度々厨房にお邪魔することになった。
 申し訳ない気持ちを抱きながら厨房に入ると、驚いたことに歓迎された。
 どうやらギーシュとの決闘の顛末が知れ渡っているらしい。曰く、ゴーレムの攻撃を羽のように避け、一本の剣をもって蜂のように全てを貫いた、だとか。
 ある意味で間違いではないのだが、微妙に脚色の入っている噂に隼人はため息をついた。
 褒められるのは嬉しい、が、あまり目立つのは勘弁してほしいのだ。

855 :ダブルクロス ゼロ 2/5:2007/08/11(土) 11:23:56 ID:UbkLneAA

 ここに来る前も隼人は色々な意味で目立っていた。
 UGNでは命令違反の常習として、敵対勢力であるファルツハーツ――通称FHからは、”マスターマインド”を倒した要注意オーヴァードとして、両方から監視の目は途絶えなかった。
 UGNの場合はお目付けであり相棒でもある玉野 椿の信用が高かったお陰か、そこまで酷いものではなかった。
 が、FHからは酷いものである。命令違反の常習のせいか勧誘が来たこともあれば、エージェントに首を狙われることもあった。
 お陰で気が休まるのは任務が終了し本部に戻る前後なのだが、帰ったら帰ったですぐに次の任務に向かわなければならない。
 しかも下手に顔が知れてるせいで、潜入任務というよりは囮任務の方が圧倒的に多い。心身ともに疲れるのも当然である。
 久々に任務が被った際、あの仕事に真面目な優等生の椿でさえ、

「最近何だか狙われるのが多くなった気がする……疲れる」

 と言わしめるほどだ。
 ”日常を守る”と決意したとはいえ、やはり微妙にやる気のない隼人にとっては地獄にも等しいものであった。

 それを考えるとやはり目立つのは得策ではない。
 得策ではないが、マルトーの作ってくれる食事は美味かった。
 霧谷の作った食事を思い出し、どこか落ち着かない空気を感じながらも隼人は厨房に通っていた。

(メイジに勝った、ってのがここまで持ち上げられるんなら、逆にメイジから狙われるって事もありうるよな……)

 そう考えると隼人はさらに憂鬱になる。レネゲイドウィルスを蔓延させないためにも、あまりシンドロームの力を使いたくはない。
 しかし相手がメイジとなるとそうも行かない。異能を相手にするには、やはり異能の力が必要だろう。
 インフィニティウェポンで武器を作れば、その傷でウィルスに感染するかもしれない。
 ギーシュとの戦いの時は幸運だった。ワルキューレは錬金で作られたものだ。それに対してエフェクトを使っても問題はない。
 だがそれ以外のメイジならば、寸止めでは効かないかもしれない。
 となると、武器が必要になる。

 だから主人であるルイズに「ご褒美として何か買ってあげようと思うの。何が欲しい?」と問われた隼人は、即座に答えた。

「剣が欲しい」




   ダブルクロス ゼロ  5




 そんな感じに買い物に向かう二人。だがその前に物語は時間を少し遡る。


 決闘の直後、ルイズはハヤトの怪我を見ようと彼に手を伸ばした。しかし怪我をしているはずのハヤトは両手を振って大丈夫だと答えた。

「本当に大丈夫なの?」
「心配してくれんのか?」
「つ、使い魔の調子を知っておくのは当然だもん」

 それでも大丈夫だ、という使い魔を見てルイズは疑問に思った。
 金属である青銅、しかもゴーレムの攻撃をあれだけ受けて「大丈夫」なわけがない。
 半ば強引に手をとってよくわからない服の袖を捲る。しかしそこには攻撃を受けてできているはずの痣はなく、綺麗なものだった。
 この時点でルイズは知らないことだが、レネゲイドウィルスは自身の保有者を侵食している。
 その結果、一定の段階まで怪我は治ってしまうのだ。しかし侵食率が一定以上を超えると、簡単には帰ってこれなくなる。
 帰ってこれなくなったものをジャームと呼ぶ。抑圧から解放された完全な化け物と呼ぶべき存在だ。
 しかしルイズはそれを知らない。
 知らないが、おかしいことだということに気づいた。

856 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 11:23:57 ID:kSFPEiYt
>>853
貴方の優しさに感激し、他の武器も考えてみて決めよう支援

857 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 11:24:04 ID:7dbugWwz
コル先生ですらプロペラの仕組みで感心する世界だからなあ
普通のモーターじゃなく力強く一定の速さで回転するドリルを作らなきゃならんし
青銅じゃすぐ欠けたり歪んだりしてドリル刃を交換しなきゃならない

一番の問題点は馬と同等の速さで地面を掘り進めるヴェルダンテのおかげでいらない子になるドリルなんだけどね
正直そんな超スピードで掘ったらトリステインの地盤はぼこぼこになって危ないと思うのだが

それでも・・・それでもコルベール先生ならやってくれる!



858 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 11:24:05 ID:7BUdIoYF
ピンバイスのような工具はあるんじゃないかな
土のドットだから彫金とかでそのあたりの工具に詳しくてもおかしくはない
そこから穴を空けるという発想を活かせばドリルに行き着くかもしれないそして支援

859 :ダブルクロス ゼロ 3/5:2007/08/11(土) 11:25:00 ID:UbkLneAA
(そういえば使い魔になると特別な力が一つ宿るのよね)

 とするならばハヤトについた特別な力とは”高速治癒”か何かなのだろうか。
 そう考えると剣を握った後のあの動きがわからない。あれはハヤトが元々持っていた力なのだろうか。
 それに、とルイズは思う。

(どうして斬られた筈のワルキューレが砕けたの?)

 青銅は斬られたら罅が入って砕ける、なんて特性を持っていない。
 凄腕の剣士がいたとして、その剣士が青銅のワルキューレを切り裂いたなら、潰れたような跡を残しながら斬れるのではないのだろうか。
 決して、結晶のように砕けることはない。
 ならば斬ったものが結晶のように砕ける、という能力が付加されていたのか?
 それではあの身体能力は? あの再生能力は? 説明がつかない。複数の能力が使い魔に付与されるなどと、ルイズは聞いた事がなかった。
 よく考えなくともわかった事なのだが、そもそもハヤトの服装は変だ。見たこともない。
 それに全くといっていいほど常識を知らない。初めてまともに会話したときなど、月が二つあるのに驚けば、魔法なんてありえないと笑った。
 地下のような場所で魔法も知らずに生まれて育った? しかしそんな場所など見たことも聞いたこともない。

 もしかして彼はただの平民ではないのかもしれない。

 その事実が少しだけルイズを喜ばせた。
 ただの平民を呼び出した、魔法の使えないゼロのルイズ。
 サモン・サーヴァントに成功したとはいえ、結局はそう呼ばれる自分が物悲しかった。
 相変わらず魔法は使えない。唯一使えた魔法で呼び出されたのはただの平民。ゼロという字はルイズの中から消えることはなかった。
 だが彼はただの平民ではないのだ。
 ならば自分もただの”ゼロ”で終わるはずがない。
 そう思うだけでルイズは少し救われた。もっと勉強を頑張ろうと、そう考えた。

 そこでやはり気になるのはハヤトの正体である。

 目にも留まらぬ身体能力。驚くほどの治癒能力。斬った対象の結晶化。
 どれが付与された力で、どれが元々持っていた力なのか。そのどれかが付与の力であろうとも、驚くべき力に変わりはない。

 ルイズは何度かハヤトにそれとなく聞こうとしたが、どうにもタイミングが掴めずにいた。
 食事時に床に座る使い魔に話しかけるなどルイズ的にはありえない。ハヤトから話しかけて来るなら答えるのが主人の務めだが。
 授業中ならばなおさらありえない。時たま質問してくるのに返すくらいだ。
 移動中も話しかけ難い。ハヤトが物珍しそうに周囲を見回し、あの建物は? などと質問してくるくらいだ。
 部屋の中では自身も勉強がある。それにハヤトも洗濯やら掃除やらで動いているし、夜になると何処かへふらりとでかけてしまう。
 どこに行ってるのか、と問えば「図書館」と答えがきた。どうやら文字を勉強しているらしい。意外に勤勉ね、と返すと苦いものを噛み潰したような表情になったのが印象的だった。
 そこまで考えてルイズは気づいた。

「なんてこと――――話しかけるタイミングがないじゃない!」

 別段そんなことはないのだが、ルイズは頭に稲妻をピシャリと走らせて驚愕の表情を浮かべた。
 トリステイン魔法学院に所属する美少女ルイズ。魔法こそ使えぬものの学問に関する知識は恐ろしく優秀。
 しかし彼女は貴族であり、どこか抜けているので、微妙に常識知らずな一面もあった。

 そして場面は夜へと移る。

「そ、そそ、そうよ、そうよね。別に、夜に話せばいいいいいいいんじゃない」

 何故か顔を赤くしドモりながらルイズは呟いた。

 別に夜である必要はないのだが、ルイズはこのタイミングしかない! と何故か思い込んでいた。
 ハヤトが外に出て図書館で勉強を終え何かの日課を終えて部屋に戻ってきたときに話しかければいいじゃない!
 頭の中でそんな閃きが走った。だからルイズは枕を抱えてハヤトの帰りを待っている。
 確かにただ話すだけならばいいのだが、問題は時刻が夜であるということであった。
 ルイズは頭のいい女の子で、夜の会話といえば睦言みたいなものを無意味に想像してしまうくらいの耳年増であった。
 いつもハヤトが帰ってくるような時間にはルイズは寝てしまっている。それも理由の一つと言える。

860 :ダブルクロス ゼロ 4/5:2007/08/11(土) 11:26:09 ID:UbkLneAA
 こんな風に夜更かしをするなんて、という少し”悪い”という意識が、ルイズの髪と同じ桃色な思考にダイブさせていた。
 それが恋愛感情から来るものなのか? と問われればルイズは真っ赤になって否定するし、事実そんな感情ではないだろう。
 恥ずかしさだけではないのも確かなのだが、少なくとも”恋愛”というところまでは行ってはいない。

(たたた確かにギーシュのゴーレムの攻撃を避けてたときは、その、かか、格好よかったけど……)

 だが、それだけなのだ。どちらかというと、誇らしい、という感情のほうが強い。そして、それ以外の感情も少しだけある。
 信頼といえばいいのだろうか。そう考えると少しだけ納得がいくかも、とルイズは思った。
 よくわからない感情をもてあましたまま彼女はじっとハヤトを待っていた。


