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あの作品のキャラがルイズに召喚されました part60

1 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/17(月) 22:00:58 ID:1q97Awvo
もしもゼロの使い魔のルイズが召喚したのがサイトではなかったら?そんなifを語るスレ。

前スレ
あの作品のキャラがルイズに召喚されました part59
http://anime2.2ch.net/test/read.cgi/anichara/1189913390/

まとめwiki
http://www35.atwiki.jp/anozero/
避難所
http://jbbs.livedoor.jp/otaku/9616/
--------------------------------------------------------------------------------

    _              ■ 注意事項よ! ちゃんと聞きなさいよね! ■
    〃 ` ヽ  .   ・雑談、SS、共に書き込む前のリロードは忘れないでよ!ただでさえ勢いが速いんだから!
    l lf小从} l /   ちゃんと空気を読まないと、ひどいんだからね!
   ノハ{*゚ヮ゚ノハ/,.   ・投下をする前には、必ず投下予告をしなさいよ!投下終了の宣言も忘れちゃだめなんだからね!
  ((/} )犬({つ'    ・ 投下してるの? し、支援してあげてもいいんだからね!
   / '"/_jl〉` j,    ・興味のないSS? そんなもの、「スルー」の魔法を使えばいいじゃない!
   ヽ_/ィヘ_)〜′   ・まとめの更新は気づいた人がやらなきゃダメなんだからね!
              ・議論や荒らしへの反応は、避難所でやりなさい!

--------------------------------------------------------------------------------
     _
     〃  ^ヽ      ・クロス元が18禁作品であっても、SSの内容が非18禁である場合は本スレへの投下で問題ないわ。
    J{  ハ从{_,     ・SSの内容が18禁な展開をする場合はクロス元に関わらず、本スレではなく避難所への投下をお願いね?
    ノルノー゚ノjし      ・クロス元が型月作品のSSは、本スレでも避難所でもルイズの『錬金』のように危険よ。やめておいてね。
   /く{ {丈} }つ     ・クロスはお互いを尊重しなきゃだめ。一方的なのはモテないわよ?
   l く/_jlム! |      ・不要な荒れを防ぐには、sage進行もいいんじゃないかしら。
   レ-ヘじフ〜l         ・次スレは>>950から。お願いね?テンプレはwikiの左メニューを参照よ




2 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/17(月) 22:03:54 ID:9To6+RPs
>>1
オールド・乙マン

3 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/17(月) 22:05:30 ID:H3WIaUgX
乙ゥ

4 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/17(月) 22:06:07 ID:ECR1Z0Vh
       、--‐冖'⌒ ̄ ̄`ー-、
     /⌒`         三ミヽー-ヘ,_
   __,{ ;;,,             ミミ   i ´Z,
   ゝ   ''〃//,,,      ,,..`ミミ、_ノリ}j; f彡
  _)        〃///, ,;彡'rffッ、ィ彡'ノ从iノ彡
  >';;,,       ノ丿川j !川|;  :.`7ラ公 '>了
 _く彡川f゙ノ'ノノ ノ_ノノノイシノ| }.: '〈八ミ、、;.)
  ヽ.:.:.:.:.:.;=、彡/‐-ニ''_ー<、{_,ノ -一ヾ`~;.;.;)
  く .:.:.:.:.:!ハ.Yイ  ぇ'无テ,`ヽ}}}ィt于 `|ィ"~
   ):.:.:.:.:|.Y }: :!    `二´/' ; |丶ニ  ノノ
    ) :.: ト、リ: :!ヾ:、   丶 ; | ゙  イ:}    
   { .:.: l {: : }  `    ,.__(__,}   /ノ >>1乙だ
    ヽ !  `'゙!       ,.,,.`三'゙、,_  /´   
    ,/´{  ミ l    /゙,:-…-〜、 ) | 最近出番が少ないのでね
  ,r{   \ ミ  \   `' '≡≡' " ノ 
__ノ  ヽ   \  ヽ\    彡  ,イ_  まあちょっと姉妹スレを見に来たのさ
      \   \ ヽ 丶.     ノ!|ヽ`ヽ、 
         \   \ヽ `¨¨¨¨´/ |l ト、 
            \  `'ー-、  // /:.:.} さ、寂しくなんかないんだからねっ!
          `、\   /⌒ヽ  /!:.:.|
          `、 \ /ヽLf___ハ/  {
              ′ / ! ヽ

5 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/17(月) 22:08:54 ID:2sX+GXkX
>>1

6 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/17(月) 22:22:43 ID:yzgyoEY/
>>1乙。
そして逆に考える人自重ww

7 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/17(月) 22:23:08 ID:RFMWwwjk
>>4
卿自重してください

8 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/17(月) 22:23:36 ID:FjpdsePz
ギーシュとの決闘イベントって余程挑発的な台詞を主人公に言わせないと起こりえないよね。
原作では「うるせえキザ野郎。一生薔薇でもしゃぶってろ」
この台詞を才人が言ったからイベントが成立したんであって
普通の常識的対応ができる人間ならギーシュが「行きたまえ」と言った時点で
トラブルを避ける為に立ち去るよね。

9 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/17(月) 22:23:41 ID:hMu9QGXs
>>4
逆に考えるんだ、卿
「寂しくたっていいさ」と考えるんだやっぱダメ

10 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/17(月) 22:24:48 ID:B3Gi3E4t



11 :ZEROMEGA(1/7):2007/09/17(月) 22:25:04 ID:pSGMalS/
>>1乙カレー
では、前のスレで予約した通り、投下をさせていただきます。

*****************************


五宇たちや子供たちの声が聞こえなくなるまでティファニアはベッドの上で毛布に包まっていた。
家の中に自分以外の気配がいなくなると、ティファニアは億劫そうに立ち上がり、五宇が寝室の扉の側に置いていった枕と魔女の人形のふーけちゃんを手にとってまた床の上に戻った。
うつ伏せに寝ようとして、ふと動きが止まった。

今朝、青年と交わした短いやり取りを思い出す。
あの時、自分はこの枕を彼の頭に投げつけたはず……。
脳裏に蘇るのは見事に顔面で枕をキャッチした五宇の姿。
すると、手にもったただの布と綿の塊が急にティファニアの中で深い意味を持ち始めた。

気のせいかもしれないが、と言うか間違いなく九割方気のせいだろうが、枕の微妙な皺が五宇の顔に見え始めた。
そうだ。確かここに彼の顔がぶつかったのだ。
それに自分がうつ伏せに顔を埋め込むというのはつまり……つつつまり、セカンドキッス(間接ver)になるのでは!?

色白なティファニアの顔が一気に真っ赤になった。
細長い耳が珊瑚色に染まりながら、上機嫌な子犬の尻尾のようにぴくぴく動く。
心の中で今まで意識した事のない感情が囁きかけてきた。
遠慮する必要など何もないのだと。
これは枕! ただの枕! 彼の顔が、唇がちょっと接触した私の枕!
だから、私が顔を触れて、埋めて、あまつさえちょっと唇をつけてもぜぜぜぜ全然大丈夫!
ゆっくり、ナメクジが這い進むようなスピードでマジックアイテムと化した枕に顔を近づける。
残りあと三十サント! 
二十サント!
十五サント!
十!
九!
八…………





12 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/17(月) 22:26:13 ID:hMu9QGXs
前スレ1000
>1000 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/17(月) 22:25:26 ID:H/z24PE1
>>1000なら真面目にアナスタシアさん召喚を書いてみる。アガートラーム無しで。
さあシルエットノートのアナスタシアを召喚するんだ! あれ、違う?

13 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/17(月) 22:26:19 ID:1q97Awvo
支援

14 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/17(月) 22:26:29 ID:H/z24PE1
支援。そして……やっちまったぁぁぁぁぁ……orz

15 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/17(月) 22:27:22 ID:GlD6pNb1
>>14を支援

16 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/17(月) 22:27:33 ID:1AUTr+fh
>>14
てんめえええええwwwwww
ちゅるやさんのAAで1000とりたかったのにちくしょおおおおおおおお!!!!

