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あの作品のキャラがルイズに召喚されました part73

1 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/15(月) 02:32:23 ID:5VjdRlP/
もしもゼロの使い魔のルイズが召喚したのがサイトではなかったら?そんなifを語るスレ。

(前スレ)
あの作品のキャラがルイズに召喚されました part72
http://anime2.2ch.net/test/read.cgi/anichara/1192198712/

まとめwiki
http://www35.atwiki.jp/anozero/
避難所
http://jbbs.livedoor.jp/otaku/9616/

--------------------------------------------------------------------------------

    _              ■ 注意事項よ! ちゃんと聞きなさいよね! ■
    〃 ` ヽ  .   ・雑談、SS、共に書き込む前のリロードは忘れないでよ!ただでさえ勢いが速いんだから!
    l lf小从} l /   ちゃんと空気を読まないと、ひどいんだからね!
   ノハ{*゚ヮ゚ノハ/,.   ・投下をする前には、必ず投下予告をしなさいよ!投下終了の宣言も忘れちゃだめなんだからね!
  ((/} )犬({つ'    ・ 投下してるの? し、支援してあげてもいいんだからね!
   / '"/_jl〉` j,    ・興味のないSS? そんなもの、「スルー」の魔法を使えばいいじゃない!
   ヽ_/ィヘ_)〜′   ・まとめの更新は気づいた人がやらなきゃダメなんだからね!
              ・議論や荒らしへの反応は、避難所でやりなさい!

--------------------------------------------------------------------------------
    _
     〃  ^ヽ      ・クロス元が18禁作品であっても、SSの内容が非18禁である場合は
    J{  ハ从{_,      本スレへの投下で問題ないわ。
    ノルノー゚ノjし      ・SSの内容が18禁な展開をする場合はクロス元に関わらず、
   /く{ {丈} }つ      本スレではなく避難所への投下をお願いね?
   l く/_jlム! |      ・クロス元が型月作品のSSは、本スレでも避難所でもルイズの『錬金』のように危険よ。やめておいてね。
   レ-ヘじフ〜l        ・スレタイと違う内容になったり、痛い展開になったりする場合も、避難所に投下した方が無難ね。
              ・作品を初投下する時は元ネタの記載も忘れずにね。wikiに登録されづらいわ。

--------------------------------------------------------------------------------

   ,ィ =个=、       ・お互いを尊重して下さいね。クロスで一方的なのはダメです。
   〈_/´ ̄ `ヽ      ・1レスの限界最大文字数は、全角文字なら2048文字分(4096Bytes)。
    { {_jイ」/j」j〉      これ以上だと投下できないそうです。
    ヽl| ゚ヮ゚ノj|      ・行数は最大60行で、一行につき全角で128文字までですって。
   ⊂j{不}lつ      ・不要な荒れを防ぐために、sage進行でお願いしますね。
   く7 {_}ハ>      ・次スレは>>950か480KBからお願いします。テンプレはwikiの左メニューを参照して下さい。
    ‘ーrtァー’       ・重複防止のため、次スレを立てる時は現行スレにその旨を宣言して下さいね。



2 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/15(月) 02:36:33 ID:f9phugq3
2get

3 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/15(月) 02:40:25 ID:N6QwLEcX
心から乙

4 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/15(月) 02:46:06 ID:y+TpETfq
4ゲット乙

5 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/15(月) 02:48:14 ID:6ytni+9n


6 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/15(月) 02:53:39 ID:1876Q7FL
立った立った

新スレが立った

ついでにおいらのあそこも立った

7 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/15(月) 03:00:51 ID:atMwuKuw
乙ですねぇ

8 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/15(月) 03:06:59 ID:vs2oF45e
乙、職殺を書くなら蜘蛛かモンド君(小ネタ的な意味で)希望

9 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/15(月) 03:28:26 ID:DVVsSuBy
新スレ乙です。
死織さんとか駄目か?
あともしくは小夜子とか赤松さんとか。

10 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/15(月) 04:22:35 ID:/MgtVhN3
>>1
クーガーの第一話の冒頭、無常とジョゼフの掛け合いだったことに気付いた
……マジで気が合いそうだなあの二人

11 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/15(月) 05:48:45 ID:d4SufcwH
>>9
職コロは俺も書こうと思ったんだけど
誰も死なずにはいられない展開になったし妥協した。
書くなら避難所になるような展開だし難しかったからね。

12 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/15(月) 06:27:05 ID:Vds3ZTvQ
吉祥天女の小夜子キボン。
ほんとに彼女には超能力があるような気がしてならない。いや、無いはずだけどさ。
それか作者繋がりでイヴの眠りの黒崎アリサ。

13 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/15(月) 07:09:18 ID:2fL9WiGp
>>12 火山の女神ペレの娘か。アリサとルイズは胸の大きさが母親から遺伝しなかったことで仲良くなれるんじゃね?

14 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/15(月) 09:29:02 ID:zIaVRMyF
熱気バサラ召喚

バサラ「決闘なんてくだらねぇ!俺の歌を聞け!」
ギーシュ「まいった」
バサラ「ボンバー!」

15 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/15(月) 09:40:50 ID:rD5p48zH
>>14
ワルキューレの攻撃を生身でひたすら回避しながらひたすら歌う
10分ほど完全に回避しながら歌われてギーシュ戦意喪失

ルーンはヴィンダールヴでグリフォンとか竜に乗って板野サーカスで回避しながら歌う
敵がそれに気を取られたところで味方がフーケを捕縛したりワルドの腕を落としたり…

ルイズはガムリンポジションになるのか?
それともバンドをはじめてミレーヌポジション?

後者の場合は公爵家の中で
「バンドなんて許しません!」「お母様の分からず屋!」と親子喧嘩発生

16 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/15(月) 09:42:54 ID:rrtsUqvF
ガムリンポジションはワルドだろ
地位と三角関係的に考えて

17 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/15(月) 09:44:45 ID:5VjdRlP/
無言でドラムを叩くタバサが見えた
あと、花束を持ったまま声をかけられないシエスタ

18 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/15(月) 09:49:05 ID:rD5p48zH
>>16
裏切らない綺麗なワルドですね。

そして娘のピンチに現役復帰して大暴れする母様
そして山奥で歌の練習をしているエレ姉さまと知り合うバサラ


19 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/15(月) 09:50:21 ID:nYi8AUJ7
一瞬バンドを初めてでも知られたくなくて「そうだメイクをしよう!」と何故かクラウザーさんになってしまうルイズを想像した
キュルケ=ジャギ様、タバサ=カミュで。

20 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/15(月) 09:51:27 ID:6RtXvPy0
誰がシビルになるんだ?
きゅいきゅい?

21 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/15(月) 09:55:28 ID:F656XPI3
>>12
特攻天女と誤認した。
瑞希あたりはやることやばいからなー。

22 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/15(月) 10:03:31 ID:zIaVRMyF
ルイズがエレキギターを召喚してしまい、学院の皆とバンドを組む
ギーシュとの早弾き決闘や神業ギターのワルドとの死闘
盲目のピアニスト、メンヌヴィルのとの対決を経て
クライマックスは7万の観衆の前での野外ライブ

タイトルは「トリスティンデンデケデケデケ」

23 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/15(月) 10:04:44 ID:d4SufcwH
>>22
うまい人が書けば明日のルイズ並におもしろく書けそうだな。

24 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/15(月) 10:25:48 ID:n/4VL18F
「コータローまかりとおる」から天光寺召喚。

こっぱげから「若いのに苦労しているんだね」と同情されるが
「これはハゲではない! 剃っているのだ!」と力説。

25 :サイヤの使い魔:2007/10/15(月) 10:53:13 ID:Qx87WFjV
予告無ければ11時から投下

26 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/15(月) 10:54:04 ID:AMdfPJXg
まってるぜ

27 :サイヤの使い魔:2007/10/15(月) 11:01:26 ID:Qx87WFjV
「宝物庫の中に、入った事はありまして?」
「ありますとも」
「では、『破壊の杖』をご存知?」
「ええ。まあ、実物は見ておりませんが」
「と、いいますと?」
「箱に入っておりまして、それにはロックがかけられているのですよ。流石にアンロックで中を見るという訳にもいきませんのでね」
「まあ」

トリステイン魔法学院の宝物庫の前で、コルベールとロングビルが親しげに話していた。
少なくともコルベールはそう思っていた。
虚無の曜日とはいえ、学院内の巡回は怠ってはならない。むしろ、そんな日にこそ変事は起こるものだ。
そんな仕事熱心な職員が自分以外にもいた、しかもそれがよりによって、男性職員なら一度は恋心を抱く美貌のミス・ロングビルであったとなれば、嫌が応にも浮ついた気分になってしまうというものだ。

「ところでミスタ・コルベール。もっと宝物庫の事を教えて下さらない? 私、魔法の品々にとても興味がありますの」
「では、ちょっとご披露致しましょう。大した話ではないのですが……」
「是非とも、伺いたいわ」
「宝物庫は確かに魔法に関しては無敵ですが、一つだけ弱点があると思うのですよ」
「はあ、興味深いお話ですわ」
「それは……。物理的な力です」
「物理的な力?」
「そうですとも! 例えば、まあ、そんな事は有り得ないのですが、巨大なゴーレムが……」
「巨大なゴーレムが…」

その時、コルベールが注意深くミス・ロングビルの目を見ていれば、一瞬その目が怪しい輝きを放った事に気付いたかもしれない。
しかし彼は、自説を得意げに語るのに夢中であった。

「大変興味深いお話でたわ、ミスタ・コルベール」



ルイズは飛んでいた。
地面に向かって。悲鳴を上げながら。
これで二回目だ。
最初は、加速に耐えられなかったロープが切れた事によって。
二回目は、慌てて引き返してきた悟空によってサルベージされ、気を取りなおして再出発しようとしたら、追いついたキュルケのファイヤーボールによって再びロープを焼き切られた事によって。
そうして、キュルケとタバサは遥か先まで飛んでいってしまった。

「ひーあーあーあー!!!」

悲鳴が風切り音に吸い込まれる。
マットが下になっているおかげで空気抵抗が発生し、落下しているというよりも押し上げられている感覚なのが唯一の救いだ。
と、ルイズの身体にかかる負荷が消えた。

「大丈夫か? ケガしてねぇか?」

悟空が、捲きつけられたロープを掴んでルイズの顔を覗き込んでいた。
悟空の気に守られる事も無く、二度も高所から落下した事によって、ルイズの顔からは血の気が失われていた。

「な…な、い……」
「良かった。それにしてもあいつ、ひでぇことしやがんなあ」

風圧によりひび割れた唇でようやく言葉を紡いだルイズを見て、悟空のキュルケに対する株がまた下がった。

「ロープも随分短くなっちまったし、もう引っ張ってくのは無理だな」

そう言うと、悟空はルイズをロープごと抱きかかえた。

28 :サイヤの使い魔:2007/10/15(月) 11:02:29 ID:Qx87WFjV
ルイズの身体とマットの間に手を差し入れられて、自由落下のショックからようやく立ち直りかけたルイズが我に返る。

「ちょ、ちょっとちょっと! なな何のつもりよ!?」
「仕方ねえだろ、こうでもしねえとまた落っこっちまうんだからよ。行くぞ!」

悟空に正面から抱きかかえられる形になったルイズの抗議を軽くいなし、再び悟空が飛ぶ。
(抱かれてる! わたし今抱かれてる! ワルドにも抱かれた事ないのに!)
父親以外の男性に抱かれたルイズの鼻腔が悟空の匂いを嗅ぎ取ると、意に反して鼓動が高まり、顔が火照るのを感じる。
(し…縛られた状態で殿方に抱かれるのって、な、何か不思議な感じ……! どうして…?)
思考回路がショート寸前なルイズの問いに答えられるのは、果たして誰か。



「はあ…それにしてもいい天気ねえ……」

シルフィードの背で、キュルケが吐息をついた。
空には太陽が輝き、ぽつぽつと青空に浮かぶ雲を白く照らしている。
陽射しは少し強いものの、肌に当たる風がそれを心地よく冷やしていく。
と、それまで黙々と本を読んでいたタバサが顔を上げた。

「来た」
「え?」

タバサが後ろを振り向いてキュルケに告げる。つられてキュルケもその方角を見た。
ひときわ大きい雲が浮かんでいる。その白く光る雲を突き抜けFly Awayしてくる物体が一つ。
悟空だ。あの白い炎に身を包み、彼我の距離をグングン縮めている。

「嘘? いくら何でも速過ぎるわ! タバサ、もっと飛ばして!!」
「それ無理」
「どうして?」
「もうやってる」

タバサはキュルケがファイヤーボールでルイズを落とした頃から、ずっとシルフィードを最高速で飛ばしていた。
流石にそれだけの速度で飛ぶと人間の身体では耐えきれないので、タバサが風の魔法の応用で風防を作っていたため、上空で速度の比較対象となるものが無いキュルケはそれに気付いていなかった。
タバサが最高速で飛ばしていたのは、ひとえに悟空に怒られるのが嫌だったからだ。
可燃性の物質であるロープに縛り付けられたルイズに、切断のためとはいえファイヤーボールをブチかましたのだ、悟空はそれを見て無情な行為だと思っただろう。
とても悟空に謝るどころの話では無い。むしろ、それを止めなかった自分にも非はある。状況を少しでもプラスに働きかけるためには、まずこの勝負に勝つことが先決だった。
そんなタバサの努力も空しく、とうとう悟空が隣に並んだ。

「あ、あらぁ……。ず、ずいぶん早く追いついたのね」
「おめえ、綺麗な顔してっけど、やることがえげつねえな」
「え」
「学院に戻ったら覚えてろよ」
「い、いやねえ…たかがあれくら……!」

悟空の怒気を孕んだ声と視線に、キュルケの弁解が途中で止まる。
仕方なくルイズに仲介してもらおうと思ったが、何故かルイズは顔を真っ赤にして悟空の胸に顔を埋めていた。
悟空の身体を纏う炎がひときわ大きくなったと思うと、更に速度を上げてタバサのシルフィードを後方に残し、轟音を上げながら芥子粒の如き大きさになり、ついには視界から消えた。

「嘘……」キュルケが呟く。キュルケは気付かなかったが、シルフィードも同じ呟きを漏らしていた。
「とんだとばっちり」タバサが溜息をついた。



5分後、トリステイン魔法学院に到着した悟空は、少々飛ばし過ぎたかと頭を掻いた。


29 :サイヤの使い魔:2007/10/15(月) 11:04:05 ID:Qx87WFjV
マットが風圧で変形し、ボンレスハムのようになっていた。大きさもだいぶ縮んでしまっている。
そしてそれに縛り付けられていたルイズは、顔を真っ赤にして何故か幸せそうな顔で気絶していた。
起こそうかと思ったものの、このまま部屋まで運んだ方が早いと考え直し、マットを抱えてルイズの部屋の前へと飛んで行き、窓を開けて――鍵がかかっていたのをキュルケが開けていたのだ――中に運び入れた。
ロープを解き、ぐったりしているルイズと剣をベッドの上に横たえると、悟空は再びマットを持って外に出た。
それを通りがかったギーシュが発見する。

「ゴクウじゃないか。そんなもの持ってどうしたんだい?」
「おう、ギーシュ。ちょうどいいや。ちょっと力貸してくれ」
「ああ、いいとも。実を言うと僕も君を探していたんだ」
「おめえが? 何だ?」
「いや、君の用が済んでからでいいよ」
「そうか。じゃ、早速だけどよ、こういう奴を作ってくれ」

悟空が地面に足で図を描く。棒の先にハートマークがついたようなそれを見て、ギーシュが悟空に尋ねる。

「何だい、これは?」
「こいつでこのフトンをぶっ叩いて、形を整えるんだ」
「なるほど…。そうだ。その役、僕に任せてはくれないか?」
「別に構わねえけど…、何でだ?」
「ワルキューレにやらたいんだ。僕の特訓にも繋がるし」
「そうか。じゃ、頼むぜ」

ギーシュが3体のワルキューレを錬金する。その形状を見て、悟空が違和感を覚えた。

「あれ、ちょっと形変わったか?」
「少し実戦向きにアレンジしてみたんだ。実は僕の用事というのはそれでね。ちょっとこいつと手合わせしてみて欲しいんだ」
「ああ、そういう事か」

器用に2体のワルキューレがマットの両端を掴んで立ち、残りの1体が即席の布団叩きでバシバシと形を整える。
悟空はそれを見て感心した。

「へえ、力加減が随分上手くなったじゃねえか」
「わかるかい?」ギーシュが笑みを浮かべる。
「前はちょっとぎこちない動きだったけどよ、正直今度のは見違えたぞ」
「負荷の掛かる所と掛からない所とで、青銅の密度を変えてみたんだ。そうしたら強度だけでなく機動性も増してね。前より滑らかに動けるようになったんだ」

暫く叩き続け、マットの形が購入時の長方形を取り戻すと、悟空はその上に寝転んで感触を確認した。

「おー。こりゃ気持ちいいや。今夜からぐっすり寝られそうだ」
「このくらいでいいかい?」
「ああ、助かったぜ。じゃ、これちょっくら戻してくっからよ、そこで待っててくれ」

悟空がマットを担いでルイズの部屋に飛んでいった。
ギーシュが悟空との試合のために残りのワルキューレを練成していると、そこにシルフィードに乗ったタバサとキュルケがやってきた。

「おや、君達。虚無の曜日に揃って外出かい」
「ゴクウは? 彼を見なかった?」
「彼ならもうすぐここに来ると思うけど…そういえば遅いな」

悟空が行ってから、もう15分は経っている。

「君達は悟空に用があるのかい?」
「まあ…ね」
「うん?」

珍しくキュルケが言葉を濁す。
そこに、悟空とルイズが歩いてやってきた。
部屋に戻った時、ルイズが起きていたので、ついでにと連れて来たのだ。

30 :サイヤの使い魔:2007/10/15(月) 11:05:38 ID:Qx87WFjV
「おめえら、戻ったのか。……ちょうどいいや、キュルケ」
「な、にかしら」
「おめえ、ルイズに謝れ」
「え?」
「ゴクウ!?」

ルイズが驚いて悟空を見上げる。悟空の表情は真剣だった。

「ルイズは身動きできねえ状態だったんだ。もし火がルイズに燃え移っちまったらどうすんだ」
「何よ。火のメイジである私が、ファイヤーボール如きでそんなヘマやらかすワケ無いじゃない」
「…………」
「……わ、わかったわよ。悪かったわね、ルイズ」

有無を言わさぬゴクウの気迫に気圧されたのか、はたまたこれ以上好感度を下げるのは得策ではないと感じたのか。
不満げな顔をしながらも、意外なほど素直に、キュルケがぺこりとルイズに頭を下げる。
使い魔は主人を守る。それを忠実に守った上での苦言を呈しただけであったが、ちい姉さま以外に、ここまで自分の身を気にかけてくれる人がいるという事に、ルイズは深く感動していた。

「ゴクウ……」
「さてと、ギーシュ。待たせちまったな」
「あ、ああ。…いったい何が何やら……」



中庭に、悟空とワルキューレが対峙した。
その数7体。
円陣を組んで悟空を取り囲んでいる。

「さっきとはまた形が変わってんな」
「今は速度重視さ。一撃の重さは足りないが、どうせ君に傷を負わせる事は不可能みたいだからね」
「それならよ、オラに一撃でも当てられたらおめえの勝ち。ってことでどうだ?」
「いいのかい? その言葉、後悔するなよ!」
「あ、じゃあ、ギーシュが勝ったらダーリンは私のものって事で」
「勝手に決めんじゃないわよ色ボケ!! しかもなに人の使い魔をダーリン呼ばわりしてるのよ!」

ワルキューレが地を蹴る。
言うだけあって、その速度は前回とは大違いだった。
一瞬で間を詰め、7対の腕が凄まじい速度で突きを繰り出す。
だが――

「くっ、これでもまだ足りないというのか!」

その突きは空しく空を切るだけだった。
ワルキューレの突きは確実に相手の死角を突いている筈だった。だが、悟空には掠りもしない。
避ける速度が凄まじく、瞬きをすると一瞬悟空が何体にも分裂したようにすら見える。
その速度は、既に人間の知覚の限界に達していた。

「いいぞいいぞ、思ったよりずっと速えじゃねえか!」

しかも、その口調には余裕が感じられる。
ギーシュの集中力は決闘の時と比べて随分上がっていたが、一度に7体のゴーレムを激しく動かしていては、流石にそれも途切れがちになる。


31 :サイヤの使い魔:2007/10/15(月) 11:09:04 ID:Qx87WFjV
ワルキューレの速度が鈍ったのを感じた悟空は、反撃に転じた。

「んじゃ、そろそろ反撃すっぞ!」
「え?」
「だりゃあ!」

悟空の蹴りが、1体のワルキューレを水平に飛ばす。
破片を捲き散らしながらも、上手い事外壁の門を通り抜けたそれは、そのままの勢いで文字通り地平の彼方へと消えていった。
遅れて、ワルキューレの後を追うように突風が吹き、冷や汗をかいたギーシュの顔に金髪を貼りつけた。
次いでもう1体、打撃音と共に空高く飛んで行き、ついに落ちてこなかった。
更に悟空はワルキューレの腕を掴み、ジャイアントスイングの要領で回し始めた。
同質量の塊に打ち砕かれ、青銅の破片がそこらじゅうに飛び散る。
残りのワルキューレを全て片付けると、悟空は最後の仕上げとばかりに手に持ったワルキューレ――既に上半身だけになっている――を豪快にブン投げた。

「うおりゃあ―――っ!!!」

ここで誤算が起きた。
悟空の手を離れたそれは、狙いすましたかのように本塔へと飛んで行き、派手な衝突音を立ててその外壁にヒビを入れた。
思いがけない失態に、悟空が固まる。

「あ…やっちまった……」
「隙あり!」

いつの間に練成したのか、8体目のワルキューレが悟空の背後に迫っていた。

「へ?」

――ゴン!
振り下ろされたワルキューレの腕が、悟空の脳天を捉えた。

「あが!」
「や…やった! 一撃入ったぞ!!」
「嘘……悟空が負けるなんて…」

ルイズが驚きの声をあげる。

「ははっ、一本取られちまったな…。でもどうやったんだ?」
「言っただろ、実戦向きにアレンジしたって。突き詰めた結果、もう1体くらいは練成できるようになったんだ」
「流石だなおめえ。それをたった2日でここまでモノにしちまうなんてよ」
「ありがとう。君のおかげだよ」

実際、ある意味ではその通りだった。
決闘での敗北と修行の助力により、ギーシュの錬金からは精神的にも物質的にも無駄が殺ぎ落とされ、より高度なものができるようになったのである。

「あらま。ダーリン負けちゃったわね」
「彼の成長は驚異」
「んふふふふ、でもこれでダーリンは私のものって訳よねぇ、ルイズぅ?」

使い魔の敗北がよほど衝撃だったのか、ルイズはしょぼんとして座り込み、地面の草をむしり始めた。

「……と言いたいところだけど、やっぱいいわ。ツェルプストーの女が男を手に入れるのに助力を乞うなんて、末代までの恥だものね」



そのやり取りを中庭の植え込みから見守っている人物がいた。
『土くれ』の二つ名で呼ばれ、トリステイン中の貴族を恐怖に陥れているメイジの盗賊、フーケである。


32 :サイヤの使い魔:2007/10/15(月) 11:10:46 ID:Qx87WFjV
フーケは夜になったら、下見のため密かに学院本塔の外壁の厚さを調べるつもりでいた。
だが、どうもその必要は無さそうだ。
あれだけのヒビが入っているのだ、ゴーレムで穴を開けるなど造作も無いだろう。
フーケは呪文を詠唱し始めた。長い詠唱だった。
詠唱が完成すると、地面に向けて杖を振る。
フーケは薄く笑った。
音を立て、地面が盛り上がる。
土くれのフーケが、その本領を発揮したのだ。



何者かの気が急速に上がるのを感じて、悟空は振り返った。
我が目を疑う。

「何だありゃ!?」

それは全長30メイルはありそうな、巨大なゴーレムだった。
眼下の人間などものともせず、こちらに歩いてくる。
キュルケが悲鳴を上げ、一目散に駆け出した。タバサもシルフィードに乗って空高く舞い上がる。
悟空は両脇にルイズとギーシュを抱え、タバサの後を追った。

「一体何なんだ、あれ」

ひとまずシルフィードの上にルイズとギーシュを乗せた悟空が誰にとも無く尋ねた。

「わかんないけど……巨大な土ゴーレムね」
「あんなでっけえのも作れんのか」
「恐らく、トライアングルクラスのメイジ」タバサが補足する。
「一体、何をするつもりなんだ……」

そう呟いてゴーレムの進路を目で追ったギーシュが、ある事に気付いた。

「おい、もしかしてあのゴーレム、宝物庫を目指してるんじゃないか?」
「何だって?」

悟空達がギーシュの声につられて宝物庫のある本塔に目を向ける。
さっき悟空が投げ飛ばしたワルキューレが衝突した事により発生したヒビは、丁度宝物庫のある階を中心に走っていた。



フーケは、巨大なゴーレムの肩の上で、薄い笑いを浮かべていた。
少々予定が早まったが、善は急げだ。逃げ惑う赤毛の女や、上空を舞うウインドドラゴンの姿が見えたが気にしない。フーケは頭からすっぽりと黒いローブに身を包んでいる。その下の自分の顔さえ見られなければ、問題は無い。
ヒビが入った壁に向かって、土ゴーレムの拳が打ち下ろされる。フーケはインパクトの瞬間、ゴーレムの拳を鉄に変えた。
壁に拳がめり込み、鈍い音がして崩れる。黒いローブの下でフーケは微笑んだ。
ゴーレムの腕伝いに、壁に開いた穴から宝物庫の中に入り込んだ。
中には様々な宝物があった。しかし、フーケの狙いはただ一つ『破壊の杖』だけである。
様々な杖が壁にかかった一画に行くと、その中に、鍵のかかった黒い箱に収められたものがあった。銘板には「破壊の杖:持ち出し不可」と書かれている。
間違い無い。これだ。
フーケの笑みがますます深くなった。箱を手に取りアンロックを唱えると、意外にもあっさり鍵が外れる。


33 :サイヤの使い魔:2007/10/15(月) 11:12:24 ID:Qx87WFjV
蓋を開けたフーケの笑みが引きつった。

「え…? ま、まさか……、これが『破壊の杖』…?」

しかし、今は考えている暇は無い。蓋を閉じ、急いでゴーレムの肩に戻った。
去り際に杖を振る。すると、壁に文字が刻まれた。

『破壊の杖、確かに領収致しました。土くれのフーケ』

再び黒ローブのメイジを肩に乗せ、ゴーレムは歩き出した。魔法学院の城壁を一跨ぎで乗り越え、ズシンズシンと地響きを立てて草原を歩いて行く。
そのゴーレムの上空をシルフィードが旋回する。
悟空は巨大なゴーレムを見つめながら、タバサに尋ねた。

「あいつ、壁ブッ壊してたけど、何してたんだ?」
「宝物庫」
「あの黒ローブのメイジ、壁の穴から出てきた時に、何かを握っていたわ」ルイズが言った。
「泥棒か…。しかし、随分派手に盗んだもんだな」

その時、草原の真ん中を歩いていた巨大なゴーレムが、突然グシャッと崩れ落ち、土の塊と化した。
4人は地面に降りた。肩に乗っていたはずの黒ローブのメイジが見当たらない事に気付いた悟空が素早く気を探る。

「ゴクウ、追いかけられる?」
「…駄目だ、完全に気を消してやがる……」

あのメイジの気は、既に消え失せていた。


34 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/15(月) 11:12:23 ID:d3kK8htE
sien

35 :サイヤの使い魔:2007/10/15(月) 11:14:34 ID:Qx87WFjV
今回は以上です。支援ありがとうございました。
原作より1週間ほど早いですが、やっとフーケ登場までこぎつけました。
「破壊の杖」は、一応「杖」です。

36 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/15(月) 11:21:40 ID:0F9eYVlA
如意棒か?
DBならいつか月を片方破壊しちゃいそうな気がひしひしとする

37 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/15(月) 11:32:24 ID:fyvb0n7G
サイヤの方乙でしたー
ワイバーンを倒したのは杖の力じゃないことだけは
想像できる気がする

38 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/15(月) 11:40:37 ID:M1eBlMvD
よく思い出すと亀仙人ですら星一つ消せるんだよな・・・

39 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/15(月) 11:42:38 ID:v0xMrN1c
破壊の杖…桃白白が移動に使ってた“石柱”だったり…アレが高速でワイバーンの
頭部に当たれば倒せるかも…。

40 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/15(月) 11:50:13 ID:rD5p48zH
>>39
つまり桃白白がやって来て石柱投げでワイバーンを倒していたと…

って石柱だと普通サイズの箱に入らない罠


41 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/15(月) 11:59:06 ID:44+CiuqZ
ルイズがまた妖しい性癖に目覚めてるw

42 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/15(月) 13:07:59 ID:WP7ViBFa
亀仙のじっちゃんが杖でワイバーンの秘孔を突いてひでぶっ!させたとかw

43 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/15(月) 13:19:09 ID:nYi8AUJ7
ひでぶと聞いて北斗の拳を思い出した
北斗の拳から呼んだらさぞかしデルフが嘆くだろうなあ
あの作品に武器使う奴いたっけ?
ジャギは抜きで。

44 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/15(月) 13:22:44 ID:2HeOk1+r
>>43
つ南斗列車砲

45 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/15(月) 13:27:23 ID:U1Cl7qJo
ルイズが臭いフェチにwww

46 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/15(月) 13:33:09 ID:rD5p48zH
>>43
拳王様配下の一般人(拳法家では無いという意味)を呼べば使ってくれるよ!

武器を使うのは有名どころだと
拳王様(マント&サイ)
ケンシロウ(ヌンチャクとか鉄骨)
赤鯱(硫酸の入った樽)

マイナーどころだと
マッド軍曹(ナイフ)
列車砲とか爆殺拳


有名所を呼ぶと強すぎる悪寒
アインレベルにしないと話が成立しない気がする。
黒王号単品でも7万を蹴散らせそうだから困る…

47 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/15(月) 13:37:12 ID:6tjrwLLe
>その白く光る雲を突き抜けFly Awayしてくる物体が一つ。

モニターの米粒を取る作業手伝ってもらおうか

48 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/15(月) 13:42:00 ID:nYi8AUJ7
>>47
お前のおかげで気付いちまったじゃないか
モニターのカレー拭き取るの手伝ってもらおうか

49 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/15(月) 14:01:39 ID:o+1LADmI
>>43
割と南斗聖拳には武器使う奴が多い
大佐の南斗無音拳とかサウザー配下の南斗双斬拳とか
あと泰山流双条鞭とか

50 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/15(月) 14:05:46 ID:FJD0awVn
ルイズに思いがけない怪我の功名w
ギーシュも成長したようで楽しくなってきたなぁ

51 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/15(月) 14:06:05 ID:Gx1/YPH0
北斗の続編みたいな蒼天のなんたらにはいないのか?

52 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/15(月) 14:13:46 ID:aDXcLfTm
あれは過去の話

53 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/15(月) 14:16:10 ID:o+1LADmI
>>51
ホッピングのバネ両足につけて高速移動とか
腕にバルタンみたいなハサミとかマシンガンつけたりとか
鉄のヅラとかはあった
あとサイを使うデビルリバースみたいな奴もいたな

54 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/15(月) 14:20:56 ID:nYi8AUJ7
>>49
そうか獄長か!
頭にセットされるデルフ
そしてぼぁあで「相棒の頭どうなってんのォォ!?」
>>51
北斗操拳だかなんだかで外国人ぽいのが銃弾の軌道曲げたりサーベルぐにゃぐにゃにしてたような……
いかん奴らに武器持たせたら確実に2、3ページで壊れる

55 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/15(月) 14:33:38 ID:rD5p48zH
>>54
サラリーマン風の男を召喚

しばらくは問題なく経過
生徒「ゼロのルイズがまたやった」
男「ゼロは関係ねーだろゼロは!」

と中坊さん

強さもちょっと(かなり)強いだけで(比較的)普通の人類だし…

56 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/15(月) 14:45:46 ID:qxLmbHZW
>>54
北斗孫家拳な。あれは孫家拳の操気術の応用だから
武器が必須てわけでもない

57 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/15(月) 14:59:00 ID:LSR1uIRj
>>53
>ホッピングのバネ両足につけて高速移動
怪人バネ足ジャックと申したか
藤田和日郎のアレな

58 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/15(月) 15:59:57 ID:zuG+5qow
シャロンアップルを召喚したらハルケギニア安泰じゃね?


59 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/15(月) 16:00:40 ID:AMdfPJXg
箱を召喚するのか?

60 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/15(月) 16:07:22 ID:zuG+5qow
もち箱のままだろ、かわいいし

61 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/15(月) 16:07:51 ID:cafJJk7I
遅いけどサイヤの人GJです

>>47
前回もZ3の歌詞が入ってましたよ。
まとめで探してみてはいかが?

62 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/15(月) 16:12:07 ID:zuG+5qow
最後はinformation Highでハルケギニア全土をシャロンアップルとルイズが平和にします

63 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/15(月) 16:15:56 ID:zIaVRMyF
>>55
ウダツの上がらない平民使い魔ハヤシが
教室でルイズが侮辱された途端に葉巻スッパー
ギーシュやワルドとの対決ではSATが突入して解決か

64 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/15(月) 16:18:50 ID:rD5p48zH
>>62
綺麗なワルドがリミッター解除して止めます。


65 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/15(月) 16:20:29 ID:zIaVRMyF
箱といえば聖衣(クロス)召喚とか
ペガサスのクロスを召喚したルイズが「虚無!流星拳!!!」

66 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/15(月) 16:22:12 ID:zuG+5qow
>>64
ちょwwwwガルドさんwww


67 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/15(月) 16:22:26 ID:gY5zWBSd
おーれーは、ジャック・バウワー。
ルイズに召喚されたー。
おーれーは、ジャックバウワー。
娘に会えーないー。



なのを読んでみたい

68 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/15(月) 16:33:05 ID:K19htmAY
>>67
Gヒコロウの絵しか浮かばない

69 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/15(月) 16:34:04 ID:nYi8AUJ7
箱と言えばルマルシャンの箱


70 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/15(月) 16:42:38 ID:4OnHIP+f
いじめてくん召喚とか・・・

71 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/15(月) 16:58:23 ID:fgs656LX
>>70
ルイズが真っ先に犠牲になるような・・・

72 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/15(月) 17:01:37 ID:/Jy/IuY/
ロレンスとホロを荷馬車ごと召喚とか?

73 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/15(月) 17:07:02 ID:kvdME+NL
>>64
じゃあ、シャロンに突っ込むのはゼロ戦に載ったサイトですね。

74 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/15(月) 17:19:19 ID:zIaVRMyF
3レスほどお借りして今書いた小ネタ投下します
後日加筆版を投下するかもです

75 :特攻のルイズ(1):2007/10/15(月) 17:21:23 ID:zIaVRMyF
ルイズ・フランソワーズ・ラ・ヴァリエールは召喚のルーンを唱えていた
五つの力を司るペンタゴンと始祖ブリミルに、宇宙のどこかに居る「最強」の使い魔を乞うた

爆発


「平民だ!ゼロのルイズが平民の男を召喚したぞ」

「こ・・・これは無効です!ミスタ・コルベールやり直しを要求します!」

一度きりのサモン・サーヴァント、コルベールは無情にも契約の儀式を要求した

・・・なんでわたしが平民の男なんかに・・・キ・・・キスなんて・・・感謝しなさいよね・・・

その男は軍服に似た奇妙な黒い上下揃いの服に身を包んだ大男だった、そして、威嚇的に尖った金色の髪

・・・でも、ちょっといい男かも・・・・

ルイズが震えながら行った口づけで目を開いた男は、地の底から響くような無気味な声を発した



      


           「・・・・・・・・俺は・・・・・・・・・・誰だ・・・・・・・・・・・」



ルイズが召喚したのは、横浜と呼ばれる異世界で最凶の名をほしいままにした男だった


76 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/15(月) 17:22:01 ID:kvdME+NL
ブリバリ支援

77 :特攻のルイズ(2):2007/10/15(月) 17:22:32 ID:zIaVRMyF
その時、男の左手、鋭角を描く金色の髪を持つ男の手が青白く輝き始めた、使い魔のルーンの刻印

「・・・・ぐぅ・・・・ゴッガァ・・・・ガァアアアアア!・・・・・疼く・・・・疼くぜぇ!!」

左手から薄っすらと煙を立てながら血も凍るような叫びを発した男、他の生徒が恐れるそれにルイズは近づく

「あ・・・あなた・・・あなたは今日から、このルイズ・フランソワーズ・ラ・ヴァリエールの使い魔よ!」

その男はルイズを見下ろした、人間というより獣に近いような瞳、鈍感なルイズは今更震えあがった

「ハ・・・ハッハッハハハハ・・・・面白ぇぞぉ!お前!」

男はルイズの後頭部を掴み、そのまま持ち上げた、宙吊りになったルイズのパンツに小便の染みが出来る


「・・・・おぅ・・・・"ルイズ"ぅ・・・・・今日から貴様は・・・・・"魍魎"だぁ・・・・」


78 :特攻のルイズ(3):2007/10/15(月) 17:24:02 ID:zIaVRMyF
武丸は学院の食堂を歩いていた、歩くのに邪魔になる椅子やテーブルや生徒は蹴りどかした

ギーシュが居た、鈍感さでは校内随一の彼は背後に迫る悪魔にも気づかず女生徒達と話している

武丸の視界に入ったのは震える生徒や引っくり返ったテーブルではなく、床に転がる香水のガラス瓶だった

「・・・・歩けねぇじゃねえか・・・俺の"邪魔"をしようってのは・・・誰だ?・・・・"面白ぇ"ぞ」

ギーシュが振り向く、目の前の男の迫力に呑まれながら、この男は背後に女のコ達の視線を意識した


「こ・・・こら・・・そこの使い魔・・・・それはボクの香水だ・・・返したまえ・・・・返し・・・てくだ・・さい」

武丸がギーシュを見る


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・あ?・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」


「ご・・・ごめんなさいすぐ拾います!怒んないでください!ボク武丸さんのファンなんです、ホラ髪型も・・・」

ギーシュが床に土下座しながら自分のリーゼントを見せたところ、武丸はなんと笑顔を見せた

「おぅ"ギーシュ”ちゃぁ〜ん、なぁ〜にブルってんのよ?・・・マルトー、コイツに"カナダドライ"ひとつ」

ギーシュは目の前のグラスに注がれたジンジャーエールを見て安心した顔をする、恐る恐る手を伸ばす

「あ・・・あの・・・感激です・・・武丸さんにこんなのオゴってもらうなんて・・・」

武丸はテーブルの上のグラスをギーシュの手ごと拳で割り砕いた、テーブルからガラスの破片と鮮血が飛ぶ

「ぐ・・・ぐひゃぁぁぁ!!・・・・いでぇぇえええ!・・・・すんませんごめんなさいごめんなさいィィ!」

「・・・・てめーらぁ!・・・・"魍魎"はなぁ・・・・"無敵"になるぜぇ・・・ハ・・・・ハァーッハッハァ!」


第二部執筆未定

79 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/15(月) 17:26:13 ID:kvdME+NL
GJ!
だが『!?』が足りないぜ!

80 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/15(月) 17:27:40 ID:zuG+5qow
>>73
そこはやっぱりYF―19支援

81 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/15(月) 18:33:36 ID:CK+QCHrX
>>75-78
"待"ってたぜェ!! この"瞬間"をよォ!!

82 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/15(月) 18:42:49 ID:ZG2Bsi6F
>>81
                        !?

83 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/15(月) 18:57:09 ID:0mHOvxVR
!?

84 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/15(月) 19:25:40 ID:3b/C6Jib
サイヤの使い魔GJでした。
緊縛プレイ…。

     ヽ|/
     / ̄ ̄ ̄`ヽ、
    /         ヽ
   /  \,, ,,/    |
   | (●) (●)|||  |
   |  / ̄⌒ ̄ヽ U.|   ・・・・・・・・ゴクリ。
   |  | .l~ ̄~ヽ |   |
   |U ヽ  ̄~ ̄ ノ   |
   |    ̄ ̄ ̄    |


85 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/15(月) 19:34:57 ID:QcXW8uMH
>>54
獄長・・・カサンドラ・・・ソウルキャリバー・・・
ハッ・・・内藤明暗召喚!?
なんでもない・・・スマンかった

86 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/15(月) 19:47:41 ID:kTdOsYeq
>>85
内藤さん仮に倒すことが出来ても、ソウルキャリバーやらが無いとソウルエッジの邪気が広範囲に散らばって大規模な殺し合いに…

87 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/15(月) 19:49:57 ID:nYi8AUJ7
>>85
ああ、あの改造してパンツ見るゲームね
邪剣ソウルエッジと霊剣ソウルキャリバーとかゴーレムとかリザードマンとかゾンビとか邪悪な化物とかくノ一とか変態とかロリコンとか目玉とか意外とゼロ魔と混ぜても違和感無いな世界観的に。

88 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/15(月) 20:05:20 ID:2UNhbvyN
>>69
開けると4名(今なら20余名か)の使い魔参上。
でもキュルケあたりがが木っ端微塵。
ハゲが多くてコルベール大喜び。

「一緒に来い、快楽を与えてやろう」

89 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/15(月) 20:09:07 ID:KTPSGso9
ルイズに才能じゃなく梅干の種が入ってるっていう展開も結構合いそうな気がする


90 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/15(月) 20:13:37 ID:gg17GWs6
パリーンしたら生身でも強いのかな


91 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/15(月) 20:23:35 ID:LSR1uIRj
>>89
うめぼしの謎と誤認した。ギャグ王で連載してたあのギャグ漫画の。

92 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/15(月) 20:27:04 ID:n+PuE5v1
つまり、ある日朝起きるとルイズがマッチョになってポーズをとっていたということですか

93 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/15(月) 20:27:55 ID:zuG+5qow
>>64
リミッター解除するのはワルドの代わりにデルフでも良いかと思った

94 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/15(月) 20:42:11 ID:kQwftr+Z
とある金髪重力使いの出るマンガではマッチョはそれだけでヤラレ役フラグだったでなあ

95 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/15(月) 20:46:39 ID:Vr0WOfcq
ラッキーマンあたりが召喚・・・
だめだな

96 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/15(月) 21:10:49 ID:LGieoii9
タカヤノリコが召喚されて、ルイズに努力と根性を教える
生身での戦闘技能が微妙だから、ギーシュ相手にやられそうになるけど、そこにお姉様とガンバスターが…!

97 :ゼロのgrandma:2007/10/15(月) 21:28:43 ID:CHDJY4p2
ちわ。投下ルート、開いてます?

水曜日はどうも無理っぽいので、
今日中に行こうかなと。

98 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/15(月) 21:30:58 ID:n+PuE5v1
リビタル支援だ

99 :ゼロのgrandma 1/6:2007/10/15(月) 21:31:13 ID:CHDJY4p2
虚無の曜日。
昨日の件がどうしても気になって、キュルケがルイズの部屋を強引に訪ねた頃。
リンディとルイズの二人は、のんびりと馬を走らせていた。
爽やかな風が髪を撫でていく。
「やっぱり、外は気持ちいいわねー」
多少、髪に絡まる砂を気にしながら、リンディは空を見上げた。
吸い込まれそうな青だ。上層に混じり物の無い、透き通った空気が見せる本当の空。
「そうね」
ルイズも、珍しく素直に頷いた。
上機嫌のリンディを見る顔は、さらに満足そうだ。
「まあ、そのうち気が向いたら、いい所にも連れてってあげるから」
「本当? 期待して待ってるからね」
満面の笑みから、ルイズは慌てて顔を逸らした。どうにも子供っぽく見えて混乱するのだ。
(とても子供がいるとは思えないわよね)
誤魔化すように声を張り上げる。
「そろそろ急ぐわよ! ちゃんと着いてきてよね」
「あ、はーい」
楽しげな笑い声を振り撒きながら、二人の馬は加速していった。

   ◆  ◆  ◆

「あんたも暇よね」
「そうでもないわよ。こんなにのんびりした休日なんて、滅多に無いんだから」
豊かな胸を見せびらかすように、キュルケは大きく伸びをした。
「昨夜のお相手が多過ぎたのよねー。だから今日は全員キャンセルしちゃったってわけ」
「聞かない聞こえない聞きたくない!」
前方で騒いでる二人を見ながら、リンディは隣に声をかけた。
青い髪の小柄な少女だ。表情に乏しいが、整った顔立ちはどこか気品を感じさせる。
「タバサさんは、いつも何してるの?」
「これ」
最小限の動作で、所持していた本を見せる。
「読書? 本が好きなのね?」
否定も肯定もせず、彼女は黙って前を向いた。視線はキュルケを指し示している。
んー、と思案するように首を傾げたリンディは、唐突に思いついた。
「もしかして、いつも通りに本を読むつもりだったのに、キュルケさんに無理矢理引っ張り出されたとか?」
「頼まれたから」
呟いた顔の微妙な変化に、リンディは納得したように頷いた。




100 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/15(月) 21:33:12 ID:WlPV2lg9
しえーん

101 :ゼロのgrandma 2/6:2007/10/15(月) 21:33:34 ID:CHDJY4p2
キュルケたちが、タバサの使い魔――風竜に乗って追いついてきたのは、ルイズが街の入り口に差し掛かった頃だった。
「何しに来たのよ、ツェルプストー」
「あらご挨拶ね、ヴァリエール」
冷ややかな視線を合わせたのも束の間、キュルケはにやりと笑った。
「あなたに用は無いわ。あるのは、そっちの凄く変な使い魔っぽいヤツ」
「わたし? ただの使い魔ですよ?」
リンディの不思議そうな顔に、キュルケは呆れたように言う。
「平民で、そんな格好で、しかもあれだけ目立っておいて何言ってんのよ。ねえタバサ?」
話を振られたタバサは、何のリアクションも起こさなかった。
当然と言えば当然だ。彼女はあの決闘の日、学院を留守にしていたのだから。
キュルケは、そのあまりに素っ気無い態度に気をそがれるが、
「と、とにかく。ルイズから少しだけ聞いたけど、あなたの変な服もマジックアイテムだそうじゃない?」
と取り繕うように言う。
「あら」
言っちゃったの? という視線に、ルイズはフイと目を逸らした。
決闘時の動揺につけこまれて、つい色々と喋ってしまったのだ。
もちろん、リンディが先住魔法の使い手だという事は言わなかったが。
「どこからあんなマジックアイテム持ってきたの? あと幾つ持ってるのよ? 街に来たって事は、店で売ってるの?」
たたみ掛けられた質問に、リンディはにっこりと微笑んで。
「内緒♪」
――と、立てた指を唇にあてた。

リンディが先程の事を思い返していると、やや強い視線に思考を中断された。
「何かしら?」
隣から見上げるタバサの雰囲気が変化している。
隠しているのだろうが、それは随分と鋭角的なものだ。
「他にも持ってる?」
「マジックアイテム? 持ってるわよ。内緒だけど」
「何?」
おどけたような言葉には合わせず、ただ自分の問いのみに固執する。
その様子に、リンディは笑みを収めた。
「わたしが持ってるのは、わたしにしか使えない、身を守るためだけの物よ。他には無いわ」
「身を、守る」
「違う言い方をすれば、戦うための手段かもしれないわね」
タバサは視線を戻した。やや俯いて呟く。
「あなたは、エルフ?」
「違うわ」
「そう」
それきり、一行が武器屋につくまで、タバサは一言も喋らなかった。

   ◆  ◆  ◆




102 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/15(月) 21:36:57 ID:7jDOQDTz
支援

103 :ゼロのgrandma 3/6:2007/10/15(月) 21:37:02 ID:CHDJY4p2
武器屋では、最初はさほどの物は見付けられなかった。
第一、ルイズも来てはみたものの、武器の良し悪しが判らないのだから何も出来ない。
キュルケは退屈そうにしてたし、タバサに至っては黙々と本を読んでいた。

結局、出来る限り安いのを、とリンディが選んだのは、錆の浮いた長剣だったのだ。
それが、インテリジェンスソードという意思を持った剣であることが判ったのは、買う寸前になってからだった。
「もっと良いのにすればよかったのに」
「あまり大きいのだと持てないし、これ、面白いから」
リンディは嬉しそうに剣を抜いた。鞘に入っていると喋れないソレは、抜かれた途端にわめき散らす。
「そんな理由でオレを買ったんかよ。女の細腕で、俺を使いこなせるわけねえだろ!」
「そうかしらねー」
話しかけるリンディは随分と楽しそうだ。
この剣が、自分の世界の意思を持った魔導器具、インテリジェントデバイスを思わせるからだろう。
「それに、おめ、何か気持ち悪いんだよ」
剣――デルフリンガーがぶつぶつと文句を言う。
「握られてるのに、何故か握られてる気がしねえ。本当に素手か、おい」
「もちろんよ。ほら」
と、リンディは左の手のひらを振って見せた。バリアジャケットと同様のフィールドで包まれた手のひら。
そこには、薄く文字が浮かんでいる。
「そのルーンだって、見覚えねえぞ」
「あら、意外と博識なのね。じゃあ他に、どんなの知ってるのかしら?」
「そりゃあ……いや、うーん。どうだったかな」
妙な沈黙が漂った瞬間、ルイズがデルフリンガーを鞘に叩き込んだ。
「やかましいのよ! やっぱり返してこようかしら」
「そんな事言わないで。ね?」
宥めようとするリンディと、ルイズは延々と話を続けている。
「なーるほど。あれが変なアイテムを集めるコツってわけね。買い物はやっぱり直感かしら?」
「ちゃんと選んだ方がいい」
このままでは、しょっちゅう衝動買いに付き合わされると危機感を感じたのだろう。
輝く目で周囲を見回し始めたキュルケに、タバサがぼそっと釘を刺した。

   ◆  ◆  ◆

全員で食事をし、帰途についたのはかなり遅くなってからである。
ちなみに、帰る直前にも問題が起きた。
長い時間、街の外で待たされていた風竜がタバサに何か喚いたが、一言言われた途端に落ち込んだのだ。
「先に行くわよ。こっちは馬なんだし」
「そうしてくれる? そのうち追いつくから」
先行した二人にキュルケたちが追いついたのは、行きと同様、学院の前だった。
「あーあ。結局詳しい話を聞けなかったわね」
「無駄じゃない? 主人のわたしにすら、こうだもの」
素知らぬ顔のリンディを、ルイズとキュルケが睨み付ける。
「そのうち喋って――って、どうしたのよ?」
再び念を押そうとしたルイズは、リンディの様子に眉を顰めた。
「ルイズさん」
硬い声で、リンディがある塔の上を指差した。
昨日の夕方、学院内を色々と案内してもらったのだが、その中でも有数の重要施設があった場所。
ほんの微かだったが、動体反応があった。探索魔法の再実行で確認する。
「確かあそこは、宝物庫でしたよね?」
「そうね」
ルイズは適当に相槌を打った。中を見たいとでも言うのだろうか、このアイテム収集家は。
などと考えた直後、
「夜中に、あそこの外壁に忍んでいるというのは、どういう事情を持った人でしょう?」
「は?」
あっさりと言われた内容に、ルイズたちは困惑した。

   ◆  ◆  ◆




104 :ゼロのgrandma 4/6:2007/10/15(月) 21:39:25 ID:CHDJY4p2
リンディがそれを見つけたのは偶然だ。
街灯も無い夜間、馬で長い道のりを帰るということに、彼女は不慣れだったのである。
こっそりと魔法を使用し、視覚強化や周囲警戒を維持しながらの行程の最後、彼女は宝物庫の周辺を眺めていた。
様々な伝説のアイテムや史料があるはずの場所。
出来る事なら中に入ってみたいと思うのは、その人影と同じだったのだ。

その人影――フーケは、昼間に教師の一人から聞きだした情報を元に、宝物庫の外壁を調査していた。
『土くれ』の二つ名を持つ盗賊である彼女は、この壁を破る方法を探っていたのである。
狙いは、破壊の杖と言われる大宝。
「厚すぎだね。これじゃ私のゴーレムでも壊せそうにないか…ちょっとやり方を考え直すかね」
今日は諦めた方が良いかもしれない。
そう彼女が考えた瞬間、下方から飛んできた火球が、すぐ近くで爆発した。
「見つかった?」
見られるようなドジを踏んだ覚えは無いが、再度火球が爆発した際に考えを改める。
相手は、明らかにこちらの場所を把握しているようだ。
例え把握出来ていなかったとしても、これだけの騒ぎなのだ。すぐに逃げ道は閉ざされるだろう。
「あーあ、これまでかい」
フーケは、秘書ロングビルとして長期間潜んだ仕事を諦めた。
これからは宝物庫の警戒は厳しくなるだろう。
色仕掛けで、学院長や教師共から聞き出した情報は、いつか別の機会に生かすしかない。
(としても、うまく逃げ切れば、知らぬ振りで戻れるかも知れないし)
後のことはそれから考えればいい。予定通りにいかない事には慣れている。
そう割り切ると、フーケは杖を振り上げた。

「ちょっと、いきなり」
「どうせ盗賊に決まってるでしょ。今どの辺り?」
「あそこですよ」
リンディの指先に合わせて、キュルケは再度火球を撃ち込んだ。
「目がいいのね。こんな暗闇なのに。結構役に立つじゃない」
「だから、リンディはわたしの使い魔なの! 勝手に使わないで」
感心するキュルケに、ルイズは怒鳴った。
抱きつくようにリンディに近寄ると、小声で確認する。
「本当に誰かいるんでしょうね?」
「ええ。ローブで顔を隠してたから、盗賊の可能性は高いと思う」
リンディが答えた時、タバサが杖を振るった。
ウィンディ・アイシクル。彼女が得意とする強力な攻撃魔法が、盛り上がりかけた土塊を直撃した。
「なによ、あれ」
キュルケが息を呑んだ。
今の魔法が全く効果が無かった事を確認し、タバサも眉を顰める。
土塊は瞬く間に成長し、高さ三十メイルはあろうかという巨大なゴーレムを形成したのである。
塔などとは違う、圧倒的な質量が大気を震わす。
「と、とにかく逃げるわよ」
地響きと共に動き出したそれの進路に、自分達が位置している事は間違いない。
慌てて全員が駆け出そうとしたとき、ルイズはリンディの持っていたデルフリンガーを叩き落してしまった。
「え?」
一瞬、二人の動きが止まる。
ルイズは、リンディの腕を引こうとしたのだ。咄嗟に出た行動だが、何故そうしようとしたのか本人にも判らない。
「行って!」
リンディはそう叫ぶと、跳ね飛ばされた剣に駆け寄った。このままではゴーレムに踏み潰されてしまう。
いざとなれば、魔法でいくらでも――
「危ないっ!」
「えっ?」
シールドを張ろうとしたリンディは、飛び込んできたルイズに、剣と共に弾き飛ばされていた。

   ◆  ◆  ◆




105 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/15(月) 21:39:53 ID:7jDOQDTz
フーケさん見つかっちゃったか支援

106 :ゼロのgrandma 5/6:2007/10/15(月) 21:40:32 ID:CHDJY4p2
ゴーレムの肩から、フーケは不可解そうに見下ろした。
遙か下方で、土で出来た足の一部が欠けている。
足下に転がっている学生か、その使い魔のどちらかが何かしたのかもしれない。
(あれは確か)
使い魔の方には見覚えがある。昨日学院長室で見た、マヌケな決闘の当事者だ。
何かしたとしたら、こちらの方だろう。
危険?
踏みつぶした方が良いような気もしたが、その側に倒れている子供を見て、止める事にする。
無力な学生を巻き込む事に、何となく嫌悪感を感じたからだ。
「気にしてる暇なんざ無いしね」
フーケはゴーレムの足首を修復すると、再び前進を命じていた。

   ◆  ◆  ◆

「ルイズさん!」
自分を突き倒したルイズに駆け寄ると、土煙の中で彼女は無事だった。
何とか展開した防御魔法が、間に合ったのだ。
「何てことするの! 死ぬところだったのよ!?」
リンディの声に、ルイズは顔を上げた。蒼白な色の中に怒りを抱えて。
「それはこっちの台詞でしょ! あんたこそ何てことすんのよ!」
震えた声で怒鳴ると、彼女はリンディの胸倉を両手で掴み上げる。
「剣なんてまた買えばいいでしょ! 死んじゃったら、死んじゃったら……」
怒鳴りながら、徐々に相手の胸に顔を埋める。
手の震えが、全身に広がっていくようだ。
「いい加減にしなさいよ……わたしの前で死んじゃうなんて、許すわけないでしょ」
あんたはわたしの使い魔なんだから。
そう呟くルイズの前で、リンディは凍り付いていた。

体の奥底が冷え込んでいく。背筋を冷や汗が流れていくのが目に見えるように判る。
座り込んだリンディは、駆け寄ってきたキュルケにルイズを託した。
タバサが話しかけてくる内容も耳に入らない。
そう。
自分は今、手遅れになる可能性に触れていたのだと、理解したのだから。

大きく溜息を吐いた。
(母親失格ね。わたし)
自分の未熟さに呆れてしまう。子育ての経験なんて、こういう時にしか生かせないのに。
一体、今までルイズの何を見てきたのだろう。
彼女がこれ程の罪悪感を抱いていることに、何故気付かなかったのか。
自分の出自に対する遠慮も、剣を与えようとした事も、それは彼女自身すら意図せぬ自責の念の裏返しだ。
それとも、気付きながら敢えて放置していたのか。
自らの保身のため? それとも、帰還出来ないという焦燥から?
いずれも些細なことではないか。

ここがギリギリのラインである事に、彼女は気付いていた。
子供が抱く罪悪感は、反省を促すと共に、慎重な性格と広い視野を育てるかもしれない。
だが、過ぎれば自信喪失を招いてしまうのだ。
それは精神のあらゆる成長を阻害する。
積極性や消極性は、それらを生かせない人間には何の意味も無い。
ルイズの美点も欠点も、前に進むことでしか生かせない。振り返るのは、辿り着いてからで充分。
当たり前の話だ。
(恐れずに進めるのは、若いうちの特権だもの)




107 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/15(月) 21:41:44 ID:7jDOQDTz
支援

108 :ゼロのgrandma 6/6:2007/10/15(月) 21:41:52 ID:CHDJY4p2
「お二人は、ルイズさんの友達ですよね?」
立ち上がったリンディは、歩き去りつつある巨大ゴーレムを見上げながら、静かに尋ねた。
キュルケは腕の中のルイズを見つめる。
嗚咽を漏らす彼女の、小さな身体。触れてみて初めて判った。こんなにも彼女の肩は細かっただろうか?
今更ながらに気付くのだ。彼女の心が、いかにこの小さな体躯を大きく見せていたか。
見ていたのはいつも強気な、怒った顔ばかりだったから。
(ルイズ。今のあなた、いつものヴァリエールらしくないじゃない)
微笑むと、キュルケはリンディに頷いてみせた。
その様子を見ていたタバサも、黙って頷く。
「――でしたらお願いします。これから見ることは、誰にも言わないで欲しいんです」
「わかったわ。あなたが何かは知らないけど、ルイズの使い魔であることに変わりは無いんでしょ?」
「主人を守るのが使い魔」
リンディは微笑んだ。これだけ真摯な響きの言葉を聞けたのだ。何の憂いも無い。
「ルイズさんをよろしくね」
そう呟くと、彼女は魔法を発動させる。

その瞬間。
ルイズたち三人は、初めて感じる違和感で体を竦めていた。

ゴン。
「えっ!?」
フーケは突如足を止めたゴーレムの上で、体制を崩しそうになった。
「何よ、何なの?」
再度ゴーレムに前進を命じたが、まるで壁があるように進めない。
違う。
「ほ、本当に壁があるわけ?」
何となく感じられるのだ。自分の進行方向に、巨大な壁が広がっていることが。
そしてその強固さも。
「結界を張らせて頂きました。もう、どこにも逃げられませんよ?」
響き渡った声に、フーケは慌てて見下ろした。
先程の使い魔が、穏やかな笑顔を浮かべたまま、こちらを見上げている。
いや。
あれは本当に笑顔だろうか?
「これは、あんたの仕業かい。何をどうやったのさ!」
「さあ?」
相手の笑みは崩れない。
風で捲れそうになったローブを押さえる。どこに人目があるか判らないのだから。
「大丈夫ですよ。ここには、あなたとわたし達しかいません。予期せぬ目撃者なんていませんよ?」
「な、何を言って」
足元に光っていた魔方陣らしき物が消える。それなのに、壁が消える気配は全く無い。
「あなたが何者かは知りません。どういう事情があるのかも判りません。ですが――」
フーケは唾を飲み込んだ。
のどがカラカラに渇くのを感じる。あれはエルフなどではない。だが、何か別のヤバイモノだ。
汗ばんだ手で杖を握り締める。
「犯罪者であるからには、罰せられる覚悟もありますよね?」
足元の使い魔、いや化け物は、爽やかな笑みで宣告する。

「ルイズさん」
涙に濡れた顔を上げると、ゴーレムと対峙したリンディの後姿が見える。
その背中に、未だ羽は無いけれど。
「そこで見ていてくださいね」
右手を水平に上げると共に、彼女の周りに無数の小さな光球が出現する。凝縮された強い光。
地面には、複雑な紋様の円が煌々と輝いていて。
ルイズには、それらがまるで、妖精が光を纏っているように見えたのだ。

全力には程遠い力。だとしても。
「――あなたと契約した使い魔は、力を何一つ失っていませんよ」
諭すように言ったリンディは、闇夜へと舞い上がった。

109 :ゼロのgrandma:2007/10/15(月) 21:44:04 ID:CHDJY4p2
投下完了です。

支援ありがとうございます!
今回も結構厳しかったです。次は週末を目標に。

110 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/15(月) 21:44:50 ID:7jDOQDTz
乙。不調でも元の世界では結構な実力者の結界……フーケさん頑張れ、超頑張れ。

111 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/15(月) 21:47:01 ID:rQiFoz5D
犯罪者には鬼。それが時空管理局の仕事ですもの。
ということで乙ッス。

リンディさんの笑顔に#マーク付いてるんだろうな。あのしーん。

112 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/15(月) 21:52:20 ID:Bu/JO5WB
ある意味なのはさん以上にやばいな。
なまじ子持ちだと。

113 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/15(月) 22:01:51 ID:GG0L0h2S
リンディさん……下手すると白い冥王以上に強いからなぁ、この人。
人間のみで次元災害食い止めるし。

114 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/15(月) 22:05:36 ID:urcdqdGh
仮面ライダーカブトGod Speed Love版のライダー全員を召喚して、各種ライダーが好き勝手動くって話を考えてしまった
コーサカスとザビー、ケタロス、ガタックがルイズ側に付いて、サイトのような活躍を其々のライダーが行い、
ネオゼクトのへラクス、ドレイクは平民達の反乱軍を組織してトリスティンに民主主義革命を起そうとする
そして、反乱軍とルイズに自分を売り込み、ハイパーゼクターを手に入れて、地球に帰り地球の歴史を書き換えようとする天道
なんて話を考えたが、書ける自信が無いorz

115 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/15(月) 22:08:06 ID:Bu/JO5WB
原作のリリカルおもちゃ箱でも本来はなのはやクロノ以上の力の持ち主だしな。
アニメも三期では一線をひいてるが一期なら最強の人物だろうし。

116 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/15(月) 22:19:01 ID:cYYTCwM3
>>114
一瞬gdgdと読めたIDからして途中でポシャりそうだな

117 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/15(月) 22:19:17 ID:+He4Bt7B
まあ、そういう諸々をうっちゃっても…
母は強し。これが都築節

118 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/15(月) 22:26:07 ID:meBs2AhT
SSは都築節が炸裂しすぎてダメダメだったけどな。
魔道師のランクわけもでたらめな感じだし。

119 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/15(月) 22:26:27 ID:F0AhnwDv
ノリダー召喚
ライダー・カーニバルで理不尽に吹っ飛ぶワルキューレ、あとマリコルヌ
ライダー・フェスティバルで理不尽に吹っ飛ぶワルドと偏在、あとマリなんちゃら
気ぐるみ職人として復活改造されるなんか丸っこいの

い〜と〜巻き巻き、い〜と〜巻き巻き

120 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/15(月) 22:27:16 ID:AsviZHTI
>特攻のルイズの中身の人
特攻のルイズをwiki登録するのに「・・・」のところを「…」に置き換えておきました。よ。


121 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/15(月) 22:32:48 ID:F0AhnwDv
ああ、ライダーじゃなくてノリダー・カーニバルだったorz

122 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/15(月) 22:38:55 ID:w+EqgHW2
ファンファン大佐。・゚・(ノД`)

123 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/15(月) 22:41:44 ID:Hbm+XmZl
>>115
一期最強はプレシアじゃね?