 だがしかし、駄菓子菓子。ハヤトはなかなか帰ってこなかった。


  ・  ・


 その頃隼人が何をしていたのかというと、簡潔に言うのならば、

 キュルケに、
 軽く、
 犯されそう、

 の三行で事足りる。

「いやいやいやいやいやいやちょっっっっっと待て」
「あらぁん、どぉして? だぁりん」

 語尾にハートをつけんばかりの勢いでキュルケは隼人の胸板を指でぐりぐりとした。
 正直に言えば女性にあまり耐性のない――というよりは、そこまで親密になる機会がない隼人は狼狽を隠せずにいた。
 そんな隼人の様子を見てキュルケはさらに妖艶に笑った。

「だだだ、大体、どうしていきなりこんな……」
「だぁって、ダーリン凄い格好よかったんだもの」
「か、格好いい?」

 褒められて喜ばない人間はいない。隼人もその例に違わず、少しだけ嬉しそうな声を出した。

「えぇ。あの決闘の時の剣捌き。もう私、あれを思い出すだけでうっとりしちゃうの……」

 それを聞いて隼人は額を押さえ「あぁ……」と天井を見つめた。
 どんな形にしろやっぱり目立つのはよくなかった。
 ため息をつかれてムッとしたキュルケは、隼人の顎をぐんっと掴んで自分の方へと向けた。
 そうしてゆっくりと唇を近づけながら囁く。

「私、もっとダーリンの事知りたいわ……」

 知ったら、多分怖がるだろう。
 隼人の頭の中の冷静な部分がそう告げ、そして次に”レネゲイドウィルス”と呟いた。
 それを思い出した途端の隼人の行動は早かった。


「ちょ、まて、頼む、待ってくれそれだけまずいんだ、ああああ!

 ルイズーーー! 助けてくれぇぇーーーー!!」


 情けない叫びであったが本音であった。もしキスなどして粘液感染したら目も当てられない。


861 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 11:26:31 ID:+bg49IKN
スィエン

862 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 11:27:01 ID:kSFPEiYt
とりあえず今はペンチみたいな鋏を考えています支援

863 :ダブルクロス ゼロ 5/5:2007/08/11(土) 11:27:27 ID:UbkLneAA
 繰り返すが隼人はこんな状況に慣れていない。だから咄嗟に、この世界に来て自分が一番頼れるであろう少女の名前を叫んだのだ。

 助けは早かった。叫んでから一秒と待つ暇もなくキュルケの部屋の扉が爆発した。


「ツェルプストーーーー! あんた人の使い魔に何やってんのよ!?」

 同時にコンコンと窓が叩かれ、少し待ってから開かれた。

「キュルケ……待ち合わせの時間に来ないから来て見れば……」

 そういって部屋を覗いたハンサムな青年、ペリッソンはぽつりと続けた。

「修羅場じゃないか」

 爆音が響いた。炎が渦巻いた。フレイムが吼え、炎を吐いた。
 隼人はわき目も振らず外に逃げた。窓から。
 ペリッソンの顔面を踏みつけ隼人は跳んだ。

 そういや三階だったなーと思いつつ、何故か今踏みつけた男の他にもキュルケの部屋の窓に行こうと空を飛んでいる男達を見つけたので、一人ずつ踏みつけながら地面へと下りて行った。
 降りながら自分の世界での女性陣を思い出し、隼人はぶるぶると身を震わせた。

「やっぱ女はこえぇ……」

 ああ、でも支部長と楠森は違うよな。そう思いながら隼人は地面に着地した。
 爆音と炎の吹き出る音はまだ響いていた。


  ・  ・


 そして次の日。
 案の定隼人は一日中食事抜きにされ、さらにキュルケの部屋を彼女の使い魔であるフレイムと一緒に片付けることとなった。
 部屋の中は何かが爆発した跡やら焦げた跡やらで、それはもう酷い有様であった。

「俺のせいじゃないだろ。明らかによ……」

 隼人の悲しげな呟きに、フレイムは器用に手を動かして肩をぽんぽんと叩いた。
 その動作にまた隼人は悲しくなった。手伝いにきましたー、とシエスタがやってくるまで、隼人はがっくりと項垂れていた。


864 :ダブルクロス:2007/08/11(土) 11:28:41 ID:UbkLneAA
以上ですー。
一瞬「文字数が多すぎます」エラーが出てびびった。

865 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 11:29:09 ID:M0fBtYOR
>>844
クロノは自分で計算するからストレージデバイスだったな、流石は努力の人
計算してくれるインテリジェントデバイスは使用者の素質が高くないと駄目だっけ、なら虚無は問題ないのか

支援〜

866 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 11:29:22 ID:q6ZoSbGZ
>>858
メイジは錬金があるから道具を使うという発想にたどり着けないと思う。

867 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 11:30:24 ID:kSFPEiYt
ダブルクロス氏乙です
スーパーマリオばりの踏みつけひでえwww

868 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 11:33:18 ID:mPlQ2FHW
キュルケとふんぐほぐれつしたくても
危なくてできないね。てか誰とも感染が怖くてできねえw
ともかくG!

869 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 11:33:31 ID:MdiPoBYj
金色のガッシュの、ギガノ・ガランズみたいな技を使い始めるギーシュを妄想

870 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 11:34:35 ID:7BUdIoYF
ドリルをまとめると
回る
削る
穴空ける
この三点になるかな?
青銅とはいえ高速で回転する金属に触れれば人体ぐらいは容易く、場合によってはより堅いモノもいけるか
問題はどう回転させるか

871 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 11:36:26 ID:GUNMBLad
ワルキューレみたいなのがドットでも動かせるぐらいなんだから回転させるぐらい余裕じゃねーの

872 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 11:36:31 ID:+bg49IKN
>>866
一応道具を使って自力で彫金はしてるけどね
ギーシュは魔法で作るのと、自らの手で作るのを別けて考えている拘り派

873 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 11:39:52 ID:8w8g2PeE
>>867
じゃあキュルケの男どもはパタパタかw

モーター要らないだろ、魔法で回転させてるで逝けるとおも
ただ、ピンバイスがあるか否か、それをギーシュが知っているないし使ったことがあるかどうか

874 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 11:41:31 ID:+bg49IKN
モーターなんか作り出したら、それこそガソリンエンジンどころじゃない技術革新が起こりかねんですよ

875 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 11:44:08 ID:M0fBtYOR
しかしドリルか、あの男を召喚したくなるなぁ
・・・駄目だ、ギーシュが「目だ!耳だ!鼻!」で処刑されてしまう
そして絶対にルイズがん無視でシエスタとティファニアしか見ない

876 :天使6:2007/08/11(土) 11:44:41 ID:kSFPEiYt
保存、短いけど完了。用事無い、確認。体調、万全。
グレートブースターじゃなくて、投下、行きます

877 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 11:47:28 ID:+bg49IKN
>>875
キュルケもフーケも見るから。しっかりと注目するから

878 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 11:47:31 ID:7BUdIoYF
魔法で何をどこまで動かせるのかって話だよな
ふと気になった
ゴーレムを作るまでは土の魔法として
それを動かすのまで土に含まれるのか?
それともコモンマジックの範囲なのか?
あと支援

879 :天使6:2007/08/11(土) 11:48:02 ID:kSFPEiYt
「すまぬが、許可できぬ」

 昨晩の雛水の話を聞き、早速長期外出の許可を得るために、朝食も取らずに学院長室を訪問した。
 事前にコルベールに聞いたようで、ルイズの使い魔が天使である事はオスマンに知られていた為、ならば話は早いと天使の帰還について説明、アルビオンへの渡航許可を申請したが、返ってきたのは最初の言葉だった。

「神の使いである天使に協力したいのは山々じゃが、時期が悪すぎる。
 一応王宮に申請してはみるが、今は諦めた方がよいな」

と、不本意さを表に出してオスマンはやんわりと拒絶した。
 更に踏んだり蹴ったりで、朝早く起きたせいで授業中陽気に誘われて眠ってしまったり、レディが鳴らすべきではない空腹の音が響きすぎて笑われたりと、悪い物事が重なった。
 致命的ではないものばかりだったのが救いだろうか。

「はぁ……」
「ふぅ……」
「へぇ……」

 そしてルイズ達三人は、ため息をつきながら食堂の一角で陰鬱な空気を撒き散らしていた。その様子に、誰も見て見ぬ振りをして近づかない。
 いや、二人いた。足音を立てず、近づく大きな影が一つ、小さな影が一つ。

「はぁぁ……」
「ふぅぅ……」
「へぇぇ……、そういえば何でため息ついてるんだっけ?」

 ガツン、とルイズと雛水はコントのようにテーブルに頭をぶつける。周りに観客がいたら思わず拍手してしまうぐらい、見事な反射だった。

「遊羽、説明したでしょう。帰る話と、上手くは行きそうにない話を」
 黒い羽と命の危険は隠しているが。
「あっ、そうね。あはは……」
「私も付き合いたいけど、今のアルビオンは政情不安定らしくて、おまけに無許可で国外に出たら、後が色々怖いのよね……」

 何かトラウマを思い出したのか、ガタガタと震えだすルイズ。気の抜けた声でこわくなーいこわくなーいと頭を撫でる遊羽。
 ルイズはともかく、この友人はいつまで経っても脳天気は治らないらしい。そこが遊羽らしいといえばらしいのだが。

「ルイズっちには悪いけど、見送り無しでいいんじゃない?」
「ダメ! 私はあんたの対象者で主なんだから、ちゃんと試験が終わるまで付き合うのが決まりってものなのよ!」
「そんな決まりはありませんが……何でもありません」

 雛水はやんわりと否定するが、ルイズの睨みに負けて引き下がった。
「それによく言うでしょ? 家に帰るまでが試験だって」
「それは遠足よ」
「―――げ」

 ガチガチガチ、と壊れた歯車のようにルイズが振り向くと、キュルケとタバサがいつの間にか立っていた。話に夢中になりすぎて、もしくは落ち込みすぎて気づかなかった。

「試験って何よ? 最近の授業であったかしら」
「追試」
「違うわよ! 大体私の話じゃないんだから!」
「じゃ、誰のかしら?」
「うっ」

880 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 11:49:23 ID:sU7Gg6Oc
支援

