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あの作品のキャラがルイズに召喚されました part39

1 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 15:24:56 ID:UT1oPgyY
もしもゼロの使い魔のルイズが召喚したのがサイトではなかったら?そんなifを語るスレ。


あの作品のキャラがルイズに召喚されました part38(前スレ)
http://anime2.2ch.net/test/read.cgi/anichara/1187272126/



まとめwiki
http://www35.atwiki.jp/anozero/
避難所
http://jbbs.livedoor.jp/otaku/9616/


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    _              ■ 注意事項よ! ちゃんと聞きなさいよね! ■
    〃 ` ヽ  .   ・雑談、SS、共に書き込む前のリロードは忘れないでよ!ただでさえ勢いが速いんだから!
    l lf小从} l /   ちゃんと空気を読まないと、ひどいんだからね!
   ノハ{*゚ヮ゚ノハ/,.   ・投下をする前には、必ず投下予告をしなさいよ!投下終了の宣言も忘れちゃだめなんだからね!
  ((/} )犬({つ'    ・ 投下してるの? し、支援してあげてもいいんだからね!
   / '"/_jl〉` j,    ・興味のないSS? そんなもの、「スルー」の魔法を使えばいいじゃない!
   ヽ_/ィヘ_)〜′   ・まとめの更新は気づいた人がやらなきゃダメなんだからね!
              ・議論や荒らしへの反応は、避難所でやりなさい!



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     _
     〃  ^ヽ
    J{  ハ从{_,     ・クロス元が18禁作品であっても、SSの内容が非18禁である場合は本スレへの投下で問題ないわ。
    ノルノー゚ノjし      ・SSの内容が18禁な展開をする場合はクロス元に関わらず、本スレではなく避難所への投下をお願いね?
   /く{ {丈} }つ     ・クロスはお互いを尊重しなきゃだめ。一方的なのはモテないわよ?
   l く/_jlム! |      ・不要な荒れを防ぐには、sage進行もいいんじゃないかしら。
   レ-ヘじフ〜l         ・次スレは>>950から。お願いね?テンプレはwikiの左メニューを参照よ。


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2 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 15:27:08 ID:TeetBXMr
スレ立て乙です


3 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 15:28:01 ID:zOIV8/80
>>1
ふぁいやーあいすすとーむじゅげむばよえーん乙

4 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 15:29:42 ID:9dGt1ere
>>1

>>3ダイヤキュートとブレインダムドが抜けてるぜと突っ込む俺コンパイル厨。

5 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 15:30:40 ID:UT1oPgyY
そういや、テンプレに空欄改行が多すぎたから少し削ってみた
……なんか支障あるかな?かな?

6 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 15:31:21 ID:TeetBXMr
大丈夫かと

7 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 15:40:57 ID:dG1fm2kD
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も消していいんじゃないかと思うけどなw

8 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 15:43:57 ID:L6YfrlxV
>>1乙でございます
前スレ1000
1000なら天体戦士サンレッド召喚

あいつか

9 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 15:47:10 ID:ziadoBmz
前スレ1000めwww
あと二秒遅く投下してればアンとにゃんにゃんできたのにぃ!
くやしい!でも(ry

10 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 15:48:33 ID:MvYiE6lF
サンレッドは職業ヒモなので
ある意味ちょうどいいかもしれんね

11 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 15:51:04 ID:hIxOVJvp
>>1

12 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 15:52:16 ID:3wXM9I/M
1000をとれたら
ttp://jp.youtube.com/watch?v=X2KnNLlPaZs
のどちらかを召還させるつもりだったんだがな

13 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 15:54:11 ID:zea3SGpI
ミカンせいじんってなんの属性に入るんだ?

14 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 15:54:34 ID:10jdFWVw
>>1連鎖からのおじゃまぷよ的乙

>>前スレ977
マシロ君は真白姫から力もらったんだからもうメイジなんじゃないかな的乙
というかマシロ君はヴィンダールヴなのね

どーでもいいが前スレであったギーシュとの新しい決闘フラグに
「美少女だと思ったら実は男で騙された心の傷を癒すために決闘」
が見れるかもわからんね

【もちろん他に使い道はない】

15 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 15:56:05 ID:vAZeBPBU
ギーシュ「これはこれで……」

16 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 15:58:53 ID:my5Q+J31
ギーシュ覚醒w(性的な意味で)

17 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 16:00:32 ID:fHRPAS+M
前スレ9777

だめだ、気付いてもらえなかった。
ギーシュとマリコルヌが居たことに(何

18 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 16:00:33 ID:hIxOVJvp
だれかギーシュが何か召喚する話書いてやってくれ

いつもフルボッコじゃカワイソスギル

19 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 16:00:45 ID:my5Q+J31
>>14
……今気になってもっかい読み返したんだけど、キスで云々の辺りで敏感化してるというか
元と変化してるみたいな一節があったの見ると……
もしかしてマシロきゅんではなくマシロちゃんになってる可能性もあるんではないかと。

20 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 16:06:49 ID:lmWvxeuk
兄貴ーッ!!
って、ウゴウゴは誰が呼ばれてもヤバすぎるヨ。プリプリはかせとか呼ばれたらどうするんだw

しかとが召喚されてもう契約とか気にせず黙々と歩いていくシーンが脳裏を……

21 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 16:14:17 ID:yp9vfjUP
>>18
一巻の時点じゃただの嫌味キャラだからなぁ。しかも変貌するし
それを書くとなると並大抵の苦労じゃないと思う

にしてもギーシュは後々の性格の変貌が激しいな。最初は一発キャラのつもりだったんじゃないかと思える

22 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 16:14:26 ID:BDul6fmL
ここはひとつ、緑の龍と赤い野人を召還してですね

23 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 16:17:39 ID:aV9AgS4c
>>22
赤はまだしも緑は万能過ぎるのでは。
・・・これで想像と違ったら吊ってくる。

24 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 16:19:52 ID:PfSrqviQ
ルイズの使い魔に挑戦するのか

25 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 16:19:57 ID:yp9vfjUP
赤と緑ということでマンマミーヤ!なイタリア配管工兄弟をだな・・・

26 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 16:20:56 ID:jlPhXEzW
>>22
緑の方は今日Jリーグがあるから無理です

27 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 16:23:11 ID:QcmiXMf0
>>21
そういや姉妹スレにはあるんだよな>ギーシュが何か召喚する話
>>25
セットなのか?武器とかどうすんのかな〜ロケランはスーパースコープでいいとして…

28 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 16:25:27 ID:nRTjp0DP
踏んで縛って叩いて蹴って焦らして吊して斬って殴ってなぶって刺して晒して垂らして
撃って燃やしていたぶって埋めてせがんで辱めて裂いて壊して汚して絞めて拉致ってとぼけて

29 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 16:27:44 ID:aV9AgS4c
>>28
某天使か。
・・・ギーシュがとんでもない事になる想像しかできん。

30 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 16:28:55 ID:lIcRzyGo
>>27
なんでスーパースコープなんてマイナーネタを覚えてるんだよ

31 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 16:30:33 ID:nRTjp0DP
スマブラDXの武器にあっただろ

32 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 16:31:13 ID:QcmiXMf0
>>30
映画版マリオをレンタルで見た

33 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 16:35:24 ID:WUUDA4V0
>>22
緑は普通に魔法使いそうだ

34 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 16:38:01 ID:SrnNdgHE
過去にスーパースコープ持ち込んでマンマミーアしたって
設定にすりゃどっちか片方だけ召喚したでいけるんじゃない?

35 :カズマの人 ◆Locke32COo :2007/08/18(土) 16:39:52 ID:2Y3mJIbP
投下よろしいか。

36 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 16:40:50 ID:jlPhXEzW
>>33
つ【食べちゃうぞ】

37 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 16:41:02 ID:VbUmbsJr
よかよかよ

38 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 16:41:32 ID:aV9AgS4c
>>36
そういえば肉食だったなw

39 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 16:41:47 ID:y+fRp7Wr
いっそ、緑のゴーレムと赤に異能者とかどーよ?

通り過ぎた後に男の神話が蘇るとか……

40 :カズマの人 ◆Locke32COo :2007/08/18(土) 16:43:02 ID:2Y3mJIbP
例によって短いです。

1/2

─────
スクライド・零 19


ロケットランチャーによって吹き飛ばされたゴーレムは、さすがにもう修復される
ことは無かった。
安堵やら達成感やら単純に威力に驚いたりで、ランチャーを肩に担いだまま放心している
ルイズであったが、地上におりたシルフィードから駆け寄ってきたキュルケに
抱きしめられ、ようやく『フーケのゴーレムを倒した』ということが実感できるように
なったようだ。
もっとも照れ隠しなのか、口から出るのは苦しいから放せとか、ツェルプストーの人間に
すごいと言われても嬉しくないなどといった憎まれ口である。当のキュルケ本人は
『ルイズが【破壊の杖】という“マジックアイテム”を使ってフーケのゴーレムを破壊した』
と思って単純に喜んでいるので聞いちゃいなかったりするのだが。
と、そこへ
「皆さんご無事ですか? なにやらとても大きな音がしましたが」
ガサゴソと草の音をさせながらミス・ロングビルが戻ってきた。

「ミス・ロングビル、森の中でフーケを見ませんでしたか?」
未だにルイズの頭を胸に抱えながらキュルケが問う。そのルイズはあきらめたのか
すっかりおとなしくなっている。顔色がやばくなってきているところを見ると、
ひょっとしたら窒息しているのかもしれない。
「いえ、幸いなことに逢いませんでしたけど、一体何事が?」
「ゴーレムだったか? アレが出たんだよ」
すっかり土の塊になってしまったゴーレムだったモノを示しながら、いけしゃあしゃあと
カズマが応じる。
「あなた方だけで倒したのですか? 30メイルほどもあると聞いていましたが」
「破壊の杖」
驚きの表情のロングビルだったが、タバサが淡々と答えるとその顔を笑みの形に変える。
そして、抱きつかれた際にルイズが取り落とした破壊の杖を拾うと、何も言わずに
スタスタと4人から距離をとり、ルイズがそうしたように破壊の杖を肩に担う。
「そう、ご苦労様」
眼鏡を外すとその笑みをニタリとしたモノに変えた。

さすがに怪しいと思ったか、キュルケもぐったりしたルイズをようやくその胸から放す。
「ミス・ロングビル?」
「あら、まだわかってなかったの? あのゴーレムを操っていたのは私」
いまだ微妙に目がうつろなルイズもその言葉を聞きロングビルの方を見る。
「そう、私が『土くれ』のフーケ。しかしさすがに『破壊の杖』と言うだけのことはあるわね。
私のゴーレムがすっかりバラバラじゃない。あぁ、使い方は見てたから。
今もあなた達を狙ってるからヘンなまねはしない方がいいわよ」
杖を振ろうとしたタバサを牽制しながら言うロングビル、いやフーケ。
「どうして?」
ようやく復活してきたルイズが弱々しく問う。
「そうね、説明されなきゃ死にきれないでしょうから教えてあげる。あ、その前に杖を
投げ捨てなさい。そっちの使い魔くんは…、腕を切り落とすくらいしなきゃ
ダメなのかしらねぇ?」
妙に楽しそうに言うフーケに対して、ニヤリと笑いながら
「テメーにできるか?」
と返すカズマ。フーケはぺろりと舌なめずりすると
「いいねぇそういうの。でもま、お嬢ちゃん達をほっとくのもかわいそうだし、
あんたもこの杖の威力にはかなわないでしょ?」
そう言ってカズマから視線を外すと、ルイズたちに向かって
「つまりね、この杖を盗み出したのはいいけど、使い方がわからなかったってことよ」
と続けてきた。

41 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 16:43:45 ID:GvmBbnD5
>39
むせる?

そしてカズヤ支援

42 :カズマの人 ◆Locke32COo :2007/08/18(土) 16:45:06 ID:2Y3mJIbP
2/2

「使い方?」
「そう。振っても魔法をかけてもうんともすんとも言わないんだもの。
私には必要のないモノだったとしても、使い方がわからないんじゃ
高く売りつけることもできやしないじゃない」
それを聞いて苦々しい表情になるルイズ。
「それで、学院の者を連れてくれば、中にはわかる人間がいるかもしれないでしょう?
わかる人間に当たらなければゴーレムで踏みつぶして次をこさせればいいと思ってたけど、
まさか最初で、しかも学生ばかりなのにうまくいくとはね」
相反して今にも笑い出しそうなフーケ。
そしてまた、カズマも笑った顔を崩していない。

「さて、お譲ちゃんがたももう思い残すことは無いわよね?」
そういって改めて破壊の杖を担ぎなおすフーケと、それを見て体をビクッと震わせる
ルイズら3人。
「なかなかいい表情ね。それじゃぁ、さ よ う な ら」

カキッ

フーケの肩の上でトリガーの音がむなしく響き、思わず目を閉じていた3人も
何も起こらないので恐る恐る目を開けた。
焦って何度もトリガーを押すフーケの姿に、とうとうカズマが耐え切れなくなり
声を上げて笑い出す。
「何を笑って…」
「そういえば知らねぇんだったな。そいつは単発式だ」
カズマの言葉に全員が顔に疑問を浮かべる。
「つまり、使い捨てってこった」
そう言い捨てると、フーケに杖を抜く隙すら与えず一瞬で間合いを詰めて
拳を鳩尾にめり込ませた。

─────

次でようやく一巻分が終わる感じかなぁ。
え、もうちょっと分量を投下しろ?
ごもっともorz

43 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 16:45:47 ID:s4EemzFQ
                _____
             , <__       
            /    \ヽ`
           /        \|
         /     _, -‐    | i
         ,l -、    '' _,, 、_ ヽ .| |       _
        /| __,,    '/'ゞソー'' | | i |  | | ,/_ 
        /`{ィチ'          | | | |  | イ/'   >>1乙。ところで
       / ./           | .| | |  | i{ ) レ ...覚醒者は何処だ?
       / |ヽ `        l ,イ | |  | |ヾ''/
      //. |  、_,  __     .l l | .| |  | | /|
      // ∧ ´:::::::.       l l .| .| |  | ト'| |
     // / ∧        l l | | |  | |::|. |
     // / ./ lヽ         l l-''| | |  | |::::l |
     // / ./ l 入  .......::::::::l l:::::| | |  | |::::::|. |
.   // ,イ / ,イ  |. ̄`ーt、l l::::::| | |  | fー‐'| |
.   // /メ / / |  | |.  .川| |_,-| | |. | | :.:.:.: |
  // / レ' / |  | ,リ_,、_l 7 /  .| | |  | |:.:.:.:.:.: l
  // / /  / 「|_,,!ィ'''} |;';レ /:.  | | |  | |:.:.:.:.:.:.: l
. // / /  /  |:i;';';|Lノノ‐/ /:.:.: | | |  | | .:.:.:.:;,;,;,;ゝ
.// / /  / ./|:.:レ'~::::::::/ /| :.: | | |  | | _,-'´;:;:;/
./ / /  / / |:.:|::::::,、,=/ /::| :.:. | | |  | 「;:;:;:;:/
 / / ./ / |:.:レ'´||;/ /t'´| :.:.| | |  | |;:;:/


44 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 16:46:18 ID:QcmiXMf0
>>41
さよならは言った筈だ?そんで衝撃のシェル支援

45 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 16:51:38 ID:9dGt1ere
別れたはずさGJ

46 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 16:55:04 ID:Z20qXNWY
地獄をみれば支援

キリコ召喚されないかな

47 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 16:57:08 ID:QcmiXMf0
心が乾くGJ!そういやカズマって踊れるのか?

>>46小ネタにはあったような

48 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 17:00:17 ID:TeetBXMr
個人的には
「ジャ―――ンプッ!!」
「着地ッ!すかさず――……」
「見たなッ!そして、聞いてしまったなッ!俺の独り言をッ!!!」
の人が召喚されるのを見たいです。



49 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 17:02:48 ID:2Y3mJIbP
>28
なんつーか、
「未来の世界ではルイズちゃんの魔法で女の子みんなが貧乳になっちゃったんだよ」
という幻覚が見えたんだがw

50 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 17:06:38 ID:s2zZWmXP
>>17
スレが残り少なく、次スレがまだ立っていない状況で投下を始めるのは如何なものか。

974 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 15:21:51 ID:zOIV8/80
次スレ立つまで待って欲しい

という書き込みもあるのにそれを無視して書き込むなら

972 :真白なる使い魔  第二話:2007/08/18(土) 15:21:15 ID:fHRPAS+M
投下OK?

などと聞く意味は無いのでは?

あと、トリスティンじゃなくてトリステインだよ

51 :真白なる使い魔  :2007/08/18(土) 17:15:05 ID:fHRPAS+M
>>50

スマン。うっかり書き込みおしちまって、そのまま続行になってしまいました。
この場を借りてお詫びします。

52 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 17:25:04 ID:SrnNdgHE
そんなに気にせず
投下を続けてくれると嬉しい

53 :真白なる使い魔  :2007/08/18(土) 17:30:38 ID:fHRPAS+M
次から投下時期に気をつけるです。
あと作業手順。(汗

54 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 17:33:14 ID:uGwjJn42
次回からは気を付けてってことで

上のマンマミーア繋がりでライバルの亀か悪男召喚とかどうだろう

55 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 17:38:19 ID:dyA+a3Av
描いてる間に何回昇天しそうになったことやら……
http://mup.vip2ch.com/dl?f=17613


56 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 17:39:21 ID:UT1oPgyY
まあ、スレ立て宣言した後にホスト規制!とかなって
だれかよろしくとか書こうとしたらすでに埋め立て完了とかはよくあること

あげくに2・3スレ乱立というのもよくあr(ry

57 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 17:39:24 ID:dyA+a3Av
すまん誤爆した

58 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 17:45:01 ID:pevajCI7
ベタだけどfateキャラが召喚

59 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 17:47:21 ID:10ro3ghB
むぅ…
電王劇場版をネタに書いてみてはいるが…
難しいものだな、SSというのは

60 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 17:47:22 ID:V9hv/AeV
カービィを召還

後日次々と減っていく生徒と使い魔が・・・

61 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 17:47:34 ID:vAZeBPBU
>>58
荒れるから自重せよ、らしいよ

62 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 17:48:43 ID:SmHdt0yi
デモベは可なのに型月は駄目とか馬鹿げてるよね

63 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 17:48:53 ID:C8WI9pgw
FF4のギルバートとかどうだろ?


64 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 17:50:00 ID:vL5G6D6R
エヴァのシンジとか

65 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 17:50:53 ID:pevajCI7
>>61
知らんかった。スマソ

66 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 17:50:59 ID:uGwjJn42
>>60
気が付けばコピー能力に見覚えが…ホラー物として逝けるっぽい?

67 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 17:51:21 ID:ugKyX/gS
>>61
「荒れやすいクロス元」については避難所で議論中。まだ結論は出ていません。

68 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 17:53:05 ID:elzMVETE
ところで姉妹スレってどこ?

69 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 17:53:07 ID:W9HiRdVK
ゼロの使い魔 〜THE ROOM

前スレでウォルターサリバン召喚しちゃったディセプティコンの人は無事だろうか…

70 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 17:54:28 ID:QcmiXMf0
>>63
すぐに隠れちまいそうだなw
>>64
すでにあったりする。>>68のも合わしてまとめwikiにリンクあるのでそこ参照

71 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 17:55:38 ID:pevajCI7
>>64
そういえば、エヴァ板に
シンジがルイズに召喚されたら〜
ってあった

72 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 17:56:23 ID:elzMVETE
>>70
リンクあったんだね見落としてたよ

73 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 17:59:08 ID:l0KxBiIw
某ゲームの重病人ヒロイン召喚考えたんだが、ちゃんとルイズは治してくれるのかなとか思ったり。
あの世界って気管支系の病気ってどう治してるんだろう……ってここで聞いちゃまずいのか

74 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 17:59:42 ID:euxHvLtk
そういえば、前スレのNTって夜狐でいいだっけ

75 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 18:00:43 ID:fHRPAS+M
っとりあえず結論。
病気治療関係はカトレア初登場時ぐらいしか情報が出てこない。
たしかそうだったと思う。

76 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 18:01:31 ID:l0KxBiIw
>>75
サンクス。じゃあ一週間ぐらいで死ぬから召喚しても仕方ないな。

77 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 18:05:56 ID:l0KxBiIw
×じゃあ
○どちらにせよ

78 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 18:07:40 ID:eXsJ5dno
誰を召喚するつもりだったんだw

医療関係はノボル自身がその方面に明るくないと出てこないだろうな。
まあこういうライトファンタジーに
BJ先生もびっくりな医療ネタが出てきても反応に困るけど。

79 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 18:08:54 ID:fHRPAS+M
スーパードクターKなら・・・いや何でも無いです。ハイ

80 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 18:09:48 ID:vgfIQ4qk
あんな格闘戦に長けた医者が…
あれ?カトレア姉さん治っちゃうんじゃね?

81 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 18:11:30 ID:FKh1vy4u
ノボルは各分野の知識が豊富とはお世辞にもいえない作家だからなあ

82 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 18:11:30 ID:l0KxBiIw
>>78
何か避難所見たら同人はダメですってあったので三ヶ月前からどうなるだろうって考えてた
構想が潰れただけなので、はい

83 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 18:11:55 ID:jlPhXEzW
>>79
顔が異様に濃いルイズ、キュルケ、タバサ、ギーシュ…

84 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 18:12:06 ID:fHRPAS+M
カトレア姉さんの場合は体質だからな〜
漢方系の医者の方が向いているのかも。
所詮あの世界の医療は水の魔法頼りだし。

85 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 18:12:35 ID:ugKyX/gS
Kを呼ぶのならやっぱり癌で死んだはずがなぜかルイズのところにいたと言う展開なのかな?
僕は医学に明るくないのでかけないけど……

86 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 18:14:33 ID:aV9AgS4c
>>80
格闘戦+医者=GS美神の白井院長
・・・スマン、分からない奴多過ぎるか。

87 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 18:15:35 ID:0XSro89/
Kは書く人が医学に明るいと名作になる予感

88 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 18:15:38 ID:ugKyX/gS
>>86
プロレスをやる現代医学の人……だっけ?
顔が思い出せない……

89 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 18:17:07 ID:uwwgLV8Z
>>86
やつはあくまでも大学でプロレス同好会だけだったはず。
しかもオカルト関係は一切信じなかったから無理だろ

90 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 18:18:46 ID:upDJ+I9p
ルイズ「生食、検尿、CC!」
ギーシュ「心停止!」
ルイズ「エピ投与の上挿管、ぐずぐずしない、そっちはアスピリン静駐!」

みたいな感じか?

91 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 18:20:08 ID:TMJARs5K
>>82
同人ネタが駄目と言う事はちゅるやさんもダイレクトにNGか


にょろ〜ん・・・・・・

92 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 18:21:37 ID:QcmiXMf0
>>91
以前のスレで小ネタとしてちょろっと…

93 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 18:21:51 ID:aV9AgS4c
>>88
俺も顔は思い出せないw
ただインパクトで未だに覚えている話の一つだ。
>>89
しかも強い訳でもないが、真面目に考えれば
医学の流入はかなり重大な出来事になるんじゃないかと。

94 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 18:24:54 ID:eXsJ5dno
>>82
いつのまにか同人は駄目になってたのか…
東方新作出たから何か書こうかと思ってたが。

95 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 18:27:07 ID:s2zZWmXP
まだ結論出てないから、異論があるなら避難所の議論スレに行って意見を言えばいい

96 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 18:28:30 ID:mF9l9Vlc
>>78
BJを書いた手塚治虫は本物の医師で医学博士だぞ。
そのレベルの医療ネタってどんなレベルだ。

97 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 18:29:22 ID:fHRPAS+M
とりあえずダメな理由は、
「先方にまで飛び火して爆発炎上してご迷惑をかけるかもしんないから」
というのがメインだったような

98 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 18:31:10 ID:ugKyX/gS
>>96
やっぱり、医師じゃないとかけないじゃないかな

99 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 18:31:27 ID:ZYi56uwC
ドクター仁でも召喚すればいいんじゃね?

100 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 18:31:37 ID:dTfx8035
>>96
だからゼロ魔には合わないってことじゃないか? リアルすぎて……
まあBJはぶっとんだ設定も多いけど

101 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 18:32:20 ID:jfEiut/5
同人はやっぱ商業化してるか否かが問題

102 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 18:34:19 ID:rxIysX+L
昔のプロの小説家や漫画家は本職裸足なぐらい書く題材に関する資料を集めてリアルを追求した上で
あえてそこから一般人向けに崩して書いてたのに
最近の作家は他の小説や漫画読んだだけで理解したつもりになって書いてるから困る

103 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 18:36:44 ID:R6qc0mnI
>>102
クロロホルムで寝ると思ってるやつも多いぐらいだしな
布にしみこませたやつだと皮膚が溶けて寝れやしねえよw


104 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 18:36:47 ID:Ozt3b9Zk
怪物王女の院長が思い浮かんだ。>医者

105 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 18:37:03 ID:fHRPAS+M
99>>うん。仁はハルケギニア向きな人材かも。でもどのルーン与えるよ・

106 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 18:38:00 ID:2ze26UVu
>>102
耳が痛い言葉だ……そういう意味じゃ俺達は一万分の一も「作家」になりきれていないんだよな。
精進あるのみ、だな。

ところで深夜に投下したあの馬鹿馬鹿しい短編の続きを書いたので投下するんだぜ!

107 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 18:39:25 ID:R6qc0mnI
支援


108 :かえして!ウルトラアイ:2007/08/18(土) 18:39:30 ID:2ze26UVu
 平賀才人が、M78星雲の人と結婚した際、婿養子に入る場合は苗字とかどうするのかと極めて
どうでもいい事を真剣に考えながら歩いていると、こつん、と足に何かが当たるのを感じた。
 見れば、それはあの日図書室で目撃した赤い眼鏡っぽいアイテムであった。
 才人の方の常識が通用するならば、これは持ち主――タバサにとって命よりも大事な代物のはず。
まあこれがなくても魔法とか使えるんだからいいじゃんとも思わないではなかったが、今頃困っている
だろうし、放っておくのもかわいそうだ。日頃世話になっているし、届けてあげるべきだろう。
 タバサの部屋は寮塔の5階にある。才人は赤い眼鏡っぽいものをここぞとばかりに眺め回しつつ、
タバサの部屋に向かった。実物に触れる機会など永遠になかろうと思っていたものである。

「それにしても、こんな薄くて小さなもので変身できるもんなのか」

 魔法が込められたマジックアイテムならば、その機能は大きさに依存しないが、宇宙の果てから
やってきた例の赤い超人の私物なら、当然才人には到底考えもつかない超科学が用いられている
はずである。ハルケギニアでは明らかなオ−バーテクノロジー、オーパーツと言って差し支えあるまい。
 こんな色んな意味で落としちゃいけないものを少なくとも2回落として才人に拾われているのだから、
タバサも存外ドジなのかも知れない、と才人は思った。そう考えると急に微笑ましく感じられるものだ。

「でもまあ、こんなもん拾っても、正しい使い方なんてわからないだろうしな」

 これはタバサが持っているから意味があるのであって、自分達が持っていてもガラクタ以上の何者
にもなり得ないだろう。精々が『眼鏡っぽい何か』である。
 才人がそのように結論づけた頃、ちょうどタバサの部屋の前に到着した。
 ドアに鍵はかかっていなかった。暇さえあれば読書に没頭し、その際には必ず施錠し『サイレント』
をかけておくタバサには珍しい事だ。
 落し物を届けるだけなんだからいいか、と深く考えずにドアを開けた才人は、その時の行動を、後に
ありとあらゆる意味で後悔する事になるのであるが……

「シャルロット? そこの廊下に落し物を……」

 次の瞬間、才人は石化した。
 無理も無い。
 自分よりも20サントも小さい寡黙な眼鏡っ娘の部屋にお邪魔して、身長200サントはある全身真っ赤で
頭に刃物を乗せて遥かな星が故郷で何処の誰ぞの名を借りた名前に7のつく超人と鉢合わせすれば、
誰だって石化くらいするだろう。
 とどめに、その赤い人は眼鏡をかけていたのだ。

109 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 18:40:00 ID:QcmiXMf0
支援

110 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 18:40:09 ID:uwwgLV8Z
新すれなのでなにかわからないが支援

111 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 18:40:35 ID:aV9AgS4c
それかぁぁぁーーー!!支援

112 :かえして!ウルトラアイ:2007/08/18(土) 18:40:36 ID:2ze26UVu
 眼鏡をかけたウルトラセブンと遭遇するという才人の想像を遥かにぶっちぎる展開に、しばしその場に
気まずい沈黙が流れた。どうしよう。こんな超展開予想だにしてねぇ。そりゃこの短編はこの赤い眼鏡っ
ぽいものがキーアイテムなんだからご本人が登場するくらいは予想してたけど、眼鏡だぜ? M78星雲
にも眼鏡っ娘を愛好する文化が? 光の国にもそういう文化が? あれか、円谷プロはこれからそういう
萌え路線で行く気か。古参のファンから叩かれるのを覚悟で新境地を切り開くつもりか。
 たっぷり時間をかけて、才人がやっとの事で搾り出した言葉は、甚だ独創性に欠けていた。

「へ、部屋を間違えました。すんません」

 ドアを閉め、そそくさとその場を後にする。何かもうわけわからん。忘れよう。今日という日を思い出に
変えてしまおう。そうだそれがいい。そうすべきだ。俺の精神衛生上それがベストなのだ。
 この場合現実逃避が一番の解決法のように思われたが、すぐさまパーカーの襟首を掴まれて部屋の
中に引きずり込まれた事によって、才人は現実から逃げる事は許されぬ選択であると思い知った。
 タバサ?の部屋の中に放り込まれた才人は、セブン眼鏡っ娘ver.(?)が後ろ手にドアの鍵を閉める
のを見ながら、これから俺はどうなるのかと裁判にかけられる罪人の心持ちで今後の自分の運命に
思いを馳せた。少なくともろくでもない事になりそうなのは確かである。
 才人の前に立ったセブンが眼鏡を外すと、目の部分を中心点に銀色の光が収束していく。いつか見た
TVの変身シーンの逆再生を見ているようだ。
 体の赤い部分、胸と肩を保護するプロテクター、最後に銀色のマスクが消え失せ、光が消えていく。
果たしてそこに立っていたのは、タバサ眼鏡なしver.である。
 タバサは手に持っていた眼鏡をかけ直し、ぽつりと呟いた。

「スペア」

 どうやら今かけ直した眼鏡を指してそう言っているようだ。確かにこの眼鏡っぽいものもその眼鏡も赤
のフレームだが、何とも巧妙に偽装されたスペアもあったものである。先程のは動作確認のために変身
してみたのだろうか?

「あ、あの、シャルロット。これ……」

 才人はあんまりといえばあんまりな展開に戸惑いつつも、手に持った眼鏡っぽいものを差し出した。
タバサはそれを手に取ると、才人に聞く。

113 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 18:41:27 ID:ugKyX/gS
支援

114 :かえして!ウルトラアイ:2007/08/18(土) 18:41:45 ID:2ze26UVu
「どこで見つけたの?」
「そ、そこの廊下に落ちてて、拾って……」
「……そう」

 タバサが頷くと、また数秒間の気まずい沈黙。
 やがて、タバサは意を決したように、手に握った赤い眼鏡っぽいものを顔の前に構え、

「……でゅわっ」

 再び変身を果たした。
 才人はタバサの再変身の意味を理解しかねたが、かといって止めるのもアレだったので、そのまま
タバサが赤い超人に変身するのを見守った。ていうか眼鏡の上から眼鏡かけたよこの娘。
 TVで見た変身シーンが目の前で展開されているのはこれはこれで得難い経験だ。こういう超展開で
なければもっと素直に喜べたかも知れないが……。
 変身し直したウルトラセブン=タバサは、頭に乗せた刃物を掴み、構えた。え? 何これ? 殺る気?
俺正体知っちゃったから殺る気? さっきのって死亡フラグか!?
 ……が、タバサは刃物を構えたまま動かない。
 何か迷うような、逡巡するようなそんな感じだ。いや、これは照れだろうか?
 やがて、銀色の頬にさっと朱が差し、最後の最後で才人の予想だにしない台詞を呟いた。



「こ、これは乙じゃなくてアイスラッガーなんだから、変な勘違いしないでよねっ!」
「何でそこでツンデレなんだよ」




 ハルケギニアに新ジャンル「ウルトラセブン萌え」が確立したのは、数年後の事である。

115 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 18:43:09 ID:ugKyX/gS
支援

116 :天使8:2007/08/18(土) 18:43:14 ID:l0KxBiIw
投下予約状況どうですか?支援

117 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 18:43:17 ID:0XSro89/
>>96
けど家族もそろって嘘でネタだと思ってたらしいな。
そんな医者の資格なんかもってる筈ねえってとか言ってたら、死んだ後本当にちゃんと免状とか出てきてびっくらこいたとか。
そんな話しを前に聞いた。

118 :かえして!ウルトラアイ:2007/08/18(土) 18:43:21 ID:2ze26UVu
     ::|
     ::|    ____
     ::|.  ./|=|    ヽ.    ≡三< ̄ ̄ ̄>
     ::|. / |=|  o  |=ヽ     .≡ ̄>/
     ::|__〈 ___  ___l   ≡三/ /
     ::|、ヽ|.|┌--、ヽ|/,-┐|    ≡/  <___/|
     ::|.|''''|.\ヽ--イ.|ヽ-イ:|  ≡三|______/
     ::|.ヾ |.::. .. ̄ ̄| ̄ /
     ::|  ';:::::┌===┐./
     ::| _〉ヾ ヾ二ソ./       こ、これは乙じゃなくてスラッガーなんだから
     ::||ロ|ロ|  `---´:|____    変な勘違いしないでよね!
     ::|:|ロ|ロ|_____/ロ|ロ|ロ,|`ヽ
     ::| |ロ|旦旦旦旦旦/ロ/ロ|旦,ヽ
     ::|ロヽ 旦旦旦旦旦./ロ,/|::旦旦)
     ::|ヾ旦旦旦旦旦旦,,,/::::|、 旦旦|


原作を読み返したらタバサの眼鏡のフレームが赤い事に気づき、急遽書いた。
例によって特に反省はしない。
そろそろウルトラシリーズに本格的に眼鏡っ娘萌えを取り入れてもいい頃だと思うんだ。

119 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 18:43:42 ID:lmWvxeuk
>>102
正直ノリで読めればリアルさは二の次ってとこあるからな。
斯く言う私も。「おい、この名前どう考えてもフランス語やらドイツ語だぞ。ていうか、この現実世界のパロディにしか見えない世界はどういう理屈だ! なんらかのSF的な裏設定か……」なんて深読みしつつ、なんだかんだでゼロ魔楽しんでる。

まあ、まじめに考えると、ラノベのファンタジー世界のリアリティにツッコミ入れるのなんて、サザエさんの家にトイレが何個あるか論ずるくらいには無意味なことなんだろうなあ。
アバウトに理解できればそれで十分。

120 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 18:44:33 ID:R6qc0mnI
投下予約はないな
今のが終わったら投下可能だろう

121 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 18:45:00 ID:lmWvxeuk
投下気付かず雑談続けてしまったorz
ウルトラマンタバサGJでした

122 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 18:45:48 ID:QcmiXMf0
こう続くかwwvウルトラGJ

123 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 18:45:58 ID:ziadoBmz
スラッガーwwww
乙&GJ!

124 :天使8:2007/08/18(土) 18:46:06 ID:l0KxBiIw
では、参ります。ブートキャンプしたほうがいいかな……。

125 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 18:46:29 ID:aV9AgS4c
>>119
同意。
リアルで深い設定も好きだが
「面白ければいいじゃん」が俺的ポリシー。

126 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 18:46:30 ID:DaVMOReT
眼鏡の人乙。
しかしコノミ隊員は眼鏡っ子萌えに当て嵌まらないと申すかね?
そして天使支援。

127 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 18:46:44 ID:ugKyX/gS
>>105
ヴィンダールヴで病原体に体から出て行くように命令は無理かな?

128 :天使8:2007/08/18(土) 18:48:01 ID:l0KxBiIw
って、こんな凄い作品の後か、色々心が砕けそう。
---------------------------------------------------------

 遊羽が倒れた。
 突然の異常事態に驚き、急いで部屋に運び込んだ。夜を徹しての看病をするとともに、次の日を一日潰して、容体を見守る事にした。
 そして、夜が明けて―――

「ん、うっ……」
 部屋のカーテンから差し込む光がルイズに当たり、目を覚まさせる。
 いつの間にか、看病中にベッドに突っ伏し、眠っていた。

「そうだ、ユン―――」
 頭を跳ね上げ、肝心のベッドの様子を見る。枕元には、頭から栗色の髪が無造作に拡散し、顔も昨晩の苦しそうに呻くものではなく、未だ汗は残るものの穏やかなものへと安定していた。
 額に乗せたままの手ぬぐいで汗をふき取ってやり、洗面器につけて絞る。一晩で何度やったか覚えていない作業だ。

「やっぱり……」

 ついでに少しだけ肩を持ち上げ、背中を覗き込む。これも何度も確認したが、羽根は黒いままだった。


 この一晩、全員から問い詰められた。
 何があった? どういう事か? 何か知ってるんじゃないか?
 散々そういう事を言われたが、ルイズは口を割る訳にはいかなかった。
 遊羽の友人である雛水が、遊羽にも隠してくれと言って伝えた事実。だから、私が勝手に言う訳にはいかない。
 何度も、言えない、分からない、知らないと言い張る自分は自分でも怪しいとは思うが、何となく察してくれる仲間には本当に今日ほど感謝した事は無い。

「……入るわよ?」

 病人に考慮して小声で入って来たキュルケが、ルイズと目を合わせて微かな驚きを見せる。

「ルイズ、大丈夫なの?」
「分かんないわ。天使の病気なんて」
「そうじゃないわよ! あんた自分の顔、鏡で見なさい!」

 そんなにひどい顔をしているだろうか? と尋ねると、無言で猫みたいに洗面所に連れて行かれた。仕方なく顔を洗ってさっぱりすると、水の冷たさの余韻に浸る間もなく再び猫掴みされ、今度は遊羽とは別のベッドに投げ込まれる。

「何するのよ!」
「昨日から看病ぶっ続けだったでしょ。寝てないんじゃないの?」
「寝たわよ。気付いたらだけど―――」
「それは寝たって言わない! あたしとタバサとギーシュが看病しとくから、あんたは寝ときなさい!
 いざ二人を見送る時にバタンキューじゃ、格好悪いわよ?」

 問答無用で布団の中に押し込まれる。
 普段と違いすぎるキュルケにちょっと不気味に思ったりもしたけれど、それよりかは私を友人の様に支えてくれる事に涙を流しそうになった。
 思えば長くゼロと呼ばれ続け、かけられた言葉は侮蔑と憐憫ばかりで、比較的まともに接してくれるのは家族の一人のみ。無論友人など一人も存在しなかった。
 それが遊羽と出会ってからいつの間に人が集まって、何だかにぎやかになって、そんなのに慣れ始めた私がいて。人に本気で心配して貰えるなんて多分初めてだから、目が潤みかけた。
 でも涙は見せてやらない。何となく負けた気がして、悔しいから。

129 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 18:48:06 ID:aV9AgS4c
眼鏡っ子って「眼鏡取ると実は美人」とは違うんだよな?
って言うか眼鏡取ると美人なら眼鏡しててもそれなりに美人だと思うのは俺だけか。
それは置いといて天使支援。

130 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 18:48:21 ID:ugKyX/gS
支援

131 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 18:48:39 ID:5NlVPnxr
>>127
ペストあたりに一声かければ村一つ朝飯前なんて止めて

132 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 18:48:51 ID:ImmyFjvn
>>118
お主コノミたんでは足りんと申すか贅沢な奴め

133 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 18:49:10 ID:XijqsfSp
>>96
BJはトンデモっぽいけど実際に当事あった病気や仮説に基づいてるんだよな

134 :天使8:2007/08/18(土) 18:49:41 ID:l0KxBiIw
「それに、ユンの方が苦しい筈だもん」
「何か言った?」
「言ってないわよ! ……ユンを頼むわよ、キュルケ」
「!? ……おやすみ、ルイズ」

 ニヤニヤされてる気配がする。顔を見られたくなくて、毛布を顔まで隠した。
 今なら、いい夢が見られそうな気がした。


*********************


 遊羽の看病がキュルケ達に交替した頃、雛水は未だ空の住人となっていた。
 飛び立った時間はそう変わらない筈だったが、ルイズ達の乗ったシルフィードとは違い、天使が飛ぶのに竜程のスピードやスタミナ=神力は存在しない。休んで神力を回復しては飛行を続け、一日近く経ってしまった。
 渡された地図と飛行距離を考えれば、後半日も経たずに経由地のラ・ロシェールに辿り着けると思うのだが。

(遊羽……)

 月が一度空を見せてから、友人の波動が弱い。それは再び日の光が空に満ちてからも、変わる事は無かった。
 急がなければ……胸によぎる怪しい苦しみは、加速度的に広がっている。あの薬を、一刻も早く使わなければならないのかもしれない。
 神力をふり絞り、更に加速し、大天使は一対の翼で空を駆けた。


 予想通り、半日も経たずにラ・ロシェール上空に到達できた。流石に街の上空から直接降下するのは目立つ為、近くの岩場に降りてから徒歩だが。
 遊羽の波動が更に弱くなっている。が、出発前に渡した自分の羽根の波動を辿って10分、空から見たときに一番大きな宿の前で足を止めていた。
 この中か? 予定ではもう出発している筈だが、と逡巡する雛水だが、答えに悩む前に、雑踏の向こうから出発したはずの一人が声をかけてきた。

「おーい、ヒナミナじゃないか」
「ギーシュ……ですか。もう出発したはずでは?」
「そうだ、大変なんだよ! ユンが倒れて、苦しんで、何が起こったのか分からないんだ!」
「遊羽がですか。……分かりました、案内してくれますか?」
「ああ。僕達はこの宿で泊まってる」

 と、指差すのはこの宿の前。何があったのか分からないが、予定を崩してくれたのだろうか。それとも、崩さなければいけないぐらいの何かがあったのか。

「わかりました、では―――?」
 何の予告もなしに振り返り、雛水は雑踏の一点に視線を固める。怪訝に思うギーシュをよそに、暫くその周囲を見回していたが、勘違いだったかと首をかしげて宿の入り口に向き直る。

「どうかしたかい?」
「……いえ、何でもありません。では、行きましょう」
「当ては、あるのかい?」
「はい、予想が正しければ」


 雛水が遊羽の部屋に着いたとき、キュルケは今まさに苦しみが蘇っていた遊羽の片手を握り締めていたところだった。もう片手はシーツが破れるぐらい掴み、歯を食いしばって懸命に何かに耐えていた。

「ヒナミナ! ユンが―――」
「ギーシュから聞きました。少し、退いてくれますか」

135 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 18:49:42 ID:fHRPAS+M
って、よく考えると南方仁は剣道嗜んでるから、ガンダールヴでもいいのか。

136 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 18:50:42 ID:fHRPAS+M
支援

137 :天使8:2007/08/18(土) 18:50:53 ID:l0KxBiIw
 キュルケの代わりに前に立ち、遊羽の背中を確かめる。やはり、黒い。波動が弱くなったのはこれが原因か。
 コップに水を入れ、薬草の一枚を粉々に破って溶かす。
「遊羽、口を開けられますか?」
「んっ……あっ……はぁっ……んあんっ」
 問いに、しかし遊羽は答える余裕すら無く苦しみに呻き、横向きに寝転んだまま反応を見せる気配も無い。
 仕方が無い。薬を溶かした水を口に含み、顔を近づけて唇越しに注ぎ込む。
 薬の苦さと、絡める舌の味と、儚げな匂いを受け止め、相方の喉が鳴ったのを確認して放す。
 薬の効果は抜群だった。本当に嘘はついていなかったようで、あれだけ苦しみに支配されていた遊羽の身体は落ち着いた呼吸を取り戻し、目を開けて話せるまでになっていた。

「……あ、ヒナ。いたんだ……」
「ええ。今薬を飲ませたけど、身体はどう?」
「うん……痛くなくなったけど、まだ身体がだるいかな」
「無理に動かさないで。今はただ、休んでいて」
「ありがと、ヒナ」

 力を振り絞ったように声を出し切り、遊羽は瞳を閉じた。
 振り向けば、部屋にいたキュルケと、ドアの前にいたまま入ろうとして入らずにいたギーシュが、聞きたいことがあるとばかりに視線を向けていた。言わなくてもわかる、友人である私に、遊羽について聞きたいのだろう。
 だが、

「ルイズには、聞かなかったのですか?」
「聞いたわ。多分何か知ってるんだろうけど、全然言わないんだもの」

 理解した。ルイズは、以前私が呟いた『遊羽には知られたくない』との言葉を拡大解釈し、誰にも言わなかったのだろう。
 確かにキュルケ達に天使の説明をした時も、言う必要が無いと思って省いたが、それも言ってはならない事だと思っていたのだろうか。
 そう思う一方で、ルイズがそこまでして約束を守ろうとしてくれた事を嬉しく思う。時代や世界が違えば、そしてどちらかの種族が違えば、きっと良き友になれただろう。
 だが今存在していない事象の事を言っても仕方が無い。今私の近くにいるのは、昔からの友人の遊羽と、彼女をこの世界で守ってくれる対象者ルイズ。そして、私達の為に他国に随伴してくれる、『新たな友人』である人間達。
 最早二度と会えない縁によって出会った集いだけれど、だからこそこの信頼を大切にしたい。彼女達が遊羽を想う気持ちを、遊羽が彼女達とともにいるという現実を、私が信じない理由は無いのだから。

「……そうですね。ルイズに話した事を、貴方達にも話します。全員を、集めて貰えますか?」


 ルイズと遊羽以外―――徹夜の看病後に寝付いている為―――を取った一室に集め、語る。見習い天使と卒業試験。期限と帰還。そして、黒い羽根と宿命。
 ある程度新たな事に驚かれ、何で言ってくれなかったのよと言われはしたものの、見習い天使には知る事が出来ず、私自身も試験官として整理した書類の中に偶然に発見し、独自で調査した記述であるので、迂闊に口に出せなかったと事実を告げ、納得して貰った。
 そして、治るかどうか分からないが、黒羽になった遊羽を助けるには、天界へ帰るしか無い事。だから、アルビオンに行くまでの助けが欲しい事。自分でも身勝手だとは思うその願いを、ルイズの友人達は二つ返事で返してくれた。

「このギーシュ・ド・グラモン、天使を助けたとなれば、他の貴族には無い貴重な経験となるだろうし」
「あの子だけついて行かせるのは心配だし」
「興味津々、あと今更な事」
「……ありがとう、ギーシュ、キュルケ、タバサ」

138 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 18:50:57 ID:Yk1OFriv
支援

139 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 18:50:59 ID:ImmyFjvn
今日のJoJoすれののんびりさと比べるとえらい人口密度だ支援

140 :天使8:2007/08/18(土) 18:52:02 ID:l0KxBiIw
 雛水は思わず頭を下げていた。
 心の中に満たされる何か、天界でも、そして卒業試験でもついぞ理解する事の無かった、幸せの欠片を初めて自覚した―――それが幸せと理解するには、随分先の話しになったけれども。


 長い話をしているうちに、窓の外は夕方になっていた。
「ところでギーシュ、タバサ、アルビオンと街の様子はどうなのよ?」
「おっと、そうだったね」
「どうかしましたか?」
「偵察」

 今朝の他の皆の事情を知らぬ雛水に、タバサが簡単に答える。
 簡潔すぎて分からないと言うと、アルビオン国内の戦闘は王城近くまで迫っており、その他ほぼ全域が貴族派に落ちており、竜一匹で迂闊に近づくのは危険らしいという意味の事を言った。

「今この街にも、元王党派やその傭兵が多く逃げて来てる。王党派も長くは持たないだろうってね」
「タバサはともかく、よくそんな情報集められたわね」
「なに、逃げて来た美しい貴族の女性達をお茶に誘ってね」
「モンモランシーに怒られるわよ?」
「ははは……内緒の方向で頼む」

 ギーシュの浮気に対する制裁はどうでもいいが、時間が余り残されていない事はそこにいる全員が分かった。最悪王城が落とされる前に着かなければ、貴族派体制に変わった後に我々が今までと同じ扱いをされるとは限らないとの考えからだ。
 だが、また新たな問題が発生した。

「タバサから先に話を聞いたから、桟橋に行って来たんだけどね。風石の容量が足りないんだそうだ。そのままいってもアルビオンに着く前に落ちる、と言ってた」
「タバサ、シルフィードで強行突破出来ないの?」
「不可能じゃない。だけど危険」

 幾らシルフィードが竜で早く飛べると言えど、多数の艦砲射撃をかわし続けるのは辛い。
 まして王党派の土地に上陸してもその方法では地上の貴族派も敵としてしつこくなるだろう、加えて帰還の方法が無ければ意味が無い。

 しばらく少し話し合いの末、
「ユンの体調も心配だけど、このまま待つのはまずいわね。
 今日、ユンが落ち着くぐらいの夜に、桟橋の船で行くのが最善だと思うわ。船の乗組員には起きて貰わないといけないけどね」
「ツェルプストー、人の話を聞いていたのかい?」
「勿論。ギーシュ、何故無理だと思ったの?」
「それは無論、風石が―――ッ!?」
「気付いたわね。タバサは風が使える。足りない分は補える。タバサ、力を貸して」
「今更」

 僅かにコクリと頷いただけだったが、長い友人のキュルケにはタバサがまかせてと胸を張っていたのが分かった。

「じゃあ、そろそろルイズを起こすわよ。準備は早い方がいいわ」
 皆が方針を定め、動き出そうとしたその時。
「―――?」

 雛水は一人、急に厳しい顔で窓の外を睨んだ。旅立ってから二回目の、太陽と月に挟まれて赤く染まった外の景色に向かって。
「ヒナミナ、どうかしたのかい? 急に外を見て」
「何かあったの?」

141 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 18:52:29 ID:QcmiXMf0
支援

142 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 18:52:55 ID:0XSro89/
>>1.35
素晴らしいメス捌きが可能になって手術が素早くできてそれはそれで、ガンダールヴの医術活用とか新しすぎる。

支援

143 :天使8:2007/08/18(土) 18:53:35 ID:l0KxBiIw
「いえ……すみません。用事を……ちょっとした用事を思い出しました。
 すぐ終わらせますので、そちらは準備をお願いします」

 どこか言いにくいような顔でそう告げ、雛水はそっと部屋を出た。
「何だろうね?」
「女の子に用事を聞くのは野暮よ。ほら、急ぐ」


********************


 白仮面のマント男は見張っていた、簡単に言えば。この街一番の豪華な宿、その中に止まる客がターゲットだった。
 昨日の夜に複数人と宿に泊まったのを確認し、ずっと張り付いていた。
 今日は出発しなかったようだが、大方桟橋の船の状況を聞いたのだろう。乗って来た竜で行くのも危険と知り、一日潰そうとしている所だろうか。
 だが、少し気になる。もう夕方だというこの時に、ターゲットの周辺が急に騒がしくなった。
 気付いたか?
 まさか、路地裏から覗く私の姿は宿からは見えない。とは思うが、慎重に越した事は無い。
 一応、彼女らを『勝手に出発させない為』に、『別の自分』へといつでも行動できるように連絡を―――!

「気付かれましたか」

 ヒヤリと、背中に冷たい汗が流れる。それが近付く前に振り返っていなければ、後ろから首を落とされていたかもしれない。
 突き付けていたエストック風の剣を杖で受け止め、対峙のまま硬直しながら、男は敵の姿を観察する。暗がりでよく見えないが、小柄な身体、高めの声、ドレスのような衣服から女と予想。
 いや記憶が正しければ、今日の昼に宿に入った女だ。ターゲット達と合流時、突然視線を向けて来た為、隠れたので印象に残っていた。
 杖を持っている様子が無い事から貴族ではないだろうが、突然背後から剣を突き付けるぐらいだ、油断は出来ない。

「知る限り、昼からずっと監視していましたね。一度なら誤射かも……コホン」
「誤射?」
「知り合いの『後ろにいるモノ』の悪戯です、忘れてください。
 ともかく、一度なら見られただけで済みますが、継続的に何度も見られたら流石に気に留めます」
「何の事かな、お嬢さん。私は追われて、偶然ここに隠れただけだ」

 彼女は証拠を持っていない。男が監視していたという証拠が。
 それを挙げるのは不可能に違いないと、仮面の下でほくそ笑む。

「その怪しい格好の理由は?」
「姿かたちを変えるには、普段と全く違う格好をするのも手段の一つだろう? 君が見たのも、大方その類いではないかい?」
「そうですか、それは申し訳ありません」

 非を認め、口では謝っているが、何故か悔恨も失策も彼女の言葉からは読み取れない気がした。
 それどころか、暗闇に覆われ、顔のそこしか見えない口をニタリと歪ませ―――

「好都合でした。私と出会った記憶を消せばいいだけですから」
「くっ!」

 気味が悪い事を口走りながら掲げてくる掌を振り払い、杖の先を少女に向けて呪文を放つ。いきなり剣を突きつけるぐらいだ、少しは痛い目にあってもらい、その隙に振り切ろう。
 その意図で放ったライトニング・クラウドは、しかし敵の身体に触れたとたん、1メイル程度弾き飛ばし、服の端を僅かに焦がすだけに終わった。

144 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 18:54:02 ID:2ze26UVu
支援

145 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 18:54:07 ID:ugKyX/gS
>>142
メスは武器じゃないぞ……

146 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 18:55:00 ID:0XSro89/
>>145
ブラックジャックとかを見てると武器としか思えなくなるよ!

147 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 18:55:51 ID:aV9AgS4c
>>145
ガンダールヴは武器として作られたかどうかが重要っぽいしな支援

148 :天使8:2007/08/18(土) 18:56:09 ID:l0KxBiIw
「ッ!? ……これは」
「何!?」
「神力を消費しての自己防衛……そういえばまともに敵意のある魔法に当たったのは初めてですね。
 何度も当たって大丈夫なほど余裕はありませんね、この使い方は」

 何を言っているのかは分からなかったが、相手もこの事態は予想外だったようで、声には驚きが現れていた。だがすぐに立ち直り、力強く踏み込んではっきりとした意思で剣を向けてくる。

「これで、正当防衛ですね。
 ―――覚悟」
「―――むぅ」

 剣と杖を交え、男は避けられない戦闘を『自分の役目通り』に果たす事にした。

--------------------------------------------------------------------
以上です。
次回はもっと量書こう。ちゃんと量書こう。
そして体重を少し前の50kg以下に戻そう。それでは。

149 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 18:57:45 ID:aV9AgS4c
乙です。
佳境・・・なのかな?
元ネタを名前しか知らないからなんとも言えないのが悔しい。

150 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 19:12:36 ID:SrnNdgHE
乙ですー
元ゲームの方の知名度は高かった、のかな?
あの会社のシリーズはどれも良作だったと思う

151 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 19:26:25 ID:80PRpQ6r
マテパからミカゼ召喚とか妄想して思ったんだが
万象の杖は果たしてハルケギニアの魔法にも有効なんだろうか

152 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 19:30:00 ID:l0KxBiIw
>>151
私も考えた事はある
エネルギー系は有効だろうなあとは思うのですが、虚無相手には無理なイメージが

153 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 19:33:42 ID:aV9AgS4c
ガジェットトライアルからアイゼン召喚ー・・・って小ネタで書こうと思うんだが、
まずこの作品を知っている人がどれ位居るのか疑問だ。

・・・いや、書けるとは限らないんだけどさ。
多分途中で挫折する。

154 :夜刃の使い魔:2007/08/18(土) 19:34:09 ID:ZVtG7T0w
久々に投下いいかな?
最近来てなかったからスレの流れがどうなってるのか良く判らないけど。

155 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 19:36:43 ID:fHRPAS+M
予約はなさげ

156 :夜刃の使い魔:2007/08/18(土) 19:38:40 ID:ZVtG7T0w
では、投下します。ギーシュ戦手前までですけど。

157 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 19:39:21 ID:fHRPAS+M
支援

158 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 19:39:58 ID:aV9AgS4c
支援支援。

159 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 19:40:20 ID:jBhDH3ey
>>151
影鬼戦では「魔法による打撃を無効化する」と言っていたが
ジルの飛燕や夜馬の攻撃を吸収しているし、放出系に対しては無敵じゃないのか? 虚無相手だと体内で爆発しそうだが・・・
ミカゼだと刻まれるルーンはウィンダールブかな? アイツに剣は似合わん

・・・・・・いっそQ様召喚で

160 :夜刃の使い魔 第五夜(1/6):2007/08/18(土) 19:42:18 ID:ZVtG7T0w
夜刃の使い魔 第五夜『四夜の行間。そして決闘へ』


「で、どうしてそれが食堂で給仕の真似をしてる事に繋がるのよ?」

ホークアイからの話を聞いたルイズの反応は、至極尤もだった。
(異世界云々の部分は、ホークアイがルイズへ話す必要性無しと判断した為単に交流の一切無い遠い国程度の無いように変えられている)
確かに、学園にとどまるという流れは理解できるが、それ以後が語られていない。

「それにオールド・オスマンが何でアンタの願いを聞くの?理由が無いじゃない!」
「それは・・・まぁ、秘密だ」
「何よそれ!?」

確かにルイズの言うとおり、生徒の呼び出した使い魔に対して学長が全面的に責任を取るというのは、少々内容的に極論といえる。
そもそも使い魔召喚の儀はメイジと使い魔同士の契約だ。
他人の口出しすべき物では、本来は無い。
・・・実は学長室やり取りには、まだ語られていない部分があった。


「あせらん事じゃな。ワシもその件については調べてみるつもりじゃ。今は見つからずとも何か方法はあるかも知れぬからの」
「そうか。ま、期待せずに待ってるさ」

そう言うとホークアイはデスストロークを懐に入れ、立ち去ろうとする。
その背中へオスマンが呼びかけた。

「古い文献を調べれば何かつかめるかも知れん。じゃが・・・お前さんの頼みを聞くのはかまわんが、交換条件が欲しい所じゃの」
「なんだ?金なら今無いぞ。時間さえあれば(盗みで)用立てるくらい出来るけどな」
「金なんぞ要らんよ。それよりもじゃ・・・此処に忍び込んだお前さんの力を見込んで頼みがあるんじゃ」

手招きするオスマン。
ホークアイが訝しげに耳を寄せる・・・その目が見開かれるのに数秒の時間がかかった。

161 :夜刃の使い魔 第五夜(2/6):2007/08/18(土) 19:43:22 ID:ZVtG7T0w
「し、下着だと!?アンタの秘書の!?」
「こ、こら、声が大きい!!誰かに聞かれたらどうする!?」
「お断りだ!!俺はそんな物は盗まない!いや、其処まで自分を堕としたくない!!」
「元の世界に返りたくは無いのかのう?ワシ以外で調べられるのは、人体実験が趣味のイカレた連中くらいの物じゃが」
「・・・くそっ!」

ホークアイがその条件を(しぶしぶながら)呑んだのは言うまでも無い。
更に昨夜のうちにその仕事を果たしていたり、追加の依頼として今後も何度か盗む約束をさせられていたりもする。
ちなみに、昨夜の獲物は結構派手な柄の黒でした。
当然人には言えない内容だ。ルイズどころか他の誰にも言えない。
同時にその『仕事』とその後の自己嫌悪で、気が点くと朝になっていたのはホークアイだけの秘密だ。
むしろホークアイにとっては、イーグルを救えなかった事並に人生最悪レベルの汚点と言える。
まぁ、それはともかく。

「・・・平民の使い魔なんて珍しいから、オールド・オスマンが興味持ったのかもしれないわね」
「・・・使い魔って所以外はそういう事にしてくれ・・・」

横で疲れ果てていたキュルケのそんな呟きで、オスマンの件はルイズも納得したようだ。とは言え全てを納得した訳でもなく

「でもまだ此処で給仕してる理由がわからないわ!」
「あの・・・」
「ん?誰よアンタ」

始めの疑問を更にぶつけようとした所で、横合いからおずおずと投げかけられた声にルイズは首をかしげた。
見ればこの食堂でよく見るメイドの一人だ。緑色の髪を肩の辺りで切りそろえている。

「ああ、シエスタ。こっちは全部配り終えたよ」
「ありがとうございます、ホークアイさん」
「大げさだな。大したことはしていないぜ?」

シエスタと呼ばれたそのメイドは、ホークアイに頭を下げる。
ホークアイは、そんなシエスタに微笑みながらルイズの問いに答えた。

162 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 19:43:42 ID:fHRPAS+M
支援

163 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 19:44:21 ID:fIYts7sB
アビャクやらパン屋やら
眼鏡っ娘やら
単純な魔法使いやらは普通に系統魔法で済みそう

164 :夜刃の使い魔 第五夜(3/5):2007/08/18(土) 19:44:45 ID:ZVtG7T0w
「給仕をしてる理由だけどな、まかない食を分けてもらう代わりにここの仕事を手伝っていたのさ」

実際の所、ホークアイは食堂で何か簡単に食べられるパンなどを拝借しようと考えていた。
普段から隙だらけの貴族である。朝のまだ頭の働いていない状態なら尚更、ホークアイにとってはまさしく寝ていても出来るだろう。
だが食堂にはホークアイ単身では、服装の違いや外見年齢(ホークアイは一応成人。実年齢は20を超え)の事もあり入りにくい。
そうやって入り口近くの物陰で考えている所、

「あの、そんなところでどうしました?」

一人のメイド・・・シエスタが話しかけてきたのである。

「何か食べる物が無いかと思ったんだけどね。でも、どうにも入りにくくて」
「そうなんですか・・・あれ?その格好・・・もしかしてミス・ヴァリエールの呼び出した平民の使い魔ってあなた?」
「・・・使い魔になった気は無いけど、呼び出されたのは確かだよ」

難しい顔で答えるホークアイ。だが内心ではひそかに驚いていた。
物陰に隠れていたつもりは無くとも、気配は何時もの癖で消していた。
そのホークアイを見つけるとは、この緑の髪の少女は余程注意力に優れているのだろう。

「やっぱり・・・召喚の魔法で平民が呼び出されたってみんな噂してますから」
「噂か、有名になるのは考え物だね・・・俺はホークアイ。よろしくな」
「私はシエスタです。ところで、おなか空いているんですか?」
「考えてみると昨日から何も食べていなくてね」
「あの、良かったら・・・」

そこで厨房に案内され、まかない食のシチューを馳走になったのである。

「それで、食事の恩を返そうと思ってな。給仕の手伝いをしていたんだ」
「ホークアイさんって凄く素早くて器用で、あっという間に料理を配り終えちゃうんですよ」
「朝から数えてこれで二回目だからな。手馴れもするさ」

165 :夜刃の使い魔 第五夜(4/5):2007/08/18(土) 19:45:59 ID:ZVtG7T0w
ホークアイからの一通りの説明とシエスタの補足をまとめれば、つまりはそういうことだ。
ある意味わかりやすい話でもある。しかしルイズの表情は険しい。

「・・・貴族の下で働きたくないって言ってたのは何処の誰よ」
「俺は貴族のしもべとして手伝ったわけじゃないぜ?一生懸命働く女の子を助けただけだ」
「それよ!なんであのメイドの言う事は聞いて私の言う事は聞かないのよ!!」

貴族の自分の言う事は聞かず、平民のシエスタを助けたのが気に食わないらしい。
だがホークアイにとっては必然でもある。
元々ナバール盗賊団の獲物は悪徳商人や横暴な貴族。一般の一生懸命働く人々は獲物にせず、買い物も普通に行う。
それどころか一般的な商人にとってナバール盗賊団は、気前の良い支払いで良客の内に入っていた。
同時にナバール地方を民衆を他国の侵略から守ってもいたのだ・・・美獣が来るまでは。
よってホークアイにとって、懸命に働く学園の使用人達を手伝う事に一切躊躇いは無いのだ。

「それが解らないからお嬢ちゃんだって言うのさ・・・シエスタ、後何か手伝う事はあるかい?」
「あ、いえ・・・あとはデザートだけですけど・・・ミス・ヴァリエールが」
「いいから、厚意は受け取るものだよ?・・・じゃあな、ルイズ。まだ忙しいから、文句は後で聞かせてもらうよ」

そのままルイズを放置しシエスタと立ち去るホークアイ。
残されたルイズは怒りを始めとした無数の感情で小刻みに震えている。
(何よ、あの平民!私のこと馬鹿にして!なんで私の言う事を聞かないのよ!?)
その様子を見てキュルケはため息をついた。これは午後もルイズの機嫌は最悪だろう。
彼女の好敵手を自認するキュルケとしては、彼女をからかうにもからかえないこの状況はいかんともしがたい物がある。
何時もの打てば響くようなルイズの反応が好きでたまらないと言うのに。
(今下手なことを言えば冗談にもならないものね・・・あの平民の彼が使い魔って認めてくれれば、冷やかしようもあるのに)
同時にキュルケは、今彼女に出来る事は無いと言う事も承知していた。

166 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 19:46:31 ID:fHRPAS+M
しえ☆すた

167 :夜刃の使い魔 第五夜(5/5):2007/08/18(土) 19:49:05 ID:ZVtG7T0w
しかたなく、その問題のホークアイが運んできたデザートを口に運ぶ。
程よい甘みが心地よい・・・が、問題は何も解決しない。
同じくデザートに手を伸ばしやけ食いするルイズと、何時の間にか横に来て、同じようにデザートを(凄まじい勢いで)パクつくタバサを眺める。
どれほどそうしていただろう?
そのなんともいえない微妙な時間は、突如として上がった声と歓声に中断される。
何かと思って振り向いたキュルケたち。その先には・・・

「な、何してるのよ、ホークアイ!?」

『青銅』のギーシュと、先刻まで話をしていたホークアイが対峙していた。
ホークアイの背後には、先刻見たメイドのシエスタが今にも泣きそうな表情になっている。
そして・・・

「ならば礼儀を教育してあげよう。ヴェストリの広場に来たまえ!」

ルイズたちが何かする間も無く、ギーシュの声が食堂全域に響き渡ったのだった。

168 :夜刃の使い魔:2007/08/18(土) 19:52:06 ID:ZVtG7T0w
今回は此処まで。次でギーシュ戦です。
しかし、未だルイズは主人と認めてもらえません。
ちなみにシエスタの髪が緑なのは・・・HOMも絡んでいる為です

169 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 19:56:46 ID:80PRpQ6r
俺の支援は超凄い!!


