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あの作品のキャラがルイズに召喚されました part49

1 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 06:04:06 ID:tz+7W5kO
もしもゼロの使い魔のルイズが召喚したのがサイトではなかったら?そんなifを語るスレ。

あの作品のキャラがルイズに召喚されました part48
http://anime2.2ch.net/test/read.cgi/anichara/1188476105/


まとめwiki
http://www35.atwiki.jp/anozero/
避難所
http://jbbs.livedoor.jp/otaku/9616/

--------------------------------------------------------------------------------

    _              ■ 注意事項よ! ちゃんと聞きなさいよね! ■
    〃 ` ヽ  .   ・雑談、SS、共に書き込む前のリロードは忘れないでよ!ただでさえ勢いが速いんだから!
    l lf小从} l /   ちゃんと空気を読まないと、ひどいんだからね!
   ノハ{*゚ヮ゚ノハ/,.   ・投下をする前には、必ず投下予告をしなさいよ!投下終了の宣言も忘れちゃだめなんだからね!
  ((/} )犬({つ'    ・ 投下してるの? し、支援してあげてもいいんだからね!
   / '"/_jl〉` j,    ・興味のないSS? そんなもの、「スルー」の魔法を使えばいいじゃない!
   ヽ_/ィヘ_)〜′   ・まとめの更新は気づいた人がやらなきゃダメなんだからね!
              ・議論や荒らしへの反応は、避難所でやりなさい!

--------------------------------------------------------------------------------
     _
     〃  ^ヽ      ・クロス元が18禁作品であっても、SSの内容が非18禁である場合は本スレへの投下で問題ないわ。
    J{  ハ从{_,     ・SSの内容が18禁な展開をする場合はクロス元に関わらず、本スレではなく避難所への投下をお願いね?
    ノルノー゚ノjし      ・クロス元が型月作品のSSは、本スレでも避難所でもルイズの『錬金』のように危険よ。やめておいてね。
   /く{ {丈} }つ     ・クロスはお互いを尊重しなきゃだめ。一方的なのはモテないわよ?
   l く/_jlム! |      ・不要な荒れを防ぐには、sage進行もいいんじゃないかしら。
   レ-ヘじフ〜l         ・次スレは>>950から。お願いね?テンプレはwikiの左メニューを参照よ。




2 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 06:09:20 ID:tLDoR0o9
>>1
ではさっそくコマンドー03いくぜー

3 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 06:09:33 ID:+4hskrYn
天の道を行き>>1乙を司る乙。

4 :すごいよ!!ルイズさん:2007/09/01(土) 06:12:41 ID:tLDoR0o9
        【ご注意】


     これから始まるSSは
  やけに良識ぶった方、くそまじめ野郎、
   いい子ぶりっこは見る必要なし!!
       あと批評は断る!!


             サクシャの父


 さて。使い魔を呼び出した記念すべき?日の翌日。
 ルイズ・ヴァリエールは眠りから覚めると共に、
 自分の使い魔が部屋の隅でゴソゴソ動いていることに気付いた。

(……まったく! なにをやってるのよ……ッ!
 使い魔の方が先に起きているのは当然としても……
 そうしたらご主人様を起こすのが筋ってものじゃないの?!)

 怒りに任せて怒鳴りつけてやろうかとも思ったが――。

「……ふぅ。これで目覚ましの準備は完了、っと」

(……え?)

「クギミーも喜ぶだろうなぁっ」

 見れば、彼女の使い魔は妙な箱――ラジカセというのだが、彼女は知らない――を、
 どうやら早起きして、ずっと弄り回していたらしい。

(クギミー、ってのは……私のこと、よね)

 何故かつけられた妙な渾名。気に入らないから改めさせようと思うけど。
 ……でも彼女を起こして、喜ばせようとするためだけに。
 この使い魔が頑張っていたんだとすれば。

(……なんだ。 ……変な奴だと思ったけど、案外良いところ、あるじゃない)

 なら、そんな使い魔の頑張りを無駄にするわけにはいかない。
 そっと毛布を引っ張りあげると、ルイズは寝た振りを始める。
 自分の使い魔の初仕事。……それを何処かわくわくして待つのは、
 誕生日の前日に家族が用意してくれるプレゼントを待つような心地。
 久しく味わっていなかった感覚を楽しみながら、ルイズは待ち――
 そして、マサルがスイッチをいれた。

5 :すごいよ!!ルイズさん:2007/09/01(土) 06:14:06 ID:tLDoR0o9
もっちゃん
       もっちゃん
   もっちゃん
           もっちゃん
 もっちゃん
         もっちゃん
   もっちゃん
             もっちゃん
 もっちゃん
           もっちゃん
     もっちゃん
   もっちゃん
          もっちゃん
 もっちゃん
        もっちゃん
  もっちゃん
             もっちゃん
     もっちゃん
 もっちゃん
           もっちゃん
    もっちゃん
           もっちゃん
   もっちゃん
            もっちゃん 


「こ、」

「やあクギミー、起きたのかい!?」

「この、馬鹿イヌ―――――――――ッ!!!」

「いやあ、ジョークジョーク、軽いジョーク」

「ふざけるな―――ッ!!」

6 :すごいよ!!ルイズさん:2007/09/01(土) 06:16:03 ID:tLDoR0o9

愛に
 かわる
    ディ!




セクシーガンダールヴ外伝
すごいよ!! ルイズさん

コマンドー3:決闘のマサル(1)


 ……ということがあったのが、朝。
 昼。あのあと窓から放り出しておいたマサルが、
 何故だか知らないがギーシュと決闘することになったと聞いて、
 ルイズの怒りは、もはや留まることを知らない。

 廊下をズンズンと突き進む彼女に、恐れをなして逃げようとする生徒達。
 その連中を1人とっ捕まえて聞き出したところ、ルイズの使い魔は中庭にいるらしい。

(……まったく、何やってるのよ、アイツは!)

 決闘。メイジと決闘!?
 魔法も使えない平民がする行為としては、狂気の沙汰だ。
 確実に大怪我――いや、下手をすると死んでしまうかもしれないというのに!

 辿り付いた中庭の真ん中。そこに彼女の求める使い魔はいたが――……

「ちょっとマサル……ッ! なにやってるのよ……ッ!」

「やあ、クギミー! 見てくれ! こいつをどう思う!?」

 ……なんかウサギのヌイグルミ着てた。
 言葉が無い。
 なんでこの男は、妙なウサギのヌイグルミを着て薬を作ってるのか。
 というか決闘と何の関連があるんだ、これは。
 何か鍋の中でグツグツ煮えてるの、紫色をしていないか?

「まあ、見ててくれ、クギミー。
 まずはエール酒とクックベリーパイを入れた後、はしばみ草! そしてもけ……」

《しゃげー!》

「……草ッ!」

「なんの草よそれ――――ッ!?」

7 :すごいよ!!ルイズさん:2007/09/01(土) 06:17:26 ID:tLDoR0o9
 思わず叫んで、ぜいぜいと息を吐き出す。
 それで自分の調子を取り戻したのか、彼女は一気にまくし立てた。

「貴族と決闘なんて何考えてるのよ、あんた!
 負けるわっ! 絶対に負ける! ううん、それよりも死んじゃうかもしれない!
 早く謝ってきなさいッ!」

「ダメだ!」

 だが、マサルはそれを跳ね除けた。
 この変な男の何処にそんな意思があるのかという様子。
 爛々と輝く瞳は、怒りと、そして闘志に燃えている。
 ……ルイズは、この男がわからない。
 変な奴で、良い奴で、やっぱり変な奴で、そして馬鹿。
 でも。
 ……こいつ、良い奴で……。

「たとえ軽いジョークでも人に嫌な思いをさせる奴はクズだ!
 馬鹿だ! 最低だ! 最悪だ! おんどりゃばってんだとも言えるッ!」

 ……やっぱり、馬鹿なんじゃなかろうか。
 そりゃアンタもだと言いたいのをグッとこらえる。

「……でもッ!」

「……大丈夫さ、クギミー」

 尚言い募る彼女の肩に、マサルの大きな掌が乗せられた。
 思わず見上げる。そこには、先ほどと同じ。
 ……ひょっとしたら、と思わせる何かを秘めた瞳。

「セクシーコマンドーは、無敵だッ!」


**********************************
こーへんへつづく!

8 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 06:18:22 ID:tz+7W5kO
こーへんへ支援!

9 :すごいよ!!ルイズさん:2007/09/01(土) 06:19:34 ID:tLDoR0o9
説明しよう!

サクシャは後編はまだ出来ていないんだよを踊ることにより
空気中のブリティッシュエネルギーを吸収して
よりエレガントな男になるんだ!

コマンドー04まで待ってくれ!

10 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 06:22:16 ID:ima0gcay
相変わらずあんたはアホやな(誉め言葉

11 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 06:33:39 ID:ZOHrVsDz
GJやせ薬のシーンは今思い出しても笑える

12 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 06:56:29 ID:wwogo6o4
ブリティッシュということはイギリス風エネルギーが
ブリフィッシュとは別物なんだな

13 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 07:03:00 ID:ZOHrVsDz
ブリーフ的な、つまり英国紳士的なエネルギーのことだな…

14 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 07:06:30 ID:/n43hHZY
いろんな意味でアホだwもっとやれw

15 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 07:38:37 ID:lVfb6QYG
アニエス・ド・ミテモ・ヘイミン!

16 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 08:15:30 ID:6d+RGim4
前スレの円環少女のグレン・アザレイGJ!
日本を丸々沈めようとした怪物召喚して破綻してないのがすげー
というか、作風も円環っぽくてすげー
改めてGJ!!

17 :戴天神城アースガルズッ!:2007/09/01(土) 08:19:04 ID:IiALR8gp
朝っぱらからすまんが予約ないっぽいので投下したい。
25分くらいからよろしくです

18 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 08:24:04 ID:NomIziUh
支援する!

19 :戴天神城アースガルズッ!:2007/09/01(土) 08:25:29 ID:IiALR8gp

  第三話:「わたしピンクのサウスポー」

 学院が昼の休みに入ってすぐ。
 それなりに騒がしい食堂で、ルイズはひとりで食事をとっていた。彼女にとって一人での食事はあまり苦にはならない。ときおりやってくるキュルケと舌戦を繰り広げるのも悪くないと間違って思いそうになるが。
 貴族らしい義務的な上品さで、食事を口へと運ぶ。気が急いていた。これを食べ終わってデザートのクックベリーパイがやってきたら、それを持ってアースガルズのところへ行こうと思っていた。
 アースガルズとはお喋りができない。彼に言語によるコミュニケーション能力はない。
 それを埋め合わせるように、ルイズはこれまでに様々なことを己の使い魔に語りかけていた。そしてその後で錆だらけのゴーレムに寄り添うように眠り、シエスタに揺り起こされるのが最近の日課であった。
 あの陽だまりの中で夢を見る。アースガルズの夢を見る。目覚めるたびに緞帳が下りるようにその記憶は消えていくのだが、胸に残る確かなものが彼女の歓びであった。
 それはルイズという少女を少しずつ変えていった。巨人の夢はルイズの虚勢ばかりであった内面を本物の強さに変えていった。
 お優しくなりました、というのが彼女と最も親しいメイドの少女の言である。
 そのメイドを思い浮かべてルイズはちらりと僅かに笑んだ。彼女に優しく起こされるのは悪くないと思っていた。
 うん。世界で一番、悪くないわ――――そんな捻くれた言葉を意識して呟く。本音を言うことに彼女は慣れていないのだった。
 いっそのこと学院から身分を買い取ってわたし付きのメイドにしてもいいかも。そんなことをルイズは思ってから、すこし慌てたように首を振った。シエスタが、いいって言えばだけど。
 付け足しのように思ったそれは、一般的な貴族の思考ではない。平民の意向など貴族にとって何の強制力も持たないからである。
 そのことにルイズは気付くことなく、どうやってその話を彼女に切り出そうかと考えながらスープの最後のひとすくいを飲み干した。通りかかったメイドにデザートを頼む。
 ギーシュ・ド・グラモンの怒声が聞こえてきたのはそんな時である。

「どうしてくれるんだ。君のおかげで二人の女性の名誉が傷つけられたじゃあないか!」

 また女の子に手を出して浮気がバレたのね。そう思いながら、眼を向ける。ギーシュの女好きはお世辞にも社交性があるとは言えないルイズの耳にも届いていた。
 それだけならばよかった。いつものことね、で終わる。
 だが。

「あ、あの…………」

 彼の目の前で顔を蒼白にさせている少女は、彼女が傍に置こうとしていたメイドだった。
 それがよくなかった。とてもよくなかった。看過できようはずがなかった。べきりと掌の中の木製のスプーンが折れた。
 ――――あの気障男、わたしの身内(予定)に何してやがってくれてんの?
 極力係わり合いになろうとすまいと、すまし顔でパイを持ってきた給仕のメイドに、ルイズはありがとうと声を掛ける。そのメイドは目を白黒とさせた。平民に礼を言う貴族などいない。
 そんなメイドの仕草を気にも留めず、ルイズは食べやすく切り分けられたパイの皿を左手に持ち直す。礼を言うのは当然だった。貴重な弾薬を持ってきてくれたからだ。
 とはいえ直ぐには行動に移さない。まだシエスタに本当に非がないかどうか解らないからだ。

「わ、私は、ただ小瓶を拾っただけで…………」
「僕は知らないって言ったんだ。平民のくせに僕の言葉に逆らってしつこく食い下がるからあんなことになったんだろう? 君のせいじゃないか!」

 ルイズは晴れ晴れとした表情で微笑み、ひとつ頷いた。
 うん、よし、殺す。あいつ死なす。ぶち殺す。

「あの…………私、どうしたら」
「ふん、そうだな…………まず君がふぼッ!?」

20 :戴天神城アースガルズッ!:2007/09/01(土) 08:29:22 ID:IiALR8gp

 何かを言いかけたギーシュの顔面に、理想的な放物線を宙空に描いてパイの乗った皿が激突した。静まり返っていた食堂内がさらに重苦しい沈黙に包まれた。
 ギーシュの顔から皿が滑り落ち、乾いた音を立てて床に落ちた。パイは張り付いたままだ。
 何が起こったのかよくわからない、といった表情で、ギーシュは食堂内の全ての人間が向ける視線の先へと顔を向けた。

「そこまでよギーシュ・ド・グラモン。もう少し厚化粧しないとあんたの性根は隠せないみたいね」
「ゼロのルイズ――――ッ!」

 左腕を振り下ろしたままの姿勢でルイズは嘲笑した。憤然としながらギーシュが顔にへばり付いたパイを床に叩き落した。シエスタは眼を見開いて声にならない声をあげた。
 つかつかとギーシュはルイズに歩み寄り、頭一つは低い彼女を見下ろすように睨み付けた。シエスタのことなど頭から吹き飛んでいるようだった。

「どういうつもりだいヴァリエール。何の関係もない君が口どころか手を出す話でもないだろう」
「関係おおありよ。そこのメイドは私のメイドだもの」

 押し売りまがいの事後承諾だが仕方ない。こうでも言わないと事態に巻き込『まれる』ことができないのだった。
 戸惑うように瞬きをするシエスタに、にこりと笑いかけてルイズはギーシュに眼を向け直す。見上げるような態勢であるのに、その眼はまるで絶対的な高みから見下すようであった。
 両手を上に向けてやれやれと肩をすくめる。

「それからねギーシュ――――私のクックベリーパイを無駄にした罪は万死に値するわよ」

 ギーシュはぱくぱくと酸素の足りない魚類のように口元をわななかせた。公衆の面前でお前の価値はパイ以下だと断言されたことを理解したのだった。

「け――――、」

 そこまで言ってギーシュは大きく息を吸い、胸に差した造花のバラを引き抜くとルイズに向かって突きつけた。
 ルイズもそれに応えた。すぐさま彼女も杖を取り出す。

「――――決闘だッ!」
「望むところよッ!」

 ルイズとギーシュの間で、杖と杖が交差した。


■□■□■□


 ヴェストリの広場。
 アースガルズは身を屈めたまま微動だにしない。常ならば周囲に群がっているはずの他の使い魔たちも、彼の前に立つ少女の雰囲気にあてられたのか寄り付くものはいなかった。

「――――――――――――――――」
「――――――――――――――――」

 巨人を見上げたまま少女は何も言わない。険しい表情のまま引き結んだ唇から、小さな歯軋りが漏れた。胸に置いた掌が小さく震えていた。
 アースガルズの眼が何かを問うように燈り、少女は項垂れて首を振った。投げやりだがどこか清々しげな表情だった。
 それだけで何かを察したのか、ゴーレムは再び沈黙に戻った。錆びた装甲の欠片を零しながら、その巨大な拳を少女に伸ばす。
 少女はゆっくりと、何かを確かめるようにその鉄塊を細い指先でなぞった。くすりと笑う。少なくとも怖れだけはこれから隠せるだろうと思った。
 最後にこつんと小さな拳で巨大な拳に合わせると、少女は鮮やかに外套を翻して前を向く。彼女は思い上がった子供そのものの仕草を己の意思でやってのけた。
 腕を組み、せいぜい傲慢に見えるようにつんと顎を逸らす。今の彼女は貴族を嫌う平民の思い描く通りの貴族であった。
 どこからか喧騒が響いた。それは確かにこの場に近付いていた。
 決闘だ、と。血気に逸る声が一際高く届く。
 現れた集団を、彼女は鼻を鳴らして睥睨した。


21 :戴天神城アースガルズッ!:2007/09/01(土) 08:32:14 ID:IiALR8gp

「――――――――ふん。逃げ出さなかったことだけは褒めてやるわ、ギーシュ・ド・グラモン」
「この期におよんでまだそんな言葉が吐けるのかい、ヴァリエール」

 クイックドロウ。
 美しさすら思わせる洗練された仕草で腰から杖を取り出すと、ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールは笑みを浮かべた。そこに恐怖はない。少なくとも表面上は。
 ギーシュと呼ばれた少年もまた、仕方ないとでも言いたげな溜息と共に杖を取り出した。

「解せないな。いくら気に入ってるからといって、あんなどうでもいい平民にそこまで君が肩入れするのはどうしてなんだい?」
「どうでもよさの基準があんたみたいな下衆とは違うのよ」

 胸を張ってルイズはそう言った。ギーシュの眼が細まり、彼の不快感を伝える。
 ギーシュはがバラを模した杖を振るった。同時にその花弁が散らばり、次の瞬間には戦女神をかたどったゴーレムとなった。錬金と呼ばれる魔法であった。

「やはり君はゼロのルイズだな。魔法が使えない者どうし、仲良しこよしということかい――――君のメイドの不始末は、君自身に支払ってもらおうか」

 そう言ってギーシュは莫迦にするように笑った。追従するように周囲からも笑いが起きる。この笑いこそが今の貴族というものを現していた。

「ミス・ヴァリエール!」

 醜悪な笑いを浮かべる集団の後方から、人影が飛び出してルイズの前に立つ。学院付きのメイド、シエスタであった。

「およしください、ミス・ヴァリエール。貴族どうしの決闘は禁止されているはずですッ!」
「決闘じゃないわ。ちょっと決闘っぽいような……気のする……よくあるような……ただの子供の喧嘩よ」

 口を尖らせてそっぽを向くルイズに取り合わず、シエスタは泣き出しかけた顔付きでルイズの手を取った。どうしてこのような事態になっているのか彼女には理解できなかった。
 何かが暴力的なほどの勢いで彼女の表層を突き上げて、シエスタはルイズの掌を己の頬に押し付けた。ルイズはそれを受け入れた。シエスタは思わず微笑みそうになった。よかった、振り払われはしないみたい。
 子供に言い聞かせるように、言葉を選びながらゆっくりとルイズへ語りかける。

「そもそもミスタ・グラモンの言うとおり私が彼に――――」
「やめときなさい。あのスケベそうな面構えから見るに何となく想像がつくから」
「しかし私などのために」
「思いあがらないでシエスタ」

 なおも言葉を続けようとしたシエスタをぴしゃりと押さえつけ、ルイズは笑った。笑えていればいいと思った。


22 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 08:32:47 ID:1cE93QVD
4のアースガルズは巨乳のお姉さん支援

23 :戴天神城アースガルズッ!:2007/09/01(土) 08:34:54 ID:IiALR8gp

「わたしはあんたのために戦うんじゃないの。わたしはただムカつく奴をぶっ飛ばしたいだけなの」
「ミス・ヴァリエールッ!!」
「ああもう、うっさいわよ! 当事者はすっこんでなさいッ!!」
「な――――ッ!」

 あまりにも無体な言葉に思わず絶句したシエスタを押しのけて、ルイズはギーシュのゴーレムの前に立った。己の杖を強く握り締める。どうか震えていることを見抜かれませんように。

「ミス・ヴァリエール…………」
「――――――――――――――――」

 背中に二つの視線を感じた。シエスタとアースガルズのものだろうと彼女は思った。おかしなことにそう思うと震えは消えていた。彼らの目の前で弱さを見せることだけは、どうしても出来そうになかった。
 シエスタのちいさな呼びかけに、振り返ることなく声を返す。

「なによ。やめろったって平民の言うことなんか聞かないわよ」

 いいえ、と囁いてシエスタは微笑んだ。悲痛な表情では今のルイズを穢すと彼女は思った。だから微笑んだ。

「ありがとうございます、ミス・ヴァリエール。――――――――あなたのその心が、ジャスティーンに愛されますように」

 とくりとルイズの心臓が高鳴った。
 そう。ルイズは言葉を出さずに頷いた。そう、これが、勇気ってやつなのね。
 よろしい、おおいによろしい、よろしいわ。悪くない。これも世界で一番悪くない。

「…………ギーシュ、貴族の決闘が平民なんかを賭けるなんてつまらないわ。負けた方はこの騒ぎの責任を一人で取るってことでどうかしら?」
「あくまでもそのメイドを庇うってことかい。まあいいさ、どうせ勝つのは僕だ――――君がもうすこし賢ければそもそもこんな騒ぎにならなかったんだしね」
「そんなのは小賢しいって言うのよ」

 やれやれ、と呟いてギーシュは杖を振った。適当にぽかりとやって終わらせようと思っていた。いくら魔法の使えない名ばかりの貴族とはいえ、レディに、公爵家の令嬢に怪我をさせてはいけないという分別はあった。

「君は魔法が使えないそうだが、殴り合いなんて貴族にあるまじき行為だからね。僕は使わせてもらうよ――――まさか卑怯とは言うまいね?」
「くだらない御託はどうだっていいのよギーシュ。とっとと掛かってきなさい」
「――――やれ、《ワルキューレ》ッ!」

 ギーシュの命に応え、ワルキューレが突進する。彼の二つ名である《青銅》で作られたゴーレムは、金属で造られたとは思えぬほどの滑らかさでルイズとの距離を詰めた。
 彼女の手の中の杖を落とそうと拳が振るわれる。杖を落とした者が敗北だというのがメイジの決闘のしきたりだった。
 周囲からあがる歓声。そして、爆音。

24 :戴天神城アースガルズッ!:2007/09/01(土) 08:36:36 ID:IiALR8gp
 …………爆音?

「――――――――何?」

 誰もが眼を疑った。粉々になった青銅の欠片が芝生の上に転がり、空しく土に還っていく。
 綺麗に上半身が消し飛んでいる目の前のワルキューレを蹴倒して、ルイズはそれを踏みつけた。おとぎ話の魔女のような凶悪さだった。
 静まり返るその場に、彼女の押し殺した笑いはよく響いた。

「狙いは甘いんだけどね――――そっちから近寄ってくれるなら、ねえ?」

 魔法の失敗。その爆発。
 それがワルキューレを打ち負かしたルイズの手段であった。
 唖然とする周囲をよそに、ルイズは首を傾げていた。どうにも使い魔を召喚してから爆発の規模がますます派手になっているような気がしたのだった。彼女としてもここまでうまくいくとは思ってもいなかった。
 ギーシュが喘ぐ。

「そんな、無様なやりかたで……ッ」
「ええ、無様ね。でもいいんじゃないかしら、そんな無様な私にこれから負けちゃうあんたの方がもっと無様だし」
「無茶苦茶だッ!」
「無茶や良しッ!」

 あまりにもふてぶてしく、ルイズはくるりと杖を掌の中で回転させてからギーシュに突きつけた。

「舐めないで。こと失敗に関しちゃ、ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールは誰よりも極めてるわ」

 ――――――――後世、ハルキゲニア全土に名を轟かせることになるひとりのメイジの、それが最初の名乗りであった。

25 :戴天神城アースガルズッ!:2007/09/01(土) 08:39:48 ID:IiALR8gp
今回はここまでで。
WAクロスなのにアースガルズが空気なんだぜ。
つーかルイズ強いじゃん、爆発で教室ふっとばしたじゃん、宝物庫ヒビ入れたじゃんと思いながら書きました。
次でギーシュと決着。

では、わっせろーい

26 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 08:39:56 ID:1cE93QVD
支援ッ!

27 :戴天神城アースガルズッ!:2007/09/01(土) 08:44:42 ID:IiALR8gp
あ、忘れてた。
申し訳ないのですが、wikiの第一話の冒頭のHEATSは、

×熱くなれ! 夢見る身体へ 焼け付くほどに手を伸ばせ
○熱くなれ! 夢見る彼方へ 焼け付くほどに手を伸ばせ

になります。まとめてくれる方はそちらの修正もお願いできないでしょうか。
よろしくお願いします

28 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 08:46:36 ID:6d+RGim4
男前なルイズ支援!

29 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 09:09:42 ID:3H0c0ywd
Gジョ……あれ?歌丸ごと入れるのって大丈夫?(じゃすらっく的な意味で)

30 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 09:12:18 ID:8InVaFeu
一瞬歌丸師匠召喚かと思った俺

歌丸師匠は二次元的存在でも有るからな!

31 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 09:37:24 ID:g53qbpZ5
書いて見ようとして駄目でした。
どなたかコミック版ウィザ−ドリ−のサムライ、ショウの話を書いてみてくれませんか?


32 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 09:42:11 ID:J7Idbjzo
>>32
ああ、あのサキュバス姉さんのヒモの。

33 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 09:47:07 ID:B9lHE1nJ
>>32

無限サイクル乙

34 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 09:47:10 ID:nG3jvj7k
>>32とりあえず落ち着けw

35 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 10:01:01 ID:+ST5ez9y
アースガルズ

>「舐めないで。こと失敗に関しちゃ、ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールは誰よりも極めてるわ」
格好良すぎるだろこれ的GJ!

36 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 10:02:40 ID:1cE93QVD
レコンキスタ科学班総括トカ&ゲー

37 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 10:08:13 ID:oAHjb6z2
「当事者はすっこんでなさいッ!」もすげえよな
「世界で一番悪くない」とかも。
これはいい燃える(萌えではない)ツンデレ

38 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 11:09:21 ID:WWXJTYFd
やべえ、このルイズかっこよすぎだ
ところどころの燃える台詞にセンスを感じた



前スレの円環少女のグレンもこれからどう転がるかすっげえ楽しみだ
……個人的には裸の剣士さんがガンダーでもよかったが

相似体系の恐ろしさって目の当たりにしないとやっぱわかんないだろうなぁ
というか見ただけじゃわかんないし

39 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 11:15:07 ID:KogF+e4q
亀レスになってしまったが「ゼロ・HiME」の静留さん召喚は、学園中の女生徒
が静留さんに喰われる展開になりそうな気がするw とりあえずルイズが貞操
の危機なのは間違いないなw にげてーっ!

40 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 11:15:40 ID:Zn/O28lk
人間以外を召喚したルイズは大抵漢前になるよな
このルイズも台詞回しがいちいち格好良すぎる

41 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 11:31:29 ID:7V4RFayG
アースガルズのルイズはマジ格好いいな。

42 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 11:48:00 ID:vasQqff3
仮にも召喚に成功したことで自信がつくんだろうな。
そんな微妙な変化を如何に描くかがクロスの肝なんだが・・・

43 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 11:58:14 ID:9Y66g960
そのあたり職人皆さん、ヤマグチ神より上手くね?


44 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 12:03:05 ID:yTJrsM7i
原作有っての二次だし、比較対象にはならんよ。

45 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 12:06:41 ID:7V4RFayG
本気でそう思ってても「原作より上手い」とか言うのはヤメレ
二次創作なんだから書く者も読む者も原作へのリスペクトは忘れないように。

46 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 12:09:29 ID:9Y66g960
それもそうか。
ただオレ、ここの作品原作より好きだな。
オリジナルを生かしているのも、はっちゃけているのも。


47 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 12:10:27 ID:oVmKSprA
>>46
帰れ

48 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 12:10:37 ID:XaVFry64
どうでもいーけどまずsageよう

49 :ゼロの使い魔−銀眼の戦士―:2007/09/01(土) 12:13:17 ID:ZIRzl80j
レッスン4敬意を払え
マサルとラジカセで『ブルース』でタバサ〜もあるかと思ったけど『もっちゃん』で吹いたw
あと、もけ…あ、いや!ゴフン!ゲフン!『草』の鳴声って「アイ!アイ!アイ!アイ!」じゃなかったっけかw
そして予約無ければ投下体制に入りたい

50 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 12:14:11 ID:B9lHE1nJ
音速剣支援

51 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 12:15:44 ID:XaVFry64
よし支援しようか

52 :ゼロの使い魔−銀眼の戦士―:2007/09/01(土) 12:17:22 ID:ZIRzl80j
(あの怪我が妖力を使わずに治るのか。さすがに再生は無理だろうが便利なものだ)
イレーネ自身、妖力が回復し次第治療に当てるつもりだったが、水のメイジに治癒の魔法をかけられ腕が戻った事に感心していた。
「…で、さっきは何やったのよ。風の先住魔法か何か?」
ジト目で睨んでくる。上位ナンバーですら抜き身すら確認できない高速剣を見たのではそう思っても、まぁ無理も無い。
「その前にだ」
そう言いながら扉を開けると、シエスタが転がり込んできた。
「わきゃあああ!……いたた。あ……その、これは……」
ぶっちゃけビビっている。こっちもこっちで魔法か何かと思っているらしい。
そう見られている方だが、存在自体が恐れられていたりするので特に気にしていない。
「いいよ、どうせ説明するつもりだったからな。さっき出したのは『高速剣』。簡単に言えば剣を振っただけだ」
『高速剣』。この言葉に二人が固まっている。
「……え?なに?魔法じゃなくて『剣』を振っただけって事?あれで?」
「そうだとしか言いようが無い」
当人は事も無げに言ったのだが、聞かされた方はショートしかかっている。
「一つ言っておくが、私はエルフではないと言ったが、人間だと言った覚えも無いぞ」
人間ではない。そう聞いて色々な亜人を思い浮かべたが、翼人、吸血鬼、どれも違っている。
「…じゃあなに?」
「半分人間の半人半妖だ」
「…………ハーフエルフ…ってこと?」
「厳密に言えば違うだろうが、そう思うならそう思ってくれて構わんよ」
「前から聞きたかったんだけど妖魔ってなんなのよ?」
「…人、特に内臓を好んで喰らう化物だ。これだけならまだ対抗策も無い事も無いが、人に擬態している」
人と区別が付かない。そこはこっちの吸血鬼と同じだ。そういう事もあり、シエスタがかなり萎縮している。
「それで…その…イレーネさんは…」
「言ったはずだ、我々は掟で人の命は奪わんと。その妖魔を見分け、狩るのが我々だ」
さすがに、作られたという事までは言いはしないが、それでも人の側に立っている事は理解してくれたようだ。
「つまり、わたしたちの味方で凄く強いって事なんですね!」
…ちょっとベクトルは違うがまぁよしとしよう。ルイズの方は半信半疑のようだが。

53 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 12:18:09 ID:XaVFry64
支援!

54 :ゼロの使い魔−銀眼の戦士―:2007/09/01(土) 12:19:25 ID:ZIRzl80j
そんなこんなでルイズに色々質問攻めにあったり、シエスタに懐かれたり
ギーシュに謝罪されたりで妖力を抑えつつ数日過ぎたが、妖気は感じないが何かに見られている事に気付いた。
「妖気を探知できれば分かるんだが…いや、仲間に狙われるよりマシといったところか」
少なくとも追手や妖魔、覚醒者の類よりはマシだろうとしたが、やはり気にはなる。
探知能力もまぁ並より上といったところだが、妖気を感じない相手の場合、それはほぼ人間と変わりない。
どうしたものかと思っていたが、向こうからそれは現れた。

もし、これが敵意なりを持ちイレーネが剣を持っていれば即高速剣だっただろうが、それは敵意を持っていなかったし剣も持っちゃいなかった。
「これが竜というやつか…覚醒体ですら空を飛ぶものなどそう居ないが…」
6メートル程の大きさの竜が思いっきりイレーネをガン見しているのだ。
こんなデカイモノが見ていれば、そりゃあ妖気を帯びていなくても分かる。
とりあえず近付く。一桁Noの覚醒者ならこれより大きいのはザラなので別に気圧されたりはしない。
「私に何か用でもあるのか?」
「きゅい!」
言葉が分かるのかどうかは知らないが、首を下げて乗れといっているようだとは感じた。
正直言うと結構興味はあったりする。妖力解放し脚力で飛ぶ事は多々あるが、何かに乗って飛ぶというのは初めてだからだ。
最悪敵対する気があっても特に問題は無い。回復は相変わらず遅いが抑えていたおかげで4割ぐらいまでに妖力も戻っている。
そう判断するや否や竜の背に飛び乗る。普段の移動は徒歩がメインなだけに騎乗には慣れてはいないが、そこは半人半妖。落ちるという事は無い。

乗ると同時に竜が飛び立ち、少しすると開かれている窓のとこで止まった。
「入れ、という事なのだろうな」
「きゅい!きゅい!」
その鳴声を肯定と受け取り中に入る。罠かもしれないとは思ったが、魔法といえど当たらなければどうという事はないのである。

55 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 12:20:21 ID:XaVFry64
支援なのだよ

56 :ゼロの使い魔−銀眼の戦士―:2007/09/01(土) 12:21:16 ID:ZIRzl80j
部屋に入ると、ルイズよりさらにちみっこい青い髪の少女が杖を持って立っていた。
「…あなたに聞きたい事がある」
「答えなければ腕尽くでも…といったところのようだが」
「………………」
答えない。これで少しでも妖気を帯びていれば戦闘開始なのだが、メイジとはいえ相手は一般人。しかも子供といっても差し支えない相手だ。
戦士にもよるが、イレーネ的にはこの程度で揉め事を起こすような事でもない。
「まぁいいさ。私の答えられる事ならな」
「…エルフの中には精神を壊す毒があるのか聞きたい。知っているなら解毒剤も」
ぶっちゃけ問題外だ。毒の事なぞ詳しくも無いし何よりエルフではい。
「他を当たれ。毒物なぞ専門外だし、それに私はエルフではないよ」
「……エルフでは無いという証拠を見せて欲しい」
証拠と言われても特にどうしろという感じなのだが、見た目的に十人中十人がエルフだと答える容姿をしているので仕方ないことだ。
まぁ、一つない事もないが。

さて、こちら廊下を歩いているのはキュルケとルイズだ。
キュルケはイレーネに多少なりとも興味があった事。ルイズはイレーネがほっつき歩いているという事で両名とも同じとこに向かっていた。
「ふ〜ん…で、ワルキューレを細切れにしたやつは魔法じゃないのね」
「そう言ってるんだけど…間近で見てたわたしにも何やったか見えないのに、とてもじゃないけど信じられないわよ」
「あの子なら何か知ってるかもしれないわね」
そうしてやってきたのは扉の前。キュルケがノックするが返事は無い。
「居ないんじゃないの?」
「あの子はいつもこうなのよ。『サイレント』かけて本でも読んでるんじゃないかしらね」
そう言いながら杖を取り出し『アンロック』で開錠。かなり手馴れた手付きにルイズは呆れ気味だ。
「そんなんだからゲルマニア人は野蛮だっていうのよ…」
言われた方は大して気にせず部屋の中に入るが、ちょっとアレでナニなモノを見る事になった。

57 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 12:22:39 ID:XaVFry64
支援すればよかろうなのだっ!

58 :ゼロの使い魔−銀眼の戦士―:2007/09/01(土) 12:23:12 ID:ZIRzl80j
「あー…えーっと…邪魔したみたいね」
キュルケが見たモノは、マントを外し上の服を着ているイレーネとそれを思いっきり凝視している青髪のちみっこい少女だ。
着ているという事は今まで脱いでいたという事で、そっち方面が経験豊かなキュルケさンは、まぁ何だ。そういう事をやった後だと判断した。
「確かに、あたしも彼女が殿方だったら惚れてたと思うわ…でも、あなたが決めたのならあたしは精一杯応援するから頑張んなさい、タバサ!」
その言を受けて気付いたのか、両手で自身より長い杖を持ちキュルケの方に近付くと一発小突く。
「勘違い」

「なにやってんのよあんたはァーーーーーー!」
そう叫びながら蹴りをかますのは、ちょっと時間が停止していたルイズだ。
もちろん、それを喰らうイレーネではないから当たらない。
「エルフではないという事を見せただけだ」
こんな時でも極めて冷静。さすがの精神力だが、それならそれでとルイズがある事に気付き叫ぶ。
「なら、『ディティクト・マジック』で調べればいいじゃない!なんで脱いでるのよ!!」
「それも魔法か?」
イレーネは当然知らないが、他二人は知っている。エルフという認識が先行しすぎて忘れていたらしい。

タバサと呼ばれた青髪の少女がてけてけと近付き詠唱を初めるが、エルフではないから結果は見てのとおりだ。
「…反応は無い」
「…あれ、ほんとに剣を振ってたって事?」
「そういう事だ。…私からも一つ聞きたい事がある。剣を持った時と今では腕の力とスピードが違うんだが…何か分かるか?」
「わたしが知るわけないじゃない…ほら!早く戻るわよ!誰かに勘違いされたらどうするのよ…!」
もうスデに一人思いっきり勘違いしてるのだが。
その勘違い継続中でタバサに色々アドバイスをしているキュルケさンを尻目に部屋を出るが、一つ聞こえるような聞こえないような声がした。
「…一つ借り」

59 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 12:24:05 ID:XaVFry64
支援しえん

60 :ゼロの使い魔−銀眼の戦士―:2007/09/01(土) 12:25:04 ID:ZIRzl80j
翌日。虚無の日という事で、マジに剣を振っていたのかどうかという事を確めたくもあり、街に剣及び、衣類、雑貨系も買いに行く事になったのだが
面子はルイズ、イレーネ、キュルケ、タバサ、竜ことシルフィードだ。
ルイズとしては馬で向かう予定だったが、タバサが「昨日の借りを返しに来た」という事で風竜であるシルフィードで運ぶという事らしい。
もっとも、虚無の日は本読んで過ごす事を知っているキュルケさンからすれば、さらに勘違いを深める結果となっている。

「人が居る場所はどこも大して変わらんものだな」
「ブルドンネ街。トリステインで一番大きな通りよ」
聖都ラボナでもこのぐらいのため、出た感想はこれだ。
だが、当人はフードを被りマントで顔と姿形を隠しているため結構目立っている。(オフィーリアと対峙した時のアレ)
「城下町にエルフが居るなんて知れたらアカデミー行きよ?」
という事での処置だが、ハッキリ言えば怪しい。だが、貴族が側に三人という事もあり、護衛か何かだろうと判断されている。
そのため、人が来ても向こうから避けるような形になっていた。
「…これならスリに気をつける必要は無いわね」

んで、各々別行動する事になり、イレーネ&ルイズ。キュルケ&タバサで分かれる事になったが
例によって何かを間違えているキュルケさンが要らん一言をタバサに言って小突かれたのは割愛だ。

狭い路地に入り、汚物やゴミが散乱し悪臭が漂っているが、イレーネは特に気にした様子も無い。
返り血を浴びる事は無いが、常に血の臭いと近いとこでやってきたのだ。この程度の悪臭なぞカスみたいなものである。
「ピエモンの秘薬屋の近くだったから…この辺りなんだけど」
「あれじゃないのか?」
そういって指差すのは、剣の形をした銅の看板でこれでもかというぐらいに武器屋だと自己主張している。

61 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 12:26:21 ID:XaVFry64
こんなに支援してすいましえん

62 :ゼロの使い魔−銀眼の戦士―:2007/09/01(土) 12:26:28 ID:ZIRzl80j
薄暗い店内に入ると、所狭しと乱雑に並べられた剣や槍が目に入る。
そこに入ってきたルイズに店主が気付くが、明らかにカモである。
「貴族の旦那。うちはまっとうな商売をしてまさあ」
「客よ。使うのはわたしじゃなくて、こっちの使い魔ね」
姿形を隠してはいるが、伊達にこんなところで武器屋を営んではいない。一瞥すると女だという事に気付いた。
「忘れておりました。昨今は貴族の使い魔も剣を振るようで」
「わたしは剣の事なんて分からないから適当に選んでちょうだい」
そうすると店の主人が細身の剣…レイピアを持ってきたが、主人が説明する前にイレーネが一蹴する。
「折れるようなものでは使い物にならん」
「しかし、見たところこの程度が無難なようで…」
ルイズが大きくて太いのがいいというと次に主人が持ってきたのは1.5メイル程の装飾が付いた大剣だった。
それを見て気に入ったようで値段交渉に入るが手持ちとは到底足りない額だ。
「おいくら?」
「こいつを鍛えたのは、かの高名なシュペー卿で魔法がかかってるから鉄だって一刀両断の代物さぁ。新金貨で三千、エニュー金貨で二千ってとこですぜ」
「立派な家と森付きの庭が買えるじゃない!」
貨幣価値は分からんが、高いのだろうと予想したが一応剣は見てみねばモノは分からない。
「持たせて貰うぞ」
「落さないようにお願いしますぜ」
無論それで落すようなイレーネでもなく片手で受け取り各所を見る。
大きさ的には戦士が使う大剣と同じ程度だが、持ってみて分かった。
「話にならん。ナマクラもいいとこだ」
戦士が使う大剣は恐ろしく丈夫だ。覚醒者の攻撃を受けても折れもせず欠けず、年単位の長期間野晒しにされていても錆一つ付かない。
そういう一品を扱ってきたからこそ手応えで分かった。これなら戦士が振り、硬いものに弾かれれば一発で折れるだろう。

主人は何か言いたそうだったが、別の方向から声がした。
「見る目はあるようだが、その体で剣を振るなんてのは冗談じゃねぇ。そっちのレイピアにしときな」
「む…誰だ?」
声のする方向を向いたが、あるのは剣の山だ。誰も居ない。

63 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 12:27:56 ID:7V4RFayG
支援

64 :ゼロの使い魔−銀眼の戦士―:2007/09/01(土) 12:28:09 ID:ZIRzl80j
「分かったら、さっさとそいつを買って家に帰んな。おめえもだよ、貴族の娘っ子!」
「失礼ね!」
イレーネが声のする方向に近付き、一本の錆びた大剣を引っ張り出す。
さっきよりは薄手だが、大きさはクレイモアと同じ程度だ。
「さっきのは…こいつか?」
「お客様に失礼な口を聞くんじゃねぇ!デル公!」
「お客様?こんな華奢な体の女がお客様だ?ふざけんじゃ…」
途中まで言って黙りこくるが、主人とルイズは話しをしているのでそれ気付いた様子は無い。
そして小声で話し始める。
「…おでれーた。てめ、人間じゃねーな」
「ほう…分かるのか」
「見た事もねーような化物を体に入れてやがんな…しかも『使い手』かよ」
人ではない、という事はまだ想定内だったが、体に入れているというところまで分かるとは思わなかったので素直に感嘆する。
妖魔の血肉を取り込み『作られた』存在だからだ。
「…まあいい、使い手なら俺を買え」
そうは言うが、思いっきり錆が浮いている剣だ。高速剣に耐えうるかどうか試さねばならない。
「その前に試させてもらうぞ」
そう言うと、さっきのシュペー卿が作った剣の前に無言で近付き、手に持った剣を片手で振った。
それと同時に、甲高い金属音が鳴り響く。シュペー卿の剣が真っ二つに折れた音だ。

「…なるほど、見てくれは悪いが丈夫さは私が使っていた大剣に匹敵するな。ルイズ、これにしておこう」
「錆びたインテリジェンスソードなんて買わなくても…しゃべらない他のにしない?」
「私が見たところ、高速剣に耐えれそうなのはこいつだけだ」
ルイズが文句をいいつつも値段を主人に尋ねたが、値段設定二千の剣をヘシ折られた店主はかなり凹んでいる。

65 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 12:28:32 ID:XaVFry64
支援

66 :ゼロの使い魔−銀眼の戦士―:2007/09/01(土) 12:29:42 ID:ZIRzl80j
「…あ、あれなら三百で結構でさ」
本来の売値の三倍なのだが、ヘシ折られた分を少しでも補填しようという商売人根性だ。
だが、現在のルイズの手持ちは二百。それを小声で言うと、イレーネが頭のフードを外した。
「あれを、あんな値で売ろうとしたんだからな…安くしてもらうぞ」
平民にとってメイジ相手でもヤバイのに、そのメイジですら恐れるエルフとあっては、商売人根性も何もあったもんではない。
「…エエ、エルフ!?そ、そりゃもう百で結構ですので、命だけは!」
命乞いまでされるとは、ちと想定外だったが、ともかく買える値段になり金貨を払う。
「さ、鞘に収めればそいつは、お、おとなしくなりまさあ!」
完全にビビっている店主から鞘を受け取るとルイズとイレーネが店を出た。
「今日はもう閉店だ…酒飲んで忘れちまおう…」

「まったく…あれじゃほとんど恐喝じゃない」
「気にするな、最初に騙されていたのはお前だ」
「あの業突張りにはいい薬だろうぜ!」
二人と一振りが、通りを歩く。抜き身で持っているため人が見たらちとアレだが、人は他に居ない。
「それで、あんたデル公でいいの?」
「ちがわ!デルフリンガー様だ!」
「錆びだらけの割りに名前だけは立派ね…」
「イレーネだ。どうやら色々知っているようだな…。詳しく聞かせて貰うぞ」
それを境にデルフリンガーが黙りこくったが、イレーネは気にせず鞘に収める。
完全に収まる前にデルフリンガーが小声で
「おでれーた…こんな心に変化が無いやつ初めてだ…」
と先行き不安そうに呟いた事は幸いな事に二人には聞こえていなかった。

67 :ゼロの使い魔−銀眼の戦士―:2007/09/01(土) 12:31:24 ID:ZIRzl80j
投下したッ!
支援心より感謝する!
11巻のジーン死亡シーンでマジ泣いたぞ…

68 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 12:31:38 ID:7V4RFayG
そりゃ、心を震えさせ続けると覚醒妖魔になっちゃうもんな支援w

69 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 12:32:13 ID:XaVFry64
乙ー

70 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 12:33:24 ID:jvmpEpLS
乙!!
裸のどこでエルフかどうか判断したのか気になる
本編にそんな感じの描写ありましたっけ?

71 :ゼロの使い魔−銀眼の戦士―:2007/09/01(土) 12:34:54 ID:ZIRzl80j
クレイモアの腹はアレでナニで色々とスゴイ事になっとります
テレサが盗賊にそれ見せて盗賊の皆さんがドン引きしてた

72 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 12:35:21 ID:QQNUj9mS
>>70
「エルフのおっぱいには蛮人にはない乳首というものがあるのだ」byビダーシャル

73 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 12:36:19 ID:7V4RFayG
>>70
クレイモアの戦士は服の下、胴体部分がとってもエグいことになってるらしい。
どれくらいえぐいかというと、人間に危害を加えられない事をしってる野党の集団が
輪姦寸前に全員ドン引きするくらい。

74 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 12:38:44 ID:jvmpEpLS
片腕のない盗賊に見せてたあれか
あれってクレイモア全員に共通する特徴だったのか
うろ覚えだった
サンクス

75 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 12:39:49 ID:BMlXQ4Ki
それでもかまわんという猛者もいたがw、かなりアレなナニなんだろうな……
ん、とゆーことは、タバサには半妖の作り方からなにから全部教えたのかな?
ともかくGJ

76 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 12:40:46 ID:uWraIH9A
日本男児よ!
投下したいので支援をお願いする!!

なお、今回は(も?)ゼロ魔キャラの影が薄いのは勘弁して欲しい!!
いずれ必ず濃くするので!!

77 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 12:42:57 ID:XaVFry64
いずれの予定は未定支援

78 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 12:43:05 ID:ZIRzl80j
男塾かい!?
わしが男塾塾長支援である!

79 :男達の使い魔:2007/09/01(土) 12:43:20 ID:uWraIH9A
では、投下!!


朝日とともに剣桃太郎は目を覚ました。
そして、自分が背を預けていたものに声をかける。

「ありがとよ」

すると、その竜はまるで人語を解するかのようにきゅいきゅいと声をあげた。
そうして立ち上がって少し体をほぐす。
野営による疲れはない。
もっとも、男塾一号生にこれくらいで疲れるやつはいないが。
そこまで考えたとき、少し離れたところで木を切る音や重いものをひきずる音が聞こえる。

(少し寝すぎたかな)

多少のばつの悪さを覚えつつも、桃はみなを手伝うべく、音のする方へと歩いていった。

「しかし、昨日はひどい目にあったよなぁ」

「まったくじゃ。飛行帽のやろう、前に家を壊したこと絶対根に持ってやがるわい」

「しかし、ここは面妖なところじゃのう。魔法なんてものが存在するとは思っても
 おらんかったわい。」

木を引きながら、秀麻呂、松尾、田沢の三人が会話をしている。
向こうのほうでは椿山が、その馬力を生かして、富樫や虎丸などと一緒に木を切っている。
どうやらJに飛燕と雷電は食料を調達しにいっているようだ。
伊達は一人で、その槍術を用いて石を切り出していた。
そこまで見渡したところで、今人手が必要なのは石の切り出しであると判断し、伊達を手
伝うべく歩き出した。

(魔法か。どれほどのものだろうな。)

そうして桃は、召喚されたときのことを思い出していた。

80 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 12:43:56 ID:1cE93QVD
これより男塾名物「支援」を行う!

81 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 12:44:24 ID:XaVFry64
お前らの技はすでに魔法だ支援

82 :男達の使い魔:2007/09/01(土) 12:44:42 ID:uWraIH9A
空気が凍るとはこのようなことを言うのだろう。この空気は炎蛇でも溶かせまい。
ついついコルベールは現実から目をそらそうと、自分らしからぬことを考えた。

(しかし、このようなことは前例がないので仕方のないことか。)

これが平民の一人であるならば、一応生物であることは間違いがないので、
迷わず契約をするように勧めたであろう。
しかし、これほどの人数の召喚となるとどうすればよいのか判断がつかない。

(そうだ。これがあった。)

そこで、コルベールは、懐から一冊の本を取り出して目をおとした。
太公望書房刊『異端召喚百選!これであなたも召喚マスター』(観余頭尼屠尼瑠无著)
大変古くかつ怪しい本ではあるが、記述内容に信頼がおけることは、
今までの経験が保証している。
そこにある記述を発見したコルベールは、思わずブリミルに感謝の祈りをささげ、
ルイズに声をかけた。

「ミス・ヴァリエール。何を固まっているのです。早く全員と契約しなさい。」

その声に、生徒たちは一斉に視線をコルベールに向けた。
マジですか!正気かあのコッパゲ。
そのようなざわめきが起こるなか、ルイズは引きつった顔でコルベールを眺めると声をあげた。

「ミ、ミスタ・コルベール。や、やり直しを要求します!
 第一、このような大人数では、誰と契約をしろ言うのでしょうか!」

話しているうちに、普段の調子に戻ったのか、ルイズは一気にまくし立てた。
それに、ルイズの発言には根拠があった。

(そ、そうよ。やり直しは正当な要求よ。メイジ一人につき使い魔は一つ。そう決まっているじゃない!
 それに、こいつら、何で裸の上に上着を羽織っただけなのよ!)

ルイズにとっての不幸は、コルベールが無駄に博識なことであった。

「もちろん全員とですよ、ミス・ヴァリエール。
 それに始祖ブリミルは数多くの使い魔を従えていたという信頼できる記録も残っています。
 人数が多少増えたところで何も問題はないでしょう。
 さあ、『コントラクト・サーヴァント』を済ませるのですぞ」

その言葉にルイズは肩を落とし、少しうつろな目をして祝詞を唱え始めた。

せめてファーストキスは、多少はまともそうなヤツで。
ルイズがそう思ったかどうかは定かではないが、祝詞を唱え終わると、鉢巻を巻いた男の方へと歩き出した。

83 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 12:44:44 ID:4xh9tYyy
何で普通に馴染んでるんだww支援

84 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 12:44:56 ID:wp6c/e8K
早くも馴染んでいる
全く動じてねえ
さすが男塾

85 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 12:46:16 ID:yTJrsM7i
そう言われりゃそーだw >始祖の使い魔複数

86 :男達の使い魔:2007/09/01(土) 12:46:49 ID:uWraIH9A
(騒がしいな)

少しの間意識を失っていたようだ。
気配から、多人数に囲まれているのは分かっていたが、殺気などは感じないため、状況を把握することにした。
その時、集団の中から一人の少女が自分達の方に歩み寄ってくるのに気づく。
今の状況を把握するため、もう少し意識を失った振りを続けることにした。

「そうよ。これはあくまでも使い魔との契約なのよ。」

などと小声でぶつぶつ言っているようだ。
契約というと、こちらに何かさせるつもりなのだろうか。

(そういえば、ある中国拳法の奥義に、遠くから人を召喚する、という技があったがそのたぐいか。)

とうとう少女は自分の前に立ったようだ。
そこで薄目を開けようとした瞬間、唇にあたたかい感触がはしる。
どうやら接吻されているようだ。
思わず、目を開けると、もう少女は他のヤツのところに向かっていた。
そして、同じように接吻をしていた。
その、少しうつろな表情が気にかかるが、このままでは状況が掴めない。
そう判断した桃は、その少女に声をかけようとした時、手に痛みが走った。

(何だコレは?)

凝視すると、左手の甲には、大団旗などにも示されてる男塾の紋章が、光を放ちながら刻まれていった。
最後に「男塾総代」と刻まれたところで、その紋章は光るのをやめた。
他の者を見渡すと、みなそれぞれ違う場所に紋章が刻まれているようだ。
人によって痛みが違うのか、虎丸などは、尻を押さえているのが確認できる。

「終わりました。」

その時、先ほどの少女が、教員とおぼしき人物に何か報告しているのが見えた。
桃はそちらの方を向くことにした。




ややヤツレタ感のあるルイズが、コルベールに終了を告げる。
そのやつれ方に同情しないといえば嘘になる。
キスのキの字も知らない少女が、いかにも汗臭い男たち数十人とキスをしたのだ。
コントラクト・サーヴァントとはいえ、自分をごまかすにも限界があるのだろう。
しかし、この誇り高い少女にそのような同情を見せるのは、侮辱になる。
そう考えたコルベールは、生徒達を解散させることにした。

解散を告げられた生徒達は、おのおの会話をしながら、空を飛んで帰路についた。
その会話に、ルイズを馬鹿にするような発言は極めて少ない。
女生徒の多くなどは、同じ女として同情する、などといった会話を繰り広げている。

そうしてコントラクト・サーヴァントの会場に残ったのは、男塾一号生たちと
ルイズにコルベールのみとなった。
明らかに事情を把握していない様子の集団を、ルイズ一人に任せるのは酷である
いかにヴァリエール家の三女とはいえ、これだけの集団の面倒を一人で見れる訳がない
そうコルベールは判断したのだ。

「さて、それでは歩きながら事情を説明しましょうか。」

そうして不審な男達の集団に声をかけた。
これだけの集団の面倒を見るには、学院長の支援が必要だと判断したコルベールは、
オールドオスマンのところへと向かって歩き出した。

87 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 12:47:23 ID:4xh9tYyy
つうか、こいつら全員ガンダールヴ化するのか?