>>875
「遊びだと思ってたのか?決闘を遊びだと思ってたのか?」
となるんだな

881 :天使6:2007/08/11(土) 11:49:29 ID:kSFPEiYt
 墓穴を掘ったことを感じた。だがあの時点でうまい誤魔化しや切り返しが出来るほど、ルイズはその方面で賢くは無い。
 アイコンタクトで雛水や遊羽と言っていいか確認し、出歯亀二人に白状した。


「天使ねえ……はぁ」
「どうせ信じないんでしょ」
「信じるわよ。
 あんたはずっとゼロのルイズだったり背も小さかったり胸も無かったりするけど、しょうも無い嘘をつくほどつまらない女じゃないって事は、入学以来ずっとからかい続けてるあたしが一番知ってるから」
「それは、喜んでいいのかしら?」
「勿論」

 やれやれ、と怒る気にもなれないルイズは、天使と聞いてもあまり驚きを見せないタバサに視点を変える。

「あんたは、特にどうとか思わないの?」
「シルフィードが見抜いた」
「そ、そう」

 確かタバサの使い魔は風竜。簡単に納得してしまった。
 実際は、タバサは使い魔が人間では無いとだけしか知らなかったと言う意味で言ったのに対し、ルイズ達は天使である事を見抜かれたと誤解していたのだが、今教えているので結局誤解の問題は無かった。

「明日、一緒にオールド・オスマンのとこ行ってあげるわ。タバサもいいでしょ?」
「興味ある」

 あまり付き合いの無いタバサはともかく、いつものキュルケからはかけ離れたその優しさに、ルイズは疑いの表情を隠し切れない。

「……悪いものでも食べた?」
「失礼ね」
「まあ、感謝してあげるわよ」
「初めから素直にそう言っておきなさい」
「ありがとうございます、キュルケ」「ありがとね、キュルキュル」
「ほら、使い魔のほうが素直じゃない」
「私はどうせ、素直じゃないわよ!」


********************


 そして次の日。オールド・オスマンは悩んでいた。
 ヴァリエールだけならともかく、かのツェルプストーやタバサまでもが三人一緒になって目の前に外出申請に来た。
 理由は間違いなく、ヴァリエールの付き合いだろう。これで危険だとか言う言い訳は通じにくくなった―――実力が高すぎる。正直、ただアルビオンに行って帰って来るだけならこのトライアングルメイジ二人も連れて行けばお釣が帰って来る。
 だが、まだ公表していないものの、明日は我が国のアンリエッタ姫がゲルマニア訪問からの帰りに、この学院に来られる。訪問理由は婚姻と、アルビオンを睨んだ同盟。
 そんな時に、貴族の中でも名が高い家系の三人(タバサは若くしてシュヴァリエの称号持ちとの意味で)を、しかも今のアルビオンに行かせるのは何かと不安がよぎる。下手をすれば痛くもない腹を探られかねない。
 それ以前の問題で、王宮に申請をまだしていない。

「ふぅ、仕方あるまい」

882 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 11:49:35 ID:M0fBtYOR
俺の支援は少々荒っぽいぜ!
ところで戦闘のプロ(TV)なのか偉大な勇者(OVA)なのか詳しry

883 :天使6:2007/08/11(土) 11:50:58 ID:kSFPEiYt
 若いのは羨ましいと、年老いた髪を撫でつつ、理由を言う事にした。秘密を言う事になるだろうとは思っていたので、全て人払いはしてあり、彼女達とオスマン以外に人はいない。

「実は明日、アンリエッタ姫がこの学院にいらっしゃる」
 姫殿下が!? と色めき立つ生徒。ふむ、これは効き目がありそうだ。
「ゲルマニアの帰りに来られる予定じゃ。この国の貴族たるもの、お迎えしない訳にはいくまい?」
 全員に対する効果は期待していない。最低、首謀者であるヴァリエールを止められればいいのだ。
「じゃから、姫がお帰りなさるまで、数日待ってはいかがかの?」
 そして、嘘も混ぜる。数日とは言ったが、その後に許可を出すとは言っていない。
 案の定ツェルプストーとタバサは幾分不満気な顔をしていたものの、ヴァリエールが引き下がった為に一緒におとなしく出て行った。

「やれやれ……」

 気持ちは分からんでも無いが、親から生徒を預かる身である学院の立場も考えて欲しいものだ。
危険な場所に飛び込むにも限度がある。
「しかし、ミス・ロングビルはどこへ行ったんじゃ」
 最近、美人の秘書が突然失踪したせいで事務仕事が増え、面倒になったわいと思いながら、机の上の山の様な書類に手をつけた。


********************


 勿論それで諦めるルイズではない……が、アイデアが浮かばない。
 学院長の手前、姫殿下を優先する発言を取ったが、正直姫殿下はタイミング悪いなとか愚痴みたいなことを思っていた。
 確かに姫殿下が来られるのはとても嬉しいのだが、幾ら昔に遊び相手を務めていたとあってもそんな事覚えていないだろうし、何せ今の自分はただの学生の一人で、ゼロのルイズだ。とても姫殿下に気にかけて貰える存在とは思えない。
 まあ仕方あるまい。学院長にああ言った手前、いないとまずい。明日だけ姫を見てから明後日こっそり出よう。

「母上が怖いわね……」

 規則を守らないとオーガのように怖い存在が頭をよぎる。でも、時間の無さには代えられない。
 私は、遊羽を助けたいから。


 そんな思いが天に通じたからか、突然の幸運がルイズに舞い降りた。
 アンリエッタ姫が学院に来て、歓迎式典が行われた初日の夜。遊羽とともに無断外出の準備―――そればかり気にして肝心の式典はあまり覚えていない―――をしていると、突然一人の少女が部屋に訪れた。
 頭巾で顔を見えないようにし、部屋に入ってからもわざわざ探知魔法を使う念の入れように、二人は訝しむ。

「ディテクトマジック?」
「どこに耳が光っているか、分かりませんからね」

 そう頷き、更に覗き穴や魔法盗聴が無いか確認してから、頭巾を取った。
 出て来たのは、ルイズに勝るとも劣らない美少女で、今日の式典の主役だった。
「姫殿下!」


 久々の思わぬ再会を果たし、ルイズとアンリエッタは語り合う。幼き頃の思い出、宮廷の愚痴、結婚話。
 一人聴衆となっていた遊羽は、

(何だか、会話がわざとらしくない?)

884 :天使6:2007/08/11(土) 11:53:30 ID:kSFPEiYt
特にこの姫殿下って呼ばれてる人、とか思いながらも、顔に出さず蚊帳の外にいると、自分の話に変わっていた。

「ところで……そこにいる方は?」
「あ、私の使い魔です」
「……人間、ですが」

 胡散臭いとは言わないが、流石に困惑と疑いの目を向けてくる。まさか天使と言っても信じて貰えまい。

(空気読みなさいよ)
(オーケイ)
 慣れたアイコンタクトを一瞬交わし、

「は、はい。珍しいモノを召喚してしまって」
「私も、人間が使い魔というのは初めて見ました。貴方の名前は?」
「遊羽よ。よろしくね」
 相変わらずのしゃべり方に頭を痛くした。そういえば先生達と話す数少ない場合でも、しゃべり方は変わって無かった気がする。
 しかし幸いアンリエッタは気を悪くした様子は無く、それに一安心で胸をなで下ろす。
「びっくりしました。まさかルイズが、その、人に言えない愛の趣味を持ったのかと」
「そ、そんな事はありえません!」
「凄い否定ねえ……」

 ちなみに後でしゃべり方について聞いてみると、
「あたしだって、敬語は使えるわよ」
「じゃあ何で使わないのよ!」
「うーん……何とかなると思ったのよね」
 これも『少しだけ都合がよくなる』力か。まあ、遊羽が敬語を使うのはそれはそれで想像できなかったが。

 使い魔話は呆気なく終わり、本題―――アンリエッタの頼み事に移る。
 大まかに言えば、アンリエッタはゲルマニアとの同盟の為に結婚する。しかし、以前アルビオンの皇太子に出した手紙の存在がある。
 現在、貴族派と王党派で内乱中のアルビオンは皇太子がいる王党派が風前の灯。貴族派は二国の同盟破棄を望んでいて、婚姻妨害の材料としてその手紙が見つけられれば、同盟破棄は確実。
 哀れトリスティンは1国で、内乱後も強国であろうアルビオンの侵略に立ち向かわなければならない。
 だからアルビオンの皇太子に手紙を渡し、また、危ない手紙を受け取って欲しいと言う。
 途中出歯亀のギーシュを加えたものの、ルイズは二つ返事で承諾し、手紙と旅費代わりに水のルビーを受け取った。


 アンリエッタが去って再び準備に取り掛かってから、遊羽は思う。
 頼み自体は別にいい。だが、何故ルイズなのか?

「正直、あたしとかルイズっちって大した事ないじゃない? ヒナは凄いけど、他人が知ってるはず無いし」
 雛水は対外的には、ルイズのちょっと変わった付き人としている。只でさえ使い魔がややこしいのに、それ以上ややこしくしてはかなわない、との判断だ。
 幸い今まで知り合いとの訓練以外に戦う姿を見せていないので、そのまま付き人で通っている。隠す場所も無い服でどこから長剣を出すのか、がルイズの疑問だが。

「分かってるわよそんな事。多分、私がアルビオンへの渡航許可を出したのが知れたんでしょ?」
「それでも、よ。大体、さっきの話し方だってやけに大袈裟過ぎたり、わざとらしく溜め息付いて、それで何でもありません、だなんて、聞いてくれって言ってるのと同じじゃない」
「―――ええ、分かってる」

885 :天使6:2007/08/11(土) 11:55:52 ID:kSFPEiYt
 ルイズは忠告を切って捨てる。うっとおしいからではない、気付いていたからだ―――話が終わってからだが。
 何の実力も実績も無い自分に、そんな重要任務を任される筈は無い。精々捨て駒で本隊は別にいるか、もしくは姫殿下が信頼する誰かを連れて行くのか。
 まさか、本当に私しか頼める相手がいなかったのか―――それは光栄過ぎる話だが。

 話の中身も遊羽が挙げた他に、最初にはしゃいで懐かしの思い出を、昔からの友人である事を確認するように次から次に挙げたり、
失敗したら国が滅ぶとか破滅とか言いながらその後で自分は混乱しているとか危険だから行くのは頼めないとか言うのは行ってくれと言うのと同じじゃないのかと思ったり、
友情とかおともだちって言葉に過剰に反応するのは何でだろうとか考えたり。
 けど、それでも別に構わなかった。友達であり敬うべき姫殿下の役に立てるのは素晴らしい事だと思うし、そう思える事に間違いは無い筈だ。

「大丈夫、これで私達の目的の1つは達成されるわ。大義名分を持って、私達は外出出来る!
 私達に重要なのは『あんた達を天界に帰す事』ッ! トリステインと姫殿下に重要なのは手紙をやり取りする事ッ!
 両方の行き先がアルビオンなら、同時に任務を成功させれば、問題は無いわよ」
「ルイズっちって……結構醒めてるのね」

 醒めてる? どういう意味だろう?