>>152>>159
ワルキューレを土に戻してかわりに地面を青銅に錬金
とか思いついた。
でもそれだとフーケのゴーレムはどうなるのか…
ヴィンタールヴになるなら師匠と一緒に召喚するといいな

170 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 20:06:54 ID:jBhDH3ey
支援だ!! 下等生物めぇええぇぇ!!!


眼鏡魔女っ娘のメテオンやパン屋の風なんかは確実にスクウェアクラス
ティトォの炎での回復魔法なんか見たらコルベールは狂喜するだろうな・・・
爆発つながりでアクア様召喚とか

171 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 20:09:12 ID:JLYdXgbu
変態仮面更新されてない?

172 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 20:14:17 ID:AVyWZEMS
>>94
同人オリジナル系がダメってヤツの理由の一つには知名度の低さがある。
その点、東方は5冊の雑誌でマンガ・小説が同時連載中だからその点の問題はないんじゃないかな?
それにビックサイトでやってるイベントの1日目には500近くのサークルが参加してたし。

173 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 20:22:37 ID:GV//sLbN
そういやHOM開封してなかったなぁ・・・COMは何故かやりこんだのにw

174 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 20:29:06 ID:GofqZt3g
>>172
東方はコンプエースで漫画連載中だぜ!

175 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 20:29:57 ID:l0KxBiIw
>>174
REXもだ!

176 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 20:34:30 ID:AVyWZEMS
まんがぱれっととキャラメルもだ!

香霖堂はどこで連載してたっけ?これの掲載された雑誌がことごとく廃刊になるから(゚听)ワカンネ

177 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 20:37:39 ID:sSGnYCNd
最近はエロゲ原作とか作者が元エロゲライターのオタものばっか

178 :ディセプティコン・ゼロ:2007/08/18(土) 20:40:37 ID:O0XKGoV9
今夜投下するとか言ったけど、急用入ったんで明日投下します。
フーケ戦難しいよフーケ戦。

179 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 20:41:03 ID:pevajCI7
ここ流れ早いな

180 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 20:41:08 ID:8afgIlzB
オデレータの活躍が見れないなんて・・・
明日に期待してます。

181 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 20:45:49 ID:R8BRyXuB
ディセプティコンの人の焦らしプレイに濡れ濡れな俺。

182 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 20:46:27 ID:OF6Ai2+r
>>178
待ってますよ

183 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 20:48:39 ID:10ro3ghB
電王ネタがとりあえず書きあがった。

書きあがったが、これ投下してもいいのかいな…
ものごっつ不安なんだが

184 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 20:50:49 ID:GvmBbnD5
>183
どんな不安かわからないけど、どうしても不安なら避難所に投下とか?

185 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 20:50:53 ID:hDDRQibE
>>183
GO!GO!

186 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 20:51:01 ID:nRTjp0DP
ばっちこーい

187 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 20:55:12 ID:10ro3ghB
それじゃあお言葉に甘えて…
初めてSS書いたから見苦しい点も多々あると思うけど、行きます
--------------------------------------------------------------------------------

不幸というものは大抵、突然やってくるもので…


「あんた誰?」
「えっ?」


そして野上良太郎という青年は少々?、不幸に見舞われやすかった。

  『使い魔な電王 異世界で俺、誕生!』
   
 第一話 

Side:ハルキゲニア

どういうことなんだろう、という疑問が良太郎の頭の中を埋め尽くす。
自分はデンライナーからミルクディッパーへと降りたはずだ。
だが今自分が居るところは見慣れた店内ではなく、広い草原だった。
そして目の前にいる女の子…。その顔のつくりや髪の色から、どうやら外国人のようである。

(外国? なんで?)

混乱しながらも周囲を見回すと、似たような格好をした一団が居た。
皆一様に日本人では無さそうな見た目である。

(降りるところ、間違えちゃったのかな?)

もしそうならかなり拙いことになるだろう。戻るには少なくとも一時間強待ってデンライナーに再び乗車しなくてはならない。
それに良太郎は英語など話せないし、たとえ話せてもここで英語が通じるのかどうか…

「あれ?」
どうしようかと考えていて、気付く。
「何呆けてんのよ?私はあんたが誰かって聞いてるの。まったく…、どこの平民よ?」
「日本語?」

そう、聞こえてきたのは日本語である。それも完璧な。
とりあえず言葉が通じそうだし、質問には答えた方がいいだろう。

「誰って…。僕は、野上良太郎。平民っていうのがよくわからないけど…、今は東京に住んでるよ」

そう答えて少女の方を見る。
可愛い。間違いなくそう思える顔立ちだ。

「ノガミリョウタロウ? 変な名前ね…。それにトウキョウってどこの田舎よ?」
「日本の首都なんだけど…」

ちょっと赤くなりながら、案外外国じゃ東京の名前って知られてないんだな〜、などと思っていると、
周りを囲んだ少年少女の一団から声が上がる。


188 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 20:55:43 ID:HPI9eS7d
まあ、噛み付く奴は出そうだから
避難所でやったほうが無難ではある

189 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 20:55:43 ID:GofqZt3g
良太郎支援

190 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 20:56:03 ID:4NVjotx5
プリセラが「ガンダールブ」
アクアが「ヴィンダールブ」
ティトォが「ミョズニトニルン」

マジック・パイルを使うとルーンが胸に表れるわけか。

191 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 20:56:50 ID:10ro3ghB
「ルイズ、『サモン・サーヴァント』で平民を呼び出してどうするのよ?」
その声を皮切りに次々と笑い声が上がる。
「ちょ、ちょっと間違っただけじゃない!」
目の前の、桃色の髪の少女が怒鳴る。
「ちょっとだって?ルイズはいっつも『そう』じゃないか!」
「さすがはゼロのルイズだ!」
その言葉で一団はどっと爆笑する。
完全に置いてけぼりだ。でも今の会話で、どうやら桃色の髪の少女の名前は「ルイズ」なんだろうと思う。
やっぱり名前も日本人ではない。だがここでの会話は全て片言ではない流暢な日本語で行われている。

(留学生ばかりを集めたクラスなのかな? でも、東京を知らないなんて…どういう事?)

そんな疑問をぶつけてみようと口を開きかけ…
「ミスタ・コルベール!」
先ほどの少女の声に出鼻をくじかれた。
その声にこたえてのことだろう。人垣がわれ中年の男性がやってくる。

(先生…かな?)
どうやらそういった雰囲気である。だが格好が奇妙であった。
大きな杖を持ち、真っ黒いローブに身を包んだその男性(コルベールというらしいが)の格好はまるで魔法使いのようだった。
「なんだね? ミス・ヴァリエール」
「あの!もう一度召喚させてください!!」

(召喚?なんのことだろ?)
耳なれない、というか小説やゲームの中でしか見ない単語だ。
どうやら少女はその「召喚」というのをやり直したいらしい。
だがコルベールにやんわりと、しかしはっきりと却下されていた。

「これは伝統なのだよ、ミス・ヴァリエール。例外は認めることは出来ない。そこの彼はただの平民かもしれないが、
呼び出した以上は君の使い魔としなくてはならない。古今東西、人を使い魔にした例は寡聞にして聞かないが、
春の使い魔召喚の儀式のルールはあらゆるルールに優先する。彼には君の使い魔になってもらわなくてはならない」

なにやら不穏な気配をその会話に感じる。一体自分に何をさせようというのだろう?
そこでふと、いつもならこのあたりで声の一つでもかけてきそうなモモタロスたちの声が一切聞こえてこないことに気付く。
(モモタロス?)
返事がない。寝ているのか?それとも以前あったように時のトンネルの中にデンライナーが入ってしまったのだろうか?
(ウラタロス、キンタロス、リュウタロス?)
またも返事はない。全員から返事がない以上、やはりデンライナーは時のトンネルの中に入ってしまったようだ。
「どうしよう…」
だんだんと拙いことになっているような気がしてくる。


192 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 20:57:27 ID:hDDRQibE
しえ☆すた 

193 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 20:57:55 ID:10ro3ghB
「ねえ…」
「へっ?」
思い悩んでいるところに声をかけられ気の抜けた声を上げてしまう。
「あの…、何?」
思わず呼びかけに問いで返してしまう。
「あんた、感謝しなさいよね。貴族にこんなことされるなんて普通は一生ないんだから」
「何するの?っていうか貴族ってなn…」
「ちょっと黙ってなさい」
「はい」
モモタロス達を叱り付けるときのハナに勝るとも劣らぬ気迫ですごまれ黙り込む良太郎。
正直言って物凄く怖い。本気で怒らせたら多分この程度じゃすまないぐらい怖いだろう。
目の前の少女…ルイズは杖を掲げ朗々と、なにやら呪文のようなものを唱え始めた。

「我が名はルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール。
五つの力を司るペンタゴン、この者に祝福を与え、我の使い魔と為せ」

すぅっ、と流れるような動作で良太郎の額に杖をかざす。
そして、ルイズの気迫に圧されて黙り込んでいた良太郎にルイズの顔が近づく。
その異常な接近に流石にビビリまくっていた良太郎も声を上げる。
「あ…あの、だから何を」
「いいから、じっと、してなさい」
一語一語区切りながら、力をこめながらそう言い放つ。やはり相当に怒っているようだ。
先ほどよりもさらに身を硬くし、これからどんなことがおきても動くまいと決めた。
と、直後に唇にやわらかいものが触れた。

(何!?何なの一体!?)
良太郎はパニック状態、脳内の処理能力を超えた現実に大混乱の極みである。
野上良太郎18歳、ファーストキスが奪われた瞬間であった。

…まぁウラタロスが憑依している間に色々と無くしている可能性も否定は出来ないのであるが、
本人が記憶する限りは間違いなくそうであろう。

ルイズが唇を離す。
「終わりました」
「『コントラクト・サーヴァント』はすんなりと成功したようだね。いや、結構。」
生徒の成功が嬉しいようだ。その顔には笑みが浮かぶ。
「相手方だの平民だから『契約』出来たんだよ」
「そいつが万一高位の幻獣だったらいつもどおり失敗してたさ」
何人かの生徒がからかうように言う。
「馬鹿にしないで!私だってたまにはうまくいくわよ!」
「本当にたまによね、ゼロのルイズの場合は」
「何ですって!?」
ルイズは立ち上がり、巻き髪の女の子と口論を始めてしまった。
相当ヒートアップしているようで、今声をかけようものならハナの鉄拳に匹敵するものが飛んできそうである。
だから、良太郎は気になることについて自分で考えることにした。ルイズの行動に関して、
先ほど野次を飛ばした生徒の『契約』という言葉が引っかかっていたのだ。

194 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 20:58:35 ID:hDDRQibE
支援

195 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 20:58:57 ID:o1y7vG07
支援

196 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 20:59:20 ID:10ro3ghB
『契約』…先ほどのキスがその『契約』なのだろうか?
良太郎が電王となり、モモタロス達と共に戦ってきた相手、『イマジン』は取り付いた人間と契約し、
それを何らかの形で履行して過去へととび、過去を改変することを目的としていた。
(もしかして、そんな物騒なことが目的、じゃない…よね?)
ルイズはイマジンではないだろう。どう見ても人間であるわけであるし、凶悪…いや、気性は荒いのかもしれないが悪意のようなものはな

かったようでもある。

どうやら口論もコルベールが止めに入ったおかげで収束しそうである。
(これで話が聞ける、のかな?)
と、ほっとした瞬間、良太郎は熱を、そして痛みを感じた。
「あぃっ、痛たたたたたたたたたたッ!」
突然左手に走った痛みに思わず立ち上がる。
事故による怪我が絶えなかったりする不運な良太郎ではあるが、別に痛みに慣れきっているというわけではない。
痛いものは痛いのである。
「熱っ!痛っ!」
「すぐ終わるわよ。使い魔のルーンを刻んでいるだけだからすぐ終わるわ」
「そんなの勝手に刻まないでよ!」
あまりにも冷たいので良太郎の中でルイズは「怖い女の子」から「物凄く怖い女の子」へと格上げされていた。
「あのね…」
あきれたような、怒ったような声が聞こえる。
「何!?」
上ずった声で答える良太郎。
「平民が貴族にそんな口きいていいと思ってるの?」
「知らないよ、そんなの!ってあれ?」
答えた良太郎の体からは熱さが、左手からは痛みが消えていた。
「はぁ…」
気の抜けた良太郎は思わずひざを付いてへたり込んでしまった。
と、先ほど痛みが走った手を誰かが取った。
そちらを見るとコルベールが左手の甲に浮かび上がった文字を見ていた。
(なんだろ、この文字…、見た事ないや…)
「ふむ…。珍しいルーンだな…。君、手を少しそのままに」
良太郎は言われるがままに空中に手を固定する。
どこから取り出したのか、コルベールはなにやらスケッチをしているようである。

それが終わるとコルベールは生徒達に向き直った。
「さて、それでは教室に戻りますぞ諸君」
そういうと、コルベールはふわりと浮き上がった。
良太郎は驚きのあまり声が出ない。
(飛んだ?イマジン?契約者?憑依されてる?でも人のまま飛べるなんて…って)
周りを見れば生徒もみんな同様に浮き上がっている。
慌てて浮き上がった全員の足元を見回し、『砂』がこぼれていないか確認する。
(ない。じゃあ…)
と今度は上を見る。が、吊り下がるようなものはどこにもなく、どこまでも青い空が広がるばかり。
そうこうしているうちに全員が西洋の城のような建物の方向へと飛び去ろうとしていた。
「ルイズ!お前は歩いてこいよ!飛べないんだからさ!」
「その平民があんたにはお似合いよ!」
口々にあざ笑うような言葉をかけて飛び去っていく。

197 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 21:01:06 ID:10ro3ghB
そして草原に残されたのは良太郎とルイズの二人とだけなった。
ルイスはため息をつき、それから良太郎へと突っかかっていった。
「あんた、なんなのよ一体!」
「そんなこと、言われても…」
さっき似たようなことを聞かれ、既に名乗っている。
その上「なんなのか」と問われてもなんと答えていいのやら…
「それより、さっき空を飛んでいったのは一体どうやって、ってそれよりも僕の体に何したの?」
「ったく、どこの田舎から出てきたのかしら…。いいわ、説明してあげる」
やっぱり東京のことは知らないようだ。知っていれば「田舎」なんて表現はしないだろう。
「ここはかの有名なトリステイン魔法学院」
「魔法…学院?」
まるでファンタジーだ。デンライナーやイマジンも十分ファンタジーだが、どちらかと言えばあれはSFだろう。
「私は二年生のルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール。あんたは使い魔召還の儀式で呼び出されたの。
そして今日から私があんたのご主人様よ、覚えておきなさい!」
「呼び出されたって…。じゃあ僕がここに来たのはルイズちゃんが呼んだから?」
「ちゃん付けは止めなさい。私はあなたのご主人様なのよ? 私が呼んだからっていうのは、まぁ、合ってる、けど…」
だんだんと声の調子が落ちていくルイズに良太郎はどうしたのかと思い、近づいた。
が、次の瞬間、
「って、ちっがーーーーーう!! 私が呼んだのはあんたみたいな平民じゃないんだから!!」
と、叫びを上げ、振り上げたルイズの手が不用意に近づいた良太郎のあごにクリーンヒットする。
(ああ、今日は最悪の部類に入る日だ…)
そんなことを思いながら良太郎は意識を手放した。

野上良太郎、どこまでも不幸な男である。

198 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 21:01:36 ID:ugKyX/gS
支援

199 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 21:02:21 ID:10ro3ghB
Side:デンライナー

良太郎が消えた。

デンライナーの車内はその事で混乱に包まれている。
良太郎はミルクディッパーへと降りる時、緑色の光に飲み込まれてしまったのだ。
見送った、ハナの目の前で。

「クソッ! 良太郎と繋がらねぇ、何にも見えねぇし聞こえねぇぞ!!」
「締め出されたってのも違うし、感じとしてはリュウタに良太郎がのっとられた時に似てるけど…今回のは」
「良太郎が完全に消えたみたいや」
「ボクも繋がらないなんておかしいよ、どこいっちゃったのさ良太郎」
「だからそれがわかんねぇって言ってんだろハナタレ小僧!」

良太郎に憑いているイマジン一同は大慌てである。
なにしろここまで完全に良太郎のことが感じられなくなる事など時のトンネルに入ったとき以外なかったのだ。
そして今は良太郎を降ろすために停車しており、トンネルの中などではない。
しかも、良太郎が消えた後、不思議なことにデンライナーは停まったまま動く気配がない。
このことがさらに混乱を呼んでいる。

「オーナー…。良太郎は…」
ハナは珍しく、かなり深刻な顔をしたデンライナーのオーナーに問う。
モモタロスたちでもわからないとなると、疑問に答えてくれそうな人間がオーナーしかいないのだ。
「良太郎くんは、どうやら何かの拍子でどこか他の路線へと飛んでしまったようです。
そのうえ、我々の路線の運行が停まってしまっています」
「時の運行が?」
「デンライナーも動けませんし、さて、どうしたものか…」
オーナーにしては珍しく気弱な発言だ。
普段何を考えているかわからないオーナーがこうまで困惑するということはかなり深刻な事態であるようだ。

「良太郎が他の路線に飛ばされたってのがわかってんなら、助けに行かなくていいのかよ!?」
モモタロスがオーナーに食って掛かる。どうやらイマジン同士の会議、もとい揉め事は終わったようだ。
「先輩、その後のオーナーの話聞いてた? デンライナーが動けなきゃ助けに行くもないでしょ?」
「うるせぇこの亀野郎!オメェは良太郎のことが心配じゃねぇのかよ!」
「そりゃ心配だけど動けないんじゃどうしようもないでしょう」
訂正、また揉め事が始まったようだ。
「あんた達!」
ドカッ、と凄まじい音とともにモモ、ウラの喧嘩漫才が止まる。
「今は揉めてる場合じゃないでしょう!そんなことをしてる暇があるなら良太郎の気配をもっとちゃんと探しなさい!!」
デンライナー最強を誇るハナの一喝で車内が静まり返る。

200 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 21:04:12 ID:10ro3ghB
と、そのとき食堂車の扉が開いた。
「「「「「良太郎?」」」」」
モモタロス、ウラタロス、キンタロス、ハナの四人がそちらを向く。
リュウタロスは「良太郎と繋がらないってことはお姉ちゃんに会えない…」と呟きいじけている。
「…野上じゃなくて悪かったな。それより、どういうことだ。時の運行が停まるなんて」
「侑斗…、良太郎が消えたのよ…」
「何?」
入ってきたのは桜井侑斗、ゼロノスに変身する、良太郎の姉の消えた婚約者と同じ名前を持つ青年…
「侑斗、やっぱりだめだ。どこにも繋がらないから降りられない」
続いて入ってきたのはデネブ。侑斗に憑いているイマジンだ。
「そうか…。それで野上が消えたってどういうことだ。それとこの運行の停滞は関係あるのか?」
「わからないのよ、良太郎は愛理さんの店に降りる時に目の前の緑色の光に飲まれちゃって、
それで…オーナーは「どこか別の路線へと飛ばされた」って」
そう、オーナーに聞いてもわかったのはそれだけだ。

そこで後ろから声がかかる。
「特異点が消えたからといって、時の運行が停まることはありえません」
オーナーが歩み寄りながら侑斗の疑問について答える。
「良太郎くんが飛ばされた路線からの干渉で、こちらの時の運行が停まっている、と考えられます。
そしてどうやらその影響で、デンライナーも動けない…。ですが…」
一度言葉を切り、オーナーは侑斗を正面から見据える。
「桜井侑斗くん、君は、ここまでゼロライナーで来ていますね?」
「ああ、でなきゃここまで来れない。並走してたわけじゃないしな」
その言葉にハナが反応する。
「じゃあ…ゼロライナーで良太郎が飛ばされたところまで行けば…」
「良太郎君を助けることも、時の運行が止まった原因を取り除くことも出来るかもしれません」
オーナーの言葉を聞いたハナの行動は早かった。
「侑斗、お願い。力を貸して!」
ハナが侑斗に頭を下げる。
「面倒な事になったな…。(これが『俺』の言ってたかなりヤバイ事ってやつか…)」
ということは「アレ」を使う局面というのは今この時なのだろう。
「え?」
侑斗の呟くような言葉の後半を、ハナは聞き取ることが出来なかった。
「いや、なんでもない。このまま時の運行が止まったままってのは俺にとっても都合が悪いからな、
時の運行を元に戻すのは頼まれなくてもやってやるさ。野上を助けるのはついでだ」
「ンだとこの野郎!そんな言い方あるかよ!!」
良太郎の救出をついで呼ばわりされモモタロスが激昂して立ち上がる。
「侑斗、そういう言い方はよくない」
「フン!」
デネブが侑斗を諌めるがあまり効果はないようだ。

「でもさ、チケットがなきゃその良太郎が飛ばされたって路線に入れないんじゃないの?」
「せや、大体チケットがなきゃ行き先もわからんのと違うか?」
ウラタロス、キンタロスが疑問をぶつけてくる。
「いや、そこは何とかなる。当てはあるからな」
「「「「当て?(だと?)(だって?)(やて?)」」」」
異口同音に聞き返すモモ、ウラ、キン、ハナ。
相変わらずリュウタロスはいじけて…、いや、侑斗に敵意のこもった視線を向けている。
やはり侑斗のことはキライなようだ。
「どういうこと?今さっき何が起きてるのか知ったのに…」
「まぁちょっと事情が複雑でな、ワケありなんだ。いいから座ってろ、ゼロライナーでデンライナーを牽引していく」
そう言うとさっさとそれ以上の追求から逃れるように降りていってしまった。
「侑斗! …さっきのことは俺が代わって謝る。ご免。侑斗も心の底ではあんな酷いことは思ってない」
デネブが慌てて追いかけ、そして食堂車の出口で頭を下げて出て行った。

201 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 21:04:29 ID:hDDRQibE
支援

202 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 21:04:34 ID:R6qc0mnI
こええw
さすがデンライナーの装甲さえぶちぬくハナタロス
最恐だw

203 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 21:07:32 ID:10ro3ghB
「なんなんだろ、事情って…」
「ケッ、知らねーよ。あぁ〜〜〜〜〜〜っ!でもあの野郎の力を借りなきゃ良太郎を助けに行けねぇなんて、ストレス溜まるぜ!」
「いいじゃないの先輩、どうしようもない状態は脱したわけだしさ。アッシー君ぐらいに考えといたら?」
「オメェさっきは動けないんじゃどうにもならないとか言ってやがったけどよ、諦め早すぎんだよ!」
「まぁええやないか、後は良太郎を助けるだけのこっちゃ、なぁ亀の字」
「そういうこと。いやぁキンちゃんは単純だから話が通りやすくて助かるよ。先輩はちょっと捻くれてるから」
「テメェほど捻くれた奴に言われたかねぇぞ!? いっそ実際にねじって矯正してやろうか!? ああン?」
やるべきことが見え、良太郎を救う手立てが見え始めたことでどうやら調子が戻ったようだ。

だがそんな中でもリュウタロスはまだ落ち込んだままであった…



ゼロライナーの車内では、侑斗が出発の為にマシンゼロホーンの所へ向かおうとするところだった。
「侑斗、さっきのはよくない」
「何がだよ」
「野上を助けにいくのが第一だ。ついで、なんていったらいけない」
デネブのいつもの説教だ。普段なら跳ね除けるところなのだが…
「…まぁ、カードの節約にもあいつは必要だからな、ついで、って言うのは拙かったな。それに…」
「侑斗…わかってくれたのか…」
デネブはようやく侑斗が素直になってくれたのだと感激しているようである。
「行くぞ」
ゼロライナーのコクピット、マシンゼロホーンの隣に立ち侑斗は構える。
すでにベルトは巻かれ、カードも取り出している。

「変身」
《Altair form》
侑斗の身をオーラスキンが覆い、オーラアーマーが装着されていく。
最後に牛を模したオーラアーマー頭部のレールを駆け、変形し、顔を覆う仮面となった。
その姿こそゼロノス。
失われた時の流れを守っていた戦士。
その手にはいつの間にか不思議な文字の記されたチケットが握られていた。

(侑斗、それは?)
デネブの知らないチケットだ。いつこんなものを侑斗は持っていたのだろう?
「これが当てって奴さ、野上が行った世界へのチケットだ」
(なんでそんなものが?)
「未来の『俺』からさ。切符は片道だが、うまくいけば2007年に帰ってこれる。でも、詳しい話は俺も聞いてない。
とにかく今わかってる事はやるしかないってことだ」
ガシャン、とデンライナーとゼロライナーが連結される。
そう、この切符はこちらから向こうへの片道分だ。侑斗はそう聞いている。
全てを終わらせ、2007年に戻り、過去の自分にこのチケットを渡すまでが今回の旅になるのだろう。

走り出したゼロライナーは良太郎の飛ばされた世界へと走り出す。
魔法使いの世界、ハルキゲニアへと…

204 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 21:08:20 ID:GofqZt3g
さすがゼロライナー!行き先が異世界でもなんともないぜ!

205 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 21:09:22 ID:10ro3ghB
以上です
お目汚しでスマン

206 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 21:11:05 ID:MjB7pG9f
さすがはゼロライナー。
空飛んだりチェイスやらかしたりするもはや「電車じゃないよね」電車だ。
まことにGJ!

207 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 21:11:44 ID:10ro3ghB
書き込んだ後に自分で誤字発見することほど
顔から火の出そうなことはないですね
ハルキゲニアてどこだよ、俺

ハルケギニアの間違いっすね

208 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 21:11:57 ID:R6qc0mnI
GJ!

>>204
オーナーみたいなのがいないから
時の運行さえ大きく乱さなければかなり無茶できる

209 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 21:12:35 ID:GV//sLbN
乙!
思えば電王はいままでのライダーで一番汎用性があるんじゃないんだろうか

210 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 21:13:24 ID:GofqZt3g
>>208
無茶っぷりならガオウライナーキバもなかなか。

211 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 21:13:58 ID:3lYMNXSY
変態仮面に続く変態キャラを思いついたぜ!

つ羅漢

212 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 21:16:09 ID:h50k2xVG
ライダー見てない俺に複線ドリフトの幻を見せたのは誰だ

213 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 21:16:46 ID:F7gP7JvP


ゴエモン召喚という電波を受け取った


214 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 21:20:16 ID:10ro3ghB
たびたび申し訳ない
編集ミスで一文が抜けてました
>「…まぁ、カードの節約にもあいつは必要だからな、ついで、って言うのは拙かったな。それに…」

>「侑斗…わかってくれたのか…」
この二行の間に

(野上の奴が【鍵】らしいしな)
という侑斗の思考が抜けておりました

215 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 21:22:42 ID:R6qc0mnI
>>210
あれは乗ってるやつ+神の列車補正


216 :断続SS『三人』:2007/08/18(土) 21:23:40 ID:fkJC33Ff
2レス投下

217 :夜明けの使い魔:2007/08/18(土) 21:23:57 ID:S63SiG6F
さて、短いものの投下をしよう。
……前回クライマックスフェイズ一歩手前といったものの、今回まだクライマックスに到達していない事実……!

218 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 21:24:33 ID:GofqZt3g
>>215
補正もなにもあれが神の列車ガオウライナーキバの力そのものだろうが。

219 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 21:24:41 ID:c+Q2sQNI
我々にとってはご褒美です 四円

220 :断続SS『三人』(1/2):2007/08/18(土) 21:24:53 ID:fkJC33Ff
「へやー!」
「あゆむちゃん、いくらなんでも今すぐ魔法が使えるようにはならんと思うよー」
「私もそう思うなあー」
召喚されて以来何かに目覚めた大阪は、毎日欠かさず自分なりの魔法の練習を始めた。
魔法が存在する!たった一つの事実が、大阪の頭をいい感じに揺さぶってしまったからだ。
…魔法の使えない大阪の自己流トレーニングに何の意味があるのか。
それは本人にすらわからないに違いない。
「あきらめたらそこで試合終了やねんでー。へやー!」
「そ、そうね。諦めたらそこで終わりよ!たー!」
その大阪の様子に不幸にも感銘を受けてしまったルイズが、これも欠かさず魔法の練習を始めてしまう。
ルイズの魔法は大阪とは違い、爆発という失敗の結果だけはしっかり残してゆく。
今日は不幸にも、宝物庫の壁が犠牲になったようだ。
土くれのフーケが、その千載一遇のチャンスを見逃すはずもなかった。
巨大なゴーレムが、宝物庫のそばに姿を現す。
「な、なんやー!?」
「聞いたことがあるわ!土くれのフーケっていう盗賊が、この学院を狙ってるって!」
「盗賊ーて初めて見たわー」
「ウチも職業が盗賊て人は初めて見るなあ」
「ずいぶん豪快な盗賊さんやねぇ」
ルイズと三人がいまいち緊張感の感じられない会話を交わす間にも宝物庫の壁が壊され、
フーケらしき人影が宝物庫の中に踊り込んで行く。
「フーケ…フーケ…つちくれのフーケ…」
大阪は、自分では精一杯の緊張感を出しているつもりの気の抜けた表情を見せ、
ぽんと一つ手をうつと、自分なりの名推理を披露した。
「風化と関係が?」
ルイズはあっけに取られて黙り込む。他の二人も黙り込んだのは黙り込んだのだが、
その静寂はルイズの絶句とは全く意味が違っていたようだ。
「おー」
「あゆむちゃん頭ええなあ」
「そやねん。たぶん風化と何か関係あるねん。土やし」
ルイズ以外の三人には、何らかの共通見解が芽生えたようだ。
…『風化』という理解もあながち間違いとは言い切れない所が、大阪の恐ろしい所である。
「ちょっと!逃げちゃうわ!」
痺れを切らしたルイズが、何とか三人からまともな反応を引き出そうと必死に声をかける。
「大丈夫や。あとは私に任せといてな」
そんなルイズを安心させる笑みを浮かべ、はやてがようやくゴーレムに向き直った。
「リインちゃんがおらんし…こんな時は何がええかな…」
少し悩んだ後、はやては浮き上がって古代ベルカ式の三角の魔方陣を発動し、長い詠唱を開始する。
詠唱を続けるその顔に、戸惑いのようなものが浮かんだ。
(制限がかかってない…!それどころか、むしろ増幅されて!?)
契約の後、胸に描かれたルーンが何らかの形で干渉しているようだが…中途半端に詠唱を止める訳にもいかない。
「遠き地にて、闇に沈め。デアボリックエミッション!!」
宝物庫と学院の四分の一、そしてその何倍もの草原地帯が黒い半球に覆われ。静かに、爆発した。

221 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 21:25:26 ID:QcmiXMf0
支援。雑談はその辺にしとくんやで〜

222 :夜明けの使い魔:2007/08/18(土) 21:25:31 ID:S63SiG6F
あ、しもたー。次に予約ってことで一つ

223 :断続SS『三人』(2/2):2007/08/18(土) 21:26:14 ID:fkJC33Ff
「はやてちゃん危ないー」
「やりすぎちゃうのん?」
さすがに文句をつける大阪と木乃香に、はやては笑いながらこう答えた。
「大丈夫やー、非殺傷設定やからな」
その言葉に大阪、木乃香、ルイズはまるで魔法に掛かったように安心して、一息つく。
「なんやー、非殺傷設定やったんかー」
「非殺傷設定やったらあんしんやー」
「そ、そうなの?ほんとに大丈夫!?」
なんとか事態は収まったように思われたが、安心した大阪は信じられない言葉を口に出してしまう。
「ほんならやー」
「ん?」
「非殺傷設定ってなにー?」
やはり大阪は、どこまで行っても大阪であった。

オスマン氏によると、後に草原で発見されたフーケも、非殺傷設定なので命に別状はなかったということじゃ。

魔法学院は、今日も平和だった。

224 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 21:26:21 ID:hDDRQibE
GJ!
一人きりの良太郎がどうなっていくのか楽しみだ 

225 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 21:26:22 ID:ZYi56uwC
支援

226 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 21:26:55 ID:c+Q2sQNI
志援

227 :夜明けの使い魔:2007/08/18(土) 21:29:22 ID:S63SiG6F
さて……いって良いよね?
五分間三人の人の感想待ち、その後投下する……!

228 :夜明けの使い魔 1/5:2007/08/18(土) 21:35:32 ID:S63SiG6F
 ――これは、地獄だろうか。
 人が人のまま人以外へと無理矢理に変えられていく。
 大地が見たこともないパイプと鉄塊と配線で造られた無機物へと成り果てる。
 見たこともない脅威に震える声も、変えられていくことへの恐怖の声も、わずかな時間でかき消えていく。
 あらゆるメイジが己の全力をもって抗うが、風前の灯火。
 効いていないわけではない。
 誰かの放った業火がメタビーストの鋼の表皮を溶かす。
 誰かの放った烈風がメタビーストの身体を切り刻む。
 誰かの生み出したゴーレムの一撃がメタビーストの身体を穿つ。
 あるメタビーストは倒れ、あるメタビーストは大破する。
 だが、それは戦局に何の影響も及ぼさない。
 見よ、メタロードによって無数に生み出され続けるメタビーストを。
 その一体一体がメイジに匹敵するほどの力を持ちながらも、メタビーストはただの雑兵に過ぎない。
「メタビーストではきりがない! 奴を、あのメタロードを狙うんだ!」
 コルベールが叫ぶ。
 メタロードもメタビーストも彼らは知らないが、その言葉が何を指しているのかは理解できた。
 魔法の矛先がメタロードへと戻る。
 放たれる雷は、風は、炎は、激流は、ありとあらゆる攻撃は――メタロードの、リフレクトシールドによって術者自身を襲う。
 だが、その中にわずか、メタロードの身体に届くものがある。
 食らわせても、その次の瞬間には無限の再生力がその破損を埋める。
 だが、それで十分。
 傷を負わせるのが可能となれば、メイジ達の士気はあがっていく。
 いつしか隊伍を組み、前方から迫り来るメタビーストを打ち払う者、後方からメタロードへと魔術を飛ばす者に分かれて攻撃を繰り返す。
 火炎が舞い。
 風が牙となり。
 土が足場を奪い。
 水が総てを押し流そうとする。
 その、ことごとくがメイジ達自身を襲う。
 攻撃のたびに一人、また一人と欠けていく。
 体勢を立て直した『粉雪』が、その主砲をメタロードへと放つ。
 光子魚雷がメタビーストを薙ぎ払う。
 だが、それもまた焼け石に水。
「急げ! 下手するとこの世界、グレズに飲み込まれちまうぞ!」
 『粉雪』艦内で、信長が叫ぶ。
 ぶん、とメタロードが腕を振るう。
 如何なる攻撃か――。
 『粉雪』の人々は身構える。
 この上、如何な飛び道具を使われたとしてもおかしくはない。
 だが、その腕から飛来するものは――無い。
 ただ、粉雪前面の大地が盛り上がり。
 ――鋼の身体を有した、ゴーレムが姿を現した。
「な、ゴーレムだと……!?」
 人の形をしたメタボーグ=ゴーレムが、『粉雪』に容赦ない一撃を加える。
 フーケをその身に取り込んだメタロードは、彼女の持っていた魔法すら使用することができる。
 それも、その威力をいや増して使うことができるようだ。
 誰もがその光景にほぞを噛んだ。
 ――勝ち目は、あるのか?

229 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 21:36:59 ID:c+Q2sQNI
クライマックス前戦闘 支援 全機フォーメーションを組め

230 :夜明けの使い魔 2/5:2007/08/18(土) 21:37:08 ID:S63SiG6F


 跳ね返された業火が、目の前のメイジの身体を焼く。
 近くにいた水のメイジがそれを消さんと水を放つ。
 一瞬の隙、そこに開いた空白を目指してメタビーストが殺到する。
 それを防ぐゴーレムの一撃。
 誰もが、自らの全力をもってグレズと戦っている。
 だと言うのに。
 ルイズには、一体何ができるのだろうか。
 魔法を使えないメイジ。
 グレズに対して何の抵抗も出来はしない。
 力が欲しいと言うのなら、いずれ手に入れると言うのではなく。
 ――今、手に入れなければ意味がない。
 涙が世界を歪ませる。
 杖を構える。
 どうせ意味はない。
 意味はないとは知っていても、ルイズは貴族として、なにより才人の主として抗うことを諦めるわけにはいかない。
 構えた杖をメタロードへと向ける。
 口にするのは火のルーン。
 わずかでも、その効果があればと願って。
 そして。
 いつものごとく、杖の先から起こる変化は何もなく。
 ――ただ、メタロードの身体が爆発し、揺れた。
 何のことはない、失敗魔法に過ぎないそれは。
 そこに至るまでの過程など無く、直接に対象を破砕する力。
「それだッ! ミスヴァリエール!」
 コルベールの声。
 何が起こっているのか、理解できない。
 ただ、いつもの如く失敗して。
 そして、メタロードの身体を穿ったのだと。
 その事実を認識するのに、わずか掛かった。
 メタロードの額、グレズコアが鳴動する。
 一層増したメタビーストが、その一体の例外もなくルイズを狙う。
「ミスヴァリエールを中心に陣を組め!」
 コルベールが叫ぶ。
 メタロードの身体に大きなダメージを与えた事実を知って、メイジ達が湧く。
 ルイズを取り囲んで、無尽蔵のメタビーストへと挑み掛かる。
 勝機は、ルイズを他に置いてないと悟ったかのように。
 ルイズを、最高の火力と認めて。

231 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 21:38:03 ID:Bwlk4C98
いっとくが俺の支援は、最初ッからクライマックスだぜ!

232 :夜明けの使い魔 3/5:2007/08/18(土) 21:38:14 ID:S63SiG6F

 たった一撃で、ボディに亀裂を入れられた。
 リフレクトシールドすら意味を成さなかった。
 フーケ=メタロードはその事実に困惑した。
 真に脅威となったメタロードの身を穿ち得るのは、フレアを纏った者だけだ。
 ダスクフレアではなくとも、ダスクフレアに最も近い存在、それがメタロードのはずだ。
 だから、困惑した。
 まさか、まさかまさかまさかまさかまさか。
 ハルケギニアの大地にはカオスフレアなど存在しないはずだ。
 オリジンから現れた富嶽の人間を除いてカオスフレアなど存在しない、その筈だ。
 グレズ統合意識ではなく、デミウルゴスの意に従うグレズコアにとって、その事実は恐るべきものだ。
 ――この世界ならば、何者にも邪魔されずに再創世(リジェネシス)が可能、その筈だったのに。
 カオスフレアは繋がりによってその数を増していく。
 一人のカオスフレアの覚醒はその周囲にさらなるカオスフレアの因子をばらまくことに等しい。
 超高速思考を巡らせる。
 考えられる事実は二通り。
 彼女がカオスフレアに覚醒したと言うのならば、この世界にカオスフレアが増していくことは想像に難くない。
 だが、その総てを覚醒前に機械化できればどうだろうか。
 放ったメタビーストの一部をこの学院から外へと向かわせる。
 メタロードのある限り、それらは総てを機械化させ続けるはずだ。
 それは745時間でハルケギニア全土を覆い、エルフ達の住む東方へと版図を広げる。
 ――エルフ、そのワードに機械化されたばかりの本体が反応する。
 電流の乱れ、感情パルス。グレズとしてあってはならない揺れ。
 思考を沈静化。
 再開。
 メタロード=フーケは戦闘能力においてこの学院のメイジ総てを上回る。
 機械化を完了すればグレズの兵力は増し、逆にメイジは数を減らしていく。
 それに先駆けて、まず倒さねばならないのは――。
 爆発。
 再び身体の一部が粉砕された。
 その位置は先ほどよりも上。
 予測。
 狙いは頭部のグレズコア。
 無駄だ。
 グレズコアを失ったところでメタロード=フーケは倒れない。
 再生力が34.9%低下するがそれは決定的ではない。
 だが、邪魔ではある。
 メタロード=フーケは手を伸ばした。
 兵装選択、フォトンバインダー。
 重力制御により対象の動きを縛り付ける兵器。
 その足を、踏み出す。
 腕を振るう。
 対象はルイズ。
 ルイズを守ろうと飛び交う魔法はすべてオートでリフレクト。
 叩き潰す必要などない。一撃、入れれば相手の動きは止まる。
 重要な機械化対象だ、殺すわけにはいかない。
 そして拳が迫り――。
 青い少女とその騎竜が盾となった。
 感情パルスを暴走させる哀れな存在め、これが終われば早々に機械調和してやると言うのに。
 その二体を地面へと叩きつけ、拳を引く。
 次の一撃で確実に沈める。
 と。
 頭部で炸裂。
 グレズコアに亀裂が入る。
 頭部パーツの損壊、ぐらりと揺れて、亀裂の入ったグレズコアが落ちる。
 ――想定通り。
 都合が良い。グレズコアが落ちたのは――

233 :夜明けの使い魔 4/5:2007/08/18(土) 21:40:11 ID:S63SiG6F
 重力に引かれ二十メイルの高みから飛来するグレズコア。
 その落下から逃れようと、メイジ達はそこから距離を取る、と。
 グレズコアから、あふれ出る鋼の触手。
 贄を求めて蠢動する。
 その蝕腕は他の誰をも視野に入れず。
 ただひたすらにルイズを追う。
「ひっ!?」
 声が漏れる。
 目の前に、それに触れたなれの果てがいて。
 自身もそうなるのだという恐怖が、ルイズの身体を縛る。
 足を絡めた鋼線が、枝分かれして幾重にもルイズの身体を取り巻いていく。
 腕を動かすことも足を動かすことも叶わず、じわじわと這いのぼるそれを受け入れることしかできない。
 肌を伝う冷たい鋼。
 自らを変容させる、鋼。
 ミスヴァリエール、と叫ぶ声が聞こえても、それに返事を返すことすらできない。
 ひときわ緩やかに、まるで心を砕こうとしているかのようなその動きに、ルイズはただ涙を流した。
 ……ふと。
 グレズコアに宿った造物主の悪意が、ルイズの心を揺さぶった。
 力を、手に入れることができる。
 既に、ルイズは選ばれている。
 特別な力に、選ばれている。
 思考が、切り替えられた。
 ただひたすらに救済を求めるヒロインではなく。
 渇望する力を手に入れる、悪になれと。

 真に脅威となったメタロードの身を穿ち得るのは、フレアを纏った者だけだ。
 濃密なフレア、太陽の輝きたるコロナを纏ったカオスフレア。
 ――そして、濃密な『負の』フレア、プロミネンスを纏ったダスクフレア。
 その、どちらかだけだ。

234 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 21:40:17 ID:Fl8w6vsl
三人は和むなぁ
はやて萌へ
そして支援!!

235 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 21:40:25 ID:c+Q2sQNI
来い!聖戦士!ガンダールヴ!!サイトオオォォ!支援

236 :夜明けの使い魔 5/5:2007/08/18(土) 21:41:18 ID:S63SiG6F

 総てを機械調和するグレズの鋼。
 グレズコアの鳴動に合わせて、紫色の光が揺れる。
 その身体を自らの端末にしようと光が誘う。
「ミスヴァリエールがグレズに支配されてしまう!」
 それは絶望の言葉だった。
 目の前で希望が潰えると言う。
 だが。
 ルイズの口が、わずかに動く。
 無言で語られた言葉は、一言。『違う』と。
 総てを取り込むグレズの紫の光が。
 黒い輝きに、飲み込まれた。
 変わらずルイズはグレズの蝕腕に覆われていると言うのに。
「グレズに支配されるんじゃない。
 わたしが、支配するのよ……!」
 造物主の悪意がルイズの心を捻じ曲げる。
 力を得よと。
 忌むべき想念がルイズに宿る。
 必要なのは自分を認めてくれる誰か。
 それ以外は不要だと。
 不要なモノの、存在しない世界を創れと。
 夕闇の輝きがルイズを覆う。

 グレズには、主は存在しない。
 自らの理念に従い、自らの論理に従いすべてを機械化する。
 故に『人間に使われる機械』としてのグレズと言うのは、本来存在しない。
 彼らが何かを作り出すとすれば、それは自身の一部だ。
 自ら武器の形をしたグレズでも、それは同類と協力するための形状だ。
 ならば、それは一体?
 グレズコアが蠢動する。
 主に忠を認められた道化の如く、熱狂を持って。
 生み出されたモノが、ルイズの手に移る。
 ルイズの手にあるのは、ベルトを模した一つのデバイス。
 人の為に造られた、力。
 人間の纏う鎧、トランスギア。
 それが表す事実は――。
 ――グレズコアが、ルイズに従属している!

 グレズは最早臣下に過ぎぬ。
 ルイズと言うダスクフレア――暗黒の太陽に傅く、臣下に過ぎぬ。

 変身、と一言。
 黒き鋼が、ルイズの身体を覆う。
 溢れる夕闇の波動が、沈み行く太陽に合わせて世界を赤く、黒く染めた。

237 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 21:42:48 ID:c+Q2sQNI
ゲェーッ!?ルイズがダスクフレアにぃ!?
やっべぇ、ハルケギニアで二番目くらいヤバイダスクの誕生か……!
支援


238 :夜明けの使い魔 6/5:2007/08/18(土) 21:42:58 ID:S63SiG6F
以上。ようやくクライマックスフェイズに入ることが出来る……!

239 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 21:46:43 ID:5hmD3XI9
夜明けもなんか凄いことになってるな、ドキドキ

>>223
この暢気さは妙に癖になるGJ!

240 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 21:47:54 ID:cEld1Buv
人類は機械昇華されてしまうのか 乙

241 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 21:48:27 ID:Yk1OFriv
今日はやたら「変身」を見てる気がする…。

242 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 21:50:12 ID:GofqZt3g
ハルケギニア危機すぐる。

243 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 21:51:42 ID:utOJadaz
ルイズがダスクフレア化+トランスギア装着ってあーた、おい、おでれーた。
……そういや場面内にカオスフレアが誰も居なかったな。そのせいか。
だがどうなるんだ、サイトにEDの時に願いを一つだけ叶えるアレは有るのか。
それともまだシナリオフラグなんて立ってませんよなだけなのか。
次回も待ってる。

244 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 21:52:17 ID:9dGt1ere
夜明けの人GJでしたー。

>>153
ここにいるぞー。
ただEシリーズは戦力としては強化ユニットがないと正直微妙な気が。
並列増殖システムの扱いがどうなるかー。うーん。

245 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 21:53:48 ID:GofqZt3g
デルフは出番あるのかwww

246 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 21:58:10 ID:utOJadaz
>>245
サイトの絶対武器、竜の鱗でも鋼の装甲でも魔法による結界でも無効化する武器になっちゃってるから有るんじゃないかね。
しかし現在のルイズさんの危険度は仮面ライダーオーガとか牙王とかそんな感じか。ゾンダーとかDGの機能付きで。

247 :侍の使い魔:2007/08/18(土) 22:00:07 ID:S7iFJmvQ
第3話できたんですけど投下してもOK。
予約とかは言っていない?

248 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 22:01:17 ID:c+Q2sQNI
てっきり執行者のカオスフレアに覚醒するかと思ってたらダスク化とは……。
こりゃあ、あらゆるルイズの可能性の中でも危険度はダントツだぜ!


249 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 22:02:13 ID:utOJadaz
>>247
ないはずさー

250 :侍の使い魔:2007/08/18(土) 22:06:59 ID:S7iFJmvQ
それでは投下します。


 銀時が目覚めたのは朝日が出てきたばかりの早朝だった。
「くっ、頭痛てー、昨日は飲んでねえはずだぞ・・」
 目覚めて銀時が初めて目にしたのは自分の頭を打った置時計と下着だった。
「そういやあ、俺召喚されたんだっけ」
 実は夢オチという展開も期待していたのだが現実はそう甘くないらしい。
 コブができた頭をさすりながらベッドの方を見る。
「っん・・」
 そこにはルイズが寝息を立てて寝ていた。
 その寝顔に銀時は同居人のことを思い出した。
「2人とも寝顔だけは可愛いだけどな、寝顔だけは・・」
 銀時はため息をつく。
「胸がまな板な女は凶暴ってのはどこの世界も共通ですか?」
 同居人とその同僚の姉を思い出しながら言った。
 
「洗っとけって言ってたな・・」
 銀時はルイズのパンツを指をクルクル回し弄びながら部屋を出た。
 洗濯しなかったらなんと言われるか分からない。
 ここがかぶき町だったら近くのそういうの買い取ってくれる店にでも売り飛ばしているところだが
 あいにくここはハルキゲニアだ。
 一応世話になるのだからそれなりの義理は果たすことにした。


251 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 22:08:29 ID:c+Q2sQNI
お侍さん支援

252 :侍の使い魔:2007/08/18(土) 22:08:53 ID:S7iFJmvQ
「ドンだけ広いんだよ、ここは」
 洗濯できる場所を探して銀時は学院をウロウロしていた。
「あの・・」
 不意に後から声をかけられ銀時は振り返る。
 そこにはメイドの格好をした少女が立っていた。
「げっ!メイド」
 銀時は思わずびくつく。
「あの、どうされました」
 その銀時の様子に驚くメイドの少女。
「あ、いや、悪い、メイドにあんまり良い思い出がなくてな」
「はあ・・もしかして貴方が噂のミス・ヴェリエール使い魔ですか」
 彼女は銀時の左手にあるルーンに気づいたらしい。
「ヴェリエール?・・エリエー○ってティシュなら知ってけど・・」
「?・・ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール様です」
 銀時のボケが分からなかったシエスタは顔をしかめる。
「あいつそんな長ったらしい舌噛みそうな名前なのか、そういやぁ最初の時
 言ってたな、あんたも良く覚えてんな、ところであんた誰?」
「私こちらでご奉公させていただいているメイドのシエスタと申します」
 シエスタは丁寧に銀時にお辞儀をした。
「あっ、ああ、俺は坂田銀時って言うんだ」
 今まで周りにいなかったタイプの女性に出くわし銀時は少し戸惑った。
「サカタギントキ様、変わったお名前ですね」
「様なんかいらねえよ、俺はそんなに高尚な人間じゃねえ、
 銀さんでいいよ、周りからはそう呼ばれている、何なら銀ちゃんでもいいぜ」
「はい、わかりました」
 フランクな感じな銀時にシエスタは少し好感を覚えた。
「それにしてもマジもんのメイドかよ、実は耳にアンテナつけるロボットだとか
 秋葉原にいるズラが行きそうなメイド喫茶のなんちゃってメイドじゃないだよな」
「?・・よく分かりませんが私は本物のメイドですよ」
 銀時はシエスタとは話しやすいと思ったが、シエスタの声を聞くと
 何故か頭に『たい焼き』という単語がよぎったが無視することにした。

「それにしても本当に・・・いえ、何でもありません」
 思わず出た言葉にシエスタはあわてて口を閉ざす。
「何?本当にって?、銀さん気になって気持ち悪いよ、くしゃみが出そうで出なかった時より
 気持ち悪いんですけど」
「あの、怒りません」
「怒ねえから言ってみろ」
「本当に死んだ魚みたいな目をしてるんだなあと思いまして・・」
「・・・・・」
 ―やっぱり怒らせた。
 ミス・ヴェリエールの使い魔は死んだ魚みたいな目をしている。
 その噂を思い出して思わず口に出した自分の軽率さを恥じた。
「ああ、こいつはいざって時には輝くようになってるから、普段はこうなの
 充電してんの、充電」
「ジュウデンですか・・」
「そ、充電、俺は無駄にエネルギー使わないエコロジー思考なんだよ」
「フッ、ウフフフ、ギンさんって面白い方なんですね」
 シエスタは銀時の言葉に屈託の無い笑顔を浮かべた。
「ところで何かお探しのようでしたが・・」
「そうだった、うっかり忘れるところだったぜ、これ洗濯しろって言われてんだ。
 洗濯する場所分かるか」
銀時は懐にあった下着を取り出した。
「それでしたら私も洗濯に向うところですから、一緒に行きましょう」
「ああ、悪いな、サンキュー」
「サンキュー?」
 シエスタは小首をかしげた。

253 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 22:08:55 ID:GofqZt3g
こりゃ生命体8472かギャレオンを呼ばないと。

254 :侍の使い魔:2007/08/18(土) 22:10:54 ID:S7iFJmvQ
 シエスタと洗濯が終わった後、銀時はルイズの部屋に戻った。
 洗濯物は乾いたら部屋に持っていくとシエスタが言ったので銀時は手ぶらだ。
「そろそろ起こすか」
銀時は眠っているルイズの頬をペチペチ叩いた。
「おい、起きろ」
「イ、イタッ、イタイ、痛いわね!!ってあんた誰よ!?」
「坂田銀時だ、お前が召喚したんだろうがぁぁ」
「そういえばそうって、あんたもうちょっと普通に起こしなさいよ!?」
 ルイズの頬は二つとも真っ赤に腫れてヒリヒリしている。
「礼なら入らんからな」
「誰がするか、あんた頭おかしいんじゃない、次やったら許さないんだから」
「わかったよ、次から濡れタオル顔に被せといてやるよ」
「遠まわしに死ねっていってんのおぉぉぁ!!永眠するわよぉぉぉ!!」
そんな怒鳴り声でルイズの朝は始まった。

「はあ、朝からなんでこんなに疲れるのよ」
「そりゃあ、朝からそんなに怒鳴るからだろ」
「誰のせいだと思ってるのよってもう良いわ、とりあえず着替え」
「ホラよ」
 銀時はタンスから出した服をルイズのほうに投げた。
「ちがうわよ、着替えさせてって言ってんのよ」
「あんた何歳児いぃぃ!!」
「平民のあんたにはわかんないと思うけど、貴族は下僕がいる時は自分で着替えないのよ」
「服ぐらい自分で着ろよ」
「へ〜、そんなこと言うんだ、生意気な使い魔にはお仕置きね、朝ごはん抜きよ」
「さあてと可愛いご主人様を着替えさせるか」
 銀時は白々しい台詞をはきながらルイズを着替えさせる。
「言っとくけど俺は平民じゃないぞ」
 銀時はルイズを着替えさせながら言った。
「じゃあ何なのよ、まさか貴族って言うつもりじゃないでしょうね」
「違う、俺は侍だ」
「サムライ?何それ?」

255 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 22:11:06 ID:utOJadaz
>>253 キングオブハートでも良い。そして支援。

256 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 22:12:06 ID:ZYi56uwC
ルイズ、デビルガンダムを召喚→コントラクト・サーヴァント→
コックピットから触手が伸びてくる→ルイズ、すっかりボロボロになったキョウジの替わりにコアにさせられる→ハルケギニアオワタ



という、毒電波を受信した

257 :侍の使い魔:2007/08/18(土) 22:13:53 ID:S7iFJmvQ
ルイズと銀時が部屋から出るとルイズの部屋から3番目の部屋のドアが開いた。
 そこから出てきたのは燃えるような真っ赤な髪とルイズと比べ物にもならない
 大きな胸を持つ褐色肌の少女だった。
 彼女はルイズを見るとニヤッと笑った。
「おはよう、ルイズ」
「おはよう、キュルケ」
 ルイズは心底嫌そうに挨拶を返す。
「貴方の使い魔ってそれ?」
 銀時を指差し馬鹿にしたように言う。
「そうよ」
「あっはっはっはっ、本当に人間で死んだ魚みたいな目をしてるのね!すごいじゃない!」
 銀時は少しカチンと来た。
 ―なんだこの胸のでけーねーちゃんは、おっぱい星人か。
「『サモン・サーヴァント』で平民喚んじゃうなんて、貴方らしいわ、
 さすがゼロのルイズ」
「うるさいわね」
 ルイズはイライラしながら言った。
「あたしも昨日、使い魔召喚したのよ、誰かさんと違って一発で成功よ」
「どうせ、使い魔にするなら、こうゆうのが良いわねぇ〜。フレイムー」
 勝ち誇ったようなキュルケの声に呼び出され、部屋から出てきたのは
 真っ赤な巨大なトカゲだった。
 ただ銀時は珍しい宇宙生物を見慣れているため、(実際家にいる)
 それほど驚かずまじまじと見つめるだけだった。
 ―ハ○ーポッターの次はポ○モンですか!
 ―あのバカ皇子なら喜びそうだな。
 何故かフレイムは銀時に擦り寄ってくる。
「アチッ、近寄んなよ」
「あら、めずらしいわね、この子が私意外になつくなんて、使い魔同士気が合うのかしら」
「なあ、これって中におっさん入ってるってことはねえよな」
「おっさん?何言ってるの彼」
 キュルケは銀時の不可解な発言に顔をしかめながらルイズのほうを見る。
「気にしないで、時々変な事を言うのよこいつ」
 ルイズはため息をつく。
「これってサラマンダー?」
 ルイズは悔しそうに聞いた。
「そうよ、火トカゲよ、火竜山脈のサラマンダーよ、好事家に見せたら値段なんかつかないわよ」
「そりゃあ、良かったわね」
「素敵でしょう、あたしの属性ぴったり」
「あんた『火』属性だもんね」
「ええ、微熱のキュルケですもの、ささやかに燃える情熱は微熱、でも、男の子はそれで
 イチコロなの、貴方と違ってね」
「あんたみたいに色気振りまくほど暇じゃないわよ」
 そんなルイズにキュルケは余裕の笑みを見せる。
「貴方お名前は?」
「俺か?俺は坂田銀時」
「サカタギントキ?変な名前」
「うるせえ」
「じゃあね」
 結局自慢するだけしてキュルケは行ってしまった。
 ―なんつーか脳みその中身胸にいったような女だったな。
 何気にひどいこと思う銀時。

258 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 22:14:50 ID:KntFaF1O
銀さん支援

259 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 22:15:50 ID:utOJadaz
支援

260 :侍の使い魔:2007/08/18(土) 22:16:12 ID:S7iFJmvQ
「悔しいー!何なのあの女、自分が火竜山脈のサラマンダー召喚したからって、ああもう!」
「別にそんなに怒る事じゃねえだろ」
「怒ることよ!メイジの実力はかるには使い魔見ろっていわれるぐらいよ!
 何であのバカ女がサラマンダーで、わたしがあんたなのよ!」
「何か傷つくんだけど、その発言、いいじゃねえかあのでっけえトカゲに比べたら
 人間のほうが偉いだろ」
「メイジと平民じゃ、オオカミと犬ほどの違いがあるのよ、あんたの場合は虫かもね」
「人の傷口にカラシ塗って楽しい」
 銀時はやれやれという顔をした。
「そういやあ、あいつお前のことゼロって言ってたけどどういう意味だ」
「別にあんたが知らなくても良いことよ」
 ルイズはバツが悪そうに答える。
 ―聞かれたくねえ事なのかよ、それにしても・・・
 銀時はルイズの胸を見て、さっきのキュルケの胸を思い出した。
 話しぶりから同級生といった感じだから同じ年かそんなには変わらないだろう。
 しかし、発育は圧倒的物量の差があった。
 ―神様って奴は残酷なことをしやがる。
 銀時は信じてもいない神様のことを思った。
「なっ、何よ」
 銀時がこちらを見ているのに気づいたルイズが問う。
「ああ、なんて言うか、強く生きろよ」
「どこ見て言ってるのよ、このバカ犬!!」
 胸を見ながら言った銀時の台詞にルイズは怒って銀時を殴った。

261 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 22:17:14 ID:Bwlk4C98
銀さんの喋りって書くの難しそうだな支援

>>237
二番目とか言っちゃうと一番目の人は

        ___
      _M|___|_     たぁーだし!ハルケギニアじゃあ
      (__)_Д )  .非   2番目だ!
      l ゙l,,<V>l_ゝ _|||_
       ~i__l|:|l_|゙ ( ||| )
        |___|___|  )(|||)(
      (__)_),,,(___)

この人が浮かんでくるわけだが

262 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 22:17:57 ID:KntFaF1O
ルイズは神楽…ぱっつあんは誰にやってもらおうか支援

263 :侍の使い魔:2007/08/18(土) 22:22:13 ID:S7iFJmvQ
投下終了です。

264 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 22:22:33 ID:BhPYK+FH
しえ☆すた

265 :BOF:2007/08/18(土) 22:27:10 ID:mJOTM1Bx
乙でしたー
あんど帰ってきたー
スレの進行具合が早いこと早いこと
ブレスの後編とエピができたんで投下したいんですが予約は大丈夫かな?