ふーけさんが欲しい支援。

17 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/17(月) 22:28:10 ID:hMu9QGXs
おっと支援&乙

>>14
さあそのアナスタシアさんとやらを書くんだ。アガートラーム無しで。

18 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/17(月) 22:28:15 ID:7nuiyZ5H
支援。でもってタッチの差で1000取り損ねた!ビッチ!

19 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/17(月) 22:29:01 ID:H/z24PE1
>>16
正直すまんかった。そして今正に俺は>>14に行けか……とりあえずZEROMEGA支援

20 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/17(月) 22:30:15 ID:ZMF6a6kb
さあ、支援の時間だ

21 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/17(月) 22:30:16 ID:6pr0CD+5
>12
そこでシルエットノートを出すかw
だがアナスタシアの特技といったら拉致ぐらいしかないぞ。
それかシルフェイドの設定を使ってトーテムでもつけるか。

22 :ZEROMEGA(2/7):2007/09/17(月) 22:31:25 ID:pSGMalS/

しかし、後僅かというところでティファニアは枕をひっくり返し、その上に頭を乗せた。
うつ伏せにではなく、仰向けに……

「ううう、私ってどうしてこんなんだろう……」

見慣れた天井に話し掛ける。
子供たちの世話をしている間は、何を考えずに済んだ。
子供たちに没頭することで余計な思考を頭の中から締め出すことができた。
でも、こうして一人で天井を眺めていると普段考えたくなかった事や目を逸らしたいと思っていた事実が次々に心の中に浮んでくる。

……認めたくないけど、頭では分かっているのだ。
筋の通らないことを口にしているのは自分の方なのだと。
命をかけた大事な任務の最中に五宇を呼び出したのは自分。
助けてもらったにも関わらず、彼を騙して「コントラクト・サーヴァント」を仕掛けたのも自分。
本来ならば憎まれ、怨まれ、罵られても仕方のない立場だ。
しかし、五宇は文句をいうどころか自分から子供たちの世話を手伝い、ティファニアに感謝しているとまで言ってくれた。
だから、青年がもとの世界に帰る方法を探すためにこの村を出て行くといった時、彼女は五宇たちを気持ちよく送り出す方法だけを考えるべきだったのだ。
間違っても、彼を責める権利などなかったはずなのだ。
それは分かっている。
良く分かっているのだが……

「ゴウさん、やっぱり行っちゃ嫌だよ……」

頭で分かっているからと言って、心がそれを受け入れるとは限らない。
この三ヶ月の間に、五宇の存在は少女の中で大きく比重を増していた。
ティファニアにとって青年は彼女を暴漢の手から救った騎士であり、初めての口づけの相手であり、そして父親以外で始めて接する年頃の異性であった。
彼と分かれることを想像するだけで我が身を切られるように辛い。


23 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/17(月) 22:31:44 ID:apqcQZkA
新たな職人の誕生に祝福を支援。

24 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/17(月) 22:31:47 ID:UNxYabuI
>>14
えっちなおねいさん期待支援

25 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/17(月) 22:32:17 ID:UYxtQCGV
高速詠唱が実は早口って結構あるよねw
確かスレイヤーズもそうだった

そして、エッチなお姉さん召喚wktk

26 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/17(月) 22:32:18 ID:GbyTKijd
sien

27 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/17(月) 22:33:08 ID:oiyGuWey
アナスタシアといったらシャドハのほう思い出す

28 :ZEROMEGA(3/7):2007/09/17(月) 22:33:36 ID:pSGMalS/

でも、五宇は確実に出ていく。
あの頑固で不器用な青年は自分にできないことを決して口にしない男だ。
ティファニアが彼を失うのはもはや時間の問題だった。
それなら、いっそのこと―――

―――自分と彼を引き裂く、その記憶を呪文で消したらどうだろう?

その考えにティファニアの心は二度ざわめいた。
一度目は歓喜に。
二度目は恐怖に。
自分はこんなに恐ろしい考えのできる人間だったのかと少女は慄いた。
しかし、慄きながらとっさに浮んだ考えを捨てることはできなかった。
あっさり捨ててしまうにはそれはあまりに甘美過ぎるアイディアだった。

―――私にゴウさんを不意討ちすることなんてできるわけがないわ!

亡霊のように付きまとう思いつきを振り払おうとして、自分に言い聞かせた。

―――はたしてそうかしら?

今日、目覚めたばかりのもう一人のティファニアがそれに反論する。
五宇とタイラは確かに強い。
もしかしたら、御伽噺で聞いた「イーヴァルディの勇者」よりも強いかもしれない。
しかし、ティファニアには五宇にも忘却の呪文は効くという確信があった。
「コントラクト・サーヴァント」に簡単に引っ掛かったように五宇は用心深いようで、結構抜けている部分がある。
それに使い魔は決して主人を傷つける事はできないと、マチルダ姉さんも言っていたではないか?
このアイディアの成功率は決して低くない。
失敗してもやり直すことができる。
後は自分に実行する勇気さえあれば―――

私、ゴウさんの記憶を消すことを前提でものを考えているわ!!

そのことに気付いた途端、ショックのあまりベッドから飛び起きた。
心臓はかつてなく激しく鼓動を刻み、背中は汗でぐっしょり濡れていた。
そのくせ、頭は凍りついたように澄み切っている。
呼吸の音が大きく頭蓋骨の中に木霊するのを聞きながら、ティファニアは自分の指が別の生き物のように杖に向かうのを見た。
人差し指で触れ、中指でからめ、親指で握り締める。

杖は手に取った。
後は青年の帰りを待つだけでいい。
ベッドの中で丸くなっていれば、彼は心配してきっと部屋の中に入ってくる。
五宇は自分が忘却の魔法を使えることを知っているが、呪文を聞いたことはない。
布団に包まりながら小声で呪文を唱えれば―――。


29 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/17(月) 22:34:27 ID:1q97Awvo
ティファニアかわいいよ支援

30 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/17(月) 22:34:34 ID:H/z24PE1
支援

31 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/17(月) 22:34:53 ID:zogjPjV4
エシュターを誰か召喚すれば自動的についてくるんじゃね?
>アナス

32 :ZEROMEGA(4/7):2007/09/17(月) 22:36:42 ID:pSGMalS/


「駄目……やっぱり、駄目よ……」

杖を持つ手をもう一本の手で握り締めながら呟いた。
何故、と心の中の欲深い自分が問い掛ける。
昨夜、五宇も言っていたではないか、もとの世界に帰れば無謀な戦いの末に死ぬしかないと。
過酷な責務から愛する人を解放することの一体何が悪いというのか?
彼の心の大部分を占める任務の記憶を消せば、青年にとって主人である自分が全てになる。
彼の余計な記憶を消して、ただ囁くだけでいいのだ。
私だけを見て、抱きしめて、髪を撫でて、そして……。
たったそれだけのことなのに、何故っ―――!!

「だって、いなくなっちゃうもの。そんなことをしたら私が好きだったゴウさんまでいなくなっちゃうもの」

長く激しい葛藤の末にティファニアがたどり着いた、それは真実だった。
記憶を消すことは容易い、でもそれをもとに戻すことはできない。
彼女が好きになったのは口下手で不器用な優しい青年。
生真面目な彼から存在意義とも言える任務の記憶を奪ったらどうなるのか。
それが想像できないないほどティファニアは愚かではなかった。
そして、五宇を独占するために彼の記憶を消すにはティファニアはあまりに優しすぎる少女だった。

長い、長い時間をかけて、杖から自分の指を引き剥がした。
代わりに枕のそばにあった「ふーけちゃん」を抱きしめる。
涙混じりの声で切実な問いを虚空に投げかけた。

「マチルダ姉さん、お母さん、お父さん……私はどうしたら良いの?」

だけど、問い掛けた相手は誰一人として彼女の問いに答えず、代わりに―――

きゅるるるるるるるぅ…………

朝から何も食べていないお腹の虫が激しく自己主張をした。



33 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/17(月) 22:37:20 ID:ME7AQL4f
ちょーっと流れ読まずに質問

私も一つ何か書いてみたいんだけど、まだ使われてないネタって以下にある?