「ちょっと前のルイズっちだったら、さっきみたいなお姫様? に頼まれたら、他を放り出してお姫様の目的を最優先にしそうだったけど、今は随分欲張りね」

 ハッとする。そういえば……そうだ。
 あの姫殿下に極秘の頼み事をされたって言うのに、本当なら天秤にかける事すら許されないと思ってただろうに、今の私は何を考えてた? 同じ土台に、置いてしまっていた?
 私は、いつの間にか変わってしまったのか……?

 いや、違う。姫殿下を、国をないがしろにしているのとは、違う。
 多分、これは。

「あんた達がいるからよ」
「あたし達が?」
「あんた達を帰す。その重さを背負っているから、問題が同列になっただけ。けどそれが何?
 どこかの逸話でもあるでしょ?」

 それはとある国の軍人の話。部下に願いは何かと聞いたとき、「一国を統一する事」と言った。
 その軍人は聞いて怒り、「人間、全国統一と願ってやっと一国を統一できる程度だ。人間、もっと望みは高く持て!」と言ったという。

「だから、望みは高く持った方がいいのよ」
 それって別のところの話なんじゃないかなあ、とか無闇やたらな考えは計画倒れにならないかしら、とは思っていても遊羽は口に出さない。
 本人が出来ると思ってるなら別に止める理由は無いし、何より嬉しいのだ。何だかんだ言って、こんなに必死になってくれる自分の対象者が。
 遊羽でも、それが追い出したいからか別れを惜しんでくれているかぐらいは区別がつく。ルイズは、後者だった。
 だから、その想いを一つの言葉に込めて言う。
「ありがとね、ルイズっち」
「あ、うん……ああもう! 明日は早いんだから、さっさと寝なさい!」
「はぁい」
 どう見ても照れ隠しです、に真っ赤になったルイズにニヤニヤしながら、一足先に遊羽はベッドに入った。

886 :天使6:2007/08/11(土) 11:57:06 ID:kSFPEiYt
以上です。
 何かルイズが少しおかしくなってしまった。勝手に動きだして……私の心が病んでるんだろう、としておく。
 あと、わざわざ台詞と地の文の切り替わりで一行ずつ開けると、見る人がうっとおしいかなと思ったんで前回延長戦から空行の実験、少しずつしています。
 一番怖いのが携帯版を知っている人のツッコミです。原作と漫画版しか見てないので、知らない設定とか追加されてたら謝るしかない。追加設定、無いよね?

 どれだけ先を弄っても、バッドエンドが回避出来ない。そもそも第二部に突入した時点でバッドエンドフラグは立ってい■

 何でもない。

887 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 12:08:47 ID:7BUdIoYF
決闘にこだわりを持ってるキャラクター召喚するのも楽しそうだな
基本的にギーシュ涙目しか浮かばないけど
(宵闇からビリー召喚とか)

888 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 12:16:09 ID:M0fBtYOR
天使乙です・・・って、バッド確定ってwww

ギーシュ涙目は仕方ないんじゃね?あそこで負けるから成長して後々レギュラーはれるんだし

889 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 12:19:50 ID:cS08JR/t
別にギーシュポジションにマルコメがいてもいいじゃない

890 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 12:22:35 ID:1/WhKHqP
>>ダブルクロス ゼロ
アレ? 使い魔契約の時にキスするんだから、粘液感染するなら既に手遅れじゃね?

891 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 12:25:04 ID:xAKahKs9
ドリル関しちゃあの人がいるだろう医者でもある某西博士。
問題はあの人を書くのは至難の技ということ

892 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 12:26:59 ID:XmBJBu8O
ドリル…。
D4プリンセスとか言ってみるが、どれだけわかる人が居るやら。
Dエンジェルならば生身でドリルを繰り出せるぜ!

893 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 12:31:38 ID:YyKfbkQc
>>887
ようこそ・・・男の世界へ

894 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 12:33:41 ID:/JcJNoXM
>>846
破壊の杖の正体がドリルで、それにインスピレーションを得て、とか。

895 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 12:40:02 ID:iK1LiWGC
>>893
それもうあるだろw>ようこそ・・・男の世界へ
決闘ならバガボンドとか

896 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 12:40:21 ID:iGOOKHer
>>891
我輩について執筆した暁にはこの!!『隣りのドクターウェストさんEX〜動作の補償は致しません〜』
を進呈してやるのでしっかりぽっきり頑張るのである凡人よ

897 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 12:42:42 ID:BQLHO46l
ドリルならゼロ魔にはすでにあるじゃまいか
つモンモランシーズヘアー

898 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 12:43:37 ID:7BUdIoYF
ホリ ススムとかドリラーだぞ
飲まず食わずの空気も満足にあるかどうか怪しい環境で2000m掘り進む男だ
不思議なパクテリアではドリキャリバーという剣でプーカやファイガー等のモンスターを倒してるから多分戦闘力も期待できる

899 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 12:45:29 ID:csG8oFTp
ギーシュよりもフーケの方が考え付きそうな気がするんだが>ドリル


900 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 12:46:43 ID:TOXf6MSG
ヴェルダンデにドリルを装備させてパワーアップ、
結果としてウェールズ殺害の前に礼拝堂に到着してハッピーエンド

901 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 12:46:49 ID:0iPMqlEW
ってか、実際問題ドリルは攻撃力0では?

902 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 12:48:19 ID:tanyUMys
>>891
つまり、鬼神飛翔西博士エンド『エントリーナンバー 73番 ドリルな使い魔』ということだな。

903 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 12:50:14 ID:dmUh4fwx
お前のドリルで天を突け!!!

904 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 12:53:24 ID:7BUdIoYF
宵闇から馬呑吐
奴ならドリルを出せる
……今思ったが宵闇も大概なんでもありだな

905 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 12:54:01 ID:3AfY6zuo
漢の武器というならばドリルよりもパイルバンカー派の俺としては
メロウリンクとか面白そうだと思うんだが、整備がネックだよなw

906 :ゼロのノブレス・オブリージュ:2007/08/11(土) 12:54:08 ID:en1TPDwm
 俺は投下においても頂点に立つ男だ。

907 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 12:55:27 ID:7BUdIoYF
ぽっちゃま支援

908 :ゼロのノブレス・オブリージュ:2007/08/11(土) 12:56:35 ID:en1TPDwm
 ペンを動かし、署名をする。それを確認した王宮の勅使、ジュール・ド・モット伯は満足げに頷いた。
「ふ……学院のご理解とご協力に感謝します」
「王宮の勅命に理解も協力もないでな」
「では」
 慇懃無礼に一礼して、出口に向かう。王宮がバックについているということをかさにきた、傲慢な態度だった。

 扉を開けたモット伯は、外で控えていたミス・ロングビルに好色な視線を向けた。
「今度食事でもどうです。ミス・ロングビル?」
 ミス・ロングビルは慌てて胸元を両手で覆い直し、完璧な来客用スマイルを浮かべた。
「それは光栄ですわ、モット伯。素敵なブレスレットですわね」
 モット伯が左腕につけた黄色い腕輪に気付いたミス・ロングビルは完全な社交辞令でそれをほめた。甲の部分に黒い円形の
くぼみが開いている。
「分かりますか。さすが、お目が高い。これは以前手に入れたマジックアイテム『闘士の輪』でしてな。今度じっくりお話しましょう。
では、楽しみにしているよ」
 自慢げに言ってから、モット伯はそのまま部屋を後にする。その説明を聞いたミス・ロングビルは感心したように相槌を打ち、
彼が見えなくなってから嫌悪もあらわに首を振った。

「王宮は今度はどんな無理難題を?」
 興味本位でミス・ロングビルは尋ねた。オスマンは大したことない、とでも言うように軽く応える。
「なあに、くれぐれも泥棒に気をつけろと勧告に来ただけじゃよ」
「泥棒?」
「近頃フーケとか言う魔法で貴族の宝を専門に盗み出す賊が世間を騒がしておるらしいからの」
「それがフーケですか?」
「我が学院には王宮から預かった秘法、『竜巻の杖』があるからの」
「竜巻の杖?」
 聞きなれない名前だ。オスマンに背を向けたミス・ロングビルは聞き返した。
「フーケがどんなに優れたメイジかは知らぬが、学院の宝物庫はスクウェアクラスのメイジが幾重にも魔法をかけた特製。取り越し苦労じゃよ」
 言いながらオスマンは置物をレビテーションで動かし、ミス・ロングビルの背筋をつつつ、となぞる。
 彼女は「うひゃあ!」と驚き、のけぞった。
 満足げな様子でそれを眺めたオスマンは、報復として完璧なフォームで置物を投げつけられ、顔面に直撃を食らって昏倒した。


 学院の去り際、モット伯は一人のメイドを見込み、いつものように屋敷に買い入れた。
 ついでに帰り道の道中、あまりにもみすぼらしい身なりをした黒ずくめの二人組みの平民を笑った。

909 :ゼロのノブレス・オブリージュ:2007/08/11(土) 12:59:18 ID:en1TPDwm
「う〜む、また追い出されてしまったか。あんなに照れて、可愛い奴だ」
 またもルイズを怒らせてしまったツルギは、デルフリンガーと共に廊下に追い出された。今度もまた教室で騒いでしまい、
他の生徒たちに笑われたのだ。
「なあ相棒」
 手に持ったデルフリンガーが口を出す。ツルギは背中や腰に帯刀する、というようなことはせずに鞘に入れたまま持ち歩いていた。
「なんだ?」
「俺はただの剣だから人の気持ちなんてよくわかんねえが……あれ、怒ってたんじゃねえのか?」
「案ずるな。あれはただの照れ隠しだ」
「……俺にはとてもそう見えねえぞ」
 客観的に見て、デルフリンガーの方がよほどツルギよりも常識的な思考をしていた。