7万の軍勢も問題ないなwww支援

88 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 12:48:11 ID:wp6c/e8K
男塾世界の古代中国ってどんな魔境だよw

89 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 12:48:51 ID:Q3ncclRa
怪しい本の著者ミョズニトニルンか

90 :男達の使い魔:2007/09/01(土) 12:48:54 ID:uWraIH9A
「うむ。事情は把握した。こちらからもわかる範囲で君達を支援しよう。」

「助かります。」

そうしてオールドオスマンと桃は握手をした。
来る途中互いの情報を交換したルイズにコルベールは真剣に頭を抱え込んだ。
これだけの集団が、全員そろって異世界から来たというのだ。
彼らでなくても頭を抱えたくなる話である。
しかも、その責任のうち半分くらいはルイズにあるのだ。
……もう半分は、(話を聞く限りでは)あからさまに怪しげな光に、集団で飛び込むという
暴挙に出た彼らにあるのは間違いないが。
一方、塾生たちはというと

「な、なんだってーーー!!」
「ごっついのう」
「鬼ヒゲたちもおらんし、これぞまさしく鬼の居ぬ間になんとやらじゃな」

などと、実に多様な反応をしていた。
もっとも、驚いてはいるものの、悲観はしていないようだ。
ヴァイタリティーあふれる彼らにとっては、むしろ教官たちのいないことの方が大切なようだ。

自分が考え込んでいてもしょうがない、と結論を下したコルベールは、
オールドオスマンに判断を預けることにした。
事情を聞いたオスマンは、いくつかの条件とともに、彼らの学院への滞在許可と
帰還方法の捜索を手伝うことを約束した。
その一つが、常に誰か一人はヴァリエールの使い魔としてふるまうことであるのは言うまでもないだろう。
宿舎については、今余裕がないことをオスマンが告げると、田沢と名乗った男が

「宿については俺たちが自分で建てましょう」

というので、任せることにした。
どうやら、後ろに立っていた男達の顔が引きつったことに気がつかなかったようだ。
とりあえず、本日は使い魔用の小屋で休むように伝え、翌日朝の鐘の音が二回なったら
ルイズとコルベールも含めてここに来るように言い渡し、本日は解散となった。

91 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 12:50:14 ID:ZIRzl80j
ヴァイタリティー豊富すぎw支援w

92 :男達の使い魔:2007/09/01(土) 12:51:19 ID:uWraIH9A
使い魔召喚の件から後、調子を崩され通したルイズは、普段の彼女からは信じられないことではあるが、
大変おとなしく話を聞いていた。
……むさ苦しい男達の集団に紛れ込みたくない、というのが本音かもしれないが。
とりあえず、お休みとだけ使い魔達に告げると、次々と野太い返事が返ってきて、更に疲れがました。

(美しく、神聖な使い魔を召喚するはずだったのに!どこが狂ったのよ!
 始祖ブリミルよ。これはあまりにも過酷ではないでしょうか。)

部屋に戻った彼女は、ひとしきりベッドの中で悪態をつくと生まれて初めて始祖ブリミルをののしった。
だが、思っていたよりも疲れていたようだ。
10分もたつと静かな寝息が響き渡った。


一方男達は、使い魔用の宿舎でわらの上に横たわっていた。
既に爆睡するものも多い。
歯軋りといびきが響き渡って、使い魔たちが寝づらそうにしているにも関わらずだ。
そんな中で1頭の竜が静かに立ち上がった。

(こんな環境じゃ寝れないのね〜きゅいきゅい)

などと思ったかどうかは定かではないが、とりあえず外で寝ることにしたようだ。
昼のうちに見つけた特等席に向かうと、既に先客がいた。

「月が綺麗だとは思わないか?」

そんな風に男が声をかけてきた。
同感したのかどうかは分からないが、きゅいきゅいと竜は鳴くと、男に近寄った。
少なくとも、悪い男ではないと思われたようだ。
竜が腰を下ろすと、男は一言断りをいれてから、竜に寄りかかった。
会話は何もない。
しかし、不思議と安心できる空気に、男と1頭の竜はいつの間にか眠りだしていた。

男達の使い魔 第2話 完

93 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 12:52:12 ID:TRw3xap4
今で言う中国は、地有極と言う言葉がなまったものであり、
地球に存在する全てを有し、極めたものたちが居たという意味だと言うのは定説である。

民明書房刊「中国の由来」 (支援著)

94 :男達の使い魔:2007/09/01(土) 12:52:43 ID:uWraIH9A
NGシーン

雷電「こ、この術はまさか!」

虎丸「知っているのか雷電!」

雷電「これぞまさしく、中国において古代より伝わる杵有漢」

かつて、唐の時代、杵有漢(しょ・うかん)という拳法の達人がいた。
国士無双と詠われた彼は、同時に多くの敵を作っていた。
多くの敵に四六時中付けねらわれるのに疲れた彼は、秘奥義神毬送りをもとに一つの奥義を生み出した。
この奥義によって、自分の代わりに戦ってくれるもの、見張りをしてくれるものなどを呼び出した彼は
以降平穏な人生を送ったという。
この故事がハルケギニアに伝わり、召喚となったのは、杵有漢に対する尊敬があったからである、
というのは、雌威璽の始祖武利彌瑠が書いているように、あまりにも有名な事実である
民明書房刊「召喚、その全て」(平賀才人著)

95 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 12:53:35 ID:u112LxaZ
トーナメントマダー?

96 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 12:54:06 ID:xcTopeBl
NGシーンの民明書房は全部サイトが書いてるのか?w

97 :男達の使い魔:2007/09/01(土) 12:55:47 ID:uWraIH9A
以上で投下終了です!!
男塾名物支援をありがとう!!
途中でコルベールの持っていた本は、ミョズニトニルンの書いた本です。
……多分。
ゼロ魔の世界に漢字があるかは知りませんが、そのあたりは男塾クオリティーということでご勘弁ください。

ちなみに、NGシーンの民明書房は、ハルケギニアに関する事のみはサイトが書いているという設定になります。

98 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 12:59:14 ID:0h0HqwXj
無茶も突き抜ければ爽快という見本のような題材だ(w`GJ!!

99 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 12:59:28 ID:4xh9tYyy
男塾の紋章吹いたww
GJ!!

100 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 13:02:55 ID:+ST5ez9y
ああ、ミョズニトニルンか!
読めなくて悩んでたw GJでした。

101 :男達の使い魔:2007/09/01(土) 13:03:04 ID:uWraIH9A
>>99
紋章はわざと変えました。
ガンダールヴもいいのですが、流石に彼らにガンダールヴは取り扱い危険が
過ぎるのでやめました。
期待してくれた方、申し訳ありません。

しかし、多人数召喚は、気を遣うべきキャラが多いので結構大変ですね。
勉強になります。

102 :男達の使い魔:2007/09/01(土) 13:05:28 ID:uWraIH9A
>>100
あと、雌威璽はメイジ、武利彌瑠はブリミルと読みます。
次回からはキッチリ読み仮名をつけますね。


103 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 13:06:46 ID:/zJ2Xtua
才人は何者なんだwwwwww

104 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 13:07:10 ID:jCB03G0T
>>102
読みにくいwwwwwwww
つーかまたサイトかよwww
GJ!

105 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 13:08:18 ID:+ST5ez9y
>>102
dです。そっちは文脈から当たり付いたけど一瞬考えました。

106 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 13:09:49 ID:VxzEf7kO
具通(ぐつ)とは、古代中国において人助けに力を注いだある修行僧の名前である。
彼は自らを研磨する努力を怠らない人々のもとに現れては、その人達の行いを助けて回った。
人々は「『努』力する人を『助』ける『仏』である」と彼をあがめ、彼が没した時には皆涙を流したという。
彼の墓碑には、生来の名と人々がつけた異名とをあわせ、「具通努助仏(ぐつどじょぶつ)」と刻まれた。
これが後にいう「GJ(ぐっじょぶ)」の始祖となった事は言うまでもない。

……何が言いたいかというと、GJ!

107 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 13:11:45 ID:pECCBMdU
乙でしたー
「男塾総代の紋章」で、おふぅう!とか変な声でた

108 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 13:21:20 ID:ATZEDuqB
漢字は、ロバ・アル・カリイエの一部地域(中国に相当する地域)の文字だから、
こっばげやオスマンは読めるってことでOKか?

109 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 13:21:52 ID:4xh9tYyy
ところで、虎丸が尻を押さえてるのは・・・もしや「大放屁の紋章」!?

110 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 13:21:52 ID:0h0HqwXj
きゅいきゅいが早速桃と打ち解けているのがイイ!というからしいというか。
流石男塾総代!

111 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 13:25:19 ID:5VwmGDy6
やっぱりこのノリがたまらんwww濃いwww

112 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 13:28:38 ID:AwwAKmmB
>>110
我々はなんとも恐ろしい大将を持ったものです

113 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 13:35:13 ID:B9lHE1nJ
ファーストキスから始まって直ぐ全て解決して終わりそうだ。wwwwwww

114 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 13:38:01 ID:+ST5ez9y
しかし不思議だなぁ…
連載当時はこの手の濃い系ギャグ受け付けなかったのに、
今は凄くGJに思えるのが何やら感慨深い。

115 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 13:42:46 ID:sovHg5pq
ひょっとしてギーシュはこの集団に決闘を挑むのだろうかw


116 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 13:43:18 ID:llB7O87B
いやいや、ギーシュもそこまで馬鹿じゃ…馬鹿か

117 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 13:48:54 ID:LQCn9Su/
ギーシュと田沢って仲がよくなりそうな気がするな〜

2人ともバカだから

118 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 13:50:03 ID:NvcvhZ/z
男塾ってキスで相手を殺す技とか普通に出てきそうな世界だったが
コントラクトサーヴァントについてほとんど変わった反応がなかったのが意外

119 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 13:50:06 ID:u112LxaZ
敵キャラが桃たちを侮ってくるのは男塾の基本。

120 :男達の使い魔:2007/09/01(土) 13:53:32 ID:uWraIH9A
>>118
しまった!!
書くのを忘れていました。
反応を考えていたのですが、いつまでたっても話が収束しない上に、
伊達とかが簡単に許すわけがない、ということで、召喚のショックでほとんど
全員寝ていた、というわけです

(騒がしいな)

少しの間意識を失っていたようだ。

(騒がしいな)

少しの間意識を失っていたようだ。
気配を探ると、仲間達もみな寝ているようだ。

に変更お願いいたします

121 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 13:53:40 ID:ftofuVq1
第四のルーンとはこれだったのか!

確かに記すことさえはばかられるわなw

122 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 13:53:58 ID:+ST5ez9y
謎の接吻狂幼女への塾生達の反応とかは気になるな。

123 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 13:55:04 ID:+ST5ez9y
おおう、リロードorz
寝てたわけか、成る程。

124 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 13:59:34 ID:BMlXQ4Ki
えっと……とりあえず誰がいるのか整理しよう。名のある一号生は、
桃・伊達・J・富樫・虎丸・雷電・飛燕・月光・松尾・田沢・秀麻呂・椿山。
しかし月光はこの時期死んでるから召喚されてない。
で、あとは名も無き一号生多数。これであってる?

125 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 14:01:36 ID:yTJrsM7i
そーいや、男塾連中って年齢不詳だよなー
男塾自体が高校相当なのか大学相当なのかすら決まってないって話だし。

126 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 14:03:25 ID:QQNUj9mS
そー言えば、田沢って原作でフル・ネーム出てたっけ?
先日アニメ版を見てて、「田沢一平」と名乗った時に初めて下の名前を知ったよ。
名もなき一号生に比べたら、何気に優遇されてる希ガスw

127 :男達の使い魔:2007/09/01(土) 14:03:33 ID:uWraIH9A
>>124
それであっているかと。
なお男塾を知らない方に三秒で分かるたとえをすると、
塾長→ネギ
塾生→3-A
と某漫画に当てはめれば違和感はないかと思います。

128 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 14:04:18 ID:u112LxaZ
>>124
月光は来てるじゃんね?
死んでるなんて男塾じゃ気にすることじゃないんだから。

129 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 14:05:57 ID:4xh9tYyy
>>124
合ってる筈。
尤も、名も無き連中も身体能力は常人を遥かに超えているわけだが。


130 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 14:06:26 ID:3H0c0ywd
>>127
無茶だ!
両方知ってるし確かによくわかるけどいくらなんでも無茶が過ぎるwww

131 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 14:06:42 ID:6d+RGim4
>>127
ちょwwwwwまちがってないけどwwwwwそれはwwww

132 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 14:08:58 ID:Cci0QWBD
多分というか間違いなく時空間すら超越して助っ人として赤石と塾長はハルケギニアに来る

133 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 14:09:58 ID:DrEde9se
>>115
負けて改心したら男塾に入塾するから大丈夫だよ

134 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 14:10:25 ID:4xh9tYyy
>>128
登場すると七牙戦が微妙になるが・・・まぁ、男塾だし問題ないか。

「天より高く」で、独眼鉄先輩や大豪院先輩も生きてた事になってるしww

135 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 14:10:31 ID:BMlXQ4Ki
>>128
天挑五輪と七牙冥界闘の間みたいだからなぁ。
七牙冥界闘で復活した月光はいないんじゃないかなぁと。
>>132
タルブの村で平然とゼロ戦に乗ってそうだなww

136 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 14:11:20 ID:KiWjJC5F
>>124
あー、一号生だけなんだよな。赤石先輩にフーケのゴーレムを
「この世に斬れぬ物は無し、一刀流斬岩剣」やって欲しかったが。
…まあ、どうにかなるか、ゆd…じゃなくて男塾だから。

137 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 14:14:09 ID:SdpJm2R8
なぜかギーシュが男塾クオリティで脳内再生された。
というより、コレ見ていると面白すぎて自分の書く気を失う。
とにかくGJ! 

138 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 14:14:41 ID:3H0c0ywd
>>136
先輩、技を借ります!
でやらかしそうで怖い

139 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 14:15:08 ID:llB7O87B
まぁシェフィールドの代わりに二号生が
ジュリオの代わりに三号生が
とかでも違和感ないのが男塾

140 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 14:15:51 ID:1cE93QVD
しかしこのクロス最大の問題は、男塾の面々が女性と同じ画面に入ることの違和感だな。
そうだ、ルイズの出番無くせばいいんじゃね!?

141 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 14:17:20 ID:5VwmGDy6
>ゼロ戦

それだ!

142 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 14:17:27 ID:KiWjJC5F
>>127
つまり
塾長「わしが男塾塾長江田島平八である!!」
一号生一同「うおっ!?何故か全員フンドシ一丁に!?」
こうですかやめてください><

143 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 14:18:39 ID:BMlXQ4Ki
>>140
ちょwwwwそれ本末転倒wwwwww

144 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 14:18:50 ID:TWm3LVl/
ていうかマジで一騎当千だなぁw

145 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 14:18:52 ID:+ST5ez9y
>>127
本誌連載ちょっとしか知らない俺でも
言われてみれば合ってる気がするのがマズイwww

146 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 14:19:01 ID:u112LxaZ
>>134-135
宮下あきら先生は男塾にストーリーはない!だから矛盾はない!と言い切っておられますから問題はありません。

147 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 14:19:07 ID:tz+7W5kO
逆に考えるんだ!
ルイズの顔が宮下調になると考えるんだ!

……もうダメポ orz

148 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 14:20:25 ID:Ea6r6fAU
最大の問題は民明書房だろ。
あれを思い付かなければならない作者が大変だ。

149 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 14:20:48 ID:5aqqr6ZB
>>76
ゼロ魔キャラが男塾ばりに濃いキャラになるだと!

150 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 14:20:54 ID:p8CWQyX+
ま、まて・・・男塾の女性キャラにあてはめれば・・・えーと、誰かいたっけ?

151 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 14:21:21 ID:BMlXQ4Ki
しかしすごい盛り上がりだなww
ここの住人はあの世代が多いということか……

152 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 14:22:04 ID:lugIH8se
これが他の作品なら、ようやく女ッけができたと喜ぶとこなんだが。
男塾だと違和感しかないなw キュルケが誰に惚れるのかが気になるところ。

153 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 14:24:09 ID:uUr1I5Bf
遅レスだが前スレ>>961
GJ!しかし神に近き男を出すとは。VS七万なんて余裕ってレベルじゃねえぞ!


154 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 14:24:23 ID:+ST5ez9y
>>146
宮下先生カッコイイ!

155 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 14:24:24 ID:SdpJm2R8
つーか暁のほうじゃ桃でさえ機関銃に撃たれて死んだと思ったら生きてたよな……
「これからは大人の時間だ」って、
刀担いでホウエバア(漢字がわからん)のとき……

156 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 14:25:23 ID:jCB03G0T
普通なら複数召喚は駄目だろ何考えてんだよコイツ

って思う場合が多いけど男塾はなんか雰囲気でもうw

157 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 14:26:15 ID:B9lHE1nJ
>>150

可憐な少女←→筋肉女の変身を出来る奴がいたような気が……

158 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 14:26:19 ID:u112LxaZ
>>150
神拳寺のトップの人の恋人。

159 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 14:26:43 ID:FPbFb6T8
>>150
男塾ではおもいだせんが、別の漫画ですうざんあんとんこ(漢字忘れた)ってのがいたな

160 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 14:27:58 ID:u112LxaZ
>>157
神拳寺で伊達と戦った鈴の音で平衡感覚を麻痺らせる奴も女だった。

161 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 14:28:06 ID:B9lHE1nJ
>>159

こいつか。

ttp://www.st.rim.or.jp/~r17953/impre/Comic/Suzan/Suzan.html

162 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 14:30:58 ID:Ea6r6fAU
初期の頃にばあさんと女子高生(大生?)が出てた。>男塾の女性キャラ

163 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 14:31:27 ID:BMlXQ4Ki
>>160
仁蒋な。俺もそれしか記憶に無い。

164 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 14:35:46 ID:DrEde9se
>>162
聖肛漫女子大学の一年生だな

165 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 14:40:34 ID:TWm3LVl/
男塾の連中はたとえ原作で別の世界に行ったと
言われても、特に違和感がなくて困る。

まぁ死後の世界には皆一度は行って戻ってきてますしね。

166 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 14:44:17 ID:VSRmLZ5r
>>164
聖肛漫…?、せいこーまん…?
ところで話は変わるが自分は中学の宿題で俳句を作って来いと言われて、富樫の「ますらおのますせんず…」
をそのままパクって提出したことがある
無論、その後呼び出されて大目玉を喰らった上にジャンプを没収されたがなw

あの当時は何故怒られたのかも分からなかったけど、今考えたら何やってたんだ自分orz

167 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 14:49:56 ID:82kYi0zl
ほんとになにやってんだwwwwwww

168 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 14:58:57 ID:jCB03G0T
富樫復活記念でゴン召喚


しかし富樫は連載直後に休載。

169 :Mr.0の使い魔:2007/09/01(土) 15:00:48 ID:rf0GF0d+
流れのまっただ中に投下するのは勇気がいるが……。
それでもあえて投下予告、それがあちしのオカマ道(ウェイ)。
五分ぐらいしたらトゥーカするわよぅ。

170 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 15:03:12 ID:+ST5ez9y
お肌カサカサщ(゚д゚щ)カモーン

171 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 15:07:15 ID:jCB03G0T
雑談を断ち切って投下するのだ!

172 :Mr.0の使い魔 第十四話(1/5):2007/09/01(土) 15:07:37 ID:rf0GF0d+
 何とも言えない気まずい空気が漂い、一瞬の静寂が場を包む。
 その中で、真っ先に動いたのは店主であった。

「へへぇ、いらっしゃいまし。どのような武器をお望みで?」
「いらん」
「は?」

 貴族に敬われるほどの人間ならより上物の貴族に違いなかろう。そう
考えて揉み手までしたのだが、返答はあまりに素っ気なかった。
 クロコダイルは唖然とする店主やあたふたするギーシュを無視して、
小脇に抱えた細身の剣と手斧をカウンターに載せる。見た目はこの店に
売っている普通の武器とそう変わらない、簡素なものだ。

「今日はこの二つを買い取ってもらいに来た」
「買い取り、ですかい?」

 店主は剣と手斧をそれぞれ見比べ、首をひねった。
 傭兵が戦場で奪い取った武器や鎧を金のために売り払う、という事は
そう珍しくない。鋭い剣も丈夫な鎧も、食料や水、そして現金の代わり
にはならないのだ。戦争が終われば不要となる武具を買い取ってもらい、
金に換えて日常生活に充てるのはよくある話である。
 しかし今持ち込まれた二つは、使い込んだ痕跡が見受けられなかった。
戦場で手に入れた武器というのはどこかしら傷んでいたり、血糊が付着
していたりするものだ。が、この剣と手斧には、工房の作り立てをすぐ
売りに来たような、新品特有の小綺麗さしかない。

「すいやせんが、奥で試し切りをしても」
「ああ、構わん」

 いぶかしむ店主の申し出に、クロコダイルは頷いた。

「買い取れるようなら、そのまま代金をよこしてくれ」
「わかりやした」


 Mr.0の使い魔
  ―エピソード・オブ・ハルケギニア―

     第十四話


 店主がいそいそと奥に姿を消し、ややあって木を叩くような鈍い音が
二度、店内に響く。その音で、我に返ったギーシュが口を開いた。

「あ、あの、師匠? 本日はどのような御用向きで」
「聞いてなかったのか、てめェは。あれを売りに来たんだよ」
「それはまた、どうして」
「お小遣いの足しですわ」

173 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 15:07:40 ID:nG3jvj7k
支援しよう!

174 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 15:07:58 ID:/5fgDuHc
sien

175 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 15:09:32 ID:/5fgDuHc
sien

176 :Mr.0の使い魔 第十四話(2/5):2007/09/01(土) 15:09:44 ID:rf0GF0d+
 微笑むロングビルに、ギーシュは怪訝な顔をした。
 よもやクロコダイルが無一文で王都に来たとは思うまい。おまけに、
金を手にする過程はそこらの物取り以上にタチが悪い。殺して有り金を
全て巻き上げたあげく、死体を武器に作り替えて売り払うのだから。

「お待たせしやした」

 店主が革袋を抱えて戻って来た。どうやら買い取ってくれるらしい。
 あの剣と斧の材料を知らない店主に、ロングビルは少しだけ同情した。

「ありゃあ【錬金】魔法でお作りになったものですねぇ」
「わかるか」
「商売柄、目は利きやすんで。作り方ぐらいはおおよそ見当がつきやす」

 にやりと笑った店主は、一つ咳払いすると真面目な顔になる。

「簡素ですが、作りはしっかりしてやした。
 ただ、手斧は武器としちゃあそれほど人気がありやせんからね。
 うちだと剣が160エキュー、斧が40エキュー、合わせて200エキューってとこですが」
「結構。商談成立だ」
「では、こちらがお代分のエキュー金貨になりやす」
「一応確認させてもらうぞ」

 革袋を差し出す店主を制し、クロコダイルが顎をしゃくった。
 頷いたロングビルが【レビテーション】をかけると、革袋から大量の
金貨が飛び出した。溢れた金貨は規則正しくカウンターの上に積み上が
り、四本の金の塔を組み立てる。

「一本あたり五十枚、四本でちょうど二百枚ですわ」
「納得していただけやしたか」
「ああ。性分でな、疑うようなまねをしてすまん」
「いえ、初めての店で大金のやり取りをするなら、これぐらいの慎重さが必要でさ」

 満足げに笑う店主に笑みを返し、クロコダイルは金貨を詰め込み直し
た革袋を受け取った。ずしりと手に伝わる重みが、大金を手にしている
実感を感じさせる。

「また、よらせてもらうぞ」
「今後とも御贔屓に」

 クロコダイルは他の二人を引き連れ、外に出ようと踵を返した、が。

「おい、待ちやがれ! 俺を無視して行くんじゃねぇ!!」
「あん?」

 それまで黙りこくっていたデルフリンガーの一声が、三人の脚を縫い
止めた。

177 :Mr.0の使い魔 第十四話(3/5):2007/09/01(土) 15:11:00 ID:rf0GF0d+
 一転して不機嫌になるクロコダイルの表情を見た店主は、かわいそう
なぐらい真っ青になっている。商談を御破算にされかねないと気が気で
ないのだろう。
 見かねたロングビルが、限りなく棒読み口調で口を挟んだ。

「あら、珍しい。インテリジェンスソードですわね」
「おう、俺はデルフリンガーってんだ。
 それはともかく、坊主。俺との勝負を放り出して逃げ帰る気か?」

 デルフリンガーの口撃は、先ほど杖を向けたギーシュに対してのもの
であった。蒸し返されたギーシュは、顔を赤らめて杖を振る。

「だ、誰が逃げ帰るものか! ちょっと忘れ、いや、見逃してやろうと思っただけだ」
「何言ってやがる。師匠とやらに未熟な腕を見せんのが恥ずかしいんだろ」
「ふん、君では僕の魔法を使う相手には役不足なのさ」
「おでれーた、俺の事をそんなに高く評価してんのかい」
「何?」
「役不足ってなぁ、大層な役者にくだらねぇ役目を割り当てる事を言うんだよ。
 今のいい方だと、俺様が優秀な役者で、坊主の魔法の的ってのがへっぽこな役目だぜ」
「むきーッ!」


「止めないの?」

 しばらく一人と一振りのやり取りを眺めていたクロコダイルの服の裾
を、ちょいちょいとロングビルが引っ張った。

「面倒だしな……だいたい、どうしておれが仲裁しなきゃならん」
「一番効果ありそうだし。それに、ほら」

 ついと彼女が指差した先には、店主の顔が青を通り越して白くなって
いた。今後もこの店を利用するなら、好ましい事態ではない。
 ため息をつくと、クロコダイルは声を荒げた。

「やかましいぞ、てめェら!!」
「「「ひっ!?」」」

 店が震えるほどの怒声に、店主とギーシュとデルフリンガーが揃って
引きつったような悲鳴を上げる。震える少年と剣をそれぞれ睨みつけた
後、クロコダイルは店主に呼びかけた。

「おい、店主。このボロ剣はいくらだ」
「へ、へぇ……そいつなら100、いや50エキューでも結構で」
「床の修理代込みで150エキュー出す」

 言うが早いか、デルフリンガーを抜き取って板張りの床に突き立てる。
手を離して倒れない事を確認し、クロコダイルの鋭い視線がギーシュへ
向いた。

「さっさと【錬金】でも何でも使え。それが済んだら店を出るぞ」
「は、はいッ!」
「お、おう、来やがれ!」

 気を取り直して、ギーシュは造花を振った。
 だが。

178 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 15:11:08 ID:hAfjBtOH
ダンディーなクロコダイル 支援

179 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 15:11:36 ID:/5fgDuHc
しえん

180 :Mr.0の使い魔 第十四話(4/5):2007/09/01(土) 15:12:30 ID:rf0GF0d+
「……あれ?」
「何だ、坊主。もう終わりか?」

 何も起きない。傷んだ刀身も震える鍔もそのままのデルフリンガーが、
相変わらず床に刺さっている。

「ふん! てい! とりゃ!」
「へっへ〜ん、無駄無駄ぁ」

 ギーシュが何度薔薇を振り回しても、結果は同じ。
 これにはさすがにクロコダイルも首を傾げた。いくらドットとはいえ、
ギーシュは花びら一枚から鎧一式を錬成するほどの技能を持っている。
得意とする【錬金】をこうも立て続けに失敗する事など、普通ならあり
得ない。
 何か裏がありそうだと、クロコダイルは隣で【ディテクトマジック】
を使うロングビルに声をかけた。

「ロングビル、どう見る?」
「……妙だね。魔法自体はきちんと発動されてる。
 ぼうやの魔力があの剣まで伝わってるのはわかるんだけど」
「けど、何だ」
「ちょうど剣の場所で魔力が消えるのさ。
 木の葉が虫に喰われたみたいに、刀身のあたりだけ穴が空いてる感じだ」
「ふむ」

 魔力を消耗してへとへとになるギーシュを眺めながら、クロコダイル
はしばし黙考する。デルフリンガーは剣、すなわち武器である。武器に
自我を与える利点とは何か。
 類似した技術に、武器に悪魔の実の力を付与する、グラインドライン
特有のものがあった。あれは敵の意表をつくための変則的な攻撃・防御
手段として利用されたのだ。例えばゾオン系は、主人の手を離れて遠隔
攻撃を行ったり、敵の武器を狙う行動を察知して回避したり、といった
具合に。
 さっきのやり取りを見る限り、デルフリンガーは周囲の状況を正確に
察知して喋っている。持ち主から見れば、自分の目の届かない方向から
の攻撃に対しての警戒役となるのだ。会話が可能ならばそれらの攻撃を
主に伝え、防御や回避を促す事ができる。
 そしてもう一つ、この世界での攻撃の主力に『魔法』がある。相手の
魔法に対する備えが、何らかの方法として確立されている可能性は高い。
ギーシュの【錬金】を無力化した様子、先ほどのロングビルの言葉を元
に推測すると――。

181 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 15:13:40 ID:RZ/DmPCJ
支援

182 :Mr.0の使い魔 第十四話(5/5):2007/09/01(土) 15:13:56 ID:rf0GF0d+
「魔法を打ち消すか、吸収する能力でもあるのか」
「かも、しれないわね。弾き飛ばす【固定化】とは、また違う感じだし」

 もし、どの系統の魔法でも無力化できる剣であれば、メイジとの戦い
で間違いなく重宝する。仮に【錬金】のみに耐性があるとしても、武器
破壊を防ぐ程度には使える効果だ。その辺りの検証は、持ち帰ってから
ゆっくりと実験すればいい。時間も手段も腐るほどある場所に暮らして
いるのだから。見た目の悪さは、相手の油断を誘うという意味でむしろ
好都合と言える。
 クロコダイルは床からデルフリンガーを抜き取ると、店主に告げた。

「店主、気が変わった。こいつを買い取る」
「そいつを、ですかい?」
「それなりに役に立ちそうなんでな」
「それなりたぁ言ってくれるじゃねーか。お前さんこそ、片手で俺を使いこなせるのか?」
「重さや長さが邪魔になれば半分に削るまでだ」
「おいおい、冗談はよしてくれよ!」

 薄く笑うクロコダイルに、デルフリンガーは刀身を震わせる。
 しばらくその様子を見ていた店主は、おもむろに戸棚から細長い木箱
を取り出した。上蓋を開けると、つやのない黒塗りの鞘が入っている。

「なら、こっちの鞘もお付けします。サービスでさ」
「抜け目ないな。気に入った、また何かあれば頼むとしよう」
「へへぇ、ありがとうごぜぇやす」
「さて……いつまでへたれてんだ、行くぞ」
「は、はいぃ」

 クロコダイルは革袋から百五十枚の金貨をカウンターに戻し、替わり
に鞘を受け取る。疲れてふらつくギーシュにデルフリンガーと鞘を抱え
させて、一行は武器屋を後にした。


   ...TO BE CONTINUED

183 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 15:14:36 ID:/5fgDuHc
しえん

184 :Mr.0の使い魔:2007/09/01(土) 15:15:50 ID:rf0GF0d+
以上でトゥーカ終了だわよ。支援あ・り・が・と!

185 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 15:20:32 ID:jCB03G0T
乙!
そういやワンピースにも悪魔の実の能力者の力を吸う物あったよな。


186 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 15:23:40 ID:3H0c0ywd
GJ!
クロコダイルが本気でかかれば流石に削れる……かな?
どうもデルフの頑丈度合いがわからんのだがどこまで耐えられるんだ
ゴーレムで叩き割ったりひん曲げたり出来るのか?
原作で詳しい描写あったら教えてくれ
今日取り敢えず一巻買いに行くところなんだ

187 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 15:25:16 ID:nG3jvj7k
>>185
確か、黒ひげの闇がそうだった

188 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 15:37:06 ID:Qf6HXNVb
ヤミヤミはチート

189 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 15:44:44 ID:FrbCwZ53
スクライドのかなみが召還されるやつって何処で読める?

190 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 15:49:12 ID:o9ewpUPZ
ヤミヤミはどんなロギア系が相手でも攻撃無効を突破できる代わりに自分に攻撃無効が備わってないからな
自身の身体能力に自信があるならともかく、それ以外ではロギア系としては格下として判断されそうだしそんなチート言われるほどでもないと思うGJ

191 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 15:53:56 ID:w7+LrW2E
ヒエヒエだったか?アレが一番チートだろw

192 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 15:55:52 ID:xcTopeBl
>>190
ありゃ完璧に対悪魔の実用の能力だわな。

193 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 16:00:33 ID:FrbCwZ53
>>192
海の神様が生み出した能力とか?
実は泳げたり・・・

194 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 16:03:34 ID:MUnvL7i/
クロコダイルの人GJ


>>191
海に落とされる恐怖が半減するわな。

195 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 16:04:48 ID:4xh9tYyy
ゴムゴムの応用範囲の広さも十分チートDETH

196 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 16:17:15 ID:TPpXiezI
>>195
一瞬ゴルゴムに見えてそりゃ世紀王さまだしなーと納得してしまった

197 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 16:19:54 ID:QQNUj9mS
>>196
同じこと考えているヤツがいてワロタw
ゴルゴムじゃ升もいいとこ。

198 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 16:22:12 ID:AdvN0baw
それはきっとゴルゴムの仕業だったんだ。

199 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 16:25:14 ID:B9lHE1nJ
>>198

光の〜オーロラ 身に纏い〜♪

200 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 16:34:41 ID:5aqqr6ZB
俺RXのソングコレクションなら持ってる
ていうか原作漫画版のブラック召喚しようぜ、最終回後の。

201 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 16:37:31 ID:TPpXiezI
世界の全てに絶望してそうな光太郎さんか
7万の軍勢も賢者の石で吹き飛ばせそうだな

202 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 16:39:26 ID:w7+LrW2E
実写版でもキッツイのに・・・契約できる?

203 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 16:39:47 ID:SOC6gKV8
ギラファアンデッドを道連れにした橘さんを…

204 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 16:41:10 ID:3T6xkjPM
正直、クロコダイルが8千万は安いよな。

205 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 16:44:51 ID:QxMJV8iG
>>203
なるほど、最終回に活躍しなかったから呼び出しても問題ない訳だな。
頭いいな、お前

206 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 16:45:43 ID:xcTopeBl
七武海に選別される条件がよう分からんわ。
賞金の額じゃないのは確かだよな、8千万のクロコダイルで七武海になれるんだから。

207 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 16:47:49 ID:Ea6r6fAU
RX呼んでも面白くない。
大抵の事は奴一人でどうにかなるからゼロ魔キャラが空気になる

208 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 16:48:29 ID:3yDCL0Mi
知名度じゃね?

209 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 16:49:28 ID:xcTopeBl
>>208
海賊にとって知名度=賞金額じゃね?

210 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 16:50:10 ID:AdvN0baw
政府公認なわけだから政治的な判断
というか政界へのコネとかそういうので海賊行為にお互いに利益があるとかなんちゃら。
強さや賞金額だけってわけじゃないのは確かだね。

211 :ディセプティコン・ゼロ:2007/09/01(土) 16:50:37 ID:JvvQwMHt
今から投下しても大丈夫ですか?

212 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 16:50:44 ID:nG3jvj7k
ビジネスやってたから他の連中ほど表立った悪行をやってないんだろ

213 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 16:50:45 ID:6/aENSZo
いっその事、ヒーロー戦記のRXを呼べばいいんだよ!

214 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 16:50:53 ID:ZHfJUd3d
ロギアだし、比較的早い段階で七武海への勧誘があったとか。

215 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 16:50:58 ID:xcTopeBl
ヘイキャモォン!

216 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 16:51:06 ID:w7+LrW2E
おkだぜ

217 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 16:52:14 ID:3yDCL0Mi
>>209
大事件を起こして賞金が跳ね上がる前にクロコダイルが
海軍に自らをアピールしに行ったとかw

七武海面接官「ええっと、貴方の特技を教えてください」
クロコダイル「        」←好きな言葉を入れてください

218 :ディセプティコン・ゼロ:2007/09/01(土) 16:52:37 ID:JvvQwMHt
それじゃ投下します。
今回からアルビオン編。

219 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 16:53:06 ID:1cE93QVD
>203
それだと変身できんがいいのか。いや……むしろそのほうがいいのか。
橘さんはかっこよすぎる。辛味噌は熱すぎ。
http://jp.youtube.com/watch?v=rH3f5VUbDBQ
http://jp.youtube.com/watch?v=XstGxIQfeiA

220 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 16:53:31 ID:sm9ignrA
世界政府或いは海軍に対する貢献度か?>条件

221 :ディセプティコン・ゼロ:2007/09/01(土) 16:53:53 ID:JvvQwMHt

「……どういうこった」

デルフはブラックアウトの側面、使い魔のルーンをスキャンしつつ呟く。
ここ数日、このルーンの正体が何なのかを突き止めようと試みていた彼であったが、その結果は芳しいものではなかった。
データ中に存在する如何なる言語とも合致せず、また紋様としても余りに規則性に欠けるそれは、単なる油汚れに見えない事もない。
しかしデルフには、奇妙な確信が在った。

自分は、これを知っている。
過去にこのルーンと、密接に関わった事が在るのだ。
だが何時、何処で?

幾ら考えても、システムの大部分を自己解析に回しても、その答えが得られる事は無かった。
しかし、解析を続ける中で解った事も在る。
デルフは腕を伸ばして装甲に触れつつ、視界に映るルーンの端を拡大。
更にスキャン結果と照らし合わせ、ある結論に達した。



「内側に……続いてやがる……」



解析の結果、装甲表面に刻まれているのはルーンの極一部であり、その殆どは装甲の『内部』に刻まれている事が判明したのだ。
通常、こんな事は在り得ない。
ルーンとは使い魔を識別する為のものであり、遵って必ず表皮へと刻まれる。
しかし目前のそれは、その法則から完全に逸脱していた。
ブラックアウトの外観を考えれば問題は無いかもしれないが、ルーン本来の役割から考えるならば異常に過ぎる。
だが異常とはいえルーンが刻まれた以上、その全体像を確認する方法がある筈。
そしてデルフには、その方法の見当が付いていた。
……しかし。

「その為に正体を現せってのもなぁ……」

確認の為には、その真の姿を晒す必要が在る。
しかし当のブラックアウトが主たるルイズにその姿を見せていない以上、ルーン確認の為だけに正体を現す事は在り得ない。
ブラックアウトが正体を現すとすれば、それは目撃者を確実に消去できる状況か、或いは大規模な戦闘に関与する場面のどちらかだろう。
一度人目に付いたのならばともかく、特に緊急時という訳でもない現状にてその様な行動に出る事は考えられない。
因って今の所、ルーンの正体についての真相究明はお預けという状態である。
だが―――――

「……まぁ、いいさ」

装甲から手を離し、ブラックアウトに背を向けたデルフは、確信を込めて呟く。



「『使い手』じゃねぇ事はハッキリしてるしな……」





222 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 16:54:03 ID:nG3jvj7k
ディセプティコン支援!

223 :ディセプティコン・ゼロ:2007/09/01(土) 16:55:32 ID:JvvQwMHt

そう、たった1つだけ、デルフは確信していた。





ルーンが刻まれているのは、左手ではない。
それだけがこの使い魔のルーンについて、現時点でデルフが理解し得る全てであった。





部屋へと戻る彼の上空で、青い双眸が光った事に気付く者は居ない。
否、唯一ブラックアウトだけは気付いていたかもしれないが、しかしながら警告が発せられる事は無く。
彼が悲劇を避けるには、全てが余りに遅すぎた。





あの決闘からというもの、ルイズの日常は今までに無いほど充実していた。
トライアングルメイジ2人を打倒し、更にその使い魔は正しく強力無比。
彼女を『ゼロ』たらしめている失敗魔法も、見方を変えれば短時間の詠唱で対象との距離を無視した遠隔爆破を可能とする強力な攻撃魔法と捉える事が出来る。
そして何と言っても、実力的に格上の相手にも臆する事無く向かって行く、その誰よりも貴族たらんとする精神。
それらの事柄から、彼女は学院で一目置かれる存在となっていた。
彼女に付き纏っていた『ゼロのルイズ』という蔑称も消え去りこそしなかったものの、今ではある種の畏敬の念を以って呼称されるまでになっている。
そして何より級友達が、気絶した自身とギーシュを守ってくれたという事実、今では自身を1人のメイジとして扱ってくれるという現状が、ルイズに確かな充足感と自信を齎していた。
加えて、『土くれのフーケ』捕獲という大手柄。
今やこの学院に於いて、ルイズを真の意味で『ゼロ』と蔑む者は殆ど居ない。
彼女は初めてメイジとして、真に他者と対等の立場を手に入れたのだ。

しかしルイズが無意識の内に何よりも望み、何より得難く、そして漸く手に入れたもの。
それは立場などではなく―――――



「あらルイズ、今朝は寝坊しなかったのね」
「うるひゃいわねー、きゅるけぇー」



『友人』だった。



「何よルイズ、昨日も徹夜したの?」
「そーなのよ。この娘ったら近頃毎晩毎晩……」
「ま、毎晩……?」
「そう、夜な夜な部屋で……」
「『部屋で』? 『毎晩』ッ? 何よ、何してるのよ!?」
「そりゃあ貴女、年頃の娘が、ねぇ」
「……あぁ」
「んー…」



224 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 16:55:39 ID:yBhmftbE
ディセプティコン戦士Oderator支援

225 :ディセプティコン・ゼロ:2007/09/01(土) 16:57:13 ID:JvvQwMHt

以前から宿敵同士という間柄であったキュルケ。
ギーシュとの交友を通じて親しくなったモンモランシー。
更に―――――

「……『ハッピータイム』」
「うわ! 何時の間に!」
「あらタバサ、おはよう」
「おはよう」

キュルケの親友にして、決闘以降というもの妙にルイズ達を気に掛けるタバサ。
そして―――――

「き、君達……何というか、もう少し慎みを持ってだね……」
「あらギーシュ、居たの?」
「おはよう、ギーシュ。でも貴方にだけは言われたくないわね」
「二股男」
「……酷い」

同じく決闘からの友人関係であり、同時にデルフの悪友でもあるギーシュ。
彼等4人とルイズは各々自覚こそ無いものの、今や親友と言って差し支えない程の親密さを持っていた。
更に言えば、モンモランシーを除く4人には共通の秘密が在る。



異世界である『地球』の技術による産物が、このハルケギニアに点在する可能性を知る者達。
その危険性、異質性を知り、今も暇さえ在ればいずれかの部屋にて、デルフの講義を受ける日々を送る彼等。
同じ秘密を共有するという奇妙な連帯感が、結果として彼等の交友関係をより強固なものとする事に一役買っていた。
特にルイズはデルフの主という事も在って、毎夜遅くまで己の護衛たるインテリジェンスソードによる講義を受けている。



「……ところで『ハッピータイム』って何よ」
「……大きな声では言えない」
「ああ、それはデルフがってええぇぇッ!?」
「このバカッ、何でアンタはそう口が軽いの!」
「だ、だからって燃やすかね!? アフロになるところだったじゃないか!」
「……? アフロって何?」
「ぅるしゃーいっ! ねれにゃいんらきゃらひじゅかにひらはいひょーっ!」

尤も講義内容が脱線する事も多く、余計な知識と誤解が多々生じているとの問題点が在るが。
因みに当のデルフは、今この場―――――教室には居ない。
護衛の任を放り出して今、彼が何処で何をしているのかというと―――――



「きゅいきゅいきゅいきゅい!」
「どああああああ放しやがれバカ竜ごあああああああッ!」
「きゅきゅきゅいきゅいぃきゅい!」
「それは俺の所為じゃねーだろーがああああぁぁぁぁッ!?」
「きゅいい! きゅきゅきゅいぃぃぃっ!」
「分かる! その気持ちは分かるから放せってうわなにをするやめ」
「きゅきゅい! きゅいぃきゅい! きゅいぃぃっ!」
「あ、相棒ーッ! 助けてくれッ、あいぼーッッ! ってぎぃぃやあああぁぁぁぁぁッ!?」





226 :ディセプティコン・ゼロ:2007/09/01(土) 16:58:34 ID:JvvQwMHt

早朝にルーンの解析を終えルイズの部屋へと戻ろうとしたところでシルフィードに見付かり、言葉を話せない事への鬱憤を自由に話せるデルフへの八つ当たりという形でぶち撒けられ、ついでに話し相手兼玩具として銜えられた状態で振り回されていた。
傍から見れば、風竜に銜えられたインテリジェンスソードが悲鳴を上げながら振り回されるという、奇怪極まりない光景である。
なまじ人目が在る為に剣型をとっている事も在り、抵抗すら出来ないデルフはシルフィードの為すがまま。
当人にとっては悲劇、周囲にすれば喜劇。
結局この騒ぎはブラックアウトが、ローターブレードを展開した際の一撃をシルフィードに見舞うまで続いた。





心身共に充実した、ルイズにとっての素晴らしき日々。
しかしこの日、今は亡き国王の忘れ形見であるアンリエッタ姫殿下がトリステイン魔法学院を訪れた事によって、平穏な日常は終わりを告げた。





深夜、アンリエッタが退出したルイズの部屋に、デルフの声が響く。

「んで、タバサとキュルケの嬢ちゃんにも声掛けるんだろ?」
「はぁ? アンタ何言ってんの?」

その言葉に眉を吊り上げ、声を荒げるルイズ。
アンリエッタを尾けていた事がばれ、ルイズの回し蹴りを受け床へと倒れ伏していたギーシュも、何とか持ち上げた顔に怪訝そうな表情を浮かべている。

「話、聞いてたでしょ? お忍びなのよ、お・し・の・び! 『これ』はもうしょうがないとして、キュルケ達を連れて行ける筈無いじゃない」
「『これ』って……」
「惚けた事言ってんじゃねえ、娘っ子。アルビオンだぜ? 内紛真っ最中だ。王党派が負けりゃあ、宝物庫の中身も貴族派のもんになっちまう」
「……そりゃあ……そうでしょうね」
「デルフ、君は何が言いたいんだい?」

心底解らないとでも言いたげに首を傾げる2人に、デルフは溜息を吐いて語り始めた。

「此処の宝物庫には何が在った?」
「……あ!」
「へ? 何よ?」

ルイズは未だに解らないという顔をしているが、ギーシュは気付いたらしい。
ルイズの方へと顔を向け、捲し立てた。

「『火竜の息吹』だよ! 『火竜の息吹』と『破壊の槍』! 況してや王家の宝物庫なら……!」
「……あ、あぁ! そっか!」
「ま、そういうこった。これについちゃ隠し事無し、って約束だったろ」
「うー…でも……」
「別に任務の内容まで明かせとは言ってねえ。アルビオンに行って王党派の宝物庫から火事場泥棒するって言やぁ良いじゃねーか」
「かかか火事場泥棒って何よ!」

むくれるルイズに、デルフは言い聞かせる様に語り掛ける。
その様子は兄妹、もしくは親子にも似て、ギーシュはおかしくなって小さく噴き出した。



そして、翌朝―――――


227 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 16:58:36 ID:RqlSV842
ガンダールヴじゃない……まさか語る事さえはばかられるのか?

228 :ディセプティコン・ゼロ:2007/09/01(土) 17:00:11 ID:JvvQwMHt



「嗚呼……ごめんよヴェルダンデ……不甲斐無い僕を許しておくれ……」

つぶらな双眸が哀しげにギーシュを見上げ、置いていかないでと懇願していた。
ギーシュはその目に涙さえ浮かべ、離れたくないとばかりにジャイアントモールを抱き締める。

「こんな……こんな事って!」
「さっきまでそれに押し倒されてた私は無視か、こら!」

背後から股間を蹴り上げられ、ぬふぅとの呻きを残し崩れ落ちるギーシュ。
この暴挙を為したルイズの着衣は乱れに乱れ、その息は荒く、肌には汗が滲んでいる。
一部幼女趣味の諸兄に於いては前屈みになる事請け合いの様相であったが、実際にはアンリエッタから受け取った『水のルビー』に反応したヴェルダンデに押し倒されたという、色気もへったくれも無い経過の結果だった。
しかし、知らぬ者からすれば情事の後にしか見えぬ事は請け合い、完璧に誤解されるだろう。
事実、そうなった。

「ル、ルイズ……それは、一体?」
「え?」

懐かしい声に振り返れば、其処に居たのは昨日目にした己の婚約者。
彼は震える指でルイズを指し、次いでギーシュとヴェルダンデを指す。
ルイズが再起動を果たし、漸く弁明を始めようとした矢先。



「決闘だッ!」
「ぅえええぇぇぇぇッ!?」
「落ち着いてワルドォォォォッ!?」



結局、彼等が学院を発ったのはそれから30分後の事だった。





学院長室の窓からルイズ達を見送るアンリエッタは、始祖ブリミルに一行の無事を祈る。
しかし隣から響いた小さな悲鳴に、彼女は視線を尖らせて老メイジを睨んだ。

「見送らないのですか? オールド・オスマン」
「ふ、ぐ……ほ、ほほ……み、見ての通り、この老いぼれはそれどころではないのでしてな……」

手で鼻を覆い、涙目で応えるオスマン。
右手の小さなピンセットには1本の鼻毛、声は微妙に震えている。
余程キツい衝撃だったらしい。
アンリエッタが呆れて首を振ったその時、血相を変えたコルベールが学院長室へと飛び込んでくる。

「一大事ですぞ! オールド・オスマン!」
「何じゃね、騒がしい」
「フーケが脱獄しました!」



229 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 17:00:38 ID:RqlSV842
支援。けど空白がちと広い気もしたり支援

230 :ディセプティコン・ゼロ:2007/09/01(土) 17:01:59 ID:JvvQwMHt

彼の齎した情報は、チェルノボーグの牢獄に収監されていたフーケが、貴族の手引きによって脱獄したとのものだった。
即ち、城下に裏切り者が居る事になる。
青褪めるアンリエッタ。
しかしオスマンは特に気にした素振りも無く、手を振ってコルベールに退室を促した。
何故かコルベールもあっさりとそれに従い、学院長室には静寂が戻る。
アンリエッタは苛立たしげに、オスマンへと噛み付いた。

「これは間違い無くアルビオン貴族の暗躍です! 何故そうも落ち着いていられるんですの!?」
「これこれ、姫。この国の頂点に立つ貴女がそう感情を露にしては、色々と不都合ですぞ」

オスマンの言葉にぐ、と詰まるアンリエッタ。
その顔に浮かぶ苦々しい表情を微笑ましく思いながら、オスマンはひとつ、彼女を勇気付ける為の言葉を紡ぐ。

「何、ミス・ヴァリエールの使い魔が居れば、何も心配する事は在りませぬ。あれに太刀打ち出来るのはエルフくらいのものですじゃ」
「……ルイズの?」

その言葉が意外だったのか目を丸くするアンリエッタに、オスマンはおや、と首を傾げる。

「殿下は彼女の使い魔を御覧になっていないので?」
「ええ……部屋には何も居ませんでしたし……」

心底残念とでも言いたげに、アンリエッタは肩を落とす。
その様子を見たオスマンは、この程度なら話しても良いかと、予め脳裏で組み立てた文章を読み上げた。

「彼女の使い魔は特殊でしてな。このハルキゲニアに存在するものではないのですじゃ」
「それは……どういう事です?」
「つまり、異世界から来たものという事ですじゃよ」

今度こそ驚きに目を瞠るアンリエッタ。
オスマンは、尚も言葉を続ける。

「この世界の常識には当て嵌まらない存在でしてな……あれならば、どの様な危機が襲ってこようと乗り越えられるでしょうな」
「異世界……」

小さく呟き、アンリエッタは再び窓の外を見遣る。
ルイズ達を乗せたグリフォンと馬は、既に豆粒ほどの大きさになっていた。

「その様な世界が在るのですか……」

確かめる様にその言葉を声に乗せ、彼女は目を閉じた。

「ならば祈りましょう。異世界から吹く風に」





「そよ風程度で済めば宜しいのですが、な」



祈りが届く様な相手ではない。
オスマンのその呟きが、アンリエッタの耳に入る事は無かった。



231 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 17:03:09 ID:RqlSV842
>「決闘だッ!」
>「ぅえええぇぇぇぇッ!?」
>「落ち着いてワルドォォォォッ!?」
落ち着けワルド支援w

232 :ディセプティコン・ゼロ:2007/09/01(土) 17:03:16 ID:JvvQwMHt




「そろそろね」

何かを探す様に首を動かすルイズにワルドは内心、何をしているのかと訝しんだ。
学院を出立してまだ1時間、ラ・ロシェールまでの行程、その10分の1にも達してはいない。
一体何を探しているのか?

「ルイズ、さっきから一体何を……」
「居た!」

突然、視界の端に映る森を指差し、ルイズは叫んだ。
それが余りにも唐突だった為に面食らったワルドは、続くルイズの言葉を素直に受け入れてしまう。

「降下して! あの森、あの空き地よ!」
「わ、解った」

ルイズは地上を行くギーシュに合図を送り、徐々に大きくなる灰色の鉄塊と、その側に佇む赤と青の人物を見遣る。
そして20分後、静かな森にターボシャフト・エンジンの立てる轟音が響き渡った。





ラ・ロシェールの裏通りに店を構える『金の酒樽亭』。
其処でフーケは1人、舐める様に酒を飲んでいた。
背後では傭兵達が、文字通りの泡銭で宴会を繰り広げている。
気持ちは解らないでもない。
大金を積まれて雇われたにも拘らず、当の雇い主は中止を伝えると金はそのままにさっさと退場してしまったのだ。
降って湧いた幸運に、傭兵どもは歓声を上げて飲み会を始める。
フーケはそれに参加する事もなく、酒を飲みつつ思考を廻らせた。

……他に選択肢が無かったから着いて来たが、いきなり中止とはどういう事だ。
当の仮面野朗も姿を消しちまうし、これからどうすべきか。

それだけを考えると、彼女は大きく溜息を吐く。
その音は宴会の喧騒に紛れ、誰の耳にも入る事は無い。

とにかく、再びあの化け物に相対する事は避けられた訳だ。
仮面野朗は此方を仲間に引き込んだつもりだろうが、生憎こっちは妄想に付き合うほど酔狂ではない。
このまま何処かへと……

そう考えたその時、背後の傭兵達の中から無視出来ない名称が飛び出した。



233 :ディセプティコン・ゼロ:2007/09/01(土) 17:04:26 ID:JvvQwMHt

「ウエストウッド? 何だそりゃ」
「知らないのか? 貴族派も王党派も、あそこを巡って何度も戦り合ってるんだ。何か目的が在るんだろうが、それが何かは……」
「はぁ?」
「俺ぁ知ってるぜ。あすこにゃバカみてぇに強ぇガキとバケモンが居やがんだ。貴族派に付いてた奴から聞いたが、向こうの調査隊がほうほうの体で逃げ帰ってきたとよ」
「ガキはともかく……バケモン?」
「ああ、何でも―――――」



「銀色のやたら速いゴーレムらしいぜ」



フーケの行き先が、決まった。





ブラックアウトの機内は、タバサの『サイレンス』によって静寂が保たれていた。
こうなる事を見越していたキュルケとギーシュは、タバサに倣って持ち込んだ本へと目を落とし、ルイズはコックピットでモニターを睨んでいる。
ワルドはというと、予想だにしていなかった展開に若干呆然としており、周囲を埋め尽くす金属の構造物を食い入る様に観察していた。



そう、ルイズ達は初めからラ・ロシェールに向かうつもりなど無く、ブラックアウトで一息にアルビオンへと飛ぶつもりであった。
早朝からローターの騒音を響かせては怪しまれるどころの騒ぎではない為、多少無理は在るが深夜の内にブラックアウトを学院近郊の森へと移動させる
翌朝、シルフィードに乗ってキュルケとタバサが先行、ルイズとギーシュは後から馬で合流する計画だったのだ。
これは学院の何処かから見ているであろうアンリエッタの目を掻い潜る為とのデルフのアドバイスであったが、結果としてワルドの合流を助ける事となった。
そしてグリフォンを置いて行く事を渋るワルドを4人掛かりで説き伏せ、漸く離陸と相成った。
それから、約7時間後―――――



機内に、赤いランプが点った。
タバサが『サイレンス』を解除すると同時、ローターの騒音が機内を満たす。
一瞬、顔を顰めた4人だったが、ルイズの叫びに銃座の小さな窓へと噛り付いた。



「見えたわ! アルビオンよ!」



彼等の眼前に、戦火に覆われる『白の国』が浮かび上がる。
ブラックアウトは上昇し、大陸の上側へと向かった。

「スカボローは……無いな」

銃座から地上を見下ろし、ワルドは呟く。
流石に都合良く位置を特定する事は出来なかったようで、本来船が着くスカボローの港からは随分と南に着いてしまったらしい。



234 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 17:05:43 ID:RqlSV842
銀色のやたらと速いゴーレム……銀色……NSE−1かオォゥ……ジャアズ?

235 :ディセプティコン・ゼロ:2007/09/01(土) 17:06:14 ID:JvvQwMHt

「ロサイスの近く……か? 不味いな、あそこは貴族派の拠点だ」
「そ、それはかなり不味いのでは?」
「近くに竜騎兵は居ない様だ。このまま北上すれば問題は無い」

ワルドはコックピットへと向かい、ルイズの耳元で方角を告げる。
ルイズは頷きをひとつ返すと、ブラックアウトへと命令を下した。

「このまま北上よ。町が見えたら東へ迂回して」

その命令に従い、ブラックアウトは速度を上げる。
そのセンサーに一瞬、強大な反応が掛かったが、命令を優先したブラックアウトはそれに対する調査を保留にした。
そしてルイズもまた、モニターに映る光点に気付く事は無く。



やがて眼下にスカボローの町が映り込み、ブラックアウトは緩く東へと旋回した。





貴族派に雇われた傭兵達が虚ろな表情で背を向け、街道を退却してゆく。
その身体には無数の傷が刻まれ、中には腕や脚が折れたまま去ってゆく者も居る。
その異様な姿を見やりつつ、少年は傍らで沈痛な表情を浮かべる少女へと声を掛けた。

「仕方ないさ。あいつらにまで治療を施してたら、指輪の魔力なんかあっという間に無くなっちまう」
「うん……」

それでも表情の晴れない彼女に、少年は話題を強引に変える事で場の空気を打ち破ろうとする。

「それにしてもしつこい連中だな。毎度毎度、無駄だって解らないのか」
「……」
「記憶を消し損なった奴を逃がしたのが不運だったかなぁ」
「……」

どうやら失敗したらしい。
少女は更に沈痛な表情を浮かべ、完全に押し黙ってしまった。
少年は慌てて彼女の擁護に回る。

「だ、大丈夫だって! 『俺達』が居れば傭兵だろうが貴族だろうが」
「サイト」

少女は少年―――――サイトの言葉を遮り、唐突に頭を垂れた。

「ごめんなさい……私が……私が、勝手な都合で貴方を喚んだから……」
「ストップ」

謝罪を続ける少女の言葉を、今度はサイトが遮る。
きょとんとする彼女に、サイトは薄く笑みを浮かべて優しく言葉を紡いだ。

「それは気にしてないって言ったろ? 元はといえば此処に攻めてきた連中が悪いんだし。それに『俺達』が居なかったら、テファ達がどうなったか解らないだろ」
「それは……そうだけど」

尚も罪悪感に苛まれる少女―――――ティファニア。
彼女が被る帽子の上へと軽く左手を置き、サイトは続ける。
その手の甲には、奇妙なルーンが刻まれていた。



236 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 17:07:09 ID:xcTopeBl
サイト&テファ支援

237 :ディセプティコン・ゼロ:2007/09/01(土) 17:07:25 ID:JvvQwMHt

「それに……その、この状況を招いたのは、間違い無く『俺達』だと思うんだよね。いや、その、やり過ぎたと言うか、暴れ過ぎたと言うか」
「……」

しどろもどろのその口調に、ティファニアは初めてくすり、と口元を綻ばせる。
それを見て安心したのか、サイトもまた表情を緩めた。



その時2人の背後から、このハルケギニアには存在しない筈の音が響く。
甲高く、力強い2.4L直列4気筒DOHCエンジンの音。
そしてクラクション。
それらの音に、サイトは子供の様に表情を輝かせ、弾んだ声でティファニアへと語り掛けた。



「それにさ! ずっと夢だったんだ! こういうスゲェ車に乗るのがさ!」



その妙に子供っぽく、しかし嘘偽り無い本心からの言葉に、ティファニアは今度こそ声を上げて笑う。
暫くの後、ドアの閉まる音が2つ響き、エンジン音は余韻を残して森の奥へと走り去った。



浮遊大陸アルビオンの一地方、サウスゴータに点在する小さな村々のひとつ、ウエストウッド。
その村の占拠を図った者達が王党派、貴族派を問わず壊滅に近い損害を受けて敗走するという事態が起こり始めてから約2ヵ月。
両陣営の注目がニューカッスルへと移った今尚、村を守る凄腕の若き傭兵と銀のゴーレムの噂は、ロサイスの街を賑わせていた。



曰く、少年は剣を、槍を、弓を、あらゆる武器を使いこなす。
曰く、ゴーレムは信じられない程の速さで動き、強力な砲と剣を持っている。
曰く、300人の傭兵も、20人のメイジも、果ては小型艦すらも、その化け物達には通用しなかった。



人々は噂を交わす。
横暴な貴族派が、そしてメイジ達が手玉に取られているという、痛快な笑い話として。
たとえ作り話であろうと、こんな愉快な話は無いと。





それが真実であったと人々が知るのは2日後、ニューカッスルでの決戦が始まってからの事であった。


238 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 17:08:16 ID:RqlSV842
サイトもキター!? って、なんか益々4番目濃厚か。
ブラックアウトのデストロンマークも胸だしな支援。

239 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 17:09:07 ID:ZHfJUd3d
おっぱいエルフのところにサイトが居るのか
うらやましいぞ支援

240 :ディセプティコン・ゼロ:2007/09/01(土) 17:11:08 ID:JvvQwMHt
投下終了。

専ブラ入れました。
前回までの投下で時間を食い過ぎてしまい、申し訳ありません。
あと避難所でアドバイスしてくださった方、ありがとうございました。



241 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 17:11:19 ID:NPW9qKjB
このサイトはきっともうテファと床を共にしている、間違いない

242 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 17:11:33 ID:xcTopeBl
おしとやかなおっぱいエルフと一緒に生活とか男子の本懐じゃないっすか!

