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【ジョジョ】ゼロの奇妙な使い魔【召喚67人目】

191 :仮面のルイズ:2007/09/25(火) 01:12:10 ID:fD5RkLXU

ロサイスの通りを一通り見て回ったルイズは、あまりにも静かすぎる街の様子に、嫌な予感がしていた。

『レキシントン』の姿が上空に見えないのも、ルイズにとっては不安の種だった。

船の製造や修理補給を行う地域には立ち入れなかったが、それ以外の地域はほとんど警備らしい警備もなく、自由に動くことができた。

ルイズは赤煉瓦の建物を発見したが、そそくさとその前を通り過ぎた。
中と外、両方に番兵が立っているのが見えたのだ。

視線だけ動かして周囲を観察しつつ、街を歩く。
ほとんどの人は目がうつろで、無言。
正気を保っている人間はほとんど見かけられない。

おそらく、洗脳した人間をかき集めて、仕事をさせていたのだろう。
普段なら噂話にでも興じるような、ランプ油を売る店にも人はいない。
多少、荒っぽい手段に出ようかと思ったところで、通りの先から馬車が走ってくるのが見えた。

道の脇に寄って馬車を見送る、黒く塗られた箱形の馬車は、よく見ると馬車アルビオン空軍の紋章が描かれている。
眼で馬車を追うと、先ほど通り過ぎた赤い煉瓦の建物の前で馬車が止まるのが見えた。

同時に、赤煉瓦の建物の中から髪の毛をカールさせた恰幅の良い男が出てきた。
その男は上質な絹の服を着ており、年齢は四十代ほどに見える。
それを見たルイズは笑みをこぼした。

「…あいつから話を聞きましょ」
『どうやってさ』
「”忘却”と、私の髪の毛を使って記憶を操作するわ、少しぐらいなら質問に答えてくれるでしょ」
『先住魔法で操られてる相手に”忘却”は効かないぜ』
「それは大丈夫よ、あいつ、笑ってたわ。賄賂でも貰ってきたんじゃない?」
『よく見てるなあ』
「まあね。 裏路地から先回りするわよ、竜騎兵が飛んでたら教えて」
『あいよ』

ルイズは裏路地を駆けながら、ティファニアの詠唱していたルーンを思い出す。
一度聞いただけなのに、まるで脳にこびりついたかのように、ルーンが記憶されていた。
腕の中に仕込んだ杖を右手に持ち、馬車の先へと回り込む。
周囲に、操られている人間しかいないのが幸いした。

ザザ、と足を滑らせながら、馬車の前に突如現れたルイズは、馬車を引く御者と馬車全体に向けて”忘却”の魔法をぶつけたのだ。

ぐにゃりと空間が歪み、馬車を包む。
馬車を引く馬がキョトンとして足を止め、御者もまたきょろきょろと辺りを見回した。
それを見て、ルイズは御者の膝を軽く叩き、注意を自分に向けさせる。
「あなたは街の外周をゆっくり回れと命令された、いいわね?」
「え?ああ、そうだったかなあ……」
ぼうっとした様子だが、御者は馬の扱いまでは忘れていないのか、手綱を軽く揺らして馬を歩かせる。
ローブを脱ぎ、馬車の扉を開けて中を見ると、そこには先ほど見かけた恰幅のよい男が座っていた。

ルイズはその男にローブをかぶせて視界を塞ぎつつ、自身の髪の毛を引き抜いた。

髪の毛はしゅるしゅると、まるで触手のように蠢き、太い針のようなものを作り上げる。
一見すると植物の種子にも見えるそれを、男の額にずぶりと突き刺す。
すると、もこもこと音を立てて触手が頭に張り付き、大脳へと侵入していった。

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