 そこを通りかかった、というよりツルギに会いに来たシエスタは彼に声をかけた。
「ツルギさん、誰かいるんですか?」
「おお、メイドか。こいつだ」
 相変わらずメイドとしか呼んでくれないツルギに落胆しつつも、ツルギの差し出したものを見て、怪訝そうな顔をした。
「あの……これって剣、ですよね?」
「そうだ。デルフリンガーという」
「よろしくな」
 剣は鎬の金具をかちゃかちゃと動かしながら、シエスタに挨拶した。インテリジェンスソードというものをはじめて見たシエスタは
目を丸くした。
「この剣はル・イーズが買ってくれたものでな。なかなかに面白い奴だ」
「……そうなんですか」
 嬉しそうに言うツルギに対し、シエスタは顔を曇らせた。あわよくばここでツルギが忘れていった剣を返そうと思っていたのが
無駄になってしまったからだ。目に見えて、シエスタは落胆した。
「どうした? メイド」
 このツルギに気付かれるくらいだ。シエスタは慌ててそれを否定し、どこか遠いところを見るような目をした。 
「い、いえ、なんでもないんです。それより、あの……ツルギさん。ありがとうございます」
「ん? 何のことだ?」
「何があっても前向きで自信満々で、平民なのに貴族に立ち向かったり。そんなツルギさんにたくさん勇気をいただきました。
ツルギさんのおかげで、これからも頑張れます」
「当然のことだ。俺は神に代わって剣を振るう男なのだからな」
「ふふ、そうですね。おやすみなさい」
 ツルギの物言いにもだいぶ慣れたシエスタは、最後に微笑んでから一礼した。
 ここも明らかに様子がおかしかったのだが、ツルギはもちろん気がつかなかった。

910 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 12:59:33 ID:/VJJeMLo
ザビーゼクターと地獄兄弟と……竜巻の杖ってパーフェクトゼクターかな。
けどあの形状は剣だよなぁ……。

911 :ゼロのノブレス・オブリージュ:2007/08/11(土) 13:00:29 ID:en1TPDwm
 翌日、授業の直前で、いつものように教室に行こうとしたツルギの襟首を掴んだルイズは大またで外まで引っ張っていった。
 そして押さえつけるように命令する。
「今日からは、よその使い魔と一緒に外で待ってなさい」
「何故だ?」
 その言葉にルイズは唇の端を引きつらせた。あれだけ授業中にうるさくしていたのを、心当たりがないというつもりなのだろうか。
「あんた……それ、本気で言ってるの?」
「俺はいつも本気だ」
 確かにツルギは冗談は言わない。いつも信じられないようなことを本気でやらかす。それだけにたちが悪い。
 日ごろのいらいらも込めて、ルイズは頭ごなしに怒鳴りつけた。
「あんたを連れてくと、いらない恥ばっかかくからよ!」

 他の使い魔と共に外に取り残されたツルギに、デルフリンガーは文句を言った。
「ほら相棒、やっぱり怒ってんじゃねえか。また朝飯も抜かれて、どうすんだ」
「何、気にすることはない。食事なら……」

 ツルギはその足で厨房に向かった。マルトーはツルギを見ると大喜びで食事の用意をしてくれた。
「いつも助かる。ル・イーズの飯は少々量が少なくてな。すぐに腹が減ってしまうのだ」 
「遠慮はいらねえよ、どうせ貴族連中の残りもんだ!」
 うまいうまいと言いながら、食事を平らげていく。満腹になって辺りを見回したツルギは、あることに気がついた。
「そういえば、あのメイドはどうした? 今朝から姿を見ていないが」
 彼の質問に対し、マルトーは意外そうな顔をした。
「お前、シエスタから聞いてないのか?」
「何かあったのか?」
「急遽モット伯っていう貴族に仕えることになってな。今朝早く、迎えの馬車でいっちまったんだ」
「何? どういうことだ、それは」
「結局平民は、貴族の言いなりになるしかねえのさ。さ、仕事仕事」
 マルトーはまるで何かを振り切るように明るく言ったが、ツルギはどうにも居心地の悪さを感じて厨房を後にした。

 夕方、授業も終わりルイズの部屋に戻ってきたツルギはモット伯のことを彼女に尋ねた。彼女は髪をいじりながら、気のない様子で
応える。
「モット伯爵は王宮の勅使でいつも学園に来るわよ。いつも偉ぶってて私は好きじゃないけど」
「それが何であのメイドを……」
「貴族が若い娘を名指しでって場合は普通、自分の妾になれってことだ。おめえ、そんなことも知らねえのか」
 デルフリンガーの発言に、ツルギは目の色を変えた。ルイズにも声を荒げて確認する。
「何だと! それは本当か、ル・イーズ!」
「そういう話も聞くわね。貴族も色々いるし」
 ルイズの話を聞いたツルギは、怒りを込めて小さく呟いた。
「権力をかさにきての横暴というわけか許しがたい」
「言っとくけどツルギ、勝手な真似はしないでよ! 伯爵ってくらいなんだからギーシュなんかとは比べ物にならないくらい強いはずだし、
貴族の屋敷で剣なんか抜いたら平民は問答無用で殺されちゃうわよ! それにモット伯は王宮の勅使なんだから、何かしたら

あんただけじゃなくて私の家も危なくなっちゃうんだからね。命令よ! 絶対、絶対、絶対にモット伯のお屋敷に乗り込んだり
しちゃダメなんだからね!」
 ツルギの呟きを聞いたルイズは、厳しく釘を刺した。機関銃にような小言に、ツルギは完全に圧倒されていた。
「ほら、早く来なさいよ!」
「すまない、少し用事があって遅れる」
 ルイズは少し疑問に思うが、いくらなんでも、あれだけ言えば大丈夫だろうと思い、そのまま部屋を後にした。
 しかしルイズはまだツルギに対しての認識が甘かったことを、後に後悔した。


912 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 13:01:47 ID:pNMPYtr5
>>892
原作版だときつくね?コピーっつか器?だし

913 :ゼロのノブレス・オブリージュ:2007/08/11(土) 13:02:28 ID:en1TPDwm
 ルイズの後から部屋を出たツルギは、デルフリンガーを下げながら食堂とは別の方向へと向かっていた。
「こっちは食堂じゃねえぞ。どこ行くつもりだ?」
「モット伯とやらの屋敷だ。高貴なる者として、そ奴の横暴は許しがたい」
「ちょっと待て相棒。あれだけ言われて、それでもまだ行くつもりなのか!? 大体おめえ、貴族じゃねえだろ。高貴なる者って
どういうことだ」
「魔法など関係ない。俺は神に代わって剣を振るう男だ。お、あいつは」
 デルフリンガーに答えたところで、ちょうど彼はギーシュを見つけた。歩いている途中の彼に追いつき、声をかける。
「おい」
 ツルギに声をかけられたギーシュはビクッと身体を震わせた。先日の大敗が相当応えているらしい。
「な、何だい! まさかまた決闘を……」
「そうではない。ちょっと聞きたいことがある」
 ツルギの質問に対し、いぶかしみながらもギーシュは正直に答えてしまった。


 一足先にルイズは食堂に着いたが、ツルギはなかなか顔を出さなかった。
 あれだけ言っておいたんだから、よもやとは思うけど……
 胸騒ぎがしたルイズは、とりあえず近くにいた生徒たちに聞いてみた。
「ねえ、うちの使い魔知らない?」
「ツルギ? さあ、見てないわよ」
「知らない」
「ああ、彼ならさっきモット伯のお屋敷の場所を聞いてきたよ」
 三人目に訊いた、ギーシュが答えた。彼の言葉を聞いたルイズは一瞬目の前が真っ暗になり、顔面蒼白となった。
「ま……まさか、あいつ」

 その通りだった。
 ツルギは学院の馬にまたがり、ギーシュに聞いたモット伯の屋敷を目指して疾走していた。
 腰の辺りから、ぼやくような声が聞こえてくる。
「まったく、今度の相棒はとんでもない奴だ。まさか貴族にケンカ売りに行くなんてな」
「お前は黙っていろ」
「へいへい。けど、何でそこまでするんだ?」
「どういう意味だ?」
「だってよ、相手は貴族だぜ、貴族。それも王宮の勅使だ。下手すりゃ王宮まで敵に回すことになっちまうぜ。そのメイドってのを
そんなにまでして助けたいのか?」
「あのメイドにはいつも世話になっている。高貴なる者として、当然の義務だ」
「はぁ〜、何を言っても無駄みたいだね。ま、勝手にやってくれ」
 デルフリンガーは呆れたように言い、鞘の中に引っ込んだ。

914 :ゼロのノブレス・オブリージュ:2007/08/11(土) 13:03:57 ID:en1TPDwm
 地平線の先に大きな屋敷が見える。あれがモット伯とやらのお屋敷だろう。
 そう思ってツルギが急ごうとしたところ、空中から怒鳴り声が聞こえた。
「ツルギィーっ!!」
 その声に驚いた馬が足を止める。
「な、何だ!?」
 ツルギは手綱を引き、馬を落ち着けさせて空を見上げた。

 一匹の風竜、その上に乗った三人の少女たちは彼を見下ろしている。
「あらら、本当に来てたわ」
「良かった……手遅れになる前に間に合って、本当に良かった」
 心中穏やかならずとも、ルイズはほっと胸を撫で下ろした。
「あれがモット伯の屋敷、危なかった」
 タバサは前方の建物を指して、淡々と言った。あと五分も遅れていたら、完全に手遅れになっていたことだろう。
「タバサ、ありがとう!」
 ルイズはタバサに心から感謝した。馬で飛び出していったツルギに追いつくには、タバサの風竜、シルフィードしかなかった。
 ツルギが死ぬのを嫌がったキュルケも一緒に頼み込んで、出してもらったのだ。
「別にいい。それより」
 タバサは杖で地面を指差した。一度は止まったツルギの馬が、またも走り出している。
「ああーっ! ツルギ、待ちなさい!」
「そうはいかん! ショ・ミーンを助けるのも、高貴なる者の務めだ!」
 叫ぶが、ツルギは止まらない。ルイズは目の前の小さな両肩を掴み、がくがくと揺らした。
「タ、タバサ! あれ止めて!」
 振られるままになりつつも、タバサは杖を振った。
 レビテーション。ツルギの身体が宙に舞い、シルフィードの高さにまで持ち上げられる。
「ル・イーズ、何をする!」
「それはこっちの台詞よ! 何してんのよ、あんたは!」
「あのような横暴、許してはおけん! 神に代わって剣を振るいにいくのだ」
「あんた、ヴァリエール家を潰すつもり!?」
 ツルギの襟首を掴んだ、そのときだった。辺りに轟音が響く。
「……?」
 四人は轟音のした方向へと顔を向ける。大きな屋敷からの一部が崩壊し、火の手が上がっていた。
 それを見たルイズの顔色が、見る見るうちに青くなっていく。ルイズはツルギの襟首を締め上げながら、前後に激しく振る。
「あ、あんたはーっ! 今度はいったい何をしたのよ!?」
「ちょ、ちょっと待て! 俺はまだ何もしていないぞ!」
 締め上げられながらも、ツルギは弁明する。これからその何か、をしようとしていたのは事実だが、まだ無実ではある。
「じゃあ何でモット伯の屋敷が燃えているのよ!」
「知らん! 第一俺はここにいただろ……ぐえ。これでは何もできん!」
「そういえばそうね。何があったのかしら」
 ルイズはやっと手を離す。ツルギが咳き込んでいるが、お構い無しに前方の少女に頼み込む。
「タバサ、ちょっと見に行ってくれる?」
 無口な少女はこくんと頷き、自分の使い魔に指示を下した。