243 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 17:14:21 ID:RqlSV842
オォゥ…ジャアズ……乙。
確かにブラックアウトなら補給無しで飛べるしなぁ……ワルド涙目だ。
そしてサイト(ガンダールヴ)&多分あちら側唯一の戦死者であるアイツ登場とか波乱の予感が。
ルーンが原作通りの所持者ならブラックアウトは間違いなくアレだよね……次回も待ってる。

244 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 17:23:30 ID:yBhmftbE
乙ォウ……ジャァァァズ
ヘタしたらブラックアウト一体にフルボッコだよねレコンキスタ

245 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 17:25:21 ID:e/x5Ksbx
ジャズの人気に嫉妬

246 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 17:27:06 ID:btaw0uvE
ジャズは本編でがっかりだったからなぁ
がんばってもらいたい

247 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 17:29:17 ID:e/x5Ksbx
・・・それはラチェットに対するあてつけですか「?

見せ場があるだけマシじゃないか。

248 :魔法少女リリカルルイズ:2007/09/01(土) 17:31:07 ID:p8CWQyX+
投下、よろしいでしょうか

249 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 17:31:47 ID:RqlSV842
>>249
支援なの。

250 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 17:34:19 ID:dO6JJF8f
>>248
スレが空いてるではないか

251 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 17:34:36 ID:R/mlG0WB
りりかるまじかる リリカルルイズ 始まりますっ

支援

252 :魔法少女リリカルルイズ:2007/09/01(土) 17:34:36 ID:p8CWQyX+
ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールの朝は早い。
というか早くなってしまった。
他の学院生徒や職員より早く起きたルイズはユーノを肩に乗せてバリアジャケットを装着。
フライアーフィンを足下に光らせ、こっそり窓から飛び立つ。
学院周辺に広がる森の開けた場所の上を2,3回周り人がいないことを確認すると着地。
「今日はここで練習するわね」
肩から飛び降りたユーノが答える。
「うん。ちょっと待ってね」
ユーノは自然にできた広場にあるルイズの背よりも大きい岩に走っていく。
岩のすぐ下から拾ってきた小石を3つ持ち上げて並べた。
「まずは魔力制御の練習だよ。ここに並べた石を魔法で1とずつ打ち落としていくんだ。たくさん魔力を使わなくてもいいからよく狙って」
「わかったわ」
ルイズはレンジングハートを構えて魔力を集中させる。
杖の先にある赤い球が光る。
「シュートっ」
魔力が弾丸となって尾を引いて飛ぶ。
小石を乗せた岩の下の方にぶつかる。
「もう一回!」
今度は遙か上の方にそれる。
どこか遠くへ飛んでいって閉まった。
「ルイズ、魔力の球は飛ぶだけじゃなくて方向を変えることができるんだ。落ち着いて、魔力を制御して」
「わ、解ってるわよそんなこと」
さらにもう一回。
右に少しそれて飛ぶ。
「左に・・・飛んで!」
魔力弾は左に急カーブ。
広場の端にある木に当たって爆発を起こす。
「このっ!!もう一回!!」
今度は下にずれたので上へ軌道修正。
高く高く飛んだ魔力弾は見えなくなってしまう。
「なんで思ったように飛ばないのよ!!」
5発目。
「この、このっ」
6発目。
「このっ、このっ、このっ」
7発目。
「このーーーーっ、このこのこのこのこのこのこのこの」
8、9、10、11、12・・・・・もはや連発になって幾つ飛ばしたか解らない。
そのたびにどこかに当たって爆発が起こる。
「何でよ、何でよ!こんなにたくさん打ってるのに!!1つくらい当たりなさいよ!!!」
さらに撃ち続ける。
「る、ルイズ落ち着いて。落ち着いて制御して」
ルイズは連射を止める。
大きく息を吐いて止める。
それから吸い込んで深呼吸。
「そうね・・・そうよね。こんなに小さいのを飛ばしているから当たらないのよね。もっと大いのを飛ばさないと」
「え?」
レイジングハートを構える。
足を広げて、重心を深くする。
「な、何する気?」
ユーノは背筋に氷を入れられたような感じがした。
虫の知らせかも知れない。
「リリカル・・・マジカル」
魔力弾が形成される。
その輝きはさっきまで連射してたものよりも遙かに大きい。
「ルイズ、今はそんなふうに出力あげるんじゃなくて小さくていいから魔力の制御を練習して!」
「うるさい!リリカル・・・マジカル!」
魔力弾の大きさはそのままに輝きが強くなる。
「そんなに強い魔力弾を作ったらコントロールが難しくなるよ!!」

253 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 17:35:33 ID:RqlSV842
慣れると100回ぐらいリフティング出来る練習か支援

254 :魔法少女リリカルルイズ:2007/09/01(土) 17:37:20 ID:p8CWQyX+
「うるさい!うるさい!リリカル・・・マジカル」
輝きはさらに強くなる。
そしてルイズの周りの風景が陽炎のように揺れる。
「ルイズ、やり過ぎだよ。魔力漏れてる!」
「いいの!これでいいの!!リリカル・・・マジカル」
魔力弾は眩しくてもう直視できない。
風が渦巻き、周りの木々を揺らす。
「わ、わ、わ、わ。ルイズ、止めて、止めて、そのままじゃ・・・・」
「リリカル・・・マジカル!!!!!」
「Overflow」

ルイズとユーノは空を見上げて地面に寝ている。
森にできていた広場は二回りくらい大きくなっていた。
さっきまで草に覆われていた地面は剥き出しになっている。
「ねえ、ユーノ」
「何?ルイズ」
空の色が少しずつ濃くなっていく。
「爆発・・・しちゃったね」
「魔力を溜めすぎたんだよ。ルイズがうまく制御できるようになった爆発せずにもっと溜めることができるよ」
「そう・・・」
小鳥の声が聞こえる。
爆発で逃げていた小鳥たちが戻ってきたのだろう。
「ねえ、ユーノ」
「何?ルイズ」
「わたし、制御の練習もっとがんばるわ」
「うん、それがいいよ」
ハンカチで顔を拭く。
顔についた煤で黒ずんでしまった。
「空・・・高いね」
「うん」
ユーノが咳を1つ。
口から黒い煙を噴いたように見えたのは気のせいだろうか。
顔を横に向けると爆発で剥き出しになった地面が見えた。
ずーっと遠くまで見ていくと爆発に耐えた草があった。
その草の葉にトンボがとまった。光の線が走るような感覚がした。。
「ユーノ!」
この感覚は間違いない。
もう、3回目になるあの感覚だ。
「うん、ジュエルシードだ」
ルイズはマントを翻して起き上がる。
ユーノも飛び起きてルイズの肩に。
「行くわよ」
フライアーフィンが足下で光る。
地面を蹴って、ルイズは空に飛び上がった。

朝靄の中を獣が歩いていた。
大きい獣だ。
というより猫だ。
平屋の建物よりはずっと大きい猫が歩いている。
ずんずんと足音を立てて歩く。
立ち止まって大あくび。
大きな猫を木の上から見ている少女がいた。
黒いマントと衣装を着た少女は手に持った黄色い宝石を着けた黒い杖を水平に持ち上げる。
「バルディッシュ。フォトンランサー。電撃」
少女は杖をバルディッシュと呼んだ。
バルディッシュは答える。
レイジングハートと同様に。
「Photon lancer.Full auto fire.」
杖の先に集まった魔力が光の槍となって撃ち出される。
光の槍を受けた大きな猫は悲鳴を上げ駆け出そうとする。

255 :魔法少女リリカルルイズ:2007/09/01(土) 17:38:27 ID:p8CWQyX+
黒い少女は杖の方向を少しだけ変える。
今度は光の槍を大きな猫の足下に。
槍をいやがって足を上げた大きな猫が地響きを上げながら倒れた。
杖を少し下げる。
「Sealing form.Set up.」
声と共にバルディッシュは音を立てて形を変える。
側面から伸びるのは4つの光の羽。
光の羽が放電を起こし、バルディッシュの戦端に光球を作る。
「捕獲」
少女は光の大きさを確かめ、それを大きな猫に撃ち出した。
光球を受けた猫は悲鳴を上げる。
光球は電撃の檻となり猫を捕らえる。
悲鳴を上げ続ける猫から浮かび上がるものがあった。
ジュエルシードだ。
「Order?」
「ロストロギア。ジュエルシード。シリアル14」
顔を少し俯かせる。
「封印」
「Yes sir.」
杖を振り上げればたちまち空には暗雲が立ちこめる。
暗雲の中には光の槍が無数に作られ、それらは全て地上に横たわる大きな猫に降り注ぐ。
「Sealing.」
それだけでは終わらない。
暗雲は見上げるほどもある猫を覆い尽くすような雷を吐き出した。
雷の光があたりを包み、そして消える。
後には弱々しい鳴き声を上げる普通の猫と、その上に浮かぶジュエルシード。
「Captured.」
バルディッシュの宣言と共にジェルシードは杖の中に消えた。

少女は水蒸気を吹き上げるバルディッシュを持つ手とは反対の手で猫をそっと持ち上げた。
「ごめんなさい」
少女の手の中で猫は小さく動く。
体についた傷をそっとなでる
指についた血がついた。
目を伏せた少女は森の中に消え要とした少女を止める声があった。
「待ちなさい!」
空から降り立ったルイズがレイジングハートを構えていた。

256 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 17:38:32 ID:RqlSV842
……まさか黄色い娘さん出現?

257 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 17:38:57 ID:R/mlG0WB
バルディッシュキター

支援

258 :魔法少女リリカルルイズ:2007/09/01(土) 17:39:46 ID:p8CWQyX+
ルイズは冷や汗を感じていた。
ついさっき見た雷の魔法。普通ではない。
威力や精緻さがすごい。
しかも
「ルイズ・・・あの魔法。ミッドチルダ式だよ」
ルイズはユーノの言葉に首を動かすだけで答える。
背を見せる黒い少女は動かない。
「あなた・・・誰?」
後ろ姿には見覚えがない。
服はバリアジャケットだから当てにはならない。
黒い少女はゆっくりと体を回した。
「フォトンランサー」
光の槍がルイズに放たれる。
「危ない、ルイズ」
人の形になったユーノがルイズの前に降り立つ。
両手を前に着きだし魔法陣のシールドを展開。
ぶつかったシールドと槍は互いに光を発する。
「きゃああっ」
突然の強い光にルイズは目を背け、腕で顔を覆う。
その間もシールドに槍が当たる音は続いていた。
「く・・・・」
槍の音が終わる。
同時に目を焼く光もなくなる。
黒い少女も消えていた。
「ユーノ、さっきのって・・・」
「うん。魔導師だ。それに、ジュエルシードを集めてた」
ルイズはレイジングハートを強く握った。
指の関節が白くなる。
「あの娘の魔法・・・すごかった」
「ルイズも練習すればできるようになるよ。ルイズは才能があると思うから」
「ほんと?」
「うん」
ルイズは自分の顔が笑ってしま行くのに気づいた。
ユーノが振り向く。
あわてて口を押さえて、両端が上がっている口を隠した。
「じゃあ、もう少し練習しましょう」
「あ、ルイズ。もうみんな起きる時間だよ」
「あっ!」
この練習はみんなに知られたくなかった
「ユーノ。帰るわよ」
ユーノはフェレットに姿を変える。
ルイズはユーノを肩に乗せて学校に向けて飛んだ。

****************************************

今回はここまでです。

259 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 17:42:02 ID:RqlSV842
リリカルマジカルテクニカル乙。
バルディッシュが出てきたが……さて主は誰なんだ?
髪について全く触れられていないからもしかしてタバサじゃないかと思ってる俺が居るんだが……。
ルイズは魔力制御苦手っぽいから広域型な気がしつつ次回も待ってる。

260 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 17:42:27 ID:dO6JJF8f
おちかれ

261 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 17:48:48 ID:R/mlG0WB
乙〜
やっぱルイズはこうでないとなシーンから一転しての初敗北。
対抗意識燃やしてガンバルルイズに期待なのです。

でもその前にガンダールヴなユーノの活躍シーンが出てくる事においらの期待はぁ・・・

262 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 17:53:23 ID:p0yIzF9r
今、TODのリリス召喚で小ネタを書いてるんだけど需要あるかな?
初めてなもんで、えらくヘタクソなものになりそうだorz

263 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 17:54:19 ID:RqlSV842
需要とかは問題じゃないんだ……自分が両方の作品が好きで書きたいからこそ書くんだよ!

264 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 17:55:33 ID:4062UToH
>>前スレ961
まさか円環少女から、しかもグレン・アザレイが召喚とは思わなかったw
期待してるぜー

265 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 17:57:41 ID:/oxN49qh
初めては理由にならん。出して恥ずかしくないと思うなら好きに投下しる。

266 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 17:57:41 ID:9bTNin9F
あのさ、ショット・ウェポン召喚したら
オーラ力ではなく、魔力を動力源とした
ヒトガタを作ってくれたりするのかな。

シエスタの曽祖父が座間さんで、
羽衣が飛行形態のビルバインな方向で。

267 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 18:02:38 ID:yTJrsM7i
>>266
文明レベルからしたらバイストン・ウェルよりハルケギニアは遥かにマシだしねえ。
魔力を動力源と出来る&装甲等の素材に向く物が有れば作っちゃいそうな気はする。

ダンバインとかはでけぇ甲虫だか動物だかの皮やらを使ってるんだったっけ。

268 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 18:03:20 ID:Sz8ehL7d
>>262
自信無かったら避難所池

269 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 18:05:16 ID:RqlSV842
>>267
装甲は強獣とかいう生物の外殻とか使ってるんだったかな。

270 :262:2007/09/01(土) 18:14:58 ID:p0yIzF9r
了解
もし書きあがって、出せるようなものだったら避難所に投下します

271 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 18:15:39 ID:vDYCOUGR
ダンバインの装甲なんてあれだぜ
上半身ダンバインな鳥の外殻を使ってる

272 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 18:17:41 ID:VSRmLZ5r
>>267
ルイズがじゃなくて、ジョゼフがショット・ウエポン召喚というのは考えた事がある
ショットがミョズニトニルンのルーン効果を得て、さらに一国の王の後ろ盾があれば
異世界でもオーラバトラー量産など容易いだろう
で最終的にはエルフ達に地球へ追い出されるんだw

273 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 18:26:03 ID:yTJrsM7i
>>269>>271
そうそう、そんな感じのそんな感じの。

>>272
見てみたいけど、巧い事やらないとルイズ達の影が薄くなりすぎる…w

274 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 18:36:31 ID:rt2ZPF4g
>>269

 それどころか、動力炉なんかも強獣の体を利用していたはず。
 オーラバトラー戦記だと、あまりに都合がいいんでなにかあるんじゃ……とか考えていたな、たしか。

>>237


 サ、サイトがッ、サイトが古き良き冒険小説の主人公化しとるっ。
 こっ、これは新しいッ!

275 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 18:47:20 ID:VSRmLZ5r
>>273
ぶっちゃけダンバイン世界のキャラを召喚するより、バイストンウェルにルイズ達を呼び込んだ方が活躍させやすいかも
考えれば考えるほど巨大兵器召喚というのはかなりハードルが高い
それ考えるとディセプティコン・ゼロの作者さんは凄いと思うよ

276 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 18:56:27 ID:8InVaFeu
>>274
動力炉はオーラコンバーターだろう
あれは別に強獣じゃなかった気が

筋肉とかをモーターとか諸々の変わりに駆動系として使って四肢を動かしてた気がする

277 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 18:56:28 ID:CPUuKGJM
投下しますー。

278 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 18:56:46 ID:ACpsD1+c
ニンジャキャラがいないんで何かいいのは居ないかと考えてみた
エルフのマスターニンジャ、ホークウインド卿という電波を受信した

279 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 18:57:29 ID:RZ/DmPCJ
忍たまがいるじゃないか。

280 :出来損ないの魔術師と改造人間:2007/09/01(土) 18:58:29 ID:CPUuKGJM
タイトルが浮かばなかったので、適当に。小説版仮面ライダーの続きです。

 ルイズの使い魔としての生活は、ハヤトにとってある種客観的な立場で芝居でも見ているかの様な感覚を抱かせる物だった。
 生前、既に現実味の無い出来事を経験していた訳だが、現状はそれとはまた更に輪をかけた異質さである、別世界での出来事である。主観がどうしても一歩引いた位置にあったのだ。
 そんなハヤトのこの世界での在り方は、使い魔としての体面を保ちながら、この幻想に満ちた世界を堪能しようと言う考えの上に成り立っていた。

「何かあるとすぐに散歩に誘うわね、あんた」
「色々と見ておきたいんだよ。何せ、故郷じゃ見られなかった風景なんでね」
「ふうん。あんたの故郷って、トンだド田舎だったのね」
「否定はしないさ」

 事ある毎に平民を召喚したゼロのルイズ、いつまでたっても魔法が成功しないゼロのルイズなどと馬鹿にされる主人は、のらりくらりとした上、あっけらかんとした態度のハヤトに対して怒りを露にする事もあったが、いつも彼に上手い事なだめすかされている。
 当のハヤトからすれば、まるで歳の離れた妹を相手にする様なものだった。

「あんた、使い魔ならもうちょっとご主人様に対して、心遣いとかあるでしょう!?」
「ほう。おまえさんはどういう心遣いをされたいんだ? 安っぽい慰めで満足するならいつだってしてやるが、おまえさんのプライドはそこまで低くないだろうよ」
「……な、そ、そそそそ、そんなの当たり前じゃない! いい? 今はあんたの心構えの問題を言ってるの! わたしは!」
「使い魔としては駄目だって事か? 今の俺は」
「風格も何もあったもんじゃないわよ! いくら平民だからって、わたしが恥ずかしく無いくらいにでんと構えてられないの?」
「風格よりゃ親しみやすさだと思うがね。お、そうだ。折角だから気分転換といかないか?」
「はぁ?」

 とある晩の事である。先の様な会話をしていたハヤトは、ルイズを連れて、サイクロンを収納した馬小屋へと向かった。

281 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 18:58:51 ID:RqlSV842
支援

282 :出来損ないの魔術師と改造人間:2007/09/01(土) 18:59:46 ID:CPUuKGJM
 実際のところ、心構えだの何だのは建前で、自身の使い魔が悪い意味で特別だと言う事に負い目を持っているのだ。短い日々の中でそれを学習したハヤトは、ならば、その使い魔が良い意味で特別なのだと理解させてやろうと思ったのだった。
 馬小屋に入ると、そこにはひっそりと佇むサイクロンと、それを念入りに検分するコルベールの姿があった。

「おお、ハヤト君。すまないね。いつも通り見せてもらってるよ」
「構わないよ。あんたに興味があるならいつだってね」
「やぁ、それにしても、人知を超えた技術力と言うか、言葉もないよ。これを前にしたら」

 うっとりとしながらサイクロンを調べるコルベールの姿に、ルイズは眉を潜めた。
 いつの間にハヤトはコルベールと交流を深めていたのだろうか? 不思議に思うルイズであったが、普段から色んな人々と話す彼の姿を考えると、納得がいかなくもなかった。
 特に厨房にいる人員や、メイド達と仲が良い様だ。気さくな彼の人柄が大いに受け入れられたのだろう。

「おっと、言った手前で悪いけどコルベールさん。これからこいつを走らせたいんで、いいかな?」
「おや、そう言えば私はこれを動かしている所をついぞ見たことがなかったな。すまないがハヤト君。ついでなんで、それに立ち会わせてもらっても構わないか?」

 目を輝かせて言うコルベール相手に、鷹揚に首を縦に振ると、ハヤトはサイクロンのハンドルを手にし、車体を外へと押し出した。
 おずおずとそれに着いて行くルイズに対し、まるでスキップでもしかねないコルベールの歩み。
 一体何をするって言うのかしら。ルイズは怪訝そうな表情を浮かべる。

「こいつを被りな」

 外に出た後、サイクロンに跨ったハヤトは、とあるヘルメットを出してルイズに手渡した。ヘルメットとは言っても、衛士の一人から借りた無骨な兜である。
 あからさまに嫌そうな顔をしたルイズであったが、ハヤトから「被らないと危険だしな」と言われると、しぶしぶと承諾してそれを被った。

「あ、汗臭い……」
「洗ったつもりなんだが……まぁ、そりゃ仕方ないな」
「それよりも早くハヤト君。走らせて見てくれたまえ」
「はいはい。そう焦りなさんなって」

 ハヤトはコルベールに急かされ、思わずその顔に苦笑いを浮かべた。
 一人では後部座席に座れぬルイズを、そっと抱き上げて座席に下ろすハヤト。
 抱き上げられた瞬間、顔を真っ赤にして抵抗しようとしたルイズだが、予想以上の力を篭められた彼の手に阻まれ、結局は身動きが取れなかった。
 そう長く運転していなかった訳ではないのだが、随分とハンドルの感触が懐かしく感じる。こんな風な乗り方を想像もしていなかった。戦う為に用いるバイクを、一人の女の子を喜ばせる為に乗るなどと。
 これの凄さを知ったら、ルイズとて目を丸くするだろう。そう考えてハヤトは苦笑いをニヤニヤ笑いへと転じさせた。
 唐突に肩を震わせ、くつくつと押し殺した笑い声を漏らす彼の後姿に、不審なものを感じたルイズは、思わずこう尋ねた。

「な、何か企んでるんじゃないでしょうね……」
「別にー。っと、しっかり俺の腰につかまってろよ」
「…………」

 ハヤトに促されるがままに、ルイズはそっと彼の腰に両手を回してつかんだ。これから始まるであろう未知の体験に、彼女の胸が高鳴る。

283 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 19:00:53 ID:ee5oGuZX
しえ☆すた

284 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 19:01:47 ID:RqlSV842
支援

285 :出来損ないの魔術師と改造人間:2007/09/01(土) 19:04:30 ID:CPUuKGJM
 サイクロンは偽装したままである為、エンジンに火を入れる為にはキックを使わなければならない。いっその事今この場でサイクロンとしての姿を露にしても良かったのだが、お楽しみは後に取っておくべきだ。そう思い、素直にハヤトはキックによってエンジンをかけた。
 重低音を響かせて、エンジンの震えが車体に伝わる。マフラーからは擬似の廃棄煙が勢い良く吐き出された。
 コルベールはハヤトの一挙手一投足と、バイクの様子の変化におおっ、と目を見開かせた。
 どっどっどっ、と揺れる座席に、多少の不安が募るルイズ。エンジンが放つ力強さを、その身体で感じ取ったのだ。
 密着したルイズ身体から伝わる震えに、ハヤトはニヤニヤ笑いを深くする。

「さぁて、行くぜ」

 声を上げ、ギアを入れてスロットルを絞り込む。最初は緩やかな加速をしたサイクロンだったが、それも束の間の事。

「え、何!? ちょ、きゃあああああ!!」
「素晴らしい! なんて速度だ! 馬の比ではない!」

 瞬間、爆発的な速度でもって加速したサイクロンは、時速に換算しておよそ二百を越えるスピードを生み出していた。無論、これ以上の加速はルイズが耐えられぬであろうゆえ、自重するハヤトである。
 ひとしきり悲鳴を上げたルイズだったが、それもすぐに止み、縦横無尽に学園の中庭を走り回るバイクに乗りながら、思わずその頬を緩ませた。
 すごい。すごいすごいすごい。まるで空を飛んでいるようだ。馬に乗る感覚とはまるで別物だ。流れていく緑、高速で流れる横目の風景。そしてこの乗り心地。この使い魔はこんな素晴らしい物を出し惜しみしていたのか。これに関しては多少むっとせざるを得ないルイズである。
 だが、それを帳消しにするほど、サイクロンがもたらした興奮はルイズにとっては甘美なものだった。
 きゃあきゃあと嬌声を上げ、ルイズは周りの風の音に負けぬよう、大音声で言った。

「もっとスピードは出ないの!?」
「まだ上げろってか!? ……よぉし、それなら覚悟しとけよぉ!」

 そう返し、ハヤトはハンドルの下の小さなスイッチに手をかけた。
 すると、瞬く間に車体が白いカウルに覆われ、変形したではないか。ルイズは驚きに目を剥き、遠間からそれを眺めていたコルベールは興奮のあまり息を荒げんばかりであった。
 カウルから流れる風は、ハヤトの腰元に集まる様になっている。腰に手を回すルイズが少しばかり心配であったが、これ以上の速度を出そうと思えば、変形させざるを得ないのだ。
 短時間ならば問題ないか。そう思い、ハヤトはスロットルを絞り込んだ。
 さらに百キロ。スピードの乗ったサイクロンの姿は、さながら白い砲弾であった。
 それに乗るルイズはその加速の中、嫌な事、煩わしい事全てが頭の中、胸の奥から吐き出される様に感じた。身体をハヤトの背中に預け、その目を閉じる。
 そうだ、いつかこれを操らせてもらおう。そんな考えが、ルイズの脳裏を過ぎっていた。

286 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 19:04:47 ID:dO6JJF8f
支援

287 :出来損ないの魔術師と改造人間:2007/09/01(土) 19:05:34 ID:CPUuKGJM
短いですが、これにて終了。
あじゃじゃしたー。

288 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 19:07:41 ID:RqlSV842
あじゅじゅしたー。
300キロに耐えられるルイズすげー、と思ったのは秘密だ。
そして最後の一行でルイズの仮面ライダーフラグが立った気がするのは俺だけか?

289 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 19:08:37 ID:oAHjb6z2
のちの走り屋ルイズである、みたいなことになりそうだぜ

290 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 19:13:42 ID:QQNUj9mS
ルイズ……、スピードに魅入られてしまって……。

291 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 19:13:57 ID:dO6JJF8f
イーGJ

292 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 19:22:12 ID:xVfTaJIy
>>290
冷え切ったこの学院で、熱いのは俺たちのドライビング……

293 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 19:22:19 ID:B9lHE1nJ
>>290

ラディカル・グッドスピードに覚醒する伏線だな!!

294 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 19:22:23 ID:qXs5uvLn
こういうささやかな楽しみってのも乙な物だなGJ

295 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 19:28:47 ID:3H0c0ywd
GJ
なんというグリフォンよりはやーい
サイクロンって普通にガソリンだっけ?

296 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 19:29:32 ID:YX+Lpp0j
ルイズ 「(ワルドの)グリフォンよりはやーい」

297 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 19:30:04 ID:TPpXiezI
漫画版だと確か本郷が作ったんだったような
小説版は分からんけど

298 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 19:30:49 ID:zJirv4Ha
原子力エンジンだったような

299 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 19:30:57 ID:2OLdqf3A
さっきから感想にバハムートラグーンとレーシングラグーンが混ざってるw

300 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 19:31:14 ID:CPUuKGJM
>>295
小説版だと、核電池駆動ですな。

301 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 19:33:58 ID:hsOnp0Qq
GJ
しかしこの話を読むと技術が進歩したのが分かるな、今の市販のバイクで300キロ出るように
なってるからな〜この当時300キロとか夢だったんだろうが、なんか人間ってすごいな。

302 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 19:41:15 ID:3H0c0ywd
遠くに行きたい速く走りたい空を飛びたい海を潜りたい宇宙に行きたい
人類は叶えて来たからな
この先SFみたいな世界になってくれたらいいな


303 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 19:41:29 ID:TPpXiezI
>>301
そのうちライドロンが市販される日も近いかもな

304 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 19:42:16 ID:Eyi2SlUp
これはよい走り屋。GJ!
では、5分後に松下も参ります。じじいと水木擬音注意。

305 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 19:44:50 ID:WMYogI07
がーっ支援

306 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 19:48:26 ID:3H0c0ywd
そろそろ来るかな支援

307 :『使い魔くん千年王国』 第十六章 『東方』の博士 1/5:2007/09/01(土) 19:48:32 ID:Eyi2SlUp
オールド・オスマンは真剣な面持ちで、コルベールにも学院長室から退出させた。
そして松下に『古い友人』について、また『占い杖』の出所について語り始めた…。

「少々長話になる。あれは、もう100年以上も昔の話になるかのう…… 。
 部下たちを率いてある森を調査していたわしは、いつの間にか深い森の奥へと、
 まるで何かに誘われるように迷い込んでいった。そこで『悪魔』と名乗る怪物と遭遇したのじゃ…」


そやつは大柄な人間の体にフクロウの頭と翼を備え、黒い大きな狼に跨っていた。
そして燃え盛る長剣を振り回しながら、狂ったような哄笑を挙げて襲い掛かってきた。
すると奴の笑い声を聞いた部下たちは、いきなり同士討ちを始めよった。たちまち全滅じゃ。
わしも奴の剣技と魔法に圧倒され、命を落とすところじゃった……。

そこを救ってくれたのは件の友人じゃ。
彼はすでに相当年老いておった。じゃが彼が『笛』を吹き出すと『悪魔』は苦しみ始め、
彼の取り出した『真鍮の壷』に吸い込まれてしまった。

「この悪魔は、『不和の侯爵』アンドラス。人々の間に悪意と殺意の種を播き、
 それを煽り立てて楽しみとする。争いや流血沙汰が無上の喜びという困った奴じゃ。
 危ないところでしたな、ご老人」

彼は『ヨハン・ファウスト』と名乗った。わしがメイジだと知ると、
ミスタ・マツシタと同じく『東方』の悪魔使いだと告げた…。


308 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 19:50:35 ID:/5fgDuHc
しえん

309 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 19:51:03 ID:5aqqr6ZB
願い叶えさせるだけ叶えさせて魂未払い魔術師支援

310 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 19:51:27 ID:3H0c0ywd
支援
今日買った漫画のおかげでファウストって聞くと悪の華が読みたくなる

311 :『使い魔くん千年王国』 第十六章 『東方』の博士 2/5:2007/09/01(土) 19:52:26 ID:Eyi2SlUp
彼…『ヨハン・ファウスト』は、こう語った。
「私は昔、強大な『悪魔』を召喚するのに成功し、その力で栄華を極めました。
 じゃが、最期に悪魔は私の全てを奪い去ったのです。
 私は死人も同然となり、社会から追放され、『悪魔』への復讐の念というよりは『神』への懺悔、
 そして悪魔のせいで腐ってしまった世界の『改革』への執念に凝り固まりました。
 …そして、ある予言を知るに至ったのです」

わしらは友人となり、互いに知識を交換し合った。彼は実に博識じゃった。
「…ああ、人生は儚い。何百年も生きていると足も腰も言うことをきかず、
 全ての喜びから見放されてしまうのです。
 ここまで意志の力で生きてきましたのじゃ。しかしわしはもう疲れ切っている」
「あなたをそうまで生きながらえさせる、気力とはいったいなんです」
「人類のために私の『秘伝』をある人に教えようと待っていたのですよ。
 それはそれは全く長い年月でした」

「『秘伝』とは?」
「わしが前半生を費やした、『悪魔を召喚する術』です。
 これを意のままに操る者は、世界を手に入れたも同然ですが、悪い方、
 つまり私のように、単なる『私利私欲』に使われると世界は破滅です」
「ふうむ」
「いつも馬鹿を見るのは善良な貧乏人です。このままではいつまでも国々は争い、
 金持ちばかりが幸福に暮らし、貧乏人は惨めな一生を送らなければならない」
「………」
「今ここに、頭脳のずば抜けた一人の人が現れて、強大な力で『地上の天国』、
 人類が平等に幸福を味わえる『理想郷』を実現するとすればどうでしょう。
 その人こそ、人類が長年待ちに待った『東方の神童』なのです」


312 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 19:52:30 ID:AdvN0baw
エロエロエッサイムでもおかしくないのが
水木先生クオリティ支援 ふはっ

313 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 19:54:11 ID:kEy0dFQL
千年支援

314 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 19:54:30 ID:/5fgDuHc
支援

315 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 19:55:08 ID:3H0c0ywd
支援
悪魔くんちょっと探してみたが見当たらないね
デカイ本屋か古本屋当たらなきゃだめか

316 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 19:55:28 ID:TPpXiezI
バランガバランガ支援

317 :『使い魔くん千年王国』 第十六章 『東方』の博士 3/5:2007/09/01(土) 19:55:54 ID:Eyi2SlUp
彼は熱に浮かされたような口調で続けた…。
「『現世は夢になり、夢は現世になる』! それを成し遂げるのが『メシア(救世主)』です!
 さまざまな予言にはそう記されています。私は千年かかっても待ち続けますよ」

「あの、さっき『悪魔』を封じた『笛と壷』は何なのでしょう」
「ああ、これは偉大なる『ソロモンの笛』と『ソロモンの壷』です。
 3000年も前に、悪魔どもを使役して栄華を極めた、『東方』のソロモン王の秘宝ですよ。
 この笛の音には悪魔は逆らえず、壷には多くの悪魔を封印できます」
「ソロモン王の秘宝……」
「だが、悪魔の入った壷は危ないし、この『ソロモンの笛』は差し上げられない。
 これは『東方の神童』が持つべきものなのです」

秘宝を欲しがったわけではないが、彼はそういうと背中にさしていた『杖』を一本くれた。
「これは、昔遺跡を調べた時手に入れた『占い杖』という物です。
 たいした物でもないが、もしあなたの近くに『東方の神童』が現れたら渡して下さい。
 彼の『道しるべ』になることでしょう」
「いや、そんな」
「ハハハハ、私が持っていても墓場に持ってゆくようなものですよ。
 おや、話しているうちに森を抜けましたな。名残惜しいがここらで別れるとしましょう。
 ひと雨きそうですなア。では……」

「……以上が、『古い友人』と『占い杖』の話じゃ。
 その後あの森を調べたが、彼と再会することは叶わなんだ。
 よもや本当に『東方の神童』とやらが現れるとは、正直思っておらんかったが…」
オールド・オスマンはコップの水を飲み、松下の反応を見る。
「…その『ヨハン・ファウスト博士』は、ぼくの師匠ともいうべき人物です。
 博士の夢はぼくの夢でもあり、全ての人間の夢でもある」
「ほほう」
「ぼくは彼の死後、この地に召喚された。
 運命がこの『占い杖』と引き合わせてくれたのでしょう…」


318 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 19:56:04 ID:/5fgDuHc
支援

319 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 19:57:21 ID:ZHfJUd3d
ファウストって聞くと[世しか思い出せないんだ支援

320 :『使い魔くん千年王国』 第十六章 『東方』の博士 4/5:2007/09/01(土) 19:58:11 ID:Eyi2SlUp
オスマンは満足げにうなずくと、松下に告げる。
「もう一つ、きみの『右手』に刻まれたルーンは『ヴィンダールヴ』のルーンという。
 使い魔でも幻獣でも、あらゆる獣を自在に操る力がある。
 なぜそれがきみに刻まれたかについては、こちらで調査中じゃ」
「なるほど。まあ便利な力だから、せいぜい利用させてもらいますよ」

「さあ、話はここまでじゃ。今宵は『フリッグの舞踏会』という晩餐会。
 『東方』出身のきみに爵位は挙げられなかったが、きみも立派なフーケ捕獲の功労者じゃ。
 存分に楽しむがよろしかろう。……それと、『布教活動』は学院内では自重してもらえんかのう。
 王宮や異端審問官に目をつけられては、揉み消せない大事になりかねん」
「わかりました。あなたもセクシャル・ハラスメントを自重して下さい、オールド・オスマン」
オスマンは微苦笑する。後任の有能な美人秘書も探さなくてはなるまい。
もちろんセクハラオッケーの…。


その晩。
『アルヴィーズの食堂』の上の階は、大きなホールになっており、
『フリッグの舞踏会』はそこで行われていた。
ここぞとばかり着飾った生徒や教師が、豪華な料理が盛られたテーブルの周りで歓談している。
貴族の晩餐会に相応しい、とても華やかな会場だ。

松下はこの場にそぐうよう多少の『おめかし』をされたが、
『占い杖』を抱えて、テラスで双月を眺めながら物思いに耽っている。
(ファウスト博士も、この異世界『ハルケギニア』を訪れたことがあったのか…
 まるでキリストの先払いをした『洗礼者ヨハネ』、メシアの先払いをする『エリヤ』だな)

「お疲れですか? 『我らのメシア』」
シエスタが声をかけた。だが彼女は歓談し舞踏する『貴族』ではなく、
その舞台と食卓をセットする『平民』、使用人にすぎない。
「今日は厨房の皆も頑張っていますから、ゆっくり楽しんでいって下さいませ」
そう言ってシエスタは微笑み、ワイングラスと小皿を渡してテーブルに戻っていった。


321 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 20:01:14 ID:/5fgDuHc
「ファウスト」は高校のころに読んだことがある……はず。
内容をすっかり忘れてる。支援

322 :『使い魔くん千年王国』 第十六章 『東方』の博士 5/5:2007/09/01(土) 20:01:54 ID:Eyi2SlUp
華麗なドレスに身を包んだキュルケが、いつもの如くたくさんの男に囲まれて談笑している。
少々猥談が多いが、青年貴族の宴席はそんなものだ。
タバサは黒いパーティードレスを着ているが、歓談にも参加せず、
一心不乱にテーブルの上の大量の料理と格闘している。

(がーーーっ ガツガツガツガツ むしゃむしゃ もぐもぐ モリモリ グビグビ)
すごい勢いで『水木的擬音』がする。あの体にどれだけでかい胃袋が入っているのか。
スタイルはちっとも変わらないのが不思議だ。

ギーシュはナンパに励んでモンモランシーに足を踏みにじられ、
ケティとかいう1年の娘にビビビビビンとビンタを食らっていた。
各々がパーティを満喫する中、音楽が鳴り響き、ようやく主役の最後の一人が入場する。
「ヴァリエール公爵が息女、
ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール嬢の、おな〜〜り〜〜!」

呼び出しの衛士が到着を告げる。
『馬子にも衣装』というのか、桃色の髪をポニーテールにし、
ドレスと宝飾品に身を包んだルイズは、黙っていればなかなか魅力的だ。
我も我もと貴族たちがダンスの相手を申し込むが、ルイズは真っ直ぐテラスに向かってきた。
「こらマツシタ! ぼさっとしてないで、貴族のみなさんに挨拶でもなさい」
「挨拶など、もう必要なかろう。ぼくが挨拶したら、『信者』以外はみんな逃げて行ったぞ」
「だから、もう少しソフトに人と付き合いなさいよ…ほら、ダンスが始まるわ。
 あんたはタバサとでも踊ってあげたら?」

タバサは、ダンスなど目もくれずに料理を貪り食っている。
「彼女は料理たちと踊っているようだ。ぼくはダンスなど知らない。きみこそ、お相手を見つけたまえ」
「じゃ、じゃあ、このルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールが
 お誘いしてもよろしいかしら? 『ミスタ・マツシタ』」

松下はすごく変な顔をしたが、せっかくのお誘いなので『御主人様』のお相手を務めた。
跳ね回る『占い杖』が途中でダンスに加わったので、会場は一時騒然としたという。

(つづく)


323 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 20:01:59 ID:TPpXiezI
ドクター・メフィストの師匠がドクトル・ファウスタスだったけな支援

324 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 20:02:06 ID:MMfV5CQa
見えない学校支援

325 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 20:02:38 ID:3H0c0ywd
欠片もセクハラやめる気の無いオスマン自重
支援

326 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 20:04:08 ID:WMYogI07
本当にがーっが来るとはww 乙〜
悪魔くん千年王国って十年位前に全一巻で復刻されてたよね。
当時、デート中に彼女ほったらかして三時間かけて立ち読みしたなぁ……
何かに取り憑かれてたとしか思えない。今となっては意味不明な思い出だよww

327 :『使い魔くん千年王国』:2007/09/01(土) 20:05:11 ID:Eyi2SlUp
投下終了。ふーーっ、やっとここまでか。
今月は中旬から忙しくなるので、あんまり来れそうにないが、
アルビオン編ぐらいまで行けたらいいな。
プロットはアニメ版第一期のラストまで立ててあるけど、書けるかのう。

(TURN ME LOOSE,I'M Dr.FEELGOOD!)

328 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 20:07:57 ID:3WLetnwI
>>272
オーラバトラー開発者の一人なのに全く話題に上らないゼット・ライトは可哀想だなぁと少し思った。
OVAでもショットと同罪のはずなのに、何故か亡霊化してないようだったし。

329 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 20:47:07 ID:5v0nJviO
そういえば、まだ本物のエルフって召喚されてない?

330 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 20:48:31 ID:mxbGDGBF
>>329
エルフを狩る者たちのセシリアが来てる。

331 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 20:57:39 ID:1cE93QVD
流浪の天才落語家、左方天詳召喚。

332 :宵闇の使い魔:2007/09/01(土) 20:58:21 ID:yk+ZVbyY
進路クリアーと思われるので、九時より投下します。

333 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 20:58:59 ID:vDYCOUGR
>>310
悪の華のファウスト先生か
教師やってるし、合うのかもな
でも、江戸時代版だとあれだしなぁ

そんな事言ってたら、ルイズがうさんくさい人、召喚してアバドンシリーズのアイテム渡されるネタが思い浮かんだ

334 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 21:00:53 ID:4xh9tYyy
>>332
支援だぜ!

335 :宵闇の使い魔:2007/09/01(土) 21:00:53 ID:yk+ZVbyY
"王子様"から手紙を受け取り、さっさととんずらかと思えば――
まただ。また雲行きが怪しい。
髭野郎め、此処にきて本性を出してきたか?
しゃあない、働くしかねえ―――俺も律儀になったもんだ。


宵闇の使い魔
第拾参話:悲嘆のルイズ


「これが姫から頂いた手紙だ。このとおり、確かに返却したぞ」

ウェールズはそう言ってルイズに手紙を手渡した。
その手紙は何度も、何度も読み返されたのだろう。ボロボロになっている。
見事な装飾が施された鍵付きの小箱に大切にしまわれていた事からも、
ウェールズがその手紙をどれだけ大切にしていたかが伝わってくる。

「確かに、お預かりいたします―――」

ルイズはその中に書かれているであろう内容を想像しては、悲しげに目を伏せて受け取った。


空賊の頭がウェールズであると判明した後、アルビオン王立空軍最後の艦艇である《イーグル号》は、
雲中を潜行して浮遊大陸の下部から秘密の港へとたどり着いた。
虎蔵達が乗ってきたフネ《マリー・ガラント号》の積荷である硫黄を見ては、
栄光ある敗戦を行えると喜ぶアルビオン軍人達。
ルイズは彼らに複雑な視線を向けながらも、ウェールズの居室へと案内されたのだった。


「明日の朝、非戦闘員を乗せて《イーグル号》が出る。君達はそれに乗って、トリステインへと帰りたまえ」
「あの、殿下―――先ほど、栄光ある敗北とおっしゃっていましたが、王軍に勝ち目は無いのでしょうか」

手紙が入っていた小箱を机の中へと戻しながら言うウェールズに、ルイズが躊躇うように声を掛ける。
ウェールズは彼女へと視線を向けると、至極あっさりと「無いよ」と答えた。

「我が軍は三百。敵軍は五万。万に一つも勝ち目は無く、我らに出来るのは、勇敢な死に様を奴らに見せることだけだ」

―――そりゃ、絶望的だな―――
虎蔵は右手を口元に持っていき、流石にルイズに葉巻を奪われた事を思い出した。
手持ち無沙汰にぷらぷらと右手を揺らす。
負け戦などというレベルではない。
まともに戦えばただの虐殺だろう。
そして彼らはゲリラ戦などという手は取らないのだ。
貴族は矜持を食べて生きている。

「その中には、殿下の討ち死になさる様も―――含まれるのですね」
「当然だ。私は真っ先に死ぬつもりだよ」

ウェールズの言葉を聞くと、ルイズは深々と頭をたれて、ウェールズに一礼してから口を開いた。

「殿下、失礼をお許しください。恐れながら、申し上げたいことがございます」
「なんなりと、申してみよ」
「この、ただいまお預かりした手紙の内容、これは―――」

336 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 21:03:02 ID:TRw3xap4
央基五黄!
一白太陰 九紫に太陽!
乾坤九星八卦良し!!!
落ちよ怒槌 神鳴る支援!

337 :宵闇の使い魔:2007/09/01(土) 21:03:04 ID:yk+ZVbyY
ルイズの言わんとしていることは、虎蔵にも理解できた。
政略結婚の障害になりえるということや姫様からの手紙を読んだ時のウェールズの表情、
そして何より、手紙が入れられていた小箱の内蓋の――アンリエッタの肖像。
虎蔵も木石漢ではない。
ただ、それを口にしようとは思わないが。

ルイズは悲しげな表情でそれらを指摘する。
年若い彼女には、彼らはただただ悲劇の主人公に写っているのだろう。

「やはり、姫様と、ウェールズ皇太子殿下は―――」
「恋仲であった、と言いたいのかな?」
「そう想像いたしました。そして、この手紙の内容も―――」

ルイズはウェールズから受け取った手紙に視線を落とす。
ウェールズはそれを見ると、優しげに、しかし何処か困ったように笑った。

「恋文だよ。きみの想像通りだ。この恋文がゲルマニアの皇帝に渡っては、不味いことになる。
 なにせ、彼女は始祖ブリミルの名において、永久の愛を誓っているのだからね。
 そして、その結果トリステインが辿るであろう運命は―――言うまでも無いだろう」

ルイズは深く頷いた。
始祖に誓う愛は、婚姻の際の誓いである。
ということは、この手紙が白日の下に晒されたならば、アンリエッタは重婚の罪を犯すことになる。

「―――とにかく、姫様は、殿下と恋仲であらせられたのですね?」
「昔の話だよ―――そう、昔の話だ」

ウェールズは静かに、諦観を含んだ笑みを浮かべる。
しかし、ルイズは熱っぽい口調でウェールズに詰め寄る。

「殿下、亡命なされませ!トリステインへ亡命なされませ!」

ワルドがすっと歩み出て彼女の方に手を置く。
だが彼女は納まらずに、更にウェールズに詰め寄る。
だが、ウェールズは静かに笑って首を振った。

「それは出来んよ。彼女もそれは望んではいない」
「しかしッ!」
「ラ・ヴァリエール嬢。君は優しい子だな―――」

ウェールズは笑みを湛えたままルイズに近寄ると、そっと彼女の頭を撫でる。

「だが私は王族だ。王族として、最後まで守らねばならないものがある」
「―――名誉、ですか?」
「それもある。だが、私だけの物ではない。
 敗戦の決まった国に残り、命を掛けてくれる全ての将兵のだ。
 それに、我々の敵である貴族派の連中――《レコン・キスタ》は、ハルケギニアを統一しようとしている。
 《聖地》を取り戻すという、理想を掲げてな」

仄かに匂う宗教臭に、虎蔵は肩を竦める。
もっとも、恐らくは出汁にしている程度なのだろうが。
良くあることだ。


338 :宵闇の使い魔:2007/09/01(土) 21:04:17 ID:yk+ZVbyY
「理想を掲げるのは良い。
 しかし、あやつらはそのために流される民草の血の事など、荒れる国土の事など考えてはいない。
 我々は此処で散る運命であろうが、せめて勇気と名誉の片鱗は見せ付けねばならぬ。
 ハルケギニアの王家は弱敵ではないと示し、残る他の王家に望みを託さねばならぬ。
 そしてその為には、私一人が個人の幸福の為に投げ出し、逃げ出す訳には行かない。
 それは彼女も分かっている筈だ。この任務を君に託した時の彼女を思い出してごらん―――」

ゆっくりと諭すウェールズに、ルイズはもはや何も言えずに俯くしかない。

「そろそろ、パーティの時間だ。君達は、我らが王国が迎える最後の客だ。是非とも出席してくれたまえ」

彼はルイズの頭からそっと手を離して、そう言った。
ルイズは小さく頷くと、か細い声で礼を告げて足早に出て行く。

「殿下に話がある。先に行っててくれたまえ」

虎蔵が追いかけんのか?といった視線をワルドに向けるのだが、彼はそう言って部屋に留まる。
虎蔵は一瞬だけ鋭い視線を向けるが、一言「あいよ」と告げて部屋を出て行くのだった。



パーティーは城のホールで行われた。
簡易の王座に年老いたジェームズ一世が腰掛けて集まった貴族や臣下を目を細めて見守るなか、
彼らは最後のパーティを存分に楽しんでいる。
しかし、ルイズはこの場の空気に耐え切れなかったのだろう。
パーティが始まり、暫くすると逃げるように出て行った。
今度はワルドが追いかけて行ったため、虎蔵は一人、壁際で静かにワイングラスを傾けている。

「やぁ。こんな隅で、何をしているんだい」
「ん?あぁ―――場違いだと思ってね」

そんな虎蔵に、座の真ん中で歓談していたウェールズが近寄ってきては、声を掛けてきた。

「今更そんな事を気にするような無粋な者は、こんな国に残っては居ないさ。存分に楽しんで欲しい」
「なに、たっぷりと飲ませてもらってる」
「それは重畳。しかし、人が使い魔とは珍しい。トリステインは変わった国だな」
「良く分からんが、トリステインでも前代未聞らしいぜ」

虎蔵の口調を気にするでもなく、気さくに話しかけて来るウェールズに虎蔵が軽く肩を竦めて見せると、
ウェールズは「やはりそうか。彼女が特殊なのだろうね」と楽しげに笑った。
しかし虎蔵は、ふと、ワルドが彼の居室に残ったことを思い出して、彼に問いかける。

「そういや、さっきは男二人で何の話だったんだ?」
「ん、聞かされていないのかい?彼とラ・ヴァリエール嬢の婚姻の媒酌を頼まれたのだよ」
「ほぉ―――こんな時にか」
「是非とも頼みたいと言われてね。私としても、最後に前途ある若者たちの祝福が出来るならば、とね」

ふむ、と考え込む虎蔵。
此処にきて、急にアンリエッタの懸念が杞憂ではなくなってきた気配を感じる。
ウェールズは彼女が護衛にと付けたワルドを疑ってなどいない様ではあるが―――


339 :宵闇の使い魔:2007/09/01(土) 21:05:39 ID:yk+ZVbyY
「なぁ、王子様よ。この辺りの結婚式ってのは、親も呼ばずにやるものなのか?」
「―――いや、余程の事情でもない限り、両親を呼ばないということは―――」
「こう言っちゃなんだが、あんたに媒酌人を頼むってのは、"余程の事情"には思えんのだがね」

そう。
ウェールズがハルケギニアに名を轟かす高名な司祭という訳でもない。
ましてやルイズは公爵家の息女である。
それが親も呼ばずに結婚式を行うというのは、普通では考えられない筈である。

「それは――そうだな。確かに、よくよく考えれば、腑に落ちない」
「だろ?んでな、ちょいと聞いて欲しいんだが―――」

虎蔵は、辺りの人間がこちらの声を聞いていないのを確認すると、静かに話し始めた。
アンリエッタがワルドを完全に信用している訳ではないという事。
ワルドが《レコン・キスタ》であった場合、新郎と媒酌人の近さで不意打ちをされれば命は無いという事。
帰る手段の有無を出汁に、自分は《イーグル号》に乗るように言われるであろう事。

「しかし、彼が私の命を狙っているとしたら、先ほど私の部屋で事を成すのではないか?」
「俺がドアの外に居たのに気づいてたんだろ。後は、手紙とあんたの命、両方貰ってくつもり――とかな」

ウェールズはそれを聞くと、「なるほど――」と深刻そうに頷いた。
明日、最後の一戦の準備で忙しいアルビオン貴族は、誰一人として式には参列しないであろうから、
ルイズの持つ手紙とウェールズの命を同時に狙うには絶好のチャンスだ。
勿論、虎蔵の予想が全て正しければ、という事になるが。

「ではやはり、適当な理由をつけて断るべきか―――」
「いんや、それよりも、だ―――死ぬ前に、愛した女の"身中の虫"を探ってみるってのも、一興じゃないか?」

虎蔵の予想が当たるにせよ外れるにせよ、悪い結果にならないように手を打とうするウェールズに、
虎蔵はニヤリと人の悪い笑みを見せた。



虎蔵は、一人真っ暗な廊下を歩いている。
あの後ウェールズと別れた虎蔵は、ワルドに声を掛けられて結婚式のことを告げられた。
グリフォンには二人しか乗れないので、先に《イーグル号》で帰るように勧められた事も含めて、予想通りである。
余計な警戒をさせるつもりも無かったので、素直に頷いておいた。
勿論、嘘だが。

「細工は流々、後は仕掛けをなんとやら―――と?」

あてがわれた寝室に近づいたところで、彼は窓を開けて月を眺めるルイズを見かけた。
月を見て、一人涙ぐんでいる。
色々と整理がつかないのだろう。
虎蔵はやれやれと肩を竦めると、面倒そうに彼女に近づいた。


340 :宵闇の使い魔:2007/09/01(土) 21:06:56 ID:yk+ZVbyY
「どした」
「ッ!?――なんでも、ないわよ―――」

ルイズは虎蔵に気づくと、目頭をごしごしとぬぐった。
だが、そのかいもなく、再び涙がこぼれる。ぽろぽろと。
虎蔵が近づくと、彼女は力が抜けたかのように彼の身体にもたれかかった。

虎蔵は何も言わない。
拒絶もしない。
ただ、胸――というよりもわき腹の辺りを貸しているだけだ。

「慰めてはくれないのね――」
「柄じゃないね」

ぼそりと不満を漏らすルイズに、虎蔵は肩を竦める。

「ただまぁ、お前の言いたい事は分からんでもない。何も死ぬこたぁあるまい、ってな」
「―――うん」
「だが、そいつは俺の――平民の考えだ。貴族は違うんだろ?」
「―――そうね」

虎蔵に言葉に、ルイズは抱きついたまま、ただ頷く。
彼のジャケットを握る小さな手に、きゅっと力が篭った。

「けど、納得できないの。納得できないのよ。
 どうして死を選ぶの?王族の義務や名誉って、愛する人よりも大事なの?」
「しらんがな―――俺はただの使い魔だぜ」

虎蔵はぷらぷらと片手をふる。
本当に手持ち無沙汰だ。
こういうややこしい話の時は、煙草が必要だと思う。

「姫様もそう―――なんでかしら。王子様のことが好きなはずなのに――」
「王子様が言ってたとおり、覚悟を決めてるんじゃねえの?
 だいたい、生き延びても結婚は出来んのだろ?」」
「だけど死ぬよりは―――ねぇ、トラゾウ。貴方からも何か言ってあげてよ。
貴方、私より色々と経験が豊富なんでしょう?だったら―――」
「お断りだ。そいつは使い魔の仕事じゃあるまい」
「ッ!!」

虎蔵の言葉にルイズがビクッと肩を竦めた。
彼女は顔を伏せたまま、震える声を搾り出す。

「いつも――いつもそれね。仕事、仕事。そうよね、貴方が私と居るのは使い魔の契約があるからだものね」
「何を言ってんだ、お前は―――」

唯でさえ死というものを直視せざるを得ない状況に情緒不安定になっていたルイズの感情が爆発した。
色々なことが頭に浮かんでは、心を乱す。

「―――私、ワルドと結婚するわ」


341 :宵闇の使い魔:2007/09/01(土) 21:08:58 ID:yk+ZVbyY
「さよけ」
「彼は優しいもの。慰めてくれるもの。貴方とは違うもの!」

もはや虎蔵の言葉など聞いては居ない。
泣きながらも、キッと虎蔵をにらみつけて来る。
マチルダの――フーケのゴーレムに追い詰められた時と似た表情だ。ベクトルはだいぶ違うが。
彼女にして見れば不本意だろうが、虎蔵にはなぜかその表情が、彼女らしいと感じてしまった。

「あんたなんか嫌いッ!だいっきらいッ!何処にでも行っちゃえばいいのよ!」

ルイズはぽろぽろと涙を流しながら一方的に怒鳴ると、廊下を駆け出していった。
残された虎蔵ははぁっと深いため息をつき、窓から覗く月を見上げては―――

「だから苦手なんだって。子供は―――」

そうぼやくのだった。



翌朝、ルイズは始祖ブリミルの像が置かれた礼拝堂に立っていた。
目の前には皇太子の礼装に身を包んだウェールズ。
隣には魔法衛士隊の格好をしたワルド。
自分はといえば、いつもの黒いマントを純白に変え、頭にはアルビオン王家かせ借り受けた新婦の冠を載せている。
何処からどう見ても結婚式である。

