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あの作品のキャラがルイズに召喚されました part61

1 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/19(水) 12:07:04 ID:iM/EixZt
もしもゼロの使い魔のルイズが召喚したのがサイトではなかったら?そんなifを語るスレ。

前スレ
あの作品のキャラがルイズに召喚されました part60
http://anime2.2ch.net/test/read.cgi/anichara/1190034058/l50

まとめwiki
http://www35.atwiki.jp/anozero/
避難所
http://jbbs.livedoor.jp/otaku/9616/
--------------------------------------------------------------------------------

    _              ■ 注意事項よ! ちゃんと聞きなさいよね! ■
    〃 ` ヽ  .   ・雑談、SS、共に書き込む前のリロードは忘れないでよ!ただでさえ勢いが速いんだから!
    l lf小从} l /   ちゃんと空気を読まないと、ひどいんだからね!
   ノハ{*゚ヮ゚ノハ/,.   ・投下をする前には、必ず投下予告をしなさいよ!投下終了の宣言も忘れちゃだめなんだからね!
  ((/} )犬({つ'    ・ 投下してるの? し、支援してあげてもいいんだからね!
   / '"/_jl〉` j,    ・興味のないSS? そんなもの、「スルー」の魔法を使えばいいじゃない!
   ヽ_/ィヘ_)〜′   ・まとめの更新は気づいた人がやらなきゃダメなんだからね!
              ・議論や荒らしへの反応は、避難所でやりなさい!

--------------------------------------------------------------------------------
     _
     〃  ^ヽ      ・クロス元が18禁作品であっても、SSの内容が非18禁である場合は本スレへの投下で問題ないわ。
    J{  ハ从{_,     ・SSの内容が18禁な展開をする場合はクロス元に関わらず、本スレではなく避難所への投下をお願いね?
    ノルノー゚ノjし      ・クロス元が型月作品のSSは、本スレでも避難所でもルイズの『錬金』のように危険よ。やめておいてね。
   /く{ {丈} }つ     ・クロスはお互いを尊重しなきゃだめ。一方的なのはモテないわよ?
   l く/_jlム! |      ・不要な荒れを防ぐには、sage進行もいいんじゃないかしら。
   レ-ヘじフ〜l         ・次スレは>>950から。お願いね?テンプレはwikiの左メニューを参照よ





2 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/19(水) 12:08:57 ID:Q+bHjSTp
>>1


3 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/19(水) 12:10:36 ID:P2pNt6kr
>>1

4 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/19(水) 12:14:00 ID:K1ysh3yd
         __ . -―-、____
            ア          `ヽ_    _               _
            //    / (/^     \/   \_______/:   ヽ、
.           | |  / /|     ヽ   \ 丶ヽ                 >>1  }
.           レ|l ∧\_l∧  , |ヽ _│  l l                   /
           ∧ :|{/迄rトハ 、j斗泛ト/|  l | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄フ    ./
          ノ :|ヽ| 戈ソ ノノ 弋ソ_ 彳 │ |           /   /
.      /  リ j/// ' //// /  / 八          /   /
.      / //  {   r〜‐ '⌒ヽ u/  ∧  ヽ、 ._.     /   /
   /  ./ /   \. `ー─ ---' /  / ヽ      \   /   /           |\
  (_  ヽ〈    ∨>,、_   -r<'  /   ヾ      }  ,'   /              |  \
     )  ハ    マ{ xヘ/ ̄/  {\__   }     /   i:  :{              |   ヽ
   /  ん-ヘ   ヽ//⌒ヽ,/    ∨:::::} ノ   /.   {  丶________.ノ    }
  /    {::::::::: 〉   ∧    /{.     \:::\   {     '.:                 /
/     }:::::/   /:::::\-/:::ヽ       \〈     ̄ `ヽ、\__________/
.       {/     /::::=-:::Y::::-=ニヘ      \        ヽ
     /    /::::::::::::::∧ ::::::::::::::\       ヽ        } か、髪が跳ねてるだけよ!

5 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/19(水) 12:17:47 ID:5tNLLXZ/
>>1

6 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/19(水) 12:41:38 ID:yWFTfOsB
乙なんだな

7 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/19(水) 12:43:33 ID:iakqYRDp
>>1乙です

8 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/19(水) 12:46:47 ID:1Cief37P
乙だじぇ

9 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/19(水) 12:50:17 ID:+mzMDEpx
>>1

10 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/19(水) 13:23:57 ID:K2kcwLsk
>>1

アルカイザーか〜
そっちとは違うレッド召喚は考えてるんだが、文章力が足りん

11 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/19(水) 13:25:34 ID:el3lOsyC
>>1乙 〜

12 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/19(水) 13:42:48 ID:AnFu+K6c
ttp://www.nicovideo.jp/watch/sm1086446
カエルって技が地味なイメージだったが普通の攻撃だけでも十分派手なんだな

13 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/19(水) 13:58:32 ID:OmAS19KI
>>10

レッドと言ったら一番に怪傑ズバットを思い出す俺は日本じゃ二番だ。

14 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/19(水) 14:06:01 ID:BYVfkrEx
>>13
俺は普通にレッドマンを連想するが
1乙

15 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/19(水) 14:16:40 ID:5lp7KHox
ルイズは今まさに誕生し、ここに広がった新しいフィールドに佇み大きく深呼吸した。
――ここでなら私は何だってできる、何だってあり得る。

以前のルイズは自分の将来に悲観することがよくあった。名家に生まれながらも、コモンマジックすら満足にできない“ゼロのルイズ”……こんな自分にどんな未来があるというのか?
しかし、そんな苦悩も彼女の使い魔が新たなフィールドを構築した今、すっかり消え去った。

使い魔は語った。かつて何十回も同じようなフィールドが構築されてきた事。そこでは“別の可能性世界のルイズ達”が、見た事もない魔法に遭遇したり、ルイズには想像もつかない世界の住人と共に闘ったりと、様々な冒険を繰り広げてきた事。恋にだって落ちた事もあるという。
突拍子もない話であったが、彼女はそれが事実だと直感していた。これから自分は旅立つ、本来の運命とは違う何十通りものifの世界へと。

壮大な予感にその身を浸していたルイズは、瞼を開き再びフィールドを見渡した。奥行きは千はあるだろう。その視線を横に向けると、ひと仕事終えて息をつく彼女の使い魔の姿があった。ルイズは感謝を込めて、使い魔に労いの言葉をかける。

「――乙かれ、>>1


16 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/19(水) 14:17:09 ID:Veu/nWrc
「ショーシャンクの空に」で主役の理解者となる囚人レッドを召還
ルイズはゼロのコンプレックスより立ち直るが、それ以外は特に役に立たず

屋上で一緒にビールを飲んだ、いつもより空が青い気がした

17 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/19(水) 14:17:19 ID:OmAS19KI
>>14

そんなお前は赤たっぷりのこれを喰らえと言いつつ>>1

http://jp.youtube.com/watch?v=Zu-oBKoMO0c

18 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/19(水) 14:19:32 ID:m1auj0MR
>>1乙の名の下にィ!

ところで>>15に何か元ネタはあるのかい?

19 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/19(水) 14:31:52 ID:Zz9yntMd
ttp://www.nicovideo.jp/watch/sm455514
進め!アルカイザー そうさ お前は 愛に 彷徨い 歩き続ける 旅人〜

20 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/19(水) 15:31:38 ID:7cBqhIwT
プロレスの星 アステカイザー?

21 :戴天神城アースガルズッ!:2007/09/19(水) 15:37:09 ID:D6OcqErI
こんな平日の昼間に投下します。
夜勤明けなのに、仕事から帰宅したのがついさっきの俺にもう恐れるものは何もない

22 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/19(水) 15:39:29 ID:o7TJDCl6
>21
どんとこい!!

23 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/19(水) 15:40:59 ID:Mrljii5e
超人学園ゴウカイザーってあったな

24 :戴天神城アースガルズッ!:2007/09/19(水) 15:41:18 ID:D6OcqErI

  第5話:「ワイルドワイルド・マジックスクール」


 ヴェストリの広場。極めて限定的に定義するならば、ささやかな決闘場。
 人だかりが遠巻きに囲む円の中心に、少女と少年が立っていた。少女の背には巨大なゴーレムとひとりのメイドが存在していた。少女が守るべきものが存在していた。
 少女、ルイズは動かなかった。風に折れぬ旗基のように、すらりと伸ばした背中からは何かが立ち昇っているようでもあった。すくなくともこの年頃の少女が纏ってよい志思ではない。
 彼女の引き結んだ唇が時折ぴくりと震え、笑みを形作ろうとする。寸での所まで出掛かったそれを飲み込んで、彼女は杖を構えた。
 ルイズはこの瞬間を与えてくれた全てに感謝していた。シエスタに感謝した。アースガルズに感謝した。もしかするとギーシュにすら感謝していたのかもしれない。
 示せているのだ。己の存在を。自分自身で自覚したばかりのそれを。
 魔法の使えない、失敗ばかりのゼロのルイズ。役立たずのメイジ。学院きっての劣等性。名ばかりの貴族。
 だが、今だけは。今だけは今だけは今だけは、今だけは、それでいい。ゼロでいい。
 無能のゼロではなく、無に帰すゼロとして、彼女はこの場に立っていた。
 足を踏み出し、腰を落とす。獲物に飛び掛る寸前の猫科の猛獣を思わせた。闘うための機能美を天から与えられているのではないかと誰もが思う仕草だった。
 抑えることのできなくなった笑みが、その愛らしいとすら形容でき得る相貌にひどく不釣り合いな表情を滲まぜた。
 にい、と邪悪に笑う。見られるのって快感だわ。

「それで、ギーシュ。何をしてくれるのかしら」
「やることは変わらない。僕のワルキューレで君を叩く」
「ふん、それじゃあ結果も変わらないわね。片ッ端から砕いてあげる」
「ほう、それは――――」

 ギーシュは薔薇を一振りした。花弁が舞い散る。
 それは地に着く寸前に、青銅の戦乙女となった。今までルイズに差し向けたゴーレムと何ら変わるところはなかった。
 ただし。

「ワルキューレが、七体でもかい?」

 十四の無機質な眼差しがルイズを捉えた。七体のゴーレムであった。
 運動の余熱の燻りだけではない、冷たい汗がルイズの頬に滴った。
 七体。一体だけであっても未だにそれを越えてギーシュに肉薄できてはいないというのに、それが七体。
 呼吸を整える。乾いた唇を舐める。足でリズムを取る。腕の震えを隠す。思考を加速させる。
 ルイズは言った。己の声質が強張っていないことに安堵した。勇気を司るジャスティーンが己の内に存在することを彼女は確信した。
 ルイズは言った。しなやかな決意と共にギーシュに応えた。孤影のまま荒野を渡る鳥を思わせた。

「ええ。ワルキューレが、七体でも」


25 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/19(水) 15:42:19 ID:q/DMMO69
支援するっ

26 :戴天神城アースガルズッ!:2007/09/19(水) 15:42:43 ID:D6OcqErI
 ああ、言っちゃった。どうしよう、わたしって莫迦かも。言ったからには勝たなくちゃいけないのに。
 ささやかな後悔が心の淵を這いずった。それをジャスティーンの刃で八つ裂きにして、彼女は更に一歩を踏み出す。
 ギーシュはルイズの意思と意志を受けると、感に堪えぬように一瞬だけ眼を閉ざした。見開いた瞳に浮かぶものに、敵手に向けるべき色は欠片さえ残っていなかった。
 幼い少年が高潔な騎士と出会ったような眼差しであった。
 あるいは、万引きの常習者が連続強盗殺人犯を仰ぎ見るような眼差しであったかもしれない。
 精神の奥底から衝き上げてきたものの正体も解らぬままに、ギーシュは眼光鋭くルイズを捉えた。
 杖を振りぬいた。突撃を命じた。そして宣言した。薔薇散る杖。

「ならば僕に見せ付けてみせろヴァリエールッ! 七対一で尚、それを覆す理不尽を――――――――ッ!!」

 ルイズは拡大を続ける己が精神の全てを、ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールという小さな少女の肉体に凝縮した。
 杖を振り抜いた。疾走をはじめた。そして宣言した。翻る外套。

「だったら見せてやろうじゃないのギーシュ・ド・グラモンッ! 一対一を、七戦七勝するゼロのルイズを――――――――ッ!!」

 踊るようなステップを刻みながら、ルイズは悔しげに笑った。『かも』じゃないわね。大莫迦だわ、わたし。
 もう退けない。わたしは莫迦でいい。でも、恥知らずにはなりたくない。
 使い魔と自分を信じてくれた平民の目の前で、敵に背を向けるメイジにだけはなりたくない。
 最速の詠唱。そして最も手近なワルキューレに狙いを定める。
 爆発。まずは一体。
 ルイズは何故自分がここまで意固地になっているのだろうかと一瞬だけ思い、すぐに答えを得た。
 それは考えるまでもなかった。

 だって、わたしの信じる貴族はそういうものだもの。

27 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/19(水) 15:44:49 ID:H/ih3Pnz
支援♪


28 :戴天神城アースガルズッ!:2007/09/19(水) 15:44:55 ID:D6OcqErI
■□■□■□


 学院長室の二人の教師は、身じろぎひとつせずにその光景を見つめていた。無言であった。
 嫌な感触の脂汗を憶えながら、オスマンはぼそりと呟いた。

「コルベール君、きみは火系統のメイジだったね?」
「はい」
「その……あれほどの爆発を、魔法を『完成』させずに放つことは可能かの?」

 問われたコルベールもまた額を拭い、緩やかに首を振った。口を開いての返答は避けた。無理もなかった。
 ただの失敗であそこまでの爆発をこなせてしまうようでは炎系統のメイジの立場はない。
 オスマンはそれを咎めず軽く頷いた。腕を組み、口を開く。この老人にしては珍しく何かを言いよどむような仕草であった。

「火ではない。そして水も風も土も使えない…………となると」

 その言葉の意味を数秒遅れて理解したコルベールは眼を見開き、オスマンへと顔を向けた。
 理解することを恐れるような声音で質問を放つ。

「まさか、学院長。第五の…………いえ。《ゼロ》だとでもおっしゃるつもりですか?」
「消去法じゃよ、単純な。そして、そうすれば色々と辻褄が合う」

 指を振りながらオスマンは肩を竦めた。それだけでコルベールは答えを悟ったらしかった。
 そう、確かに辻褄は合う。
 ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールには四つの系統の魔法が扱えなかった。何故か?
 彼女が第零の系統であれば説明がつく。
 ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールが喚び寄せた使い魔には伝説のルーンが刻まれた。何故か?
 彼女が伝説の使い手であれば説明がつく。
 なんと厄介な。それが二人の率直な感想であった。伝説とは高いところにあるべきもので、軽々しく降りては悪戯に混乱するばかりなのであった。
 教師二人が重苦しい表情を突き合わせていた室内が閃光に照らされた。
 姿見に映し出されていた広場では、ルイズが二体目のワルキューレを粉砕すると共に、それを囮としていた残りのワルキューレに完全に包囲されてしまっている。
 その光景に色を失った様子でコルベールはオスマンへと振り向く。

「学院長! 眠りの鐘はまだなのですか!?」
「――――ミス・ロングビル」

29 :戴天神城アースガルズッ!:2007/09/19(水) 15:46:26 ID:D6OcqErI

 オスマンの呼びかけと共に、広場の光景を映し出していた姿見の一部がぼやけ、ロングビルを映し出した。彼女の近くの姿見に映像を繋いだのだった。
 突然の呼びかけに驚いたように振り返ったロングビルだが、取り乱しもせずに応答したあたりは流石学院長の秘書と言うべきであった。

「学院長、今そちらに伺おうと思っていたところですわ」
「どういうことじゃ。眠りの鐘はまだ起動できんのか?」
「いいえ……もう、何度も起動しております」
「なに?」
「正常に作動しているはずなのですが。ヴェストリの広場においてのみ、何の反応もないのです」

 オスマンは眉を顰めた。それなりに強力なマジックアイテムであるはずの眠りの鐘が、あの場の誰一人として意識を奪えないというのは奇妙が過ぎた。
 大規模な結界でも張らねば対処は不可能な筈である。
 二人のやり取りに聞き入っていたコルベールは顎を指で触れて何か考え込むと、オスマンに呼びかけた。

「学院長、この姿見から魔力分布は見れますかな」
「魔力分布――――広場のかの?」

 ふむ、と僅かに思案したのち、さっと頷いたオスマンは再び杖を振るった。
 姿見の中の光景が揺らめき、視覚化された魔力がヴェストリの広場に重ねられるように映し出された。

「これは……」

 半球状の魔力が広場全体を覆うように形成されていた。まさに彼らが懸念した結界であった。
 揺らめくこともなく強固に定着したそれは、眠りの鐘どころか多少の攻撃魔法ならば完璧に防ぎきれるだろう。
 オスマンはメイジとしての圧倒的な経験から即座にそれを読み取ると、無言のまま目を細めた。
 視覚に繋げられた遠見の魔法は彼の注視に従い、膝を突き蹲る巨大なゴーレムを拡大する。彼には確認せねばならないことがあった。
 微動だにせず主人の闘いを見下ろすゴーレムの左腕部は、仄かに輝いていた。赤く焼け付いたルーンだけが鼓動のように強弱を付けて鈍く燈っていた。
 アースガルズがゆっくりと回頭する。鏡を隔てた広場と室内で、彼らの視線は確かにぶつかり合った。
 はっきりとオスマンとコルベールは悟った。何の理屈もいらなかった。邪魔をするなと、鬼火の燈るその双眼が語っていた。
 彼らの疑念はもはや確信になりかけていた。それだけの力がそのゴーレムの視線にはあった。
 あらゆるメイジに打ち勝ち、あらゆる武具を扱い、主を守護することだけに特化した伝説の使い魔。

「――――神の盾」

 ガンダールヴ。

30 :戴天神城アースガルズッ!:2007/09/19(水) 15:48:11 ID:D6OcqErI
■□■□■□


 まいったわね。というのが今のルイズの率直な心境であった。
 ギーシュの『本気』、最大数のワルキューレの一斉突撃。逐次投入の愚を悟ってからの思考の切り替えはいっそ鮮やかとすら言えた。
 ルイズは杖を握り締めながら周囲に眼を巡らせた。
 距離を詰められる前の一体と、囮として突出した一体。それを破壊し、そして気付いた時には完全に包囲されてしまっていたのだった。
 この布陣では、一体を破壊したところで残りの突撃には抗えない。
 焦げ付くような苛立ちが精神を掻き乱す。癇癪でも起こして泣き出したかったが、彼女はそれを自身に許さなかった。

「ギーシュ、ちょっと大人気ないと思わない?」
「獅子は兎を狩るときでも――なんて喩えを持ち出す気はないよ。断言しよう、君はドラゴンだ」
「褒めたって負けてやらないんだからね」

 ルイズは笑った。汗を滲ませながら、こいつ実は良い奴かもなどと思っている。単純であった。
 ギーシュも笑った。圧倒的な優位に立っている筈の彼もまた、複数体のゴーレムの制御は荷が勝つのか汗を滴らせている。
 優勢なのはギーシュだったが、今の状況は一種の膠着状態であった。
 ルイズは既に呪文の詠唱をほぼ終わらせていた。ばちりと帯電しながらおぼろ燈る杖の先端に込められた魔力はけして侮れるものではない。最後の結宣さえ紡げば直ぐにでもその奔流が迸るだろう。
 ギーシュの五体のゴーレムはルイズを完璧に取り囲んでいた。一気呵成に突撃を命じれば簡単に揉み潰すことができるだろう。
 だが、やはり複数体の同時使役はどうしても制御が甘くなる。機動は単純なものにならざるをえない。
 そして万が一ルイズそこを掻い潜ることができれば、彼の守りはなくなるのだった。
 同時に、ルイズが五体のゴーレムの中心で逃げる様子もないことも気がかりだった。おそらく狙いは引き寄せて複数を纏めて撃破。
 それでは背後からの攻撃に無防備になる、が。
 ギーシュは前言の通り、ルイズを侮ることはしなかった。己よりも格上の難敵を相手取るような心構えですらあった。ヴァリエールには何か考えがある。
 あると考えねばならない。
 ならば一、二体を先行でぶつけ、その後に残りを一斉に――――莫迦か僕は。逃げ道になる穴を開けてどうする。
 そこまでのギーシュの思考は、ちらりと苦笑をひらめかせたルイズの声に切断された。彼女のそれは莫迦莫迦しい何かを決意した者の色をしていた。

「ところでギーシュ。このワルキューレって完全にあんたが制御してるの?」
「……いや、ある程度の自立思考はあるさ。もっとも僕のような未熟者では簡単な命令しかこなせないがね」
「そりゃそうか、単純な突撃ばっかりだったものね。あんたの命令に沿うように行動はできるけど、自分で判断することはできないってことか。
 ――――うん、賭けてみる価値はありそうだわ」
「ははは、少しばかり僕に求めすぎだよヴァリエール。完全自立のゴーレムなんてトライアングルかスクウェア級でもなければ造れないさ。……で、何が言いたいんだい?」
「えっとね――――」

 にっこりと、ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールは微笑んだ。花咲くような笑みだった。

「あんたに勝とうと思うわ」


31 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/19(水) 15:50:51 ID:MwV0Ycfo
しえん

32 :戴天神城アースガルズッ!:2007/09/19(水) 15:51:17 ID:D6OcqErI
 言葉と同時に杖を振り下ろす。放たれた彼女の魔法は狙い違わず、ギーシュの正面のワルキューレを吹き飛ばした。
 足元を狙った一撃だったのか、爆炎と砂埃が濛々と立ち昇った。
 ギーシュとしてもこれは好奇である。ルイズの再詠唱(リロード)がいかに速くとも、残りのワルキューレによる突撃には対応しきれる訳がない。
 別方向から同時に襲い掛かるゴーレム。また一体を撃破せしめたとしてもそこで『詰み』だ。その時には残りの三体が喉元に迫っている。
 杖を振るい、ギーシュはワルキューレに突撃を命じた。そこには勝利への歓喜が隠しようもなく滲んでいた。
 だが。

「ワルキュー……ちぃッ!!」

 歯噛みと共に舌を打つ。
 ルイズにより魔法の一撃によってその場にばら撒かれた砂塵は、今やあまりにも効果的な煙幕として機能していた。
 視界が利かない。これではワルキューレに突撃点を指定できない。
 ルイズの狙いはまさにそこにあった。一時的に術者であるギーシュの視界を奪い、ワルキューレの制御をなくす。
 その後は――――その後は。

「ギーーーーーーーシュッ!!」

 突撃、である。
 己の作り出した砂塵を切り払うようにルイズの姿が躍り出た。風に靡く彼女のピーチブロンドは、ドラゴンの鬣を思わせた。
 素晴らしい、とギーシュは思った。そう思わずにはいられなかった。
 そして、だからこそ、このまま負けるわけにはいかなかった。

「まだだヴァリエールッ! 獅子の牙は折れないッッ!!」

 薄まりつつある砂塵の彼方、もはや様を為さなくなった彼のワルキューレが崩れ落ちる。
 そして振るわれた彼の杖から踊り滑るように地に落ちた薔薇の花弁は、瞬く間に一体のワルキューレとなった。限界数を超えたゴーレムの再構成。
 魔力とは精神力である。そして精神とは感情に他ならない。今の彼を衝き動かしていたものは、彼自身ですらその大きさを測れぬ感情であった。
 勝利を。ただひたすらに勝利を。
 そしてそれはルイズとて同じである。
 眼前に迫るワルキューレの拳が、まるで水中であるかのように緩慢に見えた。

「わたしの……ッ!」

 速度は落とさない。身を捻らせ、螺子のように回転させる。

「『フライ』は……ッ!」

 拳が掠めた。おそらく肘が砕けた。痛みはない。そんなもの、今は背負う価値などない。

「荒っぽいわよ――――ッ!!」

33 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/19(水) 15:51:34 ID:7uP2YkQ4
荒野に響く口笛支援

34 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/19(水) 15:51:35 ID:/MbZD4ue
支援だぜ

35 :戴天神城アースガルズッ!:2007/09/19(水) 15:53:37 ID:D6OcqErI

 ワルキューレの腹に突き刺さるような勢いでルイズの杖が伸ばされた。彼女は昂ぶる全てをそこに込めた。雷鳴を司るヌア・シャックスすら凌駕する速度であった。
 ――――爆発。
 ルイズの出来損ないの『フライ』はワルキューレの重量を完璧に無視し、人垣すら越えてその青銅の体を地に叩き付けた。
 彼女はそれを最後まで顧みなかった。立ち尽くすギーシュへと杖を突きつける。

「どう…かしら、ギーシュ。降参……する?」

 体の内に滾る熱を吐き出すように喘ぎながら、ルイズはにっと笑った。左腕はだらりと下げられ、あちこちに傷を作り、髪は乱れ放題で全身は埃にまみれている。
 ギーシュはゆっくりと己の頬を撫でた。そこに刻まれた一筋の傷だけが彼の決闘の証であった。
 それが損な事のように思えたことが彼は不思議だった。傷だらけのルイズを彼は羨ましいと思った。

「ヴァリエール」

 ギーシュは両腕を挙げた。周囲の学生達がざわめいた。まさか。勝ったのか、『あの』ゼロのルイズが。
 そのざわめきも二人には遠い。世界から隔絶されたような錯覚を両者は覚えていた。
 ギーシュが重々しく口を開く。気取らずにさっさと言え、とルイズは思うが黙っていた。

「まだだよ、ヴァリエール」
「――――え?」

 ギーシュの口から零れたものは、敗北を認めるものではなかった。その口調から未だ闘志は消え去っていなかった。

「火事場の莫迦力というやつかな。自分でも驚いた。もしかすると僕は実戦型なのかもしれない。武門の出としては喜ばしいけれど」
「何を」
「牙というものは、二本あるものさ」
「何を言って」
「さてヴァリエール。君が今、踏みつけているものは……何だろうな?」
「――――――――ッッッ!!!?」

 弾かれたよう勢いでルイズの顔が真下を向いた。そして見た。
 己の靴の端から覗く、赤い薔薇の花を――――!

「しま……ッッ!」

 しまった、と最後まで言う余裕すらなかった。
 ルイズの体が浮く。彼女の足首を掴んで、最後のワルキューレが立ち上がった。
 逆さ吊りにされたルイズはそれでも尚、ギーシュに向かって杖を突きつけた。魔法の詠唱を始める。
 無論、それを許すほどギーシュは甘くない。

「ワルキューレッ!」

 命を受けたゴーレムがルイズを掴んだまま腕を振り回した。そして遠心力と仮初めの膂力を乗せて、彼女を放り投げる。
 平民の子供が遊ぶ弾き玉のような勢いでルイズは跳ね飛ばされた。地面に叩きつけられる。先程のワルキューレが受けた光景の焼き直しのようだった。
 勢いは収まらず、ルイズは地面を転がった。それでも杖を放さぬことは賞賛に値した。
 そして停止したのは、奇しくも彼女の使い魔の目の前であった。


36 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/19(水) 15:54:18 ID:MwV0Ycfo
支援

37 :戴天神城アースガルズッ!:2007/09/19(水) 15:55:24 ID:D6OcqErI

「ミス・ヴァリエールッ!」

 シエスタの悲鳴に近い呼びかけに、ルイズは薄っすらと眼を開いた。世界が回っている。
 それでも、視界の全てに影を落としているのが己のゴーレムであることは、何故だかはっきりと認識できた。

「…………平気よシエスタ。そこにいなさい」

 そう言おうと思ったのに、出てきたのは不明瞭なくぐもった呻きだけだった。

 あ。だめかも。
 自分の体じゃないみたい。
 さっきまでは羽根みたいに軽くて、別の意味で自分の体じゃないみたいだったけど。
 …………ちょっと、悔しい、かな。
 ごめんねシエスタ。もうちょっとだったんだけど。油断してたわ。
 でも、ここまで、やったなら、誰か褒めてくれるかな。わたしに「よくやった」って言ってくれるかな。
 ごめんねアースガルズ。あんたみたいにやってみようと思ったんだけど。
 あんたみたいに、何かを、守ってみたかったんだけど。
 ごめんね、アースガルズ。
 ダメな、ご主人様で――――

 そこまで心中で呟いて、ルイズは意識を閉じた。

38 :戴天神城アースガルズッ!:2007/09/19(水) 15:57:12 ID:D6OcqErI
■□■□■□


 割れる空。覗く魔星。
 瓦礫の荒野。空を覆う幾千の赤い影。
 その中心に立つものは、ルイズの使い魔であった。ここが彼の世界であった。
 ルイズの意識は周囲を見渡して、あら、と思った。体があれば首を傾げていたかもしれない。
 使い魔との精神的な繋がりは、シエスタ曰くの『夢見』で何度もあるが、これほどまでに明確な意識で臨んだことは一度もない。
 今ならはっきりとアースガルズの姿を見ることができた。朽ち果てる前の彼の姿であった。
 黒鉄の色に輝く、魔銀とドラゴンフォシルの複合装甲。太く、無骨なライン。
 胸の中央と両腕に備え付けられた、霊脈血晶による対消滅絶対攻性防御障壁展開ユニット。彼の唯一にして無敵の武装。
 それらすべては極限にまで突き詰められた一つのものを現していた。
 ――――強い。
 ただその一言のみを、無言のまま周囲に吼える。
 ルイズはくすり微笑んだ。自分の使い魔がどんなに強くて格好いいか誰かに教えたくてたまらなかった。

「――――――――」

 アースガルズはゆっくりと下を向くと、ルイズの意識と視線を重ねた。
 彼の意思がルイズに流れ込む。

「――――――――」

 ばか、とルイズはその声に応えた。

 あんた、戦うのは好きじゃないんでしょう?
 いいのよ、わたしは。仕方ないでしょ、全力で掛かって負けたんだもの。

「――――――――」

 そりゃ、悔しいわよ。ほんとに悔しいわよ。
 でもね、あれはわたしの決闘なの。あんたには分けてあげないわ。

「――――――――」

 使い魔の役目?
 ご主人様の目となり、耳となり、望むものを見つけ――――

「――――――――」

 …………主を、守る。

「――――――――」

 もうっ。あんた、ほんとに莫迦ね! ある意味わたしと似合いだわッ!

「――――――――」

 喜ぶんじゃないの! わたしは今から、ぼろぼろのあんたを駆り出すんだからね!
 後悔は今のうちに済ませときなさいよ。この物好き! ありがとう大好き!!

「――――――――」

 笑うんじゃないわよ――――ッ!

39 :戴天神城アースガルズッ!:2007/09/19(水) 16:00:23 ID:D6OcqErI
■□■□■□


 かっと、ルイズは眼を見開いた。おそらく意識を失っていたのは数秒。ベッドの上でもなければ誰かに抱えられているわけでもない。
 つまり、まだ決闘は終わっていない。
 お逃げください、とシエスタの声が聞こえた。

 ああ、つまりギーシュがワルキューレにとどめ――って言っても杖を奪うくらいだろうけど――を命じたのかしら。
 それにしても三日は寝たみたいな気分。寝覚めもいいし。
 今なら何にでも勝てそう。
 悪いわねギーシュ。
 わたし、ズルするわ。

 仰向けの大の字に転がったまま、ルイズは大きく息を吸い込んだ。
 見下ろすアースガルズと目が合い、彼女は満面の笑みを浮かべた。
 そして、吼えた。

「AaaaaaaaaaaaaaaaaaSGARDs!!!」
「――――――――――――――――ッッ!!!」

 アースガルズは唸る起動音で応えた。
 彼の内蔵するフルカネルリ式永久機関が、現状で許される限界にまで出力を解放した。
 軋みは装甲に亀裂を呼び、砕けた装甲の欠片は雨のようにルイズに降り注いだ。その中で彼女は立ち上がった。
 こちらに突撃するワルキューレが見えた。唖然とするギーシュが見えた。悲鳴を上げる野次馬が見えた。たまらなく愉快だった。
 杖を頭上に掲げる。アースガルズが追随するように、重たげな音を鳴らしながら立ち上がった。
 今この時、彼女の杖は万軍を統べる将錫にすら等しかった。彼女の使い魔にはそれだけの価値があった。
 ルイズは杖を振り下ろし、使い魔に命じた。
 使い魔は豪腕を振り抜き、主に応じた。

「アースガルズッ! 海老反り大回転分身パンチ――――――――ッ!!!」
「――――――――――――――――――――――――――――――――ッッッ!!!」

 彼女の使い魔は優秀であった。
 「できるか」とも「まず薬を混ぜろ」とも言わず、そのまま素直にパンチしたのだった。海老反りでも大回転でも分身でもなかったが、とりあえずパンチではあった。
 青銅のワルキューレがその拳に激突するや、紙人形のように粉々になった。
 鋼の拳の勢いは止まらない。そのまま壁にぶち当たった。
 アースガルズが普段は身を寄せている学院の宝物庫の壁に巨大な亀裂が走り、空気を揺さぶる轟音がヴェストリの広場に撒き散らされた。
 その振動が収まった時、身じろぎする者も声を発する者も、誰も居なかった。
 唯一、差し伸べられた巨大な腕を駆け上がり、ルイズが突き出た胸部の上に降り立った。
 振り返り、ギーシュに向かって何かを言おうと口を開いたが、彼女は複雑な表情で押し黙った。
 この状況で降参を要求するのは何故か躊躇われたのだった。彼女自身の力だけで手に入れた勝利ではないのだ。
 えっと、と言葉を濁してから、彼女は笑った。仕方ないな、とでも言いたげな微笑だった。彼女は自分自身の矜持に少しだけ呆れていた。
 貴族って偉いはずなのに、貴族らしく生きようとすると不自由なのね。
 鼻血を土に汚れた袖でぐいと拭うと、ルイズはさして豊かでもない胸を偉そうに反らして言った。

「今日のところはこれくらいで勘弁してやるわ」

 完璧に悪役の台詞であった。
 アースガルズがゆっくりと踵を返し、ルイズを乗せたまま校舎の影に消えるまで。誰も彼もが身動きひとつしなかった。

40 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/19(水) 16:00:45 ID:Ht3ggwmx
支援


41 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/19(水) 16:01:02 ID:ZjgiacaP
ロックオンアクティブ支援

42 :戴天神城アースガルズッ!:2007/09/19(水) 16:02:17 ID:D6OcqErI
■□■□■□


「――――はは」

 最初に声を洩らしたのは誰あろう、ギーシュであった。額に掌を当てて天を仰ぐ。愉快でたまらなかった。

「シエスタ君」
「え!? は、はいッ!」

 ぽかんと突っ立っていたシエスタに呼びかける。
 ギーシュはくるくると薔薇を指先で回転させながら、彼女に向かって実に色気のある眼差しを向けて苦笑した。

「ヴァリエールを追いかけてあげたまえ」

 ぱちくりと瞬きをしたあと、シエスタはようやくその言葉の意味を理解したのか何度もこくこくと頷いて駆け出した。
 その背中に、ギーシュは静かに呼びかける。

「それから――――君にも、謝罪を」

 それが彼に許された謝罪の方法であった。
 彼は面と向かって平民に頭を下げることが許される存在ではなかった。元帥号を持つ名門の貴族であるのだった。
 あまりにも潔い態度では、かえってシエスタに無用の咎を与えることにもなりかねない。
 シエスタが背中を向いていれば、彼女に向けたものではない、という言い方も出来る。
 まあいいさ。ギーシュは笑う。そのくらい小ずるいほうが僕の役どころらしい。
 それを受けたシエスタは駆け出した足を止めた。
 振り返りはしない。

「ミスタ・グラモン、私には何のことか解りませんが――――」
「ああ」
「ミス・ヴァリエールの、あんなに溌剌としたお顔は初めて拝見しました」
「ああ」
「…………ありがとうございます」

 それだけを言って、シエスタは再び駆け出した。
 ギーシュはやれやれと肩を竦めた。自分の妹と遊んでくれた子供に語りかけるような口調だったな、となんとなく思った。

「おい、ギーシュ」

 そんな彼に声を掛けたのは、彼の取り巻きの一人だった。
 面倒くさそうに振り返るギーシュに問いかける。その問いはこの場の全員の思いを代弁していた。

「結局、どういうことなんだ。ルイズは最後の最後で自分のゴーレムに加勢させたけど……」
「ん……使い魔はメイジと一心同体だ。彼の力は彼女の力だろうさ。
 更に言えば今の僕にはもう魔力の欠片も残っていない。今ならヴァリエールすら凌駕する完膚なきまでの《ゼロ》だね。」

 取り巻きは眼を剥いた。
 その言葉は、意味の捉えようによっては途轍もなく重くなるからである。

「お……おいおい、ギーシュ。いったい、何が言いたいんだよ」
「ああ、つまり」

 ギーシュは香りを楽しむように顔の前で回していた薔薇を芝生の上に放り投げた。気軽とすら言える仕草であった。
 杖を放棄するということはつまり。

「つまり、僕の負けさ」

 そう、敗北の宣言であった。

43 :戴天神城アースガルズッ!:2007/09/19(水) 16:04:54 ID:D6OcqErI
■□■□■□


「この莫迦! お莫迦ッ! 加減ってモノを知りなさいこのトンデモポンコツッ! でもよくやったッ!!
 ああもう指がひしゃげちゃって――――きゃあッ! シエスタ、痛い痛い痛い痛たたたたたたた!!」
「ミス・ヴァリエール、怒るか喜ぶか心配顔をするか痛がるか一つにしてくださいませ」
「じゃあ痛がる! うう、今になって痛いわよ。泣きそうよ……」
「どうぞ、ご存分にお泣きになってください」
「ふ、ふん。貴族が平民に弱みを見せられるわけないじゃない」
「少しくらいは弱くてもよろしいと思いますよ――――あ。これ、沁みますよ」
「――――――――ッ!」
「ああ、無言のまま涙をぼろぼろと零されましても」
「し、シエスタ……あとで憶えておきなさいよ……」
「はい。憶えておきます」
「え?」
「一生、憶えておきます」
「……………………」
「……………………」
「…………シエスタ」
「…………何でしょうか、ミス・ヴァリエール」
「めっちゃくちゃ、怖かった。怖かったわよ…………」
「はい」
「今、わ、わたしが、弱いのは、あんたのせいなんだからね。
 あんたが、弱くていいって、言ったせいなんだからね
 泣いてるのは、傷が、痛いせい、だからね」
「はい。そのとおりでしょうとも」
「…………ば、ばかね。あんたまで、泣くこと、ないじゃない」

44 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/19(水) 16:05:15 ID:YQxzP/IR
支援

45 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/19(水) 16:06:16 ID:hCEgT+Kx
支援

46 :戴天神城アースガルズッ!:2007/09/19(水) 16:06:44 ID:D6OcqErI
今回はここまでで。支援感謝。
ホントにドラゴンフォシルと魔銀の装甲なのかとかアレは霊脈血晶なのかとかそもそもワルキューレを失敗魔法で倒せるのかとか
ルイズの戦闘能力高すぎとかギーシュがワルキューレ出しすぎとか突っ込みどころ多数。
このお話はハッタリと拡大解釈と画面(?)映え重視なので許してくれ。
バトルは気が付くとガンガン文の量が増えて困る。ああもうSS書くの楽しいなあ!!

では、わっせろーい。

47 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/19(水) 16:08:38 ID:KqAc1PGc
アースガルズの人乙ー。
…そして寝ろ、今のあなたはナチュラルにハイテンションすぎるw。

48 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/19(水) 16:09:17 ID:hCEgT+Kx
GJ
海老反り大回転分身パンチってトカ&ゲーなのか侍ジャイアンツなのか一瞬わかんなかった

49 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/19(水) 16:15:32 ID:Gf0ySAhW
ふと前々スレを読んでいたら
チャーリールイズエンジェルという言葉が脳裏を駆け巡った

50 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/19(水) 16:16:33 ID:uZqCw/Fb
ルイズの失敗魔法はフーケのゴーレムのパンチで壊せなかった固定化に皹入れたことから、
魔法を吹っ飛ばしているor単純にシャレにならねえ威力
なので、ワルキューレごときなら十分壊せる。
ノボルの気紛れでかなり威力が上下するが

51 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/19(水) 16:17:27 ID:/XajM8Wo
戴天神城乙!

ハッタリと拡大解釈と画面映え重視?
それがどうした、どっちの原作にもあるつまりは世界法則じゃないか

52 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/19(水) 16:21:13 ID:iM/EixZt
投下乙です
って、色々ハイテンションすぎワラタ、此処のギーシュは良い男になりそうだなー

>>50
ルイズの失敗魔法の戦果:ワルドの遍在
も、たまには思い出してあげてください。

53 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/19(水) 16:30:34 ID:LP3fgaNw
>>46
SSに置いては作者さんの解釈が全てだ!
素で勘違いとか原作知らんけどとかでも無い限り胸を張っていいぜ!

54 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/19(水) 16:33:00 ID:JALlkUwQ
アースガルズ乙。
てゆーか何だこのラスボス戦はwww

>後悔は今のうちに済ませときなさいよ。この物好き! ありがとう大好き!!
まさに燃えるツンデレ

55 :異世界BASARA:2007/09/19(水) 16:51:49 ID:xtQrrZi4
アースガルズの人乙!
予約もなさそうだし、17時ぐらいに投下させてもらいます。

56 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/19(水) 17:02:34 ID:e+n5rhRH
支援するしかないじゃないか

57 :異世界BASARA 1/6:2007/09/19(水) 17:05:08 ID:xtQrrZi4
では久しぶりの投下。


「これより、今年度の使い魔のお披露目を行います!」

コルベールが高々に宣言する。遂に品評会の日が来たのだ。
壇上に上がった2年生は使い魔の芸を学院の生徒、そしてアンリエッタ王女に披露している。その度に拍手が沸き上がった。

だがキュルケの番がきて壇上に立った時、生徒達から失笑が漏れる。

「キュルケ殿、何でそれがし笑われているんだ?」
利家は不思議そうに問い掛ける。
「気にしなくていいわ、練習でした通り、空に向かって思いっきり吹きなさい」

キュルケの言葉に利家はおう!と答えると腰に下げた瓢箪を口に含み、空に向かって吹いた。
すると利家の口から火炎が吹き出したではないか。
それはルイズが中庭で見たものよりさらに大きく、もはや火柱のようであった。
それを見て、今まで失笑していた生徒達は歓声を上げる。
利家の火炎の一吹きで見事にこの場を盛り上げたのだ。

その次はギーシュと氏政である。
ギーシュは最初、本当に大丈夫だろうかと心配だった。

「心配するでない!ちゃんと思い出せたわ!」

そう氏政は言っていたがギーシュは不安で仕方がない。

だが、そんな不安も壇上に立って彼が言っていた「北条家秘奥義」を見て全て消え去った。
氏政が槍を床に突き刺すと、そこから巨大な氷柱が突き出てきたのだ。
何の詠唱もなしに魔法を使ったと見学席からは大きな拍手が上がる。
これにはギーシュも驚きを隠せず、彼を少し見直す事となった。
ただ、その後に氏政が今にも天に召されそうな安らかな笑顔で倒れたのにはまいっていたが…

タバサは「起動形態」に変化した忠勝に乗り、空を飛び回った。
その迫力に生徒だけでなく、教師達も圧倒する。
ちなみに、アンリエッタはオスマンに教えられるまで忠勝が人間である事に気づかなかった。

58 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/19(水) 17:07:21 ID:yS0sfenJ
甲子園から試合開始まで支援DADADA!

59 :異世界BASARA 2/6:2007/09/19(水) 17:08:44 ID:xtQrrZi4
「雪風のタバサでした。続きましてミス・ルイズ・ド・ラ・ヴァリエールです」

遂にルイズと幸村の番が来た。
ルイズの為…自分の持つ最大の技を出しきる…
幸村は再び気合を入れ、ルイズと共に壇上に立った。

「…しょ、紹介します!私の使い魔のサナダユキムラです!種族は…へ、平民です!」
普通ならここで爆笑が起こる筈だが今回は違う。むしろどんなものを見せてくれるのか期待している眼差しを向けていた。
理由はルイズ達より先に出ていた3人がおよそ平民とは思えぬ技を披露したからである。
「で、では今からこの使い魔が自慢の技を御見せします。ユキムラ、いい?」
「はっ!我が槍、我が闘志、御覧あれ!!」
幸村は一歩前に出ると二槍を手に取り、精神を集中する。
そして大きく息を吸うと、カッと目を開いて叫んだ。

「……でぇぇぇやあぁぁぁぁ!!火焔!車ああぁぁーっ!!!!」

開口一番にそう言うと、槍を振り回し、自身も回転し始める。
すると幸村の周りで炎が渦巻き、まるで竜巻のようになっていった。
初めは小さかったが、それも回転が増すにつれ大きくなり、生徒や教師も感嘆の声を上げた。

「ほぉ!平民だと思ったがこれは………………ん?」
「や、やれば出来るじゃない!少し見直したわよユ………あれ?」

だが感嘆していた教師達も、幸村を見直していたルイズもある危険を感じ取った。

ここで、「火焔車」ついて説明しよう。
この技は真田幸村の切り札とも言える技で、二槍で炎を巻き起こしながら前進する。
そして進行方向にある敵を攻撃するのだ。


もう一度言おう。炎を巻き起こしながら“ 前 進 ”するのである。



60 :異世界BASARA 3/6:2007/09/19(水) 17:11:51 ID:xtQrrZi4
「うわあああこここっちに来たあぁぁ!!」

そう、何と幸村は見学席に向かって突き進んでいったのだ。

「逃げろ!燃やされるぞ!」「熱ちちマントが燃える!」「く、来るな!来るでなぁーい!」「飛んでタダカツ」「…!…」

見ていた者は身の危険を感じ、席を立って散り散りに逃げ始めた。
「ユ、ユキムラ止まって!止まりなさいってば!!」
我に返ったルイズは止めようと声を掛けるが、全く耳に入っていない。
その間にも幸村は火焔車で会場を破壊し続けていった。


会場が幸村のせいでパニックになっている頃、反対側の広場に1人の女がいた。
(好都合だね…あの使い魔が騒ぎを起こしてくれたおかげで楽に仕事が出来そうだよ)

被ったフードから見える口元に笑みを浮かべ、地面に手をつくと呪文を唱える。
詠唱を終えると、足元の地面が盛り上がり、巨大になるにつれて人型に形成される。
あっという間に土で出来た30メイル近いゴーレムが出来上がった。

女は出来上がったゴーレムの頭上に乗り、学院の塔の方に目をやる。
「物理的な攻撃なら効き目ありって言ってたわよね…ゴーレム!」
女が叫ぶのを合図にゴーレムは拳を振り上げ、塔の壁を攻撃し始めた。

61 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/19(水) 17:12:31 ID:e+n5rhRH
支援

62 :異世界BASARA 4/6:2007/09/19(水) 17:15:42 ID:n0h4hs7W
「あーあ…結局勝負は有耶無耶になったわねぇ…」
キュルケは周りを見回してそう呟いた。

品評会の会場は酷い有り様だった。
見学席は幸村によって破壊され、何人かの生徒は火傷を負っている。
氏政に至っては「ご先祖様方が勢揃いじゃぁ〜…」と、本日2度目の臨死体験をしていた。

「まったく…どうしようもない生徒だと思っていたが…使い魔も屑だな」
火焔車で暴れる幸村を風の魔法で止めた教師、「疾風」のギトーが嫌味を込めて言い放つ。
と、魔法で吹き飛ばされ、気絶していた幸村は意識を取り戻した。

「幸村、気がついたか?」
「むぅ…前田殿か?拙者は何を…」

辺りの惨状を見て戸惑う幸村に、ルイズの姿が目に止まる。
顔は伏せている為、表情は見る事が出来ない。しかし怒っているように幸村は感じた。
「ル、ルイズ殿…その…申し訳…」

パチイィィン…

謝ろうとした幸村の頬に、ルイズのビンタが飛んできた。
「馬鹿っっっっっ!!!!!」
ただ一言そう叫ぶと、ルイズはその場から走り去ってしまった。
後には、ショックで固まっている幸村が残されている。

「幸村、ルイズを追え。ここはそれがし達が片付ける」
呆然としている幸村に、利家の声が響いた。
そうだ、これは自分の不覚。しっかりと彼女に謝罪せねばならない…
利家の声に我に返ると、ルイズが走っていた方へ駆け出した。

63 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/19(水) 17:16:42 ID:DYO7dB2U
支援だよ

64 :異世界BASARA 5/6:2007/09/19(水) 17:18:34 ID:aQ5WbwHh
何て事をしてしまったんだ…生徒や教師だけでなく、姫様まで危険な目に遭わせた。
ルイズは目尻に涙を浮かべながら歩いていた。
だが、しばらくすると今度は自責の念にかられる。
(やっぱり私が謝った方がいいのかしら…)
そんな事を考えていたが、それは中断せざるを得なくなった。
塔の壁を殴りつけている巨大なゴーレムが目に入ったからだ。


「チッ、思ったより頑丈に出来てるじゃないか」
壁を何度か叩いた後、ゴーレムに乗った女は舌打ちをした。
さっきまで聞こえていた悲鳴も止んでいる、どうやら騒ぎが沈静化したらしい。
つまり、もうあまり時間を掛けていられないという事だ。
モタモタしていたら気づかれる可能性がある、一度出直してまた機を伺うしかないと女は考えた。

「な、何これ!?」

だが残念な事に、この行動は現れたルイズに見られていた。
(あれは無能なヴァリエールの小娘…こんな時に!)
ゴーレムの足元から聞こえた声に、女は心の中で悪態をつく。
「見られたからにはしょうがないわね。ゴーレム、あの女を潰しな!」
命令を受けたゴーレムは唸り声のような音をたてると、ゆっくりと腕を持ち上げる。
ルイズはというと蛇に睨まれた蛙のように、固まって動けなくなってしまったのだ。
そんな彼女に、ゴーレムは容赦なくその腕を振り下ろした。
ルイズは思わずヒッ、と小さな悲鳴を上げ、目を瞑る。


「ルイズ殿おおぉぉぉぉぉぉ!!!!」
だが目を瞑っていたルイズにきた衝撃は上からではなく、予想外の横からだった。
驚いてルイズは目を開けると、そこにはゴーレムの拳を両手で受け止めている幸村の姿があった。

65 :異世界BASARA 6/6:2007/09/19(水) 17:22:01 ID:aQ5WbwHh
「ユキムラ!」
「ぬ、ぬおおぉぉぉぉぉ…!」

幸村は迫りくるゴーレムの腕を必死の形相で受け止めている。しかし少しずつゴーレムに押されてきている。
「ぉぉおお!どりゃあぁっ!!」
だが幸村は気合を入れると、その腕を一気に押し返した。
「ルイズ殿!先程はすまなかった!下がっておられよ!」
手早くルイズに謝ると、幸村は二槍を手に取り、ゴーレムを見上げる。
「むむむ、何と面妖な…これも使い魔というものでござろうか…」
思案にふけっていたが、ゴーレムがまた腕を持ち上げたので戦闘態勢をとる。

ふと横を見ると、ルイズが杖を構えて立っているではないか。
「危険にござる!御自身の御命、大切になされ!」
「いいい嫌よ!敵に背を向けて逃げるなんて出来ないわ!」
幸村の言う事を拒み、ルイズは呪文を唱え始める。
一度言ったら中々聞かない事を共に生活していく内に知っていた幸村はそれ以上何も言わず、視線をルイズからゴーレムに移す。

ゴーレムの腕が今正に振り下ろされようとしていた。
「うぅぅおおおおおあぁぁー!」
獣の如く吼えて駆け出した幸村目掛けてゴーレムは拳を叩きつける。
それを幸村は槍を使って棒高跳びの要領で跳躍し、空中へと逃げる。
さらに、地面にめり込んでしまったゴーレムの腕を伝い、肩に乗る女へと向かって駆け上がる。
それをゴーレムは腕を地面から抜いて振り回し、幸村を振り落とそうとする。
しかし幸村はもう一度腕から飛び上がって女の真上に到達した。
「くっ!しまった!」
「もらったぁぁっ!!」
ここからなら一気に討ち取れる、幸村はそう確信した。


「ファイヤーボール!!」
ところが、槍を突き出した幸村の目の前が真っ白に光り、その後に大きな衝撃がきた。



これにて投下終了。
もし出来たら今日の夜にまた投下します。

66 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/19(水) 17:27:33 ID:Ifw1Dcyv
乙でござる

67 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/19(水) 17:33:05 ID:Zpv5r6PK
GJ。
うわー。幸村、ゴーレムのパンチ受け止めちゃったよ。
まあ、親方様のパンチに比べれば軽いかも知れませんが。

68 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/19(水) 17:33:45 ID:3scQ7+H7
親方様>>ゴーレム
これは覆りようのない真実。
ともあれGJ!!

69 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/19(水) 17:35:40 ID:iM/EixZt
投下乙です

>>67-68
30Mゴーレムのパンチが軽いなんて……ゲームを思い返すと、確かに軽いか木馬キックと同じくらいだろうし

70 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/19(水) 17:55:11 ID:/0GiioHh
アースガルズの人もBASARAの人もGJ!
魂が震えましたッ そして親方様すげぇ

71 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/19(水) 17:57:17 ID:83moOhYl
アースガルズの人、乙

そういや眠りの鐘を実際に鳴らしたのって初じゃないか?
効果は無かったけど。

72 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/19(水) 18:05:19 ID:ca9QmZbJ
ガンパレの人が使おうとしてた

73 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/19(水) 18:11:10 ID:Zpv5r6PK
時々思うのだが、ギーシュは決闘の時なんでヴェルダンデ使わなかったのかね?
かなり有利に事が運ぶと思うのだが…。

74 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/19(水) 18:15:34 ID:1Cief37P
ギーシュ「行け!ヴェルダンデ!!」
サイト「とりゃ」 ぐちょ
ギーシュ「うわああああああああ!ヴェェェェェルダァンデェェェェェッ!!!!!」

ってなるからじゃない?溺愛してるみたいだし。

75 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/19(水) 18:16:11 ID:XX+Wvazr
1.呼び出したばかりで特製を完全に理解していなかった
2.平民ごときにそこまでする必要はないと思っていた
3.僕の可愛いヴェルダンデにそんな危険なことをさせるなんてとんでもない!

76 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/19(水) 18:17:14 ID:JALlkUwQ
3だなww

77 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/19(水) 18:20:00 ID:3lTbbLOP
これは間違いなく3www

78 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/19(水) 18:24:16 ID:rn4OuGqL
3しかないだろ…常識t(ry

79 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/19(水) 18:24:43 ID:iM/EixZt
1、は見た目的にないだろ、ジャイアントールと種族特性くらいは知ってるだろうし
2、はありそうだけど、平民相手に6体を慌てて呼び出したギーシュらしくない

やはり3かw

80 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/19(水) 18:25:16 ID:ETtzeAPr
ギーシュwwwかわいい奴だなwwww

81 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/19(水) 18:26:19 ID:TGolabmz
>>79
>ジャイアントール
一文字しか間違えていないのに偉く強そうだな。

82 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/19(水) 18:27:02 ID:Zpv5r6PK
>>75
確実に3w
使えたら戦略の幅が増えそうだけどこれじゃあ無理だwww

83 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/19(水) 18:29:03 ID:iM/EixZt
>>79
おうしっと、罰としてヴェルダンデのエサに紛れて舐められてくる

84 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/19(水) 18:30:27 ID:CxBjWP77
>>83
希少鉱石を身に着けるのをお忘れなくw

85 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/19(水) 18:34:06 ID:YGFVZnH2
ディセプティコンの人まだかな・・・
なにげに一番楽しみにしてる作品だったりする

86 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/19(水) 18:35:59 ID:D4Nd2UFx
爆熱の人や災いの人やモンハンの人を待ち続けてる

87 :薔薇の人:2007/09/19(水) 18:36:46 ID:OmAS19KI
>>83が特殊性癖的なプレイをしているけど、投下しても良いのかな?

88 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/19(水) 18:38:21 ID:/MbZD4ue
>>87
ホイホイついてくぜ

89 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/19(水) 18:39:01 ID:D4Nd2UFx
支援

90 :薔薇の人:2007/09/19(水) 18:40:24 ID:OmAS19KI
私に決闘を申し込んで来たあの使い魔はガンダールヴでは無い。
が、彼はゴーレムを肉弾戦で破壊する様な使い魔だと『彼女』から報告は受けている。

これが意味する事は只一つ。
ルイズを手に入れて母上を取り戻す大いなる障害になると言う事である。

現在、彼と私は大体10歩分程離れている。
彼の手に飛び道具は無い。

今ならば、彼を『事故』で消すのも容易な筈だ。

「遅れましたが、自己紹介をさせて頂く。
 名は……阿部高和。
 つい2週間程前、トリステイン魔法学院で召喚された『使い魔』。
 メイジでは無いので、二つ名は持っていない。 そう……認識して頂きたい。」

気取った礼をしている彼に向けて、私は渾身の『エア・ハンマー』を唱える。
圧縮された空気の塊が彼に届く迄………あと数秒。


【薔薇男と穴を掘る使い魔】〜白の国の罠(その4)〜



91 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/19(水) 18:41:38 ID:K1ysh3yd
しーえんしーえん

92 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/19(水) 18:43:07 ID:Rh7LQWch
支援一閃

93 :薔薇の人:2007/09/19(水) 18:43:07 ID:OmAS19KI
【薔薇男と穴を掘る使い魔】〜白の国の罠(その4)〜


才人のいた国には仮面ライダーやウルトラマンと言う子供達のヒーローがいるらしい。
ある日の放課後、
ルイズから逃げる為に才人が部屋にダイブして来た時に
余りにも暇だった僕は彼を匿う代わりに彼がやって来た東方の話を聞かせて貰ったのだ。

闇の中で蠢く悪を打ち倒す英雄。
彼等を英雄たらしめる理由は断じてただ強いからでは無い。
才人曰く、「何かを成す為に諦めない者の姿に憧れる」のだそうだ。

英雄の事を語るその顔を見て、
彼が『貴族』である事を心掛けるルイズに召喚された理由は何と無く分かった。
彼等は『サモン・サーバント』はそのメイジに適した使い魔を召喚すると言う話を証明している。


だが……それならばこんな臆病者の僕とあの男は本当に釣り合っていると言う事なのだろうか?

優雅に自己紹介をする彼の姿を見る。

王宮に仕える騎士達は、当然我が国で最強に近い。
その様な者の1人を前にして、彼は威風堂々と立っている。


94 :薔薇の人:2007/09/19(水) 18:45:05 ID:OmAS19KI
その様な者の1人を前にして、彼は威風堂々と立っている。

「そんなに油断していて良いのかね、平民君!! 喰らいたまえ、我が『エア・ハンマー』をッ!!」

その彼を子爵の杖の先から飛び出した半透明で馬並の大きさの塊が襲う。

「危険。」

才人の治療を終えたタバサの言葉を聞き、反射的に僕は両手で目を覆ってしまった。
壁と『エア・ハンマー』のサンドイッチとなる彼の姿が、僕の瞼に映し出される。


95 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/19(水) 18:47:55 ID:VOXhHCDc
支援、やらないか

96 :薔薇の人:2007/09/19(水) 18:48:57 ID:OmAS19KI
             ボンッ

しかし、次の瞬間に僕の耳に聞こえたのは焚き火の中の栗が弾けた様な軽い音だった。

恐る恐る手を除けると、目の前には先程と変わり無く立っている1人の男。
その更に先には、驚愕に目を見開くワルド子爵。

僕が振り向くと、気絶している才人を除いた全員が呆然と彼の股を見ている。
良く見ると、彼女達の視線の先には微かにだが煙が上がっていた。

「貴女にも見えたわよね、タバサ? 彼の腰、凄いスピードで動いたわよ?」
「…………棒、出てた。」

真っ赤になったタバサがキュルケの言葉にコクリと頷く。

【彼の『棍棒』が子爵の『エア・ハンマー』を貫いた】

彼女達の言葉を聞き、僕の脳裏にそんな有り得無い考えが浮かぶ。
頭を振ってその妄想を振り払おうとしている僕の前で、彼は悠然と歩を進める。

「面白い事やってくれるじゃないの。 それじゃあ、たっぷり楽しませてやるからな。」

彼が一歩進む毎に、子爵の顔が恐怖に歪む。
地面にへたり込むと、素人の様に両手で杖を掴んだ子爵は再び『エア・ハンマー』を唱え始める。

「え……『エア・ハンマー』ッ!!」

だが焦りと恐怖で精神集中が乱れているのか、
今度の呪文が作り出した空気の塊はさながら形が崩れた煉瓦の様であった。

その煉瓦モドキを、僕が先程『妄想』した通りに彼は粉砕する。

僕にそんな悪夢の様な光景を見せた彼は拳を握り、

「来るな……来るな……私の傍に近寄るなーーーーーッ!!」

腰を抜かしてしまったらしい子爵の端正な顔に勢い良く振り下ろした。
何かが砕ける様な音を立て、子爵の両手両足が糸の切れたマリオネットの様に崩れ落ちる。

こうして、子爵の決闘体験は彼の敗北と言う結果となったのでした。

97 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/19(水) 18:49:31 ID:lGE6seKJ
いいこと思いついた。
お前、俺のケツの中に支援しろ。

98 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/19(水) 18:50:46 ID:K1ysh3yd
>>97
え〜おしりの中でですかぁ?

99 :薔薇の人:2007/09/19(水) 18:51:36 ID:OmAS19KI
本日は以上です。
阿部さんなら棒でコンクリをぶち抜けると信じている。

100 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/19(水) 18:55:34 ID:gtCZ5/TT
乙!
さすがイイオトコwww

101 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/19(水) 18:56:04 ID:+YyLARtj
乙!
この阿部さんならナニの先に剣括りつけて戦闘してくれそうな雰囲気がある。

102 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/19(水) 18:58:10 ID:/MbZD4ue
なんというか流石阿部さんだ。

103 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/19(水) 18:59:12 ID:VOXhHCDc
さすがに本スレでアッー!にはならなかったか。

104 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/19(水) 19:01:02 ID:sVd84Wr8
>彼の『棍棒』が子爵の『エア・ハンマー』を貫いた
この阿部さんはMUGEN版だな、間違いない

105 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/19(水) 19:04:17 ID:DYO7dB2U
支援できなくてしーましぇーん!
GJ

106 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/19(水) 19:06:39 ID:4hiYMqsM
ちょ、コレは流石に避難所逝きの方がwwwww

でもホイホイGJしちゃうぜ

107 :薔薇の人:2007/09/19(水) 19:07:01 ID:OmAS19KI
>>101

使う時に鞘から出すデルフは仮と申したか。

108 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/19(水) 19:07:19 ID:1Cief37P
GJ!本スレでアッー!になんなくてよかったwww
>>101
知ってるか?阿部さんは基本受けなんだぜ?

109 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/19(水) 19:07:45 ID:/MbZD4ue
>>107
誰がうまいこと言えとwww

110 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/19(水) 19:09:01 ID:gtCZ5/TT
            _ -───-  _
          , '´        `ヽ
          /              \
        /                 ヽ
      / __, ィ_,-ァ__,, ,,、 , 、,,__ -ァ-=ヘ ヽ
       ' 「     ´ {ハi′       }  l
      |  |                 |  |
       |  !                   |  |
      | │ノ二__‐─ァ   ヽニニニニヾ〈  !
      | |                 |  |    
     /⌒!|    ●       ●   ,'⌒ヽ 
     ! ハ!|                   |    ところでAAを見てくれ
    ヽ!ヽ !                 ! , ′   こいつをどう思う?
      ヽ ';;      (_人__丿     レ'
       ゙''\',              / 
          ヾ/⌒⌒i   /⌒ヽ /
          /    |   |   \  

111 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/19(水) 19:10:02 ID:m0GJbzDa
冴羽並のもっこり力GJ

112 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/19(水) 19:15:43 ID:UV0oDbuV
>>110
すごく……変です……とマジレスしてすまん、これがな

113 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/19(水) 19:16:19 ID:gzu/utvS
手抜きして書いた劣化ご立派って感じだなあ

ネタだけの過程すっとばし色物でしかない

114 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/19(水) 19:17:02 ID:hmJu/7ge
>>110

               ,;''';,
              ,;'  ';, ,.,.,,.,.,    ,,
              ,;'   -‐   `"' ;' ';,
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       ' 、,.;' 、,.,.   ωつ       ; "''''".: .: .: .:.....
        .: .: .: .:`"'' - 、,.,. ,,.,.,;'  ;'.: .: .: .: .: .....
           ...: .: .: .: .: .: .: .: 、,.,.;'.: .: .: .: .:.....
             ....: .: .: .: .: .: .: .: .: .:.....