266 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 22:27:55 ID:k3AHNu1C
GJ!!

>>262
そら、やっぱタバサだろ。眼鏡だし

267 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 22:31:11 ID:PfSrqviQ
>266
タバサがつっこみキャラになるんか

268 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 22:31:32 ID:utOJadaz
>>265
良いんじゃないかなー

269 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 22:31:36 ID:SrnNdgHE
>>265
どぞー

270 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 22:33:00 ID:Z7aJQXJi
鬱展開好きはマイノリティだろうなぁ支援

271 :BOF  1/9:2007/08/18(土) 22:33:13 ID:mJOTM1Bx

「クソッ!クソッッ!!ちくしょう!神様ッ!!ああ神様はアレじゃねぇかよ!ドチクショウがァアアアッ!!」

バラバラと、デルフリンガーの破片が床に落ちる。
その刀身は散々にヒビ割れ、今も尚怨嗟の唸りと震えで亀裂が広がっていく。

「思い出した!全部思い出したッ!!チクショウ!!」

主の心の震えを喰らい、その助けと為るべく元来冷静だった剣は
生まれて始めて、心の底から慟哭していた。

「『虚無』だッ!あいつが使った魔法は虚無だ!!ミョズニトニルンのクソ野郎がぁああああッ!!『使いやがった』!!
 今まで四人目が現れなかった理由は!アレがずっと、ココに在ったからだ!!」

デルフリンガーが泣き叫ぶように、吼える。

「頼む相棒ッ!!アレを殺してくれぇッ!!殺してやってくれぇええええ!!!!」

決して許さぬという、怒りの叫び。
今にも砕けて散ってしまいそうだ。
しかし身よ砕けよといわんばかりの魂の震えは、止まらない。
握り直されたその刀身に、ミシリと又一つ軋みが生じる。
神の左手が剣デルフリンガーは、その神を切り裂くために最後の使命を果たさんとしていた。

「……ああ」

然り、と頷くロン。
その脇腹には、神鉄の剣が深々と突き刺さっていた。



ブレスオブファイア 0 〜虚無ろわざるもの〜 後編




272 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 22:34:22 ID:GofqZt3g
デルフ死ぬな支援

273 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 22:34:43 ID:Yk1OFriv
支援

274 :BOF  2/9:2007/08/18(土) 22:35:01 ID:mJOTM1Bx

止め処なく溢れる鮮血が、床に血溜まりを作っていく。
ロンはゆっくりと腹から剣を引き抜き、真後ろに放り捨てた。

「オイ、いいのかよ相棒!この剣じゃねぇと……」
「……意味がない」

一合、二合、三合――――――
聖地の最奥にたどり着き、眼前に佇む創られし『神』と交戦。
斬り合った回数である。

視界に影を収めた瞬間に、神鉄の剣にて袈裟懸けに切りつけた。
その身体を二つに分断し、速やかに剣はその名が意味する通り神殺しを遂行した。
――――――したはずだった。
分断する端から切断面が接合していくのだ。
端から見れば、剣がすり抜けたかに見えただろう。
ロンにとって、それは有り得ない光景だった。
もう一度、確認の意で胴体目掛け剣を突き出したが、切っ先を掴まれてそのままもぎ取られ、
全く同じ軌道で返戻された。
剣の腹をヒザで滑らせ軌道を逸らし、何とか身体の芯から切っ先を外すが
その迎撃にと繰り出したデルフリンガーに『虚無』が炸裂し、諸共に吹き飛ばされ岩壁に叩きつけられた。
これで都合三合。
戦闘を開始し、たった数秒の出来事だった。

一体いつの間に詠唱を行っていたのか。
恐らくは、これは正確な詠唱ではない、『ブレス』だとロンは判断した。
一息の詠唱で魔法現象を引き起こしたのだ。
皮肉にも過去、ゼロの失敗魔法とよばれたそれは、最速で最大の効果を発揮する
凶悪極まりない攻撃魔法と為り得るのだと、ここに証明されたのであった。

剣を腹から引き抜きつつ、初めてその『神』をよく観察する。
その『神』はこれまでの肉塊とは明らかに様相が違った。
おそらくはこれまでの肉の枝は失敗作、神の為り損ないであり、
この洗練され尽くした女の姿を持つものこそが本命の『神』だったのだろう


275 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 22:35:25 ID:iv8yfkdQ
神 皇 支 援

276 :へっぽこ冒険者と虚無の魔法使い:2007/08/18(土) 22:36:20 ID:wpliL220
第四話出来たんだぜ
一巻終わるまで書いたら大体600行ぐらいになったんだぜ

277 :BOF  3/9:2007/08/18(土) 22:36:23 ID:mJOTM1Bx

「真なるうつろわざるものだとでも言うつもりか……」

神とて時には彷徨い、うつろうのだ。
その隙を突くのが神鉄の剣であり、成る程そのような剣にて斬りつけられたなら
神も死を迎えることになるだろう。
しかし人の手によって創られし神ならば――――――
この神が虚無を使った理由は――――――
思考が途切れる。
腹部に感じた灼熱に、たまらず地に手を着いた。

「お、おい、相棒!どうした!?お前さんならそれくらいの怪我、どうってことねぇだろ!?
 いくら神殺しの剣ったって相棒にとっちゃただの剣……いや、まさか……」
「……おでれーた、か?」 
「ああ、おでれーた。と言いたいとこだが、うすうすは感づいてた。なんてったって他ならぬ
 相棒のことだからな。他の誰より、相棒のことは俺が一番よく解ってんのさ」
「そうか」
「そうだよ。おでれーたか?」
「ああ、おでれーた」

ロンの口元に苦笑が浮かぶ。
こちらの世界に来てから、先ほど主人となった少女に出会ってから、
自分は幾度となく笑みを浮かべただろうか。
初めて自分が笑っていると自覚したのは、主人のダンスのパートナーを務めた時だった。
それはロンにとって全く驚愕で、不可思議な事だった。
しかし、悪くはないなと素直にそう思えた。

その感情こそが、使い魔の契約抜きに少女を守ろうとしている理由の所以であり、
ヒトの本分であり、自分もそのような感情を貴様に抱いているのだ、と王宮の女騎士に教えられた時
ロンの決意は固まった。
過去、ヒトに乞われるがまま国を統べ、挙句勝手にヒトに絶望した自身のなんと愚かだったことか。
許されるならば今この時から、自身の決意が故にヒトの守護者になろうと。
何故ならば、ヒトは――――――

『え おるー・ すー ぬ・ふ ぃ る・やる ん さく さ……』

滅びの詩が聴こえる。


278 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 22:37:11 ID:AI9JG0sJ
抜刀牙使う最強の犬を召喚。使い魔全員、「総大将!」と呼び臣従。

279 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 22:38:23 ID:s9Rzm24U
神皇様支援

280 :BOF  4/9:2007/08/18(土) 22:38:30 ID:mJOTM1Bx

ブレスでさえあのような威力だったのだ。
完全なエクス・プロージョンには耐え切れないだろう。
詠唱の隙を狙おうにも、身体が動かない。
神鉄の剣による一撃は、間違いなくロンの身体に致命傷を与えていたのだ。

「ほれ、相棒踏ん張れ。俺が手伝ってやるからよ」
「これは、一体……?」
「あー、魔法を喰らって使い手の身体を操ることが出来ちゃったりすんだよな、俺。
 いやまー虚無まで喰えるとは思ってなかったけどよ」

そうか、と頷きながらロンはデルフリンガーに深く感謝した。
一人で闘っているのではない、仲間がいるのだと思えることのなんと心強いことか。
立ち上がり神を睨み付ける。もうすぐ詠唱が終わるようだ。
差し出されたその手の内に、閃光が集ってゆく。

「わり、相棒。俺、此処までだわ」
「……ああ」
「構えな。デカイのがくるぜ」

きっとこれが、自分がこの世界にいられる最後の時になるだろう。
そう悟りつつ、ロンはデルフリンガーの切っ先を神へと向ける。

『え くす・ぷ ろー じょん』

瞬間、光が視界を覆いつくした。



281 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 22:39:22 ID:9dGt1ere
クライマックス支援

282 :BOF  5/9:2007/08/18(土) 22:40:52 ID:mJOTM1Bx

光が肌を焼き、爆音が耳を突き、熱風が瞳を刺すその最中
ロンは不思議な感覚を抱いていた。
全く負ける気がしないのだ。
それどころか力が止め処なく湧き、前へ前へと足を進ませる。
崩れてゆく手足を繋ぎながら、ロンは光の中をひた走っていく。

「は、ハハ!こりゃおでれーた!おでれーた!!
 そうだぜ相棒!もっとだ!もっと魂を震わせろォッ!!ォオオオオオオ!!」

光の中で、いつの間にかロンの身体は変わっていた。
その本性である竜の姿ではない、何か別のもの。
竜でもなければ、ヒトでもない『アウンノウン』。
神とヒトの狭間を往く姿が、そこに在った。

「オオオォオオヲオオォオ!!!!」

ロンの脳裏に、この世界で出会ってきた全てのヒトの顔が、浮かんでは消えた。
その度に、力が増していくのが解った。魂が震えた。
突き立てられたデルフリンガーが魔法を、虚無すらを喰らい道を拓く。

「オオオオ・・・ォオオ……オ……ォ…ぉ…………」

更々と、突き進む度に刀身が砕け散ってゆく。
長き刻を経たデルフリンガーが、その役目を終えたとき
ロンは神の眼前へと迫っていた。


283 :BOF  6/9:2007/08/18(土) 22:42:51 ID:mJOTM1Bx

半ばから圧し折れ、物言わぬ鉄の塊となった剣を手放し
自由になった両腕を開き、倒れこむように神の身体へとしがみ付く。
ロンにはもはや、この神を打倒する力が残ってなどいなかった。
それでもかまわないと、途切れそうな意識のなかロンは思う。
倒せないなら、連れていけばいいのだから。
神はこの世界の中に居ないほうがいいのだから。
虚無の光を飲み込む更なる輝きが、ロンの身体から放たれる。

『    』

神の泣き声が聴こえる。
いつしかその両腕もロンの背中へとすがりつくように回されていた。
薄れゆく意識の中、ああ、と万感の想いがロンの内に湧き上がる。
争いを続け、憎しみ合うヒトの性の全てを、受け入れられる気がした。
結局は、自身を神へと為すことはなかったあの男を、許せる気がした。
皆恐ろしかったのだ、自分以外の全てが。
だから世界を自らの手で壊し、産み出し、創ろうとするのだ。
ああ、ああ、本当に

ヒトは弱くて

愚かで

間違いを繰り返し

……そして美しい生き物だ――――――



284 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 22:43:43 ID:GofqZt3g
デルフーーーー!支援

285 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 22:44:51 ID:QcmiXMf0
『    』内に入るのはもしかして三文字ですかーーー!支援

286 :BOF  7/9:2007/08/18(土) 22:45:53 ID:mJOTM1Bx


ルイズはロンを待つことなく、肉の森から引き返していた。
その後、タバサの駆るシルフィードと合流し、近隣の村にて救助活動を行っている。
ルイズの本心としては、このままロンの帰りを待っていたかったが、
助けを求めるヒトがいるならば、そこに赴き救いの手を差し伸べるのが自分の使命なのだと
ロンと過ごす中、密かにそう誓いを立てていたからだった。
きっとロンは何でもないという風な顔をして帰ってくるに違いない。
そう信じて杖を振り、虚無にて肉の枝を打ち払う。
帰ってくる、帰ってきてと祈りながら。


どれだけの時がたっただろうか、辺りは夜の暗闇に覆われていた。
ふと、足を止める。
いつの間にか、地の底から聴こえていた脈動が止んでいた。
皆一様にして何事かと、疲れ果てた顔で辺りを見渡している。
肉の枝の蠢きも止まり、それどころか枝は枯れ果て朽ちていく。
誰かが空が輝いていると騒ぎ出した。
目を向けると、聖地から立ち昇る光の柱が、天を貫いていた。

「あ、あ……!ダメ……ダメ……!」

ルイズは、その光の柱の中に懐かしい影を見た。
使い魔の儀式で、彼女が呼び出した陰。
白銀と黄金の輝きに身を包んだ竜が、天へと還って往く。

「ダメ……だめ……!ロン!!ロンーー!!」

駆け出すルイズを、後ろから抱きしめ押し留めようとするキュルケには、
いや、彼と関わった全てのヒトがその光の柱が何なのかを理解していた。

「フォウルーーーーーーーー!!!!」

かつて一度だけ聞いた、彼の真名は
桜色の髪の少女の叫びと共に、空へと吸い込まれていった。




――――――ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール。
彼女はその生涯の中、たった一日だけ使い魔を持ったという。



287 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 22:48:02 ID:1qTgpVCm
戦いの果てに主を守って砕け散る……まさに武具の本懐!! 支援!

288 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 22:48:42 ID:GofqZt3g
一番かっこいいデルフ支援

289 :BOF  8/9:2007/08/18(土) 22:49:35 ID:mJOTM1Bx

ブレスオブファイア 0 〜虚無ろわざるもの〜 エピローグ



――――――後の顛末について記そう。

「だはー、おでれーた!まったく何時までたっても上達しねーのな」

聖地での闘い。
その戦いで発芽した肉の枝は、数年たった今でもハルケギニアに消えぬ傷を残していた。
国々も、そこに住まう人々も、全てが疲れ果てていた。

「だーかーらー!!左手は添えるだけだっての!庶民のシュー……いや猫の手よ!わかるか!?」

魔法の力とは、傷つき悲しみに暮れる人々のために使うべきであり、それが貴族としての務めである。
私こと、虚無のルイズの言葉に賛同したアンリエッタ女王によりゼロ機関が解体、再結成され
ハルケギニア復興団が発足。
そこでまたいつも通り、何やらと色々なごたごたが起きつつも無事学院を卒業した私が団長へと据えられてしまった。
私の学友の他、学院の卒業生を始めとした貴族達、そして
人間とエルフを繋ぐ架け橋の象徴となった、テファ率いるエルフ達も復興団に参加していった。
活動の甲あってか、しばらくして人間とエルフは交易を開始し、少しづつ互いに歩み寄りを始めている。
人間とエルフが酒場で杯を交わすという、戦いの中での上辺だけの協和では見られなかった光景が
そこかしこに在った。

「いや、そうじゃねえって。すわ!おでれーた!!この芋なんか食うところねぇじゃねえか!
 だからやめときなって、絶望的に不器用なんだからよ」

団のトップに立ちながらも、率先して瓦礫の撤去や炊き出し等の泥仕事を行う私の姿を見て
人々は聖女の再来だと噂し、貴族平民の隔たりなく復興団への入団申し込みが後を絶たない。
実際のところは、私には団の運営などさっぱりできなかったのでシエスタ達の手伝いをしていただけなのだが。
以前料理を作ったときにマズイと一言切って捨てた、バカ使い魔にプライドを刺激させられたとか
そういう理由も……なくはない。

「え?え?ち、ちょっと、ルイズ……様?なんで玉ねぎの山にむかっておおきく振りかぶってるんでしょうかー?
 ちょ、厳密にやめて。あ、あ!やめ……バルス!!」

目が目がぁ、と喚くデルフリンガーを無視し完成した極彩色なおじやの入った鍋を運ぶことにする。
そうそう、デルフといえば聖地跡でその刀身がバラバラに砕けた状態で発見されていた。
どうやら先住魔法で作られていたらしく、残った破片にエルフ達の協力の下先住魔法を掛けてみたところ
この口の減らない剣は見事に復活を果たしたのだった。
まあ、以前に比べちょっとばかり可愛らしい身体になってしまっていたが。
デルフには果物ナイフ以下の体躯となり、文字通り私の懐刀となった現状を嘆く日々が続いている。
乙女の胸に抱かれるのを嘆くとは、まったく失礼な。


290 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 22:51:05 ID:ugKyX/gS
支援

291 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 22:51:15 ID:h50k2xVG
バルスww

292 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 22:51:36 ID:9dGt1ere
包丁に打ち直された妖刀思い出した支援

293 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 22:52:35 ID:kJ1xWoUu
シメサバ丸支援

294 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 22:53:06 ID:GvmBbnD5
シメサバデルフ支援

295 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 22:54:22 ID:QcmiXMf0
シメサバ丸って極楽大作戦かw支援

296 :BOF  9/9:2007/08/18(土) 22:56:09 ID:mJOTM1Bx

「やあ、ルイズ。料理は完成したのかい?え、味見しろだって?ハハ、お安いごようさ!
 むう、これは……!筆舌に尽くしがたし!!濃厚なる素材と調味料が醸し出すハーモニー!
 素晴らしき技法が舌の上で高らかにカンタービレ!おじやです!!これ以上の言葉はいるまい!
 名づけるならば……そう……デスおじ……や……」
「ギーシュゥーーーー!?」

金髪バカップルを無視する。
うん、おじやを処分できてよかった。
そういえばデルフリンガーで思い出したのだが、神鉄の剣もデルフと同時に発見されていた。
デルフは私に、そして神鉄の剣はアニエスの腰に帯刀されている。
アニエスは驚いたことに、銃士隊隊長の位をアンリエッタ女王に返還し、復興へと志願してきた。
何の意図があってそのようなことをしたか、聞くだけ野暮だろう。
今では副団長の座に収まり、私が団長としての責務を全う出来るように成長するまでの間、
団の運営を一手に引き受けてもらっている。
それだけでも頭が上がらないのだが、なんというか彼女は人を苛めて喜ぶような性癖を持っているようで
もう一人姉さまが出来たような、そんな複雑な心境である。
私が未熟であることは当然であり、そんなことよりも目下の問題としてはきゅいきゅい、もといシルフィードが
毎日もってくるお供え物をどう処分するかのほうが重要であったりする。

「はぁい!ルイズ元気してるー?」
「いいお茶が手に入った」

赤青コンビが手を振っている。
彼女達はロンについて何やら思うところがあったらしく、彼女だけでなくロンに関係したほぼすべての女性に
言えることなので頭が痛いことなのだが、偶に皆の休みが重なった時に誰と示し合わせたのでもなく、
小さなお茶会が開かれることとなっている。
タバ茶ってなによー、なんて叫び声が聞こえるが気にしない、気にしてはいけない。

そんなこんなで軽いお菓子をつまみながら、ほろ苦く甘い紅茶を飲んでホッと一息つく。
こうやって皆で集まった時、足りない何かを感じることがある。
偶に気が緩んだ時、不意に涙がこぼれそうになってしまうことがある。
いけない、こんな所で泣いては、アイツに笑われてしまう。
いいや、きっと笑いはしないだろう。彼はいつだって無表情の仏頂面だったんだから。
まったく、せめてご主人様にさよならの挨拶くらいしていきなさいよね。

こんな時は、空を見上げよう。
見れば、お茶会の席に着いていた皆も空を仰いでいる。
自然に、ぽつりと呟いた。
願うことなら、たった一日だけ使い魔となってくれた彼に、この言葉が届きますよう。


「大丈夫、きっと世界は美しいままだわ」


今日も私は世界を廻り、忙しい日々を過ごしている――――――


297 :BOF  :2007/08/18(土) 22:57:22 ID:mJOTM1Bx
以上で。
オチのエンディング曲、これはシリーズ屈指の曲じゃないかな。
しかし元のゲームからして避難所でやったほうがよかったかと、スンマセン。
描写なしの微グロなら……やっぱ次から避難所いきます。

それにしてもデルフがゼロ魔最萌だと思うんだ。
だから黒鉄にクロスで迅鉄に持たせてぎっちょんとかやらせたかったけど無理だったぜー

298 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 22:58:12 ID:GofqZt3g
GJ!
さわやかな終わり方ですた。

299 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 22:58:57 ID:9dGt1ere
GJと言わせて頂きたい。

300 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 22:59:43 ID:QcmiXMf0
いいねいいねGJ!ちなみにこのタバ茶は何号なn(ry

301 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 23:00:07 ID:GvmBbnD5
GJでしたー
最近稀に見るデルフ大活躍

302 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 23:00:36 ID:5BuwyGOg
お疲れでしたー。
非常に面白かったです。

303 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 23:00:48 ID:s9Rzm24U
デスおじやwwルイズは妖精村の道具屋に商品を卸しているのかww

304 :へっぽこ冒険者と虚無の魔法使い:2007/08/18(土) 23:01:56 ID:wpliL220
完結乙なんだぜ!そして投下、皆!オラに支援を分けてくれ!

305 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 23:02:30 ID:GofqZt3g
支援!

306 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 23:02:54 ID:1qTgpVCm
ソーサラーレベル6にする前に文字を覚えるためにセージを上げる堅実なヒース支援

307 :へっぽこ冒険者と虚無の魔法使い:2007/08/18(土) 23:02:55 ID:wpliL220
第四話「土くれ・フーケ発見!」

「だから、それは動詞じゃなくて形容詞だってば」
「むぅ……」
姦し三人娘が買物を終え、イリーナが帰る途中で手ごろな岩を持ち帰ろうとして馬にストライキを起こされていた頃、
ヒースはまだギーシュとのお勉強を続けていた。
「あーつまりだ、ここの形容詞がこの部分にかかってると」
「そうそう、凄いじゃないか。まだ文字を学び始めて六日しか経っていないのに、もうそこまで理解するなんて」
「はっはっは、それはこの俺様が天才だからだ。褒め称えろ」
矢鱈と偉そうなヒースを凄い凄いと、ぱちぱち拍手して褒めるギーシュ。
妙に仲が良い二人であった。

朝からぶっ続けていたためか、ギーシュが今日はここまでと宣言すると部屋の外へ出て行く。
先日フラれた金髪の少女、モンモランシーのところへ出向くらしい。仲直りしようとかなり必死のようだった。
そんなギーシュを見送るとヒースは一通の手紙をしたため“アボート”を使い、小箱を呼び寄せる。
蓋を開けると羊皮紙が折りたたまれて入っており、それを取り出すと羊皮紙の端をナイフで切り、代わりに先ほど書いた手紙を入れた。
小箱を適当にベッドの上に放ると、椅子に座って取り出した手紙を読み始める。
「流石に三日やそこらじゃ進展はなしか」
要約すると、現在調査中という内容だった。末尾にハーフェンという名が記されている。
ベッドに目をやると、小箱はすでに持続時間が切れもとの場所へと戻ったようだった。
あの決闘の後、ヒースは精神力不足により初日に試せなかった“アボート”による物品の召喚を試みた。
正直なところ成功するかどうかヒースは不安だったが、それは杞憂に終わり、召喚に成功した。
そうして、自らが敬愛するハーフェン師が気付くことをファリスに祈りつつ、現状を記した手紙をしたため、召喚した小箱へと入れたのだった。
結論から言えば、その手紙はあっさりと発見された。
二人が突然消えたことをマウナとエキューに説明されるとハーフェン師は、ヒースが生きているのならそのように連絡を取ってくると推測。
魔術師ギルド内にあるヒースの自室を探り、手紙が入った小箱を発見した。
そして互いに情報交換をしたヒースとハーフェン師は、元に戻る方法を探りつつ、定期的に情報をやりとりすることとなった。
ただ、理論上は戻る方法はすでに判明している。
異世界をも見ることが可能な非常に強力な遠見の水晶球と、“ゲート”の魔法。
この二つを用いればフォーセリアとハルケギニアを行き来することは不可能ではない。
しかし、そのどちらも使えないのが現状だ。
それほどまでに強力な遠見の水晶球は、危険なアイテムが大量に封印されている『禁忌の間』においてすら存在していない。
“ゲート”に至っては520年前、魔法王国カストゥールの崩壊と共に失われたとされている。
難儀なことだ。ヒースはつくづくそう思った。
ハルケギニアが異世界だと言うことと、このアレクラストとのやり取りをヒースはイリーナに話していない。
無用な心配をかけたくなかったのだ。そもそも話したところでどうにかなるものでもないが。
本当に難儀なことだ。そう呟き、ヒースは深いため息を吐いた。

308 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 23:03:04 ID:Z7aJQXJi
先走ってドラゴン殺しでワルド真っ二つを期待支援

309 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 23:03:04 ID:h50k2xVG
石畳クラッシャー支援

310 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 23:03:08 ID:SrnNdgHE
よっしゃー
イリーナ支援!

311 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 23:03:39 ID:xhR8AocA
支援します

312 :へっぽこ冒険者と虚無の魔法使い:2007/08/18(土) 23:04:14 ID:wpliL220

「でぇぇぇぇぇい!」
夜、トリステイン魔法学院の中庭にイリーナの声が響く。
常人では捕らえきれない速度で振るわれた剣が、青銅の女戦士に当たる寸前でぴたりと止まった。
「36回目、と」
「くっ、ワルキューレ!」
キュルケが呟く。ギーシュはそれが聞こえたのか聞こえなかったのか、ワルキューレへ指示を下す。
そんな様子をヒースは“ライト”が掛かった杖を片手に腕を組んで眺めており、その隣でタバサが地面に腰を下ろし、“ライト”の光りを頼りに本を読んでいる。
その面々から少し離れた場所でルイズが延々と何度も魔法を唱え、辺りに爆発を轟かせていた。
事の経緯こうだ。
剣を買ってもらったイリーナが久しぶりの素振りをするため中庭へ行こうとすると、偶然ギーシュと遭遇し、
そのことを聞いたギーシュが、あの決闘の翌日からこっそりしていた特訓の相手になってくれた頼んだ。
イリーナがそれを快諾し二人で訓練していると、その様子を見に来たルイズとヒースが合流。
そうしていると、散歩をしていたキュルケとそれに付き合わされたタバサが訓練の音を聞きつけ集まった。
見ているだけでは暇だったのかルイズが魔法の練習をしだし、今に至る。
「ふぅ……君は強いな、イリーナ。それほどの力があれば竜だって剣で倒せそうだよ」
勢い余ってイリーナに最後のワルキューレを倒され、一先ず休憩となったギーシュは口を開く。
イリーナは暴れたり無いのか、素振りを続ける。
「ドラゴンはまだですけど、ワイバーンなら前、倒したことありますよ。
それにしてもこの使い魔のルーン……でしたっけ?凄いですね。実際の動きと感覚がここまでずれるなんて初めてです」
ひゅごっ!という音を巻き起こしながら、イリーナが素振りを繰り返す。もっと丁寧に扱ってくれと、デルフリンガーがぼやくが聞き入られることは無い。
ちなみにあの無駄にでかい鉄塊は使われたら訓練にならないと、ギーシュが懇願してやめさせた。
「ワイバーンを倒した……ねぇ。ここに来る前だから、その使い魔のルーンなしってことよね?どこまで無茶苦茶よ」
キュルケは地面に突き立っている大剣を見つめた。
聞くところによると以前使っていたのはあれより二回りほど小さいらしいが、それでも普通は振り回すどころか持つことさえ困難だ。
確かに、それだけの腕力に後は技量が伴えば不可能では無いだろう。
「僕としてはルーンのほうが無茶苦茶だと思うけどね。人間を使い魔にした場合は皆そうなるんだろうか?まぁ彼女も十分無茶苦茶だけど」
素手、つまりイリーナ自身の純然たる実力で倒されたギーシュは、そう零した。
「うむ、何せイリーナはファリスの猛女だからな。3メイルほどのアイアンゴーレムとも援護があるとは言え一人で渡り合っていたぞ」
はっはっは、とヒースが笑う。彼があちこちで吹聴するイリーナの逸話は学院中に広がっていた。
曰く、戦車の突撃を受け止めた。曰く、熊を一撃で開きにした。曰く、ワイバーンを一撃で切り倒した。曰く、離れたところにいるメイジに巨大な棍棒を投げつけ倒した。
ヒースが流したこの噂で、イリーナがメイジ殺しだという認識が生徒たちの間で確立されてしまったと言っても過言ではない。
多少の誇張や脚色が混じっているが、大体事実なのが恐ろしい。

313 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 23:04:41 ID:9dGt1ere
やるときはやるヒース兄さん支援

314 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 23:05:01 ID:f2IeZ5sq
投下速度速っ!
今日も寝れないんだぜ支援

315 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 23:06:00 ID:2KZXY5B9
さりげなくアニエスさんルートか……GJ!

316 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 23:07:06 ID:9dGt1ere
そういや風林火山も置いてきたんだろうか支援

317 :へっぽこ冒険者と虚無の魔法使い:2007/08/18(土) 23:07:24 ID:wpliL220
「しかし……飽きないね、彼女も」
ギーシュは延々と爆発を起こすルイズを見やる。ファイヤーボールの魔法を唱えてるが、発生するのは爆発な上、爆発場所がばらばらだ。
正直近所迷惑なんじゃないかとヒースは思った。
「あの爆発を狙った場所に正確に起こせるようになれば非常に使えるからな。人間程度ならば一撃だろう」
うむ、とヒースが仰々しく頷くと、ルイズの詠唱がぴたっと止まった。
あれ?と首を傾げるヒース。狩人としての第六感が、その身の危険を告げる。
「……ええ、そうね。人間なら当たれば一撃でしょうね。だから、ちょっと実験に付き合ってくれないかしら?」
「ヒース兄さん、流石に今のはちょっとフォローできません……」
ルイズが杖を振り上げ、イリーナがそれを沈痛な面持ちで見つめる。
「はっはっは、ちょっと待て、さっきのは俺様なりの褒め言葉でだな」
「問答無用ーーー!!」
杖が振り下ろされ、ヒースが慌ててしゃがみこむ。すると少々離れた場所に建っている建物の壁が爆発した。
恐ろしく丈夫なはずの壁に罅が入る。
それを見てキュルケは笑い転げ、ヒースは命の危機が去ったと感じたが、すぐにまた悪寒が走った。
「昔の人はこういったわ。下手な魔法も数打てば当たる、って。一体何回目に当たるのかしらね?」
ルイズは凄惨な笑みを浮かべる。そろそろイリーナが止めようかと考えていると、ヒースがなにやら口をぱくぱくさせながらルイズの背後を指差す。
「ルイズー!うしろ!うしろ!」
「はぁ?そんな古典的な方法にひっかかるわけ……」
しかし背後に巨大な気配を感じ振り向くと、そこには30メイルに届こうかという巨大な土ゴーレムが肩に黒いローブを着た人物を乗せ歩いていた。
ルイズはあんぐりと口を開く。
キュルケ、タバサ、ギーシュはすでに逃げ出しており、イリーナは鉄塊片手に突撃しようとしているのをヒースに止められていた。
「ちょ、何でこんなゴーレムがいきなりぃいいいいいいいいい!」
目前まで迫り、ルイズは危うく踏み潰されそうになったが、横っ飛びで避ける。一瞬前までいた地面に巨大な足でめり込んだ。
「わ、我ながら完璧なタイミングね。お金取れそうなぐらいスリリングだったわ」
ルイズが激しい動悸に肩で息をしていると、土ゴーレムがその巨大な拳を振り上げた。

土ゴーレムの肩に乗っている黒いローブの人物……土くれのフーケは感謝していた。
自らの得意とする錬金が通じず、何とか聞き出した弱点である物理衝撃ですら破壊出来ないと考え諦めかけていた矢先、
よく分からない爆発魔法で壁に罅を入れてくれたあの桃色の髪の少女に。
おかげで土ゴーレムを用い、こうして宝物庫の壁を破壊することに成功したのだから。
素早く土ゴーレムの腕を伝い渡り、フーケは宝物庫の中に入り込む。
所狭しと存在する様々な宝物に後ろ髪が引かれるが、それを振り切り奥へと進む。魅力的だが欲しいものはただ一つ。
そうして様々な壷が置かれた一画で、目的のものを発見した。
どこにでもありそうな鉄製の壷で、蓋にしっかりとした封がされている。
フーケは微笑み、その壷を手に取ると杖を振るい、急いでその場を立ち去る。
『悪魔の壷、確かに領収いたしました。土くれのフーケ』
壁にそう文字が刻まれていた。

318 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 23:07:32 ID:s2zZWmXP
支援

319 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 23:07:34 ID:utOJadaz
戦車は戦車でもデュラハンの戦車だったしな支援

320 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 23:08:44 ID:s2zZWmXP
>>177
>作者が元エロゲライター

ゼロ魔もそうだけどな

321 :へっぽこ冒険者と虚無の魔法使い:2007/08/18(土) 23:09:01 ID:wpliL220
巨大な土ゴーレムが肩に黒いローブのメイジと思しき人物を乗せ、魔法学院の城壁をひょいっと乗り越え去って行く。
タバサが口笛を吹くと彼女の使い魔である風竜、シルフィードがどこからか現れその背に跨ると、その土ゴーレムを追う。
「くっ、流石にあれでは追えません……ですけど、あの黒いローブを着た人は何をしてたんでしょうか?」
その様子を悔しげに見ていたイリーナが、壁に空いた大穴を見やり、首を傾げる。
「確かあそこは宝物庫だったから、大方泥棒だろう。あそこまで派手にやらかすともう強盗だとは思うが」
「そういえばあの黒ローブのメイジ、出てくるときに何か壷みたいなものを持ってたわね」
それを聞いたイリーナが突然膝を付くと、両手を握り、祈りの形を作った。
「ああ、ファリス様。我が身の未熟さゆえに至らず、目の前で盗みを許したことをお許しください……」
「いや、あれは流石にどうしようもないんじゃ」
ギーシュが懺悔するイリーナに呆れていると、シルフィードに跨ったタバサが戻ってくるのが視界の端に止まった。

翌朝、トリステイン魔法学院は火事と地震とついでに台風が同時に起こったかのような騒ぎが昨夜から続いていた。
宝物庫に学院の教師たちが集まり、責任の擦り付け合いをする様子を、ルイズたちは眺めていた。
情けない。ルイズが抱いた感情はそれだけだった。
普段風は最強だとか偉そうにしている教師、ギトーが昨夜の当直だったシュヴルーズを非難している。
するとそこに現れたオールド・オスマンが誰も当直まともにしたことないだろう、とギトーを嗜める。
これがトリステイン魔法学院の教師たちだと思うと、ルイズは情けない気持ちで一杯になると同時に、
責任は自らも含め皆にあると宣言するオールド・オスマンに尊敬の念を抱いた。シュヴルーズのお尻を撫でていたが。
「で、犯行の現場を見ていたのは誰だね?」
「この四人です」
目撃者を訪ねたオールド・オスマンに、コルベールがさっと進み出て、後ろに控えていたルイズたちを指差した。
イリーナは使い魔であり、ヒースは平民なので数には入っていない。
「ふむ……君たちか」
オールド・オスマンは興味深そうにイリーナをみたのち、視線をヒースへと向けた。
ヒースはじろじろと見られる理由が分からず、居心地が悪そうに身体をもぞもぞとさせる。
「詳しく説明したまえ」
代表してルイズが進み出て、昨夜見たことをそのままに話した。
「あの、大きなゴーレムが突然現れて、宝物庫の壁を壊したんです。
肩に乗っていた黒いローブのメイジが宝物庫から何か壷のようなものを、多分『悪魔の壷』だと思いますけど……。
盗み出した後、またゴーレムの肩に乗って城壁を越えて歩き出して……その後をタバサが風竜で追いましたが、途中で崩れて土になったそうです」
「それで?」
オールド・オスマンはタバサに視線を向け、発言を促した。
「崩れたゴーレムの周囲を探った、けれど誰も居なかった」
「ふむ……」
タバサが簡潔に告げると、オールド・オスマンは豊かな髭を撫でる。
「後を追おうにも、手掛かりナシ、というわけか……」
暫しどうするかオールド・オスマンが悩んでいると、ロングビルの姿見えないことにふと気付き、コルベールに尋ねた。
「ときに、この非常時にミス・ロングビルはどうしたね?」
「それが……今朝から姿が見えないようで。どこへ行ったのでしょう」
噂をすれば影。そうして話しているとミス・ロングビルが息を切らせて現れた。
「どこへ行っていたのですか!ミス・ロングビル!大事件ですぞ!」
「まぁまぁ、落ち着くんじゃミスタ・コルベール。で、何をしておったんじゃ?」

322 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 23:09:11 ID:9dGt1ere
いやまてそれひょっとして禁忌指定では支援

323 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 23:10:25 ID:h50k2xVG
あ、悪魔召喚の壷ォオー!?逃げてマチルダ姉さん逃げてー!支援

324 :へっぽこ冒険者と虚無の魔法使い:2007/08/18(土) 23:10:25 ID:wpliL220
興奮するコルベールをオールド・オスマンは宥め、ロングビルに尋ねる。
ロングビルは息を整えると、落ち着き払った態度で口を開いた。
「申し訳ありません。朝から、急いで調査しておりましたの」
「ふむ、調査とな?」
「そうですわ。今朝方、起きたら蜂の巣を突付いたかのような大騒ぎじゃありませんか。そして、宝物庫はこの通り。
中に入るとすぐにフーケのサインを見つけましたので、これが国中の貴族を震え上がらせている大怪盗の仕業と知り、すぐに調査を致しました」
「仕事が早いの、ミス・ロングビル。それで、結果は?」
満足げにオールド・オスマンは頷き、ロングビルに発言を促す。
「はい。フーケの居所が判明しました」
「「「な、なんだってー!?」」」
数名の教師から、素っ頓狂な声があがる。
「誰に聞いたんじゃね?ミス・ロングビル」
「はい。近隣の農民に聞き込んだところ、学院から大よそ馬で四時間ほどの森の中の廃屋に入っていった黒ずくめのローブの男を見たそうです。
恐らく、その男はフーケで、廃屋がフーケの隠れ家のひとつでは無いかと」
ヒースの眉がぴくりと跳ね上がる。それにルイズは気付かず叫んだ。
「黒ずくめのローブ?それはフーケです!間違いありません!」
ふむ、とオールド・オスマンは思案し、ロングビルを射るような鋭い視線で見つめる。
「すぐに王宮に報告しましょう!王室衛士隊に頼んで、兵隊を差し向けてもらわなくては!」
コルベールがそう叫ぶと、オールド・オスマンはため息を吐き告げた。
「アホか、王室になんぞに知らせている間にフーケは逃げてしまうわ。そもそもこの事態は魔法学院の問題。
身に降りかかる火の粉一つ払えぬようで、何が貴族じゃ。我らだけでこの事件は解決する」
ロングビルが微笑む。オールド・オスマンは一度咳払いをし、集まった教師たちを見回すと有志を募る。
「では、捜索隊を編成する。我と思うものは、手にした杖を掲げよ。…………誰もおらんのか?どうした!フーケを捕まえ、名をあげようと思う貴族はおらんのか!」
オールド・オスマンが困ったかのように顔を見合わせる教師たちを一喝する。
すると俯いていたルイズが杖を掲げ、それをみたイリーナが満足げに頷き、ヒースがやれやれと肩をすくめた。
「ミス・ヴァリエール!何をしているのです!あなたは生徒じゃありませんか!ここは教師にまかせて……」
「誰も掲げないじゃないですか」
シュヴルーズの言葉に、ルイズはきつく唇を結んで言い放った。教師たちを睨みつけるも、皆一様に顔を背ける。
すると杖を掲げるルイズを見て、キュルケは仕方が無いとばかりに杖を掲げた。
「ミス・ツェルプストー!君も生徒じゃないか!」
驚いて声を上げるコルベールにキュルケは当然とばかりに言った。
「だって、ヴァリエールには負けられませんわ」
キュルケが杖を掲げたのを見ると、タバサも自らの身長よりも長い杖を掲げた。
「タバサ、あんたは別にいいのよ。関係ないんだから」
「心配」
タバサが簡潔に答えた。キュルケは大層感動したのか、目じりに涙を滲ませてタバサをギュッと抱きしめる。ルイズも口をもごもごとさせ、ありがとうと、小さくお礼の言葉を呟いた。
「やれやれ……これで掲げなかったらまるで僕が臆病者みたいじゃないか」
最後に、ギーシュが杖である薔薇の造花を掲げた。

325 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 23:11:51 ID:hkF4aIIP
最近のマチルダさんは本当に死亡フラグを立て過ぎです><

326 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 23:11:55 ID:s2zZWmXP
ギーシュと仲いいなこの話

支援

327 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 23:12:03 ID:VcBOr9sA
ヤバすぎ支援

328 :へっぽこ冒険者と虚無の魔法使い:2007/08/18(土) 23:12:16 ID:wpliL220
「ギーシュ!なんであんたが」
「レディたちだけを戦わせて自分は戦わないなんて、僕の信条に反するからさ。それに、ルイズ。君が行けば使い魔のイリーナも一緒に行く。
すると保護者のヒースも一緒に行く。友人だけを危険に晒すほど、僕は落ちぶれたつもりは無いよ」
ヒースは照れているのか、背中を向けて尻をぼりぼりと掻く。
そんな一同を見て、オールド・オスマンは笑みを浮かべる。
「そうか。では諸君らに頼むとしようか」
「オールド・オスマン!私は反対です!生徒たちをそんな危険に晒すわけには!」
「では、君が行くかね?ミセス・シュヴルーズ。何ならミスタ・ギトー、君でも構わないが」
「い、いえ……私は、体調が優れませんので……」
「わ、私も少々体調が……」
シュヴルーズとギトーがわざとらしく咳をする。
「彼女たちは敵を見ている。その上、ミス・タバサは若くしてシュヴァリエの称号を持つ騎士だと聞いているが?」
当のタバサは、驚いた顔をした教師たちの視線を集めているというのに、相変わらず感情が読めない顔でぼけっと突っ立っている。
始めて聞く言葉に、イリーナはルイズを突っついて小声で話しかけた。
「ルイズ、シュヴァリエって何ですか?」
「最下級の爵位のことよ。ただし実績が無いと貰えない、実力者の証みたいなもの。あの子みたいな年齢でそれが与えられるなんて、普通無いわ」
友人であるキュルケも驚いているようだった。宝物庫の中にざわめきが広がる。
「ミス・ツェルプストーは、ゲルマニアの優秀な軍人を多く輩出した家系で。彼女自身の炎の魔法も、かなり強力だと聞いているが?」
オールド・オスマンがそう口にすると、キュルケは得意げに髪をかきあげた。
ついでオールド・オスマンはギーシュに視線を移す。
「ミスタ・グラモンは、かのグラモン元帥の四男坊で。あー彼が作り出す青銅のゴーレムは、中々強いと聞いとる」
ギーシュが薔薇を口に銜え、ポーズを取る。それを見る目は実に白い。
そして最後に、可愛らしく胸を張るルイズにオールド・オスマンは視線を移した。
少々思案し、どうにか褒めようと懸命に頭をひねる。
「その……、ミス・ヴァリエールは数々の優秀なメイジを輩出したヴァリエール公爵家の生まれで、あの烈風カリンの息女じゃ。
その、うむ、なんだ、将来有望なメイジで彼女が起こす爆発の威力はかなりのものと聞いておるが?しかもその使い魔は!」
褒め言葉になってない。必死に頭を捻ったであろうオールド・オスマンを見つめ、ルイズは少しだけ泣きたくなった。
そんなオールド・オスマンの視線はイリーナに向いている。
「平民でありながらそこのミスタ・グラモンと決闘して勝ったという噂だが。それと……うむ、相当な怪力の持ち主だと見受けられる」
一同の目が、イリーナが背負う無駄にでかい大剣に集まる。
オールド・オスマンは思った。彼女が本当に、本当にあの伝説のガンダールヴなら土くれのフーケ程度に遅れを取ることはあるまい。
というよりあの鉄塊を使いこなせるのなら30メイルはある土ゴーレムとて普通に破壊出来そうだ。
するとコルベールが興奮した様子で口を開く。
「そうですぞ!何しろ彼女はガンダー……」
オールド・オスマンが慌ててコルベールの口を押える。
「むぐ!はぁ!いえ、なんでもありません!はい!」
教師たちはこの二人何してんだろうと思いつつも、黙ってしまった。オールド・オスマンは咳払いをし、威厳ある声で言った。
「この四人に勝てるというものがいるのなら、前に一歩出たまえ」
足が踏み出される音がすることはなかった。
オールド・オスマンはルイズたち六人に向き直ると杖を掲げた。
「トリステイン魔法学院は、諸君らの努力と貴族の義務に期待する」
「杖にかけて!」
ルイズ、キュルケ、タバサ、ギーシュの四人は真顔になり直立するとそう唱和した。
それから女性たちはスカートの端をつまみ、ギーシュは右腕を体の前で曲げ、恭しく礼をする。
それを見たイリーナは慌てて真似をし、スカートの端をつまみ礼をする。鎖帷子がじゃらりと音を立てる。
ちなみに、ヒースは鼻くそをほじっており、イリーナに足を思いっきり踏まれて悶絶していた。
「では、馬車を用立てよう。魔法は目的地に着くまで温存し、それで向かうのじゃ。ミス・ロングビル!彼女たちを手伝ってやってくれ」
ロングビルは深々と頭を下げる。
「元よりそのつもりですわ」
深く下げられ、オールド・オスマンから見えないその顔は、笑みで歪んでいた。

329 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 23:13:41 ID:VcBOr9sA
マチルダ姉さん終わりすぎです支援

330 :へっぽこ冒険者と虚無の魔法使い:2007/08/18(土) 23:14:21 ID:wpliL220

二頭引きの馬車が、ヒースの御者とロングビル道案内で進む。
襲われた場合、素早く飛び出せるよう屋根なし幌なしの荷車のような馬車の御者席で、面倒くさそうな顔をしたヒースが黙々と手綱を握っていた。
暫く上空を飛ぶシルフィードを眺めていたが、飽きたのかキュルケはロングビルに話し掛ける。
「ミス・ロングビル。そういえば貴女はどういう経緯でオールド・オスマンの秘書になったの?」
「経緯ですか?……そうですね、貴族の名をなくし街の居酒屋で給仕をしていたところ、お客様として来たオスマン氏に誘われまして」
いきなりお尻を撫でてきたのですよ、と微笑みつつロングビルが答えた。
隣で聞いていたキュルケがきょとんとした。
「貴族の名をなくした?……差し支えなかったら、事情をお聞かせ願いたいわ」
ロングビルは微笑を浮かべるが、その顔にははっきりとした拒絶が浮かんでいた。
「いいじゃないの。教えてくださいな」
キュルケは興味津々な顔で、ロングビルににじり寄った。ルイズがそれを止めるため手を出そうとすると、イリーナが先んじてキュルケの肩を掴む。
本人は軽く掴んでいるつもりなのだろうが、かなりの力が入っており、キュルケは顔を顰める。
「駄目ですよ、キュルケさん。人が嫌がることを無理に聞いてはいけません」
「何よ、暇だからおしゃべりしようと思っただけじゃないの」
キュルケは掴まれた肩をさすると、ぶすくれて荷台の柵に寄りかかる。
「あんたの国じゃどうか知りませんけど、聞かれたくないことを、無理矢理聞き出そうとするのはトリステインじゃ恥ずべきことなのよ。
やっぱりゲルマニアは所詮成り上がりね」
ルイズがそういうと、売り言葉に買い言葉でキュルケが反発し、口喧嘩が始まった。
その様子をギーシュは苦笑しながら眺め、イリーナはおろおろと喧嘩を仲裁し、タバサは気にせず本を読んでいる。
そんな中黙々と手綱を握っていたヒースが、顔を動かさずにロングビルに質問した。
「あーミス・ロングビル。元貴族ってことはあんたもメイジなんだろ?系統と足せる数を聞いてもいいか?」
「土のラインです。その、異なる系統の場合ならば兎も角、同じ系統の場合は力量差が明白に出ますので土のトライアングルと推測されるフーケ相手には、
あまりお役に立てないとは思いますが……」
笑顔で答えるロングビルにそうかい、と返事をするとヒースはまた黙々と手綱をとり始めた。

深い森に入り、徒歩での移動を始めた一行は小道を進むと開けた場所へと出た。
中々広いその場所の真ん中にぽつんと小さな廃屋が建っている。
「わたくしが聞いた情報によれば、あの中にいるという話です」
茂みに隠れ相談をした一行は、タバサ主導の下、作戦を立てた。
簡単に言えば偵察兼囮役が小屋にいるフーケをおびき出して、フーケが出てきたところを集中攻撃で沈める。ただそれだけだ。
そしてその栄えある偵察兼囮役にはイリーナが抜擢された。
すばしっこく、近接戦闘にも長けたイリーナが最適だという満場一致の議決だ。鎧の音がするけど。
イリーナはドラゴン殺しを抜くと、軽くなった身体で小屋へ近づく。
堂々と窓から中を覗き見る様子にヒースは頭を抱えるが、フーケがいなかったのかイリーナは腕を交差させ誰もいなかったときのサインを出した。
隠れていた一行は恐る恐る近づき、タバサがドアに向け杖を一振りすると罠は無いと呟き、中へと入っていった。
キュルケにイリーナ、ルイズが続いて中に入り、ギーシュは見張りをしていると言って外に残る。
そして辺りの偵察をしてくるというロングビルをヒースは呼び止めた。
「あの、何か?」
「いやな、小屋の中にフーケがいないのならその辺りにいるかもしれないんダ。危ないかもしれないかラ、このお守りを預けよウ。
俺様が幼少のころから愛用しているお守りだ、効果はバツグンだゾ」
ヒースが怪しい発音で懐から取り出したファリスの聖印をロングビルに手渡す。苦笑しつつもロングビルはそれを受け取り、森の中へ消えていった。
「おや、ヒース。君はミス・ロングビルみたいなのが好みなのかい?」
その様子を見ていたギーシュがおどけた調子でヒースをからかう。しかしヒースはあくまで真面目な顔で呟いた。
「いや、単なる保険だ。杞憂に終わればそれでいいんだがな……」
そういうと小屋の中へ入っていく。
ギーシュは一人首を傾げた。

331 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 23:14:49 ID:ELhztOXQ
ただの一日で普通の魔術師が生涯かけても得られない全てを駆け抜けたふたりにGJ

ところで斜め上のワイルドアームズクロス書くか迷ってるんだけど、
空中艦隊VSロンバルディアのドラゴニックガンブラスターと
土くれのゴーレムVSアースガルズの対消滅バリアパンチ、
どっちがいいと思う?
あとはみんなのあんちゃん、ピンチのときは黒騎士で平気、へっちゃらッなアシュレーとか。

332 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 23:14:50 ID:1qTgpVCm
今からフーケや壷から出てくる魔神が哀れでならない支援

333 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 23:15:10 ID:Z7aJQXJi
元ネタ知らないけど、フーケが悪魔に取り付かれる→何故か駆けつけたテファの愛で自分を取り戻す。
とか?支援

334 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 23:15:14 ID:h50k2xVG
ヒースなら事情を聞けば疑う頭は持ってるはずだろうがさて支援

335 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 23:16:00 ID:VcBOr9sA
>>331
全部です。

336 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 23:16:12 ID:DWQSz3g1
真っ二つにされるために壷から出てくる魔神に支援

337 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 23:16:17 ID:s2zZWmXP
元ネタ知らないけどイリーナ ヒースでググッたら紹介サイトあった
http://fujimishobo.co.jp/sw/cnts/table/index.html

338 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 23:16:18 ID:9dGt1ere
フォーセリアの悪魔は実体を持って出てくるのが殆どだぜ支援

339 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 23:16:39 ID:EyK+R2Y3
今のイリーナならマリグドライくらいなら余裕だし
ドッペル様とか湧いてくるのかなあ

340 :へっぽこ冒険者と虚無の魔法使い:2007/08/18(土) 23:16:37 ID:wpliL220

「あっけないわね!」
ヒースが小屋に入ると、キュルケがそう叫んだ。
タバサが鉄製の壷を両手に抱えている。イリーナとルイズもどこか拍子抜けした顔だ。
「なんだなんだ。もう目的の『悪魔の壷』とやらが見つかったのか?フーケとかいう盗賊も随分まぬ……おい、なんでそれがこんなところに」
『悪魔の壷』を見たヒースが目を見開く。その顔は驚愕に染まっていた。
「どうしたんですか、ヒース兄さん。あの壷に見覚えでも?」
イリーナがきょとんとした顔でヒースを見つめる。
「見覚えも何もお前、そいつは……」
「うわあああああああああああああああ!」
突如として、外で見張りをしていたギーシュの悲鳴が響いた。
一斉にドアのほうに向くと、測ったかのようなタイミングで小屋の屋根が良い音を立てて吹き飛ぶ。
吹きさらしになったため、良く見えるようになった青空に巨大なゴーレムの姿があった。
「ゴーレム!」
キュルケが叫ぶと、タバサが素早く反応し呪文を唱えた。
巨大な竜巻が巻き起こり、ゴーレムにぶつかるがゴーレムは小揺るぎもしない。
ついでルイズ、キュルケが杖を取り出し魔法を打ち込むがルイズの爆発は表面に小さな穴を穿ったのみに留まり、キュルケの炎はゴーレムを包んだが全く効果をなさない。
「無理よこんなの!」
キュルケがまたも叫ぶ。ギーシュがワルキューレを三体作り出し突撃させたが、文字通り一蹴されている。
「退却」
タバサがそう呟く。
上空から降りてきたシルフィードのところへキュルケとタバサ、ギーシュは一目散に逃げ出した。
ヒースは“フライト”の魔法を使いふわりと空に舞い上がる。その際何度もゴーレムに魔法を使っていたルイズを抱え上げるのを忘れない。
「ちょっと!放しなさい!どこ触ってるのよ!」
「アホ、あんなもんと真正面から戦おうとするな。空からのが安全だろーが。真正面から戦うのはイリーナに任せとけ、踏み潰されるぞ」
暴れていたルイズはその正論にうぐっ、と黙った。暴れるのをやめ、ヒースの手でシルフィードまで大人しく運ばれる。
その様子を見届けたイリーナは、ドラゴン殺しを構え一度息を深く吸い込むと叫んだ。
「イリーナ・フォウリー!突貫します!!」
拳を振り上げたゴーレムへイリーナは突撃し、振り下ろされた拳へ鉄塊を正面から叩きつける。
グワラゴワラガキーン!
「はへ?」
衝突の寸前、鋼鉄へと変じたゴーレムの腕を半ばまで切り裂いた鉄塊が、無茶苦茶な音を立て半ばから折れる。
イリーナは何が起こったのかわからない、という顔でそれを見つめた。
「あ………………アホかあああああああああああああああああああああああああああ!」
ヒースが叫ぶ。シルフィードの背に跨る四人もいろんな意味で信じられないものを見た顔をしていた。
「ゴーレムの質量と鋼鉄同士が正面衝突した場合の衝撃を考えろ!昨日壁を壊すとき拳が鉄に変わったの見てなかったのかお前は!!」
「そ、そんなこと言われたってええええええええええええ!いけると思ったのにぃいいいいいいいいいい!」
半泣きになりながらイリーナは折れたドラゴン殺しを投げ捨て、デルフリンガーを抜く。
「おお!ついに俺の出番か!……出番無くていいから鞘に収めておいて!お願いだから!もう世の中飽き飽きしてたのって嘘だから!」
折れてゴーレムの腕にめり込んでいる自分より遥かに大きく分厚く重い鉄塊を見て、デルフリンガーは金具を盛大にカタカタさせて叫ぶ。
「大丈夫です!同じ轍はあんまり二度踏みません!」
「それ時々踏むってことじゃねーか!」
戦いは始まったばかりだった。

341 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 23:16:58 ID:h50k2xVG
加えれば取り憑かれたら大抵助からないのがSWのデーモン

342 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 23:17:39 ID:p6oOHsiM
悪魔の壺って魔神の無作為召喚だっけ? アザービーストやレッサーデーモン
ならともかく、グレーターデーモンが出てきたらヤバいね。