ベルセルク
Naruto
ローゼンメイデン
ガイバー
鋼の錬金術師




34 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/17(月) 22:37:23 ID:RKgAoML9
支援
そして>>14ルシエドは付いて来るんだよな?

35 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/17(月) 22:37:25 ID:1q97Awvo
支援

36 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/17(月) 22:38:06 ID:1q97Awvo
>>33
流れを読め

37 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/17(月) 22:38:35 ID:8Ly5SoLU
>33
sageないか?

38 :ZEROMEGA(5/7):2007/09/17(月) 22:39:10 ID:pSGMalS/

止めだった。
致命的だった。
アルビオン風に言うならばクリティカルヒット!!
枕の上に倒れこみ、あーとかうーとか唸りながらジタバタ暴れた。
盛大に炸裂した自己嫌悪のせいで、さっきまで死ぬほど彼女を苦しめていたシリアルな葛藤が宇宙のどこかに吹っ飛んでしまった。
でもどん底まで落ち込んだおかげか、ちょっとだけ開き直ることもできた。

「……ご飯を食べよう」

寝室から出てくると、五宇たちが残してくれた食事に気付いてまたちょっと泣きそうになった。
初めて食べる彼の手料理、ちょっと焦げたり、塩加減を間違えていたりしたけど何故かとても美味しく感じられた。
そして少ししょっぱい食事を食べたせいか、急に甘いものが食べたくなった。
でも、今日子供たちに出すはずだったおやつのクッキーは昨夜、ティファニア自身が地面にばら撒いてしまった。
あのクッキーは彼女が研究に研究を重ねた結果できた苦心の作だった。
今の心境で同じものが作れるとはとても思えない。

「あ、そう言えば、桃りんごが一杯余っていたっけ……」

先日、五宇が何故か森の中から食べきれないほどたくさんの桃りんごを取ってきたことがある。
一部はジャムにしたり、冬に備えて干し物にしたりしたが、大部分は五宇がどこかへ持ち去ってしまった。
ティファニアがお昼のお弁当にするのかと聞いたら、五宇は曖昧に頷いていた。
青年は果物好きの老韻竜のために桃りんごを集めていたのだが、その一件のせいで少女は彼が桃りんご好きなのだとすっかり勘違いしてしまったのだ。


39 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/17(月) 22:39:16 ID:DJqicTrZ
阿部高和「いいこと思いついた!ルイズ俺のケツの中で小便しろっ」

40 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/17(月) 22:39:24 ID:1q97Awvo
支援

41 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/17(月) 22:39:38 ID:1AUTr+fh
>>33
下げて。かつ流れを読もう。
テファかわいいよ支援

42 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/17(月) 22:40:42 ID:ItvUw73C
アナスタシアってエロプロレスのナースか?


俺としては「紅かg・・・何でもない。

43 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/17(月) 22:40:59 ID:oiyGuWey
前から思ってたんだが支援ってなんの意味があるんだ?

44 :ZEROMEGA(5/7):2007/09/17(月) 22:41:05 ID:pSGMalS/


「そうだわ。桃りんごのパイを作ろう。あれだったら何度も作っているし、ゴウさんもきっと喜んでくれる」

麺棒を使ってパイの生地を作り、その上に溶き卵を塗ってから作り置きの桃りんごの甘露煮を乗せる。
何度も繰り返した同じ動作。
例えどんなに心が落ち込んでいても、身体は自然に動く。
そして身体を動かすうちに、何時しか落ち込んでいた気持ちも少しずつ上を向き始めた。

そうだ。
タイラだって言っていたじゃないか。
五宇たちは別にすぐにいなくなるわけじゃないのだ。
彼らが出かける前に、ティファニアが魔法など使わずに五宇に任務を忘れさせることだって不可能ではないはずだ。
そのためには、先ず彼の好きなこの桃りんごのパイを完成させなければ!
しかし、パイが九割方完成し、後はオーブンで焼くだけという段階になった時、誰かが扉を叩く音が聞こえた。

「ゴウさんが帰ってきたのかしら?」

エプロンで手を拭きながら、急いで玄関に向かおうとするティファニア。
だが、彼女が走り出そうとした途端、頭の中にふかふかのゴーレムの縫いぐるみに乗った「ふーけちゃん」が現れた!
「ふーけちゃん」は何故かマチルダそっくりの声で言った。

『お待ち、テファ! それは逆効果だよ!』
「え? ふ、「ふーけちゃん」何故っ!?」
『良いかい、テファ。男なんてどいつもこいつも頭と根性の悪い犬みたいなもんさ。女が尽くせば尽くすほど連中は付けあがって、お前を軽視するようになるよ』
「そ、そんな! それじゃ私はどうしたら良いの?」
『逆に考えるんだよ、テファ! 尽くして駄目なら、逆にわざと焦らして相手に尽くしてもらえば良いんだよ!』
「わ、分かったわ。ふーけちゃん! 私、頑張るわ!」

瞼の裏でサムズアップしながら、イイ笑顔を浮かべる「ふーけちゃん」に大真面目で返事をする。
自分ではまともなつもりなのだろうが、徹夜したせいで実はかなりてんばっているティファニアなのであった。


45 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/17(月) 22:41:49 ID:DVQYLnJC
>>42
アガートラームの一文から「エッチなお姉さん」ことワイルドアームズ2のアナおねえさんのはず

46 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/17(月) 22:42:04 ID:VDRylSJe
>>43
連続投稿制限阻止

47 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/17(月) 22:42:14 ID:ZbArbsWA
>>33
下げような
> ベルセルク
多分まだ
> Naruto
多分まだ
> ローゼンメイデン
避難所で呼ばれてた
お預かりでも呼ばれてた
> ガイバー
小ネタがあったはず
> 鋼の錬金術師 たしか別にスレあった

48 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/17(月) 22:42:23 ID:H/z24PE1
>>43
連続で投下するとレスの投稿を規制されたりする。途中で誰かがレスを挟めばそれがなくなる……だったかな。
うろ覚えですまない。支援。

49 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/17(月) 22:44:15 ID:wOBQk/IC
ふーけちゃん可愛いよふーけちゃん支援

50 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/17(月) 22:44:16 ID:1AUTr+fh
桃りんごはお前の胸だあああああああああ
支援

51 :ZEROMEGA(7/7):2007/09/17(月) 22:45:10 ID:pSGMalS/

「ふーけちゃん」のアドバイスどおり玄関まで焦らすようにゆっくり歩いていく。
まだしつこく扉を叩き続ける相手を締め出すように扉の板に背中を預けた。
喉の奥から湧き上がる笑い声を必死にこらえる。
一向に開かない扉の前で、途方に暮れている青年の顔が目に浮ぶようだ。
でも昨日彼が自分に意地悪をしたから、今日ちょっとぐらいやり返しても構わないはず。
もうちょっとだけ彼を焦らそう。
その後、ドアを開けてあげよう。
そして、彼の好きな桃りんごのパイを見せてからお願いするのだ。
危険で実りのない任務なんか諦めて、私と一緒にいてくださいと。

ふいに扉を叩く音が途絶えてしまった。
まさか、五宇が怒って行ってしまったのだろうか?
慌てて顔を扉に押し付け、その向こう側の音に耳を澄ませたその時――

巨大な蜥蜴の尻尾のようなものが扉を突き破って、ティファニアの顔の前に飛び出した!