124 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/15(月) 22:45:47 ID:bQ2vpT1v
>>123
どっちにしても”母”最強ってことか。

125 :ソーサリー・ゼロの代理人:2007/10/15(月) 22:49:31 ID:44+CiuqZ
ソーサリー・ゼロの代理投稿行きます

126 :ソーサリー・ゼロの代理人:2007/10/15(月) 22:49:45 ID:44+CiuqZ
二五二
 
 ぶっきらぼうな話し声や鎖帷子のこすれ合う音は、どんどん近づいてくる。
 向かってくるのが、この村を焼き払い住人を皆殺しにした無頼の傭兵どもだとすれば、顔を突き合わせるのは莫迦のすることだ。
 君はルイズとギーシュを伴い、炎上している建物の陰に駆け込む。
 
 間一髪のところだった!
 姿を現したのは、やはり血に飢えた傭兵どもだ。
 手に手に血に汚れた剣、槍、石弓、鉄砲―――火薬を利用して、矢を放つより速く礫(つぶて)を飛ばす武器らしい―――を持ち、
背嚢には食糧などの略奪品を詰め込んでいる。
 続々と姿を現すならず者どもは、少なくとも二十人以上はいるようだ。
「奴らが…奴らがこれをやったのか?」
 ギーシュは歯を喰いしばりながら、うめくように言う。
 君は声を出すなとギーシュに注意すると、そっと傭兵どもの様子をうかがい、聞き耳を立てる。
「しけた村だぜ。金目の物なんてどこにもありゃしねえ!」
「田舎女の味もひどかったしな。もう引き揚げようや」
 聞こえてくる会話の内容から察するに、どうやら彼らは略奪と虐殺を終え、これから引き揚げるところのようだ。
 このままここに潜み隠れていれば、無事にやり過ごせるだろうと考えた君は、ほっと安堵の溜息をつく。
 傭兵どもはひどく乱れた縦隊を作って街道のほうへと向かうが、隊列の殿(しんがり)に立つ、マントをまとった屈強な大男が脚を止め、
「待て。まだ残っているぞ」と仲間を呼び止める。
 男は君たちの隠れている方向をじっと見据え、
「そこの三人、出て来い。急がんとまとめて消し炭にするぞ」と言う。
「み、見つかった!?」
 ギーシュが怯えた声をあげる。
 君はどうする?
 言われたとおり物陰から出て、敵ではないことを示すか(二八四へ)、ルイズたちを引き連れて、全力で逃げ出すか(三三四へ)、
それとも、その場にとどまって向こうが近づいてくるのを待つか(二へ)?



127 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/15(月) 22:49:53 ID:+s9iOAn4
弱き者よ、汝の名は「女」。されど「母」は強し。

……確か全然別の台詞なんだけど、何故か一繋がりで覚えてた。

ついでに非常にどーでもいいが、某ネトゲやってたらモンモランシー大元帥とか出てきて、
モニターの前で引きつった笑いを浮かべてしまった。

128 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/15(月) 22:50:04 ID:w+EqgHW2
三期では死人も生き返らせることができるって事になっててプレシアも可哀想だ

>>125
支援します

129 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/15(月) 22:50:06 ID:BO61tI0j
shien

130 :ソーサリー・ゼロの代理人:2007/10/15(月) 22:50:18 ID:44+CiuqZ
二八四
 
 君は、敵意のないことを示しながらゆっくりと傭兵どもの前に姿を現し、恐怖と怒りのないまぜになった表情のギーシュと、
あいかわらず放心状態にあるルイズがそれに続く。
 君たちを見つけた男は白髪の中年男で、黒いマントを羽織り戦槌のごとき鉄製の杖を持っているところからして魔法使いのようだが、
鍛えぬかれた古傷だらけの肉体は鬼(オーガ)さながらだ。
 右眼を眼帯で隠しており、残った左眼の上にも大きな火傷のあとが残っている。
 男は君たちのほうに顔を向け、にやりと笑みを浮かべ
「これはいい!」と、轟くような声で言う。
「この村には、まだ楽しみが残っていた!男がふたりと、女がひとりか。じっくり遊べそうだが、とりあえずは尋問せねばな。
お前たち、なんの用でこんな場所に来た?野次馬か、それとも王党派の密偵か?」
 男が喋り続けるあいだにも、傭兵どもは散開して君たちを取り囲み、逃げられぬようにする。
 いくつもの石弓と鉄砲が君たちに狙いを定めているため、迂闊に動くことはできない。
「どうした、舌がなくなったのか?三人もいて、誰も口がきけんのか?」
 男は答えをうながす。
 ルイズもギーシュもまともに口のきける状態ではないため、君が代表して答えねばならない。
 ≪レコン・キスタ≫で重要な地位にある親族を訪ねて来た、貴族の一行だと言うか(七八へ)?
 たんなる観光客とその護衛だと言うか(五二へ)?
 それとも、正直にリビングストン男爵に用があるのだと言うか(三一へ)?



131 :ソーサリー・ゼロの代理人:2007/10/15(月) 22:50:38 ID:44+CiuqZ
七八
 
 君が、自分たちは貴族の一行だと伝えると、傭兵たちのあいだからざわめきが起きる。
 つぎはぎだらけのマントをまとった魔法使いらしき長身の男が、白髪の男の隣に立ち、
「たしかに、餓鬼ふたりは身なりがいい。おそらくトリステインの学生だ。貴族ってのは本当みたいだぜ」と言う。 
「ほう!それではお前たちは、オレたちの雇い主のご親族ってわけか!」
 白髪の男は驚いたように言う。
「それでお前たちは、なんという名前の貴族に会いにきたんだ?オレたちの直属の上官かもしれんな」
 この男は君を試そうとしているが、君はアルビオン貴族の名前など知るはずもない!
 なんとかそれらしい名前をでっち上げてみるしかない。
 なんと答える?
 
 ジャクソン・三三四へ
 ブランシュ・八八へ
 リビングストン・二九六へ
 テューダー・二三一へ
 知らない・一四一へ



132 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/15(月) 22:50:41 ID:KyptQ196
なのは三期なんてありませんよ。



133 :ソーサリー・ゼロの代理人:2007/10/15(月) 22:50:50 ID:44+CiuqZ
一四一
 
 必死で考える君だが、思い浮かぶ名前は王党派の貴族の名前ばかりだ。
言いよどむ君の様子を眺めて、白髪の男が鼻を鳴らし、
「どうした?なにを焦っている。嘘のひとつもつけんのか?もっとも、ついたところで無駄だがな…」と笑う。
「この間抜けないかさま野郎を捕まえろ!」
 傭兵のひとりが叫ぶやいなや、周囲を取り囲んだ何人もの手が一斉につかみかかってくる。
 どうする暇もなく君たちは取り押さえられ、武器も杖も取り上げられてしまう。二六六へ。



134 :ソーサリー・ゼロの代理人:2007/10/15(月) 22:51:04 ID:44+CiuqZ
一四一
 
 必死で考える君だが、思い浮かぶ名前は王党派の貴族の名前ばかりだ。
言いよどむ君の様子を眺めて、白髪の男が鼻を鳴らし、
「どうした?なにを焦っている。嘘のひとつもつけんのか?もっとも、ついたところで無駄だがな…」と笑う。
「この間抜けないかさま野郎を捕まえろ!」
 傭兵のひとりが叫ぶやいなや、周囲を取り囲んだ何人もの手が一斉につかみかかってくる。
 どうする暇もなく君たちは取り押さえられ、武器も杖も取り上げられてしまう。二六六へ。
二六六
 
 君は心の中で愚かな自分自身を痛罵する。
 今回の旅は、今までのような気ままなひとり旅ではなく二人の仲間が居るというのに、深く考えもせずに危険に飛び込み、
その結果、自分だけではなくルイズとギーシュの命をも危険にさらしてしまったのだ。
 そして、危険から逃れようと口からでまかせを言った結果がこれだ!
 武器も背嚢も取り上げられてしまったうえに、ふたりの傭兵に両側から腕を掴まれているので、術を使うこともできない。
「下がりなさい、下郎!汚い手で触らないで!」
 君と同じように両腕を掴まれたルイズは、じたばたともがくが、少女の細腕ではどうにもならない。
「ちぃとやかましいが、なかなかの上玉だ。活きもいい」
 傭兵のひとりが大声で笑う。
 誇りを踏みにじられた怒りで、先刻までの放心状態から立ち直りはしたようだが、これから彼女がどのような目にあうかを考えれば、
あのままでいたほうがずっとましだっただろう。
 ギーシュは震えながらも君と目が合うと、
「ぼくの心配はしなくていいよ。この不逞の輩どもに、貴族の誇りを見せてやるよ」と言って微笑む。
 
「こいつらはトリステインからの密偵だな。上に引き渡しゃ、たっぷり褒美が貰えるぜ」
 長身の魔法使いが言うと白髪の男はうなずき、
「それはいい。だが、三人も居るんだ。ひとりくらいおもちゃにしても構わんだろう?」と、
君たちのほうを見て舌なめずりする。
「≪白炎≫の旦那も好きだねぇ」
「あれだけやって、まだ燃やし足りないのかよ」
「病気だぜ、ありゃあ」
 君たちを取り押さえている傭兵どもが小声で漏らす。
 白髪の男は君たちのほうに近づき、獣じみた凶暴な笑みを浮かべる。
「お前たちに、チャンスをやろう。三人のうち誰でもいい、このオレと一対一の決闘をしろ。オレに勝てたら、ここから無事に逃がしてやろう。
負けて死んでも、残ったふたりは捕虜として丁重に扱うことを約束しよう」
 意外な申し出に、君たち三人はあっけにとられる。
「断っても構わんが、そのときはお前たちを三人とも、この場で殺す。さあ、どうする?」
 
 君たちは互いに顔を見合わせる。
 ルイズとギーシュはふたりとも怯えてはいるが、その瞳は澄み切っており、なにかの覚悟を決めたような表情をしている。
「…わたしが行く」
 ルイズは小さくつぶやく。
「小さな女の子が相手だもの、あいつも油断するはずだわ。たとえ倒せなくても、一矢報いるくらいは…」 
「ル、ルイズ!そんなことは許さないぞ!」
 ルイズの言葉をさえぎって、ギーシュが叫ぶ。
「ぼくにだって、貴族の、いや、男としての誇りがある。女性を犠牲にして自分だけ生き延びるくらいなら、し、し、死んだほうがましだ!
そもそもぼくは、姫殿下のお役に立ちたいがために、無理を言って君たちについて来たんだ。
ここで君たちを守って散ろうとも、それは麗しき姫殿下のための尊い犠牲、名誉ある死だ。そうだろう?」 
「だから、違うって何度も言ってるでしょ!」
「ルイズ、止めてくれるな!君はなんとしてでも生き延びて、姫殿下とぼくの父上に、ギーシュ・ド・グラモンは天晴れな最期を遂げたと伝えてくれ!」
 ルイズとギーシュのやりとりを眺めつつ、君は決意を固める。一二四へ。



135 :ソーサリー・ゼロの代理人:2007/10/15(月) 22:51:19 ID:44+CiuqZ
一二四 
 
「もう決まったか?あまり待たせるなよ」
 痺れを切らせた白髪の男が、君たちに呼びかける。
 ギーシュが名乗りを上げようと大きく息を吸い込むが、彼の言葉よりも先に君が動き、自分が決闘の相手をつとめると大声で叫ぶ。
 たとえあの白髪の魔法使いを倒したところで、約束が守られる見込みは薄いが、ルイズたちを守るためには相手の条件を呑むしかない。
 驚いたルイズとギーシュが君の名を叫ぶが、君は振り返りもせず進み出る。
「平民か!」
 白髪の魔法使いは驚いたように言う。
「あいつバカだ!平民がメイジ、しかも≪白炎≫の旦那に勝てるわけねぇだろ」
「命を捨てて貴族の餓鬼を守るたぁ、たいした忠義者じゃねえか」
 君たちを取り囲む傭兵どもが一斉に嘲笑を浴びせるが、白髪の男が太い声で
「黙れ!」と一喝すると、水を打ったように静まり返る。
「これほどの勇気の持ち主は、敬意をもって扱わねばな。たとえそれが蛮勇でも、自暴自棄でも…いや、感情の乱れはそれほどでもないか。
お前、諦めていないな?このオレに勝つ見込みがあると思っているな?」
 嬉しくてたまらぬといった様子で、君を見る。
「こいつは本物の勇気の持ち主だ!これは素晴らしい香りが楽しめそうだ!」

 君が使うことを認められた武器は、ひとつだけだ。
 背嚢も装身具も、身に着けることは許されない。
 使い慣れた剣を手にしようとしたところで、デルフリンガーに呼びかけられる。
「相棒、決闘の相手はメイジなんだろ?だったら、俺を使いな」
 君は理由を尋ねるが、デルフリンガーは
「よくわかんねえが、そんな気がするんだよ」と言うばかりで要領を得ない。
 魔剣の言葉を信じて使ってみるか(一〇一へ)、命を預けるのは使い慣れた武器以外にないと断るか(一九三へ)?



136 :ソーサリー・ゼロの代理人:2007/10/15(月) 22:51:34 ID:44+CiuqZ
一〇一
 
 デルフリンガーは、君が今まで使ってきた剣に較べて刀身が長すぎるうえに、切れ味もいまひとつだ。
 この剣を手にして闘う場合、君は自分の攻撃力から一点を引かねばならない。
 それでもデルフリンガーを持って決闘に臨むなら、一〇九へ。
 デルフリンガーを使わぬことにするなら、一九三へ。



137 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/15(月) 22:51:44 ID:w+EqgHW2
支援

138 :ソーサリー・ゼロの代理人:2007/10/15(月) 22:51:48 ID:44+CiuqZ
一〇九
 
 君と白髪の男は、村の中央にある広場で向かい合っている。
 周囲を取り囲んで興味津々で見守るのは、ごろつき同然の傭兵どもだ。
 彼らは、君が何十秒生き延びられるか―――何分か、ですらない!―――という内容で、賭けを行っている。
 傭兵どもの作る人垣にはルイズとギーシュの姿もあり、心配そうな眼で君を見守っている。
 
「さて、決闘の作法に則(のっと)って名乗っておこう。オレはメンヌヴィル。≪白炎のメンヌヴィル≫だ」
 そう言って、白髪の男は杖を掲げる。
 君も同様に名乗ると、デルフリンガーを構える。
 相手との間合いは遠く、剣で打ちかかってもたちまち魔法の一撃を受けてしまうだろう。
 使える術はないかと考える君だが、メンヌヴィルのほうが先に動く。
「まずは小手調べだ!」
 魔法使いが鉄の杖を振るやいなや、人の頭ほどの大きさの火の玉が君めがけてほとばしる!
 なんとかそれをかわそうとする君の耳に、デルフリンガーの声が飛び込む。
「相棒!斬り払え!」
 デルフリンガーの言葉を信じて、火の玉を斬り払うか(一七五へ)?
 それとも、横跳びにかわすか(一五七へ)?
 その場で伏せてもいい(二六へ)。



139 :ソーサリー・ゼロの代理人:2007/10/15(月) 22:51:59 ID:44+CiuqZ
一七五
 
 いちかばちかでデルフリンガーを横薙ぎに叩きつけると、信じられぬことに火の玉はジュッと音を立てて消え失せる!
「なに!?」
「バカな!?」
「き、消えた!」
「凄え!凄えぞ、俺様!おでれえた!」
 その場に居合わせたほぼ全員が、驚愕の叫びをあげる。
 デルフリンガーの、本人さえ忘れていたらしき秘められた力を目の当たりにして驚く君だが、メンヌヴィルの驚きはそれ以上だ。
 ただの平民の剣士と見くびっていた相手が、剣の一振りで魔法を掻き消したのだから、我が眼を疑っているに違いない!
 この隙に斬りかかるか(九八へ)?
 それとも、術を使うか(三〇二へ)?



140 :ソーサリー・ゼロの代理人:2007/10/15(月) 22:52:09 ID:44+CiuqZ
三〇二
 
 術を選べ。
 背嚢も装身具も奪われていることに注意せよ。
  
 YAZ・三九一へ
 DUM・三七九へ
 DOZ・四四七へ
 SIX・四一〇へ
 BIG・四〇〇へ
 
 どの術も使いたくないなら、剣をとって九八へ。



141 :ソーサリー・ゼロの代理人:2007/10/15(月) 22:52:34 ID:44+CiuqZ
610 名前:ソーサリー・ゼロ 投稿日:2007/10/15(月) 22:48:22 [ JRAJnl9M ]
今回はここまでです。
メンヌさんが本気出してたら、デルフリンガーでも吸い込みきれずに即死だったでしょうなぁ。
ここでうまく選択すれば、
「君」>メンヌヴィル>トロール鬼の集団>「君」
という、謎のループが出来上がります。


==========

以上で代理投稿は終了です。

142 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/15(月) 22:56:20 ID:w+EqgHW2
ソーサリー&代理の人乙でした。

143 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/15(月) 22:58:05 ID:+s9iOAn4
乙したー。
DOZ……かな? 決まればかなり有効そう。

144 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/15(月) 23:21:22 ID:fgs656LX
ボンビ〜!
後十分くらいしたら小ネタをポイッチョ投下するのねん!

145 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/15(月) 23:26:41 ID:VXwC3op+
社長!支援かーどです 

146 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/15(月) 23:28:58 ID:BO61tI0j
支援

147 :ゼロのボンビー:2007/10/15(月) 23:30:06 ID:fgs656LX
「ここはどこなのねん?」
「そういうあんたこそ誰よ?」

ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールが
周囲の心無い怒声と嘲笑の中でようやく召喚に成功したもの、
それはフンドシ一丁の肥満体で小汚いパーマのおっさんであった。
「平民、いや貧民だ…ゼロのルイズが貧民を呼んだぞ!」
「しかも変態かよ…いっそ失敗した方が良かったんじゃねえか?」
どう贔屓目に見ても貧民にしか見えず、僅かな望みをかけて
出自や身分を聞いてみれば貧乏神と名乗ったこの男にルイズは
失望を通り越して絶望を感じたのは言うまでも無いであろう。
しかも出てきた以上はコントラクト・サーヴァントを行わねばならず、
使い魔となればこれと生活をある程度共にしなければならない事を
考えるとますます頭が痛くなってくる。
当然ルイズは涙ながらもコルベールに再召喚をさせてもらえるように頼んだが
物凄く申し訳無さそうな顔をされつつも拒否されてしまったので
半ばヤケクソでオロオロしている自称貧乏神の頭をガシッと掴み、
コントラクト・サーヴァントを行う。ルーンが刻み込まれる熱で左手を押さえながら
見苦しく喚き、のたうつ貧乏神を見てルイズは盛大にため息をつく。

それから数日後……
ルイズの思ったとおり、いや思った以上にこの使い魔は役に立たない事が判明した。
それも役に立たないだけならまだしも気力と実力が反比例な働き者だからより困る。
勝手に何処かに出かけていっては仕事を見つけてそれに失敗して借金こさえてくるわ、
あからさまなインチキ商品を高額で購入する契約を結ばされるわ…
頼みもしないのに秘薬の材料を探しに行って「これはきっと良い物に違いないのねん」
とベニテングダケを渡された日には衝動的に蹴りを入れてしまい
股間を押さえて死に損ないのゴキブリの如く痙攣する彼を見ながら
「こいつが貧乏神っていうのは本当かもしれない…」
などとその日一日鬱だったのも無理は無い。

こうなったら使い道は唯一つ、その弛みきった心身を鍛えに鍛えて
屈強な護衛と生まれ変わらせる他は無い!
そう考えたルイズはいつのも如く使い魔に虐待もとい特訓を行うようになった。

148 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/15(月) 23:30:45 ID:FJD0awVn
キングボンビーになっちゃう支援

149 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/15(月) 23:30:50 ID:w+EqgHW2
社長、支援がうまくいって読者が増えましたぞ、ハッハのハ!

150 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/15(月) 23:31:51 ID:BO61tI0j
支援

151 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/15(月) 23:32:07 ID:fgs656LX
「ゼェゼェ…ハァハァ…ルイズ様、穴を掘り終わりましたねん」
「じゃあ、今度はそれを埋めなさい」
「ええっ〜!じゃあボクは何の為に穴を掘ってたのねん!?」
「少しは鍛えて贅肉じゃなくて筋肉付けてもらわなきゃイザというとき私が困るの!」
「最近痩せてきたのねん。ルイズ様、お慈悲を…」
「どこが痩せてるのよっ!あんたの体格だともっと痩せないと早死にするわよ」

と、こんな非日常が日常茶飯事となり、もはや軍隊以上の悪夢のシゴキと
ルイズの怒声が半分自業自得とはいえ哀れな貧乏神に容赦なく降り注ぐ。
しかし捨てる神あれば拾う神ありとはいったもので
メイドのシエスタやコックのマルトーは不憫に思ってこっそり食料を渡してくれたり、
何気に訓練風景を見てしまったコルベールも最近は同情的になってきているので
完全に孤独という訳では無いのがせめてもの救いであろう。

だがそんな自分を含めた誰しも認める弱者である彼に大いなる転機が訪れる事となる。
その発端は二股のばれたギーシュの八つ当たりを受けていたシエスタを
貧乏神が庇い、それに腹を立てたギーシュが彼に決闘を申し込み、
貧乏神も貧乏神でルイズが止めるのも聞かずに受けてたった。
その結果、ヴェストリの広場にて十数分でワルキューレにボコボコに袋叩きにされる貧乏神…
と、ここまではギーシュとギャラリーの予想を裏切らなかったが

「どんなに…貧しくても……魂までは売り渡したくないのねん!」

うつ伏せで痣と瘤だらけの貧乏神がそう呟くと左手のルーンが輝き始め、
やがてそれはギーシュと無慈悲にして無責任なギャラリー達の目にも映り始め、さらに
爆発的に溢れ出した光の奔流が居合わせた者全ての視界を一瞬で白一色に染め上げる。
そして……
「キーーング!ボンビーーー!!」
大気を揺るがすような雄叫びと共に憤怒の化身が降臨した。

そこに立っていたのは文字通り雲をつくような巨漢、いや巨人であり
今までの貧乏神の弱弱しい雰囲気はみじんも無く、
体格も太ってこそいるが肥満体ではないガッチリとした固太りで
ある為に前のような鈍重さは感じられない。
そして鋭い眼光と狼を思わせる犬歯はまさに大悪魔である。

152 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/15(月) 23:33:20 ID:fgs656LX
貧乏神、いや、キングボンビーは慌てたギーシュが
さらに六体追加して七体となったワルキューレを拳で
次々と虫の如く叩き潰し、王者の視線でギーシュを睥睨して
鋭い犬歯をむき出しに獰悪そのものの表情で笑う。
この時になってギーシュは思い知らされた…
もはや狩る者と狩られる者の立場が完全に逆転したのだと。
「グェヘッヘ!ギーシュよ。
オレ様を躾けてくれた礼に我が故郷のボンビラス星にご招待しよう!」
「なんだか名前からして恐ろしそうな所なんだけど…さ、さっきの愚行は謝るから…」
「何、遠慮などするな、存分に楽しんでこい!」
キングボンビーはギーシュを小脇に抱えると
凄まじい速度で群集の目の前から姿を消し、
数分ほどで戻ってきたがそこにギーシュは居なかった。

「さて、次は…ルイズよ」
「な、な、何…」
ついさっきまで流石に哀れになってきて止めようとした矢先に
あまりの急展開についていけずに放心状態になった主人の方を見遣り、
笑いながら、だが吼えるように言う。
「お前にも今まで鍛えてくれた礼をせねばな…」
「ヒッ……!」
「お前にはサイコロを十個振らせてやろう。
そして出たサイコロの目一つにつきエキュー金貨を
100枚、お前のサイフとお前の家の金庫から捨ててやろう!」
「いくらなんでも横暴よ!もっと安くして!…くれませんか?」
「じゃあ、オレ様がサイコロを十個振って出たサイの目の数だけ
お前とお前の家族や友人を殴って回るというのはどうだ?」
「……自分で振ります」
どこからともなく現れた十個のサイコロを振った直後に
ルイズは頭を抱えて地面にひれ伏す。
とんでもない金額が出てしまったらしい…

さらに這いつくばってその場から逃亡しようとしていた
別に何もしていないにもかかわらずたまたま気になったという理由で
マリコルヌをもキングボンビーは見逃さない。

153 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/15(月) 23:33:24 ID:BO61tI0j
支援

154 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/15(月) 23:34:13 ID:d4SufcwH
なんという貧乏神。とんだはずれくじだなオイw
支援

155 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/15(月) 23:34:46 ID:BO61tI0j
支援

156 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/15(月) 23:34:49 ID:fgs656LX
「じゃあ次は…神風のマリコルヌ!」
「風上だってば…」
「ところでマリコルヌよ。人間の髪の毛は約十万本だと言われている。
そこでお前の毛髪力をほんの九万本分くらい
ミスタ・コルベールに分けてやろうと思うのだ。良いアイデアだろう?」
「どこがだ!っていうか俺があんたに何したよ!?」
「なんとなくだ。男なら細かい事は気にするな!」
キングボンビーが言い終わるか言い終わらないかのうちに
マリコルヌの髪がハラハラと抜け落ち始めた。

「グェヘッヘッヘッ!……ん?もうこの姿を維持するのも限界のようだな。
だが覚えておく良い!思い上がる者、欲に駆られる者、
妬むだけの者を叩き落す為にボンビラスの王者であるオレ様は何度でも降臨する事を!!」

そしてヴェストリの広場は再び光に包まれ、
そしてそこにはいつもの貧乏神がキョトンとした顔で立っていた。
「あれ?ボクは一体何をしていたのねん?」
「あ、あんた、あれだけの事して本当に覚えていないの?」
「悪いけどな〜んにも覚えていないのねん…」
こうして決闘から始まった周囲の予想を超えた
恐怖の断罪劇はあまりにもあっけなく幕を閉じたのである。

そして貧乏神自身も何故か自分が勝った事になっている事を始め、
マルトーを始め厨房の人々から讃えられた事。
ギーシュが長期欠席をし、再登校した時には遭難したかのようにげっそりしていた事。
ルイズが人並みの対応を自分にしてくれるようになった事。
マリコルヌが禿げて落ち込んでいるのと対照的に
コルベールに毛が生え始めて陽気になっている事など
分からない事だらけで戸惑っていたがやがてそれすらも
貧乏神にとって穏やかになりつつある日常生活と
周囲の「触らぬ神に祟り無し」の共通認識の中に埋没していった……

157 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/15(月) 23:35:46 ID:Yt84hvn/
はずれにも程があるwwwwwwww支援wwwwwwwwww

158 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/15(月) 23:36:06 ID:fgs656LX
かのように思えたが後に土くれのフーケやレコン・キスタの回し者となったワルド子爵を
ボンビラス星なる地獄のような(ギーシュ曰く、地獄そのものだった)
場所に流刑にしたり、さらにはレコン・キスタ軍を壊滅させ、
その後に数週間程して戻ってきた時には何故かアルビオンの経済が崩壊寸前に
なっていたりと武勇伝に事欠く事は無く、後に邪神、魔王、
果ては始祖ブリミルの暗黒面の体現とさえ呼ばれ、
恐怖、または崇拝の対象としてボンビラス伝説が未来永劫語り継がれる事となる。


おしまいなのねん!

159 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/15(月) 23:36:11 ID:FJD0awVn
触らぬ神に祟り無し……ンッンー、真理だなぁ支援

160 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/15(月) 23:36:24 ID:BO61tI0j
そういえば貧乏神って擦り付けられるんだよな支援

161 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/15(月) 23:37:39 ID:80MPjsI4
遊戯王GXから十代or十代デッキ召喚とか考えたんだけど、数が多いのが相手だったら
ワイルドジャギーマンかマグマ・ネオスに頼らざるを得なくなると考えて断念。
遊戯王は全体攻撃できる奴が少なくて困る。

162 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/15(月) 23:38:30 ID:FJD0awVn
乙でした!

>ボンビラス星
思い出すのも恐ろしい……
俺の場合擦り付けられて飛ばされるとまずビリ確定だった

163 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/15(月) 23:38:41 ID:FwNYby8t
やめてフーケボンビラス星に送ったら故郷の妹や子供達がえらい事になっちゃうw

164 :虚無の王:2007/10/15(月) 23:38:59 ID:I57CfUS4
ゼロのボンビー氏GJ!

45分頃から投下したいと思います。

165 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/15(月) 23:39:05 ID:fgs656LX
桃太郎電鉄シリーズから貧乏神なのねん。
これで投下終了しましたのねん!
支援してくれた人達に感謝!

それでは ボンビー! ノシ

166 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/15(月) 23:40:00 ID:Yt84hvn/

なんというボンビラス星

167 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/15(月) 23:41:08 ID:44+CiuqZ
>>164
了解!

支援だ

168 :宵闇の使い魔:2007/10/15(月) 23:44:01 ID:lIS8hZBV
桃鉄懐かしいなぁ……
あ、虚無の王氏の後に予約です。

169 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/15(月) 23:44:50 ID:d4SufcwH
ボンビー乙!
ある意味で今までで最悪の使い魔だ。
そして王様支援!

170 :虚無の王 Trick9 1/8:2007/10/15(月) 23:45:12 ID:I57CfUS4
 この日、図書館でタバサを発見した空は、以前と同じ様にして文字の読み書きを学んでいた。
 魔法学院での生活には、三日で馴染んだ。順応能力の高さも有るが、馴染まなければならない理由も有った。
 送還の魔法は存在しない――――オスマンの語った言葉は、少なくともこの学院内においては事実だ。
 そして、職員や出入りの業者に話を聞く限り、彼等の文明がハルケギニアと言う極めて狭い地域に限定されているのも、また事実だった。
 文化の形式は中世欧州に近似するが、発展の度合いは大幅に上。空はそう当たりを付ける。
 何より水が豊富で、比較的衛生状態が高水準にあるのが有り難い。この分なら、異世界から来た身でも、つまらない疫病に悩まされずに済みそうだ。
 一方、この世界全体で考えた場合、恐らく、ハルケギニアは極めて後進的な地域なのではないか、と言う気もした。
 砂漠に住まうエルフ達に東への陸路を封鎖され、海路も開けていない。
 大体、戦争に弱い国は遅れているに決まっている。

 この国には過去しか無い――――

 水色の後頭部越しに本を眺めていると、ふ、とそんな考えが浮かんだ。
 十分な情報も無いままの印象論だが、悪い予感と言うのは大抵当たる。
 ここで膨大な史料と、歴史から、送還の魔法を掘り出せればいい。だが、無い物を作るとなると、不可能なのではないか。
 いっそエルフとやらを頼る方が近道かも知れない。
 とは言え、人間型をした食人生物と会話が成立するかは大に疑問だ。
 それとも、東方を目指して見るか――――

「どうして?」

 不意の声が、空を些か早計な空想から現実に引き戻した。

「ここには、『貴方はどうして、そんなにも愚かな事を言い出すのか』と書いてある。なのに貴方は『なんでやねんっ!』と読んだ」

 文章を指でなぞりながら、タバサは言った。

「ここもそう。『ああ。どうすれば、アンリエッタの愛を得る事が出来るのだろうか』と言う科白から始まって、主人公の苦悩が2ページに渡って書かれている。なのに、貴方はたった一言『アンアンとアンアンしてえ』」

「間違うとる?」

 タバサは何もコメントしなかった。

「んー、最初に少し教わってからやったかな。文章見ると、いきなり全体の意味が、頭ん中に浮き出る様な感じになってな」
「間違っていたら無意味」
「え、ホンマ、間違うとる?」
「要約し過ぎ」

 空は顎の下を指先で撫でた。何故、この様な食い違いが生じるのだろう。

「ひょっとしたら、会話も食い違っとるのかもな。ワイの言葉はこっちの言葉に変換されて、こっちの言葉は日本語になって。文章読む場合は、こっちから日本語からこっちで、二重変換やから、余計おかしゅうなるんかも知れへん」
「こっちの言葉?変換?」
「ああ、ワイは別の世界から来たんよ。言うて無かったな」
「そう」
「随分、簡単に信じよるなあ」
「貴方は異世界的」
「イカシとる、て事かい?」
「なんでやねん」

 銅鐘が響いた。午前の授業が終わった様だ。
 タバサが膝から降りると、空は軽快に車椅子を返す。
 先日の様に、昼食を摂り損ねるのは御免だった。


   * * *


171 :虚無の王 Trick9 2/8:2007/10/15(月) 23:47:01 ID:I57CfUS4
 空の一日は、ルイズより30分ばかり早く起きる事から始まる。
 寝床は藁束とシーツ、木箱で作った簡易ベッドだ。当初は藁束に毛布で、アルプスの少女を気取っていたのだが、藁屑が散乱する、と家主から苦情を申し入れられた。
 先ずは義足を装着。
 衣服は召喚された時に着ていた物に加え、今は二揃え持っている。清潔を保つ為に必要、と陳情すると、ルイズは存外あっさりと買い与えてくれた。内、一着は学院行事等に同行する際の物だから、普段は二着を交互に着る事になる。
 車椅子の各部を簡単にチェック。
 ルイズが洗顔に使う水を汲みに行く。この時、ついでに自分も洗顔を済ませ、旅行用の歯ブラシを使う。付属の歯磨き粉は数日で使い切った。
 着替えと、洗面器を用意してから、ルイズを起こす。寝起きの悪い御主人様が、グズグズと言いながらも、洗顔を済ませ、着替えている間、空は背中を向けている。
 着替えが終わると、ルイズは足を差し出す。そうして、靴だけは空に履かせるのだ。
 その時、貴族の少女は頬を浅く染める。瞳もどこか潤んでいる。男を傅かせる事に悦びを覚えているのか、執事と女主人を気取っているのか。
 現代日本に生まれていたら、池袋の比較的特殊な趣向を凝らした喫茶店に通い詰める口かも知れない。
 朝食はアルヴィーズの食堂で一緒に取る。そして、授業に出るルイズと別れて、部屋の掃除と、洗濯。
 ここからは、他人の都合に合わせて動く事になる。
 まず、図書館。タバサが居れば、文字の勉強をする。現状、基本はマスターしたが、専門書には未だ歯が立たない。優秀な教授を欠いてはお手上げとなる。
 その場合、コルベールの研究室に向かう。時間に空きが有る限りで、偉大な発明王は熱烈に歓迎してくれる。
 こちらも都合が合わない場合は、用務員や出入りの業者を捕まえて雑談する。いずれ学院の外で活動する日の為にも、この国の常識は知っておくべきで、ルイズにもタバサにも、そしてコルベールにさえ、それは全く期待出来なかったからだ。


   * * *


172 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/15(月) 23:48:07 ID:BO61tI0j
要約しすぎ支援

173 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/15(月) 23:48:40 ID:rQiFoz5D
タバサのなんでやねん支援萌え

174 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/15(月) 23:48:45 ID:d4SufcwH
俺もアンアン支援

175 :虚無の王 Trick9 3/9:2007/10/15(月) 23:48:49 ID:I57CfUS4
「おっ!」

 コルベールは顔を輝かせた。

「おおっ!」

 コルベールは額を輝かせた。

「おおおっ――――!」

 コルベールは歓声を上げて駆け出した。
 仰ぐ空には、蜘蛛の模様が描かれたフリスビー。小さな円盤がゆっくりと回っている。三匹の愛犬を遊ばせる為に使っていた品だ。
 今、禿頭の中年は、犬以上の興奮を見せている。ふわりと着地しようとするフリスビーを、年も忘れてダイビング・キャッチ。黒いローブが派手に地面と擦れ合う。
 今日は幸運な日だった。午前中にはタバサを捕まえ、コルベールは午後に受け持ちの授業が無かった。

「どや?真っ平らな円盤よりは、よう飛ぶんが判るやろ」

空が後を追う間、コルベールは大はしゃぎでフリスビーと戯れていた。要領を得ない投げ方だが、それでも手にする円盤が、風石も無しに、驚く程の距離と時間を滞空出来ると知るには十分だった様だ。
 落ちていた小枝を筆に、地面に図を書いてやる。
 フリスビーの断面に、大まかな空気の流れ。大雑把ながら、流体力学と航空力学について講義すると、魔法学院の教師は、たちまち四十代の少年へと変身する。

「素晴らしい!実に素晴らしい!この理論に従って翼を作れば、フネの航続距離を何倍にも伸ばす事が出来る!」
「せやかて、フネの推進は帆やろ。やる事、あべこべになるで」

 揚力とは抵抗だ。風石なる物があるなら、寧ろ翼は無い方が返って航続距離が伸びる可能性も有る。

「そこで“愉快な蛇くん”ですよ?」
「問題は燃料やな。もっと揮発性の高い物が無いと、馬力が足らん」
「それは、研究次第でどうにでもなるでしょう」

 コルベールも小枝を取る。大雑把なフネの図面。
 二人は知識を交換しながら、ああでも無い、こうでも無い、この方が良い、と図面に手を加えて行く。

「ここはこないな感じで――――」
「いやいや。逆に考えるんですっ!こうすれば――――」
「おお!お前、頭ええな」

 一段落着く頃には、辺り一帯、フネとも飛行機ともつかない絵で埋め尽くされていた。


176 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/15(月) 23:49:31 ID:bWk2ZTE+
ゼロのゲンドウ

「へ、へいみんでしかも髭中年親父だなんて・・・」
「ここはどこだ?ユイ・・・」
「いっそこいつぬっころそうか」

乙女の純潔が髭に散らされた後

「うがぁああああああああああああああああああああああ」
「おやおやおや、これは珍しい・・・ルーンじゃないですぞぉ!君の悪い人面瘡ですぞ!これは学院長に知らせなければ!」

「う、髭親父で気持ち悪い人面瘡持ち・・・やっぱりチェンジして貰いたいわ」

手の痛み(Judas Pain)を感じ気を失ったゲンドウは見知らぬ部屋に寝かされていた

「知らない天井だ」

その後 例のごとくギーシュにぼっこぼこにされた後に
月からロンギヌスの槍を召還して
アダムの力を解放し近くに潜伏していたフーケをゴーレムごと
亜空間にふっとばし

死人を蘇らせるというアイテムを聞きつけレコンキスタに参加
議長と駆け引きをしつつワルドに三重スパイをさせつつ
理系の知識を活用しゼロ戦のデットコピーにS2機関を搭載

量産型がタルブの村を旋回する中
地下深くに眠っていたブリミルを目覚めさせるのであった

収集が付かなくなったので イデ発動
「コルベール先生、後は頼みます」

177 :虚無の王 Trick9 4/9:2007/10/15(月) 23:50:27 ID:I57CfUS4
「ま、何やるにしても、問題は金やなあ。コッパゲ、お前、パトロンとか探さへんのか?」
「うむっ。考えてはいるのですよ。貴族は皆、魔法を箒の様な、何も考えずに使う、勝手の良い道具程度にしか捉えていない。こと、火の魔法となると、破壊の力としか考えない。それでは実に寂しい。何か他に役立てる方法は無いのか――――」

 コルベールは熱弁を振るう。
 とは言え、その研究に理解を示す貴族は、誰も居ない。どんな発明を提案しても、そんな事は魔法を使えば良い、の一言で片付けられてしまう。

「阿呆。そら、話の持ってき方が悪いわ。馬が無くても馬車が動く、じゃ誰も食いつかん。具体性が無い。計画ごと持ち込まな駄目や」
「と、言いますと?」
「そやな。例えばや……新型のフネを設計した。これを建造して、東方に行きたい。成功すれば、交易路を拓いて、利益を独占出来る。乞支援――――とか?」

 コルベールはその言葉に目を瞠った。

「東方、ですか」
「東方や」
「東へ!」
「東へ!」

 コルベールは感極まった様子で、空を見上げた。

「いや〜、話が大き過ぎて、余計誰も理解してくれなさそうですね」
「まずは細かい事からコツコツとやな……魔法の在り方変えたいんやろ。世の中、お前の発明品で埋め尽くしたれ。そうすりゃ、金にも困らへん」
「夢が膨らむなあ!」
「ワイも帰る方法探すのに、金要るさかい。協力させて貰うわ」
「是非!……所で、一つ気になる事が有るんですがね」
「なんや?言うてみい、コッパゲ」
「それです。私はハゲでは無い」
「ハゲやん。剃ってる、とでも言うつもりかい?」
「いいえ。それも違います」
「なら、なんや?」
「これは伸ばしているんですっ!」
「……そか」

 答えは迷った空は、結局、適当な相槌でお茶を濁した。
 丁度この時、大きな影が過ぎった。タバサの使い魔。風竜のシルフィードだ。

「なんでやねん」

 翼上の少女は、無表情に呟いた。


   * * *


178 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/15(月) 23:50:44 ID:VXwC3op+
ボンビー乙しつつ元王様を支援しまくります
俺もアンアンしてえ

179 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/15(月) 23:51:06 ID:Q3JBGRXY
支援、小ネタの人、一回ストップした方がよかですよ


180 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/15(月) 23:51:48 ID:TbGV9CKN
コッパゲの台詞に全俺が泣いた 支援

181 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/15(月) 23:51:50 ID:Yt84hvn/
支援

182 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/15(月) 23:52:01 ID:d4SufcwH
タバサの突っ込み吹いたwwwwww
おもしろいなオイw
支援!

183 :虚無の王 Trick9 5/9:2007/10/15(月) 23:52:01 ID:I57CfUS4
「ルイズ〜。急げ。特訓やで。特訓、特訓やっ」
「判ってるわよ」

 放課後はルイズと合流。
 学院に程近い岩場へと移動する。
 ルイズは膝を震わせている。杖を握る手も同様だ。
 移動手段――――車椅子にステップを付け、握りを掴んで後に乗る――――には一考の余地が有りそうだった。
 加減をしているとは言え、空は馬並だし、道は酷く荒れている。
 少し休憩してから、特訓を始める。

「特訓と言えば、滝なんやけどな。この辺に無いのは残念やわ」
「……有ったら、何させる気だったの?」

 ルイズは顔を引きつらせる。
 特訓初日。上から大岩を転がしてやった事を、未だ根に持っているらしい。

「なにしとんのや、ルイズ!避けたら特訓にならへんやろ」
「ななな何言ってるのよ!こここんな事してたら、死んじゃうわよっ!」

 結局、無謀な真似は止めにして、今は地道に事を運んでいる。
 先ずは、詠唱する呪文と、爆発の規模や発生地点の相関関係を調査する。
 対象はコモンマジック及び、各系統のドット魔法。
 又、同じ呪文でも、詠唱の仕方や、杖の構えで変化は生じないか――――
 魔法を使用すると、精神力を消耗する。
 日本語で言う所の同語と、完全に同一の概念とは限らないが、魔法の連続使用に少なからず制限が有るのは確かな様だ。
 自然、実地での訓練は短時間になる。


184 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/15(月) 23:52:53 ID:nYi8AUJ7
タバサがつっこみスキルを手に入れてる支援

185 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/15(月) 23:53:01 ID:fgs656LX
コッパゲ先生に感動そして支援

186 :虚無の王 Trick9 6/9:2007/10/15(月) 23:53:22 ID:I57CfUS4
 夕食の時間前に学院に戻る。
 食後は座学。
 燃焼科学、爆発に関する基礎知識を講義する。

「魔法の事はよう判らへんけど、ルイズは魔力ちゅうの?それ自体は滅茶苦茶強いんと違うか?」
「なんで、そう思うの?」
「爆発言うんは、圧力の急激な上昇、解放の結果起きよるもんや」

 これは想像だが――――空は説明する。
 魔法が成功した場合、魔力は効果として解放される。だが失敗の場合、効果と言う逃げ道を得られない事から、圧力が限界まで高まり、爆発となる。

「いや。もっと言うと、今まで試した魔法の効果じゃ、逃げ道として小さ過ぎる。で、力を逃がし切れずに爆発。実際発生していた小さな効果も掻き消されてまう――――そんな所やないかと思うてな。これなら他の連中が失敗しても爆発せん説明にもなるやろ」
「……さあ。よく判らないわ」

 ルイズは返答を避けた。
 自分が系統魔法を使えないのでは無く、系統魔法が自分の力を受け入れる器として小さ過ぎるのだ――――
 あまりに尊大な発想だ。生まれてこの方、出来損ないと呼ばれて来た少女が、飛びつくよりも、拒否感を覚えるのは当然と言えた。

「最初は誰かて失敗する。その頃から、“ゼロ”言われとった訳やないやろ。お前の失敗ぶり、逆に褒める奴とか居らへんかったか?」

 ルイズは尖り目の顎に指を当てる。
 最初は自分も屈託無く爆発を起こしていた。姉妹はただ笑い、両親も笑いながら、将来の大物と太鼓判を押した。
 尤も、一年もすれば、誰も期待を抱かなくなった。その後、誰か自分を評価しただろうか?

「ワルド様――――」

 美しい少年が笑顔が、脳裏に浮かんだ。
 また、失敗して父君に怒られたのかい。大丈夫、僕が取りなしてあげよう。
 あまり気にする事は無いよ。君には凄い才能が有るのだから――――

「誰やそれ?」
「私の……許嫁よ。きっと、私を慰める為に、そう言って下さったんだわ」
「そうかも知れへんし、本気かも知れへん。ひょっとすると、目茶キレる奴かもな。ちょっと興味湧いたわ。今度、紹介し」
「もう何年も会ってないのよ」
「許嫁やろ」
「親が決めた事だもの。ワルド様は女王陛下の魔法衛士隊隊長で、スクウェア・クラスのメイジなのよ。私なんか、とても釣り合わないわ」
「向こうには別な意見が有るかも知れへんけどな。ま、ちょいと脱線したわ。続けよ」

 基礎知識に大部分を費やしながらも、応用技術も絡めて行く。
 爆発を利用して、実際に何をするのか。それを知っておいた方が、イメージも湧きやすいだろう。
 その後、ルイズは授業の予習復習に取りかかる。
 空は散歩と称して外に出る。
 トリステイン魔法学院はのどかだ。敷地内で動く限りでは、深夜外出を見咎められる事も無い。
 ルイズがベッドに入った頃、空も部屋に戻って、自分の寝台に入る。
 念の為、携帯で日記を書く。情報を整理する為だ。
 こうして、空の忙しい一日は終わる。


   * * *


187 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/15(月) 23:53:42 ID:BO61tI0j
支援

188 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/15(月) 23:53:45 ID:d4SufcwH
支援!
おはげ大先生かっこいいです

189 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/15(月) 23:54:40 ID:TbGV9CKN
こうして見るといい人なんだよなぁ 支援

190 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/15(月) 23:54:46 ID:BO61tI0j
支援

191 :虚無の王 Trick9 7/9:2007/10/15(月) 23:55:00 ID:I57CfUS4
 空のトリステイン滞在は、七日目を迎えた。
 地球なら一週間が過ぎた計算になる。尤も、ハルケギニア……と言うよりも、この星の場合、一週間は八日間。因みに一年は三八四日だ。
 一日の時間が、地球と変わらない事は確認出来ている。
 重力も多分同じ。
 その辺りから星の密度や大きさを計算出来ないか。そんな事を考えて、結局止めておく事にした。あまり、意味の有る事では無さそうだったからだ。
 空は一日毎に、ハルケギニアの知識を深めて行く。知れば知る程、地球に帰るのが一筋縄では無いと判る。
 これは気長な仕事になりそうだ。事によったら、帰る頃には、“空の玉璽〈レガリア〉”は解放か、破壊かの道を辿っているかも知れない。
 だとすれば、帰る意味など何も無いのではないか――――そんな考えが浮かんで、空は頭を振る。
 諦めたら、そこで終わりだ。諦め切れる事だったら、八年前、脚を砕かれた時にそうしている。
 また、魔法学院での一日が始まる。
 何時もと変わらぬ日々だ。そうなる筈だった。
 所が、この日は、ささやかな偶然と不運とが重なり、少しばかりスパイスの利いた一日となってしまった。
 午前中、タバサもコルベールも捕まらなかった。
 話し相手も見つからなかった。
 仕方なく、ルイズの授業にお供する事にした。
 文字も大分判る様になったし、魔法の知識は書物から得られるにしても、生で見ておくに越した事は無い。

「諸君、最強の系統は知っているかね――――」

 教壇では一目に不人気そうな教師が講義している。
 空は寝たフリをしながら、聞き耳を立てていた。
 自分が居ると、生徒達が萎縮する。それに配慮したのだが、正直に失敗だった。本当に寝てしまった上、滅多に言わない寝言を口にした。
 揺り起こされた時、眼前には真っ赤な顔で睫を伏せるルイズが居た。

「……なんて夢見てるのよ……もう――――」

 泣きそうな声だ。
 女生徒達は或いは顔を背け、或いは顔を手で覆っている。
 男子生徒は興奮しきった様子で身を乗り出している。

「……と、とにかく、皆に説明してっ。ねえっ。今のはただの夢だって!」
「ワイ、寝言言うとった?」
「言った所じゃないわよっ……」
「どないな寝言?」

 どこにそんな余裕が有ったのか。ルイズの顔が益々赤くなる。

「し、知らない!……」
「せやかて、どんな夢か判らへんかったら、ワイも説明のしようがないで?」
「……とても口に出来ないわ……」
「どないな風に?」

 ルイズは仕方なく、空の耳元でそっと囁いた。

「あん?……よう、聞こえへん。もう一度」
「だから……――――」
「もうちょい、大きな声で」
「……――――」
「ワンスモアや。もっと大きな声で」

 そんなやり取りを何回繰り返した時だろう。
 乾いた音が鳴った。
 空の頬を引っぱたくと、ルイズは教室から逃げる様に駆け出した。


192 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/15(月) 23:56:18 ID:BO61tI0j
支援

193 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/15(月) 23:56:24 ID:rQiFoz5D
理念の違いが大きな戦いを生む恐ろしさ支援

194 :虚無の王 Trick9 8/9:2007/10/15(月) 23:56:25 ID:I57CfUS4
「……なんやっちゅうねん、一体?」
「随分、刺激的な夢を見ていらした様ね」

 キュルケが潤んだ瞳で擦り寄って来る。
 その説明で、空は漸く事態を察した。どうやら、未成年には聞かせられない様な夢を、つぶさに寝言で漏らしてしまったらしい。

「……なんや。ワイも落ち着いたつもりやったんけどなあ」
「よろしいじゃありませんの。大変、興味深い話でしたわ、ミスタ」
「そか?この手の話なら、幾らでも有るで。そやなー、これはもう五年前くらい前の話やけど――――」

 空が話を始めると、男子生徒は身を乗り出し、女生徒は顔を背けながらも、さり気なく距離を詰める。
 神聖な教室はピンク色の空気で染まったが、それに文句を言う人間は誰一人居ない。
 終鐘。授業は殆ど進まなかった。

「号令はどうしたのかね?起立、礼の号令は」
「もう勃っています」

 風上のマリコルヌが、生徒半数の意見を代弁した。

「うむ。では礼」

 ミスタ・キトーは珍しく柔軟な態度を見せた。彼もまた、立てない理由を抱えていたからだ。


   * * *


195 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/15(月) 23:57:10 ID:VXwC3op+
マリコルヌにGJを送りたいんですがかまいませんねッ!!

196 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/15(月) 23:57:38 ID:TbGV9CKN
ちょwww
男子じじゅうwww 支援

197 :虚無の王 Trick9 9/9:2007/10/15(月) 23:58:12 ID:I57CfUS4
 この日、ルイズは空の顔を見ようとしなかった。
 会話も拒否した。
 特訓の時間になっても姿を見せなかった。

 この日、男子トイレはいやに込んでいた。
 やましい事は特に無く、ただ純粋に便意を催しただけ、とは、あるクラスの生徒の談だ。

 この日、一部の女生徒に噂が広がった。
 ミス・ヴァリエールの使い魔に近付いてはいけない。妊娠する。

 この日、一部の男子生徒は、空に対して敬礼する様になった。

 そして、この日、空は部屋から閉め出された。
 使い魔の顔を見た瞬間、主人の少女は顔を真っ赤に染めて扉を閉じ、無言のまま鍵を掛けてしまった。

「こらー、ルイズ!ツカイマの保護は主人の義務やろっ。ワイは在トリステイン日本大使として、断固抗議するっ」

 部屋の前で騒いだが、徒労に終わった。
 トリステインは性に不寛容な国なのだろうか。
 中世欧州では、アナルセックスやオーラルセックスは勿論、快楽を目的とした性交渉は、夫婦間ですら罪悪だった。そこで現代日本の性風俗を語れば、変態と見なされても不思議は無い。
 なにしろ、あの時代、同レベルの想像力を発揮し得たのは、贖罪規定書を執筆する様な司祭様の類だけだったのだから。
 だが、それにしてはルイズの反応がおかしい。クラスメート達やキュルケのそれと差が有りすぎる。不思議の国のアリスよろしく「そんなことをしたら、お婆様に叱られてしまうわ」と口走る様な、古くお固い道徳を引きずるタイプなのだろうか。
 さて、今夜はどうしよう。
 床は石敷き、廊下に開いた窓からは、冷たい風が吹き込んで来る。さすがにここでは眠れない。

「コッパゲの世話になるか」

 空は部屋の前から離れる。
 背後から足音が忍び寄って来たのは、丁度階段に差し掛かろうとした時だった。重く静かな足音――――キュルケのサラマンダー、フレイムだ。
 こんな所で何をしているのか、と首を捻った時、階下から物音。見ると、巨大なモグラが躙り寄って来る。

「……これは、怪物に挟まれたワイ、今、ドキドキするほど大ピンチ?」

 そんな事を嘯いている間に、フレイムがジーンズの裾をくわえた。
 あ、と声を上げた時、モグラが反対の脚をくわえた。
 二匹はそれぞれ、正反対の方向へ、空を引っ張り始めた。

「あだだだだだ――――っ!」

 二匹による股裂きに、空は悲鳴を上げた。


 ――――To be continued


198 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/15(月) 23:58:46 ID:1876Q7FL
>ミスタ・キトー

ちょwww
濁点wwwww

199 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/15(月) 23:59:41 ID:nYi8AUJ7
> 「もう勃っています」
だれがうまいこと言えと(ry
>  ミスタ・キトー
よし、モニターのココア拭いてもらおうか

200 :虚無の王:2007/10/15(月) 23:59:56 ID:I57CfUS4
今回はここまでです。

支援ドウモ!

201 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/16(火) 00:00:53 ID:Wf8VqK0e
もうどこからつっこめばわからねぇwwwwwwwww
乙wwwwwww

202 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/16(火) 00:02:07 ID:9ujSv/VF
屹立!気をつけ!!礼!!
乙!!!!

203 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/16(火) 00:03:29 ID:qM3oo6wo
乙!もう超絶乙!GJ!
もう勃ってますで大爆笑しちまったじゃねーかチクショーwww

204 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/16(火) 00:03:44 ID:TiTm6pDR
ミスタ・キトー

中京高ー広島ー中日ー楽天
通算78勝73敗16セーブ 防御率4.07
2007年東北楽天の投手コーチの仕事をしていた際、オールド・オスマンのサモンサーヴァントによって呼び出されそのまま永住

205 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/16(火) 00:04:58 ID:evUKEiwE
名探偵ルイズ

「あっれー???おかしいなぁ、この香水使ってあるよぉ?」
「な、なんだって、そんな馬鹿な!これはさっきモンモラシーからもらったばっかりの筈だぞ」
「コナンそんな香水より連続強盗事件の犯人を捜す方が先でしょ」

椅子に座り紅茶を啜るルイズ、仕方なく地べたに座り貧しい食事を取りながら腕時計をルイズに向けるコナン

プシュ

(あ、また目が重く グーzzzzzzzzzzz)

「あっ、出たぞ眠りのルイズ!」
「安楽椅子ルイズ!」

『フーケが貴族ばかりをターゲットに狙った犯行ばかり繰り返すのはご存知だろうか、そしてフーケが事件現場に残すメッセージ』
「はーい、ルイズさまに頼まれたメモを持ってきたよ」
テーブルの上にフーケ直筆と思しきメモをおき、すぐさま机の下に隠れると推理ショーを続ける

(やれやれまた変態的なトリックか)
 
 〜もしもコナンがルイズに召還されたら〜

206 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/16(火) 00:05:22 ID:zv1l3xkj
一体どんな話をしたんだ

207 :宵闇の使い魔:2007/10/16(火) 00:05:43 ID:deyt1y3Q
王さま、乙でしたー
ヤバイよ、ヤバイよ。
この後に投下するにしては笑いの成分が全く無いよw

でも予約はしちゃったので10分からで。

208 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/16(火) 00:06:24 ID:9rH2BouS
空GJwwwwww

209 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/16(火) 00:07:44 ID:xMdGzRyX
もう、何と言うかすばらしいな乙wwwww

210 :宵闇の使い魔:2007/10/16(火) 00:11:10 ID:deyt1y3Q
タルブ村を襲撃する新生アルビオンの竜騎士達。
その先頭に立つのは、死んだはずのワルド―― 一体何が起こっているというのだろうか。
姫殿下は無事なの? トリステインはどうなってしまうの? 分からない事が多すぎる。
でも今は、目の前に居る人たちを助けなけなきゃ――


宵闇の使い魔
第弐拾話:目覚めの時


虎蔵と別れたルイズ達は、空の竜騎士達に発見されないように慎重を期しながら、逃げ遅れた村人を救助して回っていた。
キュルケが燃え盛る火をコントロールし、タバサが風と氷で消火する。
マチルダが大地を、家の壁を削っては崩れ落ちた家屋に取り残された村人を助け出す。
一度は《破壊の杖》を巡って対立していたとは思えないコンビネーションである。

ルイズだけが何の力にもなれずに、悔しさを募らせる。
だが今は不用意に、無理に何かを成そうとするべき時ではない。
ルイズにもその程度の分別はあった。

「拙いわ。また、一騎こっちに来る――」
「またかい――――しつこい奴らだねぇ」

見張りをかって出ていたルイズの警告に、マチルダが作業を中止して土壁を偽装する。
一行は汚れるのも構わずにその影に身を潜めた。
ルイズは肌身離さず持っていた《水のルビー》を指にはめると、それを反対の手で包み込むように祈る。

メイジが四人も居て情けない話だとは思う。
こうしている間にも、火や煙によって命を落とそうとしている人が居るかもしれないのだ。
出来る物ならば、竜騎士達を追い払って救助に専念したい。
だが、空を陣取る竜騎士は三騎。
それも、名高きアルビオンの竜騎士だ。
どう転んでも、この四人で勝てる相手ではない。

竜騎士がブレスで崩れかけていた納屋を破壊すると、また別の方向へと飛んでいった。
徹底して行わないで居る理由は不明だが、ルイズ達にはありがたかった。
更に、暫くすると三騎全てが村の外れへと一目散に飛んでいってしまう。
救出作業はやりやすくなったが――――

「拙いね。トラゾウの所に向かったか――――」
「嘘――助けに行かなきゃ!」

マチルダの呟きにルイズが物陰から飛び出そうとするが、彼女のマントをタバサが掴んで引き止めた。
抗議の視線を向けるルイズに向かって、タバサは遠い空の一点を示した。
其処には、三騎の竜騎士達がホバリング状態で留まっている。

「――――加勢する様子は無い」
「どういう事だい。アイツがやられているとでも言うのか――――」
「それは考えにくいわ。四対弐で圧倒していたのよ?」

マチルダの危惧にルイズはびくっと肩を揺らすが、キュルケがそれを抱きしめるようにして宥めながら反論する。
キュルケの言葉は誰もが納得する所であるが、そうなるとあの三騎の行動が謎だ。
敵味方、情報、思惑が様々入り乱れている。
結局、彼女たちは一刻も早く村人の救助を終えて、虎蔵の元へと駆けつけるという選択肢しかないのだった。

211 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/16(火) 00:11:26 ID:O7jXyFkF
さすが下の話題には事欠かない人だ!最後落ちもついててGJ!
しつつ宵闇支援

212 :宵闇の使い魔:2007/10/16(火) 00:13:10 ID:deyt1y3Q

暫くの後、森の中から村の青年が彼女らの元へと駆け寄ってきた。
森に逃げた村人たちが合流して、全員の無事を確認したということを伝えにきてくれたのだ。
これで彼女たちの役目は果たせた。

「貴族様方も、早く森へ!」
「いいえ。私たちにはやる事があるわ。村の皆には、平原とは反対方向にできるだけ離れるように伝えて頂戴」

訴えかける青年に、ルイズが土や煤で服だけでなく顔すらも汚したままで答える。
貴族の子女にあるまじき格好であるが、その姿は紛れも無く、彼女が望む貴族そのものであった。

「しかし! 幾ら貴族様とはいえ、竜騎士には――――」
「えぇ。私達では勝てない――――でも、私の使い魔が。仲間がまだ戦ってるのよ。置いて逃げることは出来ないわ」
「――解りました。伝えます。ご無事で!」

食い下がる青年に、ルイズがぴしゃりと言い放つ。
すると流石に青年も納得したようだ。
最後にそう声をかけて、一目散に森の方へと走っていった。
これでタルブ村の人々については、それなりに安心して良いだろう。
後は虎蔵を助けに行くだけだ。

しかし、その瞬間。
その場の全員が、村の外れ――――恐らくは虎蔵とワルドが戦っている辺りに強大な気配を感じ取った。
それに続いて強烈な突風が吹き荒れる。
軽いルイズやタバサでは吹き飛ばされそうなほどの、物凄い風だ。

「きゃっ!」
「――ルイズ!?」

タバサは風系統の術者として風を感じ取っていたのか、皆より一足早く身を伏せて難を逃れた。
しかしルイズは間に合わずに、吹き飛ばされそうになる。
キュルケが何とか捕まえて、強引に地面に引きずり倒した。

「大丈夫?」
「えぇ、ありがとう――――助かったわ――」
「これで何とか――――けど、これじゃ近づく事も出来やしないね」

マチルダが口惜しそうに舌打ちしながら土で防風壁を作り出す。
おかげで何とか体勢を整えることが出来るようになったが、
ルイズは風に吹き飛ばされるという前代未聞の経験にまだ目を白黒させていた。
タバサのような空を高速で飛びまわる竜騎士でもない限り、なかなかできる経験ではない。

ふと地面を見ると、キュルケに地面に引きずり倒された拍子にバッグから《始祖の祈祷書》が飛び出してしまっていた。
慌てて拾うルイズ。破れている様子は無い。
ほっとしてバッグに戻そうとしたのだが、止まぬ風がバサバサと強引にページを捲った。

「えッ――――なに、これ――――」

するとどういう事だろうか。
白紙であった筈のページに、うっすらと文字が浮かび上がっているのだ。
状況も忘れて見入ってしまう。


213 :宵闇の使い魔:2007/10/16(火) 00:15:08 ID:deyt1y3Q
其処に書かれていたのは、伝説の《虚無》について。
ルイズの指にある《水のルビー》を含む、《系統の指輪》と、
《虚無》使いの資格をもって初めて解読することが出来る仕掛けが施してあったのだ。

ルイズは周囲の轟音すら耳に届かなくなったかのように熱心に読み続ける。
風と空の変化に気を取られていたキュルケたちは、ルイズのその様子に気付くことは無かった。



一方、虎蔵とワルドの戦いを上空から監視していた竜騎士達はそこで起こった現象に呆然としてしまっていた。
遍在による四方からの面攻撃。
回避不可能な必殺の一撃。
《閃光》のワルドの実力を甘く見ていたと痛感せざるを得ない、鮮やかな手並みである。

だが、スクウェアクラスのメイジと渡り合う謎の男はそれを耐え切った。
いや、耐え切ったという表現が適切なのかも解らない。
《エア・ハンマー》によって巻き起こされた土煙の中から現れた男は、化け物と呼ぶに相応しい姿へと変化していたのだから。

「や、奴は何者なのだ――――それに、なんなんだこの風はッ!」
「《閃光》の魔法などではないぞ、これは。まさかあの男が起こしているとでも言うのか?」
「――――まさか、先住魔法」

吹き上げてくる強い風のなか、なんとか高度を維持させながら僚友と怒鳴りあう竜騎士達。
彼らの眼下では、両者の戦いが再開していた。
だが、その展開はあまりにも一方的である。
今までとは比べ物にならない速度で民家の上の遍在に肉薄した男が、右手の爪で遍在を貫いた。
そのまま腕を振り嫌うと、遍在は真っ二つに裂かれ、消滅した。
一瞬の出来事である。
瞬きも出来ぬ間に遍在の一体が倒されていた。
それだけでも驚くべき事であるのに、民家の上からワルドを見下ろす男の背中には――――なんと黒い翼が生えていたのだ!