115 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/19(水) 19:20:10 ID:VOXhHCDc
>>113
お前初めてか、避難所行けよ

116 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/19(水) 19:28:25 ID:4hiYMqsM
>>115
避難所って、タンカス野郎を押し付ける場所じゃないと思うんだ。

つーわけでスルーだ。どうせ何時もの単発IDの荒らしだよ。

117 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/19(水) 19:29:23 ID:IIJpoVkl
この手のは管理人にIP丸見えの避難所にはこんよ

118 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/19(水) 19:30:41 ID:VOXhHCDc
>>114
すごく……小さいです……

119 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/19(水) 19:32:20 ID:gtCZ5/TT
WAWAWA悪い空気を吹き飛ばせ〜♪

谷口召喚
キュルケがルイズをからかう為にルイズの顔を胸に埋めてる所に遭遇
「・・・すまん・・・ごゆっくりぃっ!?」
と誤解して逃げ出すw

120 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/19(水) 19:35:25 ID:cdVGhTd8
>>119
おまえの好きなカップリングが良く分かったw

121 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/19(水) 19:41:25 ID:Yb9OPRm+
>>119

キャプテンの谷口君?

ハルケギニアに野球を



122 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/19(水) 19:44:46 ID:hzvmOk0h
>>71
ジョジョの方とかで使ってるのは見た

123 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/19(水) 19:46:23 ID:hzvmOk0h
ウボァ
スレが新しいのに変わってるからsageが消えてた

124 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/19(水) 19:47:43 ID:ChT4GGn+
いっそのこと白石みのるを召喚

125 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/19(水) 19:49:21 ID:1kMqs6rW
今北、薔薇の人乙
ロリっ娘卑猥なの見せないでください阿部さんw

126 :ソーサリー・ゼロ:2007/09/19(水) 19:56:50 ID:RMRwJ2ZU
投下してもよろしいでしょうか?
ちなみに、前回の選択は厳正な抽選(コイントス)の結果
「BIG・五〇七へ 」

127 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/19(水) 19:57:17 ID:OX9mRSw8
唐突だが格ゲーから呼ばれたキャラは誰かいたかな?
越前くらいかな?

128 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/19(水) 19:59:30 ID:CxBjWP77
>>127
つサムスピ。つーかまとめから自分で(ry

>>127
投下しないという選択肢は許可しな(ry

129 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/19(水) 20:00:44 ID:cUtg+YqD
越前のデスクリムゾンはガンシューティングでしょ。

130 :ソーサリー・ゼロ:2007/09/19(水) 20:01:15 ID:RMRwJ2ZU
五〇七
 
 体力点二を失う。
 術を使ってしばらく待つと、徐々に地面が遠ざかる。
 君の体が大きくなっているのだ!
「嘘ぉ!?」
「え、ええ!?」
 ルイズとギーシュが信じられぬという顔で見守るなか、君はもとの三倍ほどの大きさになる。
 武器を抜いて甲虫と闘え。

 バドゥ甲虫
 技術点・七
 体力点・九
 
 術が効いているため、君は通常の倍の技術点で闘うことができる。
 怪物を一回負傷させたら一三六へ。

131 :ソーサリー・ゼロ:2007/09/19(水) 20:02:36 ID:RMRwJ2ZU
一三六
 
 一撃を喰らった怪物は、怒りの唸り声とともに口から液体を吐きかけ、君の脚に命中させる。
 この甲虫の唾液は酸性であり、人間の肉など簡単にむしばんでしまうのだ。
 脚にやけどを負ったので、体力点二を失う。
 このまま闘い続けてもいいが、バドゥ甲虫を負傷させるたびにサイコロ一個を振って、酸の唾液が自分にかかったかどうかを
見なければならない。
 一〜四が出れば命中し、体力点二を失う。
 五〜六が出ればかからぬ。
 怪物を倒したら八二へ。
 これ以上酸を浴びる危険を冒したくないのなら、背後に控える二人の魔法使いに援護を求めてもよい(三二三へ)。

132 :ソーサリー・ゼロ:2007/09/19(水) 20:04:54 ID:RMRwJ2ZU
三二三
 
 君は振り返ると、ギーシュに援護を求める。
 突然の怪物の出現と、君がどの≪系統≫にも属さないであろう魔法を使ったという、立て続けに起きた予想外の出来事を前に、
あっけにとられていたギーシュだが、君の言葉に対する反応は素早い。
「ワルキューレ!」
 掛け声とともに手にした薔薇を振ると、いくつもの花びらが舞い、それは地に着く瞬間に青銅の女戦士の像へと変化している。
 ギーシュの命令一下、四体の青銅ゴーレムは統制のとれた動きでバドゥ甲虫を取り囲むと、一斉に槍を突き立てる。
 四本の槍が刺さった怪物は、正面に立つ青銅ゴーレムに酸の唾液を浴びせ、大顎で挟んでたちまちのうちに圧し潰してしまうが、
残った三体の再度の突きでとどめを刺される。
「や、やった!勝った!僕のワルキューレが化け物を退治したんだ!」
 ギーシュが快哉を叫ぶ。八二へ。

133 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/19(水) 20:05:29 ID:JTyysNMu
sien


134 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/19(水) 20:05:37 ID:gtCZ5/TT
ゲームブック支援

135 :ソーサリー・ゼロ:2007/09/19(水) 20:06:03 ID:RMRwJ2ZU
八二
 
 地面に開いたままの甲虫の穴から、石粉をかき集めてよい。
 済んだら再び馬に跨り、ラ・ロシェールへ向かう旅を続けよ。
 
「あの…さっきのはいったい?なにもマジックアイテムを使った様子はなかったし、まさか≪先住の魔法≫なのかい?」
 君と轡(くつわ)を並べたギーシュが、先程の君が使った魔法について尋ねてくる。
 君はどう答える?
 
 実は異国の魔法使いなのだと正体を明かす・七〇へ
 (持っていれば)指環か護符などの装身具を見せ、これを使ったのだと言う・二四〇へ
 質問を無視する・三一八へ

136 :ソーサリー・ゼロ:2007/09/19(水) 20:07:59 ID:RMRwJ2ZU
二四〇
 
 魔力の込められた品物のなかには、掲げたり呪文を唱えたりせずとも、身に着けて念じるだけで
魔法が発動するものもあるのだという君の説明に、ギーシュはいちおう納得したようだ。
『魔法を使えるのは杖を持った貴族だけ』という先入観に縛られたギーシュには、君が遠い異国の、まったく体系が異なった魔法の
使い手であるということは想像もつかないのだろう。
「なんで他のみんなには隠してるの?」
 君たちの会話を聞いていたルイズが、ギーシュが少し離れた隙に君のそばに馬を寄せて、小声で問いかけてくる。
「あんたが異世界のメイジだって知ってるのは確か、わたしとオールド・オスマンのふたりだけよね?」
 昨日のシルフィードにまつわる一件で、タバサにも知られてしまったのだが、そのことは黙っておくことにする。
 君は、自分が≪先住の魔法≫の使い手だと騒がれたりしては、いろいろと面倒なことになるからだと答える。
 ≪先住の魔法≫がどのようなものかあまり定かではないが、術者が杖を必要とせぬうえに≪四系統≫よりも強大な魔法であり、
おもにエルフ族によって使いこなされるらしい。
 この世界のエルフは人間にとって仇敵であり(≪旧世界≫のエルフは排他的だが善良だ―――もちろん闇エルフと黒エルフは別だが)、
≪先住の魔法≫を使ったとして、彼らとのつながりを疑われたりしてはたまったものではない。
 
 午後のあいだずっと馬を進めてきた君たち三人は、前方の谷間に大きな村を見出す。
 日がどんどん傾いているため、君たちはこの村に一泊することに決める。一六〇へ。

137 :ソーサリー・ゼロ:2007/09/19(水) 20:09:46 ID:RMRwJ2ZU
一六〇
 
 村には大勢の商人と、彼らが雇い入れた傭兵たちがうろついており、どこの酒場からも、早々と酔っ払った彼らが騒ぐ声が聞こえてくる。
 君たちが身をもって味わったように、最近の街道近辺は怪物の出没があいついでいるため、どの商人も護衛なしで馬車を動かそうとは
しないのだ。
 同じ理由で、日が暮れてから野宿を行おうとする者も激減している。
 商人たちにとっては痛い出費だが、傭兵と宿屋にしてみれば絶好の稼ぎ時だ!
 そのためか、ルイズが最初に向かった村一番の上等な宿屋は、驚くほど高価な料金を示してくる。
「いくらなんでも高すぎない?」とルイズは抗議するが、
亭主はそのような客の扱いには慣れているらしく
「へい、近頃はなにもかも値上がりしておりやして。貴族の旦那様がたにご満足いただけるお部屋とお食事をご用意させて
いただこうと思うと、これ以上はとてもお安くならねぇんでございやす」と、
立て板に水の調子で弁解する。
 
 結局、君たちは比較的安い隊商宿の、四人部屋に泊まることにする。
「貴族の眠るにふさわしい場所とは、とてもじゃないけど言えないなぁ」
 寝台を調べたギーシュが憂鬱そうにぼやくが、布団や枕はじゅうぶん清潔そうで、ノミやダニもいないようだ。
 揺れる馬上で半日ちかくを過ごしたため疲れきった君たちは、簡素だがたっぷりとした食事を終えると(体力点二を加える)、
そのまま布団に潜りこむ。
 真夜中には外の喧騒もやみ、一晩ぐっすり眠る。
 体力点三を加えて一六五へ。

138 :ソーサリー・ゼロ:2007/09/19(水) 20:12:14 ID:RMRwJ2ZU
一六五
 
 三人のなかで最も早起きだったのは、やはり君だ。
 やがて、ルイズが焦点の定まらぬ眼をこすりながらむくりと起き上がり、寝間着を脱ごうとして、はたと手を止める。
 すでに起きている君と、向かいの寝台で眠るギーシュの存在に気がついたのだ。
「着替えるから、外に連れ出してー」
 君はうなずくと、
「ああ、ヴェルダンデ…」と寝言を言うギーシュの襟首をつかんで寝台から引きずり降ろし、
そのまま廊下に出て扉を閉め、ルイズが着替え終わるのを待つ。
 着替えが終わると、ギーシュを今度は室内に引きずり込み、頬を軽く叩いて目覚めさせる。
 
「君たちには恥ずかしいところを見せてしまったな。寝ぼけてベッドから落ちてしまうなんて、今まで一度もなかったんだが。
やはり、粗末な寝床のせいだな!こんな硬い布団で寝たのは、生まれて初めてだったから」
 頭を掻きながら醜態の言い訳をするギーシュに、ルイズは必死で笑いをこらえている。
 
 出発した君たちはなんの問題もなく馬を進めるが、正午ごろになると急に空が暗くなる。
 黒雲が太陽を隠し、遠くの空からは低い雷鳴の音が聞こえてくる。
 嵐の兆候とみて間違いなさそうだ。
 君は背後を振り向き、ふたりの同行者の様子を眺める。
 ルイズは防水性に優れた素材の頭巾つきマントを羽織っているが、ギーシュはいつもどおりの飾りつきシャツ姿であり、
その長い黒マントは、雨風をしのぐ役に立つようには見えぬ。
 慌てて学院から出てきたとはいえ、雨具のひとつも持たぬまま旅についてくるギーシュの軽率さを内心で罵りながら、
君はどこかで雨宿りはできぬものかと周囲を見渡す。
 街道沿いの木陰でも君にとってはじゅうぶんだが、温室育ちのふたりには少々辛かろう。
 街道を離れて二、三百ヤード進んだ先には岩だらけの尾根が見え、うまくゆけば岩棚の下や洞窟で雨宿りができるかもしれぬ。
 君はどうする?
 
 木陰で嵐が去るのを待つ・三三一へ
 尾根で洞窟を探す・二八二へ
 時間が惜しいのでこのまま進む・一一〇へ

139 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/19(水) 20:12:45 ID:Zpv5r6PK
支援

140 :ソーサリー・ゼロ:2007/09/19(水) 20:13:56 ID:RMRwJ2ZU
二八二
 
 君が雨宿りできる場所を探すと告げ、馬から降り道から離れて下生えの中を進むと、ルイズとギーシュもそれに従う。
「まあ、仕方ないわね。わたしはともかく、ギーシュは雨への備えができてないし。ギーシュ、このままだとあんた、
マリコルヌみたいに風邪っぴきになっちゃうわよ」
「ああ、それはいけない!全世界の女性を悲しませることになってしまう!」
 ルイズとギーシュの、冗談とも本気ともつかぬやりとりを聞きながら、尾根の岩肌を調べ、望みどおりのものを見つける。
 それは、三人が入ってもまだ余裕のありそうな大きさの洞窟だ。
 洞窟の前の地面を調べてみるが、人や動物の足跡は残っていないし、一歩ずつ慎重に踏み込んで匂いを嗅いでも、
獣や糞尿の悪臭はない。
 ここなら安全に嵐が過ぎるのを待つことができそうだと判断した君は、ルイズたちを招きいれようと声をかけたがその直後、
中から死者でも目を覚ましそうなすさまじい咆哮が響き、跳び上がる!
 血に飢えた狂犬のような声を聞き、ルイズとギーシュもぎょっとして後ずさる。
 君は慌てて武器を抜くが、洞窟の中からはなにも現れぬ。
 あの声を以前にどこかで聞いたような気もするが、すぐには思い出せない。
 君は洞窟に入り中に居るなにかと対決するか(一五へ)?
 それとも、他の雨宿りに適した場所を探すか(二二七へ)?

141 :ソーサリー・ゼロ:2007/09/19(水) 20:15:09 ID:RMRwJ2ZU
一五
 
 武器を構えて中に入るか(二六七へ)?
 それとも術を使うか?
 
 FAR・四五九へ
 HOW・四三七へ
 POP・三七八へ
 YAP・五〇〇へ
 LAW・四四三へ

142 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/19(水) 20:15:36 ID:RtwgIQAi
支援つかまつる

143 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/19(水) 20:15:44 ID:JTyysNMu
sien

144 :ソーサリー・ゼロ:2007/09/19(水) 20:17:00 ID:RMRwJ2ZU
今回はここまでです。
さあ、皆様はこの恐ろしい声の主にどう対抗しますか?
次回、ようやくラ・ロシェール到着。

145 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/19(水) 20:22:45 ID:JEcniaMF
投下乙
もちろん二六七だ

146 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/19(水) 20:23:41 ID:KqAc1PGc
ソーサリーの人ぐっじょぶ!
アルビオン行きでまともに旅をしている描写って始めてじゃなかろうか

147 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/19(水) 20:25:13 ID:RtwgIQAi
GJです。
まさに危険なファンタジー世界の旅ですね。
ハルケギニアの人達も気の毒にw
いきなり世界の色が変わりましたから、大変でしょう。

148 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/19(水) 20:25:34 ID:XX+Wvazr
ワルドが居るとかっ飛ばすワルドに追い縋るため必然的に原作同様に
ワルドが居ないとそれ以上の速度で飛ばすから原作以上に早くつくからなぁ

149 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/19(水) 20:26:17 ID:CxBjWP77
GJ!相変わらず引きが上手い

150 :ゼロのイチコ:2007/09/19(水) 20:31:34 ID:cdVGhTd8
ソーサリーゼロの人乙です

そして、ごきげんようお姉さま
進路は空いていますか?

151 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/19(水) 20:32:22 ID:0QXy60s9
>>19
亀だがこの歌歌ってる人ってアセルスの声優なん?
てかアセルスに声優なんてついてたっけ?

152 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/19(水) 20:32:24 ID:1Cief37P
開いていてよ。

153 :ゼロのイチコ:2007/09/19(水) 20:33:56 ID:cdVGhTd8
右へ左へと曲がりくねってる森を潜り抜けると聞いたとおりのきこり小屋が見つかった。
外から見るに普通のきこり小屋だ。一体何があって教師たちはあんな怪我を負っただろう。
「イチコ、様子を見てきてくれる?」
「はい、頑張ります」
気合を入れ、地面を潜りゆっくりと小屋へと近づいていく。
顔を半分だけ出して動くその姿はちょっと不気味だった。
しかし、幽霊であると言うのはこういうところで便利だった。
絶対死なない、というより既に死んでるから、入ったとたんに罠が発動しても何も問題は無い。
あの宝物庫の魔法すらすり抜けたのだから、よほどの事がなければ大丈夫だろう。
小屋の下へと潜ると、そのままスルスルと地下から小屋の中へと侵入していく。
そうして一分もしない内に今度は扉から抜け出てきた。
「ご主人様、誰も居ませんよ〜!」
隠れていた草むらから顔を出す。近くにロングビルが居るかもしれないんだから叫ばないで欲しい。

小屋の中はこざっぱりした物で、机と木材が少々、あとは斧などの道具があるだけだった。
暖炉が無いところを見ると冬には誰も来なくなるのかもしれない。
机の上には大きな筒状のモノが置いてあった。
筒の端に突起物が付いている。作りも細かいのだけれどそれがどんな意味を持つかは分からない。
なんだろう、これは。杖なんだろうか?
剣でも鎧でも装飾品にも見えなかった。
確かあの宝物庫に保管されているものは魔法に関するものばかり。しかし目の前の物体はそのどれにも当てはまらなかった。
「う、重いわね」
持ってみると相当の重量があった。
どうやら全て鉄で出来ているようだ。
しかしロングビルは見当たらない。これが宝なのだろうか?
それにしては無用心すぎる。しかしこれ以外でソレらしいものは小屋の中には無かった。
「これ、ロケットランチャーみたいですね?」
とイチコが筒を見て言う。
「イチコ、これが何か分かるの?」
「ぇえっと……いえ。やっぱり勘違いだと思いま――」
その時、轟音と共に床が揺れた。窓から見える空には一斉に鳥たちが羽ばたいて行く。
その空を覆い隠すように巨大な岩が現れる。窓から太陽が見えなくなり、小屋の中は薄暗くなった。
そこで自分たちが危ない状況に置かれてる事に気がつき小屋の外へと飛び出た。

外には塔と見間違えるほど巨大なゴーレムが歩いていた。
まるで子供がそこら中の岩や泥を固めて作った人形のようだ。しかしその大きさはゴーレムとしては最大級だと言える。
歩くごとに地面が揺れ、木がザワザワと音を立てる。
それを見て、思った。私は今日死ぬかもしれないと。
大貴族の娘として生まれ、魔法は使えないまでも誇りだけは失わないようにと生きてきたけれど。
まさか、こんな名誉も何も無いところで死に直面するとは考えていなかった。
それほど予想外だった、これほどのゴーレムを操れる術者が盗賊なんてしてるわけが無い。そんな思い込みもあったかもしれない。
「ご、ごごご主人様?! に、逃げないと!」
とイチコの声で我に返る。そうだ、戦わないと。

154 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/19(水) 20:34:59 ID:lkr/xlMT
支援

155 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/19(水) 20:35:26 ID:1Cief37P
しぇん

156 :ゼロのイチコ:2007/09/19(水) 20:35:32 ID:cdVGhTd8

宝物をその場に置くと、杖を取り出し呪文を唱える。
炎を打ち出したつもりだったが、いつもどおり失敗。ゴーレムの肌に小さな穴を空けただけだ。
しかも、その穴はすぐに塞がってしまう。
二、三度呪文をぶつけるが結果は同じ。私の呪文では歯が立たない。
「こんなの無理ですよ! 逃げないと」
イチコが必死に叫ぶ。
そうだ、宝は取り戻したのだから逃げると言う手もある。
だけど盗賊相手に、背を向けて逃げるのか?
「逃げない!」
杖を振り、足を狙う。だけどバランスを崩すことすら出来ない。
ゴーレムはゆっくりと、まるで嘲るようにゆっくりと歩いてくる。
「ぇえ?! でも逃げないと、潰されちゃいますよ? あんな大きな足に踏まれたら車道で車に引かれたカエルさんみたいになっちゃいますよ?!」
また意味が分からない事を言っている。
でも、私は貴族。
「たかが盗賊に背は向けられないわ。イチコ、あんたは逃げなさい」
足に攻撃を集中させる。でも呪文が当たり、次の呪文の詠唱が終わる頃には穴が完全に塞がっている。
これでは埒があかない。
「ダメです、ご主人様が死んじゃいます」
「死なないわよ、あのゴレームに勝つつもりなんだから!」
コモンマジックに切り替える。
もう、このさい失敗を気にしててもしょうがない。どうせ失敗するなら詠唱が短い魔法を連発する。
だが、失敗魔法も込めた魔力に比例していたのか。威力が落ちるため一撃が弱くなる。結果、ゴーレムの表面が焦げるだけだ
失敗魔法の考察なんてした事が無かった。少しだけ後悔する。
そうしている間にもゴーレムとの距離は縮まり。
もう、手を伸ばさば掴まれる距離まで来ていた。
「ご主人さま!」
ゴーレムの手が振り上げられる。
あぁ、これは潰される。そんな考えが頭をよぎった。
その時横から勢いよく飛んできたイチコに突き飛ばされた。
いきなりの事で受身がとれず、地面を派手に転がった。
つづいて轟音が鳴り響き、破壊された小屋の木片が飛んでくる。
あわてて手で顔を庇うが飛んできた木片が右手にあたった。
激痛が走る、やばい、骨が折れたかもしれない。

右手も気になるが、左手はまだ無事。のんびり横になってて良い状況じゃない。
左手で体を支えて起き上がる。右手から走る激痛を噛み殺す。体からじっとりと汗が出た。
「イチコ、無事?!」
ギーシュのゴーレムもすり抜けたのだから大丈夫だとは思うのだけど。
改めてあたりを見渡すと当然のようにゴーレムは健在。ゴーレムが歩いた森の木はなぎ倒され、小屋はコナゴナになっていた。宝は……よかった、無事だ。
イチコは広場の中央に体半分埋まって居た。キョロキョロと辺りを見回してこちらの存在に気づく。
「ご主人さま〜、無事ですか〜?」
「無事よ……あんたは?」
痛みを殺してなんでも無い様に振舞った。イチコに知れると余計に混乱をきたすことは目に見えている。
「私は幽霊ですから大丈夫です。それよりご主人さま。やっぱり逃げましょうよ」
「しつこいわね、逃げるわけにはいかないのよ」
「どうしてですか、死んだらどうにもならないんですよ?!」
「死んでも名誉は守れるわ!」
と言ったら、イチコの表情が張り付いたように動かなくなった。
なんでいまさら驚くのよ。
アンタは貴族じゃなかったの?

157 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/19(水) 20:36:18 ID:lkr/xlMT
支援

158 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/19(水) 20:36:26 ID:dmrsXmh/
瑞穂お姉さまは俺の嫁支援

159 :ゼロのイチコ:2007/09/19(水) 20:37:21 ID:cdVGhTd8

ゴーレムがゆっくりとこちらへ向きなおす。
どうにも動きが鈍い。あれだけの大きさを動かせるほど術者が練達してないせいだろうか?
その時、ゴーレムの足元にある宝に目がいく。さきほど見つけた鉄製の宝物である。
あの宝は学院の宝物庫にあった品。だとするならば何らかの魔法道具である可能性は高い。
上手くアレを拾って使えば、まだなんとかなるかもしれない。
そう考えると、まずは身を軽くするために背中に背負っていたインテリジェンスソードをその場に置いた。
「おいおい、お嬢ちゃん何するんだ? 右腕骨折してるのにまだやろうってか?」
このお喋り剣、また余計な事を言う。
「ぇえ? 骨折してるんですか?」
「いいから、アンタは下がってなさい!」
また口論になりそうだったので、右腕を庇いながらも走り出す。
ゴーレムは相変わらずゆったりと動く、あれなら避けれないことも無い。
再びゴーレムの拳が振り下ろされる。
だがその拳は見当違いの場所へと落とされた。やはり、術者、ミス・ロングビルはこのゴーレムを完全に操りきっては居ないようである。
揺れた地面にバランスを崩されながらも私は宝の元へと走る。

宝は相当の重量があり、左腕だけで持ち上げるのは難しかったがなんとかなった。
「お願い!」
念を込めてそれを振る。
なんでも良い、なにかこの事態を好転させる結果が出てくれれば。
もうゴーレムはいつでも私を踏みつぶせる位置にいる。これで何も起こらなければ本当にチェックメイトだ。
だけど、無常にも何も起こらない。いつもの失敗魔法のように爆発すらしない。
「なんでよ?!」
杖じゃなかった? いや、何らかの魔法アイテムだとしても魔力を通せば何らかの反応はあるはず。
だったら、何故?
私がゼロだから?

何度振っても何も起こらない。ふと上を見上げるとゴーレムがじっとこちらを見ていた。まるで何かを待っているように。
それに違和感を覚えて私は手を止める。
それが合図だったとばかりにゴーレムは再び動きはじめた。
すぐさま潰されると思ったが、ゴーレムの手に掴み取られる。
「ああっ!!」
右腕が圧迫されて痛みが走った。
痛みで思考が一瞬中断されたが、すぐに元に戻る。ゴーレムはこのまま私を潰す気は無いようだ。
考えてみれば、私はまだ宝を抱えている。宝ごと握りつぶすわけにもいかないのだろう。
それでも、私の命がもうほとんど残ってないことは分かった。
こうなってしまえばロングビルが直接手を下すのもいいし、片手で私の頭を潰してもいい。
ともかく、私は死んだ。

これで良かったのだろうか?
良かったかどうかと言えば全然良くない。
魔法をちゃんと使えるようになりたかったし。
女王陛下のお役に立ちたかった。
家族にももう一度会いたかった。
キュルケをまだぎゃふんと言わせてない。
編み物ももうちょっと上手くなりたかった。

それでも、私は最良の選択はしたと思う。
そうするしか無かった。ここで背を向けて逃げる選択をしたら私は私でなくなってしまう。
使い魔の責任を取らなければ、私は一生魔法使いとしてダメになってしまっていると思う。
だから、ベストじゃないけど一番ベターな道だったと思う。

そう言えば、イチコには悪いことをした。
呼び出してまだ間もないのに、死ぬなんて無責任よね……


160 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/19(水) 20:38:08 ID:lkr/xlMT
支援

161 :ゼロのイチコ:2007/09/19(水) 20:38:45 ID:cdVGhTd8


「ご主人様!」
声がしたほうを見る。
イチコが剣を引きずって走ってきているのが見えた。
まだ居たんだ。
あんなに逃げたいと言っていたのに、なんで向かってきてるのよ。
誰よりも争いごとが嫌いで、すぐ泣く癖に。
私よりも力が無くて、剣を持ち上げるのも一苦労のはずなのに。
下がってろって言ったのに。
なんで、そう泣きそうな顔で走ってるのよ。
痛みで頭が朦朧として、「逃げろ」と言う事もできない自分が腹立たしい。

「ご主人さまぁ!!」
剣が地面に引っかかるたびによろけ、顔は涙で前が見えてるか怪しかった。
「そうだ、相棒。それで良い!」
それでも両手で剣を握って離さない。
「『使い手』の力は心だ。もっと心を奮わせろ!」
左手のルーンが白く輝きはじめる。
剣先が浮き上がる。
ゴーレムはそれを見て私を掴んでいない方の手を振り上げた。
イチコには通じなくても、インテリジェンスソードは破壊可能だ。
ゴーレムは先ほどとは段違いのスピードで拳を振り下ろした。
イチコの体が浮き上がる、剣と共に。

魔法使いでも無い、剣士が空を飛んでいる。
剣を振り上げ、細身の少女が空を翔る。
地上からはるか高い、ゴーレムよりも頭上まで舞い上がった。
それはまるで、他愛も無い子供の頃に読んだ絵本の一幕のように感じられた。
「ご主人様を、離して下さい!」
振り下ろした剣は分厚い岩を切断し、私を握っていたゴーレムの腕を切り落とした。
握られていた力が緩められたことと、落下の浮遊感で

私は――意識を手放した。



162 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/19(水) 20:39:53 ID:lkr/xlMT
支援

163 :ゼロのイチコ:2007/09/19(水) 20:40:02 ID:cdVGhTd8



目を覚ますと、そこは自室だった。
右手は包帯でぐるぐるに巻かれている。
一瞬何が起こったか分からず、ぼーっとベットの天蓋を見上げていた。
「……あれ?」
どうして、こんなところに。
生きてる?
起き上がると腕の痛みが走った。驚いて一瞬目をつぶる。だけどそのおかげで完全に目が覚めた。
そう言えばイチコは?
部屋を見回すとすぐに見つかった。相変わらず部屋の中央で浮いていたからである。
すぅすぅ、と小さな寝息を立てて眠っている。
窓の外を見ると綺麗な満月が空に上がっていた。
「ぉう、嬢ちゃん。起きたか」
部屋の壁にインテリジェンスソードが立てかけられていた。
「私、どうなったの?」
「とりあえず、全員無事だ。宝も取り返せた」
「そう……ロングビルは?」
「相棒が倒した。いまごろは王宮の地価牢だろうよ」
イチコが?
そう言われて思い出す。イチコがゴーレムの腕を一刀両断したことを。
「あれって、アナタの仕業?」
「どの仕業か大体予想がつくが、オレは剣だぜ。ただの道具だ」
つまり、正真正銘あれはイチコの力だったというのだろうか。
「一体、あの後何があったの? それになんでいきなりイチコが強く……」
と聞こうとしたのだけれど、再び睡魔が襲ってきた。
すごく、眠い。
「ま、それに関しては明日教えてやる。とりあえず今日は寝とけ」
「何よ、えらっそうね……」
そう言いながらベッドに横になった。

164 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/19(水) 20:41:23 ID:lkr/xlMT
支援

165 :ゼロのイチコ:2007/09/19(水) 20:41:56 ID:cdVGhTd8
投下終了です
シリアスになるとイチコがイチコっぽくなくなるような・・・・

166 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/19(水) 20:42:39 ID:lkr/xlMT
おっつ!

167 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/19(水) 20:54:13 ID:CxBjWP77
>>165
乙です!原作やったことないが、ガチで殴り合いとかする雰囲気なさそうだしね

168 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/19(水) 20:54:41 ID:RMRwJ2ZU
乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙
 
一秒間に10回乙です。
このフーケさんはいつも以上に容赦ないけど、なぜか動きが悪い…?

169 :異世界BASARA:2007/09/19(水) 20:56:10 ID:SP+Hi5O0
乙!イチコちゃんは本当にイイ幽霊。
自分も投下していいかな?

170 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/19(水) 20:58:04 ID:/MbZD4ue
>>169
ざっつおーるらーい!

171 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/19(水) 21:01:05 ID:/4cEC0oM
盗んだ軍馬で支援

172 :異世界BASARA 1/3:2007/09/19(水) 21:02:42 ID:SP+Hi5O0
投下いたす!!


幸村が戦っているのに、ルイズはただ見ているなんて出来なかった。
呪文を唱え終わり、幸村に加勢するべく杖を振るったのだ。
しかし、ファイヤーボールを唱えたものの出たのは火の玉ではなくいつもの失敗魔法。
塔の壁近くでいつものような爆発が起こったのだった。


「ぐあああぁぁぁぁ〜!!!」
…しかも幸村を巻き込んで…


「ユ、ユキムラ…大丈夫!?」
黒焦げになって落ちてきた幸村にルイズは心配そうに言う。
ゴーレムの肩からそれを見ていた女は鼻で笑った。
「はっ、あれのどこがファイヤーボールなんだい?やっぱり何も出来ないメイ…」
そこまで話していた女は、塔から何か崩れるような音がして振り向く。
驚いた事に、ゴーレムでも壊せなかった壁にひびが入っているではないか。
(ゴーレムでも破壊出来なかった壁を?あの小娘が?)

「…まぁいい、好都合じゃないか!」
女は好機と、ゴーレムに命令を出して壁を殴らせた。
すると、強力な魔法がかかっていた筈の壁は遂に音を立てて破壊されてしまった。


その音は反対の品評会会場まで聞こえてきた。
「何じゃ今の音は?」
オスマンが言うと、続いてまた大きな震動が伝わってくる。

「……?」キュイィィー?
揺れで皆が狼狽する中、忠勝は「起動形態」となって空高く飛び上がった。
上空へ上がると、塔から立ち昇る煙と壁を破壊して逃げようとしている岩の怪物が目に入った。
「…!?…」ギュピーン!!
その怪物を敵と判断した忠勝は目を赤く光らせるとその怪物に向かって行く。

173 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/19(水) 21:03:36 ID:lkr/xlMT
支援いたす!!

174 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/19(水) 21:06:12 ID:KqAc1PGc
忠勝相手だと30メイルゴーレムでも太刀打ち出来なくね?支援

175 :異世界BASARA 2/3:2007/09/19(水) 21:09:42 ID:SP+Hi5O0
起動音に相手も気づいたのか、地面に手を伸ばして何かを掴むと、それを明後日の方向へ投げ飛ばした。
ルイズだ。怪物はルイズを空高く投げ飛ばしたのだ。
あの高さから落ちれば、フライの使えない彼女は地面に激突して死んでしまう。

「……!!!」ガゴン!!ブオォォー!!
忠勝は方向を変え、悲鳴をあげながら落ちるルイズをキャッチした。
もう少しで地上に激突する所であった。
ルイズを地上に降ろすと忠勝はもう一度加速装置を起動させ、逃げた怪物を追う為に飛翔する。

茫然としていたルイズだったが幸村の事を思い出し、急いで駆け寄る。
意識を取り戻したのか、槍を支えに何とか立ち上がろうとしていた。

「ユキムラ…さ、さっきのは私が悪かったわ。そ、その…立てる?」
「ルイズ殿か…なんのこれしき、お館様の拳に比べればどうということ…」


ピシリッ!!
「なっ!?!?」


心配させまいと立ち上がった幸村だったが、支えにしていた槍の1本に亀裂が入ったのを見て血相を変えた。
さらに、そんな彼に追い討ちをかけるかのように亀裂が広がり、遂には刃がボロボロと崩れてしまった。

「うおおおぉぉ!?せせせせ拙者の槍が!朱羅があぁー!!」
「わわ私のせいじゃないわよ!!」

176 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/19(水) 21:12:33 ID:1kMqs6rW
幸村哀れw支援

177 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/19(水) 21:14:23 ID:Ifw1Dcyv
これは一刀一槍フラグか?!支援

178 :異世界BASARA 3/3:2007/09/19(水) 21:14:33 ID:SP+Hi5O0
この日の騒ぎが完全に収まったのは夕方だった。
ゴーレムを追っていた忠勝の報告は以下のようなものである。


「森林に逃げた岩の物の怪に追いつきそうだったが、
自分の目の前で崩れて土くれになってしまった。
また、操っていた者の姿を見つける事は出来ず。」   〜翻訳:タバサ〜


そして、破壊された宝物庫の壁にはこのような張り紙があった

「“破壊の杖”と“禁断の聖書”、確かに頂きました
                  〜土くれのフーケ〜」


これで終了にございまする。
次はデルフが活躍出来るだろうか…

179 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/19(水) 21:15:36 ID:hzvmOk0h
グッジョ
徳川の科学力は化け物か!

180 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/19(水) 21:18:50 ID:UV0oDbuV
GJですよ、と
禁断……禁断って、♪ザb(検閲

181 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/19(水) 21:18:52 ID:VOXhHCDc
破壊の聖書ってザビーのあれか?

182 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/19(水) 21:18:59 ID:1kMqs6rW
投下乙にございます
禁断の聖書…アイテム?まさかザビー教の!?

183 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/19(水) 21:21:05 ID:jUgS1ZOy
ザ(ryの大筒に聖書か?

184 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/19(水) 21:21:14 ID:0hiYVEg+
「今度ばかりはあの半オーガも一巻の終わりかしら?」
「し、知らないわよ!あ、あんな奴ケチョンケチョンされちゃえばいいんだわ!!」
大勢のギャラリーに混じって学院裏手の丘の上でちょっと心配そうな表情を浮かべるキュルケと自分でも理解不能な感情の揺れに
イラついているルイズ
彼らの視線の先ではルイズの使い魔ドズル・ザビが完全武装の兵士の一団と対峙している
ことの起こりはある貴族の子弟が平民の
メイドに全年齢板では記述できない行為を強要しようとしたところで通りがかったドズルに殴り飛ばされたことだった
見かけによらずリベラルな思考の持ち主(というよりそもそもドズルにはスペースノイドとアースノイド、ザビ派とダイクン派
というように他人をレッテル分けするという発想が無い)のうえ士官学校の校長の経験もあるドズルにしてみれば青少年の健全な
人格形成の為の愛の鞭なのだが“貴族にあらずば人にあらず”という歪んだ選民思想に凝り固まった一部貴族の子弟にしてみれば
到底許容できることではない
だが学院の生徒がたとえ徒党を組んでドズルに挑んだとしても勝ち目は無いのもまた事実
主役補正によって範馬勇次郎並みの
肉体強度を持つドズルはルイズの“爆発”を含む学院の生徒の攻撃魔法程度ではせいぜい服がボロボロになったり鼻血を出したりする
程度で実質的なダメージは皆無なのだ
そこでその貴族の子弟は父親の領地からメイジと傭兵からなる私兵部隊を呼び寄せた
本来こうしたトラブルに対処すべきオールド・オスマンはミス・ロングヴィルにセクハラしているところをドズルに見つかり
「教職員の手本となるべき学院長が己が職権を濫用して婦女子に猥褻な行為を働くとは何事かっ!」
と手加減抜きの“修正”を喰らい昏睡状態が続いている
「フンッ!己の非を認めようとせず意に沿わぬ者は力でねじ伏せる、こちらの世界の貴族とやらも連邦のクズ共と大差無いな」
ならば拳で語るのみと天に向かって拳を突き上げるドズル
左手に刻まれたルーンが輝く
ドズルの頭上に現れた巨大な光のゲートを潜りゆっくりと姿を現したのは宇宙(あま)駆ける鋼鉄の巨人
ドーム型の頭から突き出した一本角
暗緑色の装甲の随所に施された重厚かつ華麗な装飾
右手に携えた特大のヒートホーク
あらゆる武器を呼び出す“神の兵器庫”ガンダールヴ
伝説の使い魔の呼びかけに応じ今
時空を越えてドズル専用ザクがハルケギニアの大地に立つ

今宵はこれまでにしとうございます

185 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/19(水) 21:23:26 ID:lkr/xlMT
無茶やw

186 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/19(水) 21:24:07 ID:JV/1qBpa
>時空を越えてドズル専用ザクがハルケギニアの大地に立つ
工工エェ(´Д`)ェエ工工.

187 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/19(水) 21:24:52 ID:LIgx8F+4
某ゲームの攻略本で「恐ろしい」と形容されたあの機体かw

188 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/19(水) 21:25:29 ID:mA5bphLx
うわあああああ?!
ロボ物最大の問題点、兵站問題をガンダールヴのルビを当てる字を変えることで対応しちまいやがったっっっwWw
なんという無茶な……だがワロタ

189 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/19(水) 21:27:20 ID:EjAnUheb
召喚系ならロボもいけるw
7万VSビグザムとかになるのか?

190 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/19(水) 21:27:58 ID:JV/1qBpa
>>189
ソロモン召喚だろwww

191 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/19(水) 21:28:42 ID:PuPYfOV3
>>190
ばっか、コロニー落としだよ!

192 :子守唄:2007/09/19(水) 21:33:17 ID:tx76H15Q
ドズル専用ザクとな!? あの煌びやかな装飾をされた、ドズルの外見に似合わぬザクが、ハルケギニアに!
ある意味すごくハルケギニアの世界に似合うMSかもw

それと自分も投下よろしいか?

193 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/19(水) 21:33:40 ID:o7TJDCl6
>192
どうぞ!

194 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/19(水) 21:34:10 ID:51XKe343
こういう小ネタはパワーバランス多少崩れても面白いなw

195 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/19(水) 21:34:26 ID:rn4OuGqL
支援する

196 :白き使い魔への子守唄 1/9:2007/09/19(水) 21:35:53 ID:tx76H15Q
夢。
黒い、夢を、見る。
深く、暗い、すべてを呑み込む、闇夜のような――。

   第3話 決闘

白。
「起きたか。おはよう、ルイズ」
ぼやける視界の中で、白いものが自分の顔を覗き込んでいる。
「ん……何?」
「着替えの用意はすませてある。早く顔を洗って目を覚ましてこい」
パチ、パチと、まばたきをしてようやくそれが仮面だと気づく。
ああ、そうか、自分の使い魔という事になっている平民だ。
ルイズは無言でのっそりとベッドから降りると、洗顔に向かいながら、
先ほどまで見ていた夢を思い出そうとした。
夢の中で誰かが自分を見つめていたような気がするけれど、誰だろう。
「……ま、誰でもいっか。所詮、夢だしね」

一日経って生徒達は治癒の魔法を受け回復したが、
傷の深いシュヴルーズはまだベッドから起きられないらしく、
コルベールが代理で土系統の授業を受け持った。
先日は授業が中断したため解らなかったが、黒板に書かれる文字を見て、
やはり自分の知らない文字を使っていると解った。
貴族と平民に分かれているこの国の識字率がどの程度かは解らないが、
自分は文字を読み書きできるはずで、
その文字は今授業で使われているものとはまったく違うものだった。
(そういえば使い魔になった動物が、人語を話せる事があるとか、
 一昨日の夜ルイズが説明していたな……まさか私もその類いか?)
仮説をひとつ立てたものの、確認する手立ては無い。

昼休みになって時間ができると、食堂へと向かう廊下で、
仮面の男はルイズに言語について質問をしてみた。
すると仮面の男は自分でも知らぬうちにハルケギニアの言語を口にしているらしい。
ちなみにこの時点で彼はようやくこの世界の名称がハルケギニアだと知った。
「記憶喪失って、そういう一般常識まで忘れちゃうものなの?」
「いや……どうなのだろうな。もしかしたら元から知らないだけなのかもしれない。
 そういった人間がいてもおかしくない地域に心当たりはないか?」
「ん……東方のロバ・アル・カリイエとかなら……」
「東方……」
東、という地域に対し彼は自然と自分がそこに住んでいたように思えた。

197 :白き使い魔への子守唄 2/9:2007/09/19(水) 21:37:06 ID:tx76H15Q
「東方……ロバ・アル・カリイエ。東、う〜ん……東洋? トゥス……山形県?」
「何訳解んない事言ってんのよ」
「いや、ハルケギニアの風習に疎い私は、
 もしかしたら東方の人間なのかもしれぬと思ってな」
「言われてみれば、服装とか見た事ないし……。でも、記憶が無いんじゃね。
 できるだけ早く思い出して欲しいわ。東方の文化とか興味あるし、それに、
 何であんたが突然現れて、あいつの代わりにルーンが刻まれてるのかとか気になるもの」
「あいつ……? それは召喚のゲートから出てきた、自分ではない何者かの事か?」
「そうよ。すっごく大きくって、力強くて、恰好よかったんだから!」
とはいっても、黒い霧で隠れてどんな姿をしていたかなんて全然解んなかったけれども。
「へえ、初耳」
廊下を歩いていると突然背後から声をかけられた。
驚いて振り向くと、そこには胸を張って豊かな双丘を誇示する美女の姿があった。
「きゅ、キュルケ……」
「ハァイ、ルイズ。黒い霧の中にそんな大きな使い魔がいただなんて知らなかったわ」
明らかに信じてませんというキュルケの口調に、ルイズは唇を噛んだ。
あの巨躯の使い魔を見た人間は自分一人しかおらず、
そしてこの仮面の平民を見た人間は自分含めあの場にいた全員だ。
これではどう反論しても、見苦しい虚勢にしか聞こえないだろう。
何も言い返せないでいるルイズを見て笑いを浮かべたキュルケは、矛先を仮面の男に変えた。
「ねえねえ、あなたって身長を伸ばしたり縮めたりできるの?」
「そんな事をできる人間など自分は知らない」
「じゃあルイズが下手な嘘を言っているだけなのね。
 まったく、召喚したのが平民だからって、そんな嘘をつかなくてもいいのに」
「いや……実際に契約した現場を見た人間はいないのだから、嘘とは言い切れんだろう」
「あら? あなた、その大きな誰かさんを見たとでもいうの?」
見せつけるように胸元を強調しながら話しかけてくるため、
仮面の男はうろたえてつい視線を向けたりそらしたりして、気づいた。
「いや……自分も見ていない」
キュルケのスカートとブーツが構成する絶対領域の太もも。
そのやや下、ブーツの内側に隠れるようにして巻いてある包帯。
先日の爆発は規模が大きかったため、怪我をしているしていないに関わらず、
生徒達は一度治療室に運ばれた。そして怪我をしていた生徒はそこで治療を受けた。
とはいえ、いかに魔法といえど、一日ですべての傷を完治させられるほど万能ではない。
(この娘は足を怪我して、まだ傷が癒えぬようだ。
 だがその事について、文句のひとつも言わないとは……。
 それに今の会話も、ルイズを馬鹿にしているというより、からかっているような……)
もしかしたらこのキュルケ、意外と優しい人柄をしているのかもしれない。
そう思うと自然に仮面の男の表情はほころび、足を踏みつけられ、苦痛に歪む。
「あイダッ! る、ルイズさん……?」
引きつった笑みを浮かべながらルイズへ視線を向けると、怒りに顔を赤くした少女が、
瞳をギラつかせて仮面の男を睨みつけていた。

198 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/19(水) 21:37:27 ID:K1ysh3yd
支援

199 :白き使い魔への子守唄 3/9:2007/09/19(水) 21:38:28 ID:tx76H15Q
「ど、こ、を、見ているのよ……あんたは……」
「あら。胸よりこっちの方がお好きかしら?」
仮面の男の視線に気づいたキュルケは、包帯を巻いてない方の足を前に出し、
スカートの端を指先でつまんで、チラリ。
男の本能により、仮面の男の視線は自然とそこへ流れてしまう。
その一瞬を見逃さずルイズは仮面の男の股間を蹴り上げた。
「ぐっ、ぐおぉぉぉ……!!」
「ささあ、最ッ低だわ! あああ、あんた、ご飯、抜き!」
腹の底から怒鳴り声を上げたルイズは、股間を抑えてうずくまる仮面の男に見向きもせず、
食堂に向かって早足に歩いて行ってしまった。
残された仮面の男は助けを求めるようにキュルケを見たが、
彼女はクスクスと笑って「じゃあね」と言い食堂に向かった。
「……自分には、女難の相でも、あるのだ、ろうか」
痛みをこらえながら、切れ切れに言葉をつむぐ仮面の男。
女難という言葉は、なぜか酷く自分に似合う気がして怖かった。

生徒達が豪華な昼食を食べている間、空腹を抱えた仮面の男は食堂の前をうろついていた。
「さて、どうしたものか……」
ルイズに謝罪して何とか食事を分けてもらえないかと思ったが、
一度へそを曲げたルイズが早々に機嫌を治すとも思えない。
しかし、誤解があったとはいえやはり謝るべきだろうと決心した瞬間。
「どうなさいました?」
銀のトレイを持った黒髪のメイドが、後ろから仮面の男に声をかけてきた。
振り向いた仮面の男の顔を見てメイドは驚いたようだが、
すぐに噂で聞いていた『ゼロのルイズが呼び出した平民の使い魔』だと思い当たる。
シエスタと名乗った少女は、仮面の男がお腹を空かせていると解ると、
「こちらにいらしてください」とうながして歩き始めた。

自分は記憶喪失で、この仮面はどういう訳か外れず困っているなど、
仮面の男はシエスタに説明した。
奇異な風貌に理解を示したシエスタは、彼を食堂裏の厨房に案内し、
余り物で作ったシチューを用意してくれた。
女難返上、仮面の男は大喜びでスプーンを握る。
「ありがとう。……うん、うまい」
「お代わりもありますから、ごゆっくり」
シエスタの心遣いに感謝しつつ、仮面の男はシチューの温かさをじっくり味わう。
あまりのおいしさに感動の涙さえ出そうだ。
食べ終わると、シエスタが食器を下げに来た。

200 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/19(水) 21:38:49 ID:LMHxqaQF
宇宙家族でないほうのおとーさん支援。

201 :白き使い魔への子守唄 4/9:2007/09/19(水) 21:40:07 ID:tx76H15Q
「おいしかったよ、ありがとう。久し振りに人間らしい食事ができた。
 普段は硬いパンと野菜の切れ端みたいな物しか食べさせてもらえなくてな」
「そうなんですか? ……よかったらこれからもお腹が空いたら厨房にいらしてください」
「それは……しかし、いいのか?」
困惑気味に訊ねる仮面の男だが、シエスタは微笑みを返した。
「困った時はお互い様ですから」
「お互い様……か。ならば、自分も君に何か恩返しをせねばならないな。
 無償でほどこしを受けるというのも申し訳ない。何か手伝える事はないか?」
「そうですね……それじゃ、デザートを運ぶお手伝いなんてどうですか?」
「それくらいお安い御用だ」
こうして見事に女難から解放された仮面の男だが、今回はむしろ男に注意すべきであった。

「なあギーシュ、お前今誰とつき合ってるんだ?」
「つき合う? 僕にはそのような特定の女性はいない。
 薔薇は多くの人を楽しませるために咲くのだからね」
頭に春が来ている子がいるな、などと思いながら仮面の男はデザート配りを手伝っていた。
仮面の男は、ケーキの乗ったトレイを持っているだけという楽な仕事をしており、
貴族にはシエスタがはさみでケーキを取って貴族の皿に配っていたので、
聞き耳を立てる程度の余裕は十分にあった。
どうやら不特定多数の女性と関係を持っているらしい貴族の少年に対し、
彼はなぜか背筋が寒くなるのを感じた。記憶を失う前、女性絡みで何かあったのだろうか。
と思っていると、ギーシュという少年のポケットからガラスのビンが落ちるのを見た。
床は絨毯が敷かれているため衝撃を吸収し、落ちた音は小さく、
会話を楽しんでいるギーシュには聞こえていないようだった。
「おーい、ポケットからビンが落ちたぞ」
聞こえるようはっきりとした声で言った。だが、ギーシュは反応しない。
妙だな、と思いながらも親切心でもう一度言ってやる。
「薔薇を持っている君だ。ポケットからビンが落ちて、そこに転がっているぞ」
ようやく声に気づいたギーシュは、仮面の男の視線を追ってビンを見つけ、目をそむける。
「これは僕のビンじゃない。君は何を言っているんだね?」
「いや、確かに君のポケットから落ちるのを見たのだが……」
見間違いはしてないと思う。とはいえ、本人が否定しているのだし、どうしたものか。
仮面の男が結論を出すよりも早く、ギーシュの友人がビンを拾い上げる。
「おい、これ、モンモランシーの香水じゃないか? この色は間違いないよ。
 という事は、ギーシュ、君は今モンモランシーとつき合ってるのか!」
「違う。いいかい? 彼女の名誉のために言っておくが……」
ギーシュが言い訳しようとした途端、後ろのテーブルに座っていた少女が立ち上がる。
その少女から発せられる剣呑とした空気を感じ取った仮面の男は、
一瞬にして非常にマズイ事態が起こっていると直感した。
本能が告げている。ああなった女の子は、怖い。逆らってはいけない、と。

202 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/19(水) 21:40:27 ID:K1ysh3yd
シエンスタ

203 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/19(水) 21:41:29 ID:UV0oDbuV
常に大ピンチで娘には弱いジャックバウアー支援

204 :白き使い魔への子守唄 5/9:2007/09/19(水) 21:42:24 ID:tx76H15Q
「ギーシュ様……やはり、ミス・モンモランシーと……」
「け、ケティ違うんだ。彼等が勝手に誤解しているだけで、僕は」
パチン、という甲高い音にギーシュの言葉はさえぎられた。
ケティの平手がギーシュの頬を打ったのだ。
「その香水があなたのポケットから出てきたのが何よりの証拠です! さよなら!」
涙を流しながら、ケティという少女は食堂から飛び出してしまった。
はたかれた頬を撫でながらそれを見送るギーシュ。
だが彼の女難はまだ終わっていなかった。
立ち上がるもう一人の女生徒。縦ロールの髪がエレガントだった。
彼女はワインのビンを持ってギーシュに向かっていき、ギーシュもそれに気づく。
「誤解だモンモランシー! 彼女とはただラ・ロシェールの森へ遠乗りをしただけで――」
モンモランシーと呼ばれた少女は、
持っていたワインのビンをギーシュの頭の上で逆さにするという形で返事をした。
ギーシュの髪と顔がワインでびしょ濡れになると、モンモランシーはようやく口を開く。
「嘘つき!」
開いた口は、その一言ですぐ閉じてしまった。
そしてケティ同様、食堂を後にするモンモランシー。
残されたギーシュは、ハンカチで顔と髪を拭き、誰にともなく大きな声で言う。
「いやあ、参ったね。あのレディ達は薔薇の存在の意味を理解していないようだ!」
まるで我に非は無いといわんばかりの態度。食堂の生徒達は呆れ返った。
妙な事態になってしまったと仮面の男が頭を痛めていると、
なぜかギーシュは仮面の男を睨みつけてきた。
「君の軽率な発言のせいで、二人のレディの名誉が傷ついた。どうしてくれるんだ?」
「……いや……二股かけている方が悪いだろう。
 あの少女達の反応を見るに、一夫多妻制という訳でもないようだしな」
仮面の男の発言に、ギーシュの友人達が賛同する。
その通りギーシュが悪い、二股なんかするからだ、モテない男の悲しみを知れ、などなど。
何とか話題をそらそうとしたギーシュは、仮面の男の素性を思い出して言った。
「そういえば君は、あのゼロのルイズが呼び出した平民だったな。
 そんな奴に貴族の機転を期待するというのは愚かというもの。
 所詮、ゼロの使い魔もゼロという事だ。行きたまえ」
揉め事はこちらとしても望まぬため、これで解放される事に仮面の男は安心したが、
ひとつ、気に障る発言をギーシュがしたため、つい反論してしまう。
「自分を馬鹿にするのは構わない。
 だがルイズまで馬鹿にするような発言は控えてもらいたい。
 努力している人間を笑う権利を持っている者など、いはしないからな」
彼の言葉を聞いて、ギーシュの双眸が細まる。
「……君は貴族に対する礼儀を知らないようだな」
が、所詮ガキのガン飛ばし。恐るるに足らず。
仮面の男は溜め息をついた。

205 :白き使い魔への子守唄 6/9:2007/09/19(水) 21:44:06 ID:tx76H15Q
「何分、記憶喪失の身の上でね。礼儀知らずというなら、その点は詫びよう」
「フンッ、礼儀を知らないなら教えてやろう。丁度いい腹ごなしだ」
威嚇するように手に持っていた薔薇を仮面の男に向けるギーシュ。
後ろでシエスタが強張る気配を感じたが、仮面の男は微塵も動じなかった。
「だから謝っているだろう。自分は揉め事を起こしたくはない」
「臆病風に吹かれるとは、情けない男だ」
「では見逃してくれるのか」
彼が安堵の微笑を浮かべた瞬間、ギーシュが冷たい口調で言う。
「だが断る。ヴェストリ広場に来い、そこで決闘だ!」
「なんでそうなる……」
ガックリと肩を落とす仮面の男とは逆に、他の生徒達は面白そうだと盛り上がった。
「では先に行っている。あまり待たせるなよ」
キザったらしく髪をかき上げたギーシュは、マントをひるがえして食堂を出て行く。
こうなったら行かなきゃまずいだろうなと思うと頭痛を感じる仮面の男。
「やれやれ……。シエスタ、ヴェストリ広場とは……」
「こ、殺されちゃう」
振り返ってみると、シエスタは顔面蒼白になって震えていた。
その瞳に宿っている色は、間違いなく恐怖。
「き、貴族を怒らせたら、私達平民なんて……」

見覚えのある表情だと男は思った。
これは、虐げられるものの瞳。
なぜだろう。今のシエスタを見ていると闘志が湧いてくる。

――恐怖に怯える民を守るため。

自分は、いつか、どこかで、人々にこんな表情をさせないために戦った。

「大丈夫だ、自分は殺されるつもりなどない」
安心させるように仮面の男はシエスタの頭を撫でてやった。
とても自然に頭へと手が伸び、昔、誰かの頭を撫でていた心地よさを思い出す。
しかし彼の手がシエスタの側頭部を撫でた瞬間、彼女の身体がビクンと跳ねる。
「ひっ、ご、ごめんなさい!」
「シエスタ!?」
指先に違和感と思った刹那、シエスタは仮面の男から逃げるように駆け出す。
(何だ……? 今、シエスタの髪を撫でたが……何か妙だった)
ギーシュの事を忘れ、シエスタの奇妙な態度に頭を悩ます彼の背中に、プスリ。
「イッ――!?」
たまらずケーキの乗ったトレイを床に落っことしてしまうが、
後ろから彼を刺した人物は構わず怒鳴りつけてきた。
「ちょっと、何してんのよ! 貴族の決闘なんか受けて!」
フォークを持ったルイズである。

206 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/19(水) 21:46:01 ID:PuPYfOV3
フォーク自重wwwwww

207 :白き使い魔への子守唄 7/9:2007/09/19(水) 21:46:08 ID:tx76H15Q
「イタタ……。ルイズか、自分は決闘を受けるつもりは無い。
 ヴェストリ広場とやらに行って、何とか矛を収めてもらうつもりだ」
「な、ならいいんだけど……」
「心配してくれているのか。ありがとう」
プスリ。
「アーッ!」
「違うわよ! 一応、あんたは私の使い魔って事になってるから、その……」
「いちいちフォークなんか刺すんじゃない! 痛いだろう!」
「何よ! ご主人様に文句があるっていうの!?」
「自分の事を使い魔じゃないなんて言っときながら――」
「それはそれ、これはこれよ! だいたいあんたは――」

こうして二人が言い争っている間、ギーシュは放置プレイを受けて怒りを燃やしていた。
ヴェストリ広場に来て誠心誠意謝罪をしたら許してやろうと思ってたというのに、
貴族であり薔薇である自分を待たせるなど言語道断。
和平の道は断たれた。
そうとは知らずにようやくやって来た仮面の男が頭を下げて謝っても当然無駄な訳で。

「だから、待たせてしまった事も含めすまなかったと謝っているだろう」
「いいや、許さない。頭を上げろ平民、決闘だ。徹底的に痛めつけてやる」
ギーシュの発言に、決闘騒動を聞きつけて集まった野次馬達が歓声を上げる。
その中にはキュルケと、彼女に無理矢理連れてこられたタバサの姿もあった。
歓声を上げていないのはその二人とルイズくらいのものである。
「では始めるか」
そう宣言したギーシュは薔薇を振るい、花びらが一枚地面に落ちる。
すると地面が輝いて、植物のように甲冑の騎士が生えてきた。
「……これは……!?」
「僕はメイジだ。だから魔法で戦う。よもや文句はあるまいね?」
「いや、だから自分は決闘に応じるつもりは……」
「僕の二つ名は『青銅』……青銅のギーシュだ。
 この青銅のゴーレム『ワルキューレ』が君の相手をしよう」
「話を聞いてくれ」
「行け! ワルキューレ!」
仮面の男の言葉をすべて無視して、ギーシュはワルキューレを突進させた。
その途端、仮面の男の空気が張り詰める。
(青銅か……。あれを素手で壊すのは無理だな。せめて武器があれば)
チラリ、とルイズを見る。
まだフォークを持っていた。
さすがにあんな物を武器にしても役に立たないだろう。
ヴェストリ広場には棒切れ一本落ちておらず、武器になりそうな物は皆無。
素手でやるしかないようだ。

208 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/19(水) 21:47:28 ID:RtwgIQAi
支援

209 :白き使い魔への子守唄 8/9:2007/09/19(水) 21:47:33 ID:tx76H15Q
(直線的な動き……これなら!)
肉薄するワルキューレが右拳を繰り出した瞬間、仮面の男は後ろに跳んで逃げた。
(この拳、青銅の硬さを考えると、まともに食らえば骨が折れかねん)
続いて放たれた左拳を、彼は左へ一歩分移動して避ける。
(攻撃も単調、ならば次は)
勝機を見出した彼は、次の攻撃を待った。
ワルキューレは右拳を再び真っ直ぐに突き出してくる。
(今だ!)
さらに左へと足をさばいて拳を回避すると同時に、
腕が伸び切った瞬間を狙って右手でワルキューレの右手首を掴んで引っ張る。
続いて左手でワルキューレの右肩を掴んで押し込んだ。
右腕を前から引っ張られ、後ろから押されたワルキューレはバランスを崩し、
顔面から地面に突っ伏した。
その横を仮面の男は振り向きもせず駆け抜け、ギーシュに迫る。
メイジは魔法を使うのに杖が必要なはず。
ギーシュは杖を持っていないように見えたが、
薔薇の花びらがゴーレムに変わった事から、あの薔薇がギーシュの杖だと推理する。
(もらった!)
左手を伸ばして薔薇の杖を奪おうとするが、
ワルキューレを倒されたギーシュは慌てて後ずさりながら薔薇を振るい、
新たなゴーレムを次々に出現させる。
「何ッ!?」
一度に何体もゴーレムを作れるというのは予想外だった。
新たに現れたワルキューレは六体。最初のを含めて七体だ。
しかしこの六体は、最初の一体よりうんと強力である。
なぜなら六体のワルキューレは全部、手に短槍を握っていたのだから。
「くっ……」
これでは多勢に無勢、勝てる訳がない。メイジの力がこれほどとは。
後ずさりをする仮面の男の背後で、最初に倒した一体までもが起き上がる。
ギーシュも含めれば一対八という絶望的な戦いだ。
(どうする……どうすればいい……?)

数で負ける戦い。
自分は、こんな戦いを以前にも経験している。
シケリ……思い出せない。思い出せないが、経験していると直感する。
その時、自分はどう戦った? どうやって勝利した?

210 :白き使い魔への子守唄 9/9:2007/09/19(水) 21:49:18 ID:tx76H15Q
所変わって学院長室。
そこでは学院長オールド・オスマンに相談をしに来たコルベールの姿があった。
「ミス・ヴァリエールが召喚した際に生じた黒い霧。
 そしてあの平民の使い魔の見慣れぬ服装と仮面。
 私には、彼がただの平民とは思えないのですが……」
「ふむ、しかしメイジではないのじゃろう?」
「そうですが……」
「……いや、待てよ。仮面と言ったな。いったいどのような仮面なのだね?」
「ええとですね」
そこで会話をさえぎるように学院長室の戸がノックされた。
入ってくるよう指示すると、秘書のミス・ロングビルが入室し、決闘騒動を伝えた。
片方がギーシュ・ド・グラモンだと知ってオスマンは呆れ返ったが、
もう片方が仮面の男だと聞いて眉根を寄せた。
「むうう……仮面を着けた男か。ちょっと様子を見てみようかの」
オスマンが杖を振ると壁にかかった大きな鏡に、ヴェストリ広場の光景が映し出された。
そしてオスマンは平民の着ている服を見て目を細め、続いて白い仮面を見た。
「異境の服装……いや、しかし……歳は二十から三十の間ほどにしか見えぬが……」
「あの男が何か?」
ロングビルがいぶかしげに訊ねると、オスマンは笑顔で首を振った。
「いや、何でもない。それはそれとして、ミス・ロングビル」
「はい」
「今日は白じゃな? じゃがミス・ロングビルにはやはり黒が似合うと思うのう」
ロングビルは自分の足元、スカートを除ける位置にオスマンの使い魔が、
ネズミのモートソグニルがいた。
そしてオスマンはほっぺたを赤く腫らしながら、仮面の男の決闘を観戦する事になる。

211 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/19(水) 21:49:59 ID:ELT2HVqD
支援

212 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/19(水) 21:51:32 ID:3FOyBk2R
いいところでおわたorz


213 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/19(水) 21:53:18 ID:ihq3mbSZ
もしかしてこの話のシエスタって獣耳を隠してるのかね

214 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/19(水) 21:54:18 ID:Lqj/wYKP
ハルヒ関係者って召喚された事ある?

215 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/19(水) 21:54:24 ID:LMHxqaQF
GJ 白王、絶対絶命!? 次回が楽しみです。
原作(うたわれ)ではどーやったか覚えてないや

216 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/19(水) 21:54:29 ID:SnmqusEz
違います。実は頭頂部に肛門があるのです。

217 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/19(水) 21:54:33 ID:RtwgIQAi
投下乙です。

しかしストレス溜まる展開ですね。
ハクオロさんが善人な分、受ける仕打ちが気の毒です。
ルイズの気持ちもわからなくはないのですが。

>>213
自分もそう思いました。

218 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/19(水) 21:56:22 ID:LMHxqaQF
>213

いや、例の輪ッカを継承してるとか?