悲鳴を上げながら後ろに飛び退く。
ほぼ同時に風の魔法をぶつけられたみたいに硬い扉が木っ端微塵に砕け散った。
その衝撃に少女は床に叩き付けられ、身体の上に砕けた扉の破片が降り注ぐ。
綺麗な金髪の上に降り積もった木の欠片を振り払い、恐る恐る顔を上げる。
次の瞬間、少女の甲高い悲鳴が家の中に響き渡った!

ティファニアの家を守っていた扉は綺麗になくなっていた。
代わりに扉に匹敵するほど大きな影が外から注ぐ太陽の光を遮っていた。
その巨大な人影、司祭服と山羊の頭蓋骨の仮面を纏った怪人はティファニアの姿を認めると濁った目を歪めて笑い、


  ―――無防備に床に横たわる少女の身体に長い触手を伸ばした!



52 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/17(月) 22:45:50 ID:zogjPjV4
触手支援。エローイ

53 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/17(月) 22:46:03 ID:ICQVyh9s
触手!支援

54 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/17(月) 22:46:49 ID:1AUTr+fh
乙&GJ!
エロぃよおおおおうおおおおおおおおおあああああああああッ!

55 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/17(月) 22:47:50 ID:H/z24PE1
触手となっ!?

56 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/17(月) 22:48:20 ID:apqcQZkA
GJ!
触手という文字を見てエロスを感じる自分は汚れた大人になっちゃったんだねと思う今日この頃。

57 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/17(月) 22:48:48 ID:UwrDHx/I
GJ!!


>>43
なんにんかかいているように、連続投下規制防止用の書き込みが支援―――なんだが、
このスレに限っては合いの手になっている気がする。


58 :ZEROMEGA(END):2007/09/17(月) 22:49:23 ID:pSGMalS/
以上、新スレ初投下を終了します。
ついでに、各使い魔の日常に関する子ネタを少々、
(なお、以下に出てくるキャラたちの口調は本編より大分砕けています。それから、当方姉妹スレのゼロいぬを激しくリスペクトしております)

『ガンダールヴ・コンビ』

サナカン
「始めてこの世界に来た時はいろいろトラブルもあったけど、全てご主人様との絆で乗り越えて参りました。サナカンは良くできた使い魔と判断いたします。あ、ご主人様の部屋に忍び込む不埒なネズミを発見! 微小構成体で排除排除!」

ルイズ
「サナカンが学院をぶっ壊してギーシュにあんなことをしたせいで、私は未成年で最重要危険人物に。実家には帰れないし、外出するだけでダース単位の監視がつくし、グラモン元帥とマザリーニ枢機卿が真剣に私の暗殺を検討しているという噂も……
私の明日は一体どっちなのよ!!」

『ミョズニトニルン・コンビ』

ガリア王ジョセフの日記
「ダフィネルを召喚したおかげで、自分に虚無の力があることが分かったし、優秀な部下が手に入ったし、何よりほぼ無限にダウンロードできるゲームが遊べておれってば人生の絶頂ぉーって感じ?」

ダフィネ・ル・リンベガの日記
「主人がまた徹ゲーをした。十年近く仕えているのも、あの人が何を考えているのかさっぱり分からない。突然脈絡もなく笑い出すし、独り言をブツブツ話し始めるし、ひょっとして就職先を間違ったかしら?」

『××××・トリオ』

ヴィットーリオ教皇「ナユタ、お手」
那由多「あ―――」
ヴィットーリオ教皇「ナユタ、おまわり」
那由多「う―――」
ヴィットーリオ教皇「ナユタ、おちん……」
ジュリオ「猊下! その芸に『お』をつける必要はありません! ナユタも脱ぐな! お前に「それ」はついてない!」

『コズロフとラ・ヴァリエール家の人々』

エレオノール「こ、これ食べられるの? 凄く毒々しい色をしてるんだけど?」
コズロフ「ええ、食べられますよ。ほら、お嬢様もお一つ如何ですか?」
エレオノール「い、いやよ! 喋る熊が作ったこんな赤くて緑色でおまけに中に粒粒が一杯入った変な果物なんて、私は絶対に食べないんだからぁぁ!」
コズロフ「いや、これは果物じゃなくて野菜、ってお嬢――――!! ……ああ、逃げてしまったよ。あの人、本当にアカデミーの人なのかね?」
カトレア「食べてもらえなくて残念だったわね。コズロフの作ったトマト、こんなに美味しいのに」

ラ・ヴァリエール公爵「どれ、私も一つ(シャク)」
コズロフ「旦那さま、違います! それはハバネロ!」
ラ・ヴァリエール公爵「あ―――――――――!!!」

59 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/17(月) 22:49:57 ID:y4BLMA+h
教団の珪素生物vs東亜重工の人造人間を死ぬほど期待しておくGJ!

60 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/17(月) 22:51:06 ID:8Ly5SoLU
今日は触手祭りか

61 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/17(月) 22:52:54 ID:lpZUzI93
触手GJのレス見た時は何事かと

触手GJ!

62 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/17(月) 22:54:04 ID:yzgyoEY/
ヌルヌルの職種GJした!!
それにしてもエレオノール姉様…赤い物は美味しいのに…

63 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/17(月) 22:55:56 ID:VDRylSJe
ジョゼフ王がゲームで過労死しちゃう!
ともあれGJ

64 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/17(月) 22:57:53 ID:CQb9cd9W
今、空いているようなので23時から投下したい。

65 :ZEROMEGA:2007/09/17(月) 22:59:58 ID:pSGMalS/
皆さま、支援ありがとうございました。
そして、……投下した後で、ちょっと後悔した。
この小ネタはちょっとはちゃけすぎたかも(汗)

以上、>>64の作品をワクテカしながら、私は無名の支援者に戻らせていただきます。




66 :白き使い魔への子守唄 1/6:2007/09/17(月) 23:01:06 ID:CQb9cd9W
私にはお父様の望みをかなえる事はできない。
私にはそれだけの力が無いから。
だから私はお父様を眠らせようとした。
ひとつに戻ったお父様も眠る事を選んだ。
それでいい。
私もまた眠ろう、この子の中で。
願わくば、二度と目覚める事が無いように。
私が目覚めるという事は、お父様もまた目覚めるという事だから。

けれど。

「カミュちー?」
親友の少女が、この子に話しかける。
この子は故郷の方角の空を見上げ、呟いた。
「……おじさま?」
少女から渡された蜂の巣のカケラを、この子は地面に落としてしまう。
そして、この子の中で、私はひっそりと目を覚ました。

転移術? ううん、違う。それとはもっと異質な力の流れを感じる。
何が起きているのか、ここからじゃよく解らない。
けれど、ひとつだけ、なぜか確信できた事がある。
だから。

「……さようなら、お父様」

私はこの子の口を借りて、お別れを言った。
親友の少女も、理屈ではなく、本能的に何が起きたのかを察する。
「おと〜さん……!」

それは誰の目にも留まらず、聞こえぬ場所で起こったはずの出来事。
けれどお父様に関わった人々は、親友の少女のように、それに気づく。

双子を従え、鉄扇を手に旅をする若者が空を見上げる。
「兄者……?」

戦場を渡り歩く美しき傭兵二人が空を見上げる。
「主様……」
「聖上……?」

皇の代理を務める武人が業務のかたわら、ふと窓から空を見上げる。
「……聖上」

無邪気に花畑で遊ぶ少女が空を見上げる。
「おろ〜……?」

小さな村で墓参りをしていた少女が空を見上げる。
「……ハクオロ、さん?」

67 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/17(月) 23:01:36 ID:0j7OH7nN
うたわれ2作目キター支援

68 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/17(月) 23:02:32 ID:DVQYLnJC
スレのみなさ〜ん!支援れるものですよ〜!