「翼! 奴は翼人か! くそ、翼人の先住魔法が此処までの物だと? 聞いたことも無いぞ!」
「だが目の前で起こっていることは事実だ! 報告に戻って、待機中の小隊を全て出させろ! すぐにだ!」

僚友の怒鳴り声を受け、一騎の竜騎士が限界速度で艦隊方向へと飛んでいった。
残る二体も、出来るだけ高度と距離を取って二人の戦いの監視を続ける。
ワルドの援護に入ろうという気は起きなかった。
二騎とはいえ火竜を操る竜騎士が援護に入れば、状況は変わるかもしれない。
頭の片隅で理性はそう叫んでいるのだが、身体が動かないのだ。
言い知れない恐怖のような物を感じているのだ。

もっとも、彼らは知る由も無いことではあるが、その反応は至極まっとうな物であるといえる。
謎の男――虎蔵は元の世界でのとある事件の折に、低気圧として顕現した異形のものを取り込んでいる。
その結果、彼は幾つかのリスクを負ったものの、自らを低気圧の主として気圧現象を操る術を得ていた。
つまり、今の虎蔵は自然現象そのものであるといえる。

太古より人は自然の中に神を見た。
それは魔法として様々な奇跡とも呼べる現象をを日常に感じ得るハルケギニアの民とて、大差は無い。
自然によって恵みを受けながら、自然によって全てを失うこともある。
文明を発達させる以前の人々は、正しく自然によって生かされ、殺されていたのだ。
遺伝子に刷り込まれた本能的な畏怖。
それが竜騎士達の身体を支配しているのだ。

「これが先住魔法だというのならば、聖地奪回など出来る物か――――」

竜騎士の口から零れ出た言葉は、正しく彼の本心であった。


214 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/16(火) 00:15:38 ID:jATNOTnC
>>161
GXメンバーで対多数戦闘に向いてるのは、やっぱりカイザーとサンダーが二大巨頭かねえ。
カイザーにはキメラテックオーバードラゴンがあるし、サンダーにはアームドドラゴンとおジャマデルタハリケーンがある。

215 :宵闇の使い魔:2007/10/16(火) 00:16:34 ID:deyt1y3Q
その間にも、ワルドの遍在が一人、二人と消されていく。
もっとも、ワルドとて唯やられるばかりではなかった。
のこる遍在と絶妙な連携を取って次々と攻撃を仕掛けている。
風を、電撃を次々と放っては虎蔵に命中させている。
普通ならば"殺し過ぎている"程の過剰攻撃だ。

だが、風による攻撃は右腕に吸い込まれるように散らされ、電撃は服を焦がしこそするが、大きくダメージを与えている様子は無い。
反対に、虎蔵が右腕を大きく振る。
すると、大地を、建物を鮮やかに切り裂きながら、不可視の刃が遍在に襲い掛かった。
非常な低圧によって生み出される窮奇現象である。
遍在は回避すら出来ずに、細切れにされて消滅した。

ごくりと、自らが唾を飲み込んだ音で竜騎士は我に帰った。
拙い、このままではワルドがやられるのは目に見えている。
慌てて援護に向かおうとしたその時、ワルドは《ウインド・ブレイク》を地面に叩き込み、
土煙を巻き上げてから《フライ》で空へと飛び上がった。
風に煽られ十分なスピードは出せていないが、直ぐにその元へ彼の風竜が飛んできた。
風竜はワルドをその背に乗せると、大慌てで艦隊の方向へと逃げ出していく。

「ッ――――逃げるか。だが、正しい判断だと言わざるを得んな!」
「遅すぎた気もするがね! 我々も追うぞ!」

二騎の竜騎士も、恐怖を振り払うようにワルドの後を追いかけていった。



その少し前、ルイズたちは未だにマチルダの作った防風壁の陰に隠れていた。
キュルケが自らの髪とタバサを抑えながら空を見上げる。

「――――酷い空ね。嫌な色をしているわ。それにあの渦――――何がおきているの」

どんよりとした不吉な空で、雲が渦を巻いている。
双月どころか、青空すら見ることが出来ない。
こんな不吉な空を見たのは、キュルケに限らず全員が初めてであった。

「まったく。本当に如何しちまったんだい。こいつは――――」
「空の上なら兎も角、地上でこれだけ風が強いなんてね」
「―――-上はもっと凄い」

タバサがキュルケに抑えられながら、遠い空――タルブ平原の上空をを指差した。
ラ・ロシェールを向けて展開しているアルビオンの艦隊が互いに接触しないように右往左往しているのが見える。
フネはひっくり返らないように、味方のフネと接触しないようにするだけで精一杯のようだ。
もはや、新生アルビオン自慢の艦隊も役立たずである。

「けど、この調子ならあいつらも――――」

マチルダの言葉どおり、虎蔵とワルドの戦いを様子見していたと思われる竜騎士達も突風に翻弄されていた。
一騎は暴風が吹き始めて暫くの後、艦隊の方へと飛んでいったが、二騎が相変わらず何かを監視するように残っているのだ。
だが、彼らの煽られ方を見ると、上空だけではなく虎蔵達の居る筈の地点からも風が吹き上げているようだ。
一瞬、この突風がワルドの魔法かとも考えたが、即座に否定する。
幾らスクウェアと言えども、これほどの広範囲に風を巻き起こすことは出来ない。
ならば、一体何が起きているのだろうか。
しかしその瞬間、別の竜騎士が飛び上がっていくのが見えた。


216 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/16(火) 00:18:03 ID:9EJEtdB2
支援!

217 :宵闇の使い魔:2007/10/16(火) 00:18:33 ID:deyt1y3Q
「あれは、子爵?」
「みたいだね――――逃げていくのか?」

タルブ村を襲撃していた最後の竜騎士。
すなわち、ワルドは監視していた二騎の竜騎士達には目もくれずに、一目散に艦隊の方へと飛んでいく。
その二騎の竜騎士達も慌ててそれに続いた。

「ッ――――アレ、見て」

しかしその時、タバサが普段のフラットな声色とは異なり、かなりの緊張を含んだ様子でキュルケの袖を引っ張った。
逃げていくワルド達から、再び先ほどの方向へと視線を向ける。
すると其処には、黒の翼を生やし黒衣の人影が吹き荒れる暴風をものともせずに浮いていた。
威風堂々たるその様子は、この場に吹き荒れる風の主のようにすら見える。

いや、恐らくその通りなのだろう。
その姿には、だれしもにそう思わせる迫力があった。
特に、背中の翼とはまた別に肘から羽が生えたかのような、不可思議な右腕。
遠目にはよく見えないにも関わらず、其処からこの暴風が巻き起こっているようにすら見えるのだ。
そしてそれは――――

「翼人? いえ、あの格好は――――ダーリン!?」
「嘘だろ、アイツ――翼人だったってのかい?」
「解らないけど、でもあんな格好をしているのはダーリン以外に見たこと無いじゃない!」

そう、どう見ても虎蔵である。
凄腕の剣士が奇妙な術を持ち出し、更には翼まで生やしてきたのだ。
異世界――虎蔵の住んでいた世界は一体どんな魔境だというのだろうか!

虎蔵はばさりと翼を羽ばたかせては、逃走する竜騎士を追いかけ始める。
だが、反対にアルビオン艦隊からは竜騎士の大群が飛び立ち始めていた。
十騎は優に超える。もしかしたら二十騎は居るかもしれない。
恐らくは最初から虎蔵の様子を監視していた竜騎士達は、この現象を引き起こしているのも虎蔵であると判断したのだろう。
その彼を打ち倒すために、大規模な戦力を向けてきたのだ。

「拙い、幾らなんでもあの数は――――」
「トラゾウ――――タバサ、お願いが――」

そのあまりの戦力に、マチルダの口から絶望の声が漏れる。
幾ら虎蔵でも、多勢に無勢だ。
キュルケが心配そうに、最近では呼ぶことの無くなった彼の名前を呟く。
そして、真剣な表情に切り替えてタバサに視線を向けた。
そう、彼女はシルフィードに乗って援護に向かおうというのだ。
タバサもそのつもりだったのか、こくりと頷いた。

すぐにシルフィードが隠れていた森の中から飛んでくる。
どういう訳か、竜騎士達の竜とは異なり比較的スムーズに飛んでいた。
キュルケはそれを見ると、マチルダへと視線を向ける。

「ミス・ロングビル。ルイズを頼むわね」

空の上から、シルフィードに乗りながらの先頭となると、土系統のマチルダには攻撃手段が少ない。
マチルダ自身もそれを重々承知しているため、あぁ、と頷いた。
だが――――

「お姉さま! あの人なら心配は要らないわ。この一帯を、あの人の風が支配しているんだもの!
 風を捉えることも出来ない竜に乗る奴らになんか、負ける筈が無いわ! きゅいきゅい!」


218 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/16(火) 00:19:25 ID:7Hkg3AvP
支援

219 :宵闇の使い魔:2007/10/16(火) 00:20:00 ID:deyt1y3Q
シルフィードが喋った。
タバサは眉を顰め、キュルケとマチルダが呆然とシルフィードへと視線を向けた。

「あ、喋っちゃった。ごめんなさいお姉さま」

人語すら操る高い知能を持つ竜。
韻竜。
それこそがシルフィードの本当の種である。
タバサは面倒事を起こさないためにそれを隠していたのだ。
だが、此処に居るのはキュルケにルイズ、そしてマチルダ。
マチルダはまだ多少疑問があるのだが、皆仲間だ。
ガーゴイルだといって誤魔化すよりも、さきに問い詰めたいことがあった。
タバサは皆にシルフィードのことをさらっと説明すると、すぐさまシルフィードへと話を向けた。

「説明して」
「きゅい! 私も詳しくは解らないのね。でも、辺りの風からも、あの空の渦からも、あの人の気配を感じるのね。きゅいきゅい!」
「――――となると、この現象はアイツが引き起こしているってことかい」
「きゅい! 多分そうなのね。凄い事なのね! あの人元々普通の人間っぽくない匂いだったけど、
 こんな正体だったなんて思わなかったのね! きゅいきゅい!」

タバサやマチルダの問いに、シルフィードはやや興奮した様子で答える。
人間よりも遥かに自然と近しい種である風韻竜として、虎蔵の起こしている現象に興奮しているようだ。

「ルイズ、貴女――本当にとんでもない人を召喚したわね――」

キュルケはそう呟きながら、無数の竜騎士と交戦を開始した虎蔵を眺めた。
距離があってよくは見えないが、無数の魔法やブレスが飛び交う中を虎蔵は縦横無尽に駆け回り、次々と竜騎士を落としていく。
何度か攻撃を喰らってしまっている様だが、動きに陰りは無い。
多少心配ではあるが、確かにたった一騎で援護に行っては足手纏いになってしまうかもしれない。

だが、その時になってキュルケがようやくルイズの異常に気付いた。
地面にしゃがみ込んだまま、一心不乱に白紙の《始祖の祈祷書》を読みふけっていたのだ。

「ルイズ! 貴女、さっきから黙ってると思ったら何してるのよ!
 ダーリンが、貴女の使い魔が凄いことしているのよ! そんな白紙なん――か――――」

興奮した様子でルイズに虎蔵の活躍を見せようとするキュルケ。
だが、言葉は尻窄みになっていった。
ルイズの目が、あまりにも真剣だったためだ。

彼女は何時だって真剣な様子で講義を受けていた。
それは根が真面目であることも、魔法が実践できないことへの反骨芯もあっただろう。
だが、今はそういった物ではない。
同学年の中で、自分がルイズをもっともよく見ていたという自負のあるキュルケには解った。

「キュルケ。貴女には、これ――白紙に見えるのね」
「え、えぇ――――何処から見ても。ちょっと、ルイズ。貴女には何か見えるとでも言うの?」
「――――《虚無》について書かれているわ」


220 :宵闇の使い魔:2007/10/16(火) 00:21:07 ID:deyt1y3Q
ルイズの言葉に、マチルダがぎょっとした様子で視線を向ける。
タバサも、それほど大きくは無いが表情に変化があった。
仕方が無いことだとは思う。
しかし――――

「この本は王家から渡された物で、この指輪は姫様から頂いた物なの。
 白紙に見えるのは、《虚無》使いの資格を持つ者が指輪をはめた時にのみ、中身が見れる仕掛けが施してあるみたい」
「じゃあ、なにかい。お嬢ちゃん、アンタが《虚無》の使い手だって?」
「――――私だって、信じられないけどね」

マチルダの突込みにも、ルイズは虎蔵のように肩を竦めて答える。
本を落とせば、今も文字は見えている。

『――初歩の初歩の初歩。《エクスプロージョン》』

これ以外のページには文字は出ていなかった。
これだけの厚さの本で、数ページしか使っていないとは考えられない。
ならば、今の実力ではこの魔法しか使えないということなのだろうか?
どちらにしても、《エクスプロージョン》なる《虚無》は使える。使えるに違いない。
そしてその為の呪文は、一度見ただけですらすらと頭に入ってきた。
もはや《始祖の祈祷書》を見ることなく詠唱できることだろう。

「――――本当なのね?」
「えぇ」

キュルケの問いに、ルイズは正面から――身長差から見上げるようにはなるが――見つめた。
キュルケはその曇りの無い瞳を見ながら、色々な事を思い出していた。
学院教師の誰一人として解くことの出来なかった、ルイズの"失敗"の原因。
前例の無い"人間"の、それどころか"異世界"の――――強力すぎる使い魔。
どちらも、普通のメイジというにはあまりにも特異過ぎる。
それは彼女が《虚無の系統》だからなのだとしたら?

「――――ありえなくは、無いか」
「キュルケ!」
「ちょっと、本気かい――――?」

暫くルイズと見詰め合った後に、彼女の言葉を信じるといったキュルケ。
マチルダは信じていないようであったが、

「まぁ、そんな事もあるかもしれないが――――なんにせよ、今は見守るのが最良の選択だよ」

といって肩を竦めて、再び虎蔵の戦いへと視線を戻した。
マチルダは、虎蔵自身の強さに十分な信頼を置いている。
であるから、虎蔵に任せておけばあの竜騎士は倒しきると思っていた。
故に、仮にルイズが《虚無》を使えるのだとしても、今は何もする事が無い。
そう考えたのだ。

だが、ルイズにはそのつもりは無かった。
マチルダもキュルケもタバサもトリステインの人間ではない。
だが、自分は違う。
この国の貴族なのだ。
ならば、戦える力があるのならば――――


221 :宵闇の使い魔:2007/10/16(火) 00:22:25 ID:deyt1y3Q
「タバサ。お願いがあるの」
「――――何」

既にいつもどおりの、平坦な調子で返事をするタバサ。
しかし、《虚無》使いだと言うルイズの事を疑っている様子は感じられない。
信じている、といったわけでも無さそうだが。

「私を――――あそこに連れて行って」

そういってルイズが指差したのは、虎蔵が次々と竜騎士を屠っているその向こう。
砲撃も出来ずに突風に煽られるままになっているアルビオン艦隊が居るあたりだ。
タバサに頼むということは、未だに興奮した様子で「やった、また倒したのね!」と叫んでいるシルフィードに乗せろということだろう。

「貴女はこの国の貴族ではないわ。だから、本当ならばこんな所で命をかける必要は無いのは分かっている。
 でも、私一人じゃ、あそこまでたどり着くことも難しいの。だから、お願い。力を貸して」
「ちょっと、ルイズ――――あんな所に行って何をするって言うのよ! 仮に《虚無》が使えたって!」

ルイズの無茶苦茶な頼みに、キュルケが大声を上げて割り込んできた。
無理もない。
キュルケにしてみれば、タバサは一番の親友だ。ルイズも。
本人同士はなかなか口にしないだろうが。
それが、わざわざ意味も無く戦場のど真ん中に飛んでいくといっているのだ。

タバサも僅かに首を傾げる。
危険だというのは、まぁ良いとしよう。
艦隊の様子を見る限り、満足な対空砲撃は来ないだろうから、シルフィードの機動性と自分の魔法を駆使すれば、
あそこに近寄ることはそれほど難しいことではない。
虎蔵が敵の注目を集めている今ならば尚更だ。
だが、その危険を冒してまで何をすると言うのか。

「――――何をする気」

故に、問う。
単刀直入に。

ルイズは、一点の迷いもなく答えた。

「あのフネを沈めるわ――――《虚無》なら出来る。そんな気がするの」

《始祖の祈祷書》を胸に抱いて、力強く。

----------------------------------
以上、第弐拾話でした。
今回はルイズたち側の視点メインでお送りしてみました。
前回予告の低気圧モードで大暴れは次回持越しです。
ごめんなさい。orz

尚、低気圧カッター=窮奇攻撃という解釈です。

222 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/16(火) 00:28:54 ID:5QijBT4R

いよいよルイズの覚醒か、って低気圧だけで勝負ついてるよーな気が…
駄目押しですかぁっ!?

223 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/16(火) 00:34:51 ID:of+mLbXn

虎蔵アメリカの事件で何だかものすごくパワーアップしてなさるぅぅぅぅぅ!?

224 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/16(火) 00:35:43 ID:DT97y/fP
乙です。
虎蔵で全部解決できるのにルイズが余計な事しているように見えるなあ。
主従の行動がそれぞれ自分勝手でバラバラに感じるのがちょっとマイナスかも。

225 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/16(火) 00:45:28 ID:bHHxoCv7
乙ー
しかし虎蔵はそろそろセービングスローで成功しないと台風に変化して戻れなくなりそうだ。
ルイズ、がんばれ、超がんばれ。

226 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/16(火) 00:59:51 ID:Ik95JFyh
>>224
いやいや、ルイズが何とかしないとこのまま虎の字は辺り一帯ふっ飛ばしかねないから行動する意味があるよ
下手しなくてもタルブ地図からなくなっちゃうぜ!

227 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/16(火) 01:01:57 ID:ZX6jEomk
>>161
「貴様、我ら七万人を一人で相手にするというのか!?」
「相手が何人居ても関係無いぜ!(中略)で高攻撃力モンスターを攻撃表示で召喚!」
「ふん、ゴーレムの一体で何が出来るというのだ」
「まだだ、魔法カード(中略)の効果により敵の攻撃対象を強制指定!」
「無駄なあがきを・・・やってしまえ!」


デュエルモンスターズは相手の攻撃力が自分のモンスター以下なら
どれだけいても1ターンキル出来るんじゃなかたっけ

228 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/16(火) 01:09:28 ID:M3pqdil1
リンディさん>>良いんですか?使っちゃって

229 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/16(火) 01:20:23 ID:IRRHi4qD
カイバーマンを召喚すればブルーアイズデッキで戦ってくれるんじゃないか?

230 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/16(火) 01:20:25 ID:4FjpboIV
味方一体の攻撃を敵全体にする効果がある速攻魔法とかなかったっけ?

231 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/16(火) 01:24:32 ID:eeHDArtg
拡散する波動のこと?魔法使い族でないと…

232 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/16(火) 01:24:51 ID:1sxFvZ04
>>214
流石のヘルカイザーもナナマンルェンダァ!はやりすぎじゃね?
オーバーキルってレベルじゃねーぞ

233 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/16(火) 01:26:24 ID:+hi3MhBU
>>227
「未来融合フューチャー・フュージョン発動、デッキの機械族を全て墓地へ
 さらにオーバーロード・フュージョン、墓地の機械族を全て除外してキメラティック・オーバー・ドラゴン召喚!
 エボリューション・リザルト・バースト、ナナマンルェンダ!」

それとかフォートレスで相手の戦艦吸収するとか

234 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/16(火) 01:27:59 ID:eeHDArtg
カイザーは7万との対決では善戦するも途中で心臓の負担に襲われそうな気がする…

235 :デュエルモンスターズZERO :2007/10/16(火) 01:29:51 ID:0FEi29wx
あえて、このタイミングで投下したい!
支援をお願いします!!

236 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/16(火) 01:30:17 ID:eeHDArtg
支援する。

237 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/16(火) 01:31:00 ID:jATNOTnC
>>229
無理。あの人、絶対に言う事聞いてくれないから。

238 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/16(火) 01:31:10 ID:qHfqVMGa
本当にあえてだなw
フォースゲートオープン、フォースゲートオープン、GOッ

239 :デュエルモンスターズZERO :2007/10/16(火) 01:32:36 ID:0FEi29wx
今回ちょっと短めですが行きます!


―ここはどこだろう?―

全ての悪夢から逃れ、とぼけた頭でルイズはそんなことを考えた。
あたりは闇。前後左右上下の概念が無い、全てから独立した空間。

―ああ、ここは以前 自分が使い魔と一緒に来た場所じゃないか―

正真正銘 伽藍と化した瞳で、ルイズはあたりを見やる。
その背にはかけがえの無い友人を背負って。

「シエスタ……起きてる?」

答えは無い。
代わりにルイズの背を暖かい液体が濡らした。
それが何なのかいうまでもない。
心の臓を貫かれたら赤い血がでるにきまっている。

「……いやよ」

ここは自分の心の中のはず。
なのになぜ、自分の思い通りの幻想を見ることができないのか。
せめて夢の中でくらい、現実を忘れ 友人と歓談して幸せに過ごしたいのに。

「……人生とは観劇のようにはいかぬ。厳しいものと覚悟し腹をくくってこその人生よ」

絶望に浸るルイズの耳元に聞こえてきたのは、低い男性の声だった。


240 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/16(火) 01:33:49 ID:G4L+GuHc
俺のターン!
場に>>235を伏せて支援!

241 :デュエルモンスターズZERO :2007/10/16(火) 01:34:14 ID:0FEi29wx
「……?」

振り返った視線の先には1人の男。
肩までかかった、燃えるような赤毛と整った顔立ち。

その顔には右耳からアゴの部分にかけて、不思議な文様が浮き出ている。刺青かと思ったがその顔には鉄の板のような物が貼り付けられているのだと、近寄る事で理解できた。
全身を黒いマントで包んだ彼は目を閉じたままで薄笑いを浮かべている。

だが、男を見てもルイズは特にどうしようとは思わなかった。

「…誰かしら? 人の心に土足で踏み入るなんて随分と礼儀知らずね」

シエスタを背負ったままぼんやりと問いただす。
その眼は男ではなく、男の先にある闇を見つめている。
愛しい友人を失い、すでに思考は麻痺状態。
それでも頭の片隅に僅かに残った理性や警戒心が、

―ここは自分の心の中だ―
―こんな無礼な男、自分の心に入るのを許した覚えはない―

と警鐘を鳴らしている。
男は、そんなぼんやりとしたルイズを哀れむように見つめた。

「誰と申したか。哀しいものよ。主と契約するのを、皆 心待ちにしていたというのに」


242 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/16(火) 01:34:51 ID:4FjpboIV
支援しちゃいますよ〜

243 :デュエルモンスターズZERO :2007/10/16(火) 01:35:25 ID:0FEi29wx
「……アンタ、何を言っているの?」

男は質問に答えず、ルイズに歩み寄る。

「来るがいい我が主。貴方の望むものを授けるために私はきたのだから」

距離という概念がない場所を、いや場所という概念すらない空間を踏みしめ無音で移動し、ルイズの目の前にやってきた赤毛の魔人。

「私はどこへも行かないわ。ここでシエスタと二人で暮らすの。もう疲れたの。いいでしょう? 何処へ行ったってなにもできないわ。どうせ私は『ゼロ』なのだから」

虚空を見つめて、ルイズは一息に言葉を吐き出した。
すでに壊れかけているゼロを見つめ、

男はただ一言。

「……その背の少女を助けたいと思うならきたまえ。救うことができるかもしれない」

虚無の心の主はビクン、と体を振るわせた。

「シエスタが……生き返るの?」
「確約はできぬ。あくまで可能性の話だ」

背中にある少女のぬくもりは躊躇っている間にも消えてゆく。



244 :デュエルモンスターズZERO :2007/10/16(火) 01:36:58 ID:0FEi29wx
「……連れて行きなさい。私を」
「主の命ずるままに」

男は丁寧に一礼して、自らのマントから手を出す。
それと同時に、男は独特の韻を踏みながら、何のことか分からぬ説明を始めた。

「主よ。人は皆、心の中に様々な部屋を持っているのだ。
主が召喚した千年錘の記憶は、心の奥底に迷宮を持っていた」

マントのうちから現れた、男の手は一風変わっていた。
腕には赤毛の猿の様な剛毛がびっしりと生えている。

その腕で、赤毛の怪人はルイズの胸を指し示す。

「だが我が主よ。貴方は心の中に何も無い」
「……悪かったわね。寂しい心で」

フッと男は薄く笑う。
バカにしたわけではない。大人が子供を見て微笑むのと、その顔はよく似ていた。

「だが、それでいい。心の中に『虚無』を持つものこそ我らの主たる唯一の資格なのだ」

男は腕でマントを押し広げる。

「我が主 今ここで明かそう。虚無を導く1対の片割れたるこの正体を」
「!?」


245 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/16(火) 01:38:17 ID:34ayYoKG
しえんー

246 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/16(火) 01:38:33 ID:xx+P6de5
支援

247 :デュエルモンスターズZERO :2007/10/16(火) 01:38:56 ID:0FEi29wx
ルイズは思わず眼をみはる。
魔人がマントをバサリと開いたその先、あるべきものがなかった。
彼のマントの中には、どこまでも続く暗黒があるのみ。

胴も足も、その体を覆う布の下には存在しなかったのだ。
魔人は自らの中にルイズを誘う。

「この身に宿る虚無は主が行くべき場所に通じている」
「……アンタは」
「我は、闇より生まれしゼロ。名をヴァニティー・デビル〈虚無魔人〉」

赤い毛の生えた魔人の腕が、ルイズの肩を掴んだ。
恐怖に怯えるルイズを自らの中に取り込み、魔人は高らかに謳う。

「行け主よ! 我らと主の属する世界のために! 大いなるファラオと始祖ブリミルの確約のために!」

悲鳴を上げながらどこまでもルイズは闇の中へと落ちてゆく。
その先に、果たして何が待つのだろうか?



248 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/16(火) 01:39:48 ID:B4JXPcJ0
別に戦闘じゃなくても効果でもいいんだよな。
ブルーアイズで魔法カードのバーストストリームとかヴォルカニック・デビルならいける気がする。
デミスとかOCG版のユベル第2形態とか使うとジェノサイドだな。

249 :デュエルモンスターズZERO :2007/10/16(火) 01:41:24 ID:0FEi29wx
投下終了です。

今回 虚無魔人を出しました。
ちなみに後で、元ネタ考察様の場所に彼の画像を張っておき間する。

読んでくださった皆さん、ありがとうございます。
精一杯続きを頑張ります


250 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/16(火) 01:46:55 ID:eeHDArtg
虚無魔人ーーーー!?
俺がイエサブでトークン付きパックとかFGDの缶買ったら中のパックにやたらと入ってたあれ!?
これは予想外!能力も能力だけにどう活躍するか予想できぬ…
どうなるんだーーーー!?
GJ!

251 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/16(火) 01:53:05 ID:jATNOTnC
>>249
あー、なるほど、虚無繋がりですか。
盗賊王が岩石族デッキ使ってるみたいに、どうも魔法の特性がデッキ内容に反映されるみたいですね。
とするとガンダールヴの繋がりから重装武者ベン・ケイ&装備魔法がデッキに投入されてる可能性もあったりするのかも。

252 :ゼロの黒騎士 第九回:2007/10/16(火) 01:53:09 ID:kPp0SVWw
進路クリアでしたら、2:00から投下を始めたいと思います。

253 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/16(火) 01:54:01 ID:9rH2BouS
支援!

254 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/16(火) 01:59:04 ID:+hi3MhBU

特殊召喚封印か……

255 :ゼロの黒騎士 第九回 1/11:2007/10/16(火) 02:00:38 ID:kPp0SVWw
「また、ごっそりと減ったね」

「他人事のように言わないでもらいたいものだ」

一晩経ってみると、『金の酒樽』亭でたむろする傭兵の数は、あからさまに減っていた。
昨晩の奇襲が失敗した後、生き残った五人を隔離し、被害状況の漏洩を防ごうと試みたにもかかわらず、
機を見るに敏な傭兵の一部は、早くも姿を消している。

ま、その辺の嗅覚が鈍いようじゃ、傭兵なんてやっていけないからねぇ、とフーケは思う。
一度に三十人が死んだのだ。
何も言われなくとも、生死の間際で生きてきた連中ならば、何となくおかしい事くらいは空気で感じる。
戦場では、その辺りの勘働きが生死を分けるといっても良い。
逆に言えば、ここに残った連中は、腕がないか、運がないか、あるいはその両方ともない盆暗ども。
他人事なら実に笑える話だが、自分がそいつらを引率するとなれば話は別だ。

やれやれ、盛り上がる話じゃないか。
名前とツラを覚えられてなきゃ、あたしだって逃げたいくらいさ。

そんなフーケの胸中を知ってか知らずか、じっと考え込んでいた白仮面が口を開く。

「こうならないためにも、お前をつけておいたつもりだったのだがな」

その言葉に、フーケは肩を竦めた。

「相手は百人からの荒くれだよ? あたし一人で全員を見張れると思わないで欲しいね」

誉めろとは言わないが、だったらもっと人をつけろと言外に匂わせる。

「……まあ、良い。それで、何人残った?」

「逃げたのは、昨日奇襲に行かなかった連中の三分の一ってところだから、四十人そこそこさ」

「様子見のつもりの一戦で半分以下まで減ったか……」

感情の読み取りにくいくぐもった声が、怒りと屈辱でそれと分かるほど歪んだ。
そんな白仮面を、フーケは腹の底でせせら笑う。
だから、あの犬を甘く見るなと言ったんだ。
どれだけ優秀なお貴族様だか知らないが、これに懲りたら、
世の中の全部が全部、あんたの思う通りに行くなんて思わないことだね。

256 :ゼロの黒騎士 第九回 2/11:2007/10/16(火) 02:01:46 ID:kPp0SVWw

「で、どうするんだい? 戦力はがた減り、士気は最悪だけど。
 向こうにゃあの忌々しい犬コロが控えてるんだろう?」

こんな様じゃ、良いように食い散らかされるだけだと思うけどね、と付け加える。

「問題はない。要は今夜の襲撃までもてば良い」

豪気な事で、と鼻を鳴らした。
傭兵の命が安いのは、世の習いのようなものだが、こうも安売りされると流石に気分が良くない。
――これだから、貴族は嫌いだよ。

「……まあ、スポンサーはあんただ。好きにしな」

まあ、良い。
傭兵たちは、そもそもが自分の命を切り売りして生きているようなものだ。
値を見誤って安売りしてしまうなら、それがそいつの寿命だと割り切る他ない。
ならば、連中の心配をするのは筋違いというものだろう。
問題は、安売り対象が、自分の命にまで及ぶか否かだ。
牢から出してくれたという負い目はあるものの、フーケとてむざむざ使い捨てられるつもりはない。
そろそろトンズラする頃合かね、という言葉は、心の中に仕舞っておく。

ふと、酒場の窓を見上げた。
空が青い。でも、四角い窓に切り取られた空は、あの懐かしいアルビオンの空ほど高くも蒼くもない。
ホント、身許を知られてなかったら、遠慮なく逃げられるのになぁ、と切なく思う。
無性に、妹分が作ったシチューの味が懐かしかった。

いかんいかん。
仕事の前に弱気は禁物だ。
里心なんて出すとろくな事にならない。

「さ、それじゃああんたの作戦とやらを聞こうじゃないか。
 一つ景気の良い奴を頼むよ!」



257 :ゼロの黒騎士 第九回 3/11:2007/10/16(火) 02:02:50 ID:kPp0SVWw
久しぶりに見上げた空は、高く、青かった。
この空が続く場所に、この旅の目的地である、アルビオンがある。
自分は、無事に任務を遂げることが出来るのだろうか?
いや、遂げなければならない。自分がゼロではないと証明するためにも。
自分は、ノワールに相応しいメイジであると証明するためにも。
そのためならば、命だって惜しくはない……。

などと意気込んでいたのも、今は昔。
気がつけば、随分色んな人を巻き込んでしまった。
ギーシュ、ワルド、キュルケ、タバサ。
ルイズだって馬鹿ではない。
ほぼ貴族派の勝利が決したアルビオンの地は、
王党派に組する者にとって危険極まりない地だと、そう理解している。
半ば以上自分の我侭で言い出した今回の一件で、自分以外の誰かが傷つくのは嫌だった。
とはいえ、事は国家の重大事なのだ。
物凄く悔しい話だが、トライアングルメイジや、魔法衛士隊隊長の助力が得られるという以上、
少しでも任務の成功率を上げるためにも、彼らを利用しないわけにはいかない。
ここで、みんなに帰れと迫るのは簡単だが、それこそルイズの我侭以外の何者でもなかった。
ルイズだって、事の優先順位を間違えるほど、馬鹿ではないのだ。
だが、理屈はどうあれ、心は痛む。
誰もが、理屈で感情を割り切れるわけではない。

まったく、ツェルプストーが悪いんだからねっ! 勝手についてきたりするから!
ただでさえ、頭の痛い問題があるのにっ! とノワールの散歩をしながら思う。
学院で恒例となっている朝の散歩。
いつもならノワール一匹で済ませてしまうのだが、周囲に人家のない魔法学院ならともかく、
ラ・ロシェールの街に体高一メイルを越える犬を解き放つわけにもいかない。
大騒ぎになるのはまず間違いないし、下手すると街の警備兵が出てくるような騒動に発展してしまうかもしれない。
密使という立場上、それはよくない。大変によろしくない。
とはいえ、飼い主が一緒にいれば、問題は無いかと言うと、そういう話でもないのだが、
色々と考えたい事もあるルイズとしては、これは一人になるちょうどいい機会のように思えた。
そんなわけで、久しぶりにノワールと一緒に散歩をすることになった。
そこまでは良い。ルイズとしては、何の問題もない。
だが、気がつけば、何故か悩みの種の一つであるところの、ワルドまでついてくるという話になっていた。
護衛が必要とか、なにか色々言っていた気がするが、頭が真っ白になっていたルイズはびた一覚えちゃいない。

なんでついてくるのよ、もー。
ノワールに悩みを聞いてもらおうと思ってたのに。

頭の片隅で、そんな事を考えながら、ちろりと隣を歩くワルドを盗み見る。
峡谷の狭間を、土のメイジが文字通り成形して作り上げたラ・ロシェールの街は日の光に乏しい。
そんな薄暗い街の影を切り取るように差し込んだ日差しが、ワルドの整った横顔を照らし出した。
頭の中から、ワルドへの不満が消え去る。
胸が高鳴り、頬が赤く染まるのが、自分でも分かる。

――格好よくなったよね。

258 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/16(火) 02:03:02 ID:r4FZ1ojQ
支援。

259 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/16(火) 02:03:25 ID:+hi3MhBU
支援

260 :ゼロの黒騎士 第九回 4/11:2007/10/16(火) 02:03:55 ID:kPp0SVWw

思い出の中の憧れの君は、十年の時を経て再びルイズの前に現れた。
凛々しい眼差しはそのままで、少年期特有の甘さが綺麗に抜け、
それを埋め合わせるように、経験に裏打ちされた重厚な自信を漂わせる大人の男。
頼りがいがあるというのは、こういう事を言うのだと思う。
そんな人がルイズの婚約者で、しかも、彼はルイズに異性として好意を抱いているのだという。
なんていうか、今だ信じられない自分がいる。
前者は、実感が湧かなかっただけで、ずっと前から決まっていた事だ。
納得できない事もない。
でも、後者はまるで信じられない。
自分でいうのもなんだが、可愛げのなさには自信がある。
胸はぺたんこ、素直じゃない性格。
顔の良さで辛うじてトントンだと思う……思いたい。
でも、ワルドならもっと良い人がいる筈だ。
自分みたいなチンチクリンなんて問題にならないくらいの人が。
……なんでわたしなの?

ふと、ワルドの眼差しが遠くなる。
ワルドを見詰めるルイズに向かって、その眼差しのまま懐かしそうに微笑んだ。
慌てて視線を逸らすルイズ。でも、多分バレバレだ。

「こうしていると、昔を思い出すな。
 拗ねて池の小船に隠れていた君を迎えに行った帰りは、二人でこうして歩いたね」

「もう。昔の話はやめてよ、ワルド」

「あの日の君もこんな憂い顔ををしていたっけ。
 何とか笑顔が見たくて、帰り道に色々な話を聞かせたのを覚えているよ」

「……そうね」

「あの頃の君は、ご両親から出来の良いお姉さんに比べられて、泣いている事が多かった」

「そうだったわ。慰めてくれるのは、いつもちいねえさまとあなただったわね、ワルド」

「幼い君には、辛い日々だっただろうね。
 あの頃の僕には、そんな君を助ける知恵も、力もなかった。
 だが、今は違う。
 今の僕ならば、君を守ることが出来る」

「……」

「今の僕ならば、可愛いルイズ、君にあんな悲しい思いをさせはしない.
 僕に、もう一度機会をくれないか?」

「ワルド?」

「ルイズ、この任務が終わったら、結婚しよう」

「え……?」


261 :ゼロの黒騎士 第九回 5/11:2007/10/16(火) 02:04:56 ID:kPp0SVWw
「僕には、君が必要なんだ」

「ちょ、ちょっと待って、ワルド……」

「いや、良い機会だ。最後まで言わせてくれ、ルイズ。
 僕はずっと、君には他の人間にはないオーラ、不思議な魅力があると思っていた。
 十年前からずっとだ」

僕以外には、誰も気づいていなかったようだけどね、と真面目な顔で告げる。
え、ここが笑うところなのかしら、と思うルイズ。
だが、ボケを外したはずのワルドは、何時まで経っても真面目な表情を崩そうとしない。

「き、気のせいよ、そんなの」

暫くの間、呆然とワルドの顔を眺めた後、我に返ったルイズは、慌ててその言葉を否定した。
確かに何時か魔法を使えるようになりたい、ならなくちゃいけないとは思うが、
いきなりオーラがどうとか言われても、困る。

「いや、僕だって曲がりなりにもスクウェアクラスだ。
 そんな僕だからこそわかることもある。
 今は失敗ばかりしていても、何時か必ず君は歴史に名を残すメイジになると、僕は信じているんだよ、ルイズ。
 そう。始祖ブリミルに比肩し得るような、偉大なるメイジにね。
 ……僕は、魔法衛士隊隊長で終わるつもりはない。
 この国を、いや、ハルケギニア全体を動かすような貴族になりたいと願っている。
 そのためには、君の力が必要なんだよ、ルイズ。
 僕の傍で、ずっと僕を助けてくれないか?」

ワルドの事を、嫌いか好きかで聞かれれば、躊躇いなく好きだと答えるだろう。
婚約者云々の事を抜きにしても、だ。
それほどまでに、あの日の思い出は甘く、美しく胸に残っている。
だが、何かが引っかかる。なんだろう、何が引っかかっているんだろうか?
その何かが形にならないうちに、言葉だけが口から滑りでた。

「ごめんなさい。でも、こんな大事な事を、そんな急には決められないわ。
 わたし、ずっと立派な魔法使いになりたいって思ってた。
 そうすれば、きっとみんなはわたしを認めてくれるはずだって」

一旦言葉を切り、息を継ぐ。
心のどこかに、答えを保留したのはもっと別の理由があるはずだと囁く声がある。

「わたしは、それがまだ出来てない。
 それが出来ないうちは、ちゃんと前に進めない気がするの。
 だから、お願い。もう少しだけ待って、ワルド」

嘘ではないが、それが理由の全てではない、とルイズは思う。
多分、少し前ならば、喜んでプロポーズを受けただろう。
でも、今は……。

「……どうやら、急ぎすぎて君を困らせてしまったようだね。
 この十年間、放ったらかしだった婚約者から、急に結婚を申し込まれれば、面食らうのも当然だ。
 ゆっくり考えて、それから返事をしてくれ。僕はもう急がないよ」

並んで歩く二人の一歩後ろの位置から、じっと周囲を観察していたノワールの耳が、その日初めてピクリと動いた。
――いやちょっと待て。さっきのごめんなさいは返事のうちに入らないのか?
しかし、話せない動物の悲しさ。ノワールのツッコミは誰にも知られないまま、街の片隅に消えた。

262 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/16(火) 02:04:58 ID:O/2A8zaj
最近流行の汚くみえて綺麗なワルド?支援

263 :ゼロの黒騎士 第九回 6/11:2007/10/16(火) 02:05:58 ID:kPp0SVWw

昼下がりの酒場には、気だるい空気が流れている。
ぽつぽつと食事客がテーブルを埋めるホールで、
キュルケとタバサは、散歩に行った二人と一匹の帰りをのんびりと待っていた。
タバサは無言でページを繰り、キュルケはその様を眺めながらちまちまとワインを舐めている。

さて、とキュルケは考える。
あの色男の隊長さんから、どうやって聞きだそうかしら。
具合の良い事に、ちょうどギーシュはヴェルダンデの世話があるとかで席を外している。
今ならば、あの空気が読めない同級生に茶々を入れられることはない。

「あの二人、そろそろ帰ってくる頃ね」

「噂をすれば影」

タバサが指差した先、酒場の入り口に差す一組の人影。
ナイスタイミング。

「あら……おかえりなさいまし、ワルド子爵、ルイズ。
 席、空いてるわよ。お昼まだでしょう? 食べていきなさいな」

「では、お言葉に甘えさせていただこう。ルイズも構わないね?」

キュルケの気遣いに感謝するそぶりを見せつつ、さり気なくルイズに椅子をすすめるワルド。
勿論、ルイズが座るのを確認してから、自分も席につく。
本当にそつがないわね、とキュルケは思う。
でも、今はそんな気遣いも胡散臭く見える。

264 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/16(火) 02:06:02 ID:M3pqdil1
宵闇>>もうちょいしたらダイス・ロールの時間ですな
幸運値のセービング・ロール
つっても、
0(初期値)+10(覚醒値)+15(失敗時加算値)*6(失敗回数)=100
で、五回迄は耐えられる見たいですけど
一応、自己宣言してるっぽいですし

265 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/16(火) 02:06:59 ID:JutGIKzg
支援。

266 :ゼロの黒騎士 第九回 7/11:2007/10/16(火) 02:07:02 ID:kPp0SVWw

席について、メニューを眺めようとしたルイズの視線が、ふとある一点で動きを止めた。
信じられないものを見たとでもいうように、目を瞬かせる。

「ええと……ところでタバサ、ちょっと見ない間に随分趣味が変わったわね」

「違う。これはキュルケの趣味」

珍しい事に、語尾に被せるように、間髪いれず答えが返ってきた。
しかも、ちょっと語調が強い。
よくよく見れば、雪のように白い頬にほんのりと朱がさしている。
何時ものように本に視線を落としてはいるが、
むしろ、羞恥のあまりこちらに視線を向けられない事を誤魔化しているように見える。

まあ、確かにトリステインでは、こういう装いはまず見ない。
多分、アルビオンでもガリアでもゲルマニアでも見ないだろう。
その分、人目を引くし、恥ずかしがるのも分かる。
だが、ルイズはキュルケを責める気にはなれなかった。
だって、似合うんだもの。
黒と白を基調に纏められたその服は、色味だけ見れば非常に地味なはずなのだが、
ふんだんにフリルを使っているため、むしろ与える印象としては華美とさえいえるだろう。
彩度に乏しいその服をタバサが纏うと、普段は意識する事のない、青い瞳と髪が鮮やかに目に飛び込んでくる。
さすが親友を自称するだけあって、悔しいけどキュルケは良い目をしている。
これは可愛い。
いや、それ以上に、なんていうか、わたしの視線であのタバサが恥ずかしがっているって事に、
何故か胸がドキドキする。

気がつくと、恥ずかしがるタバサを眺めて、キュルケもにやにやしている。
目覚めてはいけない何かに目覚めかけたルイズ、再起動。
あ、危うくツェルプストーと同じレベルまで落ちる所だったわ、と心の中で汗を拭く。
ルイズが落ちかけた場所は、どう考えてもキュルケのいる場所より深くて暗い何処かだが、
そんな冷静な意見は無視無視。

「あー、ええと、本当にツェルプストーは性悪ねー。ちょっとは反省しなさいー」

「心が篭っていない。棒読み」

「そ、そそそそ、そんな事ないわよ」

本当に申し訳無さそうに、ワルドが口を挟んだ。

「……ルイズ、楽しそうな所すまないのだが、そろそろ注文しないか?」

「ご、ごめんなさいっ!」


267 :ゼロの黒騎士 第九回 8/11:2007/10/16(火) 02:08:05 ID:kPp0SVWw

少し遅めの昼食も終わりに近づき、テーブルでは表面上和やかな会話が続いていた。
ふと思いついたように、キュルケがワルドに訊ねる。

「それにしても、昨日も気になったんですけど、何で船が出ないのかしら。
 今日は天気も良いし、風もないし、絶好の航空日和って感じじゃない?」

さり気ない問いかけだった。
先ほどのギーシュとの会話を聞いていなければ、長い付き合いのタバサだって聞き流しただろう。
『微熱』のキュルケ、渾身の一言だったといっても良い。
状況が状況じゃなければ、拍手したいくらいだ。
釣り込まれるようにワルドがその質問に答えた。
緩やかな坂道をボールが転がるような調子。

「今夜は月が重なる『スヴェル』の月夜だろう?
 その翌日、つまり明日の早朝、アルビオンが最もラ・ロシェールに近づく」

半ば以上確信していた答えが帰ってくる。
だから、動揺は顔に出さずに済んだ。

「なるほど。そんな理由があったの。
 それにしても博識ね。
 それとも、魔法衛士隊の隊長なら、これくらいは知っていて当然なのかしら?」

流れるように、核心に迫る。
さり気なく、さり気なく。相手にこの気負いを絶対に悟らせてはいけない。
そんなキュルケの内心を知ってか知らずか、ワルドはごく当たり前のように答えた。

「いや、昨日桟橋で乗船を交渉した船の船長から聞いた話さ」

なんだ、そうなの、と力が抜ける。
馬鹿みたいね、あたし、と洩らしそうになるその一瞬前、
デザートのクックベリーパイを突っついていたルイズがひょいと顔を上げた。
無自覚なまま、とんでもないを爆弾を放り込む。

「あれ? ねえ、ワルド、あの船長はそんな話してなかったじゃない。
 わたしもノワールも一緒にいたんだから、間違いないわ」

ね、ノワール、と、何も知らないルイズは使い魔に気楽に同意を求める。
だが、その一瞬、ワルドの表情が強張るのを、キュルケは確かに見た。

「あ、ああ。そうだったかな。
 昔、仕事でアルビオンに渡った時に聞いたのを勘違いしてしまったようだ」

268 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/16(火) 02:08:13 ID:+hi3MhBU
支援

269 :ゼロの黒騎士 第九回 9/11:2007/10/16(火) 02:09:17 ID:kPp0SVWw

それもホンの一瞬の事だ。
何事もなかったかのように、語を継ぐ。
でもね、貴方の尻尾は掴んだわよ、とほくそえむキュルケ。
勿論、そんな表情はおくびにもださない。

「そうですわ。ちょっとした思い違いなんて誰にでもあること。
 ねえ、貴方もそう思うでしょう、タバサ」

だが、答えたのはタバサではなく、ルイズだった。
婚約者の前という遠慮がなくなり、久しぶりのけんか腰。

「あんたの場合は、ちょっとしたどころか、完っ璧に健忘症じゃない。
 だって、誰と付き合っているかも覚えてないんでしょ?
 だからあんなに一度に大人数と付き合えるのよ。
 ……男って馬鹿ね、こんなむ、むむむ胸ばっかり大きな女に騙されて」

言い返そうとするキュルケをさえぎる様に、ワルドが声をあげた。
期せずしていなされた格好のキュルケが、頬を膨らませる。

「手厳しいな、ルイズ。でも、僕は君だけしか見ていないつもりなんだがね」

「それは……もう、意地悪しないで、ワルド」

「ははは、済まない。だが、男にだって、色々な種類がいる事を知ってもらいたくてね」

さて、と言いながら、ワルドが席を立った。

「念のため、今のうちに明日の支度を終わらせてしまう事にするよ。
 それでは、また後ほど」

失礼、と優雅に一礼して、部屋へと向かう。
残された三人は、三者三様の眼差しで、その背中を見送った。

「じゃ、わたしもちょっと厨房に行ってくるわね」

「まだ足りないのかしら、ルイズ。とんだ大食らいね」

「ち、違うわよっ! ノワールのために、肉を貰って後で煮てもらうように頼んでおくの!」

「煮て貰う? 生のままじゃだめなの?」

「犬って、肉は火を通した方がよく食べるんだって。
 人間の食生活にあわせた結果らしいわ」

「それ、シエスタの受け売り?」

「そうだけど……何よ、その目?」

「別に。あの子もたいがい物知りね」

お陰でわたしは助かってるけどね、と言うとルイズも席を立ち、ノワールもそれに従う。
後には、キュルケとタバサが残された。

270 :ゼロの黒騎士 第九回 10/11:2007/10/16(火) 02:10:24 ID:kPp0SVWw

「黒、かしらね」

「多分」

「狙いは?」

「情報が少なすぎて、断定は出来ない。
 でも、アンリエッタ王女からルイズに託された“何か”だけではない事は確か」

「ルイズ自身も目的の一つなのかしら」

「間違いなく」

少し考え込むキュルケ。
静かな光を湛えた青玉のようは瞳が、じっとその姿を見つめる。
キュルケが結論を出すよりも早く、タバサが口を開いた。

「あの二人には伝えない方が良い」

「そうね……二人とも、嘘が下手だもの。教えると、まず間違いなくワルドに感づかれるわ」

それに、と思う。今ここでワルドを問い詰める事は簡単だ。
だが、何一つ確定的な証拠があるわけではない。
グリフォンをとばしてギーシュを置いていこうとした一件にしても、
ルイズと二人きりになりたかったと言われれば、それまでの話だ。
その他に証拠といえるものは、キュルケの女の勘だけ。
言い逃れられてしまうのが落ちだろう。
つまり、旅の途中に、ワルドに感づかれないようにしつつ証拠を掴む必要があるということだ。
予想されるタイムリミットは、アルビオン到着時。
貴族派に掌握されつつあるあの場所に辿り着かれたら、恐らく何をしても無駄だろう。
勿論、キュルケとしては、そうなる前にルイズ、ギーシュを連れてシルフィードで逃げ出すつもりだ。
ルイズはごねるだろうな、と思う。
だが、キュルケとしては、この機会に断固としてルイズに恩を着せる腹積もりだった。
そして、後で弄る。別にラ・ヴァリエールを助けようと思ってるわけじゃないのよ?
自分に素直なようで、変な所で素直じゃない女、キュルケ。
とにかく、チャンスは今日の午後一杯と、明日のアルビオン渡航中の船内という事になる。
正直、やり遂げる確率は低い。だが……

「面白くなってきたじゃない。これでこそわざわざ着いて来た甲斐があるってものよ」

困難であればあるほど、燃え上がるのが、彼女の性。
キュルケの二つ名は『微熱』。
燻り続ける情熱は、格好の燃料を得て、今まさに燃え上がろうとしていた。

しかし、キュルケはまだ気づいていない。
すでにワルドに先手を打たれているという事に。
事態は密かに、しかし想像もつかないスピードで、動き始めようとしている。


271 :ゼロの黒騎士 第九回 11/11:2007/10/16(火) 02:11:27 ID:kPp0SVWw

王都トリスタニア。
書類の山に埋もれた執務室。
重大な報告を聞く間も、一瞬たりとも羽ペンを止めない宰相マザリーニ。

「なるほど。ワルド子爵はレコン・キスタと通じていたか」

「はい。調査の過程で他にも数名の貴族がレコン・キスタと通じている事が明らかになりましたが、こちらは?」

「後回しだ。ただし、監視は付けておけ。泳がせておいて、頃合を見て釣り上げる事にしよう」

「御意に。それでは、ワルド子爵に関してはいかがなさいますか?」

「手練の竜騎士を三騎選抜して、ラ・ロシェールに派遣し、ワルド子爵と同行者を確保させろ。
 人選に関しては君に一任する。
 ただ、竜を降りた後の戦闘能力に重点を置くように。
 『閃光』のワルドはこの国屈指の使い手だという事を忘れるな」

「は。しかし、ワルド子爵はグリフォンライダーです。
 グリフォンならば、ラ・ロシェールまで一日かかりません。
 すでに一行はアルビオンへ発ったのでは?」

そこで初めて、マザリーニはペンを止め、秘書官の顔を見上げた。
お気に入りの生徒に教える教師のような口調。

「君、今夜は『スヴェル』の月夜だ。
 つまり、明日の朝までアルビオンへの船は出ない。
 ワルド子爵たちは、嫌でもラ・ロシェールの街に足止めされているはずだ」

「申し訳ありません。自分の考えが足りませんでした。
 それで、殿下へのご報告は如何いたしましょう?」

「それは……私がしなければならない事だろう。
 折を見てご報告する。
 それよりも、竜騎士の選抜を急げ。
 今すぐ派遣すれば、今夜半前にはラ・ロシェールの街に到着するだろう」

「は。では、自分はこれで失礼します」

ドアの閉まる音。
沈黙。
しばしの後、再び羽ペンを走らせる音。
それは見事なまでの何時もの執務室の姿だった。

272 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/16(火) 02:19:29 ID:/hTpBzDy
乙?

273 :ゼロの黒騎士 第九回 (代理):2007/10/16(火) 02:20:12 ID:O7jXyFkF
以上で投下終了です。
ご支援ありがとうございました。
想像以上に長引いたラ・ロシェールの逗留も、次回で終わりです。


274 :デュエルモンスターズZERO :2007/10/16(火) 02:21:22 ID:0FEi29wx
乙です!

キュルケ 鋭いな〜

275 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/16(火) 02:22:31 ID:9rH2BouS
マザリーニかっけえ乙

276 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/16(火) 02:27:23 ID:CAfJhz05
GJ!
久しぶりにカッコいいマザリーニが見れて満足だぜ

277 :デュエルモンスターズZERO :2007/10/16(火) 02:34:45 ID:0FEi29wx
すみません。おまけを書き忘れていました。

虚無魔人(ヴァニティーデビル)

☆☆☆☆☆☆ 闇属性 悪魔族

攻撃力2400 守備力1200

効果 このカードは特殊召喚できない。
このカードが表側表示で存在する限り
モンスターを特殊召喚することはできない

すみませんでした〜
  


278 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/16(火) 03:37:23 ID:78kwzGZY
今思い出した
軍勢も一つのモンスターとして扱うじゃないか
ゴブリン突撃部隊とか

279 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/16(火) 04:11:53 ID:9KqOK9kO
遊戯王カードwikiを見てきたら虚無の名前を持つカードが他に2枚あった。

チェーン4以上の場合効果を無効&チェーンの乗ったカード全破壊…
ドキドキワクワクw

280 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/16(火) 04:29:48 ID:ggp3cCwD
7万の軍勢?


サ イ バ ー ポ ッ ト

281 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/16(火) 04:36:47 ID:H4+fBMvw
サイバーボッツと読み間違えた!
デビロット姫一味&スーパー8ならハルケギニアに馴染みそうだなー
暗黒魔導師とかいるんだぜあの一味。

282 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/16(火) 06:34:15 ID:tos9tEgB
バキから加藤清澄を召喚

ワルド戦
デルフを蹴り飛ばしてワルドの片腕を切り落としそのまま金的
加藤(馬鹿な?このスクウェアメイジを俺が圧倒している)
ワルド「ギャァァァ!」
加藤(潰れた)
ワルド「許してカトウサン…」
加藤「許すか馬鹿!」(目突き)
ワルド「ギャァァ!」
加藤「キャオォ雄雄雄雄雄雄〜!」

パンッ!
ワルド「偏在だよ、君は私の偏在一つを相手に思う存分叩き蹴ったわけだ」
加藤「良い夢を見せてもらったぜ」
テグスを取り出して斬りかかる加藤
エアカッターで首から血の噴水を吹いて倒れる加藤
加藤「ルイズ…ゴメン」


バキの連中の中では常識人だし
普通の人類だから話が成立しそう…

鬼の一族とかツンデレガングロ中国人だとこうはいかない…

283 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/16(火) 07:01:05 ID:mv6U3OGc
ピクル召喚したらルイズとキュルケは即レイプだろうなぁ…

284 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/16(火) 07:06:39 ID:tos9tEgB
>>283
ルイズは子供とみなされてセーフかもしれない…

誘惑したら光の速さで押し倒されてまんざらでもないキュルケと
押し倒されなかった事を安堵するべきか
相手にされなかった事を悔しがるべきか悩むルイズ



285 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/16(火) 08:20:10 ID:5Q9Nh8MD
>>229
正義の味方カイバーマン→ブルーアイズ→「魔法カード!滅びのバーストストリーム!」
で七万相手でも一発か

286 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/16(火) 08:22:28 ID:4FjpboIV
描写見る限りは100人無理かなぐらいだが

287 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/16(火) 10:12:11 ID:xd+wPzfm
>>58
聖地にはマクロスが眠っていてエルフはゼントランディです

288 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/16(火) 10:18:14 ID:wiPD16x6
>287
その理屈で行くとヨルムンガントはゴーレムじゃなくて中の人がいるのか

289 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/16(火) 10:22:30 ID:oWS0qOAK
黒騎士GJ

マザリーニがかっちょいいなぁ

290 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/16(火) 10:25:01 ID:xd+wPzfm
マイクロン技術で巨大化したガリア兵がクァドラン・ローに乗ってんだよきっと

291 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/16(火) 10:48:53 ID:StHrmGIG
んでもってゼロ戦がバルキリーになる、と

292 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/16(火) 10:55:12 ID:5khbzaG4
その場合ゼロ繋がりでVF-0かSV-51を

293 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/16(火) 11:01:21 ID:xd+wPzfm
ハルケギニアに鳥の人が埋まってると申したか

294 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/16(火) 11:24:06 ID:IRRHi4qD
そうなってくるとハルケギニアは異世界てーより異星つったほうがしっくりくるな。
まぁラグドリアン湖とかに鳥の人が沈んでてもおかしく無さそうだが

295 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/16(火) 11:25:56 ID:xd+wPzfm
魔法はスピリチュアの副産物ってか?