915 :ゼロのノブレス・オブリージュ:2007/08/11(土) 13:06:11 ID:en1TPDwm
「……何よこれ!」
 モット伯のお屋敷に着いたルイズは、開口一番そう叫んだ。
 屋敷の門は破壊され、衛兵たちは一人残らず気絶している。野党はおろかオーク鬼の集団に襲われてもこうまではなるまい、と思わせるほどの
ひどい有様だった。
 四人はシルフィードと馬を門の外に待たせ、屋敷の中へと入っていく。
 中はさらに凄まじい様相を呈していた。
 豪奢なシャンデリアは地面に落下して砕け散っている。
「王宮付きで伯爵ともなれば、メイジも護衛にいるはずなのに」
 タバサと一緒に屋敷の中を見て回ったキュルケが呟く。メイジと思しきマントをつけた衛兵も、誰一人として無傷のものはいない。
全員大怪我をした上、気絶している。これだけのメイジが全滅するとは、エルフにでも襲われたのだろうか。
「おい、こいつがモット伯か?」
 先の方まで行っていたツルギが呼びかけ、倒れている貴族と思しき人物を指差した。
「多分……何度か見たことがあるけど」
「ここまで顔が変わってると……分からないわね」
 ルイズとキュルケは自信なさげに言った。
 何しろ立派な衣装はズタボロとなり、顔面は原形をとどめないまでに変形している。杖も叩きおられており、これでは目を覚まさない限り、
判別するのは至難の業だ。
「いったい、何があったのよ」
 ルイズが呟くが、そればかりはここにいなかったものには想像のしようがなかった。


 シエスタも無事見つかった。彼女はただ、目をまわして気絶しているだけだったようで怪我はない。
 新しい雇い主であるモット伯がこの有様では働けまい、ということで結局学院に連れ戻すことにした。それに関してはツルギが
うるさく言うことから、ルイズやキュルケたちで学院の方に話をつける、ということになった。
 それで学院に帰るため、シエスタをレビテーションでシルフィードの上に乗せたところで、彼女が目を覚ました。
「あれ、ここは?」
 シエスタは辺りを見回す。彼女は学院の生徒二人、すなわちルイズとキュルケに取り囲まれていた。なお、タバサは自分の仕事は
終わったとばかりに一人無関心そうに読書をしていて、ツルギは乗ってきた馬でひとり先に帰らせている。
「やっと目を覚ましたのね」
「何があったのか、話してもらうわよ」
 二人に詰め寄られ、わけも分からぬままにシエスタは知っていることを白状させられていく。
「あ、はい。私にも何があったのかよく分からないんですけど……」


 モット伯の屋敷に来た日の夜、自分を勇気付けるようにシエスタは紫色の剣を胸に抱いた。結局返せなかったツルギの剣を、
ついここまで持ってきてしまったのだ。
 シエスタはモット伯の寝室に呼び出されていた。これが意味するところは、もはや明白だった。

 書斎に呼び出されたシエスタに対し、モット伯は好色な笑みを浮かべた。
 シエスタは嫌悪感を表に出さないように、必死で耐える。
「どうだ、仕事は慣れたか?」
「はい、大体は……」
 シエスタの返答に満足したように、彼女の首筋に手を伸ばす。耐え切れずにシエスタはビクッと全身を震わせた。
「そうかそうか。まああまり無理はせぬようにな。私はお前をただの雑用に雇ったわけではないのだからな、シエスタ」
 その折、屋敷中に爆発音が轟いた。一瞬、巨大な屋敷全体が振動する。
 急場に対し、モット伯は滑稽なほどにうろたえた。
「な、何事だ!」
「侵入者です!」
 駆け込んできた衛兵の一人が答える。
「何を……衛兵たちは何をしているのだ!?」
「いえ……それが、外にいる兵は全滅です」
「何だと!」
 さらに、もう一度爆音が轟く。モット伯は書斎を飛び出した。


916 :ゼロのノブレス・オブリージュ:2007/08/11(土) 13:08:20 ID:en1TPDwm
 豪奢なシャンデリアのある広間で、侵入者たちは取り囲まれていた。
 侵入者はたったの二人、それぞれ片袖のない、奇妙な衣服を纏っている。別に何か強力なマジックアイテムを装備している様子もない。
いかれた傭兵崩れか何かだろう。やられた衛兵たちは、油断でもしていたに違いない。
 自らの優位を確信したモット伯は、悠然と言い放つ。
「貴様ら、何者だ? 貴族の屋敷に乗り込むとは、何のつもりだ?」
 二人の男は質問に答えることなく、非常に低いテンションでわけの分からないことを言った。
「お前か……、俺たちを笑ったのは……いいよなあ」
「まったくね……、俺も一度でいいから、そんな偉そうにしてみたいよ」
 モット伯はもったいぶって杖を構える。
「ふ、何者かは知らぬが、魔法が使えない衛兵を倒したくらいで調子に乗らないでもらおう。私の二つ名は波涛! 波涛のモット。
トライアングルのメイジだ」
 それと同時に、彼らを取り囲んだ衛兵が一斉に動いた。
 二人の侵入者は顔をうつむけた。やっと自らのおろかな行いを悔いたのか、と思ったところで、どこからともなく二匹の金属で
できた虫のようなものが飛び跳ねながら、彼らの手におさまる。
 彼らはそれぞれの手に構えた金属の虫を、スライドさせるように腰の辺りにはめ込んだ。
「……変身」『henshin! change! kick hopper!』
「……変身」『henshin! change! panch hopper!』
 奇妙な音声と共に、二人の侵入者は鎧に包まれたような姿に変わった。


 緑色に変わった男は、腰を落とした。
「……ライダージャンプ」『rider jump!』
 声と共に跳躍。右足を下に向け、腰の辺りに手をかける。
「……ライダーキック」『rider kick!』
 そのまま右足が衛兵の一人に直撃。同時に右足についたジャッキが下がり、その衛兵を跳ね飛ばす。反動で緑色の男はもう一度跳躍し、
また別の衛兵を踏みつけた。そしてまたジャッキが下がり……
 これの繰り返しで、衛兵たちは全滅した。

 モット伯は杖を振るった。すると花瓶の中の水が舞い上がり、二人の侵入者に襲い掛かる。
 今度は黒い方の男が、腰を落とす。
「ライダージャンプ」『rider jump!』
 そして跳躍。力を溜めるように右腕を引き、左手を腰に当てる。
「ライダーパンチ」『rider punch!』
 右腕が水の固まりに振り下ろされる。水の固まりは一瞬で四散した。
 飛んできた水の塊が目の前ではじける。猫だましの要領で、シエスタは目を回した。


「……わけが分からないわね」
 シエスタの話を聞いたルイズは、顔をしかめた。世の中広い。ツルギ以上にわけの分からない人間がいるとは思わなかった。
「はい、その……申し訳ありません」
「仕方ないわ。後でモット伯も王宮に報告するでしょうけど、とりあえず学院には強盗に襲われたって言っとくわね」
 キュルケがまとめるように言った。まあ、そうとしか言いようがない。
「は、はい! ありがとうございます!」
 これでまた学院で働ける。シエスタは感激したように頭を下げ、荷物を取りにいったん屋敷の方に戻る。
 戻ってきたときには、彼女は小さな荷物を下げ、布で巻いた長いものを大事そうに抱えていた。
 

 モット伯の屋敷を襲撃したものの一人、左袖のない黒い上着を羽織り、右腕に金属のジャッキを装備するという奇妙な格好をした男、
影山瞬は上着のポケットから取り出したものを見て、顔をにやけさせた。
 ザビーブレス。なぜかあの男が持っていたもので、かつてのカゲヤマの栄光の象徴。追い詰められたあの男も使おうとしていたが、
何も起こらなかった。カゲヤマは兄貴に気付かれないように男をぼこぼこにして、ザビーブレスを取り上げたのだ。
「これで……これで俺は」
 そこに、地面に金属がかすれるような独特の足音。それが聞こえたカゲヤマは、慌ててザビーブレスを隠した。
 右足に金属ジャッキ、右袖のない黒いコートと独特の衣装を身に着けた男、矢車想だ。
 ヤグルマはカゲヤマの隣に座ると彼の顔も見ることなく、耳元にささやくように言った。
「お前、まさか光を掴もうなんて思ってないよな」
 まるで彼の心の中を見透かしたかのような言葉。カゲヤマは慌ててそれを否定する。
「お、俺は別に」
「俺たちのようなろくでなしが少しでも光を掴もうとしたら、手痛いしっぺ返しを喰うぞ」
 ヤグルマはそう言うが、カゲヤマは上着の中のザビーブレスを手放そうとは思わなかった。

917 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 13:08:47 ID:/VJJeMLo
支援

918 :ゼロのノブレス・オブリージュ:2007/08/11(土) 13:10:32 ID:en1TPDwm
投下終了だ……
いいよなあ、お前らは書くのが早くて……
どうせ俺なんか……

……今、誰か俺を笑ったか?

919 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 13:12:45 ID:/VJJeMLo
やっぱり地獄兄弟かよっ!?
しかしこのままライダーが増えるとミョズがコーカサスになりそうな気がが。
そして笑ってない、笑ってないよ?

920 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 13:13:28 ID:37HaNiD/
誰も笑っちゃいないさ

このわたしが笑わせるものか

921 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 13:13:46 ID:iF9WtDkR
地獄三兄弟復活クルー?