69 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/17(月) 23:02:41 ID:QR0I7puC
支援


70 :白き使い魔への子守唄 2/6:2007/09/17(月) 23:02:55 ID:CQb9cd9W

   第1話 呼び出されるもの

トリステイン魔法学院にて、春の使い魔召喚の儀式が行われていた。
二年生になった生徒達が、次々に自分に相応しい使い魔を召喚していく。
しかし、彼女の出番になった途端、儀式は滞りを見せた。
学院内の広場の中、多くの生徒と、教師のハゲ頭が見守る中、
彼女は一人前に出て、恥をかきながらも懸命に詠唱を繰り返し、爆発を起こしていた。
もう何度笑われたのか解らないし、もう彼女の失敗に飽きてそっぽを向いてる者もいる。
それでも、まだ嘲笑を浮かべて彼女を見ている生徒は何人かいた。
しかしその中に、嘲笑ではない表情を浮かべてルイズを見守る赤毛の美女や、
彼女のがんばりを重々理解しているハゲ頭の教師などは、
彼女の成功を半ばあきらめながら、成功するという奇跡を期待して見守っていた。

「我が名はルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール……」
この詠唱で、もう何度目だろうと彼女は杖を握りしめる。
「五つの力を司るペンタゴン!」
これを失敗すれば留年か落第か。
「我の運命に従いし」
今まで色んな魔法を唱えてきて、そのたびに成功して欲しいと強く願っていた。
けれど、今ほど強く願った事はない。
これで失敗してしまったら、もう、ここにいる事すら許されなくなってしまいかねない。
「"使い魔"を召喚せよ!」
だから、どうか使い魔を呼び出せますように。

神聖でも強力でもなくていい。
犬や猫でも構わない。
いっそネズミでもいい。学院長のオールド・オスマンの使い魔もネズミだし。
ホント、もう、何でもいいから、召喚されなさい! と、彼女は強く願った。

銀の光。
鏡のような、丸い銀の光が、彼女の前に現れる。召喚のゲートだ。
鳶色の瞳にその光を映してルイズは、純粋な驚きに目を見開いた。
感動は無かった。
強く強く願っていた事が起きたのに、それが信じられない。
信じていないから感動もできない。
それは赤毛の美女や、ハゲ頭の教師も同じだった。
赤毛の美女の異変に気づいて、その隣で本を読んでいた青髪の少女も顔を上げる。
だから真っ先に何が起きたのか理解したのは、その青髪の少女だった。
続いて、ルイズと、赤毛の美女キュルケと、ハゲ教師コルベールも理解する。

71 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/17(月) 23:03:17 ID:P8sZ5iAk
支援

72 :白き使い魔への子守唄 3/6:2007/09/17(月) 23:04:16 ID:CQb9cd9W
「成功、した……」
と、口にした瞬間、ルイズの胸に感動が湧き上がった。
キュルケも、コルベールも同様だった。
異変に気づいた生徒達は、感動ではなく、ただ驚くだけ。

小さな胸を震わせながら、ルイズは杖を握りしめて真っ直ぐにゲートを見つめる。
召喚の、サモン・サーヴァントのゲート。
後は、あそこから出てくる自分の使い魔をコントラクト・サーヴァントをすれば完璧だ。
いったい何が出てくるのか、自分の使い魔はいったい何なのか。
不安は無かった。期待と、すでに成功したも同然という歓喜が胸中を渦巻く。
そしてルイズの頬がほころぶと同時に――ゲートから、黒い霧が噴出した。
「えっ!? な、何っ!?」
黒い霧はあっという間にルイズの周囲に広がり、彼女を覆い隠す。
通常の召喚ではありえぬ異常事態にコルベールは慌ててルイズの元へ向かおうとする。
「ミス・ヴァリエール!」
だが黒い霧に阻まれ、中に入る事ができない。
魔法を詠唱しても黒い霧に呑み込まれるだけだった。
黒い霧の中で、いったい何が起こっているのか?
ルイズは――いったい何を召喚したというのか!

空も地面も、周囲にいるはずのクラスメイト達や教師の姿も、黒い霧によって隠される。
外でコルベールが叫んでいるが、その声すらルイズの元には届いていなかった。
「な……何なの? 何なのよこれ? まさか、また……失敗しちゃったの?」
期待も歓喜も、不安という霧に呑み込まれて消え去り、ルイズは後ずさりをした。
「み、ミスタ・コルベール! あの、どうすれば……ミスタ・コルベール!?」
助けを求めて声を張り上げても応えるものは無かった。
いや――あった。

「我ガ眠リヲ妨ゲタノハ汝カ、小サキ者ヨ」

73 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/17(月) 23:05:04 ID:+E46DE2T
このルイズはきっと将来フォークを杖にしますね支援

74 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/17(月) 23:05:21 ID:ZbArbsWA
支援

75 :白き使い魔への子守唄 4/6:2007/09/17(月) 23:05:28 ID:CQb9cd9W
重厚な、聞くだけで気圧される人外の響きにルイズは肩をすくめる。
「だ、誰!?」
「我ガ眠リヲ妨ゲタノハ汝カ、小サキ者ヨ」
声は、頭上から聞こえた。
ハッと見上げてみれば、黒い霧の中、光る一対の双眸が自分を見下ろしていた。
十メイルはあろうかという巨躯が、ゲートのあっただろう位置に立っている。
つまり、この声の主は、自分が召喚した――使い魔?
「そ、そうよ。あんたをここに呼んだのは、私よ」
「……我ガ眠リヲ妨ゲタ理由ハ何ダ」
「そ、それは……つ……」
使い魔、って言ったら怒るかな? と、ルイズは怯えた。
だって、何か知らないけどこのデカい奴、怖そうだし。
「……魔、として、召喚して……契約を……」
だからつい、使い魔という単語をどもらせてしまった。
そして、使い魔という単語が聞こえなかったため、
呼び出されたそれは『契約』という自分にもっとも係わりの深い単語に反応した。
「我トノ契約ヲ望ム。ソレガ汝ノ願イカ、小サキ者ヨ」
「え? け、契約してくれるの!?」
「ヨカロウ」
黒い霧のせいでよく解らないけど、こんなに大きくて、
しかも人語を操るとなれば、そりゃもうとんでもない幻獣か何かだろう。
不安や恐怖がすべて吹っ飛び、ルイズはガッツポーズを取った。
こんな規格外の幻獣を使い魔にできるなんて、それなんて勝ち組?
メイジの実力を見るには使い魔を見ろ、だなんて格言もあるし、
こんなすごい使い魔の主なんていったら、もんのすごくどえらいですよ自分。
「じゃ、じゃあ早速――」
コントラクト・サーヴァントを、と続けようとした。が。
「ナラバ、我ニ汝ガスベテヲ捧ゲヨ」
「……はい?」
「ソノ身体、髪一本、血ノ一滴ニ至ルマデ、ソノ穢レ無キ無垢ナル魂。
 汝ノスベテヲ、我ニ差シ出セ」
「…………」

76 :白き使い魔への子守唄 5/6:2007/09/17(月) 23:07:09 ID:CQb9cd9W
このデカい奴、いったい何を言ってるんだろう?
だって、サモン・サーヴァントは使い魔を呼ぶための魔法。
なのに、呼び出された使い魔に、ご主人様がすべてを捧げるって何? 普通逆でしょ。
とはいえ下手に文句を言って、機嫌を害しては契約できないかもしれない。
「……じゃ、とりあえず契約するから、しゃがんで、顔をきちんと見せてくれない?」
ルイズの言葉を肯定と受け取り、黒い霧の中で、その巨体が膝をつき腰を折る。
そしてルイズの頭上に、光る双眸と鋭く生え揃う牙が近づく。
大きな口。ジャンプすれば、何とか届くかな?
「契約は成立シタ。汝ガ願イ、確カニ――」
「我が名はルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール。
 五つの力を司るペンタゴン。この者に祝福を与え、我の使い魔となせ」
早口に詠唱し、ルイズは力いっぱいジャンプすると、
獰猛な牙の並ぶ大きなそれに口付けした。
「娘、コレハ何ノ真似――」
疑問の声が途中で途切れ、巨躯は突然立ち上がる。
「グオオォォォォォォッ!?」
腹に響くほどの大声で吼えながら、そいつの顔の下、胸の辺りが輝いた。
「落ち着いて。使い魔のルーンが刻まれてるだけよ。
 ……うふふっ、契約しちゃえばこっちのものなんだから!」