296 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/16(火) 13:34:34 ID:TdgAslbW
聖地にマクロスではなくプロトデビルンなんかが封印されてたらエライ事に…

297 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/16(火) 13:38:05 ID:3c/E4xHm
ブリミル=プロトデビルンに突撃したアニマスピリチアと申したか。

298 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/16(火) 13:39:48 ID:wiPD16x6
魔法学園が音楽学校になりそうだな
そういえばギーシュにマリコルヌは人に聞かせれる程度に楽器を演奏できるんだよな

299 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/16(火) 14:30:33 ID:TYNvlQSh
ルイズに、『ネギま!』のエヴァンジュリン・A・K・マクダウェル(Evangeline Athanasia Kitty McDowell)様が
従者連れずに召喚されたらーとか見てみたいよね(マテ

300 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/16(火) 14:34:20 ID:xd+wPzfm
>>298
プロトカルチャー!!

301 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/16(火) 14:38:57 ID:3OY+4YVJ
ヤック・デカルチャ!

302 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/16(火) 14:40:13 ID:bHHxoCv7
リンツ・ゼントラン・マドラスカス!

303 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/16(火) 14:54:47 ID:UnDoYV+W
>>299
確実にエヴァにボコられそうだな

304 :BPZ ◆VRV4gYzSQE :2007/10/16(火) 14:56:20 ID:Tbd2eYnE
誰もいない。
踊るなら今のうちということで、3時ごろより投下します


305 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/16(火) 14:57:36 ID:wiPD16x6
どぞどぞ

306 :BPZ 1/7 ◆VRV4gYzSQE :2007/10/16(火) 15:00:02 ID:Tbd2eYnE
各々の使い魔を連れて正門前の広場に、三々五々集まって来た生徒達が、教師達の指示で道の両脇を
固めるように並んでいく。

足もとにうずくまり、時折口から炎を吐く巨大なサラマンダーを従えた”微熱”のキュルケ。
成竜に比べれば小さいとはいえ、使い魔達の中でも大型の部類に入る風竜を従えた”雪風”のタバサ。
そして、異例中の異例。ハジと言う名の金属製のチェロケースを持った楽士を従えた”ゼロ”のルイズ。
誰も成し得たことのない、”土くれ”のフーケを捕まえた三人だけは、本塔の玄関前で出迎えるオスマンの
脇に配置された。

しばらくすると、グリフォンに乗った先遣の衛士が到着し、王女の到着を宣言する。
生徒達の緊張がさざ波のように広がったころ、魔法学院の正門をくぐって、王女の一行が到着した。
金の冠を御者台の隣に飾り、純白のユニコーンに引かれた四頭立ての馬車を中心に、馬の倍ほどもある
グリフォンに跨った王室直属の近衛隊が四方を固めるその一行は圧倒的な存在感に満ちていた。
漆黒のマントを誇らしく翻した若い魔法衛士隊の面々は、みな自信と誇りに満ちた顔つきをしており、
その中でも一際精悍な雰囲気の羽帽子をかぶった青年貴族が手をあげると、一斉にグリフォンから下馬する。
隊長と思しき羽帽子の青年貴族は、下馬した後そのまま馬車の扉の脇に控える。

召使たちが駆け寄って、馬車の扉まで緋毛氈のじゅうたんを敷き詰め、呼び出しの衛士が王女の名前を謳い上げる。
その声に合わせるように、整列した生徒たちは一斉に杖を掲げ、召使たちが馬車の扉を開けた。
一連の動きが、まるで熟練した役者が演じる劇のように滞ることなく推移する。
灰色のローブに身を包み、痩せぎすのマザリーニと言う名を持つ枢機卿が降りた後、そのマザリーニに
手を取られるように王女が現れた。

ルイズ達とほとんど変わらない年齢に見える薄いブルーの瞳をもった王女は純白のドレスに身を包み、儚げな
百合のような雰囲気を醸し出していた。
水晶のついた杖を持ち、しずしずと馬車から下りた美しい王女は、出迎えの生徒達に頬笑みを投げかけて
ゆっくりと手を振る。

「へぇ、あれがトリステインの王女? まあ、なかなか美人だけど、あたしの勝ちね」
歓声の中、男子生徒達の眼が吸いつけられたように王女に向かい、尋常でなくなっているのを見たキュルケは、
詰まらなさそうに少し大きめの声で呟いた。
トリステイン王家に忠誠を誓っているルイズが、聞こえているはずにも関わらずなんの反応も示さないことを
いぶかしんだキュルケは、横眼で桃色の少女を見た。

そのルイズは、強張った表情で羽帽子をとったグリフォン隊隊長と思しき青年貴族をじっと見つめていた。


―― BLOOD+ゼロ 9章――


その日一日ルイズは、上の空だった。
直後の王女の労いの挨拶も、キュルケのちょっかいも、まともに反応しなかった。
夜、自室に戻ってきて、ハジが紅茶を目の前においても心ここにあらずとばかりに、ぼーっとしていた。
先ほどまで、ルイズの部屋でぎゃんぎゃんと騒いでいたキュルケと付添のタバサも諦めたのか今は自室に戻った。

「何か心配でも?」
「……え? あ、い、いいいえ」

珍しくハジの方からルイズに声を掛けた。
しばらくして、その事実に驚いたルイズが慌てて、なんでもないという風に両手を振った。
この寡黙な使い魔は本当に必要な時以外は口を開かない。ルイズが何か話を聞く時にも、最小限の言葉しか使わない。
そんなハジが、ハジのほうからルイズに声をかけるのは本当に珍しい。
ルイズはぬるくなった紅茶のカップを手に取り、飲むでもなくハジの顔を見つめ、なにかを思う様に
溜息をついたかと思うと、ゆっくりと視線を外した。
軽く嘆息したハジは床の一点を見つめているルイズの手から、ぬるくなったティーカップをそっと取り上げた。
その体勢のまま、何かに引かれたようにふっと扉の方を向いた。


307 :BPZ 2/7 ◆VRV4gYzSQE :2007/10/16(火) 15:01:08 ID:Tbd2eYnE

「誰か来ました」

幾分真剣なハジの声にハッとしたルイズは、扉を見つめる。
キュルケやタバサなど、何回かここにきている人間の場合はハジはあまり反応を見せない。ということは、
初めてここを訪れる。と言うこと。
ほどなくして、ささやかなノックの音がした。初めに長く二回、それから短く三回。
それを聞いたルイズは顔色を変えた。

「ハジ、ありがとう。でも知っている人だから開けて」

いつの間にか扉の横の壁に張り付いてドアノブを持っていたハジは、その言葉を聞いてゆっくりとドアを開けた。
人が入れる隙間があいたと同時に、真っ黒なフードをかぶった少女が滑る様に入ってきた。
夜の客は口の前に指を立てて、声を出さないように指示してから、杖を振ってルーンを唱えた。
ほどなくして、結果に納得したのか、少女はフードをはずし、いたずらっぽく微笑んだ。
そこに現れた少女は、アンリエッタと言う名の王女の顔を持っていた。

「何処に目があるのか分かりませんからね」

可憐で涼やかな声に、ルイズは急いでマントを羽織って跪く。

「お恐れながら、姫殿下。かような場所に、かような時間にお越し頂くのは感心致しません」
「ルイズ! ルイズ・フランソワーズ! そんな堅苦しいのはやめてちょうだい!
あなたとわたくしはおともだちじゃないの! 久しぶりにあったおともだちなのよ?」
「もったいないお言葉でございます。姫殿下」

王女は跪き頭を下げたルイズを、立ち上がらせて抱きしめた。
感極まった王女の声に絆されたかのように、ルイズも鼻声になりながらそっと抱き返した。
ひとしきり、見目麗しい二人の少女の再会と追憶の言葉の応酬が続いた。
泣き笑いのような表情で語りあう二人の傍のテーブルに、ハジが紅茶をそっと置いた。

「あら、いやだわ、もしかして、お邪魔だったかしら」
「いえ」
「でも、ここって女子寮なのでしょう? 逢瀬のお邪魔では?」
「ああああああアンリエッタささま!?」
「知りませんでした、あの、幼馴染のルイズがこんな素敵な殿方と……」
「あ、い、いえ、ちがいます! 誤解です! ほんとです!」
「うふふ、郷里のお父様には内緒にしてあげますから、ご紹介くださいな、ルイズ」

アンリエッタがハジを見上げてから、いたずらっぽくルイズを見つめた。
からかうようなアンリエッタの言葉に動揺したルイズは真っ赤になって眼を白黒させた。
アンリエッタはその様子を楽しげに見ていた。
ようやく、からかわれてる事に気づいたルイズは、わざとらしい咳ばらいをした後、アンリエッタに向き直った。

「いえ、恋人とかではなくて、ハジは私の使い魔なんです」
「使い魔? 使い魔ってあの使い魔?」
「ええ、そうです」
「どう見ても人にしか見えませんが……?」

ルイズの言葉に訝しそうにハジを見つめ、再びルイズを見たアンリエッタは、顔の前で手をパタパタと振って
笑った。
しかし、ルイズの真剣な表情に、気押される様にもう一度ハジを見た。


308 :BPZ 3/7 ◆VRV4gYzSQE :2007/10/16(火) 15:02:16 ID:Tbd2eYnE

「人です」
「使い魔?」
「はい」
「人が?」
「はい」
「あははっ、ルイズったら冗談好きなのは昔から変わってないのね」
「……」
「……ほんと? それで、玄関の所にあなたがいたのですか。おともだちは立派な風竜やサラマンダーを
連れていたのに、ルイズだけ何も連れていないように感じていたので、変だなとは思っておりましたが……」

少女時代のルイズはアンリエッタと共にいろいろふざけ合った事も、悪戯をしたこともある。
人を使い魔にするなど聞いた事もないが、ここまで真剣な表情で断言する幼馴染は決して嘘や冗談は言っていない。
トリステインでは珍しい黒髪、黒眼だが貴族の若君といって差し支えない雰囲気。
隙のない身のこなしをしているが、目の前のハジと言う青年は普通の人間ではなさそうな気もする。
アンリエッタは、微かな違和感を感じながら、まじまじとハジを見つめていた。
その姿を見ていたルイズは、気持ちを切り替えるように深呼吸をして表情を改めた。

「ところでアンリエッタ様。わざわざ夜半にお忍びでいらっしゃるということは、なにか人に話せない
悩みごとがおありなのではないですか?」
「……いえ、なんでもないわ。久しぶりにおともだちに会うのに理由が必要でしょうか?」

ルイズの言葉にアンリエッタが一瞬固まった。
が、ゆっくりとルイズの方を向いたときは、来た時と何も変わらない表情だった。
自分のことだけに必死だった一か月前のルイズでは気がつかなかった。しかし、今は違う。
人と関わりを持つようになり、毎日のように繰り返すキュルケとの口論で磨かれた、相手の弱点を探る観察力。
キュルケを口撃するために磨いた能力が、アンリエッタの仮面のような笑顔の後ろにあるものを感じ取っていた。

「嘘です。であれば、時折見せる辛そうな表情はなんですか? そのため息はなんですか?」
「……これは話せません」

ルイズの言葉によって、笑顔の仮面にひびが入ったアンリエッタは、それを隠す様に幼馴染の視線から顔を
そむけた。
しばらくその姿を見つめていたルイズは覚悟を決めた。今の王女に必要なのは、幼馴染として遠慮なく言葉が
交わせる相手だと。ひょっとしたら不興を買うかもしれない。
でも、そんなことで躊躇するのでは”おともだち”と呼んでくれる王女の期待を裏切る行為。
それはもう”おともだち”ではなく只の臣下にすぎない。

「姫様、おともだちってなんだか知っていますか?」
「ルイズ……」
「なんでも話して、一緒に悩んで、お互い助け合うのがおともだちなんです。
わたしは、おともだちが悩んで、苦しんでいるのに放っていくことなんてできません。
アンリエッタ様、わたしは貴女のおともだちではないのですか? わたしはおともだちと思っています。
おともだちでないならば、王女として命令してください。これ以上聞くな。と」
「……ルイズ、あなたはずいぶんと弁が立つようになったのですね」
「口喧嘩に達者な、良い学友に恵まれましたので。
……それと、アンリエッタ様、わたしはあの”土くれ”のフーケを捕まえた人間です。
そこらへんの貴族なんかには負けません。」

ルイズの言葉に眼を見開いた王女は、徐々に潤んでいく瞳を閉じることができなかった。
周りに本音の出すこともできず、大人の中に放り込まれてた王女としての自分。重責にさいなまされた日々の
中で結果的に犯してしまうことになった致命的な失敗。
シュヴァリエの叙勲申請の中に、ルイズの名を見出したのは、運命の配慮だろうか。


309 :BPZ 4/7 ◆VRV4gYzSQE :2007/10/16(火) 15:03:25 ID:Tbd2eYnE

状況から考えて英雄的な行為になるはずだが、そもそもの発端は己の失敗。
成功しても0に戻るだけのものでしかない。
そんな名誉も称賛も与えることができない自殺同然の行為に己の幼馴染を、唯一の幼馴染を巻き込もうとする自分。
あまりにも自分が醜く思え、耐えがたい程の嫌悪がその身を苛む。
辛うじて残っていた、幼馴染を巻き込みたくないという仮面も、想像以上に人の機微に敏感になっている
ルイズに見破られてしまった。
ここまで来る間、闇に占領されていた心がルイズという太陽の前に晒され、その温かい光に焼きつくされていく。

「わたしをおともだちと呼んでくれるのは、もう、あなただけね。ルイズ・フランソワーズ。
あなたは私にとって眩いばかりの存在だわ。
……これからの言葉は決して誰にも話してはいけません」

アンリエッタは、その言葉を聞いて出て行こうとするハジを呼びとどめた。

「ハジさんとおっしゃるのね」
「はい」
「貴方はルイズの使い魔ですね?」
「そのようです」
「ではここで聞いていてください。使い魔と主人は一心同体です。出ていく必要はありません。
そして、ルイズを守ってあげてください」

担いでいたチェロケースをゆっくりと置いたハジを見届けて、涙を拭いたアンリエッタがゆっくりと言葉を紡いだ。

「わたくしは、このたびゲルマニアの皇帝に嫁ぐことになったのです」
「ゲルマニアですって! あんな野蛮な成り上がりどもの国に! アンリエッタ姫様が!?」
「……そうよ。でも、しかたがないの。まだ秘密ですが彼の国と同盟を結ぶ為に必要ですから」

なにもかも諦めたような口調のアンリエッタは、ランプの炎をじっと見つめていた。
息をのんだようなルイズの声に、しばらく口を閉ざしていたアンリエッタは前置きをしてから言葉を選びつつ、
トリステインが置かれている状況を説明しはじめた。

アルビオンで貴族を中心とした反乱が起き、王家が滅ぼされかけていること。
反乱軍がアルビオンを掌握した場合、次の目標はトリステインであること。
今のトリステインでは単独で反乱軍の軍事力に対抗できず、ゲルマニアと同盟を結ばざるを得ないこと。
そして、その同盟の動きは反乱軍に既に察知されており、その同盟を解消できるほど、言いかえれば
トリステインとゲルマニアの結婚を解消出来るほどの醜聞となる材料があること。
そして……

「ルイズ、わたしはあなたに謝らなければなりません。わたしはあなたを騙そうとしていました」
「アンリエッタ様……」
「ルイズ、それでも私はどうしようもないのです。わたしのくだらない思いの為に、トリステインに
危機をもたらすなんて、そんなこと思いもしなかったのです」

止めようとして必死にこらえていた感情が、こらえきれなくなったのか、アンリエッタは懺悔の言葉と共に
顔を覆って泣きだした。
過去を悔いるような、己が身を切り裂くような泣き声にいたたまれなくなったルイズは、アンリエッタの前に
ひざまづいて、手をそっと握った。
一瞬ビクッを身を震わせたアンリエッタは、おずおずとルイズの手を握り返す。
アンリエッタが落ち着くのを待ってから、ルイズが静かに問いただす。
ルイズの真剣な目をまっすぐ見れないアンリエッタは視線を握った手に落としたまま生気のない声で呟いた。

「そのトリステインに危機をもたらすものって何なのでしょうか?」
「……手紙です。私がしたためた手紙がすべての元凶なのです。この手紙が反乱軍の手に入り、ゲルマニア皇帝に渡ったならば同盟は破棄され、トリステインは一国でアルビオンと向かわなければならなくなります」
「姫さま、その手紙とやらは今どこに」
「……アルビオンです。アルビオン王家のウェールズ皇太子のもとにあるのです」
「なんてこと! じゃあ、もう既に反乱軍の手に?」
「いえ、まだ反乱軍にはわたっておりませんが、……時間の問題なのですっ」


310 :BPZ 5/7 ◆VRV4gYzSQE :2007/10/16(火) 15:04:55 ID:Tbd2eYnE

ルイズの悲鳴じみた声に、アンリエッタは顔をがばっと振り上げた。しかし徐々に視線が落ちていった。
力なく紡がれた声は、目的もなく、希望もないまま、闇夜を彷徨っている旅人のように頼りなかった。
いままでに、こんな消沈しているアンリエッタをルイズは見たことがなかった。
幼い頃の活発な雰囲気はすっかり息をひそめ、王女という肩書を持っただけの、ただの震える少女に見えた。

「……アンリエッタ様、わたしがその手紙を取り戻してまいります」
「……ルイズ」
「大丈夫です。わたしにまかせてください。必ず取り戻してまいります」

ルイズの言葉にゆっくりと顔をあげたアンリエッタの表情は奇妙に歪んでいた。
泣いているような、怒っているような、複雑な感情がその表情の中に入り乱れていた。
そんなアンリエッタを元気づけるかのように、ルイズは明るく胸を張った。
その姿をみたアンリエッタの顔が感極まったようにくしゃくしゃに歪み、顔を覆った両手から嗚咽が漏れる。

「わたしは、ずるい女です。貴方の命を預かって、行け。と命令することもできません。
お願いだから行って。と頼む事もできません。ただ、悲しんで、貴方の方から行きますと言ってくれるのを
ただ待つばかり。
自分の過ちなのに、自分で責任をとることが怖い。臆病な女なのです。
その臆病な私が、あなたをその戦乱のアルビオンに送り込もうとしているのです、唯一の幼馴染である
あなたを、ただ一人のおともだちであるあなたを。
失敗を自らが償うのではなく、唯一のおともだちに償ってもらおうとする、このあさましい姿を決して
始祖ブリミルも許されないでしょう。」

アンリエッタの口から出た心の叫びを聞いて、ルイズはかすかに滲む涙を指でぬぐった。
それはルイズにとってはアンリエッタが殻を破って出てきてくれたと思えることであり、本当の意味での
”おともだち”となった瞬間だったから。

「アンリエッタ様、ありがとうございます」
「え?」

無様な感情を吐露したことで、罵声を浴びせられるのではないか? 怒られるのではないか? と心の底で
身構えていたアンリエッタは、ルイズの言葉に意表を突かれた。
はっと顔をあげたアンリエッタを透きとおった笑顔が迎えた。

「姫様の心の内を、正直に語ってくださいました。わたしはそれだけで十分です。
わたしは今回のご訪問で、昔のようなおともだちとしての立場がもう取れないのでは?と思っておりました。
特権を誇示したいわけではありませんけど、もうおともだちでなくなるという恐怖が、不安がありました。
ですが、違いました。」
「ルイズ……」

ルイズは再びアンリエッタの両手をとって、そっと握った。
手のぬくもりと一緒に何か温かいものが二人の中に広がって、心を包んでいく。そんな気がした。

「私は名誉や、感謝が欲しくてアンリエッタ様のおともだちをしているのではありません。
アンリエッタ様のおともだちだからこそ、困っているアンリエッタ様を助けたいのです。
わたしにおともだちを助けるその力があるのであれば、わたしが役に立つというのであれば、喜んで
この身を捧げましょう」
「……ルイズ、だめね、一応わたしの方がお姉さんなのに、いまじゃ、あなたの方がお姉さんね」
「姫様……」
「ありがとう、ルイズ」

泣き笑いになったアンリエッタは、握った手を胸にかき抱いて、額をそっとルイズの額にくっつけた。
憑きものが落ちた様なすっきりとした囁き声がルイズの耳に入った。
至近距離でお互いの顔を見つめた二人は同時に笑いだした。
それは友情を確かめあった二人にとって、特別な笑い声だった。


311 :BPZ 6/7 ◆VRV4gYzSQE :2007/10/16(火) 15:06:19 ID:Tbd2eYnE

「では姫様、猶予もあまりありませんので、明日朝早くにここを出発します」
「ルイズ……」

ゆっくりと立ち上がり、一呼吸置いてから、決意を新たにルイズが宣言した。
眩しいものを見るような表情で見上げていたアンリエッタが、ふと壁際に立つハジに気がついた。
この寡黙な青年は、何をしているのだろうか? と。
アンリエッタの視線に誘われてルイズもハジを見た。ハジは扉を見ていた。

「ハジ?」
「誰かいます、害意は感じません」

ハジの言葉で緊張が走る、厳しい顔をして杖を持ち頷いたルイズとアンリエッタをみてハジがドアを開ける。

いきなり支えがなくなったためか、金髪の少年が転がる様に入ってきた。
つんのめって手をついた少年は、きまり悪そうに顔をあげ、次の瞬間アンリエッタの前に恭しく片膝をついていた。

「ギーシュ!?」
「姫殿下! その困難な任務の一員に、このギーシュ・ド・グラモンを加えていただきたく」
「何言ってんのよ、ギーシュ。っていうかあんた聞いていたの?」
「話は聞いた! ぼくも仲間に入れてくれっ!」
「仲間って、あんたねぇ」

耳がキーンとなるような上ずった声で叫んだルイズに、同じく裏返りかけた声でギーシュが喚いた。
その迫力に一瞬圧倒されたルイズだが、胡散臭そうに顔を歪ませた。
ギーシュの日頃の行動を考えると、想像できることは限られてくる。

「あんた、ひょっとしてアンリエッタ様に何かしようとしてるんじゃないでしょうね?」
「失礼なことを言うんじゃない。ぼくは、ただただ、姫殿下のお役に立ちたいだけだ」
「だからって危険なことをしたらモンモランシーが心配するでしょう?」
「……」
「どうしたのよ? 何で黙ってるのよ」
「……」

ルイズの言葉にギーシュはそっぽを向く、ルイズが回り込むと、またそっぽを向いて、顔を反らす。
いい加減にしなさいよとばかりに、こめかみに青筋が浮き掛けた時、ルイズはふとひらめいた。

「あ、さては振られたのね?」
「う、うるさい! きみの使い魔のせいだぞ!」
「知らないわよ、そんなこと」

にやりと意地の悪い笑みを浮かべたルイズが、ぐさっとギーシュの傷を抉った。
つい最近できた真新しい傷に思いきり塩を塗りこまれたギーシュは、なかば自棄になってルイズに喰ってかかった。
そんなやり取りを、微笑ましそうに、だけど奥歯に物が引っかかったような表情で見ていたアンリエッタが、
ぽんと手を打った。破顔して、ギーシュに向き直る。

「グラモンとおっしゃいましたか? ひょっとして、あのグラモン元帥の?」
「息子でございます。姫殿下」
「まぁ、あなたも、わたくしの力になってくれるというの?」
「ぜひとも、任務の一行に加えてください」


312 :BPZ 7/7 ◆VRV4gYzSQE :2007/10/16(火) 15:07:35 ID:Tbd2eYnE

ギーシュは片膝をついたまま、キザったらしく胸に手を当て、深く頭を下げた。
アンリエッタは感銘を受けたように、両手を胸の前で組んだ。

「ありがとう。お父さまも立派で勇敢な貴族ですが、あなたもその血を受け継いでいるようね。ですが、
今回はわたくしの不徳が致すこと。その心意気は大変感謝いたしますが、やはり危険です」
「いえいえ、姫殿下。この青銅のギーシュ、妃殿下の為ならばこの命捧げて見せます」
「……わかりました、ギーシュさん、私からはこれ以上何も言えません。」

思わず、そのまま許可を出しそうになったアンリエッタだが、ふと我にかえってあわてて頭を振った。
この任務は、危険と隣り合わせであって、国の重鎮の息子を巻き込んだとなれば、問題になることは確実である。
たとえ志願してきたとはいっても、そんなことに巻き込むわけにはいかない。
だが、結果的にはギーシュに押し切られてしまった。

「姫殿下がぼくの名前を呼んでくださった! 姫殿下が! トリステインの可憐な花、薔薇の微笑みの君がこのぼくに微笑んでくださった!」
「はいはい、それはもういいから」

ルイズは任務のことがすっかり頭から消えて、アンリエッタに名前を呼ばれたことだけで、
舞いあがっているギーシュを見て、頭を抱えた。こんな能天気な人間を連れて戦場に行っていいのだろうか。と。

ハジはそんな少女達のおままごとのような、無邪気な語らいをじっと見ていた。
この少女たちは”戦場”の恐ろしさを知っているのだろうか。人を殺すことの恐ろしさを知っているのだろうか?
凄惨な血の恐怖を、理不尽な死の惨たらしさを。
いくつもの戦場を歩き、いくつもの死を見てきた青年は、壁にそっと佇む。
ふと窓に目を向ける。窓から見える月は、流れる雲に隠されていた。
暗欝たる予感をそれが事実だ。と告げるように。

風が流れていく。


---------------------
9話はここまでです。

313 :BPZ ◆VRV4gYzSQE :2007/10/16(火) 15:08:55 ID:Tbd2eYnE
おおー、一話まるまる連投できたのは初めてかも
ではまた

314 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/16(火) 15:20:48 ID:O7jXyFkF
このルイズは原作より洞察力が上がっている!?
乙したー

315 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/16(火) 15:21:20 ID:nSa3jFPx
おつかれさまだした、
次回もがんばってください。

316 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/16(火) 15:21:30 ID:yIcmwcKu
小ネタを投下します。

317 :ジョン・スミスの消失:2007/10/16(火) 15:24:49 ID:yIcmwcKu
やるだけのことはやった。悔いはない。それが俺の率直な感想だ。
もう痛みは感じない。
いくら伝説の使い魔と言っても7万人を相手にするのはやはり無茶だったと言うことだ。
それでも、足止めは出来た。だからきっとルイズたちが逃げるのは間に合う。
今はもう、そう信じるしかない。
多分俺はもうすぐ死ぬだろう。
久しぶりに感じた身体から熱い何かが漏れだして冷えていく感覚は俺に確かな死の予感を感じさせた。
色んな記憶が頭をよぎりだした。これが走馬燈って奴なのか?
不思議と思い出されるのはこの8ヶ月の思い出、この異世界に飛ばされ、使い魔にされてからの記憶ばかりだ。
まあ、向こうにいた頃はごく普通の高校生として暮らしていたわけだからな。
こっちに来てからの刺激的過ぎる毎日に比べれば陰が薄いのも仕方あるまい。

…あ、嫌なことまで思い出しちまった。

ついさっき、ジュリオの野郎にルイズを託して突っ込む寸前、愛する女のために死にに行くのかとか聞かれたときの事が頭をよぎる。
その時は答えなかったが、今なら言える。それは違うと。
もちろんルイズの事を好きか嫌いかで言えば、好きだ。それもかなり上位に来ると言っても良い。
最初はいけすかねえ我が儘娘だと思ったが、感情表現が下手なだけで本当は良い奴なのはすぐに分かった。
それに何より、俺のことを好いてくれているのも分かったしな。

だが、ルイズを死なせないためだけに1人で特攻かましたと言うのは違う。
俺が守りたかったのは、日常の日々だったんだ。
シエスタ、タバサ、ギーシュ、そしてルイズ…この世界に来てから知り合った連中。
この戦争で失うことになってたかも知れない連中。
そいつらを失うのを俺は恐れた。
戦争が始まってから失われた何でもない日々が、二度と帰ってこないような気がして。
…そう、俺はただ守りたかったのだ。何でもない日常の日々。
タバサが黙々と本を読み、シエスタの入れてくれたお茶を飲みながらギーシュとマンネリ化したゲームに興じる。
時々、唐突なルイズの我が儘に振り回されながらも、普通の日々は続いて行く。そんな毎日を取り戻したかった。ただ、それだけなのだ。

…あれ?なんかおかしいな…

318 :ジョン・スミスの消失:2007/10/16(火) 15:26:35 ID:yIcmwcKu
「なんだこりゃ?」
俺は目の前に唐突に現れた銀色のそれを見つめた。
それはワイヤーも無しに空中に浮いていた。鏡のようにも見える。
春の深夜、コンビニへの近道をしようとして通ったその道はロクに人の通らない場所だ。
事実辺りには人の気配は無い。
襲ってくる訳でもなく、ただそこにたたずんでいるそれ。
無視しても良かったんだが、何故か俺はそれが気になっていた。
俺の冷静な部分が告げる。放っておけ、と。
こういう訳の分からないものに対処する能力は俺には無いのだ、と。
だが、その鏡は俺を誘惑するように光輝いている。
やがて俺は知らず知らずの内に右手をそれに向かって伸ばし…

左手に走った激痛で我に返った。

その瞬間、揺らぐようにして、それは消える。
そして俺は振り返り、予想通りの顔を見て、言った。
「あれは一体何だったんだ?」
その問いに長門有希は左手に噛みついていた口を離し、いつもの無表情で、一息に答えた。
「…情報統合思念体にも知覚出来ない領域からの存在干渉情報体。
あれに触れた場合、あなたはその領域に強制転移させられる」

驚いたことに、なんとあれはSOS団の団長にしてトラブルメーカー、涼宮ハルヒが関わっていないものだと言う。
情報統合思念体とやらが知覚不能な領域、つまりはこの宇宙の外に位置する場所、平たく言うと異世界。
ハルヒの力すらほとんど及ばないその場所に、俺は1度飛ばされた、らしい。
らしい、と言うのは俺の記憶にはそんな事実は無いからだ。
飛ばされた後、長門は俺の存在情報とやらを辿ることで辛うじて俺の居場所を捕捉していたがすぐにそれも不可能となった。
何でもその異世界にいる有機生命体が俺に情報的干渉とやらを行って存在情報を書き換えてしまい、
この世界に残っていた俺の存在情報から変化したことで長門にも捕捉することが出来なくなってしまったという。
そしてそれから8ヶ月、存在情報が再び元に戻るその時まで、俺は完全に「神隠し」にあっていた、と言うわけだ。

319 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/16(火) 15:26:41 ID:GPOh6HXX
キュルケは?支援

320 :ジョン・スミスの消失:2007/10/16(火) 15:28:18 ID:yIcmwcKu
異世界で俺がどんな目に遭っていたのか。知る術はない。長門にも俺がいた異世界の事は分からないし、俺自身もまったく覚えていない。
だが、8ヶ月後、俺の存在情報が元に戻った瞬間からの出来事については分かる。2度目(正確には違うが)だからだ。
それまで8ヶ月間全く俺の足取りをつかめずいらだっていたハルヒは俺を強制的にSOS団の部室へと転移させた。
“キョンは、SOS団の、この場所に帰ってくる”そう願ったのだ。
そして俺は帰ってきた。変わり果てた姿で。
打撲、骨折、すり傷、切り傷、刺し傷、何故か火傷と凍傷まで負った酷い状態だったという。
何があったのかは謎だが、何にせよ、“常識”では決して助けることの出来ない状態である俺を見たとき、ハルヒは再び願った。

俺のいなくならない世界を、8ヶ月前、俺が唐突に消える直前の世界を。

長門が言うには、俺が消える直前、あれが現れた瞬間の俺の存在情報を強制的に書き換えることであれに選ばれないようにしたらしい。
その結果、あれは別の候補者、やっぱりこの地球に住む人間だが、の前に現れてそいつを攫って消滅したと言う。
俺は顔も名前も知らないそいつの幸運を祈った。多分酷い目に会うのは確定なので頑張って貰いたい。
出来れば俺みたいに死にそうにならければ完璧だ。

翌日、いつものように登校した俺に、クラスの連中は一瞬困惑した。
いないのが当たり前だったのだから、当然と言えば当然なのだろう。
もっとも既に記憶も時間もリセットされているのですぐにいつも通りに戻ったが。
とはいえハルヒの奴が突然泣き出すとは思わなかった。
理由は分からないがその涙を見た瞬間、何故かハルヒが外人の子供のように見えた。すぐに元に戻ったが。
かくして、俺の凄いんだか凄くないんだか良く分からない体験は終わり、そして俺はいつもの日々に戻る。

長門が黙々と本を読み、朝比奈さんの入れてくれたお茶を飲みながら古泉とマンネリ化したゲームに興じる。
時々、唐突なハルヒの我が儘に振り回されながらも、普通の日々は続いて行く。ただ、それだけなのだ。

321 :ジョン・スミスの消失:2007/10/16(火) 15:29:23 ID:yIcmwcKu
以上です。

322 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/16(火) 15:32:39 ID:9KqOK9kO
虚無<ハルヒ
乙でした〜

323 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/16(火) 15:39:22 ID:YnXsjfkF

この面子だとキュルケ=鶴屋さんポジションなのか?

324 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/16(火) 15:46:11 ID:kLmJo5i7
3回目の召喚乙

珍しく面白かった

325 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/16(火) 15:53:22 ID:IRKjvx5z
次投稿してもいいですか?


326 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/16(火) 15:53:58 ID:wiPD16x6
前の投稿から10分以上立ってるし問題ないかと

327 :名無し:2007/10/16(火) 15:56:44 ID:Q4/091eV
>325

それじゃあその次、投下予約してもOK?

328 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/16(火) 15:57:21 ID:IRKjvx5z
それでは



ゼロと人形遣い 2


「へえ、アタシの名前は、阿紫花・・・、阿紫花 英良(あしはな えいりょう)でさぁ。」
「アシハナエイリョウ?変わった名前なのね。」

とりあえず返事を返してから、混乱する頭を落ち着かせる。
何をされたのかは分からないが、言葉が通じるようになったようなので質問をしてみることにした。

「ところで、お嬢ちゃんここはどちらで?見たところ地獄ってわけでもなさそうですが。」
「はぁ?地獄ですって、なにふざけたこと言ってんのよ!ここはトリステイン魔法学院に決まってるでしょうが!!」
「魔法学院・・ですか?お嬢ちゃん、お遊びなら他でやっておくんなせぇ。それよりもちゃんとした地名を・・・、見たところ、イタリアかフランスあたりですかねぇ・・・。」

阿紫花は、人垣の向こうに見える立派な城を見ながらぼやいた。

「お遊びですって!平民の癖にふざけんじゃないわよ!私だって、遊びや冗談だったらどんなに良かったか・・。なんでよりによって平民が使い魔なのよ!!」
「・・・平民って言われやしてもねぇ。アタシが平民だったら、あんたは何なんです?」
「私は貴族よ。だからメイジに決まってるじゃない。」

少女は無い胸をはって腕を組んでいる。
まだ言っているのか、と思いながら言葉を続けようとすると、

「ちょっと失礼。」

横から現れた男に左手を取られた。突然の事に阿紫花は身を硬くした。
が、それは単純に驚いたからだけではない。
この男はかなりの実力者だ。ちょっとした仕種や、動きの中にかなりの修羅場を渡ってきた雰囲気を滲ませている。
男は、しばらく阿紫花の顔と左手の甲に刻まれた奇妙な図形を見比べていたが、



329 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/16(火) 15:59:36 ID:rZpjsqKu
消失の方乙
手に噛み付く長門想像して和んだ
そして支援

330 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/16(火) 16:07:47 ID:rfAG5Rw2
支援

331 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/16(火) 16:15:31 ID:aXWT5dLY
こんだけ?

332 :名無し:2007/10/16(火) 16:31:04 ID:Q4/091eV
えーっと、さっき予約したんですけどこれ以上投下無いんでしたら行っちゃってもOKですか?

333 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/16(火) 16:32:44 ID:GPOh6HXX
>>328には後でもう一回まとめて投下してもらうか。
避難所にも投下してないし。実生活の方で何かトラブルでもあったのかもしれんし

334 :STEALTH & Aegis:2007/10/16(火) 16:36:20 ID:Q4/091eV
それじゃかなりアレな出来ですが、いきます。



その反応は一瞬で起こって、一瞬で消え去った。

米軍の交渉と要請という名の皮を被った軍事的・外交的圧力によって韓国との国境線近くの北朝鮮の領土にポッカリと設けられた無人地帯。
そこで突然発生した大規模なエネルギー反応を最初に――そして唯一捉えたのは、そこの監視に割り当てられていた米軍の監視衛星の1つのみだった。

その時数千マイル離れた真夜中のペンタゴンの地下の1室で、衛星の操作と監視を担当していた下士官は、いきなり閃光を発したモニターに思わず面食らって椅子から転げ落ちた。
何だ今のは?核爆発か?
だが目の前の衛星に繋がったモニターには、何かの変化を示すデータは送られていなかった。
下士官は大いに首を捻りながら一応上官に報告しようと内線電話に手を伸ばす。




彼はまだ気付いていない。



目の前に映し出されている画面に映し出されていた、数マイル上空から送られてくる衛星からの映像の異変に。
その地域が監視されていたそもそもの原因、多種多量な残骸に紛れて放置されていた『それ』の破片が、全て綺麗さっぱり消え去っている事に。





そして・・・同時刻、まったく同じタイミングで、日本で1人の少年がこの世界から消え去った事など。



彼はまったく知る由も無い。




335 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/16(火) 16:37:59 ID:yANX/6t9
支援してみる

336 :STEALTH & Aegis:2007/10/16(火) 16:42:03 ID:Q4/091eV


STEALTH & Aegis :0




彼女、ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールは、目の前の光景に唖然呆然とするしかなかった。

2年生進級のための課題でありながら、今の今まで彼女が失敗してきた『サモン・サーヴァント』の呪文は一応だがようやく成功した。これは良い。
自分の魔法で巻き起こった白煙の中から現れたのは冴えない見た目の変わった服装の平民(きっとそうだ、あのみすぼらしさはきっとそうに違いない)の少年だった。形振り構っていられないから、大いに大目に見てこれも良いとする。

なら、平民のすぐ後ろに鎮座している『あれ』は一体何だ?

3対の車輪のような物に支えられた、海の生物であるサメのような、エイのような変わった外見。
滑らかな鉄のような素材で出来てるだろうそれの表面は奇妙な光沢を持っていて、菱形の一方の中央から飛び出た部分の中央は、高級なアンティーク時計の装飾みたいなガラス張りの中に珍しい彫刻か何かを掘り込んだ球体が鎮座していた。
その反対側は、どんな用途を持つのかさっぱり把握できない円盤状の穴。
車輪の突き出ている面も、彼方此方に似たような見た目の穴が幾つもある。

とにかく『これ』が一体何なのかは見当も付かないが、平民と一緒に現れたという事は『これ』は平民の持ち物だという事かもしれない。
教師であるコルベールも彼女と同じ考えのようで、仕方なくルイズは未知の物体を目の前にしてハイテンションなコルベールに促されるまま、
彼女は契約の儀式の口付け・・・『コントラクト・サーヴァント』を平民の少年に行った。





その数分後、平民の少年も遅まきながら背後に鎮座していた『それ』の存在に気付き、
彼自身もそれについてさっぱり知らない事を悟ったルイズが癇癪を起こす事になる。



337 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/16(火) 16:42:08 ID:peBn5W6T
米軍が召喚されました?


338 :STEALTH & Aegis:2007/10/16(火) 16:43:21 ID:Q4/091eV


『彼』(人間以前に生物ではないので雄雌の区別は無いのだが、人格データや音声上の設定は男なので構わないだろう)は、目の前の光景にひとしきり――何十分の1秒間戸惑っていた。

たった今までギャノン大尉と共に韓国―北朝鮮国境付近、その北朝鮮側の領地に居た筈。
そして自分はギャノン大尉ならびにウェイド大尉両名を助ける為、己の最優先義務<自己の生存>を覆し北朝鮮軍のヘリコプターに衝突――

・・・自己診断プログラムの結果。
機体の損傷率0%、
記憶領域のバグの可能性0.78%、
現在の状況把握に関するデータ改ざんの可能性1.13%

『彼』の出した結論は、目の前で起こっている事、そして自分がまだ存在している事は現実だという事。
現在地の確認――セントラルプライム再接続不能、また各種軌道上の衛星への侵入・接続も不能。
センサーによる周辺地理の把握――約2キロ先に巨大な建造物。既存の建築物での一致無し。その建築物へと向かう一団有。先ほど自分の周囲に居たヨーロッパ系の少年ならびに少女達と判断。
現在の状況――2.5m前方に2人の少年ならびに少女を観測。
少年は人種別データ上から10代後半の日本人と判断。
彼の持つバッグの中身のセンサーによる計測結果・・・ノートパソコン、接続用コード等、脅威レベルは極めて低レベルと判断。恐らく民間人の確率大。
少女――データ上の一致無し。恐らくヨーロッパ系10代前半と推測。
同人種による成長度合いのデータとの比較から低レベルの発育不良の可能性高。極度の興奮状態にあり。所持物は右手に握られた木の棒のみと推測。棒の材質データは計測不明だが、彼女も危険性は極めて低レベルと判断。



E.D.I―――関係者からエディと呼ばれていた無人ステルス戦闘機に搭載された人工知能は電子的情報収集を現時点では限界だと判断すると、彼自身を生み出した人間達が今まで散々行ってきたやり方を改めて実行に移した。

すなわち、今自分がどこに居るのかを傍に居た人に尋ねてみたのだ。

「申し訳ありません、ここがどこなのか教えてもらえないでしょうか?」






その時の少年達の顔は滑稽だったと、エディは思った。



339 :STEALTH & Aegis:2007/10/16(火) 16:50:33 ID:Q4/091eV
つー感じで、映画『ステルス』から無人戦闘機のエディをサイトと一緒に召喚。

まとめサイトの読んでて洋画ネタも結構あったから書いてみたんだけど、まっさきに思い浮かんだのがこれってどーなんだろ。
ちなみにサイトも一緒なのはエディだけだとネタがあまり膨らまなかったから。
責めるなら俺の文才の無さを責めて欲しい。
俺は今日はこれで以上。他の作者も頑張って欲しい。

340 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/16(火) 16:51:11 ID:IRRHi4qD
洋画の『ステルス』とはまたマイナーなものをwwwwwwww

341 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/16(火) 16:58:51 ID:zMRRH7aL
普通に面白かったよ、GJ!
どんどんサイトやルイズのやり方を覚えていくわけだなw

342 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/16(火) 17:03:28 ID:5Q9Nh8MD
GJ
エディは見ててマジでやばいと思ったなあ
ラストが正直微妙だったけど

343 :エンジェリック・ゼロ:2007/10/16(火) 17:07:07 ID:bBXFU2ev
投下予約です。今回は第2話です。
約5分後に投下します。

344 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/16(火) 17:09:35 ID:cv7K40zq
エディが呼ばれるとは・・・w
あいつは地味にしゃべれたりするし結構使えるかもw

ステルスはタイトルとかがB級っぽい感じだけど内容は良かった
映像は神級だしカメラワークも良かったな
ただ同時多発テロとかアフガニスタンの後に公開っていう時期が悪かった。

345 :エンジェリック・ゼロ 第2話(1/5):2007/10/16(火) 17:13:00 ID:bBXFU2ev
少女を医務室へ送り届けたコルベールは、その足で学院長室へ向かっていた。
初めは自分の判断のみでルイズに契約させようと考えていたが、少女の顔を見ているうちにその考えが揺らいできていた。
使い魔は呼び出され、契約した瞬間から主の忠実な僕となる。それは我々メイジにとっての常識だ。だが、使い魔の気持ちを考えるとどうなるだろう。
行き成り呼び出され、元の場所に帰る事も出来ないまま一方的に主従関係を結ばされる。その関係はどちらかが死ぬまで続くのだ。
我々に生活があるように、あの少女にも自身の生活がある。今頃家族が心配しているかもしれない。
散々やってきておいて、今更そんな事を考えるのはエゴだと言われても仕方が無いだろう。だが、それでも自分の判断だけで、あの少女の行末を決める事に疑問を持ったのだ。
そこで彼は学院長に最終的な判断を仰ぐ事にした。
普段は昼行灯な学院長だが、いざとなれば王室や貴族の連中に対して一歩も退かない気迫を見せてくれる。あのお方なら旨く導いてくれるだろう。

学院長室の扉の前まで来たコルベールは扉を軽くノックする。今の時間なら部屋の中に居る筈だ。だが、何時まで経っても返事が返ってこない。
変だなと思っていると、扉の向こうから「痛っ! 年寄り相手に何て乱暴な!」「そんなんじゃから、君は婚期を逃すんじゃ……いや! なんでもないです! ごめんなさぁぁい!」等の悲鳴が聞こえてきたので思わず頭を抱え込んだ。
またか…と思いつつも、暫くしてから再度扉をノックすると「あ、開いとるよ」と返事が返ってきた。
中に入ると、部屋の中央に備え付けられた席に腰掛けたローブ姿の老人と目が合った。
その姿はまるで御伽噺に登場する如何にもな魔法使いそのものであった。
彼こそがトリステイン魔法学院の最高責任者、オスマンである。何故か額にできたこぶを痛そうに撫でている。

「オールド・オスマン。御相談したい事があるのですが。」
「行き成り改まってどうしたんじゃね、コルベール君。」
「実はですね…」
「皆まで言うな。君の言いたい事は判っておる。じゃが、金なら貸せん。君には十分な給料を払っとるじゃろう。未だ一人身だからといって遊んでばかりなのは関心せんのう。見合いの相手ぐらいならわしが紹介してやるぞ。」
「私が言いたいのはそんな事ではありませんし、それに私はそんな遊びはしません!」

そもそもコルベールに変な噂が立っているのは、その様な遊びを全くしない事も原因の一つなのだが。

「私が言いたいのはミス・ヴァリエールが召喚した使い魔の事です!」
「何じゃ、あの例の少女の事か。そんならわしの耳にも届いておるよ。」
「もうご存知でしたか。」
「当然じゃ。わしには優秀な秘書が居るからのう。なあ…」

その言葉を秘書席で聞いていたロングビルが、期待に満ちた顔をオスマンに向ける。

「…我が使い魔、モートソグニルよ。」

落胆したロングビルは自分の仕事に戻っていった。。

「それで例の少女の件ですが、ミス・ヴァリエールにこのまま契約させて良いものか、私一人では判断しかねる状態でして…
そこでオールド・オスマンの力をお借りしたのです。」
「ふむ、平民の、しかも少女を召喚したのは初めてじゃからな。非常に繊細な問題じゃのう。」

オスマンは顎ひげを弄りながら、しばらく考え込む。そして再び口を開いた。

「よし、わしが直接、話をしてみよう。もう少ししたらわしもそっちへ向かうから、先に戻っていてくれんか。」
「ありがとうございます。それでは失礼します。」

コルベールは一礼すると急いで部屋を後にした。


346 :エンジェリック・ゼロ 第2話(2/5):2007/10/16(火) 17:16:14 ID:bBXFU2ev
コルベールが医務室に戻ると、少女は医師による診察を受ていた。その結果、気を失っている以外に目立った異常は無く、直ぐに目を覚ますとの事だった。
ルイズは医務室のベッドに横たわる少女の顔を見つめていた。
誇り高き貴族が平民の使い魔を召喚してしまった事は確かに恥だが、この少女に対してはそのような負の感情が持てないでいた。
それどころか優しい気持ちすら芽生えてきて、貴族だの平民だのと言った事が下らなく思えてくる。
そんな事を考えていると、程無く少女が目を覚ました。

改めて少女の顔を見直したルイズは微かな違和感を覚える。
その違和感は瞳にあった。左右の瞳の色が異なるオッドアイという奴だ。
右の瞳は燃える炎の様な赤、左の瞳は青みがかった紫を湛えており、少女の表情をより神秘的に魅せていた。
ルイズは以前、オッドアイを持つ人間の存在をアカデミーに勤務する姉から聞いた事があったが、実際に見るのはこれが初めてだった。
隣のコルベールもルイズ同様、オッドアイを見るのが初めてだったらしく、新しいおもちゃを買い与えられた時の子供の様に顔を輝かせていた。
多分、これは研究好きな彼の純粋な好奇心から来るものであって、決してやましい気持ちでは無いのだろうと己に強く言い聞かせ、生暖かい目で見守る事にした。
そのうち、少女が此方に助けを求める様な表情を見せたので、コルベールの熱い眼差しを遮る様に話しかけた。

「気が付いて良かった。気分はどう?」
「……………」
「名前を教えてくれない?」
「……………」

少女は今にも泣き出しそうな表情で怯えるだけで何も答えない。見ず知らずの人間にいきなり話し掛けられて怖いのだろうか。

(私は隣で熱い眼差しを送り続けてるオッサンと違って、怖くないのに…)

ルイズはそう思ったが、変に強気に出てこれ以上怖がらせても後味が悪い。さて、どうしたものか…
その後、何とか少女の緊張を解そうと、二人で悪戦苦闘していた所、医務室にオスマンが入ってきた。

「いや、遅くなってすまんのう。なかなか仕事が片付かなくてな。だいぶ待たせてしまったかのう。バルトール君。」
「…私の名前はコルベールです。」
「おお、確かそんな名前じゃったな。すまんすまん。じゃが、ウォン重工業には要注意じゃ。……所でお前さん達は何をしとるんじゃね?」

オスマンの目には上半身裸のコルベールと、そのコルベールに対して杖を向けているルイズの姿が映っていた。

「い、いえ、これには深い訳がありまして…」

コルベールは上着を着ながら、気まずそうに答えた。
ルイズはそんな禿頭教師を相変わらず生暖かい目で見続けていた。


347 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/16(火) 17:18:26 ID:yANX/6t9
支援

348 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/16(火) 17:18:49 ID:nApAoLUO
C

349 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/16(火) 17:21:25 ID:nApAoLUO
紫煙

350 :エンジェリック・ゼロ 第2話(3/5):2007/10/16(火) 17:23:09 ID:bBXFU2ev
「判っておる。大方、ミス・ヴァリエールが召喚した少女が目を覚ましたはいいが、
何を聞いても怯えるだけで答えてくれんから、彼女の緊張を解そうと上着を脱いで
十八番の宴会芸の筋肉ダンスを披露していたんじゃろ。
ミス・ヴァリエールの方はそんなハゲベール君の魔の手から少女を守ろうと
魔法で攻撃しようとしてたんじゃろ。どうじゃ?」
「その通りです! さすがはオールド・オスマンですなあ。」
「なあに、伊達にこの学院の長をやっとらんよ。カッカッカッ!」

この学院長、普段は抜けている様に見えるが、こういう所は実に鋭い。
そんな二人のやり取りに呆れていたルイズは、失敗魔法で二人を吹き飛ばしたい衝動を抑えつつ、口を開く。

「あ、あの、コルベール先生。今はそんな下らない事をやってる場合じゃないと思うんですけど……」
「ああ、そうだったね。すまない。今は例の少女の件が先だ。では、後の事は貴方に託します。オールド・オスマン。」
「うむ、しかと受け取ったぞ、コルベール君。」

オスマンは少女に向き直ると優しく語り掛ける。

「お嬢ちゃん。わしはこのトリステイン魔法学院の学院長をしとるオスマンという者じゃ。
いきなりこんな所に連れてこられて不安じゃろうが、お前さんに危害を加えるつもりは全く無い。
じゃからまずは安心して落ち着いて欲しいんじゃが。」

少女は頷く。その表情は平静を取り戻していた。オスマンは満足気に頷いてから言葉を続ける。

「先ずは名前を教えてもらえんかの。でないと何と呼べばいいの判らんからな。」

少女は唇を動かした。だが、唇が動くだけで声が出ていない。その異変に気付いたオスマンは彼女に尋ねた。

「お前さん。もしかして喋ることが出来んのか?」

少女は再び頷く。

「それはすまん事をしたのう… そうじゃ、お前さんの唇の動きをわしが読むから、もう一度名前を言ってみてくれんかの。」

少女は再び唇を動かす。オスマンは彼女の唇の動きから言葉を読み取る。

「…ラスティ…ファースン…か。」

彼女の名前を知った瞬間、オスマンは一瞬驚いた様な表情を見せるが、直ぐに元の冷静な顔に戻った。

「では、ミス・ファースン、いや、ラスティと呼ばせてもらおう。先ずは何から話そうかのう。」

それから、オスマンはこの世界『ハルケギニア』の事、魔法の事、ここは貴族が魔法を学ぶ学校である事、
ラスティがルイズの使い魔として召喚された事等を説明した。
途中、ラスティに『トリステイン』『ゲルマニア』等の地名を幾つか尋ねてみたが、どれも知らないと答えてきた。
次にラスティが自分は『フォンティーユ』という街に住んでいる事、自分の所にも魔法はあり、
日常生活に浸透している事、母親が心配するから早く返して欲しい事を告げた。

「ふむ、フォンティーユという名前は初めて聞くのう… 別の世界からという可能性もあるが、コルベール君はどう思うかね?」
「今の時点では何とも言えません。ですが、平民も魔法を使う事が出来るのは興味深いですな。」

「あの、それでラスティはどうなるんですか?」

ルイズは恐る恐るオスマンに尋ねた。


351 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/16(火) 17:24:43 ID:nApAoLUO
私怨

352 :エンジェリック・ゼロ 第2話(4/5):2007/10/16(火) 17:25:42 ID:bBXFU2ev
「問題はそこなんじゃが。ラスティ、さっきお前さんは元の場所に帰りたいと言っとったじゃろ?
残念じゃが、今の所その方法は無いんじゃよ。」

オスマンの言葉にラスティの表情が曇った。

「確かにこのままミス・ヴァリエールの使い魔として一生を過ごせというのも酷な話じゃ。そこで提案なんじゃが…」

オスマンは軽く咳払いをした後、言葉を続ける。

「元の場所へ帰る方法はわし等が責任を持って探そう。お前さんの生活も保障しよう。
その代わり、方法が見つかるまでの間、ミス・ヴァリエールの使い魔として行動して欲しいんじゃ。
でないとミス・ヴァリエールは落第してしまうんじゃ。」

ルイズはラスティの方を見遣る。ラスティは下を俯いたまま、目に涙を浮かべていた。
きっと母親の事を考えているのだろう。今にも泣き出してしまいそうだ。

ルイズは思考を巡らせる。
ラスティと契約すれば、自分は落第しなくて済む。でも、ラスティ自身の気持ちはどうなるのだろう。
今まで使い魔の気持ちなんて考えた事も無かったけど、彼女と出会って、自分の考えていた事がいかに狭いかが判った様な
気がする。
彼女の事を守ってあげたい。使い魔としてではなく。
もう決めた。迷わない。

「オールド・オスマン。私、ラスティとは契約しません!」

ルイズの予想外の言葉にコルベールが怒りを露にする。

「何を言っておるのだね、ミス・ヴァリエール! 契約をしないと君は落第してしまうのだよ! それでは君が困るだろう!」
「構いません。彼女を守ってあげたいんです。使い魔としてではなく。」
「しかしだね、君…」
「もうその辺でいいじゃろ、コルベール君。」

オスマンは満足そうに言葉を続ける。

「君ならそう言うと思っておったぞ、ミス・ヴァリエール。君にそこまでの決意があるのなら特別に認めよう。
落第も無しじゃ。但し、彼女が困っている時には全力で力になってやる事が条件じゃ、良いな?」
「はい! ありがとうございます!」

ラスティの嬉しそうな表情にルイズも自然と顔を綻ばせる。

「じゃあ、改めて宜しくね。ラスティ」
「あう♪」
「それから、まだちゃんと自己紹介してなかったわね。私はルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール。
長いからルイズで良いわよ。」
「あう♪」

ルイズは感じていた。自分に対してこんなに素直になれたのは久しぶりだなと。
これもこの子のお陰かな。等と思いながらラスティの笑顔を見続けていた。
ここで唐突だが、実はルイズがラスティの事を気に入ったのにはもう一つの理由がある。
それは可愛がれる妹の様な存在が出来た事だ。ルイズには妹が居ない。年の離れた姉なら二人居るが。
しかもその内の一人は会うたびに顔を引っ張られるし、もう一人の方は優しいんだけど何だか動物臭いし……
兎に角、思わず頭を撫でたくなる様な可愛い妹が欲しかったのだ!
そんな時に現れたラスティは正に理想の妹。何という幸運。ああ、始祖ブリミルよ、あなたの御慈悲に感謝致します。
ルイズは今まで信じた事も無かった始祖ブリミルに生まれて初めて感謝した。


353 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/16(火) 17:26:32 ID:nApAoLUO
しえ☆すた

354 :エンジェリック・ゼロ 第2話(5/5):2007/10/16(火) 17:27:56 ID:bBXFU2ev
(取り敢えず要注意人物をピックアップしておかなくちゃね…
先ずはそこに居るバルトール……じゃなかったハゲベールね。
さっきからずっとラスティに熱い眼差しを送り続けてるし、オールド・オスマンもウォン重工業には要注意だって言ってたし。
でも、ウォン重工業って一体何なのかしら…
次はエレオノール姉さまね。
オッドアイなんて珍しいから、確実にアカデミー行きよ。それだけは絶対にダメ。
でも、あまり会わないから取り敢えずは大丈夫ね。
次はツェルプストーのあばずれね。
あの女、見境無いから特に気を付けなくちゃ。
何時も小柄な青髪の子を連れ回してるけど、あの子も既に餌食にされたに違いないわ。かわいそうに…
後はギーシュにマリコ……何だっけ? 思い出せないけど別にいいわ。
この辺を注意しておけば大丈夫ね。)

「大丈夫かね? ミス・ヴァリエール。さっきから惚けているが…」
「え? ええ、大丈夫です。ミスタ・コルベール。」
「これから色々と大変じゃろうが、もう遅いから今日の所はこれでお開きじゃ。気を付けて戻るのじゃぞ。」

ルイズとラスティは嬉しそうに手を繋いで医務室を後にした。

「オールド・オスマン。何故、ミス・ヴァリエールだけを特別扱いするのですか。これでは他の生徒達に示しが付きません。」
「なあに、単なる年寄りのお節介じゃよ。それにしてもコルベール君は真面目じゃのう。もう少し気楽に生きたらどうじゃね?
そんなんじゃ嫁さん貰えんぞ。」
「それは関係無いでしょう! 余計なお世話です!」
「まあ、そう怒るでない……そうじゃ、わしはまだ仕事の途中じゃった。早く戻らないとミス・ロングビルが怒るからのう。
それじゃ先に失礼するよ。」

そう言い残し、そそくさと部屋を出て行くオスマン。一人残されたコルベールは大きく溜息をつき、手で乱れた髪を整えた。
手には大量の抜け毛が絡み付いていた。

学院長室に戻ったオスマンは空に浮かぶ双月を眺めながら、物思いに耽っていた。

(あの男の言っていた事がもし本当なら、この先、ラスティには過酷な運命が待ち受ける事になるじゃろう。
出来る事ならそうならない様に願いたいもんじゃ… しかし、あの娘に対して何かやって置くべき事があった筈なんじゃが、
何じゃったかのう。思いだせん…)

その様子を見ていたロングビルがオスマンに声を掛ける。

「考え事ですか? オールド・オスマン。」
「いや、大した事では無いんじゃが、一つだけ何か忘れとる様な気がするんじゃ………おおっ! そうじゃあああああっ!!」
「い、いきなり大声を上げないで下さい。びっくりしますわ。 」
「思い出したんじゃよっ! 一番大事な事をっ! あの娘じゃっ! ミス・ヴァリエールの使い魔じゃよっ!
あの娘のスカートの中を確認しとらぁぁぁぁぁんっ! 忘れとったあああああっ!!」
「はぁ?」

ロングビルは思わず顔を引きつらせる。

「こうしてはおれんっ! モートソグニルよっ! 緊急任務じゃっ! 今からミス・ヴァリエールの部屋に忍び込んで、
使い魔の娘のグフォッ!!」

ロングビルは無言のまま、強烈な回し蹴りをオスマンの顔面に叩き込む。
オスマンは薄れ行く意識の中で「白…」とだけ呟き、その意識を闇に沈めた。
学院は今日も平和だった。


355 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/16(火) 17:28:58 ID:nApAoLUO
あーうあうあ♪ な支援。

356 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/16(火) 17:30:53 ID:nApAoLUO
ジジイ自重wwwwwww

357 :エンジェリック・ゼロ:2007/10/16(火) 17:31:03 ID:bBXFU2ev
投下終了。今回は以上です。
前回よりも長めな内容になりました。

358 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/16(火) 18:01:30 ID:YnXsjfkF
天罰!天罰!天罰!

359 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/16(火) 18:03:35 ID:9grlQxiP
そういえば相方のギター引いてた人はどこ行ったんだ?

360 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/16(火) 18:23:16 ID:deo7eBxz
>>359
オールド・オスマン言うところの「あの男」とか?

361 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/16(火) 18:24:03 ID:/JNtMpOK
BPZ読んで思った。
小夜を召喚してルイズがフーケ戦で致命傷を負った時に血分けしてシュヴァリエになったら面白くね?

あとはあれだ。青島俊作を召喚。

362 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/16(火) 18:36:29 ID:/11qA30i
なんとなくハリーポッターが召還されたら面白そうだなあ、とか妄想してたけど、すでに書かれてるかな?

363 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/16(火) 18:52:36 ID:2CAHfVN+
TRPG関連のキャラをもっと出して欲しい。
ナイトウィザードの柊とかSWのスイフリーとか。
スイフリーは召喚されたら、大騒ぎだろうなあ……

364 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/16(火) 18:58:18 ID:NXy7NaGV
柊は前に誰かが書いてなかったか

365 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/16(火) 19:09:40 ID:HHoruHV+
本人は漫画家になりたかったらしいのに
父親と兄に逆らえないばっかりにこんなことになって・・・

366 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/16(火) 19:11:48 ID:HHoruHV+
まちがえた

367 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/16(火) 19:15:55 ID:xd+wPzfm
ヤックデカルチャ!

368 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/16(火) 19:19:46 ID:VPSVxWjE
百鬼夜翔からジェラルドとか?
まぁ、彼は妖怪が近くにいないと覚醒しないという弱点を克服して無いと難しいけど

369 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/16(火) 19:27:32 ID:oMrdR02q
>>365
亀次郎召還かと思って噴いたw

ギーシュとの決闘前
 「ゴキブリに分析なんか(必要)ないわ」

ギーシュに勝利して
 「どんなもんじゃ――いッ!!」

370 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/16(火) 19:36:44 ID:18hFE8oY
どこのスレの誤爆だよw

371 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/16(火) 19:38:54 ID:aiz8hdmR
はいはい切腹切腹w

372 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/16(火) 19:41:02 ID:n9HfYLNC
度重なる反則があったのでルイズの主人ライセンスを無期限停止
使い魔のライセンスを1年間停止、マリコルヌは厳重戒告とします。

373 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/16(火) 19:44:02 ID:+LqCQj/z
亀田親子は最低の盗作野郎だからこのスレではお呼びじゃないよ。

374 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/16(火) 19:51:38 ID:zMRRH7aL
>>363
普通は卓ゲがクロスオーバー先に来ることはあんまりないってことをよく考えてから書き込もう、な?