343 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 23:17:39 ID:pfukwZ5h
その代わり、能力で取り付くデーモンは少ないのがSW

344 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 23:17:56 ID:VcBOr9sA
居れたーーーー!?支援

345 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 23:18:01 ID:2qWjaYh6
というか鋼鉄の塊を半分とはいえ切り裂くんじゃねえよw

346 :へっぽこ冒険者と虚無の魔法使い:2007/08/18(土) 23:18:17 ID:wpliL220

フーケは歯噛みする。予定が狂った。
彼女は自分の魔法に絶対的な自信を持っている。別に最強だとか考えているわけではない。
ただ学院で平和に過ごしているような連中ならば、教師が数人相手でも負けないだけの自信があった。
だが今、自分が作り出した土ゴーレムと真正面から戦っている少女はなんだ?
最初にあの冗談のように大きな剣を物の見事に叩き折ったときは、思わず笑い転げるのを我慢した。
しかし、もう一本の錆びた長剣に持ち替えてから、動きが変わった。
何も先ほどより早くなったわけじゃない。
戦い方が真正面からぶつかりあう形から、動きでこちらを翻弄し的確に足を切り裂いて来るよう変化しただけだ。
その動きが、兎に角早い。鈍重なゴーレムの拳では、偶然でも起きない限りとてもじゃないが当てられるとは思えなかった。
そして事実、まったくといっていいほど掠りもしない。
当たれば倒せるのだ。どんな人間であれ、30メイルものゴーレムの拳が直撃すれば死は免れない。だが、当たらない。
ゴーレムが切り裂かれるたび再生させてはいるが、それにも限界がある。
フーケは『悪魔の壷』を諦めることも、視野に入れ始めていた。

ヒースはそんな妹分の戦いを見て、放って置いても大丈夫だと判断した。
あのゴーレムの再生力の限界がどれほどか知らないが、即席で作り上げ動かしているのだからいずれは限界が来る。
それがいつだかは分からないが、それほど長くは無いだろうから、イリーナはそのうち倒すだろう。
だが戦いに絶対は無い。鈍重とはいえその力は恐ろしく、直撃を食らえば頑丈なイリーナも一撃でぺしゃんこになる。
ゆえに、危険を少しでもさっさと減らすために彼は動いた。
「さて、ゴーレムはイリーナに任せておくとしてだ。フーケはどの辺りにいると思う?」
イリーナの戦いぶりを唖然としてみていた四人に、ヒースは尋ねた。
「へ?……そうだね、いくらトライアングルクラスといえど、それほど遠くから魔法を使えるわけじゃない。
大雑把ではあるけど指示を出す必要もあるし、近くにいるはずなんだけど……」
土系統のギーシュがその質問に答えた。彼も規模は遥かに劣るとはいえ同じゴーレムを扱うため、その辺りのことはこの場で誰よりも詳しい。
「つまりフーケはそこらへんの森の中に隠れてる、ってわけだ。それでまた質問だが、ミス・ロングビルはこの大騒ぎの中、どこにいるんだろうな?」
ヒースが肩を竦める。流石にそのような言われ方をすれば、ルイズたちもヒースが何を言いたいのか気付いた。
「ちょっと、あんたまさかミス・ロングビルを疑ってるの?彼女はオールド・オスマンの秘書よ!卑しい盗賊なわけ……」
「おかしいと思わなかったか?彼女は朝方事件に気付いたと言ってたのに、昼前には馬で四時間は掛かるこの場所に、
フーケが潜伏してるって情報を仕入れてきた。いくらなんでも早すぎる。しかも情報源は農民だ。こんな森の中に農民が何の用がある?
フーケが盗みを働いた時間とここまで来る時間を考えれば、農民は日の出前に黒いローブ姿のフーケを森の中で目撃して男だって判断したのか?」
一息でヒースが告げる。普段ふざけている、彼らしからぬ真面目な顔だった。
ルイズたちは絶句していた。言われてみれば確かに不自然な点が多い、そして盗んだものを放置してるのも考えてみればおかしかった。
「で、でも!その農民がフーケの仲間っていう可能性もあるじゃない!ほら、情報ばら撒いて混乱させるとか!」
その言葉をヒースは、かもな、と肯定した。
あれほどロングビルをフーケと決め付けているかのようなことを言っておきながら、随分とあっさりとした態度だった。
そしてヒースはぶつぶつと何度聞いても聞き慣れない、上位古代語の呪文を唱える。
「だったらもし、ミス・ロングビルがフーケじゃなかった場合、どうするの?」
キュルケが最もな疑問を一同を代表して聞いた。それに対してヒースは肩を竦める。
「そんときゃごめんなさい、って謝ればいいさ。あの辺りだ、さっきの竜巻の魔法で葉っぱ散らしてくれ」
タバサが頷き、ヒースが指差した辺りに竜巻を巻き起こし葉っぱを散らしてゆく。
二、三度そうすると、ロングビルを発見した。上空を飛ぶ五人と一匹を一瞬呆けた顔で見上げた後、背中を見せ走って逃げた。
「ほら、当たりだったろ?俺様の素晴らしい推測を褒め称えろ!はっはっはっはっは」
自慢げに笑うヒースを無視し、四人は逃げた土くれのフーケの後を追った。

347 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 23:18:27 ID:EyK+R2Y3
つうか取り憑くレベルのデーモンは高レベルしかおらんがな

348 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 23:19:51 ID:s2zZWmXP
支援

349 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 23:20:15 ID:VcBOr9sA
30mのゴーレムと渡り合うイリーナはGガン世界の住人支援

350 :へっぽこ冒険者と虚無の魔法使い:2007/08/18(土) 23:20:14 ID:wpliL220

何故ばれた。
フーケは心の底からそう思っていた。
ミス・ロングビル……自分がフーケだと気付かれたのは良い。今考えればオールド・オスマンに告げたフーケの偽目撃証言は少々無茶だ。
もし、その場で追求されていたら、割と困ったことになっていただろう。だが特に追求されることも無く通った。
そのことをひそかにほくそえんでいたが、あれは秘宝強奪という事態に冷静さを失っていたからこそ、学院に通じた。
だから冷静なものが少し考えれば不自然さに気付き、ミス・ロングビル=フーケの可能性に辿り着く。それはいい。
だが何故場所まで気付かれた?
ゴーレムを操作するために近くにいると推測は可能だろうが、森は広い。隠れるところなんて山ほどある。
しかし明らかにこの辺り、と隠れている場所がバレていた。
隠れていたことが当然と言わんばかりのあの尊大な男の顔と、本当にいたと言いたげな風竜に乗った四人を見れば嫌でも分かる。
何故こんなことに。それもこれも全てあの使い方が分からない壷が悪い。
そうでなければ使い方を知るためにわざわざこんな突発的な計画を……。
「くっ!ああもう!鬱陶しい!自然破壊ばっかりして!」
上空からファイヤーボールが飛んでくるのを樹木を盾に防ぐ。
本来メイジは空にいてもあまり役に立たない。フライを使っている最中は他の魔法が使えないからだ。
ただ騎獣すると話しは変わる。飛行を騎獣に任せるため、当然のように攻撃に防御に、魔法を使うことが出来る。
そのためフーケは先ほどから逃げるたびに竜巻で隠れ場所を散らされ、飛んでくる火球を防ぎ、前触れが無い爆発を回避することを何度も繰り返していた。
途中、眠りの雲も飛んできたが何故か不思議と眠くはならなかった。
魔法を使おうにもその暇が無い。戦いはすでにフーケの体力が尽きるか、ルイズたちの精神力が尽きるか、持久戦へと移行していた。
と、フーケは思っていた。
がしゃん、と言う金属音が突如としてフーケの進行方向に現れる。
「ちっ、あの坊やのゴーレム!」
例えドットクラスのゴーレムだとしても、多少の体術の心得程度では通用しない。
走ったまま素早く錬金を唱え、青銅の女戦士をただの土くれへと変える。これが同じ土系統における実力差の証だった。
実力が上のものはゴーレムの性能が高いだけでなく、錬金でゴーレムをあっさり破壊出来るのだから勝負にならない。
この程度なら一度に何体出てきても、上空からの攻撃を避けつつ対処することは可能だ。
フーケの誤算はたった一つ。
異世界の魔法と言う、本来想定するだけ馬鹿馬鹿しいものであった。
「今度は骨のゴーレム?」
見慣れない、骸骨のゴーレムがフーケの前に立ちはだかる。しかしゴーレムはゴーレムだ、フーケは焦らず錬金をかけた。
しかし土にならない。
「まさかわたしより強力なメイジだっていうの!?」
フーケは焦った。自分はスクウェアに近いトライアングルだという自負がある。その自分の錬金が通じないと言うことは相手はスクウェアクラスということになる。
だがギーシュ・ド・グラモンはドットであり、先ほど彼の青銅のゴーレムを土くれに変えたばかり。
他の三人は属性が違ったり、そもそも魔法が何故か爆発したりしている。
となると残る一人、あの黙ってればそこそこ美形な三白眼のメイジ。まさかあの男がスクウェアクラスの土メイジだというのか?
その疑問をゆっくりと考えている暇は、フーケには無かった。

351 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 23:20:28 ID:pfukwZ5h
>>345
知ってるか? アイアンゴーレムの防御点は14点。
ルーン付きのイリーナだと、固定ダメージで抜けるんだぜ。

352 :へっぽこ冒険者と虚無の魔法使い:2007/08/18(土) 23:21:53 ID:wpliL220
「くっ、いきなり抱きつくのは嫌われるわよ!」
骸骨のゴーレムが飛び掛ってくるのを、ギリギリで飛び退けて避ける。結果、逃げ続けていた足が止まり。
「……チェックメイト、ってところかしら?」
キュルケが微笑みながらそう言い放つ。
いつの間にか風竜から降り立ったルイズたちが、三体のワルキューレと共にフーケの四方を囲んでいた。
その光景を見て、一瞬動きが固まるフーケ。
「あっ……」
骸骨のゴーレムがフーケを羽交い絞めにする。
「どう?私の考えた作戦、上手く行ったでしょ。途中でギーシュ降ろして、上空からの魔法で誘い込んで取り囲む!
作戦っていうのは大雑把なほうが意外と成功するものなのよ!」
ルイズが自慢げに胸を張る。
「そういうものなのかい?ヒース」
「知らん」
こうして、土くれのフーケはお縄となった。

「何か急に崩れちゃいましたね。一体どうしたんでしょうか?」
「とりあえずもう少し優しく扱ってくれると、俺っち凄い嬉しいんだけどよ」
戦闘中、突如として土くれに返り、崩れたゴーレムの土に埋もれたまま、イリーナは助けを待っていた。

フーケから杖を取り上げ縄でぐるぐる巻きにし、荷台に転がして魔法学院へ帰る途中。
押し黙っていたフーケが口を開いた。
「ねぇ、なんでわたしがいる場所が的確に分かったの?」
一行は顔を見合わせ、相変わらず手綱を取っているヒースに視線を集める。
それに気付いたのか気付かなかったのか、ヒースは振り返って答えた。
「言ったろ?効果バツグンのお守りだって」
そう言ってヒースはフーケの懐に入っているファリスの聖印を取り出した。
「あ、“ロケーション”ですか、ヒース兄さん」
「うむ、一手二手先を読み対策を打っておいた俺様を褒めることを許すぞ」
はっはっは、と笑うヒースを拍手で褒めるイリーナ。二人以外はさっぱり意味が分かっていない様子だった。
「そういえば……なんでこんな良く分からないことしたの?」
キュルケが転がっているフーケに質問する。フーケは黙ってたところで意味は無いので喋った。
「盗んだはいいけど、使い方が分からなかったのよ。でも、魔法学院のものなら知っててもおかしくない。
だからゴーレムけし掛けて、命欲しさに悪魔とやらを呼び出してくれるのを期待してたんだけど……普通に負けちゃあね」
フーケが自虐的な笑みを零す。だがまだ疑問が晴れないのか、ルイズがさらに質問した。
「じゃあもし、わたし達が使い方知らなかったらどうしてたの?」
「そのときはぷちっと潰して次の連中を連れてくるまでよ。まぁ捕まった今となっては、どうでもいいことだけど」
それを聞いたルイズは顔を紅潮させ、手をフーケに向け振り上げる。が、途中でイリーナに止められた。
「駄目ですよ、私刑はいけません、邪悪です。後の処罰は法の裁きで決定させなきゃ駄目です」
そういわれ、ふんっ、とルイズは顔を背ける。魔法学院はもう目と鼻の先だった。

353 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 23:23:02 ID:9dGt1ere
やっぱりスリクラ1ゾロなヒース兄さん支援

354 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 23:23:19 ID:2qWjaYh6
ロケーションにボーンサーバント……精神点大丈夫か?

355 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 23:23:24 ID:VcBOr9sA
>>345
ゴーレムの大きさから考えると数mの大きさはある鉄塊だもんなwww

356 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 23:23:36 ID:Z7aJQXJi
そーなのかー支援

357 :へっぽこ冒険者と虚無の魔法使い:2007/08/18(土) 23:23:46 ID:wpliL220

「ふむ……ミス・ロングビルが土くれのフーケじゃったとはな……。美人だったもので、何の疑いもせずに秘書に採用してしまってたわ」
フーケを捕らえ、戻ってきた六人に学院長室で報告を受けていたオールド・オスマンはそう言ってほっほっほ、と笑い声をあげる。
「一体どこで採用されたんです?」
「街の居酒屋で給仕してるところを誘ったそうですよ」
コルベールの言葉に、ルイズが返す。
「いや、そのな。お尻を撫でても怒らないので、秘書にならないかと、ついな」
「なんで?」
照れたように告白するオールド・オスマンに、何言ってんだこの爺とばかりにコルベールは冷たい視線を向ける。
「カァーッ!」
突如、オールド・オスマンは目を目を剥いて怒鳴り、老人とは思えない迫力を発する。
とはいえ今更凄まれても威厳もへったくれもなかった。
「おまけに魔法も使えると言うもんでな」
「死んだほうがいいのでは?」
咳払いをし告げたオールド・オスマンに、ぼそりとコルベールは呟いた。
そんなコルベールにオールド・オスマンは向きなおし、重々しい、威厳の篭った口調で言った。
「今思えば、あれも魔法学院にもぐりこむ為のフーケの手じゃったに違いない。何せ何度もわたしの前にやってきて、愛想よく酒を勧める。
魔法学院学院長は男前で痺れます、その髭なんてサイコー、などと媚を売って売って売ってきおって……尻撫でても嫌な顔一つせん。
惚れてる?もしかして惚れられてる?とか思うじゃろ?なあ?ねぇ?」
必死なオールド・オスマンに何か感じるところがあったのか、コルベールは必死に肯定する。
「そ、そうですな!美人はただそれだけで、いけない魔法使いですな!」
「その通りじゃ!君は良いことをいうのぉ、コンパドール君!」
「コルベールです」
その様子をルイズたちは呆れた顔で見ていた、ヒースとギーシュは要所要所で頷いている。
生徒たちの視線に気付いたオールド・オスマンは、うおっほんと咳払いすると、真面目な顔付きをしてみせる。
「さてと、君たちはよくぞ土くれのフーケを捕らえ『悪魔の壷』を取り返してきた」
ヒースを除いた五人が誇らしげに礼をする。
「フーケは城の衛視に引き渡した。『悪魔の壷』も、無事宝物庫に再度収まった。これにて一件落着じゃ」
オールド・オスマンは生徒たちの頭を一人ずつ撫でていく。
「君たちのシュヴァリエの爵位申請を、宮廷に出そうかと思う。追って沙汰があるじゃろう。
といっても、ミス・タバサはすでにシュヴァリエの爵位を持っているから、精霊勲章の授与の申請を出そう」
「ほんとうですか?」
キュルケが驚いた声で尋ねると、オールド・オスマンは柔和な笑みを浮かべ答えた。
「ほんとじゃ。いいのじゃよ、君たちは、そのぐらいのことをしたんじゃから」
「あの、オールド・オスマン。イリーナとヒースには何もないんですか?」
浮かない顔をしていたルイズが良かったですね、と褒めてくるイリーナをみつめた。
「残念ながら、その二人は貴族ではない」
「何にもいらないですよ、私は爵位を得るために戦ったわけじゃないですから」
「俺様はもらえるものなら貰う主義だ」
そう言ったヒースの足がイリーナに踏み付けられる。

358 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 23:25:00 ID:EyK+R2Y3
そこらへんに死体が転がってるわけ無いからボーンサーバントじゃなく
ドラゴントゥースウォーリアーじゃね

359 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 23:25:06 ID:3wXM9I/M
>>351
防御点とか
原作のルールを知ってる事前提で言われても困る

360 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 23:25:35 ID:s2zZWmXP
支援

361 :へっぽこ冒険者と虚無の魔法使い:2007/08/18(土) 23:26:03 ID:wpliL220
その光景を横目に見て、ルイズは意を決したかのように口を開いた。
「オールド・オスマン、その、シュヴァリエの称号、辞退してもよろしいでしょうか?」
「ルイズ!?あんた何言ってるの!」
突然衝撃発言をしたルイズに、キュルケが信じられないものを見るかのような目を向ける。
「そうだよルイズ!君も知ってるだろう、シュヴァリエは滅多に得られるものじゃない!例え実力があっても機会に恵まれなければ手に入らないんだよ!」
考え直せ、とギーシュが諭す。
「ふむ……理由を聞いてもいいかね?」
豊かな白髭をオールド・オスマンは撫でながら、ルイズの目を真っ直ぐ見つめた。
「……フーケを捕まえるとき、私あんまり役に立ちませんでした。ゴーレムを相手にしたのはイリーナですし、隠れていたフーケを見つけたのはヒースとタバサ。
追い込むのに別に私がいなくても問題ありませんでしたし、捕まえたときも決め手はギーシュとヒースのゴーレムでした。
シュヴァリエは実力の証。だから、私はシュヴァリエを賜るときは、本当の自分の実力で掴み取りたいんです」
ルイズが声を震わせながら言った。イリーナは、感動したのか目じりに涙が溜まっている。
「……よかろう、辞退を許可する。幸いと言っていいのかどうかわからんが、まだ申請はしとらんしの」
「オールド・オスマン!」
コルベールが声をあげた。シュヴァリエの称号を辞退するなんて、彼は聞いたことが無い。
「はぁ……ヴァリエールがそういうのなら、私も辞退しますわ」
「ミス・ツェルプストー!?」
オールド・オスマンに詰め寄っていたコルベールがキュルケに顔を向ける。
「ヴァリエールがそんな殊勝な心がけをしているのに、私がシュヴァリエを賜るわけにはいきませんもの。実力でもぎ取る、というのなら私が先にもぎ取って見せるわ」
「キュルケ……あんた」
ふふん、と笑うキュルケにルイズは先ほど自分に向けられたのと同じ、信じられないものを見るかのような目を向ける。
「私もいらない」
「ミス・タバサ!?」
「やれやれ、そうすると僕も辞退しなきゃね。こんな状況で一人だけ貰ってたら、空気が読めないとか言われかねないし」
「ああ、ミスタ・グラモンまで……」
異例の事態にコルベールがはげた頭を抱える。そんな様子を見て、オールド・オスマンは実に楽しげに笑った。
「ほっほっほ、よかろう。皆の申請は一時保留と言うことにしておく、気が変わったらいつでも言いなさい」
そういってオールド・オスマンは手をぽんぽんと打った。
「さてと、今日の夜はフリッグの舞踏会じゃ。この通り『悪魔の壷』も戻ってきたし、予定通り執り行う」
あっ、とキュルケが声をあげる。
「そうでしたわ!フーケの騒ぎで忘れておりました!」
「称号や勲章を辞退したとしても、今日の舞踏会の主役は君たちじゃ。用意をしてきたまえ。せいぜい、着飾るのじゃぞ」
ルイズたちは礼をすると、ドアに向かう。
「あれ?ヒース兄さん、いかないんですか?」
「俺はちょっと用がある、先行ってろ」
そうヒースが言うと、イリーナは何のようだろう、と呟きながら部屋を出て行った。
学院長室がヒースとオールド・オスマン、コルベールの三人だけになり、オールド・オスマンはヒースに向き直る。
「さて、なにやら私に聞きたいことがおありのようじゃな」
ヒースは頷く。

362 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 23:26:50 ID:VcBOr9sA
壺の発動はなしか、残念支援

363 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 23:28:06 ID:s2zZWmXP
支援

364 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 23:28:13 ID:ugKyX/gS
支援

365 :へっぽこ冒険者と虚無の魔法使い:2007/08/18(土) 23:28:19 ID:wpliL220
「言ってごらんなさい、出来うる限り力になろう。君に爵位を授けることは出来んが、せめてものお礼じゃ」
そういうとオールド・オスマンはコルベールに退出を命じた。どんな話かと期待してたコルベールはがっくりと肩を落とし、部屋を出て行く。
「あの壷、『悪魔の壷』は俺たちの世界のマジックアイテムだ」
オスマンの目が鋭くなった。
「ふむ、俺たちの世界とな?」
「俺は、この世界の人間じゃない」
「本当かね?」
「本当だ。俺は、ルイズの召喚でイリーナが呼ばれるのを止めようとしたら、一緒に巻き込まれた身でな」
「そうじゃったか……じゃから二人呼ばれたわけじゃな」
あくまでも尊大なヒースの態度を気にすることも無く、オスマンは目を細める。
「あの『悪魔の壷』は正式名称を『悪魔召喚の壷』と言ってな。
蓋を開け合言葉を唱えると中から強力な魔法と強靭な肉体を持った魔神を無作為に呼び出す、小規模のデーモントラップ。
俺たちの世界でも、珍しく、危険なものとして扱われてる。あれをどこで手に入れたんだ?何でこっちの世界の人間が用途を知ってるかのような名前をつけた?」
鋭い目で睨むヒースにはぁ、とオールド・オスマンはため息を吐いた。
「あれを私に預けたのは、私の命の恩人じゃ」
「預けた?そいつはどうしたんだ?間違いなくそいつは俺たちと同じ世界……フォーセリアの人間だ」
「分からん。あの壷を私に預けた後、どこかへと旅立ってしまった。今から、半年ほど前の話かの」
「最近じゃねーか!」
思わずヒースが突っ込む。
「半年前、森を散策していた私は、ワイバーンに襲われた。そこを救ってくれたのが、あの『悪魔の壷』の持ち主じゃ。
彼は見たことも無い不思議なマジックアイテムを使いワイバーンを倒すと、ばったりと倒れおった。腹が減っとったらしい」
ヒースは黙って聞いている。
「私は彼を学院へ運び、手厚く看護した。単なる行き倒れじゃからすぐに回復してな、ここが魔法学院で私が学院長だと分かると一つ頼みごとをしてきた。
この壷を鉄壁で知られる宝物庫に封印してくれ、と。彼が言うには、その壷は悪魔を呼び出し、使役することを可能とする危険な壷で封印する場所を探しとったんだそうじゃ。
そうして、私に壷を預けると、いずこかへ旅立っていったのじゃ……」
ちっ、とヒースは舌打ちをする。
その人物はほぼ間違いなくフォーセリアの人間だ。向こうに戻るための手掛かりになるかもしれないというのに、今は行方知れず。
生きているのか死んでいるかも分からない。だが折角見つけた貴重な手掛かりだ、ヒースは余すことなくその人物について尋ねてみた。
「そいつの容姿は?何か特徴的なものはなかったか?あと名前」
ふむ、とオールド・オスマンは髭を撫で、少し思い出すかのように目をつぶると、ゆっくり目を開いた。
「若い青年じゃったな、結構美形の。名は……何と言っておったかのう、すまん、忘れた。
特徴的なのは……おお、そういえば彼の額に黒い水晶が埋まっておったの。そっちの世界ではそういうアクセサリーが流行っとるのか?」
ヒースは顎を落とし、同時に頭を抱えた。


366 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 23:29:09 ID:1qTgpVCm
ギーシュ倒してフーケも捕縛したから、原作終了+2000点の経験点かな支援

367 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 23:29:50 ID:p6oOHsiM
魔法王国期の人間かよ!? 支援。

368 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 23:29:54 ID:Z7aJQXJi
>>362
きっと別の機会に大活躍!でも空気を読める私はお口にジッパー。

369 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 23:29:57 ID:pfukwZ5h
魔法王国人支援

370 :へっぽこ冒険者と虚無の魔法使い:2007/08/18(土) 23:30:15 ID:wpliL220
何でそんなやつがこの世界にいるんだ!彼はそう叫びたかった。
額に埋まった黒水晶。それは無限の魔力を得た証、古代魔法王国カストゥールの残滓の証明。
当に滅びたはずの、かつて世界を支配し、一部では神々さえも超えた魔術師たち。
そう、彼らは500年以上も前に滅びたはずなのだ。無限の魔力を供給する魔力の塔の暴走と、虐げられていた蛮族たちの蜂起によって。
「ふむ、彼がどういう人物か心当たりがあるのかね?」
「ありもあり、大有りだこんちくしょう。そいつは確実に、とっくの昔に滅んだはずの王国の人間だよ」
「どういうことかの?」
ヒースは説明する、フォーセリアの成り立ちを。始原の巨人の死から始まった神々の誕生と世界創造。
神話の時代、光と闇に別れ互いに争い合い、最終的には竜王たちの炎で死した神々。
その後訪れた暗黒時代と誕生した魔法王国カストゥールの勃興。
魔力の塔崩壊によるカストゥールの最後、そうしてやってきた剣の時代……。
所々法螺が多少入り混じっていたが、その内容をオールド・オスマンは興味深そうに聞き入っている。
「つまり、あの彼は無限の魔力を得た、カストゥール終期の魔術師である、と」
「ああ、魔神が召喚されるようになったのはカストゥール終期に召喚魔術師アズナディールが魔界を発見してからだし、
魔力の塔に至っては滅びる50年程度前に作られたばっかりだ」
説明が終わりため息を吐くヒース。本当に何故とっくの昔に滅びた国の人間が生きて異世界にいるのだろうか。
その様子を見てオールド・オスマンは口を開く。
「まぁその話題はおいといて、じゃ。もう一人、フォーセリアから来た彼女、ミス・ヴァリエールの使い魔のことなんじゃが」
「あ?イリーナがどうかしたのか?」
ヒースが三白眼でオールド・オスマンは見やる。
「彼女の左手に刻まれてる使い魔のルーンの力には、気付いとるかね?」
「ああ、何かあいつが言うには武器を握ると途端力がみなぎって、身体が羽みたいに軽くなるとか……」
「あれはな、ガンダールヴの紋章と言って、かつて始祖ブリミルが使役したとされる伝説の使い魔の印じゃよ」
そういって、引き出しからコルベールのスケッチと『始祖ブリミルの使い魔たち』という題名の一冊の本を取り出し、とあるページを見せる。
そこにはスケッチと全く同じルーンがあった。
「伝説の使い魔の印?」
「そうじゃ。その伝説の使い魔はありとあらゆる武器を使いこなしたそうじゃ。千の軍勢を一人で打ち倒したと言う記述すらある」
ヒースがスケッチと本のルーンをもう一度見比べた。
「何でイリーナが伝説の使い魔なんかになったんだ?つーか何でイリーナじゃなくて俺に話す」
「彼女がガンダールヴになった理由はさっぱりわからん。おぬしに話した理由は、その、彼女ちょっとおつむ鈍そうじゃろ?」
ああ、とヒースは納得した。確かに話したところであまり理解しないだろう。

371 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 23:31:37 ID:9dGt1ere
知力10同盟を見抜かれてるぜ支援

372 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 23:31:41 ID:ugKyX/gS
支援

373 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 23:32:09 ID:EyK+R2Y3
知力まで上がらないルーンに絶望した!支援

374 :へっぽこ冒険者と虚無の魔法使い:2007/08/18(土) 23:32:11 ID:wpliL220
「まぁ物が物での、迂闊に情報が漏れるのは避けたい。君ならば信用できると思って話したわけじゃ。じゃから誰にも喋らんといてくれ。
恐らくではあるが、おぬしたちがこの世界にやってきたことと、そのガンダールヴの印は、なにか関係しているのかも知れん」
正直当てにならないと、ヒースは思った。やはりハーフェン師による救出を期待すべきなのだろうか?
「すまんの、力になれんで。ただ、これだけは言っておく。私はおぬしらの味方じゃ」
そういうとオールド・オスマンは、ヒースを抱きしめた。
「よくぞ、恩人から預かった壷を取り戻してくれた。改めて礼を言うぞ」
「礼はいいから離れろ!俺は年寄りに抱きつかれて喜ぶ趣味は無い!」
ヒースが暴れると、ほっほっほと笑いながらオールド・オスマンが離れる。
「おぬしらがどういう理屈で、こっちの世界にやってきたのか、私なりに調べるつもりじゃ。でも……」
「でも、なんだよ?」
「何も分からなくても、恨まんでくれよ。なぁに、こっちの世界も住めば都じゃ。何なら嫁さんだって探してやるわい」
ため息を吐く。ヒースは本当にこの爺は頼りになるのだろうかと思った。
「ああ、そういえば。一つ思い出したんじゃが、恩人の彼は去り際に気になることを言っておってな」
「気になること?」
「うむ、『近いうち、ハルケギニアは大きな戦乱に巻き込まれるかもしれない。許してくれ』と」
「なんだその意味深な発言は」
「わからん」
そういうと、オールド・オスマンは水パイプを銜え吹かし始めた。
もう聞くことは無いと、ヒースが部屋の外へ出ようとする。
「おおそうじゃ、ヒースクリフ君」
「なんだ、まだなんかあるのか?」
ヒースが鬱陶しげに振り向く。オールド・オスマンは好々爺な笑みを浮かべた。
「あの遠見の効果を打ち消す魔法、便利なもんじゃな」
ドアをヒースは後ろでに閉める。
「……喰えない爺だ」
そう言って、最近増えたため息をまた吐くのだった。

375 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 23:32:49 ID:VcBOr9sA
なんという古代魔法王国支援

376 :へっぽこ冒険者と虚無の魔法使い:2007/08/18(土) 23:34:20 ID:wpliL220

ヒースはパーティ会場となったアルヴィーズの食堂二階のバルコニーで、ちびちびとワインを飲んでいた。
考えることが多すぎて騒ぐ気になれなかったのだ。
バルコニーから中を見やると、キュルケが男たちに囲まれている。相変わらず大人気のようだ。
ギーシュも相変わらず女の子たちに声をかけて……あ、モンモランシーに引っ叩かれた。
そんな中タバサは一人黙々と料理と格闘している。
黒いパーティドレスを着た彼女は大変可愛らしく、何人かの男が声をかけているが、合えなく撃沈していた。
そして、その美貌を惜しげもなく晒し、パーティの話題を一手に掻っ攫っていたルイズは、その美貌にやっと気付いた男たちにダンスを申し込まれていた。
そうやって誘われることは余りなれてないようで、少々困っているのが見ていて楽しい。
やがて楽士たちにより、音楽が奏でられダンスが始まる。ルイズとキュルケは忙しそうに次々と相手を代えていた。
タバサはずっと料理と格闘を続けており、ギーシュは頬に紅葉を作りながらも、モンモランシーをダンスに誘うことに成功したらしい。
各自、それぞれパーティを楽しんでいるようだった。
「お月見ですか、ヒース兄さん」
そう声をかけられ、ヒースは振り向いた。
ヒースは、一瞬その人物が誰かと思った。肩を大きく露出させた白いイブニングドレスに腰まで届く長い栗色の髪。
普段化粧っ気ゼロのその顔には薄くおしろいが塗られ、唇には淡い色の紅が引かれている。見事に、幼い雰囲気を打ち消していた。
「……なんだイリーナか」
「なんだとは酷いですね、どうですか?この衣装」
えへへ、と笑いイリーナはくるりとターンした。ふわり、とスカートが舞い上がり膝小僧がちらりと見える。
「ふむ……馬子にも衣装といったところだな」
「もーヒース兄さん酷いー」
ぽかぽかとヒースを殴るイリーナ。効果音はぽかぽかだが実際の衝撃はどすどすである。
「ふん、しかし、ウィッグまでつけたのか。本格的だな」
「はい、ルイズがそのほうが映えるって言ったので……ヒース兄さん、どうしたんですか?何か悩み事でも?」
あっさりと見透かされ、ヒースは内心動揺する。いつも通りにしていたつもりだが、どうやらそんなことはなかったらしい。
「はっはっは、何を言ってるんだイリーナ。世の中を憂う美青年の俺様は常に悩み事を抱えているんだぞ。
お前のような脳味噌まで肉体労働と違って俺様は頭脳労働が仕事だからな」
ヒースは意識して、普段どおりに振舞う。それが成功したのか、もー!と言って力を込めイリーナはヒースの首を絞めてきた。
「がふっ……い゛、い゛り゛ーな゛。ぢがらごめるど、や゛ぶれぶ……」
っは、とした感じでイリーナは力を抜く。イリーナは小柄だ、小柄だからこそ力を込めると筋肉で一回りは大きくなる。
「そ、そうでした、危ない危ない……。もう、ヒース兄さんのせいですよ?責任とって一曲一緒に踊ってください」
ごほごほっとヒースをむせていると、イリーナがそういってきた。
「踊る?……お前ダンス踊れたっけか?」
「はい、昔少しだけお母さんに習いました」
イリーナにもそんな時期があったのかと、内心驚く。
しかし照れくさく、それを渋っていると、イリーナがニヤニヤと笑い出した。
「あーもしかしてヒース兄さん、踊れないんですか?」
「なに、失礼な。以前俺様がラムリアースで見せた見事なステップを覚えていないのか、この脳筋め」
ヒースは以前、仕事の関係で誘われた晩餐会で見事なダンスを披露した経験があった。
「じゃあ、踊ってくれますよね?」
すっ、とイリーナがヒースに手を差し出す。ヒースは暫しその手を見て迷うも、意を決し手をとった。
「了解しました、マドモアゼル」
イリーナの手を引き、ヒースはホールへ向かった。

「うぎゃー!足を何度も何度も何度も踏むなこの馬鹿ー!」
「ひーん!ごめんなさーい!」

377 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 23:35:24 ID:9dGt1ere
……先読み禁止とは分かりつつ、やっぱりあーでこうなんだろうな、と思う俺がいる。

378 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 23:35:31 ID:h50k2xVG
ヒース兄さんもこーいう風には頭回る割にリドル全然駄目なんだよね支援

379 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 23:35:55 ID:VcBOr9sA
ハルケギニアに魔神降臨?支援

380 :へっぽこ冒険者と虚無の魔法使い:2007/08/18(土) 23:36:37 ID:wpliL220


星空の下、彼は眠りから覚めた。身体が冷えたのか、震えが走る。
「ジェイナス、どうしたの?」
そんな彼の膝の上で丸まっていた、文字通り人形のように小さな少女が心配そうな顔で話しかける。
「なんでもないよミーファ。寒さで少し目が覚めてしまったようだ」
ジェイナスと呼ばれた男はそう小さな少女、ミーファに優しく語り掛ける。
「私、あっちのほうで煎じて飲むと身体が温かくなる薬草を見つけたわ、リタ」
「私も見たわ、レット。ジェイナス、ちょっと取って来るわね」
リタとレットと呼び合った、ミーファと同じく小さな少女がそういって駆け出す。
「この辺りはオーク鬼が出没するらしい、気をつけるんだよ」
はーいと、可愛らしい声がユニゾンしてジェイナスの耳に届く。
ジェイナスはそれを微笑んで見送ると、ふぅ、とため息を吐き、満天の星空を見上げた。
「どうしたの?ジェイナス。何か心配ごとでもあるの」
「いや……ただ、強行派を抑えるのもそろそろ限界だと思ってね……」
そう零すと、心配そうな顔で見つめるミーファの頭を優しく指の平で撫でる。
「とうに滅んだ国の栄光に、いまだ縋るのは、現実を認めたくないからなのかね」
額に埋め込まれた黒水晶が、二つの月の明かりに反射し、鈍く光った。


第一部〜ハルケギニアの魔法の国〜了

381 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 23:36:51 ID:ugKyX/gS
支援

382 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 23:36:58 ID:EyK+R2Y3
デーモントラップで魔神王が出てきたとかだったらいやすぎる支援

383 :へっぽこ冒険者と虚無の魔法使い:2007/08/18(土) 23:38:11 ID:wpliL220
フーケのソールゴーレム
モンスターレベル=10
知名度=10
敏捷度=4 移動速度=24
出現数=単体 出現頻度=フーケ次第
知能=命令を聞く 反応=命令による
攻撃点=腕:14(7) 打撃点=30
回避点=10(3) 防御点=6
生命点/抵抗値=100/30(23)
精神点/抵抗値= − /20(13)
特殊能力=一部魔法に耐性
     生命点再生(1ラウンド辺り20点)
     精神的な攻撃は無効
     毒、病気に冒されない
     
棲息地=フーケが作った場所
言語=なし
知覚=擬似

フーケのソールゴーレムは土で作られた身長30メートルにも及ぶ非常に巨大なゴーレムです。
巨大なため凄まじい生命力と力を誇りますが、その分動きが鈍重で材料が土なため非常に脆くもあります。
フーケの魔力が供給されている限り土の地面と接していれば強力な再生が可能です。
その際フーケは一度の再生に付き精神力を1消費します。
また、「つぶて系」「電撃系」「毒ガス系」のダメージ魔法はまったく無駄です。
その他のダメージ魔法は有効で、クリティカルも起こりえます。

384 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 23:38:13 ID:9dGt1ere
やっぱりハルキゲニア征服始めてたか。
ともあれGJ!

385 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 23:39:36 ID:N4bXpaak
投下予約、何も問題なければ10分後に投下する

386 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 23:39:58 ID:p6oOHsiM
額に水晶埋め込むと魔力は塔からの供給で無尽蔵になるけど、塔なしだと魔法
は一切行使できなくなrんだっけ?

387 :へっぽこ冒険者と虚無の魔法使い:2007/08/18(土) 23:40:05 ID:wpliL220
以上!投下したんだぜ!
ドラゴン殺しは真正面からの正面衝突でぶち折るのをやりたかった。正直すまんかった
なお、ジェイナスさんはリプレイ版、単なる変態です

誤字脱字、その他文法設定等ツッコミどころがあったらどしどしお願いします

用語解説
遠見の水晶球:マジックアイテム。遠くの情景を水晶に映す。普通のやつは一日30分が限度
ライト:古代語魔法。初歩の魔法で半径10m以内を照らす明かりを生み出す
フライト:古代語魔法。最大時速50kmで空をかっ飛ぶ
悪魔召喚の壷:マジックアイテム。分かりやすく言えば魔界に落とし穴開けて引っかかった魔神を召喚して使役する
魔力の塔:魔法装置。世界に満ちるマナを集め、額に埋め込んだ黒水晶を通して無限の魔力を供給する。塔が壊れると黒水晶埋め込んでた人は魔法使えなくなる

388 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 23:40:26 ID:pNOOdGaO
>>365
カストゥールでそんなにフレンドリーなのは……ファーラムシアか
召喚門主ヌッ殺した後、ハルケギニアに捨てに来たって所ですか
あの陛下ならいきなり行き倒れていても不自然じゃないな

389 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 23:42:42 ID:9dGt1ere
>>388
いや、クリスタニアに出てくる人だと思います。
確か秘境伝説だったかなんかで。

390 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 23:44:22 ID:cEld1Buv
                  ,. -─-、
                 〈      ヽ
                 ゙i,-‐-.、,.- '
                   }‐-、/
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                  /    !
                /    ゙,
          _,,._-‐'"      ヽ
  ,. ''"゙`ヽ , ‐,'"´, - 、ヽ  , -‐- 、 \
 i  ,⌒ y` i  (  ,ノ/  ,.',. ‐-、 ヽ \ ,. -‐''¬‐、
 ゙、 ヽ ,'⌒ヾ 、__, ニ ' ,   !i、.  l  i  ヽ,. ‐''⌒ヽ }  悪魔召喚の壷だな
  \ .Y l ヽ   ,.'"´ヽ ヽ`.‐"   /   ゙,    ノ ノ
  / ゙、. ゙'、 ゙ヽ、 ヽ__,ノ  ` ー ''_´.,    レ‐'" /
  ヽ _,.゙、 `、  ゙ - 、,,___,,,. -‐''"  `i /´ `Y´
     ヽ、 `' 、,,        ,. ‐'^ ,/ l    ノ
      \ヽ、  `゙ ─‐ '"´  ,,.‐'" ,/` ‐ ´
         ゙ '-、`_‐--- - ‐ '' ",,. ‐'"

391 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 23:45:45 ID:pNOOdGaO
>>380
……侵略要塞の方かorz


392 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 23:47:32 ID:s2zZWmXP
>>390
呼ばれて飛び出てジャジャジャジャ〜ン
アラビン・ドビン・ハゲチャビ〜ン

「カンちゃん」じゃなくて「ルイちゃん」か

393 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 23:49:29 ID:dG1fm2kD
>>390
ハックションマモノ

394 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 23:49:30 ID:VcBOr9sA
>>366
どんだけ強くなるんだwww

395 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 23:49:54 ID:utOJadaz
そろそろ支援準備かい?

396 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 23:51:01 ID:ELhztOXQ
>>335
参考にならねえw

397 :391:2007/08/18(土) 23:51:09 ID:pNOOdGaO
>>380読む前に>>388書いてたんだ……
で、そのあと>>380見て>>391書いてたら>>389で突っ込まれてたorz


398 :Zero ed una bambola:2007/08/18(土) 23:51:15 ID:N4bXpaak
Zero ed una bambola   ゼロと人形


「あんた誰?」
「えっと、どちら様ですか?」

爆炎とともに現れたのは黒髪の少女だった。年は十歳くらいだろうか?
ルイズが半睨みで尋ねると小さく微笑んだ。

「ゼロのルイズが人間を召喚したぁ!」
「女の子だぞぅ!」
「か、可愛いぞぅ。ハァハァ」
「う、うるさい!ちょ、ちょっと間違えただけよ!」

ルイズが周囲の人間と怒鳴りあう様子を眺めながら、少女は手に持つ、ヴィオラのケースに隠したAUG、突撃銃(アサルトライフル)をいつでも取り出せるよう、静かに構える。

「あの、ここはどこなんですか?たしかわたし、ローマに、マルコーさんの所に行かないといけないのに」
しかし、誰も少女の言葉には耳を貸さない。
「ミスタ・コルベール!もう一回召喚させて下さい!」
「あのー・・・」
「それはダメだ。ミス・ヴァリエール」
「聞いてますかぁー?」
話を聞いてくれない。何やら勝手に話が進んでいるではないか。どうしたものかと首を傾げて考える。そうこうしている内にどうやら話があちらでまとまったようだ。

「ねぇ」
「あ、はい。えっとお話は終わりましたか?」
「あんた感謝しなさいよね」
やっぱり話を聞いてくれない。
「貴族にこんなことされるなんて、ありえないから、感謝しなさいよね!」
貴族?五共和国派(パダーニャ)ではないことは確かなようだ。そんなことを考えていると、目前に杖が迫る。
「我が名はルイズ・ド・ラ・ヴァリエール五つの力を司るペンタゴン・・・」

―危ない―

そう思うよりも体が動く、杖を持った人物を後ろ手に組み伏せる。
それを見た周囲の生徒はドッと笑い出した。しかし、コルベールは違った。
一連の洗練された動き、間違いなく一定の訓練を受けたものだ。しかしその少女はきょとんとした表情で周囲を見回す。そのギャップに違和感を覚える。

「あ、あんた何すんのよ!どきなさい!」
「えっと、あなた悪い人ですか?」
「悪い人って何よ!わたしは貴族よ!メイジよ!」
ルイズは少女に組み伏せられたままそう吐き捨てる。しかし少女は拘束を解く気配をみせない。埒が明かない、そう判断したコルベールは少女の前に進み出る。

「あー、すまないが君、ミス・ヴァリエール、今組み伏せている彼女を放してはくれないかね」
そういってみるが、動こうとはしない。あどけない表情の下で、周囲を警戒しているようだ。
「別に君に危害を加えるつもりはないから、彼女から手を放し、話を聞いてくれないかね」
ようやくルイズは開放された。
「君はメイジの「あんた何すんのよ!」・・・・」
コルベールのセリフを遮り、ルイズは咳き込みながらも悪態をつく。
「こうなったら・・・」
ルイズは強引に唇を重ねた。
だが唇を重ねられた少女の反応は早かった。わずかな戸惑いがあるものの、先ほどのようにルイズを押さえ込む。その首をへし折らんと。



399 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 23:52:50 ID:utOJadaz
……メンテが必要な義体少女か。

400 :Zero ed una bambola:2007/08/18(土) 23:53:28 ID:N4bXpaak

ルイズの首は折られることはなかった。少女の左手の甲が激しく痛む、そして激しい嘔吐感。少女は意識を失いルイズの上に倒れこんだ。

「大丈夫かね、ミス・ヴァリエール」
「お、重い、何でこいつこんなに重いのよ」
少女の下からルイズが這い出る。
「ミス・ヴァリエール、大丈夫かね」
コルベールは尋ねる。
「何とか大丈夫です。けど・・・」
「そうか、皆先に教室に戻ってなさい」
その言葉に促され、生徒たちは学院へと帰り、辺りにはコルベール、ルイズと少女が取り残される。

「ふむ、珍しいルーンだ」
倒れた少女の手をとり呟く。
「ミス・ヴァリエール」
「は、はい」
「歩けるようだね。彼女は私が運ぼう。君はその楽器か何かのケースを持ちたまえ」
「わかりました」
コルベールは少女を魔法で運び、ルイズは少女の荷物を運ぶ。

学院への帰り道、コルベールがふと思ったことを口にする。
「小奇麗な格好をしているな。何というかまるで人形のようだ」
「人形ですか?」
「ああそうだな。すまないね、つまらないことを言って」


Episodio 0

La ragazza che fu chiamata in causa
召喚された少女




401 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 23:53:36 ID:zL5EU1zt
…まあ、治癒魔法あるしきっと大丈夫さ!! 的支援

402 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 23:53:48 ID:dG1fm2kD
怪我したら薬物投与が必要な少女たちじゃないか…

403 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 23:54:05 ID:wpliL220
薬物投与は流石にどうしようもないんじゃないか支援

404 :Zero ed una bambola:2007/08/18(土) 23:55:43 ID:N4bXpaak
Zero ed una bambola   ゼロと人形


トリステイン魔法学院にある寮の一室。ここの寮生であるルイズ・ド・ラ・ヴァリエールの部屋のベッドには彼女が召喚した少女が横たわり、夜も更けようかというころ、ようやく目を覚ます。

「やっと起きたわね」
部屋の主、ルイズは尊大に少女に声をかける。
「おはようございます」
少女はまだ覚醒しきっておらず、目をこすりながら答える。
「おはようございますじゃないわよ!あんた昼間のは何、平民が貴族にあんなことしていいと思ってんの?」
「えっと、ごめんなさい。よく覚えていないんです」
そう答えた少女にルイズはあきれかえる。
「覚えていないって、まぁいいわ。ところであんた名前は」
「はい?」
「名前よ名前。あんたの名前教えなさいよ」
「えっと、アンジェリカです」
「ふーん、じゃあアンジェって呼ぶわね」
「はい。ところであなたのお名前は何ですか?」
「わたしの名前?昼間聞いていなかったようね。光栄に思いなさいよ貴族に二度も名乗って貰えるんだから。」
そういって高らかに名乗りをあげる。

「わたしはルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール、トリステインの貴族よ!」
ルイズは『決まった!アンジェリカは賞賛の眼差しでこちらを見てるに違いない』そう思っていたが、
「はい、ルイズちゃんですね」
現実は違う、感情の起伏がないような、機械的に微笑を浮かべていた。
「ルイズちゃんって何よ!ともかくあんたはわたしの使い魔なんだからね!わかった?」
「はい、わかりましたルイズちゃん。あの質問があるんですけど」
「質問?何よ、言ってみなさい」
「貴族とか使い魔とかって何ですか?」
「貴族も使い魔も知らない、メイジって言葉も知らない?」
ルイズの問いにアンジェリカは知らないと答える。

「まったく、貴族もメイジも使い魔を知らないなんてどこから来たのよ」
「イタリアから来ました。ところでここはどこなんですか?」
「ここはかの高名なトリステイン魔法学院よ。そんなことも知らないなんて、イタリアってどんだけ田舎なのよ」
「まほーがくいん?」
「そう、魔法学院。今日からあんたはわたしの使い魔になってもらうからね。使い魔の仕事については・・・」
「あの、ルイズちゃん」
ルイズの説明を遮って、アンジェリカが喋る。
「わたし、マルコーさんの所に行かないといけないの。どうやったらローマに帰れますか?」
「無理よ、『サモン・サーヴァント』は呼び出すだけ、元の場所に帰す魔法はないのよ」
「よく・・・わかりません」
「だからどうやったらそのイタリアとかいう場所に帰れるか知らないって言ってるの!」
「そんな、じゃあ・・・!?」
アンジェリカがルイズに詰め寄ろうとすると、彼女の左手に刻まれたルーンが熱を帯び、彼女に植え付けられた条件付けを侵食する。

―ルイズ・ド・ラ・ヴァリエールの使い魔になれ―

アンジェリカの条件付けは上書きされた。


405 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 23:56:03 ID:utOJadaz
薬物とかの話は置いておくにしてもギーシュの命が今度こそ危ない気がするんですが。
彼女たちそこらへんの手加減知らなさそうだしさ。
このスレが始まって二人目の死亡ギーシュが生まれそうで怖い。

406 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 23:56:11 ID:s2zZWmXP
楽器持ってる人形みたいな少女か
金糸雀かと思ったけど違うっぽいな

407 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 23:56:32 ID:QcmiXMf0
GGG支援

408 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 23:57:06 ID:zL5EU1zt
ちなみに女性同士でもフラテッロでいいんでしょうか的乙

409 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 23:57:15 ID:ugKyX/gS
支援

410 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 23:57:22 ID:VcBOr9sA
ルーンの洗脳キターーー!支援

411 :Zero ed una bambola:2007/08/18(土) 23:57:38 ID:N4bXpaak
ルイズは突然雰囲気が変わったアンジェリカに慌てて声をかける。
「ちょ、ちょっとアンジェ、大丈夫なの?」

「はい、大丈夫ですルイズちゃん。じゃあ、わたしはルイズちゃんの使い魔になればいいんですね」
「そ、そうよ。でもあんた秘薬とか探したり、わたしを守ったりするのは無理そうだから・・・」
ルイズは従順になったアンジェリカに驚きながら、一人で呟く。
「ルイズちゃん、どうしたんです?」
「何でもないわ。そうね、あなたにできる仕事といったら、掃除に洗濯、あとはその他雑用ってとこかしら。できるわよね?」
「はい、そのくらい公社でもやってましたから」
公社とは何だろうか、疑問に思ったがまた後で聞けばいい、ルイズはそう判断した。そうだ、大事なことを忘れていたと、アンジェリカに一つだけ言っておかないと。
「ねぇ、アンジェ。さっきからルイズちゃん、ルイズちゃんって、少し馴れ馴れしいわよ。ちゃんとご主人様とかルイズ様とかにしなさいよ」
「はい、わかりましたルイズさん」
大して変わってない気がするが、これ以上は何を言っても無駄かも、そう思い話を打ち切る。

「しゃっべたら眠くなってきたわ」
じゃあアンジェは床で寝なさい、そう言おうとしてさっきまでアンジェをベッドに寝かしていたのを思い出す。いまさら床に寝ろなんて言えない。
ルイズはネグリジェをアンジェに投げ渡す。
「ちょっと大きいかもしれないけど、それに着替えなさい」
そういうとルイズもネグリジェに着替える。

「着替えた?じゃあ今日は一緒のベッドで寝るのを許して上げる。か、感謝しなさいよね!」
「ルイズさん!ルイズさん!」
アンジェリカが名にやら興奮している。
「何?どうしたのよ」
「見て下さい、月!月が二つあります」
「それがどうしたのよ」
「トリステインでは二つ月があるんですね。イタリアでは一つしか見えませんでした」

まだまだ問題が山積しているようだ。

しかし、ルイズは睡魔に負け、早々に眠りについてしまった。

「あれ?ルイズさんもう寝ちゃったんですか?じゃあ私も寝ちゃいます。お休みなさい」




Episodio1

Il mio nome e Anjelica
私の名前はアンジェリカ

412 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 23:57:49 ID:wpliL220
>>405
流石に小さな女の子に決闘挑まないとは思うけど別の方向でやばいな支援

413 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 23:57:54 ID:c+Q2sQNI
BOFの人、へっぽこ冒険者の人、ガンスリンガーガールの人、みんなGJ!
>>261
遅レスだけど一番は騎竜にまたがってルイズを庇った人のつもりだった。
ガリア王の人は下手に囁きを受けると逆に世界の護り手とかに覚醒しそうだったモンで。

414 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 23:58:11 ID:dG1fm2kD
げぇー!アンジェー!?

415 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 23:58:49 ID:htTaJutN
楽器ケースの中はやはりアサルトライフル辺りの火気か支援

416 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 23:59:04 ID:utOJadaz
T−800、ブラックアウト、そしてアンジェリカ……このスレにおけるガンダールヴのルーンのメカへの侵蝕率は異常。
無事なのはゼロぐらいじゃないか……?

417 :Zero ed una bambola:2007/08/18(土) 23:59:47 ID:N4bXpaak
以上で投下完了

見ての通りガンスリのアンジェリカです

マッタリ書いていくつもりです

418 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 00:00:21 ID:TDsT89O+
銃器を武器にするタイプの人なら弾切れすると弱くなっちゃうな

419 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 00:00:35 ID:utOJadaz
あ、アンジェリカはメカじゃないか……すまんかった支援

420 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 00:01:22 ID:ygMUdDcF


しかし体調不良の子を選ぶとは…何と言うドS

421 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 00:01:44 ID:cVOCWYbU
なんだろう、既に原作のどのエピソードまでアンジェが『もつ』のかっていう別のドキドキが・・・orz

422 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 00:02:10 ID:dG1fm2kD
>>418
公社の義体は戦闘訓練積んでるからナイフとか使った近接戦闘もできるけど…
デッドエンドしか予想できないのは何故?

423 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 00:02:17 ID:S1RPBhKw
黒い月召喚

424 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 00:02:57 ID:e/bMOTso
メカ少女で真っ先にパッパラ隊の連中が浮かぶ俺は異端なのか?

425 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 00:03:41 ID:e+2AWDeD
投下OK?
予約があるなら明日にするよ

426 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 00:04:26 ID:/7aHdr7f
無いはず

427 :ダブルクロス ゼロ:2007/08/19(日) 00:04:30 ID:H2HNi87A
投下しても大丈夫かしら、かしら?

428 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 00:04:41 ID:ImWFi35+
GJ
しかし、もともと洗脳されてる子をさらに洗脳するとは…。
なんというドS。

429 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 00:05:06 ID:utOJadaz
>>425
おそらくない。
そして投下ダメと言われたらどうするんだ、『投下する』ならOK。

430 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 00:05:18 ID:DWb42PQr
モンレベ10で防御点6は低くね
基本最低値が10になるはずだが

431 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 00:05:48 ID:1qTgpVCm
現予約
425→ダブクロかな

432 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 00:06:00 ID:cVOCWYbU
それをみて「あれ、なんでとびかげがメカ?」とか浮かんだ俺よりましだ
・・・とびかげが召還されてもキースとかと同じノリにしかならんな

433 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 00:06:11 ID:utOJadaz
予約状況

>>425氏→ダブゼロ氏

今日も卓ゲ系が豊作か。

434 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 00:06:25 ID:FaF6xIW3
>>427
お先どぞ

435 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 00:06:57 ID:nX3kzKQ6
卓ゲいーじゃん!
どんと来い!!

436 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 00:08:12 ID:TDsT89O+
>>358
ドラゴントゥースウォリアーと聞くとドラゴングリースウォリアーの方を思い出してしまう俺
カストゥール帝国じゃなくてカスフォール帝国の方とか
ファリスじゃなくてフォレスの方とか

437 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 00:08:35 ID:DWb42PQr
>>383
どう考えても世界滅亡です\(^o^)/

438 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 00:08:39 ID:0Dq/Y9tN
黒い月召喚したらまちがいなく世界が滅ぶ

439 :ダブルクロス ゼロ 1/7:2007/08/19(日) 00:09:24 ID:H2HNi87A
えっと、ではお先に投下させていただきます。

 例えばの話なのだが、もし人間の約二倍近くの圧縮した土くれが直撃したのならば、人体はどうなってしまうだろうか。
 しかもただぶつかったわけではなく、時速数十キロの速度でぶつかれば、である。
 その衝撃は体中を伝い、圧倒的な威力を持って人体を砕くだろう。
 それだけではなく、その身は宙に躍らされる。その後に落下し、また体に衝撃を受ける。
 そんなものを人間が喰らったのならば――簡単に死んでしまうだろう。

 その簡単に死んでしまうような一撃を高崎隼人は喰らった。自身の主であるルイズを庇い、土くれのゴーレムの一撃を受け、吹っ飛び壁に激突した。
 壁の瓦礫ががらがらと隼人の上にかぶさる。土煙の中、かろうじて瓦礫を逃れたのはデルフリンガーと、それを握る隼人の右腕だけであった。
 隼人は死んだ。これは覆せない事実であり、瓦礫の下に眠る彼の体は、まるで原型をとどめないミンチのようなものになっているだろう。
 だがしかし、彼の相棒たるデルフリンガーは叫んだ。

「起きろ相棒! 嬢ちゃんがあぶねぇ!」

 死人に鞭打つような発言であり、事実死人と化した隼人に対しては意味のない言葉だ。
 だがその直後、隼人の死体に被さっていた瓦礫が押しのけられた。

「わかってる! まだ一回だ!」

 そういった彼の体はボロボロ――ではなかった。服装のみがところどころ破け、血に塗れていたが、隼人自体はまったくの無傷である。
 いや、彼の左腕はまだ砕けている。だが隼人が意識せずとも、異様な音をたてて左腕は内部から完全に再生した。
 確かめるように握りこむ必要すらない。隼人の五体は完全に潰され、彼の心臓は動くことをやめたが、レネゲイドウィルスによって完璧に再生されていた。
 これがオーヴァードの力の一つでもあり、化け物と由来される意味の一つでもある。
 再びデルフリンガーを握りこむ隼人に声がかかる。

「無茶はすんなよ相棒! もう100%は超えてると見とけ!」

 その言葉に隼人は自身の胸に手を当てた。そうすると掴めるわけでもないが、体内を流れるレネゲイドの流れを把握できるような感覚がある。
 確かに今レネゲイドウィルスは全身に行き渡っている。この状況でリザレクトしようとするならば、隼人の意識はレネゲイドによる力に飲まれ、ジャームと化すだろう。
 故にもう安易に死ぬわけにはいかない。
 しかし、全身に行き渡るレネゲイドウィルスに隼人は口元を歪めた。
 確かにこの状況ならば簡単にリザレクト――肉体蘇生、復元を行うことは出来ない。だが、レネゲイドウィルスが体中を行き渡っているため、オーヴァードとしての力を殊更に発揮することが出来るのだ。
 しかし、と隼人は驚いた様子でデルフを見た。

「何でわかるんだ? そんなのが」

 隼人とて歴戦の戦士である。オーヴァードに成り立てならば漠然とした感覚のみで。
 UGNとして戦った隼人には、さらに知識を持ってして自身の中のレネゲイドウィルスの侵食率を知ることが出来る。
 だがデルフはオーヴァードではなく、そして人でもない。喋ることの出来る魔法の剣だ。
 それが何故? と問うと、デルフは金属をかちかちと鳴らして言った。

「握ってる人間の中身くれぇ簡単にわからぁ!」

 成る程。そういえば握ったときには人ではないとすぐに判断されていた。

「それより相棒! やべぇぞ。だべってる場合じゃねぇ!」
「――ああ!」

 土煙の中で隼人は視線を動かす。今、へたり込んだルイズの頭上から巨大な拳が迫ろうとしている。
 遠い、だが届かないわけではない。
 何故ならば彼の身はハヌマーンと分類されるシンドロームを持っている。

440 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 00:09:41 ID:DWb42PQr
>>436
ダラリス様やライリー様!