なぜこんな事態になっているのだろうか。
ルイズはぼーっとしてよく働かない頭で考える。


今朝はやく、いきなりワルドに起こされ、此処までつれてこられた。
戸惑いはしたが、昨夜の事が頭に残っていて考えるのが億劫になっていたためか、深く考えずにここまでやってきた。
死を覚悟した王子たちと、昨日自分が言ってしまった言葉が、ルイズを激しく落ち込ませていたのだ。
そんなルイズに、ワルドが「今から結婚式をするんだ」と告げて、今のような格好にさせられてしまった。


式が始まったのか、ウェールズの声が聞こえる。
だが、どこか遠くで鳴り響く鐘のように、心もとない響きだ。
ワルドが重々しく頷いて、杖を握った左手を胸の前に置いた。
ウェールズは次に、ルイズの方を向いて何かを言っている。
よく聞こえない。
心に、頭に、靄が掛かっているようだ。
だが――

「――汝は始祖ブリミルの名において、このものを敬い、愛しそして夫として―――」

ウェールズの読み上げる詔だけは聞こえた。
それを聞いて、パッと頭に掛かっていた靄が晴れ、結婚式の最中だということに気づいた。
相手は、憧れていた頼もしいワルドだ。
彼のことは嫌いじゃない。むろし好いてもいるだろう。
だが、ならばどうしてこんなに切ないのだろうか。
どうしてあんなに泣いたのだろうか。


342 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 21:09:51 ID:RR0s1/hX
支援

343 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 21:10:05 ID:mxbGDGBF
まあ実際最近知り合った奴の結婚なんてどうでもいいよな支援。

344 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 21:11:05 ID:DtAhWgYp
すげー一方通行だなw

345 :宵闇の使い魔:2007/09/01(土) 21:11:16 ID:yk+ZVbyY
滅びいく王国を見たからか?
愛する者よりも、王族としての死を選ぶウェールズを目の当たりにしたからか?
死に行くウェールズを引き止めることを良しとはしない、アンリエッタの覚悟に気づいたからか?
違う。違うはずだ。
悲しい気持ちにはなっても、こんな憂鬱な気持ちにはならない。

―――後悔、してるんだ―――

一時の感情に任せて、あんな事を言ってしまった自分に。

―――なんて子供なんだろう、私は―――

あれでは唯のヒステリーだ。
きっと、納得するべき事を納得できない自分と虎蔵を比べて勝手に距離を感じていたんだろう。
だから少し突き放されただけであんなに悲しくなったのだ。
結婚するなんて言っったのも、自分から突き放すことで、逆に相手に引き止めて欲しかったのだろう。
子供にありがちな思考だ。

だとしたら、こんな気持ちで結婚するのは、ワルドにも失礼だ。

「ごめんなさい。ワルド―――」
「どうしたんだい、ルイズ―――急に――」
「ごめんなさい、ワルド。私、貴方とは結婚できない」

ルイズは生気の戻った、いつもの意思のある瞳でワルドを見て、そう告げた。



一方、礼拝堂でそのような問答がなされる少し前。
虎蔵は礼拝堂から少し離れた木陰で葉巻を吹かしていた。
ワルドに見つかると面倒な事になるので、人気の無いところに居なければならなかったのだ。

「さて、と――――そろそろ控えとくか」

ウェールズとの話し合いの上で、礼拝堂の裏口から忍び込んでいざという時に備えることになっている。
だがその時―――

「ん?」

足元から気配を感じて、わずかに距離をとる。
暫くすると、地面が盛り上がり―――巨大なモグラが出てきた。

「なんだ―――これは―――」
「よし、良い子だ。主人より役に立つよ―――」

モグラがのそのそと這い出てくると、その後ろから見覚えのある顔がぞろぞろと出てきた。
マチルダ、ギーシュ、キュルケ、タバサ―――
ラ・ロシェールで別れた三人が、マチルダを連れて追いついてきたのだ。

「おや、良い所にいるじゃないか。トラゾウ。こんな空の上まで言い訳しにやってきたよ」
「僕だってやる時は―――おぉ、トラゾウ。見つかって良かった」
「ダーリンッ!」
「――――ふぅ」
「いや、いっぺんに喋らんといてくれるか?」


346 :宵闇の使い魔:2007/09/01(土) 21:12:50 ID:yk+ZVbyY
彼を見るや、驚く彼を置き去りにしていきなり話しかけてくるマチルダとギーシュ。
キュルケは問答無用で抱きついてきた。
タバサだけが静かに、わずかに土で汚れた眼鏡を拭いている。

「あれ、ルイズは?というか、人気の無い所を選んで出てきた筈なのに、何でこんな所に?」
「あー――」

虎蔵に抱きついているにも拘わらず、ルイズの抗議の声が聞こえてこないことに気づいたキュルケが辺りを見回す。
虎蔵はぽりぽりと頬をかくと、面倒臭そうに説明を始めた。


「なるほどね―――そりゃ、黒だね」
「まぁ、俺もこの強引な展開はほぼ黒だと思ってんだがな。根拠が?」
「風の遍在さ」

話を聞き終わると、深くため息をついて首を振るマチルダに虎蔵が問うが、彼にはその答えも理解できない。
虎蔵は解説を、と言わんばかりにタバサを見る。
彼の中でタバサはそういうキャラクターになっているらしい。

「《ユビキタス・デル・ウィンデ》、風系統の高位呪文。自律した分身を作り出す」
「ふむ―――」
「風のスクウェアなら、使って不思議ではない」
「それでアンタ達を分断させたって訳だね。ついでに、仮面野郎と子爵は、背格好が殆ど同じ筈だよ」

タバサの説明に続けて、学院で彼を見た時のことを思い出しながら、だいたいの身長を手で示すマチルダ
虎蔵だけでなくキュルケとギーシュも「なるほど」と頷いていた。
二人ともよく理解していなかったらしい。

「ともあれ、これだけ戦力があるんだ。逃がしゃしないよ。だろ?」

不敵な笑みを浮かべるマチルダに、虎蔵もニヤリとした人の悪そうな笑みを浮かべる。
それを見たギーシュは一人、僅かながらワルドに同情した。


347 :宵闇の使い魔:2007/09/01(土) 21:14:08 ID:yk+ZVbyY


静寂の礼拝堂に、ルイズの声が響いた。

「ごめんなさい、ワルド。私、貴方とは結婚できない」

はっきりとした拒絶の言葉である。
いきなりの展開に、ウェールズは首をかしげてワルドを見た。
だがワルドは、このような展開になると思ってはいなかったのだろう。うろたえている。

「子爵―――花嫁が望まぬ式を続けるわけには行かないぞ?そもそも、合意の上ではないのかね」
「緊張しているんだ――そうだろう、ルイズ。きみが、僕との結婚を拒むわけがないじゃないか――」
「ごめんなさい、ワルド。憧れだったのよ?恋もしていたわ。今だって嫌いじゃないの―――
 でもね。私はまだ子供だって気づいたわ―――だからまだ――」

ワルドはウェールズの視線に構うことなく、ルイズの手を取るが、彼女はやんわりと拒否する。
するとワルドは手を彼女の肩にやり、表情を変えた。
いつもの優しげなものではなく、冷たい、どこか爬虫類めいたものに。

「世界だルイズ。僕は世界を手にいれる!その為に君が必要なんだ!」
「ッ―――私、世界なんていらないわ――」

ワルドの豹変ッぷりに、ルイズは悲鳴を上げかける。
一歩下がろうとしたが、肩を抑えるワルドがそれを許さない。

「僕にはきみが必要なんだ!きみの才能が!きみの力が!」

ものすごい剣幕でワルドは語る。
ルイズはブリミルに劣らぬメイジになると、自分の才能に気づいていないだけだと。
しかし、ルイズはそんなことを信じられるはずも無い。
自分は虎蔵を呼べたこと以外は失敗だらけの駄目メイジなのだ。

「ワルド、あなた―――」

ルイズの声が震える。
ワルドがまったく知らない誰かに見えた。
ウェールズが二人の間に割って入ろうとするが、ワルドは怒鳴りながらその手を跳ね除ける。

「ルイズ!きみの才能が僕には必要なんだ!わかってくれ!
 君は自分の才能に気づいていないだけなんだよ、ルイズ!」
「やだ、ワルド―――貴方、何を言っているの?
 そんな結婚、死んでも嫌よ!貴方、私のことまったく愛していないじゃない―――」
 貴方が愛していたのは、有りもしない魔法の才能?」

ルイズは涙を浮かべて手を振り払おうとするが、ワルドの力には抵抗できずに首を振ることしかできない。
ウェールズも見かねて彼の肩に手をやり、ルイズから引き離そうとする。

「子爵。そこまでに―――」
「五月蝿い!黙っていたまえ!」

しかしワルドはウェールズを突き飛ばす。
あまりの物言いに、突き飛ばされたウェールズの顔に赤みが走る。
彼は立ち上がると杖を抜いた。

「なんたる無礼!なんたる侮辱!子爵、今すぐにラ・ヴァリエール嬢から手を離したまえ!」
「ふぅ――――こうまで僕が言っても駄目かい?ルイズ。僕のルイズ」

ワルドはやれやれと首を振ってルイズから手を離すと、どこまでも優しく、そして嘘に塗り固められた笑顔を向ける。
しかし、ルイズは怒りで震えながらも、きっぱりと「嫌よ」と告げた。
するとワルドは、やや芝居がかった調子で天を仰ぐと、まるで台詞のように語り始める。

348 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 21:14:15 ID:3H0c0ywd
仁義八行彼宿の霊玉
天風矢来の豪雨と成りて
疾く彼の職人を支援せよ!

349 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 21:15:39 ID:C8I2baeF
フルボッコワルド支援

350 :宵闇の使い魔:2007/09/01(土) 21:15:53 ID:yk+ZVbyY
「ラ・ロシェールでも、フネの中でも、いい所を彼に奪われてしまったのが残念だ。
 こうなっては仕方が無い。目的の一つは諦めよう」
「目的?」
「そうだ。この旅における僕の目的は三つあった。一つ目はルイズ。君を手に入れること」

その言葉にルイズはビクッと震えて一歩後ずさる。
だがウェールズはワルドに杖を抜けたまま動かない。
役者もかくやという語りに入っているワルドは気づいていないようだが、ぶつぶつと小声で何かを唱えている。

「二つ目の目的は、ルイズ、君のポケットに入っている、アンリエッタの手紙だ」
「ワルド、あなたまさか―――」

ルイズは事の重大さに気づいて顔を蒼白にすると、手紙を収めている胸ポケットを押さえた。
だがワルドはそれに構わず、ニヤリと笑みを狂気に歪める。

「そして三つ目は―――」

ワルドは二つ名の閃光の如く素早く杖を引き抜き、呪文を完成させた。
風のように身を翻し、青白く光る杖をウェールズに向ける。
後は貫くだけだ。
しかし―――

「子爵。獲物を目の前にしての舌なめずりは、三流のやることだ」

ウェールズは怒りに赤くしていた筈の顔に余裕の笑みを浮かべる。
先に杖を向けていたのはワルドではなくウェールズなのだ。
いかに《閃光》と言えども勝てるものではない。

「くッ!?」

ワルドは絶妙な判断で真後ろへと跳躍する。
ギリギリでウェールズの放った《ウインド・ブレイク》の最適距離を逃れたワルドは、
吹き飛ばされこそしたが身を捻って着地に成功する。
強風で僅かに切れた頬から流れる血を拭いながら、憎しみの篭った視線をウェールズに向ける。

「貴様―――何故―――」
「怪しいと警告されれば、備えもするというものだ。戦に出ずに命を捨てる訳にもいかんのでな。
 まぁ、彼のおかげと言うことだよ―――」

ふっと笑うウェールズは、やや気取った仕草でパチンと指を鳴らした。
すると―――

「どぉーれ―――ようやっと出番か」
「トラゾウ?」「ルイズの使い魔ッ―――」

始祖ブリミルの像の後ろから、虎蔵が用心棒よろしく顎に手を当ててはニヤニヤと笑いながら出てきた。
一人事態に付いていけていないルイズは、僅かに嬉しそうな声を上げながらも、彼が出てきた場所に首を傾げる。
一方、ワルドは全てを覚ったのか、怒りの声だ。

ワルドの――《レコンキスタ》の企みが一つ、潰えた瞬間であった。


351 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 21:18:00 ID:R3g/hZcs
まにあったぜ!このまま何もしないで歴史に残るわけには行かないからな! 支援

352 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 21:19:34 ID:3H0c0ywd
現世天地に残念せし奴原よ
血脈に従え職人を励ませ急急如律令!

353 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 21:20:39 ID:mxbGDGBF
フルブースト支援

354 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 21:22:12 ID:R3g/hZcs
終わってた(;´Д`)ハァハァ
乙っすー

355 :代理:2007/09/01(土) 21:23:46 ID:ZOHrVsDz
本編を全て書き終わって規制とかマジ間の悪い男。
だれか終わってます宣言の代理をお願いします……orz

ということで長々と第拾参話でした。
次回はまるまる使ってワルド戦。
ウェールズ無傷+フーケ、タバサ、キュルケ、ギーシュの飛び込み参加でやたらと賑やかです。

356 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 21:26:02 ID:3H0c0ywd
>>355
代理の方も職人さんも乙ー
次回まるまるワルド戦とか何その四巻又は六巻〜七巻並の賑やかっぷりwww

357 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 21:26:46 ID:Sz8ehL7d
何というリンチwwwwwワルドは間違いなく死ぬwwwww

358 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 21:34:24 ID:XjOs89Sx
風の遍在使ってやっと互角な状況だなw

359 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 21:39:43 ID:wSkSiFof
SSもそうだが、原作でもワルドの扱いは今のところマジで悲惨だよな
同じ風属性でタバサやルイズママという強力な使い手がいるから尚更影薄い
…最後に出てきたのって何巻だったかなぁ

360 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 21:41:05 ID:llB7O87B
>>358
いや、正直遍在使ってようやく逃げれるかどうかってぐらいだと……

361 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 21:41:08 ID:Pgrf7eUi
原作でサイト一人に腕一本持ってかれたのに、サイトより遥かに強い虎蔵+α
じゃ腕どころか命が危ないぞw 逃げるならともかく。

362 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 21:42:20 ID:3H0c0ywd
虎蔵もほぼ確実にゴリ押しで勝てるだけの風使えるからなあ
風というか台風だけど。
味方を巻き込むって弱点があるからそこだけは救いだな

363 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 21:42:46 ID:9vxDrCch
ワルド?ワルドってデルフの機能を説明するために出てきたキャラだろう?
違うの?

364 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 21:43:53 ID:mxbGDGBF
>>359
5巻でメンヌヴィルにビビってたのが最後じゃなかったけ。

365 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 21:45:13 ID:1Q+4113P
>>364
6巻で学院強襲するちょっと前にも出てたような。

366 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 21:45:33 ID:p8CWQyX+
7巻でフーケと一緒に水源に行ってたと思う

367 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 21:46:19 ID:trywGUaV
ワルドを探せ!

368 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 21:46:27 ID:ftofuVq1
まあ、裏切り者でロリだしなあ

救済する気にもならんだろうな。

369 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 21:50:06 ID:qmB6TYcJ
口にするのも憚れる虚無の使い魔のかませになるという道があるよ

370 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 21:50:22 ID:wSkSiFof
>>364
ああ、メンヌヴィルに凄まれてたな
でも別にビビってなかったぞ、と一応擁護
まあワルド>メンヌヴィルだとしてもコルベール>ワルドとしか思えない不思議

371 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 21:50:31 ID:3H0c0ywd
>>366
フーケと一緒に水着
に見えた
ハルケギニアって水着はあるのかな

372 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 21:52:45 ID:ftofuVq1
>>371
そういや海とか海水浴とかのエピソードが無いな。
船ですら空を飛んでるから海に行く必然が無いんだけど。

373 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 21:54:45 ID:llB7O87B
庶民の間じゃ下着がドロワースとかだからないんじゃねぇの
大抵これぐらいの文明レベルだと、異性に裸見せるの然程気にしないから水着とかいらんのだけど
羞恥心とかそのへんは発達してるからなぁ

374 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 21:58:56 ID:jHAoyg4I
>>370
ワルド:スクウェア
コッパゲ:トライアングル

まぁ、メイジのランクと実際の強さは別物、ってことで。

375 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 21:59:32 ID:ftofuVq1
>>373
大正時代の全身スーツみたいな水着かねえw



376 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 22:01:31 ID:fdbFTsmw
それはそれでウェットスーツみたいな感じに脳内変換

377 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 22:02:20 ID:3H0c0ywd
トライアングルつえー→スクエアはもっと強いはず→ワルド○○にやられる→○○Tueeee!?
つまりワルドはこう活用されるんだな

378 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 22:04:19 ID:1cE93QVD
しかしそうすると、あの踊り子の服はどうなる。下着同然か?

379 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 22:05:53 ID:Ea6r6fAU
>>377
何その踏み台。
仕方ないかワルドだし

380 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 22:06:24 ID:DaE+dAwI
>>374
魔法の強さと、効率よく人を殺せる技術は別だしな。
急所に一撃するか、生きていくのに必要なものを奪われれば人間は死ぬし。
スクウェア云々言う前に、殆どの魔法の起こす効果効率が悪すぎるんだよな、あの世界

381 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 22:07:00 ID:TPpXiezI
>>377
板垣漫画のムエタイ使いみたいな扱いだな

382 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 22:07:34 ID:mxbGDGBF
>>379
ルイズの母ちゃんの登場でワルドのスクウェアメイジとしての価値はなくなりました。

383 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 22:09:06 ID:p8CWQyX+
>378
確かあの妖精のビスチェ400年前の代物なんだよな。
その当時のデザインがまだ通用するとは・・・
魅惑の魔法付きとはいえすごいな

384 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 22:09:32 ID:/oxN49qh
そこらへんを突き詰めると「こかして踏む」になるのか?
まー魔法を道具として捉えるのが一般的じゃない以上魔法戦闘はあんま発展してないんだろうね。

385 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 22:09:36 ID:Sz8ehL7d
そこはかとなく小物臭がするからなワルド

386 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 22:10:30 ID:r0z8nTlm
虎蔵も偏在というかNARUTOの影分身みたいなの使えるからな。
しかもNARUTOのみたく力を均等にわけなきゃいけないみたいな制約もなさそうだし。
これで悪奴、逃がしたら作者の都合呼ばわりされても仕方ないな。
唯一、旗色が悪いとなったら偏在全部足止めにまわして全力で逃げるくらいか。

387 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 22:13:27 ID:MMfV5CQa
ワルドも毒薬を風に乗せて攻撃とか言う悪役じみた攻撃をすれば小物のロリコン以上にキャラが立つと思うんだ
問題はレコンキスタの皆さんが「イィーッ!」しか喋らない黒タイツ軍団になりそうなことか?w

388 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 22:13:43 ID:Ea6r6fAU
というかあの世界に大物がいるのか?

389 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 22:13:54 ID:ftofuVq1
>>329
エルフなら、
おしろいを塗ったダークエルフことスイフリー(&はことのこパラサ)
元祖長耳エルフ、ディードリット
貧乏性のハーフエルフ、マウナ
アルビオンも一人で蹴散らしそうな、雷帝アーシェス・ネイ
名前は忘れたけど、エルフへの偏見を払拭しそうなスレイヤーズの老人ボケエルフ。

390 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 22:13:56 ID:QQNUj9mS
アニメ版の凛々しいイメージが原作のそれを上書きしている感があるけど、
実は原作序盤に出てくるワルドのヴィジュアルは……、




どう見てもむさ苦しい山男(orホームレス)です。本当に(ry だからなw

391 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 22:15:10 ID:1cE93QVD
偏在で分身というとグランゾンが増えまくったのしか思い浮かばない。

392 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 22:16:32 ID:aiG2li1u
なんて黒歴史、間違いなくバッドエンド。

393 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 22:16:46 ID:p8CWQyX+
ディード召喚か
パーンの死後を想定して呼び出せばハルケギニアでゆっくりする気にもなるかも

394 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 22:17:14 ID:TPpXiezI
>>380
原作が近くに置いてないんで、現在アニメ見て話の流れを掴んでるとこなんだが、
原作に「拳を鍛えなくてもその辺の石を使えば人の頭は割れる」「どんな術も技術の一つにすぎない」
「闘いに大事なのは躊躇わずに人にナイフを突き刺せる心だ」
とかぶっちゃける宇無月典善みたいな考え持ちの暗殺者とかはさすがに出てきてないか

395 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 22:17:58 ID:mxbGDGBF
ゼロ魔キャラでパーンに及ぶような勇者がいるのか?
いないと森にすっこんじゃいそう。

396 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 22:19:44 ID:ftofuVq1
>>395
いや、ディードは別にパーンが勇者だから一緒にいるわけじゃないしさ

397 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 22:21:12 ID:oyf0aH5A
>>394
剣技教えたくせに「剣術など実戦では役にたたない」とぶっちゃける銃士隊隊長ならいるぞ。

398 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 22:21:13 ID:9bTNin9F
前にも出ていたが、髭エルフが良いね。
杖無しで魔法使える。
気が使いこなせるマスターレベルのサムライだし。


399 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 22:21:21 ID:mxbGDGBF
>>396
えー?だってルイズとかと一緒にいようと思うかあ?

400 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 22:24:29 ID:DaE+dAwI
>>394
特殊部隊の隊長だった頃のコルベールがまさにそれだな。
村人を全く躊躇無しで焼き殺してる。
だからこそメンヌヴィルに惚れられたんだしな。

401 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 22:25:39 ID:trywGUaV
>>399
ああ、勇者の定義が「一緒にいて気持ちのいい人間」というならそれは難しいなあ

402 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 22:25:43 ID:/oxN49qh
>>398
髭エルフといえば真っ先に灰色港のキアダンが思い浮かぶ。
が、彼を召喚したところで軽く死ねるほど動かしにくそうでどうしようもないな。

403 :Zero ed una bambola:2007/09/01(土) 22:25:54 ID:VZv4BhcJ
投下予約

10分ぐらいあとに投下したいです

404 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 22:26:22 ID:3H0c0ywd
>>389
ボーイズ・レオニドビッチ・パステルナーク追加で
黒ずくめの変なオッサンに「怪異と闘う君に!」と言われ貰った魔法剣を疑いもせず愛用する少々不安な子
「アンタさぁ「アメあげるから付いといで」って言われたら付いてくでしょ?」と聞かれ「アメじゃ付いてかないなぁ……」と答える子


405 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 22:26:34 ID:DaE+dAwI
>>399
ルーンの洗脳効果

406 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 22:26:37 ID:nG3jvj7k
そんな時は銃+刃物+格闘のCQC!

407 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 22:26:40 ID:kEy0dFQL
ロードス島でルイズの年ならすでに一人前と呼ぶべき年だろうし、
甘ったれた貴族の子供という評価になりそうだしなぁ。

408 :DOD&M:2007/09/01(土) 22:27:39 ID:CPUuKGJM
も一つ先に予約。

409 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 22:27:59 ID:ftofuVq1
そういやマウナってレベルどれ位まで行ってたっけ?

タバサのママやルイズの姉ちゃんを治せる位に生命の精霊を操れたっけ?

410 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 22:28:12 ID:kEH7Tspq
ヴィオレットを召喚してエルフのイメージを一新するというのはどうだ
hahahaナイスジョーク、グッジョーブ

411 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 22:29:05 ID:mxbGDGBF
>>407
呪われた島は伊達じゃないよな。

412 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 22:29:50 ID:DaE+dAwI
>>409
タバサママはアレクラスト的には、
竜熱やバーサーカーと同じく体内の精霊力が狂ってると思うんで、
普通の精霊魔法じゃ治せんと思う

413 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 22:29:54 ID:/oxN49qh
病気治療は可能だったはず。でも毒はシャーマンじゃ治せなかった気が。

414 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 22:29:56 ID:R3g/hZcs
傾注!総員、雑談停止!支援開始!

415 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 22:32:09 ID:/5fgDuHc
了解。支援開始。

416 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 22:32:42 ID:B9lHE1nJ
http://homepage2.nifty.com/kot9a/dictionary/elf/elfdict_info.htm

エルフ辞書とか出て来た。

417 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 22:32:53 ID:oyf0aH5A
しえーん!

418 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 22:32:59 ID:TPpXiezI
>>400
ああ、書き方が悪かった。「相手を殺すのを躊躇わない」だけじゃなくて
「魔法を闘いにおける選択肢の一つとして考えられる」人ってこと
典善がわかりにくかったらオーフェンみたいな感じ

419 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 22:35:46 ID:/5fgDuHc
しえん

420 :Zero ed una bambola:2007/09/01(土) 22:35:50 ID:VZv4BhcJ
Zero ed una bambola   ゼロと人形



完全に日が沈み、静寂が支配するモット伯の屋敷。
もこもこと土が盛り上がり地面からモグラが顔を出す

「ありがとうヴェルちゃん」
もぐもぐ
「あ、クヴァーシルちゃん」

上空から一羽の梟が舞い降りる。

「そうなの?見回りに犬さんが4匹と衛兵が2人お外にいるんだ」

ヴェルダンデが掘った穴から這い出たアンジェリカは一緒についてきた使い魔たちに礼を言う。

「ありがとう。ここからは私一人で大丈夫だから。ここで待っててね」


王子様はお姫様を助ける為、一人でドラゴンの砦に忍び込むのでした。


421 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 22:36:13 ID:dO6JJF8f
支援

422 :Zero ed una bambola:2007/09/01(土) 22:37:38 ID:VZv4BhcJ
感情の無い瞳でスコープを覗き、静かに翼のついた犬に標準を合わせる。


「おい、今なんか音しなかったがっ?」
「あん?別にしねーよ。それでなそいつがこういったんだ。あの予告は冗談ですってよ。おい聞いてんのかよ」

二人一組で見回りをしている衛兵が返事をしない相棒を怒鳴りつつ振り向く。するとそこには胸から剣を生やした相棒の姿があった。

「な・・・?」

その現実離れした光景に体が硬直する。眼前には可愛らしいメイドの少女が・・・

「こんばんは」

少女は微笑む。

「え、あ、こんばんは?」

パタタタと響く小鳥のばたき、三つの閃光が衛兵の胸を貫き艶やかな華を照らす。

「あ、え?」

紅き華が咲き誇る。命の華が枯れていく。
枯れた華が地面へと朽ちる。

「犬さんゴメンね」

四匹の犬の死骸をみつめて呟く。
心臓を貫かれた衛兵は既に息絶えていた。アンジェリカはそれを踏みつけ、デルフリンガーを引き抜く。血色の鮮やかな水が溢れ出す。

「あ、が、てき、しゅう」

風穴が三つも空き、今にも消えそうな蝋燭の炎を懸命に燃やし必死に足掻く。

「まだ生きていたんですか」

アンジェリカは止めとばかりに衛兵に剣を突き立て、その炎を消す。

「悪い人をやっつけたら、ルイズさん誉めてくれるかな?」

鞘に納められたデルフリンガーは何もいわない。

アンジェリカは窓を開け、屋敷の中に侵入した。



423 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 22:37:45 ID:/5fgDuHc
ごめんなさい。下げ忘れました。支援

424 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 22:37:51 ID:1e7cf4Bn
>>418
まぁ、ギーシュもワルキューレとヴェルダンデと銃使えば
一人(と一匹)でもそれなりには戦えるだろうしなぁ支援

425 :ゼロのガンパレード:2007/09/01(土) 22:38:08 ID:xXDTmnaS
支援 そして投下予約

426 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 22:39:48 ID:dO6JJF8f
しーえん

427 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 22:40:11 ID:/5fgDuHc
支援

428 :Zero ed una bambola:2007/09/01(土) 22:40:10 ID:VZv4BhcJ
「おい、そこのメイドちょっと待て」

屋内を巡回していた衛兵がアンジェリカを呼び止める。アンジェリカは男に向かい合い、背中側へにAUGを隠す。

「あ、ちょうどよかったです。他の皆さんはどちらにいらっしゃるのですか?」

アンジェリカは微笑みを崩さない。

「ん?二人、外の見回りで、俺も入れて5人が、ほれそこの待機部屋にいるぜ。あとの三人がどこにいるかはしらねぇが、おい?まさか逃げる気じゃねぇよな?」
「大丈夫です。だって・・・悪い人をやっつけに来たんですから」

手馴れた動作でAUGを構える。
魔法が横行するその世界において、その存在を知らなかったからと言って誰が彼を責められるだろうか。
目の前に存在する幼い少女のその手に、数多の「死」が抱えられていることなど。

「は?」

命の炎がまた一つ消える。

「おいどうした?うるせえぞ」

部屋の中から怒鳴る声。

アンジェリカは部屋の扉をそっと開け、銃口を覗かせる。

「何だ。おい・・・」

声から位置を特定し、引き金を引き、部屋へ突入。
タタタンと小気味よい音は駆けるアンジェリカの足音か、爆ぜるAUGの銃声か。
一人目、ソファに座っている男の顔面を襲う。パン、と弾けて華開く三つの曼珠沙華。人間の命と引き替えに咲く赤き肉色の死の華。
二人目、槍を持っているだけの男、構える隙など与えない。視線と共に銃口を向ける。為す術もなく鮮血を散らせる。だが生きている。苦悶の表情を浮かべ膝をつく。戦闘能力なし、狙いを変える。
三人目、さっきの男が落とした槍を拾おうとする、ダメ。
両腕に銃弾を四発叩き込む。
生かしておくのは二人で十分、シエスタが何処にいるのか訊かないと、探すのは手間だから。後一人どこへいった?

「てめぇ!」

たった今開けた扉、丁度死角となっていたその影から最後の一人がクローゼットをアンジェリカ目掛けて引き倒す。
だがアンジェリカは、何も持っていない左手でそれを支えて押し返した。


そんなバカな、自分でも引き倒すのに苦労したものを容易く、垂れ下がった暖簾を押しのけるような動作で返せるわけがない、こんな小さな少女が。
男のアンジェリカを見る目に恐怖が沸き出でる。
自分は、今何を相手にしていると言うんだ!?

「くそ!何なんだてめぇ!」

男は己の剣を引き抜こうとする。緩慢な動作、アンジェリカは疾風のごとく相手の懐にもぐり込み、左拳を腹に深々と突き刺す。それなりに鍛えていたはずの筋肉の鎧も役には立たない。思わず膝をつき前のめりに倒れこむ。
アンジェリカはその後頭部へAUGの銃口を突きつけ・・・。

「てめぇ、モット伯の屋敷に、手ぇ出してどうなるのかわかってんのか?」

両腕を撃ち抜かれた男はそうはき捨てる。
アンジェリカは何も言わない。たった今殺した男の腰に差された剣の柄をとる。

「お、おまえ、まさか!」


429 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 22:40:16 ID:oyf0aH5A
>>425
DOD&Mの人の後にね支援

430 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 22:41:02 ID:DaE+dAwI
>>418
その条件なら一番近いのは"地下水"か?
まあ、遊び心が過ぎるし本人が器物だから
本職の暗殺者としてもイマイチどうかとは思うが支援。

431 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 22:41:53 ID:/5fgDuHc
支援

432 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 22:42:19 ID:l9YUH18b
モット伯逃げてー!支援

433 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 22:43:14 ID:3H0c0ywd
トリエラの「頑張って敵を殺しました!」
「褒めてくれないんですか……?」
思い出した
あれは泣く

434 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 22:43:37 ID:/5fgDuHc
支援

435 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 22:43:40 ID:dO6JJF8f
支援

436 :Zero ed una bambola:2007/09/01(土) 22:43:48 ID:VZv4BhcJ
まだ息のある男に見せ付けるように再び剣を振り下ろし、脳漿を撒き散らす。

「シエスタちゃんはどこですか?」

天使のような美しい声が男の鼓膜を揺らす。眼前に広がる惨劇とはミスマッチな美しい声が・・・

「もう一度聞きます。今日連れてきたはずの、私と同じ髪の色した女の子です。どこにいるんですか?」

血に濡れた剣で男の頬をなぞる。

「い、今の時間帯、ならモット伯の、部屋に、いるんじゃないか?」

ガチガチと歯が鳴り、声が震える。

「そうですか」

アンジェリカは少し考える素振りをみせる。
チャンスだそう判断した男は激痛を堪え、アンジェリカから剣を奪い取ろうとその腕に掴みかかる。
右腕は使えないが左腕ならまだ動く、痛みを我慢すれば・・・。

「あぅ?なんでぇ?」

アンジェリカの腕を掴むことなど叶わぬ夢。あるべきところに腕はないのだから。

「腕ぇ、俺の腕がぁああああぁぁぁあ!」

アンジェリカの左手の甲が淡く光る。

「うるさいですよ」

喧しい男の声に眉をひそめるが、それだけだった。
アンジェリカの脚が軽やかなステップを踏み、優美に剣が舞う。
くるくると男の頭も舞う。降りしきるは血のシャワー。

「あんまり汚したら怒られちゃう」

服が汚れぬように歩き出す。
人間の骨を砕いた剣は既にボロボロ、投げ捨てて部屋をでた。
AUGの残弾確認・・・あと10発。


437 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 22:43:49 ID:w7+LrW2E
止めて寿命縮めないで支援

438 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 22:45:09 ID:/5fgDuHc
支援

439 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 22:45:45 ID:3H0c0ywd
あああルイズに褒めて褒めてとすりよるアンジェリカが目に浮かぶ
ついでに涙が目に浮かぶ
支援

440 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 22:46:00 ID:l9YUH18b
支援

441 :Zero ed una bambola:2007/09/01(土) 22:46:31 ID:VZv4BhcJ
「デルフ?」

「ここだ小娘」

壁に立てかけておいたデルフリンガーが答える。

「あと三人と一番悪い人、合計四人残ってます。早くやっつけてましょうね?」

アンジェリカはそうデルフリンガーに笑いかける。

「ああ、だが小娘、おめえは戦っちゃいけねぇんだよぅ」
「ルイズさん喜んでくれるかなぁ?」

デルフは、その言葉がアンジェリカ届かないと知ってもそう呟かざるを得ないのであった。
呟かざるを、得なかった。



その短すぎる蝋燭、その身を減らしてまで何を照らすのか。命の炎が激しく揺らめく・・・。




Episodio 10

L'inizio, una missione di liberazione
開幕、救出作戦


442 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 22:47:20 ID:dd4wuCHV
予約状況
DOD→ガンパレード(敬称略)

443 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 22:47:41 ID:l9YUH18b
GJ!
一瞬デルフがボロボロになったのかとw

444 :Zero ed una bambola:2007/09/01(土) 22:48:12 ID:VZv4BhcJ
短い気がしないこともないが投下完了

支援とかいろんな人に感謝。

次回、危うし!モット伯!

お楽しみに

445 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 22:48:17 ID:3A92tUQ8
シエスタにドン引きされるんだろうな;;


446 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 22:49:33 ID:jCB03G0T
GJ!
アンジェかわいいよアンジェ

447 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 22:50:28 ID:1e7cf4Bn
GJ!
元ネタ知らなかったのを理由に
読まなかった事を土下座して謝罪する。
そしてちょっとまとめに行ってくる。

448 :DOD&M:2007/09/01(土) 22:51:42 ID:CPUuKGJM
乙じゅしたー。
っていうか、この後きっつぅ! とりあえず五分後投下です。

449 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 22:52:53 ID:ftofuVq1
露払いはお任せあれ、支援

450 :DOD&M:2007/09/01(土) 22:57:41 ID:CPUuKGJM
そいじゃま、そろそろ行きます。


 すっかり『竜の羽衣』に魅せられたコルベールが、学院への伝書を送り、そこから得られたオスマン氏の尽力により、『竜の羽衣』は国から派遣された竜騎士隊の手により学院へと運ばれる事となった。
 キュルケ達が学院に帰るのと同時に行われた運搬作業には、アンヘルも微妙に関わっていた。何しろあれだけ巨大な竜である。少しでも竜騎士隊にかける費用を下げる為のオスマン氏の配慮だった。
 当然の如くアンヘルは渋ったものの、それによってキュルケ達の罰を軽くすると言われれば、彼女からすると黙って受け入れざるを得なかったのだ。ますます苦労性に磨きがかかるアンヘルであった。

「やれやれ。国際情勢がきな臭いと言うが、我等からしてみればそれがどうしたと言う話よな」
「まぁねぇ。ついでにあたし達の懸念だったルイズとサイトも、何だか気が付いたら元に戻ってたし。」
「退屈ですわ……きゅい」
「…………」

 学院に帰還してより数日が経った現在、キュルケ達の日常は平穏を取り戻していた。
 例によって例の如く、庭に集まってはこうして駄弁るいつもの面々だが、そこによく混じっていたサイトの姿は今ない。
 どうやら、ベルクートと言う『竜の羽衣』の修理にかかりっきりになっているらしいのだ。コルベールと共に、何やらごそごそとやっている様だが、あれについての興味はキュルケ達にはあまりなかった。
 正直な所、あまり近寄りたいと思わないのだ。キュルケやアンヘルにとって。
 それは、サイトの話によって得た情報のせいだろう。いくら時間軸が狂い、事実が捻じ曲がったとは言えど、アンヘルを撃ち落したと言う曰くが付いた物には極力触れたくないと思うのは当然の事だった。
 そんな中、アンヘルの首にもたれかかりながらプリプリと肩を怒らせているルイズは、キュルケ達の話など耳に入っていないかの様にブツブツと呟いていた。

「何よもう。せっかく仲直りしてやったって言うのに、今度はひこうき? 何よそれ。無機物に欲情? ふふ、と、ととと、とんだ変態だわ。あのバカ犬」
「間違いなく行き過ぎた考えぞ、それは」

 アンヘルがやや呆れ気味に突っ込んだものの、どうやらやはり耳に入っていないらしい。それを無視して妄想と現実の境な事を呟き続けている。
 昼間にサイトがコルベールの研究室に篭る様になってからと言うもの、こうしてある程度気心の知れたキュルケ達に混じってこうしているのが最近のルイズの日課だった。
 サイトを呼び出してからは、一人になる時間が少なかった為、それに慣れ切っていたのだ。彼を部屋から追い出した後のルイズの様子たるや、見ていて沈痛な程だったとキュルケはギーシュ伝に聞いている。
 極力一人ではいたくないルイズであった。

「姫殿下の式が近いってのに、もう……」
「そう言えば、あのお姫様ったら、うちの皇帝との結婚式がもうすぐだったわね」
「…………」

451 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 22:59:01 ID:/5fgDuHc
しえん

452 :支援:2007/09/01(土) 22:59:18 ID:ftofuVq1
支援

453 :声援:2007/09/01(土) 22:59:27 ID:ftofuVq1
声援

454 :応援:2007/09/01(土) 22:59:37 ID:ftofuVq1
応援

455 :DOD&M:2007/09/01(土) 23:00:09 ID:CPUuKGJM
 ルイズの言葉を拾ったキュルケは、手をポンと打って言った。それに対し、読んでいた本から顔を上げたタバサがこくりと一つ頷いて見せる。実際、式はもう翌日にまで差し迫っていた。
 まぁ、正直な話その辺りの事情はキュルケにとってどうでも良かった。恐らくはタバサも同様であろう。
 アンヘルはシルフィードと一緒に、興味なさ気にあくびをしているし、カイムに至っては昼寝と洒落込んでいた。昼寝とは言っても、まだ現在は朝と言う時間帯なのだが。
 兎にも角にも、世はすべてこともなし。そう思っていた矢先の事だ。

「…………!?」
「この羽音は一体!?」
「きゅい!?」

 超常的な感覚を持つアンヘル、カイム、シルフィードが勢いよくその身を起こした。いち早く、上空からやって来た異常な羽音を察知したのだ。
 それより少し遅れ、他の面子も異常に気付く。足元に異様な程に巨大な影が差していた。その形は紛れもなく……

「「ドラゴン!?」」

 羽音と影の元である上空を仰ぎ見た瞬間、一行は声を揃えて言った。
 それもそこらのドラゴンの非ではない。アンヘルに匹敵する巨大さのドラゴンが、そこにいた。
 影以上に濃い黒の体色をしたドラゴンが、こちらを覗いている。心なしかその顔はほくそ笑んでいる様にも見えた。

「馬鹿な!? 奴は……!」

 すぐさまその正体を察したアンヘルが驚愕の声を上げる。そしてカイムの息を呑む音。
 何故この様なドラゴンが場に現れたのか分からないキュルケ達であるが、尋常でない様子を見せる二人を目にし、先日のアンヘルの話が頭を過ぎった。
 もしや、あれが前の世界でアンヘル達が戦っていたものなのか? と。
 一人事情を知らぬルイズは、ただ黒竜の恐ろしき形相と姿に、本能的な恐怖を感じ震えを堪えている。

『お前がいるのはこいつから聞いていた。儂とお前。どういう形にせよ、お互い存在するなら決着を付けねばならんだろう。だから、こうして誘いに来たわけだ』

 ドラゴン同士だからこそ通じる念話。こやつ、と言った瞬間、黒竜はこちら側に背見せた。見覚えのある羽帽子を被った、顔に包帯を巻きつけた奇妙な男がこちらを見ている。まさか、と、今度は皆が息を呑んだ。
 あり得ぬ話があり得ぬと断定出来ぬ状況である。あれが蘇って現れたのもまた、例の件が関わっているに違いない。ぎりっと歯を噛み鳴らしたアンヘルは、そのまま黙ってカイムを背に乗せた。
 それを確認すると、黒竜は旋転してゆっくりと飛行し始める。

456 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 23:00:45 ID:3H0c0ywd
支援

457 :後援:2007/09/01(土) 23:01:16 ID:ftofuVq1
後援

458 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 23:02:30 ID:7SVfWUJv
支援

459 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 23:02:45 ID:ZHfJUd3d
今日もよく支援

460 :DOD&M:2007/09/01(土) 23:02:50 ID:CPUuKGJM
「奴め、声を飛ばしてきおった。カイム、行くぞ。あれは我らが堕とさねばならん」
「待って!」

 そう言葉を発し、今正に飛び立たんとしたアンヘルをキュルケが押し留めた。

「……あれが敵、でしょ?」
「如何にも。我と比肩する数少ないドラゴン。ブラックドラゴンだ。多少の因縁があってな、奴には。そして、あの背に乗っておった男。これはおぬしらにとっても仇敵足り得る存在だろう」
「あたしも行くわ」

 胸を張ったキュルケの宣言に、アンヘルは目を剥いて声を荒げた。ドラゴン同士の空中戦の危険性は今までの戦闘の比ではない。

「危険だ! おぬしは我等の帰りをまっておれ!」
「ついこの間言ったでしょう? あなた達だけで行かせるものですか」

 言いながらも、若干キュルケの膝は笑っていた。無理もない。ドラゴンと言う存在は人の身からすれば圧倒的なものだ。それはこちらの世界に於いても変わる事はそうないだろう。
 身体の震えを押し殺し、キュルケは目に爛々とした火を灯している。彼女の二つ名である微熱が、今、燃え上がっているのだ。
 己が使い魔の敵を討つのであれば、主人が出向かなくてはどうする。そう自分に言い聞かせてキュルケはそのままカイムの後ろへと飛び乗った。

「どうやら、言っても聞かぬ様だな」
「使い魔に命令されてる様じゃ、まだまだ主とは呼べないでしょう?」
「よかろう……カイム、いざとなれば守ってやれ」
「…………」

 その言葉を聞いて、カイムはにぃっと唇の端を歪めた。言われるまでも無い、とでも言いたげな表情だ。

「きゅい! それならシルフィードも一緒に……」
「それはならん。おぬしには万が一に備えてここに居て貰わねばな」
「…………きゅい」

 追従しようとしたシルフィードを嗜めるアンヘル。事実、幼竜にはいささか厳しすぎるのだ。そして、今このタイミング、アンリエッタ姫殿下の式を間近に迎えたこの時点で、あの乗り手を得たブラックドラゴンがこちらに姿を現したという事実。
 これからのアルビオンの動向がおかしくなることの前触れだろう。アンヘルはそう判断していた。
 タバサも、口には出さずともやはりその辺りは心得ている様で、無言のままシルフィードの頭に手を置いた後、アンヘルに頷いて見せた。「行って」と言うサインであった。
 ルイズはどう声をかけていいのか分からない様だった。あたふたとしながらかけるべき声を探している様子である。それを見て取ったキュルケが、くくっと笑って言う。

「ちゃんと無事で帰ってくるわよ。そんなに慌てなくってもね」
「け、けけ怪我なんてしちゃ駄目なんだからね……ほ、ほんと、気をつけなさいよ」
「サイトによろしくな」
「…………」
「分かってる」

 キュルケとアンヘルの言葉、そしてカイムの視線に、ルイズはそう答えた。
 見れば既にブラックドラゴンの姿は遠くなりかけている。後を追わねば奴等はなにをするか分からない。出来るだけ被害の及ばぬ場所での決着を試みたいものだ。アンヘルは心中でそう呟いた。
 キュルケとカイムを乗せ、アンヘルは力強く羽ばたく。
 急速に上空へと飛び立った彼女らを、タバサは小さく、ルイズは大仰に手を振って見送り、シルフィードは鼓舞する様な鳴き声を上げた。

「さて、ドラゴンの空中戦闘は初めてだったな、キュルケ」
「え、ええ。お手柔らかにとは言わないわ。勿論最初から全開でね」
「その気概があれば充分であろう。激しいぞ、しっかり掴まっておけ。振り落とされるなよ!」

 そう言って、アンヘルは今までに見せた事の無いスピードでブラックドラゴンの影を追う。その軌跡が生み出したラインは、さながら空を奔る一陣の炎の様だった。

461 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 23:03:47 ID:ftofuVq1
援護射撃

462 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 23:04:13 ID:jCB03G0T
しぇん竜

463 :DOD&M:2007/09/01(土) 23:04:41 ID:CPUuKGJM
相も変わらず昼の投下と同じで短くってサーセン。
ここまでです。

あじゃじゃしたー。

464 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 23:06:16 ID:TPpXiezI
フリアエフリアエ言ってた人の乗ってた竜としか黒竜覚えてないや支援

465 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 23:07:12 ID:ftofuVq1
乙!

次は靴下を支援

466 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 23:07:13 ID:jCB03G0T
乙じゅー。


467 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 23:08:03 ID:CPUuKGJM
>>464
つヒント『イウヴァルトと乗ってたのと2に出てきたブラックドラゴンは同一存在』

468 :名無しさん@お腹いっぱい:2007/09/01(土) 23:09:14 ID:UaLnQqOY
あじゅじゅしたー。

469 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 23:09:19 ID:TPpXiezI
>>467
すまん俺2やってない

470 :ゼロのガンパレード:2007/09/01(土) 23:10:21 ID:xXDTmnaS
あじゅじゅしたー。
んでは23:10くらいより投下しますよー

471 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 23:11:52 ID:3H0c0ywd
>>470
志村ー!
時計時計!

472 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 23:11:58 ID:TdfOLaDL
ガンパレードの人の次に予約開いてる?
小ネタ投下したいなーと思いつつ支援

473 :ゼロのガンパレード:2007/09/01(土) 23:13:42 ID:xXDTmnaS
ごはっ(吐血
失礼、では23:15くらいで

474 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 23:14:58 ID:ftofuVq1
シエンタに乗ってシエスタとドライブしながら支援

475 :ゼロのガンパレード:2007/09/01(土) 23:16:27 ID:xXDTmnaS
朝靄の中、ルイズは俯いたままの侍女に優しく声をかけた。

「そんな顔しないで、シエスタ。きっとすぐに迎えに行くから」

ルイズたちが学園を離れアルビオンに向かう今日、
シエスタも学園を離れて故郷であるタルブの村に向かうのである。
王女からの密命を受けたルイズが手配したのがまずこれだった。
かつてシエスタを我が物にしようとした男、モット伯。
自分が学園にいないとなれば、彼かもしくは彼の配下の者がシエスタを召しだそうとする危険性があった。
ならば学園から遠ざけてしまおうと言うルイズの策略である。
まさかにもわざわざタルブの村まで彼女を探しには行くまい。
村まで送り届ける護衛を頼んだついでに確認したところでは、タルブの村の領主はモット伯とは不仲であるとのことだった。
ならば言葉は悪いが、たかが平民の女性一人のために仲の悪い相手に借りを作るなどと言うこともあるまい。
アルビオンから帰ってきたらすぐにでも迎えに行くつもりだった。

「やれやれ、立派に見えてもやっぱりまだまだ子供だねぇ。
 なんでそこの嬢ちゃんが落ち込んでるか解ってねぇみたいだ」
「まったくだぁなぁ。まぁ、こればっかりはしかたがねぇけどよ」

呆れたような声が響いた。
タバサがその得物としているデルフリンガーと地下水のコンビである。
主人はキュルケやギーシュ、それにブータと共にシルフィードに荷物を積んだりウェルダンテ用の鞍を用意しており、ここにはいない。
丈の長いデルフリンガーはそう言った作業をするにの邪魔だし、地下水は喋るのがうるさいと放置されたのである。

「あのな、ルイズ嬢ちゃん。
 騎士でも従者でも使い魔でも貴族でも何でもいいけどよ、
 およそ他人に仕える者が、名目だけでなく、心から誰かに心酔している人間が、
 心の底から望んでいる一言って何か解るか?
 それさえ命じられれば無常の幸福だと、死んでもかまわないって思う一言って奴だが」

考えるが、ルイズには解らない。
そしてそのことで自分を恥かしいと思った。
人の上に立つ貴族たらんとして歩いてきた自分が、そんな一言すら解らないなんて。
だがデルフリンガーの告げた答えは、彼女にとっては到底信じがたいものだった。

476 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 23:17:49 ID:AgouY3D+
どこかの誰か(ry支援

477 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 23:18:00 ID:dd4wuCHV
予約状況
ガンパレード→472(敬称略)

478 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 23:18:27 ID:C8I2baeF
真の貴族支援

479 :ゼロのガンパレード:2007/09/01(土) 23:18:33 ID:xXDTmnaS

「簡単な一言さ。
 “自分のために死んでくれ”
 その言葉さえあれば、忠実な従者は万の大軍にだって刃向かえる。
 現に……うん? 誰だっけな。誰かそんなことをした奴がいたはずだが……」
「あー、とにかくだ。そこの嬢ちゃんは、あんたにそう命じられなかった自分に不満を持ってるんだよ。
 ウチの主人やキュルケやギーシュがあんたと一緒に行くのに、なんで自分は行けないのかって」

途中から論旨があやしくなったデルフリンガーに代わり、地下水がその後を引き取った。
ルイズは唇を噛んだ。
彼女の考えでは、危険な場所に第一に飛び込むのが貴族たるものの責務だと思っていた。
部下や従者を死なせるなど言語道断だと思っていた。
なのにデルフリンガーと地下水は、主のために死ねるのが喜びだと言う。
疑問に思ったが、彼らが虚偽を言っていないことだけは確かだった。
存在を始めてからの長い年月。その間に彼らが看取ってきた幾十幾百幾千の人々の死に様が、
彼らの言葉に真実のみが纏う重みを宿らせていたからだ。

「……そう、なの? 
 わたしはただ、シエスタに危ない目に遭ってもらいたくないって……」
「ルイズ様、お気になさらないでください。これはわたしの我が儘なんです。
 確かに、デルフリンガー様や地下水様の言うとおり、わたしもルイズ様のお役に立ちたいって思ってますけど……」

顔を曇らせるルイズに、慌ててシエスタが口を開いた。
ルイズの気持ちは嬉しかった。
自分がルイズを終の主人と決めたあの時のことを憶えていてくれたことは、
王国から密命を受けた時にでも忘れずにいてくれたことは天にも昇るほど嬉しかった。
けれど、いや、だからこそ、思うのだ。
なぜ自分には、彼女を助けることが出来ないのかと。

「聞いたかい? デルフリンガー様だってよ」
「聞いたぜ。地下水様だってよ」

二振りの武具が声を交わす。
告げられた言葉は僅か。けれどこの二振りにはそれで十分だった。
武具として生まれ、意思を吹き込まれて生きてきた。
睡眠も食事も必要とせず、ただ長い時間をそこに在るだけの存在として過ごしてきた。
相棒と呼ばれることもあった。
文字通り道具としてしか扱われないこともあった。
気味の悪い物体として敬遠されることも、
誰からも顧みられることなく棚の中や宝箱の中で過ごしてきたこともあった。
だがこの侍女のように、全く違和感なく自分たちを一個の人格として扱い、
しかも敬意すら払ってくれる少女に出会ったことは初めてだった。
ましてや戦士でもメイジでもなく、商人でもない。
武器としての自分たちではなく、
珍しい商品としてでもなく、
デルフリンガーと地下水としての一個人を見てくれる存在は。


480 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 23:20:17 ID:emzsUEei
支援

481 :ゼロのガンパレード:2007/09/01(土) 23:20:18 ID:xXDTmnaS

「ついでに言わせて貰うがよ、シエスタ嬢ちゃん。
 戦士でもメイジでも兵士でも貴族でもいいがよ、
 およそ戦う者にとっての一番の幸せって何か解るか?」
「それはな、守りたいものがあることだよ、嬢ちゃん。
 守りたい者を守り、守らねばならない物を守り、守るべきモノを守れることが幸せなのさ」
「誇りなんぞ、名誉なんぞ、戦場じゃあ意味がねぇ。
 なにしろみんな狂ってる。正気でいたいなんて贅沢をいう奴から死んでいくのさ」
「そんな中で生き残るのは、いつだって守りたいものがある奴だ。
 それこそが、狂気の淵から帰ってくる唯一の手段なのさ」
「俺たちの経験から言わせて貰えば、間違いなくルイズ嬢ちゃんは幸せだ。
 あんたっていう守りたいものがあるからな」
 
だから、デルフリンガーと地下水は決めたのだ。
主人に言われたわけでもなく、自分たちの意思で誓ったのだ。
必ずルイズを守り、再びシエスタに会わせてやろうと。

「ま、心配するこたねぇやな。
 俺たちの主人はトライアングルメイジでシュヴァリエだ。
 それに猫の旦那もいる」
「俺っちは四大の魔法が使えるし、兄貴は魔法を吸い込んじまう。
 必ずルイズ嬢ちゃんをあんたの元に連れ帰ってやるよ」

お互いの気配を探り、心中で笑う。
ああ、確かに自分たちは幸せだ。
ルイズという守りたい者が出来た。
横に相棒、頼りになる主人に戦友。そして守るべき姫君。
およそ戦場に赴く前に、これ以上に望むものなどあるものか。

「よろしくお願いします。デルフリンガー様、地下水様も。
 お二方もお気をつけてくださいね」
 
深々と頭を下げるシエスタに、二振りの剣はえも言われぬ感情を抱いた。
腰のすわりが悪いというか、穴があったら隠れたいというか。
おそらく彼らに自由に動く身体があったならば、
二人とも身動ぎをしていたであろう。
何しろ、一個の人格として扱われたのが初めてな彼らである。
当然このような感謝の情を向けられたことも初めてであり、
堪らない気恥ずかしさに襲われたのだった。
だが、と二振りは思った。

――――こういうのも、悪くない。





482 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 23:20:33 ID:TpzXM9fc
支援
誰かガンパレードマーチの歌を教えてくれ、忘れてしまった

483 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 23:21:17 ID:AgouY3D+
かっこいいのが何かのフラグに見えてしまう支援

484 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 23:22:09 ID:PSVyJPA2
ベルクート・・・
鉄の大鷲が異世界を舞う姿が早く見たいぜ!!!

485 :ゼロのガンパレード:2007/09/01(土) 23:22:18 ID:xXDTmnaS
/*/



目の前に現れた男を、キュルケは胡乱げな目で観察した。
自分たちより十歳ほど年上の、見事な羽帽子をかぶった凛々しい貴族である。
ルイズの婚約者だというその貴族は、にこやかに帽子を取って頭を下げる。

「女王陛下の魔法衛士隊、グリフォン隊隊長、ワルド子爵だ。君たちの護衛を仰せつかった」
「ワルド様、アンリエッタ姫は未だ即位していないし、マリアンヌ大后も同様ですわ。
 卑しくも王室直属の近衛が事実関係を誤認しているのは問題ではないかしら」
「おお、ぼくの可愛いルイズ。これは失礼したね。
 ぼくの忠誠は未だ生まれざる新たな王に向けられているのでね、つい間違えてしまったよ」

ルイズの言葉に、笑いながら訂正するワルドを見ながら、キュルケは唇を歪めた。
気に入らない。
この男、ルイズを明らかに下に見ている。
そんな視線をキュルケは昔から知っていた。
魔法が使えぬルイズを侮り、一段下に置く視線を知っていた。
それは魔法をこそ至高とみなす貴族にとってはいたし方のないことなのかもしれないが、
まかり間違ってもルイズの婚約者を称する者が浮かべていいものではなかった。
大猫がキュルケの横に寄り添い、落ち着けというように手を舐める。
見ればギーシュは彼女と同じような目でワルドを見つめ、タバサは心配するような目で本の影からこちらを見ていた。

「失礼、ワルド子爵。グラモン家四男、ギーシュ・ド・グラモンと申します。お見知りおきを」

ここは任せろと目配せしたギーシュが前に進み、堂々と口上を述べた。
魔法衛士隊は全貴族の憧れであり、それはかつてのギーシュも例外ではなかったが、
しかし今の彼には他に仰ぎ見るべきモノがあり、守るべきものを知っていた。
つまりはルイズ症候群の重症患者だったのだ。

「なるほど、君がか。君の事は姫殿下から聞いているよ。
 勿論、君の父や兄君たちのことも。もっともこれは姫殿下からではないが」
「それは重畳。
 ところでご質問があるのですが、ワルド子爵はミス・ヴァリエールの婚約者とのことでしたが」
「その通りだよ。実に嬉しいことにね。もっとも、こうして再会するのは十年ぶりだがね」
「なるほど、そうでしたか。これで謎が解けました」
「ほう、どのような謎かな?」
「なに、杞憂といいますか、解けてしまえばなんでもないことですよ。お気になさらず」
「いや、気になるな。姫殿下のお話からすれば、どうも君はぼくの知らない可愛いルイズを知っているようだしね」

にこやかに会話を進めるギーシュとワルドだが、どうにもその間に険悪な空気が漂っているように見えてならない。

「……修羅場?」
「わたし、あの子爵様よりもギーシュ様のほうがルイズ様にはお似合いだと思います」
「ななななななに言ってんのよシエスタ!」

やれやれと思いつつもキュルケは頬を緩めた。
これで解った。この子爵は、十年前のルイズしか知らないのだ。
彼女本人から聞いた話では、やはりそれくらいにある男性に会ってから全てが変わったのだと言う。
それが誰かは本人も知らない、顔と声だけしか憶えてないと言っていたが、少なくとも子爵でないのは間違いなかろう。
だからワルド子爵の中では、ルイズは魔法が使えないと泣いていたどこにでもいるような子供のままなのだ。
やれやれと思いながら苦笑する。
まぁ知らないのならば仕方ない。これから知っていけばいいのだ。
たぶん最初は驚くだろう。わたしやギーシュがそうだったように。
けれどたぶん最後には、この子爵様もルイズに感化されてしまうだろう。
何しろルイズはこのわたしの好敵手なのだから。
ひとしきり未来を予想して肩を震わせ、それにしてもとキュルケは思った。

「あの姫さま、わたしたちのこと、なんて説明したのかしら?」

486 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 23:22:26 ID:1e7cf4Bn
まとめから帰還支援。
>>482
書いてもいいが大丈夫だろうか?