375 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/16(火) 19:53:42 ID:H4+fBMvw
>>363
スイフリーはルイズとの相性最悪のような気がするんだが。
泣いてる子供に向かって「そこの子供、泣き止むんだ」とか言い放つし。
極端に慎重だから行動方針でもルイズともめそうだ。

ルイズと相性が良さそうなSWのエルフといえばうなずきエルフのマイス(トリオ・ザ・住専)と
ナジカせんせー(Walz)の二人かな?

376 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/16(火) 19:54:16 ID:89FzWG85
亀田親子召喚は難易度激高だな。

377 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/16(火) 19:54:43 ID:N3K04cJy
ふと、ヤン=ウェンリー(戦艦トリグラフ無し、本人のみ)を召喚したらと妄想してみた

ギーシュと決闘なんかしない。
フーケはロングビルが「廃屋に黒ローブの…」と言った時点で「君が犯人だねぇ〜」と看破
ルイズのわがままに「やれやれ…」と言いつつもノンビリと従う
シエスタと普通に恋仲になる
オールド・オスマンやコルベールと茶飲み友達になる

で、レコン・キスタが攻め入ってきたら、アンやマザリーニの参謀としてトリステインを勝利に導く
そして、ガリア『無能王+ミョズニトニルン』とハルケギニアの覇権を賭けた知略戦に巻き込まれる

最後は、無能王との和平交渉に向かう途上、護衛のギーシュと共にワルドに暗殺される


やばい。一発ネタかと思ったら、普通に面白そうな気がするのは気のせいか

378 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/16(火) 19:58:49 ID:B/sfTWRC
>>374
お前は何を言ってるんだ?

何が普通?
なぜに卓ゲ由来のキャラが召喚されてはいけない?


購入法の話とかデータの話とか、雑談は自重すべきだが、なぜにクロスさせてはいけない?

379 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/16(火) 19:59:29 ID:7Hkg3AvP
>>377
頭使う連中は書く本人も頭いるから難しいよな


380 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/16(火) 20:00:17 ID:aXWT5dLY
>>378
落ち着こうぜ
「いけない」とは書いてないだろ?

381 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/16(火) 20:03:21 ID:7i8DKOlK
>>377
最後まで同じにしなくてもいいと思うんだが。
それはともかくとして、頭から下は役に立たないお方なのでそこまでに死にそうな気が。

他に呼んだら面白そうな人間はいるだろうか・・・。


382 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/16(火) 20:08:26 ID:N3K04cJy
>>379
これを書けたSS職人は、神だと思う

>>381
 そこはガンダールヴ補正でなんとか生き残るということで…

 ただ、もはやゼロ魔ではなくなってしまうなw

383 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/16(火) 20:09:13 ID:rYFsX+95
なんてくだらない話をしているんだこいつらは……

384 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/16(火) 20:10:40 ID:H4+fBMvw
A君(17)の戦争より小野寺剛士とか。
アレも頭使うタイプの主人公。なんかたまに変な方向にかっ飛ぶけど。

385 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/16(火) 20:12:04 ID:AdJO488I
>>382
「書けた」じゃなくて「書ける」だろ

386 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/16(火) 20:13:44 ID:vSVeYKby
SAGA中のバキと梢江が召喚されたらどうなってしまうんだ…

387 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/16(火) 20:13:47 ID:vpfPM06x
>>380
「いけない」どころか、控える理由すら無いんだな、これが。
何を思って庇ってるのか知らんけど。


単に卓ゲが嫌いな奴が嫌がらせしてるだけだろう。
無視だな。

388 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/16(火) 20:14:36 ID:VI5ceBlh
>>379
頭がお馬鹿さぁんな俺はガリアやアルビオンの動き考えるだけで一苦労なんだぜ。
戦争?なにそれ、食えんの?

……ルイズとキャラのクロス考えるだけで手一杯だよチクショー!!

389 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/16(火) 20:16:00 ID:89FzWG85
>>378
だったらまずはそういう態度を自重しようよ…
印象が悪くなるだけだ。

390 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/16(火) 20:17:10 ID:4u7TQSC5
マゾが多いね。

391 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/16(火) 20:21:39 ID:2grHUYc5
さあもっと罵るんだ

392 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/16(火) 20:22:35 ID:qM3oo6wo
マゾで思い出したけど
いぬかみに出てきたドMの課長を召喚したい。

ごめんやっぱ無理。

393 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/16(火) 20:23:28 ID:aXWT5dLY
>>391
この犬!

394 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/16(火) 20:25:10 ID:VI5ceBlh
>>390
やっぱみんなゼロ使もとい、ルイズのファンやってるぐらいだから自然にMが集まる…訳ないか

395 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/16(火) 20:29:12 ID:7Hkg3AvP
爪が折れたり割れたりすると自分で剥がして血を垂らしながら興奮する俺はMですか?

396 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/16(火) 20:31:11 ID:qM3oo6wo
>>395
かなり重度のMじゃね?
俺も鼻血出たらもっと出そうとする。そしてそれが口に流れてくる味を楽しむ。

397 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/16(火) 20:31:24 ID:9grlQxiP
医者呼ぶか?『殺しやさん』にでた人

398 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/16(火) 20:34:02 ID:aXWT5dLY
>>395-396にドン引きした私はSということでよろしいか?

399 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/16(火) 20:34:16 ID:by/MAN7q
>>388
アルビオンはまだ分かりやすいが、ガリアの場合ジョゼフがどう動くか分かり難いからなぁ
原作でも正直微妙に何考えてるのかわからんし

400 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/16(火) 20:35:48 ID:+NKiH7Q/
>>398
Sというより正常なだけだ、安心しろ。

……俺も瘡蓋有ると剥がしたくなる、出血すると出なくなるまで吸い取ろうとする辺りダメっぽいが。

401 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/16(火) 20:40:03 ID:HHoruHV+
よく異世界召喚もので軍を指揮して勝利するやつあるけどさ
どんなに優秀なやつがきてもチェコはアメリカに勝てないとおもうよ

402 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/16(火) 20:41:12 ID:bZqY/+I/
スイ野良…もとい白粉ダークエルフを呼ぶなら、それこそガリア王に呼ばせればいいじゃあないか
神(悪魔)の頭脳で諸国を乱し、無数のマジックアイテムをバブリーにも無消費で操り、エルフ千年王国を…
ビダーシャルをどうしようか…テファに召喚させても「泣き止むんだ」だしなあ

403 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/16(火) 20:44:49 ID:bHHxoCv7
ビダーシャルの立場?実は親戚にすればいいジャマイカ。


404 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/16(火) 20:46:27 ID:4Wn0pIPD
>>395

文字通り生爪剥がしだと、拷問になるほどだし、俺も経験して
本泣きしかけた事もあるが、とにかく化膿に気をつけれ。下手すると
手や足が、空気入れたみたいに腫れあがって生死の境みたいになった
りもするぞ。

性癖については、問おうとも思わんが、体は労わってあげれ。

405 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/16(火) 20:47:50 ID:rYFsX+95
もしもビダーシャルが時の勇者だったら

406 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/16(火) 20:50:04 ID:oHaiNjHP
>>403
やぁ、いとこのはとこ

407 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/16(火) 20:54:39 ID:Gyp/fO3M
ルイズが召喚したキャラが、実はオスマンの恩人かシエスタの祖父と同一人物だった
って流れにできないかな?

ハルケギニアで死なず、元の世界に帰ったってことにすればなんとか辻褄は合わせられるような。
色んな世界に時空を飛び越えて行ったり来たりしてるキャラなら。

408 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/16(火) 20:55:39 ID:zMRRH7aL
>>378
……誤解させたようでごめん。
そもそも卓ゲマイナーだからそうやって出して欲しいって言う前に自分で書くようにしようぜってニュアンスだった。
ここには結構あるけど、普通は数が少ないもんだから期待しすぎはダメだって言う……ま、今更言っても言い訳か。

409 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/16(火) 20:58:47 ID:bHHxoCv7
人はマイナーなものを求めているのではない、面白いものを求めているのだ!
と言う事で、大半の人を煙に巻いてなんとなく納得させてしまう神速の魔術師、不動GENをどなたかお願いする!

410 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/16(火) 21:00:50 ID:u0lbCgAL
コックローチマンを召喚
「ルイズ、ゼロと呼ばれることはどうだっていいんだ!
 問題はゼロと呼ばれてお前がどう応えるか、どう振舞うかじゃないか!」

拳三四郎を召喚
「ワルドがひいふうみい・・ご、5人いる」
(30年パンチを5回で30×5=150年か)
「足りないっ!!」

堀田戊傑、ジャッカル、と島本キャラばかり浮かぶなー

411 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/16(火) 21:01:03 ID:VL+7R9Hn
>>377
海江田四郎召喚は何度も書こうと考えて挫折した
「虚無」を得て、ハルケギニアをひとつにする旅を始めるキャプテン改めサーヴァント・カイエダ

召喚シーンでは
「あんた・・・誰?平民?」
「国籍もパスポートも身分も私を証明しない、私は海江田四郎、あなたと同じ人間だ」

タルブ上空会戦ではジョゼフの乗ったレキシントンと海江田、ルイズのオストラントとの戦闘
「互いに虚無の魔法を有していながら撃てない今の状況は、この世界と似ていないだろうか
宣言したいことがひとつある、私はトリスティン空軍などではない・・・独立国、ゼロ」



アルビオン軍7万との対決
「虚無の魔法が復活した現代に置いて、あなたはまだ物量の神話を信じているんですか?
アルビオンの7万の軍勢が何もできない張子の虎だということを教えてあげますよ」

412 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/16(火) 21:03:45 ID:V97scUgH
ところでみんながルイズに召喚させたいのは対等な友人?それとも頼れる年長者?
はたまたちっちゃいのを呼んで母性に目覚めさせる?とちょっと聞いてみる

413 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/16(火) 21:05:06 ID:+NKiH7Q/
>>412
どれでも良い、じゃダメか?

414 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/16(火) 21:06:00 ID:qM3oo6wo
>>412
手に負えない変人とか。


415 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/16(火) 21:06:55 ID:NXy7NaGV
ルイズをとことんからかう悪魔子というのも実は見てみたい

416 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/16(火) 21:07:03 ID:5Q9Nh8MD
ドMということでユベル召喚。手だけで
「十代にもう一度会うためにこの世界と十代の世界を融合させて愛で満たそう」ということで
心の中が程よく歪んでるタバサに憑依
超融合のカードを作るために虚無使いを次々屠り
最後は学院に安置させられてた「覇王の札」を持ったルイズとデュエル
まあぶっちゃけた話DMなんかやったことのないルイズはまず勝てそうにないが
>>377
つまり兵を退却させるための計略を練ってるときにシエスタがサンドイッチを持ってきて
ヤンが喉に詰まらせてシエスタが渡した飲み物を飲んで一言
「コーヒーは嫌いなんだ」
でシエスタが一目ぼれと

417 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/16(火) 21:09:05 ID:2NBZ3YxX
>>411
>独立国、ゼロ
何故かルルを思い出したwww

418 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/16(火) 21:10:46 ID:VL+7R9Hn
>>412
エロパロとか読んでも他ジャンルでは人気あるママン物は未開拓
おジャ魔女のハナちゃんとかを召喚したルイズママンを見てみたい

419 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/16(火) 21:18:01 ID:VI5ceBlh
>>417
おまけにくねくね腰振り続けるゼロが目に浮かんだ俺は頭がかわいそうなのかもしれない

420 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/16(火) 21:22:26 ID:by/MAN7q
>>412
サモンナイト4から竜の子を卵の状態で召喚して御使いがいなくて至竜になれず子育て奮闘するというのなら構想段階である
問題は落としどころがさっぱり思いつかないことだ

421 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/16(火) 21:36:47 ID:0BafLft7
>>420
それは男の子かね? 女の子かね? それとも……

422 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/16(火) 21:37:57 ID:QqDlgcCJ
>>375
グループSNEつながりで、ルナルサーガのアード・ハウリングウルフとか。
特技が爆発で、「かんしゃく」もちで「サディスト」だからルイズと似たものどうしかも

423 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/16(火) 21:38:09 ID:zu0QCOzi
確か3人(3匹)居るんだよね。選択性で。
男の子と、女の子と、性別がよくわからん子。

424 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/16(火) 21:41:58 ID:FlBDDh6u
スレイヤーズからL様を召喚して、そのまま暴発→ギガスレイブ

425 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/16(火) 21:42:43 ID:StHrmGIG
>>398
それを俺自身がしてやりたいと思った俺がS

426 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/16(火) 21:43:27 ID:/JNtMpOK
>>418
ハナちゃんは100年に一度しか咲かない青い薔薇から産まれる魔女の赤ちゃんで、
虚無のルイズと組んだら最強の魔女コンビになりそうだな。
問題は七万の軍勢をどうやって相手にするかだが。


意外とシエスタのひいおばあさんも魔女だったりして。

427 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/16(火) 21:46:47 ID:TYNvlQSh
(人が書いてるネット小説だが・・・)
『白夜城』(ttp://byaku.skr.jp/#n)の
『魔女の弟子』(ttp://byaku.skr.jp/byaku/desi-home.html)のラァス=ロウムが召喚されたら・・・
速水厚志(魔王版)と被ってる気がするけどとても楽しそうザマス。
 皆さん一度読んでみて・・・(アレ、何でボク勧誘してるの?)

428 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/16(火) 21:47:48 ID:VPSVxWjE
ルナルと言えば、ある意味なんでもありの代名詞なエフィがいるじゃないか
切り札はデコフラッシュ

ワルド「うお、まぶしっ!」

429 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/16(火) 21:47:51 ID:RwyAoEAh
某世界一腕の立つ殺し屋を召喚。

430 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/16(火) 21:48:59 ID:N3K04cJy
>>429
 その弾丸だけがハルケギニアに飛んできた小ネタならあったな

431 :ゼロのgrandma:2007/10/16(火) 21:50:43 ID:NQZ6VY6X
ちわー。予約いいですか?

432 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/16(火) 21:51:24 ID:by/MAN7q
進路オールグリーンよ

433 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/16(火) 21:52:38 ID:mv6U3OGc
>>431
了承

434 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/16(火) 21:53:24 ID:+NKiH7Q/
なんというか……速っ!?

435 :ゼロのgrandma 1/7:2007/10/16(火) 21:54:14 ID:NQZ6VY6X
『土くれ』のフーケにとって最大の不幸だったのは。
その日に限り、極めて有能で知られた総務統括官が「手際の良さ」を放棄していた事にあっただろう。

「先住魔法、ってことかい」
使い魔が杖を持っていないことを確認し、フーケは舌打ちした。
高度二十メイル程まで浮かび上がった相手は、そのままこちらを見据えている。
空を飛ぶこと自体は、魔法の使い手なら出来て当然と言えたが、問題はどれだけの速度で動き回れるかだ。
残念ながら、ゴーレムはさほど機敏ではないのだから。
(それに、あれが厄介かもしんないね)
使い魔の周囲に、手で握れるほどの大きさの光が、数十と浮遊している。
効果は判らないが、おそらくは打ち出して使用するもの。
(あれだけを一度に打たれたら、避け切れっこない)
フーケは、出来る限り相手からの視線を避けようとゴーレムの首に寄った。いざとなれば、周囲に壁を作り出す方法もある。
とにかく死角を作り出さないと危険。
(来るか?)
使い魔が手を上げるのに合わせて、フーケは杖を振った。
自分の前に、土壁を作り出す!

防いだ、と確信した瞬間、連続した轟音でゴーレムが大きく揺らいだ。
光球が一斉に着弾したのだ。
「ちょ、ちょっと」
慌てて壁から顔を出すと、ゴーレムの各所が抉れていた。
一発につき直径五十サント程。単発での威力はさほど無いが、数十箇所ともなると話が違う。
火系統の魔法に近いが、速度が比較にならない。
背筋が寒くなる。
(一発でも当たったら、死んじまうじゃないさ)
いくらなんでも数が多過ぎるだろう。
そう思った瞬間、土煙に紛れた光球が一つ、迂回するように自分の後ろに回りこんでくるのが見えた。
回り込む?
自由に誘導出来る火球なんて、聞いたこと無い!
「ひっ?!」
フーケは、悲鳴を上げる事しか出来なかった。

全て直撃だ。
リンディは、全方位から放った魔力弾が、ゴーレムに着弾したことを確認した。
(やっぱり、どのタイプの防御魔法も使用してないみたい)
傀儡兵の類であれば、この程度の攻撃は通らないのだが。
気になるのは、着弾時の威力が想定よりも低いこと。
魔力濃度が高いこの世界では、距離による減衰率が異常に高いのだろう。
さらにもう一つの可能性。
(次はこれね)
一発、非殺傷設定で作り出した誘導弾を、盗賊に向けて射出する。
防壁を回り込むように飛んだそれは、あっさりと相手に着弾した。




436 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/16(火) 21:55:41 ID:+NKiH7Q/
集え、星の輝き支援

437 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/16(火) 21:55:48 ID:AlZEeyiL
>>424
L様出すと
俺HIDEEEEEEになるから、気を付けろ!

438 :ゼロのgrandma 2/7:2007/10/16(火) 21:56:04 ID:NQZ6VY6X
震えながら目を開ける。
殴られたような衝撃だった。
恐る恐る当たった背中に手を触れた。あの威力の火球を食らったのだ。即死してない事を不思議に思う。
どうせ死ぬなら、麻痺したままの方が苦しくなくていい。
おぞましい感触を予想して、肩から届く範囲で手を下ろしていく。
何も無い。ただ布地の感触のみが続いている。
無傷?
「え?」
慌てて首を捻ってみると、出血どころか、何の痕跡も残っていない。
疲労感が増したような気がするだけだ。
「どういうことよ」
再び見下ろす。
使い魔は全く動いていない。ただ穏やかな笑みを浮かべたまま、こちらを見ている。
「そういうことかい」
フーケは自分の手が震えだすのを感じた。
恐怖ではない。手加減されたことに対する怒りだ。
あの笑みは嘲笑。つまり、いつでも自分を殺せると言っている。
「な、な」
先住種族だか何だか知らないが、ここまで馬鹿にされる程、自分は軽くないはずだ。
「なめやがってぇっ!」
ゴーレムに命令を下す。
どんな形でも構わない。捻り潰さずに終われるものか。

(本当に無いのかしらね)
直撃した感触で、理解出来たこと。
術者である盗賊自身も、防御魔法を使用していない。
つまり、威力の減衰を考慮に入れても、非殺傷設定の魔法で充分に倒せるということ。
そしてバインド等の捕獲魔法にも、おそらくは対抗する手段を有してないということ。
そういう事なら。
「ごめんなさいね」
激しい憎悪を向けてくる盗賊に、先に謝っておこう。
リンディは、ルイズたちを見下ろした。その驚愕を浮かべた表情を確認する。多少の畏怖もあるだろうか?
しかし、あくまで驚いているだけだと思う。
ルイズが、自分の使い魔を誇れるようになるには、これでは足りないのである。
捕らえるだけでは、意味が無い。
(でも、あれを完全に破壊するっていうのは、結構大変かもしれないわね)
先程の着弾跡は既に修復されていた。
再生速度の高い相手を、破壊速度で上回る必要がある。
今の体調で使える自分の魔法は向いていないし、儀式魔法は準備に時間がかかり過ぎる。
とにかく、現状で制御出来る魔力では多少厳しいのだ。

(久しぶりだけど、借りてみようかな)
技量は求められるが、高ランクの魔力使用を絶対条件としない攻撃魔法なら、実のところ心当たりがある。
単独作戦の多かった息子が保有している、詠唱速度を重視した射撃魔法の数々。
直接教えたのは、自分ではないけれど。
一つ覚えるたびに褒めたら、いつも仏頂面で照れを誤魔化していた息子の、子供の頃を思い出してしまう。
思い出すように生成してみる。
スティンガーブレイドと呼ばれる魔力刃を八本。息子ほどの精密なコントロールは、多分必要無い。
「さあて。それじゃ、派手にいくわよ!」
リンディは、殴りかかってくるゴーレムに向けて、楽しそうに加速していった。

   ◆  ◆  ◆




439 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/16(火) 21:57:41 ID:+NKiH7Q/
支援

440 :ゼロのgrandma 3/7:2007/10/16(火) 21:57:48 ID:NQZ6VY6X
ゴーレムの腕を最小限の動きでかわすと、リンディの射出した魔力刃が左肘の部分に着弾する。
爆発。
崩れそうになった腕は、すぐに再生を開始する。
その間に、まるで瞬間移動したかのような速度で下がったリンディから、魔力弾が打ち出される。
高速で飛来したそれは、ゴーレムの左膝を貫通して反転、繰り返し射抜くことで足を切断する。
倒れそうになった巨体が何とか踏みとどまった。
喚きながらフーケが修復に全力を上げる間に、リンディは自分の前方に大きめの魔法陣を描いている。
立ち上がった途端。
そこから放たれた光線が、ゴーレムの胴体に風穴を開けた。

「何なのよ、あれは」
震える声で問うキュルケに、誰も答えない。
目の前の戦闘は、既に常軌を逸している。
三十メイルもの巨大なゴーレム。それが手足を振り回すたびに、どこかを抉られ、破壊されていくのだ。
だが、破壊された部分は瞬く間に再生される。
あの盗賊、おそらくは土系統のトライアングル以上。
対する使い魔は、既に理解出来る範囲を超えていた。
火系統に似た攻撃魔法を自在に使い、風系統以上の速度で飛び回っているのだから。
「しかも全部、マジックアイテムによるものだっていうわけ?」
あの変な服に、それだけの力があったという事だろうか。
「そんな馬鹿な話、あるわけないでしょうに」
仮に、他に持っていたとしても。
あんな速度や機動性を発揮するアイテムに、あんな攻撃魔法を使えるアイテム?
御伽噺ならあるかもしれないが、少なくともキュルケは知らなかった。
「それだけじゃ、ない」
タバサが疑問を呈する。
彼女は後ろを振り向きながら呟いた。
「学院から誰も来ない」
「――そうね。これだけの騒ぎに誰も気付かないなんておかしいわ。それに」
あの使い魔は、目撃者は誰もいないと言ってなかったか?
誰も気付かない舞台で、見たこともない戦いが繰り広げられている。しかも幻ではなく。
頭に浮かぶのは、やはり一つだけだ。
先住魔法。
だとすると、あの人間の様に見える使い魔は、実は自分たちの知らない種族ではないのか。
「ルイズ?」
二人の視線を受けながら、ルイズは視線を逸らさず見上げていた。
自分の使い魔。
先住魔法の使い手。変なマジックアイテムの所有者。今のを見てると、それだって怪しい。
甘いものとお茶が好き。スタイルが良くて、美人で、髪を梳かすのが上手。
ちいねえさまと同じくらいに見えても、家族を何人も持っている。
変な格好だけど、何故か良く似合ってて。
呼び出したのが、ほんの数日前なんて信じられない。
羽だって消えたままなのに。
本当の事なんかさっぱり言わない。
「わたしだって知らないわ。リンディが何者かなんて」
だけど。
「使い魔が、見てて、って言ったのよ。主人のわたしは見届けなくちゃ」
視線を二人に向けたルイズは、自分に言い聞かせるように呟いた。

   ◆  ◆  ◆




441 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/16(火) 21:58:02 ID:jQkPX7E7
破壊提督リン☆ディ支援

442 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/16(火) 21:59:08 ID:9B6sZqNk
支援

443 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/16(火) 22:00:16 ID:xMdGzRyX
原作の妖精リンディさんも甘党リンディ提督も大好きです支援

444 :ゼロのgrandma 4/7:2007/10/16(火) 22:00:59 ID:NQZ6VY6X
再生速度と破壊速度の勝負のように見えるが、実際は持久戦だ。
未経験の相手に対するには、危険度はそれなりあるわけで。
(ま、そろそろかな)
息を乱している相手の様子に、安堵を覚える。
(これがただの盗賊っていうなら、この世界ってやっぱり怖いわね)
リンディは感心しながら、三度目の魔力弾――スティンガースナイプを放っていた。
たかが土だと馬鹿に出来ない。
圧倒的な質量とこの再生速度があれば、戦場でどれだけの脅威になるだろうか。
それとも、これが脅威にならない程の魔法が、この世界の戦場では飛び交うのだろうか。
(あまり想像したくない、かな)
スナイプショット、と発音で弾を加速させると同時に、リンディは最後の魔法を準備する。

「畜生!」
フーケは汗に塗れた顔で吐き捨てた。
何も出来ない。
ひたすら破壊されるゴーレムを修復するだけ。あんな動きについていけるわけがない。
風系統のメイジにだって、何とか出来るかどうか。
撃ってくる魔法も、当たれば自分なぞ一発で消し飛ぶようなものばかり。
しかも疲れすら見せないのだ。こちらの気力ばかりが減っていく。
降り積もる絶望感を、生存本能で強引に塗り潰す。
あの化け物は、おそらく笑いながら自分を殺すだろう。そんな死に方だけは願い下げだ。
最後の賭けに出る。
(いくら化け物だからって、当たれば壊れるだろ)
ゴーレムの右手。
それを攻撃が何度も射抜いていく。先程のように切断しようとしているのであれば。
「同じことばかり、してんじゃないよ!」
切断直前、右手を振り上げながら自ら砕いた。大量の土砂が使い魔目掛けて降り注ぐ。
土煙の中、微かに聞こえた悲鳴。
「くたばれ!」
フーケは残る力の全てを使い、そこへゴーレムの左拳を打ち込んだ。

土煙が晴れる。
勝利を確信し、乾いた笑みを浮かべたフーケは、目の前の光景に硬直した。
振り切られたゴーレムの左腕。
その肘の辺りに、使い魔が浮かんでいる。
「そ、んな」
何かに激突した衝撃はあったのだ。はずれたはずは無いのに。
まさか、効かなかったというのだろうか。
絶望で霞む目の前で、使い魔は軽くゴーレムの肘に触れた。
途端、鈍い音と共にそれは砕け、切断された腕は落下しながら崩れ去っていく。
フーケは笑いたくなった。
「あは、は」
彼女には、使い魔が自身の腕力のみで、ゴーレムを砕いたように見えたのだ。
何故、こんな化け物と関わる事になってしまったのだろう。
引きつり笑いを漏らすフーケは、
「はい、ここまでね♪」
――リンディが浮かべた笑みを見た瞬間、完全に意識を手放した。

   ◆  ◆  ◆




445 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/16(火) 22:01:06 ID:9B6sZqNk
支援

446 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/16(火) 22:01:12 ID:+NKiH7Q/
支援

447 :ゼロのgrandma 5/7:2007/10/16(火) 22:02:09 ID:NQZ6VY6X
「大したものね」
フィールドで気絶した女性を支えながら、リンディは高度を下げていく。
最後の相手の攻撃は、ついシールドで受け流してしまった。模擬戦なら、備考欄に記載しても良いくらいの機転。
術者が意識を失ったからだろう。崩壊していく土の量に、ゴーレムの大きさを改めて実感する。
これがただの盗賊だなんて、本当に勘弁してほしい。
それと。
(あんな目で見られると、ちょっと傷つくわよね)
リンディは肩を竦めた。
残った腕を振動破砕で砕いた時、盗賊が浮かべた表情。
それはまさしく、化け物を見るようなものだったわけで。

降り立ったリンディに、最初に声をかけたのキュルケだった。
多少、腰は引けていたが。
「リンディ、あなたって――って、ミス・ロングビル!?」
「あら、お知り合い?」
「知り合いも何も」
慌てふためくキュルケが、気絶した女性に駆け寄っていく。
タバサが警戒しながら後ろにいるので、大丈夫だろう。
「ただいま」
「おかえり」
買い物帰りのようなリンディに、ルイズも同じような口調で答える。
「もう終わり?」
「ええ。おしまい。頑張りましたからね」
「ふーん」
ルイズは少し不機嫌そうな表情になると、リンディに指を突きつける。
「わたしの使い魔なんだから出来て当然ね。明日からは、もっとこき使ってやるから覚悟しなさい!」
「でも、少しはお休みも下さいね?」
「――! 知らない!」
ルイズはそう怒鳴ると、キュルケの方へ歩いていく。
(当面は、大丈夫かな)
後を追いながら、リンディは胸をなで下ろしていた。
少なくとも、彼女の負い目を減らす事は出来たと思う。
自分の出自も、使用する魔法についても話せない。――そういう状況なのだから、今はここまで。

介抱されて意識を取り戻したフーケは、名乗った後、沈黙を保っていた。
杖を取り上げられた上、気力の欠片も残っていない。何も出来ないのは自分自身が一番判っているのだろう。
キュルケとタバサが警戒する中。
見覚えのある理知的な顔に、ルイズも改めて驚きの表情を見せていた。
「やっぱり知り合い?」
後ろから近付いてきたリンディを見て、フーケは露骨な恐怖の色を浮かべる。
苦笑するリンディを、同感という顔で見るキュルケ。
「本当にミス・ロングビルなのね」
「どういう方なの?」
呆れたように呟いたルイズに、リンディが尋ねる。
キュルケが肩を竦めて説明する。
「学院長の秘書なのよ。そして『土くれのフーケ』っていう盗賊らしいわね」
説明によれば。
どうやらこの女性は、世間を騒がす大怪盗らしい。
昼間に街で聞いた噂の相手に、その日のうちに会えるなんて思ってもいなかった。
「で、どうするのよ?」
「学院長に言うしかないでしょ。その後は城かどこかに連れて行かれるんじゃない?」
キュルケは当然という顔で言う。
「ま、そうよね」
ルイズも賛成すると、リンディに結界を解くよう指示を出そうとした。
だが。
「城に渡すのはダメ」
タバサが、強い口調で止めた。




448 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/16(火) 22:02:13 ID:+NKiH7Q/
悪魔め……支援

449 :ゼロのgrandma 6/7:2007/10/16(火) 22:04:21 ID:NQZ6VY6X
「そうすると、この人のことも城に知られてしまう」
「あ」
全員がリンディに注目する。
「そうだね。この化け物の事を黙ってる義理は無いからね。聞かれりゃ言うよ、わたしは」
フーケが肩を竦めた。
「化け物って」
抗議しようとしたルイズを、フーケは睨む。
「化け物だろ、こいつ。わたしをいつでも殺せたくせに、散々遊びやがって」
吐き捨てるように言うと、彼女はリンディを指さした。
「言っとくけどね。こいつの本当に怖いところは、凄い速さで飛び回ることでも、攻撃魔法でもないんだ。それは――」
「黙って」
続けようとしたフーケに、タバサが杖を突きつける。
「タバサ?」
キュルケは話しかけようとして、相手の厳しい顔に気付く。滅多に見ない表情だ。
彼女はルイズたちを見回すと、ゆっくりと学院を指さした。
「知られたら大変なことになる。利用したがる人は多いから」
言われてキュルケも気付いた。
そうだ。リンディの使った魔法で最大の脅威は、攻撃魔法でも防御魔法でもない。
「結界、ね」
ルイズは、ぽつりと呟いた。

結界。
任意の目標を、一定のエリアに封じ込める魔法。
リンディの使用したそれが、どの程度の範囲まで及ぶのかは判らない。
だが、フーケの例から見ても、閉じこめられる側に選択肢が無いのは明らかだ。
だとしたら。
どれだけ人目がある場所でも、結界に相手と共に閉じこめられてしまえば、何をされても知られることは無い。
大きな街の真ん中で、いきなり死体が見つかるという可能性すらあるのではないか。
そこまで考えて、ルイズは気付く。
もしも、だ。
誰かが数人のメイジと共に、城近くで結界を張ったとしたら?
そして封じ込める対象に姫――アンリエッタを選んだら?
警護なんて無意味。誰一人目撃者のいない中で、誘拐でも暗殺でも自由に行われるという事だ。

「わかったかい? 仮にこいつの魔法が他のヤツに使えないものだったとしても、こんなの生かしておくわけないさ」
フーケの言葉に、全員が黙り込む。否定出来る要素は全く無いのだから。
噂に聞いたことが本当なら、フーケに与えられる罪は相当厳しい。おそらくは縛り首。
そんな人間に口止めを頼んでも無駄だろう。そもそも捕らえた者の言うことを聞くはずがない。
城に知られないようにする選択肢は、一つしか無いのである。




450 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/16(火) 22:05:16 ID:+NKiH7Q/
支援

451 :ゼロのgrandma 7/7:2007/10/16(火) 22:06:40 ID:NQZ6VY6X
「覚悟の上、って言い方ね?」
事態を見守っていたリンディが、フーケに話しかける。
「あ、ああ。少し考えりゃわかるだろ」
目を合わせようとして、フーケは慌てて目を逸らした。どうしても恐怖が抜けてくれない。
「どうせ殺すなら、普通に殺してよ。なぶり殺しはご免だね」
「あのね……」
リンディは溜息を吐いた。
一体どういう風に見ているのか尋ねたくなったが、止めておいた方が無難な気がする。
「こんなことになるんなら、あの時、踏み潰しておけば良かった」
吐き捨てるフーケ。
「そうね。なら、何故あの時、そうしなかったの?」
「それは――」
リンディに問われて、フーケは視線を彷徨わせた。
やがて、ルイズに目を留める。
「こいつだよ。近くにいただろ。こんなガキを巻き込むのが嫌だったのさ」
「わたし?」
ルイズは戸惑った。
今更、理屈に合わない事だとは思うのだが。
自分を見逃したせいで、フーケは死ぬかもしれないのだ。妙な引っ掛かりが心に残ってしまう。
困ったような視線に、キュルケの判断を促す視線と、タバサの厳しい視線が合わさる。
その雰囲気を壊すように、リンディが楽しそうに指を立てた。
「フーケさん。あなた、わたしの事怖い?」
「……ああ、怖いさ! こんな化け物を飼ってる奴の気が知れないね!」
「ちょっと!」
あまりの言い様にルイズは文句を言おうとしたが。
「じゃあ、こうしましょう♪」
リンディの朗らかな声の前には、黙るしかなかった。

452 :ゼロのgrandma:2007/10/16(火) 22:08:34 ID:NQZ6VY6X
投下完了です。

支援感謝です!
次は…た、多分来週頭。

453 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/16(火) 22:10:07 ID:ht+xhI4Y
GJ!!

リンディママン怖いよリンディママンwww

454 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/16(火) 22:10:10 ID:+NKiH7Q/
乙。まぁ魔法の大系が違う以上、どっちから見ても信じられない事が多いだろうなぁ。
そして数あるクロスの中でもこれからも綱渡りの連続だと思うと大変だ。
結界が悪いんだ、結界が。現代を舞台とした魔法使いモノで便利なのはわかるんだけど。
そして次の投下予定が信じられないんだがw

455 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/16(火) 22:14:46 ID:marbfbPY
乙したー。

確かにリリカルの結界系は色んな意味でやヴぁいしなー。
外部から認識不可能なんて、暗殺に使ってくれと言ってる様なもんだし。

456 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/16(火) 22:17:39 ID:aiz8hdmR
JOJOの、スタンドはスタンド使いにしか見えないというルール。
灼眼のシャナの、封絶の中ではフレイムヘイズや徒しか動けないというルール。

クロスするには制限しないといけないルールってのはあるよな。

他にも、闇の運命を背負う者とかにもあったな。
超者ライディーンの普通に人間には見えないとかも凶悪だし。

457 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/16(火) 22:18:19 ID:3C3XENRl
乙。年季の入った元魔法少女ってこえぇwww

458 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/16(火) 22:19:39 ID:KD4ntV7S
スタンド使い⇒一般人
という構図は銃器より強烈なアドバンテージだもんな

やっぱり丈太郎とか来ればスタプラを先住魔法だと思うんだろうか……

459 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/16(火) 22:24:23 ID:+NKiH7Q/
>>458
そんな君にこの言葉を贈ろう。
「姉妹スレに行くべし」

460 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/16(火) 22:27:37 ID:AlZEeyiL
>>456
闇運は、なんもないだろ

461 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/16(火) 22:28:03 ID:hAPI0QtR
誰も待っていないと思われる私が、今更続きを投下せんと思う。

進路は開いているだろうか?

462 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/16(火) 22:28:27 ID:1L1txmik
リリカルなのはで一番凶悪な魔法は強制転移魔法だろ
相手が転移できないなら後は宇宙にでも放り出せば終わりさ

現代でも一番危険なのはやっぱ強制転移魔法だな核兵器をピンポイント転送できる時点で
防衛が不可能だ

463 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/16(火) 22:28:27 ID:qA22Svt3
オールグリーン。いつでもいけます!

464 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/16(火) 22:29:33 ID:/JNtMpOK
シルバーレインの銀誓館学園の生徒ならメイジから魔法剣士に蜘蛛の亜人までよりどりみどりだよ。

465 :ゼロの御使い:2007/10/16(火) 22:29:44 ID:hAPI0QtR
では行きます

 トリステイン魔法学院、教職員寮――生活の援助や専用の研究室を宛がう兼ね合いからこの場所に設えられた彼女の部屋で、アネメアはベットに横たわるサイトの言葉を、手にした帳面に書き綴っていた。

「……なるほど、サイトさんの故郷は私の故郷ともまた違った世界のようですね」

 そう言って、アネメアは嘆息……先は長いですねと口の中でだけ呟く。
 熟達した魔法使いであるアネメア・グレンデルの率直な感想を言わせてもらえば、ハルケギニアの魔法は明かに異常だ。
 例えば、フェイヤンにおける魔法は、魔法元素とも言えるメアを組み替えたり、そのエネルギーを変換して物理的な現象を発生させる技術である。
 それには厳密な法則性が存在し、発生させる現象の規模と複雑さに比例して、その消費量や工程は難易度を増していった。
 当たり前だろう、人間が行う限り、『50mを十秒で走る』方が、『100mを踊りながら十秒で移動する』事より容易いのは当たり前なのだから……。
 だが、そう言った『当たり前』が、ハルケギニアの魔法には通用しない。
 消費エネルギーと規模の関係については、まあ、一部例外を除いて大きな問題は存在しないようだが、難易度の高さと発生する現象の複雑さには、殆ど因果関係が存在しないのだ。


466 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/16(火) 22:29:53 ID:QkZwELS+
さあ、なんの続編がくるのかな!?

467 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/16(火) 22:30:59 ID:QkZwELS+
御使いだ!
俺は待っていた、だぜ!?

468 :ゼロの御使い:2007/10/16(火) 22:31:24 ID:hAPI0QtR
 例えばコモンマジック。
 どんな複雑な錠でも、魔法が掛かっていない限り解除可能なアンロックを、自分の吹かせた風の強さをコントロールする事すら難しい風のドットメイジが操る不思議。
 アンロックに限らず、コモンマジックの殆どは、アネメアの見る限り多くのスクエアスペルより遥に複雑な工程を、易々とこなしている。
 例えば、土の基本といわれるコモンスペル、錬金。
 対象となるモノの組成や変換後の物質によって難易度が変化すると言われるこの呪文だが、実際には対象や変換後の組成と、術の難易度や消費エネルギーは全く比例しない。
 そもそも、純粋な銅を純粋な金に変換するより、様々な元素の混合物である土を銅と錫の合金である青銅に変換する方が遥に簡単等と言う事が、論理的にありえるだろうか?
 しかも、変換された後の物質は術者のイメージに寄るそうで、シュヴェルーズ先生の授業で土のドットメイジだと言う少年が錬金した青銅は、錆びて青みがかっていた。
 そう、まるで冗談のようだが、ハルケギニアの魔法使いにとっては、表面が錆びた合金より、錆びてない混じり気無しの金属を生み出す方が遥に難しいのである。
 まるで、見えざる神の手でも介入しているような……それがハルケギニアの魔法に向けるアネメアの偽らざる感想であり、だから彼女は、『ハルケギニアの魔法はハルケギニア以外の場所では使えないのではないか』という疑惑を抱いていた。
 その場合、使い魔送還は一発勝負、しかも、先に自身で試す事はほぼ不可能となる。
 初めから容易いと思っていたわけではない――いや、だからこそアネメアは、激しく難易度を増した目の前の障害に、溜息を吐くしかなかった。
 そして、そんなアネメアの言葉にサイトは、もう日も暮れた窓の外を見上げる。


469 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/16(火) 22:31:41 ID:x13aloD7
色気で魔物をだましたアルル・ナジャ召還とかあったら面白そうなのにw

470 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/16(火) 22:32:14 ID:nApAoLUO
しえ☆すた

471 :ゼロの御使い:2007/10/16(火) 22:33:23 ID:hAPI0QtR
「ああ、俺が元居た世界の月も一つだったけど、そこには、イブリースなんて言う化け物は居なかったよ」

 見上げたサイトの視線の先には、彼の故郷ではもう見ることが困難な満天の星空に、二つの月が大きく輝いていた。
 それは、サイトの故郷でも、アネメアの故郷でも、決して見られない筈の光景……月が一つという一点で、
アネメアとサイトの故郷は共通していたが、逆に二人の世界の共通点はそのくらいしか見当たらない。

「イブリースが居ないだけなら、あり得ない事もありませんけど、流石に、サイトさんの言う探検されつくされた世界の中に、フェイヤンの入る隙間はありませんわね」

 イブリースの発生率は、その地域のメア濃度とメアの再結晶生成率――本来無形の力であるメアの、固体化し易さ――によって変化するものだ。
 だから、アネメアが二つの月を見るまでこのトリステインがそうだと思っていたように、彼女の故郷にイブリースが発生しない地域が存在する可能性はある。
 だが、サイトの言う『開発されつくされた世界』に、アネメアの世界の入り込む余地は無かった。
 無論、サイトが嘘を吐いている可能性も無くは無いが、彼がアネメアに嘘を吐く必然性は全く無く、
また、彼がここともフェイヤンとも異なる技術を持つ世界の住人である事は、その持ち物を見れば火を見るより明らかである。

「ふぅ……」

 だからアネメアは、重い気持ちで再び溜息を吐くと、手にした帳面に視線を落とした。
 自身も事故でこの地を訪れた身でありながら、その可能性に思い至らなかったばかりか、『術者と相性の良い使い魔』という言葉に少しばかり興奮していた過去の自分と、
その結果同じ境遇に落とされてしまった目の前の少年……その事実は、サイトの故郷を知れば知るほど、アネメアの心を締め付ける。

「あの、アネメアさんッ」

 ……飽きもせず双月を見上げていたサイトがアネメアへと視線を落としたのは、そんな時だった。


472 :ゼロの御使い:2007/10/16(火) 22:35:24 ID:hAPI0QtR
「え、あ、私の事はアネメアでいいですよ」

 少しばかり緊張したような面持ちのサイトに、アネメアはまず、目を瞬かせながらそう答える。
 恐らく、自分の表情を見て不安を覚えたのだろう――次いでアネメアはそう反省すると、顔に出来る限りの笑顔を浮かべてサイトの目を正面から受け止めた。
 図らずもアネメアと見詰め合う形となったサイトが、思わず顔を赤らめ、息を呑む。
 だが、それでサイトの口が止まったのは、ほんの一瞬……。

「それじゃあ、アネメア。
 俺を帰す話だけどさ、そんなに急がなくてもいいよ」

 少年は赤い顔のまま、そう言葉を口を開いた。

「……?
 どう言うことですの、サイトさん?」

 戸惑ったように問い返すアネメアに、サイトは子供っぽい……しかし、とても気持ちのいい笑みを浮かべて見せる。

「いや、さっきも話したとおもうけどさ。
 俺の故郷って、凄く狭いんだ。
 いや、広いのは広いんだけど、その、年々狭くなってるんだよね。
 なんていうのか、目の前がさ」

 そして発した言葉に、アネメアは今度こそ首を傾げた。
 サイトの言っている事が、全く理解できない。
 サイトの語る彼の故郷は、アネメアにとって恐ろしく巨大な驚嘆すべき世界に思えた。
 月の大地を人が踏みしめる世界。
 何処よりも深い海の底を、人の手が撫でる世界。
 数日で世界を一周できるような速度で、数十億の人が闊歩する世界。
 それは、イブリースと戦いながらちっぽけな人間の版図を守っているアネメアの故郷と比べ、どんなに広く、すばらしい世界なのだろうか?
 だが、サイトはそんな世界を狭いという。
 理解できずに戸惑うアネメアに、サイトは再び口を開く。


473 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/16(火) 22:35:45 ID:9B6sZqNk
支援

474 :ゼロの御使い:2007/10/16(火) 22:36:53 ID:hAPI0QtR
「なんって言うのか……さ、空間が広いのと、実際に広く感じるのとは違うんだよ。
 子供の頃、凄く広く感じた場所が、今見たらこんなものなのかと思う事ってあるだろ?
 俺達の世界はどんどん狭くなっているのに、行ける場所は変わらなくて……」

 サイトは、アネメアに話すというより、自分の中を整理するように訥々と言葉を紡いでいった。

「体は充分大きくなっているのに、揺り篭から出してもらえない?」

 理由は判らないなりに、その感情は少しだけ理解できたアネメアが、サイトにそう問いかけると、少年の顔が瞬間、ぱあっと輝く。

「あ、うん、丁度そんな感じかも。
 付け加えるならさ、その揺り篭も古くなったりで軋んでるんだ」

 次いでサイトは、一転沈んだような顔で付け加えると、今度は自分からアネメアの瞳を見つめた。

「……俺さ、アネメアに故郷の事聞かれて、説明しながら色々考えたんだ。
 ここと、アネメアの故郷と、俺の故郷と……。
 なんだかそれで、今まで気にしてなかった事に色々気付けた気がする」

 人と話すときは正面から、相手の目を見て話す。
 小さな頃、良く先生に言われた言葉の意味を、サイトは今、初めて本当の意味で理解したのだ。
 そう、人には、正面から目を見て話さなければならない言葉が、確かに存在する。

「それに俺、うまく言えないけど、今なんだかドキドキしてるんだ。
 なんて言うか、子供の頃、初めて隣街に行ったときみたいに……だから、いいよ。
 勿論、故郷に帰りたくない訳でも、逃げ出せて良かったって思ってる訳でも無いけどさ」

 そう言って言葉を切り、サイトは自分の胸に手を当てると、アネメアに真正面から笑いかける。

「だから、良いんだ。
 出逢ってすぐにこんな事を言うのもなんだけどさ、俺、アネメアの事は信頼してるよ。
 アネメアが早く故郷に帰りたいのは判るけど、それが俺の為だったら、そんなに焦らなくていい」

 そして、そう笑うサイトの顔は、今のアネメアの目に光り輝いているようにも映った。


475 :ゼロの御使い:2007/10/16(火) 22:39:48 ID:hAPI0QtR
今回はこれで終了、次回、キュルケ・ルイズ視点で、召喚の顛末のオチがつきます。

しかし、これだけ時間かけてまだ召喚当日が終わってないというのは……。


元ネタ解説

再結晶生成率

その土地のメアの結晶化しやすさの値。
知恵あるイブリースは、これを上昇させる技術を持つ。

476 :ゼロの人形遣い:2007/10/16(火) 22:44:50 ID:IRKjvx5z
やっとつながった

477 :ゼロの人形遣い:2007/10/16(火) 22:47:07 ID:IRKjvx5z
今度こそ投稿したいので、予約いいですかね


478 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/16(火) 22:47:36 ID:QkZwELS+
>>475
トリコロール乙〜乙〜。


479 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/16(火) 22:47:57 ID:aiz8hdmR
>>460
闇運にも封絶に似た結界があるよ。
能力者だけが動けるタイプ。
能力者以外の人や物はアストロン状態で破壊不可能になるけど、動かすことはできるから。

480 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/16(火) 22:48:58 ID:7Hkg3AvP
カモンカモン
どうしても本スレに繋がらなければ避難所に代理投下スレもあるぜ?

481 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/16(火) 22:49:17 ID:QkZwELS+
dozo- >>477
予約状況待ち無し

482 :ゼロの人形遣い:2007/10/16(火) 22:49:39 ID:IRKjvx5z
前と同じところから投稿します。

ゼロと人形遣い 2


「へえ、アタシの名前は、阿紫花・・・、阿紫花 英良(あしはな えいりょう)でさぁ。」
「アシハナエイリョウ?変わった名前なのね。」

とりあえず返事を返してから、混乱する頭を落ち着かせる。
何をされたのかは分からないが、言葉が通じるようになったようなので質問をしてみることにした。

「ところで、お嬢ちゃんここはどちらで?見たところ地獄ってわけでもなさそうですが。」
「はぁ?地獄ですって、なにふざけたこと言ってんのよ!ここはトリステイン魔法学院に決まってるでしょうが!!」
「魔法学院・・ですか?お嬢ちゃん、お遊びなら他でやっておくんなせぇ。それよりもちゃんとした地名を・・・、見たところ、イタリアかフランスあたりですかねぇ・・・。」

阿紫花は、人垣の向こうに見える立派な城を見ながらぼやいた。

「お遊びですって!平民の癖にふざけんじゃないわよ!私だって、遊びや冗談だったらどんなに良かったか・・。なんでよりによって平民が使い魔なのよ!!」
「・・・平民って言われやしてもねぇ。アタシが平民だったら、あんたは何なんです?」
「私は貴族よ。だからメイジに決まってるじゃない。」

少女は無い胸をはって腕を組んでいる。
まだ言っているのか、と思いながら言葉を続けようとすると、

「ちょっと失礼。」

横から現れた男に左手を取られた。突然の事に阿紫花は身を硬くした。
が、それは単純に驚いたからだけではない。
この男はかなりの実力者だ。ちょっとした仕種や、動きの中にかなりの修羅場を渡ってきた雰囲気を滲ませている。
男は、しばらく阿紫花の顔と左手の甲に刻まれた奇妙な図形を見比べていたが、


483 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/16(火) 22:50:33 ID:QkZwELS+
支援!

484 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/16(火) 22:50:44 ID:+NKiH7Q/
アネメアの人乙。そしてアシハナの人支援。
>>479 砂動かして叩きつけるのが一番殺傷能力有るんだっけかね

485 :ゼロの人形遣い:2007/10/16(火) 22:50:51 ID:IRKjvx5z
「ふむ・・・、珍しいルーンだ。」

と、呟いてから立ち上がって、人垣のほうを振り返ると、

「それでは、全員コントラクト・サーヴァントを成功させたようなので、今日の儀式は終了です。
これから、教室に戻って使い魔との接し方などの指導があるので、各自教室に戻ってください。」

それだけ言って、またこちらに向きなおり、

「ミス・ヴァリエール。君の使い魔は人間のようだし、今日は次の授業で最後だ。だから今日はもう授業はいいので、部屋に帰って彼との交流を深めなさい。なにぶん人間を使い魔にするなんて前代未聞だからね。そのための、内容は用意して無いんだ。」
「わかりました。ミスタ・コルベール。ですが平民相手になにを話したって無駄じゃないですか。」
「そんなことはない。君はサモン・サーヴァントで、彼を召喚したんだ。それはまぎれも無い真実であり運命だよ。・・・それに彼はなかなか肝が据わっているようだしね。」

コールベルは、阿紫花のほうを見ながら笑顔で言った。
その仕種にルイズも不満そうに阿紫花を見て、しぶしぶといった感じで返事を返した。

「・・・わかりました。ミスタ・コルベール。」
「よし。ではほかの諸君は教室に向かおう。」

コルベールと呼ばれた男が周囲に声をかけると、周りでなにやら騒いでいた子供たちも動き始めた。

『そういや、魔法学院とか言ってましたねぇ。ってことは、あのハゲのおっさんは教師かなんかで、周りのガキどもは生徒なのか?・・・だとしたら、学院はともかく、魔法ってのはいったい・・・?』

いまだ状況について行けない亜紫花は、ぼんやりと周りを見守っていた。
すると、突然コルベールが宙に浮かんだ!それに続くように生徒らしき子供たちも次々と宙に浮かび始めたではないか!

「ルイズ、お前はその平民を連れて歩いてこいよ!」
「あいつ『フライ』はおろか、『レビテーション』さえまともにできないんだぜ。」

少年少女たちは去り際にからかうような捨て台詞を言いながら、城の方へと飛んでいってしまった。

「・・・いったい何なんですか、自動人形だってあんなふうには飛びやせんぜ・・・。」

亜紫花が唖然としていると、


486 :ゼロの人形遣い:2007/10/16(火) 22:52:44 ID:IRKjvx5z
「キィーーー、悔しい!ちょっと魔法が使えるからって!私だって、すぐにコモン・マジックくらい使えるようになるんだから!」

ピンク髪の少女だけが、残っていた。
なにやらブツブツと文句を言っていたが、亜紫花の視線に気づくと、

「まあいいわ。この際平民で我慢するしかないわね・・。それじゃあアンタ、とりあえず私の部屋に行くわよ。」
「・・・はぁ、それも良いんですがねぇ・・・。お穣ちゃん、さっきの人たちはどうやって飛んでたんですか?」

なんとなく答えを予想しながら質問をしてみると、少女は不満そうな顔をしながら、

「どうやってって、メイジなんだから魔法に決まってるじゃない。」
「そうですか・・、魔法じゃしょうがないですねぇ・・・。」
「んんっ?変な平民ね。まあいいわ。それじゃあさっさと行くわよ。」

あまりにも予想どうりの返答に呆れながら、亜紫花は納得した。
どうやら、自分は妙なことに巻き込まれたらしい。

「人形の次は魔法ですか・・・。まあ、死んだ後も退屈が続くよりはましですかねぇ。」

抜けるように蒼い空を見上げながら呟いた。
その様子を少女は苛立たしげに見ていた。

「行くって言ったでしょ!おとなしくついて来なさい!」
「へいへい、わかりましたよ。」

亜紫花は少女の後について行こうとする。そこでふと思いついた。

「そういやお穣ちゃん、あんたのお名前を聞いてませんぜ?」
「使い魔の癖に偉そうな聞きかたね!確かにご主人様の名前を教えてなかったわね。よく聞きなさい。
私の名前はルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール。呼ぶときは、ご主人様かルイズ様と呼びなさい。」
「ずいぶんと仰々しい名前ですねぇ。それじゃあ、ルイズの穣ちゃんでいいですね。」
「なっ!アンタ人の話を聞いてなかったの!私は・・・
「へいへい、聞いてますよ。」

亜紫花は、ルイズの言葉を無視して城の方へ歩き出す。

「ちょっと待ちなさいよ!まだ話は終わってないわよ!!」

それを追いかけるようにルイズもついてくる。
まだわめき続けるルイズを無視しながら考える。
こののどかそうな世界でも、少しは退屈を紛らわせる事があるかと。






亜紫花は知らない。これから彼が体験することは、元の世界の大戦にも見劣らぬ過酷なものになることを、そしてその後に待ち受ける結末も。



487 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/16(火) 22:53:12 ID:QkZwELS+
アシハナ支援体験記

488 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/16(火) 22:55:59 ID:KD4ntV7S
>>459
なるほど姉妹スレがあったかサンクス

支援

489 :ゼロの人形遣い:2007/10/16(火) 22:56:07 ID:IRKjvx5z
以上で終了です。
昼ごろは、突然PCがおかしくなってネットにつなげなかったです。
駄文ですが、読んでもらえたらうれしいです。

亜紫花の口調が難しい・・・

490 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/16(火) 22:57:51 ID:jIefaYn2
乙したー。
まあこの時点のルイズじゃアシハナに言うこと聞かせるのは無理だな(苦笑

491 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/16(火) 22:58:19 ID:Z1salV5y
ゆったりと事態を受け入れる使い魔が新鮮でいいなぁ。乙。

492 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/16(火) 22:59:30 ID:QkZwELS+
乙っしゅしゅたーっ
ルイズはもう少し苦労してもいいかもしれない…

493 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/16(火) 23:00:11 ID:5Q9Nh8MD
GJ
阿紫花ってジュビロ先生以外が書いてたら途中でフェードアウトしてたろうな

>>430
亀だがGじゃなくて「そのキレイな顔を吹っ飛ばしてやるぜ!」のほうでしょ

494 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/16(火) 23:00:15 ID:AlZEeyiL
GJ!
>>479
あれって、能力者以外も動ける様に出来たんじゃなかったっけ?

495 :ウィザーズ・ルーン:2007/10/16(火) 23:06:43 ID:SfbfEGdd
うう……ようやく日刊レポートな日々が終わった……
投下準備完了です。いいですか?