922 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 13:14:10 ID:kSFPEiYt
>>918
むしろ作品の中身が面白くて笑った
元ネタ見てないからやさぐれてるってネタしか知らないがやさぐれてるなあってww

923 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 13:14:10 ID:7BUdIoYF
笑っただけで護衛ごと壊滅とか張り切りすぎだ兄貴


924 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 13:14:10 ID:iGOOKHer
アニギィ!!

925 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 13:18:08 ID:YDog2TmM
20分から投下したいのですがよろしいでしょうか?

926 :925:2007/08/11(土) 13:22:06 ID:YDog2TmM
投下させていただきます。

第一話 赤の戦士

ルイズは煙が晴れると、呼び出された男を見て失望を感じた。
自分はもっと力強く立派な使い間を求めていたのだ。しかし現れたのは変わった格好をした男。
鎧を着けていることから傭兵か何かかもしれないが杖を持っていないことからただの平民なのだろう。
まわりもすでに私が平民を呼び出したと早速はやし立てている。
こんなのを使い魔にするなんてまっぴらごめんだ。
「ミスタ・コルベール!もう一度召喚させて下さい!」
教師に向けてそう懇願するも、
「これは伝統なんだ。ミス・ヴァリエール。儀式を続けなさい」
にべも無く切り捨てられる。その後も一向に折れようとしない。
このハゲ、心の広さまでデコの広さに持ってかれてやがる。
そう、貴族にあるまじき悪態をつきながらもルイズは渋々、再び男に目を向ける。
男は気を失っているようでこの喧騒の中でも動く気配を見せていない。
それどころか微動だにしていなかった。
もしかして死んじゃってんじゃないよね?と不安を感じつつも
「我が名はルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ヴァリエール」
 五つの力を司るペンタゴン
 このものに祝福を与え、我の使い魔となせ」
そうしてくちびるをあわせた。 

927 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 13:22:15 ID:/VJJeMLo
投下すると思った時、職人は既に投下しているんだ。

928 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 13:23:47 ID:nQzgxr2O
支援

929 :925:2007/08/11(土) 13:24:26 ID:YDog2TmM
「ぐっ!」
男はそのとき初めて反応を見せた。
コルベールが男の左手を取りルーンが刻まれていることを確認する。
生きていることは解かったがこれで正式にこの平民が自分の使い魔になってしまったわけだ。
「う、ここは?」
ここでようやく男が目を覚ました。と、周りを見回し、
「ここはどこだ、ラグナロクは、地上はどうなったんだ?」
といきなり訳の分からないことを言ってせまってきた。
「いっ、いきなり何するのよ!」
男はすると手を引き
「すまない」とあやまってきた。案外素直だと思ったが使い魔、まして平民が従うのは当然と思い直した。
コルベールはルーンの形に興味を持ったようだったが
時間がきたということから解散し、生徒ともども
フライで学院へと飛んでいってしまった。
「飛んだ?、レプリロイドなのか?」
「は、メイジが空を飛ぶのがそんなに不思議?」
「フライ」も知らないなんて大丈夫かこいつは。おまけにレプリ何たらとか分けの分からないことを口走るし。
どこの田舎者だ、こいつは。
だがこれからはこいつとやっていかなくてはならないのだ。
「まあいいわ。それより契約のときも言ったけどあんた寝てたからもう一度いうわ。
私はルイズ。ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ヴァリエールよ。それであんたの名前は?」
そこ答えを聞いて私は今日一番いやな気分になった。

「俺の名は……、ゼロ、だ」

930 :925:2007/08/11(土) 13:30:06 ID:YDog2TmM
というわけで投下を終了します。
呼び出されたのはロックマンゼロのゼロで、仮題として
「使い魔のゼロ」というものを考えていますが何かよい案があったら教えてください。
後最後のところの「私は」は、「ルイズは」の間違いです。
書いてるうちに擬似一人称が本当の一人称になってしまいました。

931 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 13:32:54 ID:csG8oFTp
タイトルは問題無いと思うが、とりあえずsageるべき。

932 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 13:34:14 ID:h25YTJEp
>>918
流石ヤサ車の兄貴だ!
今後の展開が楽しみで仕方無い
…案外フーケと組んだりして?

>>925
取り敢えずsageれ

933 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 13:35:25 ID:UbkLneAA
>>890
そこら辺は後々使うんだぜ
やっぱ手堅くモルフェウス/エンジェルハイロゥかな……

934 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 13:38:03 ID:ALclDYhQ
モンモンに感染して欲しいな
ぴったりのエフェクトまであるし

935 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 13:42:02 ID:/VJJeMLo
ゼロの人乙。まだ短すぎて何とも言えないが。

>>934
キュルケはオルクス/サラマンダーだと思う俺、参上。
《領域調整》で夜もばっちりだ。

936 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 13:42:34 ID:zUyx83Hp
威力20トンの連続踏み付けwww
やさぐるまさんハリキリすぎだwww

支援

937 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 13:46:21 ID:0iPMqlEW
地獄3兄弟になったらやさぐるまーずもルイズの部屋に住み着くのか?
そして影山、それ死亡フラグや

938 :925:2007/08/11(土) 13:47:18 ID:YDog2TmM
すみません、久しぶりに書き込んでsageるのを忘れていました。
今後気をつけます。今後も短文の投下になると思いますがよろしくお願いします。

939 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 13:48:45 ID:Ulg3e2VG
小ネタを投下

940 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 13:50:01 ID:Ulg3e2VG

うまく寝付けない夜には、ルイズは使い魔のところにいく。
魔法学院の中庭には、ミスタ・コルベールが建ててくれた工房があり、ルイズの召喚した使い魔は毎日そこで作業をしているのだ。
寝巻きにマントを引っ掛けた格好で、ルイズはそっと階段を降り、中庭に出た。案の定、工房にはこうこうと明かりがついていた。
しゅ……しゅ……と、木に鉋をかける心地の良い音が聞こえてくる。ルイズはその音を聞きたくて、足しげく工房に通うのかもしれない。
ランプにぼんやりと照らし出されながら、ルイズの使い魔は作業をしていた。
入ってきたルイズに気がついて、使い魔が顔を上げた。

「……どうした。眠れねえのか」
「うん……ちょっとね」
「今夜は少し冷えるから、毛布でもかぶってな」
「……うん」

使い魔の差し出す毛布にルイズは包まった。使い魔の邪魔にならないように隅に腰を下ろし、ぼんやりとルイズは工房を見渡した。
大き目の掘っ立て小屋のような工房には、様々な木でできた部品が並べられている。ミスタ・コルベールが手伝って『錬金』で造った部品もたくさんあった。
溶接の作業には、最近すっかりルイズの使い魔と仲良くなったギーシュが担当しているようだった。

(……はじめは、決闘でワルキューレにぼこぼこに殴られていたのにね)

くす、とルイズは微笑む。小型のオークのような外見に反して、使い魔はからっきし弱くて、ギーシュのゴーレムにまったく勝てなかった。
顔を二倍ぐらいに腫らした使い魔のために秘薬を探したのも、今となってはいい思い出である。
黒いメガネをかけたキザな使い魔。なるほど、どこかギーシュに似てるかもしれなかった。

(それにしても……)

ルイズはあらためて使い魔の造っている『船』を見た。すらりとした船体はハルケギニアのそれとはずいぶん違っている。
火竜のブレスのように真っ赤に塗られているそれは、見れば見るほど奇妙だった。
何より、帆がない船なんてあるだろうか? 使い魔は、宝物庫で見つけた『えんじん』というのを使えば、必ず飛ぶと言うけれど。
ルイズは一息ついてタバコ(巻きタバコというらしい)を鼻からくゆらす使い魔に声をかける。

「ねえ、本当にこんな船が飛ぶの……? 風石も魔法もなしに浮かぶなんて、なんだか信じられないわ……」
「……俺の世界じゃ魔法がねえからな。みんなこうして造るのさ。前に……俺の戦闘艇を造ったのは、おまえさんと同い年の娘だったぜ、ルイズ」
「ふぅん……」

どんな子だろう、とルイズは毛布にあごを埋めた。自分と同い年でこんな船を造った娘がいる。
まだ自分は魔法一つ使えないのに。でも、使い魔の世界では魔法を使える人間はいないらしい。

「その娘もオークなの?」

何気なく聞いてみたのだが、使い魔は大きな口をあけて笑い出してしまった。なにやら見当違いのことを言ったらしい。ルイズの顔が赤くなる。

「はあっはっはっは……! フィ、フィオがオークだと……? はっはっはあ……! こりゃいい、フィオに聞かせてやりたいぜ……!」
「いいわよ……。何も笑わなくてもいいじゃない……」

すねるルイズに、使い魔はにやりと笑ってみせた。

「いいや……俺の世界でも人間は人間さ……魔法が使えない以外は全部こっちと同じだ。俺だけさ、魔法がかかってるのはな。
 フィオは美人だ。おまえさんみたいにな、ルイズ」
「嘘ばっかり……」


941 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 13:51:49 ID:Ulg3e2VG

使い魔が自分はオークではなく人間だというので、タバサに頼んで解除魔法をかけてもらったこともある。結果は変化なしだったが。
「人間の世界に飽きただけさ」と笑う使い魔は、どこまで本気かわからなかった。
今夜の仕事は終わりなのか、使い魔は道具をしまい、工房の窓を閉める。ルイズも毛布をかぶったまま立ち上がった。
使い魔は工房にベッドを作り、普段はそこで寝ているのだ。
工房を出るとき、ルイズは使い魔を振り返った。

「ねえ……その『飛行機』が完成したら、それで、本当に飛んだら……」
「飛ぶさ。飛ばねぇ豚はただの豚だ」
「……私も乗せてくれる? その『飛行機』に」
「もちろんだ」

使い魔はランプに手を伸ばした。火を吹き消そうとして、思いついたようにルイズを見つめた。

「だが……飛行機に乗せる前に、一つだけ約束だ、お嬢さん」
「なに……?」
「夜更かしはするな。睡眠不足はいい仕事の敵だ。それに美容にも悪いしな……。さ、もう寝てくれ」
「もう、また子供扱いして……」
「いいや、大人だからさ」

ルイズはぷっと頬を膨らませた。こういう仕草が子供っぽいのだと自分でも気がついているのだが。
使い魔は黒メガネを外し、ふっとランプを吹き消した。明かりが消える一瞬――使い魔の顔が、人間の顔に見えて、ルイズはごしごしと目をこする。
しかし、もう一度見てみると、そこにいるのは相変わらずの豚の顔なのであった。