487 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 23:23:13 ID:1Q+4113P
>>482
これ?
ttp://home.att.ne.jp/blue/bungeibu/kyo/gpm/gpm.html

488 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 23:23:46 ID:TdfOLaDL
支援…かっこいいな

489 :ゼロのガンパレード:2007/09/01(土) 23:24:41 ID:xXDTmnaS
以上。今回ちょっと短いかなーと思いつつ投下終了です。


あじゅじゅじゅしたー

490 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 23:25:44 ID:TdfOLaDL
乙!
ワルドの微妙な怪しさに期待がワクワクです。

491 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 23:26:39 ID:ftofuVq1
噛ませ犬フラグ立ってる?

492 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 23:27:28 ID:A9sGgLZU
乙じゅじゅじゅしたー

493 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 23:27:47 ID:Sz8ehL7d
何かワルドとギーシュが決闘しそうな雰囲気だなw
ともかくGJ

494 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 23:28:05 ID:AgouY3D+
GJ!
>自分のために死んでくれ
この言葉をいつかルイズが使うときが来るのだろうか

495 :ゼロのトランスフォーマー:2007/09/01(土) 23:29:45 ID:CxNQGYPO
投下予約します

496 :サガフロ的小ネタ:2007/09/01(土) 23:29:53 ID:TdfOLaDL
「おお?いけねえ、飲み過ぎたかな。なんか美女がいるぞ」
そう言って、男はにへらと笑った。
男は、身体にあった薄手のシャツを着ており、筋肉質で、なにやら重たい鉄の塊のような履き物を履いている。
頭にはタオルをねじって巻き付けており、顎は無精髭が生えている。

ほんの出来心だった。トリステイン魔法学院で学業に励んでいる妹、ルイズが平民を召喚したのではないかと風の噂で聞いて、カトレアもサモン・サーヴァントをやってみたくなったのだ。
ルイズの姉であり、ラ・ヴァリエール家の次女であるカトレアは、子供の頃から身体が弱く、ヴァリエール家の領地から外に出られたことも無かった。
風の噂で聞いた限りでは、ルイズは平民を召喚してしまったが、仲の良いお友達として喧嘩しながら暮らしているらしい。
それならば自分もお友達を召喚できるのではないかと考えたカトレアだったが、彼女は病弱を理由にサモン・サーヴァントを禁じられていた。
しかし、好奇心を止めること叶わず…この度、サモン・サーヴァントを成功させてしまったのだ。部屋で。
「まあ…本当に成功してしまうなんて。はじめまして、私はカトレア・イヴェット・ラ・ボーム・ル・ブラン・ド・ラ・フォンティーヌ、貴方を召喚したメイジですわ」
「ふへ?召喚?ああ、ゲートか、またブルーの奴が失敗したんだろ…って、ここは何てリージョンだ?」
「リージョン?聞き慣れませんが…ここはトリステインがラ・ヴァリエール公爵家の居城です。貴方の名と、どちらから来られたかを教えて欲しいのです」
「俺?よう、俺のことはゲンって呼んでくれよ、故郷!あー、故郷!滅ぼされちまったよ、いやー、ハハハ…」
「…滅ぼされた?」
「あー、いーのいーの、こっちの話、なんでもない、なんでもない」
「そうでしたか…辛いことを聞いてしまいましたわ、申し訳ありません」
「ちょっ、ちょっと待ってくれ、綺麗な姉ちゃんがそんな悲しそうな顔すんなよ、もう済んだことだし…ヒック」
「酔っていらっしゃるのですか?すぐお水を…」
カトレアは廊下にいる侍女を呼び、ゲンの介抱を頼んだ。
侍女はカトレアの話も聞かず、たいそう驚いたそうだ。
それどころか、不審な人物がカトレア様の部屋にいると執事長に伝えてしまったため、その日のお屋敷は蜂の巣を突っついたような騒ぎになったとか。
せめてもの救いは、今日はたまたまカトレア以外にヴァリエール家の人間が居なかったことだろう。
母がいたら大変なことになっていただろうと、冷や汗を流すカトレアだった。

翌日、牢屋に閉じこめられ、すっかり酔いの覚めたゲンさんは、頭を抱えていた。
「…俺、何でこんな所にいるんだ?確か昨日は、ファシナトゥールの嬢ちゃんが飲み会やるとか手紙が来て、ブルーとレッドが飲み比べして…あれ?俺、なんか無礼でも働いたかなぁ」
「まあ!ゲンさん、お気づきになられましたか?すぐにそこからお出ししますから」
「へ?あ、あのー、どちら様?」
ゲンさんは、泥酔しまくっていたせいか、昨日カトレアに召喚されたことも覚えていなかったらしい。
カトレアは牢屋の鍵を開けさせ、酒で汚れたゲンさんの服を綺麗な物に着替えさせて、自分の部屋へと招待した。
「すると、俺はアンタに召喚されて、ここに来ちまった。帰る方法はない…ということか?」
「…は、はい…」
カトレアの力ない頷きに、ゲンはハァとため息をついた。
ゲンさんは、なぜ自分がここに居るのかをカトレアに聞いたのだが、聞かなきゃ良かったと頭を抱えた、酔っぱらっていたほうがマシだと思うぐらいだった。
ここ、ハルケギニアには、リージョンという概念もなければシップも無い、つまりゲンには元のリージョンに帰る手段がない。
おそらくハルケギニアは未発見のリージョンなのだろう、生きている間に、もう一度ワカツの地を踏むことも出来ないのか…と悲嘆に暮れた。
しかし、タンザーに飲み込まれて一生を終えるよりは遙かにマシだと思いつき、苦笑しながらカトレアを慰めた。
「しょうがねえよ、友達が欲しいと願って、何を間違ったか俺を召喚しちまったんだろ?しょうがねえ、俺が友達になってやるよ!」
「本当ですか?ありがとうございます…そうそう、そうでした、私の他のお友達も紹介しましょうね」
「他の友達?」
ちょっとだけ嫌な予感がした。
「ええ」
カトレアの満面の笑みが、余計に不安を煽る。

497 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 23:30:53 ID:Vpf5HNyr
ガンパレード乙。なんかデルフがサイトの事言ってるような気がした。そして引き続き支援。

498 :サガフロ的小ネタ:2007/09/01(土) 23:31:15 ID:TdfOLaDL
カトレアは椅子から立ち上がると、隣の部屋に繋がる扉に手をかける。
開かれた扉からは、大蛇、犬、フクロウ、亀、鶏、カエル、ハゲタカ等々…沢山の動物たちが雪崩れ込み、ゲンさんへと飛びつき、抱きつき、巻き付いて歓迎の意を示した。
「友達っておい、ペットかよ! ぐわ、首に巻き付くな!」
「あら、みんなゲンさんの事を気に入ったの? そう、お友達も増えて私も嬉しいわ。」ゲンさんは、首に巻き付いた蛇と格闘しつつ薄れゆく意識の中で、考えた。
『こいつ生命科学研究所の関係者じゃねーだろうな』



翌日、翌々日と、ラ・ヴァリエール家の侍女や執事や庭師やらなにやらに睨まれながらも、ゲンさんは平穏無事に過ごしていた。
酒は身体に悪いとカトレアにたしなめられ、飲む量は減ったが、ゲンさんは悪い気はしなかった。
ただ、公爵というのが、ワカツでいう大名のようなものだと知って冷や汗を掻いたが、ボディーガードに徹しようと考えれば悪くはない。
貴族と平民、魔法の使える物と使えぬ者の差、そのあからさまな立場の差が気に入らなかったが、知り合いの半妖はもっと厳しい上下関係の元にいたと思い出して、これもご時世よと諦めることにした。
ゲンさんが大人しくしているのには、もう一つ理由がある。
カトレアは貴族だからといって偉ぶるような人物ではなかった、直接会ったことはないが、ワカツのお姫様もこんな人だったのだろうかと、昔を思い出してしまうのだ。

カトレアはゲンさんを連れて馬車に乗り、ラ・ヴァリエール家の領地を巡っていた。
馬を操る御者は、ゲンさんのことを訝しんでいたが、カトレアの命令には逆らえずただ黙って馬を目的地へと向かわせていた。
「ゲンさん、ほら、見て下さいな、あの林の奥にはハーブの群生地がありますの」
「ハーブねえ。俺はハーブより、ネギとか茗荷とかがいいな、つまみに良いんだ」
「まあ、またお酒のことばかり言って……それより、ネギとかミョウガってなんですの?」
「ああ、俺の故郷じゃな、瓜をくりぬいて中に紫蘇と唐辛子を入れて…」

御者は、馬車の中から聞こえてくる楽しそうな声を聞いて、ため息をついた。
カトレアが話し相手を得て楽しそうにしているのは、ラ・ヴァリエール家に従う者としては嬉しいことだが、話し相手の身分が悪い。
ラ・ヴァリエール家は、トリステインを統治する王家の血を引いているため、トリステインの貴族では知らぬ者がいないほど巨大な権力を持つ。
公爵家の令嬢が、どこから現れたか解らぬ平民と恋仲に陥ったとあれば、これは大変な騒動となるだろう。
いや、騒動となるのなら大したものだ、賃金を与えて秘密裏にどこか遠くへと旅だってもらうか、それともお嬢様を騙した不届き者として殺されてしまうのが落ちだろう。
今まではそれが普通だと考えていた。
しかし、カトレアの笑顔と、今までに聞いたことの無いような楽しそうな笑い声を聞いて、御者の心にも複雑な気持ちが生まれていた。

499 :サガフロ的小ネタ:2007/09/01(土) 23:32:16 ID:TdfOLaDL
「止めて下さいな」
「はっ」
突然馬車の窓から聞こえた声に、御者は落ち着いて答える。
馬を停止させると、カトレアはゲンさんを連れて馬車を降りた。
「お嬢様、お体にさわります!」
「大丈夫です、さ、ゲンさん、こっちへいらしてください」
「へいへい」
そうして、二人は林の中へと入っていった。
「ああ、間違いでも犯されなければよいが…」
御者はそう言うと、帽子を外して、始祖ブリミルに祈った。



「こっちですわ」
「おいおい、大丈夫かよ、あんた身体が弱いんだろ?」
「身体が弱くても、歩くぐらい出来ますわ」
カトレアが林の中を先導する、すこし歩いたところで、急に空がひらけた。
そこには水がわき出ており、小さな沼を作っていた、その沼を囲うようにハーブが群生し、かぐわしい香りが辺り一帯に広がっている。
沼はそれほど広くはない、ハーブの生え具合から見て、せいぜい直径20メートル程度の沼なのだろう。
「へえ、沼か…こんな平地に林があるのは、この沼のせいか…お!これミョウガじゃねえか、ああ、天ぷらが食いたくなってきたな」
そう言いながら、ゲンさんは沼地から少し離れた場所に群生する茗荷を見たが、『この先沼地!危険!』の立て札を見て、足を止めた。
「まあ、それが貴方の言うミョウガですか?」
「たぶんな」
「それはまだ、名前が付けられていないんですの」
「名前がない?」
「ええ、この沼は遙か遠く、ラグドリアン湖に繋がっているという言い伝えがあるの、水の精霊が捜し物をして手を伸ばした時に出来たと言われていますわ」
「ほうほう」
「ですから、この土地にはないはずの草花の種が、時々ここに流れ着くのです、きっと大地の下は水の精霊達が通る街道でもあるのでしょうね」
「はー、水の精霊ね、確かに綺麗な水だなこいつは。…ヨークランドみたいに酒でも作れば…」
「まあ、またお酒の話?」
「酒じゃねえよ、えーと、そうそう、ありゃ命の水だ、健康の秘訣って奴だよ」
「ふふ、お上手ですね」
そうして、二人は笑い合った。
かたや上品に、かたやガハハと豪快に笑っていた。
ゲンと一緒に茗荷のつぼみをいくつか摘んだ後、二人は馬車へ戻ろうとした。
が、おかしなことに、馬車を御していたはずの御者が、血相を変えて二人へと走ってきたのだ。

「お嬢様!お逃げ下さい!野党、ぐぁっ!?」
ヒュン、という風を斬る音がして、御者の左肩を矢が貫通した。
「隠れろ!」
ゲンさんは力づくで御者とカトレアを木の陰に隠すと、周囲を確認した。
「まだ囲まれちゃいねえか…おい、御者、おめえ魔術使えんのか?」
「む、無理だ、杖を落としてしまった」
杖を落としたと聞いて、ゲンさんは思わず舌打ちした。
カトレアからこの世界の貴族が使う魔法について説明はされている、杖がないということは、魔法が使えないということだ。
考え込むゲンさんに、カトレアが自分の杖を見せた。
「ゲンさん、私が…」
私が戦いますと言おうとしたが、カトレアはその口をゲンさんに押さえられてしまう。
「こいつの治療をしてやれ」
そう言って御者を指さすと、ゲンさんは木陰から飛び出し、一目散に弓を持つ男へと駆ける。
背後から「ゲンさん!」と悲鳴に近い声が聞こえてきた。

500 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 23:32:24 ID:1cE93QVD
裏解体新書でのゲンさんは異様にカッコイイ支援

501 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 23:33:26 ID:1e7cf4Bn
鉄パイプでロープを斬る人がキタ支援

502 :サガフロ的小ネタ:2007/09/01(土) 23:33:31 ID:TdfOLaDL
思い出す。
トリニティに制圧されたワカツ。
家族の悲鳴。
爆風に吹き飛ばされ、気絶した自分。
目が覚めたときには、瓦礫の山。
あのとき、自分は家族や仲間を守ろうとし、攻めに転じることが出来なかった。
その時と今は違う、もしかしたらこの女性に召喚されたのは、この時のためかも知れないという使命感がある。
使命感と、数々の仲間達と共に戦った経験が、攻めることこそ最大の防御だという結論をはじき出した。

ゲンさんに向けて放たれようとする矢、それよりも一瞬早く、ゲンさんの鉄下駄が野党の顔面に命中した。
そのまま駆けるようにして野党にスライディングをかけ、すかさず鉄下駄を回収する。
倒れた野党の腰から剣を引き抜くと、ゲンさんは、まだカトレアには見せたことのない、剣士の表情となった。

地面すれすれに切っ先を下げ、空気を巻き込むように跳ね上げる。
すると地面から起きたつむじ風が木々の間を縫って、今まさにゲンさんに弓矢を放とうとしていた野党の身体へと衝突した。
「払車剣!」
ガガガガガガガ、と音を立てて、つむじ風が衝撃波のように野党の身体をはねとばし、細い木々を吹き飛ばす。
その様子に、林の外にいる野党が驚いた。

「あの男もメイジか!」
革と金属の製の鎧を身に纏った男が叫ぶ。
「人質はカトレアだけで十分だ。奴は殺せ!」
白髪でやせ気味、頬のこけた男は、この野党の司令塔らしく、長さ30センチほどの杖を持って号令した。
それに従って、林の外で待機していた5人の野党がゲンさんへと狙いをつける。
林の入り口に立ったゲンさんは、右手に剣を手にしてただ呆然と立っているようにしか見えなかった。
「ウインド・ブレイク!」
野党の一人はメイジらしく、風の魔法をゲンさんに放った。
人間など軽く吹き飛ばすような風の奔流がゲンさんを吹き飛ばそうとしたその時、鉄下駄を使って地面を思い切り踏みしめた。
「うらあ!」
ドスン、と音が鳴り、ゲンさんの身体が少しだけ沈み込み、ウインド・ブレイクの衝撃がゲンさんに命中する。
だが、ゲンさんの身体はビクともしなかった、多少後ろに身体ごと後ずさったが、姿勢はぴくりとも変えていない。
「何!?」

驚くメイジを余所に、その脇にいた野党がゲンさんに弓矢を放つ、そして両端の二人が剣を持って襲いかかってきた。
右手に持った剣を、円を描くように振る、矢は空中で剣の腹に弾かれ失速し、殺傷力を失って地面へと落ちた。
右から剣を振り下ろそうとする男に足を向け、2度切り返してすれ違う。
反対側から斬りかかろうとしていた男は、もう一人の男がすれ違いざまに斬られたと理解したが、今更止めることは出来なかった。
「うあああああああああああああ!」
叫びながら、野党はゲンさんに斬りかかる、しかし、ゲンさんは振り向きつつバックステップをして、野党の剣を払い落とした。
返す刀で腹にスマッシュをぶち込むと、野党が地面に落とした剣を拾い取り、すかさず跳躍した。
中央のメイジが『エア・カッター』を唱えようとゲンさんに狙いを定め、その両脇にいる男が弓矢を向けた。
「二刀烈風剣!」
野党よりも早く、ゲンさんは二本の剣を振る。
剣の先端から衝撃を伴った真空の刃が放たれ、メイジ一人と、弓を持つ野党二人を、無惨にも切り裂いた。

503 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 23:35:26 ID:1cE93QVD
逆風の太刀はゲンさんがもっとも似合う支援。ロザリオインペールはアニーがいい支援

504 :サガフロ的小ネタ:2007/09/01(土) 23:35:31 ID:TdfOLaDL
「フレイムボール!」
「ちっ!」
背後から聞こえた呪文に、ゲンさんは舌打ちした。
空中で方向転換しようと身体をひねったが、上手く行かず半身だけを向けてしまう。
そこに人間を飲み込むほどの、大きな火球が迫る。
ジュウ、と音が聞こえた。
左腕と脇腹に、熱を感じたが、ゲンさんはうめき声一つも上げず着地して、すかさず真空の刃を放った。
「飛燕剣ッ」
ヒュゥーンと音がして真空の刃が飛ぶ、肉眼では見ることの出来ない真空の刃だが、メイジの目の前に現れた鉄の壁に阻まれてしまった。
「行け、炎よ!」
メイジが何かの呪文を詠唱すると、直径1メートルほどある火球が、地面を這ってゲンさんへと近づく。
その火球は、中心部が輝いているように見えた。
「やべ、溶岩か」
メイジは、その呟きを聞き逃さなかったのか、明らかに目を細めた。
だが、種が解ったところで、剣術ではそれに対処できない。
剣で風を巻き起こしても、溶岩まで吹き飛ばせるとは限らない。
溶岩を弾いたとしても、炎がゲンさんを包み込んでしまうだろう。
「アブねえっ!クソやらしい真似しやがって!」
叫びつつ、迫り来る火球を避ける。だが火球はメイジの杖の動きに合わせてゲンさんを追尾していた。
ゲンさんは、考える。
どうすればいいのかと考え、そして、剣を地面に突きさした。
「馬鹿が!剣が無ければ俺に近づくことも出来まい!」
「鬼走り!」
襲い来る火球をかわして、ゲンさんは地面へ拳を突き立てた。
手応えがあった、と感じる暇もなく、素早く方向転換した火球がゲンさんを襲う。
「熱っ」
すんでのところで避けたものの、鉄下駄のせいで足が遅れ、左足がわずかに焼かれ鋭い痛みが走る。
それを見て、メイジは『勝った』と思ったのだろうか、口元を見にくく歪ませた。
だが、足下を襲った衝撃に驚き、メイジは無様にも地面に倒れ込んだ。
「!? なっ…あ、何!?」
メイジは、立ち上がろうとしたが、立ちあがれない。
ゲンさんの拳は、地面に衝撃波を与え、一直線にメイジの足へと走った。
それによる瞬間的な衝撃で足から感覚がなくなったのだ、まるで長時間正座をした後のように。
「よそ見してる場合かー?」
「!」
メイジが顔を上げると、そこには自分の放った火球が迫っていた。
だが機転を利かせたのか、火球の進行方向を変えて、自分の周りをぐるぐると高速で回転させる。
「はぁッ、はぁっ…貴様、何者だ、メイジではない、エルフか、亜人か!」
「……ただの人間よ」
「ただの人間だと?馬鹿な、先住魔法を使うとは、だがこの結界は破れまい、炎の壁は地面も溶かし、えぐる、地面を伝わる魔法も通じんぞ!」
「……魔法じゃねえ、前言撤回だ、俺は…」

不意に、カトレアの笑顔が脳裏に浮かぶ。
自分の命を狙う刺客であっても、それおを殺してしまったら、カトレアは悲しむだろう。
だが、カトレアが悲しむとしても、自分は剣士として…いや、ワカツに生まれた者として、責務を果たさなければならないのだ。

「俺は、ワカツの剣士だ」

ギュギュギュギュと、不可解な音を立てて、ゲンさんの身体がぶれる。
ほのおの壁に守られたメイジは、驚い、目を見開いた。
剣士と名乗った男は、目の前で5体の遍在を作り出して、炎の壁を囲ったのだ。
その遍在と本体が、炎の壁を同時にすり抜けて、メイジの身体を切り刻んだ。
「奥義、濁流剣…ちっ、足、痛ぇや」
焼けたズボンのポケットから、ミョウガがこぼれ落ちた。

505 :サガフロ的小ネタ:2007/09/01(土) 23:36:35 ID:TdfOLaDL
その晩、ラ・ヴァリエール家は、ゲンさんが召喚された日よりも大きな騒ぎとなった。
泥だらけで帰ってきたカトレア、傷だらけで帰ってきた御者とゲンさん。
この三人の様子を見て、驚くなという方が無理だろう。
既に伝令のドラゴンが、カトレアの姉と、両親へ向けて飛び立っている。
早ければ、両親は翌朝を待たずに帰ってくることだろう。

ゲンさんは、ベッドで苦しそうにうめくカトレアの、手を握っていた。
屋敷に帰れたので気が緩んだのか、カトレアは発作を起こして倒れてしまった。
水のメイジ達がカトレアを治癒するが、その効果は芳しくない。
「この汚い男はなんだ?」
カトレアの部屋に入ってきたメイジが呟く。
「カトレアお嬢様が、どうしてもと…」
侍女がメイジに耳打ちすると、そのメイジはあからさまに渋い顔をした。
彼らはゲンさんの活躍を知らない、御者はゲンさんの活躍を一部しか知らない。
ゲンさんの技を見ていたのは、林から外を覗いてたカトレアだけだった。
「ゲン…さん?」
「おう、起きたか、まだ寝てろよ…お前、そんなに身体弱かったのか、ごめんな、連れ回してよ」
「私が誘ったんですから…ゲンさんが気に病むことはありませんわ…は、うっ…」
「痛いのか?」
ゲンさんが問いかける。
だがそれには答えず、カトレアは苦しそうにうめきながら、侍女に人払いをするように告げた。
治癒担当のメイジは渋ったが、カトレアが再度頼むと、わざとらしく恭しい礼をして部屋を出て行った。

部屋には、カトレアと、ゲンさんの二人だけ。

「…私、いつ死ぬか、解らないと言われて、育ったの」
ゲンさんの手を、強く握る。
「子供も産めないと言われたとき、意味が判りませんでしたけど、今なら、判る気がします…」
ゲンさんも、強く握り返した。
「ほんとうに、女は、好きな人が出来ると、子供を産みたいと願うようになるのね…私、知らなかった…」
「よせよ、何言ってんだよ、こんな時に」
「ゲンさん、お願い、今だけは私の恋人で居て下さい」
「…………」
ゲンさんは、カトレアの告白に、何も言えなかった。
カトレアの言葉を聞いて、ゲンはより強く祈っていた。
この人を治してやりたいと、本気で願ったのだ。
そこに一人の姿が浮かぶ。
「……ヌサカーン、そうだ、ヌサカーンだ!それにブルーもいる、あいつは命術の達人だ、そうだ、あいつらなら、お前を治せるかもしれねえ!」

「   」

「…おい」

「   」

「おい、カトレア、カトレア!起きろよ!」

ゲンさんは、慌てた。
返事をしなくなったカトレアが、死んだのかと思ってしまった。
だから、ゲンさんはカトレアの顔をのぞき込んだのだ。

そして唇に柔らかい感触が伝わった。

「…やっと、名前で呼んでくれた…」


506 :サガフロ的小ネタ:2007/09/01(土) 23:38:34 ID:TdfOLaDL
いつの間にか、カトレアは消えていた。
目に映るのは針の城のホール、聞こえてきたのは、いくつもの戦いを共にした仲間の声。
「ゲン!」
「…え、あ、か、カトレア?あ、いや、ブルー?」
ゲンさんを呼んだのは、ブルーだった。
辺りを見回すと、ゲンさんは奇妙な魔法陣の中央に座っており、周囲にはブルー、ヒューズ、アセルスが居て、ゲンさんを見ている。

「おお、変なカッコしてるから驚いたけど、この目つきの悪さはゲンさんだな」
ヒューズが驚いた顔をしながらゲンさんを見る。
「ホントだ、でもそのカッコ、どっかの妖魔みたいじゃない」
アセルスが笑う、だが、ゲンさんの表情は真剣そのものだった。

「夢じゃない」
ゲンさんは確かめるように自分の服を見て、つかみ、その感触を確かめた。
「夢じゃない…」
唇に、まだあの柔らかい感触が残っている気がする。
「夢じゃねえよ!」
儚げな笑顔も、涙を浮かべた瞳も、真新しくこの眼に焼き付いている。

「ゲン、大丈夫か?記憶に混乱がなければいいが」
ゲンさんは、近づいてきたブルーの胸ぐらをつかみ、力ずくで引き寄せた。
どんな重い剣をも自在に振る腕力が、ブルーの身体を宙に浮かせる。
「おい!ブルー!俺をさっきの世界に転送しろ!あとお前も、ヌサカーンも連れて!転送しろ!今すぐだ!」
「くっ、ま、待て!ゲンの思念を感じたのはまったくの偶然だ、リージョン後退理論の通じぬ空間から見つけ出したのだって奇跡だぞ!」
「ウンチクはいいんだよ!病人がいるんだ!カトレアが、苦しんでんだよ!」
「不可能だと言ってるだろう!」
ブルーはゲンさんの手を払いのける、そして、ゲンさんは膝をついて、うなだれた。

「諦め…られねえよ」
ゲンさんの呟きは、アセルスの胸にちくりと痛むものを感じさせた。





『神の左手ガンダールヴ。勇猛果敢な神の盾。左に握った大剣と、右に掴んだ長槍で、導きし我を守りきる。』
始祖ブリミルの降臨から六千年。
『ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール』の登場により、伝説となっていた虚無系統の魔法が再臨した。
彼女の呼び出した使い魔は、神の左手とも、神の盾とも呼ばれる伝説の使い魔『ガンダールヴ』であり、あやゆる武器を使って彼女を守ったという。
それすらも遠い昔となった、現在。
彼女らの時代に登場した『ガンダールヴ』は、二人ではないかとする説もあるが、真相は定かではない。
真相を知るものは、当時の魔法学院・学院長である『オールド・オスマン』だが、彼は痴呆が進行しており記憶が曖昧である。





「うわ、なんじゃこの報告書、ワシが痴呆症じゃと!?」
『その通りじゃねーか?』
「なんじゃい、デルフリンガー。ボケたフリで誤魔化せと発案したのはお前じゃろ」
『フリ?あれフリだったのか?いやー迫真の演技だったぜ』
「白々しいやつじゃ、まったく……そうそう、話は変わるがの、二千年ぶりにラ・ヴァリエール家から期待の新人が来るぞ」
『ほー、どんな奴だよ、そりゃ』
「どんな魔法を使っても失敗するそうじゃ、爆発しての」

『へえ!そいつぁ楽しみだ!』

壁に立てかけられた『デルフリンガー』は、ケタケタと笑った。

隣に立てかけられた『流星刀』も、次の主を期待するかのように、きらりと輝いた。

507 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 23:38:45 ID:1Q+4113P
>>500
裏解体新書でゲンさんっていったら酒飲んで吐いてる場面しかとっさに思い出せなかったよ支援

508 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 23:38:53 ID:djC2qV8T
ゲンさん支援

509 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 23:39:52 ID:1QPMYCkO
支援剣!

510 :サガフロ的小ネタ:2007/09/01(土) 23:40:20 ID:TdfOLaDL
終わり。
ブルージュ読み直してたら書きたくなって書いてみた。
攻略本を読むとバリア無効の技とか分身技とか、普通にやるんだよね、この人たち…人間?


511 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 23:40:44 ID:yTJrsM7i
>>482
ttp://www.nicovideo.jp/watch/sm630101

ニコニコ見れなかったらごめん。

512 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 23:42:44 ID:1e7cf4Bn
乙!
そしてオールド・オスマンは一体何歳なんだ。

>>500
確か裏解体だと乱れ雪月花を一人で出すんだったか?

513 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 23:48:01 ID:/oxN49qh
久しぶりに予約が重なった気がする-more-

514 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 23:55:26 ID:oyf0aH5A
トランスフォーマーの人、しえーん!

515 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 23:57:31 ID:CqcC0YNm
>482
ググレカス

516 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 23:57:58 ID:RR0s1/hX
トランスフォーマーの人どぞー支援

517 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 23:58:57 ID:s+j1mmhE
スタ様支援。

518 :ゼロのトランスフォーマー:2007/09/01(土) 23:59:05 ID:CxNQGYPO

『この後の投下はゼロのトランスフォーマー! スレッドはそのパパ!』
「そのママでしょーが!」

519 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 23:59:11 ID:1cE93QVD
今日もポンコツ召喚書き終わらなかったよ。遅筆さが嫌になるぜ。
早く『物理保護を最大値に設定!』を書きたいなぁ。

520 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 23:59:57 ID:7SVfWUJv
今日も投下できなかったorz

521 :ゼロのトランスフォーマー:2007/09/02(日) 00:00:39 ID:CxNQGYPO

機械生命体の溢れる星、セイバートロン星。
その星を我が物にせんと、破壊と侵略の限りを尽くす、
まさに悪の組織と呼ぶに相応しい、邪道なる軍団デストロン。
その航空参謀として、空から破壊活動に励み、果てにはデストロンの頭領の椅子を狙う野心家がいた。

名を、スタースクリーム。

幾年もの間、戦争で常に前線に立ち、幾度となる戦いの中で受けた傷は数知れず、
そして朽ちる事の無い反骨魂を抱く彼は今―


トリステインの首都トリスタニアのとある大衆酒場で、ワインを運びながら客に愛想を振舞っていた。


「スタスクちゃん!! 5番テーブルにワイン3本とグラタン持ってって!」
『はい! えぇと、ミス・マドモワゼル!!』
夜も22時を回り、仕事を終えた人々で賑わう店内。
あまり上品な客層とは言えず、下劣な話題で盛り上がり、酒の飲み方も下品極まりないが、
なにせ繁盛しており、客の数に比例し、従業員達も忙しく駆け回る。

店の客の殆どは男性で、彼等の目的は主にこの店の給仕。
何故なら、この店の従業員は店長を除き皆若い女性で、なおかつウェイトレス達は、
派手な上に妙に色っぽい服装で身をまとい、芝居ぶった演技で客を誘惑するからであった。

「おーい、そこのデカブツ、こっちのグラタンまだかぁぁぁぁ!!」
『…誰がデカブツだ』
「おめーだよこの悪役! ってか場違いだよあんた! はっはっはっはっは!!!」
『笑うところか? ああ?』
「おぅっ、やるか?」
顔を真っ赤にし、絵に描いたような酔っ払い方をした中年に絡まれるスタースクリーム。
あわや喧嘩勃発かと思われたが、そこに黒い長髪の、胸部の強調された黄緑色の服装を着た少女が割って入った。

「はーいはいはいはい! そこまでそこまで! ごめんなさいね〜ドラッドさん、この子まだ新人でね〜。
 よーく教育しておくし、また今度うんとサービスしてあげるから、許してあげて、ね?」
その少女が、ドラッドと呼んだ中年にぐっと近寄る。
丁度ドラッドの視線に、はちきれんばかりの健康的な胸元を見せ付けるように。

「んあ〜、ジェシカちゃんがそう言うなら…しゃぁねぇなあ!」
元々赤く染まった顔をさらに濃く染め、目線をじっと彼女の首元から下に定めるドラッド。
その光景を呆然と眺めるスタースクリームは、
あ゛ー確かに、俺なんでこんな場所で働いてるんだと、心の中で頭を抱えた。

給仕目当ての男性客のリピーターが増えるようなこの店で、何故にスタースクリームが働いてるかと言うと…

話は数週間前に遡る。


522 :ゼロのトランスフォーマー:2007/09/02(日) 00:02:09 ID:UAv9kgic

その日もその日とて、ルイズの命令で町にお使いに行かされていたスタースクリームは、頼まれた買い物も終え、
風呂敷袋を片手に、晴れた空の元トリスタニアの町をぶらぶらと歩いていた。
この町に出入りするようになって早1ヶ月。今では2,5メイル強の巨大なガーゴイルが、
髪飾り等を購入しながら人込みの中を歩むと言う、ものすごくシュールな光景を珍しがる人はいなくなった。

普段はブルドンネ街でうろうろしているが、今日は気分を変え、チクトンネ街をうろつく事にしたスター。
ブルドンネ街は、トリスタニアの表街で、逆にチクトンネ街はその裏街と言える場所で、
入ってみると、周りに見えるはあからさまに怪しい建物ばかり。
晴天の昼ごろの時間帯なのに薄暗く、人影も殆ど無い。
5分ほど街道を放浪していたスタースクリームだったが、どの店もまだ開店しておらず、
特に見るものも無いので、その場でF-22にトランスフォームし、帰路に着こうかとしたその時

「嗚呼! 其処の方! 其処の方!! ちょっとまってぇぇぇぇん!!」

と、背後からドスの効いた濃い声で呼び止められる。声を発した者の正体は凡そ判別がつく。
無視したろかと轟音と共に平行離陸を開始したスターだったが、左翼をごつい手でふん掴まれ、
そのまま地面に叩き付けられてしまった。ちなみに、F-22形態だとスターの全長は約5メイルサイズである。

「んもう! レディが呼び止めてるってのに無視しないでよ!」

あらゆる面で考慮しても絶対レディじゃねぇだろ、と思いながらよろよろ人型に変形し、地面に項垂れるスター。

「なんにせよ、先ずは自己紹介ね! 私の名はスカロン、其処の店で店長やってるのよ!」

スカロンと名乗ったオカ…男が、背後の建物に指差す。瓶が描かれた看板から察するに、どうやら酒場らしい。

「それでね、単刀直入に用件を言うと、あなたをウチの店にスカウトしたいのよん!」


それから時は流れ、その晩、ルイズの自室―


『―って事があった。笑える話だ、俺を酒場に雇うなど…』
「いいじゃない、その話」
『…はい?』

先月の‘ゆかいな蛇くん改造爆破事件’および、3週間前の‘ゆかいな蛇くん改造爆破事件part2’。
その改造失敗時に引き起こった爆発により、とばっちりを受けた生徒達の私物が破損し、
弁償しろと苦情を多数受けたルイズ。なんだかんだで責任感の強い彼女は、
その弁償代を全て自らの小遣いで払い、結果、今のルイズの貯えはゼロに等しかった。
最近スタースクリームが頻繁に買出しに行かされていたのも、そこに理由であった。

「って事で、その仕事、やりなさい。夜だけなんでしょ?」
『…えーと、マジに言ってるのか?』
「本気と書いてマジよ。
 やりなさい! ってか、やれ! 誰のせいで私の財布が身軽になったと思ってるの!?」
『う゛…わかった。やります。お許し下さい。はい。解ったから、そんな怖い形相で杖握らないで下さい』

と、こうした経路で、スタースクリームは、昼はルイズの優秀(戦闘面では)なる使い魔として、
夜は‘魅惑の妖精亭’の新しい従業員として、2足のわらじを履くことになったのだった。

そして、今に到る。


523 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 00:03:36 ID:3H0c0ywd
なんかスタスクの給仕っぷりが凄くしっくりくるのはなんでだwwwwww
支援

524 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 00:03:37 ID:3T/v1jMq
支援

525 :ゼロのトランスフォーマー:2007/09/02(日) 00:04:34 ID:CxNQGYPO

閉店後―

あれ程騒がしかった店内も、今ではしんと静まり返り、代わりに聞こえるは店員達が清掃をする音のみ。
と思いきや、店の奥から説教の声が。

「あのねぇ! お客様は神様! 天使なの! たまに堕天使みたいなのもいるけど、
 そこを我慢して笑顔を振舞うのが私たちの仕事なの!」
奥の休憩所にて、スタースクリームがジェシカに先の喧嘩騒ぎに関し厳しく指導されている。
スターは床に正座し、椅子に座るジェシカの言葉をただすみませんごめんなさいと頷きながら耳に入れていた。

以前のスタースクリームなら『やってられるか、俺は航空参謀様なんだぞ!』と捨てゼリフを吐いて
とっとと退散するところだが、今はそうには行かなかった。ここで仕事を投げ出してしまえば、
あの使い主様の身の毛もよだつ、実に恐ろしきお仕置きが待っているのは目に見えているからであった。

「ま、忠告はここまででいいわ。今度はお客様に粗相があった時の練習よ。
 ちょっと今ここで、私を客と見立てて謝ってみなさい」
『ここで?』
「そう。座ったままでいいから」

『えーと、じゃあ…
 お許し下さいぃぃ!! メガトあいやルイズじゃなくてお客様ぁぁぁぁぁぁ!!!』

あまりの気迫に、ジェシカは椅子から転げ落ちそうになった。

「べ、別にそこまで力まなくてもいいんだけど」
『悪い、つい癖で…』

どんな癖なのよと頭をぼりぼり掻きながら、スターの今後について考えるジェシカ。
このスタースクリームは、彼女の父親でありこの店の店主でもあるスカロンが急遽引っ張り出してきた存在。
スカロン曰く‘店の新たな方向性を試すための人材’らしいが、果たしてどうなのだろうか。そもそも人か。
ジェシカは決断した。もし、この先3日間、スタースクリームが
チップや接客の面で芳しくないようなら、父スカロンとよく相談せねば、と。

しかし、ジェシカは読み違えていた。
説教の翌晩、スタースクリームは驚く程に態度を改め、昨晩とは見違えるほどに良く働いた。
いかに根はアホだとは言え、かつては軍団のナンバー2に立った存在。順応能力は高いのだ。
注文は聞き逃さず、酔っ払った客の相手も適当に促し、紳士的な対応に感心しチップを渡す客も現れ始めた。

さらにその翌晩。なんとスタースクリームに固定の女性ファンが付いたらしく、
口コミで評判が広まったのか、珍しく女性客が店内の席の3割を占めていたのだ。

これぞ、スカロンの狙い通りの展開でだった。
近頃‘魅惑の妖精亭’は‘カッフェ’なるライバル店の出現により、以前より売り上げが下がりつつあった。
かのカッフェ(ホイルジャックとかいう店名らしい)は洒落た店だと主に女性に評判で、
スカロンはこれに対抗せんと、これまでウェイトレスで男性だけに媚を売っていた魅惑の妖精亭だったが、
この度女性受けも狙うべく、たまたま道をうろついていたスタースクリームに声をかけたのだった。
なにも見た目凶悪なスタースクリームを雇う事は無いのではとも言えるが、
スターを見た瞬間、スカロンの第六感にピーンと来たらしい。

かくして、スタースクリームは魅惑の妖精亭の新しい名物として定着していくのであった。


526 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 00:06:21 ID:/CMTe/LP
>>413
レストア・ヘルスで大丈夫だった筈。

527 :ゼロのトランスフォーマー:2007/09/02(日) 00:06:23 ID:CxNQGYPO

さらにその翌晩、開店前の店内にて。

「はい、スタスクちゃんの給仕用エプロン。まだ渡してなかったでしょ?」
『…あの、なんと言うか、他に無いのか?』
スカロンから手渡されたソレは、フリフリの飾りが付いた可愛らしい花柄のエプロンであった。

「ごめんね〜、あなたのサイズに合うのがそれしかないの」
『俺の着れるサイズのエプロンがこれしかないってのがすごく不思議なんだが』
と言いつつも、エプロンを着用してみるスタースクリーム。…シュールとしか言いようが無い。

給え! 超生命体トランスフォーマー!

「さあ! 皆! 今夜もホイルジャックなんかに負けない様に、がっぽりと儲けるのよぉぉ!!」
「「「「「はい、ミス・マドモワゼル!!」」」」」

さあ、いよいよ開店である!

開店直後から、続々と人は集まり、開店してわずか2時間弱で店内の席は殆ど埋っていた。
店の騒ぎもピークに達してる頃、店に1人の男が来店する。
トリステインの魔法衛士隊の制服を着た、金髪のその男…ワルドであった。
店内隅のテーブルの席に座るワルド。彼の存在感は、店中にいる仕事に疲れた男達のソレとは明らかに異なり、
ワルドを見た数人のウェイトレスが、仕事をほっぽり出して円陣を組んだ。

格好は見るからに貴族その者。深く被った帽子から垣間見えるは、誰もが見惚れる様な凛々しい顔立ち。
彼にご奉仕すれば、一体どれだけのチップを貰えるのだろうか。
いや、チップ以前に、もしうまくアピールできれば…
ウェイトレス達は途端に争い始めた。
私が注文をとりに行くの、いいえ、私よ、てな具合に。ついにはくじ引きまで始める始末。
だが…

『大変お待たせいたしました、ご注文はお決まりでしょうか?』
と、きゃあきゃあ騒ぐウェイトレス達を尻目に、スタースクリームがワルドの元へ寄ったのだ。

ってあああああ!! スタスク!!! 勝手になにやってるのよ、まだ誰が行くか決めてないのに!
空気読みなさいよ、空気!!

と、くじ引き最中だったウェイトレス達から大ブーイングを喰らうスタースクリーム。

空気を読むも何も、入店して3分経っても誰も接客しないので、
来店客に失礼があってはならないと注文を取りに行っただけなのだが。
一方、椅子に座ったワルドは唇を出血するまでに噛み締めている。笑いを堪えているのだ。

「…そうだな。取り合えず、ワインを」
『かしこまりました、少々御待ち下さい』
厨房へと戻り、すぐさまワインの瓶と杯をワルドの元へ運ぶスタースクリーム。
ワルドはチップとして銅貨を1枚、ピンっと指でスターの手元に飛ばす。
チップを受け取ったスターは会釈し、再び厨房へと戻った。それとすれ違うように、
1人のフードを被った何者かが入店し、ワルドの隣のテーブルの席に座った。


528 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 00:06:26 ID:3H0c0ywd
定着すんなwww
支援

529 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 00:06:55 ID:3T/v1jMq
支援!支援!

530 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 00:08:05 ID:95oNwlx3
ロリドにおマチさんなんでここにいるの支援

531 :ゼロのトランスフォーマー:2007/09/02(日) 00:08:05 ID:CxNQGYPO

「‘土くれ’か。よくここがわかったな」
「アルビオンからご苦労さんだったわね、ワルド。外であなたのグリフォンが眠ってたわ」
「彼も良く働いてくれてるよ」
明らかにワルドと話すために来店したであろう、フードで身を隠した眼鏡をかけた緑色の髪をの女は…
果たしてトリステイン学院の学院長の秘書、ロングビルであった。

「あんたがここに戻ってきたって事は、‘トラファルガー’はまだレコン・キスタの物になってないのね?」
ロングビルの問いに、こくりと頷くだけのワルド。

「にしても、こんな所で油売ってていいの? 姫様にはまだ会ってないんじゃあ?」
「今からじゃもう遅かろう。今晩は宿でも探すさ。
 で、そっちこそ‘褐色のスコーピス’の方はどうなんだ?」
ワインを注そいだ杯を片手に、顔を合わさずロングビルに話しかけるワルド。

「やっぱり東の砂漠地帯に潜んでるようね。いくら私でも、そこまで手を出せないわ。
 この情報を手に入れただけでも上出来と褒めて欲しいわよ」
「前途多難、か…」
ワインを飲み干し、空になった杯をテーブルに置き、被っていた帽子をさらに深く被るワルド。

『いらっしゃいませ、ご注文はお決まりでしょうか』
ロングビルは思わず噴出した。
そこに現れた、可愛らしいエプロンをかけ、お盆を手にしてる巨大な給仕は、
今トリステイン学院で色んな意味で話題になってる、スタースクリームその者だったからだ。

「あ、あぁ、じゃあ、えぇぇと、そうね、アップルパイでも頂こうかしら?」
咄嗟にフードで顔を隠し、かなり動揺しつつもとりあえず注文をした。

『お許し下……じゃなくて申し訳ございません、当店ではその様な物は取り扱っておりませんので』
「じゃあ何があるの?」
『只今ご用意できるのは‘店長オススメのダブルチーズがけ牛の角煮入りパスタグラタン改’のみにございます』
「うぇ」
想像するだけで胸焼けを起こしたロングビルは、飲酒するつもりは無かったのだが、ワインのみ注文する。

『かしこまりました、少々御待ちください』
ジェシカに徹底的に接客術を叩き込まれたスタースクリームは、こなれた様子で厨房へ戻っていった。

「奇想天外と言うか、まあ、なんだ、面白いウェイターだな」
隣で肩を落として椅子に項垂れているロングビルに、ワルドが苦笑しながら話す。

「…ワルド。あれ、あなたの愛しのミス・ヴァリエールの使い魔よ?」
「ほう! 彼がそうなのか。どれ、仲良くなっておこうか? しかし、何故こんな所で働いてるんだ」
「私が知りたいわよ」


532 :ゼロのトランスフォーマー:2007/09/02(日) 00:09:18 ID:UAv9kgic

―その頃、トリステイン魔法学院生徒宿舎

「ヴァリエール。いるの? ちょっとー? ルイズー」
夜もふけた頃だが、構わずルイズの部屋のドアをノックし続けるキュルケ。
その後しばらくドアの前で待っていると、ドアが開き、中から眠そうなルイズが顔を覗かせた。

「…あによ」
「今から町に行くわよ。ほら、着替えて着替えて」
「はぁぁぁ!? 今何時だと思ってんのよ。…ふわぁぁ」
ルイズは欠伸しながらドアを閉めようとしたが、そこに無理やり足を挿み阻止し、
ドアをこじ開け室内を確認するキュルケ。

「星君がいない。って事はこんな夜遅くなのに働いてるのねぇ、偉いわぁ」
「スターに会いたいんなら勝手に行きなさいよ、あんたの大親友ひっ連れて」
「それがねぇ、なんとタバサったら、珍しく自分から行くって言い出したのよ。もう外で待ってるわ」
そのキュルケの言葉にルイズは、はっと目が覚めた。
おおかたキュルケの気紛れなのだろうと思っていたが、あのタバサが行きたいとは確かに意外だ。
窓の外を見ると、2つの月を背景に、タバサが風竜シルフィードに乗って上空で待機していた。

「でも…やっぱり行かない。その、眠いし」
「ばっちり眠気は飛んだ様に見えるんだけど。そもそもあんた、星君が働いてる所見たことあるの?」
壁にもたれかかるキュルケは、ちょこんとベッドの上に座ったルイズに問う。

「…無い」
「じゃ、なおさら行きましょうよ。それとも…照れくさいの?」
その言葉に、顔を真っ赤にするルイズ。別にキュルケは核心を突いたつもりは無かったのだが。

「そ、そそそそんな事ないんだから! ス、スタースクリームは私の使い魔なのよ!?
 な、なんで照れるような事があるのよ! 判ったわ、行くわよ! 行きゃいいんでしょ!」
ベッドから立ち上がり、どたどたと仕度を始めるルイズ。
キュルケはその様子をただぼぅっと眺め、呟いた。

「あんたって、ほんっっっっと判りやすいわねぇ…」

同時刻、トリステイン学院の宿舎の上空で、キュルケとルイズの外出の仕度を待つタバサとシルフィード。
タバサは夜にも関わらず、シルフィードの背で月の光を頼りに本を読んでいた。

「きゅいきゅい、お姉さまー、それじゃいくらなんでも目を悪くしちゃいますわ」
シルフィードの尤もな忠告をも聞き流すタバサ。しかし、シルフィードの機嫌が悪くなる事は無かった。

「にしても、スタースクリーム様の職場に行けるだなんて…夢みたい! 楽しみー! みーみー!」
町の魅惑の妖精亭と言う店に、見た目は変わっているがすごく紳士的なウェイターがいる、
との噂がトリステイン学院の女子生徒の間に流れ始めたのは今日の昼食時食堂での事。
その場には、ルイズはもちろん、噂のウェイター・スタースクリーム当本人もいたのだが、
あくまで噂は噂なだけで、その真相を知る者は、ルイズ、スター、デルフのみ。
が、その秘密を、デルフリンガーがキュルケとタバサとシルフィードにこっそり洩らしてしまったのだった。
当然、スタースクリームに惚れているシルフィードはタバサに

お姉さまー、いきたーい! いきたーい!
と駄々こね、仕方無しに行く事になったのだ。その辺、結構使い魔に甘いタバサ。
最初はタバサとシルフィードだけで行くつもりであったが、如何せん店の場所がわからない。
やむを得ず、そういうことはやたら詳しいキュルケと同行する事にしたのだが、
今度はキュルケが「ヴァリエールを誘ってみるわ」と言い出し、今に至っている。

と、宿舎の入り口に2つの影が。キュルケとルイズである。
タバサが本を閉じる。それを合図に、今まで喋りほうけていたシルフィードはきゅっと口を閉め、
下へと降下し、2人を乗せ、再び飛び立った。
向かうは、トリスタニア―


533 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 00:10:46 ID:3T/v1jMq
支援するっ!

534 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 00:11:28 ID:95oNwlx3
カオスの臭いがするような気がする支援

535 :ゼロのトランスフォーマー:2007/09/02(日) 00:13:41 ID:UAv9kgic
以上です

536 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 00:14:58 ID:3T/v1jMq
ルイズをからかうキュルケ、キュルケにからかわれるルイズ、これはいい…良いよ!マジで!
スタースクリームも格好いいんだか悪いんだか判らないところがなお良いGJ!

537 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 00:22:31 ID:4br4nN0z
妖怪のお医者さんから護国寺黒郎を召喚。

ヴィンダールヴのルーンを得て、妖怪ならぬ使い魔を治すお医者さんとして重宝され幸せに暮らしましたとさ

538 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 00:31:21 ID:ipwwXR/+
コータローまかりとおる!から功太郎召喚。
トリステインに変態とセクハラの嵐が吹き荒れる、柔道編でクミにもセクハラしようと
してたから、たとえルイズの絶壁体型でも遠慮なくセクハラするだろう

539 :星界の使い魔:2007/09/02(日) 00:34:46 ID:Mvjm4xEy
あのぅ、投稿しても良いでしょうか?
たびたびすみません;;


540 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 00:36:05 ID:4br4nN0z
>>538
アンリエッタを迎えての使い魔の披露の場においてだな、

究極の宴会芸、蘇る死体を…

541 :星界の使い魔:2007/09/02(日) 00:38:37 ID:Mvjm4xEy
誰も居ない!投稿させていただきますです、はいっ

542 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 00:38:49 ID:2MiqRVI7
>>539
どうぞどうぞ。

543 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 00:39:04 ID:QlQH9yGq
遠慮なく投下するが良い支援!

544 :星界の使い魔:2007/09/02(日) 00:39:44 ID:Mvjm4xEy
星界の使い魔 02




ルイズは夢を見ていた。
そこは、ただ灰色の空間が広がるのみ。
その空間は二次元の空間と一次元の時間で成り立っていた。
その空間に一つの泡みたいな空間があった。
その泡みたいな空間には、ルイズが今だかつてみたことのないほどの巨大な船があった。
全長十二・八二ウェスダージュ<約1200メートル>アルビオン王国が誇る
艦隊旗艦『ロイヤル・ソヴリン』号のおよそ6倍の大きさである。
ルイズはなぜかこの巨大な船の名を知っていた―― 巡察艦『ゴースロス』――

二十時三十分――
異変はすぐに起きた。10個の小さな泡が巡察艦『ゴースロス』の泡に近づいてきたのだ。
10個の泡が『ゴースロス』を包囲した瞬間、『ゴーヅロス』から四つの何かが放たれた。
ルイズは瞬時にそれが何であるか分った。『機雷』である。
四つの機雷は、すぐさまそれぞれ別の小さな泡に飛び込んだ。
四つのうち三つは小さな泡もろとも、この世から消滅した。一つは打ちし損じたらしい。
残る七つの泡は何事も無かったかのように詰め寄ってくる。
『ゴースロス』の泡に小さな泡が接触していく。接触した瞬間、
およそ二ウェスダーシュ<200メートル>の小型艦が『ゴースロス』の泡の中に現れる。
それが何であるかルイズには分っていた。
それは『人類統合体』平和維持軍駆逐宇宙艦『KEO3799』――

545 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 00:40:02 ID:17o+6hJd
腰が低〜い!