441 :432:2007/08/19(日) 00:10:09 ID:cVOCWYbU
432は>>424へのレス


>>430
10なのは生命点と再生能力のせいだろう
攻撃点や回避点も低いし、20点回復とかシャレにもならん
むしろ(多分)ファイター0のサイトが一応ダメージ入れれるんだからもっと防御点低くて、イリーナの攻撃に耐えるために回復能力上げてもいいかな、と思った

442 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 00:10:31 ID:ShMJRrOK
リザレクト支援

443 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 00:10:32 ID:/7aHdr7f
>>438
衛星軌道まで行く技術がないからずっと黒い月のターン!だな。

444 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 00:10:40 ID:buVMRRCV
支援「¥

445 :ダブルクロス ゼロ 2/7:2007/08/19(日) 00:11:02 ID:H2HNi87A

「デルフ!」
「応よ!」

 吼える。叫ぶ。一瞬にしてデルフの中に力が宿る。それはすべてを結晶化させる力。
 同時に隼人の中に力が宿る。レネゲイドウィルスが活性化し、体中が燃えるような熱に囚われる。
 だがそれは幻想だ。それでも隼人は体が、心臓が燃え上がるのを感じた。
 左手のルーンも輝くが、それを意識的に封じ込める。ダインスレイフの力も、使わない。同時に発動させると一体どうなるのか不確かなのだ。
 双方ともに力を上昇させ、さらに武器の繰り方を最適化させる。
 ともすれば溢れ、暴れそうな力を押さえつけながら、隼人は疾走した。

 眼前ではルイズに拳が迫っている。彼女はまだ中空を見て呆然としている。もし彼女にまともな思考が残っていれば、避けようとするだろう。
 少しだけ苦笑。すぐさま口元を引き締め、隼人は迫りくるゴーレムの拳を切り裂いた。




   ダブルクロス ゼロ 9




 銀光一閃とはまさにこのことを言うべきか。
 見事断たれたゴーレムの断面はすぐさま結晶のように砕け散り、本来ならありえぬであろう崩壊をした。
 大地をかみ締め、未だへたり込むルイズの前に立ちハヤトは剣先をゴーレムに向け、構える。
 生きているハヤトを見ても、ルイズは呆然としていた。生きているなどと、逆に信じられないというのが現状である。
 だがしかし彼は立っていた。ルイズの目の前に、彼女を守るように。
 なんとか震える足を立ち上がらせ、ルイズは彼の表情を見る。
 その表情には一分の隙も見当たらない。きりきりと張り詰める弓の弦のように、隼人は身をひねらせる。

「ルイズ! って、ダーリンまで!? ちょっと、無事だったの!?」

 と、後ろから風圧とともに声がかかる。仰ぎ見ればそこに幼生とはいえ巨体ともいえるウィンドドラゴンの姿があった。
 そのドラゴン、シルフィードの上には二人の少女の姿見える。いけ好かないライバルの家の女と、そしてルイズにとってはある程度顔見知りの少女。

「――キュルケ! タバサ!」

 そこでやっとルイズは声を出すことが出来た。声を出してから、自分の喉が想像以上にかすれていることに気づく。
 あの一瞬でそこまで喉が渇いたのか、と自問する。同時に背中に流れる冷たい汗に身を震わせた。
 今更になって死に直面した恐怖がルイズを覆う。だがいつもとは違いどこか心配そうな顔をしているキュルケと、少し焦った様子のタバサ。そして彼女の使い魔たるハヤトを見て、ルイズの心は平静を取り戻した。
 未だ彼女の傍にはゴーレムがいる。おそらくは土くれのフーケもいるだろう。
 ルイズは意を決したように、使い魔の名を呼んだ。

「ハヤト!」
「言いたいことは山ほどあるが、後だ! どうする!?」
「ここは引いたほうがいいと思うぜぇ嬢ちゃん」

 打てば響くように返答が返ってくる。それを聞いてルイズはやっと安堵した。ハヤトは生きている。
 しかしデルフの発言には彼女は頷けない。何故ならばルイズは――

「ちょっと、引かないとか言うつもりじゃないでしょうね、ルイズ」
「当たり前よ!」
「――〜〜! 馬鹿なこと言わないでゼロのルイズ。あんな目にあっといてまだやるつもり!?」


446 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 00:11:52 ID:DWb42PQr
>>441
納得、特殊能力見てなかった
確かにこれはきついなw

447 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 00:11:52 ID:de0JxuSA
>424
そこでオートマティックレディの、しかもしたっぱズを思い出すのは俺だけだろう

そしてダブルクロス支援

448 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 00:12:35 ID:ShMJRrOK
ガンダールヴ+ダインスレフは後々のお楽しみって事か支援

449 :ダブルクロス ゼロ 3/7:2007/08/19(日) 00:12:40 ID:H2HNi87A
呆れるように、そして怒るようにキュルケは頭に手を当てた。

 まったく、この馬鹿のルイズ! 魔法も使えないのに、気位と度胸だけは立派なものだわ!

 だが、それこそがルイズに見ている、一種の憧れにも似た光であることをキュルケは知っていた。だからこそ皮肉も口にする。
 簡単に折れることのないゼロのルイズ。もし彼女が魔法を使えるというのならば、きっと好敵手となりうるだろう。
 だからキュルケはルイズを馬鹿にする。いつかゼロから脱却してもらうために。

 しかしここで死なれては元も子もないのだ。嫌いだが、死んでしまえ、と思うほどではない。
 その意見にはキュルケの友人であるタバサも同意見のようだ。シルフィードの背を叩きながら、

「乗って」

 とルイズに語りかける。
 しかしその言葉にも、ルイズは首を振った。無論、横に。

「引けないのよ」

 繰り返すようにルイズは言う。
 それを見て、キュルケは聞きなさい、と前置きをおいてから続けた。

「馬鹿ルイズ。あんた、魔法もろくに使えないのに――」


「魔法を使えるから、貴族というわけではないわ」


 驚くほどにまっすぐな瞳で、ルイズはキュルケを見た。

 それを見て、キュルケは逸らせない、逸らさない。同じように瞳に力をいれ、ルイズを見つめた。そうしないと、彼女の目に魅入られると思ったから。
 ルイズもまた、逸らさなかった。だが彼女の後ろで小さく笑う声が聞こえたので、彼女はさらに背筋を伸ばした。その笑い声は決して馬鹿にするものではないと知っていたからだ。
 互いの意地が通るまで、じっと見詰め合う二人。しかしそんな猶予をゴーレムがくれるはずもない。

「散るぞ!」
「飛ぶ」

 ハヤトとタバサの言葉は同時に。
 ハヤトはルイズを抱え、タバサはシルフィードに命令を下し、一瞬でその場から離れた。
 直後、ゴーレムの左の拳が大地に突き刺さる。
 それを見てルイズは身を縮ませた。今、自分を抱えている青年はあの一撃を受け、それでも立ち上がり自分を守るようにゴーレムに立ちふさがったのだ。

 自身を抱える腕の、破けた服をきゅっと握る。気恥ずかしくなって、ルイズは視線をさ迷わせた。


 そして、ハヤトに抱えられながらもルイズは見た。
 ゴーレムの巨体に飛び移り、そのまま飛ぶように肩口まで行く黒いフードの陰を。
 見つけた瞬間、知らずのうちにルイズは叫んだ。


「土くれのフーケ!!」


  ・  ・


「こいつが破壊の杖かい」

 サイズの割りには軽い箱を抱え、フーケは呟いた。

450 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 00:13:24 ID:buVMRRCV
支援

451 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 00:13:54 ID:FEDHHIF+
マンキンとか面白そうだ

452 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 00:14:15 ID:ShMJRrOK
サイズの割りには“軽い”箱? 支援

453 :ダブルクロス ゼロ 4/7:2007/08/19(日) 00:14:25 ID:H2HNi87A
 空っぽなのかと邪推もしたが、中身はしっかりと入っていた。奇妙な鉄の筒である。
 見た感じは「鉄の筒」なのだが、何故これが杖なのだろうか、とフーケは考える。
 このサイズだとしたら、もしや巨人のようなメイジが振るう杖なのやもしれぬ。しかしそれだけなら保管されるほどにはならないだろう。
 ワイバーンすら吹き飛ばす威力。この筒に見える杖は、一体どのような威力なのだろうか。
 それを想像してフーケは下唇を舐めた。まぁ、自身で使うよりは売ったほうが金になるだろうが。
 さっさと戻ろう、とフーケは踵を返す。外からは轟音が聞こえる。予想より早いが、追っ手が来たようだ。
 しかし教員ではないだろう。おそらくは学生。死んでいたら悪いね、と少しだけロングビルの顔に戻ったフーケは、振り払うように頭を振った。

 長い髪がローブからもれる。苦労しながらそれを戻していると、ふと目に付くものがあった。
 よくよく見れば、破壊の杖の入った箱の後ろに、隠すように小さな箱がおいてあった。
 予想外のお宝の臭いがする。フーケは笑いながら箱を手に取った。
 鍵はないが、厳重に封をされている。何だろうねぇ、と思い軽く振ってみると、入れ物に入った液体が鳴らすような音が聞こえる。
 となれば秘薬か何かの類か。そこまで考えて、フーケの頭の中にバーコードが浮かんだ。
 正しく言うのならばそのバーコードが発した台詞にある。ちなみに彼女の場合、バーコード、ないし若禿とはコルベールを指す。

 ――宝物庫にはもう一つ、あれですな。悪魔の秘薬というものがあると、漏らしていらっしゃいましたね。

 それはきっと偶然だったのだろう。オールド・オスマンの零した言葉を、コルベールは偶然にも聞いたのだ。
 しかし悪魔の秘薬とは、随分とまんまのものではないか、とフーケは思う。

 悪魔の秘薬。単純に考えるのならば、何かしらの副作用効果を持つ、強力な薬。
 副作用が何かはわからないが、得られる力といえば、魔法の威力か、身体能力か。どちらにしよ副作用が恐ろしいのは変わらない。

 咄嗟のブースターとしては使えるかもしれない。
 とも思ったが、フーケは何故か使う気になれない。何故ならば頭にコルベールの言葉がこびりついているからだ。

 ――しかし結局、宝物庫にそのようなアイテムがあるなどという事実はありません。余程怖ろしい効果を持った秘薬なのでしょうね。

 目録にも残らず、酒を飲んだオールド・オスマンがやっと一言漏らしただけの秘薬。
 ただの身体強化、魔法力強化では利かない何かが、この薬にはあるのかもしれない。
 そう考えると、破壊の杖以上の魅力がその秘薬の後ろに見えてくる。フーケはローブの中に秘薬の入っているであろう箱を放り込んだ。
 そうしたのならば最早この場に用はない。フーケは素早く宝物庫の外へと躍り出た。

 はたして目に映ったのは、簡単に切り裂かれる己がゴーレムの右腕であった。

 驚愕に目を見開いたが、それで止まってしまっては致命傷となる。
 歴戦のメイジ、というよりは盗賊としての勘が、動け、動けと告げていた。すぐさまゴーレムに左腕を振り落とす命令を下し、フーケはゴーレムに向かって走り始めた。

 ゴーレムの左腕が振り下ろされる。同時に土煙が辺りを覆う。
 この隙だ。フーケは即座にゴーレムに飛び乗り、はねるように肩口まで跳んだ。
 一息をつきながら、このまま予定通り学院の外へと逃げ出す算段を――


「土くれのフーケ!!」


 ――声をかけられた瞬間に少し転びそうになったのは一生の秘密である。
 ともあれ、ゴーレムの肩口に手をかけ、フーケは振り向いた。視線の先には先ほどゴーレムを切り裂いた男と、男に抱えられたピンク色の髪が見えた。
 名前は――と、ロングビルだったころの記憶をあさる。出てきたのは、魔法を成功させることの出来ない、ゼロのルイズという少女であった。
 そして、そう。あの男だ。
 今彼女を抱えている男こそが、フーケにとって恐るべき対象の一つでもある。

454 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 00:15:27 ID:KyREVPCz
デルフ便利だな支援

455 :ダブルクロス ゼロ 5/7:2007/08/19(日) 00:15:28 ID:H2HNi87A


 ゼロのルイズが召喚した使い魔。結局は男の平民ということで彼女は馬鹿にされ続けたが、しかしギーシュとの決闘でそのイメージは一掃された。
 なんとギーシュのゴーレムを、まるで「魔法のように」切り裂き、砕いたのだ。

 それを見てフーケは、そのときのロングビルは悲鳴を上げそうになった。
 何故ならば彼女はそれを、見たことがあったから。

 必死の覚悟と意思でその悲鳴を噛み殺す。
 しかし、いや、馬鹿な。
 フーケは思考し、そして彼を、ゼロのルイズの使い魔、タカサキハヤトを警戒するようになった。
 あの剣にかかってはいかにゴーレムであろうとも、結晶のように砕かれる。それに彼女は見たことがある。鉄であろうとも簡単に切り裂いた、その剣技を。


 先ほどの光景を見る限り、同一人物という可能性は高い。しかしあの時、奴はなんと名乗ったか。

(確か――ダインスレイフ)

 男の名前はタカサキハヤト。同じ剣を使うが、おそらくは同一人物ではあるまい。何より、纏う空気が違いすぎる。第一獲物が違う。
 最近のことだからという理由だけではないが、フーケは覚えている。あのダインスレイフを名乗る男は、いつでも、何処からか漆黒の大剣を取り出し、それを使っていた。
 魔法を使ってるわけでもないのに、と疑問に思ったが、あの空気当てられて、そんなことはまともに考えられなくなったのも、フーケにとっては苦い思い出である。

 それはさておいて、これ以上あの男に追われるのは少々分が悪いだろう。
 あのハヤトという使い魔がダインスレイフと同じならば、自身のゴーレムでは相手に仕切れない。相性が悪すぎるのだ。
 なまじ粘って戦っても足を止められていては、すぐに他のメイジもやってきてしまう。そうなれば逃げ切れる自信はない。

 ――しかしダインスレイフと同じならば、奴用にとっておいた策が使える筈だ。

 フーケは再び杖を振るう。
 思考が回転し、そして体はそれについていく。そしてフーケ自身もそれを自覚し、その力を振るう。
 やはり彼女は絶好調であった。


  ・  ・


 ルイズが叫ぶのと同時に、隼人も視線をルイズに合わせて向けていた。
 視線の先には一人のローブを被った人物がいた。背格好から性別を判断しようと思ったが、思ったよりもローブを重ねてきているらしい。
 夜色のローブは日中の間、太陽の下に映えるが、一度森などに逃げられては、魔法を使い逃げられる可能性が高いだろう。
 捕まえるのならばこの状況だけだ。逃がすわけにはいかないと、隼人は疾走する。

「ルイズ! 抱えたままだときつい! 少し離れるぞ!」
「――任せるわよ! ハヤト!」

 よしきた、と隼人は頷き、距離を取ろうとした――が、その前に、肥大化した拳が隼人達に迫っていた。
 なんだ、と唸る前に横っ飛びで回避する。
 その際、ギャブッ!? と舌を噛んだような声が聞こえたが、隼人は黙殺した。
 舌打ちをして、視線を横にやる、やたらと大きく見える腕は再び振り上げられ、隼人達を狙う。

「ヒャ、ヒャヤト! ひた、かんら!!」

 ルイズが涙目になって抗議する、が、隼人の視線は再び振り上げられた拳に向けられていた。
 両足に力を込めながら、タイミングをはかる。

「悪い、けど、ちとやばい、ぞ!」

456 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 00:16:24 ID:ShMJRrOK
液体……まさか対象をオーヴァード化させるアレですか支援

457 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 00:16:34 ID:buVMRRCV
支援

458 :ダブルクロス ゼロ 6/7:2007/08/19(日) 00:17:11 ID:H2HNi87A
「ふぎゃっ!?」

 再び振り下ろされた拳を回避する。抗議の声を上げようとしていたルイズは再び舌を噛んだ。

「ひた、ひたひ……っ」
「相棒! さっきみたいに斬っちまえ! そっから間合いをつけるんだ!」

 ルイズの悲鳴に近い言葉に被せるように、デルフが叫ぶ。
 デルフの言葉を聴いた瞬間、頭の中に「拳を切り裂き、一気に上にいるであろうフーケに接近して切りつける」道が見えた。
 その事にぎょっとしてから、隼人は頭を振った。

(考えるのは後だ! 今は振るう!)

 ハヌマーンの力の中に、ライトスピードと呼ばれる力がある。
 その力は、僅か一瞬の間に高速で体を動かすことの出来る、人体としての限界を超えた能力である。
 隼人の力で説明するのならば、敵を切り裂く一太刀に合わせ、既に二太刀目にて切り裂いている、といえばわかりやすいだろうか。

 その力を使えば、拳を切り裂き、その先のフーケとやらを切り裂くことも可能だろう。
 しかしその分レネゲイドウィルスの侵食状況は跳ね上がる。その悪条件を飲んででも、得られる結果は大きい。
 デルフの言葉によりより明確に作られた道を頭の中でなぞる。ルイズを抱えていてもいけるはずだ、と、両足に、そして両腕に力を込める。
 肥大化した拳が振り下ろされるのを見据え、隼人はデルフを強く握り締めた。


 もしこのとき隼人がフーケの表情を見ることが出来たのならば、咄嗟に避けることを選択しただろう。
 フーケの口元は、まるで悪戯に成功した子供のように歪んでいた。


 ――瞬間、拳と思われたそれは一瞬にして単なる土へと変化した。

「んな!?」

 土に変じたものは斬れない。というより、斬ったところで意味はない。
 ゴーレムのように形として成り立っていれば、切り裂き除けてしまうことも可能ではある。
 だがただの土が上から降ってくるのならば、例え切り裂いたところで上からさらに土が積もるだけである。
 この土の量が少なければすぐさま突撃すればいいのだが、わざわざ肥大化までさせていた、巨大な拳の元である。その土の量は相当なものであった。
 デルフを不用意に突っ込ませるわけにもいかず、咄嗟にルイズを覆うように体を動かす。
 ちらりと上を見れば、視界に映ったのは土のみ。その土の間からも空の色は伺えない。

(すんげぇ重そう)

 覚悟を決めて腹に力を入れる。


 次の瞬間、隼人の上から大量の土が降りかかった。


  ・  ・


「ああ! ちょっと、埋まっちゃったじゃない!」

459 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 00:17:49 ID:ShMJRrOK
フーケ、真神と遭った事あるのか支援

460 :ダブルクロス ゼロ 6/7:2007/08/19(日) 00:18:24 ID:H2HNi87A
 その様子を上空から見ていたキュルケは額から汗を流した。
 彼女たちとて何もしていなかったわけではない。魔法を使っても致命傷にはならない。ならばフーケを狙うしかあるまいと、上空を旋回していたのだ。
 ゴーレムの肩口にたったフーケらしき人物は、どうやら積極的にハヤトを狙っているようだ。ならばその隙に、と思ったところで、あれである。
 ハヤトたちが埋まったのを見て、フーケらしき人物は満足そうに頷き、ゴーレムに命令を下した。
 ゴーレムはその命令を受けて歩き始める。どうやら、このまま逃げるようだ。

「タバサ!」

 追いかけましょう、という意味を込めて、シルフィードを繰るタバサを見つめる。
 だがその言葉に、タバサはふるふると首を横に振った。首を振ってから、指を地面に向ける。

「助けないと」

 その指の先に視線を向ければ、土がこんもりと盛り上がった部分が見える。先ほどフーケのゴーレムが拳を振り下ろした場所であり、ルイズとハヤトがいるであろう場所だ。
 それを見てキュルケは額に手を当ててため息をつく。

「そうね……」

 恨めしげに立ち去るゴーレムを睨み付ける。森に入る手前で、ゴーレムは単なる土くれと化した。


 こうして、土くれのフーケはまんまと逃げ去ったのであった。


  ・  ・


「もう最低、最悪、最悪だわ。何でこんな、もう!」

 体中についた土を払いながら、ルイズはぶちぶちと言葉を並べた。その横では同じようにハヤトが不機嫌な顔をしている。
 どうにも、あんな情けない手で封殺されたのが気に食わないらしい。それを見てルイズは少しだけ可笑しくなった。

「……なぁ、ルイズ」

 そんな風に思っていると、不意にハヤトが話しかけてきた。
 なんだろうか、と思いながら彼を見ると、思いの他真剣な表情でルイズを見ていた。

「なんつーか、言いたいことはいくつかあったけど……大体わかった」

 自分がさっさと来てしまった事だろう。使い魔の癖に生意気に怒るのかしら、と思っていたルイズは、微妙に肯定的なハヤトの言葉に驚いた。
 そんなルイズを無視して、ハヤトは言葉を続ける。

「まぁ、色々と伴ってないだけだろうから……ルイズ。少なくとも、俺くらいには声をかけろよ。
 俺、お前の使い魔なんだろ?」

 ああ、私の馬鹿。そこは少しだけ認めてやってもいいかもしれない。
 ルイズは少しだけ俯き、すぐに顔をあげた。

「当然よ。あんたは私の、使い魔なんだから」

 そういうと、ハヤトはやっと笑った。
 さて、視界の先には急いでやってくる教師たちが見える。彼らに事情を説明しなければなるまい。
 フーケは逃げた。逃がしてしまった。ならば、追いかけるのは誰の仕事?

 ルイズはキュっと口の端を上げた。

461 :ダブルクロス ゼロ:2007/08/19(日) 00:19:37 ID:H2HNi87A
うわああ、ラストのナンバリングは7/7ですので、上記ので最後です。失礼しました。
次回で、可能ならば原作一巻分は完結……いや、多分あと二回くらいで。
それでは次の方、お願いします。支援ありがとうございましたー。

462 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 00:19:52 ID:LG59mIOM
高崎隼人の別の可能性のダインスレイフだったら泣く 支援。


463 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 00:20:08 ID:KyREVPCz
またヤバい代物を盗ったな支援

464 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 00:21:05 ID:ShMJRrOK
乙。色々と伏線とか蒔かれてるな……フーケさんが心まで化け物にならない事を願ってみる。
そしてルイズが何時オーヴァードとして覚醒するか結構楽しみだったりもする。

465 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 00:23:19 ID:KyREVPCz
ここでいきなりトワイライトな世界に突入。

466 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 00:24:02 ID:g8JLO4fM
快・男・児!
の乱入だな

467 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 00:24:19 ID:/7aHdr7f
>>465
不思議空間トワイライトゾーン?
怪人たちの力が3倍になる空間か?

468 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 00:24:24 ID:udY+z3vb
ダンディかも知れん。

469 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 00:25:31 ID:e+2AWDeD
それではゼロの大統領ルイズ変投下します

470 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 00:25:37 ID:0uXVcEf1
虚無の魔法で才人をマクー空間に引きずり込むルイズを幻視した俺は間違いなくオッサン

471 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 00:25:47 ID:tmC/EI/P
>>467
とてもじゃないが3倍になってるとは思えないあの空間か

472 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 00:25:54 ID:rptV4uML
ダイターン3か

473 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 00:26:39 ID:ShMJRrOK
ダブルクロスリプレイ・トワイライトは時系列的にはオリジンの70年以上前だからな。
……絡めるならシエスタ絡みが美味しいっぽい。

そして>>425/ID:e+2AWDeD氏支援……大統領ー!?

474 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 00:26:58 ID:e+2AWDeD
強烈な閃光。それが私が見た最後の光景だった。

この日、ハルケギニアの地図上からトリステイン魔法学院は文字どうり消滅した。

 
ゼロの大統領ー完

「ってそんなのあるかー!」

と、ベッドから飛び起きそのまま転がり落ちるルイズ。

「きゃんッッいたた・・・あれ?」

辺りをキョロキョロ見回すルイズ。

「やっぱり夢?そうよね!夢よね!夢かーって何の夢だっけ?まあいいわ
 それより明日は大事な使い魔召喚の日だから早く寝なくっちゃ!」

そう言って再びベッドに潜り込みすやすやと寝息を立て始めるルイズ。
だが彼女は、夢は夢でも正夢だったと分かるのはそれから数時間後の事だった。

「宇宙の果てのどこかにいる、私の下僕よ!強く、美しく、そして生命力に溢れた使い魔よ!
 私は心より求め、訴えるわ。我が導きに応えなさい!」

何度も失敗し周囲の黒煙が風に流された後、そこに居たのは一体のゴーレムだった。


475 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 00:27:09 ID:de0JxuSA
>470
あれ? 俺いつのまに書き込んでたんだろう?

476 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 00:27:40 ID:kptuGLec
支援します

477 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 00:27:42 ID:ShMJRrOK
ちょ、正夢になるのかよw

478 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 00:28:00 ID:g8JLO4fM
さすが虚無だ! 予知夢で何とかしようとしたぜ!
所詮無駄なあがきだがな……支援

479 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 00:28:31 ID:de0JxuSA
レッツパリィィィィッ!支援

480 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 00:28:53 ID:e+2AWDeD
「ゼロのルイズがゴーレムを召喚しただと!」
「あのルイズが?」

周りの驚く声など聞こえず、ルイズは自分が召喚したゴーレムをじっと見る。

「あれ?これって・・・・・」

彼女の脳裏に忘れたはずの夢の記憶が映し出される。

『オゥケェェイ、レッッツパァリィィィー!!!』
「ヒッ!」

夢の記憶を思い出したルイズは小さく悲鳴を上げるが、彼女の夢とは違いゴーレムは指一本動かさなかった。

「我が名はルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール
 五つの力を司るペンタゴン、この者に祝福を与え、我の使い魔と為せ」
 
その後、コルベールの指示に従い嫌々ながら契約を済ませるルイズだが

「いったーって何で私にルーンが浮かび上がるのよ!」

彼女の左手には使い魔のルーンが浮かび上がっていた。
それを見ていた周りは一部を除いて大爆笑。ルイズとゴーレムを残し皆学院へ帰っていったあと、ルイズは泣いた。
始めはゴーレムに八つ当たりし、喚き散らし、最後にはシクシクと泣いた。
どの位そうしていたか、ルイズはヨロヨロと立ち上がりゴーレムに手を着いた時、彼女は理解した。
今までの彼女なら決して理解できなかった、しなかったであろうことも。
ガンダールヴのルーンの力でこのゴーレム“メタルウルフ”の持ち主の熱き“大統領魂”を。

平和だったハルケギニアの地に戦乱の嵐が吹き荒れる。だが、我々には最後の希望が残されている。
熱き大統領魂を受け継ぐ“メタルウルフ”の使い手。ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールだ。

これから派手なパーティーが始まるんですね。私もこんな派手なパーティーは初めてです・・・・・ミス・ヴァリエール?



481 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 00:29:06 ID:cVOCWYbU
始まってから数時間で魔法学院が消滅するのは初めてだな・・・支援

482 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 00:29:13 ID:buVMRRCV
しえn

483 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 00:29:51 ID:KyREVPCz
スーツだけかwww

484 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 00:30:05 ID:ShMJRrOK
って、ルイズに逆に侵蝕してるー!?w

485 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 00:30:09 ID:de0JxuSA
そっちかぁぁあ!!w

486 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 00:30:31 ID:kptuGLec
そっちのパターンか!!支援

487 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 00:30:36 ID:g8JLO4fM
ルイズが、ルイズが大統領の志を継ぐのかっ!

488 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 00:30:55 ID:buVMRRCV
>>481
ゴジラ召喚で直後に消えたのがあったはず支援

489 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 00:30:58 ID:e+2AWDeD
平民の名誉を守るため決闘を受けるルイズ。

「平民を守るのは大統ryげふんげふん・・・貴族の勤めよ」

ヴェストリの広場にギーシュと“メタルウルフ”を着けたルイズが対峙する。

「いけ!ワルキューレ」
『淑女なのは17時までよ!』

ギーシュはワルキューレを一体造りルイズに向かわせるのに対し、ルイズは黒い筒をワルキューレに構える。

『オーケー!レッツパーティー!』

ドカン!

『ビンゴー!』

一撃で破壊されるワルキューレ。その威力に驚くギーシュだが

「それは銃か?威力は凄いがそれで終わりだろう!」

そう言って六体のワルキューレを造りルイズを攻撃するギーシュ。だが、それに対してルイズは

『大歓迎ね、お返しに穴あきチーズにしてやるわ!」

ドガガガガガガガ!!!

武器を持ち替えたルイズが発砲。ワルキューレは粉々になり、穴あきチーズになったのは学院の一部と宝物庫だった。
その様子を遠くから見ていたメイドは、ぽつりと呟いた。

「前々からこんなに壮観なトリステイン魔法学院を壊したら、どんなに綺麗かと気になっていたんですよね」


490 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 00:31:28 ID:KyREVPCz
大統領魂>>>超えられないアメリカ合衆国大統領の壁>>>ガンダールヴのルーン

491 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 00:32:37 ID:de0JxuSA
>「前々からこんなに壮観なトリステイン魔法学院を壊したら、どんなに綺麗かと気になっていたんですよね」
シエスタ秘所フラグか支援

492 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 00:32:38 ID:Vk8U6Frj
>>490
壁を貫いてつながったけどなwww支援

493 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 00:32:48 ID:W5fzJuEo
大統領魂の前には物理法則なんて無意味なんですよ
ちょっと宇宙にいってきて大気圏突入も問題なしw

494 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 00:33:16 ID:vcyPEQIi
ちょ、メイド何を言ってる支援

495 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 00:33:22 ID:e+2AWDeD
宝物庫損壊の隙をつき、破壊の杖を盗み出す土くれのフーケ。
それを追うルイズたち、破壊の杖を取り戻すもその直後襲い掛かる巨大ゴーレム。
巨大ゴーレムの攻撃に対し、それを正面から受け止めるルイズ。

『見なさい!これがヴァリエール魂よ!』

そう言って巨大ゴーレムをぶんぶん振り回しぶん投げるルイズ。
ありえない光景にあんぐりと口を開けるキュルケとタバサとシルフィードとフーケ。

「私を捕まえないのかい?」
『私たちが受けたのは破壊の杖を取り戻すことよ。それにあんたは根っから
 の悪人には見えないし』


破壊の杖を取り戻して数日後、アンリエッタ姫殿下の密命を受け婚約者のワルド子爵、途中からキュルケ、タバサ、そして
なぜかいるギーシュたちと共にアルビオンへ向かうルイズ。
だが、そこで待っていたのは婚約者の裏切りだった。

「んふはははははは。ルイーズ!」
「ワールドー!」

密命の為“メタルウルフ”の無いルイズは、ウェールズの命を懸けた行動により逃がされ、キュルケたちと合流し
アルビオンを去ることしか出来なかった。


496 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 00:34:18 ID:KyREVPCz
ワルドがリチャードかよw支援

497 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 00:34:24 ID:W5fzJuEo
ワルドが副大統領になっとるw


498 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 00:35:00 ID:QhRHAAgF
はいはい原作レイプ原作レイプ

499 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 00:35:16 ID:x4tjcG+5
このワルドの使い魔はまさかラストアメリカンヒーローのスーツじゃないだろうなw

500 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 00:35:17 ID:de0JxuSA
そういや副大もラストで片腕無くなったっけなぁ

501 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 00:35:22 ID:e+2AWDeD
アレから数日後、不可侵条約を破り侵攻するアルビオンの艦隊。

『親愛なるトリステインの皆さん、私はレコン・キスタの一市民としてこのような状況は非常に残念です
 トリステインの女王にそそのかされた人々よ、思い出して欲しい“正義の心”を、ハルケギニアを思う心を
 今投降すればまだ罪は軽いはずだ。貴方たちに“正義の心”が残っているならばその女を捨てて
 17:00までに投降しなさい。これは最後通告です。合言葉は“ウィー・ラブ・クロムウェル”』

そのような言葉になど従わず攻撃を開始するが、圧倒的な火力の差によりほぼ壊滅状態のトリステイン艦隊。

「いくらあなたでもムチャよルイズ!」
『ムチャではないわ!なぜなら私はルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールだからよ!』
「ちょっと、まちなさいルイズ!」
『キュルケ、ちょっとタルブまで行って来る』


戦火の火が迫るタルブの村では、シエスタがある決意をしていた。

「招待したわけでもないのにずうずうしいですね・・・・・お爺ちゃん、これ使わせてもらいます」

そう言って伝説の竜の骸、灰色の“メタルウルフ”に乗り込むシエスタ。

『ンフハハハハ!レッツパーリィー!』

アルビオンの艦隊旗艦レキシントン号に突撃するルイズ。

『ナイスランディング』

次々に現れ取り囲む敵兵に対して、ルイズは不敵につぶやく。

『ようこそ、トリステインへ。ハローボーイズ、そしてそのままおやすみボーイズよ』

ドガガガガガガガ!!!

502 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 00:35:34 ID:buVMRRCV
支援

503 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 00:35:44 ID:na7BAnMN
>>498
そういう発想しか出来ない君こそ真なるレイパー

504 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 00:36:13 ID:W5fzJuEo
艦隊オワタw

505 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 00:36:59 ID:vcyPEQIi
リッチャァァァァァ!!ww支援

506 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 00:37:06 ID:KyREVPCz
げーーー!シエスタの爺ちゃんあいつかよ!

507 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 00:37:09 ID:kqUDihSt
>>503
夏厨には触らないでください。

508 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 00:37:16 ID:0uXVcEf1
\(^o^)/レッツパリィ

509 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 00:38:09 ID:CrXtSo/5
このルイズの目は間違いなくグルグルと渦を巻いてるな支援w

510 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 00:38:16 ID:e+2AWDeD
待ち構えていたワルドと最後の戦いを繰り広げるルイズ。
アルビオンの艦隊はシエスタの“メタルウルフ”に落とされ、旗艦レキシントン号はルイズとワルドの戦闘により
落ちていくが、その際暴走した風石によりはるか高くへ飛ばされてしまう。

『これがハルケギニア・・・綺麗・・・』
「美しい・・・だがその下では醜い争いが起こっている、いまの我々のようにね
 さあ、これが最後の戦いだ!」

決着はルイズの勝利に終わる。風の魔法を使って息をするのがやっとの状態では、大気圏突入の摩擦熱までは防げなかった。
ワルドがこのまま燃え尽きるのかと覚悟した時、ルイズが救いの手を差し伸べる。

「ルイズ・・・・・なぜ」
『貴方がハルケギニアを思う気持ちは本物だった。けど、貴方は方法を間違ったのよ』

だが、ワルドはルイズの手を突き飛ばし、最後の力を振り絞り風をルイズの周りに張り巡らせる。

「さよならだ・・・・・僕の小さなルイズ」
『ワルドー!』

そのままルイズはハルケギニアの地に落ちてゆく。

『ルイズさん、ルイズさん、答えてくださいルイズさん!』

シエスタの応答にルイズが答えることは無かった。だが、ルイズを知る者は誰も彼女が死んだとは思わなかった。
あのルイズがこんなことで死ぬはずがないと。


「人間が!この包囲から抜けられると思うなよ!」
『ノープロブレム。熱々のローストチキンにしてやるわ!』


ゼロの大統領ルイズ変
メタルウルフルイズー完






511 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 00:39:22 ID:0uXVcEf1
なんという大統領
EDは間違いなくとんでもない開き直りを見せてくれる

512 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 00:39:38 ID:jfk8iHIf
>ゼロの大統領ルイズ変
ある意味正しくて吹いた

513 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 00:39:54 ID:RHsl3GdM
まさにあのノリを駆け抜けたw

514 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 00:40:09 ID:udY+z3vb
ひょっとしてエルフの土地に落ちちゃったー!?
GJ。

515 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 00:40:37 ID:W5fzJuEo
最後のシエスタか?
ローストチキンされてしまった人ご愁傷様です
相手が悪すぎるw

516 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 00:40:52 ID:cVOCWYbU
・・・よくギーシュは立ち向かえたなあ的乙

517 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 00:41:25 ID:de0JxuSA
あぁ、すっげぇ腹筋鍛えられた

518 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 00:41:27 ID:/7aHdr7f
>>516
無知故の無謀だw

519 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 00:41:54 ID:kptuGLec
そういえばギーシュは・・・

とりあえずミンチ?

520 :MOZ―ザ・ミラクル・オブ・ザ・ゼロ:2007/08/19(日) 00:44:13 ID:aS9GaU76
すげぇ大統領魂だ……!
昨日みたいな無様な真似はしない。
予約なければ五分後投下するっ

521 :るいとら:2007/08/19(日) 00:44:56 ID:UvsJtDtn
>>520
じゃあその後に

522 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 00:46:52 ID:LWq780sO
とらキタああああああああああああああああああああああああああ!

523 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 00:48:14 ID:/7aHdr7f
まっていた…!あなたを…!

524 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 00:48:19 ID:e+2AWDeD
以上投下終了です
9時間ほど放置プレイのあとに会社出勤で投下できなかったよ
やっぱり大統領本人じゃないとインパクトがなかっただろうか?


525 :MOZ―ザ・ミラクル・オブ・ザ・ゼロ第十三話:2007/08/19(日) 00:48:19 ID:aS9GaU76
素晴らしい人を待たせちゃいけないな。投下しちまおう。
―――

朝靄の中、馬に鞍をつけている男が二人いた。
レクスとギーシュである。
結局、昨夜あの後、目を覚ましたギーシュは再度キラーに殴り飛ばされ、マザリーニ枢機卿から
直々に他言無用の念を押された。
実質政治を一手に握っているマザリーニににらまれては、自分どころかグラモン家全体の事件に発展しかねないと
思ったギーシュは、震えながら秘密を守る事へ協力する事を願った。
マザリーニにしてみても、秘密を握った人物をスパイが多いであろう国内へ置いておくよりは
監視の目が届きやすい上に、他国へ暫くの間でも追いやる方が安心と考えたのか、これを快諾した。
そのため、朝から馬の支度をしている、という訳である。

そうこうしていると、ルイズとキラーがやってきた。
ルイズはいつもの制服姿だが、靴を乗馬用のブーツに替えていた。
先日の街へ出かけるときですら乗馬用には履き替えていなかったというのに、今度は履き替えている。
先日から馬に乗るたびに腰を破壊されかけているレクスはうんざりとしたが
キラーが持ってきた荷物を見て驚いた。
簡単な袋なのだが、かなりの大きさがあったのだ。
食料が詰まっているなら、簡単に考えて三日四日分はあるだろうか。
つまりその間、馬に乗りっぱなしという事だ。

「アルビオンへ向かうにはラ・ロシェールの港町へ行く必要がある。
早馬で二日ほどの距離だが、帰り道で食料が調達出来ないという可能性もある。もっていけ」

持って行け、という事はキラーは来ないのだろうか。
既に恐怖感をキラーに抱いているギーシュは疑問に思う。
――昨夜、ルイズはマザリーニから直々に説明をうけ、マザリーニの護衛隊長だと言われた。
実際には汚れ仕事も請け負っているのだろうが、そこまで露骨には言わなかったマザリーニである。
ルイズがキラーは一緒に行かないのか、と尋ねると

「仮にも護衛が離れる訳にもいかん。
だが、姫殿下が人材を用意してくれたようだ」

大きく翼をはためかせる音が上空から響いてきた。
その音は段々と大きくなり、やがてゆっくりと収まり始める。
そこにいたのはグリフォンに跨った羽帽子の男。

「初めまして、か。諸君。
姫殿下より君達に同行する事を命じられた。
お忍びの任務だからね。護衛に一部隊をつけることは出来ない。そこで僕が指名されたと言う訳だ――」

羽帽子の男がグリフォンより降り、帽子を取って一礼する。
長く伸ばした髪が美しく、だが整えられた髭が凛々しい。
つまるところは美男子である。
本来は見事な金髪だったのだろうか、しかしくすんだ色が歴戦の戦士であることを表しているかのようだった。

「女王陛下の魔法衛士隊、グリフォン隊隊長、ワルド子爵だ」

おお、とギーシュが歓声を上げる。
魔法衛士隊といえば、全貴族の憧れの的である。
しかもその隊長ときた。
そのワルドはルイズに振り向くと、満面の笑顔を向けていった。

「久しぶりだな! ルイズ! 僕の愛しいルイズ!」

ルイズもそれに顔を赤らめて

「お久しぶりでございます……ワルド様」

526 :MOZ―ザ・ミラクル・オブ・ザ・ゼロ第十三話:2007/08/19(日) 00:49:54 ID:aS9GaU76
レクスは驚いた。
まさかルイズに婚約者がいたとは。
いやしかし、確かに貴族で十六ともなれば、そんな話が浮かんでいても不思議ではないのだが
いい男ではあるし、ルイズが惹かれているのも無理は無いのかもしれない。
そんな事をつらつらと考えていると、キラーに肩に手を置かれた。

「……この世界では二十歳で行き遅れらしい」

ぼそりとつぶやかれる衝撃の事実。
シェルドラドでこの事実を公表したならば、アースンの王子レクスは人でなしだ、と全世界から抗議が入るだろう。
恐ろしい事実に震えるレクスだったが、ルイズが、ワルドから紹介を求められると一応は丁寧に答えた。

「君はアルビオンに行くというのに随分と落ち着いているね。
いい事だ、恐れは判断を誤らせるからね」

ルイズは随分といい従者を持ったじゃないか、と笑うワルド。
何やらルイズは照れて準備を全く進めてくれないため、結局キラーにも手伝ってもらい、馬の準備を進める結果になった。
ルイズとワルドがグリフォンに跨り、ギーシュとレクスが馬に跨った。
――尚、以前にも記したと思うが、レクスは馬に乗った事がほとんどない。
召喚獣に跨ったり抱えられたりする事はあるが、基本的に少ない。
そんな青年が馬に乗ればどうなるか。
――言うまでも無く、暴れ馬の出来上がりであった。
ある程度巧みに操るギーシュの馬よりも暴走して早く行く馬。
見送ったキラーや、上空にいるワルド達も呆れ気味で、それを追っていくのだった。



「オールド・オスマン!」

ミスタ・コルベールが学院長室に飛び込んでくる。
どうやら蹴り飛ばそうとしたが失敗したようで、片足をピョコラピョコラと飛び跳ねつつ入ってきた。
話の内容は『土くれ』のフーケが脱獄した、という内容だった。
アンリエッタは青ざめ、アルビオン貴族の暗躍だ、と恐れおののく。
だがオスマンも、未だ滞在していたマザリーニも悠々と茶を楽しんでいた。
何故、非常時にそこまで落ち着いていられるのか、愛国心がないのか、などとアンリエッタが喚くと

「まぁま、杖は既に振られております。
我々に出来る事は待つだけ。そうでございましょう?」

ニヤリと笑うオスマン。それに呼応するように、マザリーニも少しだけ笑みを浮かべ

「その通り。
よろしいかな、姫殿下」

諭すかのように、マザリーニがアンリエッタに微笑む。
マザリーニが指を鳴らす。
すると、その後ろに――キラーと――

「先を読み、先に手を打つのが政治なのです。
そして――イカサマをするのもまた、同時に政治なのでございます」

そこには、キラーと。
――『土くれ』のフーケがいた。

527 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 00:50:09 ID:buVMRRCV
支援

528 :MOZ―ザ・ミラクル・オブ・ザ・ゼロ第十三話:2007/08/19(日) 00:51:27 ID:aS9GaU76
ラ・ロシェールの街は早馬で二日。
キラーにそう伝えられたレクスではあったが、しかし頭上を飛ぶグリフォンは一切の疲れを見せようとしなかった。
当初は暴れ馬に身を任せた所為で、木の枝を顔面にぶつけ、ジャンプする馬に腰を砕かれ
ダンスをする馬に脳をシェイクされ、と酷い有様だったレクスだが
半日も走り続ければ、何とか慣れ始めていた。
ギーシュは馬を何度か交換したが、この馬は疲れ知らずなのか、半日経った今でもまだ走り続けている。
流石に太陽が頂点を昇りきった後、少し下り始めたくらいに、一度停止し、食事を取った。
これは別に、レクスやギーシュを気遣ったのではなく、単純にルイズの腹から可愛らしい音が響いたためであった。
そのため、ルイズは真っ赤になりながら食料を齧っていた。
携帯食料の粗末さに文句を言う事すら忘れているようだ。
――ちなみに、スモークチキンであった。
切り分けられたパンに、あぶったスモークチキンを挟み込み、りんごと一緒に齧る。
カリカリに焼かれた皮と、じんわりと出てくる肉汁が焼いたパンを柔らかくして、まるで羽毛のような柔らかさを演出していた。
美味には美味なのだが、最早ぐったりとしているギーシュや、赤面しているルイズに味がわかるはずが無い。
唯一ワルドだけが、これを作った料理人のことを褒めていた。

さて、更に走る事数時間。
そろそろ日付が変わっただろうと言う頃になって、ようやくラ・ロシェールの入り口が見えた。
しかしレクスは疑問に思う。
はて、港町といったが、ここは山間部じゃないか。
なつかしのアースンによく似た雰囲気ではあるが、アースンでも大陸から外へ出る港は、流石に山間部ではない。
もしかして、と思う。

「少し疑問なんだけれど」
「何かな?」
「アルビオンってもしかして、空にある島とか?」
「ほぉ、平民の君でも知識だけはあるようだね。
その通り、アルビオン王国とは、その通り、ハルケギニア大陸と大洋とを往復する浮遊大陸の事だよ」

へぇ、とレクスは驚いた。
この世界にも世界を放浪する浮遊大陸があったのか、と。
シェルドラドに存在する大気の国。
それは巨大な浮遊大陸であった。
成る程、アースンといいアルビオンといい。余りホームシックにかからないのはこういった微妙に被る風景があるからかもしれないな、などとレクスは思う。
――だが、そこに突如松明が投げ込まれた。
油でも塗られていたのか、急激に燃え上がる火。
驚いた馬がギーシュを蹴り飛ばし、レクスを振り落とした。
途中、その馬を紫色の服を着た白髪のお下げ爺が乗りこなしてどこかに行ったが、まあ物語には関係が無い。

「奇襲だ!」

ギーシュが叫ぶと同時に、矢が大量に降ってくる。
レクスはそれを見ると、デルフリンガーを掴み取り、自分とギーシュに降りかかる矢を払う。
髪が赤く染まり、肉体が活性化していく。

「おう相棒! やるじゃねーか!
矢ぁ切り払うなんざ相当の技量だぜ!」

さもあらん、そもそもレクスは剣術の方が得意だったのだ。
そしてレクスは、二の矢三の矢が飛んでくる前にカードを手に取った。
イメージはすぐに固まる。
カードが浮き上がり、デルフリンガーの周りを漂う。

「かぁーっ! 心地良いねぇ、この感覚!」

デルフリンガーを振り上げ、魔法力を集中し、一気に振り下ろす。

「召喚剣、大地之太刀!」

529 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 00:51:40 ID:LWq780sO
いぃ悪党だ支援

530 :MOZ―ザ・ミラクル・オブ・ザ・ゼロ第十三話:2007/08/19(日) 00:52:39 ID:aS9GaU76
――サンドマン、召喚。
先日、自分が単独で召喚に成功した召喚獣である。
ギーシュにとっては更なるサモン・サーヴァントを行った事で驚いたが、しかし砂山の化け物でどうにかできる状況ではないだろう、と思った。
だが、レクスはギーシュに安心しろ、とでも言うように背中を見せると、サンドマンに指示を与える。

「サンドマン、砂嵐!」

――召喚獣には特殊な能力を持つものがいる。
木を属性とするものを全て焼き尽くすマグランや、パワーブロッカーのような者。
そしてこのサンドマンは、パワースナイパーのような矢を射るものに対し、嫌がらせのような事を行えるのである。
砂嵐が、巻き起こる。
周囲を守るかのように巻き起こった砂嵐は、飛んできた二の矢を次々に打ち落とし、レクス達を狙えなくした。

「無事か!」

上空を飛んでいたワルドが急降下を始め、レクス達に並ぶ。

「一応は。グリフォンで上空を見てくれませんか?」

レクスがワルドに頼む。
うむ、とワルドが頷き、再度上空へと羽ばたこうとすると――それよりも先に、竜巻が崖の上で立て続けに起こった。
風の魔法? と全員が思う。
はて、仲間割れかといぶかしむ間も無く、次々と崖の上から男たちが落ちてきた。
手に弓を持っていることから、先ほど射ってきたのはこの男たちで間違いないだろう。
はて誰が――と思うと、月をバックに、学院で何度か見た幻獣が姿を現した。
タバサと、キュルケである。


秘密任務だというのに、既に三人も余計な者がついてきてしまって、いいのだろうかとルイズは嘆息する。
レクスも大体同意だが、あのマザリーニやキラーが二人をうっかり見逃した訳ではないだろうな、とも思っていたため
とりあえずは受け入れる事にした。
ワルドも何も言わず、ギーシュが奇襲をかけてきた男たちに尋問をしているのをじっと待っていた。
ただ、時たまルイズを抱き寄せたりなどをして、ルイズを赤面させる事だけは忘れていなかったが。
さて、ギーシュが尋問を終えて帰ってきた。
余り芳しい収穫は得られなかったのか、困った顔をしながら

「子爵、あいつらはただの物取りだ、と言ってます」
「……怪しいな。だが、ここで時間を食っている暇は無い。
先を急ぐべきだろうな」

ワルドがグリフォンに跨り、ルイズを乗せて先を進む。
確かに、余り時間をとるわけにはいかないな、と。
唯一残ったギーシュの馬に二人が跨り、タバサとキュルケが風竜に乗って、一路目の前のラ・シェールを目指したのだった。

531 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 00:52:46 ID:buVMRRCV
支援

532 :MOZ―ザ・ミラクル・オブ・ザ・ゼロ:2007/08/19(日) 00:54:49 ID:aS9GaU76
今回短めに、以上第十三話でした。
尚、マザリーニが悪党かそれとも正義の味方なのかは伏せておきます。

533 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 00:56:33 ID:LWq780sO
乙!
マザリーニなかなかSSに出てこないよなあ。有能キャラのはずなのに。
とらのひとを続けて支援

534 :るいとら:2007/08/19(日) 00:57:30 ID:UvsJtDtn
MOZさん乙です。
投下

535 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 00:58:43 ID:0uXVcEf1
田中芳樹の小説(銀英伝とか)を呼んでからゼロ魔を読むと、
「あれ? アンリエッタってもしかしなくても無能だよな?」
という感想が湧き上がってくる
いやまあアンリエッタが無能なのはデフォかもわからんけど

536 :るいずととら第三章:2007/08/19(日) 00:59:01 ID:UvsJtDtn
朝――。

「ルイズ……ルイズ……起きてるの?」

先ほどからキュルケがどんどんとルイズの部屋のドアを叩いていた。
早朝にタルブの村に向かって出発する予定であったのに、集合場所にはルイズの姿がなかった。出発の仕度にでも手間取っているのかと、キュルケはルイズの部屋まで様子を見に来たのである。

「ルイズ、出発の準備はできたのー? もう……開けるわよ、ルイズ!」

部屋の中からの返事はない。やれやれとキュルケは溜息をついた。起こしてくれる使い魔がいないから、まだ寝ているというのだろうか?

(まったく、しょうのない子ねえ……)

内心ルイズに呆れながら杖を取り出すと、キュルケはアンロックの呪文を唱えた。ドアの鍵がカチリと音を立ててはずれる。
バタンと大きな音を立てて、キュルケは荒っぽくドアを開いた。

「ルイズ! いいかげんに起きてさっさと――!」

――出発の準備を、と言いかけたキュルケは、それっきり凍りついた。

(いない――)

ルイズの姿が見当たらない。
キュルケは慌てて部屋を見回したが、窓が開いて侵入者があった様子もない。窓はしっかりと施錠されていた。もちろん、壁や床に穴など開いているはずもない。
それなのに……ルイズの姿は部屋のどこにもなかった。キュルケの顔はさあっと青ざめたが、はっと我にかえると、慌ててタバサたちに知らせに走った。

まるで、時間の隙間に飲み込まれたように……
ルイズ・フランソワーズは忽然と消えていたのである。


ごぉぉおぉおぉおおう……

不吉な風が焔を巻き上げ唸りをあげた。ルイズは呆然と立ち尽くす。ただただ目の前の光景に動くことができなかった。

(どこ……かしら。ここ……)

辺り一面が焔に包まれていた。
動くもの全てを焼き尽くした巨大な白い幻獣が、空を飛び歓喜の雄叫びを上げる。白い顔に亀裂が走るように笑みが浮かんだ。

おぎゃあぁああぁあ……

白面の者の咆哮が唸りを上げる風となって、ルイズの体を走りぬけた。圧倒的に巨大な存在の前に、ルイズは体の震えが止まらなかった。
満足そうな笑みを浮かべた白面が天空に飛び去ると、後に残されたのは、かつて20万人が暮らした都の残骸だけだった。

(私、どうしてこんなところにいるんだろう……? さっきまで自分の部屋のベッドで寝ていたはずなのに……)


537 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 00:59:30 ID:udY+z3vb
風雲再起! 風雲再起じゃないか!

私見だけど、マザリーニは悪党だと思う。国の為なら何をするのも厭わない悪党。

538 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 01:00:23 ID:Vk8U6Frj
>>537
必要悪って言うのかね、それ支援

539 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 01:01:05 ID:ShMJRrOK
政治家は悪党でなけりゃ勤まらんとも言うな。そして白面支援

540 :るいずととら第三章:2007/08/19(日) 01:01:10 ID:UvsJtDtn

ルイズは痺れたままの頭でぼんやりと考えていた。また、いつもの夢だろうか。肩のない男、シャガクシャの出てくる夢……

『いいえ、ルイズ……これは夢ではありません。ここは、あなたの住む世界から遥かに遠い場所……
 そして、あなたの生きる時間より、遥かに昔の時です……それでも、全て本当に起こった事――』

突然後ろから声をかけられ、はっとルイズは振り返った。そこに立っていたのは――いや、浮いていたというべきだろうか――、白く美しい女だった。
薄い衣をまとい、長い髪を結い上げた女は、まるで幻のようにふわふわと宙を漂っていた。
ルイズの目が驚きに丸く開かれる。
似ている――その女の姿は、これまでルイズが何度も目にしたものの姿に似ていた。

(この女の人は似ているんだわ……とらが――変化した姿に……)

「あ、あなたは誰……? ここはどこなの、一体なんで私を……」

ルイズの口からこぼれた疑問に、女はその瞳に深い悲しみの色を湛え、そっと微笑んで見せた。
そして深く頭を下げる。

『許してくれとはいえません――それでも、私はあなたを選ばざるをえなかった。あなたがあの妖怪を使い魔として召喚すると知った時から……
 あなたを利用するために、時をくぐりここに来るしかなかったのです。白面の者を、完全に打ち滅ぼすために――』
「ちょ、ちょっと待ってください! なんのことなの!? ど、どうして私がとらを召喚したことが関係あるのよ……? ちゃんと説明して!」

白い女はコクリと頷く。

『全て教えましょう。私はそのためにあなたに会ったのですから……。これより、少し時を順に辿ります。あなたの来た時へと――
 頼みます……時逆、時順――!』
『ははあー! お役目さまーっ!』

女の言葉とともに、さっと妖怪が姿を現した。驚くルイズの周りの地面が、ぱあと光を放ちだす。

「時逆、時順! い、一体あなたたちは……」
『いくぞう。ルイズ嬢ちゃん。お前さんはこれから見るべきものを見なくてはなあ……』
『言ったろう? お前さんの部屋でなあ。迎えにきたのさぁ――』
「迎えにって、どこに――きゃあっ!!」

キン――! と鋭い音が響き、ルイズは思わず目を閉じた。
そして、恐る恐る目を開いたとき……ルイズの体はふわふわと空中に浮かんでいる。だが、ルイズはそんなことに気がつかない。ただ目の前の光景に目を奪われていた。

おぎゃあぁあああぁぁああ!!!

(白面――!)


541 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 01:01:42 ID:vcyPEQIi
>>537
そーいう悪党は割と重要な必要悪だし、分かって演じてるなら敬意の対象にすらなると思う支援。

542 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 01:01:44 ID:udY+z3vb
>>535
女王という立場にありながら国を捨てて恋人に走ろうとした時点で論外だと思う。

543 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 01:02:54 ID:0uXVcEf1
政治をやる人間の心が天使のように清浄であるはずがないからな
そういう意味では、アンリエッタは身分や地位に比べて自分の気持ちに素直すぎる嫌いがある
あれはどう考えても王様向きの性格じゃないし……

544 :るいずととら第三章:2007/08/19(日) 01:03:05 ID:UvsJtDtn

眼下には、双眸から血を流し、断末魔の叫びを上げる白い魔物。
槍をかまえた長い黒髪の影――まるで獣のようなその姿は、しかし、目を凝らしてみれば人間であった。
そして――金色の毛を血に染め、強靭な拳を振るう、雷の化身がそこに戦っている――

(あれは――間違いない! とら……とらが戦っているんだわ!)

とら――! と、思わず使い魔に向かって叫ぼうとするルイズを、白い女がそっと止めた。はっと振り返るルイズに、白い女は首を振る。

『あなたの声は聞こえません……。でも、お分かりでしょうか。これがあなたが選ばれた理由です。あなたの使い魔は、この世界で白面を打ち倒し決着をつけた者の一人なのです。
 これが、この世界で白面の者が滅ぼされた最後の戦――』

(ぜ、全然わかんないわよ……)

まるで全て夢のように感じる。しかし、これは現実なのだ。ルイズはぶるぶると頭をふる。白面が崩れ落ち光となって消えていき……光の粉を散らすように風が吹く。
白い女がそっとルイズに囁く。

『――ですが、これが始まりでした。あなたの世界にとっては』
「え――」

――再びルイズの周りが光りだした。いつのまにか時逆と時順がそばに浮かんでいる。

『ここから先はお前さんの世界のことさぁ……ルイズお嬢ちゃんよう』
『さぁて、場所を移動するぞぅ……お前さんの生きる時代より、六千年昔のハルケギニアへ……!』

「ろ、六千年前って……まさか――きゃあああああ!」

次の瞬間には、ルイズは消えていた。もし……時間を移動するのが一瞬遅かったら、ルイズは自分の使い魔が消滅するのを見たことだろう。


(なんだろうな……さっきのあれァ……ニンゲンのムスメみてぇだったが)

宙に消えていく妖怪は、ぼんやりとそう思った。自分の相棒が……うしおが泣き叫ぶ声が聞こえる。
やっぱり、うしおの奴は人間だ、と妖怪は笑った。獣は涙を流さないものだ……

(まあいいさな。くくっ……ハラァ、いっぱいになったもんなァ……)

妖怪になってからこれまでの永劫のような時間で……初めてとらは満たされた気がした。

次の瞬間――妖怪は消えていた。


不吉な流星が夜空を走った。うしおととらが白面と戦ったのとは、遥かに遠い時と場所で……

その時――誰も知るものはいなかったのだ。人間も妖怪も、あるいは獣の槍さえも。
最後の戦いで砕かれた白面の体の破片が、銀色の光に飲み込まれて消えたことを……。その鏡面のような光が異界に通じていることを……。
そして、異世界に生まれた一人の赤ん坊に流星が飛び込み、その赤子は白面の欠片を体に宿してしまったことを、誰一人知る者はいなかったのだ。


ごぉおおぉぉおおおう……

ハルケギニアの大地に風が吹いた。
おびただしい婢妖の群れが、はるか東方から黒い雲となって飛んでいく。目指すはタルブの村――

――壊せ、壊せ……白面の御方の御為に……!
――いるぞ、いるぞ……白面の御方にあだなすモノが……!

おぞましく蠢く黒い婢妖の群れ……不吉な風が唸りをあげた。

つづく

545 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 01:03:08 ID:2EBsOthh
百歩譲って死地に友人つっこませたのは教訓としても
その次がなあ…

546 :るいとら:2007/08/19(日) 01:04:42 ID:UvsJtDtn
以上です

547 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 01:05:28 ID:ShMJRrOK
まさか白面の欠片が入った子供って、まさか……次回も楽しみにして待ってる。

548 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 01:07:11 ID:udY+z3vb
GJでしたー!
白面が6000年前に絡むワケか……むう。

549 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 01:07:30 ID:de0JxuSA
うわ、うしとらもそうだったしるいとらもそうなるんだろうけど、重てぇなぁGJ!

550 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 01:07:46 ID:vcyPEQIi
おおぅ、本体でなくて欠片が侵入していたのか。いやこの場合浸食?
そりゃ記すこと憚るわ。

551 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 01:08:11 ID:Vk8U6Frj
GJでした
さて、タルブの村に何がある?

552 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 01:11:03 ID:cVOCWYbU
うしとらにおける獣の槍に当るのがなんなのか、だなぁ
単純に虚無でいいのかね?

553 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 01:30:26 ID:RHsl3GdM
ほらほら、当たっても外れてても
皆が色々予想建てたくてうずうずしてるところを刺激しないw

554 :使い魔のゼロ:2007/08/19(日) 01:31:29 ID:5rNXisq7
こんばんわ。投下をしたいのですが現在予約は入っているでしょうか?