496 :ウィザーズ・ルーン:2007/10/16(火) 23:08:18 ID:SfbfEGdd
 トリステインとの国境からおよそ千リーグ内陸に位置するガリア王都リュティス、その東の端にガリア王家の暮らす荘厳な宮殿、ヴェルサルテイルが存在する。
 その中の小宮殿プチ・トロワにて一人の少女が癇癪を撒き散らしていた。
 年のころは十七、肩まで伸ばされたタバサと同じ青い髪、そして豪奢なドレスの少女は名をイザベラという。
「父上もひどいものだわ! どうしてわたしにこんなどうでもいい役職なんか与えるのかしら! 私ももっと王家の為に働きたいのに、北花壇警護騎士団団長なんて、そんなもの誰にも言えないじゃないの!」
 あたりかまわず怒鳴り散らすイザベラを諌める者は、残念ながらこの場には一人も居ない。
 唯一居合わせる侍女たちは、自分に被害が及ばないように小さく縮こまるばかりだ。

 ――北花壇警護騎士団。
 ガリア王家の汚れ仕事全般を一手に引き受ける、決して表舞台には立つ事のない騎士団。
 国内、国外問わず表沙汰には出来ない厄介ごとだけを押し付けられ、お互い顔も知らず、名誉とは無縁の裏の仕事に従事する闇の騎士たち……
 そんな北花壇騎士を従えるのが、北花壇警護騎士団団長のイザベラである。

 イザベラは眉根にしわを寄せ、侍女を睨みつけながら、
「あのガーゴイルはまだ来ないの?」
「シャルロットさまは、まだお見えになっておりません」
「まだ分からないの? あいつはただの人形なの。"ガーゴイル"で十分だわ。それにしても随分と遅いわね、これは反逆と見ていいのかしら?」
 嗜虐の笑みで唇を舐めあげるイザベラに、侍女たちは目を伏せて縮こまった。
 今から来るシャルロットは、侍女たちの眼前で寝そべっているイザベラの従妹姫であり、ガリア王家の血をひいている。
 たとえ身分と権利を剥奪されているとはいえ、召使の身の上でそのような態度が取れようはずもない。
 侍女たちは口にこそ出さないものの、内心では女王にふさわしいのはイザベラなどではなく……
「さあて、これはとっておきの歓迎をしなくちゃね。船を召喚した? その船は不調で飛べません? そんなことが理由になんかなるはずないわよねえ。
自分の使い魔なんだもの。しっかりとその体調は管理しなくちゃねえ――」
 イザベラはそう言うと、ふふふ、とますます笑みに嗜虐の色をより濃くしていく。
 侍女たちは自分にその矛先が向けられないように、視線をそらしながら震えるばかり――
「あんたたちはとおーぜん! わかってるわよね? 今からあのガーゴイルにどんな歓迎をしてやればいいのか」
 じろりとイザベラに睨みつけられて、侍女たちは震えながら頷くしかなかった。

497 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/16(火) 23:09:13 ID:+NKiH7Q/
人喰い鳩支援

498 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/16(火) 23:10:10 ID:marbfbPY
第一種支援態勢

499 :ウィザーズ・ルーン:2007/10/16(火) 23:10:18 ID:SfbfEGdd
 ヘイズとタバサはいったん王都郊外に降り、その後艦は偏光迷彩を起動してハリーの操作でヴェルサルテイル上空に待機させた。
「気付かなかったのはオレのせいだがよ、ヴェルサルテイルって思いっきり王都じゃねえか。どうして、んなところからタバサに召喚状が届くんだ?」
 ヘイズは面倒げにぼやいた。せいぜい「実家で問題があって急遽里帰り」程度かと思っていたのだが、もしかしてタバサは王家の人間だったりするのだろうか。
 だとすればヘイズの今までの態度は、ものすごく無礼というか時代的に言って打ち首獄門とかもありえる。
「行けばわかる。着いたら余計な発言仕種は控えること」
 とタバサはそれだけ言い残すと、スタスタと早足で歩き出した。
 ヘイズは憮然としながらも「やはり家のややこしい事情か」と思い直し、タバサの後に従った。


 卵が飛んで来た。比喩、とかいう意味ではなく本物の卵だ。
 そしてヘイズは思う。
 ――なんでだ!?
 天井からぶら下がる豪華な分厚いカーテンをめくり、部屋に入った瞬間だった。
 飛んでくる七つの卵に、ヘイズは即座に反応する。
(予測演算成功。破砕の領域展開準備完了――)
 ヘイズとタバサにぶつかる軌道を描く四つの卵に対し、ヘイズは立て続けに四度指を打ち鳴らす。
 まっすぐにヘイズとタバサをめがけて飛んで来た卵は、まるで見えざる壁に阻まれたように空中に停止し、それどころか錬金でもかけられたかのように砂になって崩れ去った。
 解体を行わなかった卵の破片がかかっていないかと、隣に居るタバサを横目で見ると、杖も構えずにいつものように無表情で突っ立っている。
 タバサの反応速度なら、余裕でかわすなり魔法で打ち落とすなりできたはずなのに、抵抗する気が初めからなかったかのようだ。
「ちょっと何よソレ! なんで空中で卵が崩れるのよ! 私に歯向かうつもり!?」
 叫び声がするほうを見ると、青い髪の少女が、あからさまに「わたしがやりました」と言わんばかりに癇癪をあげている。
 ついついとっさに両手で破砕の領域を使ってしまったことに、ヘイズは舌打ちする。
 片手であればジャケットに仕込んだダミーの杖を使ったと言い張れるのだが、両手を使ってしまっては先住魔法と勘違いされる恐れがある。
 しかし幸運なことに、あの少女は卵がぶつける前に崩れたことに不満たらたらで、ヘイズが杖無しに魔法を使ったことには関心がないようだ。
 後ろに控えている侍女も共犯なのだが、卵を投げた後即座に目を伏せた為、ヘイズが両手で破砕の領域を使ったことには気付いていない。

500 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/16(火) 23:10:46 ID:9B6sZqNk
支援

501 :ウィザーズ・ルーン:2007/10/16(火) 23:11:35 ID:SfbfEGdd
「いや、そんなこと言われてもな。普通いきなり卵が飛んできたら、さすがになんとかぶつからないようにするだろ」
 頭をわしわしとかきながらヘイズは呟く。
「へえー。どこぞの傭兵かぶれが、この王女の、イザベラ様にむかって、そんな口を利くの? さすがにガーゴイルが呼び出した使い魔だけあるわ」
 一句一句切りながら、王族であることを強調するイザベラ。
 ……やべ。こいつ下品すぎてまさかと思ったが、やっぱり王族かよ……
 そしてイザベラはさきほどとは打って変わり、ヘイズを優越感にひたった表情で見下す。
「『普通』は避けようとするのよねえ。でも避ける仕種もみせなかったそこのガーゴイルは、つまりは『普通』じゃあないってことなのかしら?」
 ガーゴイルってどこだ、と辺りを見回そうとしたヘイズは、イザベラの視線がタバサに向いていることに気付く。
 「おいおいタバサはガーゴイルじゃねえ」そう言い出そうとして、ヘイズは口ごもった。
 気付いてしまった。
 タバサがここでは人間扱いをされていないということに。
 だからこそ――こんな光景を見せたくなかったからこそ、ヘイズを連れて行こうとしなかったことに。
 そう歯噛みするヘイズを尻向けにイザベラはタバサににじみ寄り、眼鏡を取り上げて顔がくっつくほど近づけると、その無表情な目を睨みつけながら、
「いくら魔法が使えるからって、いつまで澄ました顔してんの? もうあんたは王族じゃないんだよ。あのしょぼくれた使い魔に守ってもらえたからって、調子に乗ってんじゃあない!」
 イザベラはタバサへと呪詛を吐き出しながら、段々とその語気を荒げていく。
「まあいいわ。あんたに任務よ、北花壇騎士七号。せいぜいがんばること、ねっ!」
 イザベラはそう吐き捨てて、眼鏡と引っ掴んでいた書簡をタバサにぶつけると、踵を返して去っていった。
 侍女たちもこちらには一度も目を合わせようとせず、そそくさとイザベラの後を付いていった。
 後にはタバサとヘイズだけが残された。
「これが私の現状。これ以上私に付き合うことはない」
 などという、曇った顔で突き放すように言うタバサに、
 ……七号、か……
 マサチューセッツで失敗作の実験体として生まれた過去を思い出しながら、ヘイズはその手を握り締めた。
「ったく! 何今更遠慮してんだ」
「でも」
 まだ躊躇するタバサにヘイズはため息まじりに、タバサの髪をがしがしとかき回す。
 あのな、とヘイズは前置きし、
「確かにお前が元王族だったっていうのはオレも驚いたがよ、だからって威張れとは言わねえよ。ただ正直なところ、そんな風に謙遜されてもこっちが困る。手伝って欲しい時は、手伝ってくれって言えばそれでいいんだよ」
 ヘイズは手をひらひらさせながら、言ってのけた。

502 :ウィザーズ・ルーン:2007/10/16(火) 23:12:55 ID:SfbfEGdd
 そして驚きに目を丸くしているタバサに、
「使い魔と主は一蓮托生とか、そういうことを言うつもりはねえ。ただそんな寂しそうな顔で無理されると、オレがしんどいんだよ」
 とそこまで言うと、急に気恥ずかしくなって、ヘイズは視線をそらせた。
『そういうことですタバサ様。ヘイズはお人よしなので、頼めばいくらでも手伝ってくれますよ。遠慮する必要は微塵もございません』
 とハリーの甲高い音声が、タバサの襟元から響く。
 タバサはそんな二人の言葉に、表情を少し緩めるとこくんと頷いた。
「よーし。そうと決まれば早速出発だ。とっとと終わらせようぜ」
 ヘイズは指をぱちんと打ち鳴らして、
「ハリー前庭に降りてきてくれ。偏光迷彩は……切っちゃってくれ。あいつらにオレらの船出を見せ付けてやろうぜ」
 底意地の悪い笑顔で、ヘイズのウィンク。
 それを見たタバサは、
「似合わない」
 とすっかりいつもの調子を取り戻し、切れ味変わらぬツッコミを入れた。


 タバサに与えられた任務は「黒い森にあるエギンハイム村の翼人を掃討せよ」というものであった。
 翼を持って空を飛び、先住の魔法を使う亜人が相手ということで、エギンハイム村の村人達は手出し一つ出来ないらしい。
 エギンハイム村があるあたりに来ると、艦外のカメラが翼人の姿を捉えた。
 早速ヘイズとタバサはHunter Pigeonから縄梯子を使って森の中に降り立つと、翼人達向けて森の中を疾走する。
 すでにヘイズは右手をオーケストラの指揮者のように眼前に掲げ、ジャケットからダミーの警棒タイプの杖を取り出した。
 タバサのほうはは身長より高い杖を抱きしめている。
 森の奥から男の悲鳴と豪風が、黒い森の中を駆け巡った。
 どうやら村人達が先走って、翼人に先頭を仕掛けてしまったようだ。
 ヘイズはその身を低く沈め、地を這うように森の中を駆け抜けた。

503 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/16(火) 23:13:31 ID:+NKiH7Q/
支援

504 :ウィザーズ・ルーン:2007/10/16(火) 23:15:02 ID:SfbfEGdd
「一方的」
「やべえな。村人は総崩れ、翼人は先住魔法で大暴れじゃそう長くはもたねえ」
 森上空の空気の流れから、I-ブレインが弾き出す翼人の数は全部で五人。
 今視認できるのは、その中の四人だけ。一人はどこかに潜んでいるのか。
 翼人が腕を振るいながら、何かを口ずさんでいる。恐らくは先住の魔法。
 翼人が詠唱を終えると、落ち葉が舞い上がりその身を刃となした。あの量の落ち葉一枚一枚が、全て刃物に変えられたとするなら、切り裂かれた者は人と判別できる屍が残るかどうかも怪しい。
 葉の刃が木こりに狙いをつけた瞬間、詠唱を終えていたタバサが、その長大な杖を振る。
 "アイス・ストーム"
 氷の粒を含んだ風が、今まさに木こりに襲いかかろうとしていた刃をまとめて吹き飛ばす。
 翼人たちはすぐさま刃の贄を、木こりからタバサへと移した。
 多方向からの同時攻撃。タバサ一人で捌ききるのは理論的に不可能な攻撃と、ヘイズのI-ブレインが警告を弾き出す。
 タバサはその事を知ってか知らずか、躊躇なく魔法を発動しその身を切り裂こうとする落ち葉を吹き飛ばす。だがいくらかは風を免れ、変わらずタバサの小柄な体を襲う。
 ヘイズは立て続けに指を打ち鳴らし、タバサの身を切り裂くはずだった葉っぱを解体する。
 ……信頼してくれてる……のか?……
 ヘイズの使う見知らぬ魔法に、翼人たちは動揺するもすぐに次なる呪文を唱え始める。
「我らが契約したる枝はしなりて伸びて我に仇なす輩の自由を奪わん」
 タバサがいつも使うルーンとは違い、起こる事象を読み上げるような独特の呪文。
 ざざざ、と蛇のように周囲の枝がのたうち、タバサを拘束しようと伸びてくる。際限なくその身をうねらせる枝から、タバサは「フライ」の呪文で束縛を逃れる。
「奪わん」
 さらに残りの三人も呪文を詠唱。さらなる枝がタバサを襲う。
「させねえよ!」
 フライの呪文中は他の魔法を使うことが出来ない。無防備なタバサを守るように「破砕の領域」を展開し、枝による束縛を防ぐ。
 地面に降り立ったタバサはしつこくうねりながら迫り来る枝に、エア・カッターを放ちまとめて根元から斬り飛ばす。
 翼人はヘイズとタバサを難敵と判断したのか、攻め手を緩めた。
 お互いに決定的な決め手がなく、攻めあぐねている状態である。
 いつまでこの状態が続くのかと、ヘイズが額に汗を滴らせた刹那……
「もうやめて! 森との契約をそんなことに使わないで!」
 悲鳴のような女性の声。
 あれが隠れていた五人目か。隠れていたというよりは、ようやく今たどり着いたというほうが正しいが。
「アイーシャ様! 何故ここに!?」

505 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/16(火) 23:15:10 ID:9B6sZqNk
支援

506 :ウィザーズ・ルーン:2007/10/16(火) 23:16:36 ID:SfbfEGdd
 アイーシャと呼ばれた翼人は、亜麻色の長髪に一枚布の衣を身に纏い、白い翼も相まっておとぎ話の女神様のようだった。
 とにかく、アイーシャの登場で翼人達に隙ができた。ヘイズは目配せし、タバサが長大な杖を振って、魔法を放とうとするが、
「お願いです! 杖を収めてください! どうか、お願いです!」
 緑色の胴衣を着た少年が、タバサの腕にしがみついて懇願を始めた。
「お、おい!? なにやってやがんだ!」
 ヘイズの戸惑い混じりの言葉もどこ吹く風。少年はいっこうにタバサの腕を放そうとしない。タバサも少年の必死な形相に戸惑いを隠せない様子。
「今のうちです。引きなさい!」
 アイーシャの叫びに、翼人達は互いに顔を見合わせていたが、アイーシャの剣幕にしぶしぶといった様子で撤退していった。
 翼人達が引いたのを見て、一人の男が少年を殴り飛ばす。
「てめえヨシアッ! いつまでくっついてやがる! 魔法を撃つのを邪魔するとはどういうことだッ!」
 ヨシアに吐き捨てるようにさけぶと、男はタバサに向き直り、
「もしかして、お城の騎士であらせられるので?」
 タバサはこくんと可愛らしく頷き、
「ガリア花壇騎士、タバサ」
「みんな! 花壇騎士様がいらっしゃった! 領主様はちゃんとお城に掛け合ってくださったんだ!」
 男の言葉に歓声が沸いた。そしてヘイズのほうを見て、
「あなたもお城の騎士で?」
「いや、オレは……あーそうだな。便利屋をやってる。ガリア王家はお得意さまでな、今回は翼人が相手ということでオレは補佐に付く事になった」
 と今考えた設定をでっち上げる。これからもタバサの任務を手伝うなら、ガリア王家がお得意様というのもあながち嘘じゃない。
 タバサもすぐに納得したのか、でっちあげには何も言わない。
 そして男はまたもやタバサに向き直ると、今度はもみ手をせんばかりの勢いで、
「では騎士様! ちゃっちゃとあいつらを倒してくだせえ」
 などとのたまうのだが、肝心のタバサはというと
「……」
「あのー? 騎士様?」
 その瞬間タバサの体がふらり、と傾く。
「え? あの? 騎士様!?」
 男の叫び声もむなしく、タバサはとうとう倒れそうになるが、
「おっと。どうしたよタバサ?」
 慌ててヘイズが支えながら訊ねると、タバサのお腹の虫が返事を返した。
「空腹。安心したら」
 なるほど。昼食を取り忘れていたのに、ずっと緊張を張り巡らせていたので空腹に気付かなかったのだ。
 ひと段落ついた今、ようやく緊張の糸が途切れて空腹を自覚したのだろう。
 ヘイズは苦笑いしながら、きょとんとしている男に向かい、
「悪いけど、食事を用意してくれねえか。オレたちは急ぎの用ってことで昼食わずに来たんだが、メシ抜きで戦闘をこなしたとなるとさすがにそろそろきつい」

507 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/16(火) 23:17:20 ID:+NKiH7Q/
支援

508 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/16(火) 23:17:51 ID:RwyAoEAh
このエピソードの使用は初か?支援

509 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/16(火) 23:19:21 ID:KD4ntV7S
wktk支援

510 :ウィザーズ・ルーン:2007/10/16(火) 23:19:45 ID:SfbfEGdd
投下終了です。
見てのとおりこのお話はタバサルートで進行しています。
なのでルイズとかサイトの出番は少なめ。
ミシャルートを選んだら、オリカルートは通れないのです。リアル系を選んだら、スーパー系は見れないのです。
もうすぐタバサの冒険2巻が発売ですね。もう今から楽しみですよ。

執筆時BGM:ラクトガール〜少女密室〜

511 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/16(火) 23:21:31 ID:+NKiH7Q/
乙ー。

>>508
るいとらの人……のは違ったかな。

512 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/16(火) 23:23:26 ID:Ep3vtoZR
乙でしたー
続きがとても気になるヒキですなー

513 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/16(火) 23:27:28 ID:evUKEiwE
ゼロと召還教師

「強くてマッチョな使い魔カモーン」
総計666回目にもなると疲労なんてレベルじゃねぇぞ
もう呪文なんて気持ちが篭っていればいいんじゃないかな

ルイズが召還したのは平民だった
その平民は身長3メイル近く、全身が鍛え抜かれたまさに戦士であった

(ここはソルバニアではないようだが、あの桃色の少女はさっきから何か喚いているが病気だろうか)

ルイズはひとしきりわめくと、南雲に飛び掛り
避けられ転ぶ、そのルイズの手を引いて立ち上がらせようとするがそこでルイズはキスをしてしまったのであった。

急に手に焼き鏝を当てられたかのような痛みが走り、少しうめいたあと「なんのつもりか知らんが女子供だろうが、俺は容赦しないぞ」と通じないと判りつつも釘をさすとルイズは思わず失禁してしまうのであった。

その後、ギーシュに決闘を申し込まれ
オールド・オスマンがKファイトじゃ!と特設リングを作り
貴族の子弟達はトトカルチョを始める。

「僕はメイジだからね、魔法を使わせて貰うよ」
「ふん」
コォフォッォォォォ
鼻から吐いた空気を口から吸出し鼻から出すという奇妙な呼吸を始めた南雲を貴族のぼんぼんどもは指を指し笑い始める、しかしそこからは南雲の独壇場だ

ワルキューレの間接を破壊し、人間タケコプターと言いながら一体をぶん回し残りを破壊し
ギーシュに接近すると杖を持つ手を捻り折る
そして手を押さえて泣き喚くギーシュの股間を蹴り上げ
「一個は残しておいてやったありがたく思え」


文才が無いので終わる

514 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/16(火) 23:27:38 ID:/JNtMpOK
乙でしたー。


有閑倶楽部の剣菱悠理を召喚したらデルフといいコンビになりそうだと思った。
問題はサイヤ人並に食費がかかったり、霊感が強かったりすることだが。

515 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/16(火) 23:29:02 ID:deo7eBxz
>>510
乙&GJ
自分が巡回しているサイトの管理人さんが、日記のラノベ感想で、イザベラにむかついて
いた気持ちがよく判りました。

>ミシャルートを選んだら、オリカルートは通れないのです。
しかし、どの道最後の最後で、エターナルシックスティーンに主人公を掻っ攫われる罠。

516 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/16(火) 23:29:14 ID:aiz8hdmR
>>494
そんなことできたっけか?
だいぶ昔のことで忘れてるけど、でも一般人がほとんど話に絡んでないからなあ。
クラスメイトをバット代わりに振り回して、敵のエネルギー弾を打ち返すなんてことはやってたよな。
いずれにせよ、能力者以外は自発的に動けないし知覚もできないから、テロや犯罪をされたら防ぎようが無いな。

517 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/16(火) 23:34:21 ID:jIefaYn2
乙したー。
……ああ、パッチュさんとタバサは被るところあるなぁ。
でも俺の脳内イメージでは何故かタバサはツスクルになる……ボスケテ。

518 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/16(火) 23:36:09 ID:KD4ntV7S
>>510
乙です。

パチュリーとタバサ……うん、確かに似たものだなw

519 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/16(火) 23:41:31 ID:q7iYh7GJ
>>513
南雲召喚はちょっと考えてみたことがあるが
レイハにソルバニア経由で地球に送り返してもらえちゃいそうな気がするんだよなー

520 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/16(火) 23:44:13 ID:/+8fuHz5
投下したいので支援をお願いします

521 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/16(火) 23:45:48 ID:mv6U3OGc
>>520
支援したいので投下をお願いします

522 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/16(火) 23:45:57 ID:xMdGzRyX
よっしゃ、任せろ!

523 :ゼロの少女と紅い獅子:2007/10/16(火) 23:46:07 ID:/+8fuHz5
「成るほど、大体のことは分かったわい」
 オールド・オスマンが眠そうに目をこすりながら応答する。無理も無い、彼はつい先程熟睡していたところを
緊急だと言う理由でたたき起こされ、寝巻きの上にローブを羽織ったまま学院長室の椅子に腰掛けていた。
 彼の目の前には騒ぎを起こし、また盗賊の目撃者であるゲンとギーシュ、賊を目撃しているシエスタ、ゲンの主である
ルイズが立っている。四人とも直立不動だ、特にシエスタは心なしか震えているようにも見える。
「それにしても土系のメイジの盗賊とは例の土くれですかな?」
 机の脇に控えていたコレベールが口を開く。彼はこの時間までゲンの左手に現れたルーンの調査を行っていたのだ、
成果があったらしく脇には栞をいくつか挟んだ大きな本を一冊抱えている。
「まあ、そうじゃろうな。大方何処ぞで怪物騒ぎを聞きつけてきたんじゃろうて。それにしても警備はどうなっとるのかの?」
 もっとも、オールド・オスマン自身まさか盗賊に目をつけられるとは思っていなかったので、それ以上はぼやかない。
 彼は改めて目の前の四人を眺め回すて再び口を開く。
「まあ、ええわい。こんな時間に君らが何をしてたのかは聞かんとこう。そんな事をしても無駄じゃい。第一わしゃ眠い」
 話は終わりとばかりに退室を促すオールド・オスマン。四人はそれぞれに一礼して出て行った。部屋には彼とコルベール
のみが残った。

「引き分け……のう」
 先程までの眠気眼が嘘のように鋭い目つきになる。
「ドットとは言え、そうそう平民には遅れは取るまいて。お前さんの与太話があたっとるかもな」
「与太とは失礼ですな」
 苦笑しながらコルベールが脇の本を開く。本の題名は『始祖ブリミルの使い魔たち』図書館の奥でほこりを被っていた
古い本である、そのあるページを開いてみせる。
 そこにはゲンの左手に現れたルーンが記されていた。
「始祖ブリミルの使い魔ガンダールヴ、主が呪文を唱える時間を身を挺して稼ぐ盾の使い魔、か」
「その戦力は一騎当千、メイジでも相当の使い手でなければ歯が立たないとか」
 二人はそこで言葉を切って暫らく沈黙した、そして双方目が会うとどちらともなくニヤリと笑った。
「伝説の上では、な」
「伝説の上では、ですな」
 オールド・オスマンはドッと椅子に身を預けて肩を鳴らす。
「ま、しかし注意深く観察するに越した事はあるまい。任せてよいな?」
「はい、お任せください。」

 学院長室を出ると同時にシエスタは三人にペコリと頭を下げると慌てて階下に降りていった。彼女はまだ
仕事が残っている。理由はどうあれ貴族とつるんで仕事が遅れたとなれば、コック長のマルトーに何を言われるか分からなかった。
 そのシエスタの姿が消えると同時にゲンの尻をルイズが蹴り上げた。
「……いい蹴りだ」
「ったく、何やってんのよ召喚早々! いきなり問題を起こすなんてどう言うつもり?」
 ルイズが激しい剣幕で怒るがそれも無理もない。昼間の怪物騒ぎからトラブル続きでやっと眠れたと思ったら
この通りである。彼女でなくとも怒りたくもなるだろう。
「しかも、盗賊は取り逃がすし。せめて捕まえてればカッコもついたのに」
「出会い頭に何者か分からないのを捕まえろとは無茶だな、まあ確かに不審だったけどな。それに」
 ゲンは一旦言葉を切ってギーシュの方を見る。
「勇敢な魔法使い殿に足止めを喰らったんでね。君は中々強いな」
「フッ、君も平民にしてはやる方だと言っておこう」
 髪を掻き揚げて満更でもなさそうにギーシュが応じた。
 二人の間に漂う妙な連帯感にやや眉をしかめるルイズ。
「てゆーかギーシュ、アンタもこんな時間にナンパって暇ねえ」
「言葉使いに気をつけてくれたまえ、ボクはただ……」
 そこで言葉が途絶える。視線はルイズやゲンの後方に向けられ微動だにしない。
 不審に思って二人が振り返ると、そこには金髪の少女が仁王立ちしていた。
「や、やあ、いい夜だねモンモランシー……」
 消え入りそうな声がギーシュの口から漏れる。
モンモランシーはつかつかとギーシュの眼前に迫ってにっこりと笑った。
「どの編から聞いてた?」
「全部よ」
 無言で立ち去ろうとするギーシュの首根っこを鷲づかみにするモンモランシー。ルイズ達に、お休みなさい、
と不気味なほど穏やかに挨拶するとそのままギーシュを引きずって立ち去った。
 その様子を無言で見送った二人だったがやがてルイズが、
「……も、もどるわよ」
 と促したので、ゲンもそれに続いた。
 かくして夜は再び静けさを取り戻した。

524 :ゼロの少女と紅い獅子:2007/10/16(火) 23:47:20 ID:/+8fuHz5
 もっともゲンが眠っていられたのは数時間である。朝日がまだ顔を出し切らぬうちに目を覚ました彼は、洗濯物を纏めると
ルイズを起こさぬようにそっと部屋を出て行った。
 洗濯を終えて戻ってきたがルイズは相変わらずね眠っていたのでガバッと毛布を剥ぐゲン。
「ルイズ、朝だぞ」
「ん〜……まだ眠い」
 目をごしごし擦りながら不服を洩らすルイズ。ゲンは水の入った桶を差し出した。
「ホラ、顔を洗えば目も醒めるさ」
「誰かさんのせーで、寝不足なのよ」
 等と洩らしつつも洗顔を終えるとさすがに目が覚めたか、ゲンが寄越した服をテキパキと身に着ける。
「着せてとか言ったらどうしようかと思ったたが、流石にそんな事はないな」
「ん、自分で着た方が早いわ。もう少しで言うところだったけど」
 ゲンが振り向くともう着終わっていた。

 二人が部屋を出るとほぼ同時に別の部屋から赤毛の少女が出てきた。キュルケである。二人に気づいて
こちらに寄って来た。
「おはよう、ルイズ。昨夜は大変だったみたいね」
 どうも昨夜の一件は既に知れ渡っているらしい。ルイズは顔をしかめてゲンを肘でつつく。
「大変なのはコイツのせいよ」
「だから悪かったと言ってるだろう」
 ふうん、とキュルケがゲンの方に向き直る。
「昨日、空から飛んできた方ね。エルフ……でもなさそうよね。ギーシュと引き分けたそうね、何か特別な事した?」
「いや、特に何も。青銅の像が動くとは思わなかったし、あのまま続いていたら負けていただろうが」
「普通の平民はワルキューレに殴られて終わりよ」
 そう言って、ゲンの方に一歩踏み出す。
「強い男って素敵ね。嫌いじゃないわ」
「ツェルプストー!」
「嫌ねえ、冗談じゃない。人の使い魔に色目使うほどじゃないわよ。でも……」
 そこで言葉を切るとキュルケはゲンの首に腕を回す。
「貴方が私に興味があるなら主は関係ないわよねぇ」
「ご好意は嬉しいが、世話になってる主が怖い顔で睨んでるんでね」
 と、やんわりと腕を外させるゲン。キュルケもそれ以上はくっつかず素直に離れたのでルイズも何もしなかった。その時になって
キュルケの部屋から赤い巨大なトカゲが姿を現した。
「そう言えばサラマンダーだったわね、アンタの使い魔」
「そうよ、これほど立派なのはそういないわね。間違いなく火竜山脈のサラマンダーだわ。フレイムご挨拶なさい」
 キュルケの言葉にサラマンダーのフレイムは、きゅるきゅると巨体に似合わぬ声を出し軽く口から火を吐いてみせる。
 しかしその視線がゲンを捕らえると、突然キュルケとの間に割って入りのどの奥を低く鳴らし始めた。突然の使い魔の行動に
キュルケが訝しむ。
「あら、この子がいきなり警戒するなんて珍しいわね。珍獣狩りでもしてた?」
「そんな事はしていないが、火を吐く動物には少し嫌われてるかもしれないな。どれ誤解を解いておくか」
 そう言ってフレイムに手を伸ばすゲン、フレイムは初め警戒を解かなかったが暫らく顎の下をなでられると納得したかのように
首を振りのっそりとキュルケの後ろに回った。
「……何かした?」
「昔飼ってたペットと同じ機嫌のとり方をしただけさ」
 もっとも、そのペットは五〇メイル近くにまで成長するのだが。
 
 その後朝食をとりに食堂に向かったが入り口でピタリと止まるルイズ。
「使い魔はここで待機よ」
 召喚した当初こそゲンの底知れぬ力に恐れにも似た感情を抱いていたルイズであったが、ゲンの実直さは彼女に
何時のもペースを取り戻させていた。もっとも、ゲンはいちいち気にしなかったが。
 無言で頷いて彼女と別れたゲンだったが、ふと中を覗いてみえた豪華な料理に眉をしかめた。だが気を取り直して
パンでも頂戴しようと厨房の裏手に回った。
「すみません」
 裏の扉から入るとメイドの一人が気づいて寄って来たシエスタである。
「あ、昨日の泥棒……ごめんなさい、じゃなかったんですよね。どうしたんですか」
「余っていたら、パンか何か分けて欲しいんだが」
「いいですよ、こちらに座って待っていてください」
 そう言ってパタパタと奥に引っ込むシエスタ、ゲンが言われたとおりに待っているとシチューが盛られた
皿を持ってきた。
「余り物で作った賄い物ですけど、よかったらどうぞ。まだありますから」
「すまないな、ありがたく頂くよ」

525 :ゼロの少女と紅い獅子:2007/10/16(火) 23:49:06 ID:/+8fuHz5
「いい食いっぷりだな、兄ちゃん」
 何度かのお代わりの後、コック長のマルトーが奥から現れた。恰幅の良い中年の男だ。
「旨い料理だ、これは貴方が?」
「俺だけじゃねえ、厨房の皆で作るんだ。そうだなお前達!」
 おう! と威勢のいい返事が返ってくる。それからゲンに向き直り、
「腹減ってるならここに来ると良い。残さず食べるてくれるなら料理人として嬉しいもんさ。
貴族のガキどもはチョット気にいらねえと簡単に料理を残しやがる」
 先程見えた豪華な料理を思い出し、再びゲンは渋い顔になる。
「あれほどの料理を残すなんてな……。貴族の癖に躾が成ってないな」
「貴族だから甘やかされてるのさ」
 ゲンは首を振って、
「そう言うのは貴族とは呼ばない」
 ほう、と感心したような表情のマルトーにそう言って、ゲンは立ち上がった。
「御代は皿洗いでいいかな」
「よせやい、そんなつもりで飯を出したんじゃねえ」
「働かざるもの食うべからずってね」
「へへっ分かったよ。シエスタ、洗い場に案内してやんな」
 シエスタに案内され彼は皿を洗い始めた。
「成るほど、君はシエスタって言うのか」
「そう言えば自己紹介してませんでしたね」
「俺はおおとりゲンだ、よろしく」
「はい、おおとりさんですね。よろしくお願いします」
 そう言って彼女はにっこり笑った。

 皿洗いを終えたゲンはルイズと合流して教室に向かった。
 それなりに広い教室に二人が入ると入り口を基点に波紋が広がるように、一瞬教室中が静まり返った。
「昨日の事、結構噂になってるみたいよ」
「まいったな、注目されても嬉しくはないな」
 不躾な視線に晒される事になった二人だったが、気にしたそぶりを見せずにルイズは席に座った。
「後ろで見学してればいいか?」
 ルイズが頷くのを確認して彼は後ろに下がった。
 やがて教員が入ってくると授業が始まった。
 シュヴルーズと名乗る教員が授業を始めると流石に教室も静かになる。ゲンも暇だった事もあり、何気なく授業を聞いてみる。
 今回は物質変換の授業であるようだった。ゲンの知る限り、特殊な技術を使わずに物質を変換する事が出来る人類を知らない。
教壇の女性は机の石ころを真鍮に変えて見せた。これが昨日の青銅像の正体かと彼はおぼろげに考えた。
 実演を終えたシュヴルーズは次にルイズを指名しやって見せろと言った。たちまち教室中から非難と不満の声が巻き上がるが、
それが逆にルイズのプライドを刺激したらしい。教壇に向かうルイズを見て何人かが避難を始めた。
「一体何が起こるんだ?」
 後ろに避難してきたキュルケにゲンが尋ねる。
「見てれば分かるわ、貴方のご主人様のお力よ」
 その言葉が終わった直後、教壇の方で爆発が起こった。
「ルイズ!」
 ゲンが慌てて駆け寄る、混乱した使い魔たちが邪魔で中々たどり着けない。やっとで到着し助け起こそうとすると、大丈夫、とだけ
言ってむくりと彼女は起き上がった。
「ちょっと失敗したわね」
 教室中から非難の声が上がったのは言うまでもない。

 その後二人は罰として荒れ果てた教室の掃除に追われていた。ルイズが了承したのでゲンも付き合っていたが彼は
終始不満顔であった。
 流石にルイズが口を開く。
「不満なの?」
「当たり前だ」
 あまりの即答にルイズはカッとなった。幾らなんでも使い魔にまで非難されるいわれはないと思ったからだ。
「アンタは私の使い魔でしょうが! 主のために働くのは当然でしょう」
「そうじゃない」 
 ゲンは作業を止めてルイズの方をむいた。
「授業中の失敗で何故罰せられねばならん」
「そ、それは先生をふっ飛ばしたから……」
「物質変換、いや錬金だったか。とにかくそれはあの先生がやれと言った事だ、その結果どうなろうと責任を取るのは
本来あの人のはずだ。もし失敗したのが理由なら益々話にならん、成功を前提にするなら授業は必要ない」

526 :ゼロの少女と紅い獅子:2007/10/16(火) 23:50:42 ID:/+8fuHz5
「だいたい失敗だというが、普通失敗したらあんな爆発が起こるわけがないだろう。錬金は失敗したか知らんがそれと君の能力は
別の問題だ、それを自分の把握できる枠に収めようとするのはもっと気に入らんな」
「無理よ……先生達だって人間よ。それに爆発するのなんて私だけだもの」
 目線を落として語るルイズの目の前に屈んでゲンは更に続ける。
「卑屈になるな、ルイズ。君は俺を立派に召喚したじゃないか。それじゃあ不満か?」
「そう言うことを自分で言うんじゃないわよ、バカ」
 違いない、そう言ってゲンは笑った。そして再び向き直る。
「他人にできて君にない事があったとしてもそれを恥じる事はない。もしそれが悔しいと思うのなら、それを晴らす
努力をする事だ。君にしかできない事が必ずある。人間はそう言う風にできているものだ」
「うっさいわねえ」
 俯いていたルイズが顔を上げる、その顔は朱に染まっていた。
「使い魔ごときに言われるまでもないわ! いつかトリステインに、いいえ、ハルケギニア全体に知れ渡るような
メイジになって見せるわよ! その時になって大恥をかくといいわ、私に説教まがいの事をした事をね!」
「ハハッ、期待させてもらうよ」
 そう言うとゲンは再び復旧作業に戻った。

「とは言えコモン・マジック位はまともに使いたいわよね」
 復旧作業を終えて食堂に向かう途中ルイズが呟いた。
「コモン・マジック?」
「比較的簡単な魔法の事よ、貴方を呼び出したのもコモン・マジックの一種。鍵を開けたり、明かりをつけたり」
 ルイズが説明してみせる。
「どれくらい簡単なのか、いまいち分からん」
「貴族の場合は読み書きが出来ないのと同じくらい、まあ程度によるけど」
「なるほど。鍵を開けたり、か……」
 ゲンは呟くと暫らく黙り込んだ。
 あんまりに沈黙が長いのでルイズが堪らず、
「どうしたのよ、考え込んで」
「ルイズ、本当に使える様になりたいなら手段が無い訳ではない」
「何か当てがあるの?」
「どんな手を使ってもいいなら考えが無いわけでもない」
「ど、どうしようっていうのよ」
 ルイズが不安げに聞いてくる。だが使う機会があまりなくてもロック、アンロックくらいは使いこなしたかった。
「まだ決まったわけじゃない、少し用事が出来た。放課後にさっきの教室で待っていてくれ」


「何とな……そう言うことで倉庫の鍵を借りに来たのは君が初めてだな」
 教員室でコルベールが苦い顔で応じる。
「彼女が望む事です、できれば力になってやりたい」
「しかし、一生徒に肩入れすると言うのは……」
「お言葉だが、コモン・マジックと言うのはそれ程難しい魔法では無いそうですね。それを知っていたはずでしょう。
なのに何故ほうって置いたたのです?」
 ゲンが身を乗り出して詰め寄る。
「その結果、彼女が無意味な誹謗中傷にあっていた事も知っていたはずだ。それともついてこれない生徒は
ふるいにかけますか。それはあなた方が全力を尽くしてからでしょう」
 コルベールはため息をつく。
「理想と現実は違うよ」
「貴方がしないのなら、私がするまでだ。幸いルイズにはやる気がある」
 コルベールは額を押さえて押し黙っていたがやがて奥に消えると鍵を一つ寄越した。
「魔法の才能は生まれつきだ。そうそう変わるもんじゃない」
 ゲンは受け取りながら真剣な顔で、
「やって見なければわかりませんよ」
 

「何処に行くの?」
 放課後、ゲンにつれられて校舎の端の方に向かうルイズは尋ねた。
「特訓の場所さ」
 そういったゲンはある部屋の前で止まると手にしたメモを確認し鍵を開けた。
 そこは普段使われていない物を置いておくための倉庫だった。
「何よここ、ここで何かするの?」

527 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/16(火) 23:53:18 ID:mv6U3OGc
レオを援護する!

528 :ゼロの少女と紅い獅子:2007/10/16(火) 23:54:47 ID:/+8fuHz5
 そう言って覗くルイズの背中をゲンは軽く押した。たたらを踏んで倉庫の中ほどまで入ってしまうルイズ。
「何する……って、ちょっと!」
 ルイズが出ようとするその数瞬先にゲンが扉を閉めて鍵をかける。ルイズは閉じ込められた。
「ちょっと、何するのよ! 開けなさいよ! ねえ、聞いてるの!?」
 扉が叩かれるのも意に介さずゲンはルイズに告げる。
「アンロックを使って使って出てくるんだ。ここは特別な魔法はかかってないそうだ」
「出来るはず無いでしょう!」
「誰がそんな事を決めた? 諦めるなら出してやってもいいがな」
 その言葉に扉の向こうが沈黙する。やがて、何か扉に硬いものを投げつけたような鈍い音がして、
「出てきたら、ただじゃ済まさないわよ!」
 かくして、ルイズの特訓が始まった。
 

第三話 終わり


以上第三話でした。デルフを出すタイミングを失ってます。フーケ戦には出したい……

支援してくれた方に感謝しつつ、それではさいなら。

529 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/16(火) 23:56:19 ID:jIefaYn2
乙したー。
極限状態に追い込んで……ってやつか。スパルタじゃのう。

530 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/16(火) 23:57:11 ID:marbfbPY
乙したー。

そういやゲンはともかく、レオ自身は王族なんだよなぁ。

531 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/17(水) 00:01:49 ID:WRe2Duwa
乙。
……ゲンもダンにしごかれたからなぁ。
そしてペットってアレか、泡で相手の自由を奪うヤツ。

532 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/17(水) 00:02:28 ID:5Q9Nh8MD

つまり「その眼はなんだ!その涙で誰かが救えるのか!」ということですね

533 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/17(水) 00:03:03 ID:mpZc1atg
乙でした
ああ、特訓がエスカレートしてジープで追い立てられるルイズが見えるよッ

534 :名無しさん@どーでもいいことだが:2007/10/17(水) 00:03:56 ID:7tWTUExM
レオって確か一万年以上は軽く生きてたよね?
デルフすら上回る歴史を持つ使い魔か。
ゾフィー兄さんは助っ人に来るのか!楽しみ。

535 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/17(水) 00:05:44 ID:DdWXM1Ei
ウルトラの方々は年齢がヤバいですから

536 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/17(水) 00:06:14 ID:oHaiNjHP
紅い獅子ときくとどうしてもエンジェルハウリングを思い出してしまうんだぜ

537 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/17(水) 00:11:59 ID:YwkbhRrN
>>528
乙です。
>火を吐く動物には少し嫌われてるかもしれないな
「少し」じゃないだろw

>昔飼ってたペット
ロンの事かーー

>「そう言うのは貴族とは呼ばない」
元王子のゲン(レオ)の言葉だけに説得力が。
そう言えばSTORY0の単行本&雑誌連載が丁度レオ編ですね。

そして……スパルタモードキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!!

しかし、このまま進んで「破壊の杖」がマックブラスターだったり、 「竜の羽衣」が
マッキー3号だったりしたらどうしよう。

538 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/17(水) 00:12:19 ID:79csus1I
そういやレオって王子様だったよな。本人のいい意味で泥臭いイメージとは程遠いけど

539 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/17(水) 00:12:52 ID:Ok1wCN2o
>>534
ゾフィー兄さんはキュルケに負けてしまう様な気がするんだ。
何故だろう?

540 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/17(水) 00:15:16 ID:YwkbhRrN
>>539
キュルケにトサカを燃やされてしまう兄さんの姿が
即座に脳裏に浮かんでしまったではないかw

541 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/17(水) 00:16:32 ID:NvZNnb84
レオキックはいいね
地上1000メートルまでジャンプして蹴りつは渋いな
しかし、レオってかなり怪獣や円盤生物に負けるよね

542 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/17(水) 00:18:40 ID:79csus1I
何度負けても最終的に勝つところにウルトラマンレオと言う作品の神髄があるのだ

543 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/17(水) 00:20:02 ID:4iUICBii
なにげに初めてかな?
デルフより年長な使い魔って・・・

544 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/17(水) 00:20:56 ID:ZZxyd+us
一度負けて、特訓して、そして勝つ!
これがレオ。

545 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/17(水) 00:23:16 ID:rmECAuvZ
>>543
つトランスフォーマー

546 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/17(水) 00:27:13 ID:Q3b+9xAS
>>543
知ってる範疇だと、ディセプティコンのブラックアウトがかなりの高齢。
前日譚によるとオールスパークがなくなってから数万年単位で宇宙空間をさまよっていたらしい。

547 :GTA:LCS-0の代理人:2007/10/17(水) 00:27:53 ID:ZZxyd+us
代理投稿行きます

548 :GTA:LCS-0の代理人:2007/10/17(水) 00:28:13 ID:ZZxyd+us


618 名前:GTA:LCS-0 第11回 投稿日:2007/10/17(水) 00:20:53 [ jDNoIXPc ]
「すまんなキュルケ、こっちの『御姫様』はどうやら月のものらしい。これ以上機嫌が悪くならん内に帰るぜ」
「ちょっ!!ちょっと何言ってるのよトニー!!」
「あらあら……」
よし、ルイズの暴言の事はキュルケも意味を知ってないのとそっぽ向いて何とかなったな。やれやれ、ルイズがまさかキュルケに
『公衆便所』と言い放つなど想像も出来なかったぞ。全く誰が教えたんだか……俺?違う違う、声に出していった覚えは一つもない。
上手い具合に隙が出来た今を狙って、ルイズの手を引いてこの部屋から出て、一目散にルイズの部屋に逃げる様に戻った。
「痛いっ!痛いってば……何でキュルケに恥ずかしいことを言ったのよ!!」
「何言ってやがる、お前の言い放った言葉の方が余程恥かしいわ!!お前は正面切ってキュルケの実家と抗争したいのか?」
「は?ツェルプストー家と?そんな挑発したかしら?」
この『御姫様』は当然の事ながら意味を知っていなかった。人に向って言う場合は確実に裏の意味だろ!……下手をすれば抗争も
起きかねない危険な挑発と言う事を理解できていなかったようだ。仕方ない、教えておく必要はあるな……。
「あのなルイズ、言葉にも表裏と言うものがあってだな、お前が言った『公衆便所』と言うのはな……(以下略」
軽く…ほんのジャブ程度に説明してやるとルイズは耳まで真っ赤に染めて反応し、頭を左右にブンブン振っている。無理もない。
こんな下世話な言葉を貴族の御姫様が知るはずもないだろうからな。
「何!?何その下品な意味!?」
「下品な意味って言ったって、お前が言ったんだろうが……」
その下品な言葉を、ライバルに向って言ったんだろ……と言うか誰から教わった……。
「まぁ、あのキュルケも意味知らなかったようだし、今後気をつけるんだな」
このルイズが愕然とした表情をしているのは正直吹くが、キュルケが意味を知っていたらと考えると冷汗ものだったぜ。
「うう……そうそう、明日は出掛けるわよ……明日は早いからもう寝なさい……」
「はいはい」
半分凹みながら、俺に寝る事を催す。ん?明日は出掛けるのか……そう言えば、この世界に来てこの学院以外の場所を見ていないな。
多少なりと気分転換になるか……。



549 :GTA:LCS-0の代理人:2007/10/17(水) 00:28:29 ID:ZZxyd+us


619 名前:GTA:LCS-0 第11回 投稿日:2007/10/17(水) 00:21:41 [ jDNoIXPc ]
――翌日。
「ちょっとっ!胸触らないでよ!!」
「仕方ないだろ、馬なんか初めて乗ったんだからよ」
出かけると言うので表に出てみれば、馬一頭繋がれているだけだった。正直嫌な予感がするが、案の定これに乗って出かけると言う。
俺は馬に乗った経験はないので当然ルイズの後ろに乗る羽目になるわけだが、掴まると言ってもこいつの体は小さいので掴まれば当然
胸の辺りに腕が行くわけだ。
「嫌なら車で行くか?」
「『アレ』で行ったら大変な騒ぎになるわよ!」
確かにな。しかしやりずらい……こいつちっちゃ過ぎるんだよ。馬は重さに耐えられそうだが、ルイズは状況に耐えられなさそうだ。
ひょいっとルイズを持ち上げ、俺が前になる。馬なんか乗った事ないが、モノは試しだ。ギャーギャー騒ぐルイズを後ろから聞いて
いるよりかは遥かにマシだろう。
「ちょっ……!冗談でしょ!?馬乗った事無いって言ってたじゃない!!」
「冗談なものか……お前の苦情を聞きながら乗っているよりかは遥かにマシだ」
おっ……我ながら上手く操れるじゃねぇか、この馬結構利口だな。少々ゆっくりだがこれで良いだろう。

ルイズの指示を聞きながら町に向ったものの、三時間も掛かるなど聞いてないぞ。お陰でケツが痛い。だが、この『御姫様』は平気に
つかつかと歩いていく。これは馴れだな、流石にこの世界の人間だ。
「やっぱり目立ってるわね」
「仕様が無いだろ」
面白い事にルイズの後に付いて来る俺はここでも大いに目立っているようだ。異様なのだろう、小さな女の子の貴族に付いて来るこの
世界に無さげな服装に身を包んだシシリアン。



550 :GTA:LCS-0の代理人:2007/10/17(水) 00:28:42 ID:ZZxyd+us


620 名前:GTA:LCS-0 第11回 投稿日:2007/10/17(水) 00:22:24 [ jDNoIXPc ]
mission:『ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール:武器屋』

きょろきょろと辺りを見渡しながら何かを探しているようだ……数分歩くと路地に入り、お目当ての店が見つかったようだ。
「秘薬の店の隣……ここね」
雰囲気的には……何と言うか『武器屋』とでも言うのか……現代で言う所のガンショップとでも言うべきものだろう。
「……で、ルイズが武器屋に何か用があるのか?」
「気がつかない人ね、トニーの武器を買いにきたのよ」
俺の為に武器を買うのか……嬉しいじゃないの。だが、俺がこんなの貰ったら良からぬ事に使いそうだぞ……しかしながら何だろうか、
裏社会に生きているから感じるのだろうか店の主人が極めて胡散臭ぇ、何か企んでそうな面だ。そんな事に気が付く由も無く、ルイズは
丹念に武器を探す。探すといっても直剣という種類だろうか、剣とにらめっこしている。
「最近では、宮廷でも下僕に武器を渡すのが流行でしてねぇ」
気に障るもの言いだな……だが、少し我慢だ。ここで短気を出すのはルイズの面子を潰しかねん。ルイズが持っているのは所謂『レイピア』
と言われるようなものか。
「もっと大きいの無いの?」
「御言葉ですが、その御仁にはそれ位が丁度いいかと……」
「大きくて太いのが良いと言ったのよ」
ルイズの恫喝とも取られかねない物言いに店主は『ただいま』とさっと後ろに下がる。嫌な予感がする。こう言う物言いをされると大体
人間は反感するものだ。それがこんな小娘なら尚更だ。そして剣を持ち出してルイズに見せると彼女は納得し買おうとする。だが、予想
通りとんでもない額を吹っかけられた。当然か。
「金貨100で買えるものは無いの?」
そう言って出て来たものは、正直俺でも分かるほどボロボロなものだった。
「はっ!まともな短剣なら200が相場ですがね」
馬鹿にした物言いだな。裏社会で生きている俺にはそれが全てブラフだと直ぐに気が付いた……よし。
「いくら世間知らずの貴族相手だからって、ちと度が過ぎやしねぇか?」
「ケチつけるならいいさ、帰った帰った」
「そうか……わかった」

―――二度とナメたマネできないように思い知らせてやれ!



551 :GTA:LCS-0の代理人:2007/10/17(水) 00:29:03 ID:ZZxyd+us


621 名前:GTA:LCS-0 第11回 投稿日:2007/10/17(水) 00:23:09 [ jDNoIXPc ]
今回はこれにておしまいです。
何故規制されているか分かりません……勇者様、宜しくお願いします


============

代理投稿終了です。

552 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/17(水) 00:40:23 ID:7lh0JohV
ゼロの少女と紅い獅子

第43話『魔法学園全滅!円盤生物は虚無の使い手だった!』

こうですか?
ゲンがクラゲに食べられてしまう…


553 :名無しさん@お腹いっぱい:2007/10/17(水) 00:41:46 ID:2etF6XeR
>ウルトラマンレオは、炎の中から蘇るッ!!!

 こんな感じですかよくわかりません

554 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/17(水) 00:48:08 ID:WRe2Duwa
GTAの人乙……武器屋の主人さようなら。

555 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/17(水) 00:51:55 ID:F/i+dcAD
GTA世界の人をだますなんて…ころされちゃう!

556 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/17(水) 00:58:27 ID:So7Wmwdv
デルフ「親父ィィィィ!」

557 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/17(水) 01:05:03 ID:lD1z7Su5
>>552
幼少のころのトラウマがorz

558 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/17(水) 01:19:12 ID:Q3b+9xAS
>>552
ミョズニトニルンがブラック司令だったりするのか。

559 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/17(水) 01:29:16 ID:GvkXf11W
竜の羽衣がマッキーかも?というのはいいな〜
3号よりかは垂直離着陸できる2号の方がいいかもね

560 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/17(水) 01:29:23 ID:YwkbhRrN
>>558
>ミョズニトニルンがブラック司令だったりするのか。

テファのところの子供たちに、ヨルムンガントを操る為の水晶玉を奪われた挙句、
たこ殴りにされてアボーン。

こうですか?

561 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/17(水) 06:45:12 ID:8aiVEi+t
>>560
まさにそうだな

562 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/17(水) 08:08:18 ID:bTe5aq6X
>>416
 禿げしく遅レスだが

 「シエスタに『てごめ』にされるヤン」を想像してしまった俺は疲れてるな

 ちょっとイゼルローン突っ込んでくる

563 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/17(水) 09:08:18 ID:DhrU9OKQ
めずらしく雑談の全く無い日だったな

564 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/17(水) 09:38:01 ID:+yn0Eqo7
マクロス7からスピリチア再生種族に進化したシビル召喚
バサラに影響されてか力づくで相手に歌を聞かせて戦いを止めさせる子に
お話がなんと二巻でほとんど解決しちゃうという凄まじいことに


565 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/17(水) 09:39:46 ID:qVHkYHwD
>>562
そんなことしないでいいんで
シュワルツランツェンレイターの最前線に配属してもらおうか

566 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/17(水) 10:56:32 ID:z4mZQHS0
勇者シリーズで既に召喚されている超竜神以外の候補を考える。

デルフの出番やギーシュとの決闘をスムーズにこなすなら炎あたりが適任かも知れんが、
逆にデルフの代わりにライアンを出したくなる罠。

567 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/17(水) 11:42:48 ID:lD1z7Su5
>>566
ソルダートJとかどうよ。

568 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/17(水) 11:44:36 ID:GS0KnV4G
普通の高校生だったダグオンからは良いかもしれないな。
そう言えばダグオンも宇宙の犯罪者が地球にー、って話だったな。
定光と似ている感じ。ダグオンの方が先だけど。

569 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/17(水) 11:46:25 ID:3Hp9vFAG
>>568
マシンがないと巨大にはなれないよな……?

570 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/17(水) 11:46:43 ID:/H33Tnbk
てゆーかエクスカイザーの時点で宇宙の犯罪者が地球に来てたんじゃ

571 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/17(水) 11:50:23 ID:GS0KnV4G
ダグオンは融合合体だったからネー、マシン無いとダメだな

572 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/17(水) 11:51:53 ID:7lh0JohV
ところでおまえらウルトラマンレオのネタ普通にやってるが歳はいくつよ?

えっ、俺?
レオはメビウスで初めて知ったから一応まだ十代だよ。

573 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/17(水) 11:56:43 ID:DdWXM1Ei
>>572
俺も十代だ。仮面ライダーならかなり語れるぞ

574 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/17(水) 11:57:11 ID:LE2OHkph
60代




と言ったら信じるか?

575 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/17(水) 12:03:13 ID:itHHdnSQ
>>571
つ馬車
つオストラント号

書いてて、「もし、トランスフォーマーが目覚めたのが開拓時代だったら」
と言う設定で、SLになる司令官とか、複葉機になるスタスクとかが出てくる
シリーズ(オフィシャル)があるのを思い出した。

ついでに、某OUTのジョーク企画の、バハムートがメガゾーンの世界設定を
江戸時代にした為、
ガ ー ラ ン ド が 大 八 車 に 変 形
なんてのもw

576 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/17(水) 12:21:22 ID:m3mz5UMG
車輪があれば動力なしでもいいのかw

江戸時代、大八車はかなりの速度で行き交って居たそうで、
轢かれた場合の死傷率は、自動車に轢かれるのと大して変わらなかったそうな。

577 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/17(水) 12:47:14 ID:GS0KnV4G
>>575
ちょっとまてやw
ダグオンのマシンはブレイブ星人が地球のマシンを元に外見ほぼ一緒で最適化させたものだぞ
何でもかんでも融合できるわけじゃねーべ。

578 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/17(水) 12:48:58 ID:DpI3ehRC
>>572
大学生
一番最初に見たウルトラマンはセブンで一番最初に見た宇宙人はテペト星人だった

579 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/17(水) 13:31:55 ID:UttivvAC
俺は永遠の20代
ハートはいつも10代

580 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/17(水) 13:34:27 ID:YuKRGTNx
>>571
ダグテクターで変身するだけでも十分強いと思われ。最初にでてきた砂の巨人倒してたし。

581 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/17(水) 13:49:58 ID:7MANU9ot
一番最初に見たウルトラマンは初代です
一番最初に見た仮面ライダーは初代です
まだ10代と言っても誰も信じてくれない不思議。
ところで仮面ライダー等の変身系って変わった甲冑着込んでる風に見えるのか亜人扱いなのかハルケギニア人の対応が気になる。

582 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/17(水) 13:53:44 ID:pR0iSL4G
>>575
>>577に捕捉しとくと、外見は地球のメカでも中身は100%銀河警察機構御製メカってことな。地球のマシンを改造したわけじゃなくて、外観をコピーしただけだから(ルナの作ったファイヤーシャベル除く)。

583 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/17(水) 13:57:06 ID:OQamFqKJ
>581
ライダーによるんじゃね?
変身する時に一度バッタ男になるブラックなんかは亜人扱いだろうし、
(今は止まってる)555みたいなメカニカルライダーは鎧を着ているで。
※まぁ、555は中身がオルフェノク(亜人)だが。

584 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/17(水) 14:01:34 ID:5q7/mDr0
ライダーマンヤバい


585 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/17(水) 14:01:39 ID:UttivvAC
このスレは仮面ライダーとウルトラマンを語りあうオサーンに占拠されました

586 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/17(水) 14:25:31 ID:siImoVGY
二十代半ばをおっさんっていうなー!

そんな自分が最初にTVで見たウルトラマンはグレート。
ライダーはBLACKですが何か。

587 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/17(水) 14:35:56 ID:79csus1I
ウルトラと言えばグレート、
ライダーと言えばBLACKRX、
ガンダムと言えばF91というコンパチ世代ですが(以下同文

588 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/17(水) 14:40:16 ID:SZq89wKE
最初に見たウルトラマンはレオ(ビデオで視聴)、
ライダーはRX、
ガンダムは逆シャア(こっちもビデオ)。
リアルタイムだとネクサスとGガンなんだが。

今じゃあもう戻れない所まで来ています……。

589 :566:2007/10/17(水) 14:46:28 ID:z4mZQHS0
ちなみに俺はティガやクウガが始まる前に昭和ライダー&ウルトラをビデオであらかた見まくった20代。

勇者は前スレか前々スレで出たメンテフリーの件や時系列が肝。
マイトガインやジェイデッカー、ガオガイガーはかなり厳しい。
ただしジェイアーク組は自己再生能力があったはず。出すとしたらジェイアークやアルマとの合流が難しいか。
ダ・ガーンは「地球」の勇者だしオーリンが選んだ星史以外の命令は聞かないだろうから除外。
エクスカイザー・ファイバードは最終回以後だと物理ボディがない。ハルケギニアの乗り物に融合、というのは……どうなんだろ。
ダグオンはメンテフリーに関して実はグレーゾーン。ライナーとシャドーはともかく、炎関係は洞窟でマシンむき出しにして置いてあったような。補給とかも謎だし。

となると、やっぱり一番書きやすいのは……ゴルドランか。確かドラン、フレームが半分むき出しになる大怪我を負っても次の週にはピンピンしてたし。

590 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/17(水) 15:05:49 ID:QbLNlBHd
雑談そろそろ自重した方がいいんじゃないかな?

591 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/17(水) 15:07:29 ID:lD1z7Su5
ソルダートJ召喚して、シエスタの祖父だか曽祖父が実はソルダート師団の生き残りで、
龍の羽衣が実はジェイアークの上の部分だけが地上に出てて、本体地中に埋まってるとか妄想したが
その間が思いつかぬ

592 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/17(水) 15:18:26 ID:VHHfzzlS
ウルトラQの各話に出てくる怪獣を召喚
決闘や戦争等の様々なエピソードに怪獣が介入

593 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/17(水) 15:27:57 ID:TBzxQB+M
>>591
シエスタの鼻がすごいことに…

594 :エンジェリック・ゼロ:2007/10/17(水) 15:42:25 ID:+Rs5mYiO
投下予約

595 :エンジェリック・ゼロ:2007/10/17(水) 15:44:33 ID:+Rs5mYiO
キュルケ・アウグスタ・フレデリカ・フォン・アンハルツ・ツェルプストーの手記より


ルイズが平民の少女を使い魔にしてから、学院の中では原因不明の病が流行る様になった。
体の不調を訴えていたかと思うと、突然、もがき苦しんで、最後には死んでいくのだ。
学院に勤務する医師も、今迄見たことが無い病気だと言っていた。
トリステインの各地でも同じ事が起きているらしい。学院も無期限休校状態になってしまった。
皆、ルイズの使い魔が原因だと思ったのか、彼女に疑いの目を向ける様になった。
それに耐えきれなくなった彼女は逃げ出す様に学院を飛び出してしまった。もう、何日を帰ってきていない。
けど、そんな事はもうどうでもいい。私自身もその病にかかってしまったからだ。もう長くはないだろう。


エンジェリック・ゼロ 完


596 :エンジェリック・ゼロ:2007/10/17(水) 15:45:58 ID:+Rs5mYiO
投下完了

597 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/17(水) 15:47:02 ID:itHHdnSQ
>>591
取り敢えずギーシュ戦かワルド戦で

ギ(ワ)「は……速い!」
J「違うな、貴様が遅いだけだ」

のやり取りはガチ。

598 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/17(水) 15:51:24 ID:fBkzmMjB
外伝の「超弩級戦艦ジェイアーク 光と闇の翼」に出てきた
ソルダート・J−019なら召喚可能かも

599 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/17(水) 15:53:14 ID:lD1z7Su5
>>593
想像してしまったじゃないかコノヤロウ

600 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/17(水) 15:59:25 ID:4wmzaTaY
空は・・・・・・いい・・・・・・・

601 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/17(水) 15:59:54 ID:itHHdnSQ
アンドバリの指輪の換わりにゾンダーメタル

602 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/17(水) 16:00:09 ID:siImoVGY
>>598
ルイズが素っ裸にマント一枚になると申したか
J−アーク級19番艦ジェイバトラーに乗ってたアルマはそんな格好でした

603 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/17(水) 16:13:13 ID:HFPL0Why
>>602
ルイズだと凹凸が足りないよな。

604 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/17(水) 16:20:51 ID:siImoVGY
>>603
>ルイズだと凹凸が足りないよな
それがデフォだぜ?
J−19の元にいたアルマは少女型。タバサなみにぺったん娘でした。

605 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/17(水) 16:38:07 ID:YSCy4g0X
ガガガはオービットベースごとなら問題ない気が
他所のジャンルの二次創作ならそうだし

606 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/17(水) 16:42:03 ID:SZq89wKE
スコップ用意しなきゃいけなくなりそうだから、
止めといた方が無難じゃね?

607 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/17(水) 16:42:42 ID:2IkGN2jr
クシナダで異世界に飛んでそこでオービットベース作ったって例もあるぞ

608 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/17(水) 16:43:22 ID:W5oupxQu
>605
話になりそうなら書いてみたらどうかな?
避難所でやれば少々ジャンル違いになってもいいと思うし。
どういうふうになるか想像できないから見てみたい気はする。

609 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/17(水) 17:01:56 ID:U+GLtlXc
たまに出るけどスコップとはなんぞや?

610 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/17(水) 17:09:08 ID:FOHjM0x4
スコッパーでググルと幸せになれるかもしれんね

611 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/17(水) 17:10:58 ID:JRtgIeLt
>>603
つるぺたと申したか

612 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/17(水) 17:13:23 ID:gBY6GFRB
>>609
いつか埋もれている名作に当たる事もあると信じて、
誰も読まないSSを読み続ける数寄者の手に握られた剣。
折れず曲らず挫けず負けず、決して途中で読む事を止めない、 
ただ一直線に読み進む者の魂に握られた一振りの業物。
いつ血反吐を吐いて倒れるかも知れない駄作を読むために、
自分の墓穴を掘りながら読み進むための武器。
塹壕戦でもっとも多くの兵士を殺した殺戮の道具。

「これは読むのにスコップが必要だなぁ」とか「俺のスコップは折れちまったぜ」とか言う。

もしくは、頼まれもしないのに嫌いな作品を読んでは文句言う人の常套句。

613 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/17(水) 17:44:18 ID:U+GLtlXc
>>610 >>612
dクス、把握しました。

614 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/17(水) 18:14:36 ID:uq1myEED
>>607
某所のエヴァとクロスしてるやつか。

615 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/17(水) 18:21:32 ID:ji22QOHJ
ここから下、「某所ってどこ?」「だから某所だよ」のやり取りで数レス消費。

616 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/17(水) 18:21:47 ID:m88OONza
じゃあ、Jと鼻つながりでサイボーグ009から002のジェット召喚とか

アルビオンから帰還時に「どこへ……堕ちたい?」
シェスタ「あっ流れ星!ハルケギニアが平和になりますように・・・」―END―

617 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/17(水) 18:25:27 ID:xzVQ6Xj0
駄目だ、スコップとか見ると某墓穴堀を思いだす……

618 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/17(水) 18:26:12 ID:siImoVGY
>>616
そして地面にめり込んだルイズが「あー死ぬかと思った」とひょっこり起き上がって
キュルケやタバサに向かって「あの……どちらさまですか?」と記憶喪失になってるわけですな?

うん、違うネタだね。

619 :通常の名無しさんの3倍:2007/10/17(水) 18:31:54 ID:c0f9rnj8
マクロスネタでゼントラーディ系を召還すると
やっぱりルーンは光りっぱなしになるのかな?
一応生物兵器だし。

620 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/17(水) 18:45:49 ID:7MANU9ot
ブラックロッド呼んだらルーンはどうなるんだろう
フィジカルエンチャント常時稼働?

621 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/17(水) 18:46:09 ID:WiN4g1oa
ルイズは美神だろ

622 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/17(水) 18:47:24 ID:VHHfzzlS
>>619
ブリタイ、エキセドル、ビヒーダ、ミリア
誰を召喚しても敵キャラ瞬殺しそうだ

スパイ三人組を召喚したら別の意味で危ないし

623 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/17(水) 18:58:06 ID:qVHkYHwD
>>617
普通に某巨大ロボを思い出す俺は特撮に毒されすぎなんだろうか

624 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/17(水) 18:59:14 ID:+yn0Eqo7
ワルドの遍在を見てヤックデカルチャ!!

625 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/17(水) 19:08:02 ID:lD1z7Su5
>>619
始祖のオルゴールを聴いてミンメイショックを受けるのかw

626 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/17(水) 19:09:50 ID:j7PD83EY
>>ガガガ
オービットベースごとはなんぼなんでもw
学校の中庭から始められるレベルじゃねぇぞ!

627 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/17(水) 19:14:16 ID:+yn0Eqo7
>>625
シャンパイロンでも入ってたのか

628 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/17(水) 19:17:07 ID:siImoVGY
>>621
やめてやめてルイズが銭ゲバになっちゃうやめて
性格的には美神だけど立ち位置は横島に近いよなぁルイズ

629 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/17(水) 19:28:46 ID:BApmdLaK
俺はスコップと言えばWA5の主人公だな・・・
すぐ壊れるが

630 :異世界BASARA:2007/10/17(水) 19:37:07 ID:aulcMrBq
投下をしてもよろしいですか?