219 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/19(水) 21:57:13 ID:LIgx8F+4
>>216
なにそのニコチャン大王

220 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/19(水) 21:58:08 ID:ETtzeAPr
ひょっとしてお爺ちゃんではなくお婆ちゃんが向こうの人?シエスタ

221 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/19(水) 21:58:36 ID:ihq3mbSZ
だとするとエルルゥかアルルゥの子孫ってことになるぞ
もしかすると東方がうたわれ世界なのかね

222 :子守唄:2007/09/19(水) 21:58:51 ID:tx76H15Q
実はフォークを出す予定は無かった。
でも前スレの感想を呼んだら出さざるえないと確信した。
シエスタについては黙秘する。

223 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/19(水) 22:07:30 ID:4z1vIG/l
好色皇GJ! 
そして、刺しますよ? 支援

224 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/19(水) 22:10:15 ID:LMHxqaQF
ところで、現在、滑走路はクリアー?
離着陸OK?

225 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/19(水) 22:10:50 ID:lkr/xlMT
>>224
緊急発進GO

226 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/19(水) 22:10:52 ID:qF8602Qv
GJ!なんだが、原作ファンとしては少しイライラするな
展開的に仕方ないが、ハクオロさんの能力が活用できない状況だもんな
学院の財務担当者のアドバイザーにでもならなきゃ光明が見えない

227 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/19(水) 22:13:16 ID:o7TJDCl6
>144
遅レスですがGJです!
自分としてはYAPなんですが、カツラがなぁ…
被ろうとしていたら「ふざけるな!」とばかりにルイズにどつかれそうw

子守唄の人、GJです!
ハクオロ、素手なのはきつそうですね
この事態をのりきるには多少力を開放するしかないかな?
とはいえ記憶喪失である以上、土壇場で無意識にといった感じになりそうですけど
それにしてもルイズ、いきなりフォークで刺すのはどうかと…

228 :『零の断章』1:2007/09/19(水) 22:14:14 ID:LMHxqaQF
では、小ネタです。

『零の断章』

 いまのルイズの気分を例えるなら、失望と落胆を3:7の割合でブレンドし、困惑と言う名のリキュールを一滴加えたカクテル――と言ったところか。
 春の使い魔召喚の儀式。サモンサーヴァントは、コモンマジックとしては比較的難度が高い(もっとも、あくまで”比較的”だ)ほうだが、これを成功させない限り、二年生への進級は認められない。
 いかなる系統の魔法を唱えても、すべて爆発するという稀有な体質を持つ、ヴァリエール家の三女ルイズは、それだけに相応の覚悟と緊張をもってこの儀式に臨んだわけだが……。
 残念ながら、必ずしも意欲と結果が比例するとは限らない。同級生たちがつぎつぎに使い魔を従えていく中、彼女はいまだ対象となる使い魔候補を呼べていなかった。
 ――そう、たった今までは。

 いま、爆煙が晴れたその場所には、何か紙切れのようなものが落ちていた。

 紙の裏には「ハズレ」と人を小馬鹿にしたような文字が記して……あったりはせず、何やら判別し難い文字列がびっしりと書き連ねてある。どうやら、何かの書物からページを何枚か破り取ったもののようだ。

 嗚呼……と思わず芝居じみた嘆声を漏らしてしまうルイズ。
 最初の「神聖で、美しく〜以下略」という意気込みはどこへやら、何度もサモンサーヴァントを失敗しているうちに、「ドラゴンやグリフォンなんて贅沢は言いません。この際、ネズミでもオコジョ妖精でもなんでもいーです」と言う気分にはなっていた。
 しかし、いくら何でも紙切れってのはないだろう。
 百歩譲って、これがまだ、古めかしい魔導書だとか書物の形をしたマジックアイテムだとか言うのならわからないでもない。
 おとぎ話の類いだが、太古の魔法の秘儀を記した本の中には自律した意志が宿るものがあるとも言うし、インテリジェンスソードなどのように、知性を持って喋る本というのも捜せばあるかもしれない。
 使い魔の三大特典―感覚の共有、素材の捜索、主の守護―に関しては、あまり期待できないが、そういう特殊な本なら、十分な知識を蓄えた助言者としての役割は果たせるであろうし、それならかろうじて使い魔としての面目も保てる。

 だが、完全な書物ですらなく、本からページを何枚か破り取っただけのもの、ってのは、どういう嫌がらせだ、と運命の神を呪いたい気分でいっぱいだ。
 それとも何か? ゼロのルイズが持ってるちっぽけな力程度では、完全な一冊の本すら呼ぶことはできないとでも言うのか!?

229 :『零の断章』2:2007/09/19(水) 22:15:23 ID:LMHxqaQF
 いささかやさぐれ気味なルイズだが、読者の皆さんは、彼女が類い稀な資質を持つ存在であることは、よくご存知であろう。はたして、その彼女が、ただの紙切れを召喚したりするものか……。

(大体、これの元の本だって、そんなご大層な書物だったか、わからないし。それが証拠に、この紙切れからは魔力を欠片ほど、も……え!?)

 テンパっていたルイズはその時、初めて気づいた。
 たかだか10ページほどの紙片が、ドットどころかライン、あるいはトライアングルクラスのメイジに匹敵するほどの魔力を放っていることに。

――That is not dead which can eternal lie
 And with strange aeons even death may die――

 ルイズの脳裏で、男とも女とも、あるいは老人とも子供ともつかぬ声が、意味不明な一節を読み上げる

(な、何? どういうこと!?)

「いつつのちからをつかさどるペンダゴン、このものにしゅくふくをあたえわれのはんしんとなせ…………」

 その疑問について冷静に考えるよりも早く、ルイズは何かに操られるように自らが召喚した紙片とコントラクトサーヴァントの口づけを交わしていた。

  *  *  *

230 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/19(水) 22:15:44 ID:lkr/xlMT
支援

231 :『零の断章』3:2007/09/19(水) 22:17:23 ID:LMHxqaQF
 失敗し続けるルイズを痛ましげに(もちろん、おおっぴらな態度には出さないが)見守っていたキュルケは、何十回めかの召喚で、彼女が何か――どう見ても紙切れにしか見えないものを呼び出したの見て、思わず目を逸らした。

 自らのライバルと内心で認めているルイズが、いかに努力家で、今日と言う日をどれだけ期待し、また恐れつつ迎えたのかを、キュルケはよく知っていたからだ。

 しかし、その時、突如爆音と閃光が巻き起こった。
 言うまでもなく、音と光の発生源はルイズだ。彼女が立っていた辺りは、爆発の余波か、もうもうたる煙に覆われている。
もっとも、いつもどおりの失敗なら爆発の中心となったはずの彼女はケロッとした顔で出て来るのだろうが。

 だが、今回の爆発には、これまでとはどこか質の異なる魔力が感じられた。
 キュルケは油断なく煙の中に視線を向ける。見れば、キュルケの傍らで興味薄げに本を読んでいたはずのタバサまで、本を閉じ、杖を手にしていた。
   
 ほどなく、舞い上がった土煙が収まるとともに、中にいる人影が見えて来た。

 (どうやら無事のようね)

 一瞬安堵しかけたキュルケだが、すぐにおかしなことに気がつく。
 あの人影は、ルイズにしては、背が高過ぎる! 

 やがて、煙の中から現われたのは、やはりルイズではなかった。
 腰どころか足首あたりまで届きそうな長さの、クセのない桃色がかった金髪。
 171サントのキュルケと並んでもほとんど遜色のない長身。また、体型の面でも、学院一の美女を自負する彼女にひけをとらない、見事なプロポーションだ。
 ……と言うか、胸の大きさではかろうじて互角だが、ウェストとヒップ、さらには全体のトータルバランスでは負けているなんてことは、ツェルプストー家の女として、絶対に認められない。
 その見事な黄金比の肢体を、皮のような絹のような不思議な素材のビスチェ、いやボティースーツで包んでいる。
 二の腕までの長手袋と太腿の半ばまでを覆うロングブーツを身に着けてはいるものの、その布面積の少なさから、まともに目にした男子生徒が思わず前かがみになってしまうほどだ。
 ……あ、マリコルヌが鼻血出してうずくまった。ギーシュは鼻の下を伸ばしたところを、モンモランシーにしばき倒されている。

232 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/19(水) 22:17:56 ID:1qUbtJy1
その文章が書かれてるだけでその断章やばすぎるよ支援

233 :『零の断章』4:2007/09/19(水) 22:18:24 ID:LMHxqaQF
「あなた、誰? ルイズをどうしたの?」

 ゆっくりとこちらに歩み寄ってくるその女に、鋭い声と目つきで誰何するキュルケ。

「ふふふ……」

 軽く首をかしげ、ファサッと髪をかきあげる女。同性として認めるのは癪だが、憎らしいほど絵になる仕草だ。

「何言ってるの、ツェルプストー。私なら、ここにいるじゃない?」

(ま、まさか……)

 その声、そして顔立ち。成熟し、ずいぶんと艶気を増しているとはいえ、間違いなくキュルケの知る少女の面影があった。

「な、何があったの……?」

 かすれた声で問いかけるのは、無論、悪友の身を心配してのことだ。
 間違っても、”あの”お子様ルイズが、自分を脅かすほどの美女に成長したことに対する焦りからではない……と、信じたい。

「ああ、コレのこと? 色々よ、い・ろ・い・ろ」

 自らの肢体を見下ろし、軽く肩をすくめて見せるルイズ(?)。

「使い魔は?」

 うまい言葉を見出だせないでいるキュルケに変わって、タバサが質問を紡ぐ。

「あら、あなたは確か、ツェルプストーのお友だちのタバサ、だったかしら? 使い魔、ね。そのことも含めて、ふたりにはじっくりと教えてあげるわ」

 蠱惑と自信をたっぷり周囲に振り撒きながら、歩き出すルイズ(?)。
 その女王のような堂々たる態度に、固唾を飲んで見守っていた生徒達は、波が引くように道を開ける。
 また、なぜだか逆らい難いものを感じて、キュルケとタバサも、大人しくそのあとについていく。
 ……ちなみに、儀式に立ち合っていたはずのコルベールは、数時間後、なぜか極度に精気を失った瀕死の状態で、学院の裏手の林で発見されることになるのだが、この時点では、誰も彼のことになど”気づきはしない”。

 ――その後、ルイズの部屋から一晩中、苦痛あるいは歓喜にむせぶ、ふたりの女性の悲鳴が聞こえたと言うが、真偽のほどは定かではない。
 ただ、それからしばらくして、かつて"ゼロのルイズ"と呼ばれていた少女が、なぜかいくつかの先住魔法としか思えない技術を身に着け、成熟した美貌と魅力、そして新たな呼び名を得たことだけは事実である。

 彼女を知る者たちは、彼女のことを畏怖を込めてこう呼んだ。

 「蜘蛛のルイズ」と。

234 :『零の断章』end:2007/09/19(水) 22:20:00 ID:OGrk+d0w
と言うわけで、呼んだのは「デモンベイン」の古本娘アルの断片、ページモンスターとしての”アトラック=ナチャ”でした。
あえて野暮な説明すると、現状のルイズと断片は、マギウススタイル(あるいはリインフォース?)のごとく融合一体化している状態。よく見れば蜘蛛を象った髪飾りをしています。
ルイズが、キュルケ&タバサをどういう意味で「喰って」しまったかは、ご想像に任せます。
いや、アトラクナクアネタとしては、当然、比良坂初音姉様というのも、考えたのですが、どう考えても、あれほどの耽美性を描写する自信はなかったもので。ルイズが奏子化し、ふたりで学院に巣を作ってバッドエンド……という流れしか思いつかなかったし。
同じ蜘蛛神でも「エンジェルフォイゾン」のナチャさんなら、イメージボイス・井上喜久子のほわほわおねーさんなんですけどねー。……しまった!


235 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/19(水) 22:23:28 ID:mQSGQtxQ
しかしこのルイズはただのイタいガキだ<子守唄

236 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/19(水) 22:26:21 ID:qF8602Qv
才人をどつくようになったのも気を許してからだったもんな

237 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/19(水) 22:28:52 ID:/Hv/5OFb
乙。そして
>同じ蜘蛛神でも「エンジェルフォイゾン」のナチャさんなら、イメージボイス・井上喜久子のほわほわおねーさんなんですけどねー。……しまった!
次はこれを書くってこったな?

238 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/19(水) 22:35:49 ID:TGolabmz
エンジェルフォイゾンならむしろ関西弁のニャル様をですね。

239 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/19(水) 22:37:06 ID:IIJpoVkl
つかハクオロさんは大怪我が癒える前でも人間の数倍の筋力を持つ武器持ちの獣人と
素手で対等に渡り合う化けもんなんだが

240 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/19(水) 22:37:58 ID:vQSwIELv
>>235
それと、ギーシュもただ貴族に絶対勝てないと思われている平民をいたぶって殺して
自己満足を満たそうとする屑野郎だよな、はじめは

241 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/19(水) 22:38:20 ID:lkr/xlMT
見た目は似てるけど大して強くない女郎蜘蛛の湧ちゃんを…

242 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/19(水) 22:39:25 ID:IIJpoVkl
>>240
原作読んでないだろ……

243 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/19(水) 22:42:06 ID:/Hv/5OFb
>>242
トラップだ、スルーしよう。

244 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/19(水) 22:44:48 ID:+6U6H+j0
つーかコッパゲ、ルイズに搾られたのか!?
ある意味幸せモノだな……

245 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/19(水) 22:45:15 ID:EjAnUheb
>>241
斬糸とか針とか普通の人間に使えば即死ダメージ出せるものだったと記憶しているが
4D〜8Dだったっけ?

246 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/19(水) 22:45:23 ID:/MbZD4ue
プライドばかりが高いしょーもないガキっツー感じかしら

247 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/19(水) 22:45:49 ID:6pRl+uy6
>>239
覚醒し出すと、人型のままでドラゴンボールみたいな戦い方もするしな>対ディー戦

248 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/19(水) 22:48:14 ID:lkr/xlMT
>>245
うん、普通の人間相手なら敵無しなんだけどね。
でも魔法を使うメイジ相手だと微妙かな。

249 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/19(水) 22:48:19 ID:5OZ5O6Zg
>>244
第一の犠牲者:コッパゲ
第二、第三の犠牲者:キュルケ、タバサ
第四の犠牲者:シエスタ
第五の犠牲者:ギーシュ

皆、発見当時は瀕死でありながらもどこか幸せそうな顔であったという。
こうですか!分かりません!><

250 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/19(水) 22:50:19 ID:uM6/EpwM
>241
 湧ちゃんが大して強くないってあんた、ゲームじゃ600CPキャラだから
十分強いよ

251 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/19(水) 22:51:27 ID:mTx4q50A
ハクオロというば仕込み鉄扇だけどどうなるんだろ

252 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/19(水) 22:52:51 ID:uZqCw/Fb
ハクオロさんって戦闘のときはあんま強くないけど、ADVパートだと素手でも神がかってるからな。
ぶっちゃけ強さで言えばうたわれ世界最強だし

253 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/19(水) 22:53:07 ID:/Hv/5OFb
鉄扇は仮面・5クリックと並ぶハクオロさんのシンボルだからなぁ……
しょうがないとはいえ少し残念だ。

254 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/19(水) 22:53:14 ID:gtCZ5/TT
アル・アジフの断片乙!
こりゃ胸革命の正体はおっぱい邪神だなwww

255 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/19(水) 22:54:03 ID:8E9xpQwq
扇子を広げると、なんと!デルフリンガーに変形!!

256 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/19(水) 22:56:23 ID:lkr/xlMT
>>250
いや、比較対象が。
同じ半人半蜘蛛でも桁違いだし。

257 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/19(水) 22:56:38 ID:LP3fgaNw
>>255
むしろデルフリンガーを広げると扇子に…

258 :『零の断章』の人:2007/09/19(水) 22:58:34 ID:OGrk+d0w
>254
>こりゃ胸革命の正体はおっぱい邪神だなwww

な、なぜそんな考えがふと頭をよぎったことを知っているー?
あるいはタバサの使い魔がきゅいきゅいではなく、るーるーな水神少女とか。
キュルケが拳銃型クトゥグアぶっ放すとか、ネタだけはいっぱい思いついたけど、筆力が・・・


259 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/19(水) 22:59:16 ID:/MbZD4ue
>>258
がんばれ。
今必死こいてゼロ魔を探してる俺に代わってがんばれ。

260 :250:2007/09/19(水) 23:00:21 ID:uM6/EpwM
>241
 ごめん、リロードするの忘れてた
でも妖術の技能レベル16あるから命中は十分、射程距離も十分(最大五十メートルだ)
防護点8だからガープスの並みの攻撃魔法なら余裕
知力が並だから、対策はいくつかあるか。
普通は負けんだろう ただ当然デルフはいらない子になる可能性高いがある


261 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/19(水) 23:01:51 ID:1qUbtJy1
>>257
インテリジェント扇子と申したか
扇いでたら喋りだす扇子・・・いらねぇなぁ

262 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/19(水) 23:03:07 ID:9fb6WWYg
>>260
そこで相棒の五代目村正を呼べば・・・デルフ!村正!二刀流!!

263 :250:2007/09/19(水) 23:03:22 ID:uM6/EpwM
>261
 ここは逆に閉じると喋りだすなんてどうだ

264 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/19(水) 23:05:23 ID:ETtzeAPr
シエスタの実家にハクオロさん用の鉄扇がありそう

265 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/19(水) 23:06:21 ID:uM6/EpwM
>262
それは、だめだ相棒がデルフ振った方が普通に強い

266 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/19(水) 23:10:30 ID:lkr/xlMT
やっぱ好色持ちの流を召喚だ。

摩耶だってホテルに連れ込んだんだ、ルイズだってOKだ

267 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/19(水) 23:12:02 ID:wVNlyhx8
インテリ扇子ソードと申したか

268 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/19(水) 23:15:40 ID:mzaNzfQc
続きが来てる。GJ!!大国の皇になんたる事を(w
ハクオロさんが、オロオロしてる感じが良い。

対ハウエンクアを思い浮かべました。
下手に追い詰めたら…ギー坊がミンチに?まさかな。

269 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/19(水) 23:16:44 ID:Zpv5r6PK
>>267
インテリ扇子…。
やたら偉そうだな。

270 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/19(水) 23:18:16 ID:B0Hek+Td
公家口調で「驚いたでおじゃる!驚いたでおじゃる!」なんていうのか?

271 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/19(水) 23:18:56 ID:MHLfzs3+
ハクオロさんが変身したら誰も勝てませんよ
元アレだしな。

272 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/19(水) 23:27:41 ID:XX+Wvazr
>>260
まぁ防護点8は分厚い鎧着込んだ奴以上だけど、ラインスペルのフレイムボールでも6Dの叩きぐらいの威力ありそうなんだよね、魔法って

273 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/19(水) 23:30:45 ID:tP/0mXCM
>>272
そんな威力だせるならロケットランチャー如きの火力に驚きはせん

274 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/19(水) 23:31:08 ID:EjAnUheb
>>272
6D叩き、人間だとミンチになるな、火だから消し炭か。

275 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/19(水) 23:31:55 ID:lBoVKFu+
アニメの描写見てるとキュルケの出した火炎が火炎放射器より威力ありそうだったな

276 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/19(水) 23:33:34 ID:aINN4UuM
ていうかさ、フレイムボール妙に弱くね?
ラインであれだと火のドットスペルって何ができるんだよって感じがする

277 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/19(水) 23:39:25 ID:8ddG/9PX
火のメイジは全員水素やら酸素やらを無意識のうちに錬金してんじゃね?

278 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/19(水) 23:40:15 ID:lkr/xlMT
>>273
信頼できるか知らんけど、とあるサイトに載ってた追加データだと、
M72A2で6D×4とかいう致傷力になってたぞ。

279 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/19(水) 23:40:21 ID:XX+Wvazr
>>273
んなことはない
ライフル銃で6Dは普通に出るから

280 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/19(水) 23:40:24 ID:9fb6WWYg
>>276
マッチか着火材くらいかね?
だが、そう考えるとギーシュがドットなのが不思議でならない

281 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/19(水) 23:44:38 ID:aINN4UuM
ギーシュがドットにしては凄いんじゃないかなあ?
ヴェルダンデもすごい厨スペックだし

282 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/19(水) 23:46:05 ID:uM6/EpwM
>272
ガープスの攻撃魔法って、最大でも3D位だ、これでも期待値は10〜11
一般人は基本的に25CPだから、それほど強く出来ない
直撃すれば一発で消し炭に出来る可能性は十分以上にある
その上防護点の高い防具は値段が高い

283 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/19(水) 23:46:47 ID:/B52jpM+
>>273
対ハードスキンと対ソフトスキンでは火力の質がまったく異なるぞ

284 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/19(水) 23:47:59 ID:PuPYfOV3
卓ゲ民が多いな。

ロケランは、カナン様に大ダメージを与えられるんですよ?

285 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/19(水) 23:48:35 ID:vPSx82hh
>>281
逆にギーシュくらいがドット相当の実力だと考えると
トライアングル、スクウェアクラスのメイジの実力はやはりトンデモないものだと。
うーん、魔法至上主義になるのも無理はないなぁ。

286 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/19(水) 23:50:02 ID:5OZ5O6Zg
よし、わかった。ドットが魔法の素質Lv1、ラインが魔法の素質Lv2、トライアングルが魔法の素質Lv3 
スクウェアが魔法の素質Lv3+(魔法習得限定:-20%)記憶力Lv1で、虚無だけスーパーパワー扱い 

という事か。
とまれ、避難所の雑談で続きをやらないか?

287 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/19(水) 23:50:11 ID:lkr/xlMT
ところで、
格ゲーキャラって、特に主人公タイプの連中って、
いきなり呼び出されても、良い修行の場が出来たって馴染んでくれそうだな。

リュウとかテリーとか。

288 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/19(水) 23:51:03 ID:8xAfsDQu
こうなると他の土メイジが気になってくるな
ドットのギーシュが青銅のゴーレム最大七体作成・操作(簡単な命令を聞く知能もある)
トライアングルのフーケが30メイルの巨大ゴーレムを自在に動かす(そこらの土で材料補充して再生可能)
赤土のシュヴルーズがクラスは不明ながらピンポイントで口に土を突っ込める(飛ばしてるのか発生させているのかは不明)
まあこれ以上は避難所かな?

289 :男達の使い魔:2007/09/19(水) 23:51:54 ID:LGdF+/hi
どうもおひさしです。
道が空いているなら投下してもいいですか?

290 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/19(水) 23:52:00 ID:Zpv5r6PK
>>285
火のメイジは基本能力が小で成長性が大って可能性はないか?
ついでに土は逆

291 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/19(水) 23:52:43 ID:lkr/xlMT
>>289
男塾の前に道は無し。
男塾の後ろに道は出来る。

292 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/19(水) 23:52:46 ID:Lnr9zE/Y
リュウは「俺より強い奴にあいにry」
とか言って消えるに1000ガパスだったから無理っぽいな。

293 :男達の使い魔:2007/09/19(水) 23:53:11 ID:LGdF+/hi
食材が並んでいる。卵、胡椒、塩、油などに混ざって、わざわざ遥か遠くから仕入れてきたという米まである。
料理人達が息を呑んでたたずんでいる中、雷電が声をかける。

「マルトー殿!準備ができましたぞ!」

「おう!」

一声吼えてからマルトーがゆっくりと動き出した。
さすがの雷電でさえ緊張を隠せない中、マルトーのみがいつも通りに調理場に立つ。

マルトーの前にあるのは、わずかばかりの食材と調味料のみ。
そして大きく気勢を上げる火炎と、これもまた大きな鍋。
たったこれだけの準備で一体何を作るつもりなのであろうか。
料理人たちの凄まじいばかりの気合が解せない。

雷電がサポートのため、マルトーの横に立った。
そう、いよいよハルケギニアにおいて料理大帝と詠われたマルトーの技が見られるのだ。
しかも今回は、雷電から聞いた料理をマルトーなりに解釈した新技だという。

一同固唾を呑んで見守る中、ついにマルトーが鍋を手に取った。

「油!」 「はっ!」
「卵!」 「はっ!」
「米!」 「はっ!」

矢継ぎ早にマルトーが注文を出す。雷電が見事にそれに応え、的確に注文の品を渡す。
片手で食材を受け取りながらも、マルトーはもう片手で鍋を振り続ける。焦げず、生焼けにならず、絶妙にミックスされる食材達。
見事としか良いようがないが、他の料理人達はまだ緊張を解かない。
これから一体何があるというのだろうか。

「下がれ!」

マルトーの掛け声で雷電が後ろに退く。
その瞬間、場の緊張が最高潮に達した。

「うおおおおおおおおお!」

マルトーの気合の声が上がる。
その時料理人たちは見た。黄金の柱が挙がるのを。
そう。鍋の具材が高く跳ね上がり、しかし米粒の一粒すら落とすことなく鍋に戻っているのだ。
さらに超高速で振られ続ける鍋は、無駄な油をそぎ落とし、熱気を完全に閉じ込め理想の火加減を作る。

皆が我を忘れて見つめる中、マルトーの目が光る。次の瞬間、マルトーの左手にはお玉に似た何かが握られていた。
まさしく流れるような手つきで鍋の中のものをすくい出すと、綺麗な半球形に皿に盛った。
黄金の塊!その場にいた者たちは全員そう思ったに違いない。
それほどまでに、その皿に盛られた物体は輝きを放っていたのだ。

「炒飯一丁お待ち!」

マルトーが試食人に目線を向ける。
その男は己の懐から箸を取り出すと、心底感服したような目でマルトーを見つめた。

「これぞまさしく熱気圏!見事なり。」

そういって、一号生達に事情を聞きに来た王大人はゆっくりと試食を開始した。

「料理って光るのね。」「……(驚いて声もでない)」

珍しく早起きをしたキュルケとタバサであった。

294 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/19(水) 23:53:14 ID:/Hv/5OFb
>>289
支援するぜ、流れを変えてくれ。

295 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/19(水) 23:53:30 ID:lkr/xlMT
支援

296 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/19(水) 23:54:05 ID:lGE6seKJ
>>289
なん、ぼの、もん、じゃあ――――いっ!!

297 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/19(水) 23:54:07 ID:aINN4UuM
支援

298 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/19(水) 23:54:47 ID:/Hv/5OFb
睦十の熱気圏とジャンの作った古米の炒飯の合わせ業だと!?支援

299 :男達の使い魔:2007/09/19(水) 23:54:57 ID:LGdF+/hi
その日、ルイズは己が目を疑った。
他の生徒達がいつも通りのハルケギニア風朝食を取っている中、ルイズの目の前に置かれているものだけが違ったのだ。
正確には、ルイズにキュルケ、タバサやギーシュが囲んでいるテーブルだけが違っていた。

「シエスタがお世話になったお礼、とマルトー殿から承ってござる。
 是非ともこれらを食していただきたいとのこと。
 これらの料理の数々は、満漢全席といって……」

そうして雷電が目の前の料理の品々を解説しだすのを、ルイズは呆然としたまま聞いていた。
雷電の故郷の料理だというそれらを、恐る恐る口に運んでみる。
まずルイズが目をつけたのは、この金色に光る黄金炒飯なる品だ。

「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!」

口に入れた瞬間、ルイズの脳がスパークする。
幸福をつかさどるβエンドルフィンが大量に発生する!

他の生徒達が息を呑んで見つめる中、ルイズがとうとう一声あげる。

「お、おいしーーーーーーー!」

その台詞に、同じく固唾を呑んで見守っていたキュルケ達も、それぞれ好きな皿に手を伸ばし始める。
そうして次々と歓声を上げ始めた。

「か、辛!でもなにこのおいしい緑色のは!え?ラー油?」
「……(無言でフォークとナイフを動かす音だけが響き渡る)」
「な、なんだこれは!まったりとしてこくがあり、それでいてしつこくない!」

彼女らはまさしく幸福であった。彼らの質問には雷電が一つ一つ答えていた。

押し寄せる他の生徒達から食卓をガードしながら。大往生流の神技を駆使したその技は見事の一言である。
しかし、いかな雷電とて、一人では物理的な限界が存在したようだ。
ついに防波堤が決壊する。しかし、ルイズ達は食事に夢中で気づかない。
このままでは、己の主達に迷惑がかかる!
そう判断した雷電は素早かった。

「大往生流槃旒双體(ダイオウジョウリュウハンリュウソウタイ)!」

そう叫んだ瞬間雷電がもう一人誕生した!

あとは語るまでもないだろう。
そうして雷電は、見事に己が主人の安息を守りきったのだ。
まさしく使い魔の鏡である。

300 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/19(水) 23:55:04 ID:lkr/xlMT
支援

301 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/19(水) 23:56:22 ID:/Hv/5OFb
緑というか透明なラー油だと黄蘭青だよな支援

302 :男達の使い魔:2007/09/19(水) 23:56:47 ID:LGdF+/hi
そのころシエスタは、料理の残りを一号生達に振舞っていた。
もちろんマルトーの指示ではあるが、シエスタ自身も喜んでいた。
どこか祖父と似た匂いのする彼らのことが気に入っていたのだ。
そうして、相撲取り一人分位はありそうな料理を軽々と持ったシエスタは、ついに新男根寮までやってきた。
ルイズ達を除いて、相変わらず学院の生徒達は寄り付かないようだ。

(仕方ないとは思いますけど。)

そう思ってシエスタは少し複雑な表情を浮かべる。
ルイズ様の使い魔達はすごく良い人たちだ。
そのことにはシエスタは確信を持っている。
ただ、

(皆さん個性的ですから……)

そう、一部を除いて、彼らは第一印象が良くないのだ。
しかし、彼らと接触した者たちの評判は悪くないのは、ルイズやギーシュ達以外にも、キュルケやタバサが時々顔を出すことからも明らかだ。
その彼女らとて、最初は理由があって接触したのだ。
ルイズは、己が使い魔だからという理由で。
キュルケは、飛燕の見た目が良かったからちょっかいをかけようとして。
タバサは、フーケと戦った時に見た伊達の槍術に惹かれて。
ギーシュは決闘で敗れたシエスタに謝罪に来て、マリコルヌはそんなギーシュの姿を見て。
コルベールはゼロ戦に興味を持って。
みんなそれぞれ理由があるのだ。
純粋に最初からルイズの使い魔達と仲良くなろうと思って接触したのは、シエスタにマルトー位であろう。

そこまで考えたシエスタは、一つ溜息を吐くと気持ちを切り替えることにした。
今日は、祖父のことを話し合う日なのだ。こんな気持ちは似合わない。
気を取り直したシエスタは、大きな声で呼びかけた。

「みなさーん。マルトーさんから差し入れを持ってきましたよー。」

その声が響いた瞬間、窓という窓から一号生達が飛び出してくる。
彼らにとって、たまにあるマルトーからの差し入れは、数少ない娯楽の一つなのだ。
争いになるのも無理はない。

(余談ではあるが、彼らの最大の楽しみは、見目麗しいシエスタとの会話だ。
 元の地球でも、女っ気の全くなかった彼らだ。その気持ちは押して知るべし。
 もっとも、全員紳士的な態度を崩そうとはしない。それ位は男塾で厳しく仕込まれているのだ。
 なおルイズとは、その機嫌を損ねることなく話せる人材は少数派であるし、キュルケでは、彼らが気後れしてしまう。
 タバサとは会話を長続きさせるのが極めて困難である、ということも付け加えておく。)

今日も一号生達の一日が始まった。

303 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/19(水) 23:57:38 ID:9fb6WWYg
男塾が鉄鍋の醤の世界になっているだと!?
支援だ!

304 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/19(水) 23:58:36 ID:/4cEC0oM
義を見て(支援)せざるは勇無きなり

305 :男達の使い魔:2007/09/19(水) 23:58:46 ID:LGdF+/hi
そのころルイズは、自室でオスマンからもらった始祖の祈祷書をもてあましていた。
オスマンからの重大な依頼に、朝食で得た多幸感はすっかりと薄らいでしまった。
そうは言っても、親友のアンリエッタのために素晴らしい詔をあげたい、とは思うがなかなかうまくはいかない。

「ねえ、雷電にデルフ。あんた達人生経験豊富でしょ。なんかアドバイスない?」

その台詞に、何か話し込んでいた雷電とデルフリンガーがルイズの方を向きなおす。

「アドバイスねー。それより俺としては、なんかその本に見覚えがあるんだけどなー。どうも思い出せねー。」

デルフリンガーが何か言っているが、結局いつものオチにたどり着いてしまう。
少し残念な気持ちを抑えながらルイズは雷電の方をチラリと見る。

「うむ。それでは、」

そう言って雷電が朗々と漢詩を朗読し始める。なんでも抜山蓋世の歌という恋歌を聴いていてルイズは思う。
会話の相手としては多少の難があるが、この男は本当に多才だ、と。

そうやって、自分なりに気に入った話を基にして詔を考えようと、ルイズがメモを取り始める。
その時、デルフリンガーの声が響いた。

「そうだ!思い出した!」

空気を読まないヤツ。
そんな目線をルイズが向けるが、デルフリンガーは気にしない。

「水のルビーだよ水のルビー!あー、ちくしょう!なんで思い出せなかったかなぁ。
 嬢ちゃん!水のルビーをして祈祷書を読んでみな!」

そう、デルフリンガーは久しぶりに六千年前のことを思い出していたのだ。
思わぬデルフリンガーの様子に、驚いたルイズは、水のルビーをはめて祈祷書を開いてみた。
すると、

「虚無の系統……。伝説の系統じゃないの。」

思わずルイズは叫び声をあげた。
手の中の始祖の祈祷書は、静かに光をあげていた。

306 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/19(水) 23:59:01 ID:lkr/xlMT
支援

307 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/19(水) 23:59:05 ID:3lTbbLOP
支援

308 :男達の使い魔:2007/09/20(木) 00:00:47 ID:nnUJ4f3l
シエスタは祖父の話を聞いていた。
アルビオンで別れた王大人という人物は、ルイズの使い魔達が知らない祖父のことまで、よく知っていたのだ。
もっとも王大人も驚いていたが。あの大豪院邪鬼の孫娘というシエスタに。

(まこと遺伝子とは不思議なものよ。)

王大人がそう思ったかどうかは定かではない。

あの祖父ですら手も足もでず敗れたという江田島なる人物に、シエスタは心底驚いた。
そして、その大人物を超えようと修練を重ねる祖父に、最後に桃に男塾総代を渡して天に帰ったという祖父に、シエスタは涙した。

今度はシエスタの番だ。

そうしてシエスタは語りだす。在りし日の祖父の姿を。
その話は、邪鬼が男塾にいた時よりも破天荒であった。しかしどこかもの悲しくもあった。
まさしく奇跡的に命を取り留めてハルケギニアにやってきた大豪院邪鬼は、己を磨くべく、強敵を求めて各地を放浪した。
その道中はまさしく破天荒であった。
ある時などは、正面から堂々と貴族の城に乗り込み、ついには悪政をひいていたトライアングルクラスのメイジを討ち取ったという。
まさしく痛快である。しかし、大豪院邪鬼が満たされることはなかった。
そんな彼が、どこか故郷に残した妻に似た女性と出会い、子を成したのは必然であろう。

「どうやって出会ったのかは話してくれませんでしたが、本当に仲の良い二人でした。
 特に何か会話をするわけではないのですが、二人でいるのが自然と感じました。
 子供心にも、将来はあんな二人になりたい、と強く憧れを感じたのを覚えています。」

シエスタは優しい顔で語り続ける。その内容に、みな一様に引き込まれていった。

「おばあちゃんが流行り病で亡くなったとき、おじいちゃんは何も言いませんでした。
 不思議に思った私が、思わずおじいちゃんの顔を見上げようとしましたが、何か音がするので下を見ると、」

そこには、手を強く握り締めた邪鬼の血が滴っていたという。
そうして祖父と祖母の話を終えたシエスタは、祖父の最後を語りだした。

「あれは、おばあちゃんが亡くなって一年後のことでした。今からですと4年前ですね。」

309 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 00:01:45 ID:/Hv/5OFb
あら、虚無早いな支援

310 :男達の使い魔:2007/09/20(木) 00:02:21 ID:LGdF+/hi
「オークの群れが現れたぞー!!」

そう言って、シエスタの家族の隣に住んでいる人が、叫びながら走っていた。
たかがオークの群れの一つや二つ、おじいちゃんの敵じゃないのはおじさんも知っているのに。
そう思ったのはシエスタだけではなかった。ある村人がその事を問いただす。

「あれはそんな数じゃなねぇ!軽く二百匹は超えているぞ!みんな荷物を持って逃げるんだー!」

事態を知った村人達は慌てて駆け出す。
そう、オークの二百匹ともなれば、軍隊でもなければ太刀打ち不可能な強敵なのだ。

みな悲しそうな顔をして村を見つめている。誰も逃げ出したくなどないのだ。
この地には多くの思い出が詰まっている上、もうすぐ葡萄の収穫の時期だ。
これを逃すということは、一年間は収入がなくなるのだ。間違いなくつらい一年になるだろう。
だが、命にはかえられない。そんな思いを代弁するかのように、村長が重い声で出発を告げる。
その時

「待てい!あのオークどもは俺が倒す。我が妻の眠るこの地を荒らしはさせん!」

そういって大豪院邪鬼が姿を現した。

しかし、村人達は知っていた。この一年間で大豪院邪鬼がずいぶんと弱っていることを。
そう、妻の看病を続けていた彼は、妻の病がうつっていたのだ。
いかな邪鬼とてもう七十も後半である。病にもなろう。
そのことを知っていた村人達は、邪鬼も一緒に逃げるように懸命に説得をする。
彼らは、この武骨な、村の安全を一人で守り抜いてきたこの男が大好きなのだ。
だが邪鬼の決意は揺るがない。
きびすを返すと、オークを迎え撃つべく、葡萄畑の郊外の草原に足を進めていった。

村人達の懇願を背に歩き出した邪鬼の顔には笑みが浮かんでいた。


「おじいちゃんは知っていたのかもしれません。自分の命がもう少ないことを。」

そうしてシエスタは話を続ける。
しばらく呆然とした村人達だが、各々武器を手に取ると勝ち目のない戦いに臨むべく、慌てて邪鬼のあと追いかけたという。
当然シエスタも追いかけた。そこで見たのは、

そこで一つ大きく息を吸い込んだシエスタは話を続けた。その目には涙が浮かんでいた。

311 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 00:02:57 ID:lkr/xlMT
支援

312 :男達の使い魔:2007/09/20(木) 00:03:42 ID:nnUJ4f3l
「大豪院流撞球反射馘(だいごういんりゅうどうきゅうはんしゃかく)!」

そう叫んで邪鬼は、片手で持ち上げたオークを投げつける。

「はあ!」

邪鬼の気合と共に、オークに真空殲風衝がぶち当たり、まるでビリヤードのごとく他のオークを粉砕していく。
その風景に、シエスタは驚いていた。自分が一番良く知っているはずの祖父の技の切れに!

(本気のおじいちゃんってこんなに強かったんだ!)

しかし、運命は無事に終わることを許さなかった。
順調に敵を片付けていた邪鬼だが、突然膝をつくと大量に喀血をはじめた。

「くっ!不覚!」

押されていたオーク達だったが、その瞬間は見逃さなかった。全員が邪鬼に殺到する。
本能で分かっていたのだ。この瞬間を逃せば全滅するのが自分達であることを。

なんとか立ち上がった邪鬼ではあったが、その体には先ほどまでの切れはなかった。
それでも、正面から襲い掛かってきた二匹のオークを、即座に血祭りにあげたのはさすがと言えよう。
だが、一本の槍がついに邪鬼の心臓を貫いた。

「おじいちゃん!」

シエスタの絶叫が響いた。


とうとう怨敵を打ち倒したオーク達は、この小さい生き物をなぶり殺すことにした。
仲間を大量に殺され殺気立っていた彼らに、手加減などはない。

そんなオーク達の様子をシエスタは呆然と見ていた。
次は自分の番である。祖父の足元にも及ばない自分では、すぐに殺されてしまうだろう。
しかし、

(私は大豪院シエスタ!こんなやつらに屈してなんてやるもんか!)

誇り高い祖父の血を引く自分が、心を折るわけにはいかない。
そうして顔をあげたシエスタの目に、信じられない光景が飛び込んで来た。

「貴様ら!俺を置いてどこに行く!」

大豪院邪鬼が立ち上がっていた。

313 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 00:04:13 ID:pdz5+cQd
男の死に様を支援

314 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 00:04:20 ID:58jVMslK
支援

315 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 00:04:32 ID:JTyysNMu
sien

316 :男達の使い魔:2007/09/20(木) 00:04:54 ID:nnUJ4f3l
オーク達はどよめいている。

骨が折れている。

筋が切れている所もある。

心臓さえもが貫かれている。

しかし、その程度のことは、大豪院邪鬼を止める理由にはなりえない。

「シエスタよ!これが大豪院流極超奥義冥王炸裂波だ!」

そう叫んだ邪鬼の体を極大の気が包み込むと邪鬼は天高く浮かび上がった。
オーク達の混乱は続いている。それを見逃す邪鬼ではない。

「はっ!」

極限の気合と共に、彗星のごとく邪鬼が突撃すると同時に爆発が沸き起こる。
凄まじいまでの砂埃が生じるが、シエスタは決して目を閉じない。
祖父の最後の姿を見逃すわけにはいかないのだ。その目には涙が浮かんでいた。

そうして砂埃が晴れたとき、オーク達は消滅していた。

爆発の中心には悠然と邪鬼が立っていた。


ようやく村人達が到着したが、あまりの惨状に声も出ない。
そんな中、邪鬼がゆっくりとシエスタに近寄る。

「大豪院流、しかと伝えたぞ!」 「はいっ!」

シエスタの涙は止まらないが、それでも邪鬼を見つめる。
そんなシエスタを邪鬼は優しく見つめていた。
そうして、最後にシエスタの頭を一撫ですると、天を見上げる。
そう、大豪院邪鬼が天に帰る時がやってきたのだ。
走り寄ってきた娘夫婦にシエスタを渡すと、最後に大きく邪鬼は叫んだ。

「見ろ!これがこの世で最後の真空殲風衝だ!」

その光景をシエスタは一生忘れないだろう。

邪鬼が天高く放った真空殲風衝は、空中で折り返すと、地上の邪鬼へと舞い降りた。
それを邪鬼は悠然と見つめていた。
ついに真空殲風衝が邪鬼を捕らえると、一辺の塵すらも残すことなく、その痕跡を消し去った。

317 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 00:04:58 ID:6ImEkkPq
お前ら、敬礼の準備はいいか?

318 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 00:05:07 ID:+tFXaKwh
なんという男よ支援

319 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 00:05:56 ID:5DHiGYtV
何と言う偉大な男!
なのに無事日本に戻って官房長官勤めてそうで困る支援

320 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 00:05:58 ID:+S+txA8v
sienn


321 :男達の使い魔:2007/09/20(木) 00:06:03 ID:nnUJ4f3l
「……以上でおじいちゃんの話は終わりです。」

そう言ってシエスタは周りを見渡す。みな懸命に涙をこらえていた。
異世界に行っても、邪鬼は邪鬼として生き、そして死んだのだ。
男泣きをしないわけがない。

「あやつらしい死に方だな。」

そう言って王大人は立ち上がった。
長話で疲れた皆に茶でもふるまおうと思ったのだ。

茶を飲んで落ち着いた皆、ゆっくりと雑談に興じ始めた。
その空気はとても暖かい。
そこへ扉をたたく音が響いた。

「あ、はい。どちら様ですか。」

シエスタが入り口のドアを開けると、そこにはタバサが立っていた。
タバサは、じっと王大人を見つめると、突然告げた。

「貴方が王大人?漢方という医術を使うと聞いた。」

そう言って、ドアの横に立っているシルフィードを見る。
どうやら、シルフィードから聞いた、と言いたいらしい。

「貴方に見て欲しい人がいる。」

言葉を続けたタバサの顔には、かつてないほどの緊張感が漂っていた。

男達の使い魔 第十二話 完

322 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 00:06:45 ID:hQT782yT
さぁーて今回のサイト君はぁ〜?

323 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 00:07:15 ID:5DHiGYtV
うはwタバサママ治療来たww

324 :男達の使い魔:2007/09/20(木) 00:07:24 ID:nnUJ4f3l
NGシーン

雷電「むう、あれは!」

虎丸「知っているのか雷電!?」

雷電「あれぞまさしく古代中国に伝わる貴筒書(きとうしょ)!」

古代中国に貴筒という仙人がいた。
あらゆる天候を操り、仙術を極めたと言う彼は、太上老君に頼まれて一冊の書を残した。
この本を巡って幾つもの争いが起きたため、太上老君は有効利用を諦めて、ついには異次元に飛ばしたという。
この故事がハルケギニアに伝わり、まじないなどに使用する書を貴筒の書、すなわち祈祷書と音を変えて呼ぶように
なったのは有名な話である。
なお、この書を諸葛孔明が授かり、赤壁の戦いにおいて大活躍をしたことは有名な事実であり、
一説では雌威璽(めいじ)の始祖武利彌瑠(ぶりみる)がこの本で魔法を覚えたと言う話もある。
民明書房刊 「古代中国とハルケギニアに見る風習の違い」(平賀才人著)

325 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 00:07:48 ID:isgVcpPG
男泣き――――ッ!?
やっぱ男塾は最高だわ

326 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 00:09:08 ID:pdz5+cQd
GJ!!

何はともあれ偉大なる男に黙祷。


そしてタバサよ、漢方じゃ精神を癒すのは難しいと思うが―――王大人なら可能だろうなぁ。

327 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 00:09:21 ID:R61h5lyc
いつか本編に登場するだろうな、サイト。絶対に。

328 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 00:09:43 ID:+tFXaKwh
乙。さらば大豪院邪鬼。
……そしてサイトは相変わらずだなぁ。

329 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 00:09:43 ID:qVyi/Muq
乙!
きっと包帯を巻くんだよ。

330 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 00:10:03 ID:58jVMslK
GJ!

331 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 00:10:05 ID:V8Y2TIXL
ブラボー!

332 :男達の使い魔:2007/09/20(木) 00:10:15 ID:nnUJ4f3l
ということでお久しぶりです。
そろそろ色々と話がクライマックスに向かってきました。
正直、仕事の関係もあり、投下間隔は空きますがご勘弁ください。
それでは皆様ご支援いただきましてありがとうございました。

追伸 新連載として、鉄鍋のマルトーを始めますので、皆様ご期待ください(大嘘)

333 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 00:10:16 ID:GNzdwE5S
次回

「タバサママ、死亡確認!」の巻

334 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 00:11:28 ID:R61h5lyc
>>326
漢方じゃなくて神拳寺の秘奥義で、だろうがな。

335 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 00:11:46 ID:5DHiGYtV
GJ!

>>327
大河内民明と化してそうで困るw


>>287
テリーやロック辺りなら面倒見が良かったりするから馴染みやすいと思う

336 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 00:12:37 ID:Pe9emWwn
>>326
毒を治すのにきっと殺してザオリクみたいな事をやってのける。
漢方が毒に対し思わぬ作用を示して死亡確認に違いない

蒸し暑い夜に余計熱くなったがGJ!

337 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 00:14:18 ID:1gUzmyJN
白き使い魔への子守唄GJ!
ハクオロさんのキャラが上手く出ていて嬉しいが
状況からしてまだまだ苦労するんだろうなあ

男達の使い魔GJ!
背中で語る男の生き様には敬礼するしかありません

338 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 00:14:41 ID:+tFXaKwh
クライマックスって事は3巻辺りで終わりなんだろうか。
そして鉄鍋のマルトーと言われるとなんか「カカカカカー!!」とか笑ったり喰ったらぶっ倒れるような料理を作るマルトーの姿が。

339 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 00:14:50 ID:DFIwFZuQ
GJ男塾すぎるwwwwwww

そして、予約ないようなら短いけど20分から投下したいです。

340 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 00:15:20 ID:R61h5lyc
>>335
民明丸の養子フラグか?
そして民明書房の二代目社長になるのか?

341 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 00:16:43 ID:GNzdwE5S
>>339
かもん

342 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 00:17:37 ID:RQpD787L
へぇ 初めてきたけどいい世界(とこ)じゃないの……
この世界にはどんな格闘家(おとこ)がいるかなぁ

343 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 00:18:22 ID:pdz5+cQd
投下があるなら、支援するのが男だろ

344 :ゼロのちグゥ:2007/09/20(木) 00:20:51 ID:DFIwFZuQ
早朝だというのにベッドに突っ伏したルイズは、特別大きな溜め息を吐いた。
とりあえず、この妙な少女“グゥ”ができることを探しつつ、今後のコミュニケーションを取っていかなければならない。
ぶっちゃけると現状では授業に連れて行くのも嫌だった。
しかしさすがに自分の使い魔、しかも小さな女の子を無視することはできない。

とりあえず、簡単なことからひとつずつよね。
「ねえ、グゥ」
「何」

「そこのクローゼットから、服と下着を取ってくれる?」
「……」
見ると、クローゼットを開けたグゥが服をまとめて掴んでいる。

ちょっと待て。
「あのね、わたしが着るんだから一枚ずつでいいのよ」
「……」
グゥは不服そうな表情をしながらも、素直に余分な服を戻した。

とりあえず第一段階クリアね。
着させるのは……今日はやめておこう。
グゥの着ている服というか布は、これでもかというぐらい単純な構造をしている。
ボタンのかけ方すら知らない可能性が高い。

そして、部屋はまた沈黙に包まれた。
朝食の時間までまだ二時間近くあるという事実も、ルイズの精神汚染に拍車をかけている。

何しようかしら?
そうだ、学院の案内でも済ませておこう。

345 :ゼロのちグゥ:2007/09/20(木) 00:22:00 ID:DFIwFZuQ
「何しようかしら?」
ルイズははっとして突然流暢に喋り始めたグゥを見た。別に変わった様子はない。
「そうだ、学院の案内でも済ませておこう」
な、なにこの子?何言ってるの?

「な、なにこの子?何言ってるの?……か」
グゥが目を細めてこっちを向いた。
これってもしかして。

「なんでわたしの思ったことがわかったの?」
「モノローグ読んだ」

意味はわからないが、どうやら主人の心がある程度読めるようだ。
少なくとも“無能な平民の子供”ではないらしいことに安堵する。

「もしかしてわたしもグゥの考えてることがわかるってこと?」
「さあ?」
やる気のない返事をしたグゥが手をひらひら振る。
ルイズはその額を軽く小突いたのち、考え込んでしまった。

いくらなんでも使い魔に一方的に心を読まれるなんてことはないだろう。
今は無理でも練習すればこっちからも読めるはず。多分。
むりやり自分を納得させ、気分を切り替えた。

「とにかく、朝食の前にここを案内してあげるわ。ついておいで」
「……」

「ここはヴェストリの広場、んであの塔が宝物庫ね。それとここの上の階が学院長室で…それから……」
学院の施設を紹介しつつ歩き回っていると、今まで無言でルイズの後をついてきていたグゥが思い出したかのように口を開いた。
「ルイズ、昨日から気になっていたんだが、平民とは何なのだ?」
「何って言われても、平民は平民よ」
「わからない」
「ねえ、あんたもしかして“貴族”が何かも知らない?」
「さあ?」
「メイジって何かわかる?」
「明治?」
「………まあいいわ、ゆっくり説明してあげる。そろそろ朝食だから後でね」
「いぇーい」
その返事を喜んだのか否か、グゥはくるくると回りだした。
「食堂に行くわよ」
「いぇあ」

346 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 00:23:05 ID:GNzdwE5S
支援

347 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 00:23:17 ID:kIs4jpTe
支援

348 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 00:23:20 ID:+S+txA8v
sienn


349 :ゼロのちグゥ:2007/09/20(木) 00:24:06 ID:DFIwFZuQ
トリステイン魔法学院の食堂は、非常に大がかりかつ豪華である。
もちろん全員がそこで食事を取るからではあるが、そのメンバーが生徒・教師共にほぼ貴族であるからというのも大きい。巨大なテーブルには豪華な料理が並んでいた。

「ほほぉーーー」
ルイズの隣で、グゥがまるで中年男性のような調子で驚いている。
その様子は可愛げがないことこの上ない。
「もうちょっとかわいく驚きなさいよ」
と、グゥの顔が変わる
「うわぁ、すごいですね!」
「……やっぱいいわ」
「チッ」
予想通りの反応にげんなりしたルイズは、とりあえずここのルールを説明することにした。

「グゥ、ちょっと聞いてくれる?この食堂は貴族専用なのよ。
でね、“使い魔”は本来別に餌場があるの。でも、使い魔って普通は鳥とか蛇とかドラゴンとか、要するに動物なわけよ」

「ふーん」

「あんた一応人間でしょ?だから、わたしの横で食べなさい。
まあ貴族用の椅子に座らせるわけにいかないから、床だけどね」
そう言ってルイズはスープの入った皿と、パンを数個乗せた皿を床に置いた。

「……」
グゥは特に文句を言うでもなく、ゆっくりとスープをスプーンですくって飲みはじめた。
意外なことに音も立てず、わりと様になっている。

これなら、大丈夫そうね。
ルイズはテーブルに向き直り、朝食前の祈りを捧げてから朝食にしては随分と豪華な料理に手をつけた。

350 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 00:24:29 ID:GNzdwE5S
支援

351 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 00:27:46 ID:QfTDrqy9
支援

352 :ゼロのちグゥ:2007/09/20(木) 00:27:55 ID:DFIwFZuQ
食事を終えグゥのほうを見ると、スープは空だったが、パンが丸ごと残っている。

「残さず全部食べなさい。大きくなれないわよ」

「まずい」

「不味いも何も、一口も食べてないじゃないの。いいからそれ全部食べなさい、体もたないわ!」

「…全部?」

「そうよ。って、何してんの?ねえ!」
なんと、グゥはパンの入った皿を掴み丸ごと飲み込んでしまった。

口の中から、ガチャガチャと不快な音がする。
「全部」
ルイズは震えながら訊ねた。
「そ、そうね。で、お皿はどこいったの?」

「全部」
自分のお腹をぽんぽん叩いたグゥが実に満足げな、誇らしい表情でルイズを見る。

「そ、そう……じゃあ、授業を受けに行きましょうか。あんたも来なさい」
これはあれね、きっと見なかったことにしとけばいいのよね。
ルイズは“忘れることの尊さ”を実体験により学習した。

353 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 00:28:17 ID:hlHl6+K5
支援&投下予約

354 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 00:29:11 ID:Pe9emWwn
グゥはどこまで食えたっけな支援

355 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 00:29:33 ID:GNzdwE5S
支援&支援予告

356 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 00:29:43 ID:kIs4jpTe
これはある意味ルイズを大人に成長させるパートナー支援

357 :ゼロのちグゥ:2007/09/20(木) 00:30:05 ID:DFIwFZuQ
今日のは以上です

気づくとプロットが長編になってた( °Д°)

358 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 00:30:51 ID:veqnN88H
ルイズがハレの役目バッチリしてくれてるぜ

359 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 00:32:36 ID:Pe9emWwn
予約状況
>>353
>>355

360 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 00:33:14 ID:N5Hqgiso
さて・・・>>355頑張って投下してくれw

361 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 00:34:03 ID:DFIwFZuQ
>>354
アニメだと海の水を引き潮になるぐらい吸収して体長数kmになってた
原作でも鯨とか怪獣とか呑み込んでるけど、あんまり大量に人を呑むとまずいっぽい

362 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 00:34:35 ID:BuOuHvO6
こういう得体の知れない怖さのあるタイプは実はルイズと相性いいのかもしれんねw
GJ!

363 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 00:35:45 ID:DFIwFZuQ
支援だ!

364 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 00:36:47 ID:+S+txA8v
sien

365 :サテライト60:2007/09/20(木) 00:37:09 ID:hlHl6+K5
グゥの人GJ!
5分後に投下しますー

366 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 00:37:36 ID:Pe9emWwn
あら間違えた
まあいいや支援準備

367 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 00:38:46 ID:1jTgiEvB
>>359
よく見るんだ。
>>355が予約していったのは支援書込みだw

368 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 00:41:23 ID:Pe9emWwn
>>367
うんだから間違えた
というわけで頑張って何か投下しておくれ>>355

369 :サテライト60-13:2007/09/20(木) 00:41:36 ID:hlHl6+K5
 貴族は大変な仕事だ。
 ルイズには、自分が勉強家だという自負がある。享楽に耽る生徒が多い中、婚約者も居る三女(家の名は何段か落ちるが、人生を全うする上で一切の思考を必要としない子爵婦人が約束されている)でありながら、領地経営にも伯爵である父親に一言いえる程の知識を持つ。
 貴族は魔法をもってしてその精神をなす。その通りだ。トリステイン魔法学院は、魔法が使える人間を育成するのではなく、貴族を育成する。卒業する生徒それぞれを一人前の貴族にすべく、多様なカリキュラムを組んでいるのだ。
 定期的に開かれるダンスパーティもそうだし、大人数で取る毎日の晩餐は、学院を出ればそのまま貴族の仕事(社交)となる。
 だがしかし、とルイズは思う。それらはレクリエーションの域を抜けていないのだ。生徒たちは、毎日の魔法の研鑽のための息抜きとしか考えていない。そしてそれらは貴族が貴族たるために必要だが、その貴族は国家には不要だ。
 執務も満足に熟せない貴族など、国家には不要だ。この結論に至ってルイズは一つ疑問を提起する。
 本当にそうだろうか。確かに領地を治めることは大切な仕事だ。しかし、多くの貴族がその仕事を厭いつつも国は回っている。その多くの貴族らは、自分がしたくない(出来ない)ことを平民に任せる術を知っている。
 王都には、執事の養成機関がある。そこでは貴族が必要とする魔法以外の全ての知識を教えているという。領地の経営は貴族が行う、これはもう何千年も前から建前でしかないのだ。堂々と執事長を筆頭とした執務室を作る貴族も居る。
 貴族、貴族か。ルイズは自問する。誰に教えられるわけでもない、当たり前のことが一つある。貴族の仕事とは魔法を行使する事だ。
 魔法は平均水準の生活を得るために、なくてはならないものである。病を治すためには水の魔法が不可欠だし、人間の持つ道具のほとんどは土の魔法がなくてはありえない。そして何よりも、抑止力として魔法は意味を持つ。
 貴族が領地を治めるとき、最も頭を悩ませるものが盗賊である。不作には税を緩めてやれば良い。そして、あまり大声では言えないが、定期的な聖地への遠征が国民総数の調節を行う。
 日々の労働に見合った対価では満足できなかった者が盗賊になるのだが、曲がりなりにも一度犯罪を働いてしまった者(盗賊になると決心して野に下っても、不法を働かないうちはただの旅人として扱うことが出来る)を領主が保障する訳にもいかない。
 ところが、だ。日々の労働と対価に満足できなかった者も、盗賊に身を窶す前に一度損得勘定をする。果たして全財産を叩いて買った武器を、他の人間に脅威と認めさせることは可能なのか。
 そこで立ち塞がるのが領主の行使する魔法である。平民は貴族に敵わない。彼らはこの言葉を耳に胼胝が出来るほど聞かされて育つのだ。彼らは考えを改めて日々の労働に戻る。
 ルイズはああ、とそこで自分の考えに納得した。
 ゲルマニアの、富を持つ者は魔法を使えなくとも貴族になれる、という考えは合理的だ。魔法の使えぬ彼らは例外なく、その持ちえた富に飽かせて名を轟かす騎士団を組み上げる。あの国はそれが解っているのだ。
 かの国がトリステインと比べて遥かに強国であるのは、国土の違いもあろうが、民一人一人の商いに対する意欲の違いもあるのだろう。
 ルイズは、もし自分がゲルマニアの平民として生まれたならどうだったろうか、それを考えようとして、やめた。
 魔法は確かに素晴らしい技術の一つだが、この世の全てはルイズ自身が全ての結果を把握、予想できていたならば、それらは必ず何らかの形で補うことが出来るということが解った。
 精一杯のヴァリエールを全ての国家に見せ付けてやることに、もしかしたら生きがいを見出せるかもしれない。

370 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 00:42:30 ID:urhAC0rB
ザ・支援

371 :サテライト60-13:2007/09/20(木) 00:43:15 ID:hlHl6+K5
 ルイズは普段ティータイムを共有しているモンモランシーに一言断ってから、広場でキュルケを探していた。己の考えを、一度生粋のゲルマニアンに聞いてもらいたかったのだ。
 目を惹く赤毛はすぐに見つかった。そのまま彼女に声をかけようとしたルイズだったが、同席者が居ることに気づいて一言断りを入れた。
「こちら、いいかしら」
 青い髪の同席者はちらり、とこちらに目だけ向けて、どうぞ、とでも言うかのように口を開き(ルイズは唇の動きを追ったが、声は聞こえなかった)、そして視線を手元に落とした。そこに分厚い本を認めてから、ルイズは一度キュルケを伺い、テーブルにつく。
 控えていたメイドに飲み物を持ってくるように言うと、早速ルイズはキュルケに向かって自身の考えを語った。
「……私も、何が言いたいのか解んなくなってるわ。でも、そんな風に思ったの」
「そう。そうね、ルイズ。多分私でなくてもこう思うんじゃないかしら。
 あなたって、沢山の選択肢を持ってるのよ」
 それからキュルケは、自分の足元に横たわっていたサラマンダー、彼女曰くフレイム、の頭を撫でた。主人の関心が嬉しいのか、フレイムの尾に灯る炎が勢いを増した。
「ほら、私は火のメイジでしょう? 使い魔もこの仔だし。
 ルイズ、あなた、火のメイジが順当に成長して、大成したときに何が出来るかいくつ挙げられるかしら」
 ルイズは指折り数えてから、キュルケに向かって指を三本だけ立てて見せた。
「ええ。成績だけは良いあなたでもそのくらいね。ツェルプストーの私だって、それに一つか二つ足したくらい。
 火の系統は本当に戦闘だけなの」
 ルイズはそう謙遜する彼女に向かって、徐に頭を下げた。火の系統に絶対の自信を持つキュルケのことだ、自分を立ててくれたのだろう。彼女もその感謝を受け取るようにくすりと笑ってから、話を進める。
「いざ私たちが学院を卒業したとき、全うに貴族をするために必要なものはあまり多くないわ。
 トリステインは格式ばっかりでうちとは違うと思っていたけど、あなたならきっと大丈夫ね」
「そう。ええ、そうね。……ありがとう、キュルケ」
 そう言って、ルイズは椅子に手をかける。具体的に何が解ったわけではない。ただ、励まされただけだ。それでもこうして会話をするひと時を持つ度に、友人という存在の素晴らしさを彼女は噛み締めていた。
 ふと、何かに気づいたキュルケが手のひらで、向かいの少女を示す。ルイズが顔を向けると彼女は、ぱたん、と音を立てて本を閉じた。そして口を開く。
「民の信頼と応える貴族の誇りがあれば、領地も、国も上手くいく。
 ただ、いつか強大な害悪が現れたときに、それを跳ね除ける力が必要」
 あなたは、それを魔法と言ったけれど、厳密には違う。そう言った少女の瞳に、ルイズは囚われた。何故だか解らないが、敬愛すべき父(偉大な先達)に助言をもらうように、気づかぬうちに緊張している。
「使い魔召喚の儀は、そのメイジが必要とする使い魔を喚ぶ。
 ――あなたはもう既に、どんな害悪をも跳ね除ける力を持っている」
 私はそれが羨ましい。そう言ってまた本を開いた少女を、ルイズは暫くの間、ぼうっと見つめていた。

372 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 00:43:41 ID:urhAC0rB
そして支援

373 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 00:43:55 ID:QfTDrqy9
支援

374 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 00:44:07 ID:DFIwFZuQ
支援

375 :サテライト60:2007/09/20(木) 00:45:22 ID:hlHl6+K5
投下終了です。
しかしムーンフェイスが出てこない…。

376 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 00:46:43 ID:+3o9i6mf
乙ー。

ドロヘドロのキャラで少し考えてみたが、どうやっても
脳漿が飛び散るような展開にしかならぬ。

377 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 00:48:14 ID:QcKQtpdK
プレデターを召還!!







・・・・・・残念!ステルス迷彩により、ルイズは気が付きませんでした。


378 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 00:48:18 ID:DFIwFZuQ
乙様

379 :零の雷の人:2007/09/20(木) 00:49:16 ID:urhAC0rB
乙!