555 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 01:33:16 ID:de0JxuSA
予約は無かったはずよー

556 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 01:33:33 ID:2EBsOthh
予約なしだよね

557 :使い魔のゼロ:2007/08/19(日) 01:35:11 ID:5rNXisq7
では投下します。

第七話 走る戦士

ルイズとゼロがデルフリンガーを買い、学園へと帰った日の夜、再び一つの騒ぎが起きていた。
ゼロがデルフリンガーの使い心地を確かめようと、
暗くなってもう人気も無くなるまで待ってから中庭へ行ったときに
キュルケが自分の買った剣をゼロにプレゼントしようと押しかけてきたのだ。
もちろんゼロはその剣は必要ないとその申し出をあっさり切り捨てるものの、キュルケの
「こんなみすぼらしい剣を持たせて恥ずかしくないの?
あなたも貴族としての矜持があるのならこれくらいのものは持たせてあげないと」
との言葉に、ゼロが剣を振るのを見学しようと一緒に来ていたルイズが噛み付き、
ゼロの意向も無視して二人で口喧嘩を始めてしまったのだ。
「大体そんな剣、あたしの魔法で簡単に解けて朽ちるようなぼろ剣じゃない!」
「失礼な事言うんじゃねえ、俺様を何だと思ってやがる!」
「何言ってんの!私の魔法だってあんたの剣なんか粉々にできるわよ!」
もちろんルイズは自分も最初はその剣を買おうとしていたことなど忘れ去ってしまっている。
ついでに言えば自分は魔法で溶かされるという事は否定されなかったことにデルフリンガーは泣いた。
そうこうしているうちに売り言葉に買い言葉でいつの間にか、
互いの剣を魔法で破壊できるかということに話は移っていた。
「おいおい、待てって!そりゃ俺は魔法で簡単におじゃんになるようななまくらじゃねえし問題はねえけどよ。
そんくらい大丈夫、大丈夫だけどよう、ほら、火なんか浴びたら熱いから!
溶けたりなんざしねえけど熱いから!
それにほら、もしかしたら万が一ってこともあるじゃねえか!それに熱いし!
いや、べ、別に怖いわけじゃねえけどさ、熱いし!」
一方ゼロは、デルフリンガーならちょっと焼かれたぐらいでは何の問題も無いと考え
無視を決め込んでいる。柄は焼けるかもしれないがまあその後自分にあわせて作り直せば良い。
ゼロはこれまでいつだって自分を酷使していた。そして自分の使う武器も。
そう、ゼロはすでにデルフリンガーを自分の武器と考えていたのだった。
ともかく先行はルイズになり勝負は始まった。
そしてルイズが放った魔法の爆破は見事に破壊に成功した。
宝物庫の壁を。

558 :使い魔のゼロ:2007/08/19(日) 01:37:13 ID:5rNXisq7
「いくらなんでも外しすぎでしょ、目標は目の前にあるのよ、目の前に」
「うっさいわね!私にだってほんのちょっとの確率、
このさきロックマン9が発売される可能性位の確率は失敗することもあるわよ!」
「あんた今すべてのロックマンファンを敵に回したわよ。
それはともかくあんたの失敗はいつものことじゃない……ってあれ?」
気づくと双月の明かりが消え彼らの周りは暗い影に覆われていた。
何がおきたのかと顔を上げて見やるとそこには巨大なゴーレムがそびえ立っていた。
このゴーレムが壁となり光をさえぎっていたのだった。
そしてそのゴーレムはいきなり宝物庫の壁にこぶしを叩きつけ、殴りぬいたのだった。
壁は見事に粉砕され破片が降り注ぐ。
二人はゴーレムの登場にあっけに取られていたが、今のことで気を取り直した。
これが賊の仕業だと気付くとそれぞれ炎と爆発の魔法を放った。
しかし、キュルケのトライアングルクラスの魔法および今度はちゃんと命中したルイズの魔法だったが、
それさえもゴーレムの表面を削ったに過ぎなかった。
が、目障りには感じたのだろう。ゴーレムはその足を二人に叩きつけたのだった。
「ちっ」
それは赤い閃光だった。
二人はもう終わったと思っていた。
がらにも無くトリステインなんかのことで熱くなりすぎたと、
立派なメイジにもなれずこんな賊に殺されてしまうのかと。
が、次の瞬間二人はゼロに抱えられ振り下ろされた死の槌から逃れていたのだった。
二人の言い合いにあきれたのか離れて眺めていたはずのゼロは風のような速さで二人を救ったのだった。
そして二人を離れた場所まで運ぶと
「無事か?」
とだけ声をかける。
「え、ええ」
「あたしは大丈夫よ、礼ぐらい言いなさいよ。ありがとダーリン」
それを聞くとゴーレムに向き合ったがすでにゴーレムは撤退を始め、学園の壁を越えて去ってしまった。
そして宝物庫には「破壊の杖、確かに領収いたしました。土くれのフーケ」との声明が刻まれ、
その声明どおり破壊の杖は持ち去られていた。

559 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 01:38:02 ID:HjV/e6pQ
支援

560 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 01:39:29 ID:de0JxuSA
>このさきロックマン9が発売される可能性位の確率は失敗することもあるわよ!」
このぺったらルイズゥゥゥゥウウ!!支援

561 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 01:39:56 ID:22kjPQPx
ロックマンDASH3よりは確率高いよな!

562 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 01:40:46 ID:pz2+SBzy
定期的にアンチアンリエッタが出るな

563 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 01:41:32 ID:aS9GaU76
待つんだ。奴は今のところまだ成功率0…つまり99%は発売するんだよっ!

564 :使い魔のゼロ:2007/08/19(日) 01:41:40 ID:5rNXisq7
「土くれ」のフーケは幸運に見舞われていた。
秘宝を狙って近づいたは良いものの、
錬金を拒む固定化がかけられゴーレムの拳も防ぐ厚い壁をもつ宝物庫に手をこまねいていた日々。
何か隙は無いものかと調べてまわっていたある夜、それは起きた。
学生が何か騒いでいるかと思うと宝物庫の壁を爆破しひびを入れたのだ。
フーケはすかさずゴーレムを作り、そこから壁を破壊して見事に破壊の杖の奪取に成功した。
ここまではよかった。
だが、手に入れた破壊の杖にはある重要な問題があったことが発覚したのだ。
だがこんなことでせっかく手に入れた秘法をふいにしたくは無い。
フーケは再び策略を練り始めた。

565 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 01:41:46 ID:buVMRRCV
支援

566 :使い魔のゼロ:2007/08/19(日) 01:43:20 ID:5rNXisq7
番外編 ゼロのアドベント(召還)

ギーシュは混乱していた。
自分はゼロのルイズの呼んだ、
礼儀を知らないグレイとか言うただの平民に、
ちょっと礼儀というものを教え込んでやろうと決闘を申し込んだだけだった。
なのにそいつは喋る変な石を出して叫んだたかと思うと変な形の赤いよろいを着込んでいた。
そして手に持った変な形のものをワルキューレたちに向け、光を当てたかと思うと何かが発射され、
全てのワルキューレを一度に破壊したのだった。
完全なる敗北。ギーシュはそれを悟った。
そして同様にギーシュの頭脳は、いや、本能がおやくそくとして悟っていた。
これからなすべきことを。
ギーシュはいきなり土下座したのだった。某あきらめの悪い科学者のように。
だがこれで終わりではない。彼はきっと帰ってくる。何度も何度も懲りることなく。
この土下座をしていたもののように、必ず、きっと。

567 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 01:44:06 ID:ZWfcbaUj
>>535
その田中芳樹のキャラにしても、作中では有能と設定されている無能に過ぎないけどな

568 :使い魔のゼロ:2007/08/19(日) 01:45:04 ID:5rNXisq7
以上で投下を終了します。
次回ゴーレム戦です。
早速訂正ですが最後のところの秘法ですが秘宝ですね。
ちなみに皆さんの言うようにルイズの魔法はほぼ失敗。つまりロックマン9はきっと発売されますね!
あと、番外編は軽い冗談のようなものです。
これからも気が向いたらギーシュがひどい目に合わされます。

569 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 01:49:28 ID:LWq780sO
乙!
ロックマン9はその…
まあダッシュ3よりは確立上だよな!

570 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 01:56:47 ID:1C7A4RqT
ロックマン9と]9、どっちが早く出るかも気になる…
ともかく乙です。

571 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 01:58:29 ID:yHHLWHvP
DASH3はPS3でうんたらかんたら・・・。
ともかく乙

572 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 01:59:17 ID:9TNuse4b
もしかしたらロックマン9と]9同時発売とか

573 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 02:13:17 ID:O4+gutBm

俺としてはX2のリメイクを早く出して欲しい

574 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 02:17:47 ID:ReYKyZOr
>>567
あの人は有能であると読者に納得させる描写が上手い人だからな。
まあ、現実的に有能なキャラなんて書いても、読者に「このキャラは有能だ」と納得させることは難しいわけですが。

ところで、ヤマグチノボルって、マザリーニがどれほど有能か分かってて書いてんのかねえ……

575 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 02:25:52 ID:W5fzJuEo
ロックマンシリーズの続編か
Xは伏線あるけど
無印はちょい微妙

576 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 02:30:43 ID:/7aHdr7f
実質一人で国政を切り盛りしてるんだったか?>マザリーニ

577 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 02:31:51 ID:YrgoQRob
田中芳樹自体がむn(略

578 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 02:33:39 ID:wqkn5YNx
>>574
有能だけどそれゆえに感情で動くタイプの人からは嫌われ者、根は良い人って一つの典型パターンとして描いてると思うけど

579 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 02:37:06 ID:n0r58Xqo
マキャベリストと政治なんて嫌われてナンボの商売です

580 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 02:42:16 ID:de0JxuSA
逆に考えるんだ
姫が無能なんじゃない、マザリーにが有能過ぎて駄目っぽく見えるだけで、一応有能ってのはどうだろう
心優しい姫だから民草を苦しめるような事はしないだろうし、王族じゃなくて普通の貴族に生まれてたら良かったのにな
それか小国じゃなくてどっからも攻めてこられない様な大国の姫だったら、また少し違ったのかな
でも余計にどろどろしてそうで、とっとと潰れて謀殺されるかお人形さんにされてそうだな、駄目だな

581 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 02:46:10 ID:0uXVcEf1
あの地位、あの身分にいながら、恋愛ごとにおいて
自分の意志を保とうとしているのがそもそも論外だと思うが

582 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 02:47:22 ID:LWq780sO
むしろアン様駄目っ子じゃなきゃ物語引き立たないと思うんだ。


583 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 02:47:38 ID:de0JxuSA
>581
まったくだ

584 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 02:49:55 ID:7986umfT
>>581
別に完全に保とうとは思ってないぞ?

585 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 02:50:38 ID:dLzttrmR
もうアニエスに罵って貰えれば何でもいいとか思ってる俺は末期

586 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 02:51:40 ID:0uXVcEf1
このMめw

587 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 02:52:40 ID:LlH2aQr7
ゼロ魔とりあえず11巻まで読み終わったので書こうと思うけど

レニフィルの冒険
キメラ
寄生獣
ドラッグオンドラグーン
小説版塵骸魔京
ときめきトゥナイト
銀英伝
デモンベイン
初代のサモンナイト

どれ使って書こうかな…迷う。

588 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 02:55:31 ID:/7aHdr7f
>>587
もう一度読み直して原作の把握率を出来る限り上げてから、
是非とも小説版塵骸魔京を。

589 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 02:56:41 ID:SpHtIOwf
>>587
ヒューマンフレアを使ってくれ!

590 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 02:57:56 ID:GvHiLd3S
>>587
奇生獣、DOD、デモベは先達がいるぞ
別に被ってもかまわないんだけど

591 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 02:58:05 ID:na7BAnMN
>>585
このドMが!

592 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 03:00:46 ID:zfJohV2L
ノーマルにも、
ちょ、ちょっとくらいはいいかな…?いいかも…?
って思わせる魅力がアニエス様にはある。

ドMとはちょっと失礼じゃないのかっ

593 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 03:08:01 ID:W5fzJuEo
ドMか
ゴッドハンドを思い出した
あれは登場人物の男性半分がドM
それ以外がドSというバカゲーだったな

594 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 03:08:41 ID:ov0A6Pcy
>>591
あれ…おかしいな、唐突にFF4から誰かが召喚されるのを考えてしまった

595 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 03:11:41 ID:na7BAnMN
>>594
じちょうしろ

596 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 03:11:49 ID:pXIbZxd9
俺サイトなら抱けるよ

597 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 03:12:11 ID:x4m66kwr
あえて小説版デモンベインで!






ダッシュ3と五竜亭とゼノギアスと夕なぎの街とラキスにお任せと東京タブロイドをただひたすら俺は待つ

598 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 03:15:36 ID:GG7Xvdxh
>>597
エドガーさんですか?

599 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 03:20:00 ID:x4m66kwr
或いは覇道鋼造でもよし
ただしアズラッドはやっと平穏に戻れたので却下

600 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 03:22:20 ID:yJkDn9Yn
そこはこう、フィギュア化おめでたうな塵骸魔京のイグニスさんでですね。

601 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 03:24:30 ID:bEJEagaF
>>587
初代サモンだとあっという間にカルマ値溜って魔王エンド一直線な気がしてきた
ゼロ魔にカシスやクラレットみたいに元の世界に還す為に粉骨砕身で頑張りながら主人公を気遣ってくれる人居るんだろうか……

602 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 03:34:54 ID:p9VFPjDf
>>601
サモンよりゼロ魔の方が召喚システムとして性質悪いからな。
一方的に契約して洗脳する訳だし、護衛獣なんて目じゃない。
はぐれに関してはどうか分からないけど。

603 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 03:38:52 ID:22kjPQPx
サモンでの使役って、「言うこと聞かないと元の世界に返さないぞコラ」だっけ

604 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 03:46:24 ID:bEJEagaF
>>603
いや、サモン2を見る限り自由意志奪って一時的な使役をする通常召喚と相手の意思を奪わず一方通行の召喚を行う召喚術(護衛獣など)が有るらしい
尚、後者の召喚術と対を成す送還術が有る為、術者が死なない限り契約さえ果せば元の世界に還れるがマスターを喪って還れなくなった召喚獣がはぐれとなる

なお、はぐれとなった召喚獣の中には人間を犯して子供を作るモノも居るわけで……結構ヤバメだな、コレ

605 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 03:50:50 ID:p9VFPjDf
ゼロ魔の場合メイジが死ぬと使い魔はどうなるかって、
まだ出てきてないんだったか?
基本的に同じ大陸だから問題無いのかもしれんが。

606 :双月の女神:2007/08/19(日) 04:02:35 ID:1ye0ccWr
どうもです。出前(小説)一丁お届けです。
5分後お届けあがるです。いいですか?

607 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 04:10:11 ID:LWq780sO
こんな時間さ。俺は支援する!

608 :双月の女神:2007/08/19(日) 04:11:42 ID:1ye0ccWr
感謝です。ではどぞー。



――――――双つの月をいただく世界、『ハルキゲニア』。
その中でも魔法を使える人間達、メイジが力を有する
王権国家「トリステイン」の魔法学院でこの日、歴史が動く
鍵を握る人物の一人が、異邦の地から「使い魔」として
召喚された。

その者の名を、ミカヤ。後の歴史に、そして人々の記憶に
刻まれる、当時、魔法を使えなかったがために、落ちこぼれと
言われたヴァリエール公爵家三女、ルイズの従者。
その顔立ち、纏う気配から女神、或いは始祖ブリミルの
生まれ変わりとまで噂される程の存在だった。

『サモン・サーヴァント』で亜人ではない人間の姿をした
者を召喚したことは、長い歴史を持つトリステイン魔法学院
では前例のないことである。

立会人となった『炎蛇』の二つ名を持つ博識なメイジ、
コルベールは老練のメイジ、学院長オスマンの元へ、
急遽ミカヤを招いた。

そしてミカヤから、彼女の住んでいた異なる世界、
女神が治めていた唯一の大陸『テリウス』について
語られる――――






609 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 04:13:06 ID:LWq780sO
元ネタわかんにゃいが支援する!

610 :双月の女神:2007/08/19(日) 04:14:47 ID:1ye0ccWr



ファイアーエムブレム外伝 〜双月の女神〜

第一部 『ゼロの夜明け』

第二章 『双子の月』





トリステイン魔法学院の中の、本塔の最上階にある学院長室。
学院長であるオスマンが椅子にかけ、ここまで案内をしてきた
コルベールはその左脇に立つ。
彼らとテーブル越しに相対する位置に、ミカヤはいた。
ルイズに案内され、共に教室で『使い魔召喚後の使役』について
の授業を受けた後、コルベールに招かれたのである。
互いの紹介をコルベールを介してすませた後、長く真っ白な髭と
髪の老人、オスマンが重い口を開いた。

「まずは歓迎の言葉を述べよう。
ハルキゲニアにようこそ、ミス・ミカヤ。」
「ご丁寧な挨拶痛み入ります、オールド・オスマン。」

オスマンからの言葉に謝辞を述べるミカヤ。
一連の仕草を見たオスマンの鋭い観察眼が、彼女は人間ではあるが、
かつてやんごとなき身分であったことを理解した。
神と人は意識に相違があり、神は絶対の権力者。
自身より格の劣る者を、慈しむことはあれど、敬意を払うことは
無い。

611 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 04:15:50 ID:LWq780sO
ファイヤーエンブレムのヤツね。理解した。
支援!

612 :双月の女神:2007/08/19(日) 04:16:59 ID:1ye0ccWr
しかしながら、かつて女神ユンヌの巫女であったためか、神聖な
気配を纏っている。どのような神かはオスマンには分からない
ものの、神格の高い、高次元の存在がついていたことは疑いようが
なかった。
ミカヤもまた、オスマンの心を読み、こちらへの害意はないことを
認める。自身の召喚者であるルイズの師として、信用に足る人物達
であることも。
故に、ミカヤは二人に、自身の存在について話すことにした。

「まず始めに私はこの大陸、恐らく世界の住人ではありません。
『ハルキゲニア』という大陸の名は聞いたことがありませんし、
私のいた『テリウス』大陸以外の陸という陸は、太古の大洪水で
沈んでいますから。」
「なんと、そのような未曾有の災害が?」
「確かにハルキゲニアではそのような大洪水の伝承は存在
しませんな。『テリウス』という大陸名も聞き及んでは
いません。」

ミカヤの言葉に驚きを隠せないオスマンとコルベール。
しかし、異世界の住人と確証を得るには証拠になるものが
少ない。

「その証拠と言えるものが、これです。」

そう言ってミカヤが長杖を持たない左手で、左右一対各二連、
本―――光の魔法を宿した魔導書を収めたホルダーの内、
左から『ライト』の書を取り出し、机に置く。

613 :双月の女神:2007/08/19(日) 04:19:23 ID:1ye0ccWr

「これは・・・。」

『ライト』の書を手に取り、解析の魔法で調べるコルベール。
そして内容を見るためにページを開く。

「ハルキゲニア語ではありませんな。」
「それは精霊と契約し、「古代テリウス語」で契約の呪文を
詠唱することで力の行使を可能にします。」

ハルキゲニア語ではない不可思議な言語で呪文らしきものが
書かれているため、内容を読むことができなかった。
『ライト』の書を返しつつミカヤの説明にむう、とうなる
コルベール。

「精霊魔法・・・。先住魔法のそれをこの一冊の魔導書で
可能にするとは・・・。」
「その『テリウス』大陸では一般的なものなのかね?」

内心コルベール同様驚愕しつつも、ミカヤに尋ねるオスマン。

「はい。ですが、魔法の使用用途は戦闘用に特化しているため、
このハルキゲニアのように生活の延長に使えるものはありません
でした。特に浮遊や飛行の魔法には正直、驚きました。
飛べるとなれば天馬、飛竜、『ラグズ』の「鳥翼族」か一部の
「竜鱗族」だけでしたから。」

ラグズ―――獣に化身し、通常のヒトの数倍の力を誇る獣人族の
総称。
虎、猫、狼、獅子の姿に化身する獣牙族。鷹、烏、鷺に化身する
鳥翼族。そして、竜に化身する竜鱗族をそれぞれ指す。
この世界における韻獣、韻竜に当たる存在のことを聞き、
息を呑む二人。

「ここから先は、テリウス大陸の成り立ちと歴史について、
そして私の生きた足跡も併せて話します。」

そう区切り、二人が頷いたのを確認し、オスマン達の認識で
人間を指す『べオク』、全てのヒトのルーツの創造神たる
女神についても合わせて説明をし、テリウスの歴史について
語りだした。

614 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 04:19:53 ID:LWq780sO
しぇん!

615 :双月の女神:2007/08/19(日) 04:21:01 ID:1ye0ccWr

その種族の意識の違いから度々戦争があったこと。
その悲しみから女神は先に語った大洪水を起こしたこと。
それを起こした罪の意識を感じ、正と負の意思に女神が別れ、
古の争いの果てに眠りについたこと等を話す。
そして、自身はべオクとラグズの間に生まれた子供の子孫であり、
その因果で女神の声を聞き、神降ろしの器になったこと。
再び大陸全土を巻き込んだ戦争が起こり、窮状の打破のため、
負の女神ユンヌをミカヤを寄り代に目覚めさせ、合わせて
覚醒する正の女神アスタルテと共に審判を仰ごうとしたこと。
それよりも先に判決を下され、裁きの光が世界中に降り注いだこと。
最後に、ヒトの存亡を懸けた女神との決戦―――

「そして、女神を討った後、数十年をかけての故国の復興を終え、
夫が亡くなった時、私のテリウスでの役目が終わった。
そう思い、私も「勇者」に倣い、新天地を目指し、旅に出ました。
後の顛末はミスタ・コルベールが確認した通りです。」
「・・・いやはや、ミス・ミカヤから感じられた気配の要因は
理解できましたが・・・。」
「まさか、これほどまでのお方をあのミス・ヴァリエールが召喚
するとはのぅ。」

元一国の女王であり、女神の器。そして熟達の聖杖使いにして
光の精霊魔法の担い手。
一介の学生の、それも落ちこぼれの噂のメイジが召喚出来たのは
類稀、としか言いようがない。
だからこそ、二人はある想像が結論に出かけていたが、今は
それの確証が得られない以上、これ以上の話は困難という考えに
至った。

「今日はもう日も落ちた。話はこれまでとしよう。
ミス・ミカヤ、この度は召喚に応えていただいたこと、
まことに感謝する。」
「ミス・ヴァリエールを、よろしくお願いいたしますぞ。」
「分かりました。」

二人の心からの感謝と願いの言葉を受け取り、頭を下げるミカヤ。

616 :双月の女神:2007/08/19(日) 04:22:52 ID:1ye0ccWr

「この学院で分からぬことは遠慮なくわしか、ミスタ・コルベール
、ミス・ヴァリエールに尋ねられよ。
・・・さて、迎えも来たことじゃ。」

探知の魔法『ディテクト・マジック』で、学院長室へ呼ばれた
者を確認する。
3回の扉のノックの後、少女の声が聞こえた。

「オールド・オスマン。ラ・ヴァリエール、呼び出しに応じました。」
「うむ、入るがいい。」
「失礼します。」

扉を開き、入って来たのはルイズだった。

「ミス・ヴァリエール、ミス・ミカヤを君の部屋まで案内を。
後は親睦を深めるのも自由ですぞ。」
「分かりました。では、ミ・・・、ミス・ミカヤ、行きましょう。」
「ええ。では、失礼いたします。」

コルベールの言葉に頷き、『ミカヤお姉さま』と言いかけるのを
必死に押さえ込んだルイズ。
そんな彼女にミカヤは微笑みかけながら、オスマン達に一礼。

「では、下がってよい。ミス・ミカヤ、ミス・ヴァリエール、良い夜を。」
「はい。失礼します。」

そしてミカヤとルイズは学院長室を後にした。







学生寮の中のルイズの部屋。そこでミカヤとルイズはテーブルを挟み
椅子に掛け、夜食を摂りながら二人は互いのことを話し合っていた。

「信じられないわ、ミカヤお姉さまが異世界から来たメイジだった
なんて。」
「ええ、私も世界を渡るなんて経験したことがないわ。」

自身がデイン王国女王であったことは彼女の心を刺激する可能性があった
ため、伏せて話した。

617 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 04:23:46 ID:TbXtUPLO
例によって例のごとく大陸名がカンブリア紀の動物になってるよ支援

618 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 04:23:54 ID:PtcKDKRC
支援砲火

619 :双月の女神:2007/08/19(日) 04:25:19 ID:1ye0ccWr

「いいなぁ、私もその杖や魔導書、使ってみたいわ。」

壁に立てかけられた杖やホルダーごと壁掛け―――ルイズが家財
の一部を使って良いと言ったため利用している―――に掛かった
魔導書を見ながらそう言う。

「古代語の習得やそれぞれ相性もあるから難しいかも知れないわ。
でももし、機会があれば古代語を教えるから、その時に属性の相性を
見てみましょう。」
「うん。よろしくね、ミカヤお姉さま。」

自分を抱きしめてくれた時、恐らくミカヤは自身の『ゼロ』の意味を理解
している。そうでなければあの時、ずっとつらい思いをしてきたことを
分かっているように慰めてはくれなかっただろう、と確信に近い思考を
するルイズ。
ミカヤもまた、ルイズが正しく魔法の行使が出来ないことを、あの時に
ルイズを含めたその場の全員の心を読んでいたため、理解していた。
彼女はテリウスの魔法を使えるか、あるいはハルキゲニアの魔法で
当てはまるものを共に探すこと、そのためにこの世界の魔法の仕組み
を理解する必要があると考えていた。
ふと窓から空を見上げると、ハルキゲニアの象徴とも言うべき双子の月
が見える。ルイズもつられ、二つの満月を眺めた。

「ねぇ、ミカヤお姉さま。あの月、私とお姉さまに見えない?」

子供じみた言葉と思いながらも、そうありたいと思うルイズ。

「ええ、そうあれたらいいわね。」

心からそう思い、返すミカヤ。
二人を祝福するように、二つの満月は慈悲の光を投げかけ、二つの
影を作っていた。


620 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 04:25:22 ID:aS9GaU76
小ネタ予約支援

621 :双月の女神:2007/08/19(日) 04:26:48 ID:1ye0ccWr
以上です。ルイズにFE魔法を使わせていいか悩むです(汗)。
助言ぷりーずです。
では失礼をば。

622 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 04:30:53 ID:aS9GaU76
双月の女神さん、乙でした。
百合チックはいいですね
――――――

ジャン・ジャック・フランシス・ド・ワルドは震えていた。
ガチガチと歯の根は合わず、足が震えている。
自慢のマントなど、最早重さを感じさせるだけの邪魔な一品でしかない。
顔面は蒼白で、体温などというものを感じさせる様子ではない。
挙句、この男の性格からはありえない行動を起こしている。
額を、地面にすりつけて、土下座をしているのだ。
屈辱的だった。
恐らく、この男の人生でこれほどの屈辱は生まれて初めてだっただろう。
貴族であり、魔法衛士隊の隊長である。
子爵である上に、全貴族憧れの地位である場所につく男、なのだ。

爵位こそ低いが、地位は高い。
スクウェアクラスの実力を持ち、戦闘技術も高い。
だが、だが――目の前の男には、どうしてもかなわなかった。
ワルドは、この男をどう形容すべきか、と思う。
そう、言うなれば――東の地の伝説にあるという、鬼だ。

『ワルドはん、ほな。
カタぁ、つけさせてもらいまっさ』

ワルドは、今まで思い違いをしていたと感じる。
力こそが一番だと思っていた。それは、権力であり、魔法である、と。
メイジであることが、魔法が使える事が何よりも優先する。
それ以外は、平民はそれこそ、搾取されるだけのものだと、思っていた。
だが違う。だが違う。だが、違うのだ!
金だ。金の力こそ――世界で、一番、強いのだ。

『ま、まって、まってく、れ。
に、にげ、にげたのは、あやまる、いや、ます。あやまり、ます、から』

623 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 04:31:32 ID:LWq780sO
百合フラ…なんでもにゃーよ
乙&GJ!

624 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 04:32:10 ID:aS9GaU76
ガチガチと震えるワルド。
何故だ――そう自問する。
ジャン・ジャック・フランシス・ド・ワルドは思い出す。
この男は一ヶ月ほど前にワルドの婚約者に呼び出されたのだ。
二年生の一学期、最初に行われる神聖な儀式――使い魔召喚の儀式だ。
青い服を着た、髪をオールバックにした男。
平民にしては顔がごつかったが、しかし杖もなければマントもない。
五亡星の紋章もないから、平民だと判断された。
そういった風体の、目の前の男が召喚されたのだった。
当初は、とても大人しかった。
妙な訛りのついた言葉を使っていたが――それでも、何の揉め事も起こさなかった。
そこまで考え、ワルドの思考はかけられた言葉によって遮られる。

『ワルド様、それは甘い考えよ。
人様の大切な大切なお金を借りておきながら、逃げておいて、謝るですって?
――それはちょっと、都合がよすぎるわね』

ゴクリ、と。
ワルドの喉を唾液が嚥下する音を奏でる。

『あんたの領地と、そのペンダント、杖、マントはもらっていきま。
よろしゅおまな!』

今度こそ、ワルドは泣き出した。
自分の見栄から出た事とはいえ、目の前の男に金を借りてしまい、結果――全てを失った。
領地も、屋敷も、杖も、自らの地位を示すマントも。そして――婚約者も、去っていった。
何を奪われても仕方ない。だが、ペンダントは。ペンダントだけは、奪われたくなかった。

『き、貴様は、鬼だ!
人情も何もないのか!』
『ふざけたらあきまへんな、ワルドはん。
わいは命よりも大事な銭ぃ貸しとるんや!
約束ゥ守れんようなんなら、全部失うても、何も文句いえまへんで、なぁ?
――ルイズ社長はんよ』

ワルドのかつての婚約者、ラ・ヴァリエール公爵家が三女にして――金融会社社長、ルイズはニヤリと頷いたのだった。

625 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 04:33:42 ID:aS9GaU76
レコン・キスタ総司令官――いや、神聖アルビオン共和国初代皇帝、オリヴァー・クロムウェルは笑いが止まらなかった。
アルビオン王国を難なく打ち倒し、トリステインとの戦争も順調に勝ち進んでいる。
戦費調達が厄介ではあったが、アルビオン王国の財宝を売り払う事でそれは解消した。
だが、その静寂を破るものが現れた。
――先述した、青い服の男である。
一体何者か、と尋ねるクロムウェル。
側近のものが男を止めようとするが、しかし男はそれを振り払い、ドシリと椅子に腰を下ろした。

「えらい景気よろしゅうおまんなぁ、クロムウェルはん」
「何かな? 余は忙しい身分でね。中々お相手は出来んのだ」

男は手間は取らせない、とつぶやくと、一枚の紙を取り出した。
クロムウェルに差し出すと、それを読み始める。
すると、クロムウェルの顔を、笑いが支配したのだ。

『は、はは、は。何を持ち出すかと思えば、アルビオン王国の借用書ではないか。
何をもってこようというのかね』
『金ぇ貸したはええが、あんたんところが革命起こした所為で王家全部つぶされてしまいましてなぁ。
ほなしゃぁない。その後継者に支払ってもらお、と。こういう訳ですわ』

その男の言葉に、今度こそクロムウェルは笑いが止まらなかった。
革命を起こして出来た政府に、何故前政権の借金を背負わなければならないというのか。
男をつまみ出せ、と側近に命令する。
恭しく頷き、ワルドが男を蹴飛ばすようにして、部屋から追い出した。
クロムウェルは笑いが止まらない、と言ったようにその紙を破り捨てる。
全く、皇帝ともなると、おかしな人物が擦り寄ってくるものだ、とつぶやきながら。

626 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 04:35:01 ID:aS9GaU76
――三日後、クロムウェルは顔面を驚きの色に染めた。
レコン・キスタの幹部が揃う会議の場に、男が現れたのだ。
ワルドにつまみ出せ、と命令するクロムウェル。
だが、ワルドは動かなかった。
男がもう一度契約書を出した。――二枚。
読むまでも無い、といったクロムウェルに、では読んで聞かせてやると読み上げていく男。
――五万エキューという大金を、アルビオン王国は戦費としてこの男から借り上げていた。
しかも、十日で一割の利子をつけるというばかげた条件で。
それだけは前回と同じだった。
だが、違うのは――クロムウェルの印と、ウェールズの印が、二枚目には押してあったのだ。
アルビオン王国の全ての財産を、神聖アルビオン共和国に譲渡する、という内容の書類だった。
これはクロムウェル自身が作った書類だったのだ。
かつての王党派を操るためには王族が認める事が重要だった。
そのため、わざわざ殺害したのを伏せ、アンドバリの指輪にてよみがえらせ、書類を作らせた。
何故、それを男が持っているのか。

『財産ゆぅたら、普通は借金も背負うもんでっせ。なぁ』

クロムウェルが歯噛みする。
笑みを浮かべるような顔は既に、ない。
この借金を認めない旨を発すれば、アルビオン王国の財産を受け継げない。
しかも、国家の正当性を確実に、自分で否定する事になる。
時勢に乗って味方をしただけの王党派は、今すぐにでも裏切るかもしれない。
クロムウェルは五万エキューを今すぐ用意しろ、と金庫番に怒鳴りつけた。
だが、それを男は笑いながら否定した。

『ふざけたあきまへんな、クロムウェルはん。
わしは十日で一割の利息で貸し付けておまんねや。
アルビオン王国に貸付たんは二ヶ月前のこっちゃ。
正確にいうたら六十三日前やから、七割、利子ぃつけさせてもらいましょか』

今度こそ、クロムウェルは叫んだ。
八万五千エキューともなれば、日本の価値に直して十億にはなろうかという大金だ。
それだけの金を吐き出せば――最早、アルビオン共和国に軍備など存在しないに等しかった。
怒り狂い、男を殺そうとするクロムウェル。
だが、それより前にワルドの雷撃がクロムウェルを吹き飛ばした。

『……こ、これで。借金、は』
『よろしおま。帳消しにさせてもらいましょ』

三日前に訪れたのは、ワルドに合図を出すためであった。
三日かけ、ワルドにクロムウェルの書類を盗み出させたのだ。
最早――クロムウェルに打つ手はなかった。

――こうして、神聖アルビオン共和国は瓦解していった。
旗艦である『レキシントン』号が解体され、売り払われたという情報が入り、トリステインとゲルマニアが攻め込んできたのだ。
既に国庫全てを吐き出し、疲弊しつくしたアルビオンにそれに対抗する力は残されていなかった。

627 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 04:36:08 ID:7odPmpu9
仮面ライダー系を読んでいて、ノリダーを書きたくなった。

誰か分かる人いるか?

628 :トリステイン金融伝 ゼロの帝王:2007/08/19(日) 04:36:11 ID:aS9GaU76
――ゲルマニア王宮。
アルブレヒト三世に面会する者達がいた。

緊急にアルビオンに攻め込んだため、戦費が足りなくなったのだ。
急遽税をかき集めたが、どうにも足りない。
そこにトリステインから申し入れがあり、トリステインで一番金を持つという金融屋を紹介してもらったのだ。
そわそわしながら部屋に通すアルブレヒト三世。
ドアをノックする音が響き―ー


『どうも。トリステイン王国、ブルドンネ街で金貸しを営んでます。
ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールと――』
『――萬田銀次郎いいま』

――トリステイン王国の裏路地に、一つの会社があった。
ヴァリエール金融と名のついたそれは、しかし――噂が、絶えなかった。
『仏のルイズに、鬼の銀次郎』
『ルイズに借りれば、全部がゼロになる』
『アンリエッタ王女の陰謀』
その金貸しの悉くが、結果的にトリステインに繁栄をもたらす事になった事から
波乱万丈を起こしたこの会社の物語を、後にこう記す事にする。
――トリステイン金融伝、ゼロの帝王――と


――――――
元ネタ:難波金融伝ミナミの帝王 より、萬田銀次郎

629 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 04:36:59 ID:LWq780sO
ミナミの鬼かよwwww
乙&GJ!

630 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 04:40:24 ID:p9VFPjDf
いかん、寝てた。
24時間TV、特に面白い訳でもないのに見ておかないと損した気分になるから不思議だ。

>>627
なんとかチビノリダー位までなら分かる。

631 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 04:43:20 ID:dVJtH9UB
確かに紛らわしいんだけど、
ハルキゲニアだと↓のになっちまうから注意な。
ttp://www.geocities.co.jp/NatureLand/5218/harukigenia.html

632 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 04:47:43 ID:LWq780sO
こええええwwww


633 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 04:50:34 ID:p9VFPjDf
>>631
あー。昔図鑑で見たアレか。
インパクトあるというか、何と言うかな外見の。

634 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 05:08:36 ID:AHsBPXsS
>>631
そいつハルキゲニアて名前だったんかよwwwwwwwwww

635 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 05:09:14 ID:TDsT89O+
デジモンからの召喚が見たいな。
ディアボロモンとか。オメガモンとか。

636 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 05:10:06 ID:lwR3TALp
まさに「 幻 」の大陸ってわけだ

637 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 05:49:17 ID:5ad5j4CW
ハルキゲニア吹いた

638 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 05:57:34 ID:L6Xn7sge
じゃあハルキゲニア召喚ものでも待つとするか

639 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 05:58:51 ID:Cr35fFbE
流石にハルキゲニアとのキスは酷過ぎると思うんだ

640 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 06:05:47 ID:nkYL1zOv
虚無のメイジみんながバージェスモンスター召喚してたらやだなぁ

641 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 06:06:04 ID:tB7rfl97
「まぼろし」の意味の名前を持つ生物。
すなわち幻獣じゃないか。
ルイズ大喜び間違い無しだぞ

642 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 06:12:31 ID:lKor09EY
帝王こえええ

643 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 07:30:39 ID:zy26VWJE
いや、原作に比べれば大分紳士的だぞ>ミナミの鬼
ソープやダム現場に売り飛ばして無いしw

644 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 07:31:08 ID:UpxqMkUt
問題はその頃の生き物が軒並み海洋性だということだ
しかも酸素でなく二酸化炭素を呼吸に使っていた生物群だったはず
・・・つまりデストロイヤ召喚というわけか!

645 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 07:31:56 ID:ZQLto6j8
メカ少女で真っ先にパッパラ隊の連中が浮かぶ俺は異端なのか?

646 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 07:35:12 ID:lKor09EY
メカっ娘と聞いたらエルザしか思い浮かばないのであ〜る

647 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 07:38:39 ID:joyYDR4L
>>644
ルイズが解けるwww

648 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 07:38:52 ID:qQvM0TyK
>>645
>>424
2回も言わなくていいよ。

649 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 08:12:13 ID:JkjIb0Kc
つかどっからメカがでてきたw

650 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 08:21:47 ID:3YdGTQYd
ファイヤーエムブレム〜聖戦の系譜〜のジグルド召還の電波を受信したが、速攻で挫折したのは良い思い出。

651 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 08:29:56 ID:DZJ2JowJ
金絡みなら雀ゴロも見たいが…麻雀自体を広めないと無理か。
そもそも雀パイが無い。

652 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 09:04:38 ID:SRc6MLA5
>>644
デストロイアが来たらハルケギニア全滅するぞ
いやかなりマジで

653 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 09:11:39 ID:dfQX3uOM
>>651
金とか雀とかの文字のおかげで
かしら〜って言う凸の広い人形召喚かと思った

654 :爆熱の使い魔:2007/08/19(日) 09:18:29 ID:K4+EBPEo
コミケ三日目。
しかし、あえてその朝に投下しよう。
家で、ぐたーっと日曜の朝を過ごしてる皆サーン。
こんな日だからこそとばかりに、一挙二話放送もとい投下ですよ。

と言っても片方はちと短いけどね。

655 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 09:23:29 ID:ReYKyZOr
なにいっ、超支援するぜッ!!

656 :爆熱の使い魔:2007/08/19(日) 09:24:11 ID:K4+EBPEo
 さて、一つ事件を片付けると共に、別の世界から来た事実を幾名かの者へと話す事となったドモン・カッシュ。
 今回は、得られた協力者との、ちょっとした元の世界へ至る為の、調査準備のお話しです。
 そして始まりの舞台は、再びの城下町!

 それでは、機動武闘伝Gガンダム外伝『爆熱の使い魔』へ、レディーッ・ゴー!!



 あの舞踏会からも、又、時は流れる。
 やはりオールド・オスマンは、フーケを逃がした事には、それとなく気付いていたらしく、『どうやら逃げてしまった様じゃ。まあ仕方有るまい。ホッホッホ』とあっさりと流してしまった。

『シュヴァリエ』の件が流れてしまった。ルイズらは不機嫌だったが、ドモンの『称号とは自力でもぎ取ってこそ意味がある』の言葉に、それなりに納得したようだ。
 それが、貴族の当然のプライドなのだから。

 さて、本日ドモンは再び城下町はブルドンネ街を訪れている。今回はコルベールの共として。
 彼が先日聞いた、地球産の剣を是非とも資料として欲しいと言った為である。

 一つ変わった事がある。
 それはドモンが街へと入ってからの事だ。判る人間には判る、つまりは漂う空気が変わったのだ。
 何も空気の組成が変わった訳では無い、人の気配が変わったのである。
「今回はスリが出ないと思えば、随分と殺気が多いな」
「気付かれましたか?」
 ドモンに取って、意外や意外、コルベールもこの殺気をしっかりと感じ取り把握していた。
「判るのか」
「私は結構臆病でして。ちょっと敏感なんですよ。しかし何故でしょう?」
「恐らく報復だな」
「は?」
「いや、以前訪れた時にな。怪しからん連中を一網打尽にしてやったんだが」
「は?」
「うーむ、思った以上に組織がデカかったか。それとも他が出張ってきたか」
 歩を進めながらも考え込むドモンを、一体何を?といった面持ちでコルベールは見た。
「つまりは、やり方が温かったと言う事か。トコトン潰しておくとしよう」
 ドモンはぽんっと手を打ち、すごい良い事を思いついたとばかりに呟いた。
「武器屋の場所は判るな?
 先に行って待っててくれ。小一時間もあれば追いつく」
 言うやドモンは、コルベールを置いて小走りで角を曲がって行ってしまった。

「……はて?
 まあいいでしょう。時間がある様ですし、他も当たって見るとしましょう」
 少し悩んだ物のコルベールはゆっくりと買い物をする事とした。

 まずは秘薬屋へ。ドモンに注文された、“瞬間に強い発光性を発揮する何か”の材料をじっくりと見繕う。
 何でも相手の視覚を一字的に麻痺させる事で、無力化するとか。
 これは中々面白いアイデアだとコルベールは思った。魔法で発光させるのでは、瞬時に使う事ができない、それではこの手の物は効果が半減する。

 秘薬屋から出て次は……と考えているところで、柄の悪い人間が何人も走っていくのが見えた。
 口々に『あの野郎、手強すぎる!』『トライアングルメイジが瞬殺されたってよ……』『不意打ちで一気に袋にするんだ!』等と口走っていた。
「やれやれ……最近は城下町と言えども物騒なものですな」
 とか一人ごちたところで、物凄い好みの、おっぱいとお尻を目撃し、瞬く間にそちらに目が奪われた。
 落ち着き払い自然に振舞い、そっちの方向に買い物の用事が有った事を、作りだす、もとい思い出す。
 いやいや、そうではなくて、あの形は間違いなくミス・ロングビルこと土くれのフーケに違い無い!そう思ったからである。
「顔を隠したぐらいで、私の目を誤魔化せると思わん事ですな!」
 曲がり角で、影から様子を伺いつつ、少し背筋をぴんと伸ばし、メガネをクイっと直し、格好を付けてみた。


657 :爆熱の使い魔:2007/08/19(日) 09:26:10 ID:K4+EBPEo
 どうやらフーケは単純にこの騒ぎが気になったらしい、騒がしい方へと進んでいく。
 少し狭い通りを覗き込んだところで、やたらとワタワタ慌てるのが見えた。
 コルベールは『あ、ちょっと可愛いかも』とか一瞬考えたが、頭を振ってそれを払う。
 彼女は慌てる様にして人込みへと消えて行った。
 フーケの動向も気になったが、その騒ぎも気になったので、角から首を伸ばして、ちょっと覗き込んでみる。

「さっさと吐け!貴様等のアジトは何処だ!」
 ドモンが一人の男の胸倉を掴んで叫んでいた。周りには数十人のガラの悪い男女が、目を回して伸びている。
「嘘を付けば、この場にいる貴様ら纏めて―――――」
 言いながらドモンが、片手で容易く、側の壁を軽く裏拳でぶち抜く。
「魔法で骨折も簡単に治るんだったな?
 では全身の骨を砕いても問題は無いな?」

 暫らく様子を見ていると、集団を率いて何処かへ立ち去るドモンの姿が見えた。
 何たる手際の良さと速さ。確かに小一時間でどうにかしてしまいそうだ。
 取りあえず駆けつけてきた、城の衛士が倒れている者達を捕まえているのに巻き込まれそうだったので、コルベールはそそくさとその場を後にした。
 途中色々噂が聞こえてきた。
 最近街に現れた正義の味方だの、貴族だろうが悪人には一歩も引かずに成敗してしまうだの。
 子供が『ばーくねつっ!』だの『肘打ち裏拳正拳たりゃー』だの『王者の風よー』だの真似をして騒いでいるのが少し気になる。

 ともあれ、コルベールは、まだ約束の頃まで時間がありそうだったが、早めに武器屋の前で待つことにした。

 武器屋の前で空を見上げながら待っていると、どこか遠くて爆音が聞こえ、土煙がもうもうと上がっているのが判った。
「ど、どど、どうやら本当にやってしまったようですな」
 フーケもそのゴーレムも殆どドモン一人が片付けてしまった、その噂は間違いなかったんだなぁ……逃がしたのもやはり、とコルベールは一人頷いた。
 では、あの『固定化』がかかり頑強な壁を破壊したのも間違いなく、ドモンという事になる。
「やはり物理的な弱点がありましたか。しかし、人一人が普通はどうにかできるとも思えませんが」
 コルベールは地面に棒で色々描いて、魔法以外の強化法を検討しはじめた。。
「やはり、単純に密度を高めるだけでは意味が無い。破壊される時は破壊されるのだ、その辺を考慮して……。
 あえて、ある程度破壊出来る様にし、時間が掛るようにすべきか?指向性の爆発を……いや、まてよ。ここを……
 いやこれでは、拠点防衛型の場所に使うべき物ではないな。
 では物理的な力を流してしまう形状を……しかし素材の問題が」

 考え込んでいるうちに、目の前にはドモンの姿があった。
「待たせたな」
 あれ程暴れておいて、着衣に全く汚れも乱れも無い。
「ほぉー、中々面白い事を考えていた様だな」
「ええ、本塔の外壁の強化案を少々」
 ドモンは興味ふかげに、地面に描かれたそれを見る。
「これは積層装甲に爆発反応装甲か?」
「名付けるとすれば、その様になるのかも知れませんな。
 ちょっと案を出してみたのですが、どうにもこんな案で使い物になるか」
「いや、俺のいた世界では、機動型の兵器の類にだが、実際に使われた事の有る物ばかりだ」
「うーむ……兵器としての実用ですか」
 コルベールは嬉しいような悲しいような、なんとも言えない表情を見せた。
「この話しは後にしましょう。色々聞かせて頂ければ有り難い」
 地面に描いた物を足で消し、武器屋へと入る。


658 :爆熱の使い魔:2007/08/19(日) 09:28:06 ID:K4+EBPEo
「らっしゃい。おや?貴族の旦那たぁ珍しい……くも無いか。
 最近多かったっけな。
 おっと、あの時の旦那じゃないですか!」
 店主の親父は、コルベールを見て少し訝しんだものの、ドモンの姿を見て、顔をぱっと輝かせた。
「いよー」
 ドモンの背負ったデルフリンガーが、鍔をカタカタならして店主に声をかける。
「なんだデル公。出戻りか?」
「違うっての。旦那方が、ここの商品に用があるんだってよ」
 その言葉にドモンが続ける。
「ああ、此間のあの片刃の剣はまだあるか?刀だ」
 店主はその言葉に頷くと、店の奥へ小走りで入っていき、素早く戻ってきた。
「確か、これで?」
「おお……」
 カウンターに置かれたそれを見て、コルベールが目を輝かせる。
「これは確かに素晴らしい。
 鋳造や鍛錬に使われている技法のレベルが、ゲルマニアのそれをも凌駕している部分があるのが判りますぞ」
 慎重に刀の表面に、震える指を這わせ、杖を振り何やらルーンを唱えて調査している。

「お買い上げ頂けるんで?」
「ああ、最初からそのつもりで案内してきた」
 ドモンの言葉に店主が目を輝かせる。

 店主の好感度が38上がった。

「これを調査すれば、より強い鋼の組成が判る!
 お幾らかな?これで足りるか?」
 コルベールが、金貨がじゃらじゃら入った袋をカウンターに慌しく置く。
「エキューで5000は入っている。足りなければ言ってくれ!急いで用意する」
「い、いやとんでもねえ。多すぎるぐらいでさ」
 袋の中の金貨を数えながら店主が慌てる。
「かまわん、全部取っておきたまえ。さあ急いで帰って調査をっ!」
 興奮するコルベールに、店主は慌てて大まかに3000程金貨を取り出し、袋をコルベールへと返す。
「ま、毎度あり」
 袋を受け取ると、コルベールはそのままバタバタと外へと駆けて行った。
「また、あの手の出所不明の良質な物が有ったら教えてくれ」
 ドモンも慌てて言い残し、コルベールの後を追う。
「んじゃーな」
 デルフリンガーの声が最後に聞こえた。
「はぁー、慌しい人達だねェ」
 店主は薄暗い店内から、慌しく走り去る二人と一振りを見送った。


 帰りは、コルベールが急げ急げと騒がしかったので、風雲再起に二人乗りをし、全速力で学院まで戻った。
 興奮したコルベールが『もっとですぞ!もっと速く!』と急かすので、三十分程で学院に到着した。
 常人ならば目を回すところが、彼はピンピンとしており、物凄い速度で研究室へと走っていった。


659 :爆熱の使い魔:2007/08/19(日) 09:30:06 ID:K4+EBPEo
 ドモンは風雲再起を労い、水を汲んで与えると、コルベールを追って研究室へと向かう事にした。
「ん?」
 気がつくとタバサが傍にいた。
「どうした?」
「……」
 何か用が有るらしいが、黙っている為判らない。
 どう言おうか言葉を選んでいる様にも思える。
「俺はこれからコルベールの研究室に行くのだが」
「何故?」
 タバサが小首を傾げて尋ねてきた。
「先程城下町で、俺の世界から流れて来たらしき武器を買ってきてな。
 それの吟味だ」
「世界?」
「俺はこの世界の人間では無いからな」
「そう……」
 何とも扱いに困ったドモンは、取りあえず流れを打開しようと、適当に切り出した。
「見たければ、一緒に来ても構わんが」
「行く」
 タバサはこくりと頷いた。
「面白いとは限らんぞ?」
「興味はある」
 言うとタバサは真面目な顔で、ドモンの後をちょこちょこと歩いて付いて来た。

 研究室では、コルベールが早速調査を開始していた。
 はっきり言って、それそのものに協力できる事は無い為、ドモンはそれを黙ったまま眺めたり、簡単な質問に答えたり。
 また、そこいらに転がる珍しい物を見、これは何かとコルベールやタバサに尋ねたりしていた。
 そうやって調査をしながら、コルベールが色々と話しをしてくれる。
「例えば、そこにある白い欠片ですが」
 それはタバサも何か判らないと答えた、小さな金属片であった。
「竜の鱗と申しましてな」
「竜だと?金属にしか見えんが」
「ええ、実際、何かは良く判っておらんのです。金属の様であり、その組成はとても珍しく、強いて言うなれば樹木の様でもあるのです。
 非情に細かい積層構造をしておるのですよ」
 流石に材料工学の詳しい知識が無い為、ドモンは指先でそれをちょんちょんと突付くに止まった。
「しかし何故竜なんだ?」
「それは伝承があるのですよ。
 日食の時、天空に二頭の竜が東より現れた。
 一頭は日食と共に姿を消したが、一頭はそのまま大地に降り立つ。
 こんな感じです。
 そしてそれが、その竜の鱗と言う触れ込みで流れてきまして」
「東よりか……」
「ええ、東よりです。これは気になるでしょう?」
「ふむ……もしやこの金属」
『ディマリウムか?まさかな……』
 ドモンは頭の中で一つ仮説を立てたが、あえて言わずに置いた。あまりに断片的であるため、混乱を招くだけだと思ったのだ。
「そうだな、何れはその竜に付いても調査に赴きたいところだ」
「ええ、目処が立ったら」
 夜更けまで延々と続く、コルベールとドモンのそんなやり取りを、タバサは部屋の片隅の椅子の上で、じぃーっと見ながら珍しい話しに耳を傾け続けた。



爆熱の使い魔 十一章『思索の日々! 帰還の糸口を辿れ』

660 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 09:30:10 ID:ImWFi35+
また店主フラグかwww支援

661 :爆熱の使い魔:2007/08/19(日) 09:32:21 ID:K4+EBPEo
さて、次は続けて十二章。

662 :爆熱の使い魔:2007/08/19(日) 09:33:55 ID:K4+EBPEo
 ルイズは夢を見ていた。
 トリステイン魔法学院より馬で三日ほど、けど風雲再起なら一日で帰れてしまう程の距離にある、生まれ故郷のラ・ヴァリエールにある自宅屋敷が舞台の夢を。
 夢の中でルイズは逃げ回る。迷宮のような植え込みへと入り込み、ただ只管に逃げ回る。

 何故?

 デキのいい姉たちとの魔法の成績を比べられ、物覚えが悪いと母に叱られる。だから逃げる。
 それを召使たちにまで噂され小馬鹿にされ、悔しく思う。
 だから逃げる。
 悔しくて悔しくて、夢の中の幼いルイズは『秘密の場所』へ。
 中庭の池へと、逃げるように駆けていく。

 そこは唯一安心できる場所。あまり人が寄り付かないうらぶれた中庭。
 池の周りには季節の花々が咲き乱れ、小鳥が集う石のアーチとベンチがあった。
池の真ん中には小さな島があり、そこには白い石で造られた東屋が建っている。

 島のほとりに小船が一艘浮いていた。舟遊びを楽しむための小船、しかし今はもう使われていない。
 幼き想い出のこの時よりも、まだ昔の日に庭と共に忘れ去られ、ただ淋しく池に浮いている。

 ルイズは、必ずこんな時、この小船の中へと忍び込む。
 そして中に用意してあった毛布に潜り込む。そんな風にしていると……。

 中庭の島にかかる霧の中から、一人のマントを羽織った立派な貴族が現れた。
 年のころは十六歳ぐらい?夢の中のルイズは六歳ぐらいの背格好だから十ばかり年上に見えた。
「泣いているのかい?ルイズ」
 つばの広い、羽根つき帽子に隠れて、顔が見えない。
 でも、ルイズは彼が誰だかすぐにわかった。子爵だ。最近、近所の領地を相続した、年上の貴族。
 憧れの子爵様。晩餐会をよく共にした。そして、父と彼の間で交わされた約束……。
「子爵さま、いらしてたの?」
 幼いルイズは慌てて顔を隠した。みっともないところを憧れの人に見られてしまったので、恥ずかしかった。

「顔など隠して何をしておる!」
「え?」
 聞こえてきた声は、全く聞き覚えの無い強い声。
「だ、誰?」
 ルイズは驚いて顔をばっ上げる。
「フン、誰かと申したか!このワシを誰かと!」
 それは白んだ頭髪を三つ編みに結い、刈り揃えた口髭を生やした、見た事もない一人の男。
「寝惚けたかドモン!」
 えっ?何でドモン?と思った瞬間殴り飛ばされていた。
 小船は引っくり返り、勢い良く宙を舞い中からはじき出され、水面を転がる様に身体が跳ねる。その勢いは、対岸に打ち付けられ止まった。
 ふと気付くと自分の隣にドモンがいた。自分と同じ様にして立ち上がった彼は『東方不敗マスターアジア!覚悟!!』と叫び、地を蹴った。

 そして目の前で二人の戦いが始まった。
 人知を超越した戦い、目にも止まらぬ速さで拳が打ち合わされ、電光の大渦が巻き起こり二人を飲み込む。
 これは人の戦いではない、神々の戦いだ。そう思いたくなる。気迫の大声、そして、天へと伸びる電光の大渦を昇り、拳を交えながら駆け上る二人の姿。
 こんな事、スクウェアメイジ同士の戦いでだってありえない。


663 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 09:34:48 ID:DZJ2JowJ
爆熱支援!
DG細胞とかならヤバ過ぎですな。

664 :爆熱の使い魔:2007/08/19(日) 09:36:27 ID:K4+EBPEo
 大渦が消し飛ぶと、二人の姿は白と黒の巨神へと変わっていた。
 二十メイル近くある、神々しいその二柱が拳を輝かす。
「ゴッドォ!」
「ダァークネス!」
「「フィンガァァー!!」」
 それらは、気合の声と共に打ち合わされ、巻き起こる衝撃波が、周りの何もかもを薙ぎ払い消し飛ばしてゆく。
 判る、何故だか判る、二人の心が泣いている。猛りながらも迷い泣いている。

 その二柱の全身が黄金へと輝いた。
 ドモンが叫び、東方不敗と呼ばれた男がそれに続ける。
「流派ッ!」
「東方不敗がァ!」
「最終!」
「奥義!」
「石!」
「破!」
「「天驚拳ー!!」」
 光るエネルギーの奔流が、双方の両の掌から放たれる。それは両者の中央で克ち合い、圧し合いを始める。

「ふははははは!
 そこまでか!貴様の力など、そこまでのものに過ぎんのか!
 それでもキングオブハートか!」
 その勝負は東方不敗が圧倒し、ぶつかり合いで弾けながら膨れ上がった光の塊が、徐々にドモンへと向かい押されてゆく。
 ドモンの心が、光と共に押され折れそうになるのが伝わってくる。
「足を踏ん張り!腰をいれんか!
 そんな事では、悪党のワシ一人倒せんぞ、この馬鹿弟子がー!」
 何とそれを叱咤したのは、ドモンを追い詰める東方不敗マスターアジア。
 強く、そして威圧的で有りながら、どこか慈愛すら感じられる言葉が投げ掛けられる。
 しかし、ドモンはついに膝を折る。眼前にまで迫った、大いなる光に今にも潰されんとなる。
「何をしておる、自ら膝をつくなど、勝負を捨てた者のする事ぞぉー!
 立て!立って見せい!」
 幾度も繰り返される、その言葉にドモンは心を燃やし、立ち上がった。心には決別の意思。甘えを振り払い突き進む意思。
「五月蝿い、今日こそは、俺はあんたを越えてみせる!」
 突き出されるは、意思ある拳。魂篭めし爆熱の拳。

「石破天驚ッ!!
  ゴッド・フィンガー!!」

 乾坤一擲、巨大な掌が眼前の光を突き破り、流れる光の奔流を一瞬にして散して遡る。
 それは瞬く間に、黒き巨神を捉え握り締める。そして放たれるは裂帛の叫び。
「ヒート・エンド!」
 力が炸裂し、一帯が溢れ出した閃光に包まれる。
「よォし、
 今こそお前は本物のキングオブハート」
 その爆発の刹那、東方不敗が微笑むのが見えた気がした。
「し、師匠ー」
 それが一瞬にして伝わり、ドモンは涙を流した。


665 :爆熱の使い魔:2007/08/19(日) 09:38:23 ID:K4+EBPEo
 ラ・ヴァリエールの風景は消え失せ、海辺にて時は何時の間にか朝日昇る時。
 何故だかルイズの心に哀しみが流れ込んでくる。ドモンの、東方不敗の哀しみが止め処もなく。
 涙が止まらない。流れに流れる。

 昇る日を前に、涙溢れさせたドモンが、今にも事切れんとする東方不敗を抱くのが、涙で歪んだ向こうに見えた。

 新一派
 東方不敗
 王者之風
 全新招式
 石破天驚
 看招!
 血染東方一片紅



 現在ドモンが滞在するは、ハルケギニアはトリステイン。王国で有りながら王が不在である国。
 そして今、国の頂点に君臨せしは、王女アンリエッタ、そして枢機卿マザリーニ。
 さて、皆さん。本日学院に訪れし来客は、この国の最高権力者達です。
 うら若く、悩み深き王女アンリエッタ。何やら彼女は、他人に打ち明ける事のできぬ大きな悩みを抱えている様です。
 彼女は、その悩みを持って、どの様な風をドモンらに吹かせるのでしょうか?

 それでは、機動武闘伝Gガンダム外伝『爆熱の使い魔』へ、レディーッ・ゴー!!