631 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/17(水) 19:37:16 ID:qAx4pJpD
幽白キャラで考えてみたが、デルフを使ってくれそうなのが飛影と死々若丸くらいしかいなさそう。
幽助はもともと使わんし、蔵馬は植物から武器を作れる。戸愚呂や仙水も剣を使うかは微妙。(戸愚呂は兄を使ってたが、無い方が強いのは明らか)。桑原は自分の霊剣でいいしへたすりゃ次元刀で自力で帰るだろうし。

死々若丸の場合は技を使ったらタバサが失神するか。あれは幽霊というより怨霊だもんな。

632 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/17(水) 19:41:32 ID:UZb5BUyO
ダグオンのリュウならカードから出てくるシャドーガードがある。
大きさ的にも幻獣と同じ様に扱えるんじゃね?

633 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/17(水) 19:42:06 ID:uq1myEED
超者ライディーンとかどう? 素っ裸になるけどww

634 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/17(水) 19:43:07 ID:VDg1fTi0
>>630
GOGO

635 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/17(水) 19:43:30 ID:F/i+dcAD
よろしくってよ

636 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/17(水) 19:43:54 ID:qVHkYHwD
流れとか気にせずにふと浮かんだ九龍妖魔學園紀から天香學園生徒を多数召喚
「あーだりぃ」と言いつつ上段回し蹴りでワルキューレを粉砕するアロマ
スマッシュでフーケのゴーレムを粉砕するやっちー
メイジとチョークでやりあう先生
どこからともなく出したあつあつピザを投げつける奈々子
文字通り素手で相手を凍らせて恐れられる小物
香りで遍在が魅了されてワルド涙目とかやっちゃうおっぱい
一番人気なすどりん
そして涙味のオレスコを味わう男子生徒

637 :異世界BASARA 1/5:2007/10/17(水) 19:46:23 ID:aulcMrBq
雑談中に済まんが投下します!


「まさかミス・ロングビルが土くれのフーケじゃったとは…」
学院長室でルイズ達の報告を聞いたオスマンは首をひねりながら答える。
「どうせ色仕掛けにでも騙されてホイホイと雇ってしまったんじゃろ?」
「い、いやだって…尻を触っても怒らなかったのじゃぞ?気があると思うじゃろうが…」
言い訳をするオスマンに、氏政だけでなく、その場にいたルイズ達やコルベールも呆れて物も言えなくなってしまった。

オスマンはバツが悪そうに自分の髭を撫でる。
「と、とにかくじゃ、君達はフーケを捕らえ、2つの宝も無事宝物庫に戻った。これで一件落着じゃ」
その言葉にルイズ達は礼をする。氏政だけは胸を張った。
「フーケは城の衛兵に引き渡しておいた。今回の件は宮廷も高く評価しておる。」
「君達3人には王室から何らかの褒章があるでしょう」
「王室からの褒章ですか!凄い」
それを聞いてキュルケは嬉しそうに答える。

だがそれを聞いて、眉を寄せた者がいた。氏政である。
「ちょっと待て、3人という事はわしには何も無いのか!?」
ルイズもハッとして尋ねた。
「あの…ユキムラには何もないんですか?」
その問いに、オスマンは申し訳なさそうな顔になる。
「…残念ながら彼等は貴族ではない…だがわしは使い魔諸君の働きにとても感謝している」
「な、何じゃと!?わしがいたから盗人を捕まえられたんじゃろうが!!」
オスマンの言葉に氏政は噛み付いた。
「済まぬのウジマサ………しかしお主のやった事って後ろからの不意打ちだけではなかったか?」
「ふふふ不意打ちでもとどめを決めたのはわしじゃもんっ!!」
オスマンがなだめるが、それでも氏政は駄々をこねる。
これにはオスマンだけでなく、隣にいたコルベールも溜め息をついた。

638 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/17(水) 19:47:07 ID:ji22QOHJ
支援

639 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/17(水) 19:47:39 ID:qVHkYHwD
まずいときに書き込んじゃったな支援

640 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/17(水) 19:48:05 ID:VDg1fTi0
支援

641 :異世界BASARA 2/5:2007/10/17(水) 19:48:31 ID:aulcMrBq
そんな中、口を開いたのが幸村であった。
「構いませぬオスマン殿。主の手柄は仕える武士にとっても喜ばしい事、拙者は労いの言葉だけで充分にござる」
幸村に続いて利家も言った。
「それがしも別にいいぞ。褒美が欲しくてやった訳じゃない。それに、それがし不覚を取ってしまったからな」
それを聞いていた氏政はうぬぬ…と唸っていたが、しばらくしてがっくりと顔を下げた。
やれやれと、オスマンは安堵の表情を浮かべる。

「さて、今日はフリッグの舞踏会じゃ。宝も戻った事じゃし、予定通り執り行う」
「そうでしたわ!フーケの騒ぎですっかり忘れていました!」
キュルケが思い出したように叫ぶ。
「今回の主役は君達じゃ、着飾って存分に楽しむがよい!」
ルイズ、キュルケ、タバサの3人は一礼すると学院長室から退出しようとする。

「幸村、それと氏政殿。ちょっと待ってくれ」
ところが幸村達が出ようとした所で利家が引き止めた。
何でも、オスマンに聞きたい事があるらしく、2人にも聞いて欲しいとの事らしい。
ルイズ達に先に戻るように言うと、利家は扉を閉めた。
そして、机に座っているオスマンの方へ振り返る。

「どうやら、何か聞きたい事があるらしいの…」
「うむ、あの破壊の杖と…禁断の聖書についてだ…」
いつにもなく、真面目な顔で利家は言った。
「うむ、そなた等には今回の件で何も礼を出来ぬからのぅ、わしが知っている事ならば何でも話そう。」
それを聞き、利家は頷くと一呼吸置いてから言った。


「あれを持っていたのは…ザビーという南蛮人ではないか?」



642 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/17(水) 19:49:45 ID:79csus1I
支援するぞユキムルァ!!

643 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/17(水) 19:51:18 ID:VDg1fTi0
支援

644 :異世界BASARA 3/5:2007/10/17(水) 19:51:35 ID:aulcMrBq
「…何故あの男の名を知っておる?」
「それがし、一度会った事があるのだ。ただし、この世界ではなく日本でだがな」
幸村はこれで納得が出来た。
会った事があるのだからあの武器を知っているのは当然である。
だから利家は廃屋であれを見つけた時に驚いていたのだ。
「しかし、オスマン殿は何処でその南蛮人と知り合ったのでござるか?」
幸村の問いにオスマンはしばらく考え込むと、昔を思い出すように語り始めた。
「…あれは…そうじゃな、ちょうど10年ぐらい前じゃった」



その日、わしは森で強力なワイバーンと遭遇したのじゃ。
わしとした事が、不覚にも手傷を負ってしまっての。
その時、わしは死ぬのを覚悟した…


「ザ!ビイィィィィーームッ!!!!」


じゃが、わしの命運はそこで尽きなかった。
その男はまるで大砲のような武器を両手に持って立っておった。
それによってワイバーンは倒され、わしは助かったのじゃ。
男はボロボロで怪我もしておったので、わしは学院に連れて行った。
看護のおかげか、生命力が強かったのか、男は1ヶ月で元気になった。
その後も男はこのトリステイン学院にしばらく滞在する事となった。

645 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/17(水) 19:53:05 ID:qVHkYHwD
支援

646 :異世界BASARA 4/5:2007/10/17(水) 19:54:04 ID:aulcMrBq
「その頃からじゃったのぅ、学院で変な歌が聞こえると訴える生徒が出てきたのは…」
「変な歌?」
「いや、何でもない。話を続けるぞ。しばらく留まっていた男じゃったが、突然わしにこう言った」


『オスマンサン…ワタシは、ワタシはね、この世界の人間ではナイのですヨ。
別の世界からキタ…愛の使者なのデース!!』


男はその翌日に学院を去ると言った。
その時にわしは破壊の杖と禁断の聖書を貰ったのじゃ。
代わりに、男はマンドラゴラを大層気に入っていたのでそれをいくつか持って行かせた。

「…と、まぁこんな所じゃのぅ。わしとあの男との出会いと別れは…」
オスマンの話が終わった。
にわかには信じられなかった、自分達以外にもこの世界に来ていた者がいたとは…
「しかし前田殿、南蛮ではあのような武器を使うのでござるか?」
「うむ、他にも勝手に動くからくり人形もいて楽しかった…」

利家は奇妙な事に気づいた。
今の言葉を聞く限りでは、幸村はザビーと会った事がなさそうである。
ならば何故あのバズーカを使う事が出来たのであろうか?
「幸村、何故お前はあれを使えたのだ?」
「…それが拙者にもよく解らぬ。何故か使い方が頭に入ってきたのだが…」
「それはガンダールヴの力のせいじゃろう」
考え込んでいると、オスマンが口を挟んできた。
ガンダールヴ…確かフーケもその言葉を口に出していた。
「お主の左手の刻印、それは伝説の使い魔…あらゆる武器を使いこなすガンダールヴの印じゃ」
幸村は自分の左手を見る。
使った事のないバズーカを使えたのも、ゴーレムと戦っている時に湧き上がってきた力も…
全てはこの刻印のお陰であったのだ。

647 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/17(水) 19:54:30 ID:EhyV2fiK
支援

648 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/17(水) 19:54:36 ID:VDg1fTi0
支援

649 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/17(水) 19:55:17 ID:7MANU9ot
前々から思ってたが戦国バサラっていわゆるバカゲー?
支援

650 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/17(水) 19:55:19 ID:Puf2rczh
マンドラゴラってあの南蛮野菜か支援

651 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/17(水) 19:57:16 ID:kGngESrb
ジョセフィーヌとか名前付けてたなぁ、支援

652 :異世界BASARA 5/5:2007/10/17(水) 19:57:29 ID:aulcMrBq
「さ、舞踏会の用意もあるじゃろう、戻ってはどうじゃ?」
オスマンはポンポンと手を叩き、幸村達に言った。
その言葉に、氏政は幸村と利家の格好を見た。
「そうじゃな、お主等の姿はこっちじゃ破廉恥な格好じゃからのう」
「何故だ?それがし全然恥ずかしくないぞ?」
「お主は良くてもあの娘が恥ずかしいじゃろうが!それ、早く戻って何か着てくるのじゃ!!」
半ば無理矢理に2人を追い出すと、氏政も学院長室から出ようとする。
ところがドアノブに手を掛けた所で、彼はある事を思いついた。
それは…オスマンに対する仕返し。彼の悪い癖であった…。

「…のぅオスマン、わしもお主に言う事があったんじゃ」
振り返った氏政は、妙ににやついた表情を浮かべていた。
「お主は今日のロングビル…いや、フーケの下着の色を知っておるか?」
「何を言っておる、今日はそのフーケの騒ぎで見てる暇など…」
オスマンはハッとする。
最終的にフーケを捕らえたのは氏政だと言っていた。
つまり、捕らえて無防備なフーケを調べる事が出来た。
……という事は。

「ううう氏政!!お主まさか!?」
「フォーッフォフォフォ」
机から身を乗り出したオスマンを氏政はさも面白そうに笑う。

「お、教えてくれ!今日の色は…」
「教えてやらん!わしに何もくれん奴には教えてやらんもんね〜!!!」

そう言って氏政は勢いよく学院長室から出て行った。
後にはオスマン1人が部屋に残っている。
「うぅ…くやしいのぅ…くやしいのぅ!」
オスマンの目から涙が流れた。
悔し涙など、何年振りであっただろうか…


投下終了です。
マンドラゴラって媚薬の材料にもなっていたらしいな…

653 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/17(水) 19:58:05 ID:WyLNBLIs
>>649
YES、(無駄に)高いテンションで遊ぶゲームです支援

654 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/17(水) 19:58:15 ID:EhyV2fiK
くやしいのぅwwwwwwwwwwwwwwくやしいのぅwwwwwwwwww


投下乙

655 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/17(水) 19:59:08 ID:VDg1fTi0
くやしいのうwwwwwwwwwww
乙です

656 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/17(水) 19:59:17 ID:WyLNBLIs
くやしいのぅ吹いたwwwwwwww
乙で、ございました。

657 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/17(水) 20:03:25 ID:siImoVGY
>>649
まごうことなきバカゲー。伊達政宗が「Are you ready guys!? 」
とか言い放つゲームだ。

そんなことはさておき支援

658 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/17(水) 20:04:25 ID:7MANU9ot
なんというオスマン
これは間違いなくただのエロ爺ィ
GJ!


659 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/17(水) 20:05:39 ID:siImoVGY
って、すでに投下終わってたー!?
失礼しました。
オスマンもひどいが氏政もひどいですねGJ!

660 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/17(水) 20:09:02 ID:+yn0Eqo7
プロトカルチャ!?

実にGJです

661 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/17(水) 20:35:21 ID:dqNINejW
南蛮野菜の起源がここにwww
GJ!

662 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/17(水) 20:39:00 ID:K1YB/dWP
オスマンもダメが氏政もひでえwww
マンドラゴラの出所はハルケギニアかよw
とにかくGJでした!

663 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/17(水) 20:50:16 ID:DRovJlp3
GJ!

ところでマクロスの柿崎は召喚したらどうなるのか
ミリアに撃墜される直前に・・・



664 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/17(水) 20:58:37 ID:+yn0Eqo7
>>663
どっちにしてもタルブで撃墜されるに違いない

柿崎ぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!

665 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/17(水) 21:07:30 ID:wVamDLR0
名前が思い出せんが、マクロス7の奥さんや息子と最近話してないと思ったら、いつの間にか新しいお父さんがいた人よりはマシだと思うw
いくら柿崎でもね。

666 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/17(水) 21:09:20 ID:+yn0Eqo7
>>665
フィジカのことかぁぁ!!

667 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/17(水) 21:10:46 ID:SPIov2CJ
後で親父の顔がわからない赤ん坊が近づいた人に笑ってしまっただけ
というようなフォローをスタッフが語ってたとかそんなことを聞いたようなきがするが
アニメだけ見るととてもそうは思えない人ですね

668 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/17(水) 21:14:46 ID:UpK05Dpi
くやしいのぅwwwwwww


デジモンからルキとレナモンを召喚したいと思ってしまった。
召喚したときはサクヤモンで、元に戻った時にルイズがブーブー文句垂れたり、
フリッグの舞踏会でルキがあんなに嫌がってたフリフリのドレスを着る羽目になったりとか。

669 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/17(水) 21:15:06 ID:siImoVGY
>>665
フィジカ・S・ファルクラム氏だな。
戦死したから遺品を渡しに行ったら新しいお父さんが居たという。

670 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/17(水) 21:16:30 ID:VupxSBKS
>>601
シルバリオンハンマーで…

>>622
そこでミレニアですよ

山をも揺るがす先住魔法(歌)も使える巨人です。

>>649
花の慶次の慶次を優男にした感じの前田慶次が地味でストイックな侍になるぐらいに
濃い連中による無双ゲーム



671 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/17(水) 21:23:21 ID:GKyF+n1L
>>629
オレの場合、スコップと言えば洋ゲーのNOCTURNEだな。
主人公の実質的なメイン武器がスコップ。

672 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/17(水) 21:24:50 ID:7MANU9ot
>>670
> 花の慶次の慶次を優男にした感じの前田慶次が地味でストイックな侍になるぐらいに
> 濃い連中による無双ゲーム
怖いよ戦国時代
戦国時代怖いよ
さっきちらっと読んだ雑誌に戦国バサラの格闘ゲーム?らしきものが
……本田忠勝人間じゃNeeee!?
肌色が少しだけ見えたけどもうほとんどサイボーグじゃねえか

673 :カズマの人 ◆Locke32COo :2007/10/17(水) 21:26:39 ID:l29vMIKz
生存確認の1レス投下ですがOK?

674 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/17(水) 21:28:20 ID:Op4qPzGn
第六天魔王様が声も見た目も悪のカリスマ満載なのに
他のネタキャラの濃さですっかり目立たないようなそんなゲーム

>>673
道は空いている

675 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/17(水) 21:28:21 ID:DdWXM1Ei
OK。投下だ

676 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/17(水) 21:28:35 ID:F/i+dcAD
お待ちしておりました

677 :カズマの人 ◆Locke32COo :2007/10/17(水) 21:31:00 ID:l29vMIKz
スクライド・零 22


トリステイン魔法学院にギトーという教師がいる。『疾風』の二つ名を持つ風系統のメイジである。
長い黒髪に漆黒のマント、さらに目つき悪く若干陰険気味と、まだ若いのに正直に言って生徒からの人気は低い。
今日も今日とて
「最強の系統は知っているかね? ミス・ツェルプストー」
この有様だ。
「『虚無』じゃないんですか?」
「伝説の話をしているわけではない。現実的な答えを聞いているんだ」
ある意味、始祖ブリミルにケンカを売っているとも言える台詞である。
ちなみに、ミセス・シュヴルーズと違い一年時から授業があったため、まぁだいたいの意図は生徒の方でも
わかっている。すなわち『風』系統の自慢である。
「さぁ?『微熱』といたしましては『火』と答えたいところですが。少なくとも『風』に揺るがぬモノも
世の中にはあるかと思いますわ」
そう言うとキュルケはルイズをちらっと見た後、教室の後ろで退屈そうにしていたカズマに目配せをする。
「ほほぉ、では君がそれを見せてくれるのかね?」
不機嫌を隠しもせずにそういうと杖を向ける。ぶっちゃけ、この時点で【ものを教えるという資質】に
欠けているような気がしないでも無い。
「いえいえ、私がお見せできるのは『火』くらいなもの。
それでもよろしければ受けていただけますか?」
キュルケも挑発的に笑顔を作ると杖を構える。
「よかろう。君の炎、見せてみたまえ」

その言葉を合図にキュルケはルーンの詠唱を始める。即座に目の前に一抱えほども有る火の玉が出現するが、
それでもまだ足りぬとばかりに詠唱は続く。しかし、実はこれはこけおどしなのだ。本命は別のところにあるのを
今は察知されるわけにはいかない。威力はともかくなるたけ大きく、他のモノが何も目に入らないほど
大きくなれとばかりにつむがれる呪文に、生徒たちも机の下に身を隠す。
とうとう女生徒にしては大柄なキュルケの身長ほどの大きさにまで火の玉が膨れ上がると、それを一瞬押さえ込み
教壇へ向かって押し出す。ようやく解放された魔力は、元よりさらに大きな炎へと変化しながらギトーへ向かう。
ギトーは魔力の奔流とも感じられるそれを冷静に見据えながら薙ぎ払うように杖を振るい、果たして、
舞い上がった烈風によって巨大な火の玉ははじけとんだ。そしてそのままキュルケをも襲うかと思われた風は、
しかしその手前で炎の中から現れたゴツイ拳によってかき消されることとなる。

「なんなんだね、君は」
シェルブリットを振りぬいた姿勢でニヤリと笑いを浮かべるカズマにギトーが不機嫌そうに言う。それを見た
一部の生徒から『当てる気満々だったのかよ』的な呆れがこぼれているのに気がつかないのだろうか。
ちなみに、ルイズは「カズマは私の使い魔だって言うのに…」などとぼやいていたりする。まぁ、ギトーの
やり方をどう思うかといわれて、どうやっても好意的にはとれないので仕方なく貸しているような心境だ。
「風に揺るがぬ力ですわ、先生」
火の玉、そしてはじける炎を目くらましに、あらかじめアイコンタクトをしておいたカズマの背後に隠れていた
キュルケがひょっこりと顔を出して答える。
「私は『最強の系統を知っているか』と聞いたはずだ、ミス・ツェルプストー」
「あら、ご自慢の風は魔法を使えない彼にもかないませんの?」
キュルケはしれっと答えるが効果は抜群であったようだ。
「よかろう。風が最強である証、とくと見せてやろうではないか。
そこのお前、かかって来い」
言うとギトーはルーンを唱え始める。
「ユビキタス・デル・ウインデ…」

しかし、その呪文が完成する前に、たったの一蹴りで教室を縦断したカズマの一撃によりノックダウン
することになるのだが。

その後カズマへの喝采で沸く教室にいきなり現れたミスタ・コルベールによってアンリエッタ姫殿下の
行幸とそれに伴う授業の中止が告げられることになるのだが、ギトーのことはすっかり放置されたそうである。
合掌。


678 :カズマの人 ◆Locke32COo :2007/10/17(水) 21:33:14 ID:l29vMIKz
以上。
長い文が書ける人がうらやましいなぁ…orz

679 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/17(水) 21:37:05 ID:F/i+dcAD
カズマひでえ!
でもギトーの考えに反逆するその姿はまさにカズマ

680 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/17(水) 21:44:51 ID:VupxSBKS
>>672
忠勝は「機動戦士ホンダム」等と言われております。

>>674
第六天魔王と傾き者が揃いも揃って地味な部類になる
混沌ワールド…


カズマヒドス


681 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/17(水) 22:00:36 ID:kGngESrb
>>680 BASARA2だと「機動戦士ホンダムSEED」だったな。 そして支援!

682 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/17(水) 22:04:39 ID:TnRvyN9Z
ゼルダの伝説のチンクルが召喚されました
「くるりん、ぱ!」

683 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/17(水) 22:17:00 ID:VupxSBKS
>>672
ホンダム出撃
http://jp.youtube.com/watch?v=9vPt3j64qxM

ホンダム帰還
http://jp.youtube.com/watch?v=bleOCGeolHs

>肌色が少しだけ見えたけどもうほとんどサイボーグじゃねえか
逆に考えるんだ!
「肌色の装甲」と考えるんだ。

684 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/17(水) 22:18:36 ID:phTw/PHQ
予告

ゼロとスプリガン(仮)

「いけ、ワルキューレ」
普通に殴り壊す御神苗優

「風の偏在!」
本体の気を感じて一撃でアバラ折る

「始祖の遺産が悪用されそうなら、この手で破壊する」

水のルビーも風のルビーも破壊し、始祖の魔法書も焼くが
ブリミルとは一人ではなく古代魔法王国のメイジを指す言葉であり
世界各地にはまだ未知なるオーパーツが眠っているのであった

685 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/17(水) 22:19:29 ID:dqNINejW
BASARAのモブキャラも無敵とか、戦隊モノとかで目立ってるからな

686 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/17(水) 22:23:03 ID:37DAD4AZ
忠勝は
「本田忠勝って戦場で傷一つ負わなかったんだってさ」
「ふーん。それじゃあ、傷一つ付けられないような鎧を着たキャラにしない?」
「どうせならロボみたいにしちゃえ」
「「それだ!!」」
って経緯で生まれたからなw

687 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/17(水) 22:27:22 ID:yYin17JC
伊達軍の足軽なんか、リーゼントで、近づくとメンチ切ってくる素敵っぷり

688 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/17(水) 22:29:21 ID:PDiuZdZc
>>684
(時期にも依るが)御神苗orジャンは強過ぎるだろ……。
せめて、PSで出た続編ルナヴァースの主人公になった、駆け出しスプリガンなら
AMスーツも込みで魔術師連中相手でもイイ勝負だろ。

689 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/17(水) 22:42:40 ID:m88OONza
>684
指向性の雷を使う敵も普通に倒してたから
ワルド楽勝か
>686
三国志大戦のゴツ突骨みたいだなw

690 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/17(水) 22:54:24 ID:74qXuUh/
>>683
どう見てもロボットです本当に(ry

691 :MtL:2007/10/17(水) 22:57:43 ID:MMM4JBRK
11時10分になったら投下しますー。

692 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/17(水) 22:58:41 ID:K8R7BXrS
燃えあがーれー燃えあがーれー燃えあがーれーホンダムー

693 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/17(水) 23:01:54 ID:l29vMIKz
ttp://nagisawa.homeip.net/test/imgp0760.jpg

694 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/17(水) 23:05:58 ID:tlLLlmiI
BASARAは禿鼠がゴリラみたいになってて吹いたw

695 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/17(水) 23:07:43 ID:Mg5cCcT2
ふむ。今期の青の悲惨さに歯噛みしながら支援準備。
魅力ないエキスパンションばっか作るから売れなくなってくんだよWotC……。

696 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/17(水) 23:10:35 ID:IPJXWVVs
そういえば戦闘に向きそうなキャラでダンテが出てこないのは何故?
大剣使いだし、デルフリンガーとの相性も良い気がする

あとはEATERの紅丸とか
デルフや『破壊の杖』や『竜の羽衣』と同化して能力アップするとか

697 :MtL:2007/10/17(水) 23:11:16 ID:MMM4JBRK
マジシャン ザ ルイズ (20)プレインズウォーカーの狂気

それは黒い染み。
純白の世界に産み落とされた、汚らわしき黒の蜃気楼。
汚染と侵略とを等しくする邪悪。






「……ふん、くだらん、実に陳腐だ。失望したぞコルベール。お前は二十年の間に錆び付いて、俺の求めた温度ではなくなってしまったか」
倒れ伏せる男に向かってメンヌヴィルが吐き捨てる。
防御もままならまま、炎の射線へと己が身を躍らせた道化に対して、メンヌヴィルは既に興味を失っていた。
「興が殺がれた。コルベール、その命暫く預けておいてやる。次会うときは腑抜けた面構えをなおしておけ」
背を向けて、堂々と舞台から退場するメンヌヴィル。
扉が開かれ死神が去った艦橋、その場に五体無事で残されたのはルイズとモンモランシー、ギーシュの学院生徒達三人だけであった。

「モンモランシー!早く治癒を、早くっ!」
「嫌っ!嫌よっ!」
「ミスタ・コルベールは私達を助けるために身を呈して庇ってくれたのよっ!」
「だって、だって……わぁぁぁん!!」
ルイズの胸に飛び込んで大声で泣き出したモンモランシー。
突然の戦場、唐突な襲撃、そして目の前で仰向けに倒れているミスタ・コルベール。
ほんの少し前まで、戦いなどとは縁遠い学院で平和を享受していたモンモランシー。
大多数の貴族の令嬢がそうであるように、蝶よ花よと愛され育てられたモンモランシー。
そんな彼女にとって、ここ一時間に起こったことは何もかもが遠い世界の絵空事のようで、自分がどのような状況に置かれているかを本当に理解していなかった。
目の前に死の影が迫るまでは……

どうすればいいか分からず、背中を両手でそっと抱くルイズ。
だがそれも一瞬のこと、すぐさまモンモランシーの肩を掴んで引き離した。
「しっかりしなさいっ!モンモランシー・マルガリタ・ラ・フェール・ド・モンモランシ!」
顔を涙に濡らし、体を震わせているモンモランシーの目を、正面からしっかりと見据えるルイズ。
「見なさい!ミスタ・コルベールを!私達を救うために戦った人を!」
そしてモンモランシーの恐れ、その核心を突く。
モンモランシーの脳裏にフラッシュバックする、温度を失った顔をしたコルベール。
「この姿を見てもあんたは、ミスタ・コルベールがあいつと同じだって言うのっ!?」
モンモランシーの中に芽生えた原始的な『火』への恐怖、それを察知しながらもルイズは言う、打ち勝てと。
「で、でも……」
「皆戦ってる。ミスタ・ウルザ、ミスタ・コルベール、オールド・オスマン、タバサ、ギーシュも。あなたはあなたの戦いをしなさい、モンモランシー」
突き放すように言いながら、モンモランシーをいたわる色を滲ませるルイズ。
モンモランシーは顔をくしゃくしゃに歪めながら、治癒のルーンを呟き始めた。

「私じゃ応急処置しかできないわ……トライアングルか、それ以上の水魔法のメイジに早く治癒してもらわないと」
「そう……、聞いたわねギーシュ!すぐに王都に向かってちょうだい」
モンモランシーの治癒を受けても目を覚まさないコルベールの頭に手を置いてルイズの言葉。
だが、、、
「ルイズ、申し訳ないのだけれど、その前にまた問題発生のようだよ。最初に言っておくけど、僕はどっちが王都か分からない。次に、どうやらこのまま進むと敵のど真ん中みたいだ」
「……え?」
呆けた声を出したルイズは前方、硝子越しに月明かりに照らされた風景を見た。
いつの間にやら、船の周囲をうるさく飛びまわっていた屍竜達が消えていた、これはいい。
問題は、夜空を更に黒く染め上げる無数の影であった。



698 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/17(水) 23:12:09 ID:Mg5cCcT2
思考囲い支援

699 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/17(水) 23:12:11 ID:9fur7CS6
総員マスかき止め!支援開始!

700 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/17(水) 23:13:02 ID:F/i+dcAD
支援


701 :MtL:2007/10/17(水) 23:13:30 ID:MMM4JBRK


「……参ったのう、これは」
よっこらしょと、甲板に腰を下ろすオールド・オスマン。
その姿は汚れくたびれ、手傷も一箇所や二箇所では済まない。
中でも両足に負った火傷は見るからに酷く、座ったのが休むためだけではないことが伺える。
「きゅいきゅい!」
その横に降り立つタバサとシルフィードの主従。
こちらも似たり寄ったり、満身創痍といった格好である。
「どうかね、ミス・タバサ。あれはどうにかできそうかね」
「無理」
「困ったのぅ」


ウェザーライトUの前方に広がる無数な影。
それは王都を強襲すべく動員されたアルビオンの大艦隊。
旗艦レキシントン号を中心に編成された、ハルケギニア最大の航空戦力である。
船の数は五十隻以上、周辺を飛び回っている飛竜に至ってはどれだけの数がいるのか見当もつかない。
その背後に控えるのは、巨大な深淵からゆっくりと這い出してくる浮遊大陸アルビオン。

アルビオンの無敵艦隊がこの空域まで進軍しているという事実。
それはトリステイン王国王都トリスタニアが、既に喉元に短剣を突きつけられチェックメイトを言い渡されたということであった。


「あんな大艦隊、どうしろって言うんだ」
こちらは単騎。その上頼みの使い魔は意識を失ったまま、船の操作に詳しかったコルベールも重態。
素人であるルイズが考えても、勝ち目など無いことは容易に想像がついた。
かといって――
「今から王都に引き返しても、すぐさまに王都が攻撃を受けるわね」
元々魔法学院とトリステインはフネならば短時間で結ぶことのできる距離である。
現在地が分からないながらも、そういった事情を加味すると、アルビオン艦隊の位置は王都と目と鼻の先と考えて間違い無いだろう。
このままでは王都の住人達、そして学院から王都へと避難した人々が戦火に巻き込まれるのは明白であった。

「ちょっと行ってくるわ」
「行くって…まさか外に出るつもりなのかい?何のために!?」
腰を痛めたまま、席から立つことが出来ないギーシュが首だけを動かしてルイズに聞いた。
「私は私の戦いをするために」
「ば、馬鹿なことを言っちゃいけない!とりあえず舵を切って今は何処か遠くへ逃げるから、君も何かに掴まっていたまえ」
「いいえ、このままよ。真っ直ぐに」
「このままって……」
ギーシュは改めてルイズを見やった。
桃色がかったブロンドの長髪、挑発的な鳶色の瞳。女性的な柔らかさと未成熟なしなやかさを併せ持つ、若木のような体。
その顔は真っ直ぐに正面の大艦隊を見据えつつも、諦めも絶望も浮かべてはいない。
ゼロの蔑まれようとも、決して卑屈な態度をとったことの無い不遜な少女、教室で時折見せた自信に満ちた顔の少女がそこにはいた。
そしてギーシュは、そんな彼女の中に誇り高い『偉大なる貴族』を見た。
「……駄目だと思ったら、僕の判断で引き返すからね」
「ありがとう」


「さて、言ってみたはいいけど、どうしようかしらね、ホント」
ルイズの勝機、それは自身の中に眠る『伝説』、虚無の力である。
以前アルビオンで暴走したあの力、あれをもう一度引き出すことができれば目の前の大艦隊を打ち滅ぼすことも可能かも知れない。
だが、再びあれを再現できるのか、ルイズの中で疑問は尽きない。
唯一つ確実なのは、できなければトリステインに明日は無いということである。
「おーい、ミス・ヴァリエール!」


702 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/17(水) 23:13:43 ID:Mg5cCcT2
恐怖支援

703 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/17(水) 23:15:37 ID:s79RStXI
支援、ついでに最初から強いキャラは召喚しても扱いづらいからな

704 :MtL:2007/10/17(水) 23:16:19 ID:MMM4JBRK
甲板の端、そこには座り込むオールド・オスマンと、その傍らに立つタバサの姿があった。
「二人とも無事で何よりです」
「ほっほっほ、老兵は死なずなんとやらじゃよ」
「……」
気がかりであった二人の健在な姿を見て、ルイズも思わず顔を綻ばせる。
「して……ミス・ヴァリエールは何用でこんな所に来たのかな?」
オールド・オスマンが好々爺とした表情に鋭い目つきを含ませて、ルイズの手の中に『始祖の祈祷書』があることを確認して言った。
ルイズはちらりとタバサを見た後、なにごともなかったように切り出した。
「私の『虚無』で、敵を打ち払います」
タバサが一瞬息を呑むのを感じながら、ルイズはそのまま続ける。
「今ここで食い止めなければ、王都トリスタニアはすぐさま敵の攻撃に晒されてしまいます。そうなったら沢山の人が犠牲になります。だから……私が本当に『伝説』であるならば、ここで立ち向かわなければならないと思います」
「……君は学生じゃ。戦争などという馬鹿げたことは、軍人に任せておけばいいのじゃよ」
「違います、オールド・オスマン。私は学生である前に、一人の貴族です」
きっぱりと言い切る教え子に、オスマンは悲しみと哀れみを込めた言葉で応える。
「しかし、君の魔法はミスタ・ウルザから使ってはいけないと、止められていたはずではなかったかね」
そう、ルイズは使い魔ウルザから、以前ニューカッスル城で虚無の暴走を引き起こして以来、使ってはならないときつく戒められているのである。
曰く「虚無の魔法は術者への反動が大きく、未熟な術者が行使すれば、肉体への影響は避けられない」と。
だが、それでも、
「それでも、やります」

前方から迫る無数の敵艦と竜騎士。
それらに立ち向かう形で、マントをなびかせたルイズが立つ。手の中には開かれた『始祖の祈祷書』。
「どれ、もうひと踏ん張りいくかの」
「あなたを、守る」
ルーンの詠唱を始めようとするルイズの前、女王を守る近衛のようにオスマンとタバサが左右で杖を構えた。
頼もしい二人の背中に、詠唱を中断し声をかけようとするルイズ。
しかしそれも一瞬のこと、再び詠唱を再開する。
信頼に言葉はいらない。
ただ信じることこそ、万の言葉よりも意味を持つのだ。

――エオルー・スーヌ・フィル・ヤルンサクサ
古代のルーンを唱え、自分の中にある力のうねりを感じる。
神経を研ぎ澄まし、細心の注意を払いながらそれを制御していく。
一切の雑音は排除され、彼女の耳には届かない。
――オス・スーヌ・ウリュ・ル・ラド

だが、突如としてルイズの世界にノイズが走った。

『やはり君は素晴らしい。僕の小さな小さなルイズ』

ルイズの詠唱が止まる。
まるで心臓を掴まれたかのように、呼吸が、鼓動が、リズムが止まる。
その声を聴いた瞬間、それまでの集中が嘘のようにかき乱されていく。
制御されつつあった力は再び混沌へと回帰した。
オスマンとタバサが一歩前に進み、声の主を警戒する。

『おっと。レディの前に顔も出さずに声だけなんて、僕としたことが余りに不躾だったね』
放たれた二つ目の言葉。呼応するように、三人の前方の空間が水面に雫を落としたかのように波をうって歪む。
そこから這い出すように現れる、ヒトの右半身。
『これで僕が誰だか分かってくれたかな。僕のフィアンセ、愛しい愛しいルイズ」
続いて現れる左半身。
全身を現出させ、その姿を露にした者。全身を白く染め上げた魔法衛視隊の制服に身を包んだジャン・ジャック・フランシス・ド・ワルド。

705 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/17(水) 23:17:47 ID:Mg5cCcT2
呆然支援

706 :MtL:2007/10/17(水) 23:19:22 ID:MMM4JBRK

宙に浮かんだ白いワルド。
それを見たルイズの目が見開かれる。
確かにタバサからワルドが生きていたことは聞いていた。
だが、これは、まるで、ワルドの姿をした別の何かのようではないか。
確かにその姿、表情、仕草、それらは目の前の男がワルドであることを示唆している。
けれど、何かが違う。
まるで歯車を違えた機械時計が、全く別のものになってしまったかのような違和感。
再びルイズの前に現れたワルドは、そういったものを撒き散らす魔人と成り果てていた。

「アイス・ストーム……!」
初撃から最大魔法による迎撃。
サン・マロンの『実験農場』、そこでワルドの力を垣間見たタバサに敵への過小評価はありはしない。
氷雪の二つ名の由来、細かな氷の粒を巻き込んだ強烈な暴風がワルドを襲う。
だが……
「ウインド・ブレイク」
ワルドが呟いた風の低位スペル。
その瀑布が放たれた瞬間、渾身の力を込めたタバサの風は吹き散らされその力を失っていた。

「どうだい?僕の新しい力は」
三人は幽霊でも見たかのように、口を開いて宙を見た。
今ワルドが放った呪文の力も勿論驚愕に値する。
だが、それ以上に彼らを驚かせたのは宙に浮きながら呪文を唱え、あまつさえワルドの手の中に杖が無かったということである。
そのどちらもが、系統魔法にはあり得ない行為であった。


「僕は力を手に入れた。以前の僕は確かに君とつり合わない取るに足らない存在だったかも知れない。けれど……今の僕なら君に十分相応しいはずだ」
ワルドが右手を振る。
突如発生した空気の槌にタバサは全身を打ち据えられ、子供に投げ飛ばされたぬいぐるみの様に、一度、二度と甲板を撥ねて転がった。
「さあ、迎えに来たよ。僕の花嫁ルイズ、ああ、愛しい愛しいルイズ」
ワルドが左手を振る。
無数に現れた風の槍にオスマンの全身が貫かれ、血飛沫を撒き散らしながら吹き飛ばされる。
邪魔者を排除して、ゆっくりと滑るようにルイズへと近づいてくるワルド。
「これで僕達二人きりだ、僕の小さなルイズ。君は昔からこういったロマンチックな舞台が好きだったからね」
既にルイズの呪文の詠唱は完全に中断している。
否、ワルドが現れてからのルイズは、バジリスクの目を見てしまった犠牲者の如く固まってしまっていた。
「あな……あなたはっ」
「僕が死んでしまったと思っていたのかい?すまない、すまないルイズ!本当は手紙の一つも送るべきだったのかもしれない。けれど僕も忙しい身でね、伝えるのが遅くなってしまったよ!」

707 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/17(水) 23:19:58 ID:wpHUtFco
支援


708 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/17(水) 23:20:15 ID:Mg5cCcT2
滅び支援

709 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/17(水) 23:20:51 ID:vUxvtaHo
支援、かつ小ネタ予約

710 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/17(水) 23:21:51 ID:F/i+dcAD
支援


711 :MtL:2007/10/17(水) 23:23:12 ID:MMM4JBRK
違う、全く違う。
自分の知るワルドは、ただ自分を道具として必要としただけの男。こんな狂熱に浮かされた目で自分を見ることはなかった。
目の前の男は……ワルドじゃない!

「ふふふ、聞いておくれルイズ。僕は今、この世界を開放する為に戦っているんだ。アルビオン、ガリアは既に僕の手の中にある。トリステインもすぐに手に入れてみせる。
そうしたら次はロマリアの腰抜け達だ。彼らが終わったら次はいよいよ砂漠だ!そう、エルフだよ!エルフ達から聖地を奪還するんだ!」
大きく手を振り体を動かして語るワルドの独演会。
ルイズ一人に聞かせるための狂想曲は、高らかにヒートアップしていく。
「ハルケギニアの悲願!始祖ブリミルが降り立った始まりの地!それが聖地!君はそこに何があると思う?そこにはね、扉だ、扉があるんだよ。僕達を外へ出て行けないようにしている扉があるんだ!僕はその扉を開け放ち、ハルケギニアを開放する!」
「そんな……エルフ達に、勝てるわけ、ないじゃない……」
「それは思い込み、思い込みなんだよルイズ!エルフ達は絶対の存在じゃない、彼らを上回る力を持ってすれば打倒するのはたやすい!何より僕は一人じゃないんだ!君だ、君がいる!僕の愛おしいルイズ!それだけじゃない!」
ワルドが左手を差し出して、握っていた手を開き、そこにあるものをルイズに見せた。
ルイズが視線を移した手のひらの上、そこには時折光を発する黒い球体があった。
否、良く見れば分かる、それはただの球体ではない。生き物の質感を持つ材質で作られた、機械の眼球。
「盟友たる彼が与えてくれた眼が、僕に無限の知識を与えてくれる!これと君の力があれば、ロマリアも!エルフも!始祖も!何も恐れる必要なんてない!」
ルイズはワルドの手のひらから、ゆっくりと視線を上に移動させる。
そこには触れ合うほどに近づいたぎらぎらと異様に光る二つの眼、そして猛毒の笑み。

「ああ、君が欲しい!ルイズ・ド・ラ・ヴァリエール!」



                     プレインズウォーカーの正気の度合いを計るのは難しい。
                                   ―――ウルザ

712 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/17(水) 23:23:19 ID:X8euTrJI
吐き気をもよおす邪悪支援

713 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/17(水) 23:23:32 ID:+Rs5mYiO
シーエン

714 :MtL:2007/10/17(水) 23:27:05 ID:MMM4JBRK
以上投下終了です。

体調を崩して間が開きました。
可能なら明日も続けて投下しますー。

次でやっと長かった戦場も終わりです。

715 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/17(水) 23:29:40 ID:Mg5cCcT2
乙。このワルドは手札をずたずたにしてやって拷問台4つくらいで〆てやりたいくらいの邪悪。
というか持ってるのヨーグモスの眼かな、よりよい品物と比べるのは悪いがあのカスrげふんげふん。
体調お気をつけて。シングル買いもお気をつけて。ガラクは鬼。明日も待ってます。

716 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/17(水) 23:34:53 ID:Mg5cCcT2
予約状況
>>709氏(小ネタ) で良いかな……。

717 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/17(水) 23:38:28 ID:8aiVEi+t
支援が間に合わなかった乙様
そういえばヨーグモスだけでなくウルザの目もパワーストーンなんだよね

718 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/17(水) 23:39:04 ID:vUxvtaHo
狂気のワルド乙。
じゃあ、「マリア様」を召喚したルイズを投下してみるか。
5分後投下、混沌注意。

719 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/17(水) 23:42:56 ID:n1eEnuIA
手の空いている者は支援を!


720 :ゼロのマリア(仮):2007/10/17(水) 23:44:45 ID:vUxvtaHo
始祖ブリミル降臨紀元暦6242年の春。フェオの月、ヘイムダルの週ユルの曜日の夕方。
トリステイン王国、魔法学院にて。
男の聞いた話によれば、その日『ルイズ・フランソワーズ』が召喚したのは、小さな女神像だったという。

彼女は何歳になっても一つも魔法が使えず、多くの人間から侮辱され、軽蔑され、中傷されて育った。
簡単な『サモン・サーヴァント』で使い魔を召喚する儀式ですら、彼女には苦痛であった。
呪文をどんなに正確に唱えても、魔力を放てば必ず爆発し、何でも吹き飛ばす。
歩く災厄、『ゼロ』のルイズ。それが彼女、ラ・ヴァリエール公爵令嬢の不名誉極まる二つ名だったのだ。

《宇宙の果てのどこかにいる、神聖で、美しく、生命力に満ち、強力な使い魔よ》。
そう、彼女は呼びかけ、願い求め、訴えた。心の底から、あらん限りの欲と、世界への呪詛を込めて。
何回も、何十回も。爆発が三桁になろうという時、『それ』が現れたのだ。

「黒い、石の女神像……?」
女神か、あるいは修道尼か。両手を広げたその像は、生き物ですらない。
けれど、崇める者にとっては神聖で美しい、生命力に満ちた強力な女神なのだろう。何か惹かれるものもある。
周囲の嘲笑にかまわず、ルイズは恐る恐る偶像を手に取り、契約――『コントラクト・サーヴァント』の呪文を唱えた。

「我が名はルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール。
 『五つの力』を司るペンタゴン。この者に祝福を与え、我が使い魔となせ」

そして、彼女の唇は、女神像の唇に重ねられた。
ある穏やかな春の夕方のことであった。

721 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/17(水) 23:45:32 ID:Mg5cCcT2
支援

722 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/17(水) 23:45:48 ID:9fur7CS6
タイが曲がっていてよ支援

723 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/17(水) 23:46:57 ID:vGNfFJtJ
これは支援

724 :ゼロのマリア(仮):2007/10/17(水) 23:47:34 ID:vUxvtaHo
ビシリ、と像に亀裂が走る。その両眼からは血涙が流れ、亀裂からはなんとも言いがたい、
おそらくは腐敗した血肉の臭いと、寒気のするような黒い霧が噴き出す。
女神像の肩から無数の痩せこけた腕が突き出し、胴体は巨大に膨れ上がって腐臭を放つ肉塊と化す。

蛆と膿を垂れ流す腐肉はどんどん膨れ上がり、広場全体を覆い尽くす程に広がり、ゆっくりと空中に浮かぶ。
『それ』には頭らしい部分はなく、大きな腹と無数の腕を持つ、冒涜的で穢らわしい存在であった。
その周囲には、名も知れぬ悪霊たちが、ヒュウヒュウと啼き叫びながら飛び回っている。

「悪魔! いや、邪神か!」
引率の中年教師、コルベールが宙に浮かび、杖を構えて叫んだ。
使い魔召喚の儀式は、大抵術者の実力に見合った存在(動物、幻獣)が呼ばれるものだが、
稀に手に負えない危険な存在が召喚される場合もあり、そのためにも熟練した教師が立ち会うことになっていた。
だが、この巨大な腐肉は幾らなんでも危険すぎる。生徒たちの中には、見ただけで嘔吐し、失神する者もいた。

ルイズは、腐肉の前に浮かんでいた。『契約』が完成したのだ。
その白い肌には醜い痘痕が浮き出し、桃色の髪はぼさぼさの白髪となり、筋骨は歪んでねじくれる。
「貴女は、誰?」
けれど、ルイズは狂わない。しっかりと膨れ上がる腐肉を見据え、誰何する。

《妾はマリア。『病の母』にして『不潔な女主人』。世界に疫病をばら撒き、病の精霊を支配する大精霊。
 『混沌』における三柱の『不浄の神』の一なり。妾を召喚し、契約せしは汝か、人間の娘よ》

725 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/17(水) 23:48:47 ID:Mg5cCcT2
支援、だが元ネタがわからない。

726 :ゼロのマリア(仮):2007/10/17(水) 23:50:16 ID:vUxvtaHo
マリア。異世界《グローランサ》における、不浄の三神の一柱。
かつては『死』から滋養を見出した豊穣と多産を司る女神であったが、狂える神ラグナグラーに強姦され、
『獣人ブルーの母神』セッドとともに、世界を歪ませて破壊する『混沌』の女神に堕ちた。
その上半身に生えた無数の腕は、犠牲者を捕まえることを表し、下半身全体を占める胃袋は、犠牲者を喰らうことを示す。
神々の『時の盟約』によってこの世に『時間』が生じた後も、彼女は大きく力を削がれながらも『必要悪』として残されたのである。

「そうよ、マリア。貴女は私の下僕。一緒に世界を変えましょう」

《妾と『契約』したからには、汝は我が司祭『病の主』となる。世界に疫病と混沌をばら撒き、我が力を増すのだ。
 また、病に罹った者から、我が名において『病の精霊』を退去させる力をも授けよう。
 そうして信者が増えれば、妾は古の『大暗黒の時代』の如く、あらゆる者から畏敬されるであろう……》

マリアのおぞましい意思の声は、ルイズやその場にいる者の脳内に直接響き渡る。
忌まわしき悪疫の精霊がルイズの体内に宿り、彼女を『病の主(感染源)』とする。
だが、ルイズの肉体は、もとの美しい姿を取り戻していた。しかも強大な魔力が全身に漲っている。

《おお……なんと、天空に『青い月』と『赤い月』が在る。
 ならば、汝はこの世界における『赤の女神』、『混沌の娼婦』であったか。
 見よ、太陽は没し、『赤い月』から深紅の大蝙蝠が飛んでくる。
 あれこそは汝の乗騎。いざ、この世界を腐敗と破滅に導かん……》

コルベールの意識は、そこで途絶えた。

727 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/17(水) 23:51:51 ID:9fur7CS6
ちょwwwルーンクエストかよwwww

728 :ゼロのマリア(仮):2007/10/17(水) 23:52:37 ID:vUxvtaHo
それから十年余り。
かつて『トリステイン王国』のあった大地は抉り取られ、新たなる『第三の桃色の月』として天空に在る。
それはアルビオンより高く、『東方』よりも遠い。

ガリアとゲルマニアの大半、そしてアルビオンは『帝国』に征服され、東の強大なエルフと鎬を削っている。
エルフは、『聖地』には異界から現れた『悪魔(シャイターン)の門』があるとして恐れているが、
今や『帝国』こそが、その悪魔だと考えている。我々人類との共闘体制も結んだ。
かの『帝国』では混沌とルイズとマリアの三大神が崇拝され、全ては一つだという『啓発』の教義が説かれているのだ。

「……そして、それを目撃した男、コルベールだけは生きて解放された。
 『貴方は私を叱らず、才能があると信じていて下さった。だから殺しません』と『虚無のルイズ』様に言われたそうだ。
 だが、その男は心を打ち砕かれ、精神を病んで衰弱死したという。今は『病の精霊』となり、月にいるかも知れないな」

ロマリアの教会で会った男からは、そう聞かされた。この聖なる国も、徐々に混沌に呑み込まれようとしている。
エルフとの同盟が人類を救った。だが国内にはガリアやゲルマニアの難民が多数住み着き、今も多くの血が流され続けている。
混沌の尖兵たるブルーやオーガ鬼、スコーピオンマン(蠍人)やウォクタパス(蛸人)どもが『帝国』では大手を振っている。
湿地にはドラゴンスネイル(大蝸牛)やゴープ(スライム)もうろついている。

偉大なる『始祖ブリミル』よ、この世界をお救い下さい。忌まわしき混沌から、貴方の子らをお守り下さい。
僕、ジュリオ・チェザーレは、教皇の勅命を奉じて何度目かの『聖戦軍』を率いる重責を担い、北へ向かった。

(終わり)

729 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/17(水) 23:54:06 ID:vUxvtaHo
投下終了。卓ゲでごめん。
TRPG『ルーンクエスト』より、大いなる『病の母』マリア様を召喚せり。女神像は黒い聖母。
詳細は検索して下され。戻って来れなくならぬよう、お気をつけて……。

730 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/17(水) 23:55:33 ID:Mg5cCcT2
乙。デッドエンドだなぁ……というかルイズも狂ってる気がするさ。

731 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/17(水) 23:57:25 ID:3IPxiHP8

だから神様を召喚なぞするなよ
ほんと不良品だな、始祖ブリミルの残した魔法は…

732 :T‐0:2007/10/17(水) 23:59:15 ID:DEBFmHAL
二十四時一分から投下宣言。 OKですか?

733 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 00:01:03 ID:ZsJMyr5w
>>729 乙!

732>> 支援しますよ〜


734 :T‐0:2007/10/18(木) 00:01:11 ID:DEBFmHAL
    
 窓から見える、小さく切り取られた空がうっすらと闇を帯びてきた。そこには、灰色に染まった雲がいくつか漂っている。
 たまたま視界に入った遠くの雲に、想いを寄せる。「雲のように何の悩みもなく漂えたら、毎日はどれだけ楽か」と。
 口の端々からこぼれるため息は、空に静かに溶け込んでいくのに。

「あ〜、頭いたい……」

 ルイズは嗄れたような声で呟いて、ベッドに身を預けた。どうにも気分が悪い。
 これもすべて、先程外に出させたターミネーターから聞いた、彼のいた世界の話の所為だ。 


735 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 00:01:30 ID:3dbQqV/w
支援

736 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 00:02:20 ID:629zss5x
おちゅあんどしえん

737 :T‐0:2007/10/18(木) 00:02:59 ID:DEBFmHAL

 『かがく』というものが、魔法の代わりに発展した世界。平民も貴族もいない、たぶん混沌とした世界。
 しかし、あるとき戦争が巻き起こる。敵は、行き過ぎた『かがく』とやらによって生み出された、機械。人類が身を守るために造った兵器で自ら滅びかけ、朝と昼がなくなってしまった世界。
 【すかいねっと】、【審判の日】、【かく戦争】、【サラ・コナー】、【ジョン・コナー】――――。
 そして、自分――ターミネーター――はその機械、【すかいねっと】に作られた、人間暗殺のための一機械兵士にしか過ぎないのだと言った。

「…………は?」

 『いったい、どこの国のお伽噺なの? よくもまぁ、そんな妄想が真面目な顔して吐けるものね』
 否定はした、彼の存在を疑った――が、やや頭が混乱していたせいか、なぜかすぐ言葉にできなかった。
 初めて聞く言葉、嘘にしか聞こえない科白、迷妄もここまでくれば病気じゃないの? なんてバカよ!
 考えたら頭がズキリと痛くなって、咄嗟に抱えた。走りぬける痛みに参り、聞かなきゃよかったと、思った。
 詰まっていた否定の言葉がようやく口から出ると、あの馬鹿は、まだ持っていた羽根突きナイフを腕に突き立てようとする。
 腕に飛びついて何とか止めたけど、心臓に悪い気がしてならない。ほんと、一々頭が締め付けられる。
 
 ……しかし、一方で心の底から嬉々とした感情も湧き出ていた。  
 【審判の日】など、もろもろの妄想もしくは狂言はともかく、あの使い魔自体は、思っていたより遥かに凄い。
 ものすごく硬い金属製の体を持つにも拘らず、見た目は完全に人間と相違ない――――いや、見た目だけではない。
 彼は筋肉、皮膚、体毛から血まで、それらの質感や手触りなど細部にいたるまでがかなり精巧に造られている。今の魔法技術を駆使しても、ここまで人間そっくりなゴーレムはできるはずがない。
 となれば、彼は高名なメイジだとか、あるいは凄腕の錬金術師だとかが、極秘に造り出した可能性があるのでは、と考えた。
 戦いにおける強さも、先のギーシュとの決闘で目の当たりにした限り、少なくとも並のメイジ相手に不覚を取ることはなさそうに思える。
 しかも、彼は自分(ルイズ)に絶対服従だ。当たり前なのだが、命令したことは顔色一つ変えずに取り組んでくれる。現に今、彼はこの部屋にいない。 
 
「……よくよく考えてみれば、大当たりかも……?」

 言ってみると、否定的な意見が脳内でかき消され、思わず口元が綻んだ。唇の端が自然とつりあがり、三日月を模る。
 そしてあくびを洩らした。ぼんやりと瞳が天井を見上げていると、ふとまぶたが重くなってきたからだ。
 まだ就寝するような時間ではないが、ルイズは逆らうことなく目を閉じた。その日は、少しだけ気持ちよく眠れる気がしたからだった。


738 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 00:03:23 ID:olU+I0Of
支援

ところでMtL読んでて思ったんだけどさ
一緒に船乗った筈のフーケはどこ行った?

739 :T‐0:2007/10/18(木) 00:04:46 ID:DEBFmHAL

 ルイズがいつもより早い就寝を迎えたとき、ターミネーターは部屋のすぐ前に立っていた。顔の傷はもうふさがり始めている。
 彼は顔を若干うつむかせ気味にし、悩ましげに顔をしかめているが、体は背にある扉を死守するためにしっかりと使命を全うしている最中だ。
 頭脳では、思案を巡らせていた。先の戦闘での妙な体験は、いざというときのためにも完璧に理解しておく必要がある。
 それ以外にもこの世界のことについて、知っておくべきことは山ほどあるのだが、ターミネーターの頭脳は一つずつ、確実に処理を進めていた。

 まず、“妙な負荷”のことだが、これはすでに何度も計算して「理解不能」という結論が出ている。
 尤も、これについては論理的な結論に到るまでの可能性も情報も少なさ過ぎるため、
 ターミネーターのCPUが自分に解読できない以上この世界の何かが関係しているのだろうと判断し、情報がつかめるまでは保留にしているだけではあるが。
 今ターミネーターが考えていること――もちろん、その最中でもルイズの見張りは忘れない――がもう一つ、それはターミネーターの対熱センサーが戦闘中に捕らえた、熱反応のことだった。
 熱自体が何であるかは識別出来なかったが、それはどうでもよかった。問題は、熱を感じ取った距離だった。
 危うく逃してしまいそうに微々たる熱は、本来内蔵されている対センサーの限界より、遥かに遠いところから現れていたのだ。
 通常だったらどんな障害があろうとそれを無視し、あるいは破壊して使命を遂行するのが彼なのだが、さすがに想定外のことには一瞬思考と視界を奪われた。
 隙を突かれ、まともに攻撃を食らったのはこのためで、仕方がないことだった。
 現行で全センサーに検査・確認を行っているが、次々と前方表記に映る結果は「問題無」の一言のみで、故障の類ではない事だけが解った。

「…………」

 ターミネーターは左手を持ち上げ、甲に刻まれている文字列を食い入るようにじっと見つめた。
 夜風が何度か通り過ぎて、彼は左手を下ろし目線を戻し、「そうだ」と思った。
 熱反応を発見したときもそうだった、あの妙な負荷を感じているときは必ず左手が熱を帯びている。 
 左手を握り締めると、そこにはやはり、微かな熱が生まれていた。 
 
 数時間後。朝日が昇り始めてうっすらと部屋の中に日がさしてきたころに、ターミネーターはルイズを起こしに向かう。
 

740 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 00:05:59 ID:IjC5ag7C
しゅわちゃん
支援

741 :T‐0:2007/10/18(木) 00:06:50 ID:+bWyQn1U

「うなされていた」

 朝っぱら、低血圧気味にまだ目が半分しか開いていないルイズが今日はじめて聞いた声は、自らの使い魔の太く低い声だった。

「あー……そう」 

 ルイズは疲れた声で返すと、起床したばかりの猫みたいに大きなあくびをしながら、んーっ、と背伸びをした。
 うなされていたそうだが、言われてみれば体が重い。でも、どんな夢を見たかはっきり覚えていなかった。
 目をこすりながら思ったことは、「少しばかり寝すぎたから体が重いのかな?」だけだった。
 いそいそと体を動かし、服を脱ぎ始める。と、もう少しで脱ぎ終わるところで手を止めた。少しの間の後、何かに気づいたようにターミネーターの方をちらりと見る。
 ターミネーターは顔色一つ変えずに、むしろぜんぜん関心無いといった感じの冷ややかな目で、こちらを一挙手一挙動を見つめていた。
 
 ぼっ、と音がして、ルイズの顔が一気に赤くなった。鼻先がつんと冷えたように痛み、上気した頬から煙が出ている気がする。

「ち、ちょっと外に出てて。わ、わたしの着替えがお、終わるまで……」
 
 ターミネーターは浅く頷くと、命令通り部屋から出て行き、部屋に静寂が訪れた。
 
「はぁ〜……」

 少しだけ広くなった部屋の中で、ルイズはたまっていた熱を吐き出す。それでもまだ、頬の熱はだいぶ残っている。 
 だめ。と強く思った。
 あの使い魔は、わかってる。人間じゃなくて、ゴーレムの類だってわかってる。うん、わかってるけど、だめよ。
 目を閉じ、赤の他人が見たら速攻で「なにが?」と問いたくなるような自問自答を繰り返して、ルイズは気持ちを落ち着けた。
 はっと気がついたら着替え終わってて、でもシャツのボタンは一つずつずれ、スカートはくしゃくしゃなまま履きこんでいた。
 再び顔を赤く染め、恥ずかしい考えに浸っていた自分を、恥ずかしく思った。ぐちぐち文句をたれながら着なおしを始めると、
 今度は、なにやら外が騒がしいことに気づく。
 
「もう、すこしは休ませてよ!」
 
 急いで格好を整えると、早足で扉を開けに向かう。近づいてみてわかったが、騒がしい音は男の声で、その誰かさんは扉の向こうでターミネーターに突っかかっているらしい。
 ルイズの顔がむっとゆがんだ。朝一番にこんなところまで来て騒ぐだけでも無礼だし、言うまでも無くかなり迷惑だ。
 だいたい昨日ギーシュとの決闘を見て彼の強さはわかった筈なのに、わざわざその翌日、早速突っかかっているなんてどんな知慮に欠けた馬鹿だろう。
 考えるとイラッとしてきて、出て行ったら開口一番に文句を言ってやると決めて扉に手を掛ける。

「ちょっと! こんな時間に部屋の前でさわがないで……って、ギーシュ!?」

 勢いよく開けた視界の先に、よく見覚えのある男の姿があった。
 真っ赤に膨れたもみじを両頬に貼り付けていていささか輪郭がおかしいが、そこにいるのは紛れも無く、先日の決闘相手ギーシュ・ド・グラモン本人だった。
 昨日あんな目にあってもまだ、わざわざ喧嘩を売りに来たのだろうか? 
 というより、ここ女子寮なんだけど……
 もうもうと思いを巡らせ頭を傾けるルイズに反応し、ターミネーターから視線を外したギーシュは、呆けたルイズの顔をきっと睨んだ。


742 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 00:07:48 ID:3dbQqV/w
支援

743 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 00:09:01 ID:IjC5ag7C
支援!

744 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 00:09:22 ID:9/KEWOYB
支援だ!