で、次に予約をばさせていただきまする。

今回は「第一章 その女の名は その二」ということで。

380 :封仙娘娘異世界編 零の雷 1/5:2007/09/20(木) 00:51:44 ID:urhAC0rB
 二


ベッドから落ちる衝撃で、ルイズの意識は強引に覚醒させられた。
「朝だ」
傍らに立つのは使い魔・殷雷。
額と肩と腰が痛む。……私の寝相はこんなに悪かっただろうか。
いつになくはっきりとした意識。……私の寝起きはこんなに良かっただろうか。
「……あんたまさか、私を蹴落としたんじゃないでしょうね」
「まさか」
蹴落としたのではない。ただ転がしただけだ。
……最高にして、最悪の目覚めだった。

 *

部屋を出ると、キュルケと鉢合わせた。
「あら、おはようルイズ。インライもね」
ルイズは死ぬほど嫌そうな態度を隠そうともしなかった。
「……おはよう、キュルケ」
それでも一応挨拶するのは、貴族としての最低限の礼節だろうか。
キュルケは胸の前でぽん、と手を叩いた。
「そうそう。昨夜、約束してたわよね。使い魔を見せるって」
「……別に見たかないわよ」
「見せろって言ったのはあなたじゃないの」
――キュルケの背後から、のっそりと何かが這い出てきた。
それは虎ほどの大きさのある、巨大なトカゲだった。
炎のように赤い皮膚を持ち、全身から熱気を放っている。尻尾に至っては『ように』どころか本当に燃えていた。
「火竜山脈のサラマンダー、フレイムよ。私の二つ名、『微熱』にぴったりだと思わない?
 ここまで立派な炎の尻尾はそうそう無いのよ?」
「そりゃー良かったわね……」
「ほぉ、使い魔というのも色々だな」
殷雷が感心した声を上げる。
「ま、普通は動物か幻獣よね」
――それで私を皮肉ったつもりか。
ルイズとしてはさっさと話を切り上げたかったのだが。
「でも、あなたの使い魔もなかなかのものじゃない?」
この言葉にはカチンと来た。
「どういう意味よ!」
キュルケは事も無げに言った。
「だって、インテリジェンスソードなんでしょ? しかも、人の姿を取る。
 すごいじゃない」
……それは確かにその通りだし、実際誇っても良いはずなのだが、ルイズは何故か馬鹿にされているように感じた。
「やっぱ『ゼロのルイズ』って言うだけあって、他人とは色々違うのねぇ」
やっぱり馬鹿にされている。
「むぐ――――!」
ルイズは何かを言おうとしたようだが、その前に殷雷の手がその口を塞いだ。
朝っぱらから喧嘩見物するような趣味は無い。
「では、お先に失礼」
キュルケはくすりと微笑むと、颯爽と去っていった。フレイムもその後に続く。

381 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 00:52:27 ID:GNzdwE5S
支援

382 :封仙娘娘異世界編 零の雷 2/5:2007/09/20(木) 00:53:14 ID:urhAC0rB
「――――ぶは!」
キュルケの姿が見えなくなった頃、ルイズはやっと解放された。
「何よ何よあの態度! 腹立つわ悔しいわでもう、KYLUAAAAAAAAA!!」
……最後の方は言葉にすらなっていなかった。
彼女の怒りの矛先は殷雷よりもキュルケの方に向けられている。
「何であいつがサラマンダーで、私にはあんたなのよ!!」
まぁ、結局は殷雷の方を向くのだが。
「……トカゲに比べてそうそう劣っているつもりはないのだがな」
実際、キュルケの言葉の半分は本心から出たものだろう。根拠はないが。
しかしルイズは納得しない。
「じゃああんた、火吐けるの?」
「吐けないが」
「空飛べるの?」
「飛べないが」
「魔法は使える?」
「使えないが」
「――やっぱり駄目じゃない!!」
剣には剣の、盾には盾の役割がある。
つまりは適材適所と言うことなのだが、今のルイズにそんな正論は届かないようだ。
埒があかないので無理矢理話題を変えることにした。
「――そういえば、『ゼロのルイズ』と言うのは何だ? 昨日も言っていたが」
ピクリ、と急にルイズから表情が消えた。
「姓ではないようだが……意味がよく分からん」
「別に。ただのあだ名よ」
「キュルケの『微熱』のようなものか。で、『ゼロ』とは――」
「うっさいわね! 朝食抜くわよ!!」

……どうやらいらんことを聞いたらしい。
まったく、この世界に来てからというもの、絶不調にも程がある。

383 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 00:53:19 ID:Pe9emWwn
献血のためにしっかり睡眠を取らなければならないのに支援してしまう
ゼロ魔スレ……恐ろしい子……!

384 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 00:53:21 ID:GNzdwE5S
支援

385 :封仙娘娘異世界編 零の雷 3/5:2007/09/20(木) 00:54:17 ID:urhAC0rB
 三


結局、殷雷は朝食にありつけなかった。異世界の食事というものに興味はあったが、仕方ない。
ついでに、飯抜きなのはルイズも同じだった。言い争っている内に(一方的にルイズが殷雷を罵っていただけだが)
食べる時間が無くなってしまったのだ。
ルイズは空きっ腹のまま午前の授業を受ける羽目になってしまった。自業自得ではあるが。
一方、宝貝である殷雷はそもそも食事を必要としない。彼が物を食べるのは、基本的にただの道楽である。

 *

トリステイン魔法学院の教室は広い。
生徒だけでなく、時にはその使い魔も収容しなければならないのだから当然ではある。
だがそれでも、全ての使い魔が中に入れるわけではない。
窓の外からこちらをのぞき込んでいる巨大な白トカゲ――にしては翼が生えているが――なども、
誰かの使い魔なのだろう。
『しかし、壮観だな……』
大トカゲ。カラス。猫。蛇。フクロウ。蛸人魚。目玉。人面虎。
殷雷の知っている動物もいれば、知らない物も居る。
ただ、宝貝はないようだった。ついでに人間も。
やはり、殷雷だけが特別なのだろうか……?
現在、殷雷は刀の姿で椅子の下に転がっている。その上に座るのはもちろんルイズ。
熱心に授業に耳を傾け、殷雷刀のことなど眼中にはない様子だ。
『ま、勉強熱心なのは良いことだ』

この世界の『魔法』が彼の知る『仙術』とは何処か異なる、というのは既に明らかだ。
では、具体的に何が、どう異なるのか。……理解できるかはともかく、興味はある。
教壇に立つ中年の女性教師――ミセス・シュヴルーズが述べたことは、全て黒板に書き記されている。
が、殷雷にはその字が読めなかった。……聞いて覚えるしかあるまい。

曰く。魔法の四大系統は『火』、『水』、『土』、『風』。
もう一つ『虚無』という系統があったが、現在は失われている。
その中で最も重要なのが『土』。万物の組成を司り、農業、工業などとも密接に関わっている。
『土』無くして現在の我々の生活はあり得ない――云々。

この教師の二つ名は『赤土』。つまりは『土』系統のメイジ(魔法使い)である。
少なからず身内贔屓が入っていることは間違いなかろうが、それでも興味深い話ではあった。

386 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 00:54:28 ID:hlHl6+K5
支援

387 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 00:54:44 ID:GNzdwE5S
支援

388 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 00:55:37 ID:DFIwFZuQ
支援

389 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 00:55:37 ID:Pe9emWwn
支援

390 :封仙娘娘異世界編 零の雷 4/5:2007/09/20(木) 00:55:40 ID:urhAC0rB
 *

「今から皆さんには『土』系統の魔法の基本である、『錬金』の魔法を覚えてもらいます。
 一年生の時に出来るようになった人もいるでしょうが、基本は大事です。もう一度おさらいしましょう」
シュヴルーズは石ころを教卓に乗せ、手に持った小振りな杖をそちらに向けた。
短い呪文を唱えると、石ころが光り出した。
ほどなくして光が収まると、そこにあったものはピカピカと輝く金属へと変化していた。
そこかしこからおお、と感嘆の声が漏れる。
「ゴールドかと思った方は、残念でした。これはただの真鍮です」
なんだ。落胆の声と、それを笑う声。
「私は『トライアングル』なので無理ですが、『スクウェア』クラスのメイジともなれば、
 実際にゴールドを錬金することも可能でしょう」
トライアングル。スクウェア。殷雷の知らない単語だった。
ゴールド……は、おそらく金の事だろう。雰囲気から察するに。
「さて、では実際にやってもらいましょう。――では、ミス・ヴァリエール」
中年の教師はルイズを指名した。その瞬間、教室中がざわめく。
「せ、先生。やめておいた方が良いと思います。危険です」
慌ててそう言ったのはキュルケだった。
他の生徒達もそれに続く。
「自殺行為です!」
「後悔しますよ! 今まさに訪れるのは大後悔時代ですよ!?」
「ゼロのルイズが何で『ゼロ』なのか――!」
「お静かに!」
シュヴルーズはぴしゃりと言った。
「……先生は、ルイズを教えるのは初めてでしたよね」
「ええ。ですがミス・ヴァリエールの事は既に聞いています。稀な努力家である、ともね。
 失敗を恐れていては何も出来ません。いいえ、それどころか今は失敗しても良いのです。
 それを教訓とし、成長してゆけばよいのですから」
まさに教師の鑑であった。
――だが、分かってない。そんな綺麗事で済まされる次元ではないのだ。この『ゼロのルイズ』は。

「――やります」
ルイズは凛と立ち上がった。
シュヴルーズは優しく微笑んだ。
「ミス・ヴァリエール。錬金したい金属を強く、心に思い浮かべるのです」
ルイズはこくりと頷く。その瞳はまさに真剣そのものだった。

大丈夫。大丈夫だ。召喚の儀には成功したではないか。
まぁ、納得いかない部分も多々あるが……成功は成功だ。今度もきっとうまくいく。
で、何を錬金したものか。……先ほどのミセス・シュヴルーズと同じく、真鍮にしよう。
金属と言えば、殷雷刀はどんな素材で出来てるんだっけ? ああ、確か真鋼とかなんとか言ってたかも。
真の鋼……それは一体如何なる金属なのだろう。
…………どうでもいいけどお腹空いたな。やはり朝ご飯抜きは堪える。殷雷のせいだ。
いや、待て。待てよ? そうだ。違う。抜いたのは朝食だけではない。
考えてみれば昨日の夕食も食べていなかった。――これも殷雷のせいではないか!
ということは、ほぼ丸一日何も食べてないという事になる。
ええい、どこまで主人を苦しめれば気が済むのだ、あの使い魔は!!
…………おっといけない錬金錬金。ええと、あー……真鍮でいいか。

この間、わずか二秒。

ルイズは目を閉じ、呪文を唱え、杖を振り下ろす。

――石ころは教卓もろとも爆発し、木っ端微塵と消えた。

391 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 00:55:57 ID:QfTDrqy9
支援

392 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 00:56:00 ID:GNzdwE5S
支援

393 :封仙娘娘異世界編 零の雷 5/5:2007/09/20(木) 00:57:22 ID:urhAC0rB
 *

爆風でルイズとシュヴルーズは黒板に叩きつけられ、驚いた使い魔達は大混乱の大暴走。
「目が! 目がぁぁ!!」
「俺のラッキーは!? ラッキーを食ったのはどいつだ!?」
「お母ちゃーん!」
「ああもう何でヴァリエールは退学にならないのよー!!」

……地獄絵図である。
殷雷はいつの間にか人の姿に変わり、机の上に退避していた。
いつまでも足元に転がっていたのでは何をされるか分かったものではない。
「……大した破壊力じゃねえか。これが攻撃術の授業なら百点満点だ」
無論、これはあくまで『錬金』の授業なので零点なのだが。
真っ黒になったルイズはむくりと立ち上がり、煤を払った。服はボロボロで、下着が露出している。
……ミセス・シュヴルーズはピクリとも動かないが、流石に死んではいないだろう。
未だ恐慌の治まらぬ教室内。
ルイズはゴホン、と咳払い。そして決めの一言。

「やっちゃったZE☆」

「やっちゃったぜじゃねえよ!」
「何ちょっとかっこよく言ってんのよ!」
「お前いつもこうじゃねえか! 成功率ゼロじゃねえか!」
「だからゼロのルイズにやらせるのは嫌だったんだぁ!!」

殷雷はやっと理解した。ルイズが『ゼロのルイズ』と呼ばれる訳を。
――そして、『ゼロ』という言葉は『零』を意味している、と言うことも。

394 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 00:59:05 ID:Z7Z+Hp2G
sienn

395 :零の雷の人:2007/09/20(木) 00:59:27 ID:urhAC0rB
以上です。これで第一章は終了。
次回からは第二章。いわゆる、アレです。

396 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 01:09:33 ID:ocjhlWnT
乙。ちょっとネタを思いついたんで放り投げさせて。

397 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 01:10:31 ID:Z7Z+Hp2G
OK 支援

398 :ゼロの一級騎士:2007/09/20(木) 01:11:04 ID:ocjhlWnT
「じゃ、闇系の仕事は終わったんでこれで」

そういってヴァナディールの夜の中に消えていくナイトはそのリンクシェルからの憧れの的。
今日も巨大な化け物を倒しての悠々とした帰還の後に、更なる仕事を終えての事だった。

「カカッと睡眠をとらなければならないのは確定的に明らか」

不眠不休で仕事に精を出すことも珍しくなく、いかなる事にも挫けぬ騎士であった。
また時折自分ではない自分に突き動かされ、いくら功績があろうとも国には報われぬ流浪の騎士であった。
そんな彼の目の前に現れたのは一枚の鏡。躊躇うことなくそれをターゲットして調べる。
鏡は怪しい光を放ち、そのまま彼を飲み込んでいった。

<同時刻、魔法学院敷地内>

「我が呼び声に以下略!」

桃色の頭髪を持つ少女が必死に祈りを捧げては、青々とした芝生をズタズタにしていた。
周囲の生徒は口々に芝生を哀れんだり早く終わらないかと嘆いたりしていた。
そして何度目かのトライで彼女はついに呪文を成功させ――何かを、呼び出した。
今までとは違う煙がたちこめたのである。生徒も教師も、興味津々に『何か』を見守った。
そこには一人の人間が立っていた。とても硬そうな鎧を身に纏い立っていた。
装備からかもしだすオーラすら見えそうになるのは間違いではあるまい。
そのエネルギー量があまりにも高くそのような幻影すら見せ得るのだ。

桃色少女(ルイズ)は急いで駆け寄って彼を上から下まで眺める。そして困ってしまった。
マントの下に豪華そうな鎧を着ている様はどう見ても貴族だが、杖が無いから平民なのかもしれない。
いずれにしても強そうなモンスターではないことは明らかで、ガッカリしているのはバレバレ。
周囲の生徒たちも一部を除いて笑っていた。笑ってないのはタバサとコルベールである。

「あの、どちらさまでしょう」
「ブロントというが俺はただの通りすがりの古代からいるナイト」
「貴族なの?」
「貴族じゃないがナイトはナイト関係ないだろ?お前それより名乗るなら自分からという名セリフを知らないのかよ」

ルイズ、『サモン・サーヴァント』で平民を呼び出してどうするの?
誰かがそういうとさらに大爆笑。ルイズが言い返すも騒ぎを止めるのに役立つことは無かった。
コルベールに再召喚を要求するも却下。コルベールの硬い表情がルイズをガッカリさせた。
何度かのやり取りの後でルイズは彼に向って

「感謝しなさいよね。普通は貴族にこんなことされるなんて、一生無いわよ」
「なにするおい、やめろ馬鹿」

くちづけた。その後には左手のルーンの痛みを堪えるナイトがいた。
だが彼は、もううろたえない。じっと痛みに耐え、ルイズを見つめている。
その後で彼の紳士的な態度に警戒を解いたコルベールがやってきて謝罪と説明をした。
彼は頷いた。傭兵であり冒険者でもある。今更何になっても全てを受け入れることができる。

こうしてヴァナディールからハルキゲニアへ、一級のナイトが光臨した。
クリスタルは、ただ静かにその光をたたえていた。

399 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 01:12:47 ID:ocjhlWnT
思わず勢いで書いてしまったのはバレバレで続きはあまり考えてにぃ。

400 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 01:15:51 ID:5s3oEiRI
>>399
元々期待はしていない。だから気にするなw

401 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 01:20:59 ID:Q6cijIdQ
気象精霊召喚すれば、ワルドのグリフォンぶっちぎりで置いてけぼり

402 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 01:25:23 ID:jf7Z86e4
>>401
アレはwww
桁違いすぎるwwwww


とりあえず、明らかに先住魔法扱いされたり、そのまま精霊扱いされたり。

403 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 01:31:36 ID:Z7Z+Hp2G
>401
色々あるが、ふと思い浮かんだのが何日で世界中の酒を飲み干すのかだな

404 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 01:37:50 ID:1yXnYBYt
キリコ召還を望む声は多いが、「青の騎士」のケインはどうだろう?
…しかも、レグジオネータ戦直後で、ズダボロの…

405 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 01:39:44 ID:u9OYwBEm
気象精霊は反則だて。ミリィとかだと風の上級精霊の中でもトップクラスだし。
あの普通に飛び交う光弾のエネルギー量とか核爆弾と比べてすら文字通り桁違いだったはず。

406 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 01:40:10 ID:Y3DhGL5n
まぁあいつら普通に天候を操るのが仕事だからな

407 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 01:41:06 ID:sPf62Bk/
>>401
「気象」だけ見て良純召喚を考えた

色々と厳しい

408 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 01:43:56 ID:Z7Z+Hp2G
なんせ基本が「○○の2.8×10の17ジュール」などを連発できるから
へたをしなくても、アルビオンを地図から消せるぞ

409 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 01:46:51 ID:pRdzzLLU
ここは、判を押したかの様にダメ人間認定されてる、ルイズ&アンの親友主従コンビの人間的成長の為に、
自称『通りすがりのサラ忍マン(最終回後)』にお出ましを。


410 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 01:47:26 ID:TQrWVHgQ
>404

ケインはキリコ以上のセルフィッシュキャラだから、ルイズとの関係が難しいしなぁ。
最初言うこときくフリして、寮でふたりきりになったらルイズふん縛って逃げそう。
そのままゲルマニアあたりに逃げて、傭兵にでもなってるかも。
破壊の杖がインサニティーホースだと、ちょっとおもしろいけど。




411 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 01:49:11 ID:u9OYwBEm
そういえばミリィって王位継承権もってたよな、殆どというか、実質一位の。
というか、ぷらくてぃか時代というかミリィの回りって王族貴族ばっかじゃんか、そういえば。

412 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 02:02:32 ID:u9OYwBEm
すまん、ちょっと暴走しすぎた。少し、頭冷やしてくる。

413 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 02:05:05 ID:1yXnYBYt
>>410
レグジオネータ戦でズダボロで召還されて、治療に運ばれるどさくさに紛れて、進級のかかっているルイズが契約。
傷が治るまではマルトーやシェスタに世話になって、ルイズは無視。
しかし、シェスタのためにギーシュに立ち向かうスイズを見て、ちょっと見直す、とか。
その後フーケ戦前哨(宝物庫襲撃)でルイズを助けたところから、主従関係がようやく始まる、くらいに長目の
スパンで行けばどうかね?

414 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 02:09:18 ID:jdegNJa8
今更ながらエンジェルフォイゾンなら従者かアザ・トゥース、シオン辺りならいけそうじゃね?


415 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 02:10:52 ID:u9OYwBEm
>>414
アザリンやばいよアザリン。あれはマジやばい。
何がどうやばいのか口で説明できないほどやばい。

416 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 02:14:03 ID:Z7Z+Hp2G
 アザリンと聞いたらラアルゴンの皇帝が真っ先に浮ぶ

417 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 02:15:52 ID:Ua+0vfGS
>>413
メロウリンクなんかもいけそうなんだがどうだろう?
対ATライフルを使わせるか否かが問題だが

418 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 02:16:56 ID:u9OYwBEm
リリカルなのはからも何人?か出演なされてるが、なのはさん本人は出てないな。

sts時のが呼び出されたりしたら、少し頭冷やされる人が続出しそうだがw

419 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 02:19:05 ID:Y3DhGL5n
その前にさっさと管理外世界だからって帰っちゃうぞ
A'sの頃なら兎も角StSのころならフェイト見たく単独での次元転送可能だろうし

420 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 02:21:46 ID:smh+xuAD
そういや脇役が召喚されてるのに主人公や主役が召喚されてないの多いな

421 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 02:24:38 ID:1yXnYBYt
>>417
サイドカー付き、ATライフル無しで召還されて、破壊の杖がインサニティーホース、
タルブの村で自分のATライフルと再会、とか。

>>418
Asとstsの間のなのはさんが召還されて、人に教えることの難しさを痛感しながら、
ルイズと向き合っていくとかは?

422 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 02:26:48 ID:R61h5lyc
>>418
その系列で知佳やリスティ、フィリス、シェリー、それにフィアッセが召喚されたらルイズは大喜びだと思う。
だけど…学院が怒り狂ったLCシリーズに殲滅されるシーンしか思い浮かばない。

リリなのだったら騎士カリムはどうだろうか。彼女を無碍にはできんだろ。

423 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 02:27:12 ID:laWny0JC
一つネタを書き散らしてきました。
進路クリアですか?

424 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 02:29:08 ID:u9OYwBEm
おうけい

425 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 02:29:44 ID:pRdzzLLU
>>417
メイジ連中の認識範囲外からの狙撃に徹して、『フィンランドの白い死神】級の技倆があれば、
対ATライフル用30mm弾はオーバーキルな代物だな。直撃させりゃ、一発で血煙に変えれる。
ただ、パイルバンカー自体がなあ……。魔獣相手ならまだしも、大型ゴーレム相手に通用し得るかな……。

426 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 02:31:53 ID:u9OYwBEm
夜天の王はやてさん(守護騎士付)を召喚した日にはルイズ完璧立場なくなるな・・・・・・。

427 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 02:31:56 ID:1yXnYBYt
>>423
どんと来んしゃい!

428 :ゼロと虚無:2007/09/20(木) 02:32:49 ID:laWny0JC
改行ではじかれたorz
すいません、ちょいお待ちを

429 :ゼロと虚無1:2007/09/20(木) 02:35:29 ID:laWny0JC

…………おんやぁ、あんたらまだいたのかい?
やれやれ、あの者らのお話は終わっちまったのにどうしたんだね?
あん、何?もっと他にお話はないのかって?
ふぅむ……なぁあんたら『平行世界』って知っとるかい?
…ほぉ、そうかい!最近のもんは博識だねぇ。
ふっふっふっ。じゃあ仲間の妖怪達が帰ってくるまでそのお話でもしようか。
さてさて、はじまりはじまり…



ここではないどこか、それも遠くとおくの宇宙の果てで

ひとつの大きな戦いが終わろうとしていた。

強く、巨大な闇と弱く、数え切れぬ程の光との戦いが……



くだらぬ!弱し!弱くてくだらぬ!!
お前たちは我に勝てると思うているのか!?
思ってはいぬであろう。弱いからな!!

本当にそう思うていた。塵芥に等しい存在ごときが幾千、幾万集まろうとも
我には勝てぬと……

ならば既におまえ達の戦いは正義などという大儀のもとの戦いではない。
自己満足だ!!
弱い自分を認めたくないという自意識が生んだ、哀れな自己陶酔者。
それがおまえ達の姿だ。

ならば我はどうなのだ?
我の名のもとにすべて滅ぶべしと叫び、数多の存在を滅ぼし恐怖させてきた
我が、塵達が作る結界に押し込められ、八本の尾と両の眼を潰され
今まさに滅ぼされんとするこの様はなんなのだ!!
我は…これほどに弱かったのか?

我は憎む!光あるものを!!
生命を、人間を!
人間と和合する妖を!

何故、あやつらは我よりも強いのだ。
何故、あやつらはあんなに輝いておる。
何故、我はああじゃない……

何故 我は 陰に、闇に生まれついた……



430 :ゼロと虚無2:2007/09/20(木) 02:37:22 ID:laWny0JC

負けたのか、この我が。
滅ぶのか、滅びの、虚無の化身であるこの我が……
ふふ、くくっ、なんと皮肉な!なんとも可笑しきことよなぁ

たしか、人間共の言葉にあったな「生命は巡り巡る」と、ならば我は…我は……
いや、もうよい……

その時、おびただしい血を流し続けるその眼から一筋、誰も気付かぬ
己すら知覚せぬ透明な一筋が、流れた。

誰か…
名付けよ、我が名を…
断末魔の叫びからでなく、哀惜の慟哭からでもなく、静かなる言葉で…
誰か、我を呼んでくれ…

我が名は『白面』にあらじ。

我が、呼ばれたき名は……

そこが知覚できた最後の瞬間だった。
その刹那ここにいるはずのない誰かの、いや、あれは……少女の声であったか。
それを確かに白面は聞いた。

こうして誰もが最強と認め、恐怖した大妖『白面の者』は数多くの犠牲を払いながらも
ついに消滅したのである。
この世界では。



そして……

「アンタ誰?」

目の前に広がる光景と己に何事か尋ねてくる少女を見て
白面は初めて、そう『生まれて初めて』茫然自失としたのだった。



431 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 02:37:36 ID:Ua+0vfGS
避難所とは勝手が違うから気をつけるんだぜ支援

432 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 02:39:11 ID:+tFXaKwh
避難所のアレか?支援

433 :ゼロと虚無3:2007/09/20(木) 02:40:06 ID:laWny0JC

春の日差しが降り注ぎ、時折やわらかな風が運んでくるかすかな若草の香りに
つつまれたここ、トリステイン王国トリステイン魔法学院では
新二年生による使い魔の召喚及び契約の儀式が佳境を迎えていた。
約一時間前から、ずっと。
儀式をまだ済ませていない最後の生徒、ヴァリエール公爵家三女
ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールは周囲から
かすかに聞こえてくる侮蔑、嘲笑を黙殺し本日三十二回目となる
『サモン・サーヴァント』の呪文を紡ぎはじめた。

周囲曰く、
「無駄なことを…」
「いい加減あきらめ…」
「はは、不様にも…」

一年前からなにも変わらない言葉の数々、魔法学院の生徒でありながら
魔法の才能が皆無、つまりは魔法が使えない貴族『ゼロのルイズ』と
蔑まれるようになったあの頃から。

轟く爆音、閃光。
そして粉塵が晴れたそこには召喚されたはずの使い魔が…いなかった。

三十二回目の失敗。
既に儀式を済ませた生徒達の気怠げな空気が無言の圧力となって
彼女の小さな体躯を襲った。

(どうして、どうしてなのよ…ッ!)

幼い頃から人の倍は努力した。そう自負している。
自ら学び調べ、わからない所があれば姉さま、ちいねえさまに教えてもらった。
実践もした。失敗ばかりだったけど。
ここに入学してからもその姿勢は変わらなかった。
多くの先生の下を尋ね学んだ。
所詮魔法を使えぬ者の点数稼ぎとかその、ふ、ふふふ不埒な勘繰りをした輩もいたけれど。
授業が終われば足繁く図書館に通った。あらゆる書物を読みあさった。
一部俗っぽい知識も身に付いてしまったけれど、それはともかく。
それでも、

魔法は一つも成功しなかった。

(ッ……!)

悔しかった、情けなかった。
徐々に目尻にたまる涙を必死になって堪える。
そして深呼吸を一つ。
ぐ、と再度杖を握る手に力を込め再び呪文を唱えようとしたその時

「あの、ミス・ヴァリエール、そろそろ時間が…」

申し訳なさそうに背中から声がかけられた。



434 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 02:40:18 ID:1yXnYBYt
受け止めるぜ、支援。

435 :ゼロと虚無4:2007/09/20(木) 02:44:01 ID:laWny0JC

教師という立場から見てミス・ヴァリエールは努力家で将来が楽しみな
生徒の一人であるとコルベールはかねてから思っている。
だが他の教師のミス・ヴァリエールについての評価は『おちこぼれ』の
一言につきる。ただ一点、『魔法が使えない』という点を指して言うのだ。
残念ながらその点については同意せざるを得ない。貴族でありながら
魔法が使えないとはそれだけの意味を持つ。
だが、しかしだ。

今までよりも一層真剣な表情で呪文を紡ぐ一人の女生徒を見つめながら
コルベールは思う。

今、その芽を摘んでしまうのは余りにも早計ではないかと。
まだ若い彼女にとって先は長く新たな出会い、発見も数多く訪れるだろう。
その中でなにかしらの系統に目覚めることがあるかも知れない。

ミス・ヴァリエールが呪文を完成させ杖を振る。

恐らくこの最後の『サモン・サーヴァント』も失敗に終わるだろう。
使い魔の召喚は二年生進級の条件。
しかし、ここでこの少女の未来を閉ざしてしまうのはあまりにも酷なことだと思う。

(これは一つ、後でオールド・オスマンに掛け合ってみますかな)
そう決心し、訪れるであろう爆風に備え広場の中心から背を向けた直後

ドオオオォォン!

今までに無い規模の爆音と粉塵が辺りに充満し、一時の間を置いて

「アンタ誰?」

ミス・ヴァリエールの間の抜けた声が聞こえたと同時に、コルベールの体を
かつて味わったことのない悪寒と戦慄が走り抜けた。


436 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 02:45:52 ID:1yXnYBYt
俗っぽい知識で支援。

437 :ゼロと虚無5:2007/09/20(木) 02:46:27 ID:laWny0JC

初めに感じたのは自らの体を優しく撫でる春風だった。

(我は、まだ生きているのか…ぬ、眼が見えるだと?)

風が、周りの土煙を連れ去っていく
そうして見えてきた光景に白面は目を奪われた。

(ここは…)

青く澄み渡る空、緑の絨毯を敷き詰めたごとき大地、すぐ側に見える石造りの重厚な建造物。
そして何よりも鼻をつく大勢の人間の匂い、それに混じる化け物らしき匂い。

(人間と化け物の匂いはすれど数が少なすぎる…そしてこの場所)

先ほどとは全く状況が違いすぎる…ならば一体……

(何処だ?)

事態が飲み込めず、辺りを見回し思案にふける白面の者がそこにいた。



ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールは歓喜の絶頂から一転、失意のドン底に突き落とされていた。
ようやく、ようやく成功したと思った『サモン・サーヴァント』、
粉塵の奥でうごめく影を見たときは言い様の無い歓喜に打ち震えた。
が、煙が晴れよくよくその姿を見てみると…
180サントにとどくかという体、やわらかくくせのついた金色の髪、
新雪のような白い肌の色、つり上がった両の眼、黄金の瞳、真一文字に結ばれた口元
つまりは

「アンタ誰?」

どう見ても人間だった。



438 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 02:48:44 ID:Z9P7kmZD
何事だ白面
支援

439 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 02:49:13 ID:+tFXaKwh
擬人化は地雷フラグなんだよ……支援

440 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 02:49:27 ID:1yXnYBYt
転生支援。

441 :ゼロと虚無6:2007/09/20(木) 02:50:03 ID:laWny0JC

白面はしばしの瞬巡の後この場の静観を決めた。
幸いなことに今この体は人間の姿のようであったし先ほどの小娘から投げ掛けられた言葉は
およそ三千年を生きてきても聞いたことのないものであった。
その件の小娘はこちらに言葉が通じないとみるや中年の男性となにやら言い争いをしているようである。
わずか数分の内に変化した周囲、己の身の変化、行動を起こすには不可解なことが多すぎた。

(まぁどう転ぶにせよ、こやつら全員皆殺しには変わらんがなァ)

周りでなにやら囃し立てる人間共をちらと一瞥し、若い男の皮をかぶった
その下で愉悦に歪んだ笑みを浮かべる。

もしここで白面の者が即座に周囲の者を皆殺しにしていたら。
もしくは変化を解いてこの地から飛び去っていたら。
ハルケギニアはまた別の歴史を刻んでいただろう。



じつ、と目の前に立つ粗末なローブを纏う男性を見上げる。
自分よりも30サント近く高い背丈、成熟した麦穂のような色の髪、気怠げにこちらを見返す黄金の瞳。
歳は…わたしよりも二つ三つくらい上かしら?
これで多少なりとも身なりを整え、杖を持てばそれなりの位をもつ貴族に見えるかもしれないが…
自らを取り囲む大勢のメイジを見ても全く動じておらず
しかも話が通じていないあたりからして恐ろしくド田舎で育った平民に違いないだろう。

不意につい、と視線を外された。
……なんかムカつくわね。

「ハァ、なんでこんな奴と…」

使い魔の召喚及び契約の儀式がメイジにとって神聖なものであることは
十分に理解している。
が、よりによって人間!しかも平民と契約だなんて!!
さっきから一層増えた侮蔑を含んだ笑い声を一身に受けて怒りと羞恥に
体を震わせ、半ば自棄になりつつルイズは『コントラクト・サーヴァント』の
呪文を紡ぎはじめた。



442 :ゼロと虚無7:2007/09/20(木) 02:53:30 ID:laWny0JC

気付けば何時の間にやら例の小娘が目の前にいた。
どうやら言い争いは決着がついたらしい。
と、何故か我を鋭い目付きで睨んでくる。
体躯の差からやや見下ろす視線になるがこちらも睨み返してやる。

漆黒のマントと純白のブラウスに灰のプリーツスカートが包む細身で小柄な
しかし若く生命力に溢れた体つきに、桃色がかったブロンドの長髪、
気の強さを宿し真っ直ぐに見つめてくる鳶色の双眸。
その瞳の奥に自身が嫌悪する輝きを認めて白面は目を逸らした。

(ち、人間が…陽の力がなんだというのだ!)

が、その力に自身は確かに破れたのだ。惨めに!愚かしく!恐怖したのだ!!

(おのれ…ッ!)

言い様の無い感情が渦巻き、うねり、ほとばしる。
ぎち…知らず、固く閉じられた唇に血が滲んでいた。

ぐいっ、ぐいっ――

と、胸元を引く力に現実へと引き戻される。
見れば小娘が服の胸元の部分を引っ張りながら身振りを交えて
何かしらを伝えようとしている。
察するにこれは…

(我に屈めということか、ふむ…周りは塵に等しいもの共のみ、ならば久方ぶりに)

戯れに興じてみるとしよう。
それとわからぬように薄く、薄く白面は嗤った。
す、と屈んでやると僅かな間をおいて小娘がおずおずと伸ばした両手を
我の頬に添えて一言、二言何事かをつぶやいたが意味がわかろうはずもない。
そして微かに頬を朱に染め、ゆっくりとその小さな顔を近付けてきた時点で
白面は気付いた。
自らが過去数多の国で、為政者を、権力者を、男を、女を籠絡するために
行った行為であった。
もっとも白面にとってはその全てが相手に幻覚を見せ、
『した』と思わせるだけのものであったが。

(さて、どうするか)

拒否するのは容易い、だがそれでは興ざめである。

(せっかくの戯れであるからなァ)

この時、白面は自覚こそしていなかったが間違いなく混乱していた。
滅んだはずの自身の生存、突然の周囲の変化、把握できぬまま進む状況。
結果、白面は普段なら一蹴する選択を、もといこれまでの白面ならば
絶対に選ばないであろう選択を、した。
つまり



443 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 02:54:33 ID:+tFXaKwh
……あー、すまぬ?支援

444 :ゼロと虚無8:2007/09/20(木) 02:56:25 ID:laWny0JC

(ノーカン、ノーカン!つ、使い魔へのき、ききき、キスはノーカウントなんだから!落ち着いて、おおお、落ち着きなさい!ルイズ!!)

何度頭の中で繰り返し自らに唱えようが正面にある顔を目の当たりにすると
ちっとも役には立たなかった。
きっと今自分の顔はみっともないくらい赤くなっているに違いない。
それに思い至るとさらに恥ずかしさが倍増してしまう。
正に悪循環であった。
ちら、とすぐ目の前の中性的な顔を伺えば相変わらずの無表情。
ただ、良く観察すればその金の瞳だけは何か思案するように
僅かに揺れていたが、既に頭の中がいっぱいいっぱいなルイズには
わかるはずもない。

(と、年上だからって!バカみたいに澄まし切った顔しちゃって!あぁ、アレね、き、きっとバカなんだわ!)

もはや意味のわからない理論を展開し、自身の行き場の無い感情を
持て余していたその時、

――にぃ――

(!?…なに?今、わらって……?)

と同時に両肩に感じる圧力。
見れば手。思ったよりも細い、女性のような手。
主は目の前の青年。

早い話が

(え?なんで肩に…って、どうして顔が近づくのよ!)

ルイズの両肩はがっちりと掴まれている。
つまりルイズの方からは顔を近付けることは出来ない。
ということは顔を近付けているのは相手であって、

相手はこれから私の使い魔になる平民であって、

「ちょ、ちょっと待ちなさい!へへへ、平民の分際でなにを!
ってなに笑ってッ〜〜〜〜!!」

私は貴族で……………

(確か、人間の言葉ではファーストキスと言ったか?)

自ら小娘の柔らかいくちびるに己のそれを重ねたのだった。



445 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 02:58:29 ID:+tFXaKwh
ずぎゅぅぅぅぅぅん支援?

446 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 02:59:13 ID:cSgz5ZoA
エロ白面支援

447 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 03:00:11 ID:1OmCnajA
メスにして欲しかったな

448 :ゼロと虚無:2007/09/20(木) 03:00:22 ID:laWny0JC
以上でした。
説明大杉とか地雷フラグとか
申し訳ないorz
精進してきます。
それでは支援ありがとございました。

449 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 03:01:58 ID:cSgz5ZoA
卑妖が一言↓

「御方様、フケツです」

450 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 03:02:23 ID:+tFXaKwh
乙。後地雷フラグなんて言ってすまんかった……。

451 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 03:02:41 ID:WhjDt0XF
ごめん、何のキャラ?

452 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 03:03:54 ID:pwlZ5mRA
うしとらの白面かと

453 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 03:07:13 ID:1yXnYBYt
乙っす!
斗和子も一言 「・・・ウラヤマシイ・・・」


454 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 03:08:07 ID:oH7WUZEW
俺の脳内イメージでは『戦国ランス』のお町さんなんだが、男の姿なのか……!?

455 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 03:09:34 ID:WhjDt0XF
>>452
サンクス


456 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 03:12:09 ID:Ua+0vfGS
投下乙!
見た目だけオリの白面の御方様か…人間に変身できるしいいよね?

457 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 03:43:01 ID:TQrWVHgQ
白面乙彼!
外見は斗和子のような女性型かと思った。
で、キリオみたくルイズを母性的に籠絡する方向かと。
シャガクシャなのか?

458 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 03:55:34 ID:WTaaYv9p
とらを人間っぽくした感じじゃね?

459 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 04:13:04 ID:cSgz5ZoA
血袴「ウホッ」

460 :ゼロと運命の剣:2007/09/20(木) 05:15:20 ID:AzRKdunK
明け方にこっそり投下する俺、参上。

461 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 05:16:46 ID:oH7WUZEW
俺は見守っているぞ!(開店一番でとあるラーメン屋に並ぶ予定なのに)

462 :ゼロと運命の剣(1):2007/09/20(木) 05:20:38 ID:AzRKdunK
ゼロと運命の剣/4:青銅の少年メイジ

 ギーシュは不機嫌だった。平民のメイドの余計なお世話で浮気がばれたからだ。
 浮気がばれたというのは正確な表現ではない。ギーシュは女性皆に愛を持って接していると言うだけの話で、れっきとした誤解だ。
 その原因が平民の女である。何故平民のせいで僕が愛するケティやモンモランシーにこんな無様な弁明をせねばならないというのか。
「君が軽率に香水のビンなんか拾い上げたおかげで、二人のレディの名誉が傷ついた。どうしてくれるんだね?」
「も、申し訳ありませんミスタ・ギーシュ」
 全く、今日は最悪だ。怒りのぶつけどころといえばこの女だけだ。
 不意に、闖入者が現れるまでは。

「どうしたの?」
 キュルケが周囲の生徒を捕まえて事情を聞く。ルイズは結局、その後ろに連れ立って話を聞く事になった。
「ああ、ギーシュの奴が二股をかけてたって話でさ。ケティと付き合っていたはずなのに、モンモランシーの香水を持っていたんだ。しかもそれを運悪く拾い上げちまったのが…」
 あのメイドさ、と目で指し示す。
「あきれた、ただの八つ当たりじゃない」
 肩を竦めたルイズに、怒りのぶつけどころが不足していたギーシュは目ざとく噛み付いた。
「魔法もレディらしさもゼロのルイズには判らないかもしれないが、美しいレディと言うのは大変扱いが難しいものなのさ」
「何ですって!?」
 詰め寄るルイズに対し、ギーシュは自慢の巻き毛をいじりながら鼻で笑う。
「おお怖い怖い。聞けば今日も教室が爆発したらしいじゃないか。いくら嫉妬とは言え、 僕の美しい顔まで爆発させないでくれたまえよ。
 ……おっと、この距離では自分まで爆発してしまうからそれも無理か」
「試してあげましょうか!?」
 ルイズをからかう方がストレスが発散できると踏んだギーシュと、生来キレやすいルイズはまさに一触即発といった空気であった。
 周囲の生徒も遠巻きに距離をとる。
『ルイズ、落ち着け。食堂で被害を出すわけにもいかんだろう』
「おや、どこからか声が聞こえたな。ああ、その剣が噂のインテリジェンスソードか。
 なるほど、魔法が使えないルイズには剣のほうが相応しいかもしれないな。
 こんな所で油を売るより、外で剣の修行でも始めたほうが良いのではないかね?」
 ギーシュは気分よく芝居がかったそぶりで胸に飾った薔薇を手に取り余裕綽々、対するルイズは薔薇以上に顔が真っ赤になって、もはや暴発寸前だった。
「余計なこと言わないでって言ったでしょうディムロス!」
『怒るのは判るが、まずは横でおびえているシエスタを逃がしてやってからにしろ』
 見れば先ほどまでギーシュの怒りを買っていたシエスタが、間に挟まれておろおろとしている。
 ディムロスの声が聞こえないシエスタからすれば、貴族二人がよくわからない用語を交えて一触即発となれば、そりゃぁ怖かろう。


463 :ゼロと運命の剣(2):2007/09/20(木) 05:25:24 ID:AzRKdunK
「あー……シエスタ、ここはいいから。行っていいわよ」
「す、すいませんミス・ヴァリエール」
「何と、ゼロのルイズは平民とお友達のようだ。 魔法が使えないどころか剣など持って、平民とも仲良しの貴族……ゼロのルイズは寛大さには恐れ入るね。
 魔法が使えない同士親近感があるのかな? それとも貴族の矜持や誇りもゼロになってしまったのか……」
 今度こそルイズはギーシュにつかみかかるつもりだった。しかしそれを静止したのは、あわてたキュルケではなかった。
『ギーシュとか言ったな』
「何だね剣の使い魔君? いくらインテリジェンスソードとはいえ、貴族に対して礼が欠けているよ。
 僕の名前はギーシュ・ド・グラモン……せめてメイジらしくミスタ・グラモンと呼んで頂きたいものだ」
『ならばギーシュ・ド・グラモン!』
 この一喝に、貴族の子弟達は静まり返った。その声には、幾多の修羅場を潜り抜けたような男の威厳があふれていたからだ。
「この僕を……貴族ギーシュ・ド・グラモンを呼び捨てにした…?」
『我はこの国の貴族について詳しくは知らんのでな。あいにく女子供をないがしろにする男に尽くす礼など持ち合わせておらん。それに、だ』
 ディムロスは、あまりの衝撃に混乱するギーシュに、一拍置いて言い放った。
『担い手を不当に侮辱されて黙っていられるほど、我は物分りの良い剣ではない。
 そちらの非礼こそ、詫びてもらおうか。無論我ではなく、我が主ルイズにな』
 ルイズは誤解していた。ディムロスというのは偉そうで、何かと物分りが良さが気に障る奴だが、
何だかんだで従順な使い魔ではないかと思い始めていたのだ。
 物言いの理屈はいつも全うであったし、使い魔としての待遇を嫌という訳でもない。
 世間知らずな所はあるが、それはこれから教え込んでいけば良いと思っていたのだ。
 しかしそれはディムロスの一面でしかない。

 ディムロス・ティンバー中将は地上軍にその人ありと謡われた、稀代の熱血突撃野郎である。不当な侮辱や差別を、目の前にいる泣きそうな少女を見過ごせるほど冷徹な男では断じて無い。

 ディムロスの方も、少々自己認識が甘いことを自覚していた。ソーディアンになった己は、冷静な人格になったのだと誤解していたのだ。
 しかしそれは単に、横に同じくらい熱血バカが居たとか、そもそもマスター以外にはろくに声が聞こえないとか、そういう外的要因によって抑えられていたに過ぎない。例えソーディアンに人格が投射されたとしても、ディムロスという個人が何か変化するわけではない。
(それでも1000年で成長したものだと思っていたんだがな)
 単にその仕事はスタンが持っていっていただけで、アレがいない以上今度は自分の仕事になったというだけだった。


464 :ゼロと運命の剣(3):2007/09/20(木) 05:27:11 ID:AzRKdunK
 さて、今度我慢ならないのは、ここまで言われたギーシュである。
「ソーディアンだかなんだか知らないが……ルイズ、君の使い魔は本当に礼というものを知らないようだ」
『持ち合わせていないといったはずだ』
「ならばいいだろう、このギーシュ・ド・グラモン……青銅のギーシュが、礼のなっていない使い魔に礼を叩き込んで差し上げよう。
 ルイズ、食事を終えたらその使い魔を持ってヴェストリ広場まで来たまえ」
「ちょっとギーシュ、貴族同士の決闘は禁止なのよ!」
 流石に止めに入ったのは横に居たキュルケだったが、ギーシュは問題ないと背を向けた。
「何、決闘という程でもない。その大言壮語を吐いた使い魔君がどの程度のものか、ちょっとしたゲームで確かめるだけさ。
 『メイジの実力を見るにはまず使い魔を見よ』……というからね」
 薔薇を一輪手にとって歩くギーシュが食堂を出た所で、ルイズはディムロスに言った。
「……余計な事言わないで、って言ったはずよね」
『必要な事だと思ったから言ったまでだ。さて、今のうちに作戦会議と行くぞルイズ』
「本気? ギーシュはアレでもドットクラスの中では腕は良いのよ」
 二人の様子にキュルケが声をかけるが、ディムロスは動じない。
『ソーディアンの力を使いこなせれば勝算はあろう』
「……ねぇディムロス、私」
 勝てるの? と小さく呟いたルイズに、ディムロスは言う。
『勝てるかどうかは、やってみなければ判らない。もしかしたら負けるかもしれん。だがなルイズ、やってみなければ、絶対に勝利は得られん』
 ああ、やってみなけりゃ判らないじゃないか、と我に口うるさく言っていたのは、あのボサボサ頭の熱血バカだったな、と思い、内心笑った。
 迷うルイズは、ディムロスに肩をたたかれた気がした。
『ではルイズよ、今からソーディアンの使い方を教える』

465 :ゼロと運命の剣の人:2007/09/20(木) 05:29:25 ID:AzRKdunK
以上。次回は決闘……に行けたらいいな。
ソーディアン機能に関する解説は次回先送りになってしまった、スマソ。
ディムロス性格ちがくね?とかそこら辺も後で書けたらいいんだが、色々なものが後回しに。伏線と言い張るには拙過ぎて俺涙目。

そして見守られて感謝。

小ネタ:実はサブタイトルは全てPS2版のあらすじタイトルをもじっています

466 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 05:48:35 ID:zxDh4uK9
|・ω・) <誰もいない・・・GJするなら今のうち・・・

|・ω・)つ乙

| 彡 サッ

467 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 06:23:29 ID:cCEVxr8v
|・ω・)つ<<466

| 彡 サッ

|メギガギグキグチョ

468 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 06:41:24 ID:Pb55cQbw
>>ゼロと虚無
ヴァリエール家のお稲荷さんということかー!?



469 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 07:08:25 ID:pmOCLEyH
GJ

470 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 08:43:22 ID:GGeLeuSU
失礼します、前スレ563です

ゼロの使い魔SSだかローゼンメイデンSSだか分からないものが書き上がってしまいました

どちらのスレに投稿しようか迷いましたが、こちらに投稿しようかと思います

09:30より書き込み予定ですが、大丈夫でしょうか?

471 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 08:44:01 ID:ghpwHzRN
歩道が開いているではないか

472 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 08:50:58 ID:Rq8GLaaQ
橋が渡れぬなら真ん中を歩けばよい

473 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 08:52:06 ID:Tj2sp+jb
使い魔として呼ばれて相性最悪なのは、
爆れつハンターの法族狩り連中だよなぁ、と急に頭に浮かんだ。

注)法族狩り
貴族階級である魔法使いに苦しめられる平民に代わって
その恨みを晴らす仕事人的存在。

474 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 08:56:32 ID:GGeLeuSU
なにやら歩道が空いているという事なので

早速09:00から出だし部分を投稿してみます

475 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 09:01:16 ID:7dC8xoNV
オリキャラ白面かよ核地雷だなww

476 :薔薇乙女も使い魔:2007/09/20(木) 09:02:52 ID:GGeLeuSU
Phase.1


    ・・・・・

         やわらか



    くちに なにか さわった


   何が起こったんだろう?

唇に柔らかい感触を感じ、意識を取り戻した
目に光を受け、ゆっくりと瞼を開けていく

突如、体が燃えるように熱くなった!
「ぐああああああ!あぁあ!ぃぎゃああああああっっ!!」
散々のたうち回った末に、ようやく収まった
脂汗をたらし、ハァハァと息をつきながら、ようやく体を起こし、周囲を見た



「あんた誰?」
 抜けるような青空をバックに、桜田ジュンの顔をまじまじと覗き込んでいる女の子が言った。何か制服のようなものを着た、長いブロンドの女の子だ。
 ジュンは顔を上げて辺りを見回す。草原の中に、同じ制服を着た沢山の生徒達がいる。その向こうには大きな城だ。

「・・・、・・・。・・・・、え?」
ジュンは一瞬ほうけてしまった


477 :薔薇乙女も使い魔a-2/3:2007/09/20(木) 09:06:49 ID:GGeLeuSU
「名前よ、なーまーえ」
女の子は更に問いかける。
ピンクがかった長いブロンドの髪、白い肌。外人かな?でも、日本語でしゃべってる
「・・・ジュン。桜田、ジュン・・・・です」

 ここは・・・どこだろう?えーっと・・・なぜここにいるんだろう?
 さっきの熱さは何だったんだろう?

 ・・・・・


 そうだ!
 あの「お父様」の偽者のせいで、真紅達ローゼンメイデンが戦わされて
薔薇水晶にローザミスティカを奪われて、でも薔薇水晶も6つのローザミ
スティカに耐えられなくて自滅して、偽物と一緒に消えて、そんで「ロー
ゼン出てこい!」とか叫んだら、ホントに来てくれたらしくて、
目を覚ました真紅と一緒に帰ろうと、扉をくぐって・・・・


「真紅!?真紅は!!」
狼狽した彼は、すぐに向こうで眠る紅いドレスのアンティークドール−−ローゼンメイデン第五ドール「真紅」−−を見つけた。
「よ・・・よかった。ふぅ、どうやら戻って来れたんだ」
「ちょっと、何を無視してくれてるのよ。何が良かったのよ!?
 あんたどこの平民?」
「へ、平民?なにそれ??
 ・・・あの、すいません。ここってどこ?
 見たとこ日本じゃないよな」
キョトンとしたジュンの言葉は彼女の耳には届いていなかった

478 :薔薇乙女も使い魔1-3/3:2007/09/20(木) 09:08:22 ID:GGeLeuSU
「サモン・サーヴァントは何回も失敗したが、コントラクト・サーヴァントはきちんとできたね」
黒いローブの男が彼女に言った
「相手がただの平民のガキだから契約できたんだよ」
「そいつが高位の幻獣だったら契約なんか出来ないって」
何人かの生徒が笑いながら言った
「バカにしないで!私だってたまにはうまくいくわよ!」
「ホントたまによね、ゼロのルイズ」
「ミスタ・コルベール!洪水のモンモラシーが・・・」
彼女は生徒達のからかいに必死で抗議していた。


479 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 09:09:41 ID:ronEOJEZ
そう言えばジュンは典型的な引きこもりだっけか

480 :薔薇乙女も使い魔1-3/3:2007/09/20(木) 09:10:18 ID:GGeLeuSU
Phase.1は以上です。

初めての事で至らぬ点は多いと思います

なにか不都合等ありましたら、遠慮無く述べて頂けると助かります


481 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 09:18:08 ID:Rq8GLaaQ
>>473
いや、別にそんなことは無いと思うぞ。
法族狩り連中はマジで洒落ならん連中(平民を魔法の実験材料にしたり、面白半分に石に代えたり)を狩るだけで、
一般的な法族にまで手は出さないし、特に強い敵意を持っているわけでもない。
実際、ちょいと偉ぶっただけの法族のデブ餓鬼とその家族とは仲良くやっていたしな。
ハルケギニアだとモット伯くらいじゃないか?法族狩りの狩り対象になりそうなのは。
それも彼等からすればランク低すぎてせいぜいお仕置き程度で済みそう。

482 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 09:27:04 ID:UG76O6dj
チュレンヌとリッシュモンは法族狩りの対象としては微妙だな…。


483 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 09:32:43 ID:PNMVrW3h
このJUNはアニメ版設定だから、少しはアクティブか。
果たしてガンダールヴのパワーが真紅にまで適用されるのかどうか。


>>473
そういや結局完結したんだっけそれ?
あかほり作品らしく、途中からgdgdになっていったような記憶があるんだが。

484 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 09:37:39 ID:OhAbdUWb
あかほり作品って事でメイズ召喚…したらヤバイね
主に女性陣がw

485 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 09:47:35 ID:QfTDrqy9
最近、なんというか人間じゃない使い魔が増えてきたな。
流行りか?

486 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 09:50:24 ID:1OmCnajA
もともと多いだろ>人間じゃない使い魔

487 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 09:51:42 ID:niYfkUP9
キャロ召喚は呼んでみたいかも。
コントラクトサーヴァントで獣化→元に戻せる人材がいなくてオワタw

488 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 09:52:43 ID:Rq8GLaaQ
>>484
妹はともかく、兄はガチで実の妹と近親相姦しちまう変態野郎だしな

489 :薔薇乙女も使い魔2:2007/09/20(木) 09:52:55 ID:GGeLeuSU
続けてPhase.2を投稿しようと思います

思っていますが、さっきから
「改行が多すぎる」「長すぎる行がある」
などのエラーに悩まされています

上手く行ったら10:00に投稿出来ると思います

490 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 09:55:24 ID:wvAA+QRN
>>489
一回の書き込みは60行までだったはず。

491 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 09:57:10 ID:wvAA+QRN
>>489
ついでに言っとくと他に投下がなければ時間をおく必要はない。
今は予約もないし、前に投下したのもあんたの作品だから。

492 :薔薇乙女も使い魔2-1/3:2007/09/20(木) 10:05:52 ID:GGeLeuSU
Phase.2

 何がなんだか分からないぞ。
 あのルイズという女の子は、あのコルベールという男は、生徒達は何の話をしているんだ?周囲にいるモンスターみたいなのは何なんだ?まるで本物みたいだ
 一体何が起きたんだ??
 
 ジュンは、ルイズと呼ばれた少女に声をかけるのは後回しにした。状況はどうあれ、彼には一番にしなければいけない事があった。
「おい、真紅。起きろよ。おい真紅」
ジュンは真紅の体を優しく起こし、軽く頬を触れた


コルベールはジュンの声を聞き、何気なく彼を見て、固まった
隣にいたルイズも何気なくコルベールの視線の先を見て、やはり固まった

「コルベール先生・・・これって・・・」
「し、信じられん。そこの少年の人形じゃなかったのか?
 まさか、2体も召喚していたのか!?」



493 :薔薇乙女も使い魔2-2/3:2007/09/20(木) 10:07:08 ID:GGeLeuSU
2体、といわれて周囲の生徒達も一瞬で静まりかえり、こちらをじっと見つめる

「お、おい・・・あれ、人形じゃなかったの?ゴーレムか?」
「まさかぁ、どうみても生きてるわよ」
「えーっと、人間じゃないわよね、小さいし。亞人かなぁ、小人?」
「もしや、ただの子供なんじゃ?でも、それにしては何かヘンな・・・」
最初は笑っていた生徒達が、一瞬で静かになり、次に何か妙な雰囲気でさわさわと話し始めた。

生徒達が見つめる先には、目を覚まして立ち上がった真紅がいた
周囲をキョロキョロと見回している
そして、その小さく可愛い口から、言葉がもれた
「ジュン、ここはどこなの?」
「え?いや、さぁ・・・日本語通じてるから、日本なのか?」
「どうなってるのかしら?
 確かにnのフィールドを通って家に帰るところだったわよね?」
「うん、扉を通って帰ろうとして・・・真紅の知らない場所?」
「知らないわ」
「困ったな・・・おまけに真紅をこんな沢山の人に見られたぜ」
真紅とジュンは困っていた。そして、傍らのコルベールとルイズも

「あ、あの!コントラクト・サーヴァントをやり直させて下さい!」
いきなりルイズが叫んだ
コルベールは困った顔で、首を横に振った
「言いたい事は分かるよ。そこの平民じゃなくて、えと、ゴーレム?の方と契約し直したいんだね」
「そ、そうです!きっと私が呼び出したのは、そっちのゴーレムの方です!
 お願いします!もう一度コントラクト・サーヴァントを!」
「これは…伝統なんです、ミス・ヴァリエール。例外は認められない。」
「そんな!」


494 :薔薇乙女も使い魔2-3/3:2007/09/20(木) 10:08:16 ID:GGeLeuSU

 懇願するようなルイズの叫びにも、しかしコルベールはただルイズに視線を送り、宣告する。

「もう、契約してしまったんだ。すまない。この春の使い魔召喚は神聖な儀式だから、事情はどうあれ、もう変更できないよ」
「でも!神聖な儀式だからこそ!正しく契約を行うべきでは!?」

 あの大爆発の連続も正しい契約なのだろうか、というコルベールの突っ込みは口にはされなかった。口にしたのはもっと冷静で冷酷な決定事項だった

「そう、そしてあの2体が召喚された。そして、平民の少年と契約してしまったんだ。
 本当にすまない、もう少し早くあの、えと、亞人?の存在に気付いていれば」
「でも!2体も召喚されるなんて!平民を使い魔にするなんて聞いた事がありません!」

ルイズがそういうと、事態の推移を眺めていた周囲の生徒達がどっと笑う
「いやまぁ、ゼロのルイズには平民の方がピッタリなんじゃないか?」
「ん〜残念な結果ねぇ〜。でも2体も召喚だなんて、さすがはルイズかしら?」

ルイズは人垣を睨み付ける。だがそれでも笑いは止まらない





495 :薔薇乙女も使い魔2-3/3:2007/09/20(木) 10:11:26 ID:GGeLeuSU
Phase.2は以上です

「ご立派様」のようなご立派なモノではありませんが
自分なりにゆっくりやっていくつもりです

496 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 10:28:50 ID:B7QV9Jz2
乙!でもこんなに早く書けるならある程度書き溜してから投下したほうがいいかも



薔薇乙女召喚が着々と増えてきてちょっと嬉しいのも私だ

497 :薔薇乙女も使い魔2-3/3:2007/09/20(木) 10:50:19 ID:GGeLeuSU
他に投稿される方がいないようなので、続けてPhase.3も投稿いたします

498 :薔薇乙女も使い魔3:2007/09/20(木) 10:51:41 ID:GGeLeuSU
Phase.3

「真紅、一体どうなってるんだ?」
「分からないわ。ところでジュン、その左手は何?」
ジュンは自分の左手を見た。そこには見慣れない文字が躍っている。
「ふむ・・・珍しいルーンだな」

コルベールが何時のまにやら近寄って、左手の文字をメモしていた。

「あのぅ、えと、コルベールさんでいいですか?」
「うん?ああ、なんだね少年」
「えーっと、その〜・・・聞く事が多すぎて、何から聞けば良いやら」
「ふむ、当然の事だと思う。だが、残念ながら時間がないんだ。
 詳しい事は君の主、ミス・ヴァリエールから聞くといい。
 それにしても・・・」

コルベールは真紅をまじまじと見つめた

「うーん、人間にしか見えないな。でもさっき確認した時は、確かに人形だったし」
「レディをジロジロ見つめるのは失礼でなくって?」
真紅に咎められ、慌ててコルベールは一歩下がった
「これは失礼致しました。
 お初にお目にかかります、レディ。私はこのトリステイン魔法学院で教師を務めるコルベールと申します。失礼ながら、お名前を教えて頂けますか?」

丁重に頭を下げて自己紹介するコルベールに、真紅もドレスの裾をつまみ上げ、チョコンと頭を下げた。
「よろしいですわ。私の名は真紅。ローゼンメイデンの第五ドール。
 お会い出来て光栄ですわ、ミスタ・コルベール」
「ドール!?するとあなたは、やはり人形なのですか!?」
この言葉を聞いた周囲の生徒達もどよめいた

−−まさか、本当にゴーレムなのか。でもろーぜんめいでんって何だ?
−−そんなはずない、自律式の自動人形を完成させた魔術師は未だにいない
−−どう見ても亞人よ。それにしても、可愛いわねぇ
−−でもさっきコルベール先生が、手足が球体関節だって。腹話術ってヤツか?
−−インテリジェンスソードみたいなもんだろ?きっと誰か完成させたんだ
−−待って。すると、その所有者は、あの平民!?まさかあの子、あれで貴族!?
−−いや、杖もないし、貧相だし、何かヘンよ

 周囲の生徒達の混乱は、ますます深まりつつあった


「さぁ諸君!ともかく春の使い魔召喚は全て終わった
 聞きたい事は山ほどあるだろうが、今は教室へ戻ろう」
ここでコルベールが大きな声で叫び、きびすを返して宙に浮いた
他の生徒達も一歩遅れて、一斉に宙に浮いた
「ルイズと使い魔達、お前達は走ってこいよ!」
「後でその子達の事教えてねー」
「急げよー」
そういって、生徒達は飛び去っていった。


499 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 10:52:15 ID:R07pVwJH
仕事中だが支援

500 :薔薇乙女も使い魔4-1/2:2007/09/20(木) 10:54:10 ID:GGeLeuSU
Phase.4

後に残ったルイズ、ジュン、真紅は立ちつくしていた
「ジュン・・・みんな飛んで行ったわ」
「真紅・・・・みんな飛んでいったな
 もしかして俺たち、まだnのフィールドに居るんじゃないか?」
「それは無いわ、確かにここは現実よ
 ねぇ、そこのあなた。確かルイズって言ったかしら?
 そろそろ事情を教えてちょうだい」

 そう問われたルイズは、ゆっくりとジュン達に向き直り、押し黙り、肩をわなわなと振るわせ始めた。

「あら、どうしたの?」
「あんたら!なんなのよ!!なんでこんな事になるのよ!!どうしてよりによって平民のガキと契約しなきゃなんないのよー!!!」
「聞いているのはこっちよ。
 答えなさい、ここはどこなの?どうして私たちはここにいるの?」
「なぁんですってぇえっ!!貴族に対してなんて口の利き方!」
 そう叫んだルイズは、真紅につかみかかろうとした

ビシィッ!「触れるな」

ルイズは、真紅の平手打ちに、つかみかかった手をはじかれた
「まったくなんて下品で粗暴なのかしら?
 それで貴族を名乗るなんて、おこがましいにもほどがあるわね」
「ぬ、ぬぁあんですってぇえええっ!!」
激怒したルイズが杖を真紅に向けた

「まま、まった!二人とも落ち着いて!ここでケンカしても何にもならないぞ!」
間に割って入ったジュンが二人を止め、ルイズに頭を下げた
「と、ともかく!失礼な事を言ったのは僕からも謝ります。すいません
 でも、僕らも何がなんだか分からなくて困ってるんです
 とにかく事情を教えて下さい、お願いします!」
「あらジュン、ずいぶんと紳士になったのね」
「いいから真紅も、ホラ!」
「そうだわね、私も少々無礼だったわね
 ごめんなさいだわ」


501 :薔薇乙女も使い魔4-2/2:2007/09/20(木) 10:55:23 ID:GGeLeuSU

真紅も素直に頭を下げた。ルイズはようやく杖をおさめ、ジュンと向き合った

「ふ、ふんっ!まぁいいわ。あなた達もいきなり召喚されて混乱しているでしょうし。
 まずは名乗りましょう。我が名はルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール。あなたの主よ」
「僕は桜田ジュンです、初めまして・・・・あるじって、何が?」
「ああ、寝ている間だったから気付かなかったでしょうね。
 その左手にルーンがあるでしょ」
「ああ、あるな」
ジュンには読めない文字が、左手に踊っている
「あたしはあなたと契約したの。『コントラクト・サーヴァント』を」
「へ・・・・こんとら・・・?」

 ジュンは首をひねって考えた。そういえば、目が覚める時、何か口に触れて、体が熱くなってたような

「それよ。・・・か、感謝しなさいよ!貴族が平民にあんなことするなんて、普通は一生ないんだから」
「てことは・・・あれは、まさか、き、キ・・・」

ジュンは真っ赤になった
ルイズも真っ赤になった
二人の視界まで真っ赤になった

「「え?」」

真っ赤な薔薇の花びらが、二人の周囲を覆い尽くしていた
「あなた・・・私が寝てる間に・・・まさかジュンに!私のミーディアムに!!」
怒りで震える真紅の左手から、大量の薔薇の花びらがわき出していた。
そしてその花びらはルイズを包囲し始めた。右手にはステッキも構えている
「う、うっさいわね!あたしだって、あたしだってファーストキスをこんな平民なんかとしたくなかったわよ!!」
ルイズも杖を構える
「ま、まてぇ!だから、話をぉぉ!!」
ジュンが間に割って入って止めようとした


       ちゅどーん


夕暮れの草原に、派手な爆発音が響いた


502 :薔薇乙女も使い魔:2007/09/20(木) 11:00:07 ID:GGeLeuSU
[薔薇乙女も使い魔]、これにて今は終了致します

機会がありましたら、この続きも投稿致します

駄文、失礼致しました

503 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 11:09:46 ID:VPR77oi3
 乙

 ツンデレ同士の下僕奪い合いか……。

 趣味洋裁の引きこもり少年にはちと辛い環境だわな、物理的に……。

504 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 11:31:04 ID:wVzAIpRS
GJ
正直ジュンの裁縫の腕あればゼロ魔世界でも職人として食っていけそうだよね。

505 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 11:41:13 ID:Pe9emWwn
神の腕の職人(マエストロ)だっけ?
出る漫画違えよってツッコミ入れてたなあ

506 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 11:41:26 ID:KG7WChx9
乙でありますよー。
でもできれば次回からは、今回の総量をひとまとめにするくらいで投下していただけるとありがたいかも。
読み応えとか話のまとまりからするとそれくらいが一話にふさわしい感じですし。

てことは今回爆発オチか。
なんというオーソドックス。

507 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 11:46:38 ID:PdjZvi5a


コッパゲが気を利かせてディテクトマジックを掛けていればルイズは幸せになっていたかもしれないのに

508 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 11:49:39 ID:Q6cijIdQ
ドッコイダースーツ召喚
果たしてルイズに使いこなせるか

509 :ゼロと虚無:2007/09/20(木) 12:14:17 ID:laWny0JC
核が通りますよっと
投下予約します

510 :ゼロと虚無1:2007/09/20(木) 12:15:54 ID:laWny0JC

ファーストキスはひどく甘い、けれども鮮烈な血の味がした。

たっぷり一分は経っただろうか。

時は動きだす。

ぱぁん!――先程とは打って変わって水を打ったように静まり返った広場に
小気味よい音が響いた。
視界がブれ、己が殴られたのだと認識する。
小娘の細腕故、なんの痛痒も感じぬが。

「なんだ、汝の方から誘ったと思ったのだがな」

にぃ、と嗤いながら言うと途端に周囲がどっと沸いた。

「ッ!?」

熟れた林檎の様に小娘の顔が朱に染まった。
言葉もなくパクパクと口を開閉させているあたり余程刺激が強かったと見える。
そこまで観察した所で突如左手に痛みが走った。

「ぐ、ぉ!なんだこれはァア!?」

見れば光り輝くみみずのようなものが思うままに左手の甲をのたくっている。
しかも今や、その痛みは『槍』を幾度も突き刺したようなものにまで
変わっていた。
堪らず膝から崩れ落ちる。そこへす、と影が差した。

「ふん、使い魔のルーンが刻まれてるだけよ。そのうちすぐ収まるわ」

まだ赤みの残る顔に僅かに意地の悪い笑みを浮かべて小娘が言う。
何時の間にやら言葉が通じるがそんなことはどうでもよい。
たった今、無視できぬ言葉を聞いた!