「おやすみルイズ。いい夢をみな」
「……おやすみ、ポルコ」

ルイズはばたんと扉を閉めた。


おわり

『紅の使い魔』(紅の豚よりポルコ・ロッソ)

942 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 13:53:41 ID:UbkLneAA
ポルコが渋すぎて死にそう乙

943 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 13:56:20 ID:IWefvfEj
乙!
なんというか和んだ。
ここで気付いたんだが、ルイズってばこういう人生の導き手との組み合わせも良いし、
角つき合わせる友人もまたよし、年下などの庇護対象でも良しとほぼオールマイティーでペアにできるんだな。

逆に組み合わせると堕落とかしてしまう−なのってどんなキャラだろう。

944 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 13:56:59 ID:KtrUte81
確かにポルコはオークに見えるだろうなぁ
渋い。乙。

945 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 13:57:08 ID:tanyUMys
支援

946 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 13:58:38 ID:tanyUMys
熱中して読んでたら支援失敗orz

>「もう、また子供扱いして……」
>「いいや、大人だからさ」
が格好良すぎるよ…

947 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 13:59:40 ID:VF/AHJ0o
飛べる豚渋すぎGJ
ちょっとレンタルで借りてくる

948 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 14:01:05 ID:rnD6ySml
GJ!
ポルコの台詞が森山周一郎氏の声で脳内再生されたのは俺だけじゃないはず。

949 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 14:01:24 ID:7BUdIoYF
ハム食べたくなった

950 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 14:03:01 ID:zMIzTh1q
>>788
ものすごい遅レスだが・・・GJ!
俺はずっと雪風が戦闘妖精がやって来るのを待っていたぜ

951 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 14:06:12 ID:8D65VzS8
カブトわからない人に
ttp://www.nicovideo.jp/watch/sm160220


つべでは見つからなかった

952 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 14:06:38 ID:3MCSWEYE
>>949
マルコ、そりゃあ共食いだぜw

953 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 14:12:04 ID:mPlQ2FHW
>>950
次スレ頼むぜ

954 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 14:14:26 ID:Zdv/gsh/
>>943
ルイズは黒化してもよい
正に死角なし

955 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 14:15:21 ID:zMIzTh1q
次スレってPart33でOK?

956 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 14:15:59 ID:/4KmNxW6
その通り

957 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 14:17:36 ID:zMIzTh1q
スレ立て初めてだったがこんな感じでいい?

ttp://anime2.2ch.net/test/read.cgi/anichara/1186809383/

958 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 14:21:11 ID:sU7Gg6Oc
>>951
むしろこっちで
ttp://www.youtube.com/watch?v=EKWHMhpav2A

959 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 14:22:05 ID:7dbugWwz
>>943
それはそもそもルイズが頼れるものがいないからに他ならない
魔法もない家族には見捨てられ平民には陰口を叩かれ友達もいない
唯一といっていいほどの味方がいるんなら影響されて白にも黒にもなるさ
何気にこの使い魔儀式強制制度は虚無のメイジ視点から見るとうまく機能していると思う

960 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 14:28:39 ID:SHcUZOrf
>>957
乙です

961 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 14:32:51 ID:8D65VzS8
>>957


962 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 14:33:08 ID:oeOepypB
>>959
それでいて気位とプライドの高さは人一倍、
超意地っ張りときたら友達も出来んだろうな……。

電王ネタ書きの俺としてはルイズの使い魔最適任者に
真っ先にデネブが挙げられるが、他には誰がいるだろう。
弱かったり運が悪くても努力しようとする気概のある
良太郎だったら、互いにいい刺激になると思うが。

963 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 14:35:05 ID:3x3lm55d
>>959
あの儀式はブリミルの虚無後継者育成の策であると申したか。

964 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 14:36:51 ID:+rFpdZMO
たしかに説得力あるな
護衛まで兼ねてるし

965 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 14:39:54 ID:zhAdJqOE
呼ばれる方はたまったもんじゃないがな

966 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 14:42:45 ID:C/S/fGPT
>>951>>958
あえて自分はまじめに行かせてもらうぜ
http://www.youtube.com/watch?v=mDoT-z592nk&mode=related&search=

967 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 14:43:32 ID:csOvxfrz
呼ばれる対象もサイトの様な、比較的状況に流されやすい性格の人間が選ばれているとか。

968 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 14:43:50 ID:C/S/fGPT
スマン直リンした

969 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 14:51:27 ID:agkGnzdp
ルーンの洗脳はある意味大っぴらな洗脳とかよりたち悪いからなぁ。
サイトは洗脳の効果抜きにしても元の世界への執着が薄すぎに見えるし、
現世では何にも興味を持たない生きる死人みたいな生活でもしてたんだろうか。

970 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 14:57:18 ID:JSR1D+jH
>>962
モモかウラかジーク辺りか?

リュウとキン呼んだら散々な目にあいそうだしな・・・

971 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 14:59:15 ID:jZSsmd84
埋めついでにこんなネタ思いついた
清太と節子召喚

栄養失調で死に掛けている節子とその看病をしている清太の前に鏡が出現、2人は異世界へ
学院の生徒をアメリカの兵隊と勘違いした清太は死を覚悟するも、節子だけは助けてやってくれと懇願する
よく事情が分からないルイズとコルベールはとりあえず節子を医務室へと運び、節子は一命を取り留め
清太は妹を助けてくれたアメリカ人(と思い込んでいる)の少女の為に働くことを誓う

駄目だな、何でこんなのしか思いつかないんだorz

972 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 14:59:29 ID:3x3lm55d
>>969
序盤では出会い系サイトの返事ばかり気にしていたような気がする。

973 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 15:00:19 ID:zMIzTh1q
>>971
たまにはそういう風変わりなのもいいんじゃないか?

974 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 15:02:47 ID:mPlQ2FHW
>>971
かなりグットエンドになるよなw
あの映画みたら気分が海底を掘り進むくらい凹んだ。

975 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 15:04:36 ID:Hy92HoMh
>>972
もっと他に気にするべき物があるだろって話だわな
サイトってなんだかルイズがコントラクトサーヴァントした時に初めて発生した
現実世界に生きていた生物という設定だけもった存在みたいに思えることがある

976 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 15:07:28 ID:6jaNURrU
>>971
元ネタ見た事ないけどかなり期待できそう。
ルイズが普通に良い人に見えそうだし。

977 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 15:08:33 ID:HpDpg1tU
ルイズ的には粗末な食事を出したはずなのに目茶目茶感謝されそうだな。

978 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 15:09:40 ID:JynwO/q/
>>971
あの映画の包帯ぐるぐる巻きのお母さんはトラウマになった

979 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 15:10:05 ID:hT50SOJ9
むしろ粗末な食事から出さないとお腹壊して大変な事になるよな

980 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 15:10:27 ID:zMIzTh1q
サイトみたいに辛く当たること出来なさそうだ

981 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 15:10:58 ID:VF/AHJ0o
>>971
某オハジキ違いが真っ先に思い浮かんだ俺はもうダメだorz

982 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 15:11:19 ID:sU7Gg6Oc
>>971
保育所で見たときから見てない
むしろ見ない
むしろ見たくない

983 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 15:12:52 ID:e0/YGAZ+
呼び出されなければ死んでいたって状況を用意するのは
姉妹スレでも危険キャラ召喚時にルイズに従うように誘導する手法としてよく使われてるな

984 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 15:13:05 ID:csOvxfrz
>>976
元ネタの火垂るの墓は名作。マジおすすめ
でもすんげえ鬱だもんで要注意。
海外サイトで「見ていたら無性に拳銃自殺したい衝動に駆られた」とか感想が寄せられるぐらい。
ま、そのアメ公、「七面鳥撃ち」のエピソード知ってたら確実に打ち抜いていたろうと思うぐらいだ。
レンタルする時は、同時に気分を盛り上げる為のブツも一緒に借りるべし。

985 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 15:13:14 ID:99GuzGw3
>>981
これかww
ttp://imihu.blog30.fc2.com/blog-entry-1456.html

986 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 15:13:47 ID:mPlQ2FHW
でもなあ…面白いとは思うけど
ある意味蛍の墓はDODとかそれ以上のトラウマなんだよな。
書くの技量いるぜw

987 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 15:13:58 ID:/VJJeMLo
蛍の墓と裸足のゲンはトラウマだな……。

988 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 15:14:13 ID:6jaNURrU
その逆にあと一歩で悲願を達成できたのに、って場面で召喚されると…

989 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 15:16:39 ID:hT50SOJ9
後一歩か……
何故か火星から金塊盗んでロケットで逃走中の快男児を思い出し何かそれは違うと自問自答した。

990 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 15:20:33 ID:VF/AHJ0o
>>985
まとめとかあったのかww

>>988
大司教の証を受け取る直前のマクスウェルとか?

991 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 15:21:25 ID:/VJJeMLo
>>989
世のため人のため、レコン・キスタの野望を打ち砕くダイターン3!
この日輪の輝きを恐れぬならば、かかってこい!

という事か。
1000なら召喚。

992 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 15:21:28 ID:csOvxfrz
清太=野坂昭如である事に思い至ると、
諸悪の根源が清太自身である事に気付いてしまうという罠。

「なんだ、おばさん口悪いケド、めっちゃいい人じゃん。飛び出した清太はわがまますぎ」

993 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 15:21:55 ID:Qxpl5uTK
1000なら哀川潤がハルケギニアで請負人家業を開始

994 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 15:22:44 ID:jZSsmd84
1000なら諸星あたる召喚

995 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 15:22:48 ID:3x3lm55d
>>988
ファーストキスから始まる しもべの下克上のストーリー。

996 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 15:22:49 ID:oeOepypB
1000ならアンリエッタにジークが憑いて光臨……満を持して

997 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 15:23:34 ID:6jaNURrU
1000ならゼロ魔の女性キャラ全員やんデレ

998 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 15:23:36 ID:zMIzTh1q
1000ならシタン先生召喚

999 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 15:23:38 ID:1/WhKHqP
1000ならオーフェンからコミクロン召喚

コルベール先生とすごく気が合うと思うんだ。

1000 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 15:23:41 ID:MdiPoBYj
1000なら>>971が清太と節子を召喚

1001 :1001:Over 1000 Thread
このスレッドは1000を超えました。
もう書けないので、新しいスレッドを立ててくださいです。。。

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