546 :星界の使い魔:2007/09/02(日) 00:40:49 ID:Mvjm4xEy
星間国家は互いに統合と分裂をくりかえしたが、だいたいにおいて数を減ずる傾向があり、
『アーヴによる人類帝国』を除けば、四つしか残っていなかった。
国力の順に――

『人類統合体』
『ハニア連邦』
『拡大アルコント共和国』
『人類主権星系連合体』

最大の『人類統合体』で人口六千億あまり、四カ国あわせて一兆一千億ほどである。
いずれの国家も民主主義を標榜する政体を採っていた。
四カ国は『人類統合体』ノヴァシチリア星系に集い、それまでの対立を忘れることにして、条約を結んだ。
軍事同盟である。対象は『アーヴによる人類帝国』であった。
四カ国連合は、この長い戦争の幕開けを帝国星界軍所属の巡察艦『ゴースロス』に定めたのであった――

敵宇宙艦が現れると同時に、『ゴースロス』前方、四門の電磁投射砲から0,01光速まで加速された核融合弾を一斉に吐き出した。
敵艦は一瞬にして爆散する。
残るは六隻。
他の敵宇宙艦が反陽子砲で応戦するも、ほとんど真正面から撃たれたそれは、『ゴースロス』が張り巡らす
防御磁場に弾かれ、虚しく虚空へ拡散した。
次々に現れてくる敵宇宙艦に『ゴースロス』は善戦するも次第に押されていった――

残る敵は3隻――
敵宇宙艦から放たれた反陽子流が一塊となって『ゴースロス』に押し寄せた。
防御磁場に速度を緩められつつも、それは『ゴースロス』の外殻に突き刺さった。
隔離内壁に貯えられた水を沸騰させる。煮えたぎる水は外殻の一部と姿勢制御噴射口を一つ吹き飛ばす。
その影響で『ゴースロス』の運動性能は格段に落ちた。

二十三時五分――
第十と仮称された敵艦が成長するプラズマ塊に変わる。
残るは二隻――
『ゴースロス』の可動砲群の半数近くは沈黙し、姿勢制御噴射口も数多く破損している。
ルイズの視界は一転して、『ゴースロス』の艦橋と思わしき所に移動していた。
ルイズの目の前には、蕩かした黄金を湛えたような金色の瞳と、肩まで伸ばした青い髪をした
どことなくラフィールに似た美しい女性が指揮杖を振りながら艦内各部署へと指示を下している。どうやら艦長のようだ。
ルイズはこの美しい女性を知っていた。
『レクシュ・ウェフ・ローベル・プラキア』百翔長である。
「三番凝集光砲、大破!」
「頭部三号噴射口、使用不能」
「主機関の出力が・・・」
次々と凶報が続く中、二隻の敵艦は蝶のごとく軽やかに飛び回り、凶悪な息を吐きかけてくる。
その度に、ルイズは悲鳴をあげた。しかし、だれもルイズに気づかない。
あからさまな憎悪がぶつかり合い、死が産みだされていく――


547 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 00:40:57 ID:2MiqRVI7
しえ☆すた

548 :星界の使い魔:2007/09/02(日) 00:41:59 ID:Mvjm4xEy
敵艦の片割れが、可動砲群によって後部電磁投射砲の射界に追い込まれようとしていた。
「艦尾!!」
レクシュは砲術士に注意を喚起した。
今までの鬱憤をはらすかのような三斉射。
後方で爆発する球が生まれた。
―― あと一隻!
ルイズを含むすべての『ゴースロス』の乗員はそう思った――
最後の一隻は側面から反陽子砲を吐きかける。
それが致命的なものとなった。
「艦長!防御磁場、消滅・・・・」
あえぐように、美しい女性担当官が悲壮感を露にして報告した。
艦橋に絶望的な空気が漂った。

「あきらめるんじゃない、わたしの可愛いあなた<部下>たち!」
レクシュは叱咤した。
「あいつをわたしたちの宇宙から叩きだすのよ!艦首をっ!」
『ゴースロス』はのろのろと艦首方向を変えはじめた。
まだ休ませてもらえないのか、と文句をいいたそうな動きだ。
「可動砲群、敵艦の右に集中せよ。艦首方向に釘づけにするっ!」
だが、その間にも敵宇宙艦は猛然と前進しつつ、反陽子砲を撃ち続けた。

防御磁場を失った巡察艦に、それまでとは比べ物にならない反陽子が襲いかかる。
可動砲は敵宇宙艦の外殻を吹き飛ばしたが、勢いを止めることは出来なかった。
ついに一条の反陽子砲が『ゴースロス』の外殻を透過し、内殻をもやすやすとつらぬいて、反物質燃料槽を打ちのめした。
その瞬間、ルイズの鳶色の瞳に映ったものは、
『ゴースロス』の先任翔士である美しい男女のアーヴがお互いに手を伸ばしあう姿
そして、何よりも瞳に焼きついたのはレクシュ艦長の無念と悔やしみに満ちた表情であった。
次の瞬間、ルイズが起す爆発とは比にならないほどの爆発が起こった。

―― 二十三時二十七分。巡察艦『ゴースロス』爆散――






549 :星界の使い魔:2007/09/02(日) 00:42:59 ID:Mvjm4xEy
「ッ!!!」
ルイズは起き上がった。体中汗でべとべとだと気づく。
今の夢は一体?
不安が立ちこめる中、そうだ、ラフィール!と己が召喚した使い魔を見やる。
自分の横で寝ているラフィールを見やる―― が居ない。
「ラ、ラフィール、どこ!」
隣で寝ているはずのラフィールが居ない事に、心底戸惑うルイズであった。

一方ラフィールはというと、朝早くに目が覚め、使い魔の義務とやらを果たしに部屋を出ていた。
ルイズは洗濯をやらなくて良いと言っていたが、
使い魔としてそのぐらいは当然であろ?
洗濯物を持って洗い場を探しに行ったのである。
しかし、困ったことにラフィールは迷ってしまった。
建物の外へ出たのはいい物の、どこで洗えばいいのかちんぷんかんぷんであった。
周囲に一人の人影を確認したラフィールはその元へと駆け寄った。
駆け寄りながらラフィールは思った。この者は使用人か何かなのか?そして服装をまじまじと見る。
ふと『フェブダーシュ』男爵を思い出す。否、あの者の使用人の服装よりは大分ましだな――
「すまぬが、そなた洗い場―― 」
「え、え、え、え、エルフ!?ftgyふじこlp!!」
突然エルフが駆け寄ってきて、影の主シエスタは心底混乱して慌てふてぬいた。
「そ、そなた、お、落ち着くがよいっ、私はエルフではない、『アーヴ』だ!
先住の魔法とやらも普通の魔法とやらも一切使えぬ、いわゆる『平民』だ!!』
ラフィールは何かすごいカミングアウトをしているのだが、
当のシエスタは、ラフィールが言ったとある単語に気を止めてほかの事を一切聞き流している。
「いま、アーヴって仰いませんでしたか?」
「そなた、アーヴを知っているのか!?」
ラフィールは突然の言葉にすこし青みがかかった黒髪の少女に尋ねる。
「はい、知っています!」
シエスタは目を輝かせながら答える――


ラフィールとシエスタは洗濯場で喋りながら洗い物をしていた。
修技館にいたころ、訓練でやったことを思い出しなが洗濯をするラフィール。
しかし、やはりというか駄目であった。シエスタがクスクス微笑みながらラフィールに一から教える。

シエスタとの会話によると、シエスタの曽祖父は青い髪で自分を『アーヴ』だと名乗っていたこと。
そして、空から『竜の翼』に乗ってやってきたこと。
しかし、『はんぶしつねんりょ〜』というのが無いのでもう飛べないと言っていたこと。
村人に、自分は空の遥かかなたから来たと言いふらしていたので変人扱いされていたこと。
村に野生の火竜の群れが襲い掛かってきて、逃げ遅れたシエスタの曾祖母を助けるため、
光の魔法で火竜の群れを全滅させたこと。弾切れだ、といって二度と魔法を使わなかったこと。
そして、曾祖母と結婚して村に身を落ち着かせたこと。さらに、やたら長生きしたこと。
死ぬまで見た目が若かったこと。それに関しては村を救った英雄をそっとしておこうと村人たちは外部に話を
漏らさなかった事。

550 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 00:43:06 ID:2MiqRVI7
支援

551 :星界の使い魔:2007/09/02(日) 00:43:59 ID:Mvjm4xEy

以上のことから、シエスタの曽祖父がアーヴであった事を確信するラフィールであった。
ただ、残念なことに彼はもう亡くなっていることだ。
そして、ラフィールは思った。
私も、彼の誇り高きアーヴのように、この地で果てるのであろか
そう黄昏ていると、大声で怒鳴られた。
「ラ、ラフィール、こんな所にいたのね!!!」
ルイズがなにやら鬼のような形相で叫びながら迫って来た。
「ど、どうしたのだ、ルイズ。そなたの顔はまるで鬼並みだぞっ」
そのまんまである。
ルイズはラフィールの前まで近づくと、鬼のような怒った顔が、可憐な少女の泣き顔のそれへと変化した。
「ばかばか、ラフィールのばかぁ、突然居なくなってて本当に心配したんだからぁ!!」
ひっくひっくと泣きじゃくりながらラフィールの胸をぽかぽかと殴るルイズ。
「ルイズ、許すがよい」
ラフィールは泣きじゃくる、この愛おしい主人を抱き寄せる。
その二人の様子にシエスタは魅入っていた。
ラフィールの胸の中で大分落ち着いたのか、ルイズは普段どおりに戻った。
「なんでラフィールが洗濯してるのよ。私はやらなくて良いって言ったのに!」
そう言うと、ルイズは頬を膨らませながらぷんぷんした。
この愛くるしいルイズの姿にラフィールとシエスタは『発芽<萌え>』した――
「私はルイズの使い魔だ、そなたの洗濯ぐらいできる―― 」
「嘘よ!!」
愛くるしい顔から一転してルイズが怒鳴る。
「そこの使用人に洗い方を習ってたんでしょ!?ラフィール、出来ないことはしなくて良いの!」
「そ、それは・・・・」
図星を突かれたラフィールは困惑した。
そこへシエスタが助け舟をだす。
「ミス・ヴァリエール、ラフィールさんはとても飲み込みがよくて、ちょっと教えただけで
今では私よりも洗うのが上手なんですよ?」
実際にラフィールの飲み込みは早かった。シエスタの指導の下、ラフィールは今では並以上に
洗濯を綺麗にやれるようになっていた。まぁ、シエスタには及ばないけど。

「本当に?」
ルイズは上目使いでラフィール達を見やる。
その姿にまたもやこの二人は『発芽<萌え>』してしまった。
「本当ですよ、ミス・ヴァリエール」
シエスタが微笑みながら答える。
「なら、洗濯することを許可する!ただし、明日から私も加えること!!
あ、えと、貴方、名前は?」
ルイズはシエスタにたずねた。
「シエスタです、ミス・ヴァリエール」
「そ、そう、シエスタね。シエスタ、明日から私にも洗濯の仕方教えてくれないかしら?」
「はい、もちろんです。三人でこれからお洗濯をしましょうね」
シエスタの言葉に満足したのか、ルイズは、部屋にもどるわよと言い、歩き始める。
「ラフィールさん、洗濯物私が干しときますから、後で部屋に届けときますね」
「ああ、分った」
そう言うと、ラフィールはルイズを追いかけていく。
「シエスタ、そなたに百万の感謝を」
ラフィールはシエスタの横を通り抜ける様、囁いた。
「どういたしまして♪」




552 :星界の使い魔:2007/09/02(日) 00:45:05 ID:Mvjm4xEy
さてさて、ルイズとラフィールは部屋にもどり、その後朝食に向かうことになるのだが――
ルイズは、ラフィールに自分の私服を着さすことにした。
ルイズ曰く、そのラフィールが着ている服、『星界軍の軍衣』は控えめに言っても
いろんな意味で目立つのである。嫌がるラフィールを主の命令!と言い張り
半ば無理やり服を着せたのである。
「ル、ルイズ、軍衣を下に着るといのは駄目であろか?」
「駄目」
「う、うぅ」
昨日の教訓か、諦めの良いラフィールであった。
仕方なく、ガーターに自分愛用の銃を仕込ませる。
「さて、朝食に向かうわよ!」
そう言ってルイズが部屋を出ようとすると、三つ並んでいる扉の一つが勝手に開いた。
「おはよう、ルイズ。」

「おはよう、キュルケ」
一瞬ルイズは嫌そうな顔をしたが、すぐに取り払う。
そう、私にはラフィールがいるもの。過去の私なんかじゃない。尻軽ツェルプストーの挑発なんて
二度と乗るもんですか!!
しかし、悲しきかなルイズ。彼女の頬は無意識に膨らみぷんぷんした。
その様子にキュルケは、後ろから様子を伺っているラフィールと共に『発芽<萌え>』してしまった。
そもそも、なぜキュルケがルイズの部屋に尋ねたかというと、心配できてしまったのだ。
ルイズは信じないと思うが、この燃え滾るような赤髪で妖艶な褐色の肌、そして情熱の赤い瞳を持つ
『キュルケ・アウグスタ・フレデリカ・フォン・アンハルツ・ツェルプストー』は
ルイズを好いていた。じゃあなぜ何かとルイズに絡んでくるのかというと、
ルイズの怒った顔がとても可愛くて愛おしいからであった。
しかし、周りはそんなキュルケの真相を知ってか知らずか、
ルイズ虐めはエスカレートして行きキュルケには止めれなくなっていた。
キュルケ自身は先祖の因縁どうのこうのとかには興味がなかった。
さらに、ルイズが魔法をすべて爆発<失敗魔法>させようがどうでもよかった。
あの爆発には、自分が操る火の魔法と似ているような気がして、喜んでいるくらいだ。
とまぁ、キュルケがはじめたルイズ弄りはいつしか深刻な虐めに発展してい行き、
その矢先に、エルフを召喚してしまったルイズ。
しかし、ルイズが何も変わって無いことに安心してかキュルケは、ツンツンと頬膨らますルイズを突いた。
「な、なにするのよ、ツェルプストー!!」
ルイズは怒鳴る。


「ごめん、所であれがあなたの召喚したエルフの使い魔?なんだか可愛らしい娘ね?」
後ろからジーっとこちらを伺うラフィールをキュルケは指差して言う。
「そ、そうよ!何か文句でもある!?」
さっさと会話を終わらせようとするルイズ。
「私はキュルケ・アウグスタ・フレデリカ・フォン・アンハルツ・ツェルプストー、
よろしくね、ルイズの使い魔さん」
そうそう、キュルケって呼んでね。そうキュルケは付け加える。
「私の名はラフィール。ラフィールと呼ぶがよいぞ。あと、私はエルフではない、『アーヴ』だ」
そうラフィールは答えた。
「あら、ごめんないさい」
そう答えながらキュルケは思う。この黝髪の少女ならルイズを周囲から守ってくれるような気がしてくる。
「何を企んでるの、ツェルプストー?」
妙に馴れ馴れしくラフィールに接するキュルケにルイズは問う。
「あら、別になんでもないわよ?そうだ、私の使い魔も紹介しなくちゃね。フレイム、おいで〜」
「きゅるるるる〜」


553 :ゼロ ノクターン マニアクス:2007/09/02(日) 00:46:05 ID:/i2q4cRw
真女神転生Vノクターン マニアクスの主人公、人修羅をルイズが召喚
人修羅の名前はデビルサマナーソウルハッカーズの小説の主人公の名前である「蝉野 渚」にしようと思います。
人修羅の状態は、マガタマをすべて集めた状態です。

554 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 00:46:54 ID:17o+6hJd
>>553
まずはsageたまえ、きみ

555 :星界の使い魔:2007/09/02(日) 00:46:54 ID:Mvjm4xEy
炎を纏った真っ赤な巨大なトカゲがのっそりとキュルケの後ろからやって来た。
「おぉ!?この様な生物が存在するなんておもいもしなんだ!?」
心底驚くラフィール。それもそのはず、帝都の生態園にも居ないような珍しい生き物を目の辺りにしたのだ。
ラフィールはおそるそるフレイムに近づき、触ろうとしている。
それを余所見に、ルイズは尋ねた。
「これってサラマンダー?」
「そうよー。火トカゲよー。火竜山脈のサラマンダーよ〜」
「えい!」
ラフィールがぺちぺちフレイムの頭を叩く。
「きゅるるる・・・」
「こらこら、やめなさいって、ラフィール。フレイムが嫌がってるわよ?」
「す、すまぬ。どうもこの愛嬌のある顔を見ていると叩きたくなる。許すが良い、フレイム」
「きゅるるるる」
ラフィールに頭を摺り寄せるフレイム。
「あらあら、ラフィールに懐いちゃったわね?」
「くすぐったいぞ、フレイム♪」
「きゅるるる〜♪」
「あははは♪」

「キュルケ、用が済んだのならさっさと出て行ってよ!」
そんな三人のやり取りをさっきから黙って見ていたルイズだが、とうとう我慢しきれなくなったようだ。
さすがに、これ以上はまずいとキュルケは悟ったのか、じゃあね、また後で会いましょうと言い残し去っていった。
「ツェルプストーめ、やっとでていったわ」
「ルイズ、そなたはキュルケが嫌いなのか?」
「嫌いに決まってるでしょ!いつも何かと絡んでくるしっ!
あと、あの胸!!なんなのよ、見せびらかしちゃって!いやらしい!!」
「たしかにな。キュルケ、あの者の胸はまるでメロン並みであったな」
それだけの理由でルイズが人を嫌うはずがない、とラフィールは思ったが
人生において、生理的に受け付けない人物がかならず二、三人現れるものだ、と納得するのであった。
ラフィールはキュルケを一目見たとき、『アブリアル』の宿敵、『スポール』の雰囲気のそれを感じ取った。
しかし、話して見るとぜんぜん当てがはずれた。ラフィールはキュルケを気に入っていた。
それに、キュルケがルイズを見つめる瞳は、まるで母親が娘を思いやるような慈愛に満ちた感じだと
ラフィールは感じ取った。
そして二人は食堂に向かった――

トリステイン魔法学院の食堂は、学園の敷地内で一番背の高い、真ん中の本塔の中にあった。
中には百人はゆうに座る事ができるテーブルが三つ並んでいる。
ルイズたちは二年生用の真中のテーブルへと進んだ。


556 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 00:47:44 ID:3T/v1jMq
支援!

557 :星界の使い魔:2007/09/02(日) 00:49:04 ID:Mvjm4xEy

「ほう、これは学生用とは思えないほどの出来だな―― 」
ラフィールは『アルヴィースの食堂』を見回していた。
ルイズは自分の席を見つける。豪華な料理が盛り付けられているのだが、問題はその隣の席である。
質素なパンと貧相な具の無いスープが置かれていた。
ルイズは朝、ラフィールを探している途中に厨房へ行きラフィール用の朝食を注文していた。
ラフィールはマルトーのパンを大変気に入ってたのを思い出しての特別注文である。
しかし、その注文の仕方が悪かったのか、マルトーには貴族の僻みにしか聞こえておらず、
その結果がこれである。まずい、これは非常にまずい!!あの糞親父、あとでひどいんだからねっ!!
その、貧相な朝食が盛り付けられた場所が近づく。や、やばいどうしよう!あ、そうだ!!
「ラフィール、壁の周りに小人の像がいっぱい並んでるでしょ、あれが夜中になると踊りだすのよ」
「な、なにっ、それはほんとうなのかっ!?」
ラフィールは小人の像に駆け寄っていった。
その瞬間ルイズは尋常ならざる速さで、貧相な朝食に近づき、それをテーブルの下へ隠した。
「ラフィール、早く食べるわよ!」
小人の像をぺちぺち叩いているラフィールを呼ぶ。
ラフィールがルイズの横に座る。
「ごめんね、ラフィール。ラフィールの分用意されてないんだって。
昼食からは用意してくれるらしいから、今は私のをはんぶんこして食べるわよ!」
そう言いながら採り皿に自分の朝食の半分を乗せる。
本日のメニューは、職人マルトーが腕によりを振るった絶品
前菜には季節の山菜をマルトー特製オリーヴオイルをベースにしたドレッシングあえと、同じく季節の山菜のスープ
メインはアルビオン産の鴨のローストと魚の型をしたゲルマニア特産のポテトパイ
付け合せにはマルトー特製バターロールとクロワッサン。

「まさか、これほどまでとは―― 」
ラフィールは心底心を振るわせた。まさか、地上世界でこんなにも極上な一品たちに出会えるとは――
そんなラフィールをよそに、ルイズは気まずそうにしていた。
なぜなら周囲の視線が痛いほどあるからである。
ラフィールはもともとこういう雰囲気に慣れているためか、普通に料理の悦に浸っている。
しかし、ルイズはそうはいかない。周りからの視線。エルフへの恐怖心と強い敵意――
ルイズはもともと誰とも話さないため、ラフィールが実はエルフではないことを打ち明けられないでいた。
「ん、ルイズ。そなた食べないのか?」
「え?あ、うん・・」
ルイズが戸惑っていると、ラフィールが囁いた。
「視線というのはそのうち慣れるものだぞ、気にするな」
その言葉でルイズもすこしは楽になったのか、食事に手を付け出す。
「んー、おいしぃ!」
ルイズは帝王学を学んだような気がした。



558 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 00:49:33 ID:3T/v1jMq
支援するんの

559 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 00:50:15 ID:95oNwlx3
いかん、無心で読んでた支援

560 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 00:50:58 ID:ueDGyKSk
>>553
バランスが取れるのか、それ?
とりあえず、避難所に投下することをお勧めしたい。
そして星界支援

561 :星界の使い魔:2007/09/02(日) 00:52:59 ID:Mvjm4xEy
ルイズとラフィールが教室に入ると、中の生徒たちが一斉に二人に振り向く。そして恐怖故か、視線をすぐに伏せた。
皆は恐れていたのだ。いままで散々虐めてきたラフィールが、使い魔のエルフを使って報復するのではないのかと――
今までワイワイと明るかった教室が静まり返った。
ルイズ達はそれにお構いなしに自分の席へと座る。ラフィールも気にも止めずにルイズの横の席に座る。
そこへキュルケがフレイムを連れてやってきた。
「お二人方、ご機嫌麗しゅう」
キュルケがニコニコしながらルイズの隣に座る。
「な、なんでアンタが私の横に座るのよ!?」
ルイズは困惑した。今日のキュルケは妙に馴れなれしい。これは何かあるな。
「だって他の人たちを見て見なさいな、皆ラフィールにビビッて固まってるじゃない。
固まってないのはタバサだけだし、タバサじゃ私の喋り相手に勤まらないわ―― 」
ラフィールはタバサと呼ばれた少女を見やる。むこうもこちらに気づき、一瞬目が合う。ほんの一瞬だった。
タバサは再び、読んでいた本へと視線を落としていた。
青い髪、アーヴなのか―― いや、彼女には『あれ』がないことからアーヴで無いことは明白であった。
「青い髪の人間がいるんだな・・・」
「ん、どしたの?」
「いや、青い髪の人間が普通にいるんだなって」
「何言ってるのよラフィール、あなたも髪の色青いじゃない」
ルイズが笑いながら言う。

「んー・・あれは自毛なのか・・?」
「そうよ〜。あの青い毛は自毛よ」
キュルケが答える。
その時、教室に中年の女性教師が入ってきた――


562 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 00:54:02 ID:95oNwlx3
>>553
マガタマコンプリートじゃあんまりにもあんまり過ぎないか
あと支援

563 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 00:54:05 ID:GonUrF/I
発芽支援

564 :星界の使い魔:2007/09/02(日) 00:54:07 ID:Mvjm4xEy

「皆さん、春の使い魔召喚は大成功のようですわね。
このシュヴルーズ、こうやって春の新学期に、様々な使い魔達を見るのがとても楽しみなのですよ」
そういうと彼女は教室を見回した。シュヴルーズの目に留まったのは、
他の使い魔達を珍しそうに魅入るラフィールであった。
「おやおや、ずいぶん可愛らしい使い魔を召喚したものですね。ミス・ヴァリエール」
ルイズの私服を着やるラフィールは、それはもう麗しかった。しかし、人々は恐怖する。その耳を見て。
しかし、シュベルーズは年のせいかラフィールの耳に気づかないでいる。
教室の空気が一段と冷たくなるのを感じて、シュベルーズはおや、と首をかしげる――


「では授業を始めますよ。私の二つ名は『赤土』。赤土のシュヴルーズです。土系統の魔法を、皆さんに講義します」
シュベルーズの授業は順調に進んでいく。
途中、ラフィールがメイジの階級について聞いてくるので、ルイズはそれに答えた。
シュベルーズが石ころを錬金で真鍮に変えたときのラフィールの驚きようはすごかった。
その驚きように、教室中の誰もが一斉にラフィールを見やった。
コホン、とシュヴェルーズが咳払いをすると授業を続けた。

―― つまり土魔法は―― であるからして――
―― 皆さんの生活に密着しているのです――

黙々と講義が続く中、キュルケはラフィールに尋ねた。
「ねぇ、さっきタバサの青髪が自毛だと知って驚いたじゃない。なんで?」
「我々の常識でいうと、本来青髪は自然に生まれてこない物なんだ」
「ええ?!そうなの!!!??」
思わずルイズが叫んでしまった。
よくよく考えて見れば、自然に生まれてこないと、生まれてこないんじゃないの?という疑問が頭を過ぎる。
そもそも、ラフィールも生まれてこないんじゃ――
「ミス・ヴァリエール!」
「は、はい!」
「授業中の私語は慎みなさい」
「すみません・・・」
いつもなら、ここで他の生徒による爆笑の嵐が飛び交うのだが今は無い。
「おしゃべりをする暇があるのなら、あなたにやってもらいましょう」
「え?わたし?」
「そうです。ここにある石ころを、望む金属に変えてごらんなさい」
ルイズは困ったようにもじもじしながらキュルケとラフィールを見やる。
「そういえば私はルイズ、そなたの魔法をまだ見ていない。是非見せてほしい!」
ラフィールは期待の眼差しをルイズに向ける。
ルイズの顔からサーっと血の気が引いていく。
首をゆっくりキュルケに向ける――


565 :星界の使い魔:2007/09/02(日) 00:55:34 ID:Mvjm4xEy
キュルケは困惑していた。ラフィールの言動からルイズは今の今まで、自分が魔法を使えない『ゼロ』
だということを伝えていないのだとキュルケは確信した――
しかし、キュルケは思う。ラフィールを召喚できたんだから、大丈夫なのでは――
そうと決め込んでは、膳は急げだ。キュルケは激励の言葉をルイズに告げる。
「大丈夫、あなたならできるわ。がんばって良いとこラフィールに見せるのよ!」
―― まさか、あの憎っくきツェルプストーからこんな言葉を送られるなんておもっていなかった
ルイズは心底驚いていた。しかし、今の言葉が本心からなのだとなんとなく感じたルイズは決心した。
ラフィールの期待とキュルケの信頼を受けた今ならやれる――
ルイズは微笑みながらトコトコとシュベルーズの横へと歩いていった。
その傍らで、とことことタバサが教室から出て行ったことは内緒だ。

「ミス・ヴァリエール。錬金したい金属を、強く心に思い浮かべるのです」
こくりと可愛らしく頷くルイズ。
ルイズは思い浮かべた。ラフィールの瞳のような黒瑪瑙を――
ルイズは手に持った杖を振り上げる。
そして呪文を唱える。
ラフィールの期待の顔、そしてキュルケの言葉が脳を過ぎる。
できる、そう確信したルイズは杖を振り下す――

ラフィールは魅入っていた――
ルイズが呪文を詠唱する姿に。
キュルケも同様らしい。横でルイズを魅入っている。
ラフィールの絶対音感が告げる。次のフレーズで呪文は完成すると――
それは超新星が爆発するような感覚だった。
ラフィールはルイズが放った爆発に魅入っていた。
これが、これが、主人であるルイズの魔法――
大きな破片が飛んでくる。ラフィールはとっくにその破片を察知していたのだが、動こうとしなかった。体が動かない。
「ラフィール、あぶない!!」
キュルケが無理やりラフィールを机の下まで引っ張った。
「キュルケ。そ、そなたに百万の感謝を・・」
ラフィールは寸でのところでキュルケに助けられ、感謝の念を告げる。

「ちょっと失敗みたいね」
そう言いながら、自分のハンカチで煤を拭くルイズであった。


ルイズの魔法は結局失敗に終わった。
ルイズは罰として、教室の片付けを命じられた。
もちろん、ラフィールも同伴である。
おまけにキュルケも付き添っていた。

三人と一匹の作業は手際よく、お昼休み前には終わっていた。
三人と一匹は何事も無かったかのように、食堂へと向かっていった。
彼女らが片付けた教室の破片のなかに、黒瑪瑙があった事を知る者はこの世界において誰もいなかった――


566 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 00:55:54 ID:95oNwlx3
>>561
> 皆は恐れていたのだ。いままで散々虐めてきたラフィールが、
ここルイズじゃないか?
支援

567 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 00:56:34 ID:g0NNKX9u
>>553
微妙以前。

568 :星界の使い魔:2007/09/02(日) 00:57:11 ID:Mvjm4xEy
以上です。ありがとうございました。
いやぁ、なんか話が増すごとにだんだん下手糞になっていって
すみません;; であであ。

569 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 00:57:14 ID:POja/9UC
>シュヴールズ
>シュベールズ
>シュヴェールズ
ちょwwwwせめて統一しろwwwwww

570 :星界の使い魔:2007/09/02(日) 00:58:31 ID:Mvjm4xEy
>>566
ですね、うはぁやっちまっただー。
指摘、ありがとうございます!


571 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 00:58:50 ID:R+IVQ5kG
破片とか、知覚はフロクラジュがあるから無意識にでも
避けることができると思う


572 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 00:59:42 ID:POja/9UC
うわ俺も間違ったしかも三つ全部ばっきゃろー

573 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 00:59:49 ID:95oNwlx3
>>568
乙!
シュヴルーズの親戚大量発生に吹いた

574 :星界の使い魔:2007/09/02(日) 01:01:18 ID:Mvjm4xEy
>>569うはぁ、うはぁ、すみません、すみません。
>>571さん、そこは爆発に魅入っていたってことでなんとかおねがいします;;

575 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 01:01:55 ID:17o+6hJd
推敲だ!推敲をするんだ!このドジっ子めッ!

576 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 01:02:36 ID:ipwwXR/+
>>540
中心脚からのコンボでw

ワルド戦が見てみたい。
ワルド「風はどこにでも」
百人拳使用
ワルド「吹くううううううううううう!?」

577 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 01:02:48 ID:g0NNKX9u
>星海の人
投稿速度を上げるよりも、何回でも読み直して
完成度を上げるべき。

578 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 01:03:02 ID:4br4nN0z
>>574
IMEに頻出単語を単語登録すると良いぞ。

579 :ゼロ ノクターン マニアクス:2007/09/02(日) 01:03:05 ID:/i2q4cRw
ゼロ ノクターン マニアクス 序章
怒れる神の黙示、あるいは悪魔の王の寓話。
私の運命の歯車は狂った。
刺青の男と共に巻き込まれた戦い、混沌−カオス−は、地の海より這い出す。
死が死を襲う大地。
祈る神を探そうにも、現れるのは悪魔と死神ばかり。
嘲笑う闇が、私に虚言する。
真実は、燭台の中に浮かび上がる、と。
「人修羅と呼ばれる者を召喚したある少女の手記」より


580 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 01:03:53 ID:95oNwlx3
さて。
仮面ライダーにそなえて寝るか
投下をドキドキしながら待つか
それが問題だ

581 :星界の使い魔:2007/09/02(日) 01:04:11 ID:Mvjm4xEy
>>577
了解です、閣下!
では、おやすみなさいまし。

582 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 01:04:19 ID:17o+6hJd
急ぐ必要など何処にも無いのだ
3日でも4日でも構わない、みっちり時間をかけて
文章を精錬し、完成度を高めるのだ。

583 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 01:05:12 ID:POja/9UC
>>579
おーい、下げろって

584 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 01:05:27 ID:4br4nN0z
>>576
作中じゃあ功太郎こそが「風」と称されてたしな。

傀儡の舞の洗脳を吹き飛ばすほどの鮮烈な風として。

585 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 01:06:15 ID:QlQH9yGq
>>580
仮面ライダーの投下をドキドキしながら待つのが正解だと

586 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 01:06:25 ID:95oNwlx3
>>579
しょっぱなから注意で済まないが
まずはsageてくれないか


587 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 01:06:27 ID:ueDGyKSk
>星界の人
まぁ、そういうこともあるさ。 これからは気をつければいい。
話のつくり自体は面白いと思うから、俺は期待してるぜ!!



原作は読んだことないがな。

588 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 01:06:30 ID:kDx+YiV7
>>579
ノクターンの人、メール欄に半角でsageと入れるんだ

589 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 01:08:24 ID:95oNwlx3
それにしても小説版真3もマニアクスも見つからないなあ
書きたくても資料ないから書けない
ともかく支援

590 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 01:09:30 ID:cjLf9iTj
>>544-568
死ね

駄文で星界を汚した罪を死んで償え。

軍務を妨害され拉致された皇族が怒らない?

原作完全無視のゴミを人目にさらすな。

591 :ゼロ ノクターン マニアクス:2007/09/02(日) 01:09:40 ID:/i2q4cRw
>>583
>>579
すまない了解した



592 :ゼロ ノクターン マニアクス:2007/09/02(日) 01:11:09 ID:/i2q4cRw
ゼロ ノクターン マニアクス 序章
怒れる神の黙示、あるいは悪魔の王の寓話。
私の運命の歯車は狂った。
刺青の男と共に巻き込まれた戦い、混沌−カオス−は、地の海より這い出す。
死が死を襲う大地。
祈る神を探そうにも、現れるのは悪魔と死神ばかり。
嘲笑う闇が、私に虚言する。
真実は、燭台の中に浮かび上がる、と。
「人修羅と呼ばれる者を召喚したある少女の手記」より

593 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 01:12:17 ID:kc8zu5SV
>>590
死ね

駄文でスレを汚した罪を死んで償え。

SS投下を妨害され邪魔された職人が怒らない?

流れ完全無視のゴミを人目にさらすな。

594 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 01:13:05 ID:l+O9DGb4
みんな良い子だから
sageろとか俺つえーだの言わないこと。
スルーだ。

595 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 01:13:10 ID:0jPWfbGg
以下、>>590は脳内あぼーん

596 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 01:13:14 ID:17o+6hJd
>>590
礼儀を忘れるな!
私情を曝け出すな!
口でクソたれる前と後に(ry


597 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 01:16:07 ID:95oNwlx3
あ、ついでに。
投下する前には「何分後に投下する」
投下した後には「投下終了しました」
と宣言すると住人が支援と雑談を切り替えやすくなるし後に控える人に優しい。

598 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 01:17:13 ID:GbvMxpzY
スルーだ、スルーを使え
そういえばマトリックス系ってまだ無いよね?
…召喚されても意味無いかな…特にスミス

599 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 01:17:56 ID:POja/9UC
>>590
言いたいことはわかるんだが言葉は選ぼうぜ

600 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 01:17:58 ID:cjLf9iTj
>>593
キャラの人格を殺すSS書くことが罪だって気づかない人には
ちゃんと言ってあげないと理解しないよ。

>星界の使い魔
これもうダメダメだってわかるだろ?

601 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 01:18:29 ID:F7InihC7
またオタ板にひきこもりオタ共が集まっているな
おまえらみんな死ねや!



        \        立             /
          \       て    ∧_∧ 糞  /
             .\       る γ(⌒)・∀・ )..ス /      ぅぉぇっぷ
スレ潰し↓       \   な .(YYて)ノ   ) レ./       〃⌒ ヽフ
  ∧_∧スレ潰し>>>1\  っ     | | |   /       /   rノ
 ( ´∀`)           .\!    (__)_) /       Ο Ο_)***
 (   /,⌒l              \      ∧∧∧/     『引き籠り精神病者・>>1
 | /`(_)∧_0.        \   <   ま > 糞スレを乱立させる基地外。
 (__)(゚∀゚; )⊃⌒⊃←>>1  \ <>>1   >毎日相手にされず、ウザい自作自演を続ける。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~    <    た >
―――――――――――――――<      >―――――――――――――――――――――
        ___ オラッ!       <か    >          ハハハ
    ドッカン |   | 出て来い悲惨な>>1∨∨∨\          ∧_∧
    ∩∩  |   |   |  ∩∩     /\ │ /\        ( ^∀^)<あほか
   | | | |  |   |   |  | | | |     /  / ̄\    \     ( つ ⊂ )
  ..(  ,,) .|   |   | (・x・ )   / ─( ゚ ∀ ゚ )─   \    .)  ) )
  /  .つ━━ロ|ロ ドカン l   |U  /    .\_/      \  (__)_)     (^∀^)ゲラゲラ
〜(   /   |   |   |⊂_ |〜./    / │ \       \    『糞スレの総合商社・>>1
  し'∪   |   |   |   ∪ /  電波〜   電波〜    \毎日何処かの板で糞スレを立てる>>1
          ̄ ̄ ̄ ̄     /  .∧__∧      ∧__∧      \糞スレを立てる事しかできない白痴。
      ガッキーン       /  ( ゚∀゚ )    ( ゚∀゚ )    


602 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 01:20:03 ID:95oNwlx3
>>598
世界そのものをマトリックスとクロスさせるとか
主人公は虚無の使い手四人

603 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 01:20:54 ID:ueDGyKSk
>>598
ジョン・スミスか。
あれって、英語版だとネオを呼ぶ時のイントネーションがかなり違うんだよな。
英語版はかなりいやみったらしい。
個人的には、日本語の力強い呼び方がすき。
君が、アンダーソンと韻を踏んでいるせいかも知れんが。

604 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 01:21:52 ID:17o+6hJd
ジョン・スミスと聞くと苦労人な普通人しか思い浮かばなくなっている俺は末期

605 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 01:22:58 ID:cUvwnXdS
キョンはなんだっけ?

606 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 01:24:17 ID:7f+NZS2K
ジョン・スミスは日本の山田太郎みたいな意味合いだとどこかで聞いた

607 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 01:25:21 ID:pnLio1D8
ジョン・スミス?百戦錬磨のつわものどものリーダーは務まらん、か。

608 :(・∀・)凸 ◆7xuwBG6R9k :2007/09/02(日) 01:25:24 ID:F7InihC7
またオタ板にひきこもりオタ共が集まっているな
おまえらみんな死ねや!



        \        立             /
          \       て    ∧_∧ 糞  /
             .\       る γ(⌒)・∀・ )..ス /      ぅぉぇっぷ
スレ潰し↓       \   な .(YYて)ノ   ) レ./       〃⌒ ヽフ
  ∧_∧スレ潰し>>>1\  っ     | | |   /       /   rノ
 ( ´∀`)           .\!    (__)_) /       Ο Ο_)***
 (   /,⌒l              \      ∧∧∧/     『引き籠り精神病者・>>1
 | /`(_)∧_0.        \   <   ま > 糞スレを乱立させる基地外。
 (__)(゚∀゚; )⊃⌒⊃←>>1  \ <>>1   >毎日相手にされず、ウザい自作自演を続ける。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~    <    た >
―――――――――――――――<      >―――――――――――――――――――――
        ___ オラッ!       <か    >          ハハハ
    ドッカン |   | 出て来い悲惨な>>1∨∨∨\          ∧_∧
    ∩∩  |   |   |  ∩∩     /\ │ /\        ( ^∀^)<あほか
   | | | |  |   |   |  | | | |     /  / ̄\    \     ( つ ⊂ )
  ..(  ,,) .|   |   | (・x・ )   / ─( ゚ ∀ ゚ )─   \    .)  ) )
  /  .つ━━ロ|ロ ドカン l   |U  /    .\_/      \  (__)_)     (^∀^)ゲラゲラ
〜(   /   |   |   |⊂_ |〜./    / │ \       \    『糞スレの総合商社・>>1
  し'∪   |   |   |   ∪ /  電波〜   電波〜    \毎日何処かの板で糞スレを立てる>>1
          ̄ ̄ ̄ ̄     /  .∧__∧      ∧__∧      \糞スレを立てる事しかできない白痴。
      ガッキーン       /  ( ゚∀゚ )    ( ゚∀゚ )    



609 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 01:25:33 ID:ueDGyKSk
ジョン・スミスというのは、誰でもない誰かという意味だからな。
特定の人物を思いつかれても困る。

610 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 01:26:14 ID:GbvMxpzY
>>602
そしたらスミスが無限増殖しちゃう
逆に言えばそれしかないような…
>>603
個人的には英語版が好みだが
確かに日本語版も良いけど

611 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 01:26:53 ID:S/lwtA2c
リチャード・ロウとジェーン・ドゥで身元不明死体だったかね。

612 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 01:27:03 ID:l+O9DGb4
ああ……なんか湧いてきたな……
夏さえ終われば……

613 :609:2007/09/02(日) 01:27:47 ID:ueDGyKSk
補足
ジョン・スミスというのは、>>606のいうように、すごく一般的な苗字と名前の組み合わせ。
そこから転じて、誰でもない誰か、というような意味合いになった。

山田太郎というよりは、名無しの権兵衛のほうが意味合い的には近い。

614 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 01:29:23 ID:cjLf9iTj
いちおう、非難するレス専だけじゃなくて、投稿するつもりで電脳コイルネタをちょっと書いている。
ルイズたち=ヒゲイリーガルという設定でヤサコの電脳体が召喚されたって感じで。
始祖(ヒゲ)ブリミルから約6000分たった世界って設定。

615 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 01:29:29 ID:95oNwlx3
>>611
ジョン・ドゥで名無しのジョンってのも見たことがある
たしかガンスリンガーガールのピノッキオの師匠がそう名乗ってた

616 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 01:29:42 ID:17o+6hJd
そして、くたばり次第スミスがドゥになるわけだ

617 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 01:31:53 ID:ai5G8jx1
>>611 ジョン・ドゥな。名無しのジョン・ドゥ。

618 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 01:35:08 ID:kc8zu5SV
>>614
仮にそれが質のいいSSだったとしても間違いなく非難されるな

619 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 01:38:38 ID:Lc1zAKwi
マトリックス・・・ゼロ魔世界(ルイズ達にとっての現実)が
虚構の世界であることに気付いてしまうルイズみたいな感じになるんだろうか?

ジョン・スミスはやっぱり俺の中も「特攻野郎Aチーム」を連想してしまう。
海外ドラマ繋がりで一度、宇宙船レッドドワーフ号な感じで別次元から、
エースルイズを呼び出してしまう話を書いていたが、まとめに似ていた話が
あったため断念したことを思い出したよ。

620 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 01:39:24 ID:S/lwtA2c
>>614
>>600

621 :ゼロの答え 5話:2007/09/02(日) 01:41:10 ID:n3hqqynf
投下予約ある?

622 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 01:41:32 ID:6tolEfZV
ないよ

623 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 01:41:44 ID:S/lwtA2c
ないかと。

624 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 01:42:16 ID:17o+6hJd
来い 故意 恋

625 :ゼロの答え 5話:2007/09/02(日) 01:43:01 ID:n3hqqynf
じゃ投下します。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
決闘騒動があった日から一週間が過ぎた。
デュフォーがいる日常にも随分慣れてきたなぁとルイズは思った。
朝。どちらが早く起きるかはその日次第である。
使い魔のほうが遅く起きることに対して最初のうちは腹が立ったものの、すぐにどうでもよくなった。
そのくらい些細なことだと感じるようになったからである。悪い意味で。
ルイズが先に起きたとき場合はすぐにデュフォーをゆすって起こす。
最初は蹴ったりして起こしていたが、自分が遅く起きたときにきっちりお返しをされたので止めた。
使い魔とその主人という関係に見えないのは、もう諦めた。
いつかは自分が主人であると認めさせてやるとは思っているけど、現状ではできそうにない。

デュフォーを起こすと着替えさせるよう命令する。やたら手際がいいため、文句が付けられない。
着替えだけでなく、その他の準備に関して恐ろしく手際がいい。

そして授業。実のところルイズはこれが一番憂鬱だった。
教師に指名されて答えられないもしくは間違うと。
『お前、頭が悪いな』との前置きのあと、デュフォーが正解を教えるからである。
一度や二度ではなく、間違えるたびに『お前、頭が悪いな』と前置きがつく。
しかも教えられる解答は一度も間違っていたことはなく、常に正しいのが更に腹立たしい。
そのこともあり、ルイズは必死で予習や復習をするようになった。
ただそれでも時々間違える。そしてそのたびに『お前、頭が悪いな』と言われた。
最近では教師も同情したのかルイズが指名されることはめっきり減った。

昼休み。
一応デュフォーはルイズと一緒に食堂に行くものの、ルイズから与えられるパンとープを食べると、直接厨房に行って食事をもらっていた。
ルイズはそれを知ってはいるものの何も言わなかった。理由は簡単。言っても無駄だからである。
一度そのことであの日からデュフォーに話しかけてる姿をよく見かけるシエスタに聞いてみると、どうやらコック長に気に入られたらしい。
それを聞いたとき、思わず耳を疑った。
―――まさかあいつを気に入る人間がいるなんて。
世界は広いと実感した瞬間だった。

食後、水のみ場にいくとデュフォーが洗濯をしていた。なんとなく物陰に隠れて様子を見る。
恐ろしく手際が良い。次々に洗濯物が片付いていく。
その様子を何とはなしに見つめるルイズ。とその時、デュフォーに誰かが近づいてきた。
(え?)
よく見ると、それはキュルケだった。
(何でキュルケがデュフォーに?)
頭の中が疑問で一杯になる。いくら色ボケのツェルプストーだからと言ってデュフォーを口説こうとするほど趣味は悪くないだろう。
だがそんなルイズの考えとは裏腹に、当に今、キュルケはデュフォーを口説こうとしていた。
「ねえ、あなた今、暇かしら?」
「お前、頭が悪いな。洗濯をしている最中だと見ればわかるだろう」
最初の一言でデュフォーはキュルケの誘いを切り捨てた。
まさかそんな言葉が返されるとは思わなかったのかキュルケが硬直する。
キュルケが硬直から復活する前に、デュフォーは洗濯を終えると洗濯物を畳んでどこかに行ってしまった。
恐らく洗濯物を干しに行ったのだろう。後には呆然と立ち尽くすキュルケの姿だけがあった。
不覚にもルイズはその姿に同情してしまった。
(いくら何でも相手が悪すぎるわよ、キュルケ……)

その後も何度かデュフォーを口説こうとしているキュルケを見かけたが、取り付く暇も無く一言で切って捨てられていた。
でも『クールで素敵。だけどきっと堕として見せるわ』とかほざいていたからきっとまだ懲りてないのだろう。

626 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 01:44:56 ID:ueDGyKSk
お前頭悪いな、投下があるなら支援するだろう

627 :ゼロの答え 5話:2007/09/02(日) 01:45:16 ID:n3hqqynf
その日の夜。ルイズは床でスースーと寝息を立てているデュフォーを睨みつけた。
「もう少し態度を改めろ……って言ってもこいつが聞くわけないわよね」
ギーシュに勝利したあの時、広場では歓声も上がっていたが、何人かは面白くないという表情で輪から離れてデュフォーを睨んでいたのを思い出す。
平民がメイジに圧勝したという事を面白く思っていないのだろう。
ましてやこいつの態度はそれに対して火に油を注いでいるようなものに違いない。
なにせこいつときたら、メイジに勝ったことなど、どうでもいいことと言わんばかりの態度なのだ。
実際に聞いても間違いなくそう答えるだろう。
(……これなら、まだ調子に乗ってくれたほうがマシだったかも)

さっき聞いたら既に何度か襲われたらしい。全て返り討ちにしたらしいが。
教室に入ったときデュフォーを畏怖の目で見ている人間が何人かいたから、恐らくそいつらだろう。教師の中にも何人かいた。

ルイズが急にこんなことを考えたのには訳がある。キュルケに目を付けられたのを見たからだ。
デュフォーがキュルケの恋人になるとは思えないが、事実ではなくとも噂として流れてしまうかもしれない。万が一、そうなったら一大事である。
正直こいつが死んだら悲しいよりすっきりするような気がしなくもないが、それでも自分の使い魔だ。見捨てるわけには行かない。
態度を改めて敵をなくすなんてことはしないだろうから、せめて自分で火の粉を払えるようにしないと。
(今度の虚無の曜日にでも何か武器を買ってあげるかな……)
これまでの手際を見る限り、素手でも問題なさそうだが、それでも何か得物があったほうが楽に火の粉を払えるだろう。
それに武器を買ってあげれば感激して、少しはご主人様に対する態度を改めるかもしれない。その可能性は自分でも無いと思うが。
そんなことを考えながらルイズは眠りについた。

そして次の虚無の曜日。ルイズは前を走るデュフォーに離されないよう必死で馬を駆っていた。
「ま……さい……よ!」
待つように必死でデュフォーに叫んだが、前を走るデュフォーはまったくスピードを落とさない。それどころか振り向きすらしない。
聞こえていないのかと思ったが、ルイズは思いなおした。
(……きっと聞こえてても待たないわね、こいつ)
とそんなことを考えたとき、突然デュフォーが後ろを振り返った。
(え?)
ひょっとして聞こえたのだろうか、とルイズは思ったが特にスピードを緩める様子はなくデュフォーは前に向き直っていた。
そのままルイズが離されないで距離を保つのがやっとというギリギリの速度で走り続けた。

そのころルイズたちの後方では、ルイズとデュフォーが街に出かけたことに気づいたキュルケが、親友であるタバサの使い魔のウィンドドラゴンに乗ってルイズたちを追いかけていた。
「きゅいきゅい!?」
「きゃっ!どうしたのいきなり?」
「今、彼がこっちを睨んだって言ってる。多分追いかけているのに気づいてる」
「え、この距離で?」
「……(こくん)」
「流石ダーリン!こんなに離れてても私の気配に気がつくなんて。これはもう愛の力ね」
「違うと思う」
「きゅいきゅい」

628 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 01:46:06 ID:+9CT2oso
アンサー・トーカーならカトレアやタバサ母の治療法もわかるな。
「治療不可能」という答えもありうるが……支援

629 :ゼロの答え 5話:2007/09/02(日) 01:46:26 ID:n3hqqynf
とりあえず今回はこれで投下終了です。

630 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 01:46:59 ID:95oNwlx3
そりゃ気づくわな支援

631 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 01:48:13 ID:95oNwlx3
支援できた時には終ってた乙


632 :(・∀・)凸 ◆7xuwBG6R9k :2007/09/02(日) 01:48:47 ID:F7InihC7
またオタ板にひきこもりオタ共が集まっているな
おまえらみんな死ねや!



        \        立             /
          \       て    ∧_∧ 糞  /
             .\       る γ(⌒)・∀・ )..ス /      ぅぉぇっぷ
スレ潰し↓       \   な .(YYて)ノ   ) レ./       〃⌒ ヽフ
  ∧_∧スレ潰し>>>1\  っ     | | |   /       /   rノ
 ( ´∀`)           .\!    (__)_) /       Ο Ο_)***
 (   /,⌒l              \      ∧∧∧/     『引き籠り精神病者・>>1
 | /`(_)∧_0.        \   <   ま > 糞スレを乱立させる基地外。
 (__)(゚∀゚; )⊃⌒⊃←>>1  \ <>>1   >毎日相手にされず、ウザい自作自演を続ける。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~    <    た >
―――――――――――――――<      >―――――――――――――――――――――
        ___ オラッ!       <か    >          ハハハ
    ドッカン |   | 出て来い悲惨な>>1∨∨∨\          ∧_∧
    ∩∩  |   |   |  ∩∩     /\ │ /\        ( ^∀^)<あほか
   | | | |  |   |   |  | | | |     /  / ̄\    \     ( つ ⊂ )
  ..(  ,,) .|   |   | (・x・ )   / ─( ゚ ∀ ゚ )─   \    .)  ) )
  /  .つ━━ロ|ロ ドカン l   |U  /    .\_/      \  (__)_)     (^∀^)ゲラゲラ
〜(   /   |   |   |⊂_ |〜./    / │ \       \    『糞スレの総合商社・>>1
  し'∪   |   |   |   ∪ /  電波〜   電波〜    \毎日何処かの板で糞スレを立てる>>1
          ̄ ̄ ̄ ̄     /  .∧__∧      ∧__∧      \糞スレを立てる事しかできない白痴。
      ガッキーン       /  ( ゚∀゚ )    ( ゚∀゚ )  

633 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 01:49:23 ID:kDx+YiV7
答えの人乙

634 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 01:50:20 ID:Xtjht+YB
GJ
ここまで淡々としてると逆に和む

635 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 01:50:52 ID:2MiqRVI7
GJ

636 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 01:53:34 ID:sDzkJ1Kt
GJ!

637 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 01:55:31 ID:7f+NZS2K
温度差が楽しいGJ

638 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 01:55:34 ID:cjLf9iTj
>>625-629
デュフォー乙!!
こういう召喚されたキャラが完全に主導権を持つ話は好きです。
もともとルイズ側の使い魔云々思考が最低の自己中ですから
力関係をひっくり返しているところが痛快で読むのが楽しいです。
『ガンダールヴ』など、向こう側から与えられた力に頼らないところがこれまたイイ!!

639 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 01:56:40 ID:w2TMuhUK
凄く淡々としていてGJ!


この調子じゃ、デルフ、ワルドその他が『お前、頭悪いな』を何回言われるかがわからないなwww

640 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 01:58:58 ID:uxulb9Om
>>614
人を呪わば穴二つ。
な展開が目に見えて……
まあがんばって書いてくれろー

ただあんだけ言ったんだから
原作無視にならないこと(星海よりも忠実にというのは当然。
ていうか星海は今後の展開でいくらでもフォロー効くから原作乖離を指摘するのは?な感じが)
キャラの人格を殺さないこと
予告したんだから、自分の言葉に責任もって気をつけてな。


しかし非難してたキャラ人格やら原作崩壊やらは
ルイズ=ヒゲイリーガルの時点でキャラの人格というかキャラ観が完全に殺されてしまってるし
予告からしてゼロ魔の方の原作を前提から崩壊させてるような気がしてならないのは俺だけかー?



641 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 02:00:41 ID:rmYlK2u+
>>638
わかったからそういうことを大きな声で言うのは止めような。


642 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 02:02:48 ID:QSi14i4k
相手すんなよ

643 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 02:03:07 ID:S/lwtA2c
>>640-641
触らない方が良いぞ。

644 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 02:03:47 ID:khNv8xzj
>>638
ていうかID:cjLf9iTj
頼むからちょっとの間くらいは発言を自粛してくれ。

645 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 02:04:43 ID:kc8zu5SV
誰とは言わないが


夏休みの宿題は終わったのかい?




646 :(・∀・)凸 ◆7xuwBG6R9k :2007/09/02(日) 02:05:17 ID:F7InihC7
>>644
お前が自粛しろよ カス


647 :(・∀・)凸 ◆7xuwBG6R9k :2007/09/02(日) 02:08:41 ID:F7InihC7
>>645
うるせえボケ!


プッ!!

648 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 02:09:10 ID:kc8zu5SV
ID:cjLf9iTj=ID:F7InihC7か

649 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 02:10:24 ID:QFrg3eZs
ゼロの使い魔自体糞だからな。
クロスさせるのも難しいから勘弁してやれww

650 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 02:12:22 ID:uwGHCNac
これはもう救いようがないだろ……
電脳は好きだっただけに痛いな

651 :(・∀・)凸 ◆7xuwBG6R9k :2007/09/02(日) 02:16:06 ID:F7InihC7
>>648-650
うるせえカス共!



はよ死ねや プッ!!



652 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 02:20:54 ID:dwxZcigL
よしここは空気を返るために
ルイズがアンリエッタを召喚してアンアンな事する話を妄想するんだw

653 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 02:21:30 ID:kc8zu5SV
>>652
SM?百合?ふたなり?ペニバン?

654 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 02:22:23 ID:zy38L4ex
>>628
それは無い
治す薬がガリア王の所にあるようだから
もちろん実はそれが嘘だった場合は治療不可能という答えになるだろうけどね
治す薬があるならその製法も自動的に判るはず
(治すには薬が必要という答え、その薬の製法は?という答えの両方を得ることが可能なはずなので)
後は材料が入手可能かどうか、製法が現在の環境で可能かに掛かってると思う
(先住魔法で精製しなきゃいけないとかだとその方法がわかっても先住魔法が使えない以上どうしようもないし)
後はその薬の詳しい所在は何処なのか?という答えを得てそこへコッソリ忍び込んで盗むという手も有るにはある

655 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 02:23:13 ID:D/el5Foq
>>652
考えてみたら一般板というのを差し引いてもエロを連想させるネタが少ないな

656 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 02:24:01 ID:j5WAFDKw
何度も何度も使い古されたネタだが
それでも反応してしまうおれガイル。
さて、アンアンするのはお馬さんごっこでと決まっているだろうが。

657 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 02:24:32 ID:Xtjht+YB
ペニバン支援

658 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 02:24:58 ID:dwxZcigL
>>653百合とSMを

>>654やっぱ治すには水の精霊が関係すんじゃないか?

659 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 02:26:04 ID:nKcbN9Zh
>>654
そうだね。
でもさすがに治療方法云々はタバサママに直接会わなきゃ解らないかも。

660 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 02:26:34 ID:95oNwlx3
>>655
避難所で連載して完結したご立派くらいかな?
あれもエロかとハッキリ聞かれると困るけど。
こうなると健全にエロい連中を呼ぶしか……終わクロ?

661 :(・∀・)凸 ◆7xuwBG6R9k :2007/09/02(日) 02:26:54 ID:F7InihC7
        \        立             /
          \       て    ∧_∧ 糞  /
             .\       る γ(⌒)・∀・ )..ス /      ぅぉぇっぷ
スレ潰し↓       \   な .(YYて)ノ   ) レ./       〃⌒ ヽフ
  ∧_∧スレ潰し>>>1\  っ     | | |   /       /   rノ
 ( ´∀`)           .\!    (__)_) /       Ο Ο_)***
 (   /,⌒l              \      ∧∧∧/     『引き籠り精神病者・>>1
 | /`(_)∧_0.        \   <   ま > 糞スレを乱立させる基地外。
 (__)(゚∀゚; )⊃⌒⊃←>>1  \ <>>1   >毎日相手にされず、ウザい自作自演を続ける。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~    <    た >
―――――――――――――――<      >―――――――――――――――――――――
        ___ オラッ!       <か    >          ハハハ
    ドッカン |   | 出て来い悲惨な>>1∨∨∨\          ∧_∧
    ∩∩  |   |   |  ∩∩     /\ │ /\        ( ^∀^)<あほか
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  ..(  ,,) .|   |   | (・x・ )   / ─( ゚ ∀ ゚ )─   \    .)  ) )
  /  .つ━━ロ|ロ ドカン l   |U  /    .\_/      \  (__)_)     (^∀^)ゲラゲラ
〜(   /   |   |   |⊂_ |〜./    / │ \       \    『糞スレの総合商社・>>1
  し'∪   |   |   |   ∪ /  電波〜   電波〜    \毎日何処かの板で糞スレを立てる>>1
          ̄ ̄ ̄ ̄     /  .∧__∧      ∧__∧      \糞スレを立てる事しかできない白痴。
      ガッキーン       /  ( ゚∀゚ )    ( ゚∀゚ )    


662 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 02:27:48 ID:dwxZcigL
実はルイズって男の子なんじゃなかろうか?
あそこまで胸がないってのはきっと長男だから成人するまでは性別偽ってんだぜ?w
侯爵家の長男だから命狙われたりすんだよきっとww

663 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 02:31:53 ID:D/el5Foq
>>660
本家の変態仮面同様、あれはエロじゃなく完璧ギャグだね

>>662
お前の妄想力に脱帽

664 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 02:31:56 ID:95oNwlx3
>>662
つまりルイズのアレをぴんぴん引っ張って確認するサイトとあまりの事態に固まるルイズ、と。

665 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 02:33:14 ID:gWZkdOF9
>>662
つまりそんなルイズにブリギットが召喚される訳ですね

666 :平面:2007/09/02(日) 02:33:20 ID:ne3XKKOX
久しぶりに投下したいが……


667 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 02:33:45 ID:Xtjht+YB
つまり一方的に婚約を破棄できる意味での婚約者ワルド"子爵"なのか…

668 :(・∀・)凸 ◆7xuwBG6R9k :2007/09/02(日) 02:34:30 ID:F7InihC7
>>663-666
いつまで自演やっとんだ?



低脳ひきこもりオタめ

669 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 02:36:17 ID:95oNwlx3
>>666
クソっ、人が寝ようと思った時に来るとかどういうつもりだ!?
支援するしかねェじゃねェかよォォォ!
支援支援

670 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 02:36:37 ID:dwxZcigL
>>666支援


実はワルドはルイズが男の子だって知ってて喜んで婚約したんだぜww

671 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 02:37:23 ID:kc8zu5SV
>>666
支援する

672 :平面:2007/09/02(日) 02:38:49 ID:ne3XKKOX
では、久しぶりに投下する。

 まるで空爆にでもあったかのようにメチャクチャになった教室から、
 騒がしい二つの音が聞こえていた。
 
「ちょっと! ……こ、こら、逃げるな!!」 

 ビ――――ッ♪

 一人はルイズ。
 言うまでも無く、この教室を爆撃した張本人である。
 甲高い声をやかましく鳴らす先には、一見して何も見当たらない。 
 そして、もう一人……
 その爆撃において、大乱闘ならば一撃で場外になりそうなダメージを
 受けたにも関わらず、『使い魔』という理由だけで
 後始末をやらされる羽目となった真っ黒平面戦士、Mrゲーム&ウオッチ。
 掃除するのを理解してないのか、
 彼は先程から、ルイズに劣らずのやかましいブザー音を楽しそうに鳴らし続けるだけで、
 ホウキを持っては素振り、
 ちりとりを持ってはそれで羽ばたく真似をするなど、
 すがすがしいほど遊んでいた。
 
 子供か、己は?
 