呼び出された巨躯の幻獣の咆哮が小さくなるにつれ、
ルイズの周囲を包む黒い霧も次第に晴れていった。
ルイズはみんなの反応が見たくて、自分の召喚した使い魔の姿を見たくて、ニヤニヤと笑う。
巨体を誇る幻獣。
いったいどんな姿をしているのか? ワクワクが止まらない。
そして黒い霧が晴れた。
ルイズは前方を見上げていた、そこに自分の呼び出した使い魔の顔があると信じて。

77 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/17(月) 23:07:31 ID:7dEkzcWL
うたわれる触手祭りかと   支援♪

78 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/17(月) 23:07:59 ID:pSGMalS/

そ、そんなぁティファニアに続き胸革命連続召喚だと思ったのに!!

でも、これはこれで支援!

79 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/17(月) 23:08:09 ID:UYxtQCGV
ウィツァルネミテアの契約支援

80 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/17(月) 23:08:11 ID:P8sZ5iAk
支援

81 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/17(月) 23:08:42 ID:ZbArbsWA
よくわからんがなんかヤバいモン呼んだ?
支援

82 :白き使い魔への子守唄 6/6:2007/09/17(月) 23:08:50 ID:CQb9cd9W
「……あ、あれぇ?」
だが、霧が晴れた時、ルイズの前に使い魔の巨体は無かった。
青く晴れ渡った空が広がっているだけである。
使い魔の姿を探して、視線を降ろしてみる。

男が、仰向けに倒れていた。
白と青を基本としたゆとりのある奇妙な服を着ていて、
顔の上半分を隠す形の白い仮面が不気味であった。
……誰? これ?

呆然とするルイズ。その周囲で、失笑が、続いて爆笑が巻き起こる。
「見ろよ! ルイズの奴、平民を召喚したぞ!」
「何だあの恰好、大道芸の奴か何かか?」
「さすがは"ゼロのルイズ"だ!」
笑われて、ルイズはハッと正気に戻った。
「ち、違……これは、私の使い魔じゃ……あいつは? あの大きい奴はどこ!?」
慌ててキョロキョロと周囲を見回すが、あの巨体が隠れられるような場所は無いし、
姿形などどこにも見当たらない。何で? 何で!?
困惑するルイズを無視して、コルベールが倒れている仮面の男に歩み寄る。
男が胸元を押さえているため、手をどけて奇妙な服の胸元をはだけさせてみる。
仮面の男の胸には、くっきりと使い魔のルーンが刻まれていた。
「ふむ……珍しいルーンだな。ミス・ヴァリエール。あの黒い霧の中で契約したのかね?」
「え? は、はい。でも私が契約したのは――」
ルイズの説明を聞きながらコルベールは杖を振るい、光の粒子を舞わせた。
ディテクトマジック(探知)で男を調べるが異常は感じられない。
あの黒い霧の正体は不明で、まだ問題が無い訳ではないが、契約の成功は事実。
「人間の使い魔など前代未聞だが、ルーンも刻まれているし、成功だ。おめでとう」
「違っ……」
ルイズが否定しようとすると、倒れている仮面の男が頭を押さえながら半身を起こした。
「う、う〜ん……」
その瞬間、ルイズの怒りが爆発する。
大股で詰め寄り、ギラギラと血走った双眸で睨みつけながら、仮面の男の前に立つ。
「ちょっと! あんた、誰? 私の使い魔は、どこ?」
声をかけられた仮面の男は、虚ろな目でルイズを見上げた。
「……ムツ、ミ?」
「寝惚けてんじゃないわよ! あんたいったい何なの?
 とりあえず、その仮面を外しなさい。貴族の前で無礼だわ」
ルイズに怒鳴られ、仮面の男はぎこちない仕草で顔に両手を当てた。
「仮面……?」
自らのかぶる、白い硬質の仮面の感触を確かめると、男は虚ろな瞳を、ルイズに向ける。
「……私は…………」
そして、言った。

「私は、誰だ」

二度ある事は三度ある。
この人、実は記憶喪失になりやすい体質なんじゃなかろうか?
とはいえこうしてハルケギニアの地に、彼は降臨した。
禍、元凶、解放者、大神(オンカミ)……うたわれるものが。

83 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/17(月) 23:09:09 ID:0j7OH7nN
支援

84 :子守唄:2007/09/17(月) 23:10:40 ID:CQb9cd9W
契約完了。
『うたわれるもの』から主人公ハクオロさん召喚です。
設定はアニメとゲーム両方から都合のいいように使う予定。

85 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/17(月) 23:12:48 ID:ZbArbsWA
なんだろう
最後らへんの元凶とかいう呼び方からしてジェダみたいな主人公兼ラスボスな人?
ともかく乙!

86 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/17(月) 23:13:57 ID:yiXkBKaS
力ちゃんか

87 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/17(月) 23:14:19 ID:lpZUzI93
支援

88 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/17(月) 23:15:07 ID:qZkk8bbL
GJ!
しかしこのルイズいろんな意味で大物である。

89 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/17(月) 23:15:44 ID:GlD6pNb1

主人公兼ラスボスと聞いてODEなギリアムさん思い出したぜ(味方の時期短いけど)
パワードスーツゲシュペンストなら出演も…

90 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/17(月) 23:16:11 ID:TeP7OSGg

このルイズは折檻の際にきっとエルンガーフォークを使うんだろうな

91 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/17(月) 23:16:17 ID:Bzp1KZW3
おお、ハクオロさんは楽しみだ
契約者の胸のことには…

92 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/17(月) 23:17:12 ID:VDRylSJe
ハクオロさん哀れ
GJ

93 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/17(月) 23:17:54 ID:N71ejzOA
まあなんだ、ルイズは仮面付けられなくて良かったね

94 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/17(月) 23:20:33 ID:UMN7H1tX
>>84 GJ!!
はてさてどうなるのか楽しみだ。


ところで、BLEACHから雛森を召喚したらどうなるんだろ。書こうとは思ってるんだが
召喚された途端、ルイズに『お前か!』って飛梅で爆撃から鬼道詠唱破棄したりで、
炎のトライアングル〜スクウェアクラスのメイジと勘違いされ……

とかは考えた。ちなみに詠唱破棄とかはゲームから。
確か上司と同じく九十番台までの詠唱破棄が出来るはず。

95 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/17(月) 23:20:34 ID:8M16PDsj
ある意味神様。うたわれるもの世界の「最初の人間」。
アイスマン。作中唯一の万能属性。好色皇。
とりあえずGJ。
個人的にはオボロとか大好きなんで、だれか読んでくれないだろうか。

96 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/17(月) 23:20:39 ID:ss5ZhtNs
乙です!ハクオロさんの皇→使い魔という転落(?)ライフに期待

>>85
詳しくは言わないけど、その本性は人類が対抗できる存在じゃないよ

97 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/17(月) 23:21:48 ID:lSFslJM8

元ネタを霞のジョーが声当ててる位しか知らんのがさみしい

>>89
つまりこのスレが実験室のフラスコだと

98 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/17(月) 23:22:46 ID:H/z24PE1
乙……まぁ、何だ。アレにならなきゃ大丈夫じゃなかろうか。
むしろその頭脳に期待というか。

99 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/17(月) 23:22:51 ID:wm6gnAsa
乙ー。