「使い魔だと、どういうことだ人間!」

瞬間、ルイズの体に濃密な死の気配が絡み付いた。



511 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 12:16:21 ID:KC0nHBxA
>>505
その字面だとサルト・フィニートと言いたくなる俺w

512 :ゼロと虚無2:2007/09/20(木) 12:18:36 ID:laWny0JC

仄暗い空、ぬらぬらと光り赤黒く染まった大地、吹き抜ける生臭い風。
そしてもはや人か獣か原形をとどめぬほどに散らばったそれら。

「あ……ぁ、ぁ…」

擦れた自分の声がいやに耳に障る。
体が石になってしまったように動かない。恐怖に、縛られていた。

おぎやあぁぁぁ!

絶望と恐怖と死の中心で愉しそうに嗤う、人の形をしたナニカ。

(わ、私は何を…)

そしてゆっくりと、顔が。
返り血に塗れた顔がこっちを……。

不意にぱちん、という音を耳がとらえた。

「え、えぇ?」

どこまでも蒼い空、若草の絨毯、マントに遊ぶ風。
気付けばいつの間にか広場には二人きりであった。

「幻、覚?」

情けないくらい声が震えている。
青年は答えない。
ただ猛獣のごとき黄金の瞳がルイズを捕らえて離さなかった。
思い出したかの様に背中を冷や汗が伝い、華奢なその肢体が恐怖に震えた。

「う…」
「人間、多少なりとも魔の知識があるならば我の強大さは理解できよう」

以外によく響くテノールヴォイス。
しかしそこに含まれる音色は剣呑なものである。

ルイズの頭ではとっくに理解していた。
だが感情が、貴族のプライドが認めようとはしなかった。
主人が使い魔に負けてたまるか!と。
加えて、ルイズの直感が伝えていた。
かかった獲物は大きい!!と。

「答えよ、この左手の文字、そして使い魔とはどういうことだ!」

ずい、と青年が踏み出す。
ルイズが見上げる形になった。視線が絡み合う。

「…あなたは『サモン・サーヴァント』によってここに呼ばれ、
『コントラクト・サーヴァント』によって私の使い魔となったわ。
その左手のルーンがその証。それが、すべてよ」

未だ体の震えは止まらず、極度の緊張で小さな掌はじっとりと汗に濡れていた。
しかし頭だけは妙に冷静だった。



513 :ゼロと虚無3:2007/09/20(木) 12:23:12 ID:laWny0JC

「戯れ言を、断る。生憎と我は使い魔とやらになる気はないのでな」
「無理よ」

思いもよらず強い口調で返された。
知らず獰猛な瞳が細められる。

(ほう、我に臆することなく言い切るか)

「何故だ」
「これは神聖な儀式なの、一度喚び出した使い魔は変更できないのよ。
好むと好まざるにかかわらず『あなた』に使い魔になって
もらうしかないのよ!」

よくもいけしゃあしゃあと言えるものねと自嘲する。
これでは先程ミスタ・コルベールが説いた内容そのままではないか。
しかもその時ミスタ・コルベールに噛み付いていたのは他でもない
自分だと言うのに!
内心渦巻く怒りとも苛立ちとも言えぬ感情を持て余し、それらを
視線に込めて半ば八つ当り気味に睨む。
しかし何故か、睨みつけた相手は鳩が豆鉄砲くらったような顔で惚けていた。



514 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 12:25:28 ID:QdqhV4RT
そういや白面て八尾だったなぁ
懐かしい。

515 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 12:26:49 ID:bWaUybsj
でかいなんてレベルの獲物じゃねーぞ、ルイズw

支援

516 :ゼロと虚無4:2007/09/20(木) 12:28:06 ID:laWny0JC

(『あなた』に使い魔になってもらうしかないのよ!)

繰り返しその言葉が頭の中で繰り返される。
不思議と霞のなかに浮いているような心地がする。

(我が、必要だと言うのか。死と恐怖をふりまいてきた我が?)

無論、初めてのことであった。
なにやらむず痒い、妙な気分になる。

(ち、妙な気なぞ起こすのではなかったな)

もはや後の祭りであった。
ふと、左手のルーンとやら(小娘の言葉を信用するならば呪印の
類であろう)を見やる。
この呪印、刻まれてからずっと主人への忠誠と隷属を訴え続けていた。
しかもそれに対する快楽、『恐怖』を喰らうのとはまた別種の
それを与えてくるのだ。
正直、快楽がために生きていたと言っても過言ではない白面である。
既に半ばその快楽に身を任せつつあった。

(一度は滅んだ我が身、はっきりとはわからぬが兎角弱っておることは確か。
ならば…)

今は飛ぶことかなわぬ空を仰ぎ見て、白面はゆっくりと口を開いた。



517 :ゼロと虚無5:2007/09/20(木) 12:30:55 ID:laWny0JC

「よかろう」
「ふぇ?」

以外にもあっさりと了解を告げられて思わず変な声が出てしまった。

「汝の使い魔となると言ったのだ」
「ホ、ホントに?」

くどい、とやや不機嫌そうな言葉が返される前にルイズは
へにゃへにゃとその場にへたりこんでしまった。
恐怖やら興奮やらで緊張していた心の糸がぷつりと切れたのだ。

やった、やっと儀式が終わったんだわ。
だけど…無意識に自分の使い魔の頭のてっぺんから爪先まで視線を巡らす。
使い魔にはドラゴンとか。グリフォンとか。マンティコアとか。
せめてワシとか。フクロウとかって思っていたけど、かなり
やっかいな奴を引き当てたらしい。
いきなりご主人様に向かって先住魔法らしき幻術を使うわ
高圧的な態度で使い魔にはならないとか言いだすわ…
力はありそうだけどそもそもご主人様に対する態度がなってないわ。
それについては後々躾けるとして…
と、そこまで考えて周りの状況に改めて気付く。

「あれ?そういえばみんなは?」
「他の者共なら汝が惚けている間に教室とやらに飛んで行った」
「なッ!そういうことは早く言いなさいよ!行くわよ!」

やにわに立ち上がり颯爽と歩きだす。
召喚した使い魔の中身はともかく、魔法が初めて成功したのだ。
例えようの無いくらい嬉しかった。

(もう誰にも『ゼロのルイズ』なんて言わせないんだから!)

少女は前を向く。
ささやかな胸を張り、小さな、ようやく手に入れた誇りを携えて。
少し潤んだ瞳が陽光を映して宝石のように煌めく。
その目はどこまでも真っ直ぐ、前を見つめていた。

広場に爽やかな風が駆けて美しいブロンドの髪が踊った。
ついでにスカートを盛大に捲り上げたのはご愛嬌である。



518 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 12:35:00 ID:R07pVwJH
オリキャラにしか見えないんだが・・・

519 :ゼロと虚無6:2007/09/20(木) 12:35:19 ID:laWny0JC

「ち、人間か…」

風に暴れて目にかかる髪を鬱陶しげに払いながら主となった(全く不本意で
あるが)小娘の後ろ姿を見つめる。
あの娘の瞳にも光が、陽の力が息づいていた。
我が憎悪し恐怖したあの光が!

(今は汝に従うことをよしとしよう、だがいずれは)

視線をずらし古びたローブを翻して白面は歩き始める。
ルイズとは別の、真逆の方向へ。瞳には陰が、暗然とした陰が宿っていた。

さて、ルイズが後に誰も付いてきていないのに気付いたのは
既に授業が始まっている教室に到着した後であった。


「で、あんたは一体なんなの?」

夜もふけたルイズの部屋で二人はテーブルを挟んだ椅子に腰掛けていた。
口調に幾分か険が見られるのも仕方ないだろう。

結局、フラフラとうろついていたコイツを見つけるのに結構な
時間が掛かってしまった。
手に持つ夜食のパンがそれを物語る。
教室ではルイズが使い魔に逃げられた、なんて言われて再びバカにされたのだ。
コイツのせいで!
目の前に座る金髪金眼の使い魔を剣呑な光を湛えた鳶色の瞳が睨む。

「我は白面の者」
「ハクメンノモノ?それ名前なの?それともそういう種族?」
「…名だ」

少し考えるそぶりを見せてそいつはそう答えた。

「ふーん、変な名前ね。わたしはヴァリエール家三女、
ルイズ・ド・ラ・ヴァリエール。
今日からあんたのご主人様よ。覚えておきなさい!」

白面は小さく溜息をもらした。
どうやら世界が変わろうとも人間という種族の本質は変わらないらしい。
曰く、愚かで脆弱にして自己中心的。
元の世界にて世界中に放った婢妖が見聞きした内容からそう理解していた。
目の前でわめく桃色の輩もそういった手合いと同じなのだろうと判断する。
ヴァリエール家だのご主人様だの我にとってはどうでもよい事だ。
引き続き小娘は使い魔の役割とやらについて講釈してくるが適当に相づちを打ちながら聞き流す。

「使い魔はその能力で、主人を敵から守るのが一番の役目なのよ!」

やれやれ、勢い余って主人の首をはねてしまうかもしれんな。



520 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 12:35:55 ID:Lzj5PULu
オリキャラですから。しかも最低系

521 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 12:40:20 ID:1UaZoMFV
この程度でオリキャラとか・・・

522 :ゼロと虚無7:2007/09/20(木) 12:41:01 ID:laWny0JC

それにしても、と窓の外に見える赤と青の大きな月を眺めながら思う。

「異世界とはな」

最も広場に喚び出された時点で多少の違和感は感じていた。
日が暮れてもなお一帯を歩き回って様子を伺い、夜になって空に
二つの月が昇るのを見るに至ってここが異世界であることを確信した。
そしておそらく『槍』の存在が無いことも。
嗤った、大いに嗤った。力が戻れば我の思うままではないか!!
まぁその後この世界をどのように蹂躙してやろうかと仄暗い歓喜に
浸っていたところを何故か怒り狂った小娘にここへ連れてこられたわけだが。

「ちょっと、異世界ってどういうこと?」

知らず、言葉が出ていたらしい。

「そのままの意味だ、ここは我のいた世界ではない」
「…信じられないわ。あなた、先住魔法を使ってたじゃない!」
「信じようが信じまいが関係ない、事実であることは変わらぬ。
幻覚のことを言うのならば、あれは確かに我が見せた。
だが先住魔法などと言うものではない」

ルイズはテーブルに突っ伏した。
さら、とテーブルの半分を覆うように桃色がかったブロンドの髪が広がる。
テーブルの上に置かれたランプの淡い光がそれを美しく照らした。

「ワケわかんないわ、じゃああなた一体何者?」
「我は白面の者」
「はぁ…」

今度はルイズが溜息をもらした。らちがあかない。

「もういいわ、詳しい話はまた明日にしましょう」

言いながらずるずると幽鬼の様にベッドへ向かう。

「あんたは適当なとこで寝なさい。それと、明日の朝私を起こすこと」

一応、使い魔へ毛布を一枚投げておく。
疲れた、特に精神的に。
彼女らしからぬことだが着替えるのも億劫に思い、制服のまま
もそもそとベッドに潜り込む。
ふかふかの枕に頭がたどり着くとぱちん、と指を弾いた。
ランプの灯りが消え、部屋に真っ暗な夜の帳がおりる。
怪しく光る二つの月の光がわずかに室内を照らしていた。



523 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 12:44:09 ID:fGrn0mvn
>>521
完璧オリキャラだろうが。
冒頭の召喚直前の文章削っていきなりこれを読ませられて、
うしとらの白面だといったい何人が理解できるだろうな。

524 :ゼロと虚無8:2007/09/20(木) 12:44:30 ID:laWny0JC

数分もしないうちにベッドから規則正しい、かわいらしい寝息が
白面の耳へと届いた。
と、おもむろに白面は立ち上がり毛布を対面の椅子に預けると
もう一つある机へと近づく。
そこには何冊かの本が無造作に積み上げられていた。
適当に数冊を手に取り再びもとの椅子に腰掛ける。
一通りページをめくって、あきらめたように白面は本を放り出した。

(字は読めぬか)

言葉が通じるようになったのならばもしや、と思ったが
そううまくはいかないようだ。
日中歩き回って見聞きした内容、そしてこの部屋に着くまでに小娘から
聞き出した内容からここがトリステインという国にある魔法学院であること。
『魔法』という力を使う人間がいること。そして文化的には元の世界の
中世〜近世の欧州に近いことを朧気に理解していた。

(集められる情報が少ないというのは気に入らんな)

出来る事なら直ぐにでも数万の婢妖を放ち、様々なことを探らせたかったが…
忌々し気に左手の呪印を見やる。
この呪印、白面が思っていた以上に厄介なものであった。
主への忠誠、隷属を強制してくるばかりか白面自身の力を制限したのだ。
今や、元の姿に戻ることはおろか九本の尾を満足に操れるかどうかさえ
疑わしかった。さらには…

「おのれェ、許せぬ!」

小さく、しかし燃えるような憎悪を込めて白面は呟く。途端に左手の呪印から体中に鋭い痛みが走った。

(この仕打ち、忘れはせぬぞ小娘。我の力満ち、呪印を破りし時!
この世界を死と恐怖と破滅に導くその贄として!!)

あどけない顔で安らかな眠りにつく少女を壮絶な、暗い感情に染まった金色の双眸が、

(生きたまま、はらわたを喰らってくれる!!)

突き刺す様に見つめていた。

だが次の瞬間には一層激しい痛みが脳髄を貫き、白面の意識は
安楽とした闇へと飲まれていった。



525 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 12:46:08 ID:CXBxL8pK
自面の物

526 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 12:48:16 ID:XWvysFXD
御伽噺に出てくる白面は雌。
天皇に取り入るために女官の姿とったりした。

だからうしおの白面も女の姿だったんだろうに…


527 :ゼロと虚無:2007/09/20(木) 12:49:36 ID:laWny0JC
以上です。
なんか、いろいろスマン
自重してくる。
では支援、ご指導ご鞭撻
ありがとうございました!

528 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 12:50:33 ID:UPoxfZW2
面白そうだけど避難所の方がいいような

529 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 12:51:03 ID:Wt3xdQuq
なぁに、かえって免疫力がつく。

530 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 12:52:01 ID:bWaUybsj
>>523
そういうのって言い出したらキリ無くね?

531 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 12:52:09 ID:xnPIRBqh
>>526
自己投影したいから男でないと困るんだろ
しかも中性的な長い金髪と金眼w

532 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 12:54:12 ID:CohFHIDt
>530
全然無くない。これは酷すぎる。
このスレでここまで訳解らんオリキャラ設定されてる作品名を他に挙げてみろよ。

533 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 12:54:16 ID:laWny0JC
>>526
そこんとこは伏線のつもりだったんだ。
読み取れねーよwてなこと言われたらそれまでだが
なんにせよありがとう。

534 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 12:54:44 ID:pTvtNRmX
まぁ落ち着け。紳士は冷静にNG登録だ。

535 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 12:56:21 ID:F3gRzvic
乙したー。
うしとら、中途半端にしか読んでないんだよな。
一度全部読んでみようかしらん。

>>511
よう、俺。

536 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 13:01:38 ID:1UaZoMFV
>>532
非難所いこうな


537 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 13:01:44 ID:ncZFsYe5
>508
ドッコイダーベルトよりエーデル召喚して、
『ギーシュさん』と大活躍させようぜ!

538 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 13:04:19 ID:2eExZCXM
ここで流れを変えるために世界最強の使い魔、怪獣GACHA-PINを召喚と言ってみる。
どんだけ俺tueeeeeeeeeeeしても問題ないぜ!

539 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 13:05:22 ID:xhiCsI5/
せめて無難に、黒髪の女―――とかにすればよかったわな。

540 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 13:05:34 ID:hHHlTqE7
>>531
厨は本当に金髪金目が好きだよな。
うしとら回想に出てきた妲己だか玉藻だかも黒髪黒目だったんだけどね。当然性別は女。

541 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 13:07:14 ID:pTvtNRmX
>>538
召喚するのは外側で、ルイズがそれを装備すれば完璧じゃね?

542 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 13:07:26 ID:ewj1Ac39
>>538
ちょ、生徒捕食対象だよそれ
喰われるw

うふふふふ〜〜〜

543 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 13:07:33 ID:81BCpcrZ
>>537
つまり、スラスムな粘土細工で自信満々にギーシュを倒そうとして
逆に1コマで負けるエーデルと申したか?

そして、後半ギーシュの造詣技術を得て無敵化するエーデル

544 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 13:07:50 ID:Pn/ZytUD
>>538
GACHA-PINはNAKANOHITOを交換する事によってありとあらゆる事態に対応できるからなw

545 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 13:08:03 ID:dyy7/To9
なんで白面が男なんだ

546 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 13:08:17 ID:Cfzjxkes
>>541
ルイズが中の人になt「中の人など居ない!」てガチャピンが魔法にチャレンジとな?

547 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 13:08:25 ID:2eExZCXM
>>541
外側って何を言ってるんだ
中の人なんていないっていうのはお約束じゃないか

548 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 13:09:08 ID:Pn/ZytUD
>>541
ルイズが装備した瞬間にピンク色になるのを想像して吹いたw

549 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 13:09:19 ID:fuFb2CwG
いっそのこと最後に出て来た赤ん坊の姿のまま召喚されれば面白かったかもしれん。

550 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 13:11:04 ID:1UaZoMFV
>>538
間違いなくルーンは胸に刻まれるなw

551 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 13:11:07 ID:Cfzjxkes
>>548
ダメだ、それはお腹の縞々とつながってしまうw

552 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 13:11:32 ID:ncZFsYe5
>548
GACHA-PIN『K』になるわけだ

553 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 13:12:10 ID:vZTiqjap
>>552
誰がうまいこといえと(ry

554 :ゼロHiME:2007/09/20(木) 13:13:27 ID:i5KVym1J
4話目できたので投下します
道は開いてますか?

555 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 13:13:54 ID:ncZFsYe5
支援準備完了

556 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 13:14:02 ID:Pe9emWwn
怪獣Gはあれで五歳なんだよね
永遠の五歳。
そして恐竜の子孫。
腕のブツブツはエネルギーボール。

557 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 13:15:05 ID:2eExZCXM
参考資料置いときますね
ttp://www.youtube.com/watch?v=RlXhcgIfhLM
そして当方に支援の用意あり

558 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 13:15:58 ID:UKgWDVH7
召喚→合体の流れなら
ミドリの恐竜の中に入ってもおかしくはないぜ。
あれは多分、中の人に関係なく身につけたものの潜在能力を引き出し
あらゆる事態に対応できちゃったりするスーパー万能スーツなんだ。
中の人などいないのではなく、中の人など関係ないのさ。

後年ピンクの恐竜がヒラケポンキッキ〜ズと奇声をあげながら子供を連れ去るという怪事件がry

559 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 13:16:16 ID:B430CoKw
「食べちゃうぞ」の歌を聴いてマジ泣き

560 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 13:17:00 ID:Cfzjxkes
支援仕る!

>>558
悪い子食べるから安心だよ だよ

561 :ゼロHiME〜嬌嫣の使い魔〜 第四話 1/4:2007/09/20(木) 13:17:21 ID:i5KVym1J
 
 「この学院で教えているのは魔法だけじゃないわ。メイジはほぼ貴族で『貴族は魔法をもってしてその精神となす』のモットーのもと、貴族たるべき教育を受けているの。だから、ここも貴族の食卓に相応しいものでなければってことね」

 寄宿舎から学院で一番高い中央の本塔にある食堂につくと、物珍しそうに食堂を見回す静留に向かってルイズは得意げに説明する。

 「凝った内装やらテーブルの上にある豪華な料理からしてそんな感じやね……ほな、うちは外で待ってますわ」
 「えっ、なんでよ?」 
 「テーブルの上の豪勢な食事は貴族さん達のためのものですやろ。平民でしかも使い魔のうちが同席するわけにはいかんと思いますえ」

 静留の言葉にルイズはしまったという表情を浮かべる。昨日は召喚に成功したことで頭がいっぱいで静留の食事の手配を忘れていたのだ。まともに使い魔の食事も用意できないなんて主人としての沽券に関わる。

 「どうしたらいいかしら……そうだ、ちょっとそこのあなた!」

 ルイズは少し思考した後、配膳のために傍を通ったシエスタに声をかける。

 「はい、なんでしょうか? あ、シズルさん」
 「仕事中どすか、シエスタはん」

 静留が気づいて駆け寄ってきたシエスタに親しげに声をかけると、ルイズが怪訝な表情でたずねる。

 「ん? シズル、なんで名前知ってるの?」
 「ルイズ様を起こす前、洗濯しにいった時に知りおうたんどす」
 「ええ、そうなんです。それで何のご用でしょうか、ミス・ヴァリエール?」
 「実はシズルの食事のことなんだけど。厨房の方に話して手配しておくのを忘れてしまって……悪いんだけどシズルに何か食べさせてあげて欲しいの」

  シエスタに用件を尋ねられ、ルイズが言いずらそうに答える。

 「ああ、それなら余り物で作った賄いでよろしければ」
 「それでいいわ。お願いね、シエスタ」
 「はい、お任せください。では、シズルさん、こちらへ」
 「ルイズ様、食事終わったらすぐ戻ってきますさかいに」

 ルイズに一言断ると、静留はシエスタの後について厨房に入っていった。


 「ごちそうさんどす、シエスタはん」
 「いえ、どういたしまして。食事の際は遠慮なくおいでくださいね、シズルさんの分をちゃんと用意しておきますので」

 厨房で出されたシチューとパンを平らげた静留が礼を言うと、シエスタは照れたようにはにかむ。


562 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 13:18:03 ID:ncZFsYe5
支援

563 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 13:18:12 ID:Y/K2ZU4q
支援


564 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 13:19:09 ID:Pe9emWwn
支援

565 :ゼロHiME〜嬌嫣の使い魔〜 第四話 2/4:2007/09/20(木) 13:19:31 ID:i5KVym1J

 「コック長のマルトーはんどしたか、このシチューや食堂の料理といい、ええ仕事してはりますな」
 「おっ、うれしいこと言ってくれるじゃねえか、お嬢ちゃん! 気に言ったぜ、飯以外にも何か困ったことがあったらいつでも来な」

 静留の賛辞に恰幅のいい中年のコック長のマルトーが、上機嫌で笑って答える。

 「そうどすか。そんの時はよろしゅう」
 「おう、いいってことよ。平民は平民同士、助けあわねえとな!」
 「そうどすな。ほな、うちはルイズはんのとこに戻りますわ」
 
 静留はマルトーの言葉に答えて一礼すると、食事が終わったルイズと合流して教室へと向かう。

 
 ルイズが静留を連れて教室に入ると、先に来ていた生徒達から一斉に無遠慮な視線が飛んできた。
 あからさまな嘲笑や囃し立てる声が沸き起こるが、ルイズはムッとしたように顔をしかめただけで、そのまま無視して一番後ろの席についた。その横に静留が立って控える。

 (しかし……ほんに使い魔いうんは化け物やら動物しかおらへんのやね)

 周囲の使い魔を見回し、改めて自分が召喚されたのは普通ではないのだと静留が思っていると、教室の扉を開いて教師が入ってきた。
 
 「みなさん、春の使い魔召喚は大成功のようですね。このシュヴルーズ、こうやって春の新学期に様々な使い魔たちを見るのがとても楽しみなのですよ」

 中年のふくよかな女性教師――シュヴルーズが教室を見回して満足そうな表情でそう言うと、ルイズは気まずそうにうつむく。

 「おやおや、また変わった使い魔を召喚したものですね。ミス・ヴェリエール」

 シュヴルーズが静留を見てとぼけた声でいうと、教室中から笑い声がおきる。

 「おい、ルイズ! 召喚できないからってその辺に歩いていた平民の女を連れてくるなよ」
 「違うわよ、きちんと召喚したもの! 喚んだのがたまたま平民だっただけよ」
 「嘘つくな、『サモン・サーヴァント』ができなかっただけだろう?」

 からかった生徒とルイズとの間でたちまち言い争いになるが、シュヴルーズはからかった生徒の口を塞いで強引に場を収め、授業を再開させた。


 「シズル、魔法の授業なんか聴いてて楽しいの?」
 授業中、シュヴルーズの講義を興味深そうに聞いている静留を見て、ルイズが不思議そうに尋ねる。
 「そやね、自分が知らん知識を見聞きするんは楽しいおすな。まあ、元のとこでも学生どしたから、懐かしいんのもあるかも知らんけど」
 「そう……」


566 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 13:21:10 ID:Cfzjxkes
ルイズの貞操支援

567 :ゼロHiME〜嬌嫣の使い魔〜 第四話 3/4:2007/09/20(木) 13:23:22 ID:i5KVym1J
 どこか遠い目をして答える静留にルイズは何も言えず黙り込む。

 (そういえば恋敵に好きな人を託して死んだって言ってたっけ……その人のことでも思い出してるのかしら)

 そんなことをルイズが考えている間にも授業は進み、錬金で小石を金属にする実習が行われることになった。

 「……では、ミス・ヴァリエール、あなたにやってもらいましょう」
 「え、私ですか?」
 「そうですここにある石ころを、金属に変えてごらんなさい」

 突然、指名されたルイズがうろたえて視線を彷徨わせていると、キュルケがシュヴルーズに声をかける。

 「先生、危険です。やめといたほうが……」
 「錬金に何の危険が? それに失敗を恐れていては何も変わりません。さあ、ミス・ヴァリエール、やってごらんなさい」
 「やります」

 キュルケの忠告は聞き入れられず、実習をすることになったルイズは硬い表情で石の置かれた教壇の前に向かう。周囲の生徒が一斉に慌てて机の陰に隠れる。

 「ミス・ヴァリエール、緊張せずに錬金したい金属を思い浮かべばよいのです」
 「はい」
 
 シュヴルーズに後押しされたルイズは呪文を唱え始めると、小石に眩しい光が収束していく。

 「これは……あかん!」
 
 小石の発光に危険を感じた静留が『殉逢』を実体化させ、その刃先をムチ状にしてルイズに放った瞬間、爆発が起こった。


 爆発に驚いた使い魔達が暴れ出し、逃げたり噛みついたりして教室は悲鳴が入り混じる阿鼻叫喚の地獄絵図と化した。

 「だから言ったのよ、ルイズにやらせるなって! あれ、ル、ルイズは!?」

 キュルケはそう言って教壇を指差すが、そこにルイズの姿はなかった。

 「そんな、うそでしょ……」
 「ここやよ、キュルケはん」

 キュルケは最悪の状況を想像して呆然していたが、教室の後ろの方から聞こえてきた声に反応して振り向くと、そこにルイズをお姫様抱っこした静留の姿があった。

 「この通り、ルイズ様は無事どす。安心してや」
 「ちょっと失敗したみたいね」
 


568 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 13:24:20 ID:Y/K2ZU4q
しえん

569 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 13:24:23 ID:B430CoKw
ジョゼフはカータンを召還し、ロマリア皇はノッポさんと契約した

その時、最後の虚無の使い魔は頭頂部にパワーを溜めていた

570 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 13:24:42 ID:ncZFsYe5
支援

571 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 13:24:48 ID:Cfzjxkes
>(しかし……ほんに使い魔いうんは化け物やら動物しかおらへんのやね)
チャイルドがアレだったアンタが言いますかw支援

572 :ゼロHiME〜嬌嫣の使い魔〜 第四話 4/4:2007/09/20(木) 13:25:34 ID:i5KVym1J

 無傷のまま静留の腕に抱かれた格好でルイズが憮然としてそう言うと、教室中の生徒から非難の声が巻き起こる。

 「どこがちょっだよ! ゼロのルイズ!」
 「いつだって成功の確率、ほとんどゼロじゃないか!」

 (なるほど、それでゼロいうんやね)

 本人の表情と周囲の反応から、静留は何故ルイズがゼロと呼ばれているのかを理解したのだった。


573 :ゼロHiME:2007/09/20(木) 13:27:47 ID:i5KVym1J
以上で投下終了です


574 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 13:28:48 ID:Cfzjxkes
乙。流石にここらへんまでじゃ原作とズレる事は少ないか。

>>569
ストレッチマンかよ……まぁ投下中は自重しよう、な?

575 :ダブルクロス ゼロ:2007/09/20(木) 13:31:18 ID:lCTxOqpH
進路クリーンならば投下しますが、大丈夫でしょうかっ

576 :ダブルクロス ゼロ 1/10:2007/09/20(木) 13:32:50 ID:lCTxOqpH
問題ないようなので行きますー

「悪魔の秘薬とは何か、かね」

 手にしていた瓶を机の上に置き、オスマンはその皺だらけの顔から色というものを抜け落としたような表情で視線を上げた。
 その瞳は学院長室の中で唯一の光源であるランプの弱々しい光を受け、鈍く輝いて見える。普段とは全く違う温度を感じさせるオスマンの声に、問いかけた一人の教師――コルベールは唾を飲んだ。
 僅かに怯む自分に驚愕したコルベールは、恐怖の感情を押し殺し、鉛のようなオスマンの目を見つめ返した。

「ええ。あの日、オールド・オスマン氏が仰った、あの薬です」
「そのようなものは存在せん。といったじゃろう?」
「私の記憶力は、オールド・オスマンほど廃れてはいないので」
「……君、ほんとに時々辛らつじゃのう」

 オスマンは彼の言葉に笑ったが、その眼に色が宿ることはない。やはり感情の抜け落ちた表情のまま、オスマンは不気味に口の両端を持ち上げている。
 それを見てコルベールは悟った。――禁忌なのだ、これは。
 悪魔の秘薬。これは触れてはならぬ、知ってはならぬ、完全に途絶された秘匿の中の秘匿なのだ。
 好奇心旺盛、知識探究心溢れるコルベールですら、その領域に踏み込むのは躊躇われた。だが彼の推測が当たっているのならば、気後れをしている場合ではない。

「オールド・オスマン。悪魔の秘薬の存在が、是であろうとも非であろうとも……いえ、そうですね。あると仮定するならば」
「しつこいのぅ、ミスタ・コルベール」

 剣呑な光が宿る。だが言わずにはいられない。
 聞いてください、と前置きして、コルベールは声を絞り出した。


「――ないのです。その秘薬が」


 その言葉に一瞬の静寂が降りた。
 ランプの中の火が焦げる小さな音だけが部屋に響く。重い。コルベールはその重みを受け入れ、視線をオスマンに向けた。
 オスマンは机には置いたものの、未だに手に握っていた瓶を再び持ち上げ、緊張した空気を瓦解させるように音を立てて机の上においた。

「ないものはない。だが、仮にあるとしたならば、あるはずのものが、ない。そういいたいんじゃな?」

 空気は確かに弛緩したが、コルベールの緊張は解けなかった。寧ろ、さらに膠着したといってもいい。
 オールド・オスマンは飄々とした好々爺ではあるが、その本質は冷酷なメイジだ。心根は優しく、全てを解決しようとする甘さも持っているが、それこそが矜持と受け入れている。
 そのオスマンが、本質を見せた。実験部隊の隊長として様々な任務をこなしたという過去を秘め持つコルベールをして戦慄せざる得ない、その本質を。
 だがコルベールはなおも続けた。目先の恐怖よりも、教師として感じるであろう今後の恐怖が勝ったのだ。

「そうならば、盗まれたと考えるべきなのです。オールド・オスマン。そうなってはまずい、まずいのです。
 どのような秘薬なのか、私にはわかりません。ですが、存在すら秘匿されたその秘薬、恐らくは普通の魔法薬とは”種類”が違うのでしょう。
 もしフーケがこの薬を使用したらどうなるのか、わかりません。ですが、それによって今探索に出ているメイジが危険に陥る可能性も高いのです。正体不明というのは、それだけで恐ろしい」

 確約されていない情報はそれだけで途方もない被害を生む。
 かつてコルベールがなしてしまった事のように、悪魔の秘薬という異物が何を巻き起こすのかわからないのだ。
 何が起こるのかわからない。どんな状況よりも明確な恐怖として襲い掛かってくるのは、いつだって不確定の何かだ。
 そして、何よりも。

「ミス・ロングビルの案内でフーケがいる可能性が一番高い場所に向かった、生徒たちが危険なのです」

 そういってからコルベールは自身を恥じた。何故あの時杖を掲げることができなかったのか。
 言ってしまえば、その恐怖こそが恐ろしかった。そして自身が力を振るうことが、殊更に恐ろしかったのだ。
 悩んだ。悩んだ。途方もなく悩み、探索に出たほかの教員たちを見てさらに悩み――自分の立場を自覚して、コルベールは決めた。

 杖を振るおう。

 再び血にまみれる覚悟をとったコルベールは、威圧感を持つオスマンを見つめた。


577 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 13:32:55 ID:GNzdwE5S
OK

578 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 13:33:46 ID:Cfzjxkes
αトランス支援

579 :ダブルクロス ゼロ 2/10:2007/09/20(木) 13:34:01 ID:lCTxOqpH

 どれだけの間そうしていただろうか。風の音が鳴り、窓をカタカタと揺らした。
 それは一分足らずの沈黙だったのかもしれない。だが、コルベールは、そしてオスマンですらその一分にも満たぬかもしれない時間を、長く感じた。
 沈黙を破ったのはオスマンであった。悲しげに目を伏せ、首を横に小さく振りながら口を開く。

「捨てるのか? 今日までに得たものを」
「守るのです。これから先に得るものを」

 聞くものが聞けば、それこそ大仰過ぎる物言いと捕らえるだろう。高々秘薬が盗まれただけではないかと、鼻で笑うかもしれない。
 だがコルベールは笑えなかった。悪魔の秘薬という名前をつぶやいたときのオスマンの表情を、動揺を、後悔を、コルベールは忘れる事ができなかったからだ。
 第一、名前がいただけない。”悪魔”の秘薬などと、明らかに普通の薬ではない。
 そしてこの状況が。秘薬の存在と効果を確認するという段階において、オスマンの放つ緊迫した空気が秘薬の危険性を告げていた。

 オスマンは静かにゆっくりと息を吐いた。自身の魔法を忌嫌う男が覚悟を見せたのだ。他者のために。生徒のために。
 仮に戦争に駆り出されるというのならば、彼は杖を握らなかったかもしれない。仮に決闘だというのならば、やはり握らないだろう。
 忌避する部分が少ないから、とも言えるかもしれない。だが、歴戦のメイジたるコルベールは感じ取ったのだ。
 悪魔の秘薬。宝物庫に眠る、隠匿されたそれを。その危険性を。
 思案するのを止め、オスマンは能面のような面を挙げた。

「あれは、過去に知人から譲り受けたものじゃ」
「――――っ!」

 コルベールがはじかれたようにオスマンを見つめる。その瞳に動揺はない。覚悟の色が、そこにあった。
 それを見てオスマンも腹を括る。

 ――背負ってもらおうかのう、ミスタ・コルベール。もう一つの枷を。

「その知人は既に亡くなっておる。破壊の杖も、彼のものじゃ」

 オスマンは語る。
 夜の学院。秘匿された、まさに悪意で生み出されたその力の扉を、オスマンは開いて見せた。
 コルベールは目を見開き、一句も聞き逃さぬとオスマンの言葉を待つ。
 質問したいことは山ほどある。だがコルベールは口を噤んだ。

「エルフの薬かと聞いたが、彼は否と答えた。あれは――人が生み出した、人の業じゃ、と」
「人の、業」

 どこのメイジが生み出したのだろうか。罪の名を冠する、その薬を。

「悪魔の秘薬――わしは、そう名付ける以外に道を知らなんだ。ワイバーンの大群に襲われた我等は……彼は、彼はのう……」

 何かを思い出すように、オスマンは両の眼を閉じた。その光景を思い出すと、今でも震えが走る。それは恐怖によるものであり、そして後悔と、悲しみの意味を持っている。
 しかし今語るべきはそれではない。オスマンは首を振った。

「いや、いい。この話はまた別の機会に話すとしようかの。そう、悪魔の秘薬じゃったか。あれは――」


 そこで語られた事を、コルベールは信じることができなかった。


 だが、坦々と語られるその物語は、まるで嘘のようで、そして事実であった。

580 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 13:34:23 ID:c4ozXBD5
支援

581 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 13:34:24 ID:Y/K2ZU4q
しえん

582 :ダブルクロス ゼロ 3/10:2007/09/20(木) 13:35:22 ID:lCTxOqpH
 語り終えたオスマンは、疲れたように息を吐いた。
 コルベールに視線を向ければ、彼は俯き、震えていた。

「馬鹿な、そんな馬鹿な……ありえない、ありえないです! オールド・オスマン!」

 その表情は青く染まり、彼は吐き気を覚えていた。悪意に、罪に、その存在に。
 震える体を抱えながら、コルベールは絞り出すように言葉を吐いた。


「”人を異形と化す秘薬”など、そんな、そんなものを!
 それを、それを、――”人が生み出した”というのですか! オールド・オスマン!!」


 激情のままコルベールは叫び、顔をあげた。そして、彼は見た。
 両の眼を片手で押え、堪えるように、耐えるようにしているオールド・オスマンを。

「オールド、オスマン……」
「そう、あってはならんのじゃ。彼もそう言っていた。そう言って、彼はわしに託したのじゃ――」

 ランプの明かりが弱々しく学院長室を照らす。
 オスマンの頬に流れた光を、コルベールは見てはいけないと視線をそらした。
 そうしてから、杖を握り踵を返す。
 今必要なことは聞けた。やはり――危険だ。


 炎の蛇は杖を握り、夜の学院を出た。決意を秘め、蛇が踊る。
 馬を駆り、コルベールは夜のトリステインへと飛び出した。




   ダブルクロス ゼロ 11




 自身に使い方がわからなければ、誰かにその使い方を習えばいい。
 オールド・オスマンがそう簡単に情報を漏らすとは思えないが、今は緊急事態だ。多少は機密も漏らすだろう。
 それに如何に秘匿されたマジックアイテムといえども、もしかしたら使い方を知ってる人がいるかもしれない。

(教師連中が腑抜けなのは知ってたけど、まさかこないとはねぇ。この子達で無理なら、まぁ殺しちまうしかないか)

 冷たく判断しながらロングビル、否、土くれのフーケは小屋に入っていく少女達を見つめていた。

 全員が小屋に入ったのを確認して、森の中に身を隠す。
 杖を取り出して精神を集中。すぐにでもゴーレムを生み出せるように杖に力を込める。
 懸念材料といえば、あのダインスレイフと同じ剣を使う使い魔、ハヤトの存在だろう。
 だがそれも完封する手はある。錬金を解除し、ただの土に戻してしまえば斬ったところで意味はない。そうすればハヤトは無力化できる。
 無論、同じ手を何度も食うほど愚かではないだろうが、誘導すれば問題はない。
 メイジであるキュルケやタバサも問題はないだろう。自身のゴーレムはスクウェアにも及ぶ自身がある。
 ゼロのルイズは――問題外。魔法を使えないメイジなど、敵にすら値しない。

(それでも、あの気位の高さくらいは評価してやってもいいかもね)

 過去に思いを馳せ、フーケは嘆息した。結局メイジも貴族もくだらない存在だ。
 そんな中、魔法を使えるのが当然という学院の中、魔法も使えないのに貴族を名乗るあの少女が、フーケは嫌いではなかった。

583 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 13:35:56 ID:Cfzjxkes
コルベール先生が立った……支援

584 :ダブルクロス ゼロ 4/10:2007/09/20(木) 13:36:46 ID:lCTxOqpH
 貴族嫌い。一言でいってしまえば、フーケはそれだ。
 だが貴族嫌いであるフーケの目から見ても、ルイズはある意味で”正しい貴族”に見えた。
 魔法が使えない。ゼロだと罵倒されても、怒ることはあっても投げ出すことは一切しない。
 妥協はない。その生き様に一種の尊敬に似た感情がないといえば嘘になるだろう。

 杖を掲げようとしない教師達の中、生徒であり、更に死にかけたというのに、彼女は杖を掲げた。

 無謀と笑えばそれまで。無意味と嘲れば事実でもあり、下らないと一笑すれば終わるだろう。
 しかし彼女が杖をあげたことで、三人のメイジが更に杖を掲げた。全員生徒であったのは、どのような皮肉だろうか。
 少なくとも、ゼロのルイズと蔑まれた一人のメイジが杖を掲げることで、貴族を動かしたという事実は確かなものだ。
 その点だけで言うのなら、成る程、確かに彼女は貴族だ。
 フーケの嫌う貴族とも違う、正しい、彼女の夢見た貴族。

(まぁ、どっちにしろ死んでもらうんだけど、さっ!)

 申し訳ないという気持ちがないと言えば嘘になる。
 それでもフーケはルイズを殺し、キュルケを殺し、タバサを殺し、ギーシュを殺す。それは変わらない決定事項だ。
 何故ならば今後盗賊として生きていく上で、自身の顔を知られるのは悪手としか言いようがない。

 盗賊をするのにも理由がある。フーケには守らねばならないものがあるのだ。

 そのために、他者を蹴り落とす。

 繰り返し語るが、申し訳ないという気持ちがないわけではない。
 だが生き行くために、彼女達には死んでもらう。


 頃合と見て、フーケは杖を振る。その眼に迷いはない。何処か残虐性を秘めた、土くれのフーケの目であった。

「――行こうか、ねぇ」

 自身最強のゴーレムが生み出される。
 一度だけ目を瞑り、謝罪する。それだけで、彼女の葛藤は終わった。

「見せてもらおうじゃないか。破壊の杖の使い方。そして悪魔の秘薬の効果を」

 そして、貴族としての最後を。

 杖を振るう。ゴーレムは音のない咆哮をあげ、ルイズ達のいるであろう小屋へと向かう。
 一歩踏み出すごとに大地が鳴動する。小屋の中を窓から見れば、ゴーレムを見上げ呆然としている姿が目に入った。

(まずは、先制攻撃をさせてもらうよ!)

 フーケは力を込めてゴーレムに命令を下した。
 ゴーレムは忠実に命令を守る。右腕を伸ばし、身を引き絞る――さながら、張り詰め、捻られた弓の弦のように。 
 意図に気づいたのか戦慄の表情を浮かべるハヤトを見つけ、フーケは口元を歪め、杖を振り下ろした。


  ・  ・


「――っ! フーケ!?」
「え?」
「な、なによ!?」

 不意に揺れた大地に嫌な予感を走らせた隼人は、視線を小屋の外へと向けた。

585 :ダブルクロス ゼロ 5/10:2007/09/20(木) 13:38:04 ID:lCTxOqpH
 窓の外に見えるのは右腕を真横に――まるで、全てをなぎ払うように引き絞るゴーレムが。
 それに気づいた瞬間、隼人は叫んだ。
 ――あの野郎! やってくれんじゃねぇか!

「伏せろ!」


  ・  ・


 夜の中、尋常ならざる速さで馬を駆るコルベールは森の手前までやってきていた。
 これでも遅い。まだ遅いとコルベールは馬を走らせようとする――が、森の奥、ギャアギャアと鳥の鳴く声がした。

「あれは!」

 遠すぎて細かくはわからない。それでも、驚くほどの巨体が森の中に立ち上がるのが見えた。
 この距離で、しかも森の木々を追い越すように見える巨体は間違いなく人ならざるものだろう。となれば。

「土くれのゴーレムか!」


  ・  ・


 何が起こってるのかわからぬものの、ハヤトの言葉どおりすぐさま伏せたルイズは悲鳴をあげた。
 彼女の使い魔がデルフリンガーを抜き去り、仁王立ちしていたからだ。

「ハヤト! あんたなんで立って……っ」

 だがその悲鳴は、突如鳴り響いた轟音によってかき消される事となる。


  ・  ・


 デルフリンガーは自分を握る使い手に向かって吼えた。
 ――もし、彼に表情というものがあったのならば、それは口元を歪め、好戦的にハヤトを見つめていただろう。

「相棒ぉ! ”使う”か!?」
「まだだ!」

 切り札はとっておくべきだろ、というハヤトの言葉にデルフリンガーは然りと唸り、言った。

「んじゃぶった切っちまえ!」


  ・  ・


 慌ててチェストを抱え込み伏せたギーシュは見た。
 デルフリンガーを上段に構えるハヤトを。
 その姿を見て何が起こるのか想像したギーシュは、呆然と呟いた。

「さ、流石に鉄を斬るのは無理なんじゃないかな……?」

586 :ダブルクロス ゼロ 6/10:2007/09/20(木) 13:39:22 ID:lCTxOqpH
「ええ!?」

 ギーシュの言葉に驚いた女性がいた。キュルケは「何いってんの」という眼でギーシュを見た。
 タバサはもしかしてと心の中で呟いた。頭の中に武器屋での光景が蘇る。


  ・  ・


 そうして、ゴーレムの右腕が、総てをなぎ払うように真横に振るわれた。
 木々をなぎ倒し、小屋をも巻き込んで振るわれた腕は、大きな土煙を起こし完全に振りぬかれた。
 だが――

 ギーシュはそれを呆然と見つめ、「夢か何かかね」と呟いた。
 キュルケはギーシュの呟きにあわせて、周囲を見回した。
 タバサは驚きに目を見開いた。
 デルフリンガーは当然とばかりに金属片を鳴らした。
 ルイズの悲鳴はそのまま驚愕の絶叫に変わった。
 コルベールはゴーレムに向けて疾駆した。

 そして隼人、ガンダールヴは、ファルコンブレードはデルフリンガーを振りぬいた姿勢のまま、自身の斬った鉄塊など一切見ずに視線を上に向けた。
 土煙で見えないがその先にはゴーレムがおり、肩の上に黒いローブを羽織った人影がある。


「最終ラウンドだ」


 これで終わらせるという意思を込め、隼人はデルフリンガーを構えた。


  ・  ・


 とんでもないものを見た。何度もこういった状況を見たルイズですら、信じられないものを見たという表情になってしまった。
 ゴーレムは土である。魔法がかかっているとはいえ、それらの密度は恐ろしく高い。
 それを切り裂くだけでも異常と言えるのに、彼女の使い魔は鉄に錬金された、高速でやってくる塊を――斬り飛ばしたのだ! しかも固定化がかかっているとはいえ、ただの剣で!

 しかし呆然としている暇を、ルイズ達の敵であるゴーレムは待ってはくれなかった。
 異様な音をたて、小屋をなぎ払ったゴーレムが動き出す。

「悠長に肩に乗りっぱなしってわけじゃないか」

 ハヤトが唇を舐めながら呟く。彼の視線にあわせてゴーレムの肩を見るが、そこに人影はいない。既に隠れたのだろう。

「どうするんだい、ハヤト」
「とりあえず、こいつを何とかしないとな」
「同感」

 ギーシュの問いにハヤトが答え、それに追従するようにタバサが頷く。
 そのままヒュイっと口笛を鳴らしタバサは杖を構えた。合わせてキュルケとギーシュ、そしてルイズも杖を構える。
 ハヤトを先頭に陣形を取る。ギーシュは杖を振るい、三体のワルキューレを生み出しハヤトに並ばせた。

「さてハヤト。これで三回は庇えるが、なんとかなりそうかい?」
「どうかな。というより、こいつに魔法はきくのか?」
「とりあえず、僕のワルキューレじゃ殴ったところで意味はないだろうね」

 情けなさそうにギーシュが笑う。
 それならば、とハヤトが問う前に、「試してみるわ」とキュルケが詠唱を完成させた。突如、炎が螺旋を描きながらゴーレムへと直撃する。

587 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 13:40:29 ID:Cfzjxkes
支援

588 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 13:40:43 ID:Y/K2ZU4q
支援するよ

589 :ダブルクロス ゼロ 7/10:2007/09/20(木) 13:40:44 ID:lCTxOqpH
 それを見てルイズは下唇を噛んだ。

 ――私にも、魔法が使えれば……

 しかしそんなルイズの思いとは裏腹に、キュルケは駄目ねと呟いた。

「無理。ちょっと焦げた位かしら」
「…………」

 無言のままに今度はタバサが杖を振るう。
 強風がゴーレムを覆うが、少し動きを鈍らせるだけに留まった。
 タバサを首を振る。この戦闘において、単発の魔法では彼女達はゴーレムに致命打を与えることが出来ない。

 落胆する間もなくゴーレムが拳を振るった。鉄に錬金されるそれを見て、ハヤトは両足に力を込め、

「下がれ!」

 と叫んだ。同時に、ルイズとギーシュを抱えて大きく後ろへ跳ぶ。タバサも同じようにキュルケを抱えて後ろに跳んだ。
 拳が轟音を立てて地面に激突する。もうもうと立ち込める土煙と、その衝撃音にギーシュは再び表情を青ざめた

「か、勝てるのかい?」
「勝つんだよ。とはいえ、この状況はまずいか」

 この状況でまともにダメージを与えることが出来るのは、ハヤトだけ。しかしいくら斬っても再生するゴーレムを、どうすればいいのか。
 タバサが表情を少しだけ曇らせて呟いた。

「撤退」

 先ほど吹いた口笛にあわせ、タバサの使い魔である風竜、シルフィードがルイズたちの背後に降り立つ。
 それを見てハヤトは暫し考えてから、ルイズたちの背を押してシルフィードに乗るように急かした。

「ちょ、ちょっと! 何するのよ!」
「魔法が効かないんじゃ、下にいるのは危ないだろ」

 ただでさえ運動神経悪いんだから、というハヤトの言葉に、ルイズは顔を真っ赤にして怒った。自分の背を押すハヤトの頭をぺしぺしと叩き、大声で喚く。

「ううううるさいわね! っていうか使い魔の分際でご主人様の背中なんて押してるんじゃないの!」
「はいはい」
「人の話を聞きなさいよ! ちょっと!」
「ギーシュ、お前もだ。ワルキューレは仕舞ってくれ」

 そんなルイズの叫び声を無視してハヤトはギーシュに話しかける。
 ギーシュはハヤトの言葉に残念そうに頷き、作り出したワルキューレを消してシルフィードの背に乗る。
 ルイズ、そしてキュルケとタバサ。全員乗ったことを確認して、ハヤトはよしと頷いた。

「ハヤト!?」
「ゴーレムってのは、そう距離があると動けないんだろ?」
「ああ、そうだね」
「ってことはメイジが近くにいるって事だ」

590 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 13:41:58 ID:M8vMc3Zw
支援

591 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 13:42:04 ID:Cfzjxkes
ギーシュ、カバーリング要員としては極めて強いよな……
ダブルクロスで従者カバーは3〜4回が限度だけど七回庇えるぜ支援

592 :ダブルクロス ゼロ 8/10:2007/09/20(木) 13:42:04 ID:lCTxOqpH
「まぁ、そうよねぇ」
「任せる」
「「「は?」」」

 タバサ以外の三人が間抜けな声を漏らす。が、タバサは理解したといわんばかりに頷いた。
 それを見てハヤトも頷き、ルイズを見る。彼はもう一度同じことを言った。

「ルイズ。任せる」

 そういって彼は背を向けた。眼前には30メイルのゴーレム。それに対し、何の気負いもなく、まるでどこかに出かける時のように簡単に彼は背を向けたのだ。
 任せる? 何を任せるというのか。ルイズは彼の背中を呆然と見詰めながら考える。
 だがそれもゴーレムによって中断された。大きく拳を振りかぶったゴーレムは、シルフィードごと叩き潰さんと拳を振り下ろす。
 それに対し、ハヤトは真っ向からぶつかった。

「――オオッ!」

 歪な金属音が響き、ハヤトの体は大きく後ろへと吹っ飛ぶ。だが彼はすぐさま体勢を立て直し、再びゴーレムを睨み付ける。

 その様子を、ルイズ達は上空から見ていた。シルフィードがハヤトを乗せぬまま飛び立ったのだ。
 ちょっとまってよ。どうして私の使い魔が残ってるのに――
 しかしそれを言った所でシルフィードは降りないだろう。風竜は大きく上空を旋回する。

 既に遠く離れた地上では、巨大なゴーレムと、それと相対するにはあまりにも小さい人間が互角以上に戦っていた。
 月明かりのみでは少々心許無いが、時折輝く銀の閃光が彼の戦いを映している。
 まさに目にも留まらぬ、というべきだろう。ゴーレムの攻撃を尽く避け、挙動を把握しその巨体に飛び乗り一撃を加える。ゴーレムの土は欠け、何度も地に落ちる。
 本来なら既にただの土山と化しているであろうゴーレムは、一瞬にしてその体を再生させる。フーケの魔力がそうさせているのだ。
 こうなるとハヤトとフーケの意地の張り合いとなる。どちらの根が先に尽きるか。
 不利なのはどう考えてもハヤトであろう。再生の速度は遅くなるかもしれないが、ゴーレムの一撃は喰らうだけで瀕死の状態と変わる。
 一方ハヤトは一撃喰らえば負けが確定し、しかも決定打が欠けている状況にある。意地の張り合いにしても、分が悪すぎる勝負だ。
 それならば攻撃を分散させるためにも、自分達は下にいたほうがよかったのではないか?

 魔法が通用しないから、背を向けて、逃げる――――貴族が?

「っ! 冗談じゃないわ!」

 咄嗟にルイズは視線を走らせた。呆然としているキュルケ、周囲を見回すタバサ、戦いに見入るギーシュ――彼の手にある一つの箱。
 すぐさまそれに手を伸ばしギーシュの手から奪い取る。あっ、とギーシュが声を上げる間もなく、ルイズは箱を開けた。
 中に入っていたのは黒光りする、大きな筒だ。

(これが、破壊の杖?)

 こんなものが秘宝なのだろうか? とも思ったが、ルイズはそれを取り出して両手に抱えた。
 想像していた以上に軽い破壊の杖を担ぎ、ルイズはシルフィードの背を蹴って飛び出そうとする。

「待って」

 グッと腕を掴まれルイズはつんのめった。苛立たしげに視線を戻せば、無表情でルイズの腕を攫むタバサがいた。

「何よ!」
「彼は任せたと言った」

 そういうタバサの眼は真剣だ。
 何よ。なんであんたが言うのよ。そんなの知ってるし、わかってる。私の使い魔なんだもの。
 任せた。そう、使い魔であるハヤトは任せたと言ったのだ。

「わかってるわよ」

593 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 13:42:32 ID:b8zOCKLO
支援

594 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 13:42:49 ID:i5KVym1J
支援

595 :ダブルクロス ゼロ 9/10:2007/09/20(木) 13:43:15 ID:lCTxOqpH
「なら」

「わかってるわよ! あいつが術者を、フーケを探せって言ったことくらい、わかってる!」

「…………っ!」

 わからないわけがない。だって、ハヤトは私と似てるもの。
 ルイズに声に驚いたタバサは目を見開く。その眼は、わかっているのなら何故、と問いかけていた。
 頭を必死に回転させて、ルイズは考えた。答えはあるのに、そこに向かうための式がわからないのだ。
 だからルイズは考えて考えて、すぐに口を開いた。

「今下に行ってもどうにもならないのなんてわかってるわよ!」

 そう叫んでから、ルイズは口元に皮肉気な笑みを浮かべる。

「ええそうよ。私はゼロだもの。魔法を使うことなんて出来ないわ。全部失敗して、爆発しちゃうもん。
 でも、でも下で戦ってるのは私の使い魔なのよ? 私の、ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールの使い魔なの」

 胸に手を当てて、ルイズはタバサを見た。
 気づけばギーシュも、そしてキュルケもルイズを見つめている。彼女の言葉を待っている。

「そして私の名前はルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールよ。間違えないで。見損なわないで。
 私は貴族なのよ! 魔法が使えないって、ゼロだって言われたって、私は貴族なの!
 使い魔が危ないのなら、勿論助けるわよ。だって、だってだって! ハヤトは私と似てる、私の使い魔なんだもの!」

 破壊の杖を握る。
 魔法が使えないゼロだって、これがあれば戦えるのかもしれない。何故ならこれは力だから。
 もしかしたら使えないのかもしれない。それでもいい、それでも構わない。

 地上を見る。
 ハヤトは戦っている。それでも、やはりゴーレムは強大だ。
 一撃を受け切れずハヤトは大きく吹っ飛び、瓦礫と化した小屋に激突した。
 ――まるで、学院で自分の代わりに吹き飛んだ時の焼き直しだ。
 そう思い、笑ってから決意する。

「馬鹿な事言ってるのはわかってる。でもねタバサ、キュルケ、ギーシュ……譲れないの。
 私が貴族であるために、背中を向けないって私は決めたの。

 ――だからごめんね。私、行くわ」

 返事を聞かず、掴まれていた手を振り切ってルイズは今度こそシルフィードの背を蹴り中空に飛びだした。
 タバサの手には力が篭っていなかった。ルイズはそれだけを覚えて、破壊の杖を抱え暗い大地へと降りて行った。
 その途中でゆっくり減速する自分の体を見て、もう一度ごめんなさいと呟いて。


  ・  ・


 隼人は走った。必死に、必死に。それこそ足よ千切れよと言わんばかりに。
 そういって、心の中で自分を罵る。

 ――馬鹿野郎。俺の馬鹿野郎!

 自分が彼女と似てると、彼女が自分に似てると漠然と感じていたではないか。
 向こう見ずなところも無意味とわかっても戦うところも、それでも譲れないものがある事だって。
 そんな彼女に「任せる」だなんて、こんな無様な姿を見せてそんな事を語って、馬鹿じゃないのか。


596 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 13:43:54 ID:M8vMc3Zw
後ひとつ
頑張れ支援

597 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 13:43:57 ID:Y/K2ZU4q
支援!

598 :ダブルクロス ゼロ 10/10:2007/09/20(木) 13:44:30 ID:lCTxOqpH
 わかってたじゃないか。だって、ルイズは、隼人の主人は絶対に自分を見捨てるわけがないって。
 仲間を見捨てるわけないって、わかってたじゃないか。

 まるで時間が引き延ばされたように感じる。
 瓦礫に激突に、傷ついた箇所が再生をするのを感じながら隼人は見た。破壊の杖らしきものを抱えてシルフィードから飛び降りるルイズを、だ。
 それを見た瞬間、ゴーレムが動く。破壊の杖を奪い返そうと、ルイズに手を伸ばす。

 待て。待て、待て待て待て待て、待ってくれ。

 今すぐ助ける。邪魔はさせない。だから待て。待ってくれ。

「相棒ぉ!!」

 デルフの声を聞き、まだ再生も終わらぬままに隼人は飛び出した。
 流れる血を感じながら隼人は走った。

 間に合ったはずだ。先は間に合った。間に合ったんだ。

 学院の時を思い出し、隼人は走った。あの時は間に合った、ルイズを助けることができた。だから今度も、間に合うはずだ。
 だから隼人は走った。

 その距離が絶望的なのがわかっていても。
 ゴーレムの手がルイズに届くのが早いのがわかっていても。
 着地したルイズが必死に杖を振っても何も起らないのを知っても。
 シルフィードが急行するのを見ても。

 何で俺の脚はもっと早く走れないんだ。もっと、もっと、もっともっともっと――っ!

 ゴーレムの手が握られた。まるで拳を形作るかのように。

「やめ――――」


 聞こえないはずの距離なのに、人の骨が砕け、肉が拉げる音がした。
 そのままルイズがいたであろう場所をゴーレムの拳が通り抜ける。大地を抉り、薙ぎ払うように。

 夜の空を、まるで千切れた葉のようにルイズが跳ねた。



 ――ごめん、ハヤト。やっぱり、駄目だったけど――

「――――あ…………」

 声が。
 声が、聞こえないはずの声が、聞こえ――


 ――私、逃げないでいられたかな――


「ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!」




599 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 13:45:26 ID:b8zOCKLO
ルイズ……無茶しやがって……

600 :ダブルクロス ゼロ:2007/09/20(木) 13:45:41 ID:lCTxOqpH
というわけで久々の投下でした。支援してくれた方ありがとうございます。
次は、次こそはもっと早く……っ

601 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 13:46:07 ID:Y/K2ZU4q
支援

602 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 13:47:06 ID:Cfzjxkes
GJ、良い所できりやがって……。
しかしフーケさん、地雷踏んだな? ルイズ覚醒と隼人大暴走の予感が。
まぁフーケさんも悪魔の秘薬で人である事を忘れてしまいそうな気がしてマジ怖いんですが。

603 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 13:58:30 ID:UKgWDVH7
>>586

で急にコルベール先生が現れてるんだけどどうして?
見落としたとこあったら教えてくれ

604 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 14:01:55 ID:0xYqZE0V
支援だ

605 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 14:03:43 ID:Pe9emWwn
>>603
森に向かってなかったっけ?

606 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 14:10:22 ID:UKgWDVH7
>コルベールはゴーレムに向けて疾駆した。

となってるんだけどもう森についたってこと?