 いい加減に業を煮やしたルイズが怒るものの、
 まるで聞きやしない。
 なので捕まえてお仕置きしようとどこからか取り出したムチを振るうと、
 気づいたゲーム&ウオッチはイキナリ縦向き(薄っぺら)になり、
 ブザー音を鳴らして逃げ始めたのだ。

 逃げるウオッチと追いかけるルイズ。
 ゲーム&ウオッチがちょろちょろ逃げ回り、
 からぶったムチがすす塗れの床をブッ叩いていく。
 もはや雑音にも等しい声(音)をはきまくり、
 どったんばったんと暴れまわる二人…………実に、迷惑だった。 

673 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 02:38:51 ID:29GN2J1r
>>670
どうしようもねえなそれwwwwww

674 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 02:39:43 ID:95oNwlx3
>>665
ギルティギアのブリジットか?
……魔法学院に「男の子でもいい!むしろ男の子がいい!」と嫌な旋風が巻き起こるな
そして咲く薔薇散りゆく薔薇
支援

675 :平面:2007/09/02(日) 02:40:32 ID:ne3XKKOX

 その一方で、ある決意を胸に秘め、
 眼を覚悟の光で滾らせた一人の少年がいた。
 金髪で二枚目な顔立ち、
 名家グラモンに生まれしその名は、ギーシュと言った。
 彼は食堂にて昼食を終え、授業(ルイズのおかげで自習)を終え、
 『あること』を『ある生徒』に伝えるために、
 ここ――奇しくも、ルイズたちの暴れまわっている教室の下にある広場――で
 待ち合わせをしている。
 
 待ち合わせている人の名は、
 ケティと、そしてモンモランシー。
 今、彼が付き合っていると噂になっている2人だった。
 
 ケティは年下の、
 モンモランシーは同級の、
 それぞれ可愛らしい女の子。
 彼以外誰もいないココに揃えば、羨ましいまでの両手に花。
 何時もの彼なら喜んで鼻の下を伸ばしたことだろう。

 だが、ギーシュの顔にはそんなだらしなさはどこにも無い。
 まさに今、戦地へと赴かんとする戦士のような、
 覚悟を腹に決めた男の顔だった。 
 額から一筋の汗が流れ、頬を伝って地面に落ちた。
 今、彼の緊張は最高潮まで上がっていた。 
 上の教室で起こっている騒動など、眼中に無かった――――文字通り。


676 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 02:40:58 ID:S/lwtA2c
支援

677 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 02:41:05 ID:4Xzf1Tz+
ジョン・スミスといったらベビーシッターから革命指導者まで金の為なら仕事を選ばない男を思い出す。


678 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 02:42:15 ID:95oNwlx3
ビー(ry支援

679 :平面:2007/09/02(日) 02:42:34 ID:ne3XKKOX

 彼は決めていた。
 あの二人が揃ったその場で、
 本当に愛しているものを決めようと。
 しかし、その答えはもう既に決まっている。
 
 全ての女性には優しく接する。
 全ての女性は大切にする。
 ギーシュ・ド・グラモンを語るに、これは大前提だ。
 だからこそ、ギーシュは昨晩寝らずに考えた。
「今僕のしている事は、2人の女性を同時に傷つけているのでは?」と。

 だから決着をつけよう。
 彼らしくない思考が、
 なぜか昨日と今日に限ってよく働いていた。


680 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 02:42:38 ID:kc8zu5SV
支援

681 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 02:43:42 ID:95oNwlx3
支援

682 :平面:2007/09/02(日) 02:44:51 ID:ne3XKKOX
「まぁ〜て〜!!」 

 ビ――――――ッ♪

 一方、教室では追いかけっこが激しさを増していた。
 いくら追いかけてもつかまらない、
 それどころか主人を挑発してさえいるこの使い魔に、
 ルイズは本当にぶち切れかけていたのだ。
 とうとう杖を取り出し、簡単な呪文を唱える。
 どんな呪文でもいい! 
 どうせ爆発しか起こらないんだから。
 ルイズが杖を振るうと、
 ゲーム&ウオッチの隣にある机が炎を上げて小さく爆発した。
 
 ビ――ッ!?

 隣にあったものが粉みじんになり、流石にヤバイと感じたのだろう。
 ゲーム&ウオッチガそろりと振り向くと、
 そこには舌打ちをして次の呪文に取り掛かるルイズ。
 もとい、修羅のごとき悪魔がいた。
 もう、2人とも掃除の事何ざ忘れている。
 次の爆発の一瞬、ゲーム&ウッチは爆煙に紛れて
 ためらい無く窓から飛び降りた。


 気配を感じたギーシュが振り向いた先に、 
 ケティとモンモランシーの姿が見えた。
 以外だった、2人は同時に来たのだろう。

「何のようですか、ギーシュさま」 
「…………」 

 現れるや否や、2人の立ち振る舞いは真逆だった。 
 柔らかな笑みで穢れの無い笑顔のケティ、
 無言で、それこそ射殺すような目つきのモンモランシー。
 彼は生唾を飲んだ。
 甘かった……っ! これから起こりうる事に対して、覚悟がまだ足りない!
 冷や汗がまた地面にぽたりと落ちた。
 それを見計らって息を大きく吸い込み、吐き出す。
 
 ギーシュは再び眼をぎらつかせ、
 並び立つ2人の顔を真剣な表情でしっかりと見据えた。
 
「実は……」
 
 言葉が、続かない。

「なに?」
「大丈夫ですか?」

 凄んだ声と、優しげな声。
 ああ、もう。なんて罪な男なんだ、僕は。 
 ただでさえこんな可愛い子らに心配を持たせているのに、
 これからさらに、片方にとってはとてもつらい経験をさせるなんて……

 眼を瞑り、心の中で自分に酔いしれる。
 だんだんと何時ものギーシュに戻りつつあった。

683 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 02:45:23 ID:95oNwlx3
支援

684 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 02:45:52 ID:POBx49wG
新生鷹の団召還した場合は?!

685 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 02:47:15 ID:95oNwlx3
支援

686 :平面:2007/09/02(日) 02:47:39 ID:ne3XKKOX

「ケティ、そしてモンモランシー。しっかりと僕の目を見て聞いてくれ!」 

 眼を光らせて、真面目な顔つきで言うと、
 2人が頬を赤らめてぐっと何かに飛ばされるようにのけぞった。
 もともと顔は悪くないだけに、
 引き締まった彼の真剣な顔つきは、女性を寄せ付ける何かがあった。 
  
 普段からこんな顔でいればいいのに……

 2人は偶然、同じコトを思っていた。


「僕は……僕は……」

 ギーシュがぐっと眼をつぶった。
 顔を傾け、苦しそうにゆがめている。
 ただ、2人の女性はそれが何を意味するか悟り、
 ただ次の言葉を無言で待った。

「僕はぐぁっ!!!?」
「!?」
「!?」 

 次の瞬間、2人の目に飛び込んだのは
 待ちわびた言葉を口に叫ぶギーシュではなく、
 上から降ってきた真っ黒い物体に後頭部から押しつぶされ、
 無残にも地面にキスしてしまっている
 間抜けなギーシュの姿だった。

 そして、その上に乗っかっている黒い人(?)は、
 こちらに気づくと陽気にビ――ッと鳴き、
 (おそらく)満面の笑顔で片手を振ってきた。


687 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 02:50:47 ID:kc8zu5SV
支援

688 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 02:53:16 ID:4Xzf1Tz+
支援開始!

689 :平面:2007/09/02(日) 02:53:57 ID:ne3XKKOX
投下終了、なんかギーシュがおかしくてごめんなさい。
そして、こんな時間に多量の支援がくるとは予想外でした本当にありがとうございます。
 


690 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 02:54:08 ID:kc8zu5SV
規制?

691 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 02:56:15 ID:kc8zu5SV
>>689
こんな時間にGJ!
やはりギーシュはギーシュかwww

692 :男達の使い魔:2007/09/02(日) 03:00:56 ID:ihN+H9DE
続いて行きます!!
書いていて気づいたらこの時間でしたがw
色々変えてますが、気に入ったら支援をお願いいたします。

693 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 03:01:39 ID:7f+NZS2K
連投支援!

694 :男達の使い魔:2007/09/02(日) 03:01:51 ID:ihN+H9DE
ヴェストリの広場から声が聞こえる。
何か騒ぎが起きているようだ。
それを聞きつけた富樫と虎丸は、迷わず向かうことにした。



その日、ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールの寝覚めは最悪だった。
たくさんの、暑苦しい男達が自分に迫ってくる夢を見たのだから無理もない。
起きて夢であったことに安心して、一息つく。
すると、昨日のことを思い出してしまって、ある意味現実であることに頭を抱える。
彼らが、他の世界から来た、という台詞をルイズは疑ってはいない。
あれだけの人数が、まるで口裏を合わせたかのようにここは違うなどありえないからだ。
その境遇には憐憫を覚えなくはないし、弱者を助けるのも貴族の務めであると考えると、
気分も悪くはない。
しかし、本人達の悲壮感のなさと、あの汗臭さはどうにかならないものだろうか。
そこまで考えたところで、ルイズは自分が大きく汗をかいていることに気づいた。
窓を開けて外を眺めると、日が昇るのが見えた。

(気持ちのいい朝ね。)

そろそろこの学園にいるコックやメイドたちが働きだす時間だ。
この汗にまみれた洗濯物をシエスタにでも洗濯してもらおう。
そう考えたルイズは、外の井戸へと向かうことにした。


「おはよう。朝から精が出るわねシエスタ。」

案の定、いつもの場所でシエスタは選択をしていた。

「おはようございます、ミス・ヴァリエール。洗濯の依頼でしょうか?」

洗濯の手を止めて、後ろを振り向いたシエスタは、ルイズが衣服を持っているのを目に留めそう答えた。

「そうよ。忙しいところ悪いけど、お願いできるかしら。」

「はい。本日は天気も良いので、午前中には乾くかと思います。
 午後にお届けすればよろしいでしょうか。」

「ええ。それでお願いね。」

ルイズは気づいていないが、シエスタと会話をしている時のルイズは、たいへん柔らかい顔をしていた。
教室でのルイズしか見ていない者達が見たならば、その険のなさに驚き、そして見ほれるに違いない。
朝日に照らされた少女の顔は、まさにそれが一つの芸術のごとく美しかった。

話は一年ほど前に遡る。

695 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 03:02:05 ID:dwxZcigL
支援

696 :男達の使い魔:2007/09/02(日) 03:02:34 ID:ihN+H9DE
教室で、錬金対象を爆発させ、後片付けをさせられたルイズは機嫌が悪かった。
そのために昼食の時間は遅れ、周りには誰もいない。
いるのは働いているメイドたちだけだ。
その時、少し離れたところから人の争うような声が聞こえる。
声から判断すると、男が女に無理を強いているようだ。

(弱い者を助けるのは貴族の義務よね。)

母に厳しく仕込まれた言葉を思い返す。
あの偉大なる母は、決して弱者に無理をさせるようなことはしなかったのだ。
自分の魔法があらゆるものを爆破する、ということに思いをはせていたルイズは、
明らかに悪いであろう男を爆破しようと理論武装した。
……本音はもちろん八つ当たりである。

(普段は疎ましいだけの能力だけど、こういう機会では使えるかもしれないわね。)

ちょっとした思い付きであるが、ルイズはそのことを頭にとどめた。


ようやく現場に近づいたルイズは、自分の想像とは少し違う状況に戸惑い、様子を見ることにした。
片方が貴族の使いとおぼしき人物であり、片方はメイドである。
ここまではルイズの予想通りだ。
予想と違ったのはその会話である。
メイドが、貴族であるルイズの目から見ても、凛とした態度で丁重に相手の話を断っていたのだ。
その立派な様子に、多少拍子抜けして、会話に集中することにした。

「一介のメイドごときが、モット伯のお誘いを断るというのか!!」

697 :平面:2007/09/02(日) 03:03:34 ID:ne3XKKOX
オス!ごっつあんです! 支援。

698 :男達の使い魔:2007/09/02(日) 03:03:50 ID:ihN+H9DE
「確かに私は一介のメイドに過ぎませんし、お誘いを頂いて誠に光栄でございます。
 しかし、私はこの学園で働く身でありますので、上司を通して『正式に』お話をまわして
 頂きませんと、承服いたしかねます。」

(モット伯ね。確か、平民の女の子をたくさん囲っているという話だったわね。
 目をつけた女の子をさらいに来た、というところかしら。)

そうルイズはあたりをつけた。
それに、この学院で唯一人事権を握るオールドオスマンは、相当のやり手である。
簡単に、自分の下で働く人間を苦境に落とすことはないのだ。
この様子なら自分は必要ないだろう、そう考えた彼女は、その場から立ち去ろうとした。

「確か出身はタルプの村だったか。今年の税は厳しくなるだろうな。」

ただ脅迫するだけでは埒があかないと判断した男は、絡めてでいくことにしたようだ。
その言葉に、少女が絶句したのを確認したルイズは、もう少し様子を見ることにした。
少女は強く、それこそ血が出る位に手を握り締めている。
しかし、目には絶望は見られない。
ただ、黒い怒りだけが浮かんでいた。
それを見たルイズは反射的に動いていた。

「ちょっとそこのあなた!!私付のメイドを脅すなんてどういう了見よ!!」

もちろん詭弁である。
二人がこちらの方を向く。
シエスタの顔には、驚きが浮かんでいた。
男は思わず舌打ちをすると、一声脅すことにした。
面と向かってモット伯に逆らえる貴族は少数派なのだ。
ましてや、明らかに上となると片手で数えるほどしかいないのだ。
男の不運な点を上げるとするならば、ルイズがその少数派に属していたことだろう。

「これは、モット伯に対する挑戦と受け取ってもよろしいのでしょうか。お嬢さん」

「あら。ヴァリエール家はいついかなるときでも挑戦はお受けしていますわ。」

わざと言葉を丁寧にし、男の横に錬金をかける。
狙い通りに爆発したのを見たルイズは、男の様子を伺った。
男は驚愕し、おののいている様だ。
慌ててきびすを返すと、走りさっていった。
その様子に、カトレア姉さんの近くで見たリスが逃げていく姿を思いおこしたルイズは、くすくすと笑った。
あっけに取られていた少女も一緒になって笑い出した。
ひとしきり笑ったところで、ルイズはこの少女の名前を聞くことにした。
この芯の強い少女のことが気に入ったのである。
本当に自分付のメイドにしたいくらいには。

「ところで、あなた名前はなんと言うの?」

699 :男達の使い魔:2007/09/02(日) 03:05:26 ID:ihN+H9DE
こうしてルイズとシエスタの交流が始まった。
普段教室でゼロと馬鹿にされているルイズにとっては、数少ない話し相手であったし
シエスタにとっては、まさしく恩人である。
二人が、身分の差を越えて仲良くなるのにさして時間はかからなかった。

そしてこの経験はルイズの視野を広げることになった。
まったく身分の違うシエスタの視線は、常に新鮮であり面白かった。
一方、意外にもシエスタには結構学があることにも驚いた。
読み書き計算ができる平民など本当に少数派であるのだ。
そのことを追求すると、シエスタの祖父の話が出てきた。
そのシエスタの祖父の話はまさしく痛快であった。
魔法が使えないにも関わらず、己の道の邪魔をするものは吹き飛ばす。
その祖父の薫陶を受けたシエスタが、芯の強い少女になるのは当然の結果であるとルイズは思った。
また、シエスタが本当に家族を愛していることを感じ、暖かい気持ちになった。



朝から数えて二つ目の鐘がなる。
そのことに気がついたルイズは、シエスタとの会話を打ち切り、オールドオスマンのところへと向かった。
シエスタの後にあの顔は見たくないが、そうも言ってはいられない。
なぜなら、ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールは彼らのご主人様なのだから。
これもシエスタと付き合っていて分かったことの一つである。
真の貴族とは、平民をしつけるだけでなく、平民がおのずと襟を正すような行動をする貴族のことを言うのだ。
そのためには、魔法使いとして優秀なだけではなく、己が立派な人物になる必要があるのだ。
そうと考えたルイズは、己を省み、行動を直し始めた。
今のところ目に見える効果は、シエスタに慕われていることと、時々食事の上にクックベリーパイが増えている
事だけではあるが。
そうと思い直したルイズは気合を入れなおして、学院長室のドアを開けた。

700 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 03:05:46 ID:kJxi9+TA
支援

701 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 03:05:48 ID:kc8zu5SV
支援

702 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 03:06:35 ID:PC6P8yNS
とりあえず低脳荒らしは通報しといた

703 :(・∀・)凸 ◆7xuwBG6R9k :2007/09/02(日) 03:06:57 ID:F7InihC7


自演するなカス共め

704 :男達の使い魔:2007/09/02(日) 03:07:39 ID:ihN+H9DE
そこにはオスマンの他に一人しか男がいなかった。

「確か伊達と言ったかしら。他の者達はどうしたの?」

「他のやつらは、今住むところを作っている。」

そう短く答えた伊達は、少しルイズの評価を上げた。
こちらが名乗っていないにも関わらず、名前を覚えていたのだ。
それは、少なくとも、こちらのことに気をつかっている証でもあるのだ。

「お前のことはなんと呼べばいい?」

「人前ではルイズ様と呼んで。格好がつかないから。それ以外では任せるわ。」

その発言にも少し目をむく。
少女の表情や仕草などから判断すると、様付けのみになると思っていたのだ。
しかし彼女は、己が実力でもって、自分に様を付けさせるつもりのようだ。
その姿に伊達は好感を持った。

「さて、それでは本日以降のことについて話し合おうかの。」

流れを打ち切るように、オールドオスマンは本題を話し始めた。


今日一日は、住居作りのためルイズの使い魔をできない、そのことを確認したルイズは、
授業の鐘が鳴ったので教室に向かった。
正直、(一部を除いて)いかにも暑苦しい男、といった者達ばかりであったので、
ついて来ない事にむしろ清々していた。
まあ、使い魔がいないことで多少馬鹿にされるだろうが、今さらだ。
そう思うことにしたルイズは威勢よくドアを開けた。

705 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 03:09:02 ID:lCESusCQ
支援させて頂こう
覇極流!覇極流!

706 :男達の使い魔:2007/09/02(日) 03:09:11 ID:ihN+H9DE
いつものように錬金の術の失敗の後片付けをしていたルイズは、遅れて食堂に入った。
そこで、何か騒ぎが起こっているのを見止めたルイズは近寄ることした。

周りの人間が話しているのを聞くと、どうやら二股がばれたギーシュが、
その原因となったメイドに八つ当たりをしているようだ。

(情けない。)

心底そう思ったルイズは、乗り気ではないがギーシュを止めることにして、騒ぎの中心へと歩み寄った。

「なに八つ当たりしているのよ。情けないから止めなさい、ギーシュ。」

そう声をかけると、周りから注目が集まるのが分かった。
そうして初めて気がついた。
ギーシュに八つ当たりをされていたのはシエスタだったのだ。
それに良く見ると、とは言ってもルイズと料理長のマルトー位にしかわからないだろうが、
シエスタの謝り方はたいへん職務的だった。
どうやら、八つ当たりを受けるのも、この職場では仕事の一つらしい。
前に、

(他の子が受けるよりはいい、自分は気にならないし。おじい様の方が何倍も怖かったですし。)

と言っていたのを思い出した。
そんなシエスタの良さを再認識すると同時に、ギーシュに対する怒りがふつふつとこみ上げてきた。
いかに抑えているとはいえ、このルイズ、沸点は低いほうである。

「ゼロのルイズは黙っていてくれないかね。
 貴族が平民を庇うなんて、君は貴族としての意識もゼロなんだね。」

そのギーシュの台詞に、観客がどっと笑う。
その反応に気をよくしたギーシュはさらに続ける。

「まあ、そのメイドを攻めるのも確かに悪いかもね。
 そのように気を使えないように育てた親を攻めた方がよいかな。」

ルイズが怒りのあまり手袋を投げつける前に、乾いた音が響き渡った。
シエスタがナプキンを投げつけたのだ。
一瞬前との本人との落差に、ルイズ以外の全員が絶句する。
メイドが貴族に決闘を挑むなど、前代未聞過ぎて、誰も状況についていけないのだ。

「やめなさい、シエスタ。
 あなたのお祖父さんでもない限り、貴族に勝てるわけがないのよ。」

そう言いつつも、ルイズは強く杖を握り締めている。
シエスタが決闘を挑まなければ、まず間違いなくルイズがギーシュに決闘を挑んでいたはずだ。
本人とシエスタの名誉のために。
そのことに気がついたシエスタは、目には感謝を込め、しかし態度は凛として言った。

「お言葉ですが、ルイズ様。
 家族や友人を馬鹿にされて黙っていられるほど、私は女をやめたわけではありません。」

そう言って、彼女は、決闘場であるヴェストリの広場へと向かった。

707 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 03:09:28 ID:sDzkJ1Kt
日本男児の支援!!

708 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 03:11:00 ID:kc8zu5SV
支援

709 :男達の使い魔:2007/09/02(日) 03:11:19 ID:ihN+H9DE
慌てて追おうとしたルイズだが、人ごみに紛れてなかなか進まない。
そこへ、住居作りが一段落したことを報告しに来た飛燕を見つけた。
駄目もとで事情を話すと、ひとしきり飛燕は感心し、ルイズを抱えて飛び上がった。
鎖のようなものをたくみに使い、空を駆け抜けていく飛燕とルイズ。
その速度は、生徒達のレビテーションを遥かに凌駕する。
そのことに驚いたルイズではあるが、今はシエスタの方が先だ。
しかし、初動の遅れが響いたのが致命的であった。
今まさに決闘が始まろうとしていた。

そして……

「さあいらっしゃい、いらっしゃい。男塾名物殺シアムだよ!!」

「ただいまの賭け率は、ギーシュが9に、シエスタが1だよ!!」

と動いている松尾と田沢の姿に、思わずずっこけた。

「あなた達、なにやってんのよーーー!
 シエスタって、女のメイドなのよ!!
 こんなことしている暇があったらとっとと止めに入りなさいよ!!」

その台詞に松尾と田沢の動きが止まる。
この二人、決闘と聞いて、二人とも男であると思い込んでいたようだ。
女性に対する思いやりだけは人一倍ある二人だ。
慌ててとめようと人垣をかき分けていった。
ルイズと飛燕もそれに続く。
ようやく最前列にたどり着いた四人であった。
思わず止めようとする三人を飛燕が止める。

「彼女の目は戦士の目です。
 今止めるのは、彼女に対する侮辱になりますよ。」

どういう意味よ!と食って掛かったルイズだが、試合を見て驚いた。



「諸君、決闘だ!!」

ギーシュがそう宣言すると広場が盛り上がる。
中には、貴族に決闘を申し込んだ、勇気ある平民のメイドを応援する声もある。
そうしてギーシュが名乗りをあげて青銅のゴーレムを召喚した。
どうやら準備が整ったようだ。
ならば自分も名乗りをあげよう。

「大豪院流、大豪院シエスタ!」

710 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 03:11:36 ID:cJUXlfpx
シエスタが決闘するのか!
新しすぎるぜ支援

711 :男達の使い魔:2007/09/02(日) 03:13:22 ID:ihN+H9DE
その名乗りを聞いた瞬間、ルイズの使い魔たちの、正確には見物に来ていた男塾の一号生たちの動きが止まった。
その名前は彼らにはあまりにも縁が深すぎた。
そう、かつて男塾の帝王と呼ばれていた男、大豪院邪鬼のことである。
一見すると、シエスタと名乗った少女と邪鬼には共通するところはない。
しかし、良く見ると、その目にたたえた不屈の光は、まさしく大豪院邪鬼のそれであるのだ。


シエスタは、今は亡き祖父のことを思い出していた。
このハルケギニアの水が合わなかったのか、祖父である大豪院邪鬼の子供達に拳才のある者はいなかった。
その孫でも、かろうじてシエスタだけが、大豪院流を修めるのに必要な素質を持っていただけだ。
(もっとも、シエスタ自身は自分に才能があるなどとは思っていないが)
幼いながらにも、厳しかった祖父。拳において孤独であった祖父。
少なくともこのハルケギニアには、祖父の願いを満たしてくれる者はいなかった。
シエスタがこの祖父の訓練に耐え、まがりなりにも戦えるようになったのは、
この祖父の孤独を癒したかったからだ。
シエスタが技を一つ覚えるたびに、優しく頭をなでてくれたその感触は、今も色あせることはない。
祖父が亡くなったあとも修練を欠かさなかった。
それは、技を通して自分の中に祖父が生きているのを感じることができたからだ。

ルイズは驚いていた。
シエスタが何かやっているのは知っていたが、一体とはいえ、ギーシュのゴーレムと互角に戦うとは思ってもいなかった。
それは、ギーシュも同様のようだ。
思わぬ展開に焦ったギーシュは、形振り構わずに全てのゴーレムを投入した。


寡兵になってしまったシエスタはジリジリと押されていく。
一撃、また一撃とダメージが体に蓄積されていくのが分かる。
しかし、反撃する余裕はまったくない。
それほど、このゴーレムの連撃は激しさを増していたのだ!!
ほとんど実戦経験のないシエスタにとっては、捌ききれないのもむりのないことだろう。
一度後ろに飛んで距離をとる。
そうして大きく息を吸うと突撃を敢行した。

その速さにシエスタを見失い、一瞬パニック状態になったギーシュは思わず前にこけてしまった。
しかし、それが当たった。
その一瞬後、ギーシュの頭上をシエスタの飛び蹴りが抜けていったのだ。
思わぬ展開に驚くギーシュとシエスタ。
立ち直ったのはギーシュの方が早かったのだ。
ゴーレムの一撃が、ついに彼女に致命的な一撃を刻む。

(肋骨が折られた!)

思わず前のめりになってしまったところに、左から拳が飛んできた。
何とか左手で受けるも、ついに折れてしまった。
そこにもう一体のゴーレムのタックルをくらい、大きく後ろへと吹っ飛んだ。

712 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 03:13:35 ID:rFrq91Z7
>大豪院シエスタ

このスレに来て、今までで一番噴いたwww
これはシエスタのスケール比がおかしいかも分からんね。

713 :男達の使い魔:2007/09/02(日) 03:15:20 ID:ihN+H9DE
ヴェストリの広場は静まり返っていた。
観客とて、可愛い女の子がボロボロになるのを見たくはないのだ。
しかし、ギーシュに自分から止めるような余裕はない。
先ほど自分をかすった蹴りの音を覚えているのだ。
凄まじい音だった、アレがもし当たっていたら、自分は生きてはいまい。
そう思えるほどの音だったのだ。
そう、ギーシュは一種の恐慌状態だったのだ。
それに……
ギーシュはちらりとシエスタの方を見やった。

シエスタは立っていた。
ボロボロになり、目に光はない。
それでも立っていたのだ。
その光景にルイズは泣きそうになるのをこらえる。
シエスタは、自分の名誉のためにも戦ったのだ。
ならば、ここで自分が引いてどうする。次は自分が仇を討つ番だ。
そう考えたルイズは一歩前に出ようとして、松尾に道をふさがれた。
松尾だけではない。
ルイズが呼んだ男塾一号生、その全員がそこに立っていたのだ。

「それでは、この不肖、松尾鯛雄、エールを切らせてもらいます。」

「フレー!フレー!シエスタ!
 フレー!フレー!大豪院!」

それはまさしく天を突くかのような豪声であった。
全員の息が完璧に合わさった、応援であった。
いつの間にかルイズも一緒になって声を出していた。

男塾名物大鐘援である。

714 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 03:16:08 ID:sDzkJ1Kt
シエスタが戦うなんてすげえ珍しいw支援

715 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 03:16:26 ID:cJUXlfpx
すげー笑えるけど、燃える!支援

716 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 03:16:46 ID:kJxi9+TA
ガッツだ!支援!

717 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 03:16:48 ID:kc8zu5SV
何という超展開
支援

718 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 03:17:11 ID:lCESusCQ
この作者もアホだな(誉め言葉

719 :男達の使い魔:2007/09/02(日) 03:17:15 ID:ihN+H9DE
その声にシエスタは意識を取り戻した。
これほどの思いを込めて自分を応援してくれている人が、いるのが不思議で仕方がない。
その中にはルイズの姿もあった。泣きながら声を震わせていた。
ふと、シエスタは祖父から聞かせてもらった話を思い出していた。

(そっかぁ。これが大鐘援かぁ。)

体の奥から力が沸いてくるのを感じる。
否!これ程の応援を受けて力を振り絞れないなら女がすたる!
そうして、シエスタは、いまだ成功したことのない技の体制に入った。
いかに力が沸いてくるとはいえ、既に体は限界を超えている。
ならば、あと一撃で決めるには、この技しかない。
成功している、していないは関係ない。

シエスタの脳裏には、最後にこの技で天に帰った祖父の、神々しい姿が思い浮かんでいた。

そのシエスタの様子に不吉なものを感じていたギーシュは、慌てて自分の前にゴーレムを全て固めた。
七人のゴーレムによる完全防御隊形だ!
たとえ、トライアングルクラスの一撃であろうとしのげる自身がある!
それに、
チラッとシエスタの様子を冷静に観察したギーシュは結論を下した。

(これをしのげば僕の勝ちだ!)

シエスタの時間がゆっくりと流れる。
その中で、シエスタは、己の中でうねる気を、生まれて初めて感じていた。
あとは、この気を、全身全霊を込めて放つだけ!!
シエスタは叫んだ!

「大豪院流奥義 真空殲風衝!!」


その風は全てを吹き飛ばす。
メイジたちは見た。
何も魔法を使えないはずの少女の一撃が、七人のゴーレムを打ち砕き、
そしてついにはギーシュの手の杖までも打ち砕いたのを。

「私の勝ちですね。」

「……ああ、僕の負けだ。」

そして歓声が上がった。


男達の使い魔 第3話 完

720 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 03:18:15 ID:dwxZcigL
ちょwwwシエスタw

721 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 03:19:12 ID:cjLf9iTj
>大豪院シエスタ
すげえwww
斬新だが、設定上は十分にアリだな。
予想外の期待以上だ!

722 :男達の使い魔:2007/09/02(日) 03:19:19 ID:ihN+H9DE
NGシーン

雷電「こ、この術はまさか!」

虎丸「知っているのか雷電!」

雷電「これぞまさしく、中国において古代より伝わる豪檸無!」

一般にゴーレムとは、土や鋼などで作られた戦闘用の人形のことをさす。
しかし、この起源が中国であることをしるものはほとんどいない。
周の時代、豪檸無(ごうれむ)将軍はある難題にぶち当たっていた。
一万人の人間にわずか100人の人間で立ち向かえ、と言われたのだ。
常識で考えてはとても無理であると判断した豪檸無将軍はある術方を使った。
土で人形を作り、そこに兵士達の名前を刻んだのだ。
すると不思議なことに、その人形達はまるで生きているかのように戦ったのだ。
なお、この豪檸無将軍は、生涯この秘術については口を閉ざしていたが、
このエピソード自体は有名となり、古代ギリシアやハルケギニアに伝わり、
ゴーレムとなったのは、実に興味深い話である。
民明書房刊「人形の歴史」(平賀才人著)

723 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 03:20:27 ID:m3t14R9Y
GJ!めっちゃ燃え笑ったぜwww

724 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 03:21:19 ID:QSi14i4k
実際、兵馬傭とかあるしな中国

725 :平面:2007/09/02(日) 03:21:37 ID:ne3XKKOX
最後のシーンが脳内で宮下絵に変わった。
おかげでシエスタの印象ががらりと変わったよGJ!!

……ぐすん。

726 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 03:21:37 ID:kJxi9+TA
おちゅかれ!

727 :男達の使い魔:2007/09/02(日) 03:22:03 ID:ihN+H9DE
という訳で投下終了です。
大豪院シエスタは一度やってみたかったネタですが、
ストーリーの変更すべき点が鬼のように増えたのでひるんでいました。

しかし!独眼鉄の死に様を読んでいたら、不思議と今のシエスタの姿が思い浮かびました。

支援ありがとうございました。

728 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 03:22:16 ID:dwxZcigL
>>722また才人かwww

729 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 03:22:33 ID:PC6P8yNS
色んな意味ですごすぐるwwwww

730 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 03:23:01 ID:cJUXlfpx
これほどの超展開でありながら別に無茶って気もしないのがすげえ

731 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 03:23:03 ID:sDzkJ1Kt
GJすぎるぜ!
売られた喧嘩を自分で買うシエスタ…斬新過ぎるw

732 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 03:24:09 ID:AxMsojCX
乙!!
無意識下でルイズもシエスタも男塾入りしとるw
熱すぎるぜ

そしてやっぱりサイトとハルケギニアの関係がさっぱりだぜ。

733 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 03:25:02 ID:lCESusCQ
そして真空殲風衝で消えたと思った老邪鬼がさも当たり前に日本に若い姿で戻って防衛庁長官になっていても不思議は無い

つまりは真空殲風衝が帰るための鍵なんだよ!

734 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 03:25:51 ID:m3t14R9Y
>>732
一号生がごっそり居なくなった後、サイトが強引に塾長に捕まって男塾入りさせられたんじゃね?w

735 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 03:26:06 ID:rFrq91Z7
間違いなくメイドガイより厳つい身長うんメイルのシエスタwww

736 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 03:27:37 ID:9LdEELSM
シエスタすげぇぇぇ!?
そりゃ先代の総代がじいちゃんだったら怖いもんねぇわな

737 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 03:28:04 ID:kc8zu5SV
GJ過ぎるwww
まさかこんな展開になるとは

738 :男達の使い魔:2007/09/02(日) 03:30:40 ID:ihN+H9DE
皆様、こんな遅い時間にも関わらずご支援いただき、誠にありがとうございました。

今回は、書きたかったネタではあるのですが、筆が進みすぎて止め時を見失ってしまい
このような時間になってしまいました
ただ、大豪院シエスタの説得力を出すのに時間がかかってしまいましたが、
楽しんでいただけたようで幸いです。

本当にご支援ありがとうございました。

739 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 03:31:42 ID:TZKgYbUb
なにこの神展開ww

740 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 03:34:17 ID:OeKt34wJ
あらゆる作品のシエスタを超えるすさまじいシエスタだwww
GJというしかない

741 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 03:37:25 ID:rFrq91Z7
>>734
事情聴取の名目で拉致されて、そのままご入学という流れかとw
教官連中の情報網とフットワークの軽さは異常だからな!

742 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 03:50:10 ID:TZKgYbUb
さてさて、3時55分から投下して平気でしょうか?

743 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 03:51:15 ID:QKEh4NlR
何がくるんだ

744 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 03:51:33 ID:MjHS/88Q
了解、これから支援を開始する。

745 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 03:51:49 ID:7cWApxAT
そういや天挑五輪後の時間軸なら東郷総司や男塾と闘った面々も
何気に出てきそうで恐ろしいw


746 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 03:55:53 ID:AxMsojCX
よし。
支援だ!

747 :虚無の使い魔と煉獄の虚神:2007/09/02(日) 03:57:05 ID:TZKgYbUb
【虚無の使い魔と煉獄の虚神2・英雄と悪鬼】

平賀才人はゼロのルイズの使い魔である。
使い魔であるから、様々な雑役を課せられている。
朝は主人であるルイズを起こして身支度を調えさせ、掃除、洗濯、ルイズのお供と忙しい。
が、授業の終わった午後からルイズの就寝準備をする夜までの合間には比較的自由な時間も多かった。
そして今日、召喚されて初めて虚無の曜日に街まで行って買ってもらった剣。
さっそく素振りというか、稽古のマネゴトでもしようかと思うのは、当然の流れと言えよう。

買ってもらったばかりの(ただしボロい)剣を掴めば、やはり手の甲に刻まれたルーンが光って身体が軽くなる。
ギーシュと決闘した時と同じだった。
羽のような己が身の軽さにまかせて身の丈に届きそうな大剣を振れば、ヒュンヒュンと風を切り裂く鋭い音がする。
二つの月光の下、学園の中央広場で演舞のように剣を振るうサイト。
とても中学と高校の体育で十数時間だけやった剣道が唯一マトモな剣を振った経験でしかない、平凡な日本人高校生の動きだとは自分でも思えない。
カッコ良く大剣を振る自分の姿にちょっとだけ酔って、思わずサイトは呟いた。

「やっぱり、あのピカピカの剣、欲しかったなぁ……」
「冗談ぬかせ相棒。あんなナマクラの何処が良いって言うんでい」

呟くサイトを怒鳴りつける大剣・デルフリンガー。
見かけはボロだが心は錦なチャキチャキのインテリジェンスソードは、口があったら唾を飛ばしそうな威勢でサイトに喰ってかかる。

「いや、だってアレを持ってたらもっとこう、カッコイイじゃねぇか」
「っかぁー! テメェ『使い手』のクセになぁーんにも判っちゃいねーなぁ!!」

剣は戦うための道具だから見た目なんぞに惑わされちゃいけない。
大事なのは外見よりも、真に一本鋼鉄が通った確かさだ。等々、達者な調子で喋る喋る。
あまりの喋りっぷりにサイトが易壁しかけた頃、それとは関係の無い倦怠感を感じてデルフリンガーを取り落とした。

「あ、アレ?」
「なんだよ体力切れかよ相棒。なさけねーなぁ」

デルフは呆れて言うが、思い返せば調子に乗って1時間近く剣を振っていたような気もするサイト。
正確には、地球の単位で1時間15分もデルフリンガーを振り回していたのだから、ある程度仕方が無い事だろう。

「でも俺、最後はあんま動いてないのに……何で?」
「そりゃあ相棒、その手のルーンは本来ありえないような力を無理矢理肉体に出させるモンなワケだしなぁ。
調子に乗って全速力で走ってたら、すぐにブッ倒れちまうのとおんなじこった。
オメーがなんにもしてなくても、ソイツがピカピカ光ってる間はドンドン体力を消耗しちまってるってワケだな」

取り落とされて地面に突き刺さったままでデルフがカタカタと笑う。

748 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 03:57:34 ID:S/lwtA2c
グレン支援

749 :虚無の使い魔と煉獄の虚神:2007/09/02(日) 03:58:25 ID:TZKgYbUb
もちろん、サイトにとっては笑うどころでは無い。

「や……」
「や? 矢がどうかしたか、相棒?」
「役にたたねぇ」

ぐんにゃりと地面に臥したサイトを見下ろし、デルフのカタカタ笑いは収まらなかった。

「まぁそう言うな。なーに『使い手』の力の源は心の震えだ。喜び怒り悲しみ楽しみ、何でも良い。
相棒の心が震えれば、それだけ力もぐんぐん湧いてくるってモンよ」
「……意味わかんねぇよ」
「それでも不安なら、力の入れ加減を練習しとくんだな。
必要に応じて溜めてる力を出したり止めたり出来りゃあ、そうそうチカラが切れる事もねーだろう」
「なんかお前詳しいのな……練習ねぇ」

サイトは広場の芝生に座り込むと、不承不承といった感じでデルフリンガーを引き抜いた。
再び輝き始める左手のルーン。

「ってゆーかコレ、剣をもったら勝手に光ってるんですがー」
「だから練習するんだって。こう、噴き出して来るモンを押さえ込むカンジでだなぁ……」

そんな風に話している最中、とつぜん地面が揺れた。
地鳴りと共に現われたモノを見て、サイトとデルフリンガーは異口同音に叫び声をあげる。

「「な……なんだ、ありゃあ!?」」

****

ゼロのルイズはメイジである。
メイジである以上、ゴーレムという存在は良く知っている。
知ってはいるが、晩くなっても帰ってこない自分の使い魔を探しに学園本塔のそばに来ていたルイズは、
ゴーレムという存在を知らない自らの使い魔と同じ発言をついついしてしまった。

「な……なんなのよ、アレ!?」

見上げる姿は土の巨人。
本塔の真下から地面を抉って現われたのは、身の丈30メイルを越えるかという巨大なゴーレム。
立ち上がったその巨人が歩く度に、磐石なはずのトリスティン魔法学園の本塔がグラグラと揺れているような気がする。

―――いや、本当に揺れているのだ。
塔の外壁には『固定化』の呪文がかけられており、魔法による変化も攻撃も受け付けない。
しかしその基部、地下部分はただの岩盤であった。
その弱点を土に変えられた上、ゴーレムの材料としてゴッソリ抜かれればどうなるか?
魔法に対しては万全と思える対策を講じていても、物理的な衝撃に対しては塔そのものとしての強度しかない。
子供にもわかる結論が、歴史あるトリスティン魔法学園の校舎の運命として待ち構えていた。
つまり、倒れてグシャリ。

「ふふん、こうしてポキっと倒せばいくら頑丈な壁でも粉々さ。そうしたらお宝も盗り放題。まぁちょっとスマートじゃないけど、ゴーレムで殴っても砕けそうも無い壁が悪かったと思って諦めてもらうしか無いねぇ」

ゴーレムの肩に乗った女、『土くれ』のフーケが笑う。

750 :虚無の使い魔と煉獄の虚神:2007/09/02(日) 04:00:10 ID:TZKgYbUb
ズシンズシンと音を立て、本塔をグラグラと揺らしながら、ゴーレムは出現した場所から丁度塔の反対側へと歩を進めた。
ダメ押しに押すつもりなのだ。塔を。こう、ポキっと。

運の悪い事に、フーケのゴーレムが塔を押せばポキっと行きそうな方向に座り込んでいる少年が一人。
左手の甲をピカピカ光らせて呆然と座り込んでいるマヌケが自分のマヌケな使い魔だと気が付いた瞬間、
ルイズは驚きから立ち直ってサイトの下へと駆け出していた。

「わっ、馬鹿、こっち来んな危ねぇだろ!」
「馬鹿はアンタでしょう! 早く逃げなさいよ!」

二人が怒鳴りあう間にも、フーケのゴーレムは塔の反対側に取り付いて、外壁に拳を叩きつけている。
それでもルイズはサイトを救おうとするのを止めない。

「お前こそ早く逃げろこの桃色馬鹿ムスメ!」
「メイジが使い魔を見捨てるわけが無いでしょう! このば――――」

駆け寄ってサイトの服を掴んで引っ張ろうとするルイズ。逃げるように言うサイト。
その二人の上に影が差す。月光を遮る、巨大な塔の影が。
間に合わない。そう、二人と一本は思った。このまま二人とも下敷きになってペッチャンコだと。
確かに、そうなるはずだった。
次の瞬間壮絶な魔法が行使されなければ。

****

グレン・アザレイは『神に近き者』である。
その魔力は無限。
ゆえに、ハルケギニアの誰もが想像も出来ない強力な力を軽々と振るう。

夜遅く、学園の門から少し離れた辺りへと、紋章を付けない竜騎士に運ばれてきたタバサの到着を魔法で感知し、少女を迎えに行った帰路。
グレンは一緒にタバサを迎えに行くとついて来たキュルケも含めた三人で、本塔が倒壊させられようとしている場面に行き当たっていた。

751 :虚無の使い魔と煉獄の虚神:2007/09/02(日) 04:01:20 ID:TZKgYbUb
彼は瞬時に塔内部に少数詰めていた衛兵達や教師、それに塔の下敷きになろうとしていた二人に銀色の相似弦を結び付ける。
瞬間、サイトの視界を閉ざす霧を生み出し、その魔法消去を予防。
それは魔法によって間接的に自然現象として成立する現象を生み出し、魔法を消し去ろうとする地からとの間に『挟み込む』事で『消去』に抵抗する、
地獄の悪鬼達と戦った魔術師が生み出した技術である。
同時にグレンの周囲の土が盛り上がった。
土は結果を強要する概念魔術によって人の形に整えられたもの。
即座に土人形と人間が結び付けられ、その位置を瞬時に入れ替える。
衛視とルイズ、そしてサイトはグレン達の側に。土人形は塔の中と下の広場に。
相似である物体の位置を入れ替える事でおこされる物体転移魔法。
転移自体は相似魔術師にとって初歩の初歩だが、複数の他人をこれほどの速度で転移させられる者は、そうは居ない。
そんな魔術を操りながら、グレンの両腕は倒壊しかかる本塔の前面と背面の地面に銀弦によって結ばれていた。

巨大な―――掌だけでゴーレムの身長よりも巨大な掌が、地面から生み出される。
それはグレンの両腕と『相似』する、グレンの腕の動きのままに動く巨大構造物。
地面から生えた右腕が塔を掴み、倒れかけたそれを押し戻す。
同時に左手がゴーレムを掴み、その胴を豆腐のように易々と握り潰した。
まさに『神に近き者』の御技。誰もが驚く事すら忘れてそれを見入る。
タバサですら、白い顔を更に白くし、目を見張っていた。

だが、本来それは起こりえない奇跡だ。
この場には地球から召喚された少年、平賀才人が居る。
相似魔法を消去する、地獄の『悪鬼』であるはずのサイトが。
だが、そのサイトすらも転移魔法によって救い出されたのだ。

「これは……?」
「た、助かったのか?」

救えぬと思った人間を救えたことに安堵しながらも不可解さに眉をひそめるグレンの前で、何がおきたのか理解できないがとりあえず自分もルイズも無事だと知って、
サイトは大きく息をつきながら握り締めていたデルフの柄から手を放した。
その瞬間、世界が魔炎に包まれる。

「魔法消去が―――なぜ今になって!?」

魔術師にしか認識出来ない、サイトには見えない熱無き炎が吹き上がる。
相似魔術で造られた巨大な二本の腕がサイトの視線に耐えられず燃え、土くれとなって崩れ落ちる。
当然それに支えられていた本塔も同じ運命だ。
奇妙にゆっくりと倒れて地面と激突し、壮絶な音を立てて破壊される塔。
轟音と共に崩壊してゆく学び舎と、それを包んで幻の炎が踊る恐ろしい光景に皆が息を呑んで見詰める中、グレンだけはサイトの姿に視線を向けていた。

太陽の魔術師き自分がこの世界に来る前に戦って敗北した『沈黙する悪鬼』の存在を思い出す。
本来、あらゆる魔法を無分別に消去してしまう、魔法使いに対して絶対的とも言える力・魔法消去を、使う事も使わない事も選択出来る怪物。
この少年はその亜種。
ルーンが輝いている間だけ悪鬼では無い、魔法消去を行わない者になれる沈黙の悪鬼であるのかと、グレンの頭脳はほぼ確信に近い推測をした。
この世界に自分が呼ばれた事が天命であるとするのなら、
同時に『沈黙の悪鬼』もまた此処に召喚されて存在する意味はなんなのかと言う問いには、答えを出せぬままに。

****

『土くれ』のフーケはメイジである。
メイジではあるが盗賊であって貴族では無い。貴族だった頃もあるが、そんな過去はもう捨てた。
貴族の誇りなどという役に立たないモノもとうに捨て去ったつもりだ。
だから瓦礫の中からお目当ての『破壊の杖』と他の金目の物を見つけ出して奪い、
倒壊した塔の側に集まってきた学園教師や生徒の目を盗んで逃げ出したフーケは、二度と戻るつもりなど無かった。
使い方の判らない破壊の杖を前に一計を案じないでも無かったが、あの怪物、グレン・アザレイが討伐対に参加でもしたら命は無い。
だから使い方の判らないマジックアイテムを二束三文で叩き売る結果になろうとも、学園には、あの魔導師には、金輪際係わらないと決めて逃げている。

それでもいつもの犯行声明を残していったのは、フーケの盗賊としての誇りゆえだったのだろう。
その誇りが命取りになるとしても。

752 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 04:02:00 ID:S/lwtA2c
フーケさん無茶しすぎだよ支援

753 :虚無の使い魔と煉獄の虚神:2007/09/02(日) 04:04:03 ID:TZKgYbUb
初日と比べると随分短いですが投下終了です。
夜分遅くにご支援ありがとうございましたー。

しかし、投下方法にちょっと馴れると、昨夜の改行やらの不手際が気になりますなぁ……

754 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 04:06:00 ID:S/lwtA2c
乙……原作読んでないがここまで人外な力持ってるキャラ召喚は初めて見たような気がする。

755 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 04:06:42 ID:ihN+H9DE
>>753
乙です!!

756 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 04:08:58 ID:AxMsojCX
乙&GJ!
深夜帯には名作が集中しててこいつは嬉しい眠気だぜー!

まとめwikiにて編集が行えるので、
気になる所があれば編集作業の後、避難所内で報告すればいいですよー?

757 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 04:09:49 ID:TZKgYbUb
なお、拙作はテンプレ外しを目標の一つにしております。
ルイズの召喚、ギーシュとの決闘、デルフ購入、虚無で亀裂の入る宝物庫などなど。
や、テンプレ展開がダメって意味じゃなくて、無しでも書けるかなぁって実験的な意味で。

そのせいでフーケさんが大変な事をしてしまってますが。
でも12巻で本塔の地下には錬金かかってないって書いてたし、出来るよね? ね?

758 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 04:13:19 ID:Xtjht+YB
>>757
それはテンプレじゃなくて原作だw

759 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 04:13:39 ID:S/lwtA2c
言いたい事は作品に込めると良いとお婆ちゃんが言っていた……
本塔の土台をぐらつかせるだけ奪うのは大変だろうとは思うが……
というか中に居たヤツは大丈夫だったんだろうか。次回も期待してみたり。

760 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 04:19:30 ID:aC8UwTtl
>>749
トリスティンじゃなくてトリステインだっつーの

761 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 04:23:39 ID:zy38L4ex
>>722
この作者は宇宙最高のアホだ(最上級の誉め言葉

762 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 04:34:50 ID:AxMsojCX
はー、なるほど。
フーケの盗み場面で、恐らく巻き添え喰らって死傷者がでてるのは初めてじゃないかな?
それらを含めて大変な事をしてしまった、というわけか。

763 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 04:41:17 ID:wpk6CQIq
神に近きものGJ!

ところで、タバサのおっぱいとキュルケのおっぱいを
相似の銀弦で結ぶと……



764 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 04:43:39 ID:wpk6CQIq
>>762
ん?
魔法消去発動は全員が転移で助かった後では?
魔炎には殺傷能力ないしね

765 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 05:13:11 ID:qcNaqOho
ジャイアントモールみたいな地中を移動する生物がいるのに
建物の地下の部分に固定化をかけてないのって無用心だよな

766 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 05:49:17 ID:VEB9xOwW
男塾はスゴイなw
コマンドー3見て思ったんだけど、このタバサ母が飲んだ毒って
つよしスペシャルなんじゃないかと思えてきたんだけど、どうかなw
あと、オスマンは絶対プルプルしてるはずだw


767 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 07:14:57 ID:T+uObuxX
男達の使い魔GJ!
期待していた以上に想像をぶっ壊していく展開に驚いたw
大豪院シエスタといい、良い意味でこれほどの衝撃はかのご立派以来だ
スタート以前にルイズとシエスタを絡ませたのは
召喚対象が一癖もある男塾の連中と考えると上手いと思った
作者さんの双方の作品への愛が伝わってきて読んでいて楽しい

虚無の使い魔と煉獄の虚神GJ!
作者さんはテンプレ外しを狙っているようだけど
万能系の最強主人公それ自体は一つのテンプレになっているので注意
サイトを相似魔法を消去する存在にしてグレンのキャラ付けをしたのは面白い
グレンの個性がどういうところで出てくるかに注目している

768 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 08:50:53 ID:f0K60MNr
男達の使い魔読んでて思い出したけど、
暁だと邪鬼先輩はちゃんと死んでるんだよな。
天より高くだと防衛庁長官になってるけど

769 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 09:05:48 ID:NAj9uvP5
>>757
わざわざ宣言するほどたいしたことじゃねーよ。

770 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 09:18:26 ID:JUQOEOuA
>>754
こんな物は神に近き男にとってまだまだ児戯だぜ。
七万の軍勢だろうと、墓場から死体持ってきて死体と七万を相似にしてさようなら。
長距離転移をできるし、アバター、偏在も使えたよね?
高位円環魔術師で30人くらいだから神に近き男ならもっと行けるだろう。
ワルド涙目w

771 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 10:06:18 ID:J7ZvYbHB
>>510
サガフロ世界のヒューマン種は寿命が短く基の身体能力が低い(といっても現実の人間と寿命も身体能力も変わらないが)
その代わり鍛えれば鍛えるほど際限なく能力値が成長し続ける種族なんじゃなかったっけ

772 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 10:06:19 ID:GdDC7bYm
>>770

 系統が違うから偏在は使えんはずだぞ。
 アバターは、円環係の扇の一つだ。

773 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 10:22:18 ID:utdeCUe2
男塾全員がいいならパプワ島のナマモノ達全員でもいけるはず…!

774 :ゼロの使い魔〜我は魔を断つ双剣なり〜 ◆vJSgYFYC6o :2007/09/02(日) 10:25:12 ID:lDqUC9n+
準備完了!当方に投下の用意あり!

775 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 10:29:21 ID:f0K60MNr
なんか知らんがとにかくよし!!支援

776 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 10:29:54 ID:8TjdTp5+
支援!