とりあえず作中の役回りのせいで、
枢機卿から政治面のアドバイザー役として頼りにされてる力ちゃんしか思い浮かばないw。

100 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/17(月) 23:24:16 ID:1MaNYyAr
ハクオロが呼ばれたならもう片方も呼ばれるんだろうなぁ

101 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/17(月) 23:25:50 ID:OBi5nm6F
融合状態かも試練

102 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/17(月) 23:27:57 ID:ECR1Z0Vh
いつの間にか避難所に投下されてるレンタルと牙狼がすごいことになっとる

103 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/17(月) 23:28:45 ID:UYxtQCGV
GJ、ちょうどPS2版やってるから2作もあって嬉しいよ

104 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/17(月) 23:28:55 ID:DEtxKpJc
何故かエルルゥにフォークで八つ当たりされてるカミュを妄想した。

105 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/17(月) 23:29:34 ID:ZfUpnO0S
ttp://www.geocities.jp/oba_q007/review/a/1utaware.htm
うたわれるものって、これ?
なんかすごい話のような……

106 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/17(月) 23:32:22 ID:zdp1Q4sH
GJ!!
歓楽街を合法化フラグにwktk

107 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/17(月) 23:33:49 ID:UYxtQCGV
>>105
それ凄い偏見で書かれてるから間に受けない方が良い
全然内容理解してないよ

108 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/17(月) 23:34:08 ID:8M16PDsj
>>105
それそれ。結構おもしろい。
お勧めするよ。エロはあまり期待しないほうが無難だけど。

109 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/17(月) 23:34:14 ID:aHiPUGhL
5クリック皇おいでなさったか

個人的には、ヨルムンガルド戦で覚醒イベントを見て見たい気もする

110 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/17(月) 23:41:34 ID:7AISwFQc
>ウィツァルネミテア召喚
すまん…ルイズが調子に乗って人類滅亡エンドしか想像できん。原作的に考えて。
「不老不死になりたい」で『スライム化』だし。
オンカミ騙してるし。神聖な契約で詐欺やるからにはBADENDしかありえんでしょ、ルイズ。


111 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/17(月) 23:42:19 ID:CPhC9ITF
そういやムツミとルイズ、声同じでしたねw
胸の大きさは大分ゲフンゲフン

112 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/17(月) 23:43:56 ID:DVQYLnJC
>>111の家が急に爆発起こしたってさ。ガス漏れかな?

113 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/17(月) 23:50:34 ID:tWcT2joh
GJ
主人公で神だったり化け物だったりラスボスだったり国王だった人か
こりゃあ人類滅亡…

>>109
かなり長編じゃね?

114 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/17(月) 23:50:34 ID:v7GtzJPD
つまりお仕置きは吸血か!

原作ラストだとハクオロはウィツァルネミテアの契約から
開放されてたよな

115 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/17(月) 23:51:39 ID:gi++psEN
しかしハクオロさんとなるとあれか、まずは地道に田畑の肥料開発から始めて徐々に村を発展…
ティファに召喚されても面白かったかもな。そのまま国取りにできそうだし

116 :ほしをみるひと:2007/09/17(月) 23:54:58 ID:fgTRPHf4
24:05ごろから投下OK?

117 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/17(月) 23:55:03 ID:ktduAHPC
とりあえずハクオロさんは能力的にルイズの護衛から農工商の発展、国政への参加
と何でもできる罠

118 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/17(月) 23:55:43 ID:UsZTl1O9
随分と凄い人を召喚した事で
凝るベール先生にエンジンの仕組みについて解説したり、
シエスタの村に住み着いて農業技術を向上させたり、
製鉄技術を向上させたりとか、

鉄砲も火薬とか構造を改修することで
飛躍的に協力になる予感、

119 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/17(月) 23:56:29 ID:xW2/MM2E
ところで保管庫の ZEROMEGAって一話分抜け落ちてないか?

120 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/17(月) 23:56:35 ID:6ik7Rv85
>>110
確かに不味いだろうな。
っていうかサモンサーヴァントという
契約とすら呼べない反強制奴隷化な儀式で
高位の存在が出た時点で絶望的になると思う。
余程出来た性格の奴じゃないと怒り狂うのは目に見えてる。

121 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/17(月) 23:57:47 ID:BWujiIIh
名前とかどうすんだろ?『ハクオロ』って確か
エルルゥの婆ちゃんがハクオロの正体に気付いてたから還した名前だったような

122 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/18(火) 00:00:39 ID:HuOaHphO
>>121
そうだったっけ?
確か、エルルゥとアルルゥの父親の名前だった気が。
ハクオロさんはその父親と似てたから『ハクオロ』って名前を借りた、って覚えが。
うたわれ世界全ての獣人の祖だから、似ててもおかしくないんだろうなー、って思ってたんだけど。

123 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/18(火) 00:03:43 ID:MBvfuUa3
>>116
どうぞどうぞ

124 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/18(火) 00:03:53 ID:wXdt0Nrc
>>122
確か昔の大戦でウィツァルネミテアがトゥスクルに名乗った名前を
トゥスクルが自分の息子につけて、それからハクオロに還したって設定だったはず


そして星カモン

125 :S−02 星の使い魔:2007/09/18(火) 00:05:10 ID:FF6ADz+j

「ちょっと、落ち着きなさい!」
「どけよ、ルイズ! あれが無いと、地球に───!」

 地球に帰れない。
 そこまで言いかけたところでクロードは言葉を詰まらせ、思わず手で口を押さえる。
 いくらなんでも、これを言葉に出してしまうわけにいかなかった。

「地球に……?」
「と、とにかく大事なものなんだ!
 失うわけにいかないんだよ、あれは!」
「あ、ちょっと、クロード!」
 怪訝そうに口を挟むルイズを黙殺し、視線を切って店を飛び出すクロード。
 ルイズは追いかけようとするが、手は虚空を掴んだまま、足は途中で止まる。

 ───そう言えば、アイツがあんなに取り乱したところなんて、見たこと無い。

 そう考えたところで、ルイズは自分がクロードのことをまるで知らないことに思い至る。
 彼の故郷、地球とはどういうところなのか、彼の家族はどのような人物なのか、
 もともと彼が地球で何をしていたのかすらも、知らない。

 そんなに大事なものだったんだろうか、あの白い箱が。
 もしかして、ご両親の形見とか。
 或いは、ギーシュの決闘のときに使った光を放った武器のように、
 何らかの危険な力を秘めた代物なのかもしれない。

 何気なく辺りを見れば、キュルケが珍しくオロオロして視線を彷徨わせている。
 偶然とは言え、アレを外に蹴り出してしまったことに責任を感じているのだろうか。
 いつもならばざまあみやがれ等と悪態の一つも出るのだろうが、
 今はそんなことをする気にもならなかった。
 その横では何故かタバサが眉間に皺を寄せている。
 まあ、この娘は大抵こんな表情だからどうでもいいか。

 兎に角、追わなきゃ。アイツは私の使い魔なんだから。
 改めて決意したところで、何かに引っ張られる感触。
 振り返れば、タバサがこっちに向き直ってマントを掴んでいた。

「……お勘定」
 そりゃごもっとも。
 ルイズは懐を確かめるが、その直後に何かを思い出したようにくずおれる。

「財布、アイツに掏られたまんまだった……」







126 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/18(火) 00:07:30 ID:lNvS0NCI
支援

127 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/18(火) 00:07:40 ID:Vwq/Jd1x
支援

128 :S−02 星の使い魔:2007/09/18(火) 00:07:53 ID:FF6ADz+j
「どこだ……どこへ行った……!?」
 血眼になって通りを探し回るクロード。
 先ほど蹴飛ばした人が拾っていってしまったのだろうか。
 となれば絶望的だ。最悪、古売屋を転々とするハメになるかもしれない。
 そこでふと、先ほど手に入れた相棒の存在を思い出す。