 朝日の光が目を射し、ルイズはゆっくりと目を開けた。目がしょぼしょぼする。何故か物凄く泣いた気がする。
 夢の中で泣く内に本当に泣いていたのだろう。

 涙を袖で拭った後、頭をぶんぶんと振って意思をはっきりとさせる。
 ゆっくりとベッドの下を見ると、風雲再起にもたれる様にして寝息を立てているドモンの姿があった。
 さっきの夢の中で、彼も居た気がする。最初故郷の夢だった筈なのに何故?そう思い記憶を探るが、何か形容し難い、常識を超えた何かを見た気がするぐらいにしか判らない。
 ドモンが、ブツブツ寝言を言っているのが少し聞こえてきた。
「流派東方不敗は
 王者の風よ
 全新系裂
 天破侠乱
 見よ
 東方は赤く燃えているー
 ししょーししょぉー」


 さて、ルイズが見た夢とドモンの寝言に頭を捻った朝……の前の日の晩。
 フーケは一人街の酒場にいた。
 盗賊家業からは足を洗うしか無いとして、さてこれからどうやって日銭を稼ごうかと思案している。
 先日まであった、学院長秘書としての給与も無くなった為、死活問題なのである。
 盗賊家業をこっそり続けても構わないじゃないかとも少し思ったが、自分を捕らえ、そして逃がしてくれたあの男との約束は破りたくなかった。
 何時の間にか意識は、その男の事へと入れ替わっていた。
「メイジじゃ無い?あれで?
 きっとエルフだって、あんなに凄まじくは無いわよ」
 ただの棒切れ一本で鋼を打ち砕き、剣二本で巨大なゴーレムを塵芥とし、巨大ゴーレムの拳でも砕けない壁を破壊し、容易く穴をあけてしまう。
 本当に一体何者なんだろう?ただ、思い出すと少し胸が熱くなる。
 長らく感じてなかった不思議な感情にフーケは戸惑い、酒を進めた。


666 :爆熱の使い魔:2007/08/19(日) 09:40:59 ID:K4+EBPEo
 ふと隣に気配を感じ、店員かと思い振り返らずに声をかけた。
「子羊肉蜂蜜塗りのカリカリ窯焼きとワイン追加お願いするわ」
 だがそれはそのまま正面までやってきた。
 ん?と思いフーケは顔を上げる。それは酒場には似つかわしくない、黒マントに白仮面をつけた男だった。長い魔法の杖がマントから突き出している事からメイジである事が判った。
「ワインならば有るがね」
 年若い声で男は喋り、ワインを見せた。
「何?貴族の旦那がこんな所で女漁りかい?
 悪いけど知らない男と飲む気にはなれないんだ。お引取り願うよ」
 しかし男はその言葉を無視し、正面の席へと着いた。
 フーケは酒に酔った赤い顔で、むぅっと小さく喉を鳴らすようにして不快感を表した。
 突然男が杖を小さく振る。すると突然、騒がしい酒場の喧騒が聞こえなくなった。
『サイレント』である。どうやら器用に、周囲とこの場を仕切る様に使ったらしい。
 驚いた顔をするフーケを見て、白仮面が口を開いた。
「『土くれ』だな?」
「はぁ……。そういう事かい。言っとくけど、わたしは泥棒家業からは足を洗うと決めたんだ。帰っとくれ」
 フーケは深くため息をついた。
 男はサイレント維持の為杖は握ったままながらも、その向きを変え、開いた手をテーブルの上で広げて、敵意が無いと示した。
「話しが有ってやってきた、マチルダ・オブ・サウスゴータ」
 酒に酔って真っ赤だったフーケの顔が蒼白になる。
 かつて捨てた、捨てる事を強いられた貴族の名。その名を知る者は、もうこの世にはいない筈であった。
「あんた何者?」
 平静を装おうとするが声が震えた。この男が求めてきているのは、盗賊としての自分ではない事が判った。その貴族の名と繋がりのある事。つまりは……。
「再びアルビオン王家に仕える気はないかね?マチルダ」
「まさか!父を殺し、家名を奪った王家に仕える気なんかさらさらないわ!」
 フーケは怒りを露にして怒鳴り付けた。
「勘違いするな。何もアルビオンの王家に仕えろと言っているわけではない。
 アルビオンの王家は倒れる。近い内にね」
 男は説明した。間も無く革命によりアルビオン王家は倒れると。そしてそれを成すのは、国境を超えて繋がった貴族の連盟であると。
 何れはハルケギニアを一つとし、始祖ブリミルの光臨せし『聖地』を取戻すのだと。
 そして自分達は、優秀なメイジが一人でも多く欲しいので協力しろと。

 ハルケギニアを一つにする?そんな馬鹿な事をとフーケは思った。
 トリステイン王国、帝政ゲルマニア、故郷のアルビオン王国、そしてガリア王国、未だに小競合いが絶えない国同士が一つに纏まるなんて夢物語だ。
 纏まっても、あの強力なエルフどもから『聖地』を取り返す?笑いが止まらない。
 ハルケギニアから東に離れた地に住まうエルフ達によって、『聖地』が奪われてから幾百年。何度あまたの国が聖地を奪還しようと兵を送ったか。
 その度に無惨な敗北を喫してきたか。
 正直そんな夢物語に付き合うなんて馬鹿馬鹿し過ぎる、現実味が無い。

 けど先日自分を捕らえた男に同じ事を言われれば、笑って『それもできるかもしれないね』と答えて、一緒に行ったかも知れないとフーケは思った。

 兎も角フーケはその誘いを断った。
「わたしは貴族は嫌いだし、ハルケギニアの統一なんかにゃ興味がないわ。
 おまけに『聖地』を取り返すだって?エルフどもがあそこにいたいって言うんなら、好きにさせればいいじゃない」
 男はその言葉に、杖に手をかけた。
「『土くれ』よ。お前は選択する事ができる」
「言いたい事は判るわ。けどね、こないだ約束させられたのよ。
 わたしを引き入れたら、そいつも敵に回す事になるかも知れないけど良いのかい?冗談抜きで、エルフが百人束になっても敵わないような奴だったんだけど」
「つまらん言い訳を考えたものだな」
 フーケの言葉に、白仮面の男は杖を握る手に力を入れた。
「モット伯の屋敷の噂は聞いた事無いかい?一晩にして瓦礫の山になったって」
「彼自身は屋敷の工事の手抜きが原因の事故と言い張ってはいるが、余りに不自然。噂には聞いている」
「それも、“彼”が一撃でやったの」
 フーケはニッコリ笑って答えた。
「しかも先日その男を敵に回して、わたしのゴーレムも一瞬で粉々。
 だから、あいつを間違っても敵にする可能性の有る事は暫らくしたく無いの」
 半分は本当、半分は嘘だ。約束をしたのはあくまでも盗みを働かないと言う事。しかし、残りは本当、敵にはしたく無いし、それらの事をやってのけたのも事実。


667 :爆熱の使い魔:2007/08/19(日) 09:44:19 ID:f8j5Sidl
 脅しをかけるが、ニッコリ良い笑顔で小首を傾げて『や・だ・♪』と答えるフーケに、白仮面の男は考え込んだ。
 自分の殺気は偽物では無い、それが判らぬフーケでも有るまい。だが彼女はこの様な反応を平然とする。
 つまりは嘘は含まれていても、言葉全体に嘘は殆ど無い。
 エルフ百人は誇張かも知れないが、と言うか、始祖ブリミルでも有るまいにその様な事ができる者がいる筈が無い。
 だがフーケが手も足も出ない存在に、何らかの約束をしているのは確かだろう。そもそも、此処は酒場、事を荒立てるのも得策ではない。
「では……一つ二つ仕事を手伝って貰えるだけで良い。
 人手が足りんのだ。街の傭兵どもを率いて、ある貴族と戦って貰う。それだけで良い」
 男が提示したその条件にフーケは頭を捻った。
「ま……怪しからん貴族をとっちめるのは、まだ許すと言ってたわね」
 ぶつぶつと呟き思考を巡らせる。
「給金は弾んでもらうよ?少し手持ちが不安なんだ」
「良いだろう」
 フーケの言葉に男は頷き、『サイレント』を解除し、持って来たワインの栓を抜いた。



 朝。教室へはルイズは基本一人で向う。
 ドモンと風雲再起は朝一番の仕事と朝練へと出かけ、勝手に朝食を取った後、気が向けば教室にも現れる。
 下着類の洗濯は、メイドに任せているらしく、パンツのゴムがぐずぐずになる事は最近は無い。

 そう、大抵ドモンは朝練を共にしたギーシュらと教室へ入ってくる。暇を見ては、それを見学するキュルケも一緒に入ってくる。
 最近は何故か、そのメンバーにマリコルヌが混ざる様になっていた。
 ルイズは理由を知っている。マリコルヌがドモンに泣きついたのだ。
 彼はメイド達の噂話を耳にした。
 それはドモンもてもて話しであった。今学院詰めのメイド達のアイドル、憧れの存在。それは平民もといガンダムファイターな使い魔、ドモン・カッシュであった。
 マリコルヌは考えた。顔も悪くない。何より強い。肉体的に強いから、その身体はとてもバランスが取れている。
 その上意外な程博識。魔法についての知識は無いが、それ以外の事は何かと詳しいらしい。
 ただ料理については変わった知識など色々あるらしいが、本人に料理をさせると、とても食べ辛く不味い物が出来上がるとか。

「ぼくは閃いたんだよ!」
 ルイズはマリコルヌの言葉を思い出す。
「きみの使い魔の弟子になる事を許してくれ!」
「わたしに言わないでよ。勝手に頼めば良いでしょう」
 そうして彼はギーシュに続け、ドモンに弟子入りした。

 ドモンは暫らくマリコルヌの身体を見たり触ったりして、
「理由はどうあれ、運動をして、身体を引き締めたいと考えるのは悪い事では有るまい」
 そう言うと意外とあっさり弟子入りを許可した。

 ドモンとしては、別段武術について流派東方不敗について詳しく教える訳ではない。トレーニングついでに基本的な身体の動かし方を教えるだけである。
『人を教え、己の初心を忘れぬ事も、又修行なのじゃドモン!』師匠が、昔笑いながらそう答えた事が有った気もする。
 記憶は定かでは無いが、それも又事実だと思い、最近こうしている。
 何より、其々特異な魔法を持ったものの、其々の戦闘をシミュレートし、どう戦うべきか考える事は楽しくもあり、対処法を考える事にも繋がる。
 何時強敵となるメイジと、出会うかも判らないのだから、それは重要なことである。

 そして今もその一行が入って来た。最近は時々モンモランシーも混ざっている事がある。
 練習上がりに汗を拭うタオルを持っていってあげるのだとか。ヨリが戻ってお熱いこって。色々思いながらも、ルイズは決してそれに混ざらない。
 理由は単純明快である。朝っぱらから暑苦しいのはちょっと面倒。
 朝は余裕がある限りゆっくりしたい。気紛れに今日は一緒に行こうと頼めば風雲再起は付いて着てくれる。それで充分である。
 ドモンの事は悪くないと思う最近だが、風雲再起の方が良いに決まっている。一緒にいるだけで誇らしい気持ちにもなれる。


668 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 09:44:51 ID:bqPsKUbg
ルイズなんちゅう夢を見てるんだ的支援

669 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 09:47:24 ID:ImWFi35+
支援

670 :爆熱の使い魔:2007/08/19(日) 09:48:27 ID:f8j5Sidl
 今朝は朝食後の僅かな時間を利用して、風雲再起で学院の周りを軽く走ってきた。これがまた気持ち良いのだ。そんじょそこらの馬とは風を切る気持ちよさが違う。
 ジャンプ力や速さに、農夫が目を丸くしてこちらを見るのがとても気持ちい。
 途中何故かタバサの使い魔のシルフィードが寄って来た。どうやら、この風雲再起、馬でありながら風竜に懐かれている様だ。
 そして途中、彼等の競争が始まり、速さに目を回してルイズは気絶した。
 気がつけば教室の席に座っていた。
 周りに聞いたら、風雲再起が運んできて座らせて去って行ったとか。全く実に気が効く、そして賢い。実に頼もしいわ!ルイズはうんうんと頷きながら、ドモンを迎えた。


 さて、ドモンはさも当たり前の様に、基本的に生徒しか許されていない席に着く。
 ドモンとしては授業に出席するというのは、どこかこそばゆくもある。学校に行くのが嫌で逃げ出した日を思い出す。
 殊、地球のエリートコースの学校へ行くのが嫌で逃げ出したあの日を。ドモンに取っては学校から逃げ出した時が、一生の師との出会いの時。
 そんな自分が、異世界の、魔法なる異なるカリキュラムの授業を覗く事になる、それもまた面白き運命。そして何かの導きか。そう思い時折顔を出すのだ。
 そして、授業が始まるまではキュルケが傍に居着いているのも何時もの事だ。朝は気が向かない限りあまり付いて行かないタバサも、この時は傍に大抵いる。

 ルイズは少し不思議に思う、何時の間にか、ドモンや自分の辺りを中心に人の輪ができている。殆どドモンのお陰なのだが、やはり少し不思議に思う。
 この男、基本的には何処か素っ気無い。他人の世話を見るところは結構有るが、ぶっちゃけ自己中だ。
 今、目の前ではキュルケが隙を見て、ドモンに抱き付こうとしてかわされている。見事な流水の如きの最低限の動きで、するっと。
「何よ、あんた。朝っぱらから発情してるの?
 それ何かの病気じゃ無いの?二つ名実は『お熱』でしょ?病気。熱病」
 ルイズの言葉にキュルケはふふんと言い返す。
「微熱よ。び・ね・つ。ダーリンが『爆熱』であたしは『微熱』
 お似合いだと思わない?」
「似合うも何もそんな些細な熱なんか、爆の前じゃ消えるわよ」

 ドモンはそんな二人を完全に無視して、机で紙に図解しながら、ギーシュやマリコルヌに、身体の作り方をなにやらレクチャーしている。
 これでデブからもオサラバだ!と息巻くマリコルヌに、多少太っていた方が強い事もある、お前はそのままでも良いだろう。とドモンが余計な事を言い凹ませたところである。
 タバサはその図解を熱心に眺めていた。
 ドモンが語る、戦術や肉体鍛錬についての知識は、タバサにとって何時も興味深い。
 実戦を含めて今まで学んだ事とは、明かに別系統の理論で構築されているそれは、これからに必ず必要になり、優位に事を運ぶ事になる、そう直感させる。
 タバサはずっと頭を捻っていた。如何にかしてもっと詳しく教えて欲しい。捻っていたら、マリコルヌがあっさりと色々教えてもらっていた。
 素直に頼めば良かったのである。タバサは後で声をかけようと誓うのであった。

 そんなこんなで授業までの時間を潰し終わる。
 そして教室の扉がガラッと開き、ミスタ・ギトーが現れた。
 生徒たちは一斉に席についた。彼はフーケの一件の際、宝物回収に最も激しく限界まで扱き使われた可哀想な教師である。
 その容姿が、長い黒髪に漆黒のマントといった黒ずくめである為、不気味がられ、更に冷たい雰囲気も相まって、若いのに妙に老けて見られたりして生徒たちに人気がない。


671 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 09:49:05 ID:bqPsKUbg
ギトー先生支援

672 :爆熱の使い魔:2007/08/19(日) 09:50:49 ID:f8j5Sidl
「では授業を始める。
 知ってのとおり、私の二つ名は『疾風』。疾風のギトーだ」
 教室中が、しーんとした雰囲気に包まれる。
 その様子を満足げに見て、ギトーはキュルケを指した。
「最強の系統は知っているかね? ミス・ツェルプストー」
「『虚無』じゃないんですか?」
「伝説の話をしているわけではない。現実的な答えを聞いてるんだ」
「『火』に決まってますわ。ミスタ・ギトー」
 キュルケが不敵な笑みを浮かべる。
「ほほう。どうしてそう思うね?」
「すべてを燃やしつくせるのは、炎と情熱。そうじゃございませんこと?」
「残念ながらそうではない」
 ギトーは腰に差した杖を引き抜くと、言い放った。
「試しに、この私にきみの得意な『火』の魔法をぶつけてきたまえ」
 ぎょっとした顔のキュルケ、そしてそれを挑発するギトーを見て、ドモンはうーんと頭を捻り、割って入った。
「それは強弱ではなく、個人の魔力の強さや相性の問題では無いのか?」
 その言葉にギトーがムッとした顔をした。
「フン、蝋燭の火ならば息を拭き掛けるだけで消える。釜戸の火ならば息を拭き掛ければより燃え盛る。
 それだけの話しだろう。大人である教師が下らん事で生徒を煽るな。
 婦女子相手に、勝てる喧嘩を売る事ほど情けない物は無いぞ」
 その言葉にキュルケが、先程の不機嫌さや不適な笑みは何処へやら。わたしを庇ってくれるなんてとやたらと嬉しそうに、身体をうねうねと動かしている。
 ギトーがコメカミをひくつかせながら、杖でドモンを指した。
「では、メイジでは無いただの使い魔である、きみが変わって相手をしてくれると言うのだな?」
 その言葉にルイズとギーシュとモンモランシーがブーっと噴出した。

 トライアングルメイジが束になって掛っても、歯が立たないこの化け物を挑発するとか、その強さを直接目にした者にとってあまりに有り得ない事だ。
 タバサですら、ぎょっとした目でギトーをじっと見ている。知っていて何も言わないのは幸せそうなキュルケだけである。
 ルイズがばっと手を上げた。
「や、ややや、止めて置いた方が絶対の絶対にいいです!」
 その言葉に、ギーシュとモンモランシーがコクコクと大きく頷く。
 まだ噂程度にしか知らないマリコルヌは、ドキドキしながらそれを見守った。
「使い魔の身を案じるのは判るが。この私とて馬鹿にされて引下る訳にはいかぬのだよ」
 違うって!あんた噂に耳を傾けないのか!ルイズらは心で叫んだが、到底ギトーには伝わらない。
 ルイズらの必死の訴えも虚しく、ギトーは『さあ、掛ってきたまえ』とドモンに向って言い放ってしまった。
 ルイズは頭を抱えて机に突っ伏した。

「では、そのご自慢の『疾風』で俺を吹き飛ばして貰おうか。
 但し、貴様の正面まで歩むのを止める事が出来なければ。覚悟をしておく事だ」
 言うと、ドモンは立ち上がりゆっくりとギトーへと向かい歩み始めた。
 ギトーが余裕の笑みで杖を振るい突風を捲き起こす。
「涼風だな。最強の風とやらを寄越してみろ」
 不適な笑みを浮かべ、ドモンは何事も無かったかの様に歩を進める。
「怪我をさせまいと遠慮をしたが、そこまで言うのならば」
 ギトーがルーンを唱え強く杖を振るう。巻き起こった突風が、その余波で机の上の物を巻き込み、暴風となってドモンへと襲い掛かる。
 通路側の席の生徒は、その風に耐えられずに必死に机に齧り付く。
 しかしドモンは無風の中を歩むが如く、じりじりとギトーへと迫る。


673 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 09:52:46 ID:bqPsKUbg
縛熱ゴッド支援!

674 :爆熱の使い魔:2007/08/19(日) 09:53:08 ID:f8j5Sidl
 その様に焦りを見せ、ギトーは幾度も杖を振るい、次々と風を捲き起こす。
「ば、馬鹿なッ!」
 ギトーが気付けば、ドモンはその眼前に立っていた。
「それ程までに風が最強と言うのならば、見せてやろう!
 流派東方不敗は王者の風!」
 ドモンがカッ!と気合を入れる。目に見えず、肉体に感じられぬ何かが一帯を駆け抜け、ギトーはそれに気圧される様にヘナヘナと腰を抜かした。
「どうした、吹き飛ばすのでは無かったのか。
 此方はまだ何もしてはいないぞ」
 ギトーが腰を抜かしたまま、杖を振るい、爆風同然の強烈な風が至近距離で巻き起こり、教卓を吹き飛ばす。
「地に繋がり根を張り立てば、例え嵐で有ろうとも揺るがぬのは当然の事!
 どの系統が最強などと喚くは馬鹿らしいにも程がある。
 心静かにして、動かざる鏡の如し水面が如く、明るく曇りなき境地。
 即ち、明鏡止水!」
 ドモンは風にハチマキを揺らしながらも、その身は一切揺るぐ事無く立ち続ける。
「力の質で最強を決めよう等と下らぬ事だ。貴様が最強であれば『虚無』とやらも『風』に及ばぬだろうが、そんな物、ただの力自慢でしかない!」
 ドモンが、すっと手をギトーの頭へと伸ばす。
「さて、もう風が無いのならば終わりにするか?
 お望みの魔法ではないが、全てを焼き尽くす爆熱。
 貴様が小馬鹿にした炎の味、存分に味あわせてやろう」
 キングオブハートの紋章が輝き、ドモンの右の掌が熱を帯びる。

 ギトーはその熱さを肌に感じる。焼き尽くす、その言葉が決してハッタリではない物だと本能が訴えかけて来る。
「わ……」
「ん?」
「悪かった!言い方とやり方が悪かった!み、認める!」
 気圧されたギトーが折れた。決して『風』の系統が貶められた訳でもなく、それ故にギトーの心は、提示された正論に素直に従った。
「だ、だが。理由はある。『風』にはあまりに特異な術があるのだ。
 先程のり理屈は同じ力の物が一対一の話し。しかし……」
 ギトーが震える腕を押さえ、杖を立てる。
「ユビキタス・デル・ウィンデ……」
 低く、呪文を詠唱する。しかしその時、教室の扉がガラッと開き、緊張した顔のミスタ・コルベールが現れた。

 頭に馬鹿でかいロールした金髪のカツラを乗せ、ローブの胸にはレースの飾りやら刺繍やらが躍っている。
 その余りに珍妙な風体に、教室に居る全ての物が手を止め、彼を注目した。
「ミスタ?」
 ギトーが眉をひそめた。
「あややや、ミスタ・ギトー!失礼しますぞ!」
「授業中です」
「おっほん。今日の授業は全て中止であります!」
 睨み付けるギトーを無視して、コルベールは重々しい調子で告げた。
 教室中から歓声が上がる。コルベールは、それを抑える様に両手を振りながら言葉を続けた。
「えー、皆さんにお知らせですぞ」
 もったいぶった調子で、コルベールはのけぞった。のけぞった拍子に、カツラが取れて、ポトリと床に落ちた。
 教室中がくすくす笑いに包まれる。
 タバサがカツラの下から現れたつるつる禿げ頭を指差し、ぽつんと呟いた。
「滑りやすい」
 教室が爆笑に包まれた。
 キュルケがタバサの肩をぽんぽんと叩く。
「あなた、たまに口を開くと、言うわね」
 よりによって先程まで睨み合っていた、ドモンとギトーまで口と腹を押さえて笑いを堪えている有様だ。
「黙りなさい!ええい!黙りなさいこわっぱどもが!
 しかも、よりによってあなた方まで笑いますか!」
 コルベールが顔を真っ赤にして大声で怒鳴る。
 あまりのその剣幕に、教室中が静まり返った。


675 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 09:53:31 ID:o9TSSMz+
灼熱 サンシャイン支援!

676 :爆熱の使い魔:2007/08/19(日) 09:55:56 ID:f8j5Sidl
「えーおほん。皆さん、本日はトリステイン魔法学院にとって、よき日であります。始祖ブリミルの降臨祭に並ぶ、めでたい日であります」
 コルベールは横を向くと、後ろ手に手を組んだ。
「恐れ多くも、先の陛下の忘れ形見、我がトリステインがハルケギニアに誇る可憐な一輪の花、アンリエッタ姫殿下が、本日ゲルマニアご訪問からのお帰りに、この魔法学院に行幸なされます。
 したがって、粗相があってはいけません。急な事ですが、今から全力を挙げて、歓迎式典の準備を行います。
 その為に本日の授業は中止。生徒諸君は正装し、門に整列すること」
 生徒一同は緊張した面持ちで頷き。コルベールもそれを見てうんうんと重々しく頷いた。
「諸君が立派な貴族に成長した事を、姫殿下にお見せする絶好の機会ですぞ!
 御覚えがよろしくなるように、しっかりと杖を磨いておきなさい!よろしいですかな!」


「ほォー、あれが王女一行か」
 現れたその馬車は、ドモンには余りに物珍しいものであった。幻獣ユニコーンが引き金銀白金で彩られし、一目で高貴なる物と訴えかけて来る存在。
「これぞ、正しくお伽噺の世界と言う奴だな」
 後方(学院外壁の上とも言う)にて風雲再起と共にドモンはそれを眺めていた。
 整列した生徒らが一斉に杖を掲げると、しゃん!と小気味の良い音が重なり鳴る。
 馬車の扉の前より、緋毛氈の絨毯が敷き詰められると、呼び出しの衛士が緊張した声で高らかに宣言する。
「トリステイン王国王女、アンリエッタ姫殿下のおな――――り――――ッ!」

「しかし、ユニコーンか。現物を目にする時が来ようとはな」
 ドモンのその言葉に風雲再起が『あんなの目じゃねーよ』と鼻を鳴らした。
「あれが王女か、確かに綺麗で華はある。その手の血族特有のオーラの様な物もある。
 だが威厳が無いな。あの目は、ただの甘ったれたガキだ。何を拗ねているのやら。
 あれでは民草は流され付いて来ても、臣下に舐められるだろう。見るからに手を取っている老人の方が目が座っている
 この国は既に王は亡き者と聞いたが、大丈夫なのか?」
 ドモンは、ルイズが側で聞けば、大声を上げて怒りそうな事を一人ブツブツと並べた。
 そんな中、一人の貴族がこちらをじっと見ている事に気付いた。
 それは見事な羽防止を被った、凛々しい貴族であった。鷲の頭と獅子の胴体を持った厳重に跨っている。
「あれは確か……グリフォンとかいう生き物か。
 ほォ、あの貴族、今までに見た中では一番出来るな」
 ドモンがニヤリと笑うと、その男も口元のみの笑みで返してきた。
「流石王族付き、多少は期待できるか?」
 二人の克ち合う視線に、一人気付いたタバサがその様子をきょろきょろと窺っていた。
 いや、キュルケはずっととろんとした目で、ドモンの方を見つめていた。



爆熱の使い魔 十二章『行幸の姫君! 帰らぬあの日の夢』

677 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 09:57:32 ID:4JlSbyRH
紫煙

678 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 09:58:54 ID:iItoIL41
分身殺法ゴッドシエ――ン

679 :爆熱の使い魔:2007/08/19(日) 09:59:01 ID:f8j5Sidl
 それは見事な羽防止を被った、凛々しい貴族であった。鷲の頭と獅子の胴体を持った厳重に跨っている。

 それは見事な羽帽子を被った、凛々しい貴族であった。鷲の頭と獅子の胴体を持った幻獣に跨っている。

ここのミスが酷すぎる orz
また後で添削して置かないと…


さて、今回はこんな所。
んでは又の機会にって事で。

680 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 09:59:50 ID:bqPsKUbg
GJ…
ドモン強いよドモン
あとフーケ可愛いよフーケ
ルイズは石破天驚エクスプロージョンかな

681 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 10:10:14 ID:2dGXoyN5
風雲再起とルイズのコンビが好きだぁ

682 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 10:22:41 ID:ImWFi35+
GJ。
やっぱり、ガンダム登場フラグが出ましたね。
時期を考えると旧シャフル同盟の機体でしょうか?

683 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 10:30:24 ID:1RyTVRjO
ユニコーンに張り合う風雲再起かわいいよ風雲再起。
GJ!!

684 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 10:34:48 ID:x4KXOKrU
>>682
ネーデルガンダムクルー!
タルブ村に風車が(ry

685 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 10:36:38 ID:DZJ2JowJ
爆熱乙です。
風雲再起のマシンも欲しいッスね。

686 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 10:40:48 ID:o9TSSMz+
シエスタの先祖は日本人
ということで、タルブ村にはシュウジ・クロスの墓とヤマトガンダムが(マテ

687 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 10:42:33 ID:HaiJAyfr
生身でヨルムンガント倒せそうなのにガンダム手に入れたらどうなるんだドモン

688 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 10:43:57 ID:uBH3D1ix
>>686
東方先生じゃねーか!

689 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 10:45:40 ID:1RyTVRjO
MFって超カスタム機だし、他人のは使いにくそうなイメージが
でもレインっていう例外も有るか、専属で知り尽くしてるシャイニングはまだしもライジングまで乗れてるし

690 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 10:46:43 ID:ImWFi35+
>>684
何故にネーデルガンダムw
ドモンが乗るだからもう少しまともなのしろよwww




…ノーベルガンダムを希望…。

691 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 10:47:29 ID:uBH3D1ix
>>690
バッカ野郎!スーパーノーベルガンダムしかねえだろ!

692 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 10:53:44 ID:ygxcks84
水の精霊は是非ともマーメイドガンダムに!

693 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 11:00:37 ID:o9TSSMz+
4大精霊として出てくるデビル四天王想像して吹いた

694 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 11:02:21 ID:9s6UXki/
火のスカルガンダム
水のマーメイドガンダム
風のネーデルガンダム
土のボルトガンダム

695 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 11:06:08 ID:f8j5Sidl
その発想は無かったわ

土はマンモスガンダムかランバーガンダムかファラオガンダムのどれかでお願いします

696 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 11:07:28 ID:vcyPEQIi
しかしこの夢は実に酷いw

697 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 11:07:55 ID:PMPLoG/T
竜つってるんだからサイサイシーの機体とか
形で考えるとマーメイドガンダムもありだな

698 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 11:14:31 ID:o9TSSMz+
地のボルトガンダム
水のドラゴンガンダム
火のガンダムマックスター
風のガンダムローズ
光のゴッドガンダム
闇のマスターガンダム

某 ラ=ギアス風に

699 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 11:16:03 ID:E9rp0kOT
塊魂の王子で書こうとしてるんだけどスゲエ難しい

700 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 11:16:12 ID:54hE0H4t
>>698
某ラ=ギアス風ならあと空と刻が必要だな。

701 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 11:18:21 ID:9s6UXki/
ラ・ギアス風なら空と時も必要なんだぜ

というか風の聖位が空で、火の聖位が光で、水の聖位が時で、地の聖位が闇なんだぜ

702 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 11:23:13 ID:vcyPEQIi
天のゴッドガンダム
地のボルトガンダム 
雷のゼウスガンダム
風のネーデルガンダム 
水のマーメイドガンダム
火のドラゴンガンダム 
山のランバーガンダム
月のノーベルガンダム



703 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 11:23:40 ID:mJFffULv
チャージ!

704 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 11:24:34 ID:RFlNffif
チャージなどさせん!

705 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 11:24:40 ID:54hE0H4t
>>703
チャージ!などさせるものか。

706 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 11:27:51 ID:yJkDn9Yn
はいはい冥王冥王。

707 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 11:32:40 ID:DZJ2JowJ
>>706
リアルタイムで冥王計画を観たって場合、歳がばれると厳しい。

天のゼオライマー
月のローズセラヴィー
地のディノディロス
水のガロウィン
火のブライスト
風のランスター
山のバーストン
雷のオムザック

708 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 11:36:42 ID:HVApjYKO
そういや、冥王は召喚されてないな。
まぁ俺は木原より若槻の方のマサキが好きなんだが

その場合避難所行きだな……

709 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 11:41:07 ID:yJkDn9Yn
冥王はよほど神がかった執筆手腕がなければ踏み台で俺Tueeee!!して終わりだろうからな。

710 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 11:41:19 ID:SRc6MLA5
つまりあれか?ルイズに「どうだ?熱いだろう?」をやるというのか君は

711 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 11:41:32 ID:ELF8surd
新参者なんすけど
投下予告ってどの位まで情報載っけるんですか?
クロス元のタイトルと召還されるキャラの名前位でOK?

712 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 11:45:25 ID:HaiJAyfr
新規作品なら別に情報無くても良いと思うが

713 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 11:45:49 ID:1RyTVRjO
事前情報無しで投下しても問題はない
ただクロス作品が分かりにくいと支援しにくいし、投下後も伏せておくと
まとめにも載らないし、なにより白ける。

714 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 11:55:32 ID:ELF8surd
>>712

>>713

d
今書き途中なんでメドが付いたら投下予告するっす

715 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 12:26:55 ID:g1WC7RyC
新参です。
Fate/stay night で投下予告します。

716 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 12:27:42 ID:9s6UXki/
型月やるんなら避難所でやった方がいいよ

717 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 12:28:43 ID:7D4fTLH9
>>716
自治厨乙

>>715
問題ない、トウカしたまえ

718 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 12:29:10 ID:RHsl3GdM
>>679
GJ
素直なギトーはよいギトー

719 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 12:29:22 ID:tQLdcV3Z
>>715
まずは避難所の運営議論スレを見てくるんだ。

720 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 12:29:53 ID:g1WC7RyC
了解。Fate投下します。


721 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 12:31:46 ID:zFHT7va/
>>720
避難所へどうぞ

722 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 12:31:56 ID:4JlSbyRH
>>716-717
落ち着け型月が荒れるのは設定を間違えるから
設定さえおかしくなければ荒れないだろ
書き手に期待しようぜ

723 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 12:33:15 ID:Qfn3Fn0q
いやいや型月がいいかどうかはまだ結論でてないだろ
避難所行ってこいよ

724 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 12:33:15 ID:jQwDrtN0
>>722
設定などという問題か?

725 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 12:33:43 ID:g1WC7RyC
>>722
凄いプレッシャーかけられてるけど気にしないぜ。


726 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 12:35:02 ID:PMPLoG/T
>722
その設定が間違いかどうかで揉めて荒れるから駄目だっつってんだろ
何を言ってる?

727 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 12:35:50 ID:g1WC7RyC
型月キツイか。


728 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 12:36:03 ID:PMPLoG/T
>725
気にして
そして自重してくれ

729 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 12:36:55 ID:buVMRRCV
とりあえず避難所で結論が出るまでは自重していてほしい。

730 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 12:36:57 ID:Qfn3Fn0q
>>725
いや、気にしろよ
今までのスレの流れをまったく読んでないところを見るに荒らしか?

731 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 12:37:10 ID:dVJtH9UB
>>727
キツイっつか投下予告でこの有様だぜ?
投下されたら荒れること請け合い\(^o^)/

732 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 12:37:34 ID:RHsl3GdM
いや型月はな、ファンなのか俺TUEEしたいだけなのかよく分からん連中が異常増殖して
一時は月一ペースで個人サイトが潰されるぐらいトラブル多発したの。だから取り扱いには物議醸すの。

733 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 12:38:00 ID:nkYL1zOv
>>722
スレの治安なんて欠片も考えてくれないやつの作品なんか期待できねぇよ
お月さんはホント危ないんだ、やるんなら避難所
できることなら個人サイトでやって欲しい

734 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 12:38:32 ID:0enspOSb
なんで信者ってあんなにうるさいんだろうな。
あれで消えた良作は結構多い。

735 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 12:39:19 ID:jQwDrtN0
>>727
ここは理想郷の投稿掲示板で妥協してくれんか?

736 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 12:40:03 ID:2n4o/SL8
>>734
どう見ても信者→アンチの間違いだろ
上のレス群見てみろ

737 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 12:41:15 ID:9s6UXki/
まあ神経質になりすぎてる面はあると思うけどね
その神経質になりすぎてる奴らが集ってるから実際荒れるんだ

738 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 12:41:29 ID:flsBKLV1
うるさいから信者なんじゃね?
つーか、あの手のヤツはクロス作品ではひいき作品の絶対優位を当然の義務みたく押し付けるからな。
しかも自分の発言がしらける要因にしかならない事に微塵も気付けない。

739 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 12:41:36 ID:j30DN5ui
>>736
なんというすり替え、アンチがわざわざ個人サイトのSS読むわけないのに。

740 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 12:41:54 ID:0enspOSb
アンチも過激なのか?
型月はよくわからんな。
エロゲの会社だろ?

741 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 12:42:01 ID:RHsl3GdM
>>736
この場合、原作信者を名乗るSSアンチの意だ

742 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 12:43:25 ID:sbRHJji1
傍からみれば信者もアンチも等しく鬱陶しい

743 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 12:43:44 ID:dVJtH9UB
アナフィラキシーショックハジマタ/(^o^)\

744 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 12:44:59 ID:LlH2aQr7
とりあえず、お前ら、落ち着け。
下手に騒げば信者・アンチ・荒らし全部呼び込んでしまうことになるぞ。

745 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 12:45:11 ID:L6Xn7sge
投下宣言だけでこの流れ
ホント 型月は地獄だぜ! フゥハハハーハァー
アンチと設定厨の儲は黙れよホント

746 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 12:45:24 ID:PhyR3p7C
>>732
高CQスレ見てたなww
まあ、最強主義派と原典遵守派の争いは凄かった。

747 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 12:45:26 ID:Ua/UjQDn
>>734
だよな、設定大丈夫そうなLvの高いSSですら独自設定ありだとか書かないととんでもない叩きに合うからな。
脳内補完してしまえばいいようなちょっとしたミスでも重箱の隅突くように叩き出すし。

>>727
とりあえず他のサイトだとか個人でサイト立てろとか言うような
流石に言える様な権限は持ち合わせていないが、せめて避難所で頼む。
良作であったのならばここで潰れるのは惜しいし、設定がずれていても本スレが荒れずにすむからな。


748 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 12:45:52 ID:buVMRRCV
とりあえずその辺の議論は運営議論スレでやるべきだろう。
そこできっちりルールを作ってしまえば、投稿を許すかでもめることもない。

749 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 12:46:06 ID:VjubuHog
・・・まあ、こんな事になっちゃうもんだから
避難所でやったほうがいいのよ

750 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 12:46:14 ID:W1t9/94D
じゃあとりあえずモンモランシーのおっぱいの話でもしようぜ

751 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 12:47:16 ID:dVJtH9UB
何でお嬢様は縦ロールなん?

752 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 12:47:24 ID:L6Xn7sge
カトレアのおっぱおに顔を埋めたい

753 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 12:47:40 ID:RHsl3GdM
あ、ホントアナフィラキシーショック状態だorz

とりあえず、ID:g1WC7RyC がどうするか決めるまで
しばらくこの話題は脇に置いておかないか?

754 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 12:48:04 ID:qW+1/LfD
胸部は平らな程良い

755 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 12:49:20 ID:9s6UXki/
テファのおっぱいは返してもらう…・・・いや

貴様のものでは……あるまい

そうだな……なら海賊らしく……いただいていく!

756 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 12:50:01 ID:4JlSbyRH
シエスタのおぱいは俺が予約

757 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 12:50:40 ID:g8JLO4fM
いや、タバサの胸が適度で丁度良い。
ルイズの虚乳は当たると痛そうだ。

758 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 12:50:57 ID:fbrXt/Mj
つーか、ゼロ魔×Fateって専用スレ既になかったっけ?型月の方に。

759 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 12:51:13 ID:pqepvxHW
>じゃあとりあえずモンモランシーのおっぱいの話でもしようぜ
オーケィ。
とりあえず身長166サントでバスト80はBカップ辺りじゃないかと予想するんだがどうよ!

760 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 12:51:57 ID:4JlSbyRH
>>758
戻すんじゃね
おぱいについて議論しようぜ

761 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 12:52:40 ID:dDvm8nBu
型月は信者以上にここではアンチが異常すぎ
俺TUEEEEEEEEEE!!!!が駄目ってここにある作品の半数以上俺TUEEEEE!!!じゃん
型月だけたたかれる意味がわからん

762 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 12:53:00 ID:9s6UXki/
>>758
ゼロ魔の単独スレはないがSS投下用のスレならいくつかある

763 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 12:53:50 ID:tUBJ/y4u
設定間違いウザ←設定厨ウザ←設定厨で騒ぐやつウザ
以下エンドレスという負のスパイラル。そろそろ憎しみを育てる血を吐き出してほしいが、こればかりはどうしようもないよな

764 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 12:53:59 ID:RHsl3GdM
つまり、使い魔召還でルイズは巨乳を召還してしまうと。
「ゼ、ゼロのルイズが胸革命状態に!」

765 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 12:54:04 ID:buVMRRCV
>>761
無理やり話を変えたのに戻さないように……
型月の扱いについては運営議論スレで議論してください。

766 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 12:54:07 ID:dVJtH9UB
ブラのない巨乳はすなわち絶望。
胸筋鍛えてないと垂れ確定だ!!

767 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 12:56:01 ID:9s6UXki/
考えてみればあの世界ブラないからノーブラがデフォなんだな
そのわりにきょぬー多すぎ

768 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 12:56:07 ID:qW+1/LfD
タバサ>ルイズなんだっけ?
あときゅいきゅいは精神年齢と同じくらいの見た目に変身して欲しかった

769 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 12:56:55 ID:4JlSbyRH
>>759
モンモンって意外と胸ねぇよな
10巻149ページ目の挿絵じゃ80あるかも微妙

770 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 12:57:39 ID:g8JLO4fM
>>768
絵を見る限りそうだと思ってたんだが。
もしかしたら設定上はルイズのほうが大きいのか? いや、設定上は。あくまで設定上の可能性は。

771 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 12:58:00 ID:K7FxkNc+
>>768
つまりあれか、ロリ巨乳か

772 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 12:58:37 ID:pqepvxHW
シエスタとテファなら普段の家事でしっかり胸筋が発達してそうだ。

…胸筋を鍛えられる家事ってなんだろうか?

773 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 12:58:52 ID:CL/T5heP
胸筋を鍛えてるんじゃね

774 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 12:59:01 ID:HaiJAyfr
ひんぬーひんぬー言われてるルイズも、いちおう76あるんだぜ……?
ちなみにタバサは68

775 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 12:59:15 ID:3kGCCYHU
男性諸君に問いたい。
Aは貧乳、Bは微乳、Dは何となく巨乳なイメージだが、Cって何に入るのかな?

776 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 13:00:09 ID:W1t9/94D
>>759
やっぱりそんな感じだよな。
おっぱい星人ギーシュはそこに少々不満があったりしそうだ

777 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 13:00:14 ID:9s6UXki/
タバサはルイズより年下なので将来的に育ってしまう可能性がある

778 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 13:00:42 ID:pqepvxHW
Cは美乳。個人的にはC・Dくらいがベストサイズだとおもってる。


779 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 13:01:10 ID:Ua/UjQDn
>>775
ABDを見る限りは……美乳?

780 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 13:01:23 ID:HaiJAyfr
>>777
ルイズだっていちおうちい姉さまという未来予想図が!
胸だけあんまり成長しそうにないけどさ

781 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 13:01:37 ID:tUBJ/y4u
>>767
乳が重力の戒めから解き放たれた素晴らしきファンタズム世界なのだろう
だが、タバ乳派の私にはどうでもいいことだ

782 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 13:01:48 ID:RHsl3GdM
>>761
誤解。議論スレ見てくれ。

783 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 13:01:56 ID:9s6UXki/
>>775
手のひらすっぽりのちょうどいいサイズ
すなわち好乳

784 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 13:02:09 ID:L6Xn7sge
>>780
エレオノールという未来予想図も・・・

785 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 13:02:38 ID:qW+1/LfD
>>771
ううん、禁書のラストオーダーくらいが好きなの。

ロリ巨乳はグレイテストオリオン(装着者のイメージどおりに肉体を変化させられる。
イメージできるなら空を飛んだり目からレーザーも可能)を召喚したルイズ、とかにやって欲しい。

786 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 13:04:09 ID:9s6UXki/
>>781
巨乳を敬いつつナイチチを慈しんでこそ漢だろう!

787 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 13:05:23 ID:Qfn3Fn0q
おっぱいは大きさよりも形が重要じゃないかと思うんだ

788 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 13:05:25 ID:tUBJ/y4u
>>777

789 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 13:06:01 ID:pqepvxHW
エレオノール姉様はルイズ以下だと思っている自分がいる
具体的にはAAA。もはやつまむしか出来ないくらい。

790 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 13:06:12 ID:nkYL1zOv
おっぱいに貴賎は無い!

791 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 13:06:57 ID:g8JLO4fM
>>786
おお、>>786よ。あなたを師匠と敬わせてください。
私は、そのことを忘れ、巨乳を憎もうとしておりました。

792 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 13:07:21 ID:dpaR0KpD
エレ様の場合はもはや胸板という表現が(ry

793 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 13:07:22 ID:W1t9/94D
君たちは本当におっぱいが好きだな。
果て無き夢を追いかける旅人どもめ!

自分で振っといてなんだがおっぱい議論が盛り上がるのもあんまりよくないよね?

794 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 13:07:47 ID:4JlSbyRH
Cは一見特徴のない少なくなければ多くもないという普通に
分類されるが実はそうではない。
手のひらで覆い隠せるか隠せないか微妙であり、ほほえましいものも感じれる
もともと胸というのは神聖なものである。
しかし勝手な妄想などにより汚されたイメージが付きまとっていることも確かである。
どちらにも属さないからこそ俗悪な巨乳や貧乳などという
俗悪な名前も付けられることがないのでその神聖さを失うこともない。
よってCにカテゴライズされる胸はすばらしいと俺は言いたい


795 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 13:07:54 ID:pqepvxHW
貴賎は無い。無いが拘りはあってしかるべきだと思う!
とりあえず名前が挙がってないジェシカの乳は頂いた!

796 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 13:07:55 ID:tUBJ/y4u
>>777
貴様は乳の成長を見守る風流も解さんか!
乳神様のバチがあたるぞ

797 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 13:07:58 ID:9s6UXki/
成長することでナイチチが失われることは悲しいことだが、それはそれとして巨乳はいいものなのだ

798 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 13:08:05 ID:WmZTw3lN
おっぱいで大事なのは感度 ガチで

799 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 13:08:30 ID:5d5R9daM
>>787
その意見に賛同させてくれ


800 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 13:09:18 ID:9s6UXki/
>>793
おっぱいは聖域なんだから仕方が無い

とはいえそろそろ自重する

801 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 13:09:49 ID:ygMUdDcF
どんなに荒れていても治める「おっぱい」こそ最強の系統だなw

802 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 13:10:57 ID:tUBJ/y4u
すまん、激昂のあまり投稿ミス
>>786の意見には全面的に同意だ。

803 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 13:11:22 ID:pqepvxHW
>>793
オゥケィ自重しよう。
では次の議題は尻についてとのことだが…。

804 :ゼロのノブレス・オブリージュ:2007/08/19(日) 13:12:36 ID:dRHb7V7V
ヨ・ヤーク

805 :ゼロの使い魔・ブルージュ編:2007/08/19(日) 13:12:54 ID:xHyGk73o
流れを変えればいいのかね?

806 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 13:13:26 ID:4JlSbyRH
尻か・・・
尻について造詣の深いものは確かにいるが俺は専門外だ。
だがあえて言わせてもらうなら足との明確な線引きが為されていると
美を感じたりする

807 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 13:13:28 ID:g8JLO4fM
予約が来たぞ、総員支援体制を取れ!

808 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 13:13:29 ID:W1t9/94D
シ・エーン

809 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 13:13:29 ID:de0JxuSA
>804
シ・エ〜ン

810 :775:2007/08/19(日) 13:13:56 ID:3kGCCYHU
ありがとう
ふと気になってしまったんだ。でも自分のサイズが結構好意的でちと照れるな

811 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 13:14:01 ID:ygMUdDcF
支援×2

812 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 13:14:04 ID:tUBJ/y4u
総員、一斉に支援!

813 :サテライト60:2007/08/19(日) 13:15:27 ID:97N8OCgF
支援&予約
ぼくはAAカップとか好きだ

814 :ゼロのノブレス・オブリージュ:2007/08/19(日) 13:15:45 ID:dRHb7V7V
 今や学院中は使い魔品評会一色に染まっていた。
 使い魔品評会とは、春先に行われた召喚の儀式で呼び出された使い魔を学院の教師や生徒全員の前にお披露目するという、
トリステイン魔法学院の二年生にとって最も重要な行事である。
 何しろ、メイジの実力を見るには使い魔を見ろ、と格言に言われるように、強力な使い魔を
 そのため、二年生は学院のそこかしこで召喚したばかりの使い魔と芸の練習に励んでいる。
 それはここ、女子寮の一室も例外ではなかった。

「あんた、何かできることはある?」
 ベッドに腰掛け、ツルギと目線を合わせたルイズはいきなり問いかけた。
「何を言う。俺は全ての頂点に立つ男だ」
「……あんたに聞いた私が馬鹿だったわね」
 立ち上がったツルギは立ち上がり、こともなげに言った。それを聞いたルイズは、こめかみを押さえながら呻くように呟いた。
「何故そんなことを聞く?」
「……品評会があったことをすっかり忘れてたのよ」
「品評会だと?」
「そういう、毎年恒例の催しがあるのよ。生徒たちが召喚した使い魔を学院中にお披露目するの」
「人をペットのように言うとは失礼な奴だ」
「とにかく、恥をかくのだけは避けたいのよ。けど……」
 そう言ってルイズはツルギを横目に見た。そして、ため息を突くように言う。
「無理かしら」
「どうして恥をかくというのだ?」
 相変わらずの自覚ゼロ。本人が把握していないのが、一番たちが悪い。
 ルイズは、ツルギを召喚してから何度目かも分からないため息を吐いた。
「まあ、剣捌き当たりで無難に終わらせておけば……大丈夫かしらね」
 優勝はまず無理だろうが、恥をかかないのが第一だ。珍しく後ろ向きな考えで、ルイズは言う。
「それだけか?」
「他に何かできることでもあるの?」
「当然だ。ステージで発表するのに向いた派手なもの、……そうだな、ピアノあたりはどうだ?」
「えっ、できるの!?」
 ルイズは驚いて聞き返した。ピアノを習うなど、そこらの平民にできることではない。
「当たり前だ」
 自信たっぷりな答え。もし本当にピアノが上手ければ、絶好のパフォーマンスになりえる。何しろ、他の使い魔にピアノを弾くなど
まず不可能だ。人間ならではのことではある。しかし……
 ふとルイズはあることに気付き、顔をうつむけた。
「でも、やっぱりダメね」
「何故だ?」
「お披露目はステージでやるのよ。そこまでピアノを持ってくるなんて無理よ。第一、使い魔になんて学院がピアノを貸してくれるわけがないわ」
「そうか。ならば……歌ならどうだ?」
「歌、ねえ」
 ルイズは極めて疑り深い目つきで、ツルギを見た。
「何だその目は」
「だって、ねえ。ためしに何か歌ってみなさいよ」
「少し待て」
 何にするかと思案していたツルギは、一つ咳払いをしてから、ルイズの聞いたことのない歌を歌い始めた。

「♪〜〜FULL FORCE誰より〜も早く、明日〜を見〜続け〜る」


815 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 13:15:48 ID:4JlSbyRH
支援用意!

816 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 13:16:16 ID:pqepvxHW
投下までの道は俺たちが確保する。
だからオマエは何も考えずまっすぐ突っ込めぇっ!

817 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 13:16:27 ID:JkjIb0Kc
オブリージュ→ブルージュ→サテライトか

818 :ゼロのノブレス・オブリージュ:2007/08/19(日) 13:17:00 ID:dRHb7V7V
 歌も終わったらしく、ツルギはどうだとばかりにルイズのほうを見た。
「驚いたわね。結構上手いじゃない。けど、聴いたことのない歌ね。なんて歌?」
「俺にもよく分からん。なぜか耳に残っていたのだ」
「そう。まあいいわ」
 おそらく異国の歌だろう。これなら目立つこと請け合いだ。意外といい線いけるかもしれない。
 そこでツルギが口を開いた。
「ところで、歌うのは俺だけか?」
「何よそれ」
「ル・イーズも歌った方がいいのではないかと思ったのだが」
 ツルギの言葉に、ルイズは考え込んだ。
 品評会は使い魔の質はもちろん、どのようなパフォーマンスをしたかも重要視される。どれだけ使い魔と絆を深めたかが
試されるからだ。使い魔と共に異国の歌を歌うというのは、彼一人に歌わせる以上にかなりの好印象が期待できる。
 使い魔の質で勝負できない以上、パフォーマンスで差をつけるしかない。ルイズはツルギの両手を掴み、目を輝かせて言った。
「それよ! ツルギ、今すぐ私にあなたの知っている歌を教えなさい!」
「いいだろう。俺は歌を教えることでも頂点に立つ男だ」

 どんな歌を歌うかでも多少もめたが、そこは二人用で、ツルギが「なんとなく親近感が沸く」ということで決定した。
 しかし、歌を教え込む時点でもかなりの困難がのしかかった。何しろ、こういった歌を知らない人間に歌わせるのだ。その苦労は
並大抵のものではない。
 悪戦苦闘の末、かろうじてルイズは歌詞と一通りのリズムを覚えることに成功した。
 そして、ついに二人で合わせる。
「よし、行くぞ」
 ツルギの合図と共に、二人はリズムを取って歌い始めた。楽器がないので曲はなしだ。
「いつの間にか忍び込む正体! 謎過ぎて落ち着いていらんない! 〜〜」
「邪魔な奴は倒して構わない!? 言ってみただけ答えはいらない! 〜〜」
 かなり間の取りにくい、難しい歌だ。二人は互いに熱唱するが、全くといっていいほど息が合っていなかった。
 ツルギは一流の家庭教師たちから最高の教育を、マンツーマンで受けてきた。
 一方ルイズも学院ではゼロと馬鹿にされ続けてきたおかげで友達がなく、他人と共同作業をするという機会はほとんどなかった。
 つまり、二人とも他人に合わせるということがものすごく下手だった。
「ル・イーズ! 音がずれてるぞ!」
「うるさいわね! あんたの方が外れてるのよ!」
 この調子で二人の息が合うことはないまま夜も更ける。結局眠くなった二人は、険悪な空気を保ったまま就寝した。
 品評会まで後二日。

819 :ゼロのノブレス・オブリージュ:2007/08/19(日) 13:18:10 ID:dRHb7V7V
 翌日、いつもどおりルイズに外に追い出されたツルギは、いつもどおり学院内を散歩していた。
 そこら中で使い魔と共に訓練に励む生徒たちの姿が目に入る。
「ほお、品評会の練習か? ご苦労なことだ」
 手にデルフリンガーを下げ、優雅に散歩する。その折、後ろの方から肩をぽんと叩かれた。
「ツルギさん」
「おお、メイドか。どうした?」
 ツルギは振り向いてうれしそうに言った。彼女に対して、なんとなく親しみを感じているのだ。
「今日からやっと仕事ができるようになったんです。だから、ツルギさんにも挨拶しておこうと思って」
 シエスタも満面の笑顔で返した。布に包まれた長い物を大事そうに抱えている。
 モット伯が王宮の勅使であったために、王宮でかなりの問題になった。犯人も未だに捕まってはいない。それでシエスタに関しても
色々とごたごたが起こり、職場復帰が遅れたのだ。
「そうか。それは良かった」
「はい! ツルギさんも、色々とありがとうございました」
 シエスタは深々と頭を下げた。
「当然だ。ショ・ミーンを守るのは高貴なる者の義務、ノブレス・オブリージュだからな」
「ふふ、そうですよね。……そうだ! これ、お返ししますね」
 もはやツルギの物言いにも慣れたシエスタは軽く返す。そして、長い包みをツルギに手渡した。
「何だこれは?」
 言いながらもツルギは包みを開ける。そこから覗いていたのは、いつかなくしたと思っていたサソードヤイバーだった。
「おお、これは!」
「ツルギさん、前に厨房に忘れていったんです。それでいつか返そうと思っていたんだけどなかなか返せなくて……ごめんなさい!」
 シエスタはまたも頭を下げるが、ツルギはそれを見ていない。布をシエスタの手に返して、サソードヤイバーをまじまじと眺める。
「この俺のサソードヤイバー、よくぞ戻ってきた。感謝するぞ、メイド!」
 ツルギはシエスタの左肩に手を置いて言った。シエスタは謙遜するように目を伏せるが、手を叩いて思い出したように言った。
「そんな……。それよりツルギさんも品評会に参加するんですよね。頑張ってください!」
「任せておけ。俺はツ・カイマーの頂点に立つ男だ」
「すごい自信ですね。やっぱりツルギさんはすごいです」
 応援してます、とシエスタはサポーターよろしく両腕を胸の辺りまで持ち上げて言った。そのまま一礼して仕事に戻っていく。
 そろそろ授業も終わる時間だ。シエスタを見送ったツルギは、ルイズを迎えに行った。

 その夜も、ルイズとツルギは息の合わないデュエットを練習した。合わないなりに何度もしつこく続けていったおかげで、
少しは聞ける程度になった。
「こんなところかしら。仕方ないわね」
「俺はデュエットでも頂点に立つ男だ」
 妥協したルイズと相変わらず根拠のない自信をもったツルギは、歌と同様かみ合わない思いを抱いて眠りについた。
 品評会はもう明日。

820 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 13:18:36 ID:4JlSbyRH
支援

821 :ゼロのノブレス・オブリージュ:2007/08/19(日) 13:20:37 ID:dRHb7V7V
「ただいまより、本年度の使い魔お披露目をとりおこないます」
 コルベールの開会の挨拶により、ついに品評会が始まった。
 この日のために練習を重ねてきた生徒と使い魔たちはステージに上がり、ここぞとばかりに思い思いの芸を披露していく。
 キュルケはフレイムに火炎のブレスで舞を舞わせた。
 モンモランシーのバイオリンの音色に合わせ、カエルの使い魔ロビンは見事な踊りをする。
 マリコルヌはフクロウの使い魔クヴァーシルと共に、手品を披露。
 ギーシュは自らが溺愛するジャイアントモールの使い魔、ヴェルダンデの美しさを強調するためか、共にバラに囲まれて優雅
に寝そべった。しかし、彼の使い魔の美しさは観客にはうまく伝わらなかった模様で、ギーシュはいたく落胆した。
 タバサが風竜の使い魔、シルフィードを披露したところでは一際大きな歓声が上がった。彼女はシルフィードの背に乗って、
会場の空を一周した。その美しい姿は、観衆たちを魅了した。
 
 ステージの脇で順番を待っていたルイズは、ツルギに目配せをして言った。
「さあ、行くわよツルギ」
「任せろ、ル・イーズ。俺はツ・カイマーでも頂点に立ってみせる」
 ツルギはいつものように、自信満々の様子で応える。
「いいこと? 私が合図するまで大人しくしているのよ」
 やけに決闘を挑みたがる彼の性格から、念のためにデルフリンガーを取り上げている。今日は挨拶をして歌を歌うだけなので、
ツルギのほうも了承した。あとはいつもの奇行と発言にさえ気を付ければ、とりあえず無事に済む、とは思うものの不安でしょうがない。
 ツルギの行動はいつもルイズを驚かせる。幾度、寿命の縮む思いをした河からないほどだ。何を言っても通用しない上、
ギーシュに決闘を挑んだり、モット伯の屋敷に乗り込もうとしたり……彼女の想像を絶する。
 今度ばかりは大丈夫と思うけど……どうにか無事に済みますように。
「続きましてルイズ・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール」
 ついにタバサのパフォーマンスが終わったらしく、名前が呼ばれる。
「行くわよ」
 ツルギは自身ありげに頷く。ルイズはそれを見て、祈るような気持ちで壇上に上がった。

 ルイズはステージの上で、満場の観衆を見渡した。彼女が平民の使い魔を呼び出した、というのは学院中に知れ渡っており、
誰もが馬鹿にするような目をしている。
「紹介いたします。私の使い魔、神代剣です。種類は……」
「ガンバレー、ゼロのルイズー!」
 マリコルヌが野次る。と、同時に会場全体から、どっと沸きあがるような嘲笑の渦が巻き起こる。
 恥ずかしさに顔を赤くさせながらも、ルイズは叫ぶように言った。
「種類は……平民です!」
 再度、さらに大きな嘲りの野次と馬鹿にするような笑いがステージを包んだ。
「そりゃ種類じゃなくて身分だろうが!」「さすがはゼロだ!」
ルイズは目をつぶり、必死で耐えるが、耐えられない者もいた。彼女の隣から鋭い声が上がる。
「無礼な奴らめ!」
 一瞬、会場が静まり返った。
 一歩前に出たツルギは、どこからともなくサソードヤイバーを取り出して会場に向かって構える。
「今笑った者、前に出ろ。貴様らの侮辱は許しがたい。決闘を申し込む!」
 使い魔とはいえ、平民が貴族に剣を向けていた。信じられない蛮行に教師、生徒問わずに一瞬時間が止まり、そしてざわめき始めた。
 あまりの事態に呆然としていたルイズははっと我に返った。臨戦態勢となったツルギに横から怒鳴りつける。
「ちょっと、ツルギ! 何やってんのよ!」
「案ずるな。俺は決闘でも頂点に立つ男だ」
「そうじゃないでしょ! 大人しくしているように言ったのに!」
 ルイズはツルギの手からひったくるようにしてサソードヤイバーを奪い取り、耳を思い切り引っ張った。さすがのツルギも
これには堪えたのか、耳を押さえて苦痛を訴える。
「くっ! 何をする、ル・イーズ!」
「勝手なことしないでよ! あんたは引っ込んでなさい!」
 耳を引っ張ったまま、ルイズは強引にツルギをステージの外まで連れて行った。想像を絶する展開に、教師でさえも唖然としている。


822 :ゼロのノブレス・オブリージュ:2007/08/19(日) 13:22:13 ID:dRHb7V7V
 その後、もう一度ステージに戻ったルイズは、ほとんど泣きそうになりながらも貴族としての誇りでかろうじて耐え、気丈にも
使い魔の蛮行を謝罪した。
「申し訳ありませんでした。……使い魔の無礼を、心より謝罪いたします」
「何やってんだよ!」「ゼロのルイズは使い魔も最悪だな!」「貴族に剣を向けるなんて、殺されたいのか!」
 謝罪の言葉に、観衆はやっと我に返った。そして、口さがのない連中はさらにひどい侮辱と嘲笑をルイズに浴びせる。
 彼女はじっと堪えるが、ついには目元を押さえ、逃げるようにして会場を後にした。

 とにかく人の目から逃れたかったルイズは、一人で会場から遠くはなれた本塔の中庭まで走ってきた。
「何よあいつ、何なのよ!」
 最悪だった。こんなことなら欠席した方がまだましだ。そうすれば、いつもどおり馬鹿にされるだけですんだかも……。
 よりによってあんなこと! それにあの態度!
 ルイズは先ほどのツルギとのやり取りを思い出す。

「何であんなことしたのよ!」
 嘲笑と罵倒の渦から逃れるように、ステージの脇に引っ込んだルイズは掴みかかるようにして問い詰めた。するとツルギは
こともなげに答えた。
「当たり前だ。あのような侮辱、許せるものではない」
「おかげで大恥かいちゃったじゃない! どうしてくれるのよ!」
「あんな屈辱を受けて黙っていろというのか!」
 ツルギの反論に、一瞬言葉が詰まった。
 何を言っても無駄だ。ついにルイズは、彼に愛想を尽かすように怒鳴りつけた。
「もういいわよ!」
 ルイズは肩を怒らせ、ツルギに背を向けた。彼が追いかけようと歩を進めるが、
「付いて来ないで!」
 彼女は一蹴し、そのまま荒い足取りでその場を後にした。

 一人になったところで、ルイズは会場の方を見た。歓声が湧き上がっている。
 そろそろ一番が決まった頃だ。多分、タバサのシルフィードだ。
 あのツェルプストーだって立派なサラマンダーを召喚して、その友達というタバサにいたっては風竜。いつもからかってくる
マリコルヌでさえ、フクロウというまともな使い魔を召喚している。
 それに比べてなんで私は……ハア。
 下を向き、ため息を吐いたところでルイズは、いきなり目の前が暗くなるのを感じた。何か巨大な影がかかっている。
 驚いて顔を上げた彼女の目に飛び込んできたのは、全長30メイルにも及ぶ巨大な土の巨人、ゴーレムだ。それが突如出現し、
ルイズ、正確には本塔の方まで歩いてくる。
 ゴーレムは彼女の目の前で、本塔に向かって巨大な拳を打ち下ろした。


823 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 13:23:12 ID:9s6UXki/
四円

824 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 13:23:38 ID:Qfn3Fn0q
支援

825 :ゼロのノブレス・オブリージュ:2007/08/19(日) 13:25:32 ID:dRHb7V7V
「物理的な衝撃なら……もしやと思ったけど」
 ゴーレムの肩の上で、フーケは悔しげに言った。先ほど扉の前でアンロックを試してみたのだが、びくともしなかった。
 固定化以外の魔法はかかっていなかったが、それ自体が極めて強力。おまけに壁がハンパでなく厚かった。
「ゴ、ゴーレム!?」
 小さく声が上がる。見れば、ゴーレムの足元に生徒が一人いる。マントの色からすれば、二年生だ。
 今は品評会の最中のはずの二年生が何でこんな所にいるのか知らないが、仕方ない。
「運が悪かったねぇ!」
 邪魔者を排除せんと、フーケはゴーレムの腕を振り下ろさせた。

 ルイズは震えながらも杖を構えてゴーレムを見据え、その場を一歩も引かなかった。
 いや、身体がすくんで動けなかったのだ。目の前に、巨大な拳が迫り来る。
 押し潰されるかと思った瞬間、ルイズの小さな身体は誰かに抱えられるようにして、地面に横たわっていた。
「ル・イーズ! 何だあれは!?」
 顔の上の方から声がかかる。
 ツルギだ。彼女の使い魔がとっさにルイズを抱え上げ、ゴーレムから救ったのだ。
「わかんないけど、巨大な土ゴーレム? ……ちょっと、離してよ!」
 言ってからルイズは、思い出したようにツルギを突き放して立ち上がり、杖を構え直す。
 このゴーレムは明らかに賊だ。
 ルイズはルーンを詠唱、ファイアボールを放とうと杖を振る。
 しかし、杖の先から火の玉が出ることはなく、それどころかなぜか本塔の壁が爆発した。

「あはは、何をしようって……」
 無様な失敗魔法を笑おうとしたフーケは本塔の壁、ちょうど宝物庫の辺りにひびが入ったのを見て息を呑んだ。
 ゴーレムで殴りつけても何ら通用しなかったこの壁が……、第一、あんな風に物を爆発させる呪文なんて聞いたことがない。
「まあいいわ」
 チャンスだ。これを逃す手はない。
 ゴーレムにもう一度壁を殴らせる。直撃の寸前で鉄に変えられた巨大な拳は、轟音を立てて壁にめり込む。そして、壁が崩れた。
 それを確認したフーケはゴーレムの腕を伝い、宝物庫に侵入した。
 目当ての品の位置は既に把握している。さまざまな杖がかけられた、壁の一角。
 果たしてそれはそこにあった。『竜巻の杖 持ち出し不可』鉄製のプレートの上に、細長い黒い箱が置かれている。
 フーケは中身があることを確認し、箱ごと竜巻の杖を持ってすばやくもとの場所まで戻り、ゴーレムの腕に乗った。
 地面にいるメイジと平民、いつのまにかウィンドドラゴンまで来ていたが、大した問題ではない。
「感謝するよー!」
 巨大な腕を伝い、肩まで移動したフーケは眼下にいる二人を見下ろして捨て台詞を残す。
 そしてフーケは杖を振ってゴーレムを学院の外へと移動させた。


826 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 13:25:50 ID:4JlSbyRH
支援

827 :ゼロのノブレス・オブリージュ:2007/08/19(日) 13:26:50 ID:dRHb7V7V
 首尾よく黒いケースに入った竜巻の杖を強奪したフーケは、別の場所までゴーレムだけを移動させることでそちらに注意を向けさせた。
フーケ自身は既に遠く別の場所、どこにでもあるような寂れた小屋にまで逃げている。ゴーレムも今はただの土くれにと姿を変えており、
もはや証拠も残っていない。
 ここに逃走用の馬が隠されている。
 小屋に入ろうと小さな扉――ただの板といったほうが正しいかもしれないが――にフーケが手をかけたその時だった。

 ギャリギャリギャリッ! 