777 :ゼロの使い魔〜我は魔を断つ双剣なり〜 ◆vJSgYFYC6o :2007/09/02(日) 10:31:04 ID:lDqUC9n+
トリステイン魔法学院、その腹中に抱える数多の教室の一つから声が響く。
そこには2年生に昇級した貴族の少年少女たちが、大学の講義室のような
石造りのそこでそれぞれに談笑する様子。
そこへ平民の使い魔を召喚した『あの』ルイズが現われる。
そんな彼女をいつも通り馬鹿にしようと思ったクラスメイト。
が、しかし、
「汝、いきなり足蹴とは何様のつもりだ!」
「うっさい!!アンタが起こさないのが悪いんだから!!」
怒髪天、教室内に大怒号が響いた。
乱暴に開けられたドアが悲鳴をあげて石壁に叩きつけられる。
「何だと!?それが人の顔面に蹴りをかました者の物言いか!?」
「そうよ! アンタは使い魔! 嫌だけど使い魔! 何したって問題ないの!!」
「ふざけるな! 厄介になるとは言ったが使い魔になるとは言っとらん!!」
仁王立ちの両者共に大激怒の相、こめかみに青筋立たせて怒り狂う。
理由は分からんがとにかくやばい。
第六感で感じる鬼気、その場にいた全員が二人に声をかけるのを止めた。
「そっちこそふざけないでよ! 昨日使い魔するって言ったじゃない!!」
「厄介になるという意味で言っただけだ! 故に見返り分としてちゃんと
 洗濯物を運んだろうが!!」
「朝起こしてって言った!!」
「言っておらんわ!!」
「言った!!寝る前に言った!!」
「言っとらん!!そのまま布団に入って爆睡しておったわ!!」
「言ったって私が言ったら言ったの!!」
「ならばいつ、どこで、誰が、何と、何時何分何秒地球が何回廻ったときに
 言ったか言うてみよ!!」
「うるさいうるさいうるさいうるさい! アンタにそんなこと言う資格なんて
 ないんだから! 使い魔はご主人様に絶対服従なんだから!!」
「だから使い魔ではない! ただの雇用契約上の雇われだ!!」
「うっさい! アンタは使い魔なの!!」
ルイズは見上げ、九朔は見下ろす。
にらみ合う両者に走る火花、触れれば火傷しかねない雰囲気。
九朔にしてみれば蹴られた恨み、ルイズにしてみれば起こさなかった恨み。
どっちもどっち、引く気など毛頭さらさらないのだ。
「そもそもアンタってば平民じゃない!!平民如きが私に意見しようなんて
 百年……いいえ六千年早いのよ!!」
「それは残念だったな、我は別世界から来た故汝の言う貴族など関係ない」
「うっさい! ここでは私は偉いの、だからアンタ言う事聞くの!!」
「だが断る」
「っ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!」
手を震わせるルイズ、そして手に持つ杖にお得意のアレ発動の予感。
本能が叫んでいる、今日はヤバイと。
己の身の危険に生徒たちがぞぞぞぞとのけぞり緊急退避しようとした。
がしかし、
「そこの二人何をしているのですか、早く座りなさい!」
そこに扉を開けて現われた女性教師ミス・シュヴルーズに九朔とルイズは
口論を止め、同時に顔を顔を背けた。
教室内をいっせいに安堵の溜息が流れる。
全滅の危機は回避された。
「せせせ先生が来たから止めよ、止め。アアあンタここ、床だから。
 使い魔は椅子なんかに座ったら駄目なんだから、だから床。
 わわ、分かった?」
「ほう? ならば我はそこの椅子に座るとしよう。余っているからな」
床を指差すルイズを無視してややぽっちゃり系の少年マルコリヌの横に
ドカッと座る九朔。
「っっっ〜〜〜〜〜!!」
自分の言葉と正反対の行動にいよいよ本気でブチ切れそうになる
ルイズ。

778 :ゼロの使い魔〜我は魔を断つ双剣なり〜 ◆vJSgYFYC6o :2007/09/02(日) 10:35:10 ID:lDqUC9n+
だが、教師の目もあってか残っていた理性を総動員して耐え、そのまま
九朔を無視して席に着いた。
「おい、ここはメイジが座る席だぞ! 卑しくも平民で使い魔の君が――ひぃ」
ルイズの使い魔、しかも平民風情に座られて機嫌を害したマルコリヌ
だったが、軽く呻き、口から出かけた自分の意見を引っ込めた。
全身に冷水をぶっかけられ、背骨に氷を突っ込まれたかのような強烈な
悪寒が体内を駆け抜ける。
「汝……何か言ったか?」
ぎろりと自分を睨みつける瞳に皮膚が粟立つ。
こいつを怒らせたらヤバイと本能的な部分が危険信号を発していた。
ついでに、脳内で大爆発に巻き込まれてきりもみ回転しつつ宙を舞う
自分も幻視できた。
「え?ああ、いや!?なななにもないよ、うん!使い魔だしご勝手に!」
「……ああ、そうさせてもらおう」
咄嗟に出た言葉に後悔するマルコリヌだったが、誰にも気づかれる
ことなく授業は開始される。
「皆さん、春の使い魔招喚は大成功のようですわね。このシュヴルーズ、
 こうやって春の新学期に様々な使い魔たちを見るのがとても楽しみなのですよ」
それは良かったねと興味なさげにうなずく生徒達、先ほどの危機の
せいか全員の体から力が抜けていた。
が、
「あと……あの、あなた。あなたも使い魔でしたね?」
九朔に向かって微笑みかけるミス・シュヴルーズ。
実に空気の読めてない一言に溶けた筈の教室内の空気がまた凍り付く。
再び訪れる全滅の危機に、その教室に居た全員がシュヴルーズを
思い切り睨んだ。
しかし本人に気づいた様子は一つもない。
こりゃ駄目だと生徒の何人かが危機を感じ、逃げる準備を始める。
「ええと、何も言わないと言う事はそれで良いのでしょうか?」
「残念ながら我は使い魔ではない。其処におる娘に勝手に召喚されただけだ。
 …………実に不愉快だがな?」
その言葉にビクリと体を振るわせるルイズ、三分の二の生徒が
のけぞった。
「あらあら、では貴女の使い魔なのですか?実に変わった使い魔を
 召喚したものですね」
微笑みながら言うそこに悪意はないのだろうが、時と場合が悪すぎる。
残りの三分の一が更にビクリと震えたルイズにのけぞった。
ちなみに九朔の横にいたマルコリヌは、隣に座る使い魔から立ち上る
兇悪な波動に今すぐ逃げたい気分であった。
「それでは、授業を始めましょう」
そんな悲哀に満ちた生徒の様子に気づくことなく、彼女は授業を続ける。
空気を読めない事は時に幸福である。
通夜のような面持ちで授業を受ける気分にならなくて済むのだから。
「私の二つ名は『赤土』。赤土のシュヴルーズです。『土』系統の魔法を
 これから一年間皆さんに講義します」
そう言って四大系統の魔法、失われた『虚無』を説明する彼女。
だが、その言葉を聞く者は誰もいない。
今にも爆発しかねないルイズのアレに恐怖しているからである。
いつもならここまで恐怖を感じる事はないのだが、どうしてだか今日は
いつもより酷いアレが起きると確信していた。
魔法は感情によっても威力を左右されることがある。
魔法を嗜む者ならそれくらいは常識である。
では、今にも怒髪天仏契(ぶっちぎ)りなルイズがアレをしたら?
答えはいうまでもない、考えるだけでゾっとくる。
しかしそんな生徒の思いを無視するように、
「では、あなた。ここにある石ころを望む金属に変えてごらんなさい」
シュヴルーズはルイズを指名した。
きっと彼女は状況を悪化させる天才だ、全員が思った。

779 :ゼロの使い魔〜我は魔を断つ双剣なり〜 ◆vJSgYFYC6o :2007/09/02(日) 10:37:02 ID:lDqUC9n+
「ややややや、止めた方が良いですミスシュヴルーズ!!!」
がたんと席を立ち、豊満な胸を揺らしてキュルケが叫んだ。
その顔は蒼白と言うより真っ白。
そりゃそうだ、誰だって死にたくない。
「どうしてですか?」
「先生初めてですよね!? いつも止めたほうがいいですけど今回だけは
 本当の本当に駄目です!!」
その時教室にいた生徒達の心が一つになった、キュルケが叫ぶのに
合わせて他の生徒も立ち上がる。
「危険です!!とっても危険です!!究極的に危険です!!」
「その通りです先生!!」
「机が消炭になっちゃいます!!!」 
「椅子が木っ端微塵になります!!」
「教室が消滅します!!」
「メディーック!! メヂィィィィィック!!!」
全員がそれぞれに叫ぶがしかし、
「何て事を言うのですか貴方達! クラスメイトにそのようなことを言うとは
 あなた達それでも貴族ですか!!
 ……さあミスヴァリエール、気にしないでやってごらんなさい。
 大丈夫、失敗を恐れていては何も出来ませんよ?」
彼女には通じなかった。
余りの空気の読めなさに、この教師の息の根を今すぐこの場で止める
べきでは、と何人かの生徒が殺意を抱く。
そしてその様子に流石に九朔もおかしいと気づく。
ルイズ後生だから止めてと叫ぶ生徒達の異常に第六感よりもっと先に
あるという幻の感覚あたりがムズムズしてきた。
「お願い本当にこれだけは止めてねえお願い止めてルイズ」
「やります!」
キュルケの願い空しく名乗りをあげるルイズ。
それが決定打、とうとうクラスの中が阿鼻叫喚図になった。
我先にと逃げようとする生徒達、だがシュヴルーズは授業中ですよと
いって赤土を生徒達の足元にくっつけて拘束する。
空気が読めないだけでなく鬼であった、鬼畜であった。
生徒はいよいよ死を予感する。
「てけり・り」
「ああ、我も今すぐ退避した方が良い気がしてきた」
足元の赤土をはがそうと躍起になるマルコリヌを見て立ち上がり
教室を出る九朔。
それと同時、
『ぷぎぃぃぃぃやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああああ!!!』
「なぁっ!?」
「てけり・り!!??」
シュヴルーズの叫び声が轟いた。
そして大爆音と共に吹き飛ぶ教室の扉。
もうもうと上がる黒煙、教室の中から飛び出す蛸人魚やら飛ぶ目玉、
カラスにふくろう、ついでに火トカゲも出てきて、いつの間にか
退避していたキュルケの足元でガタガタ震えていた。
中を覗いてみると実に惨酷無残絵巻な有様。
最下段にあったはずの机は跡形もなく、そこに近い机も木っ端微塵に
吹き飛んでいた。
かろうじて残った机もほとんど使い物にならない様だ。
教室に居た生徒はと言えばその爆発に巻き込まれてぴくぴく痙攣している
者も居れば顔をすすけて放心している者、恐怖のせいか部屋の隅でガタガタ
震えている者がいる始末。
爆心地と思われる地点では泡を吹きビクンビクンとやや命の危険を
感じる痙攣の仕方している教師の姿と制服がボロボロに破けたルイズが。
嗚呼、こういうことだったのか。
そう得心する九朔の後ろ、眼鏡をかけた青色の髪の少女がぼそりと
「無残無残」と呟いたのが実に印象的だった。

780 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 10:37:54 ID:8TjdTp5+
支援

781 :ゼロの使い魔〜我は魔を断つ双剣なり〜 ◆vJSgYFYC6o :2007/09/02(日) 10:39:41 ID:lDqUC9n+

*****


結局その後、ちょっとの失敗どころでない大爆発のお陰で錬金の授業は
お流れとなった。
結構ヤバゲな痙攣をしていたミス・シュヴルーズはどうにか命を取り止め
はしたが、当分授業はしたくないと言って自室に引きこもった。
生徒達もさすがに罵倒する気にもなれないレベルの爆発に疲れ果て、
ルイズに恨めしい視線を送るだけに留まった。
正直なところ重傷がシュヴルーズだけというのは奇跡であった。
「今日は……ちょっと失敗しただけ。本当ならちゃんとあの小石が
 鉛になってたんだから」
「そうか」
「いつも失敗してるけど、でも成功するはずだったんだから」
「そうか」
「だって、アンタを召喚したんだから成功して当たり前なんだから」
「そうか」
部屋に戻って制服を着替えて戻ってきた後、ルイズは教室の隅、椅子の上で
体育座りをして呟いていた。
それに相槌を打ちつつ九朔は新しい机を運び込む。
机を運ぶ作業など、メイジであるなら『レビテーション』や『フライ』が
できて当然なので簡単な筈なのだが、何をしても失敗のルイズには
無理の一言。
おまけに華奢な細腕、机を持ち運びできる腕力なぞあるわけがない。
そういう訳でルイズに代わって九朔とランドルフが爆発の後片付けを
しているわけだが、それを眺めているだけなのがルイズ自身悔しかった。
平民ではあったが、自分は『サモンサーヴァント』には成功したのだ。
だから錬金も成功すると思ったのに。
「どうして………失敗なのよ」
聞こえないように呟く。
ボロボロの机、砕けた椅子、積み上げられた残骸、何も出来ない
『ゼロ』という事実をまざまざと見せ付けられているような気がして
たまらない気持ちになる。
だが、悔しい理由はそれだけではない。
「てけり・り?」
「ああ、この机ならこちらで良いだろう」
「てけり・り」
「……汝、思った以上に便利だな」
「てけり・り!」
九朔だ。
あれだけ罵りあったのに九朔は侮辱するどころか何も言わない。
あのぷにぷにと一緒に、平然とした顔で自分を無視して机を運び込む。
言われたわけでもないのに、自分から率先して。
それはまるで自分など眼にない、頼りにもならない、役立たずだ、
そんなことを言われているようで馬鹿にされるより何だか堪えた。
でも、だからといって手伝おうと言うのも嫌だった。
こちらから譲歩なんかして手伝ったら、それこそ自分が悪かったと
言ってるようなものだ。
そんなの貴族としてのプライドが許さない、でも見たままと言うのも嫌。
どっちつかずな思考が胸の辺りがもわもわとする。
「ねえ」
そして気づけば声をかけている自分がいる、なんだか変な気分だ。
「なんだ」
こちらに顔を向けることのない九朔、なんとまあ失礼な。
でも、聞く事が聞くだけに今はこっちの方が良いかなとも思う。
「なんであんた、私を手伝うの?私の事嫌いなんでしょ?」
自分で尋ねておきながら返答が少し怖いと思う。

782 :ゼロの使い魔〜我は魔を断つ双剣なり〜 ◆vJSgYFYC6o :2007/09/02(日) 10:41:01 ID:lDqUC9n+
九朔はその手を止めない。
「そんなあんたがどうして私の代わりに教室を片付けるのよ?」
でも、聞かないではいられなかった。
初めての成功の後の失敗で弱気だった自分をもう一度信じたかったのだと
思う、目の前にある自分のたった一つの魔法の成功例に語りかけることで。
らしくない弱気が声色に出そうになるのを堪え、悟られぬように
とにかくいつものように強気な姿勢、胸を張り貴族らしく尋ねる。
「使い魔として仕事するのは良いんだけどね。何も言われないでやるって
 事はやっぱり、自分の立場がわかったてことかしら?」
そこで初めて九朔がこちらを見た。
「違う。そんなの、後味が悪いからに決まっておろうが」
「え?」
つまらないことを尋ねるものだな、そんな風に九朔が溜息をつく。
翡翠の瞳があまりにも真直ぐで、一瞬たじろぎそうになるルイズ。
「ど、どういうことよ? それってつまり私を馬鹿にしてるわけ?」
「思いたければ勝手に思っておれ。汝に理解など期待しておらん」
勝手にやってろと机を運び続ける九朔にムカッ、ときた。
自分の方が上なのに、まるで見下されている。
さっきまでの悔しさとかなんか色々吹き飛んだ気分。
「ご、ごごご主人様になんて口をきくのよ、この馬鹿!!」
「ああ、雇用契約上のな。下僕ではない」
「違う! あんたは使い魔で私はご主人様!!」
「知らぬ」
「きぃぃ〜〜〜〜〜!!」
なんか、怒りとか色々爆発した。
椅子から飛び降り教室を飛び出す。
それを九朔は追おうともしない、平然と机を運び続けている。
余計腹が立った。
「あんた昼ごはん抜き!! あと教室も全部綺麗にしなさい!!」
もう一度だけ戻ってこれだけ言ってやった。
すこし、気分がよくなった気がする。


「てけり・り?」
「ああ、追わなくて良いさ」
伸ばした触手20本に雑巾を持って蠢きながらランドルフが床を拭く。
それを手伝い、九朔も机を拭いていく。
別にルイズのためにやっているわけでなはなかった。
ただ、彼女のあの様子を見ていたらやらないではいられなくなっただけだ。
悔しそうな、それでいてずっと何かに耐えてきたようなあの鳶色の瞳。
ああいう眼をした人間を放っておけないのはいったい何故なのか
九朔自身にもそれは分からない。
ただ、こういうのを無視するのは自分的に後味が悪いのだった。
ただのお人よしなのかもしれないが。
「てけり・り」
「ああいう人種は下手に慰める必要はないさ、逆効果になる」
「てけり・り?」
伸ばした目玉が目の前にやってくる。
伸縮率自在なショゴスならではのワザである。
「まあな。記憶を失っておるので定かではないが、昔の我もああだった
 気がする」
「てけり・り」
触手が肩を優しくたたく。
見た目から想像できぬほどに気配りがきく良い奴である。
「まったく、汝は本当に良くできておる喃?」
「てけ〜り」
「謙遜するでない。我など汝ほど役にたってはおらぬさ」
「てけり・り!てけ〜り!」

783 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 10:41:09 ID:8TjdTp5+
支援

784 :ゼロの使い魔〜我は魔を断つ双剣なり〜 ◆vJSgYFYC6o :2007/09/02(日) 10:42:25 ID:lDqUC9n+
「あはは。まるで主婦だな、汝?」
笑い合う一人と一不定形。
傍目から見れば実に背徳的である。
ついでに官能的で、網掛け3枚くらい冷蔵庫がけ。
ぐう、と腹の音が教室に響いた。
朝から何も食べていないことを思い出す。
「そういえば飯抜きであったな」
「てけり・り!」
「ん?シエスタ?ああ、あのメイドか」
ランドルフに言われて思い出す九朔。
そういえばお礼をしますとか何とか言っていた。
良ければ昼食でも頼んでみるのも良いかもしれない。
「良し、終わったらさきほどの洗濯場まで行ってみるか」
「てけり・り」
「よし。では、この教室をさっさと綺麗にしてしまおう」
「てけり・り!」
その後、天井から隅に至るまで教室は綺麗にし尽くされ磨きつくされた。
リフォームの匠と言われた魔法使いも驚きのこの現象、後に誰かがこう呼んだ。

『暗くくすんだ石壁だってごらんのとおりに家族の笑顔が明るい教室に!
 劇的ビフォーアフター・オーギュメンター・ショゴス28剛DX現象』

……名づけた者にどんな電波が下りたかは知らない、知りたくもない。
何処かでエレキギターをかき鳴らす音がした。

785 :ゼロの使い魔〜我は魔を断つ双剣なり〜 ◆vJSgYFYC6o :2007/09/02(日) 10:43:44 ID:lDqUC9n+
投下終了なのであーる!
お前のハートにラヴでハートなギガドリルブレイクラッシャー!

786 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 10:46:54 ID:Rc0OHjSD
いあ! GJ!

787 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 10:56:20 ID:gWZkdOF9
GJ!
あなたの街のドクタァァ! ウェェェェストっ!


788 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 11:01:10 ID:VIg3uFnI
GJ!!

789 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 11:07:44 ID:hqU++bKl
E缶!!

790 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 11:08:25 ID:8TjdTp5+
デモベ双剣の人GJ!

では私も、これからちょっとした小ネタを投下させて頂きます。

791 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 11:09:16 ID:lDqUC9n+
支援仕る!

792 :ある吟遊詩人の物語り:2007/09/02(日) 11:09:32 ID:8TjdTp5+
「――ガリア王国に伝わる、旧い歌ですか。
 ええ、その歌なら勿論知っています。
 師から幾度となく聴かされ、私自身も幾度となく歌いました。
 しかし、何故そんな話を? ……そう、歴史学者の方だったのですか。
 確かに、あの歌の成り立ちについて知っているのは、私だけになってしまいましたからね。
 良ければ聞かせて欲しいと? ええ、勿論構いませんよ。
 それを語り継ぐ者がいれば、この歌も永遠に語り継がれましょう。
 この歌に込められた想いと共に……。
 では、早速お話ししましょうか。
 これは今では誰からも忘れ去られた、旧い時代。
 ガリア王国の王女とその従妹のお話です」







793 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 11:10:16 ID:zRi/4xaP
支援!!


794 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 11:10:19 ID:hqU++bKl
しEん

795 :ある吟遊詩人の物語り:2007/09/02(日) 11:10:40 ID:8TjdTp5+
 その昔、ガリア王国には一人の王女がいました。名をイザベラと言いました。
 ええ、そうです。かの『無能王』ジョゼフ一世の娘、イザベラです。
 イザベラ王女の父ジョゼフ一世は、弟であるオルレアン公シャルルを暗殺し、王の地位を磐石の
ものとしたのです。国の多くの人々は、ジョゼフ一世よりもその弟の方が王に相応しいと思っていて、
彼が死んだ後もそれは変わらなかったそうです。
 ジョゼフの娘であるイザベラも――今では魔法などというものは御伽噺の中にしか存在しませんが
――魔法の才能がなく、いつも、いつ自分が王女の地位を追われるか戦々恐々としていたのです。
 イザベラ王女の従妹であり、父が殺した男の娘であるシャルロットが、自分よりも魔法の才能に
恵まれていた事も、彼女を追い詰めていた一因だそうです。
 そんなイザベラ王女は、自分も使い魔を、それもとびきり凄いものを召喚すれば、皆自分を見直す
と考え、使い魔召喚を行ったのです。
 この世界のどこかに居る、自分に従うべくして存在する使い魔を求めて、イザベラ王女は使い魔
召喚の儀式を行いました。
 そして召喚されたのは――2メルクを超える大きな体の、青いゴーレムだったのです。
 それはそれは、不思議な姿をしたゴーレムでした。
 大きく張り出した肩、体の中心辺りについた大きな風車。体は見た事もない金属で出来ていて、
召喚に立ち会った全ての人が、等しく驚愕を隠せなかったとか。
 イザベラ王女は、何やら凄そうな使い魔を召喚した事に大喜びで、早速契約しようとしました。

 ですが。

 事もあろうにそのゴーレムは、イザベラ王女との契約を拒んだのです。
 私はイザベラ王女の召喚したものをゴーレムと言いましたが、ひょっとしたらガーゴイルか、あるいは
それとも違う何かなのかも知れません。そのゴーレムは人語を解し、そしてガーゴイルよりも明晰な
自我を持っていたと伝えられています。
 イザベラ王女は、契約を拒まれた事に怒って、騎士団にそのゴーレムを倒させようとしました。
 ですが、ゴーレムは不思議な力――あるいは、これが魔法なのかも知れませんが――を使って
竜巻や暴風を巻き起こし、ガリア王家の擁する腕利きのメイジ達を次々と打ち倒したのです。
 ゴーレムの起こす竜巻はイザベラ王女の住む小宮殿を包み込み、青いゴーレムはあっという間に
その小宮殿を乗っ取ってしまいました。

796 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 11:11:15 ID:QjXasmg8
支援

797 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 11:11:31 ID:lDqUC9n+
おっくせんまん!?

798 :ある吟遊詩人の物語り:2007/09/02(日) 11:11:47 ID:8TjdTp5+
 それから一ヶ月が経ちました。

 一ヶ月経ってもイザベラ王女は宮殿を取り返す事が出来ませんでした。
 自分の差し向ける騎士達は、次々とゴーレムに倒されてしまい、生きて帰ってきた者も怯えて
逃げ出してしまったからです。ゴーレムを倒して名を挙げようとする戦士達もいましたが、全員あの
ゴーレムに倒されてしまいました。
 何とだらしのない、それでも誇り高きガリアの騎士か、と、イザベラ王女は怒鳴り散らしましたが、
あの青いゴーレムを倒せそうな者はもういなかったのです。

 彼女の従妹である、シャルロットを除いては。

 イザベラ王女はシャルロットが大嫌いだったので、自分の失敗の始末をシャルロットに任せるのは
業腹でしたが、それでもシャルロットに頼らざるを得ませんでした。
 渋々シャルロットを呼び出して、イザベラ王女は命じました。

「あのゴーレムを倒してきなさい」

 シャルロットは何も言わず、ゴーレムの居座っている小宮殿へ行きました。
 しかし、やはりゴーレムは強かったのです。
 傷だらけになって帰ってきたシャルロットを見て、イザベラ王女は慄きました。自分はとんでもない
ものを召喚してしまった。あのいけ好かないシャルロットにすら手に余るような怪物を。
 ですが、シャルロットは他の騎士とは違い、逃げ出したりはしませんでした。
 魔法で傷を癒すと、次の日も、その次の日も、ゴーレムを倒す為に小宮殿へ赴いたのです。
 そして毎日毎日、ゴーレムと戦って、傷だらけになりながら帰ってくるのです。
 イザベラ王女は、大嫌いなはずのシャルロットに対して、申し訳ないような気持ちになりました。
元はと言えば自分の不始末なのです。契約を拒まれ、小宮殿を乗っ取られ、いつまで経っても
それを取り返す事の出来ない自分が、とても情けなく思えてきました。

799 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 11:11:52 ID:8tJnR3UR
支援

800 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 11:13:14 ID:lDqUC9n+
支援

801 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 11:13:29 ID:9rLdrvY9
E缶だけは最後までとっておく 支援

802 :ある吟遊詩人の物語り:2007/09/02(日) 11:13:51 ID:8TjdTp5+
 やがて、イザベラ王女も決心を固めたのです。

 魔法で傷を癒してまた小宮殿に向かおうとするシャルロットに、イザベラ王女は、私もついていくと
言いました。
 シャルロットはイザベラ王女がそう言った事にとても驚きましたが、お前なんかに借りを作るのが
癪なだけだ、と憎まれ口を叩くイザベラ王女を見て、いつものシャルロットに戻りました。
 ですが、ぎこちなくはありましたが、今まで嫌いあうだけだった二人とは何かが違いました。
 イザベラ王女はシャルロットと共に、一ヶ月前まで住んでいた小宮殿に乗り込みました。
 奥の部屋で待っていたゴーレムは、貴様らの魔法など我が風の前には無力、全て吹き飛ばして
くれようぞ、と凄みましたが、二人はゴーレムを恐れません。
 イザベラ王女とシャルロット、そして青いゴーレムの戦いが始まりました。
 ゴーレムの起こす風に何度も何度も吹き飛ばされながら、二人は戦い続けました。
 竜巻に打たれ、暴風で壁に叩きつけられながら、それでも諦めずに。
 イザベラ王女とシャルロットは、生まれて初めて力を合わせて戦っていました。

 そして、二人は勝ったのです。







803 :ある吟遊詩人の物語り:2007/09/02(日) 11:15:15 ID:8TjdTp5+
「それから――
 イザベラ王女の力を認めたゴーレムは、王女との契約に同意したのです。
 力を合わせて戦った二人は互いを認め合うようになり、友情を築きました。
 王宮の誇る精鋭揃いの騎士団すら打ち倒したゴーレムを使い魔にしたイザベラ王女は
 国民に広くその力を認められ、本当の王女として君臨したそうです。
 彼女と契約を交わしたゴーレムも、力を認めた主人に終生仕え、イザベラ王女の死後も
 壊れて動かなくなるまで長い間王家の墓を護り続けたといいます。
 この話を後世まで語り継いでいこうと、いつしか生まれたのが、この歌なのです。
 ……この話の時代から、長い年月が経ちました。
 今では魔法は廃れ、科学がそれに取って代わっています。
 ですが、力を合わせて頑張る事、その大切さは、些かも変わってはいないでしょう。
 ……そうですね。
 であるなら、この歌も、それに込められた想いも、永遠のものとなりましょう。
 私の話はこれまでです。
 研究のお役に立てれば幸いです……ああ、ちょっと待って下さい。
 折角ですから、ここでこの歌を聴いていって下さい。
 いえね、旧き時代の王女とその従妹に、急に祈りたくなってしまいましてね。
 ……そうですか。ありがとうございます。
 では、私の持てる全てを込めて、歌わせて頂きます――」






ある吟遊詩人の物語り

〜エアーマンが倒せない〜



Fin

804 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 11:15:16 ID:8tJnR3UR
支援

805 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 11:15:19 ID:zRi/4xaP
支援!!

806 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 11:16:15 ID:hqU++bKl
おっくせんまん!!

807 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 11:16:28 ID:8tJnR3UR
乙ッ!

808 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 11:16:34 ID:zRi/4xaP
GJ

809 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 11:16:42 ID:lDqUC9n+
おっくせんまんGJ!おっくせんまんGJ!

810 :ある吟遊詩人の物語り:2007/09/02(日) 11:18:08 ID:8TjdTp5+
エアーマンが倒せない怒りと悲しみとジレンマをイザベラにも味わってもらいました。
続くかもしれませんし続かないかもしれません。

支援ありがとうございました。

811 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 11:18:13 ID:1vkpWUOO
GJ
でもその歌、E缶の部分はどうなっているんだ?

812 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 11:19:38 ID:6R/V56EJ
>>811

はしばみ草

813 :侍の使い魔:2007/09/02(日) 11:36:13 ID:VIg3uFnI
GJ!!
これチャットで公開していた奴ですよね。

さっき男達の使い魔見て噴いた。
どこをどうやったら大豪院からシエスタみたいな孫ができるんだ。
遺伝子って不思議〜


814 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 11:40:50 ID:9rLdrvY9
イメージ画像が枢斬暗屯子になってる俺がいるのですが


815 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 11:46:59 ID:fb+naDhF
男塾並みに死亡判定から何度も甦ってくる昭和仮面ライダーの中にあって、
問答無用に死んだままの紅一点、電波人間タックルを召喚してくれ

816 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 11:47:27 ID:a8gtlPqF
やめてーーーーー
カイジ召還の時みたいにシエスタのイメージがそっちで再生されちゃうーーーー

817 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 11:54:16 ID:f0K60MNr
>>814
事あるごとに「犯したるー!!」と叫ぶシエスタが脳内で固まっちゃったじゃないかw

818 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 11:59:13 ID:AC2mWILr
>>816
(ぐっ……! 思い出しちまったじゃねえかっ……美心をっ……!)

ニコ……ニコ……

819 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 12:00:23 ID:6R/V56EJ
>>817

そんなお前等の為に、イメージを上書きしてやろう。

まず、眼を閉じてそばかすのあるメイドさんの顔を思い浮かべろ。
そして、巨乳ボディを思い浮かべろ。
更に、それがメイド服を着ている姿を思い浮かべろ。




最後に、それを身長数十m位に拡大して本宮テイストを加えたら完成だ。

820 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 12:01:58 ID:gWZkdOF9
>>819
駄目ー! その最後の一文が駄目ー!

821 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 12:03:49 ID:f0K60MNr
>>819
女じゃわしゃあーッ!?

822 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 12:07:39 ID:OEkt0ban
エアーマンGJ!
イザベラとタバサが仲良くなるというのは最高のエンディングだと思うよ?
タバサ母がどうなったのか気になるが

>>772
円環体系のアバターは「破滅の化身」      
アバター自体は他の体系でも存在するぞ。効果はそれぞれ違うが

823 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 12:08:21 ID:cKWTImyc
>>819
なんというUMA子

824 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 12:12:12 ID:kJxi9+TA
>>819
最後の最後で台無しだこの野郎ー!

825 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 12:17:24 ID:CqX9icWn
まず、眼を閉じてそばかすのあるメイドさんの顔を思い浮かべろ。       ←(´Д`;)
そして、巨乳ボディを思い浮かべろ。                      ←(´Д`;)ハァハァ
更に、それがメイド服を着ている姿を思い浮かべろ。             ←(´Д`;)ハァハァハァハァ




最後に、それを身長数十m位に拡大して本宮テイストを加えたら完成だ。 ←(´Д`;)ウッ!

826 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 12:18:13 ID:8TjdTp5+
あるあ……ねーよwwwwww

827 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 12:22:20 ID:P49JNDM5
本宮テイストがよくわからんので某アルティメットガールみたいなシエスタを想像してみる。

828 :819:2007/09/02(日) 12:22:24 ID:6R/V56EJ
あーもう。
じゃあ、こんなの如何よ?


「何時見てもでかいなあ、シエスタ。」
「ああ、もう!! 恥ずかしいです、マルトーさん!!」
「はっはっは!! それがシエスタのチャームポイントって奴さ!!」


あまりにもでか過ぎて厨房に入れないシエスタ。

829 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 12:22:39 ID:jxcUW6Lt
本宮→釘宮
で、なんとか自分を癒してるんだ……

830 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 12:24:16 ID:CqX9icWn
本宮テイストの釘宮…?

(´Д`;)ウッ!ドピュ

831 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 12:25:24 ID:UCl0rNBh
>819
んー? 書かれたとおりにすればいいのか?
「なんだか悪い予感がしてきたのう」

832 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 12:29:04 ID:lCESusCQ
まあまて落ち着けお前等

大豪院ジェシカも控えておりますよ?
しかも大豪院の血とスカロンの血が混ざればそれはそれは恐ろしい(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル

833 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 12:29:16 ID:cKWTImyc
>>831
フラグ成立支援。
続きマダー?

834 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 12:32:50 ID:hkRHceGC
>>819
眼を閉じたら読めません!サー!

835 :819:2007/09/02(日) 12:37:32 ID:6R/V56EJ
心の眼を……心眼を開くのだ!!

836 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 12:43:08 ID:rmYlK2u+
てーか真面目な話エアーマンってそんな強かったか?
クイックマンの方が遥かに強かった記憶が。

837 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 12:49:53 ID:iuOAfj03
攻撃食らいながらロックバスターごり押しで勝てるからエアーマンはそんなに強くないな
クイックマンは体当たり食らうくらいならブーメラン食らったほうがいいとか少し戦略考えないとつらい

838 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 12:51:25 ID:AxMsojCX
有名なネタだよー。
ザコ敵でティウンティウンしすぎて投げたな俺は。
おっくせんまん、おっくせんまん

839 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 12:52:04 ID:VWtA8hoG
結構強かったな
ヌルプレイヤーな俺にはあの竜巻何回やってもよけれなかった
ただロックマンはE缶ちゃんと集めれば下手でも全部倒せるしなぁ

840 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 12:54:53 ID:pYHmJqbL
ノーダメージクリアを狙うなら最難関の敵だという話は聞いたことがある>エアーマン

まあ、ロックマン2事態がロックマンの中でもトップクラスに難しいんだが

841 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 12:55:22 ID:n3hqqynf
無印ロックマンのワイリーステージで投げた記憶があるなぁ。

842 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 13:02:31 ID:rFrq91Z7
>>832
むしろ大豪院スカロンが一番違和感ナスw

843 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 13:04:38 ID:5tgmK9xW
店長があのサイズだったらどんな店になるんだよ

844 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 13:06:49 ID:cKWTImyc
当然お姉ぇ言葉を操りシリを振りながら歩くんだなw


845 :819:2007/09/02(日) 13:13:31 ID:6R/V56EJ
従業員には蝙蝠もどきとか殺人手品師とかがいるんだな?w

846 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 13:25:59 ID:5tgmK9xW
質問!
その従業員は男でしょうか女でしょうか。

847 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 13:33:48 ID:cKWTImyc
胸板とか筋肉が凄いのは間違いない。

848 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 13:35:47 ID:+/blsdUW
ギーシュの使い魔が倒せないを思い出した。

849 :819:2007/09/02(日) 13:37:28 ID:6R/V56EJ
>>846

そりゃあ勿論、妖精さんだ!!

850 :男達の使い魔:2007/09/02(日) 13:39:08 ID:QEueHKtI
盛り上がっているところ申し訳ないが、
投下してもよいですか?

今回は3,5話なので民明書房はありませんが。

851 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 13:39:24 ID:Euomlo1X
『魅惑の漢妖精』ですか?

852 :男達の使い魔:2007/09/02(日) 13:41:18 ID:QEueHKtI
では、投下!!

その日、キュルケ・アウグスタ・フレデリカ・フォン・アンハルツ・ツェルプストーは娯楽に飢えていた。
タバサと二人で暇をつぶしていた彼女は、騒ぎを聞きつけると、タバサを伴い真っ先に駆けつけた。
騒ぎを見物するなら、特上席で。
そう考えた彼女は、シルフィードに乗せてもらうことにしたのだ。

タバサはお気に入りの本を読んでいた。
タイトルは
太公望書房刊「今日からあなたも漢方マスター!」(観余頭尼屠尼瑠无(ミョズニトニルン))著
である。
タバサ本来の目的の役にこそ立たなかったものの、素晴らしく実用的な本であるのは間違いなかった。
惜しむらくは、この本が数千年前に書かれたものであり、著者その人に会って話を聞けないことくらいだ。
他の誰でもない、自分の親友のキュルケの頼みだからこそ腰を上げたのだ。

そして彼女達は聞いた。そして見た。

天をも揺るがすようなエールを。

そして、素手でありながら、ついにはメイジをも倒してしまった少女の姿を。

最後の瞬間二人は思わず目を見張った。
メイドの少女が、実際の何倍にも大きく見えたのだ。

そして……

853 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 13:42:57 ID:P6pk0q8D
漢支援

854 :男達の使い魔:2007/09/02(日) 13:43:35 ID:QEueHKtI
シエスタが目覚めたとき、見知らぬ天井と、心配そうにこちらを見つめている多くの視線があった。

(あれ?ここは?)

確か自分がギーシュという貴族に勝利して、歓声を受けたところまではおぼえている。
しかし、その後の記憶がない。
そこで、シエスタは近くにいた無精ひげを生やした男に声をかけることにした。
その男は、確か自分を応援してくれた男の一人であることにシエスタは気づいていた。

「あの、すいません……」

その声に気がついた男は、慌てて大きな声をあげた。

「おーい!お嬢さんが起きたぞ!!」

その声と共にルイズが、そして応援してくれていた男達が一斉にこちらを振り向いた。
無事に起き上がった姿を見たルイズは、何か言おうとして、そして言葉をなくした。
彼女が背負って闘ったものには、ルイズの名誉も含まれているのだ。
今は、照れ隠しに怒鳴る時ではない。
貴族として、感謝をする時だ。
だからルイズは行動にでることにした。
ただ、黙ってシエスタを引き寄せて、ありがとう、とささやいた。

そうして少し間時間がとまる。
男達も何も口を出さない。
今、主役はこの二人であると分かっているのだ。

その行動に呆然としていたシエスタではあるが、当初の目的を思い出した。
そこで、どうして自分がここにいるのか、そして大怪我をしていたはずなのにどうして治っているのかを尋ねることにした。

855 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 13:43:38 ID:Y5smUskT
支援するかしらー

856 :男達の使い魔:2007/09/02(日) 13:45:34 ID:QEueHKtI
そうして、彼女達の会話が一段落したところで、今度は男たちも会話に加わることにした。
彼らのうち大半は普段女性と接触する機会がまったくなく、扱いに慣れていない。
そのため、あらかじめ飛燕が質問係として選ばれていた。
男塾一号生の中で、もっとも女性受けしそう、という理由だけでだが。

「シエスタさんでしたね。私は飛燕といいます。はじめまして。
 そこにいるヴァリエール嬢の使い魔として働いているうちの一人です。」

などと、和やかに自己紹介を行った後、男達の一人一人を簡単に紹介した。
そうしていよいよ話は本題に入る。

「シエスタさん。あなたの祖父は、もしかして、大豪院邪鬼と名乗っておられませんでしたか。」

どうして祖父の名前を知っているのですか、と逆に聞き返したシエスタは気がついた。
男達がみな涙を流していることに。
不思議とその涙は美しかった。

その後、彼らは夜遅くまで話し込んだ。
彼らが祖父の後輩であると聞いた彼女は驚いた。
ただ、話しているうちに、彼らの纏う空気が祖父のそれに似ていることに気がついたシエスタは納得した。
年代が違う、世界が違う、そういった違いを跳ね除けて納得したのだ。
いつしかルイズも加わり、話は進んでいった。
彼らは、この世界に来てからの祖父の話に、時には涙を流し、時には大笑した。
一方、ルイズとシエスタもまた、彼らの破天荒な日常や戦いを楽しんだ。

そして夜がふけていった。

857 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 13:45:48 ID:sxY9J+ja
王大人ならタバサママもちいねえさまも治せる支援

858 :男達の使い魔:2007/09/02(日) 13:47:34 ID:QEueHKtI
同じ夜、キュルケは自室のベッドで静かに横になっていた。
普段の彼女ならば、今頃恋人の一人でも自室に招いて、微熱に身を焦がしていただろう。
しかし、ここ数日はそういう気分にはなれなかった。

ギーシュと決闘したときのシエスタの姿と、まさしく全身全霊をかけて声援を送るルイズの使い魔たちの
姿が頭の中にこびりついて離れないのだ。

あれ程までに誰かを思いをぶつけることができるのだろうか。

キュルケの悩みはそこにある。
自分が今までしてきた恋に悔いはない。
全て、自分をいい女にするために必要なことであったからだ。
ただ少しだけ寂しいのだ。

(まあ、恋人ではないけどタバサがいるからいいか。)

そう結論付けた彼女は、今日はタバサのところで女同士の会話でもしよう、と考えて立ち上がった。


タバサの興味は、実務的なところにあった。
具体的にはシエスタの使った真空殲風衝だ。
あの時、彼女からは魔法の力をまったく感じなかった。

(人は鍛えればあそこまでできる。)

その現実に、タバサは希望を持った。
自分もあそこまでできれば、母を治す薬を取り返すことができるかもしれない。
普段のタバサなら考えないような過激な考えではある。
そう本人も自覚はしているが、止めるつもりはない。
少なくとも、希望は見えたのだから。

そこまで考えが及んだとき、部屋のドアから声が聞こえた。
キュルケだ。

そうして夜はゆっくりとふけていった。



男達の使い魔 第3.5話 完

859 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 13:47:48 ID:DsEhg4m4
凄くどうでも良いことだけど宵闇の人って月厨なのか?
なんか避難所でちらほら

860 :男達の使い魔:2007/09/02(日) 13:49:09 ID:QEueHKtI
という訳で短いですが、今回の投下は終了します。
第4話は夜にでも投稿する予定なので、その時にまた、よろしくお願いいたします。

流石に前回山と谷を付けすぎたので、今回はおとなしめのエピソードでした。
それではまた!

861 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 13:50:11 ID:MjHS/88Q
総代の生き様に敬礼!!

862 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 13:50:53 ID:cKWTImyc
>>860
押忍!乙であります!!
次回の投稿をお待ちしております!

>>859
ホントにどーでもいいんで避難所で話そうね。

863 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 13:51:06 ID:jBdU8WOu
>>859
どうでもいいことならわざわざ本スレに書くな。

864 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 13:51:29 ID:cjLf9iTj
グッジョブ!!

865 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 13:53:29 ID:VUyDnmKT
GJですよ!
なぁ…恐ろしい事に気付いてしまったんだが…学ランも、水兵ふくだよな…

866 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 13:54:47 ID:12rhwyX8
残念、学ランは陸軍服だ

867 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 13:56:44 ID:6R/V56EJ
>>865

いや、学ランは違う筈。

868 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 13:56:51 ID:kSx9SBcZ
>>858
>(人は鍛えればあそこまでできる。)

>その現実に、タバサは希望を持った。
>自分もあそこまでできれば、母を治す薬を取り返すことができるかもしれない。
>普段のタバサなら考えないような過激な考えではある。
>そう本人も自覚はしているが、止めるつもりはない。
>少なくとも、希望は見えたのだから。

タバサの漢化フラグ?

869 :男達の使い魔:2007/09/02(日) 13:57:08 ID:QEueHKtI
つまりそれは!
挿入曲として

「もってけ陸軍服!」

を作れという要望でしょうか。

870 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 13:57:11 ID:Y5smUskT
タバサも鍛えられて行くのか!
GJ!

871 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 13:57:32 ID:12rhwyX8
途中で送信してしまった
旧陸軍の下士官服が元>学ラン

そしてGJ!
ルイズとシエスタの女っぷりに惚れた

872 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 13:59:18 ID:6R/V56EJ
>>866

オランダ風の服装と言う隠語のランダから、
オランダ風の学生服と言う意味で学ランってなったらしい。
後に採用されただけであって、元々は陸軍服では無いそうだ。

873 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 14:00:00 ID:9rLdrvY9
学生用蘭服で阿蘭陀=オランダの服がもとではなかったか?

874 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 14:00:31 ID:Y5smUskT
>>872
マジでそうなのか!
いやーこのスレは(どうでもいい意味で)勉強になるぜ

875 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 14:00:46 ID:12rhwyX8
>>872
語源はそうだが今の学ランのモデルは旧陸軍の下士官用制服

876 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 14:00:51 ID:4Xzf1Tz+
今のこの流れ・・・

少年誌が少年誌だった頃の懐かしい匂いがする。


支援だ。

877 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 14:04:52 ID:6R/V56EJ
それにしても、男塾の話の直後に薀蓄を開陳しても嘘臭く感じるなあ。
自分で書き込んだ内容すら怪しく見える。

>>875

成程。
そう言う意味での起源か。

878 :865:2007/09/02(日) 14:05:13 ID:VUyDnmKT
あ、陸軍でしたか。
もってけ陸軍ふく…メンツの吟味をくれぐれもお願いしますw

879 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 14:05:59 ID:j6xDBi1e
語源云々は、事実なんだろうけど、末尾に付いてるはずの無い民名書房とかって
書き込み幻視してしまう

880 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 14:12:45 ID:PC6P8yNS
男塾の人GJ!

>もってけ陸軍服
…ダメだ
男塾1号生が大鐘援で歌ってる姿しか思いつかねぇwww

881 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 14:13:11 ID:cUPeukf2
>>859
月厨とはこんなもんじゃすみませんよ。
手に負えない程だから問題になったわけで…
ただ型月の単語一つでもでてきたら食いつくアンチが
なんでも月厨と騒いで荒れるからみんな自粛してる。

882 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 14:14:51 ID:zzUaKFRN
「魅!男亭」の男亭名物の競技とか「魅!の学ラン」の話なんかありそう。

883 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 14:18:12 ID:kSx9SBcZ
もし、ジョゼフが江田島塾長を召喚したら…
無能王が空導王化しそうだ。

884 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 14:19:40 ID:y9smOp6w
>>881

男塾の生徒がらき☆すたのOPを振り付きで大合唱しとるのか・・・。
それはそれで見てみたいのう

885 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 14:20:51 ID:tu2LD+/8
むしろシエスタの祖父が大豪院鐘鬼(邪鬼の祖父)でも良かった気がする
そういえば獅子丸の母親については外人だってことしか解らないな・・・誰かとくっつけるかww

886 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 14:21:31 ID:nCeB9pOb
>>883
「なんでもジョゼフ王は、この戦乱を乗り切るために500人の宮下キャラを召喚するらしい」
こうですか?>空導王化

887 :男達の使い魔:2007/09/02(日) 14:21:34 ID:QEueHKtI
>>884
もし作るとするなら、
 「わしが男塾塾長江田島平八である!!」
から始まって、男塾塾歌が流れる中、
各筆頭が雄たけびを上げながら踊り狂ふ内容になるかと。

888 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 14:24:30 ID:tu2LD+/8
ジョゼフが呼ぶのは藤堂兵衛だと思う。
例の真っ二つにされたところを呼び出されて水系治癒魔法で復活したとか。

そして冥凰島化するガリア

889 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 14:25:34 ID:CqX9icWn
作るなよ!?良いか!絶対作るなよ!?<もってけ陸軍服

890 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 14:28:11 ID:UCl0rNBh
>888

つまりジョゼフと藤堂のキ○シーンがあるという事ですね






をえ

891 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 14:28:52 ID:zzUaKFRN
それじゃ、男塾ふんどしは?

892 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 14:29:22 ID:kSx9SBcZ
>>886
森砦じゃなくて幻砦の方の空導王様。
いざとなったら単騎突撃も辞さない。

「ふはははは、この余を倒したくば、ガンダールヴかヴィンダールヴでも連れてこい!」

893 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 14:32:43 ID:PC6P8yNS
つまりきくたけが召喚されて1週間に1度は世界滅亡の危機が訪れるハルケギニアがお望みか?

894 :883:2007/09/02(日) 14:40:16 ID:kSx9SBcZ
よく考えたら、塾長の指導を受けて漢化したジョゼフと一号生の影響を受けて漢化したタバサなら死闘の末に和解しそうだ。

895 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 14:58:37 ID:OhjtK0sv
和解直後に全ての責任を引っかぶって腹に巻いたマイトで大爆発

896 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 15:12:01 ID:+BkOLPL4
月光とテファはあり?

897 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 15:16:50 ID:cKWTImyc
うおっまぶし!

898 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 15:30:41 ID:+BkOLPL4
「もってけ!陸軍服」だが何故かDSの応援団が最初に頭にうかんだぜ・・・

899 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 15:37:18 ID:sppxBSZT
>>898
あれも濃かったな
もってけ陸軍服、、、
想像して茶吹いてしまったw

900 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 15:52:14 ID:+BkOLPL4
   _  ∩
  ( ゚∀゚)彡 おっぱい!おっぱい!
  (  ⊂彡
  |   | 
   し ⌒J


901 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 15:52:39 ID:7N/Uk2LP
シエスタが経験豊富だった場合、気功闘法を用いて戦ったんだろうね。
ナプキンでゴーレム両断したり、七体に殴られても無傷だったり

902 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 15:52:49 ID:rqSsv5dc
( ゚∀゚)o彡°おっぱい!おっぱい!

903 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 15:53:29 ID:+BkOLPL4
>893
やべぇ・・応援団で想像したらアニメの男塾思い出した・・
こんなん
ttp://www.youtube.com/watch?v=zHIJAgqR4iE&NR=1

汚れ!ちまった!悲しみに!
俺の!青春も!ナンボのもんじゃいッ!!

904 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 16:14:00 ID:e3mbTMk9
書き手の年齢って高校生が多かったのかな・・・?
今日で夏休み終了です

905 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 16:28:24 ID:b0Eyu1R7
虚無って言うから
ギカスレみたいなん、想像してたんだけど
違うのね

906 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 16:32:23 ID:K58AZ5oe
虚無って聞くと虚無戦記しか思いつきません。

907 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 16:32:29 ID:ygs/i86z
虚無っていうと「さあ、これからが本当の戦いだ!」が思い浮かぶ
・・・アークの続きが読みたかった OTL

908 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 16:39:52 ID:7I+77Zxu
何か今日は作品投下が少ないね

909 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 16:41:09 ID:JYWbIZY/
>>908
少ないんじゃない
今までが異常なんだ

910 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 16:43:06 ID:Xtjht+YB
日曜日っていつも土曜と比べて少なめじゃない?

911 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 16:45:14 ID://ixKJdP
「もってけ!陸軍服」だがルイ・シエ・キュル・タバの四人が学ラン着て一年生がバックダンサーなんてどうだろう。

912 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 16:45:23 ID:17o+6hJd
月曜が控えてるからな
休みたいんだろー

913 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 16:47:37 ID:5tgmK9xW
>909
だからといって今のペースが正常とは言えないところが恐ろしい

914 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 17:07:07 ID:3l259jZm
レベルEのカラーレンジャーの内
誰か一人召喚なら誰がいいだろうか?

・・・赤だよな、やっぱり

915 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 17:08:17 ID:fwjI0MdZ
シェスタの兄弟に大豪院煌鬼(暁にでた邪鬼)がいそう風来坊の長男とか

916 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 17:08:25 ID:f0K60MNr
むしろバカ王子

917 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 17:11:59 ID:E7EILvxA
>>883
>>886
>>892
貴様ら新横浜プリンスホテルから書き込んでるな!!

918 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 17:12:00 ID:pnLio1D8
バカ王子か。ルイズが面白いリアクションを取り続ければあるいは協力(という名の嫌がらせ)してくれるかもしれん。

919 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 17:14:30 ID:3l259jZm
王子か・・・

俺にあの人格を書くのは無理だ

920 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 17:16:27 ID:BFozNS/x
ダメだ……バカ○○と来ると何故か真っ先にバカ殿を想像しちまう

921 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 17:16:40 ID:X+Ooiofn
王子かー 行動が斜め上過ぎてパッと想像が出来ないw

922 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 17:22:39 ID:1maBqnPo
最悪を想定して、尚さらにその斜め上を行くお人だからなぁ

923 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 17:24:15 ID:1GwtO7YQ
むしろエルフを影から操って6000年の歴史をより面白い方向に転がしてそうだw

924 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 17:41:15 ID:Y3Dd77K5
いや、初代ブリミルが王子だったんだ
ルイズがカラーレンジャーを召喚
聖地には豪華な衣装で待ち構える馬鹿王子が・・・

925 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 17:44:30 ID:z6cTCgKG
バカ王子というとズシオしか思い浮かばない俺は・・・

926 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 17:47:00 ID:pnLio1D8
終わクロの佐山とかもヤバいな。

927 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 17:48:08 ID:iuOAfj03
>>925
ズシオ召喚SSを書いて余のズシの知名度を上げてみたらどうだい?

928 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 17:57:53 ID:p88NCUgM
バカ王子と聞いて、ついでにとんちんかんの間抜作先生がふと思い浮かんだ
王子と解ったのは最終話だが

929 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 18:00:10 ID:utdeCUe2
王子呼ぶんならキン肉マン呼ぼうぜ。

930 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 18:01:23 ID:fb+naDhF
>>928

931 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 18:03:17 ID:fb+naDhF
>>928

嫌々ながらキスしようとした瞬間に

「いきなり尻見せ!」

止まりきらずに……

932 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 18:07:20 ID:TQmxRv8m
それでも契約は成功するんだな、何故か

933 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 18:09:07 ID:Y3Dd77K5
何故か尻にルーンが刻まれるんだな

934 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 18:10:47 ID:zRi/4xaP
そして怪盗になってろくでもないものばっかり盗むんだな

935 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 18:19:41 ID:l491/PvJ
>>928
俺は銀魂のハタもといバカ王子しか思い浮かばん

936 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 18:24:15 ID:znniAiv5
テレ朝のスシ王子とかはだめだろうなぁ

937 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 18:28:16 ID:kSx9SBcZ
空導王は500人の使い魔となったバカ王子に言いました。
「今日はみなさんに…
  ちょっと『殺し合い』をしてもらいます(笑)」

しょーこりもなく空導王ネタ
ネタとしてとっても使いやすいな空導王様は。

938 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 18:28:36 ID:jxcUW6Lt
大亜門のあの王子はもっと駄目だろうなあ

939 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 18:34:34 ID:nCeB9pOb
>>937
たとえ何をしても、『空導王だったらおかしくない』で納得できるからなw

940 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 18:34:35 ID:YQKCBFpY
>>938
悪なツッコミとか、案外自由でも面白いな


941 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 18:36:31 ID:iwL7zk9/
>>937,>>939
だが卓ゲを知らん人間にはさっぱりわからないネタだと思うぞ?

942 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 18:37:36 ID:utdeCUe2
ぶりぶりざえもんを呼んだらかなり面白そうだ。

943 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 18:39:00 ID:1Mk9SDDp
>>926
佐山だったら使い魔の契約が終わった後でいきなり
「諸君、私が佐山・御言だ。――宇宙の中心にいる人間である」
ぐらいは言うかも

944 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 18:41:43 ID:sUuC3/Po
塊魂の王子とか面白そうじゃん。「何よこんな小っちゃい奴!ハズレもいいところじゃない!」
って怒るんだけど話が進む事に塊が巨大化して都市一つ飲み込むまでに成長するという怖い話

945 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 18:47:01 ID:vPywY7Jr
>>937
卓ゲ者として言わせてもらうが、小ネタであろうと未見の人にも楽しんでもらえるものを書くべきだと思うぞ。
知ってる母集団が少ないからこそ、尚更な。

946 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 18:47:10 ID:tu2LD+/8
お前ら何言ってるんだ
バカ王子って言ったらピエトロの事に決まってるだろ

・・・呼び出したら呼び出したで困るだろうけど

947 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 18:47:12 ID:ymjy1y+x
王子間違えでバカ王子ペルシャが呼ばれてな

948 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 18:51:09 ID:hP19yniH
終わクロだったら大城和夫がいいな八号付きで。


949 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 18:51:56 ID:lCESusCQ
>>929
王子なのにどんな苦労も知ってる彼の事を考えると、ルイズから言い渡されるあの程度の苦境屁のツッパリでも無いのだな、とか考えたら涙が込上げてきた

950 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 18:52:29 ID:0jPWfbGg
>>950、次スレは任せたぞ

951 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 18:53:06 ID:Y4mKdp2Z
おまえだw

952 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 18:54:14 ID:8caZWidv
>>950
なんという自爆。

953 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 18:54:35 ID:wpk6CQIq
>>950
つ先住魔法

954 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 18:54:48 ID:hqU++bKl
次すれクルー?

955 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 18:59:28 ID:POja/9UC
>>950
こうやって狙うのが半ばスレの常識と化してる気がするんだけど
気のせいじゃないよな…?

956 :>>950:2007/09/02(日) 18:59:42 ID:0jPWfbGg
ごめん、スレ立て失敗した・・・・orz
>>960に任せるわ

もしもゼロの使い魔のルイズが召喚したのがサイトではなかったら?そんなifを語るスレ。

あの作品のキャラがルイズに召喚されました part49
http://anime2.2ch.net/test/read.cgi/anichara/1188594246/


まとめwiki
http://www35.atwiki.jp/anozero/
避難所
http://jbbs.livedoor.jp/otaku/9616/

957 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 19:05:46 ID:iwL7zk9/
偶然は続く。

958 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 19:08:17 ID:Y5smUskT
1000だったらゼロ魔住人全員江頭になる

959 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 19:08:41 ID:Y4mKdp2Z
>>958
お前取るきないだろw

960 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 19:09:31 ID:iwL7zk9/
余りにも速い1000取りだな

961 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 19:10:21 ID:zRi/4xaP
>>960
スレ立てよろしく〜

962 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 19:11:12 ID:txO5HouP
>>959
取られても困る

963 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 19:12:49 ID:Y5smUskT
>>959
取る気あるわけないじゃんw
>>960
次スレよろー

964 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 19:13:51 ID:iwL7zk9/
あの作品のキャラがルイズに召喚されました part50
http://anime2.2ch.net/test/read.cgi/anichara/1188727875/l50

≪次スレの成立を確認、これより突入する!≫

965 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 19:14:07 ID:hqU++bKl
住人全員でてぽどんww
女王涙目ww

966 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 19:14:48 ID:Xtjht+YB
>>964

967 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 19:16:08 ID:Y4mKdp2Z
>>964
スレ立て乙

968 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 19:16:08 ID:8Fe00dbA
ゼロの皇帝でちょっと触れられてた話だけどさ、
鰤が呼んだ四人はもともと各分野のスペシャリストだっただけで
実のところルーンにスペシャリスト化効果はなかったとか
そういう可能性も虚無の再来がなければ否定できなかったわけだよな?
採用してしまえばもともと武器マスターとか喚んでもこれで解決。

969 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 19:16:48 ID:zRi/4xaP
>>964
乙〜


埋め

970 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 19:19:36 ID:b0Eyu1R7
オフェンスがあって、レイヤーズがないのは謎だと、思ってたら
ルイズとリナだと、上下関係が逆になるからか

971 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 19:20:05 ID:fTw6P5J7
998なら流れぶったぎってショタネタ投下

972 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 19:22:51 ID:Xtjht+YB
>>971はぶったぎりすぎだw

973 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 19:23:41 ID:zRi/4xaP
1000ならすべて夢オチ

974 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 19:24:16 ID:hqU++bKl
夢落ちww
いままでの49スレがww

975 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 19:24:36 ID:Y4mKdp2Z
休み終わるとスローリィだね

976 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 19:25:33 ID:gWZkdOF9
1000なら竜†恋の僕の母親が召喚される

977 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 19:25:59 ID:MyPRa+OA
ちょっとゆっくりな方が追いつくのに苦労しなくていいけどね。

978 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 19:26:35 ID:Y5smUskT
1000ならルイズは使い魔を宿す。

自分の子宮に

979 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 19:28:03 ID:zRi/4xaP
>>978

それはちょっと・・・

980 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 19:28:18 ID:ril6zqXC
1000ならパタリロ22巻を見つけて連載再開

981 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 19:28:57 ID:OEkt0ban
>>976
息子が居ない世界なんて、お母さん発狂するぞww

982 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 19:29:00 ID:kc8zu5SV
1000ならルイズママ召喚

983 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 19:29:38 ID:fTw6P5J7
↓テイルズのスキットみたいになにか一発ネタを

984 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 19:29:56 ID:utdeCUe2
1000なら修羅の門連載再開

985 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 19:30:52 ID:PC6P8yNS
>>1000なら散様召喚

986 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 19:30:57 ID:8Fe00dbA
>>990なら山田太郎召喚。YYSですべてを乗り切る。
あるいは野球を広める。畳を広める。柔道を広める。

987 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 19:31:22 ID:iwL7zk9/
>>1000ならWAシリーズのアースガルズ全機によるアースガルズ大戦

988 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 19:31:23 ID:hqU++bKl
1000なら今日夢の中でタバサに会える




ついでに次スレでポケモン祭り

989 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 19:32:26 ID:pnLio1D8
1000ならバスターマシン7号召喚

990 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 19:32:29 ID:ATuRTcvJ
1000ならハルケギニアがすべて漢字表記に

991 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 19:32:37 ID:kxRZhe4I
1000ならベアマーダー流介召還!

ゴメン全然読みたくないNGに追加する

992 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 19:32:47 ID:zXhfuBV7
1000なら烈海王召喚

993 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 19:32:48 ID:D1LnSqzr
1000なら阿部さん召喚

994 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 19:32:53 ID:kSx9SBcZ
1000だったら幻導王フィルナ=メイ召喚

995 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 19:32:56 ID:a4vesFbo
1000ならラオウ召喚

996 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 19:33:01 ID:zRi/4xaP
1000なら次スレは有志による50記念祭

997 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 19:33:01 ID:yNq0wbJa
>>1000なら夜天の合間に橘さん召喚もの連載。
「この距離なら遍在は使えないな!」
「ちょwwwそれ距離関係ねえよwww」
という迷台詞を残す。

998 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 19:33:08 ID:iwL7zk9/
>>1000ならWAシリーズのアガートラーム持ちのキャラ全員召喚

999 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 19:33:11 ID:UAv9kgic
1000ならスレッドのニューリーダーはこの俺で次スレはお祭りだ!

1000 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 19:33:12 ID:Y5smUskT
1000ならアンとウィンウィン

1001 :1001:Over 1000 Thread
このスレッドは1000を超えました。
もう書けないので、新しいスレッドを立ててくださいです。。。

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>>1-1111111111111111111111111111111111111111111111111111-ト=/test/read.cgi/anichara/1188594246/">★スマホ版★ 掲示板に戻る 全部 前100 次100 最新50

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