うーん、オレの日本語力はやっぱ低いのかね……


607 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 14:15:11 ID:nPpp88lA
というかルイズがただ足手まといになりに行ったと思ってしまう俺は…。
アンチになるつもりはないんだがなぁ

608 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 14:16:39 ID:Pe9emWwn
>>585
>  遠すぎて細かくはわからない。それでも、驚くほどの巨体が森の中に立ち上がるのが見えた。
>  この距離で、しかも森の木々を追い越すように見える巨体は間違いなく人ならざるものだろう。となれば。

> 「土くれのゴーレムか!」

つまり森に着いて追い付こうと走ってる段階だな
……だよな?読み違えてないよな?

609 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 14:37:05 ID:91XFUdlW
>>607
逆に考えよう序盤のルイズが役立たずであればあるほど
虚無覚醒が際立つんだと

610 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 14:38:37 ID:jf7Z86e4
きっとこれはルイズのオーヴァード覚醒フラグと深読みしてみる。

611 :sage:2007/09/20(木) 14:39:31 ID:Qu0oBbHc
小説「神G侠侶(日本語版は神G剣侠)」の楊過が
玄鉄重剣を持って雕兄と共に召還されると楽しいことになりそうだ。
……このネタが判る人は少ないと思うが(-_-

612 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 14:43:36 ID:tcE/WjHZ
>>611
とりあえずsageはメール欄に入れてくれ

613 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 14:48:09 ID:+F51BAnu
>>607
話が盛り上がるからいいじゃないか。

614 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 14:51:27 ID:ejxOtLly
>607
まだ話は途中なんだ。
ヒーロー、ヒロインがピンチになるのはお約束

615 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 15:02:55 ID:bnric7Fp
>ピンチになる
>ピイチになる
>ピーチになる
>ピーチ姫になる

そ……そうか!! 分かったぞ!!
コレは、韻亀に攫われたルイズを隼人が配管工になって助けに行く伏線なんだよ!!

616 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 15:05:14 ID:Qu0oBbHc
>>612
すまん、間違えた orz

617 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 15:22:07 ID:UKgWDVH7
>>608
やっぱり自分の読み落としだったようで。
コルベール先生到着してましたね。
ほんとうにお手数かけて申し訳ない。


618 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 15:29:08 ID:AZnpEOs2
宵闇>>
真逆骨格にヒヒイロカネ使ってないでしょうね?
勿体無過ぎるよw


619 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 15:36:10 ID:Z7Z+Hp2G
使ってる可能性もあるぞ、宵闇の人外は趣味人が多いし

620 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 15:40:49 ID:4XywnsrF
静留さん乙

>561
> 「テーブルの上の豪勢な食事は貴族さん達のためのものですやろ。平民でしかも使い魔のうちが同席するわけにはいかんと思いますえ」

疑問に対して「〜なので」という意味なら

> 「〜思いますよって」

の方が京言葉っぽいような気がします。

621 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 15:44:01 ID:Pb55cQbw
GJでしたー
ルイズがオーヴァード覚醒したら、やっぱモルフェでインスタントボム修得かしら

>>558
節子、それガチャピンやない、スペース・ガチョビンスーツや!

622 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 15:54:02 ID:2eExZCXM
>>621
つまりマリコルヌが海老の脱皮のアレを極めると…
そういやルイズは奈良のストライクゾーンに入るんだろうか

623 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 16:00:44 ID:Cfzjxkes
>>618
虎蔵が本編後のようだし、馬の人はヒヒイロカネじゃないかね?

624 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 16:15:39 ID:hpAB0EFY
>>622
俺の中でLEVEL4が流れ始めたじゃないか、どうしてくれる

625 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 16:26:37 ID:RLzgZqZj
ディセプティコン氏はまだかね?
一番気に入ってる作品なんだが

626 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 16:30:12 ID:FNsHgxjN
そういう催促は書き手のやる気を削ぐよ。
避難所で応援した方が良い。

627 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 16:35:36 ID:RLzgZqZj
>>626
それもそうか、避難所行ってくる

628 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 16:37:31 ID:oH7WUZEW
>>85
>>625

wwwww

629 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 16:47:15 ID:91XFUdlW
オリキャラあり(オデレータ)なのにディセプティコンは許せるあたり
自分は結構いい加減かも知れぬ

630 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 16:48:58 ID:wTq2G3SQ
それを言うなら、俺はモンハンの人に再び筆を取ってもらいたい。
ゲリョスルイズのその後とか

631 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 17:25:40 ID:pwlZ5mRA
>>629
オリキャラのやり方にもよるだろ
オデレータは原作に居なくても原作設定から作り出すことが可能な範囲に居るし
(スパークは機械などの無機物を金属生命体に変える)
ちゃんと生まれた経緯が詳しく書き込まれてる
やっぱ作者の力量が全てだと思う


632 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 17:26:42 ID:Fro+2uki
富士見ファンタジア文庫の「ザ・サード」のキャラを召喚したらどうなるかな?
例えばパイフウ先生とか。
誰か書いてくんないかな〜〜?とか思ったりしたりして。

633 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 17:27:34 ID:vZTiqjap
>>632
まずは自分で書いてみるがいいさー

634 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 17:37:32 ID:vZTiqjap
さて、投下しても大丈夫かしら

635 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 17:38:08 ID:QGzszuIf
かもん!

636 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 17:38:16 ID:hQT782yT
よかろうなのだー

637 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 17:41:43 ID:vgyuu5bK
何気に今までFateのサーヴァントって召還されてないよな……書いてみようか

638 :エデンの林檎 1/6:2007/09/20(木) 17:42:41 ID:vZTiqjap
いくわよ〜


十三話 『ええい、なら死ぬまでミカンを食ってろ!』


 ワルドが金を出すといっていたが、それを無視してシエスタの意見を参考に宿を選ぶ。
 染髪剤で髪の毛を染め、その宿での部屋割りを決める。

「ルイズは僕と同じ部屋で良いかな?」
「え? ワルド様、いくら婚約者でも婚前にそれはダメですわ」
「ん、そうかな?」
「ええ、女性二部屋、男性一部屋で二人ずつ取りましたからそれで」
「そうれもそうだね……ならルイズ、後で二人で話がしたいんだが」
「ええ、それなら後で」


 二階のテラス、ルイズとワルドはワインで乾杯をする。

「本当に久しぶりだね、ルイズ。昔はかわいい女の子だったが今の君は本当にきれいだ」
「あら、お世辞がうまいのね、ワルド様」
「いや、正直なところだね、何と言うか染み出すような何かが今の君にはある」

 じっとルイズを見てワルドは言う。

「そうかしら?」
「何だろうね? 正直十年ぶりだ、まだ小さなルイズのままの感覚だったのだが、今の君を見ているととてもそんなことはいえないな」
「あれ、うれしいわね」
「何かきっかけがあったのかな?」
「きっかけ、ね」

 ゆっくりと、度数のあまり高くないワインをあおる。

「気づいただけよ」
「気づく? 何にかな?」
「くだらなさに。今まで自分が叫んできたことの」

 空になったグラスを置き二つの月を眺める。

「貴族、魔法、メイジ、そんなもの命に比べれば何の価値もない」
「……そうだろうか? 貴族にとって魔法は自分の、あ、いや、君を貶める気は……」
「わかってるわ。でもねワルド様、魔法って政治に必要かしら?」
「む……」
「キュルケやタバサは留学生で、外のことをいろいろ聞いたわ。トリステインの貴族が野蛮野蛮とさげずむゲルマニアの道具を見せてもらって驚いたわ。トリステインの何倍も、工業技術が進んでる」

 ルイズはワルドのグラスにワインを注ぎなおし、自分のグラスにも注ぎなおす。

「平民を登用しているから、それが私の予想。魔法が使えないからこそ、魔法以外の何かで埋め合わせる」
「しかし魔法のほうが早くて便利だろう?」
「そうね。でも途中経過を説明できる? どうやって鉄を鋼に変えるのか、さらに鋼鉄に変えるのか」
「むむ、そういえばわからないな。魔法で何とかなるから考えもしなかった」
「ワルド様、剣を習ってらっしゃるならわかると思いますけど、基礎から鍛えたものと魔法でごまかしたもの、どちらがより強いでしょう?」
「……そうか、そういうことか」
「いずれは超えていくでしょうね、平民の技術力は魔法のはるか向こうへ。そのときはきっと、このトリステインは勝てない」

 皮肉げな笑みを浮かべ、ルイズはグラスを揺らす。

639 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 17:43:01 ID:V8Y2TIXL
さあ、支援の時間だ・・・・

640 :エデンの林檎 2/6:2007/09/20(木) 17:44:01 ID:vZTiqjap
「もっと後のことだろう?」
「いいえ、ワルド様。戦争が始まりそうなのでしょう? 戦争は人の技術力を飛躍的に進歩させるわ」
「確かに、いやな話だが戦争は技術力の向上の役にはたつ」
「魔法を技術が凌駕したとき、戦争の役にしか立たない貴族に価値などあるのかしら?」

 ワインを注ぎなおそうとビンを傾け、空になっているそれを残念そうに机に置く。

「いずれは必ずそうなるわ。そのとき、選民思想に凝り固まって平民をブタ以下に扱ってきた私たちを、誰が守ってくれるのかしら」

 空のグラスも机に置き、もう一度月を眺める。

「このトリステインに保護する価値のある貴族は、ほんの一握りしかいないもの」
「……耳に痛いね」
「そう思うなら利権のために古い体制に固持するお馬鹿さんを変える努力をすべきよ? グリフォン隊隊長さん」
「やれやれ、まさか言い含められるとは」

 肩をすくめながら、ワルドは空になったグラスを机に置く。

「ところでワルド様」
「何かな?」

 ルイズは床を指差す。

「この騒ぎは何かしら?」
「ふむ、ただの喧嘩という感じではないね」

 直後窓から飛び込んでくる火矢。
 ワルドが迎撃の魔法を唱えるよりも早く、ルイズはテーブルを蹴り上げ楯にした。

 騒がしくなった外から怒声と悲鳴が聞こえてくる。
 机を楯にしゃがみこみながら、ルイズは武装を生成する。
 完全とは言えなくともある程度隠蔽した自分たちをピンポイントで襲ってくるとは。

「完っ璧に情報がもれてるわね」
「内通者がいるということだろうか?」
「さあ? でも多分ばれたのはワルド様、あなたからね」
「え゛、僕かい?」
「ええ。グリフォン隊の隊長が抜けだしてるんですもの。そこから探られたのね」
「……まいったな、僕としたことが」

 帽子をかぶりなおし、ワルドは頭を振った。
 その様子に苦笑しながら、ルイズは武器の生成を完了する。
 二メイルはある銃身、かなり太目の口径、どう見ても長距離砲撃用のマスケット銃が生成される。
 筒に向かって息を一吹き、その銃口を襲撃者がいるだろう辺りに向ける。

「ばーん♪」

 何の音も光も出さない吐息で作られた不可視の砲弾が、襲撃者のど真ん中で爆発した。

「……マジックアイテムかい?」
「ひ・み・つ♪」


 ぐるぐる巻きにされて仏頂面で拘束されている傭兵たち。
 半分くらいは既に逃走した後だ。

「まあ尋問するまでも無く貴族派の手先でしょうけど。一応聞くけど雇い主の情報は?」
「はっ! 話すと思うか?」
「シエスタ」

641 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 17:45:04 ID:byoq8vZE
しえ☆すた

642 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 17:45:24 ID:V8Y2TIXL
久々エデンキター!
好きな作品なので支援!

643 :エデンの林檎 3/6:2007/09/20(木) 17:46:14 ID:vZTiqjap
 ずらりと、シエスタがデルフを抜き放つ。

「依頼人は?」
「い、言うと思ってんのか?」

 シエスタがデルフを振りかぶる。

「娘っこよ、一人や二人くらいぶった切ってもいいだろ? あんま使われてねえから感覚が鈍りそうだ」
「こいつが話さないっていう悲しい選択をしたら好きになさい」
「っしゃー! お前らしゃべるな! ぶった切ってやるかるぁあ!」

 武器として使われることが少なかったせいか妙なテンションになっているデルフ、その妖刀のような危ない発言に傭兵たちはあせった。

 尋問とかじゃなくて適当に憂さ晴らしで殺される?

「これが最後よ。依頼人は?」
「ひへっ? へえ、あ、いや」
「デルフ、ぶった切ってやりなさい」
「っしゃおるぅああああ! 真っ二つじゃあ!」

 空気を切り裂く音を上げてデルフが大上段から振り下ろされる。

「しゃしゃしゃしゃしゃしゃべる! しゃべるから!」

 デルフは男の額の皮一枚だけを裂いて止まった。


「白い仮面のメイジねぇ」
「怪しいどころじゃないわね」

 切らせろ〜と叫ぶデルフを無視してルイズはキュルケと顔を向き合わせる。

「宿を変えましょう。できれば今すぐにでもここを出たいところだけど」
「船は明日にならないと出ないのよね。費用の削減ってやつかしら」
「いや」

 ワルドが杖を持ちマントを羽織る。

「僕が“風石”の代わりをやろう。こうなってはできるだけ急いだほうがいい」


 船の中、風の魔法で精神力を使い切ったワルドが椅子にへたり込んでいる。

「さすがに、船一隻ともなると疲れるね」
「そりゃそうよ。はい、元気が出るそうよ」

 渡された飲み物をあおり、ワルドは汗をぬぐう。

「しかし何だね、君は本当に成長してる」
「またそれ? 何回も同じくどき文句じゃ飽きちゃうわ」
「そうかな、なら次からは工夫するとしよう」

 すこしぼんやりとした後、ワルドは腕を組み話し始めた。

「ルイズ、僕はこの任務で君にプロポーズをしようと思っていた」
「と、唐突ね」
「君の家名や才能に興味がないといったら嘘になるが、また一人で我慢していると思っていたんだ」
「それで?」
「僕が守らなければ、と思っていたし、僕なら君の才能を開花させられると信じていた」
「ずいぶんね」

644 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 17:46:21 ID:Y/K2ZU4q
支援

645 :エデンの林檎 4/6:2007/09/20(木) 17:48:12 ID:vZTiqjap
 片眉を上げるルイズに苦笑を孵しながら、ワルドは水をあおる。

「でも君に再会してね、正直惚れ直したよ。周りの人間は何故君の魅力に気づかないのだろうね」
「あら、さっきと違って素敵なくどき文句ね」

 飲み物を飲み干しワルドはルイズに向き直った。そこには真剣な眼光。

「ルイズ、どうしても答えて欲しい。どうして君は迷わないんだ? どうして姫様の任務を、こんな危険な任務を平気で受けられる? 僕は正直今のトリステインの王族には期待できないのに」

 その真面目な問いかけに、ルイズは顔をしかめる。

「私には誇りがある。誰にも譲れない誇り、自分を貴族足らしめる誇りが。ただそれに従うだけよ」
「姫様が間違っているとしたら? 王族でありながら自分のことを優先するあの責任感の無い彼女が!」

 興奮しているのか机を叩き大きめの声を出すワルド。
 その顔を見据えながら、ルイズはきっぱり言い放った。

「止めるわ、殴ってでもね」
「お、王族をかい? それに姫様は君の親友だろう?」
「部下だからこそ、親友だからこそ、その道は正す必要があるわ。場合によっては命を懸けてでも」

 そこに迷いはひとかけらも無かった。

「……かなわないな。君は僕よりも、ずっとずっと貴族らしい」
「そうかしら」
「ルイズ、プロポーズの件は今回はなしだ。僕も自分に納得がいったら今度は真面目にしてみるよ」
「期待して待ってるわ」

 微笑を交わす二人。
 だが突如響いた砲撃音が、その静寂を切り裂いた。

「無粋ね」
「まったくだ」

 ブリッジに上がると空賊船らしき船が砲門を向けて停船命令を出している。

「ワルド様、いける?」
「無理だね。風石の代わりをしたせいで戦闘には耐えない」
「私も、船を落とすことはできるかも知れないけど守るのは無理だわ」
「もう少し近づけば大砲をなまくらに錬金できなくもないんだけどねえ」
「あ、あのう……」
「船長、残念だけど停船したほうがいいわ。落とすことは不可能じゃないけどこの船も落ちるわね」

 船長はしぶしぶと停船命令に従った。

 船蔵の中、人質としてとらえられた彼らは縄もかけられずにいた。

646 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 17:48:32 ID:Y/K2ZU4q
しえん

647 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 17:49:42 ID:s9F3FFke
ワルドが格好いいww支援

648 :エデンの林檎 5/6:2007/09/20(木) 17:50:53 ID:vZTiqjap
「これ、硫黄よねぇ? 何で一緒に置いとくのかしら」
「ただの空賊じゃなさそうね」
「ふむ……」
「どしたのギーシュ」

 あごに手をやっていたギーシュがブーツに手を入れる。
 取り出されたのは、小さいが確かに杖だった。

「予備の杖があるんだが」
「……ならとっとと開けて制圧しちゃいましょ」
「いやね、彼らはまるで身体検査をしなかった。メイジもいたんだ、当然杖の予備がある可能性もゼロじゃないのに」
「そういえば変ね」
「ワルド子爵、次に来る敵が一人なら捕らえられますか?」
「魔法が来ないなら可能だ」
「ではお願いします」

 直後、戸が開く音がして空賊が一人入ってくる。

「ようお前ら、食事だぜ」

 スープを差し入れようと床にトレイを置いた瞬間、ルイズとギーシュ、それにワルドは行動に出た。
 ギーシュの錬金が鍵の周りの構造をもろくする、それを手を叩き込んだルイズが爆破、扉をこじ開ける、そこから飛び出したワルドが男を押さえ込み一瞬で片が付いた。

「て、てめえら!」
「動かないで、動いたら残念だけど二度と見れない顔になるわ」

 手のひらの中で男の持っていた短剣を爆破し、ルイズはその手を男の喉に添えた。

「さて、いろいろと……おや?」
「どうしたのギーシュ?」
「やっぱりだ。どうもただの空賊ではなさそうだね」

 取り出した布で男の顔をぬぐい、その眼帯を取り外す。
 その下から現れたのはかなり育ちのいい男の顔だった。

「ねえルイズ、このスープかなり上等よ」
「少なくとも空賊が捕虜に出すメニューじゃない」
「決まりね」

 ワルドに目配せをする。

「ふむ、正規軍の偽装、といったところかな。貴族派の船を襲っているところを見ると王党派か」
「なら都合がいいじゃない」

 ワルドは戒めを解くが、ルイズの手は喉に添えられたまま。

「責任者、この場合は船長ね。船長のところに案内してもらいましょうか」


 ブリッジで退治する面々。
 その態度はどう見ても捕虜と空賊ではなかった。

「ふむ、どうも見覚えがあると思ったら」
「ワルド様?」
「いや、顔に見覚えがあってね」

 そう言うとワルドはひざをつき頭をたれる。

649 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 17:51:48 ID:Y/K2ZU4q
しえんです

650 :エデンの林檎 6/6:2007/09/20(木) 17:53:28 ID:vZTiqjap
「お初にお目にかかりますウェールズ皇太子、私はトリステイン王国グリフォン隊隊長ジャン・ジャック・フランシス・ド・ワルド、このたびは姫からの密命により参上しました」
「……あら」「……まあ」「……なんてことだ」「……」
「ふむ、僕の顔を覚えていたのか」

 そう言うと空賊たちは一斉に顔をぬぐい偽装を解き始める。
 あわててひざまずくルイズたちにその育ちのよさそうな顔をさらし、元・船長は声を上げた。

「ようこそ! もうすぐ滅びる王家の前へ! 歓迎しようお客人!」


以上です。
僕きれいなワルド!

それはともかく18時に短編投下します。

651 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 17:53:52 ID:fI5viPSd
>>637
テンプレをよく読んで、ストーリー展開をまとめられたらこちらにお越しください
ルイズが聖杯戦争に殴りこむスレ
http://anime2.2ch.net/test/read.cgi/anichara/1187755129/l50

652 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 17:55:17 ID:4x2GH+3a
きれいなワルド吹いたwww
乙ですよ

653 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 17:55:27 ID:V8Y2TIXL
乙カレーション!
ワルドよ君は何処へ行く?

654 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 17:56:15 ID:tcE/WjHZ
>>650
GJ!でした。
産業革命が、それに先立つマニュファクチュアと前期資本主義が、
近代合理性を生み出したように、ルイズも知識と論理的思考を身につけてますね。
彼女がどこまで行くのか、非常に楽しみです。

そして己を客観視できるワルドも漢だと思いました。
このままいい方に転がるとよろしいのですが。
短編の方も楽しみにさせていただきます。

655 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 17:56:16 ID:DAASqRLe
綺麗なワルドGJでした!
ていうかサブタイのセンスが素敵すぐるw
蛇頑張れ蛇

656 :エデンの中の人:2007/09/20(木) 18:02:54 ID:vZTiqjap
じゃあ短編いいっすかね?

657 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 18:04:23 ID:V8Y2TIXL
いっけえぇぇぇ!

658 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 18:04:45 ID:mftuv4SR
どうぞ

659 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 18:05:28 ID:BIVkULlH
(屮°□°)屮カモォン

660 :今日も朝からのんびりと 1/5:2007/09/20(木) 18:06:10 ID:vZTiqjap
んじゃあいくですよ。


『今日も朝からのんびりと』


 その二年生の春の儀式、ルイズが呼び出したのはサンショウウオに見えなくも無い青い生き物だった。
 ただ何故か笑顔だ。
 ひたすらに笑顔だ。
 何でか知らないがずっとニコニコしている。
 土煙に巻き込まれてもニコニコ、キスされてもニコニコ、ルーンが刻まれて熱くてもニコニコ。

「まあ、とにかくよろしくね」
「ナノッ」

 その青い小さな生き物は、耳にも手にも見える何かを上げて返事をした。
 パタパタと目にも似た模様の書かれた黒い尻尾が揺れた。


 ナノちゃんと呼ばれるようになったその青い生き物は、非常に微妙な使い魔だった。
 基本的に行動しない、基本的に出歩かない、基本的に何もしない。
 視界の共有はできたが何故か常にルイズのそばにいるので意味が無い。
 秘薬の材料といってもそもそも外に出ようとしない。
 主を守る? このサイズじゃ絶対無理だ。
 スリスリと笑顔で甘えてくるナノを撫でながら、ルイズはまあいいやとベッドに横になった。

「別に強くなくてもいいもんね〜ナノちゃん」
「ナノ〜」

 ああ、何でこんなにかわいいんだろう?
 なんて素敵な抱き心地なんだろう?

 抱きしめるともっちりとした感触とむにゅっという感じの音がする。
 あまえる、という技でなんだか心の和むルイズはナノを抱きしめて床についた。

 だがしかしその先入観は、ある日唐突に覆った。


 その日ルイズは因縁をつけられていた。
 どこにでもあるねたみや嫉みといったもので、その悪意がたまたま彼女に向いただけだ。
 ルイズはねちねちと嫌味を言われていた。
 やれ魔法が使えないくせに、やれ先輩への態度ってものが。

 しかしぶっちゃけルイズは一切話を聞いていなかった。
 腕に抱いたナノとのその日の予定を考えていただけだった。
 その態度が気に喰わなかったのだろう、因縁をつけていた少女の一人が彼女に手を上げた。

「人の話を聞きなさい!」

 パシンと、ナノがその軽い一撃を受ける。

「ああ! 何するの!」

 直後、パアンと音がして、その少女は何かに叩かれるように顔をそらして転げた。
 何が起こったのかわからない、そんな顔でルイズも少女のその取り巻きたちも呆然としている。

「ナノ〜」

 そんな中でナノだけが、叩かれたところを痛そうに抑えてルイズに頬を擦り付けていた。

661 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 18:08:27 ID:tcE/WjHZ
支援

662 :今日も朝からのんびりと 2/5:2007/09/20(木) 18:09:13 ID:vZTiqjap

 その妙な現象は良く起こるようになった。
 ルイズは嫌がらせを受けることが多い。
 魔法がいかに危険かを理解できないものに魔法で嫌がらせを受けることが多いのだ。
 彼らは皆家柄がさほど良くはない下級貴族の子弟であったから。

 だがナノを召喚して以来それら嫌がらせはだんだんと減っていく傾向にあった。
 理由は不思議なものだが、行った嫌がらせが二倍になって返ってくるからだ。
 レビテーションで浮かせてこかしてひざを傷つければ何故かひざの骨が割れ、軽くエア・ハンマーを当てれば何かに打ち据えられて吹き飛ばされる。
 まるで守り神のごときそれに、手を出すものは減っていった。

 それでも例外はいるもので、好みが唯一共通したクックベリーパイの焼き立てをメイドにもらってナノと食べていたルイズの耳に、変な声が飛び込んでくる。

「君のおかげで二人のレディが傷ついた! どうしてくれるんだ!」

 色男、参上。

 話を聞くと、どうやら二股がばれた八つ当たりらしい。
 そのあまりにあほらしい理由での八つ当たりに、ルイズは呆れつつも弁護に向かう。
 だって怒られているのはクックベリーパイをもらったメイドなのだから。

「止めなさいギーシュ。元はといえばあんたの二股が原因でしょうが。メイドに八つ当たりなんてみっともないわ」
「何だと、いいか僕は、って何だ、ゼロのルイズじゃないか。魔法が使えないからって平民の肩を持つのかい?」
「何だって構わないわ。あんたがみっともないのは間違いないもの」
「ふん、ゼロがよくもまあ大きな口を叩くもんだ。流石は何もできない使い魔を呼ぶだけはあるな」

 プチッと、ルイズの頭で何かが切れた。
 轟音を上げてギーシュの横のサラダボウルが爆発する。

「今なんていったのかしら、ギーシュ?」

 蝋燭たてが爆発する。

「今私のかわいいナノをなんて?」

 デザートのトレーが爆発する。

「耳が悪くなったのよねきっと。もう一度だけ聞いてあげる」

 皿の山が粉みじんに消し飛ぶ。

「さっきなんていったのギーシュ?」
「き、君の使い魔がなにもできないって言ったんだよ」

 チマッター! ギーシュは心の中で叫んだ。
 本当なら(君の使い魔はかわいいねといったんだよ)と用意していたセリフを言うはずが、思わず本音が出てしまったのだ。

「……表に出なさい。粉々に吹き飛ばしてあげる」

 そのときナノは相変わらず笑顔のまま、クックベリーパイを食べていた。
 回りの女の子たちがその抜群のさわり心地に自分の分を与えながら撫で回している。
 自分より大きなサイズのパイを口に放り込むそのしぐさに、女生徒たちは和んでいた。
 何もできない? これだけかわいければ良いじゃないか!

 だがギーシュとルイズの騒動が食堂から広場へ移ったとき、ナノはパイを放すと跳ねながら広場へ消えた。


 決闘騒ぎはルイズの圧勝だった。
 無論誰も知らないことだが虚無の属性を持つルイズの爆発は、基本的に先住魔法以外で防御できない。
 七体のワルキューレのうち六体は“錬金”の魔法で見事に粉々に粉砕された。

663 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 18:10:48 ID:V8Y2TIXL
支援しそーなの!

664 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 18:11:22 ID:4x2GH+3a
サンショウウオ……やっぱりあの子か支援

665 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 18:13:07 ID:CXBxL8pK
ぱにぽにのアレかと思った支援

666 :今日も朝からのんびりと 3/5:2007/09/20(木) 18:15:21 ID:vZTiqjap
「まだやるのかしらギーシュ?」
「……いや、正直ここまでとは。そうだね、流石にここは僕の」

 青銅の槍が、ルイズの眼前に飛来した。

 男は侯爵家の次男坊だった。
 男は魔法至上主義者であったし、貴族こそが、という選民思想の持ち主であった。
 まあそれだけなら他の貴族も大差はあるまいが、彼はあまりに極端だった。
 彼の中で魔法が使えないものは人間ではなかったのだ。

 だからこそ彼は、魔法が使えないルイズが自分より上の地位の家の出だということが気に入らなかった。
 わざと距離をとり、あえて青銅で作り上げた槍をルイズに飛ばす。
 うまくいけば気に入らない後輩ごとルイズを始末できる。
 そうほくそ笑む彼に、死や命といったことへの敬意はなかった。

 ルイズは眼前の青銅の槍を妙に冷静な目で眺めていた。
 時間が何故か遅く感じられる。
 ルイズはギーシュという人間をある程度はわかっているつもりだ。
 少なくとも貴族の女性に全力で手を上げたりはしない。
 だからこれが、誰かがドサクサ紛れに放ったものだろうというのはわかっていた。
 彼女の脳裏に浮かんだのは、やはり嫌われていたのか、というむなしさだけだった。

 ギーシュは驚きの目で青銅の槍を見ていた。
 無論自分の作ったものではないし、少なくとも自分は女性に対して殺傷力のある一手は打たない。
 それだけがグラモン家の出来損ないといわれた自分の、グラモンの名への誇りだったのだから。
 間に合うかはわからない、それでもギーシュはその青銅の槍を分解すべく錬金の魔法を唱えた。

 結論から言うとギーシュは間に合わなかった。
 錬金を唱え終わるのは槍が到達するより遅かったし、ルイズには回避する余裕はなかった。

 間に合ったのは、ルイズの使い魔ただ一匹。

 その柔らかい体を、重たい青銅の槍が襲った。

 男は予想外のことに眉をしかめながらも、少なくとも使い魔を排除できただろうことにほくそ笑んだ。
 その下腹を熱が襲うまでは。

 ポヨンとナノが地面に落ちる。
 呆然とするルイズの前で、ナノは何事もなかったかのように起き上がった。
 少し赤くなった腹部を撫でながら、ナノはルイズにすがりつく。

「ナノ〜」
「ナノちゃん? あれ、何で……」

 杖を収めたギーシュが近づいてくる。

「ルイズ、先に言っておくがあれは僕じゃない」
「そのくらいわかってるわ」
「そうか、ならいい。この決闘は僕の負けだ。しかしすごいな君の使い魔は。あれを喰らって赤くなるだけとは」
「ほんと、私も驚いてるわ」

「があああああ!」

 生徒たちの後ろで汚い悲鳴が上がった。
 ざわめきだす人ごみを掻き分けると、そこには“鋼の槍”で貫かれた男が一人。
 腹から血を流してうめいている。

「どういうこと?」
「……予想なら立てられるが、正直納得したくないな」
「何よ?」

667 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 18:16:16 ID:pJ/VyUIC
(゜д゜)<シエンスルヨ

668 :今日も朝からのんびりと 4/5:2007/09/20(木) 18:17:22 ID:vZTiqjap
 自慢の金髪を掻きながら、ギーシュは推論を述べる。

「“返した”んだ、君の使い魔は。おそらくさっきの青銅の槍はこいつの仕業だろう。それを君の使い魔が“返した”、僕はそう思う」
「“返した”って、さっきのは青銅の槍よ?」
「ああ、そこがすごいんだ。おそらくその子は自分が喰らったダメージを、そのまま何倍かにして返したんだろう」
「だから上位の鋼の槍が……」
「ああ。しかし魔法の構成ごと返すとは……その子は何なんだろうね?」

 うめいていた男がこちらをにらみつけてくる。

「どうしましょ?」
「誇り高き決闘を汚した男だ。それに女性に迷いなく殺意を向けた。放っておけばいいさ」


 土くれのフーケという盗賊がいる。
 貴族ばかりをターゲットに暴れまわる盗賊だ。
 平民からはヒーローのように噂されるその盗賊が、学園から秘宝を盗み出した。
 盗まれたものは『孵らずの卵』

 奪還を志願したのはルイズ、キュルケ、タバサ、そしてギーシュの四人だった。

 戦況は著しく最悪だった。
 卵を奪還したまでは良いが直後にゴーレムに襲われた面々は、今まさに逃げ惑っていた。
 ルイズは卵を抱え、ナノを頭にしがみつかせたまま一生懸命走って逃げる。
 腕の中でプルプル震えるその卵をしっかり抱きしめながら、ルイズはただ逃げ惑っていた。

 だが悲しいかな30メイルと1.5メイルの差は大きい。
 ルイズを大きな影が覆った。

 トンッと何かがルイズを押す。
 透明の板のようなものに影から押し出されたルイズの真後ろに、ゴーレムの腕は振り下ろされた。

 首にしがみついていたはずの重みはない。

「やだ、やだ、やだよ、ナノちゃん、ナノちゃん!」

 ゆっくりと持ち上げられた腕の下、青い塊が地面に埋まっていた。

「ナノちゃあん!」
「ナノ?」

 普通に生きていた。

 唖然とするルイズたちとフーケの前で、ナノを覆っていた光がはじける。
 ナノの眼前に固まったそれから生えた虚像の腕が、ゴーレムの腕を粉々に破壊した。

「嘘だろ!?」

 思わず金切り声を上げるフーケ、その声の中でナノがぶるぶると震えだす。
 伸びる体長、膨れ上がるからだ、位置を変えて垂れ下がる腕っぽい耳、それぞれ二つに分かれ四本になる足。
 振るえが納まったとき、そこには大きくなってまるで外見の違う、だがその顔と体色からナノだと一目でわかる生物がいた。

「ナノ、ちゃん?」
「ソーナンス!」

 ぴしっと敬礼するように、進化したナノは答えた。

「このお! 脅かすんじゃないよ!」

 再構築され振るわれるゴーレムの巨腕、だがしかし鋼に錬金されたそれは、ナノの紙のようにペラペラな腕で防がれていた。

669 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 18:17:35 ID:pwlZ5mRA
支援
カウンター恐るべし……しかも逃げられないしな

670 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 18:18:01 ID:+S+txA8v
sien

671 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 18:19:17 ID:smh+xuAD
ソーナノだったのかwwwwwww

672 :今日も朝からのんびりと 5/5:2007/09/20(木) 18:19:59 ID:vZTiqjap
「うそお!」
「あの重さを!?」
「ソーナンス!」

 地面にめり込んで踏ん張る四本の足で、はるかに質量の大きな一撃を平然と受け止めるナノ。
 ならば次の一撃とゴーレムが腕を振りかぶった瞬間、ナノの眼前から突如出現した巨大な腕が、今度は腕だけでなくゴーレムそのものを粉砕した。

「きゃあああ!」

 フーケはそのまま落下、ぴょんと飛び跳ねてきたナノに飛び乗られ意識を失った。


「しっかしミス・ロングビルが正体だったとはね」

 帰りの馬車の中、ルイズたちは縛り上げたフーケことロングビルを見張りながら談笑していた。
 ちなみに御者をしているのはナノだったりする。

「この卵の孵し方ねえ。確か十年以上前からこのままなんだろう?」

 ルイズの抱える卵を見ながらギーシュはぼやく。

「腐るどころか死ぬこともなく卵のままの生き物ねぇ。タバサは何か知ってる?」
「聞いたこともない」
「そうよねぇ「ね、ねえ」何よ?」

 ルイズの腕の中でピシピシ音を立ててヒビが入っていく卵。

「か、孵りそうなんだけど……」

 全員が、縛られたロングビルさえもが息を飲んで見守る中、卵はとうとう割れて砕けた。

「なのぉ?」

 ナノとそっくりの、しかし召喚されたときよりずっと幼い感じのする、ピンク色に輝く生き物がいた。

「……ナノちゃんの卵だったの?」
「かわいい……」
「なぁの?」

 きゅっ、とピンクの色の生き物はルイズに抱きついた。




 ヴァリエール家のお屋敷の森は、危ないから入っちゃダメなそーなの。
 珍しい生き物がいるけど、間違えても捕まえようなんて考えちゃダメなそーなの。
 沢山いるかもしれないけど、何があっても攻撃なんてしちゃダメなそーなの。
 全部倍になって返ってくるんだそーなの。

 へえ、そーなんすか。


以上。
お楽しみいただければこれ幸い。

ではまた。

673 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 18:20:45 ID:4x2GH+3a
やはりwww
直接攻撃系にとってこいつほど恐ろしいものはないな支援

674 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 18:20:48 ID:hQT782yT
GJ〜。
にしても繁殖したのかw

675 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 18:21:16 ID:smh+xuAD
まさか色違いかwwwww
GJ!

676 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 18:22:22 ID:g1+WBGl6
カウンター&ミラーコート持ちかなー
って、色違いw

677 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 18:24:15 ID:3nKt2ZAz
なのかわいいと思ったのは俺だけじゃないはずだ!
というわけでGJ!!!!

678 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 18:25:24 ID:5z0ZI555
乙、久しぶりのポケモンネタだなー
しかも卵から色違いだなんてついてるなルイズw
(確率は1/8192=0.01220703125%)

正攻法だとカウンターとミラーコートで手痛く反撃
状態異常で攻めようとしてもしんぴのまもりで無効化
交代したくてもかげふみで交換・逃亡が不可能
倒せたと思ったらみちづれでこっちもダウン
見た目に反して嫌らしさ満点w

679 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 18:27:22 ID:4x2GH+3a
安全に倒すには体力を削る状態異常を与えて
ひたすら時を待つしかないというおっそろしいポケモンだからな。

しかしGJでした!

680 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 18:27:43 ID:tcE/WjHZ
>>672
GJ!

最後で大笑いしました。

681 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 18:27:54 ID:smh+xuAD
>>678
さらにソーナノから育てたらあまえるやアンコールなんかも使えるな

682 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 18:30:25 ID:pwlZ5mRA
>>679
ゲームならともかく現実にソーナンスが居た場合それ以外の手段では倒せないといってよいと思われる
しかもソーナノから進化ということはアンコール持ち……
知らずに一度でも攻撃行為をしたらその瞬間終わる

683 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 18:32:17 ID:smh+xuAD
そういやアニメだと攻撃を受ける前にカウンターで跳ね返してたな

684 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 18:35:33 ID:DY6WOq5P
>>683
しかもカウンターとしか命令されてないのに
相手の攻撃によってカウンターとミラーコート使い分けてた

685 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 18:37:07 ID:smh+xuAD
そんな化物でも勝てなかったバンギラス


あいつさえいなければアーボックとマタドガスは……orz

686 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 18:38:21 ID:Pe9emWwn
ソーナノやソーナンスのむにむにしたボディを触り放題のルイズがうらやましいGJ!

687 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 18:43:10 ID:/ztkG9Hw
>>686
そしてカウンターでむにむにが返されて全身触られまくる(ような感覚に陥る)ルイズを妄想したのは俺だけでいい

688 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 18:43:41 ID:smh+xuAD
>>687
あなたが神か

689 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 18:45:56 ID:bThWy45b
ディグダVSヴェルダンテ

690 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 18:47:57 ID:isgVcpPG
>>687
何そのこの世の極楽

691 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 18:50:56 ID:DY6WOq5P
>>689
「あ な を ほ る」 ということか

692 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 18:54:35 ID:XsjDCWXT
>>687
神降臨!

693 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 19:00:01 ID:kIs4jpTe
なんだこの流れ・・・・
だが気持ちは分かる!

694 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 19:05:50 ID:nPpp88lA
>>687
その感覚が忘れられず…と考えてしまったのは俺だけではないと思いたい

695 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 19:06:38 ID:EmbcEIQH
エルフの先住魔法じゃないか…!>カウンター&ミラーコート

696 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 19:08:58 ID:vZTiqjap
安心するべし
書いた俺だって神降臨と唱えたくなる素敵展開乙

697 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 19:28:10 ID:V8Y2TIXL
勇者指令ダグオンより、ダグコマンダーを召喚。
ルイズ達はダグオンとなり戦うことに、て考えたんだがルイズのダグテクターが何か不明。

698 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 19:28:57 ID:mJLXkNup
>>あいつさえいなければアーボックとマタドガスは……orz

激しく同意orz
………早う続き書かなきゃ……

699 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 19:32:25 ID:Q6cijIdQ
自衛隊召喚はスレ違いだがパッパラ隊なら問題ないよね

700 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 19:32:29 ID:mJLXkNup
>>697
ファイヤーキュルケ
ウィングタバサ
ドリルギーシュ
ターボマリコルヌ

こんな感じだとルイズはアーマーのポジションじゃなかろうか
シャドーは誰だろう。シエスタ?

701 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 19:34:51 ID:bThWy45b
>>698
アーボックとマタドガスは一体どうなったと・・・
アニメのポケモンなんて極稀にしか見れないです

702 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 19:35:31 ID:Pe9emWwn
属性みたいなものが割り振られてる連中呼ぶのもいいかもな
ネクロノーム呼びたいなあ……
ゼロ魔原作見つからないよ

703 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 19:36:33 ID:JdenQ/Nr
>>699
しっとマスクと是非ファーストキスから始まる愛のヒストリーをw

704 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 19:38:05 ID:DFIwFZuQ
キスしてしまったらもうしっとマスクじゃないだろ常考

705 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 19:38:24 ID:V8Y2TIXL
>>700
シャドーフーケなんてのが浮かんだ。
あとはサンダーワルドか?

706 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 19:38:49 ID:bDULtGZy
 ゼロのルイズが召喚したもの。
 其れは一つの白いマスクだった……

 嫉妬の心は父心。
 次回、トリスティンに嫉妬の炎が吹き上がる!
 
 
続かない。

707 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 19:39:01 ID:6/0tView
パッパラ隊はとびかげが来てたっけ?
水島くんが来ても俺TUEEEだし、宮本が来ても変態仮面の二番煎じ…
マーテルあたりか面白そうなのは

708 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 19:39:55 ID:a+7GonS4
忍たま以外で忍者系のキャラって召喚されてましたっけ?

709 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 19:40:06 ID:e8mmgFHx
>>699
既に1回召喚済み
とびかげ+基地ごとな展開だったけど

710 :MOZ―ザ・ミラクル・オブ・ザ・ゼロ:2007/09/20(木) 19:56:58 ID:EH5xEAV9
予約なければ、二十話を突破し、ようやく二十一話を書き終えた私が予約っ!
八時よりっ!

711 :爆熱の使い魔:2007/09/20(木) 19:57:08 ID:aiOIGEBY
ちとスランプ気味で筆の進みが悪かった関係か間が大きく空いてしまいましたよ。
だがやっと何とか纏まったので投下

それじゃ久々にガンダムファイトレディーゴー!

712 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 19:57:48 ID:QGzszuIf
うっほ、二人とも支援するぜ

713 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 19:57:59 ID:Xm9F4f/9
キター
支援

714 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 19:58:00 ID:stvsl5e/
支援いたす

715 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 19:58:14 ID:Pb55cQbw
マーテルの場合、召喚後、これがどうしようもない状況と判断したら、ルイズに陛下仮面被せそうな未来が見えた
それで折檻喰らっても大喜びw

716 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 19:58:36 ID:bDULtGZy
ガンダムファイトっ!
レディーゴー!

717 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 19:59:10 ID:smh+xuAD
W支援

718 :爆熱の使い魔:2007/09/20(木) 20:00:02 ID:aiOIGEBY
ぶ、被った。
んじゃその後で
時間を利用して再チェックしながらむぎ茶でも飲んで待ってる

719 :MOZ―ザ・ミラクル・オブ・ザ・ゼロ第二十一話:2007/09/20(木) 20:00:39 ID:EH5xEAV9
爆熱の人の道はまず熱血で切り開いておこう。
――――

絶望的だ。
ぼそりとキラーがつぶやいたのを、しかし誰も聞くものはいなかった。
SPカードによって完成されたハイパードラゴンコンボ。
未だ発動に移らぬということは、ルイズのSPカードを警戒しての事だろう。
どうすればいい、どうすれば、一発逆転を行えるのか。
ドラゴンスレイヤーはデッキにはなかった。
封印の壺はダークカードという部類であり、無論今のレクスのデッキには入っていない。
ならば神の障壁か。
先ほど天をつかったとはいえ、場は仕切りなおし。
天こそ使えないだろうが、今の相手には右だろうと左だろうと、出せばガードできる状況である。
しかし

(相手は三匹とも現状空中よね。
ランドドラゴンとアクアドラゴンが地上に落ちるのを待っていたらその間にやられちゃう!)

ルイズが神の障壁を掴んだまま、叫ぶ。
ニューカッスルの城から飛び出、召喚された二匹。
如何に上空から降りてきたとはいえ、アルビオンの大地にたどり着くには後十数秒を要する。
神の障壁が如何に巨大とはいえ、飛び上がるよりも上空である空中に居ては、その場に届くまでに数秒を要するだろう。
その間に発動するドラゴンストームで、こちらはズタズタにやられてしまうだろう。
召喚戦とは違う実戦では、そのような事がありえてしまう。
しかし、ここでレクスが不思議に思う。
そう、今ドラゴンストームを発動してしまえば、レクス達諸共ウェールズを倒す事が出来るのだ。
婚約者であるルイズを倒さぬために遠慮しているのかとも思ったが、神の障壁を出されれば終わってしまう現状でそれはおかしい。
何故だ。

「小僧、思い悩む暇があると思うか」

ふと、レクスにそんな言葉をかける男がいた。
ワルドのSPカードにより、一時的にレクスの召喚獣となっているギルマーダである。
よもやギルマーダが召喚獣になっているとは驚いた。
だがしかし、かつてレクスと共に戦った貝獣に言わせると、過去の戦士や勇者が召喚獣などになっている事は珍しくないのだという。
かつて宇宙からの侵略者ギャブ・ファーを倒す旅に供した助っ人達が今現在召喚獣としてゾーンで暮らしているのだという話を仲間から聞いたことがあった。
しかし――キラーは、そのギルマーダをみて黙り込むだけであった。

「一刻の猶予もあるまい。神の障壁が出せぬならば、他の手段を考えるのだ」

他の手段といったところで、何があるというのか。
HELPカードは既に進化ワクチンで使ってしまった。
悪魔の所業を使う訳にはいかない。
ならば――どうしろというのか!

「……る、ルイズ。神の障壁、とは。あの、ゴーレムの時の壁、かい?」

ぼそりとつぶやく声があった。
震えを隠せぬまま、かろうじてレッドドラゴンにしがみ付く、ギーシュである。

「――ええ、そうよ。でも。今のままじゃ使えないの。
どうしても、高さが足りないわ!」

ぎしりと、歯噛みをしたまま、ギーシュを振り向きもせずルイズが答える。
せめて、土台でもあれば別なのだが、と。
だがしかし、ならば、という声が聞こえた。

720 :MOZ―ザ・ミラクル・オブ・ザ・ゼロ第二十一話:2007/09/20(木) 20:02:07 ID:EH5xEAV9
「なら、僕が、土台を作る。
とても小さな土台だが、仮にも神を名乗るなら――」
「――――――」

ルイズにはその発言の意図はわからなかった。
だがしかし、その目は――そう、その目は、戦士に等しい目をしていたのだ。
レクスに劣らぬ、勇者としての目であった。

「わかったわ。任せても、いいのね?」
「ギーシュ・ド・グラモン――ま、任されよう!」

揺れるドラゴンの背で立ち上がるギーシュ。
一刻の猶予もない。

「大地に落ちるのを待つ気かい?」

ワルドが尋ねる。
ぐ、とレクスが歯噛みするが――次の瞬間、ワルドの場の三匹の落下がぴたりと止まった。
フライの呪文である。
そのまま上空へと浮かび上がり始める三匹のドラゴン。
後三秒あれば、少なくとも神の障壁にぶち当たりはしただろうに。
それは意味がない、とばかりにワルドが指を振る。
三匹のドラゴンがふわり、ふわりと浮かび上がり、フォーメーションへと移動し始めた。
――元より属性の違う三匹である。
かつてミラクルマスター三人が呼び出したハイパードラゴンコンボより、フォーメーション発動に時間がかかるというのは仕方のない事だろう。
一匹でも制御は命がけなのだ、それを三匹、更に一匹はチェンジで交換したばかりで――コンボ。
ワルドの精神力は、スクウェアクラスのスペルを連発するほどに削られるはずだ。
付け込むとするならb、その発動の遅さ。

「我が名はギーシュ・ド・グラモン!」

ギーシュがレッドドラゴンの頭へと駆け、懐から土の塊を取り出す。
万が一のため、携帯している錬金の材料だ。

「ジャン・ジャック・フランシス・ド・ワルド!
――その隙、もらったぁぁぁぁぁ!」

錬金!
――ギーシュの策とは、土台であった。
元より、土の魔法とは生活に密着し、人々を支える物である。
家を作り、土地を切り開く。
ならば、ルイズの道を、土のメイジたる自分が切り開き、支えなくて何とする。
命を惜しむな。
自らの魔法が華々しくなくともいい、今はただ、ドラゴンを倒すために、自らが礎となってやろうではないか。
少量の土でワルキューレを作り出す。
ワルキューレが二体、地上へと到達し、そこから最初の二体をあわせて七体が肩車をするような形で――数十メイルの塔を作り上げる。
限界まで足を伸ばし、限界まで腕を伸ばし、しかし青銅のゴーレム故に頑丈さでバランスを安定させる。
――頂上のワルキューレが手を伸ばしたところで、小さな小さな横二メイル、縦二十サントほどの土台。
しかし、ルイズが呼び出すものは仮にも神の名を冠する物。

「ギーシュ、その青銅の土台、受け取ったわ!」

――神の障壁・右――!

721 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 20:02:57 ID:V8Y2TIXL
昔なつかしボンボン支援

722 :MOZ―ザ・ミラクル・オブ・ザ・ゼロ第二十一話:2007/09/20(木) 20:03:18 ID:EH5xEAV9
現れるのは全てを分断する神の裁き。
如何なドラゴンといえど、勝てるものではない。

『――見事だ』

ぼそりと、大地の守護竜であるランドドラゴンがつぶやき――神の障壁により、消え去っていった。
ハイパードラゴンコンボ、消滅。
となれば、純粋にパワー勝負に持ち込むしかない。
ワルド側は、100パワードラゴンが二体、対するレクス側は、同じく100パワードラゴン二体に、パワーこそ不明だが、ギルマーダがいる。
更に言えば、恐らく風のスクウェアメイジであるワルドでは、水属性であるブルーラインドラゴンや、アクアドラゴンに補正は出来まい。
しかし、レクスはレッドドラゴンとの相性がよく、火に対する補正がある。
このまま直接攻撃にずれ込めば、竜王と呼ばれるレッドドラゴンを、火の貝の勇者であるレクスが扱う以上、負けることはないだろう。

「――見事だ、レクス君」

ワルドが、安心したような、しかし悲しいような表情を浮かべる。

「見事といえば、他の全員もか。
的確な判断を出来るもの、肝心なときに味方に渇をいれられるもの。
機転を効かせる者……戦況の鍵を握れる物」

精神力がつきたのか、アクアドラゴンとブルーラインドラゴンがフライを解かれ、自由落下を始めていく。
最早これ以上はもたぬと、ワルドがアクアドラゴンをゾーンに戻し、チェンジのカードを破棄した。
ブルーラインドラゴンがゾーンへと戻っていき、残されたのはレクス達の呼び出した召喚獣のみ。
――そして、ギルマーダもゾーンへと静かに戻って行った。
それをみたキラーが、スカイドラゴンをゾーンへと戻す。
瞬間、レッドドラゴンの背に飛び移れる身体能力は、さすが暗殺者といったところか。

「ワルド子爵……何故このような真似を」

ウェールズが静かに尋ねる。
その目には、怒りよりも哀れみが浮かんでいた。
既に亡国の皇太子となるのは時間の問題であるのだ。
そこに暗殺者など、送り込む意味はほぼ見出せぬ。
確実に始末するためなのだとすればわからなくもないが、それにしてもワルドのようなスクウェアメイジが送り込まれる必要はないだろう。

723 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 20:03:26 ID:bnric7Fp
海獣:水生の哺乳類
怪獣:空想上の怪物
貝獣:支援するぜ!!

724 :MOZ―ザ・ミラクル・オブ・ザ・ゼロ第二十一話:2007/09/20(木) 20:04:42 ID:EH5xEAV9
「――この城は、まもなく悪魔に支配される」

ワルドが、ぼそりとつぶやいた。
精神力がつき、召喚術を行った所為もあって疲労が襲ってきたのだろう。
膝を床につき、息を荒げながら、それでも語り始める。

「僕は、それより前に、君たちを試す必要があった。
必要なら、君たちを倒してでも、そのカードを奪い、僕が扱うためにね。
ウェールズ皇太子、貴族派は、既に貴族派などではない。
いいかい、敵の本体は――」

だが、ワルドの次の言葉は語られる事がなかった。
次にルイズ達が目にしたのは、胸から――そう、黒い爪と、ピンクの――巨大すぎる指が、生えている姿だったのだから。
レクス達は、その指に見覚えがあった。
そう、かつて魔法学院の宝物庫で見た姿――

「大魔王――ファット、バジャー……!」
『下らぬ……火の貝の勇者でもない貴様が、ワシを封印しようなどと、幾たび人生を繰り返したところで不可能な事よ』

声が聞こえる。
以前は、腕が飛び出たとしても、声まで聞こえる事はなかった。
それはつまり、ファットバジャーの頭まで封印が解けたという事。
かつて、始祖ブリミルがオーラの玉に封印したという、大魔王ファットバジャー。

「逃げ――たまえ、ルイズ達」

ワルドが一枚のカードを、最後の力を振り絞って引き抜く。
それを見たレクスは、俯いたまま、レッドドラゴンに後退するように伝える。
ルイズがワルドの名を叫ぼうとするが――

「――ああ、綺麗になった。僕の……いや、ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール嬢。
……願わくば、君と恋人になりたかったよ」

ニコリと、ワルドが笑う。
その顔は、記憶の中の、十年前の湖での笑顔そのもので――ルイズは、言葉よりも先に涙があふれ出てきてしまった。

「ファットバジャー!
貝の勇者ではないといえ、この一撃を受ければ暫くは沈黙をせざるを得まい!
召喚――ボム!」

ボム。
それは自らを犠牲に、通常は召喚獣を一体道連れにゾーンへと送る召喚獣。
しかし、既に精神力は尽き、また、召喚獣ですらないファットバジャーへ密着状態でそんなものを召喚すれば――

「ワルド様―――――ッッ!!」

ルイズの叫びが木霊する。
爆発するニューカッスル城。
それを背に――レッドドラゴンは、浮遊大陸アルビオンから遠ざかっていくのだった。

725 :MOZ―ザ・ミラクル・オブ・ザ・ゼロ:2007/09/20(木) 20:06:11 ID:EH5xEAV9
という訳で転機である二十一話終了。
結局ワルドは綺麗なワルドに終わりましたとさ。

726 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 20:06:24 ID:n3mQUPvh
ワルドォォォォォー!! 支援

727 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 20:06:38 ID:BIVkULlH
綺麗でかっこいいワルド 支援

728 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 20:08:19 ID:V8Y2TIXL
乙!
ワルドオォォォォ!

729 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 20:09:17 ID:hQT782yT
かつてここまでかっこいいワルドがいたであろうか?

730 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 20:09:45 ID:smh+xuAD
ワ、ワルドォォォォォォォ

731 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 20:10:46 ID:/o+pxxN8
こ、このスレの最近のブームは、綺麗で格好良いワルドだとでも言うのかッ!?
ともあれGJ!!

732 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 20:12:59 ID:Pe9emWwn
だだ誰かわわ王大人呼んで死亡を確認させてくれ
ワルドォォオ!

733 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 20:13:33 ID:FFRxqvf+
ワルド子爵に敬礼!


……GJでした!

734 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 20:13:45 ID:isgVcpPG
だがあのワルドが最後のワルドだとは思えない。
やがて第二、第三のワルドが――乙

さて、爆熱クル━━━━━(゚∀゚)━━━━━ッ!!!!!

735 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 20:13:56 ID:cSgz5ZoA
ヨシド フツド ワルド

736 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 20:15:59 ID:V8Y2TIXL
>>735メガテンかよww

737 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 20:17:16 ID:1Qo1ZmxQ
爆熱神支援!

738 :爆熱の使い魔:2007/09/20(木) 20:23:14 ID:aiOIGEBY
 ここ、ラ・ロシェールには古き時代より受け継がれし、遺産が数多く残されています。
 ドモン達が宿を取った、この『女神の杵亭』然り。数多くの建築物が用途を変え今に至るまで使われているのです。
 さて、今回ドモンに相対するはルイズの婚約者であるワルド子爵ですが、彼は旅の共であり、味方である筈の男。
 そして、トリステイン最大の有力者、枢機卿マザリーニの信も厚く、栄光ある魔法衛士隊はグリフォン隊が隊長であり、強力なる風のメイジ。
 しかし彼は、ドモンへと挑戦状を叩き付けてくるのです。
 それは、ルイズの心を引き己の物とし独占する為か? 旅の共の実力を計る為か?
 戦いの舞台は、古き時代より残されし練兵場。
 かつて貴族達が己の名誉と誇りを賭け、杖を抜きあった男の古戦場。

 それでは、機動武闘伝Gガンダム外伝『爆熱の使い魔』へ、レディーッ・ゴー!!



『女神の杵亭』の前で、其々所用を済まして戻ってきたドモンとワルド、二人はばったりと出会った。
「おや? 使い魔くんではないか。そちらの用件は済んだのかね」
 ワルドよりの、その呼ばれ方にドモンが眉をしかめる。
 他人を、人と思わぬ形容の仕方は正直好かんとドモンは思う。それが自分へと向けられるのならば尚の事。
「誰彼問わずに、使い魔呼ばわりされる趣味は無い」
 不快感を形にして言い放つ。

 かぷっ
「ねおばっ!」
 ワルドは、宿の前でドモンの戻りを待ち、うろうろしていた風雲再起に突然後ろから頭を丸齧りされ、素っ頓狂な声を上げた。
 風雲再起、どうやらドモンの不機嫌を代弁して見せた様である。
 先程傭兵相手に暴れた勢いがまだ残っていたので、ぶん殴ってやろうかとも思ったが、それで気が晴れたので拳の力を抜いた。

「ぶぶぶぉっ」
 視界を風雲再起の口内に奪われ。ワルドが声にならない声を何やら上げ続けている。
 ドモンは、背でデルフリンガーがカチャカチャ音を立てて笑った様な声を聞いた気がした。

 この有様ならば、これ以上相手にする必要は無いか。そう判断し、ワルドを無視して宿の中へと入る事にした。
『程々な感じで任せた』と風雲再起に目配せをし、扉を片手で乱暴に開き、助けを求めバタバタ暴れるワルドを残して宿の中へと入った。

 戻ってきたドモンの姿を見て、ルイズ達はごくりと生唾を飲み込んだ。
 テーブルの上で顔を寄せて突合せ、周りに聞こえ無い様にひそひそと話し始める。
「も、戻ってきたわね……、や、やや、やっぱ、や、やっちゃったのかしら?」
 ルイズが慎重に手を口元にやって、ドモンが自分等の場所を未だ見つけられていないのを確認して、舌を噛みそうになりながら切り出した。
「ははは、言うまでも無いのではないかね?」
 ギーシュが冷汗混じりに、間違い無いよと頷く。
「あたし、やっちゃったに賭けても良いわ」
 キュルケが、それでも何処か熱い視線をドモンに送りながら続けた。
「同じく」
 タバサがキュルケの言葉に簡潔に同意して頷いた。
「なら僕もやっちゃった方に賭けるね」
 その言葉にギーシュが少し慌てた様子でわたわたと宣言する。
「何言ってるのよ、あんた達。
 あ、わたしも、やっちゃった方ね」
 ルイズがわたしもよ、と言い出したところでキョロキョロしていたドモンが此方に気付いた様だ。
「駄目じゃない、それじゃ賭けは成立しないわ。
 っと、こっちに気付いたみたいよ」
 キュルケがそれに気付き、ドモンへと手を振った。


739 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 20:23:18 ID:5tMUrHxL
支援

740 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 20:25:23 ID:bnric7Fp
風雲再起なら普通に肉も食いそうな気がする支援

741 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 20:25:52 ID:ATLYBuKr
なのちゃんと聞いて咄嗟に白い悪魔(19歳)を思い出したのは俺だけでいい…

742 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 20:26:12 ID:HvX2zMk8
流派!東方不敗はぁ!支援

743 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 20:26:37 ID:QGzszuIf
ごっとひんがー支援

744 :爆熱の使い魔:2007/09/20(木) 20:27:11 ID:aiOIGEBY
 そして、戻ってきたドモンに、ルイズが恐る恐る尋ねる。
「や、やっぱり、あの襲ってきた傭兵の一味を……?」
「ああ、一網打尽にしてきた」
 ドモンは当然だとばかりの態度で答えた。
「や、やはり……、それにしてもワルド子爵は遅いなぁ……どうしたのかね」
 ドモンのその答えに、ギーシュが少し苦笑いし、ワルドが未だに戻らぬ事への疑問を口にした。
「奴ならば、ここの入り口で会ったぞ。今は風雲再起と戯れている」
「へぇ、意外と童心がある人だったのだね」
 ドモンは適当に答えながら、ギーシュの隣の席へとどかっと座り、注文を聞きにきた給仕へと適当に自分の分の料理を注文した。

 さて、暫らくするとワルドが顔を何かの液体でベタベタにし、髪の毛はボサボサ、微妙な臭いを漂わせながら戻ってきた。
「全く、あのままにして行くとは酷いではないか」
「楽しそうに戯れていたので、水を指すのも悪いと思っただけだ」
 ドモンに一言文句を言うと、ワルドは其の侭顔を洗いに何処かへ消えてしまった。『ええい、抜けようにも何故抜けられなかったのだ。とんでもない馬だな全く。ルイズの使い魔だから手を出す訳にも……』とかなんとか、色々ぶつぶつと言いながら……。

 ルイズは、この様子に少し嫌な予感を感じた。
 何も知らないワルドは、ドモンに向けてうっかり余計な事を言って、この扱い難さで他者の追随を許さない男のヘソを曲げさせたのでは無いだろうか?
 思考にそう過った。
 流石にお尻ペンペンは無いと思う。しかししかし、このドモン・カッシュ、今も再認識したばかりだけれど、売られた喧嘩は容赦無く買う訳で。
 貴族間でよくある、ちょっとした気の効いた牽制みたいな事を、もしワルドがやらかして、それに……。

 ルイズは、不安への思考と妄想の入り混じる世界へと入り込んでいく。

 このドモン・カッシュという男、己はそれなりに冗談は言うが、他人の冗談は真に受けるタイプだと考える。
 自分だって、其れなりにマイペースだという自覚はある。どうにも止まらなくなり、一方的に爆発しがちな性格で治ようにも中々治らないので困っている。
 然しこの男は揺るがぬマイペース。しかも修羅場を潜り抜け、マイペースの貫き所を心得た、止めようの無いマイペース。
 つまりは、うっかり挑発したら本当に殴り返してくる可能性を秘めた爆発物。
 うーん、それは何処か他人の気がしないわね!
 いえいえいえいえ、そうじゃ無いの。そうでは無いのよルイズ!
 ワルドの事だもの、迂闊に挑発なんかする筈ないじゃない。
 ま、ままま、待って。ちょっと待って! も、ももももも、もしかしてうっかり平民だとか言っちゃったのかも?
 あれはNGワードなのよね。
 うーんうーんうーん……。
 あ、けど風雲再起がとか言ってたわよね? ドモンがやっちゃった訳じゃ無いのよね?
 って事は実は心配しすぎ? 風雲再起がおかしな事する筈無いもの。
 何しろ溺愛している風雲再起の事である。
 結局、好意的にちょっとじゃれたのねと解釈した。
 自分も何度か髪の毛をもふもふされた事があるのだ。多分愛情表現だなと考える事にした。
 つまりは、ワルドも風雲再起の素晴らしさを理解してくれたんだ! と言う事。
 そう思うと、ルイズは突然少し嬉しくなって一人ニヤニヤ笑いだした。


745 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 20:27:31 ID:HvX2zMk8
王者の風よ!支援

746 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 20:27:31 ID:pJ/VyUIC
ACE3では空気支援

747 :爆熱の使い魔:2007/09/20(木) 20:30:17 ID:aiOIGEBY
 さて、一人百面相をするルイズを放置し、更にワルドのことはどうでも良いとばかりの態度で、ドモンが興味深そうに磨き上げられたこのテーブルの下を覗き込んでいる。
「しかし、このテーブル……ふぅむ、床と一体型か?」
「この床もテーブルも崖の岩盤からの削りだしなのよ」
 キュルケが、その様子に微笑んで解説をしてくれた。
「建物だけとばかり思っていたが、テーブルまでとは、魔法とは大した物だな」
「随分と驚いてるみたいね」
「なにぶん魔法が無い所から来たものでな」
「そ、それは珍しいわね。何処なのかしら?」
 ドモンとキュルケの、そのやり取りに、ルイズははっと正気に戻った。
 そしてこれは、下手に話せば面倒になりそうだなと思い、又少し考え込んだ。
 素っ頓狂な話しに思える。けど別にドモンが異世界より訪れたと言う話しを信じていない訳では無い。あれだけとんでもない物を見せ付けられたのだから。
『あ、けど此処にいる面子は皆見せ付けられたんだったわね。うーん、けど異世界如何こうは言うべき?』
 そうこう考えている間に、ドモンに先を越されて、勝手に危惧した意味が無くなっていた。
「此処との位置関係は今ひとつはっきりはしていないな。だが俺の知っている男は東方へと向かい、帰りついた事の確認は取れている」
「え? そうだったんだ」
 考え込んでいるところで、その発言に意識を引き戻され、語られた内容にルイズは驚いた。
「そういえば、まだ話していなかったな。
 良いだろう。ならば話してやろう。とは言っても判っている事は僅かだが」

 文句の一つをもと思ったルイズであったが、興味が勝りコクコクと頷いて返した。使い魔のこういった事を知っておくのも、聞いてあげるのも、ご主人様の義務で仕事なのだ。少なくとも、ルイズはそう考えて自分に納得した。
 他三人も知的好奇心をくすぐられたらしく、ルイズに続けてコクコクと頷いた。

 さて、話しの内容はと言うと、例の武器屋に有った刀の話しから例の『破壊の杖』とその本来の持ち主。他、ドモンが見知った物事の話しを聞けば、それ等は何かと東方よりの由来の話しで有った事。そして竜の鱗に付いて。
 コルベールの協力により知る事が出来た、自分の世界の物品の気になる偏り等への考察。
 そしてドモンは最後にこう締め括った。
「これらと似た様な触れ込みの何かを見聞きした場合、教えてもらえると有り難い」
 つまりは協力要請である。
 ルイズは任せて置きなさいと、自分の小さな胸をとんっと叩いき。ギーシュとタバサもこくりと頷いて応えた。
 そしてその言葉に、キュルケが顎に手を当てうーんと考え込んだ。
「どうした。心当たりでもあるのか?」
「召喚されし書物って物が有るのよ。異世界より偶々とあるメイジによって召喚されたって触れ込みの物なんだけど」
「それを見た事が有ると?」
「ん……あると言うか。持っていると言うべきか。中身は見た事は無いのだけれど」
 その言葉にドモンは、がばっと食いついた。そしてずずいと、キュルケににじり寄る様にして熱い視線で、その顔を覗き込む。
「何だと! まさかその様な場所にっ。こいつは盲点だった。
 学院に戻ったら是非にとも見せてくれ!」
 まさかドモンが自分を頼ってくれる事が有るとは、思っても見なかったキュルケ。何だか頼もしいという印象だけでなく、ちょっとキラキラした瞳で覗き込んでくるドモンを可愛いと思ってしまった。
「任せてダーリン。他にも、どんどんと探してきてあげるから」
 キュルケはドモンの手をぎゅっと握り、熱い眼差しで返した。
「ちょっ、ちょちょちょ、ちょっとツェルプストーっ!
 あんた人の使い魔に何をっ!」
 その有様に、ルイズが慌て食って掛かる。
「フフン、あたしは彼の力になってあげるだけよ?」
 と、いった所で……。
 ピシッと身なりを整えなおしたワルドが戻り、コホンと咳をつき、ルイズの隣への席へと座る。
 それによって、何だか流れがおかしくなってきた現在の状況が仕切りなおされた。


748 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 20:30:24 ID:RQpD787L
支援の風よ

749 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 20:31:03 ID:HvX2zMk8
全新!系列!支援……漢字合ってるかな?