 金属をこすり合わせるような激しい音が辺り一帯に鳴り響く。誰もいないと思っていたフーケは慌てて、杖を構えながら音のした方
へと振り向いた。
「な、何!?」
 左袖しかない黒いコートを着た男が、左足の金属を地面の岩とこすり合わせていた。
 フーケの視線に気付いたその男は立ち上がり、うらぶれた視線を向ける。
「メイジか、いいよなあ……お前は」
「魔法だなんて、素敵だよね」
 さらに、小屋の影から似たような服装をしたもう一人の男が現れる。二人はフーケの方へゆっくりと歩み寄ってきた。

 フーケは呪文を詠唱し始めた。ここまで来て、こんなおかしな奴らに邪魔をされるわけにはいかない。
 すぐに詠唱が完成、杖を地面に向かって振る。
 土が盛り上がり、巨大なゴーレムが姿を現した。とっさのことであったので先ほどのゴーレムほどに精神力を込めることはできず、
10メイルほどとなってしまったが、フーケは薄く笑った。
 こいつらは見たところメイジには見えない。せいぜい、傭兵崩れといったところであろう。なら、このゴーレムで十分のはずだ。
「魔法か……」
「やっちゃおうよ、兄貴」
 どこからともなく金属でできた虫のようなものがぴょんぴょんととびはねながら出現し、彼らの手に収まった。
 彼らはベルトのバックルを開き、そこに金属の虫をそれぞれスライドさせた。
「「……変身」」『Change! Kick Hopper!』『Change! Panch Hopper!』
 呟くと共に、うつむいたままの彼らの身体は鎧に包まれたような姿に変わった。

 振り下ろされるゴーレムの拳を、姿の変わった二人は難なくかわした。
 気だるそうな雰囲気とは裏腹に、この男たちはゴーレムと互角以上に渡り合う、どころか完全に翻弄している。
 またもゴーレムの踏み付けをかわした黒い方の男が正面に、緑色の男が背後にと一直線に挟み込むような位置関係になったところで、
両者は腰を下ろした。
「「……ライダージャンプ」」『『Rider Jump!』』
 やる気ない口調とは対照的に、二人は高く跳躍する。
「……ライダーキック」『Rider Kick!』
「ライダーパンチ!」『Rider Panch!』
 空中からの拳と蹴りが挟み込むように炸裂、ゴーレムは砕け散った。

「な、何よあいつら! ……こうなったら」
 自らのゴーレムがあえなく敗れ去ってしまったのを見たフーケは、黒い箱から竜巻の杖を取り出した。
 いっそ、威力を試してみるのもいい。
 竜巻の杖は、杖というには奇妙な形をしていた。甲虫をかたどったような姿で、杖というよりはむしろ剣に近い。
 持ち手、と思しき部分を掴んだフーケは、自らの杖を扱うときのように振った。
 しかし、何も起こらない。
「な、使えない!?」
 何か特殊な使い方でもあるのだろうか。しかし、調べている暇などあるはずがない。
 焦るフーケのもとに、緑色の方の男が近寄ってくる。
「お前今笑ったか? ……笑いたきゃ思い切り笑え」
 そして男は竜巻の杖を蹴り上げた。竜巻の杖は後ろの方に弾き飛ばされる。
 呪文を詠唱する暇もない。追われるようにして、フーケは後方に逃げていく。こうなっては、メイジも非力な平民と変わりはしない。
 背中に木が当たってしまった。ついに追い詰められた。
「しまった!?」
 緑の男は足を回し蹴りを喰らわせようと、左足を思い切り跳ね上げた。が、寸前でそれは止まる。 

828 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 13:27:25 ID:4JlSbyRH
支援薄いよ!なにやってんの!

829 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 13:28:11 ID:97N8OCgF
支援っ
みんな読んでるんだよ

830 :ゼロのノブレス・オブリージュ:2007/08/19(日) 13:28:12 ID:dRHb7V7V
 この女、瞳の奥に闇が見える。俺と同じ、地獄を見たか。
 ヤグルマはフードの奥のフーケの顔を見て、そう断じた。
 彼が足を止めた一瞬の隙を見計らって、フーケは短く詠唱。土の塊を緑の男の顔にぶつけた。
「兄貴!」
 黒い方の男にも土塊をぶつける。
 二人が気付いたときには、フーケは竜巻の杖と共に姿を消していた。

 ヤグルマはいつになく穏やかな表情で草原に寝そべっていた。視線の先には小さな花が咲いている。
「兄貴、何で足を止めたのさ」
 カゲヤマはヤグルマに問いかける。あそこで完全にとどめをさせたはずなのだ。
「まさか、あの女に惚れたんじゃないよね」
 ヤグルマは無言のまま答えない。
「まさかね」
 カゲヤマは最後に、吐き捨てるようにして呟いた。

831 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 13:28:57 ID:qW+1/LfD
偶にはルイズの所為で宝物庫に侵入された事がばれたりしないかなぁ支援。

832 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 13:28:58 ID:pqepvxHW
この程度…っ!この程度の支援、成し遂げられなくて何が支援連隊だぁぁぁっ!

833 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 13:29:14 ID:4JlSbyRH
支援

834 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 13:31:32 ID:tUBJ/y4u
我々が支援する。行けッ!

835 :ゼロのノブレス・オブリージュ:2007/08/19(日) 13:32:34 ID:dRHb7V7V
……投下終了だ。
>>814の文章、
>何しろ、メイジの実力を見るには使い魔を見ろ、と格言に言われるように、強力な使い魔を
の後に
>召喚するということはその実力を知らしめることにつながる。
という文章を入れるのを忘れていた。 

……お前も俺のことを笑ってるんだろう? 笑え……笑えよ

836 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 13:33:16 ID:P/3X85Qd
>>835
プッww

837 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 13:34:38 ID:M5BSKpB6
>>835
乙…乙…っ!!!

そしてプッwwww

838 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 13:36:01 ID:ygMUdDcF
乙プッww

839 :ゼロの使い魔・ブルージュ編:2007/08/19(日) 13:36:25 ID:xHyGk73o
40分よりの投下予告ー

840 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 13:36:57 ID:97N8OCgF
乙です・・・  プッwwww

841 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 13:40:25 ID:4JlSbyRH
乙!
ニヤニヤw

842 :ゼロの使い魔・ブルージュ編:2007/08/19(日) 13:41:14 ID:xHyGk73o
『桟橋』への路を急ぐ途中、
突如ワルドがうめき声を上げる。

「何……!?」
「ワルド、どうかしたの?」

ワルドは非常に驚いていた。
汗をかいてもいる。

「い、いや……何でもないんだ」
「なら良いけど……」
「それより、急ごう」

枯れた巨大な樹を利用して作られた船着き場、
『桟橋』にたどり着くと、ワルドは案内プレートを見て、
アルビオン行きの船が先にあるであろう階段を駆け上る。
ルイズ達もそれに続いた。
踏み込む度に階段が少しきしむ。
目的の枝へとたどり着き、その先にある船へと走る。
甲板へとたどり着くと、その船の船員が驚いた声で出迎えた。

「な、なんだあんた達は」
「船長はいるか!?」

843 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 13:42:12 ID:4JlSbyRH
さくせん>しえんをたやすな

844 :ゼロの使い魔・ブルージュ編:2007/08/19(日) 13:42:46 ID:xHyGk73o
船員は呆れた風に返す。

「今は寝てるよ。用があるなら明日の」
「良いから今すぐ出せ!」

ワルドが叫びながら杖を突きつけると、船員は飛び上がって走っていく。
直に、船長らしき人物が現れた。

「こんな夜遅くに、何のご用ですかな?」
「魔法衛士隊隊長、ワルド子爵だ。今すぐアルビオンへ船を出して貰う」
「ははは、無茶を言わんでくださ――」
「いいから出せ!」

船長が怒鳴られて、震え上がり、おどおどした口調で返した。

「し、しかしですな、『風石』が足りませんで、今出してもアルビオンへは」
「僕は『風』のメイジだ。足りない分は補う」
「へ、へぇ。しかし、代金は――」
「金なら後で幾らでも出してやる!良いからさっさと船を出せ!」

その言葉を聞くと、船長は叫ぶ。

「出港だ!もやいをはなて!帆を打て!」

ルイズはワルドの焦りようを少し疑問には思ったが、今は非常時だし、
彼女自身も非常事態にあるが故、別におかしくないこと、で決着を付けてしまった。

845 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 13:43:49 ID:ygMUdDcF
幻魔あるのに焦りすぎww支援

846 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 13:44:04 ID:4JlSbyRH
支援

847 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 13:44:13 ID:5d5R9daM
支援します


848 :ゼロの使い魔・ブルージュ編:2007/08/19(日) 13:44:30 ID:xHyGk73o
ルイズは甲板の手すりに寄りかかっていた。
船員に危ないと言われたが、それでもそうしていた。

「大丈夫かしら……二人とも」

タバサが使い魔を行かせてくれたが、見つけられなかったらどうするのだろうか?
そもそも――いや、あの二人は無事である。そうであるはずだ。
だから、そんなことを考える必要はない――そう思い、思考を切り替えようとした時である。

「アルビオンが見えたぞー!」

その言葉に、ルイズは前を向く。
その先には、雲の上に置かれたかのように浮かぶ、大陸があった。
彼女は以前にも見たことはあるが、雄大なものは雄大である。
ルイズはそれを見つめている間、何も考えては居なかった。
が、再び船員の声が聞こえてくる。

「2時の方向、仰角40!船が一隻近づいてきます!」
「何だと!?旗は何だ!」
「旗はありません!空賊です」
「く……取り舵いっぱい!」

だがそれは、空賊船が放った大砲の音で、
諦めざるを得なくなる。

「船長、停戦命令です……」

船長はこの中で一番頼りになりそうな、
ワルドに目を向けた。

「残念だが、魔法はもう使えない。この船を浮かべるので精一杯だ」
「……船を止めろ……」

849 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 13:45:11 ID:pqepvxHW
止められると思うな…この支援をなぁっ!

850 :ゼロの使い魔・ブルージュ編:2007/08/19(日) 13:45:57 ID:xHyGk73o
「空賊だ!抵抗するんじゃねえぞ!」
「何ですって!?」

ルイズは取り敢えず近くにいたギーシュの方を向く。
慌てていて、到底話し相手には向きそうもない。
ワルドの方を向く。だが、さっき聞いたとおり、魔法は船を浮かべるのに使っている。
相手の船が近づいてきて、此方の舷縁に鈎縄を引っかける。
それを伝って何人かの空賊が此方に移動してくる。
そういえば、ワルドの使い魔のグリフォンが居た、と思いだし其方の方を見てみると、
既に魔法か何かで眠らせられたようだった。

「……そんな、姫様からの任務が果たせないわ……」
「船長は何処でぇ?」

声のした方を見やると、汚れたシャツに日焼けした逞しい腕、
手入れもされて無さそうな黒い髪、左目にされた眼帯……
いかにも空賊です、と言わんばかりの男が居た。
船長が進み出る。

「私だ……」
「船の名前と、積み荷を教えちゃあくれねぇか?」

頼むような口ぶりだったが、
後ろで銃や剣を構えた者達が居ては、脅しにしか見えない。

「……トリステインの『マリー・ガラント号』。積み荷は硫黄だ」
「なるほど、じゃあ買わせて貰う」
「金を払うわけでもあるまい……」
「なら空賊らしく頂いていく、とでも言やぁ良いのか?」

男が笑う。
手下たちもそれに合わせて笑う。
そして今初めて気付いたのか、ルイズの方を見やる。

「へぇ、この船は貴族まで乗せてるのか」

歩み寄ると、ルイズの頭を掴み、自分の方へと力づくで向けさせた。

「こいつぁ、べっぴんさんだな!俺の船で皿洗いをやらねえか?」
「お断りよ!」

頭を掴んでいた手を振り払う。
頭と思われる人物は嫌な笑みを浮かべ、両手をわざとらしく挙げる。
振り返ってから、手下達に向かって叫ぶ。

「こいつらを運びな。身代金がたんまりと貰えるだろうよ!」

851 :ゼロの使い魔・ブルージュ編:2007/08/19(日) 13:47:34 ID:xHyGk73o
「アルビオン王国皇太子、ウェールズ・テューダーだ」

どうしてこうなったんだろう。ギーシュはそんなことを考えていた。
彼らの内の一人が貴族派か王党派か聞いてきて、
その場を凌ぐために貴族派と言おうとしたときに……
ルイズが何をとち狂ったのか、任務を帯びてアルビオンまで行くことを明かし、
その後呆れた様子の船員にこのやけに豪華な船長室に連れてこられて……
貴族派に付けば取り敢えずは見のがして貰えそうだったが、
そこでもルイズが憮然としていた。
まぁ、その態度自体はギーシュにも共感できるものではあったのだが。
で、そこから何が間違ったのか、
頭と思われる男が変装をとくと、なにやらりりしい青年が現れたと思えば、
先の名乗りである。
つまり、ルイズ達は目的の人物への接触を果たしたのである。
ルイズは慌てながら、ワルドは意外と冷静に、名乗りに返す。

「姫様より、大使の任を仰せつかまつった、ルイズ・ラ・ヴァリエールです」
「トリステイン王国魔法衛士隊隊長、ワルド子爵です」

呆然としてたギーシュは、それを見て、周りを見回して、
少し考え込んでから、ようやく気付いて慌てて名乗る。

「ギ、ギーシュ・ド・グラモンです!」
「先ほどは失礼をした。我々としても、今だ味方の貴族が居るとは思わなかったのだ。
 試すような真似をして済まない」

慌てているルイズと、未だに困惑しているギーシュではなく、
ワルドが頭を下げて言う。

「アンリエッタ姫殿下より、密書を預かって参りました」
「そうか。して、その密書とやらは?」
「こ、こちらに」

ルイズがポケットから手紙を取り出し、ウェールズに渡す……直前で止まり、
少々遠慮しながら口を開く。

852 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 13:47:46 ID:4JlSbyRH
我が支援連隊は無敵じゃないか!

853 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 13:48:21 ID:9s6UXki/
>「なら空賊らしく頂いていく、とでも言やぁ良いのか?」
黒本自重w支援

854 :ゼロの使い魔・ブルージュ編:2007/08/19(日) 13:49:11 ID:xHyGk73o
「あの、失礼ですが……本当にウェールズ様ですか?」
「……まぁ、さっきまでのを見て信じろと言うのもそうだな。
 証拠を見せよう」

そう言うと、ルイズの手を取り、自身の反対側の手にはまっている指輪を近づける。
すると、互いの指輪の間に、虹色の光が輝く。

「これって……」
「この指輪はアルビオン王家に伝わる『風のルビー』。
 君のそれは『水のルビー』だろう?水と風は虹を作る。王家の間にかかる虹だ」
「大変、失礼をば致しました……」

ルイズは頭を下げて、手紙をウェールズに手渡す。
ウェールズは受け取ると、それを大事そうに持ち直し、
花押に口づけをすると、丁寧に封を開ける。
暫く真剣な顔で読んでいたが、ふと顔を上げると、呟く。

「彼女……姫は……アンリエッタは結婚するのか?私の愛すべき……従妹は」

ワルドが無言で頷く。
ルイズは、ウェールズが少し落ち込んだように見えた。
だが、ウェールズは真剣な顔を見せる。

「事情はわかった。姫から貰ったあの手紙は大切なものだが、
 その姫が返してくれと言うのだ。断れる理由はない」

ルイズが顔をほころばせる。
ギーシュはようやく状況を理解したのか、真剣な顔をする。

「しかし、今手元にはない。まさか、空賊船に持ってくるわけにも行かぬのでね」

そういい、ウェールズは笑顔になる。

「ニューカッスルまでご足労願いたい。そこで手紙を返そう」

ワルドも、笑っていた。

855 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 13:49:41 ID:4JlSbyRH
支援

856 :ゼロの使い魔・ブルージュ編:2007/08/19(日) 13:50:42 ID:xHyGk73o
『桟橋』の位置を知らないブルー達は、その後暫くしてようやく『桟橋』に着いた。
もう空が明るみを持ち始めている。普通に人に聞いてきたのである。
見上げて、話し出す。

「ここが『桟橋』か?」
「そうみたいね」
「ここで船に乗ればいいのか?」
「多分、そうだと思うわ……」

『桟橋』の中へはいる。
案内のプレートを見たが、よくわからない。

「キュルケ、何処に行けば良いんだ?」
「解らないわね」
「……どうする」
「大丈夫じゃないの?あっちは4人もいるんだし……って、あれは」

キュルケの目線の先を追うと、そこにはタバサと使い魔の雷竜が居た。

「タバサ?みんなは?」
「先に行った」
「乗ってけって事?」

タバサは無言で頷く。
雷竜が何かげんなりした様子になった。

「……何か嫌がってるが」
「まぁ、タバサが良いって言うんだから良いんじゃない?」

857 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 13:52:23 ID:ygMUdDcF
クーン頑張れクーンw支援


サガフロっぽいBGMが戦えアルカイザーしかないんだが微妙に合わねw

858 :ゼロの使い魔・ブルージュ編:2007/08/19(日) 13:52:30 ID:xHyGk73o
そう言って、二人は雷竜の背に乗った。
雷竜は、嫌がっては居たものの、荷物など無いかのように力強く羽ばたいた。
ラ・ロシェールがだんだんと離れていき、そのうち豆のようになってしまう。
キュルケが広大な空を見回して言う。

「空って本当に目印になるようなもの無いわねー」
「「………」」
「アルビオンはどのくらいかかるのかしら?」
「「………」」
「けど、大体の方角は合ってるはずだから、そのうち着くわよねー」
「「………」」
「……何か返事して頂戴」
「……そうだな……そういえばアルビオンは……空にあるのか?」
「そうよ、浮遊大陸アルビオン……と言っても、あたしはよく知らないけど」

そこで会話がとぎれる。
また気まずくなってきたので、キュルケが言う。

「確か……スカロボーとか言うところだったかしら?」

タバサが無言で頷く。

「場所は?」
「取り敢えず近い街に降りる」
「ま、そういってもまだまだ遠いけどね……」

目に映るのは雲の海と下の景色だけだった。
それを眺めていたブルーの視界が、突如ぼやける。

「ん……?」
「どうしたのダーリン?」
「いや、ちょっと目が霞んだだけだ」

目を閉じて、再び開く。景色は変化していたが、歪んでも霞んでも居なかった。

859 :ゼロの使い魔・ブルージュ編:2007/08/19(日) 13:53:58 ID:xHyGk73o
秘密の入り口から、ゆるゆると船が上昇していく。
次第に上に明かりが見えてくる。
上がりきると、巨大な鍾乳洞に大勢の人がいた。
先ほど見えた明かりは、そこらに生えているこけから発せられているようだった。
船から降りると、ルイズ達は先ほど見えた大勢の人に出迎えられる。
彼らのうち一人の老いたメイジが進み出てくる。

「殿下、これは大した戦果ですな!」
「喜べ、パリー!硫黄だ、硫黄!」

その声に、集まっていた人々が歓声を上げる。

「おお、硫黄ですと!……これで我々の名誉も守られるというものですな!
 先の陛下よりお仕えして60年、こんなにも嬉しいことはありませんぞ!」
「そうだ、これさえあれば、叛徒共に王家の名誉と誇りを示して敗北することが出来る」
「素晴らしい事です!栄光ある敗北となるでしょう!
 して、叛徒共は明日の正午に攻撃する旨を伝えて参りました。
 殿下が間に合いまして、良かったですわい!」
「それは良かった!戦に遅れるとならば、とても死にきれぬからな!」

ルイズはその会話に、顔を青ざめさせる。
死にに行くつもりだというのに、何故彼らは笑っていられるのだろう?
そう思ったのだ。

「して、その方達は?」

と、パリーと呼ばれた老メイジが、此方を見て言ってくる。

「トリステインからの大使殿だ。重要な用件で参られたのだ」

そういわれると、パリーはルイズ達に歩み寄ってくる。

「これは大使殿!私は殿下の侍従を仰せつかっております、パリーと申すものです。
 遠くからはるばるこのアルビオン王国にいらっしゃいました。
 大したもてなしは出来ませぬが、今夜はささやかな祝宴が開かれますので、
 どうぞ、参加していってくださいませ」

860 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 13:54:16 ID:4JlSbyRH
支援

861 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 13:55:19 ID:7rwXfg0d
ワルド焦りすぎw支援

862 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 13:55:25 ID:pqepvxHW
さあ支援だ。遠慮はいらんぞ?まとめて持っていけ!私の命ごとなぁ!

863 :ゼロの使い魔・ブルージュ編:2007/08/19(日) 13:55:33 ID:xHyGk73o
ルイズ達はその後、ウェールズに連れられて、彼の部屋に居た。
彼は質素なその部屋にある机の引き出しを空けると、
そこから宝石で飾られた箱を取り出し、鍵を開けた。
ルイズがのぞき込んでみると、ふたの内側にアンリエッタの肖像画が描かれていた。
ウェールズはその視線に気づき、恥ずかしそうに言う。

「宝箱でね」

中から一通の手紙を取り出し。それを読み始める。
今ウェールズがそうしてるように、幾度も読まれたらしいその手紙はボロボロだった。
読み終えたのか、その手紙を封筒に入れると、ルイズに差し出す。

「これが姫の手紙だ。この通り、確かにお返しした」
「ありがとうございます」

ルイズは深く礼をして、その手紙を受け取る。

「明日の朝、非戦闘員を乗せた『イーグル』号がここをたつ。
 それに乗ってトリステインに帰ると良い」

ルイズは俯いて手紙を見つめていたが、顔を上げて、
ウェールズの顔をしっかりと見据えて言う。

「殿下、栄光ある敗北とおっしゃられていましたが……
 王軍に勝ち目は無いのですか?」
「無い。彼我戦力の差は圧倒的だ。出来ることは、せめて勇敢に戦い、散ることだ」
「……その中には、殿下もですか?」
「当然だ。自分だけ生き残るような恥をさらすつもりはない」
「……もう一つだけお聞きしてよろしいでしょうか」
「構わないよ」

864 :ゼロの使い魔・ブルージュ編:2007/08/19(日) 13:57:10 ID:xHyGk73o
ルイズはそういわれたものの、言葉に出す事を悩み、俯いた。
だが、言う。

「殿下。もしや……殿下と姫様は……恋人同士……だったのでは?」
「そうだ」

ルイズの時間をかけた言葉に対して、ウェールズの返答はあっさりしていた。

「ああ、そうだ。アンリエッタと私は恋人同士だ…った。
 その手紙がレコン・キスタの手に渡ると危険なのは、そういうことだ。
 なにせ、その手紙において彼女は始祖ブリミルの名において、
 私に永久の愛を誓っているのだからね」

その言葉を聞いて、ルイズは大声で、半ば叫ぶような形で言う。

「……殿下、亡命してください!トリステインに、亡命を!」
「それはできんよ」
「姫様の手紙にも、そう書いてあったはずです!
 ……私は姫様をよく存じております、一度愛を誓った人物を、見捨てるような方ではないと!」
「そんなことは、書かれていない」
「そんなはずは―」
「誓って言おう。そのようなことは書かれていない」

そうは言っていたものの、彼の表情には苦い物があった。

「彼女は王女だ、自分の立場を解っているはずだ」
「……解りました」
「……君は素直な子だな。大使には向かないと思える」

ウェールズは今までの表情を一転させ、笑顔を見せる。

「さて、もうそろそろパーティの時間だ。
 君たちは我々が迎える最後の客になるだろう。是非、出席していってくれ」

865 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 13:58:08 ID:4JlSbyRH
支援

866 :ゼロの使い魔・ブルージュ編:2007/08/19(日) 13:58:36 ID:xHyGk73o
おわり。

867 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 14:03:00 ID:4JlSbyRH
乙だ!
>>宝箱でね
誤字かな?

868 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 14:03:39 ID:97N8OCgF
GJでした
14:05から投下しますー

869 :サテライト60-9:2007/08/19(日) 14:05:11 ID:97N8OCgF
868名前入れんのわすれたw

 人間を食い殺せ。侵食しろ。そして嚥下して己に還元し、人間を取り戻せ。
 ムーンフェイスが人を前にしたときに耳の奥でがなる声が言う事は、決まってこれだった。
 ホムンクルスは人間を超越した人工種だ。腕力に限らず、凡そ人間の考えの及ぶ全ての箇所が単純に強化され、不老不死の種となった。彼らを滅ぼせるのは、この魔法の国のそれとは違った錬金の力だけだ。
 土のメイジが使う魔法とは違う、ホムンクルスという名の科学技術と対になる力だけなのだ。この世界にはない。
 まるで天敵を失った肉食動物のようだ。だが、これは栄養を得るための食事ではない。
 ホムンクルスとなった者は、例外なく強い飢餓感に襲われる。人間を捨ててホムンクルスとなった者は、ホムンクルスという新たな体を手に入れる。だが、その捨てた人間の部分に対する未練は凄まじく、細胞の一つ一つが人間に餓えるのだ。
 それはある種の本能だが、ムーンフェイスはそれを悪しとは思わない。
 それがホムンクルスだからだ。
 理性で全てを押さえつけるのは人間だけで良い。ホムンクルスとは、開放なのだ。
 ムーンフェイスは右手に持った肉片に目を落とした。メイジという種族の肉はとても旨い。彼らが行使する魔法という力と何か関係があるのか。その体に篭った魔力がホムンクルスに力を与えるのか。
 魔法という力は非常に興味深い。ムーンフェイスにとっては未知の力だ。もしかしたら錬金の力のように、ホムンクルスにダメージを与える魔法も存在するかもしれない。
 だが、ともムーンフェイスは思う。
 自分が害されるかもしれない、殺されるかもしれない、自分を制する力を持つ者がいるかもしれないというのは、本当に些細な事だ。
 その緊張感もまた、長い人生の内の娯楽の一つなのだから。


870 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 14:05:44 ID:M5BSKpB6
乙!そしてサテライト予告期待

871 :サテライト60-9:2007/08/19(日) 14:07:28 ID:97N8OCgF

 眼下で人間を捕食するムーンフェイスを見ながら、ルイズはぷちんと唇を破った。じわりと口の中に生温い血液が浸透する中、視線は窓の下、食事になっているフーケから離さない。
 嫌味な笑い方をして自分の技能をはぐらかす使い魔が、その一端(彼は何でもないことのように一瞬で59人に分裂して見せた)を見せていることも視線を外さぬ理由の一つだ。
 だが、ルイズの今はまだちっぽけな貴族としての本物の矜持が、使い魔の悪行から目を逸らすことは許さないと叫んでいた。
 これがメイジとしての、貴族としての責任なのだろうか。ルイズは自問する。
 使い魔の餌を調達するということが、これほどに難しいとは思わなかった。これが使い魔を持つメイジとしての勤めなのか。
 ルイズはふと、お守りのように握り締めていた自分のか細い杖に目を落とした。
 ほんの数日前の召喚の儀、そこで生まれて初めて自分は大掛かりな呪文に成功した。あれは忘れがたい快感だった。この使い魔は私に四大の魔法の才を与え、学院生からの惜しみない賞賛を与え、家族からの忌憚のない愛を与える。この使い魔が、私に名誉の道を教唆する。
 彼女はそのとき、本当にそう思ったのだ。十七という歳で、些か子供染みているとは思う。それでも、これから私はゼロのルイズではなくなるんだ。そう、声を大にして主張したかったのだ。
 恥ずかしいことだが、ルイズが使い魔の召喚を成功させた自分の魔法の出来を確かめたのは、今日になってからのことだった。
 ムーンフェイスの召喚当日の粗相(食事)で学院内が騒がしかったこともあって、授業以外で四大の魔法を使うことのなかった(ルイズの失敗は非常に良く目立つので、課外に努力を重ねようものならたちまち嘲笑の元となる)ためかすっかり忘れていた。
「あんな惨めな思いは、もう、本当にごめん」
 無意識に口を開いたせいか、唇から入り込んだ血が舌の上で滑り出す。惨めな味がした。この味は、つまらない(真実のメイジにとっては必要ない)常識を捨てきれない自分の味わうそれだ。明日から頑張る、明日からは違う。
 これからは母に頼れぬ道を進むことになる。父に誇れぬ道を進むことになる。
 長姉の前に立つことも、次姉の言葉を聞くことも出来なくなるに違いない。
 私は頑張ろう。
 どんなことに手を染めても、ルイズというメイジの魔法の証明である使い魔、ムーンフェイスを手放さない。

 しかしこれは辛すぎやしないか。私は良い、私は耐えられる。私の使い魔がそうならば、私はメイジらしく使い魔と生きよう。
 けれども人間から食事となったあの女メイジ(驚くことに土くれのフーケは女性だった)に、そんな覚悟はなかっただろう。捕食という行為はこうも一方的だったのか。なんて恐ろしく、そして悍ましい。
 それはどこか貴族と平民の関係に似ている。ルイズは思った。
 そして二つの月が見守る中、ルイズの心を酌んだ訳ではないだろうが、次第に骨をも巻き込んだ激しい咀嚼音は収束へ向う。
 音が完全に消えるころには、一人の人間がこの世に居たという証拠はなくなっていた。


872 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 14:09:08 ID:M5BSKpB6
&そして支援

873 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 14:09:46 ID:4JlSbyRH
こいつは怖い支援


874 :サテライト60-9:2007/08/19(日) 14:09:55 ID:97N8OCgF

 トリステイン魔法学院、膨大な人数を内包しているこの学院で、召喚の儀を越えて最も辛く苦しい思いをしたのはルイズではない。彼女は二番目だ。
 では一番に苦しんだのが誰かと言えば、召喚の儀の監督をしたコルベールという教師だろう。
 その彼は今、自室で荷造りをしていた。
 自分はあまり人付き合いの得意な人間ではないが、狭い学院だ。噂は良く聞こえる。コルベールはレポートを綴じながら思った。無頓着な性格が災いしてか、室内に散らばった研究レポートは一向に纏まらない。
 同僚達はみな、コルベールの辞任を遠まわしに望み、そして新入生の死の責を全て自分ではない誰か(コルベール)が背負うことを望んでいる。噂話とはどんなに小声で話していても、自然と当事者には聞こえてくるものだ。
 自分の研究は理解し難いもの、それはコルベール自身が嫌というほど理解していた。火の系統の魔法を戦争以外の局面で役立てる、その理念が自分で一から組み立てねばならないほどに一般的ではないことも。
 もしかしたら自分をも騙せていなかったかもしれない。この研究は本当に成果を出せるのか。そう自分を疑ってきたこともあった。だがしかし自分は研究を続けられた。
 昔のコルベールは軍人だった。その炎の魔法を数多の人を殺すために使った。
 今のコルベールは教師だ。その魔法を先ある若き生徒たちのために使っている。
 生徒が自分の指導によって一つ一つ魔法を覚え、彼ら彼女らが現れた炎を指差して笑う。それは闘争的な火の魔法を揶揄したものではなく、できたことに対する喜びだった。
 初めて教師としてこの学院に赴任し、その光景を見たコルベールはブリミルに己の道を示唆された気がした。今でも忘れない。あの光景が、自分に平和を作る火の系統の夢を見せてくれる。
 だからこそ、己の監督不届きで守るべき生徒を殺してしまったことが、本当に悔しかったのだ。
 コルベールは纏め終えた荷物を見て寂しげに頷くと、辞任の意を記した羊皮紙のサインを途中で止める。
 学院長に直接言いに行けば引き止められるだろう。思えば軍の暗部に多少関わりのあった自分が転職できたのは、そこがオールド・オスマンの支配下であったからこそだったのかもしれない。それに、あの翁の平等な気遣いは正直心地よかった。最後まで思い出したくない。
 さて、然様なら失礼しようじゃないか。ここはとても良い学院だった。
 彼は羊皮紙に最後の一文字を記入すると、そっとペンを置いた。


875 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 14:11:05 ID:M5BSKpB6
これはホラーかオカルチョか支援…

876 :サテライト60:2007/08/19(日) 14:12:06 ID:97N8OCgF
ルイズ16wwwww/(^o^)\
投下終了です

877 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 14:12:13 ID:ygMUdDcF
こっぱげに死亡フラグたった?支援

878 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 14:13:55 ID:dpaR0KpD
もう戻れない的な展開は好みだ。
支援

879 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 14:20:42 ID:4JlSbyRH
投下乙
これはよいホラーですね

880 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 14:34:30 ID:NNq9EJ74
これは……

881 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 14:34:46 ID:bvSp+PDv
スペランカーの男召喚!
ガンダールヴ効果で大ジャンプ死!

882 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 14:37:02 ID:rH56bOmo
684 :名無しさん:2007/08/19(日) 11:12:16 ID:BwIMpvYc
っつうか、単純なネタだしなら誰でもできるのに、
本スレでシチュエーションだけを得意気に語るなって感じだよな。
俺、練ってたプロットの設定がそのまま出てきてやる気無くして廃棄したよ。

昨日も、別の投稿サイトでのゼロ魔クロスを引っ張ってきて、
「ここを見てたんじゃないか」とか抜かすアホがいるし。
出来はともかく、先にちゃんと形にして書き上げた方がよっぽど偉いわい。
言ったもん勝ちじゃあるまいし、妄想垂れ流すだけなら誰でも出来る。

883 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 14:38:41 ID:LlH2aQr7
>>882

はいはい、コピペ君乙

884 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 14:41:03 ID:vcyPEQIi
青いボディのニクい奴ことドッコイダー召喚。小気味よい名乗り口上を上げてゴーレムに頭から落ちる。

885 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 14:42:48 ID:4JlSbyRH
>>867についてですが宝箱は宝物が入っている箱であって
宝ではないという勝手なイメージを持っているから「宝物でね」ではないのかと思っておりました。
「宝箱でね」と言うセリフの「宝箱」が「それ自体が宝物である箱」と言う意味で取れば全く間違っておりません
自分の文盲さに呆れ返るばかりです。誤字などと失礼しました

886 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 14:43:19 ID:EbjnMDsl
むしろルイズが変身する方向で

887 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 14:44:51 ID:2EBsOthh
> 俺、練ってたプロットの設定がそのまま出てきてやる気無くして廃棄したよ。
この程度で廃棄するようじゃなんにも書けん

888 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 14:47:34 ID:U/tg5Cx5
気になるのがクロ高。誰が出てくるか
下手したら全部ゴリラという奇跡もwww

889 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 14:47:51 ID:66RE55YY
ふと思ったんだが、原作1巻でルイズがツェルプストー家に恋人やら婚約者やら奥さんやらを取られ続けたって言ってたじゃん?
でもそれってヴァリエール家の女達が浮気癖を持っているってことになるんじゃない?
ルイズ自身も裏切られる前にサイトとワルドを天秤にかけてたし。
ツェルプストーの方もキュルケみたいに誘惑はしたんだろうけど結局最後は靡いて恋人や夫を裏切った方に責任はあると思うんだよね。
こう考えるとルイズはヴァリエール家を悪く言ってたけど
ヴァリエール家とツェルプストー家を比べると頑固で嫉妬深く高飛車、悪い意味で貴族らしく浮気癖まであり、
執拗にツェルプストー家に執着心を持つヴァリエール家って相当ヤバイ気がするんだが。
あぁ、もちろんちぃねぇみたいな例外は除くけど。

890 :889:2007/08/19(日) 14:48:40 ID:U/tg5Cx5
誤爆した

891 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 14:50:23 ID:b6Rwk8vF
浮気したのはヴァリエール家の女じゃないだろボケ

892 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 14:50:23 ID:PMPLoG/T
>889
ルイズがヴァリエール家を悪く言ってた場面は無いだろ

893 :890→888:2007/08/19(日) 14:51:09 ID:U/tg5Cx5
スマン。俺は一体なにをやっているんだorz

894 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 14:51:12 ID:HaiJAyfr
ヴァリエールの男衆が女取られただけだぞ

895 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 14:54:18 ID:Zk3Z55PB
そういえばツェルプストー家もヴァリエール家の人間に恋人を寝取られてるんだっけ?

896 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 14:55:37 ID:HaiJAyfr
あとヴァリエール家とツェルプストー家の仲が悪いのは寝取られとかより戦争のがでかい気がする
お互い殺しまくってるんだし

897 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 14:58:51 ID:aXF3q42R
ま、ゲルマニアは蛮族扱いだしな

898 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 15:02:49 ID:66RE55YY
>>891
浮気って一方がやるものじゃないだろ?
それにツェルプストーが誘惑してヴァリエールが靡いてるんだから浮気したのは
恋人や夫がいながらツェルプストーの方へ行ったヴァリエールでしょ?

899 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 15:08:19 ID:97N8OCgF
浮気したのってヴァリエールの血筋じゃないよね?
奥さん取られた人も居るみたいだけど、
離婚した時点でヴァリエールじゃなくなるし。

900 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 15:15:59 ID:66RE55YY
>>899
あぁ、なるほど。
中世風だし結構親戚筋とかで婚約組むもんだと思ってたけど
世界が違うんだしそうとは限らないか。

901 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 15:18:54 ID:Qfn3Fn0q
>>900
中世風ならむしろ、親戚じゃない大家と縁を作るために婚約じゃね?

902 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 15:20:01 ID:M5BSKpB6
ミス・ヴァリエールに政略結婚の魔の手が…

903 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 15:23:25 ID:pXIbZxd9
恋人を取られたってのはお互い好きなを取り合ったライバルなんじゃない??

904 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 15:24:21 ID:tUBJ/y4u
>>900
問題はむしろ、なんの前置きもなく、親戚との結婚しかないように話してたことかと
まあそろも、ワルドの家名とか見ると「そんなわきゃない」としか言えないわけですが

905 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 15:25:20 ID:QEvJg0PY
跡取りの婿を迎えるつもりはあるんじゃね? エレオノールに婚約者いたし。
しかし王家の傍流で子供が女ばかりってのは周りからすれば凄い狙い目だよな。

906 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 15:25:28 ID:IkdradGB
だが魔法が使えないので何処にも相手にされない(初期)

実は虚無使いと分かったから、どうなるのか

907 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 15:38:50 ID:/dx1czxT
魔法が使えないぐらいで血縁がなくなるわけじゃないのに
相手にされないってのも無茶だな

908 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 15:41:30 ID:aXF3q42R
まあ三女だからお家云々で語るには微妙な立場だと思う

909 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 15:41:41 ID:O4+gutBm
ヴァリエール家とツェルプストー家は引力のように惹かれあう・・・

910 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 15:46:35 ID:QirUBa8B
>>906
引く手数多になるんだろう
ノボルならそうする

911 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 15:51:31 ID:Zk3Z55PB
>>908
長女なのに婚約破棄されたエレオノールの立場が無いぞ

912 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 15:55:35 ID:HaiJAyfr
アレは性格的な問題が凄いから

913 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 15:58:02 ID:aXF3q42R
学園の交際事情を見てると末端貴族は相手の家柄とかを殆ど気にしてないように思う

>>911
彼女の気性が家柄と天秤に掛けても釣り合わんのだろうよ

914 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 16:00:37 ID:f+z2DRLZ
それはそれですごいよな
次女は身体が弱く、三女は魔法が使えない
うまく話を持っていけば次の公爵家の夫も狙えるのに婚約破棄とは
ルイズのカが愛情表現に思えるほどヒドイ虐待をしたのだろうか?

915 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 16:01:40 ID:RHsl3GdM
>>913
穿った見方をすると、結婚と恋愛は別って奴かも

916 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 16:05:35 ID:44FvJblS
ゼロ魔の世界はなんというかアキバあたりにいるオタが考えましたよっていうようなかんじの世界なんだよな
ひそかにサイトの夢オチor妄想の世界だったりするんじゃないかと思ってる
ブリミル=サイトのイド

917 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 16:06:55 ID:Zk3Z55PB
>>914
両親は婿取りの方でルイズにかなり期待を寄せていたんじゃないかなと最近思う
長女じゃ男が逃げるし、次女では病弱だし

918 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 16:11:48 ID:aXF3q42R
>>915
それも考えてたけど、それだとヴァリエール家とツェルプストー家の略奪婚の歴史が成り立たんのだよな……
あの世界は謎が多すぎる

919 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 16:11:55 ID:na7BAnMN
>>914
日本語でおk

920 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 16:13:01 ID:eBTeJswl
話を断ち切るように唐突で何なんだが

キースロイヤル化サイト召喚しちゃっていいか?

独自解釈とか理不尽とかご都合主義の嵐になるとは思うが
もし読みたいって人いたら書く。

…………小ネタでな

921 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 16:13:59 ID:TDsT89O+
>>920
あんまりゼロ魔キャラ性格改変ものは好きじゃないなあ

922 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 16:14:05 ID:ZeLHfE28
>>918
単にノボルがあのネタをやりたかったでFA

923 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 16:15:15 ID:f+z2DRLZ
と、思ってたらかぜのスクウェアで魔法衛視隊隊長まで駆け上がった男が土壇場で皇太子殺害までして裏切ってルイズまで殺そうとした、と
ヴァリエール家って恋愛運悪いな〜

グリフォン隊の残された隊員たちも肩身狭かったろうな〜
密命中に裏切ってるから細かい説明なんてされなかったろうし

924 :920:2007/08/19(日) 16:15:47 ID:eBTeJswl
>>921
おk、自重する

925 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 16:16:35 ID:6DgR+7KL
ノボルは何も考えてないし中世の実情なんて何も知らず調べずに書いてると思うよ

926 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 16:18:54 ID:/7aHdr7f
正直あの絵柄でリアルに中世描かれてもな、と思う。
軽〜いファンタジーでいいわw

927 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 16:21:05 ID:nkYL1zOv
日本のRPGなんかによくある、典型的なライトファンタジーだものな
現実の中世と比べてもあんまり意味が無い

928 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 16:23:06 ID:ZeLHfE28
>>925
でも下着は調べつくしてるぜ!

929 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 16:23:13 ID:yv9eZaoM
ベルセルク連中召喚したら、技術・文明レベルは同じくらいなのに
あまりのほのぼのさにびっくりするだろうな

930 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 16:25:15 ID:eBTeJswl
>>929
ガッツ召喚したらデルフのデの字も出てこなさそうだ

931 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 16:25:58 ID:sr//TcXy
>>920
それ、キースロイヤルそのものを召喚するのと何が違うんだ?

932 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 16:26:00 ID:RHsl3GdM
>>927
ノボルのはなんというか、ラノベを突き詰めたラノベ。

933 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 16:26:56 ID:wKiAuO4e
ライトファンタジーの中でもこれだけライトなのはギャグ漫画ぐらいしかないってLv.だしな
設定矛盾?だからどうした

934 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 16:26:58 ID:M5BSKpB6
使徒召喚して食われルイズ
巻き添え食らって丸呑みヌ

935 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 16:27:56 ID:h1e4e7/9
キン肉マンの設定の矛盾っぷりはもっと凄いぞ
というわけでキン肉マン召還物きぼんぬ

936 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 16:28:11 ID:eRHrE9Ts
シールケ召喚でルイズ涙目

937 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 16:28:52 ID:eBTeJswl
>>931
現代の知識とか

ぶっちゃけそれは些細なことで変わんないだろうが

938 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 16:29:45 ID:vE0BMGRF
グリフィスはアンリエッタを頑張って口説くな
親父もいないことだしな

939 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 16:30:58 ID:M5BSKpB6
続きまして、ルイズ、鷹の団丸ごと召喚するの巻をお楽しみください。

940 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 16:33:12 ID:TDsT89O+
旧鷹の団か新生鷹の団かでぜんぜん違うな、それ

941 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 16:33:45 ID:3sJeA80p
>>935
あれは作者自身がその矛盾っぷりをネタにしてる代物だからなー
ノボルにもその領域まで旅立てと?
コルベの爆炎みたいに無理に理論使おうとしちゃってる分考えようによっちゃすでに同じ領域にいっちゃってるのかもしれないが

942 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 16:34:06 ID:/7aHdr7f
新生鷹の団だと当りの部類か?

943 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 16:34:07 ID:eBTeJswl
ルイズが喜びそうなのはゾットあたりか?
けど強者がいねぇってゾット怒りそうだ

944 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 16:35:15 ID:HaiJAyfr
>>937
キースなら何故か現代日本のこと知っててもおかしくないから変わりなくね?

945 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 16:35:50 ID:wQPs5Bh5
投下は新スレが立ってからの方がいいかな?

946 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 16:36:21 ID:h1e4e7/9
キースなら異世界の知識くらい知っててもだれも気にしないな

947 :使い魔のゼロ:2007/08/19(日) 16:36:40 ID:5rNXisq7
40分から投下させていただきます。

948 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 16:37:36 ID:TDsT89O+
>>947
新スレが立ってからにしてくれ

949 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 16:37:46 ID:aXF3q42R
じゃあ新スレ立てとくわ

950 :使い魔のゼロ:2007/08/19(日) 16:39:30 ID:5rNXisq7
分りました。では立ってから投下します。

951 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 16:40:02 ID:aXF3q42R
あの作品のキャラがルイズに召喚されました part40
http://anime2.2ch.net/test/read.cgi/anichara/1187509178/

952 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 16:40:14 ID:N5VE9sNM
>>950
アッー!
次スレよろしくですw

953 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 16:40:20 ID:TDsT89O+
>>951
乙です

954 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 16:41:44 ID:eBTeJswl
>>951
乙ですよ

955 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 16:42:20 ID:uiVy14ja
新スレ乙
 キースの凄い所は「まあ、キースだから」の一言で全て納得できる所なんだよな
これに対抗出来るのは、ズバットぐらいしか思いつかん

956 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 16:43:23 ID:/7aHdr7f
>>955
ぱっぱら隊のとびかげ

957 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 16:43:30 ID:AY5iM05T
グリフィスっつうと例のるるるるるる♪思い出すから困る。

958 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 16:44:27 ID:42RL4i5N
>>955 グゥ

959 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 16:44:54 ID:eBTeJswl

…ただ単に理不尽の塊召喚させてみたいと思っただけなんだ

960 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 16:45:23 ID:N5VE9sNM
と思ったら、立ったよw

961 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 16:45:56 ID:wQPs5Bh5
>>955
通りすがりのサラリーマンなら何に勝ってもおかしくないことに通じるなw
奴なら普通に5万人相手でも勝ちそうで恐ろしいww

962 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 16:47:29 ID:zy26VWJE
>>951
乙です。そして>>935
フーケ戦でゴーレムとフーケ相手にツープラトンの至宝、
マッスル・ドッキングが炸裂する絵が浮かんだw

963 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 16:47:55 ID:6auG6LnS
>>956
ぱっぱら世界と繋がる扉開いてゼロ魔世界を侵蝕していく展開が思い浮かんだ

964 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 16:49:18 ID:U/tg5Cx5
>>957
同志よ

965 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 16:50:06 ID:udY+z3vb
>>963
つくづく、あの手の理不尽なギャグ物が劇物だよなぁ(苦笑

966 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 16:52:13 ID:IkdradGB
パッパラ隊には最悪の兵器 時空破壊爆弾があるからな

967 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 16:53:23 ID:de0JxuSA
>鷹の団
旧ならまだギーシュの怪我が軽いと思う。精々ガッツが顔パン一発で歯を折るくらいですむだろ
新だったら、竜のおっさんにゴーレムごと吹き飛ばされるか、ゾッドにドンッ!される場面しか思い浮かばん

968 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 16:58:17 ID:TDsT89O+
どうかな。グラモン元帥がユリウス王弟みたいな立場になって
ガッツに暗殺されるとか言う展開もあったりして。

969 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 16:58:29 ID:JkjIb0Kc
理不尽キャラとの相性はバツグンなんだけどな。ルイズ。
ツンデレは話聞かないバカに振りまわされてるのが一番輝いて見える

970 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 17:06:29 ID:na7BAnMN
>>968
せめてラバン将軍にしてやってくれよ。
リッシュモンがホス内大臣なのは鉄板。

971 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 17:12:05 ID:hlZmy9lp
>>969
話しを聞かないバカならマテリアル・パズルのドルチルなんてどうだ?

972 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 17:24:06 ID:udY+z3vb
西博士のような、話を聞かない天災は?

973 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 17:26:23 ID:01NCSFI7
>天災
何故だろう、天才でも天災でも人災でも間違っていない気がする

974 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 17:29:16 ID:/7aHdr7f
上手いこと誘導できればあの○○○○もいい使い魔に…
なれないなきっと。

975 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 17:29:21 ID:lKor09EY
ア〜〜〜〜〜イム・ロッケンロ〜〜〜ルッッッ!!!

976 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 17:29:26 ID:wDJN5mig
いっそ鷹の爪団をですね

977 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 17:30:19 ID:isXn8CMA
フィリップのデスボイスはガチ

978 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 17:32:40 ID:P56nAcE9
>>971
ヤツは人知を超えたバカだぞw

979 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 17:40:10 ID:ImWFi35+
>>976
シエスタがデラックスファイターの孫か。

980 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 17:40:34 ID:01NCSFI7
人智を超えた馬鹿とキチガイとエロ坊主のトリオ召喚
新竜馬「どういうことだ!!俺に分かるように説明しろぉぉぉぉぉ!!!」
新隼人「ひゃぁははははは!!こいつは俺の、俺の力だぁぁぁぁぁ!!!」
新弁慶「胸の無い女に興味はねぇなぁ・・・」

981 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 17:48:36 ID:de0JxuSA
>980
そして金玉を蹴られる弁慶か…

982 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 17:55:35 ID:lKor09EY
むしろ蹴り潰されるかと

983 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 17:56:43 ID:buVMRRCV
そろそろ埋めましょうか?

984 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 17:58:01 ID:vcyPEQIi
それはネタとしても新竜馬召喚はアリでは無かろうか。黒平安編で生身で大暴れしたことだし。
タルブ村には黒い鬼神が。

985 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 17:59:18 ID:wQPs5Bh5
ume

986 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 18:00:31 ID:8Rs7UXRX
埋め

987 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 18:00:59 ID:IOy+YjjD
問題はルイズの命だ
犬呼ばわりされて黙っているような奴じゃないし、鞭打ったりしたらカウンターで殺されかねない
ルーンの洗脳効果も宇宙の破壊者ゲッター線に勝てるとは思えないし

988 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 18:01:28 ID:ImWFi35+
>>984
竜馬が大丈夫でもルイズがどうかなりそうなんだが…。

989 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 18:03:16 ID:UvsJtDtn
           _r‐、_ノ____.ノ} .ノ}   |
          _」::::_ノ ミ     `´/    | 
        / レ '´     ミミミミ.  >   | あの作品のキャラがルイズに召喚されました part40
       /ミ: /     ∧       `r  | http://anime2.2ch.net/test/read.cgi/anichara/1187509178/
         | /  / _ノi/  \ i   i i i } |                                     
     __ノ |  |/`<.   /\  | | |リ |                                     
   / / |  | r::‐::ュ` ´r‐::‐r‐ハ/レヘ  |__\/_ _,ハ_ __________
  (.  (   |  | `--''   `‐‐' { {   )    //   `Y´ ペチ
\. \ \  |  .ハミミ:    _   ミミノ i!  /  ///                                   
__,.>‐'  ノ/   }>r‐-´r‐‐ f´/  \ヽ_ / {_, }
 ( ミミ//  ミミ: /  ヽ/\/_\ミミミ }/\/     ん!
ー'  ミ (    /  __r‐、f/.:.:\}  /:.:.:./                                     
っ   / \   \/.:.:.:r=={=:ュ.:.:/   `ー'`ー-イ                                     
/  /    ヽ   \.:.:.:`ー ^ー'.:.{ i ミミ  >‐<´
、ミ / i   /    _/.:.ミ:.:.:.:.c.::.:.:.∨r‐‐ 、_>ハ/                                     
. V{     }  ,..ィ´/へ.:__,..ィユ.ュ‐:\.   /                                     
   \  レ /:.:/ / ̄iー^T 「.:.:!.:./\} (∨
     \ }‐イ く._」┐.:.:.:|.:.:i.イ  :: ト、_>                                     
    、_,ノノし'  ∨| └ヘ.二二| ミ::.|                                     
           |:::  |    |  :.|                                     
           |:-‐‐:|     .|  ::|                                     
           |   :|    .|  :|                                     


990 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 18:03:26 ID:qW+1/LfD
タバサなら誰が召喚されてもなんとかやってくれると思う

991 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 18:04:47 ID:wQPs5Bh5
大丈夫だよ

「わたしの名はルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール。
今から貴様に地獄を見せる女だ!!」

ってすればいいだけさw

992 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 18:04:56 ID:AHsBPXsS
竜馬などのゲッター関係の召喚の雑談多いけど誰もSSにはしてないよな

993 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 18:05:53 ID:IOy+YjjD
よし、じゃあこうしよう
>>1000なら大決戦版ブラックゲッターwith来栖丈を召喚

994 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 18:06:31 ID:tB7rfl97
>991
最初から戦争する気満々ですか
すげえ野心的なルイズだな

995 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 18:07:05 ID:K6uewk9x
>>1000なら極道兵器から岩鬼将造を召喚

996 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 18:07:16 ID:vxkQZUyk
>>1000なら圓円召喚

997 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 18:07:31 ID:AHsBPXsS
>>990
韻竜も古竜でも災いの影でも
タバサには素直に従ってるしな

998 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 18:07:43 ID:hlZmy9lp
〉1000ならマテリアル・パズルのドルチル召喚

999 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 18:07:46 ID:ReYKyZOr
1000ならナイトブレイカーズ召喚

1000 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 18:07:53 ID:UvsJtDtn
1000ならとら三章で完結

1001 :1001:Over 1000 Thread
このスレッドは1000を超えました。
もう書けないので、新しいスレッドを立ててくださいです。。。

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