「おい、デルフ! お前、探索機能とか付いてないのか?」
「無い!」
 一刀両断、単刀直入、快刀乱麻の即答であった。
 とりあえず全力で壁に叩き付けておく。

「痛、痛ったッ!? お前な、俺はデリケェトな精密機器なんだからもう少し丁寧に扱えよ!」
「やかましい、この役立たず! 穀潰し! 木偶の坊! ××××野郎!」
「んまッ! お父さんはそんな下品な言葉遣いを教えたつもりはありませんよッ!」
「だれが父親だ! 教わったのは仕官学校でだ、文句あるか!」
「おでれーた、鬼軍曹仕込みかよ! 何時の時代も軍人ってのは変わらんねえ」
「何をゴチャゴチャ言ってる! 役に立たないんなら黙ってろよ、ああもう!」
「まあ落ち着け相棒、そんなときにゃカルシウムを摂取してだな」
「うるさいうるさいうるさいーッ!」

 柄だけの剣と漫才、もとい激しい口論を繰り広げるクロード。
 ハルケギニアには珍しい服装といい、どう見ても不審者です。本当にありがとうございました。

「あのう……」 
「何だよ!」
「相棒、今のは俺じゃねーぞ」
「へ?」

 頭に昇った血がスゥッと引いていく。
 そうだ、さっきのは女性の声だったじゃないか。
 果たして冷静になって辺りを見渡せば、ボロボロのローブを纏った妙齢の女性が一人。
 すわ、やっちゃった。慌ててクロードは頭を下げる。

「す、すいません! つい、興奮していて……」
「い、いえ、お気遣いなら結構なのね。きゅいきゅい」
 変な喋り方する人だな。
 そして、それと同時に感じる強烈な違和感。

 外見こそ自分よりも年上に見えるものの、態度や行動に一々落ち着きが無い。
 まるで迷子になった子どもか何かのように、何かにつけキョロキョロと周りを見回している。
 人の気配どころか、一本道なので両手とも先は壁であるにも関わらず、である。
 それに、みすぼらしい衣服とアンバランスな、妙に清潔でこざっぱりとした手足。
 流れるような海色の髪、健康的な肢体、あどけなさの残る天真爛漫な顔つき。
 そのどれもが、裏通りの淀んだ空気にはおよそ似つかわしくない。
 まるで、悪戯好きの妖精が人間世界に紛れ込んでいるような、そんな感覚であった。


129 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/18(火) 00:09:22 ID:wBoYxYFv
すよん

130 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/18(火) 00:09:33 ID:2/epnzxF
スキル支援を発動

131 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/18(火) 00:09:55 ID:FF6ADz+j
「ええっと、その……お探しのものはこれではありませんか? きゅいきゅい」
「あっ!」

 そんなクロードの考えは、彼女の差し出した通信機によって吹き飛ばされる。
 ひったくるように取り返し、動作を確認。
 よし、壊れてはいないし、誰かが弄った形跡も無い。安堵の溜息を一つ。

 それと同時に、感謝も何もあったものではない己の無礼な態度を思い返し、赤面するクロード。
 ニヤニヤ、という表現が似合いそうな声色でデルフが茶化す。

「落し物を届けてくれたレディへの対応じゃねーなあ、相棒?」
「う、うるさい、解ってる! すいません、慌てていて……
 本当にありがとうございました。でも、どこでこれを?」
「そ、それは……そう、さっきそこで拾ったのね! きゅいきゅい」

 ……あからさまに視線が泳いでます。
 すいません、ルイズよりも嘘がヘタクソな人なんて、初めて見ました。
 今気付いたんですけど、つま先に付いている赤黒いものは何でしょうか。
 神様仏様ブリミル様、どうか余計なトラブルに巻き込まれませんように。

 クロードが頬を引き攣らせ、湧き上がるごっつい嫌な予感を心の棚に仕舞い込むよりも早く、
 件の女性は風のように身を翻す。
 たなびくマントの裾から絹のような素肌が見えて、クロードはどきりとした。
 もしかしてこの人、穿いてない?

「そ、それではこれで!きゅいきゅい」
「あ、ちょっと待ってください! せめてお名前だけでも!」
「な、名乗るほどのものではありませんなのね! シル─────」

 一同、再び珍妙なポーズで硬直。
 ええと、何でしょうか。このワシントン条約級の特別天然記念物は。
 数秒間オロオロと周りを見回して、改めて宣言する。

「わ、私の名前はシャルロットなのね!
 それではお元気で、クロードさん! きゅいきゅい」
 取って付けたような挨拶とともに、
 引き止める暇も無く旋風のごとく去っていくシャルロット(自称)。
 後に残されたのは、ぽか〜んと立ち尽くす少年一人と自律AI一つ。

「……何だったんだろう、今の人」
「……さあな、俺にもわからん。普通の人間じゃあなかったみたいだが」
「……ああ、確かに普通の人ではなかったよな」
「……俺が言いたかったのはそういうことじゃないんだが」

 湧き上がる頭痛と倦怠感に溜息を一つ。
 風か嵐か、青い閃光。疾風のようにシャルロット(仮)。

「何だよ、その(仮)って」
「地の文に突っ込むな。それとも(笑)の方がよかったか?」
「……あのなぁデルフ? どうせ喋るんならもう少し意味のあることにしてくれ、疲れるだろ!」
「まあ落ち着け相棒、そんなときにゃ乳酸菌を摂取してだな」
「それはさっきも聞いた!」
「何を言う、繰り返しはギャグの基本だぞ」

 再び巻き起こる異邦人と剣(柄だけ)との漫才。
 この調子なら夏の使い魔選手権も後半でいただきじゃ。
 と、そんなアホなやりとりの天丼モードに入りかけた、まさにその時。

「何やってんのよ、あんたら……」
 聞き覚えのあるツッコミに、クロードの顔からいよいよ血の気が引いた。

132 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/18(火) 00:11:30 ID:GwgxJOGk
支援

133 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/18(火) 00:11:56 ID:wXdt0Nrc
しえんしえん

134 :S−02 星の使い魔:2007/09/18(火) 00:12:16 ID:FF6ADz+j






 顔に『恥をかかせおって』と書いて白い歯を軋らせるルイズ。
 今更ながら、何も言わずにパニックを起こして武器屋を飛び出してきたことを思い出す。

「ごめんなさい、私のせいで……大切なものだったんでしょう?」
 詰め寄ろうとするルイズに先んじて、キュルケがもじもじと前に出る。
 ルイズの眉間の皺が深くなるが、完全に無視。
 クロードにしても自分に過失があった上に、既に目的の物は確保した現状において
 強く言う理由も気質も無く、頭を掻いてキュルケをフォローするしかない。
 そのさり気無さといいタイミングといい、流石は恋多き女と言うべきか。

「いや、落とした僕が悪かったんだ、君が謝ることじゃないよ」
「いやん、ダーリンったら優しいっ♪」
「コラァ、キュルケ! 許可も得ずに人の使い魔に勝手に抱きついてんじゃないッ!」

 ルイズの怒号が飛んだその直後、慌てながらもクロードはキュルケの肩を押して密着した体を離す。
 不満げにキュルケは唇を尖らせるが、ここは心を鬼にして無視の一手。
 これ以上、無闇に被害を拡大されるのは御免蒙る。

「ごめん、ルイズ。財布を預かったまま、お勘定も済ませずに飛び出してしまって。
 恥をかかせてしまって、本当にすまない」
 そして、再び怒声が飛ぶ前に機先を制して話題を振り、先手を打って頭を下げる。
 被害を最小限に食い止めるための生活の知恵である。
 これでせいぜい数十分程度の説教で済む─────はずだったのだが。

「ま、まあ、解ってるんならいいわ。
 ただ、お勘定の件は、その……ん〜、何て言うか」
「え?」
 予想外に穏便な展開にきょとん