750 :爆熱の使い魔:2007/09/20(木) 20:31:55 ID:aiOIGEBY
 机を囲む一同を見渡し、ワルドが少し困った顔をして言った。
「アルビオンに渡る船は明後日にならないと、出ないそうだ」
「急ぎの任務なのに……」
 ルイズが口を尖らせる。
「あたしはアルビオンに行ったことないからわかんないけど、どうして明日は船が出ないの?」
 キュルケの方を向いて、ワルドが答えた。
「明日の夜は月が重なるだろう? 『スヴェル』の夜だ。その翌日の朝、アルビオンが最も、ラ・ロシェールに近づく」
 その言葉にちょっと待てとドモンが口を挟む。
『スヴェル』と言うのが、特異な天体現象を指すのは直ぐに理解できた。だがそれとは別に理解し難い事が有った。
「それは判りきっていた事では無いのか?
 急ぎの任務だと言うのに、調べれば判る途中の脚のスケジュールが判っていないとはお粗末過ぎる」
「はは、耳が痛いね」
 その言葉にワルドが苦笑して返した。
「船は限りある風石を使っていてね。最も近い距離で翌日飛べるのに、早くに飛んで無駄にしたがる船乗りはいないのだよ。商売の足が出る。
 かと言って、金を出すから昨日今日で突然新しい風石を用意しろと言ってもできるとは限らない。彼等は無駄なく、ギリギリの分しか用意していない」
「風石……? 燃料の様なものか」
 話しを聞きながら、ドモンはうーむと考え込んだ。
「何しろ急ぎの用だったからね。それだけの船をこちらも用意できなかったのさ」
「そうか、それは仕方ないな……」
 ドモンはため息混じりに答え、ワルドが面目ないねと頭を下げた。

「さて、じゃあ今日はもう寝よう。部屋を取った」
 ワルドは鍵束を机の上に置いた。
「キュルケとタバサは相部屋だ。そしてギーシュとドモンが相部屋」
「男女二部屋では無いのか?」
 ドモンの言葉に、ワルドは当然と言った風の表情で答える。
「ああ、僕とルイズは同室だ。婚約者だからな」
 ルイズがその言葉にはっとして、ワルドの方を向いた。
「そんな、駄目よ! まだ、わたしたち結婚してるわけじゃないじゃない!」
 しかし、ワルドは首を振って、ルイズをみつめた。
「大事な話が有るんだ。二人きりで話したい」
 その様子を見たドモンは、さっさと自分等の分の部屋の鍵を手に取り、ギーシュへと声をかけた。
「では、勝手にしろ。行くぞギーシュ」
 あっさりと許して立ち去るドモンを、ルイズは複雑そうな表情で見送った。
「それじゃわたし達も行きましょう」
 キュルケも鍵を手にし、タバサに声をかけて続けて席を立った。


「しかし師匠。あれで良かったので?
 ルイズは何やら困っていた様子でした」
 部屋への道中、ギーシュが先程のワルドとルイズのやり取りを指して話し出した。彼女が此方を、何とも言えない目で見ていたのを気にしている様だ。


751 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 20:32:36 ID:HvX2zMk8
天破!侠乱!支援……漢字合ry

752 :爆熱の使い魔:2007/09/20(木) 20:33:24 ID:aiOIGEBY
「重要な任務を抱えているんだ。話しとやら以上に、馬鹿な事に割くする余力は無い。
 隊長格ともなれば、それ位の自覚は有って然るべきだろう?
 それに良く知らぬ相手が居ない方が好都合。
 俺も、ちとお前かキュルケかタバサの誰かに相談したい事がある」
「なんでえ相棒。俺じゃ駄目なのかよ」
 その言葉に、ドモンの背からデルフリンガーが鍔を鳴らしながら口を挟んできた。
「すまんなデルフ。あくまでも、メイジの意見を踏まえて考えたくてな。
 当然お前の意見も聞かせて貰うつもりだ」
 ドモンはデルフリンガーの苦情に言葉を返し、そして続ける。
「それと、覚えておけギーシュ。昔から『人の恋路を邪魔する奴は、馬に蹴られて死んじまえ!』と言うんだ。
 他人の色恋沙汰には、必要以上に踏込まぬが賢明だ」
 ギーシュが突然飛び出したその言葉に、目を丸くする。
「そ、それは……ッ!?聞いた事は無いけれど、実に賢明でいて、何らかの故事の様でもあるね。
 どちら様のお言葉で?」
 どうにもぎこちなさのある敬語で、ギーシュが問う。色恋沙汰のどうこうには何と無く心に来る物がある。
「……」
「……?」
 何故かドモンが少し黙り込む。
「…………」
「………………師匠?」
 そして僅かな沈黙を置いて一言。
「……知らん! だが古くからある言葉だ。俺も使った事がある」
「ぶっ」
 何故か自信満々な態度のドモンに、ギーシュとデルフリンガーが思わず噴き出した。
「何がおかしい!」
「いえ、まさか師匠から色恋沙汰の話しを聞けるとは思わなかったもので」
「そーだそーだ。しかし良く考えれば相棒は既に結婚してるんだったね」
「フン。色恋沙汰は他人が口を挟み、横槍を入れる様な物で有るまい。
 当人が決めん事にはどの方向にも進まん」
「そりゃ確かに正論だあね」
「確かに良くも悪くも本人が決める事だね」
「同意」
 少し不機嫌そうに答えたドモンの言葉に、頷く様な答えが返ってきた。三つ程。
 三つ?

 部屋の前までやって来ていた、二人の真後ろにはタバサが居た。

「どうした?」
「少し相談したい事があるらしいと聞こえた」
 ドモンの問いにタバサはぼそりと返した。
「キュルケはどうしたのだね?」
「寝酒を取りに厨房へ行った」
 ギーシュの問いにもぼそりと返し、ドモンの手から鍵を取ってがちゃりと扉を開く。
「気付けば来るかもしれない」


 さて、ドモンがギーシュ等に相談したかった事とは……。
「はぁ……、成る程なぁ。確かにこりゃルイズの嬢ちゃんが居ちゃあ話し難いし。良く知らないワルドが居ても具合が悪いやね」
 ドモンの話しに、デルフリンガーが頷く様にウンウンを付け加えながら鍔を鳴らす。
 ドモンは、使い魔として召喚された動物にはどの様な影響があるのか? と相談してきたのである。
「気になる事が幾つか有ってな。
 何故、俺はハルケギニアの言語が理解できるのか。
 どの様な動物であれ、主人である対象に対して好意的に振舞っている。
 そしてそれは特別な使い魔『ガンダールヴ』にも適用されるのか。
 この三つだ」
 ギーシュはその言葉に、タバサが聞きつけて付いて来て良かったなぁと心底思った。難しすぎてコメントし辛い。だが師匠が頼ってくれたのだ、少しは何とか答えねば、と心が騒ぐ。
「うーん……。
 基本的に使い魔の契約をすると、主人に対して好意的になると言うね。
 最も最初はそんなに強い物では無くて、敵対心を持たない程度だったりするのだけれど」

753 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 20:34:49 ID:HvX2zMk8
見よ!東方は赤く燃えているッ!支援

754 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 20:35:02 ID:V8Y2TIXL
フライングザ支援

755 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 20:36:04 ID:1Qo1ZmxQ
キングオブハートの魂はルーンをも従えると信じて・・・!某最終回風支援

756 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 20:36:23 ID:RQpD787L
む、禁忌の領域に爆熱も踏み込むか支援

757 :爆熱の使い魔:2007/09/20(木) 20:36:30 ID:aiOIGEBY
「最初と言ったな?」
 ギーシュのその言葉にタバサが補足した。
「時間をかけて、その好意は徐々に強くなっていくとされている」
「成る程……。つまりは俺もそう言った影響を受けている可能性があるって事か」
「いきなり尻を引っ叩いたり、ビンタしたり、するのが好意と言うのならばそうなのかも」
 ギーシュが色々思い出して苦笑した。
「俺も師匠には何度も引っ叩かれた物だ」
 ドモンはそれは好意的行為であると答えた。
「あっ……」
 ギーシュはその言葉に、自分にも好意が向けられていた事にふと気付き、少し嬉しくなった。
「どうしたギーシュ」
「いえ、確かに苦言を呈するのも愛情の一種なのかなと」
「生の感情をぶつけるのも、不器用でも愛とも言える」

 ギーシュとタバサの言葉を聞きながら、ドモンは頭を捻る。
 つまりは、最近のルイズに対する思考には何らかのフィルタが掛っていた可能性が高いのである。
「自分らしくない……行為か」
 ぐるぐると思考が巡る。言われてみれば自分らしくなく、感情が乱れ高ぶった事があった気もする。
 先日も、一国の姫の前で、ルイズの事でムキになり過ぎていた気がする。確かに自分は正論の心構えを吐いたが、あれは何だ?
 シュバルツに、兄さんに、それは怒りのスーパーモードに繋がると叱りつけられてしまったあの感情にも近い。
 そんな感情が出てくるとは、自分がまだまだ未熟なのか、それともそれが使い魔の影響なのか。

「さっき『ガンダールヴ』と言った」
「ん? あ、ああ、そうだ」
 タバサが考え込むドモンの顔を覗き込んできた。
「伝説の使い魔」
「らしいな」
 ドモンは左の掌に刻まれたルーンを見せた。
 タバサとギーシュはそれをマジマジと覗き込む。
「確かに……」
「流石師匠、例え使い魔となったとしても一味も二味も違う」
 二人とも『ガンダールヴ』については初見だった為、驚いた表情を見せた。何しろお伽噺の中の伝説も同然なのだ。
 ブリミルが従えたと言う伝説の使い魔の印。それが今、目の前にある。驚くなと言う方が難しい。
「伝説の使い魔は、必ずしも通常の使い魔と同じとは限らない」
「しかもよ、相棒は何処か違うのよ。
 俺、何故か『ガンダールヴ』がどんな物だったか何と無く判るんだがね。
 どう説明すりゃ良いのか判んねえよ。けど違う、濃いけど薄いと言うかなぁ」
 タバサに続けて、デルフリンガーが口を開いた。
「確か六千年生きていると言っていたな。ならば『ガンダールヴ』の手に握られる事も一度位は有ったのだろう」
「かも知んない。だって俺ブリミルの事も知ってる気がするし。
 なーんか、相棒のあの金色に光る奴喰らってから、記憶が断片的に戻ってくるんだあね。
 目が覚める感じでよ。多分相棒は俺の身体が知ってる誰よりもすげー。それは判る。もしかしたらブリミルよりすげーかも知れない。
 言い方が悪いが、存在がおかしいのよ。既に別の力も持ってるしな。正直ありえねーと俺は思う。
 この世の、当たり前の因果から外れてる感じだーね」
 デルフリンガーは明鏡止水の境地とキングオブハートの紋章を思い出した。
 あんな心の境地、聞いた事も無い。あんな心の震え、今まで知らなかった。
 思い出して鍔を何時もの数倍カチャカチャ鳴らしてしまう。

 そんなデルフリンガーを見ながら、タバサは確かにと考えこんだ。
 シルフィードも興奮していた。彼は精霊の力を知っていると。『ガンダールヴ』は伝説の使い魔。伝説の『虚無』の系統のメイジ、ブリミルが従えし使い魔。
 それが先住に近い力? そこも引っ掛かる。
 その前に、ではそれを呼び出したルイズは? タバサの中で仮定が一つ生まれた。


758 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 20:38:05 ID:HvX2zMk8
まぁルイズは過度のツンさえなければ割と良い娘だと思うんだ、もしルーンに補正が有るとしても支援

759 :爆熱の使い魔:2007/09/20(木) 20:39:15 ID:aiOIGEBY
「え、ええと、確かそれと言語についてだったっけな?」
 ギーシュが、そうそうと指をびっと立てて切り出した。
「うむ。そうだった。
 言葉は何故か話せるんだが、文字は読めない事に最近気付いてな」
「俺が読んでやったしな」
 デルフリンガーがへへんと鍔を鳴らした。
「犬や猫を使い魔にすると、人間の言葉を喋ったり出来る様になる。
 もしかすると、それに近い何かが起こっているのかも知れない」
 又してもタバサが、詳しく説明を始めた。ギーシュは改めて、いやー自分だけだったら困ったよねと感謝した。
 さて、その説明にドモンは、おや?と思った。
「風雲再起は喋れないが、馬の場合は違うものなのか?」
 そう、現に風雲再起は喋る事が無い。
「犬や猫でも必ずしもそうとは限らない。しかし人語を解する可能性は非常に高い。
 現に人の言葉を理解しているとしか思えない行動が多い」
「それは、風雲再起の場合は元々だ」
「そ、それは……。普通に凄い?」
 タバサは、『え?』といった具合に小首を傾げた。
 少々賢い動物の話しは珍しいとは言え聞かない物でも無い。だが使い魔として契約した動物よりも、高い知性を元より備えている上に、幻獣の類にも勝るというのは流石に彼女の想像を越えていた。
 一方ギーシュは以前より、そう言う事も世の中有る物じゃないの?程度に、解釈して勝手に納得していた。

 さて、話しが盛り上がって来た所で、扉がばたーんと激しく開いた。
「見つけた! 酷いじゃ無いのタバサ。抜け駆けは良くないわ」
 ワインを手にしたキュルケが部屋へ飛び込んできたである。
 柄にもなく駆けて来たらしく、少し肩で息をしている。
「わたしたちに相談したい事があると聞いたから」
 そんな彼女にタバサがぽそりと返した。余計な誤解をしている気がしたので、ここははっきりと言っておくべきだと判断したのだ。
「わたし“たち”? って事はあたしも?」
「そう」
 タバサはこくりと頷いた。
「じゃあ何で教えてくれなかったのよ」
「言わなくても来る事は判っていた」
 そう言われては、キュルケも何だか信用されていた様な気持ちになって、タバサが可愛くなったので頭を撫でて、その隣へと腰をかけた。
「じゃ、一杯やりながら話しの続きを聞きましょう」
 用意されたワインにギーシュが喜んで飛びつく。ドモンも、まぁたまには良いだろうと付き合う事にした。

 話しは何時しか、使い魔とは? と言ったことから、自然とハルケギニアの、トリステインの、そしてこれから向うアルビオンの話しへと流れていく。
 トリステインとゲルマニアの違い。ドモンの故郷も遥か空の彼方に浮く大地である事、各々の故郷の話しへと。
 特にタバサは、興味深くも複雑な気持ちで、故郷への愛ある話しを聞いた。今の自分では理解し難い感情の篭もった話し。
 求めている物が、ドモンの故郷であれば存在しているかも知れない。気付けば熱心に、特に医療について聞いている自分に気付いた。

 キュルケはその様子を見て、又しても誤解した。やはりタバサはドモンに興味を持っていると。
 傍から見る分には、あの無愛想で中々喋らないタバサが酒の席で、熱心に男に話し掛け話しをせがんでいる風に見えたのである。
「うーん……これは身を引くべきなのかしら?
 けどけど、ダーリンほどの男は中々居ないわ。けど、だからこそよね」
 恋多き女、だからこそ男の価値は判っているつもり。
 キュルケはワイングラスを月明かりに透かしてそれを見詰めながら、ぶつぶつと一人呟いた。



760 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 20:40:37 ID:HvX2zMk8
まぁ風雲再起が凄すぎるだけというか支援

761 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 20:41:09 ID:V8Y2TIXL
ゴッドよりシャイニング派支援

762 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 20:41:24 ID:d5Qq+yal
MFまで操縦しやがるからな

763 :爆熱の使い魔:2007/09/20(木) 20:41:51 ID:aiOIGEBY
 一方その頃ルイズは、ワルドとワインを酌み交わしながらも、ちょっと困っていた。
 ワルドの言った、二人っきりでしたい話し。それが問題であった。
 最初は昔話。屋敷の中庭、池に浮かんだ小船の思い出。
 最近思い出そうとすると、何処かで混ざった雑念に頭を抱えるあの思い出。
 突然その途中から、やたらと持ち上げられた。
 ルイズは特別な力を持っている。誰にも無いオーラを持っている。とワルドは熱っぽく語る。失敗魔法の事を、魔法の才能の事を言われ、ぷーっと頬を膨らませ拗ねるルイズの顔を覗き込みながら。
 ドモンが武器を掴んだ時に、左手に輝いたのは伝説の使い魔『ガンダールヴ』のルーン。誰もが持てる使い魔ではない、だからルイズは特別であると。

 そしてルイズは困ってしまった。
 確かにドモンは伝説なのかも知れないと思った。信じられない強さ。見た事も無い強さ。それでいて、同じくとてつもなく強く賢い立派な体躯の白駒、風雲再起に跨っている。
 これを伝説と言わずして、何を伝説だと言うのだろう。あの無茶苦茶な性格はちょっと伝説として語り継ぎたく無いけれど。
 自分と一緒に馬鹿をして叱られて、何処が伝説? とも思えるけれど。
 しかしそんな事で困ったのではない。
 使い魔が伝説だから、自分が力を持ってる? 始祖ブリミルの様に? そんな筈は無い。自分はゼロのルイズ、落ちこぼれのゼロ。
 そんな力があるのなら、今までは何だったのか。
 何よりその後の言葉に困ってしまった。

「この任務が終わったら、僕と結婚しようルイズ」

 突然のプロポーズの言葉。
 ワルドは己の野心を語りながら、共に居ようと熱く語る。
 その言葉、不本意では無い。しかし、どんな言葉のルイズの胸のどこかにある引っ掛かりが邪魔をして素直に聞くことができない。
 思わず言い訳を考える。
「わ、わたし……。また……」
「もう、子供じゃ無い。きみは十六だ。自分の事は自分で決められる年齢だし、父上だって許して下さってる」
 つまりながらのそれは、まるで心の内を見透かされた様に遮られる。
「確かに……」
 ワルドは言葉を続け、一瞬目を閉じ俯き何かを想う様に区切る。
 それから、再び顔を上げると、ルイズの目の前まで顔を近づける。
「確かに、ずっとほったらかしだった事は謝るよ。婚約者だなんて、言えた義理じゃ無い事も判っている。でもルイズ、僕にはきみが必要なんだ」

 ルイズはこの目の前の、顔を、目を、直視できずに考えた。頭の中を過るのは言い訳。そしてふとドモンの事が浮かぶ。
 ワルドと結婚してしまうと、ドモンはどうなってしまうのだろう。それでもずっと傍で使い魔として置けるのだろうか。
 しかし、そんな想いも霧散してしまう。
 彼は、やがては帰るつもりだ。着実にその道を調べ歩を進めている。一人で放りだされたって、やがては帰るのだろう。
 だって彼は、『ガンダールヴ』を抜きにしても伝説かと思わせるほどに強い。
 自分が力になれなくても、キュルケやタバサがギーシュが積極的に力になり、厨房のメイドが何かと世話を焼くのだろう。
 そこまで思考が及んだ瞬間、そんなのは嫌だ! とルイズは思った。
 ご主人様を主人と思わぬ態度とか、ちょっと気に食わないけれど。それでも他の誰のものでも無い。自分の使い魔なのだ。
 そんな少女の子供じみた我侭な独占欲でそう思った。
 だが、それだけではない。
 ワクワクする。一緒にいるとワクワクするのだ。心が躍る。まるで英雄譚の一説に自分が今いるのでは無いだろうかと思え興奮する。
 幼き日にちい姉さまから読み聞かされた、イヴァールディの極当たり前のお伽噺。父や母の数々の武勇伝。それらに興奮したあの時の心が甦ってくる。
 いや、その時以上。もっと物凄い何かを感じ、惹き付けられる。
 見ていたい! ずっとずっと見ていたい!
 使い魔相手に悔しいけれど、憧れに近い感情が確かに胸の内にある。
 ルイズの内には、一人の英雄に憧れる、純粋な子供の様な想いも共にあった。

 こんな楽しくて面白い特等席を、誰かに譲ってなるものか。


764 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 20:43:40 ID:pmOCLEyH
ルイズがなんかいい子

765 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 20:43:42 ID:1Qo1ZmxQ
相手が悪ド、だからワルド ・・・寒くてゴメン支援

766 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 20:44:14 ID:HvX2zMk8
イーヴァルディ、だった気がする支援

767 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 20:45:39 ID:cSgz5ZoA
威張ーるDAY

768 :爆熱の使い魔:2007/09/20(木) 20:45:46 ID:aiOIGEBY
「ルイ……ズ?」
 ワルドが恐る恐る声をかけてきた。突然ルイズの表情が、目まぐるしくころころと、困った顔、怒った顔、ニヤついた顔へと変化したので不思議に思ったのだ。
「あ……その。でもわたしまだ、あなたに釣り合う様な立派なメイジじゃないしっ、もっともっと修行して――――――」
 ルイズは思考思わぬ方向へ飛んでいた事にはっとして、ワタワタしながら慌てて適当に思いついた言い訳を取り合えず口にする。
 そんなルイズを見詰めながら、ワルドはゆっくり口を開いた。
「きみの心の中には、誰かが住み始めたみたいだね」
「そんなことないの! そんなことないのよ!」
 ルイズは慌てて否定する。
 絶対に誤解されていると直感した。自分に誰かへの恋心なんて無い、けどワルドはその様に言っていると感じた。
 じゃないと、こんなタイミングでそんな事言う訳ない。そう思って否定した。
「いいさ、僕には判る。判った。取り消そう。今、返事をくれとは言わないよ。でも、この旅が終わったら、きみの気持ちは、僕に傾く筈さ」
 ワルドのこの言葉にルイズは眩暈を覚えた。誰かになんて気持ちは傾いてない。今、誰に恋をすると言うんだろう。
「違うの! 本当に違うのよ」
 ルイズは必死に否定した。手を大袈裟に振って大慌てで。

 しかしワルドは、自分に決して傾いてないルイズの心を感じていた。そして、彼女は自分へ気持ちを向ける事を、何かを理由にして否定している。
 だからルイズの心に誰かが住んでいると判断した。先程彼女の使い魔の名前を出した時、明かに何らかの動揺が有った。
 しかし彼には妻も有ると聞いた。だから何としてもと、無理矢理にでもと考える。例え彼女が使い魔を失う事になろうとも。
 何時しかワルドのその眼は、猛禽類の様な厳しい物へと変わっていた。表情は優しいままに、しかしその眼は殺気すら孕む物に一瞬流れた。

 ルイズはその眼を見て、ワルドは自分がその心を裏切った事を怒ったのだと思った。決して裏切っているつもりは無いが、そう考えたのだと。
 そして哀しそうな顔をした。

 有るのは当人等も気付かぬ程の擦れ違い。些細なるボタンの掛け違い。

 ルイズの示した表情を見て、ワルドは己の失敗を確信した。今、感情を押さえ込んだ心から零した事を自覚した。
『自分で思った以上に、ムキになり過ぎているね僕は』
 心の中で自分を一瞥し、自重気味に笑った。
「ごめんなさい……」
 ルイズが上目がちにワルドを見上げる。
 ワルドがルイズを見詰め返しで動こうとした瞬間。
 その僅かに前にルイズが動いた。
 ワルドの頬に一瞬ルイズの唇が触れた。
 虚を付かれたワルドが動けずにいる内に、ルイズはぱっと離れる。
「え……?」
 驚いた侭のワルドが己の頬を指でなぞった。
 自分が行おうとしていた事を忘れて、ただ呆然とした。
「こ、こここ、こんな事出来るのワルド相手だけなんだからね!」
 ルイズは顔を真っ赤にして、ぱたぱたと自分の寝床へと、逃げるように駆けて行き潜りこんだ。

 その様子にワルドは苦笑しながらも優しく言った。予定とは少々違うが、これならば良いだろうと考えた。
「急がないよ僕は」
 まだ急がないでという、篭められた自分のメッセージが伝わったと思いルイズは安心した。ゆっくりだったら、又昔の様にワルドに心を向けられる様になる。
 きっとそうだとルイズは確信して、床の中で目をゆっくりと閉じた。
 “急がない”の言葉への理解。それが必ずしも万人同じものとは限らないのであるが……。



769 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 20:46:17 ID:91XFUdlW
支援
アンリエッタ説教の伏線回収来たー?

770 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 20:46:30 ID:FFRxqvf+
支援します!

771 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 20:47:43 ID:1Qo1ZmxQ
向こうではもうすぐ『粉砕』 こちらでは・・・・・爆砕? 支援

772 :爆熱の使い魔:2007/09/20(木) 20:48:03 ID:aiOIGEBY
 翌朝、ドモンは扉のノックの音で目を覚ました。久方ぶりの酒盛りで自分でも思った以上にぐっすりと眠り込んでいたらしい。
 胸元をぽりぽり掻きながら欠伸をしつつドアに向う。相部屋のギーシュはノックの音など気にもせずに、幸せそうなイビキを立てて眠っている。
「朝っぱらから何の用だ。朝飯はまだだろう」
 今度は頭をぽりぽりと掻きながら、ドアを開ける。
 そこには羽帽子を被ったワルドが居た。
「おはよう使い魔くん」
 その言葉にドモンはムッとして、ドアを速攻でバタンと閉めた。
「チッ、全くこの世界の貴族とやらは、人の事を、やれ平民だ、やれ使い魔だと随分と失礼な奴が多いな」
 舌打ちをしてベッドに戻ろうとすると、ドアが勢い良く開く。
「まだ話しの途中だ」
「俺は話し等していない」
 にっこりと笑ってこっちを見るワルドを、睨み返す。

 一拍置いて、直ぐ様ドモンがドアを閉めようとし、ワルドがドアを閉めさせまいと押さえる。
 それでも、そんな状況でもワルドは微笑む。仕方なくドモンは再度口を開いた。
「俺は“使い魔くん”呼ばわりされる趣味は無い」
「だが、きみは伝説の使い魔『ガンダールヴ』なんだろう?」
「フン、だから如何した」
 切り札の言葉を持ち出したにも関わらず、意外な位おざなりな態度のドモンに、ワルドは少し困った。
「いや、伝説なのだよ?」
「例え伝説だろうが何だろうが、知ったことか。
 無礼者と交わす言葉等無い!」
 貴族相手に凄い言い様である。ワルド、貴族で無い相手に此処まで言われた事等、これまでの人生一度たりとも無かった。
 それでも笑顔を崩さずに言葉を続ける。
「傭兵ども相手に脅しをかけている時だ。剣を握った際に輝いた左手のルーンが気になったのだよ。あれは紛れもなく伝説の『ガンダールヴ』のルーン。
 僕は歴史に興味があってね。伝説に登場するルーンについても色々と王立図書館の書物で勉強した。
 あれはその時に見た、ブリミル四体の使い魔の一つの『ガンダールヴ』の物に間違いない」
 その言葉にドモンは初めて表情を変えた。
『四体? これ以外にも存在すると言うのか』
 左の手の甲のルーンを眺めて心で呟く。

 その心揺らいだ様子を見て、ワルドは内心ニヤリと笑った。
「伝説の『ガンダールヴ』の強さがどれ程のものかを知りたいんだ。何より僕からあっさりと杖を奪ったきみの強さに興味がある。ちょっと手合わせ願いたい」
「断る」
 だがあっさりと拒否された。
「何故だい?」
 ワルドは扱い難い男だと心でぼやきながら口を開いた。
「重要な任務の真最中では無いのか?
 貴様とファイトする事はやぶさかでは無い、だがそれによって何らかの支障がでては、任務を引き受けておいて無責任と言うもの」
「つまりはきみが怪我をしては、支障がでると」
「チッ」
 安い挑発と判っていても腹が立つ。ドモンは舌打ちをして睨み返した。
「怪我をしない様に手加減をしておいてやる」
 この任務を張り切って受けたルイズの事を考えると、茶々を入れる様な真似はしたく無いと思っていたドモンだが、如何にもこの男へのイラつきを我慢できずに、売られた喧嘩を何時もの様に買ってしまう。
「何処でやるんだ?」
「この宿は昔、アルビオンからの侵攻に備える為の砦だったんだよ。中庭に練兵場があるんだ」
 ピリピリした空気を感じ取り、目を覚ましたギーシュは目元を擦りながら部屋を出て行く二人の姿を見た。



773 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 20:49:27 ID:e8mmgFHx
フルボッコフラグ支援

774 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 20:50:18 ID:oeLFbTm+
もうやめて、ロリドのHPは0よ!支援

775 :爆熱の使い魔:2007/09/20(木) 20:50:42 ID:aiOIGEBY
 ドモンとワルドは、かつて貴族達が集まり、陛下の閲兵を受けたという練兵場で、二十歩程離れて向かい合った。
 今では只の物置場となっているのか、樽や空き箱が積まれ、石で出来た旗立て台は苔むしている。
「昔……かのフィリップ三世の治下には、ここでよく貴族が決闘したものさ」
 ワルドは杖で羽帽子を突付きながら口元をニヤリと歪めた。
「古き良き時代、王がまだ力を持ち、貴族達がそれに従った時代……、貴族が貴族らしかった時代……、名誉と、誇りをかけて僕達貴族は魔法を唱えあった。
 でも、実際は下らない事で、杖を抜きあったものさ。そう、例えば女を取り合ったりね」
 仰々しく語るワルドを、ドモンは腕を組んだまま黙って見た。
「講釈はそこまでか?」
 ワルドが一通り喋って終わったのを見て、初めてこの場で口を開く。
「ああ。そして立ち合いには、それなりの作法というものがある。介添え人がいなくてはね」
「介添え人?」
「安心したまえ。もう、呼んである」
 ワルドがそう言うと、物陰からルイズが現れた。ルイズは二人を見ると、はっとした顔になった。
「ワルド、来いって言うから、来てみれば、何をする気なの?」
「彼の実力を、ちょっと試したくなってね」

 その言葉に、ルイズは判り易い程腕を振って慌てた。
「ば、ばばば、バカな事は止めて!」
 大慌てで制止する。だってこの使い魔は尋常で無いのだ。その身体能力はトライアングルメイジが生み出したゴーレムより強く、風のスクウェアメイジが生み出す切裂きの竜巻も吃驚の大渦を捲き起こすのだ。
 試すだなんてとんでもない。
「今はそんな事してる時じゃないでしょう?」
 ルイズはワルドを、そしてドモンを見た。
「俺もそう言って断ったが、この男が如何してもと言うのだからしょうがあるまい」
「貴族というヤツは厄介でね。強いか弱いか、それが気になるともう、どうにもならなくなるのさ」
 駄目だ、二人とも止める気が全く無い。ルイズは頭を抱えた。
 そして再度ドモンを見る。口にはせずに手を動かしてサインを送る。下手に止めろと口にしても、むしろやる気を必要以上に出してこの宿をぶち壊しかねないと判断した。
『手』
 ぱっと両手を開く。
『加減』
 鼻を鳴らす様にして勢い良く頷き、続け程々にと両手を何度も下へ向けて振る。
『しなさい』
 OK?と指で丸を作る。

「ん?」
 ドモンは、面白い動きをするルイズに気付き、その動きをサインだと理解した。
『十秒? ……いや十分? ……以内に』
『叩き伏せろ』
『OK?』
 ドモンはこくりと頷いた。

 ルイズは、やった通じた! とドモンに向けて笑顔で頷いて返した。

「ん? まぁ良い。
 では介添え人も来た事だし始めるか」
 ルイズの滑稽な動きに疑問を持ったが、ともあれワルドは杖を引き抜き、フェンシングの構えの様に、それを前方に突き出す。
「面白い」
 刀もデルフリンガーも抜かずに両の手を構える。初めて見るメイジの構え、その隙の少なさにドモンはニヤリと笑う。
「抜かないのかね」
「気にするな。これが俺の流儀だ」
「ちぇーっ」
 デルフリンガーが残念そうな声を上げる。自分を抜くのが無茶と理解してるだけに食い下がれないのが実に残念。それが想い。
 ドモンは掛って来いと、指を二本立て自分の方へクイクイと動かし挑発した。


776 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 20:51:01 ID:bUBcpUy2
ドモンの手加減は異常支援

777 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 20:51:12 ID:+S+txA8v
sien

778 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 20:51:20 ID:isgVcpPG
いや待て、このドモンは頭も使うからどう転ぶか分からないぞ支援

779 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 20:51:22 ID:HvX2zMk8
意思疎通ができてねぇー!?w支援

780 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 20:52:24 ID:RQpD787L
何というすれ違い宇宙支援w

781 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 20:52:34 ID:d5Qq+yal
おもろい伝言ゲームしてるな

782 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 20:53:06 ID:bDULtGZy
ハイメガすれ違い支援!

783 :爆熱の使い魔:2007/09/20(木) 20:53:29 ID:aiOIGEBY
 ワルドはそれを見、口元だけで笑って返すと、一気に踏込み風切り音を立てながら高速で杖を突いた。
 魔法ではなく、杖を剣に見立てた一撃。それは、メイジを良く知らぬ者の不意を突くには充分の筈であった。
 しかしドモンは片足を軸とし、半身を逸らしてあっさりとそれを回避し、打ち上げる様な掌底を、腋の下を狙い繰り出す。
 だがそれは、ワルドの翻す黒いマントのみを捕らえる。
 ドモンが予想していた以上には早い。そして動きの無駄が少なく、身につけた物の利用も巧みだ。
「魔法は使わないのか?」
 その場で舞う様に身を捻って翻しながら、ワルドは早口に言う。
「魔法衛士隊のメイジは、ただ魔法を唱える訳じゃ無いんだ」
 少しずれた羽帽子に手をかけて直しながら続ける。
「詠唱さえ、戦いに特化されている。杖を構える動作。突き出す動作……、杖を県の様に扱いつつ詠唱を完成させる。軍人の基本中の基本さ」
「噂には聞いていたが、これが実物か。確かに面白い!」

 自慢げに語りながらも、ワルドは思考を高速で回した。
 隙が無い。今まで相対した何者と比べても隙が全く無い。攻撃を当てるイメージを浮かべる事ができないのだ。
 動きの無駄が余りに無く、これ以上無駄口を叩く事ができない。
 魔法衛士隊の動きが詠唱をを完成させる動きとすれば、ドモンは無駄に見える動きすらも全てが戦うための動作。迷い脚に見える歩すらも高度なフェイント。
 足運びから、隙が生まれる筈の位置を狙い突く物の、全てが敢え無く空を切る。
 流水に浮かぶ、木の葉を捕らえようとするが如し。

 この戦いが自分の流れに無い、と悟ったワルドは、戦いを自分の流れとする為に動いた。
「デル・ソル・イル・ラ・ウインデ……」
 幾度も繰り出す閃光の様な突きも虚しく回避されてしまうが。ワルドはその中に魔法の詠唱を篭める。

「相棒! 魔法がくるぜ」
 ドモンの背でデルフリンガーが叫んだ。
 しかし言われるまでもなく、突きのリズムが、攻める為のランダム性の有るリズムでは無く、何らかの意味有る一定の物となった事はドモンの目には明白であった。
 ワルドの眼が鋭く光り、空気が撥ねる。
『エア・ハンマー』
 空気の塊が対象を直撃し撥ね飛ばす風の魔法である。

 この魔法により、ドモンを吹き飛ばして間合いを開き、一気に魔法の優位性の高いロングレンジの戦いに持ち込む。いかな回避技術で有ろうとも、一帯纏めて吹き飛ばせば無意味である筈。
 そして、これは間違いなく絶妙のタイミング。その自信溢れる笑みがワルドの顔に浮かぶ。
 しかしそれは瞬く間に驚愕の表情へと代わってしまう。

 空気のハンマー、その一瞬前に押し出され動く空気の流れ。
 些細な変化を肌で感じ、ドモンはそれへ向け、視線も合わせず右脚を振り上げる。
 ボンッ!
 高圧の空気の塊が弾けた、柔かくも大きな音がする。
 空気の塊が崩されて捲き起こった突風が、練兵場を吹き抜ける。
 ドモンは蹴りを放った勢いを其の侭に、その突風すら利用して身を翻し、左脚を踵より後ろ回し蹴りに振り抜いた。
 ワルドは、上半身のみを腰を起点にして僅かに動かし、その蹴りを寸前でかわす。
「やるね」
 態勢を直ぐ様整え、杖を構え直し、ワルドは笑った。
「いや、これまでだ」
 しかし、ドモンはくるりと背を向けると、空中を舞う何らかの影をパシッと掴む。
「な!?」
 ワルドはドモンが手に取った物を見て、己の頭を慌て触る。ある筈の羽帽子がそこには無い。
 ドモンは指で羽帽子をくるくると回し、そしてそれを宙へと弾く。
 帽子は、ゆっくりと宙を舞うとワルドの頭へと戻った。

「ちっ、十秒を過ぎていたか」
 舌打ちして小声でそう盛らした後で、手を軽く振って声を大きくして言う。
「そろそろ朝飯の時間だ」
 ドモンは寝惚け眼を擦りながら此方へ向ってくるギーシュの姿を見つけ、ワルドの方を振り向きもせずに、そちらへと歩を進める。
「やれやれ。流石『ガンダールヴ』と言った所か」
 ワルドは、わざとらしくかぶりを振って言う。
「貴様も、あれ以上の魔法を出せた筈だ」
 ドモンはその言葉に一言返して、何をしていたのかと尋ねるギーシュに『朝の鍛錬だ』と答えながら練兵場から消えて行った。


784 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 20:53:51 ID:QGzszuIf
真逆の意味で理解すんなwww
支援

785 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 20:54:07 ID:Pe9emWwn
ヤベーヤベー
頑張れワルド支援

786 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 20:55:12 ID:V8Y2TIXL
10秒過ぎたww支援

787 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 20:55:42 ID:HvX2zMk8
切り札は遍在とライトニング・クラウド……ドモンが得意な接近戦重視ではつらすぎるよワルド支援

788 :爆熱の使い魔:2007/09/20(木) 20:56:28 ID:aiOIGEBY
 ルイズはその様子を見て、ほっと胸を撫で下ろした。
 そして経過した時間が、ほんの数瞬でしかなかった事に気付き驚いた。
 どちらも怪我もなく終わった。無茶もしてくれなかった。だが、この僅かな秒単位の時間が、何十分もの時間に感じていた。
 息が詰まる思いとは正にこの事。呼吸を整えるのに必死で、此処より立ち去るドモンに声をかける事も出来なかった。

 一方ワルドは黙り込み、立ち去るドモンを見送りながら考え込んでいた。
 あの男、正直想定以上であった。この僅かな時間に何たる消耗。己の激しい心音が耳を打ち、呼吸荒く新鮮な空気を身体が要求する。
 いかな、つわものと言えども、たとえ『ガンダールヴ』であろうとも、所詮は魔法の使えぬ平民、小細工のできぬ勝負であるならば、魔法を持ってすれば容易く組み伏せられると思っていた。
 しかしこの勝負、余りに一方的。これまで相対した事の無い強敵。そもそも向こうは武器も抜いていない。
 先程見たドモンの動きから、その秘められた実力を思う。
 少なくとも、何らかの未知の武術の達人である事は理解できた。最後の蹴りはその気が有れば、ワルドの頭を刈り取ってしまえたのだろう。
 だが彼は、結局双方一切の傷を負わぬ形で、この立ち合いを流してしまった。
 そして魔法衛士隊の奥義たる、詠唱を隠した動きを容易く見破られた。この事実は使った魔法の種類を問わぬ問題である事が理解できぬワルドではない。
「ねえ、大丈夫?」
 隣にやってきて、心配そうに覗きこみながら、そう問いかけるルイズにも気付かずワルドは考え続ける。
 貴族とは、誇り高く面子を重んじる者達である。
 たった今起こった出来事は、ワルドという男のその心を刺激するに充分過ぎた。



爆熱の使い魔 十五章『一発触発!? ワルド子爵の挑戦』


789 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 20:56:34 ID:stvsl5e/
ナンノモンダイモ、ナイヨウナキガシマス

790 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 20:56:49 ID:oeLFbTm+
既に偏在の存在知ってるし、ドモンにはアレがあるから効果半減だしな支援

791 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 20:59:35 ID:QGzszuIf
乙&GJ!
途中のルイズと噛み合わなかったのがワロタwww

792 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 21:00:25 ID:HvX2zMk8
乙ー。相変わらずドモンが飛びぬけてるが……ワルドのハートにも火がついたみたいだな。
伏線も幾つか出てきたし、今後のワルドの健闘にも期待してるぜ。

793 :爆熱の使い魔:2007/09/20(木) 21:02:35 ID:aiOIGEBY
今回は此処まで。
原作に無い一部のイベントは原作のもちっと後ろ部分からの引用。
多少組みなおして、持って来れる物は前に引っ張ってきて圧縮度上げないと、とてもじゃ無いけどこなせないので。

見直したつもりが又しても相変わらず誤字とか有るっぽいので後で上書きしときますよ。

ではでは。

794 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 21:06:16 ID:4+kaYEiJ
GJです


しかしここ最近のワルド正常化は異常w見ていて清清しいけどww

795 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 21:06:22 ID:FFRxqvf+
乙でした。

今後のワルド戦がどんなファイトになるのか楽しみにしております。

796 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 21:08:16 ID:RQpD787L
しかしこの時点でルイズがこんなにワルドに好意的なのは初めて見た気がする。
年齢的には原作同様に揺れ動いてても不思議ではないのだが、
妻帯者だと断ってあるせいか、精神年齢のズレか、ドモンが先達的に振る舞ってるせいか?

797 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 21:09:54 ID:u9OYwBEm
そうか、ゴッドsy(ry

798 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 21:11:09 ID:aiOIGEBY
>>796
一応妻帯者だと判ってるから例え惹かれても些細な想い程度じゃルイズ的に有り得ないって事で

799 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 21:11:19 ID:1gUzmyJN
GJ!
相変わらず熱くて面白い
一貫した精神といか流儀をもっているキャラは見ていて清清しい
ルイズとドモンの意思疎通のすれ違いぶりには吹いたw

800 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 21:12:34 ID:Q6cijIdQ
バードマンが投げたパーマンセットがサイトより先に鏡通過
果たしてルイズに使用方法が分かるか?

801 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 21:12:44 ID:1Qo1ZmxQ
久々にwikiの容量超過で前後編分けですよ

802 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 21:14:47 ID:aiOIGEBY
しまったァー。ギリギリ入るつもりで書いたけど多すぎたか・・・
ヤリスギタ
お手数おかけします

803 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 21:15:08 ID:u0xDQGHL
GJ!!爆熱の人お久しぶり
相変わらず熱くて面白い



804 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 21:17:22 ID:BuOuHvO6
GJ!ルイズとドモンのすれ違いには笑ったw
しかし、これはワルドと(主に拳で)分かり合うフラグか?

805 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 21:25:15 ID:c4ozXBD5
MOZGJ!
やっと解った
このワルドの存在がそもそもミラクルだ


縛熱GJ!
原作ではあまり見られなかった、ドモンの優れた洞察力と頭の良さが際だっている気がする
ワルドどうなるんだろう…

806 :MtL:2007/09/20(木) 21:25:50 ID:IfjbNgSF
ちょっと間が開いてしまいましたが、10分後に投下しますー

807 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 21:26:30 ID:aoaBdJwZ
>>85>>625
申し訳ないです。
今、リアルでただならない状態なので、次の投下にはしばし時間が掛かりそうです。
状況が落ち着いたら投下します。

808 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 21:27:42 ID:Pe9emWwn
支援する!
時のらせんを見てスーサイドが組みたくなってきた
今のスタンダードはどうなってたっけ?


809 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 21:28:28 ID:2eExZCXM
>>808
ラヴニカと時のらせん
だったはず

810 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 21:29:08 ID:Y/K2ZU4q
mtlさんの後に投下予約させてください


811 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 21:32:57 ID:Pe9emWwn
ラヴニカ・らせん・10版になるのかな?
サンキュー、とりあえず極楽鳥と神の怒りと処分して金作ろう……
シングル扱ってるみせが見つからないよ

812 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 21:33:33 ID:HvX2zMk8
予約連携!

MtL氏→>>810

>>807
お疲れ様です、毎度楽しませてもらってます。余りご無理なさらず……。

そして時のらせんブロックだけで青単ウィニー組んでみた。
不安定性突然変異と心霊破が楽しすぎる。

>>808
来月にはラヴニカ(多色推奨ブロック)が落ちて、ローウィン(部族推奨ブロック)が入ってくる。
後、アイスエイジブロックの中で「コールドスナップ」と呼ばれるエキスパンションだけが使用可能。

813 :MtL:2007/09/20(木) 21:36:15 ID:IfjbNgSF
マジシャン ザ ルイズ (17)船酔い

戦火の奏でる狂想曲。
打ち砕かれ、制御を失った船体が天から地へと叩きつけられる音が響く。

一瞬で勝敗が決した、戦場というよりも処刑場という形容こそが相応しい空域。
そこからしばしの距離を離した位置に、竜騎兵達の一団が控えていた。
「ふむ、参ったな」
月光の中を飛翔する屍竜達、その中でも一際大きな体躯を持つ一匹の背にある男が低く唸る。
照らし出された男は歳の頃は四十ほど。肉体は戦場で鍛え上げられた最上質の筋肉で覆われ、腰には時に鈍器としても使われる鉄塊の杖が下げられおり、左目は眼帯で覆われている。
男の名は白炎メンヌヴィル、生ける伝説とも呼ばれるメイジの傭兵である。
そして今の彼は、アルビオン屍竜騎士団団長として戦場に身をおいている身でもある。
「あのような埒外なフネ相手に、この程度の手勢で仕掛けるのは自殺行為だな」
戦場の高揚に脈動する心臓を押さえつけ、その頭脳は冷徹に戦況を分析する。
人を燃やす炎に暖かさを奪われた男、最も熱い炎を冷たく操る男、それがメンヌヴィルという男を最も的確に言い当てた言葉である。
そのメンヌヴィルの目から見て、今のウェザーライトUは己が力単独で燃やし尽くすことができるほど脆弱なフネではないように思えた。
「仕方が無い。竜殿のお手並みを拝見するとしよう」
男は好機を待つ。
炎の欲望に焦燥を感じながら、静かに待つ。


「……うぇっぷ」
ウェザーライトUの艦橋、そこで最初に音を上げたのはモンモランシーであった。
口元を押さえるモンモランシー、その顔面は蒼白である。
船による三次元的な接近戦を考慮して作られた飛翔艦ウェザーライトU。
この船は慣性を中和することで艦内の人間が挽肉になることは避けられるよう設計されていたが、ブリッジからその光景を見た人間が酔うことまでは考えられていなかった。
この為に乗組員は多かれ少なかれは視界酔いを感じていたのだが、それを最初に口にしたのがモンモランシーだったというわけである。
「ごめん、ちょっとおトイレ……」
モンモランシーのか細い声に、ウルザが無言で後部にある扉を杖で指し示す。
「………」
必死の形相で席から立ち上がり、ふらつきながらトイレを目指すモンモランシー。
慌てて駆け寄り、手を貸そうとしたギーシュが無言のままに片手で追い払われる。
飛び掛る寸前の猛禽類と同じ目つきをしたモンモランシー、これを目にしたギーシュは震え上がってしまい、席に戻る他なかった。
乙女心とは複雑怪奇なものである。

ブリッジの中、モンモランシーの次に青い顔をしていたのはコルベールである。
だが、その心境は他の者とは大きく異なっていた。
彼の心に押し寄せていたものは……後悔の炎。
(…これでは…でれではまるで、虐殺ではないか)
両手で顔を多い、恐怖に身を震わせる。
血に塗れた手、その手を再び罪に染めてしまう日が来てしまった。
己の手によって作り出された兵器が人を傷つけてしまったという、眼前の事実。
あの船の中にはどれだけの人が乗っていて、その家族達は何人いたのだろうか。自らの行いで、どれくらいの人が涙を流すのだろうか。

彼の脳裏に、自分の手で焼き払った村の光景がフラッシュバックする。
燃え盛る炎の気配、人と建物が焼ける臭い、子供が泣き叫ぶ声……
彼の心に蟠る黒い闇が、幻覚というにはあまりにリアルなビジョンを見せる。
ここが戦場であると分かっていても止められない。
罪の意識がコルベールの心を焼き尽くそうと燃え広がっていく。
精神は絶望に覆われ、体の震えが止まらない。



814 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 21:37:02 ID:HvX2zMk8
目眩支援

815 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 21:37:39 ID:Pe9emWwn
部族!
部族とな!
オンスロート時代の俺のゴブリンとゾンビとクレリック達に出番が!?
……主要カード再録してもらわないとどうにもならんか
そして支援

816 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 21:38:38 ID:HvX2zMk8
>>815
残念だがキスキン、巨人、マーフォーク、フェアリー、エレメンタル、ゴブリン、ツリーフォーク、エルフが対象だ。
……そしてコルベール先生支援

817 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 21:39:33 ID:pdz5+cQd
GJ!!
ドモンが近くにいる以上、アルビオンでは裏切らないかも知れんな。
それはそれで厄介なことになるような気もするが。

>>807
気にするな。
好きな作品だからこそいつまででも待っているさ。

818 :MtL:2007/09/20(木) 21:39:41 ID:IfjbNgSF
「いいや、違うなミスタ・コルベール」

がたがたと震えるコルベールに、諭すような声色でウルザが話しかける。
「あの船の中には一人として生者は乗っていなかった。君はまだ、誓いを破ってはいない」
ウルザが杖で足元を叩くと、埋め込まれた球体に映像が映し出された。

遠見の映像である。
コルベールが強張った顔を上げると、そこには見たことも聞いたことも無い、おぞましい者達の姿があった。
映し出されたのは墜落した船の残骸周辺の様子。
そして、闇の中で蠢く、異形の人影達。
彼らは撃墜されたフネの乗組員達であった。
いや、元乗組員とでも呼ぶべきであろうか。

あるものは腐敗が進み蛆がたかり、あるものは首が無く、またあるものは全身を炭化させていた。
アルビオン空軍の格好をしているものもいれば、ゲルマニア帝国軍の制服の着ているものもいる、傭兵らしき鎧を着た者の姿もある。
彼らの共通点、誰もが一目見てで分かる共通点。
彼らの中に生きている者など一人としていない、それは死者達の群れであった。

誰かが問うに先じて、ウルザが答える。
「これはゾンビと呼ばれる、魔法によって仮初の命を与えられた亡者達。哀れなる被害者にして邪悪の手駒だ」


ウルザの気遣いにより、コルベール己の中の闇との決定的な対峙を避けることが出来た。
しかしコルベールとて、いつかこの船が人を殺す日が来るだろうことは分かっている。
いつか、答えは出さねばならない。そして、その日はきっと遠くないだろう。


「あれは、この世界にとっても滅ぼさねばらならぬ存在だ。この世界が……この世界がブリミルが作り上げた理想の世界なのだとしたら、あれは排除されねばならぬ」
ウルザの普段と変わらぬ冷静な立ち振る舞い、普段より一層無機質な声色。
ルイズはその中に滲む憤怒と憎悪を感じ取った。
それはウルザの深層意識にまで入り込んだ、ルイズだからこそ分かった小さな差異であった。
「ねぇ、ミスタ・ウルザ。あなた、もしかして………」
怒っているの? そう聞こうとしたルイズをウルザが遮る。
「次の客がみえたようだ、もてなしをするとしよう」



飛翔艦ウェザーライトUに迫る二つの影。
先ほどまで学院を攻撃していたもので間違いはない。

それは全体を赤と青でカラーリングされた、五十メールほどもある巨大な何かであった。
真鍮製の三角形をした頭部、長い首に巨大な体、力強く風を打つ飛膜の翼、細い腕の先端には鋭く尖った鋼鉄の鉤爪。
瞳は青い輝きを灯し、関節部からは蒸気が噴き出している。
そう、その姿はドラゴンのそれでありながら、鋼鉄の肉体を持っていたのである。
二匹はそれぞれ左右に別れ、弧を描くようにウェザーライトUに接近すると、炎のブレスをクロスさせるように吐き出した。
ウェザーライトはこれをロールをうちつつ垂直上昇するという、曲芸飛行で見事回避を成功させた。

「……あーん?相棒、なんだありゃ?なーんか、見覚えがある気もするんだけどよ」
それまでウルザの背中に背負われたまま、沈黙を貫いていたデルフリンガーが主に話しかける。
「あれは……」

ウルザの脳裏に閃くのは、かつてクルーグの街を滅ぼした巨獣、そしてナインタイタンズに襲い掛かった恐るべきファイレクシアの刺客。
それはファイレクシアの戦闘機械生物ドラゴン・エンジンであった。
赤と青にカラーリングされているが、相当に古い時代年式のドラゴン・エンジンに酷似していた。
「あれはドラゴン・エンジン機械生物。ここではない別の世界で生み出された機械の体に、人ならざる技にて生命を与えたものだ」

819 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 21:40:06 ID:2eExZCXM
支援支援

820 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 21:42:04 ID:HvX2zMk8
ゾンビ……まぁ使ってるのはどいつもコイツもろくなヤツじゃなかったな。
そしてやっぱりドラゴン・エンジンか。ミゼットの自己主張激しいカラーみたいだが支援

821 :MtL:2007/09/20(木) 21:43:10 ID:IfjbNgSF
「では、あれがミスタ・ウルザが仰っていたファイレクシアの戦争機械なのですか?」
ウルザはコルベールの問いを、攻撃をするすると回避させながら答えた。
「その通りだミスタ・コルベール。あれこそがこの世全ての悪なるファイレクシアの手先だ」
言いながらもウルザは巧みな飛行操作を繰り返し、繰り返される攻撃を難なく避け続ける。
「空間転移に死者蘇生、それにドラゴン・エンジン!これだけ証拠が出揃えれば推測は確信の域に達する。ハルケギニアにかの世界からの尖兵が紛れ込んだことは間違いないようだ!」
ウルザが裂帛の気合とともに、杖を振り下ろす。


それまで様子見の為に防御に徹していた飛翔艦が、一転して攻勢の構えに移る。
ドラゴン・エンジンの尾による攻撃を横滑りに回避しながら、勢いそのまま船首だけを回頭させる。
船の先には『反射』による力場、逆袈裟に斬り上げる一刀。
羽打ち制動をかけることでこれを紙一重で避けるドラゴン・エンジン。
斬り上げを避けられたウェザーライトUは、その頂点に至る瞬間、すっぽ抜けたかのように上空へと駆け上がる。
昇る際に、ウルザは力場を使い、周囲の空気を素早く攪拌させる。
突然巻き起こる風圧。このために風を掴みそこね、空中に立ち往生する機械竜。
目論見通りに動きを止めたドラゴン・エンジンの頭上、縦に凪ぐ形でウェザーライトUがその光条を払う。
頭上から迫る自らを真っ二つにせんとする危機、これに対して生命の危機を感じたドラゴン・エンジンが全力で回避運動を行う。

飛膜翼はその構造上、前後の移動を得意とする反面、昆虫の翅のような横への移動を苦手としている。
縦の一撃を前後の移動で避けることは難しい、滑空も間に合わないであろう。
正に王手、これが単なるドラゴン・エンジンであれば、確実に仕留められていただろう。
ファイレクシアの戦争兵器と、異世界の知識との融合で生まれた「イゼット・エンジン」。
彼の導き出した解答は、体勢を制御しながらの背面右ブースターの全力噴射であった。

背後のフレアを片方だけ灯しながら不恰好に飛行するイゼット・エンジン。
上空からの切り払いが不発に終わったウェザーライトU。
両者距離を離しての仕切りなおしとなった。

奇想天外な動きを繰り返す未知の飛行船に対して、イゼット・エンジンは強い警戒心を抱いていた。
彼が目覚めてからの短い時間を含め、その生涯の中で、このような動きをする飛行物体を彼は知らなかった。
もしも彼が作られた機械生物でなければ、今感じているものがどのようなものであるかを知ることができたかも知れない。
それは――恐怖。
動揺がしこりとして残され、彼はウェザーライトが奇妙な動きを始めた時も、動くことができなかった。

ウェザーライトUはそれまで前方に集中させていた力場を、前後に分割して発生させた。
前後に光壁を集中させ、その間に挟まれるようにして小刻みに震え始める飛翔艦。

敵は今、目の前で何かの準備をしている。
彼の心に戦うことを躊躇わせる何かが生まれかけるが、ファイレクシアの戦闘機械としての本能がそれを許さない。
そして何より、勝機はまだ残されている。
敵艦の後方上空、そこには高速で滑空しながら奇襲を仕掛けようとする同胞の姿。
苛烈なる闘争本能によって導き出される結論は唯一つ、前後からの挟撃作戦あるのみ。


「轟轟轟轟轟轟轟轟轟轟轟轟轟轟轟轟ッーーー!!!」


周囲何リーグにも響き渡るような大音量の咆哮を一声上げると、イゼット・エンジンは目の前の敵を粉砕すべく突進を開始した。


天高くからウェザーライトUを見下ろす竜。
彼もまたファイレクシアの戦争機械と異世界の英知との融合によって産み落とされたイゼット・エンジンであった。
暗黒次元製の闘争本能が、イゼット・コアから大量のエネルギーをくみ上げる。
そして十分に力が満ちたことを確認すると、彼は主人の命を果たすべく、風をきりながら滑空を開始する。
夜陰に紛れ、上空からの奇襲攻撃。
イゼット・エンジンが背面のバーニアを全力で焚く、フレアが赤から青、やがて白へと変化する。
みるみるうちに飛翔艦との距離が狭まり、今やその距離はブレスの攻撃範囲となった。
全てを焼き尽くす灼熱の息吹、その必中の範囲に至っても船に目だった動きを見せない。
その前方には咆哮をあげながら、注意を逸らすべく正面から突進する同胞の姿。

822 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 21:43:35 ID:2eExZCXM
@:あなたは支援を行ってもよい

823 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 21:44:09 ID:Pe9emWwn
赤と青とかミゼットさん自己主張しすぎだ支援
マーフォークが出るならゾンビも諦めよう
アトランティスの王はまだ現役かな?(マーフォークデッキ引っ張り出しながら)

824 :MtL:2007/09/20(木) 21:45:55 ID:IfjbNgSF
前後からの挟み撃ち。
絶好の位置についた両機が顎を開き、これまでで最大の爆炎を吐き出した。
勝利を確信するイゼット・エンジン達。
だが、

破壊の火が到達する直前に、 ウェザーライトUが奔った。


前後に配置された『反射』の力場。
その中で挟まれるようにしながら、『移動する力』のベクトル変更を繰り返す。
そうして、本来船を動かすはずだった力は行き場を失い、暴走を始める。
力が暴発する瞬間に力場は形状を変化させ、艦を包み込む筒へと変化する。
その筒の中を、ウェザーライトUが奔る。
速く、速く、速く!

あるいはそれは、神河世界の武士であったならば「居合い」と呼んでいたかもしれない。


自らを砲弾と化したウェザーライトUは前方のイゼット・エンジンを轢き潰し、これを木っ端微塵に破壊した。

何のトラブルも無く設計どおりのスペックを引き出すウェザーライトU。
十隻の戦艦を瞬時に葬った性能、そしてドラゴン・エンジンを一機撃墜した戦果。
そしてこれら敵の背後に感じられる、ファイレクシアの影。
こうした興奮がウルザを侵し、多少なりとも冷静な判断を失わせていたのは事実であった。
彼がこのことに気付き、今一度注意深さを取り戻していたならば、この先の展開は違ったものになったかもしれない。

「残るは一機!」


同胞を失い、怒り狂うイゼット・エンジンが周囲に炎のブレスを撒き散らしながら、猛然と突進してくる。
既にその目に理性の光などは無い、ただ只管に戦闘本能に駆り立てられた飛翔。
両者が交わる寸前、ウェザーライトUが翻り、その先端の白刃が機械竜の前面を切り裂いた。
イゼット・エンジンの体に、斜めの線が走り、そこから噴出すようにして火が溢れる。
噴水のような火花を一瞬放つと、それは内部から大爆発を引き起こし、自らの炎に飲み込まれた。


この時、初めて艦橋内部を激しい揺れが襲った。
「どうしましたミスタ・ウルザ!設計上はこの程度の爆発で衝撃を受けることなど無いはずでは!?」
揺れるブリッジ内、床から生えた立方体の一つに寄りかかりながらコルベールが叫ぶ。
ウルザはこれに、驚愕の声色を持って答える。
「違う、これは……まさか、敵に取り付かれているのか!?」


二匹目のイゼット・エンジン。その内部に潜んでいたのは生きた竜、赤と青の鱗を持ち額にルーンを刻まれた竜であった。
エンジンが斬激によって両断されるや否や、彼は内部から爆発を引き起こし、それを目隠しにしてウェザーライトUへと飛び移ったのである。
よもや竜の中に竜が潜むなどという罠が仕掛けられていたなど予想していなかったウルザはこの接触を許してしまい、その結果、力場の死角となる船との密着する距離にまで接近を許してしまったのだ。
そして、竜が船倉に取り付いた衝撃こそが、先ほどの揺れなのであった。




825 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 21:45:56 ID:HvX2zMk8
改良されてるのか……。>>823 時のらせんのタイムシフトに再録されてる。詳しい事はwiki参照で。

826 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 21:47:26 ID:HvX2zMk8
ニヴ・ミゼットご本人が登場か……ガンダールヴvsミョズニル二トンかね支援

827 :MtL:2007/09/20(木) 21:48:33 ID:IfjbNgSF
「実に素晴らしいアーティファクトだ。脆弱なる人の身でこれほどのものを作り上げるなど、どれほどの修練を積んだのか。全くもって、壊してしまうのが惜しい船だ」
そう呟く竜。それはかつてアルビオンの地下空間においてドラゴン・エンジンに新たな息吹を吹き込んでいた、あの韻竜であった。
「どれ、解析を始めるとするか」
竜の額に刻み込まれたルーンが光を放つ。
ウェザーライトUの構造を分析してそのコントロールを奪おうと、虚無の使い魔ミョズニトニルンの力が発揮される。
船の中枢に、魔法の神経を伸ばそうとする竜。
だが、その伸ばした触手を、現在主導権を握っている者の力で振り払われる。
「……ふむ、やはりこれの制御を一瞬で奪うのは無理か。ならば仕方が無い」
主導権を奪うことを諦めた竜は、その大きな口を小刻みに動かし、呪文を唱える。
そうして完成した呪文が、ウェザーライトUの中枢へと絡み付いたことを確認すると、彼は羽を打ち鳴らして船との距離を取った。



船に取り付いた巨大な何かとの、制御権争いに勝利したウルザ。
しかし、その直後に彼の身を唐突な痙攣が襲った。
「こ、これは……フィードバック!?」
気付いた時には手遅れであった。

「お、おおおおおおおおおおおおおおおオオオオオオオッッ!!」

ウルザの体に自らの魔力が逆流して流し込まれる、それも初期起動時の余剰負荷程度では非にならない量である。
バチバチと火花を散らしながら、ウルザの肉体を魔力のとげが駆け巡る。
彼の強大な魔力の分だけ、強大な力がウェザーライトUからウルザに跳ね返り、流れ込み、彼を焼く。

ウルザは自身を襲った最悪の事態を察知し、最後の手立てを打つべく、痙攣に震える指先を目の前の球体に触れさせた。

「……手動、操作に、……切り、変え る」

ウルザは、そう小さく呟くと意識を失った。



フネが、堕ちる。

絶好の機会を伺っていた男が、その顔を歪め獰猛に牙を剥いた。
「竜殿はきっちりと仕事を果たしてくれたようだな。ならば俺も相応の働きを見せねばなるまい」
男の周りには屍竜の群れ、生者など一人もいない。
男は周囲の屍者達に向かい、号令の声を上げた。誰のためでもない、それが己の習慣であったからだ。
「誰であろうと、平等に焼き尽くせ!」
男の右手に刻まれたルーンが光を放つ。

危機を迎えるウェザーライトUに、もう一つの脅威、虚無の使い魔ヴィンダールヴの影が迫る。



                          「……本当に、酷い目にあったわ」
                              ―――モンモランシー

828 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 21:49:02 ID:/o+pxxN8
ここは一つ……

⇒支援をする。
 支援をしない。

829 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 21:49:12 ID:jdegNJa8
ttp://image.blog.livedoor.jp/dqnplus/imgs/9/8/98c87c0d.jpg
国連無双の面々が召喚されましたを誰か書いてくれないかな、期待しつつ支援

830 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 21:51:03 ID:HvX2zMk8
乙ー。<魔力のとげ>とはまたマイナーな物を。
そして肝心要のウルザは戦闘不能な上にミョズなミゼットとヴィンなメンヌヴィルの挟み撃ちとは……勝てるのか?
次回も待ってるぜ。青いのいじりながら。

831 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 21:52:04 ID:1Qo1ZmxQ
現実の住人召喚してどうするんすか支援

832 :MtL:2007/09/20(木) 21:52:04 ID:IfjbNgSF
投下終了ですー。
魔力のとげ、再録されませんかねぇ。


次回も君の瞳にギャザリンビーム!

833 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 21:53:26 ID:Pe9emWwn
ああクソ誰かギャザの相手が欲しいなあ!
しばらく携帯しかないからMWSすらできねえや
あんたのおかげで火が着いた!GJ!

834 :Zero ed una bambola:2007/09/20(木) 21:56:01 ID:Y/K2ZU4q
それでは10分後に投下させていただきます


835 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 21:58:07 ID:QGzszuIf
アンジェ支援するよ!
ウルザの人GJ!

836 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 22:02:32 ID:vqJyaqZf
まとめでエデンの林檎の最新話をを読んだ時、
『あれ、これゼロのガンパレードだっけ?』
と思ったのは俺だけで良い

837 :Zero ed una bambola:2007/09/20(木) 22:07:22 ID:Y/K2ZU4q
学院長室では一人の老人が鼻毛を抜いたり、パイプをふかしながら暇をもてあましていた。

「暇じゃのぅ」
ちゅうちゅう

ポツリとそうこぼすと相槌を打つように小さなネズミが鳴く。

「何? 平和が一番じゃと、確かにそうだのぅ」

傍から見ればただのボケ老人かもしれないが、これでもれっきとした魔法学院の長なのだ。
部屋にはゆったりとした空気が流れる。すると突然、バタンと乱暴に扉が開かれた。闖入者によって部屋の平穏は崩されてしまった。

「オールド・オスマン!」
「部屋に入るときはノックぐらいしたらどうかね」
「これは失礼しました」

オスマンと呼ばれた老人は軽く闖入者を諌める。

「それでなんじゃ? えーと…そうだコルタール君だったね!」
「コルベールです。何回いえば覚えてくださるのですか」

コルベールは呆れかえるも、用件を切り出そうとある書物を手渡す。

「うん? えーとこれは『始祖鳥の美味しい食べ方』? まーたこんな面白本を集めて…」
「『始祖ブリミルの使い魔たち』です!」
「おお! そうじゃったそうじゃった、そう読むんじゃったのう」

軽快に笑うその様子を見ながらついにその時が来たのか、次の学院長は誰だ?そんなことをつい考えてしまう。

「うむ、それでこれがどうしたんじゃ、ミスタ・コルコール?」

もはや突っ込むまい、溜息をつきながらとあるスケッチを差し出した。

「これを見ていただきたいのです」
「これは…!?」

オスマンの目が光り、顔つきも飄々とした爺から威厳ある顔つきに変化する。それを見たコルベールはオスマン老はいまだ健在か……そう思わざるを得なかった。

「ミスタ…なんだっけ? ともかく!詳しく説明したまえ」

本当に健在なのだろうか?コルベールは不安にならざるを得ない。




838 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 22:07:50 ID:QGzszuIf
しぇん

839 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 22:08:02 ID:Pe9emWwn
支援

840 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 22:09:19 ID:Pe9emWwn
支援

841 :Zero ed una bambola:2007/09/20(木) 22:10:53 ID:Y/K2ZU4q
Zero ed una bambola   ゼロと人形



「オールド・オスマン、居られますか?お客様です」

ドアの外からミス・ロングビルの声が聞こえる。オスマンとコルベールは机の上にある本とスケッチをサッと片付けた。

「うむ、入りたまえ。」

オスマンは威厳たっぷりに答える。

ドアを開け部屋に入ってくるミス・ロングビル。その後ろにいるのは釣り目の金髪美女だった。コルベールは目を見張る。

「お久しぶりですね。オールド・オスマン」
「おおっ!これはミセス・ヴァリエール。久しぶりじゃのぅ」

ミセスと聞いてエレオノールの眉がピクリと動く。
ミセスと聞いてコルベールは少し落胆する。

「おおほほ、私未婚でしてよ」

そう笑って答えるものの目が笑っていない。

「そ、それはすまんのぅ、ミス・ヴァリエール」

オスマンは冷や汗をだらだらかきながら答える。そして一瞬、コルベールと目を合わせ、アイコンタントをとった。

『ふぉ、フォローしてくれ』
『了解しました』

オスマンの意思を受けコルベールは口を開く。

「いやぁ貴女ほどお美しい方が結婚をされていないなんて、世の男共は見る目がありませんなぁ」
「うん! 全くその通りじゃ」

激しく首を上下させるオスマン。エレオノールは冷めた目つきでそれを見る。

「そうですか。では足元のこれは何でしょうか?」

視線を下げればエレオノールに踏みつけられているネズミ、そうオスマンの使い魔モートソグニルだ。

「あらぁ?この部屋はネズミが徘徊しているようですわ。もっと掃除に気を付けたほうがよろしいいのでは?」

蔑んだ目で睨みつける。コルベールはいちころだ。

「ご忠告感謝しますぞ。で、そのぉ〜ものは相談なんじゃが…」

オスマンはエレオノールの顔色を伺いながら恐る恐る話を切り出す。

「あら、どうかしまして?」

何事もないように振舞う。



842 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 22:11:58 ID:3v+cqU+Z
支援&小ネタの投下予約ー。

843 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 22:12:53 ID:+S+txA8v
支援

844 :Zero ed una bambola:2007/09/20(木) 22:13:13 ID:Y/K2ZU4q
「そのネズミ放をしていただいたらうれしいなぁ〜って」

おちゃらけて自らの使い魔の救出を計るオスマンだったが

「このような害獣、百害あって一利なしですわ。」

ここで踏み潰したほうがいいですわ。そういって足に力をこめるのだ。

ちゅ、ちゅぅー

悲痛な叫びがオスマンの耳に届く。

「こ、ここでは殺生は禁止じゃ! だからお願いもう勘弁してください」

今にも土下座しそうな勢いで頼み込むオスマン。さすがに冗談が過ぎたと感じたのか、エレオノールはそっと足を上げる。

ちゅ、ちゅうぅー!

叫び声を上げながらモートソグニルは脱兎のごとく駆け出していく。
それを見届けたオスマンは溜息とともに汗をぬぐう。

「と、ところでミス・ヴァリエール、今回はどのような用件でお越しになられたのでしょうか」

今まで沈黙を守っていたミス・ロングビルはオスマンをフォローするように発言をした。オスマンは心の中でありがとうと繰り返していた。

「そ、そうでした。大事な用件を忘れていました」

オホンと咳払いを一つして気持ちを入れ替える。

「モット伯の屋敷が火災にあった事件は御存知でしょうか?」
「うむ、この学院の近くじゃからのぅ。大体の事情は知っておる」

オスマンは威厳たっぷりに言うものの、もはやここにいるもので彼を敬うものなど皆無だった。

「ならば話が早く済みますわ。モット伯の屋敷を襲撃した犯人ですが…」
「ふむふむ」
「どうやら土くれのフーケらしいのです」
「何ですって!?」

思わず声を荒げてしまうミス・ロングビル。慌てて口を押さえる。




845 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 22:13:16 ID:Pe9emWwn
支援

846 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 22:14:56 ID:HvX2zMk8
冤罪支援

847 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 22:14:56 ID:QGzszuIf
しえん

848 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 22:15:45 ID:Pe9emWwn
フーケ頑張れ支援

849 :Zero ed una bambola:2007/09/20(木) 22:15:54 ID:Y/K2ZU4q
「ミス・ロングビル」
「申し訳ありません。オールド・オスマン。ミス・ヴァリエール、構わず話を続けてください」
「ええ、それで犯人はフーケだとはいうものの、それは魔法研究所の最終的な結論ではありません」
「ほほぅ、というと?」

オスマンは何やら思案しながらも話を促す。

「ですからこれから裏付けのための捜査を行うことになりそうです。」
「とすると、近日中に調査団か何かがやって来るというのかね、ミス・ヴァリエール」

先ほどとは打って変わって理知的な老人へと変貌したオスマンに少し驚くエレオノール。話が早くて助かる。

「ええ、その通りです。この学院にも調査が入ると思いますので…といっても形式的な事情聴取のようなものですが」
「ふむ、事情はわかりました。それでその調査団はいつ来るのですかな?」
「二、三日のうちには来ると思われます。そのときはご協力をお願いしますわ」
「そういうことなら喜んで協力しましょう」

話がすべて終わり、退室しようとするエレオノールをコルベールが引き止める。

「ミス・ヴァリエール、この後はお暇ですか?」
「申し訳ありません、えーミスタ…」
「コルーベールです」
「妹に会う予定がありますので…」

そういってあっさりコルベールを振ったエレオノール。颯爽と去って行く。

「振られたのぅ…」
「ええ、ですが僕はあきらめません。彼女は例の生徒の姉でしょう? また会う機会はあります」
「そうか…がんばるのじゃぞ」
「ええ、がんばりますとも」

そんな二人をミス・ロングビルは冷たい目で見るのであった。



Episodio 17




850 :Zero ed una bambola:2007/09/20(木) 22:18:24 ID:Y/K2ZU4q
コンコンと部屋をノックする音が響き渡り、ルイズは急いで扉を開ける。

「姉さま!」

ルイズは満面の笑みでエレオノールを招き入れる。エレオノールはルイズの部屋をぐるりと見回して呟いた。

「あら、結構片付いているじゃない。これならお母様にもあんたは大丈夫だって報告できるわね」

もう一つ、ルイズの交友関係だルイズの頭を軽くなでながらも部屋をつぶさに観察する。相変わらず色気もない部屋だ。ん?部屋の片隅に見慣れないものが……。

「姉さま、今日はどの位ここにいられるの?」

もう一人の姉であるカトレアと違ってエレオノールがこんなにも優しいのは数年に一度あるかないか、本当に珍しいのだ。ルイズはうれしさのあまり飛び跳ねてしまいそうだ。

「そうね、今日は泊まっていこうかしら?」

楽器か何かのケースがみえる。ルイズは楽器を弾いたりはしなかったはずだが……

「本当に!」

ルイズはうれしさのあまりエレオノールに抱きついた。
『怒られるかな?』
いつもならば抱きつくルイズを引き離し説教をするのだが……そう、この日のエレオノールは一味違う。

「やけに甘えてくるわね…こういうのはカトレアの役目でしょう?」

少し文句を言い返しながらも優しくルイズを抱き返す。
今日はいろいろと話を聞こう。時間はたっぷりとあるのだから。



姉と妹、彼女たちは互いに語り合い家族の絆を深めていく。
夜も深けたころ、二人はようやく眠りにつくのだった。一つのベッドに寄り添いながら…。

この一夜限り妹は、彼女の妹を忘れて幸福な一時を過ごすのであった。


天使の名を冠する少女はいまだ眠りから覚めない。



La felicita della sola notte
一夜の幸せ



851 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 22:19:31 ID:b8zOCKLO
>楽器か何かのケース
姉さま〜ッ! それ手ぇ付けたら洒落なんないから!

852 :Zero ed una bambola:2007/09/20(木) 22:20:41 ID:Y/K2ZU4q
今回のNGシーンです。

NGシーン1

「ちびルイズのくせにカワユイ鼻してるじゃないの。クリクリしてもいい」
「ああ、もう!可愛い唇ね。指もぷにぷにしていい?」

そういってぷにぷにとルイズの唇に触り始めるエレオノール。

「ほっぺもつんつんするわよ」
対象をほっぺに移す。

「姉さま」
「ああ――ッ」

エレオノールは突然ベットに仰向けに横たわる。

「ねえお願いがあるの…ルイズのお尻で座って欲しいの…そうして欲しいの」
「姉さま?」
「ね?いいでしょ、ギュって圧迫して欲しいの」
「ギュっですか?」
「お顔の上よ!そのカワユイお尻で押しつぶしてぇ――ッ」
「なんですって!」

そういうもののおずおずとお尻をエレオノールに乗せるルイズ

「圧迫よォッ!呼吸が止まるくらいッ!」

言われるがままにお尻に体重を乗せるルイズ。

「興奮してきたわッ!早くぅ!『圧迫祭り』よッ!」


御免なさい ヴァリエール姉妹で圧迫祭りがやりたかっただけです。 orz




NGシーン2

百合百合な性描写のために自粛




853 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 22:21:32 ID:+S+txA8v
「コルーベールです」→「コルベールです」


854 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 22:22:12 ID:CXBxL8pK
ちょwwwwSBRwwwwwwGJ!!!

855 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 22:22:24 ID:geWfDOqD
ちょwwww圧迫祭りwwww
【やっぱり】モット伯、あのまま……【黙祷】
乙じゃじゅしたー

856 :Zero ed una bambola:2007/09/20(木) 22:22:24 ID:Y/K2ZU4q
投下完了

最近次回予告のためだけに本編書いてる気が…まぁいいか
では次回予告参ります。

毎日毎日絵本の朗読や笑いかたのお勉強ばかり。モット伯は屋敷から抜け出すことに決めました。
屋敷から抜け出したモット伯は一人の少女に出会った。
少女の名はミキちゃん。飼い犬のロッキーを探しているというのだ。少女に萌えたモット伯は彼女と一緒にロッキーを探すことに決めたのだ。
ミキちゃんと共に市場をうろつくモット伯。するとそこに二人の警官が職質のために近づいてきたのだ。
「あー君、ちょっといいかね?」
どうなるモット伯!性犯罪者としてタイーホされてしまうのか!

次回、モット伯の家出

「僕は死なないよ。だってモット伯だからね」



857 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 22:23:31 ID:geWfDOqD
うはwww惜しかったw

これは、タイーホ間近ですね!

858 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 22:23:33 ID:Pe9emWwn
これって……壊れてる
自粛しなくていいよGJ!

859 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 22:24:20 ID:bDULtGZy
GJ!
NGとモット伯で緊張感がぶち切れだぜっ!


860 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 22:26:14 ID:3v+cqU+Z
乙です。
では、十分後に投下させていただきたく。

861 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 22:27:17 ID:cSgz5ZoA
>「コルーベールです」

先生…とうとう自分でもわからなくなって…

862 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 22:27:38 ID:+S+txA8v
>>853>>849の話です。

863 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 22:36:12 ID:3v+cqU+Z
では、小ネタ行きます。

フーケは暗闇の中をひた走っていた。
息が荒く、呼吸がしにくい。
口にたまった唾液を嚥下するが、それも何か大きなものを飲み込んだような感触がして胸につかえる。
それらが肺と胃からせり上がる空気を引き出すような形となり、嘔吐感をもたらした。
つんのめって唾液が口から漏れるが、しかしそんな事をしている暇はない。
ただひたすらに走り続けた。
だがしかし、追っ手は早い。
元々なれぬ山道を駆け上がるように逃げていたために、とうとう足を小石に躓かせ、転んでしまった。
追いつかれた、追いつかれた――
フーケの脳裏を恐怖が支配する。
転んだ拍子に杖を手放してしまった。
メイジたる自分が優位に立つには最早魔法しかないというのに、これではどうしようもない。
今のフーケは、貴族相手に悠々と盗みを行う『土くれ』のトライアングルメイジではなく
一介の、恐怖に怯える女性でしかなかった。
そんな中、暗闇からヌルリと抜け出すかのように、黒い服に身を包んだ茶髪の男が顔を現した。

「……っく、今まで盗みを行った奴らの復讐かい!
してやられるとはね……!
ハン、このフーケも落ちぶれたもんだ!」

精一杯強がっては見るが、しかし相手は冷徹そのものの顔を崩さず、じっとりと顔を見つめてくる。
フーケは今度こそ覚悟した。
これは、そんじょそこらの凡百の殺し屋などではない。
今までに情け容赦なく、それこそ幼い頃から何かを殺し、しかし、それを仕事として自覚していた人間だ。
杖をなくした自分では最早敵う事はないだろう。
故郷に残した妹たちの顔を思い出しながら、しかし、フーケは最後の望みを伝えるかのようにつぶやいた。

「……わかったよ。
でも、私も土くれとまで呼ばれたメイジだ。せめて、魔法で殺しておくれ……」
「お前は錬金を使うそうだな」

男の声の意外な若さにフーケは驚いたが、ああ、と答えた。
錬金でどんな壁も土くれに変えてしまうからこそついた二つ名であり
その事に誇りを持っている。
成る程、錬金で岩を作り、押しつぶして殺そうというのだろうか。
それならばそれでいい、自分がやってきた事で死ぬというのも、因果応報というものだろう。

「そこで用意しました。蓮根」
「ちょ、まっ。
それっ、ただ、名前、にてるだっ、せめ、てっ、もっと、かたっ」

ガスガスガスガスガス



――殺し屋さん・1


864 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 22:38:16 ID:bDULtGZy
元ネタ知らんがレンコン吹いたwwww

865 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 22:38:50 ID:V8Y2TIXL
佐々木くん支援

866 :殺し屋さん【0】:2007/09/20(木) 22:39:22 ID:3v+cqU+Z
 ルイズの召喚した、殺し屋を名乗る平民は、基本的に気のいい男であった。
 凶々しい呼び名にも関わらず、やる事なす事ボランティア活動が常だというのだ。
 ルイズにとっても一応は便利な男なのだが、今ひとつ納得出来ないのが実情だった。
 「殺す」という名目とその依頼さえあれば、ゴミや雑草なども殺すのである。おかげで今では貴族連中のみならず、厨房の面子やメイド、果てには衛士にまで様々な「殺し」の依頼を受けている。主に、雑用的な意味の「殺し」だ。
 っていうか、殺し屋って言うより便利屋じゃない。ベッドの上に腰掛け、ルイズはじと目で失敗魔法の爆発によってほつれた自身の服をちくちくと修繕する男を眺めた。

「そんなもの捨てたらいいのに」
「依頼も無しで殺すわけにはいかないからな」

 しれっと言ってのける男の手つきは、まるで職人芸の域に達している。
 誰が知ろう。殺し屋としてまるで死角だらけに見えるこの男が、元の世界ではありとあらゆる類の資格を取得していたなどと。
 素直に感心しながらも、ルイズは常より抱いていた疑問を口に出す事にした。

「どうでもいいけど、あんたの“殺す”の概念って、おかしくない?」

 それに対し、ふっとニヒルな笑みを浮かべて針を置いてルイズに向き直った。その眼光は鋭い。
 黒の上下に身を纏いその様な笑顔をすれば、成る程、殺し屋と言われて納得せぬ事もなかろう。
 最も、現状で修繕しかけの衣服を膝にかけ、口で切った糸を咥えたままの姿である以上、滑稽以外の何物にも映らない。

「日本一の殺し屋に殺しの概念を問うとはな……」
「だから前から言ってるニホンイチってのも何? ニホン? イチ? 意味が分かんないわよ」
「二本…………一本……」

 ルイズの言葉を聞いた途端、どこか上気した様な顔で鼻を押さえる男。押さえた手の隙間からは絶え間なく血があふれ出して、修繕していた服を朱に染めている。
 分からないと言えば、この時折人の言葉をオウム返しにしながら鼻血を垂らす男の癖も良く分からない。今の様に血を垂らすだけならばいいが、酷い時には鼻血で水溜りが出来るくらいに噴出す事もある。
 何もかもが台無しであった。
 やはりこいつが殺し屋と言うのは理解出来ない。そう思いながら、ルイズはいつもの如く着替えをする為、男を追い出すことにした。
 鼻血を必死に布で拭いながら男はしずしずと部屋の外へ退散して行く。
 これに関しても、男の鼻血が関係している。男を召喚したその日、自身が彼の目の前で着替えをして寝巻きになった途端、噴水の様に噴出した鼻血で部屋を血の海に沈めたのは苦々しい思い出だ。

「む」

 部屋の外でルイズが着替え終わるのを待っている殺し屋は、不意に扉の隙間からかさかさと這い出てきた物に目をやった。
 嫌な予感がする。殺し屋としてのセンサーが、それを注視するなと全身に信号を送る。
 だが、しかし。

「――――――ッ!」

 羽を広げたそれが、不快な音を立てる黒い羽を震わせて殺し屋の目の前に飛んでくる。これが依頼の標的ならまだしも、今の状態では殺す事など……!
 Gの名を冠する虫から逃れようと、かぶりを振って殺し屋はそのままルイズの部屋の前から走り去った。
 そして、逃亡先に厨房を選び、そこに潜り込んだ彼は、丁度明日の仕込を終えたマルトー親方の歓迎を受け、互いに酒を酌み交わしていた。

「……貴族のお嬢ちゃんと何かあったのかい? 殺し屋さんよ」
「厄介なお客さんに追い払われちゃって……近づけないんですよ」
「?」



――殺し屋さん・2

867 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 22:40:14 ID:isgVcpPG
レンコンで凶器と言えば真っ先にゲットライドでアロンジーなアレが思い浮かぶぜw

868 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 22:40:56 ID:M8vMc3Zw
殺し屋さんktkrwwwww

869 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 22:40:56 ID:V8Y2TIXL
タマちく支援

870 :殺し屋さん【0】:2007/09/20(木) 22:40:56 ID:3v+cqU+Z
ラ・ロシェールの港町。
そこにあるのは古びた街に似合う、古びた決闘場であった。
今そこにいるのは殺し屋とルイズ、そして、風のスクウェアメイジたるワルド子爵だけである。
裏切り者の殺害依頼。単純な話だった。
しかしながら、殺し屋が眼前に現れたというのに、ワルド子爵の顔からは余裕という物が消えていなかった。
既にトリステイン、いや、ハルケギニア一と名高い殺し屋を相手取っても、正面からであれば倒せるという自信なのか。
一体どのような事からか、ルイズには少しわかるような気がした。
スクウェアメイジである、という事もそうだろう。
トリステインの魔法衛士隊、隊長まで上り詰めた実力は伊達ではないのだ。
だがしかし、風が最強といわれる所以である魔法を得意としているからでもあった。
まるで講釈するかのように、ワルドが杖を殺し屋に向ける。

「何故風が最強の属性と言われるか教えてあげようか」
「フッ……何を言うかと思えば」

殺し屋は動じず、冷静に状況を判断する。
当然だ。その程度の脅しであれば、今までに何度も受けてきた。
かつては日本一、しかし、今はハルケギニア一と名高い殺し屋であるこの男にとって、最早そのようなものは赤子の泣き声にも等しいのだ。
要するに、少しだけ怖い。

「ユビキタス・デル・ウィンデ……」

ワルドが呪文を唱える。
次の瞬間、ワルドが五体に増えていた。
驚くルイズ。
風の遍在――卓越した技術であれば一対一、どちらに転ぶかはわからない。
だが、それが多対一となれば話は別である。
どのような熟練であれ、数で押されれば疲労はするし、付け入る隙が出来てしまう。
魔法を放とうにも、どれが本体かわからなければ勘で放つしかない。
これこそが、風の魔法の本領発揮という奴であろうか。

「風は遍在する……わかるかな?」

(風は……変態、する?)

脳裏に浮かんだのは、強風により衣服が剥ぎ取られ、下着がボロボロになるキュルケやシエスタをじっくりねっとりと五人のワルドが舐る様子。

「ちょ、ちょっと、リュウイチ!? 凄い鼻血よ!? ねぇ、ちょっと!?
起きなさいよ、ねぇ!?」



――殺し屋さん・終わり


871 :殺し屋さん【0】:2007/09/20(木) 22:43:34 ID:3v+cqU+Z
以上、殺し屋さんより、日本一の殺し屋の佐々木竜一の召喚でした。

872 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 22:44:57 ID:V8Y2TIXL
一つ人殺しとして生を受け
二つ不死鳥だって殺してみせる
三つみんな大好き殺し屋さんGJ

873 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 23:05:29 ID:GNzdwE5S
新一派
東方不敗
王者之風
全新招式
石破天驚
看招!
血染東方一片紅


遅くなったが爆熱の人、乙でした!

874 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 23:07:46 ID:8kxnjeGw
乙です
刀語の鑢七花を召喚
史上初、武器を持つと弱体化するガンダールブ
でも素手が武器だから常時発動とか思いついた

875 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 23:10:48 ID:bDULtGZy
>>874
其れは盲点だっ>武器もつと弱体化
だが個人的には、虚刀流は素手が武器じゃなく、体そのものが一本の刀だと思う。
つまり、武器自身だからガンダールブの力を受けれないっ

876 :ほしをみるひと:2007/09/20(木) 23:11:47 ID:b8zOCKLO
23:15ごろの予約いいですか?

877 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 23:12:20 ID:c4ozXBD5
きやがれぇッ!

878 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 23:12:39 ID:YjxuECcu
>>874
それならどっちかというと銀閣の方が・・・。

零戦つながりで。

879 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 23:13:11 ID:GNzdwE5S
>>874
WIZの忍者もそうじゃないか?
武器持つと弱体化って。

880 :S−02 星の使い魔:2007/09/20(木) 23:15:18 ID:b8zOCKLO
 裏通りを抜け、ブルドンネ大通りを歩く一行。
 既に太陽は南に昇り、燦々と力強く昼飯時を知らせている。

「ごめんね〜、タバサ。もしかして朝食、食べてなかった?」
「……貴方が急かしたから」
 目の前で手を擦り合わせるキュルケに、感情を交えずに答えるタバサ。
 人前で腹の虫の披露させられれば、女性なら誰だって不機嫌にもなるだろう。

「ホントにごめんね〜、お詫びに今日は私が奢るから、ね?」
「……」
 タバサの眼鏡が陽光を受けてキュピーン!と言わんばかりに輝いた。

(……早まった、かしら?)
 親友の思わぬ反応に、ちょっぴり嫌な予感を隠せないキュルケであった。





 はてさて、やって来たのは一軒の洒落た喫茶店。
 何でも、タバサのお勧めらしい。

「えっと……ルイズ、あの看板、何て書いてあるの?」
「『やまとや』ですって。変な名前ね、東方由来かしら?」

 首を捻るルイズとクロードを尻目に、タバサとキュルケはずいずいと店に入っていく。
 取り残される前に二人も慌てて追いかける。

「いらっしゃいませ〜♪」
 にこやかに応対するウェイトレス。
 掃除の行き届いた清潔な店内。
 とりあえず店単位でのハズレという線では無さそうだ。
 なかなかどうしてこのタバサ、食に関してはなかなかの目を持っているらしい。

 メニューを開けば、ケーキにパイ、クレープ等のお菓子に、各種パスタといった定番メニュー……と呼ぶには怪しいものも幾つか。
 『ファイナルチャーハン』『戦慄のグラタン』『落涙のリゾット』といった、嫌に物々しいもの。
 『渚の贈り物』『忘れられない思い出』など、何がなにやらさっぱり解らない代物まで。
 果ては、何やらちょいと怪しげな銘柄のワイン(時価)まで置いてあるようだ。

「私はクックベリーパイと紅茶!」
「あんたってホントそれしかないわねぇ……じゃ、私はツナサラダで」
「……ハリケーントースト」
「じゃあ、僕はこの胸のときめきってのを一つ」

 四者四様に注文を済ませる。当然、伝えるのはクロードである。
 注文を受けてカウンターに戻る際、ウェイトレスの唇の端に生暖かい笑みが浮かんでいたように見えたのは気のせいだろうか。

「あんた、結構チャレンジャーなのね……」
「う〜ん、理解できないものを理解できないまま放っておくのは性に合わないって言うかね。
 昔から知らない場所があったら、飛び込みたくなる性質なんだ」
「……地雷気質」
 容赦の無さ過ぎる氷点下のツッコミ。
 あのルイズさえもが凍り付いて二の句が告げない。『雪風』ここにあり。
 クロード自身も、自分がここに居る原因がそれであったことに思い当たり、言葉も無く苦笑する。

(こりゃ、本格的に機嫌悪いわねえ……お腹のこと以外に何かあったのかしら)
 一方のキュルケは、小さき友人の吐き出す毒の強さに頬を引き攣らせる。
 普段のタバサならば、何の反応も無く黙殺しているところである。
 こんな風にわざわざ他人に突っかかることなんて無い娘なのに。
 これはもしかして、もしかすると。いや、まさかね。

881 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 23:15:39 ID:GNzdwE5S
支援

882 :S−02 星の使い魔:2007/09/20(木) 23:17:13 ID:b8zOCKLO
「そう言えばさ、タバサ」
 きっかけを得たのか、クロードが話を振る。
 あら、ダーリンってばこの子にまで? ご主人様がほっぺ膨らしてるわよ。

「シャルロットっていう名前に心当たり、無いかな?」
 タバサの肩がピクリと動く。
 そのことに、タバサ以上にキュルケが驚いた。
 珍しいわね、この子がこんな反応するなんて。


「何故、そんなことを聞くの?」
「これを届けてくれた人がそう名乗ったんだけど、
 その人がなんだか君に似ていて……いや、似てるってのは少し違うかな。
 何ていうか、通じるものがあるような気がしてさ」

 表情を変えぬまま内心で舌打ちをするタバサ。
 抜かった。この男、他人の事には想像以上に勘が鋭い。
 シルフィ、帰ったらお仕置き。

『そんな〜、お姉さま非道いのね〜。きゅいきゅい』
「……さあ、知らない」
 鼓膜を介せず届く言葉を軽く黙殺しつつ、表情を変えずに切り返す。

「……ああ、そう」
 クロードもそれ以上は追求することなく、納得したように言葉を切る。
 嘘だな。クロードは直感的にそう判断していた。
 彼女のさっきの反応と言葉、普段の彼女とは差異がありすぎる。
 だが、彼女がこう言うのならば真実がどうあれ、納得するしかあるまい。
 親友であるキュルケならばともかく、クロードが立ち入るべき領域ではない。

 果たしてキュルケの方を見れば、片目を瞑って肩を竦めている。
 こちらもまた、深く詮索するつもりも必要性も感じていないようだ。
 むしろ、ならばこその親友ということか。

「ふうん……ねえ、クロード。この子に似てたって言うけど、どんな人だったの?」
 あんたはもう少し言葉の裏を読めるようになった方が良いと思います。
 物凄い勢いでタバサが氷の視線飛ばしてるのが見えてないんですか。
 クロードとキュルケの心がバロームクロースと言わんばかりに一致した。
 今ならばザ・パワー抜きで想定外のシンメトリカルドッキングが可能な気がする。


「お待たせいたしました〜♪」

 結論から先に言うと、彼らがこれ以上この話題を続けることは出来なかった。
 理由を簡潔に述べるとするならば、予想を斜め上に突き抜けた展開がやってきてしまったから、といったところか。





883 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 23:17:23 ID:GNzdwE5S
支援

884 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 23:18:13 ID:8kxnjeGw
>>879
どっちも弱体化だけど鑢七花の弱体化はあれだ、武器持つとまともに歩けなくなるレベルなんだ

885 :S−02 星の使い魔:2007/09/20(木) 23:19:29 ID:b8zOCKLO
「……」
「……」
「……」
 気まずすぎる沈黙が場を支配する。

 やまとや名物『胸のときめき』。
 トロピカルジュースの上にフルーツやシャーベットが山のように盛り付けられ、
 豪奢なまでの装飾を施された贅沢なデザート。
 問題だったのは、そこにストローが『2本』刺さっていたことである。

「……」
「……」
 クロードが助けを求めるようにタバサに視線を向けるが、
 当のタバサは完全無視を決め込んで黙々とトーストとコーンチップスを口へ運ぶばかり。
 もしかしてコレの正体、知ってて止めなかったんですか。
 僕、何か君を怒らせるようなことしたっけ。

 いや、ここは逆にポジティブに考えるんだ。
 野郎と二人っきりで注文してしまったら、くそみそな大惨事だったじゃないか。

 ……現実逃避しても空しくなるだけなので、この辺でやめとこう。

「ええっと……ど、どうしよう、これ」
「どうしよう、ってもねぇ……」
 流石のルイズも頭を抱えている。
 この展開は完全に予想外だったらしい。

「んじゃ、私がダーリンと一緒にいただくってことで♪」
「待ちなさいよキュルケ! これはクロードが注文した品でしょうが!
 か、勘違いするんじゃないわよ! 使い魔のものは主のもの、主のものは主のものよ!
 つまりコレは、私に属するもの、所有物であって、アンタに分ける分なんてこれっぽっちも無いわ!」
 なんですかそのジャイアニズム。

「……なべスパ」

「あら、もしかして妬いてるのかしら、ルイズ?」
「ば、馬鹿言うなっ! 大体何よ、あんただってそんなもん食って、
 二の腕や腰周りにた〜っぷり肉が付いて、そのうち男から見向きもされなくなるんだから!」
「んぐっ! ……ふ、ふんっ、胸に栄養が行ってないあんたに言われる筋合いは無いわね!」
 バーニィ、この状況じゃ呼んでも来ないだろうなあ。

「……はしばみ氷」

「だいたいねえ、泥棒猫のツェルプストーは信用ならないのよっ!!」
「ふん、鼠も獲れないヴァリエールの無能猫に言われる筋合いは無いわねっ!!」
 今日はいい天気だなあ、デルフ。
 あ、そう言えばスリープモードにしてたんだっけ。

 前略オフクロ様、僕は今日も元気にインド人のウリアッ上に飛び込んで大ピチンです。
 くれぐれも土星の矢には気をつけてくださいね──────







886 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 23:19:43 ID:GNzdwE5S
支援

887 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 23:20:23 ID:bDULtGZy
ああ、目に浮かぶ。
ギーシュをフルボッコにした後、ルイズにデルフを買い与えられて、よろよろになる七花の姿が。

888 :S−02 星の使い魔:2007/09/20(木) 23:21:54 ID:b8zOCKLO



「……」
「ん、クロード君? 帰ってきていたのか。随分疲れているようだが、どうしたんだい?」
「コルベールさん……女の子って怖いですね……」
「……クロード君。私が言うのも何だが、
 そういった悟りを開くには、君はまだ若すぎると思うのだが」
「悟り、ですか……そうですねえ……
 今の僕ならドラゴンでもはぐれでもドンと来いって感じですよ、HAHAHA……」
「……」







:あとがき:
以上、12話終了。
どう見てもgdgdです。本当に(ry
スピキュールの業火に焼かれて地獄巡りの片道切符を買ってくるべきだと思います。
やまとやが山とやになってしまいました。だが私は謝らない。
コメディばっか書くのに疲れたので、次はフーケ。
MOTTOMOTTO!伯は後に回します。



・次回予告

クロード「フェイズガンをくらえ〜! うおっ、まぶしっ」


……トライア様なら素でこのくらいやりかねんから困る。

889 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 23:22:12 ID:GNzdwE5S
支援

890 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 23:27:35 ID:c4ozXBD5
エロードめ!
GJ!

891 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 23:29:55 ID:5DHiGYtV
まて、そのメニュー・・・もしや山なのか!?
ハリケーン・トーストとかなべスパとか・・・『やま』とやだし・・・
 ともあれGJ!

892 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 23:30:00 ID:8kxnjeGw
ちょwwゲーメスト
乙です
女性は怖い

893 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 23:48:38 ID:gVo3Mt14
>>879
その手のフローズン系のストロー2つって詰まった時の予備じゃなかったっけ?
ともあれGJしたー。

894 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 23:48:40 ID:Q6cijIdQ
あんてぃ〜くシリーズのアニス召喚
でも見えない

895 :893:2007/09/20(木) 23:51:07 ID:gVo3Mt14
>>885
……アンカーミスorz

896 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 23:51:18 ID:GNzdwE5S
>>893
何で俺にw





897 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 23:51:36 ID:0wC/xFhr
投下予約してる方おられて?

898 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 23:53:55 ID:GNzdwE5S
おりまへんえ

899 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 23:54:35 ID:0wC/xFhr
では、投下させてもらってよろしいかしら?

900 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 23:55:27 ID:GNzdwE5S
よござんす

901 :レプリカ・ゼロ:2007/09/20(木) 23:56:36 ID:0wC/xFhr
では、失礼して……召喚作品 テイルズ オブ ジ アビス より ルーク

「あんた、誰?」

 どうやら仰向けに倒れているルークを見下ろした形で、桃色の髪をした少女が尋ねてくる。
 行き成りな言葉に、少々ムッとするルークだったが……今は、そんな事はどうでもいい。と
 ルークはその場に立ち上がり、此処は何処だろうか? と、眉を顰める。
 眉を顰めた一瞬後で、様々な事が脳裏を掠め行く。
 ネビリムを撃破した事。アッシュの死。仲間達と力を合わせヴァンを倒した事。
 そして、ローレライを解放して……その余波で崩壊し重力に逆らわずに落ちて来るエルドラントの建造物だった物
 と共に落ちてきたアッシュの亡骸を抱き……
 ローレライが、何かを告げて……光が満ちて視界が真白になって……
 そして何故か此処に居る訳だ……

「訳わかんねぇ……」

 ルークは、そう一人呟き改めて自分の目の前に要る少女を見る。
 髪の色を見れば、敵であった六神将の一人アリエッタを思い出すルーク。

「平民の癖に、なによその態度!」

 少女の口から出た乱暴な言葉に、眉を顰めるルーク。
 そもそも、俺平民でもなんでもないし……と、何処か思いつつ目の前で憤慨する少女を見る。
 そんなルークを見て、少女はいつの間にか傍に居た中年男性に「もう一度やらせてください!」
 だのと、語気を荒くして進言しているが……中年男性は、「サモン・サーヴァントは」などと少女に対して
 諭す様に何事かを語っている。
 その二人を見つつ、ルークは周囲を見渡せば少女と中年男性の様な格好をした子ども達がやや遠くに居る事に気づく。
 なんで、気づかなかったのだろうか……気抜けでもしたか? 俺? と、ルークはため息を一つ。
 再び此方へ歩み寄ってきた少女。その表情は明らかに「私不満です」と語っている。

902 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 23:57:22 ID:GNzdwE5S
支援

903 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 23:57:58 ID:oeLFbTm+
そういや同じ公爵家の人間だよな支援

904 :レプリカ・ゼロ:2007/09/20(木) 23:58:39 ID:0wC/xFhr
>>901
「ねえ」

 不満顔で、ルークにそう声をかける少女。そんな、少女になんだよ? と、不機嫌顔で少女を見るルーク。

「あんた、感謝しなさいよね。貴族にこんなことされるだなんて、一生ないんだから」

 ルイズの言葉に俺もその貴族になるんだけど……正確には、アッシュだから……あー……? と、首を傾げる。
 そんなルークを余所に、少女は目を瞑り手に持った杖をルークの目の前で振った。

「我が名は、ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール。五つの力を司るペンタゴン。
 この者に祝福を与え、我が使い魔となせ」

 朗々と、ルークの聞きなれない呪文の様なモノを唱え始め、スッとルークの額に杖を置いた。
 そしてゆっくりと唇を……唇を……

「ちょっと、屈みなさいよ」
「なんでだよ」

 身長差の為に出たルイズの台詞に、ルークは呆れ気味にそう言うとルイズは「いいから!」と、語気を荒くして言い放つ。
 一体何なんだよ。ってか此処マジで何処だよ。グルニカじゃぁねぇよな〜と、考えながらとりあえず屈むルーク。
 屈んだルークに、ルイズは一つ口付けをする。口付けに目が点になるルーク。
 何しやがるんだ! と、ルークが大声を張り上げようとした時、まるでその大声を阻止するがの如く
 ルークの左手に激しい熱が発生し、ルークは左手を右手で押さえてルイズを睨む。

905 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 23:58:59 ID:1OWgECEY
超震動支援

906 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 23:59:08 ID:GNzdwE5S
スリップストリーム支援

907 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 23:59:34 ID:nRr8kRsQ
これはこれは親善大使

908 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 23:59:57 ID:Q6cijIdQ
一子があるんだから宮小路瑞穂が召喚されても
正体ばれたら大変だろうが

909 :レプリカ・ゼロ:2007/09/20(木) 23:59:54 ID:0wC/xFhr
>>904
「んんんぐぁぁ! 熱い! そしてなんかいてぇ!」
「つ、使い魔のルーンが刻まれているだけよ! 直ぐに終るから静かにし」
「るっせぇ!!! 無許可にそんなもん刻むな!!」

 ルイズの言葉を遮ってルークは、ルイズに至極普通の言葉を酷く荒々しく言い放つ。
 数秒も経過すれば、ルークの左手の激しい熱は収まりルイズ曰く使い魔のルーンが、刻まれていた。
 ルイズとルークが、罵詈雑言合戦を開始しようとした時、先程ルイズと話していた中年男性がルークに近づき
 左手を取り刻まれたルーンを見ようとするのだが……

「何するつもりだ! このコッパゲ!」

 中年男性が左手を取ろうとした瞬間に、ルークはバックステップでその場を離れる。
 コッパゲと呼称されてしまった中年男性は、ルークの行動に少々驚いたが直ぐに落ち着きを取り戻す。

「あー……コホン。私の名前はコルベール。炎蛇のコルベールです。決してコッパゲとかツルピカハゲマルとかではありません」

 にこやかながら、何処か逆らいがたい笑みを浮かべて中年男性ことコルベールが、ルークにそう告げる。
 そんなコルベールを見て、ジェイドを思い出しつつ悪かったよ。と、ばつの悪い表情を浮かべて謝罪するルーク。

「私は、君の左手に刻まれたルーンを見たくてね。平民とは言え失礼な事をしてすまなかったね」

 コルベールの言葉に、左手のルーン? と、改めて己の左手を見るルーク。
 左手には、見慣れない文字が刻まれており……
 一体なんなんだよこれは……と、訳わかんねぇ! と、大声で叫びたくなるルークだった。
 まぁ、ルーンは後で見せてもらうとしよう。と、コルベールが呟きルイズに「おめでとう」と一言告げ踵を返す。
 そして、コルベールが他のルイズと同じ服装をした少年少女達に「帰りますよ」と声をかけると、
 少年少女達は呪文を唱え宙に浮きながら遠くに見える建物目指して移動しはじめた。
 その途中で、ルイズに対して罵詈雑言が飛んだりしたのはご愛嬌だろうか?

910 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/21(金) 00:00:16 ID:GNzdwE5S
支援

911 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/21(金) 00:00:45 ID:1OWgECEY
テイルズの技はもう魔法支援

912 :レプリカ・ゼロ:2007/09/21(金) 00:02:10 ID:0wC/xFhr
>>909
「訳わかんねぇ」

 簡単に空を飛ぶ少年少女を見てだらしが無く肩を落としてそう呟くルーク。

「ちょっと! ご主人様を無視するの!?」

 唐突に、罵声を浴びせられルークは気だるげに声の主……行き成り自分にキスをぶちかましたルイズを見る。
 そんなルイズを冷静に見るルーク。よくよく思考を纏め心を落ち着かせてみれば……
 今、自分がどんな現状にあってどうすれば良いのか? と、情報が非常に少なすぎる事に気づく。
 あぁ、こんな事だから何時もジェイドに皮肉言われるのか俺。と、ため息を一つつくルーク。

「なぁ」
「何よ!」
「此処何処だよ? そしてやたら偉そうなお前はなんだよ」
「トリステイン! 高名なトリステイン魔法学院よ! それに、偉そうじゃなくて偉いの!」

 偉いの! の部分で、ビシッとルークを指差すルイズ。
 そんなルイズを見て、結局名前は何なんだよ? と、改めて思うルーク。

「トリステイン? 何処だよ」
「あんた、何処の田舎から来たのよ……トリステインを知らないなんて」
「田舎ぁ? 俺は、バチカル出身……ん? 正確には違うか」
「バチカルゥ? 何処それ!」
「は?! バチカルをしらねぇのか?! じゃ、じゃぁグランコクマは?!」
「知らない」

 首都を知らないってなんだ!? と、目の前のルイズを見てルークは唖然とする。
 とりあえず、ルークは今まで旅して来た地名と街や村の名前を挙げるがルイズは、ただ一言知らないである。

913 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/21(金) 00:02:25 ID:GNzdwE5S
支援走行

914 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/21(金) 00:03:35 ID:1OWgECEY
魔神剣支援

915 :レプリカ・ゼロ:2007/09/21(金) 00:03:42 ID:iwqPin2h
>>912
「ダアト」
「知らない」
「ユリアシティ」
「知らない」

 そんな感じである。そして、ルークはわざわざ全身に力を込めて叫んだ。

「此処は、何処なんだーーー!!!!」
「だから、トリステインって言ってるでしょ!!」
「あと、お前の名前はなんなんだよ!」
「お前じゃなくてご主人様でしょ!! ルイズ・ド・ラ・ヴァリエール!!」

 喧々諤々。約一時間ばかりやたら煩いルイズとルークの罵詈雑言じみたやり取りが交わされるのであった………

 ルイズにとっては、最初の……
 ルークにとっては、二度目の物語が始まる。

916 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/21(金) 00:04:29 ID:byvF91eJ
支援射撃

917 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/21(金) 00:04:39 ID:Jiatx9S8
テイルズキャラって初めてじゃね?支援

918 :レプリカ・ゼロ:2007/09/21(金) 00:05:03 ID:iwqPin2h
本日は此処までです。ありがとうございました。

919 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/21(金) 00:05:13 ID:byvF91eJ
おつかれ

920 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/21(金) 00:05:26 ID:ebboCxj6
>>917
ミントとディムロスが来てる支援

921 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/21(金) 00:06:05 ID:byvF91eJ
>>893
フローズンカクテルならそうだろうけど、
喫茶店でのストロー二本はどう見てもバカップル用だなw

922 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/21(金) 00:07:01 ID:1OWgECEY
あとジーニアスも

923 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/21(金) 00:07:01 ID:Jiatx9S8
GJ!

>>920
あ〜、ディムロス忘れてた。
ミントもあったのか

924 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/21(金) 00:07:40 ID:bpLVnWQM
乙ー

しかし何というツンデレクロス。
一応ルークはED前後だから若干柔らかいけど。

925 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/21(金) 00:08:17 ID:nRr8kRsQ
乙です
ところで、wikiがいつの間にか改良されてるな。
やってくれた方、GJ

926 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/21(金) 00:08:20 ID:ebboCxj6
しかしテイルズキャラの技は明らかに先住魔法扱いだな。

927 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/21(金) 00:08:23 ID:rlLx4NSV
けん玉少年もいるぜ

928 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/21(金) 00:11:33 ID:bpLVnWQM
時空剣技とか極光技は反射をあっさり無視しそうな勢いで怖い。
いや、ルークの超振動も似た様な感じだが。

929 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/21(金) 00:11:36 ID:VPrrnjgZ
バルバトスを召喚したら、魔法使う度にカウンター・・・・

930 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/21(金) 00:14:07 ID:pYW1PtN4
術に頼るかクズどもめ!だっけ?

931 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/21(金) 00:14:27 ID:EGYBJRRT
>>929
「 ア イ テ ム な ぞ ry」

932 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/21(金) 00:16:08 ID:S+XeXaQw
水系統の回復でもぶちきれられる理不尽?

933 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/21(金) 00:18:03 ID:gvZo/0S9
もっと恐ろしいのは「レモングミ編」の聖女バルバトス

934 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/21(金) 00:19:24 ID:F9Fplt4u
>>891
なべスパ・・・
アレは本当に兵器・・・
参考資料
http://members.at.infoseek.co.jp/rimssecret/mountain03.htm

935 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/21(金) 00:20:37 ID:gvZo/0S9
>>933 間違えた!『ピーチグミ編』

936 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/21(金) 00:23:38 ID:8ld2tuJm
>>1000ならバルバトス召喚を>>980が書く

937 :薔薇乙女も使い魔:2007/09/21(金) 00:25:40 ID:aD3UTgVp
えーっと・・・

続きを書き込もうと思ったんですが

次スレの方がよろしいでしょうか?

938 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/21(金) 00:26:44 ID:byvF91eJ
エルドランを召喚。

エルドランと一緒に敵の親玉もゲートを通って来てしまいハルケギニア大ピンチ。
そこで魔法学院の校舎を三体のロボットに変えルイズ、キュルケ、タバサの三人に託し…


ライジンオーとかガンバルガーって誰かメンテナンスしてたっけ?

939 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/21(金) 00:27:23 ID:byvF91eJ
>>937
何レスくらい?
このスレでもいけそうな気もするが。

940 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/21(金) 00:33:56 ID:FVQgqm6k
>>938
個人的には一番好きなジェイデッカーでどうだ?w
あれなら自分たちでメンテ出来そうだし

主人公がガロードに見えて仕方がなかったがw

941 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/21(金) 00:34:27 ID:8G+nRGvL
>>937
いい具合に埋まるんじゃないかと予想
後シエン

942 :薔薇乙女も使い魔:2007/09/21(金) 00:35:07 ID:aD3UTgVp
んじゃ、予約もないようですし、行きますね

943 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/21(金) 00:36:18 ID:byvF91eJ
支援おK

944 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/21(金) 00:36:37 ID:M0wgfvt1
>>908
ヒロイン紹介に名前が載り、ヒロイン投票で1位を獲得した彼か
……男なのになぁwww

バラ支援

945 :薔薇乙女も使い魔:2007/09/21(金) 00:36:55 ID:aD3UTgVp
Phase.5

「困ったわねぇ」紅いドレスの人形がつぶやいた
「困ったなぁ」眼鏡の少年がため息をついた
「あたしだって困ってるのよ」ブロンドの少女がぼやいた

二人の戦いで吹っ飛ばされて気絶したジュンは、ルイズの部屋に運ばれていた
日も暮れた頃、ようやくお互いの事情を語り始めることができた
三人でテーブルを囲み、どうにかこうにか語り合った


 ジュンと真紅は地球の事、ローゼンメイデンの事、アリスゲームの事、ジュンが真紅のミーディアムである事、nのフィールドを通過して帰宅している途中にハルケギニアへ来てしまった事、etcを話した。
 ルイズはハルケギニアの事、トリステイン魔法学院の学生である事、春の使い魔召喚中であった事、サモン・サーヴァントによって彼らが召喚された事、コントラクト・サーヴァントによってジュンが使い魔にされてしまった事、etcを話した。

 そう、今ジュンは、真紅と翠星石のミーディアムである上に、ルイズの使い魔でもあるのだ。それが証拠にジュンの左手の甲にはルーンが、左薬指には薔薇をあしらった巨大な指輪がある。


「それで僕は、どうすればいいんだ?」




946 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/21(金) 00:37:10 ID:byvF91eJ
支援

947 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/21(金) 00:37:18 ID:VPrrnjgZ
>>940
ジェイデッカーは俺も好きだが、あれはエルドランじゃないぞ。
じゃ、支援開始。

948 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/21(金) 00:38:12 ID:pYW1PtN4
>>944
何言ってんだ、彼は女子校に通ったこともある少年なんだぜ。
普通にヒロインとして通用するぜ?
そして支援。

949 :薔薇乙女も使い魔:2007/09/21(金) 00:40:08 ID:aD3UTgVp
Phase.6

「それで僕は、どうすればいいんだ?」

 左手をじっと見つめながらジュンが何度もつぶやいた。ここぞと言わんばかりにルイズが立ち上がり、ジュンを指さして高らかに宣言した。
「使い魔として当然!あたしに仕えてもらうわよ!!」
「無理ね」
 真紅が紅茶を飲みながら、しれっと口を挟んだ。体に似合わぬ大きさのティーカップを両手で持ち上げながら 
「無理ってどういう事よ!?使い魔のクセに主人に逆らう気?」
「ああまったく飲みにくいったらないわ」

 真紅は優雅に?カップを更に戻した。人間用のイスにちょこんと座る真紅の姿に、ルイズは密かに
(あぁ、なんてくぁわいいのかしらぁ。これであの口の悪さがなければねぇ)
と思っていた。

「答えなさいよ、なんで主人の命令が聞けないって言うの!?」
真紅はキッとルイズを睨み付け、淡々と語り出した。

「まず第一に、使い魔なのは私じゃなくてジュンよ」
「な、何いってんのよ!?あんた、その平民の人形なんでしょうが。
 そしてその平民は私の使い魔なの。つまり、使い魔の所有物は主の所有物。
 だから、あんたもあたしのモノなのよ!!」
「違うわ、私は私だわ。別にジュンが私を所有しているワケじゃないの。ただ契約をしているだけなの」



950 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/21(金) 00:40:18 ID:AYPNdVjr
>>940
ひょっとして、ガンバルガーと勘違いしてないか?
ジェイデッカーは勇者シリーズだし、主人公は勇者シリーズ主人公で一番女装が似合う勇太くんだぞ。
あれをガロードと似てるように思えるってのは、ちょっと信じられないんだが。

951 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/21(金) 00:42:58 ID:byvF91eJ
支援しながら次スレだって立てちゃうぜ。


あの作品のキャラがルイズに召喚されました part62
http://anime2.2ch.net/test/read.cgi/anichara/1190302944/


952 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/21(金) 00:43:36 ID:FVQgqm6k
>>947 >>950
あー、すまん、単純に勇者シリーズから召喚と間違えたよ。
混乱させてすまん。

てか、ガロードに似てると思ってるのは俺だけか・・・_| ̄|○

953 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/21(金) 00:43:46 ID:M0wgfvt1
>>951
お、乙なんて言わないんだからね支援!

954 :薔薇乙女も使い魔6-2/2:2007/09/21(金) 00:43:48 ID:aD3UTgVp
相変わらず真紅は淡々と語る。真紅は更に続ける

「それにあなた、使い魔とかなんとか言ってるけど、全然ジュンを支配出来ていないみたいね。
 ジュン、この子の事をどう思う?何か、威圧されるとかある?」
問われたジュンは顔を上げ、ルイズをじぃっと見つめた
「うーん・・・確かに何か、ちょっと・・・」
「ジュン、ハッキリいってちょうだい」
「う〜ん〜、綺麗だなって」

ぱちーん
真紅の髪がムチの如くジュンの頬を打った
ルイズは、綺麗だと言われ、ちょっと頬を朱く染めた

「そういう話をしているんじゃないわ。ジュン、他に何かないの?」
「いててて。いきなり何すんだよ、まったく
 えーっと、まぁ、ぶっちゃけ、別になんにもねぇ」
「そ!そんなバカな!ホントになんにもないの!?」
焦るルイズににじりよられ、ジュンはコクコクと頷いた。

真紅はルイズにニッコリ笑いかけた
「ルーンの魔力による精神支配、指輪で邪魔させてもらってるの」

うぐっ

そんな擬音が聞こえそうなほど、ルイズは目に見えて動揺した
それでも必死に胸を張って言い返した。
「ふ、ふん!何言ってるのよ、そんなの、これからゆっくり躾ければいいのよ。
 なにしろあんた達はこの異世界に召喚された以上、あたしに頼らなきゃご飯も食べられないんだから!」

ふっふーん♪
そんな感じで余裕をみせるルイズだが、それでも真紅は微笑んでいた
「そうね。この世界で暮らすなら、あなたの使い魔をする事も受け入れる必要があるわ」
「なんだ、わかってるじゃなーい☆」
 ルイズは更に鼻高々でふんぞり返った。

だが真紅は、そんなルイズにとって死刑宣告にも等しい一言を発した。

「でも私達、そろそろ帰らせてもらうわ」




955 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/21(金) 00:44:09 ID:byvF91eJ
支援

956 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/21(金) 00:44:17 ID:UTJvcUJl
>>951
できる、できる喃乙支援

957 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/21(金) 00:47:51 ID:66eRTh1R
フッ、今日はやけにルイズ部屋の体感温度が低いじゃないか支援

958 :薔薇乙女も使い魔?:2007/09/21(金) 00:47:55 ID:aD3UTgVp
次スレが立ちましたね

この場面はphase.8まで続くのですが
次スレに移った方が良さそうですね

では、残り1phaseを次スレに投稿します

959 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/21(金) 00:50:59 ID:UTJvcUJl
>>958
いや、あと40レス以上あるのか?無いならここでいいんだぜ

960 :薔薇乙女も使い魔?:2007/09/21(金) 00:51:26 ID:aD3UTgVp
すいません、この場面はphase7まででした



961 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/21(金) 00:52:10 ID:6QOR2xG9
十分ここに収まりそうに見えるけど、まあ本人の判断に任せた方がいいのかな支援

962 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/21(金) 00:53:06 ID:byvF91eJ
まあ>>1000獲り合戦もスレの楽しみだしなw

963 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/21(金) 00:53:24 ID:QGFB6nz0
投下中に雑談かましてるのがいるからな。
尻切れトンボなんてことになったら目も当てられん。

964 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/21(金) 00:56:07 ID:73TsGyCh
ローゼン氏は次スレに移行した模様なので、埋めんべ?

965 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/21(金) 00:58:25 ID:aQelVESO
>>1000なら1ヶ月も放置してたSSの続き書く


いい加減書かないとダメだよなorz

966 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/21(金) 00:58:30 ID:1TByLVGx
エルドランの話出てたけどゴルドランとか好きだな

967 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/21(金) 00:58:45 ID:byvF91eJ
>>965
書く気ないだろw

968 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/21(金) 01:00:28 ID:aQelVESO
>>967
一度投下しようとした時にバックアップもろとも吹き飛んでからモチベ上がらなくなって

969 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/21(金) 01:01:03 ID:66eRTh1R
俺も別板のSS放置しっぱなしだなぁ……書かないと

970 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/21(金) 01:02:05 ID:1TByLVGx
>>965書けよww
楽しみにしてるぜ

971 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/21(金) 01:02:13 ID:w5biFGcg
980ならば…初代悪代官はジョセフが、2代目悪代官をルイズが召還!!


972 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/21(金) 01:02:34 ID:VPrrnjgZ
>>1000ならダグオン召喚

973 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/21(金) 01:02:40 ID:pYW1PtN4
>>966
俺、ワルドが時々悪奴って書かれると、悪太のこと思い出すんだ。

974 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/21(金) 01:03:58 ID:yGAnUwrP
>>1000なら別板のも今書いているSSも1ヶ月以内に完結させる。

975 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/21(金) 01:04:28 ID:685Wrpaw
>>974
このやろうwwww

976 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/21(金) 01:04:30 ID:aQelVESO
>>1000なら勇者王&Zマスター&遊星主召喚

977 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/21(金) 01:05:25 ID:00UKdKVR
>>1000なら藍蘭島のからあげさん召喚

978 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/21(金) 01:05:48 ID:6sSM5Yt0
>>980なら、レズの王子様こと、サフィズムの舷窓の杏里召喚
ギーシュ戦はケティに手を出したのが切っ掛けになりそうなw

>973
イイドと名乗る正義の空賊が現われると申したか

979 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/21(金) 01:06:25 ID:aQelVESO
>>980ならスーパー使い魔大戦を次スレ>>50が書く

980 :Black Coat Mahora ◆jqB.C.MTuw :2007/09/21(金) 01:06:28 ID:gEugETus
>殺し屋さん【0】

 一瞬、「殺し屋1」と勘違いした。

981 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/21(金) 01:06:53 ID:1TByLVGx
>>973ワルダーだっけ??
>>1000なら執筆休止中の人達が書き始める

982 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/21(金) 01:07:24 ID:N5LeYsj5
>>1000ならラキ☆スタのシッポネコ召喚^^

983 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/21(金) 01:07:58 ID:aQelVESO
>>1000なら
「流石使い魔だ!ゴーレムの攻撃を受けても何ともないぜ!」

984 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/21(金) 01:08:14 ID:yiEQS/OH
>>1000ならソルダートJ召喚

985 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/21(金) 01:08:16 ID:QGFB6nz0
1000ならすべての職人の執筆スピードが通常の3倍

986 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/21(金) 01:08:49 ID:kZyUKLEZ
>>1000ならサウンドウェーブ召喚
デルフリンガーイジェークト

987 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/21(金) 01:09:10 ID:u0M6FI1F
>>1000なら斧女が原因でアニメ最終回が放送されない

988 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/21(金) 01:09:20 ID:aQelVESO
>>1000ならX星人召喚

989 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/21(金) 01:09:57 ID:SAL9gmGy
>>1000なら磨褐宮の黄金聖闘士を召喚

990 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/21(金) 01:10:33 ID:byvF91eJ
>>1000なら天然戦士GからGOG(ゴキヴリオブゴールド)を召喚。

ルイズが粘着!

991 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/21(金) 01:10:40 ID:1TByLVGx
>>1000なら>>999が何か投下
>>999なら>>1000が 以下略

992 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/21(金) 01:10:48 ID:73TsGyCh
>>1000なら投下数激減

993 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/21(金) 01:10:50 ID:OH8HXw/+
>>1000ならシャレード召喚

994 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/21(金) 01:11:04 ID:kZyUKLEZ
>>1000ならNiceZero.

995 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/21(金) 01:11:10 ID:aQelVESO
>>998ならSSの続き書き上げる
>>999なら>>1000の願いは叶わない
>>1000なら蒼星石が俺の元に召喚

996 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/21(金) 01:11:12 ID:E2YHRPjS
>>1000ならシルエットノートのオカ魔女っ子召喚

997 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/21(金) 01:11:17 ID:pYW1PtN4
1000ならメタビー召喚する

998 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/21(金) 01:11:17 ID:nb5X98vi
>>1000ならリゲル人レンズマンのトレゴンシーが召喚

999 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/21(金) 01:11:21 ID:EGYBJRRT
>>1000ならスネーク償還

1000 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/21(金) 01:11:25 ID:AYPNdVjr
>>1000ならユベル召喚。

1001 :1001:Over 1000 Thread
このスレッドは1000を超えました。
もう書けないので、新しいスレッドを立ててくださいです。。。

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