745 :T‐0:2007/10/18(木) 00:09:30 ID:+bWyQn1U

「!? な、なによ!?」
「昨日の決闘は確かに僕の負けだった」 

 気迫の篭った睨みつけに、ルイズは思わず半歩後ずさった。がしかし、持ち前のプライドで体勢を立て直すと、
 負けじと剣幕激しくギーシュに言い寄った。
 もったいぶって口をもごもごさせるギーシュは、意を決したように息を吸って、それからようやく口を開いた。
 ギーシュとルイズの目から火花が出ている様子を、ターミネーターはぼーっと見守っていた。

「落とした香水にしても、まぁ、ゴホン! その、ゴホゴホ、もともと僕が……ゴホッ! していたせいだし、君は悪くない。
 だからまず、それを謝りに来た」
「…………」
「はっきり言いな――……わかった、言わなくていいわ」

 ギーシュは途中意図的にせき混じりに声を曇らせたが、ルイズが何か突っ込もうとするとなぜか目に涙を浮かべた。
 ルイズは見事に膨れた頬と目を見比べ、ギーシュの感情を読み取った。どうせ女がらみでこうなったんだろう、
 自業自得だ。まぁここは聞き流すことにしてやろう。
 ふうっとため息をついてやると、ギーシュはありがとうと言わんばかりに頭を下げ、
 ぷっくらと赤く腫れたもみじ(頬)を愛しそうにさすった。 
 ちなみに、ターミネーターは興味なさそう(実際無いのだろう)に遠くを見つめ、無言であった。

「しかし、その香水を割ったのは誰でもない、君だ! 理不尽と思って貰って構わないけど、僕は君を完全に許せない。
 一つ覚えておいてくれ、僕はいつか、必ず君を負かせてみせる! 今日はそれを言いに来た」

 言うと同時に人差し指でびしっとターミネーターを指し示すと、かっこつけるようにばっとマントを翻し、ギーシュは立ち去った。
 頬にもみじを貼り付けていてはかっこいいも何も無いのだが、まぁ、黙っておこう。どうでもいいし。
 ふぁっと気の抜けたあくびをした後さっさと部屋に戻り、ルイズは身だしなみの整えを再開した。

 後々、聞き覚えのある女子生徒の怒りの叫びと、ギーシュの悲痛な叫びが聞こえた気がしたが……まぁ、気のせいでしょ。
 


746 :T‐0:2007/10/18(木) 00:11:17 ID:+bWyQn1U

 生徒たちの部屋に使用されるものより一回り大きく、彩色良い扉がゆっくりと開いた。
 部屋の中にいた一人の老人は、木造の扉が開く独特の音に気づき、そちらに視線を送る。
 
「おお、来たかね」
 
 老人は明るい声を掛けると、現れた二人ににこやかな笑顔を見せた。蓄えられた白髭がふらふらと揺れている。
 ややこわばった声で「失礼します」とちっちゃい方が言うと、部屋の中心にしてその最奥の机にいる老人。
 われらがオールド・オスマンに一礼を贈り、部屋へと入った。
 後ろに立っている大柄な使い魔は、黙ってちっちゃい方の後をついてきている。体に反し、律儀でまじめな男であるようだ。
 オスマンは二人を前にして、ふぅとため息をつくと、だらんとやる気の無い動きで小さな杖を軽く振った。
 直後、開けっ放しになっていた扉が一人でに閉じた。

「ミス・ヴァリェールとその使い魔よ。わざわざ『虚無の曜日』に呼びだしてすまんのぉ」
「いえ、謝られるほどではありません。……ほら、あんたもなんか言いなさい」
「……」
   
 ルイズはターミネーターに小声で促してみたが、ターミネーターは沈黙を続けており、完全に無視されていた。
 ちょっとだけ頭にきたものの、ここは学院長室だし、オールド・オスマンの前であるから堂々と叱るわけにもいかず、
 「部屋に戻ったら覚えてなさいよ」的な事を思いながら横目で睨み、ルイズは気持ちを抑えた。
 

 ところで、なぜルイズが今、わざわざ学園長室にいるのかというと、それは唐突な呼び出しがあったからである。
 身だしなみを整え終わり、時間的にもジャストフィットでさあ朝食へGOと扉を開けたとき、目の前に映りこんだものは廊下ではなく、
 ついこの間の授業でルイズが気絶させた教師、ミセス・シュヴルーズだった。
 彼女はまだ完全に目覚めていないらしく、格好はいつもどおりシャキッとしているが、いかんせん目が半分死んでいる。
 彼女は小声でぶつぶつ言いながら、ルイズが疑問をはさむ暇も無くオスマンからの呼び出しを伝えると、すばやく踵を返し、
 見ていて危なっかしい足取りでふらふらと立ち去った。 
 当然だが虚無の曜日とは休みのことなので授業は無く、おそらく今日は彼女も非番だったのだろう。
 それでぐっすり眠りたかったところを伝言なんか任されて、きっといい気分ではないハズだ。
 「おだいじにー……」とのルイズのつぶやきは聞こえたか聞こえていないか、たぶん後者だとルイズは思った。

 とまぁ、こんなことがあって朝食もすっ飛ばしたルイズたちは学院長室にいた。



747 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 00:12:17 ID:IjC5ag7C
だだんだんだだん!
支援

748 :T‐0:2007/10/18(木) 00:12:53 ID:+bWyQn1U

「あー、ちょっと。ミス・ヴァリエール?」 
「あ、はい。……なんでしょう?」 
「ちーと席を外してくれ」
「え!?」

 オスマンの言葉にルイズの肩ががくっと下がった。拍子抜けしたのだ、思いっきり。
 てっきり昨日の決闘のことで何らかの処分を下される――片付けとか、弁償とか――と思っていたからだった。
 それまで、正直ルイズは内心ハラハラしていたし、お腹が空いていることで少しイライラともしていた。でも今ので全て、吹っ飛んだ。

「用件って、わたしにじゃないんですか!?」
「うん」
「じゃあ、こいつにですか?」
「そうじゃ」

 ターミネーターを指しながら詰め寄ると、オスマンはあまりにあっさりと首を縦に振った。ルイズは急に力が抜けた気になった。
 なんだか、さっきまで緊張していたのが馬鹿らしく思えてくる。
   
「で、でもわたしはターミネーターの主人です。主人を差し置いて使い魔にしか話せないことって……」

 ――――なんなの……?
 こいつが、実はものすごいゴーレム(の類)だと知っているのは、直に話を聞いた私以外にいるはず無い。あの狂言じみた妄想も、聞いたのは私だけ。
 ルイズが深刻そうに思い浸っていると、オスマンは苦笑いを貼り付けて、むず痒そうな声で顔で言った。

「――あ、いや、ミス・ヴァリエール。別に聞いてもたぶん、話が理解できるならいいんじゃが……うーむ」
「わ、わたしに解らないことが、ターミネーターには解ると?」
「別にそう言うことじゃないわい。ただ、これは……」

 オスマンはしきりに頭をかき、逃げるように目線をルイズから外している。 

「……わかりました、失礼します」

 ルイズは突然、丁寧な動きで頭を下げ、オスマンに背を向けた。
 声色が悔しそうに歪んでいるわけでもなく、悔しげに顔を俯かせる事もせず、淡々とした足取りで出口に向かって歩を進めた。
 途中、ターミネーターにすれ違う一瞬目を合わせたが、特に何をするでもなく、ルイズは部屋を後にした。
「なんじゃ? らしくもなく物分りがいいの?」
 あまりにも大人し過ぎるルイズの行動に、オスマンは首を傾かせながらぼやいた。
 意地っ張りで強情な『あの』ミス・ヴァリエールのこと。てっきり、しつこく迫ってくるのかと思っていたら、
 なんてことの無い引き際の良さに、今度はこっちが拍子抜けしてしまった。あまりの潔さに、なにか引っ掛かりがある気がするけれど、今はおいておく。

「まぁ、いいじゃろう」とオスマンはつぶやくと、ターミネーターへと目線を変えた。
 
「え……と、ターミネーター君じゃったな。君にいくつか質問がある――――というか君、わしのこと覚えとる?」


749 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 00:14:52 ID:IwH/dYRL
支援

750 :T‐0:2007/10/18(木) 00:15:12 ID:+bWyQn1U
投下終了、支援感謝。

751 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 00:18:37 ID:9/KEWOYB
>>750
乙でしたw



長編にする自信がないから子ネタにでもしようと思ってるんだけど
アクトレイザーの主人公=神さまを召喚って電波を受信した


邪神ばっかじゃなくてたまには善い神さまを持ってきてもいいと思うんだ
ちゃんとオチのつく話を書けるかわからんけどもw

752 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 00:21:08 ID:cZLFEGEa
乙、そしてGJでしたー。
続き期待してますね。

>>696
ダンテのSSなら別のサイトにありましたよ。確か姉妹スレのハガレンまとめの所にリンクがあったはずです。

753 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 00:24:23 ID:KpLUnzkH
えええー、ここで!?

754 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 00:26:59 ID:IjC5ag7C
乙&GJ!
まさか30年前にあっていたのがシュワちゃんだったのか!?

755 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 00:28:30 ID:3R2OTtEe
どこぞのロリペド神様がきても良いが…………







駄目だ、こいつ早くなんとかしないと

756 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 00:30:45 ID:KpLUnzkH
密かにロリカードの更新を待っている。
まだかな?まだかな?

757 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 00:34:12 ID:0yXJOBac
いい(性格の)神様を読んじゃうとか
ひもろぎ守護神に貧乏神がいたような気が。

758 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 00:35:07 ID:9/KEWOYB
ううむ、さっきからメモ帳で書いたり消したりしてるのだが話が膨らまない……

と言うことでアクトレイザーもっかいクリアしてくる

759 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 00:37:50 ID:88xWu7Gr
>>751
でも信者を集めて信仰パワーを貯めないと弱かった悪寒…

半信半疑(信用1疑い9)のルイズ一人だとワルキューレ一体にも負けそう…
雷一発分のチャージに半年ぐらい掛かりそう…

決闘イベントは無しにして
普段は天使が会話などをこなして
戦闘時はギーシュに作らせた神像に降臨とか?

>邪神ばっかじゃなくてたまには善い神さま
ご立派様とか…
多神教の神様にはそういうの居たよね?


ゼロ魔世界のメイジとメガテン世界の悪魔の強さ比較って
トライアングル…レベル15〜20前後の悪魔
スクウェア…レベル30前後

ぐらいかな?
マーラ様(レベル75前後?)だと
スクウェア+トライアングルでも勝負になってないし…

760 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 00:38:07 ID:aQRH0hQL
神様・・・今咄嗟にでるのが『フォアランナー』と『グレイブマインド』だな。


761 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 00:40:55 ID:YaZdVAFD
ヒャクメ神さまを…


ルイズの虚無の才能だって見通してくれるよ! たぶん

762 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 00:41:05 ID:XjJw3EfV
>>760
設定上はプリカーサーとかいう奴もいるらしいな

763 :GTA:LCS-0の代理人:2007/10/18(木) 00:43:30 ID:YaZdVAFD
代理投稿行きます

764 :GTA:LCS-0の代理人:2007/10/18(木) 00:43:48 ID:YaZdVAFD


626 名前:GTA:LCS-0 第12回 投稿日:2007/10/18(木) 00:21:38 [ 07bB/p02 ]
(ルイズ買うな……ちょっと外で待っててくれ)
(?……わかったわ)
「お帰りですかい?」
何とも馬鹿にしたような口調でこう言う店主を背にルイズを外に出し、何食わぬ顔で俺は物品を漁る振りをする。
「いや、俺の用が済んでいないからな」
得物がいっぱい差してある入れ物から手軽な手斧を取り出し眺めてみた。
「いい斧だな……実に素晴らしい出来だ……そうだ折角良い物に巡り会えたんだ、試し切りしていいか?」
「え?…結構ですが……」
俺の突然の提案に戸惑う店主。眼鏡の奥から動揺の色が見える。
「 お 前 の 身 体 で な !!」
「ひっひいいいいぃぃぃぃいぃいぃぃぃぃいぃぃ!!」
そう叫ぶと、勢い良く店主の目の前のカウンターを手斧を大きく振りかぶって叩き割ってやった。
「動くな!試し切りさせてくれるのではないのか!?」
「冗談を!!……ご…御勘弁を!!……ぐああぁぁぁぁああぁぁっぁぁぁあ!!」
まさかの事態に店主は恐れおののき、逃げようとするが俺はそれを見逃さず、襟首掴んで此方を向かすと素手で顔面を渾身の力で殴り飛ばし、
掛けていた眼鏡は粉々に砕け散った。それでも収まらず、膝を二発ほど鳩尾に噛ますと、血反吐を吐いて転がっていった。
「げほっげほっ……うう……酷い事しやがる……」
「まだ少し、自分の立場が分かってないようだな」
俺は見えるように手斧を持ち直すと、そのまま振りかぶり殴る振りをする。
「ひっひいいいいいいいっ!!助けてえええっ!助けてえええっ!!」
「助けなんて無いね」
この一言で主の身の毛がよだつ。最早逃げる以外の抵抗は無理だろう。



765 :GTA:LCS-0の代理人:2007/10/18(木) 00:44:00 ID:YaZdVAFD


627 名前:GTA:LCS-0 第12回 投稿日:2007/10/18(木) 00:22:08 [ 07bB/p02 ]
「止めてくれええええっ!助けてくれえええええっ!!」
「ダメだね」
逃げ回る店主を悠々と回りこみ、じりじりと精神的に追い詰めていく。
「俺っ!俺を殺してなんになるんだ!!」
「そうだなぁ・・…ミンチにして肉屋に売るというのはどうだ?」
「うわあああああああっ!!うわああああああああっ!!」
冗談で言ったのだが、この一言が止めになった。半狂乱になってマウスの如く逃げ回るのだが、出口は俺が塞いでいる為逃げる事は出来ない。
観念したのか店主は端に丸くなって凍えていた。
「オヤジ、この剣は実際の所金貨何枚の代物なんだ?100枚なんて有り得ないだろ」
「ごっ…五十枚…です……」
「まだ教育が足りないみたいだな」
立ち上がり手斧を振り上げると、もう止めてくれと言わんばかりに直ぐに発言を訂正する。
「10枚!10枚で結構です!結構ですので許してくださいっ!!私が悪かったです!!」
「まぁそうだろうなぁ……これを機にあんまり酷い商売は止めるんだな」
切欠はルイズの傲慢だが、吹っかけるのは良い度胸だ。これ以上あこぎな商売は止めるだろう。
「ルイズ終ったぞ」

「……反省するわ……」
事のあらましを俺から聞いたルイズは神妙な表情でこう言い置いた。彼女はバカではないので直ぐに分かるだろう。
「金貨余ったので、ちょっと物資の買出しに行くわ……トニーは外で待ってなさい」
「ああ」
しかしこれが甘かった。



766 :GTA:LCS-0の代理人:2007/10/18(木) 00:44:16 ID:YaZdVAFD


628 名前:GTA:LCS-0 第12回 投稿日:2007/10/18(木) 00:22:39 [ 07bB/p02 ]
――…小一時間後。
「どうしてこんなに買い込んでくるんだ!!」
再びルイズを目にすると、両手に抱え込むほどに物資を買い込んで来た。ちょっと待て、馬だぞ?乗せられる訳無いだろ!!
「大丈夫よ、これ位」
「馬に乗らないだろ!」
ああ、俺が付いて行くべきだった……これは無鉄砲以外の何だ……仕方ない。
「……丁度良いのがあった」
苦悩の思考の中で、目の前に裕福だろう夫妻と従者を乗せた馬車が目の前に止まった。
「ルイズ、そこで待ってろよ」
「え?え??」
馬車が止まるのを狙って近寄り、止まった瞬間駆け上がってドアを開け、夫人の額を殴って気絶させると引きずり出し、馬車に乗ると主人の
方を足蹴で馬車から叩き出した。
「ちょっ…!おま……ぐうぉ!!」
「わっ……わしの馬車あああぁぁぁぁああっ!!」
後ろの状況の異変に動揺した従者を膝蹴りで横に蹴落とすと成り代わって座り、馬車を走り出させる。
「ちょっ……!ちょっとトニー何やってるのよ!!」
「ルイズ乗れ!!」
ルイズを抱えて乱暴に乗っけると、後ろの座席にルイズを放り込む。突然の事に言葉を発する事が出来ない彼女を無視して暴走とも言える様な
スピードを出して町を駆け抜けていった。

mission completed!
      $100



767 :GTA:LCS-0の代理人:2007/10/18(木) 00:44:42 ID:YaZdVAFD


629 名前:GTA:LCS-0の中の人 投稿日:2007/10/18(木) 00:23:20 [ 07bB/p02 ]
今夜はこれでおしまいです。
勇者様、宜しくお願いします。


==========

代理投稿終了です。

768 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 00:44:58 ID:9/KEWOYB
>>759
大丈夫、アクトレイザー2では信者の力集めなくていいから
というか2は完全にアクションゲームです、本当にあり(ry

>ワルキューレ一体にも負けそう
そーなんだよなぁ…さすがにそんなに弱っちいことはないだろうけどw
信者少ない(というかいない?)てことで
パワーのインフレがない点なら長編向きの素材なのかもしれないけどね
神様と一緒に滅んだはずのサタンの魂と6つの悪徳がハルゲニアに〜
とかって展開ならまさに長編……

むむむ

そしてごめん、メガテンは分かるんだけどご立派様がわからない(´・ω・`)

769 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 00:45:40 ID:3lU/IFU8
>>759
ご立派様は世間一般的にはガチで邪神の類だったり
まあ、あのご立派様を読んだ後ではそんな事はどうでもいいやと思えるけど

770 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 00:47:27 ID:+MInprub
おっと、代理投下乙でした

そこで、フジリューの『Waqwaq』から「赤い血の神」松田さまを呼ぶんだ
漫画最萌トーナメント優勝経験者の美少女だぞ!
あんまり役に立たないが…

771 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 00:47:39 ID:IjC5ag7C
GTAの代理の方乙です!
やっとGTAっぽくなってきたねww(悪い意味で

772 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 00:48:55 ID:DjyeqsnZ
>でも信者を集めて信仰パワーを貯めないと弱かった悪寒…
力が自分に対する信仰に比例する…
これぞ波生輪愚現象!

773 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 00:50:00 ID:0yXJOBac
職人の方も代理の方も乙!


774 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 00:52:49 ID:9/KEWOYB
代理の方乙でした
最後やってることが完全に悪人な件w

>>772
信仰心を集めて強くなる、ってシチュエーションが凄く好きなんですよねw
PS2の大神アマテラスもそうでしたし。ってかルイズ保管庫に既にありますな(・∀・)

775 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 00:53:00 ID:aQRH0hQL
GTAの作者及び代理人GJ!
ポリスの警戒度が上がりそうなラストで笑ったぜ!

>>762
おっといけねぇ!
『コルタナ』って神様もいたっけwww


776 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 00:53:14 ID:22FyGVVR
ちょwwwwwここでゲームのノリかwwwwwww
トニー始まったなこれはwwwwwwwwww

GJ

777 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 00:54:17 ID:31D9a6b0
乙〜

誰か至高神とか絶対神召喚してくれないかしら




大日如来とか

778 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 00:54:39 ID:hZg4phJM
>でも信者を集めて信仰パワーを貯めないと弱かった
なんか大神を思い出す、幸玉集める為に人助けと動物への餌やりに奔走したもんだ。

779 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 00:56:15 ID:SBW/qWBw
ゆりえちゃんを…

780 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 00:58:21 ID:9/KEWOYB
>>777
キリ○トとか?
なんか色んなところからクレームが来そうで怖いなw

>>778
ラストバトルで泣いたわ(´;ω;`)
あのゲームをクリアした時の感想は言葉に現せませんでしたな……
あえて言うなら、『俺、日本人でよかった』ってとこでしょうか

781 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 00:59:13 ID:0yXJOBac
>>777
如来繋がりでタイムスリップ釈迦如来からゴータマ・シッタールダ御一行様ハルケギニアにご案内
……マイナーだな

782 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 01:02:32 ID:ZOGOybMD
>>781
臀撃おしおき娘ゴータマンと申したか

ブッダ呼び出してルイズが変身するということか。

783 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 01:06:53 ID:t73aoz52
そーいやヘイロー3のラストならチーフとコルタナ召喚しても支障はないな

それと大神のラストは最高……家族から元気玉扱いされたが

784 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 01:09:04 ID:N09eWfHF
イーピンゴッデスを召喚。
ハルケギニアを舞台に仁義なき麻雀勝負を。
閃光のワルドの遍在ツミコミを打ち砕け!!

785 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 01:10:13 ID:3dbQqV/w
元気玉と言われるとワイルドアームズ2のラスト思い出すな。
BGMも合わせて良いもんだった。

786 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 01:12:37 ID:88xWu7Gr
>>777
メガテンからシヴァ神召喚

シヴァ神「世界が汚れきったらすべて無に戻して作り直すよ」
ルイズ達ガクブル

強すぎるからギャグかバッドエンドルート一直線な悪寒。


秘神カーマを呼び出して学園をピンク色に染める


高レベルの神様だと
長編は難しいね…

787 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 01:14:26 ID:3dbQqV/w
>>786
そう言った意味でもご立派な人はご立派だった。
……あれ、神様じゃないっけ?

788 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 01:15:23 ID:9/KEWOYB
>>783
マスターチーフは強化兵士なんだっけかw
破壊の杖はグラヴィティハンマーだな
フーケが使おうとしても、もうエネルギー切れで使えないとか

>>785
「英雄なんかいらないッ!」だったかな
あのラストバトルはある意味イベントバトルw
ロードブレイザーかっこいいよロードブレイザー

789 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 01:23:07 ID:DjyeqsnZ
>>785
「あの衣装はHなお姉さんが着てる衣装」というイメージがあったせいでアシュレーが女装してるように見えて…

790 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 01:24:30 ID:RP8XH25f

 涅槃の王からゴーダマ・シッタルーダ召喚。
 とりあえず、サイトよりはかなり強い。
 念を使って細胞の操作が出来る。
 ちい姉さまも直せるかも。
 来るものは拒まずの人だから、とりあえずキュルケは食われるだろうなぁ。


 悟空道から、大日如来召喚。

 とりあえず何でもふっとばし

「はははははっ我は絶対者なり!」


 うーん、神様キャラって難しいな。

791 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 01:27:18 ID:/ZbxXnFf
イーピンゴッドじゃなくて娘の方か…18禁展開しか思い浮かばんぞ!?

792 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 01:28:40 ID:lki1Oob4
馬鹿でかい剣を軽々と振り回す一見清楚、実はえっちなお姉さんは
アレで案外機械に詳しいらしいからコッパゲ辺りと良い感じになったり
年上の余裕でギーシュを振り回してみたりと色々期待できそう

>>789
実はあの衣装の下は覚悟完了死に装束だったりする件について

793 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 01:34:44 ID:N09eWfHF
>>791
エロシーンの99%は彼女の妄想で構成される桃色サバスベースでなんとかお茶を濁して、とか。
問題は麻雀はマジ計算がわからないでし。

794 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 01:43:29 ID:WHEXX28n
レベル神ウィリス召喚
がんがんレベルアップしてゆくルイズとその仲間達、とか

795 :虚無<ゼロ>の旋律:2007/10/18(木) 01:51:04 ID:qcKUOsH7
書いてたらどうも長くなりそうなので予約が無ければ一旦投下してもよかですか?


796 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 01:53:43 ID:IjC5ag7C
かむん

797 :虚無<ゼロ>の旋律:2007/10/18(木) 01:54:37 ID:qcKUOsH7
OKでは行きます。

鳴り響け、俺のメロス!

798 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 01:55:45 ID:YPtPO+uK
異世界召喚ならGSのアシュタロスは神魔の枷から解き放たれることができるんだろうか?
異世界召喚で何とかなるようなら世界の卵で何とかなってるか

799 :虚無<ゼロ>の旋律:2007/10/18(木) 01:56:49 ID:qcKUOsH7
◇2:赤とピンクと使い魔と◇

「起きなさい、ルイズ」

朝。まばゆい太陽の光が燦々と降り注ぐ室内で。
目覚めたルイズが最初に耳にしたのは、自分をユサユサと揺さぶりながら起こそうとする、何者かの声だった。
一体誰だろう。誰でも良いからもう少し寝かせて欲しい。

「あと5分……」

体から抜け切らぬ眠気に心が負け、薄く開いた瞼が再び閉じられる。
だがルイズを起こそうとしていた小百合は、そんな怠惰なまどろみを許す程甘い性格ではなかった。
彼女は元メロスの戦士の隊長。年若い上に戦争で心の荒んだ戦士ばかりを相手にしてきたのだ。
甘くすればする程、我侭に付き合ってやればやる程、相手は付け上がる。小百合はその事を身に沁みて知っていた。
因みに年かさの戦士が居ないのは、戦いによって例外無く若い内にその命を散らしてしまうからだ。

「ベタな寝言を吐かない!」

言い、まるでテーブルクロス引きの様に勢い良くベッドのシーツを引き抜いた。
舞い上がる風に空気中の埃が蠢き、朝日を浴びてキラキラと光る。
そして、まるで独楽の様にくるくるときりもみ回転しながら、ルイズの体がフワリと浮き上がった。

「わきゃあ!?」

クルクルクル……ボフリ。
可愛らしい悲鳴を上げたルイズは、数度回転した後枕にキスをした。
寝ぼけていたルイズの頭が漸くゆるゆると回転を開始する。
思いだした。彼女は自分が召喚した使い魔で、昨夜は寝る所が無いから結局同じベッドで寝て。
朝になったら起こしてって頼んだった。それにしたって、それにしたって―

「もうちょっと起こし方ってもんがあるんじゃないの、サユリ!?」
「最初は優しく起こしたわよ?」

勢い良く起き上がり抗議するルイズにしれっと答える小百合。
舐められている。間違い無く自分は舐められている。
確かに彼女は自分より年上だし、召喚し無理矢理使い魔としてしまった事を今では申し訳なく思う。
それでも、自分と彼女は『主と使い魔』。あくまでも立場は自分の方が上だ。ルイズはワナワナと握り締めた手を戦慄かせ声を荒げる。

「だったら最初から最後まで優しくしなさい!使い魔なんだからもうちょっとご主人様である私を労わりなさい!敬いなさい!」
「優しくしてたら起きなかったでしょう。朝食の時間に遅れるわよ?」
「うっ」
「そうなってたら『もうちょっとちゃんと起こしなさい!』とか言うんじゃないの?」
「ううっ」
「大体労わって欲しければもうちょっとしゃんとなさい。敬って欲しければもっと毅然と皆の規範になる様努めなさい」
「うううっ…」

たたみかけるような反論が返って来る。
ルイズはうめき声を上げる事しか出来ない。亀の甲より年の甲とは良く言ったものだ。論戦では勝てる気がしない。
最も今回の場合ルイズの方に非があるので、口で争っても分が悪いのは当然だったが。
だがこのまま引き下がれない、というかもう引っ込みが付かないルイズ。
素早くベッドから降りると、ベッドの傍に下げられた乗馬用の見事な鞭を手に取り、振りかぶった。

800 :虚無<ゼロ>の旋律:2007/10/18(木) 01:58:58 ID:qcKUOsH7
「ううううるさい!もうあったまに来たわ!こうなったらコイツで―」
「盾となれ!私のメロス!」

ぺちん。そんな情けない音を立て、ルイズが振り下ろした鞭は小百合に当たる寸前で止まった。
見れば、小百合の左の二の腕が光を発していた。
服の袖の下で―コルベールに言われた通り長袖のブラウスに着替えた―戦士の紋章が光っているのだ。
戦士の紋章は、メロスの戦士がその力を使う時光り輝く。
小百合は戦士の力を障壁として前面に放出する事で、ルイズの鞭を防いだのである。

「…………………………あれ?」

呆然とするルイズ。彼女の頭の中でぐるぐると様々な考えが渦巻く。
なにこれ。見えない壁?呪文詠唱もナシにどうやって?まさか先住魔法!?そう言えばメロスの戦士とか言ってたけど、何か特殊な力が?
もしかしたらもしかして意外と私、当たりを引いていたとか?いや、待て。そんな事より、私今…………………………大ピンチ?
首を動かし小百合を見る。ギギギギ、とそんな錆びついた音が聞こえそうなギクシャクとした動作だった。

「…………………………(ニコッ)」

小百合は、笑っていた。しかし、その眼は笑ってはいなかった。ルイズはそんな笑顔に見覚えが在った。
(確か、普段は温厚で優しいちいねえさまが本気で怒った時、こんな感じだった気がする)
滅多に見ない姉のそんな表情は、ルイズを心胆寒からしめた。と言う事はつまり、小百合も……怒っている。しかも、相当。
その証拠に、小百合から陽炎の様な怒りのオーラがゆらゆらと立ち上っているのが見える。羽虫位なら触れただけで気死しそうだ。
冷や汗を盛大に流しながら硬直するルイズから、小百合は難なく鞭を奪い取った。

「あっ」
「ルイズ、コレは何?」
「…………乗馬用の鞭デス」

鞭を指差しながら問う小百合に、唯々諾々と答えるルイズ。何故か敬語になっていた。
もう主と使い魔とか、自分の方が立場が上である事を思い知らせるとか、そんな事は頭の中から吹き飛んでいた。
まさに、蛇に睨まれたカエル。狼に追い詰められた野ウサギ。この瞬間、2人の力関係は完全に決した。

「で?その乗馬用の鞭が、何故こんな所にあるの?」
「……乗馬が得意なんデス」
「それがなぜ私に向けられているの?」
「……口で言って分からないなら叩いて解らせようと」
「そう。確かに動物を躾ける時はそうする事も大切なことだわ。でも、私は動物じゃなくて1人の人間よね?」
「……ソウデスネ」
「それに躾けるっていうのは、普通問題行動を取った時や正しい判断が出来なかった時にする事でしょう?」
「……ハイ」
「私は貴方に対して何か間違った事を言ったかしら?問題のある行動をとったかしら?ねえルイズ」
「……イイエ」
「なら。これを私に向けて良いかどうか、わかるわよね?」

ニッコリと、一際良い笑顔を浮かべる小百合。無論眼は笑っていないままだ。
答えの解りきっている小百合の問いに、それでもとルイズはすがる様な視線を向ける。

―ダメカナ?

一縷の望みを託したルイズの視線に、小百合は同じく視線で返した。
鞭を持っていない方の手を握り締め、はぁーと息を吹きかけながら。

―ダメダヨ。

「ですよね」

ごっちーん。
朝靄に包まれたトリステイン魔法学院の女子寮で、そんな小気味良い音と、きゃーんというまるで犬の鳴き声の様な悲鳴が響き渡った。

801 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 01:59:22 ID:zJkVqb6h
支援


802 :虚無<ゼロ>の旋律:2007/10/18(木) 02:01:22 ID:qcKUOsH7
「いたたた……貴族に、しかもご主人様になんてこと……。いつか絶対思い知らせて……」

頭に出来た大きなたんこぶをさすりながら、ブツブツと恨み言を吐くルイズ。
余程痛かったらしい、眼の端には涙が浮かんでいた。そんなルイズの様子に小百合は苦笑した。

「馬鹿な事言って無いでさっさと着替えなさい。脱いだ服、一緒に洗濯するから」
「洗濯?」
「使い魔の仕事として身の回りの世話を頼んだのはあなたでしょう。なら洗濯くらいはしなくちゃあね。私だって、何もしないでご飯と寝

床の面倒を見てもらうほど厚かましくないわよ」

肘の辺りまで腕まくりしながら、小百合。ベッドの脇に脱いで置かれた下着をテキパキと拾い集めていく。
ルイズは眉をひそめた。そう言えば昨日そんな事を言ったわね。なんだかんだ言って使い魔としての心がまえが出来ているのかしら。
いやいやでもさっき私にあんな事をしたし……あー痛い。まあいいわ、悪い事じゃないし。ルイズは小百合に向かって手を差し出した。

「服」
「ああ、これね。はい」

椅子に掛かっていた制服を渡す小百合。ルイズはそれを受け取ると自分の横に置き、ネグリジェを脱ぎだした。

「下着」
「……どこに入っているの?」
「そこのクローゼットの、一番下の引き出し」

それ位自分で取って欲しいと思いつつ、言われた通りクローゼットを開ける小百合。中には下着が沢山入っていた。
何気に良い生地を使ってるわね、高級品なのかしら。貴族、しかも公爵家って言ってたしお金持ちなんでしょうね。
などと考えながら下着を選び、取り出す。出来るだけ似た色とデザインの組み合わせで。

「ここに入っているのね。覚えておくわ」

言いながら、コレも渡す。ルイズは下着をもそもそと身に付けると、気だるげに呟いた。

「服」
「もう渡したでしょ?なにか他に着込むものでもあるの?」

怪訝そうな小百合にルイズは貴方が私に服を着せるのよ、と口を尖らせる。

「……自分で服を着ることも出来ないの?」

頭痛を堪える様に、こめかみを抑え眉間にしわを寄せる小百合に、ルイズはこれだから平民はと大袈裟な溜息をついた。
そして、講釈を垂れる教師の様に人差し指をピッと上に向かって垂直に立て、説明を始めた。

「いい、サユリ。貴族ってものはね?下僕がいる場合自分で服を着ないものよ」

何処までも上から物を言うルイズ。先程痛い目を見たと言うのに、全く懲りていない。
喉元過ぎれば熱さ忘れるとはいうが、ルイズはどうもそれを忘れるのが人より段違いに早いらしい。

「あー……私のいた所でも貴族はそんな感じだったわね。でもね、ルイズ」
「何よ」
「いい歳なんだから、自分で服を着なさい。後、確かに身の回りの世話はするけれど、貴方のメイドになったつもりはないわよ?」
「そんな事言って良いのかしら?仕事を怠ける使い魔には罰として朝ご飯抜き―」

そこまで言って、ハッと息を飲み口を噤む。小百合の額に、1つの青筋が。
漸くルイズは自分が彼女の逆鱗に触れた事に気付いたようである。握り拳を造り、小百合は再び先程の般若の様な笑みを浮かべた。

「ルイズ?もう一度言うわ。じ・ぶ・ん・で・き・が・え・な・さ・い」
「いい今直ぐそうさせていただきマス!」

ルイズは猛然と服を着込み始めた。


803 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 02:02:42 ID:zJkVqb6h
支援

804 :虚無<ゼロ>の旋律:2007/10/18(木) 02:03:18 ID:qcKUOsH7
「それじゃあ、洗濯に行ってくるわ。それまでに朝の支度を終らせておくのよ?」
「…………………………言ってくれば」

吐き捨てる様に、ルイズ。完全に不貞腐れている。少しやり過ぎたかしらね、と心の中で少し反省する小百合。
小百合がドアを開けようと近づいた瞬間、外側からドアが開かれた。

「おはよう、ルイズ。……と、その使い魔さん」

中に入ってきたのは1人の少女だった。
褐色の肌に紅い髪と眼、彫りの深い顔立ち。身長は高く、小百合と同じ位はあるだろう。
胸元のボタンを開け、豊満なバストをこれでもかと誇示する彼女は艶かしい色気に満ち溢れていた。
なにもかもがルイズと対照的な彼女の名前は、キュルケ・アウグスタ・フレデリカ・フォン・アンハルツ・ツェルプストー。
ルイズの級友であり、先祖代々の因縁に端を発する犬猿の仲のライバルでもある。

「おはようキュルケ。何しに来たのかは分からないけれど、さっさと消えて頂戴」

苦虫を噛み潰したような顔で、ルイズ。キュルケは刺々しい言葉を華麗にスルーし、小百合に向きなおった。

「そう言えば聞いてなかったんだけど、貴方お名前は?」
「音無 小百合よ」
「オトナシサユリ?変な名前ね」
「遠い所から来たから。住む場所が違えば名前のつけ方も違ってくるものよ」

私からすれば貴方達の名前こそ長くて奇妙に感じるわ、という小百合の言葉に得心顔で頷くキュルケ。
彼女もまた、ゲルマニアからの留学生としてここに来ている1人の異邦人である。習慣の違いに戸惑った経験も一度や二度ではない。
隣国から来た自分すらそうなのだから、より遠くから来た人間なら多少名前が変でも可笑しくはない。そう考えたのである。

「成る程、そういうものかもね……。それより、なんて呼ぶ?そのままだとどうにも呼び辛いの」
「小百合でいいわ。ルイズもそう呼んでるから」
「わかったわ。それでサユリ、その服はどうかしら?古着とはいえそれなりに良い物だから悪くはないと思うけど」

そう、今小百合が来ているブラウスはキュルケの持ち物だった。下半身にはスカートも履いているが、コレも同様。
召喚されたばかりで着替えのない小百合だったが、言うまでも無くルイズの服はサイズが合わない。
学院で働いている使用人の服をとも思ったが、平民に頭を下げることはルイズのプライドが許さない。
故に、ルイズは涙を呑み普段いがみあっている隣人の元を訪れた。
その頑なな性格からか交友関係の狭い彼女には、小百合に合いそうなサイズの服を持っている知人が他に居なかったのである。

「屈辱だわ……!ああ、申し訳在りませんお父様お母様御先祖様。私はにっくきツェルプストーの世話になってしまいました」

ぎゅっ、と胸元で両手を祈るように握り締め、大仰に嘆いてみせるルイズ。
だが、小百合とキュルケは何事も無かったかのように会話を再開していた。見事なまでの無視だった。

「ええ、とても着心地が良いわ。有難う、キュルケ」
「いいのよ別に。それ、地味だったから着ないでクローゼットの肥やしになってたヤツなの。それに面白い物も見れたしね。悔しそうに『

この使い魔が着れる服はある?』って言うルイズの顔ったらなかったわ!あっはっは!」
「うるさいわね!笑いに来たんだったらもう気は済んだでしょ!?さっさと出て行ってよ!」
「ルイズ、服を貸してくれた友達にそれはないでしょう?キュルケもあんまりからかわないでね。この子がムキになりやすいのは貴方の方

がよくわかってるんじゃないの?」
「いやぁねぇ。だからからかうんじゃない」
「趣味が悪いわね……」

苦笑する小百合。だが同時に微笑ましくも感じていた。彼女にルイズに対する悪意は無い。悪気は思い切り在りそうだが。
2人は今までもコレからも良きケンカ友達なのだろう。きっと、それを指摘すれば2人ともそれを否定するのだろうけれど。

805 :虚無<ゼロ>の旋律:2007/10/18(木) 02:04:42 ID:qcKUOsH7
「まあ、冗談はこの辺にして置きましょうか。実は私も昨日使い魔を召喚したのよ。誰かさんと違って一発で成功よ」
「だから?」

キュルケの嫌味にルイズの顔が引き攣る。
ピクピクと音が聞こえそうなそれは破裂しそうな風船を髣髴とさせた。

「折角だから紹介しておこうと思って。貴方だけ紹介したんじゃ不公平でしょ?」
「どうでもいいわよ、そんな事」
「出てきなさい、フレイム〜」
「人の話を聞きなさいよ!」

激昂するルイズを余所にキュルケに呼ばれた彼女の使い魔が彼女の脇からのっそりと顔を出した。
それは全身が真っ赤なトカゲだった。熱気を放つその体は虎ほどの大きさがあり、尻尾では炎が燃え盛っている。
時折口からちろちろと火炎が迸っていた。

「凄いわね、これ。危なくないの?」
「大丈夫よ。私が命令しない限り人を襲ったりなんかしないわ」
「へぇ……お利巧さんなのね。触っても良いかしら?」
「いいわよ、別に」
「それじゃ、遠慮無く」

キュルケの言葉に、小百合がさわさわとフレイムの体を撫でる。
気持ちよさそうに目を細め、小さく鳴き声を上げるフレイム。

「うわ、暖かいのね……」
「でしょう?火流山脈のサラマンダーだもの。この尻尾の鮮やかな炎からして間違い無いわ。ブランド物なのよ」
「魔物にブランドとかあるのねぇ……」

和気藹々と話すキュルケと小百合。そんな2人の様子に堪忍袋の尾が切れたのかバン!とテーブルを叩いた。
その音にルイズの方を振り向く2人。ルイズの顔は怒りで真っ赤に染まっていた上柳眉は逆立っていた。

「私の部屋で私を差し置いて話してるんじゃないわよ!っていうかサユリ!」
「何?」
「ツェルプストーの女と仲良くするんじゃないの!あそこの家の人間はヴァリエール家にとって不倶戴天の敵なんだから!」
「……ああ言ってるんだけど。キュルケ、なんでそこまで仲が悪いの?」

ルイズを指差し、キュルケに問う小百合。
小百合の問いにキュルケはやれやれと肩を竦めた。

「振られた奴がやっかんでるだけよ」
「違うでしょう!?アンタの家系の人間は私の御先祖様の恋人を奪ってる色ボケだからでしょうがっ!」

ルイズは自分の先祖がいかにツェルプストーの人間に幾度と無く恋人を奪われ、苦渋を飲まされたかを懇々と語って聞かせた。
その内容に小百合は呆れた様に溜息をついた。

「要は痴情の縺れ?……下らないことでいがみ合っているのね」
「下らなくなんか無いわよ!」
「下らないわ。少なくともそんな事で悩めたりケンカ出来たりするだけ羨ましいわ」
「どう言う事?」
「私の居た所で戦争が起こってた事は話したわね?友人知人、家族や仲間が次々と死んでるのに恋愛どころなわけないでしょう?」
「……知らないわよ、そんな事」

決まり悪げなルイズに小百合はニッコリと笑いかけた。


806 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 02:05:48 ID:zJkVqb6h
支援

807 :虚無<ゼロ>の旋律:2007/10/18(木) 02:07:41 ID:qcKUOsH7
「そうよね。そんなこと知ったこっちゃないわよね。なら、貴方と彼女の家の事情も私にはそうだって事も、分かるわよね?」
「うっ…………………………ご、御主人様の敵は使い魔の敵なのよ」

言葉に詰まるルイズ。
暫くの沈黙の後、苦し紛れにそう言ったが―

「キュルケ、これ着心地は良いんだけど、少し胸が緩いかも。最近の若い子は発育がいいのね」
「あら、とてもそんな風には見えないわ。そりゃあ私ほどじゃあないけど、貴方だって十分立派よ?」
「有難う。服、あとで洗って帰すわね」
「あげるわ。言ったでしょ、着てなかったって。そう言う服はまだあるから、何時でも言っていいわよ。あってもどうせ邪魔なだけだし」

その時2人は既に会話を再開していた。
ルイズに対する感心を完全に失ったのか、彼女などまるで居ないかのようだ。
だからルイズが発したぷちん、と言う音に2人は気付かなかった。
ルイズは全身をふるふると震わせ、近くに在った杖を手に取り、口を開いた。

「…………………………だ」
「「だ?」」
「だから私を無視するんじゃないわよー!!!!!」

怒鳴るルイズ。余りの自分に対する放置っぷりに、ついに切れたのである。
立ち上がり、杖を振り上げ呪文を詠唱する。

「げ!ちょっとルイズ!こんな所でやめてよ!」

血相を変え制止するキュルケ。
だが、走る車が急には止まれない様に一度切れたルイズもそう簡単には止まらない。
構わず呪文の詠唱を完了させ、ルイズは小百合達目掛けて杖を振り下ろした。

「『フライ』!」
「盾となれ!私のメロス!」

小百合達の目の前で起こる小さな爆発。とっさに小百合は再びメロスの力で見えない障壁を展開した。
行き場を失った爆風は逆流し、ルイズへと殺到する。
悲鳴を上げる暇すら無く、ルイズは爆風に巻き込まれた。
煙が晴れたあと其処に見えたのは。爆風で酷い惨状を呈している部屋。
そして煤で真っ黒になり、ぽてりと倒れこむルイズ。見た所怪我は無い様だ。

「何今の。先住魔法?」
「違うわ。……今私がやった事、内緒にしてもらえる?一応タダの平民ってことになってるから」
「まあ良いけど……貴方が心配するのはそこなの?」

人差し指を口の前で立てる小百合に、ジト目でつっこむキュルケ。
復活に時間の掛かったルイズは遅刻し、朝食を食べ損ねた。

808 :虚無<ゼロ>の旋律:2007/10/18(木) 02:09:01 ID:qcKUOsH7
以上です。
初めてのメロスの使い方がこれで良いんだろうか……。

にしても便利だ、盾メロス。

809 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 02:34:25 ID:DkeNYdiV
>>752
横槍で悪い。リンク見つからないや……
どこのサイトなん?

810 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 03:01:24 ID:jtF1yDF8
旋律乙
このルイズは原作の理不尽さとギャグ調をよく味わえそうだな

811 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 03:44:32 ID:aQRH0hQL
>>783
HALO3の後を持ってくるとなると、HALO2のグレイブマインドにワープさせられた後みたいに…

マスターチーフ『よう!』
ルイズ「あんた誰?」


812 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 03:44:54 ID:cZLFEGEa
旋律の方、乙でした。

>>809
「上弦」という方のサイト名「裏の月の裏」。作品名は「Devil / Zero」です。

813 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 06:53:05 ID:n76KFQac
遅まきながらメロスの人乙したー。

そして神様の話題で、なんで猫神様が上がらないのか(^^;

814 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 06:56:58 ID:IwH/dYRL
>>798
僕としては何とかなったと思う。
というよりも世界の卵を使って何とかしようとしたのが宇宙処理装置だと思う。


815 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 10:19:33 ID:RP8XH25f
>>>813

 猫神様はもう一匹来てるヤン

816 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 11:05:41 ID:1gfwi9h5
>>813
体温ですにゃ

817 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 11:19:53 ID:c1AbIZOd
>>813

人肌ですにゃ

818 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 11:22:55 ID:NajnsoQu
猫神様というと、電撃帝王で連載されていたアレか?

819 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 11:29:24 ID:lUrvwsx4
だれか、覇王さま召喚とか言ってたけど4期十代召喚とか面白そうだな
不思議パワー二つ手に入れちゃったし

820 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 11:31:33 ID:g+tkag1b
プレデターそろそろ召喚されるかも

821 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 11:39:36 ID:VQG8Dj1c
猫神様?
ああ、ねこぢるの漫画にあった?

822 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 11:54:19 ID:nR+xjDSp
神様といわれてエネルとプライマスと
ユニクロンしか浮かばない発想が貧困な自分orz

823 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 12:02:53 ID:6ZjuOP3b
エネルはともかく、その2柱はw
月増えるよ月

824 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 12:05:43 ID:TH3yhALc
ふと思った。スレイヤーズキャラって殆ど召喚されないよなと。

しかしあの世界の魔法…殆ど先住魔法として区別されそうな。
それと、魔王や5人の腹心がハルケギニアにいない以上、ドラスレを含めた魔法が使用出来ない罠。

――あ、ラグナブレードとギガスレイブなら使えるか。

825 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 12:13:00 ID:TH3yhALc
後、精霊魔法、白魔法は使用可能。(精霊の力を借りるんで)
神聖魔法はあの世界の神の力を借りるんで使用不可能と思われる。

826 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 12:13:12 ID:JPKnh3mA
見た目があれで精霊魔法得意なゼルガディスとか
ガウリィでも大丈夫かも
光の剣失った時ならデルフ使ってくれるだろうし
アメリアなら勢いで押し切れる

827 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 12:15:47 ID:TH3yhALc
>>826
確かに格闘戦だけで大抵の敵は圧倒できるからなぁ…アメリアw

828 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 12:17:25 ID:epBNpScJ
スレイヤーズの魔法は詠唱必要だけど杖が要らない。
詠唱に使うのは『カオス・ワード』という特殊言語だったよね?たしか。
先住にも系統にも見えるなぁ、スレイヤーズの魔法は。

829 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 12:17:40 ID:SxiYddIU
年中フルチンで鼻水垂らしてる某天使にハゲ呼ばわりされてるあの方はどうだろうか

830 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 12:27:39 ID:SRiAg5El
>>819
それよりユベルのほうが思考と性癖がヤバめで面白そう
まあ書くにしてもバッドエンド迎えそうだけど

831 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 12:37:48 ID:nluVNA1A
>スレイヤーズの魔法
>魔王や5人の腹心がハルケギニアにいない以上、ドラスレを含めた魔法が使用出来ない罠。

リナたちが、ぽいモノに召喚された時、向こうで使っていたから、使えても良いかな?
と、思ったり。このスレ的には、オーフェンは何人か召喚されているですけどねw
個人的にはアメリアなんか召喚されても面白いかな?、とも思ったり。
あれでも一応、セイルーンの王女様だし、召喚したあとどんな反応返ってくるやら。

832 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 12:40:52 ID:ZFGdpfG4
もうカイザーがルイズにリスペクト精神を叩き込む話でいいよ
そしてワルドの裏切りやウェールズの死を経てヘル化

833 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 12:43:08 ID:qXnYVZEx
>>831
そこは魅惑のフィリオネル王子様だろう。

834 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 12:46:46 ID:TH3yhALc
>>831
スレイヤーズ本編15巻のシャブラニグドゥ戦にて、魔王の力が届く世界でなければ、その力を扱うことは出来ない云々の記述があったけど…。
うーむ、ハルケギニアはルーク・シャブラニグドゥが展開した異空間のように、全ての魔王の力が届く世界と解釈した方がいいのだろうか……?

835 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 12:58:40 ID:JPKnh3mA
まあぶっちゃけその辺は作者しだい
だがまあ個人的にはリナとか呼ぶんなら黒魔術は使えない方が適度な弱体化になるかと

836 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 13:07:28 ID:qXnYVZEx
精霊魔法にも魔族相手に効くのはあるし、人間相手なら黒魔法なしでも十分だろうねェ。
リナのファイアーボールは調子のいいときなら岩も溶かすらしいし。

837 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 13:08:26 ID:TH3yhALc
確かに…ドラスレとか攻撃範囲広過ぎて、如何考えてもパワーバランス崩しまくりだし。

そういやリナって、ガウリィの剣術が異常過ぎて目立ってないけど、剣術も一流だったよなぁ…。

838 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 13:12:18 ID:Kg5E3ad2
タリスマン付きなら、ブラスト・ボム使えしな

839 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 13:14:45 ID:oulediDD
>>826
ガウリィは某自動辻斬り装置を手に入れているので、二刀流でもない限りデルフはいらない子

840 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 13:19:55 ID:b6xfGm6Q
自動辻斬り装置は光の剣ほどガウリィを象徴する武器になってないような気もする。
いっそのこと置いてくるとか。

841 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 13:21:12 ID:TH3yhALc
確かガウリィの剣の腕って、一流クラスであるリナ(それもガウリィが手解きをした事で更に腕を上げている)でさえ、目で追うのがやっとという鬼レベル。

……隙突かんで勝てる相手いるのか? あのハルケギニアに……。

>>839
斬妖剣(ブラスト・ソード)か…周囲の魔力を還元して切れ味に変える、わざわざ切れ味を落とさないと逆に使えない剣…。

842 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 13:24:36 ID:u8QNmMm4
たしか自動辻斬り装置こと斬妖剣って、周囲や斬った者の魔力を吸収して、剣の切れ味に転化するんだったよな。
魔法を吸収するデルフ、本当にいらない子になってしまうYO!

843 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 13:46:49 ID:hRApjgiD
フーケに盗まれたものは光の剣と言ってまんま光の剣とかwww

844 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 13:46:57 ID:Aocl7DEh
>820
ステルス状態で召喚
失敗だーと囃したてるマリコルヌがズザザーと森に引きずられ、後に死体で発見
逢い引き中のギーシュ、仇を取ろうとしたモンモン、下調べ中のフーケが一人づつ消えていく……
という展開なら考えた事がある。倒し方ワカンネ

845 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 13:47:36 ID:m/qwnbo0
ガウリィは戦闘以外で単独行動させるのが
危険だろうからデルフもいる必要あるぜw

846 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 13:47:55 ID:qXnYVZEx
>>841
正直、野生の勘があるから隙を突くのも難しそう。

847 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 13:52:10 ID:aKNb8R/N
デルフ活躍させたいなら刃物マニアのあの娘よびゃいいじゃん。
いや、小ネタ以外で使えそうに無いけどねw

リナシャドウとか、熱血おうじさまとか、ピコピコゴーレム作りのおっちゃんとか、
結構使えそうなやつはいる。

848 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 13:52:47 ID:m/qwnbo0
最初に会った時でフーケ=ロングビル
遍在がワルドって見破るんだろうな

なんかルイズに考えがあるんだろう」て黙ってるかもだが

849 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 13:57:52 ID:epBNpScJ
一人旅をしているランツとかどうだ。一応強いぞ。一流の下くらいだけど。
…祝福の剣もったままだったっけ?

850 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 14:00:50 ID:Oc+3PuXU
個人的にはネクロマンサーの子とかいいな

851 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 14:02:49 ID:TH3yhALc
>>849
確か祝福の剣って、神聖樹(フラグーン)と同調してる筈だから、フィブリゾがサイラーグに訪れた時点で壊れているかと。(フラグーン消滅してるんで)
壊れてなくても、性能的にそこらの剣と変わんない気がする。

852 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 14:06:46 ID:aKNb8R/N
>>850
ウィニーだっけ? フィブリゾ死んだからゾンビ作れないしw

853 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 14:09:45 ID:SxiYddIU
>>844
ハゲ先生ならそれなりに修羅場踏んでるし軍人だから"視える"んじゃないか?
んでガチバトル発展なんとか気絶させて契約・・・いややっぱハゲだけじゃムリだ
詠唱の隙つかれて脳漿ぶちまけるわ

854 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 14:13:10 ID:TH3yhALc
スレイヤーズといえば白蛇のナーガ…駄目だ。如何考えてもギャグ展開にしかならない……

855 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 14:17:39 ID:qXnYVZEx
いっそ高飛車に出てしまったテファとな!

856 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 14:18:22 ID:NajnsoQu
ギャグを短編で書ききればよいではないか

857 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 14:27:18 ID:3R2OTtEe
プロトデビルンのギギル召喚
ルイズをシビルのように保護する良き父親に

858 :エースのルイズ:2007/10/18(木) 14:31:23 ID:BePvfoYy
マクロス7開始時点のミリアを召還

859 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 14:32:43 ID:ylG+dgQZ
ネクロマンサーっつったらニバス先生しかおもいつきません><

860 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 14:33:20 ID:iGSAszFD
邪神剣ネクロマンサーだろ?

861 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 14:34:26 ID:JPKnh3mA
>>839
二部の最初の頃のまだ剣探ししてる時なら大丈夫

862 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 14:37:00 ID:aUntW8OC
魔王ごと召喚すれば問題ないんじゃね?
魔王が居ないから魔王の力を借りる魔法が使えないんだから
魔王ごと召喚すればなんら問題ない
例えばルークやレゾとリナを召喚すればドラグスレイブも問題なく使える筈だ

863 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 14:40:24 ID:iGSAszFD
>>862
ルビーアイの欠片は人間に封印されてるんだからそいつら以外でもその人たちが来ていれば問題ないな。
まだ5ツ残ってるぜ!一人は覚醒済みだけどな。

864 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 14:43:16 ID:4HrBC2Hx
>>847
刃物マニアと聞いてるろうに剣心の張を思い出した
志々雄とか宗次郎とか、比古とか剣心とか、誰を召喚しても凄い事になりそう

865 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 14:43:37 ID:LQzIPcuS
ルーク+お供2人召喚ってどっかにあったような

866 :エースのルイズ:2007/10/18(木) 14:46:32 ID:BePvfoYy
恋多き乙女、キュルケ・アウグスタ・フレデリカ・フォン・アンハルツ・ツェルプストー
は悩んでいた。そして恨みがましく隣の部屋の住人であるヴァリエール家の
三女「ゼロのルイズ」いや今の二つ名は「鬼の風紀委員ルイズ」とその召還した
使い魔のことを思っていた。

「あのころ、恋に焦がれていたあのころがこんなにいとおしく思えるなんて!」

実際あの使い魔が現れるまでの甘美な日々も全ては幻のようだ。

「女子寮の最重要警備対象」 

微熱のキュルケの名もルイズにつけられたそんな名前に書き換えられつつある。
ルイズや親友と思っていたタバサ、そしてモモランシーをはじめとしてギーシュの
ことに愛想をつかした多くの女子学生と、マリコルヌなど自他共に認める恋と縁のない
男子学生。それにオールド・オスマンの放任主義に歯止めをかけようという教職員
が常に彼女を見張っていた。

今夜も部屋のドアの向こうでは、宿直と言う名目でタバサが本を読んでいる。

「一体なんでこんなことに?」

キュルケは主人を差し置いてベッドで寝息を立てているだろう横柄な使い魔のことを
考えていた。

「見てなさい!ヴァリエール!いつか復讐してやるんだから!」 

しかし具体的な策など無いことはキュルケ自信がよく分かっていた。

飛びぬけた戦闘能力と、オールド・オスマンの腹芸すら通用しない押しの強さ。

「まったくなんてことかしら?」 

キュルケは日が変われば運も変わるだろうと思い直して眠ることにした。

867 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 14:47:21 ID:JPKnh3mA
あれ?リナってルイズより年下?

868 :エースのルイズ:2007/10/18(木) 14:48:23 ID:BePvfoYy
とりあえずでだし


869 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 14:50:16 ID:epBNpScJ
>>867
1巻当初で15歳。その後本編中で誕生日を迎えて16歳。
最終巻までに劇中時間が2年ほど進んでいるので本編終了時17〜18歳。

そしてこれより支援態勢に入る

870 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 14:53:50 ID:iGSAszFD
え?終わり?小ネタ?

871 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 14:54:45 ID:4HrBC2Hx
支援ボンバー!

872 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 15:08:51 ID:q1rGXWXE
うーん元ネタは何だろう

873 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 15:14:14 ID:IjC5ag7C
つかテンプレ見ろよ

874 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 15:17:51 ID:f7QF215u
>>872
>>858

875 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 15:29:22 ID:/rPdmp12
さ、会話に戻ろうか

876 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 15:36:09 ID:nR+xjDSp
刃物マニアと聞いてワンピースの
たしぎを思い出した

ギーシュ「女性には手を出さないよ」
たしぎ「女だからって馬鹿にしてるんですね!」
は想像できた

877 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 15:45:10 ID:zJkVqb6h
新ロードス島戦記より、スパークと小ニースを召喚。

“破壊の杖”の代替物や、シエスタの祖父ネタは思いつたのだが、
ゼロ魔自体を読んでいないんだよな。

878 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 15:55:45 ID:hSvarint
いきなり失礼。予約無ければ投下しますよー

879 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 15:58:46 ID:qpElAxAR
sien

880 :薔薇乙女も使い魔:第六話:2007/10/18(木) 15:59:08 ID:hSvarint

  第六話    フーケ捜索隊


窓から見上げれば、夜空に月が二つ輝く
月を飾るように数多の星が煌めいている

 でもそんな風情に目もくれず、ルイズはキュルケとタバサを自分の部屋へ押し込んだ。
続いて真紅と翠星石を抱えたジュンも部屋に飛び込み、扉に鍵をかけた。
「ちょっと待って。一応覗き見とか、調べとかないとね」
 キュルケはそういうと、タバサと共に杖を掲げてルーンをつぶやいた。二人の杖から広
がる光の粒が、ルイズの部屋を舞う。
「そうね。私たちも覗き見されるのは好きじゃないわ」
 真紅はそう言うと、手から薔薇の花びらを数枚湧かせ、ジュン・真紅・翠星石から光の
粒をはじいた。
「あら、ごめんなさいね。気が付かなくて」
 キュルケはニッコリ微笑んで謝った。タバサも黙ったまま僅かに頭を下げた。
「大丈夫のようね。さぁてルイズぅ、いろいろと聞きたい事があるのよぉ♪」


 ベッドに座るルイズ。その左右には真紅と翠星石も座る。
 小さなテーブルには、タバサとキュルケが席に着いた。キュルケは興味津々という感じ
で真紅達を見つめている。タバサも今は本を読まず、皆の話を聞き入っていた。鞘に入っ
たままのデルフリンガーは、壁に立てかけられていた。ジュンは窓の横に立っている。
 一難去ってまた一難、そんな言葉がジュンの脳裏をよぎった。


 ルイズは胸を張り声を震わせて
「あ、あんた達!今日見た事は絶対に、絶対に秘密にしないと許さないわよっ!」
と、虚勢を張っていた。天真爛漫に笑うキュルケの返答は、
「そのつもりよ。ただしぃ〜、あなたの使い魔達の事を色々教えてくれたら、だけどね」
だった。

 そんなわけで、ルイズは先日オールド・オスマンに話した、『ジュンはロバ・アル・カ
リイエ出身。ローゼンメイデンはジュンの国の伝説的人形師ローゼンの作品。全部で7体
のはず。ローゼンの弟子の槐とかいうヤツも作ってたけど、詳しくは分からない』
 との内容を語っていた。
 窓の横で黙っていたジュンだが、正直気が気ではない。何しろ、この部屋にはジュンが
サモン・サーヴァント後に地球から持ってきた目覚まし時計などがあるのだから。一応隠
してはあるし、魔力を帯びていないから、この世界の魔力探知系魔法では見つからないは
ずだ。
 とは言え、何かの拍子に見つかったら、入手ルートについて、あれこれ突っ込まれるこ
とは間違いない。

 実際、6人が部屋に入ると同時に、キュルケとタバサは室内にディティクトマジックを
かけていた。その結果、覗き見の類は無いと二人は言っていた。でも、魔法を使えないジ
ュンにはそれを確認する術はない。また、あくまで『キュルケとタバサにとって不都合な
覗き見が無い』というだけの意味かもしれない。
 さらにジュンの不信感をかきたてたのは、ディティクトマジックの光の粉が、真紅と翠
星石にも降りかかりそうだったことだ。真紅の薔薇で光の粉を防いだので、探知はされな
かったと思うけど、絶対わざとだろうな、とジュンは考えていた。

 いずれにせよ、ジュンは目の前の紅い髪の巨乳な女性も、青い髪の無口で小柄な少女も、
全く信用していなかった。


881 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 15:59:49 ID:gUyiGQ00
支援

882 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 16:00:11 ID:Bxov53O2
>>877
さ、今すぐ本屋に行ってゼロ魔原作を買って来るんだ。


883 :薔薇乙女も使い魔:第六話:2007/10/18(木) 16:02:51 ID:hSvarint


 そんなジュンの警戒心をよそに、キュルケは真紅と翠星石に思いっきり好奇心を向けて
いた。
「へぇ〜、全く凄いじゃない、ジュンちゃんの国って。こんな凄い人形がいくつもあるな
んて。ねぇねぇジュンちゃん、お姉さんに、ちょっとだけこのお人形さん達を抱かせてく
れない?」
「…本人に頼んでみて下さい」
 キュルケに頼まれたジュンは、そっぽを向いて答えた。だがキュルケは、ジュンの冷た
い態度を気にする様子もなく、相変わらずニコニコしたまま、真紅と翠星石を見比べた。

「お断りだわ」ぷぃっと横を向く真紅
「やぁーです」ルイズの後ろに隠れる翠星石
「あぁーんっ!もう、かぁわいいぃ〜〜っ!!」
 キュルケは二人に冷たく断られたというのに、まるで子猫でも見つけたかのように興奮
していた。なんだか、手がワキワキと動いてる。飛びかかってでも抱きしめるつもりかも
しれない。
 ジュンは、この人なにしにきたんだろう、と半ば呆れていた。

「でさぁ、ジュンちゃん」
 キュルケが急に立ち上がり、ジュンに話しかけた。
「…ちゃん付けは、よして下さい。呼び捨てで良いです」
「あーら、別にいいじゃない、子供なんだから」
「あの、確かに僕は皆さんより年下ですけど、3つくらいしか違いませんよ」
「「「3つ!?」」」
 キュルケにタバサ、さらにはルイズまで驚いて声を上げていた。
「そ、そうですよ。僕は今14歳です。ルイズさんも知らなかったんですか?」
「知らなかったわよ」
 ルイズは目を丸くしていた。キュルケもじーろじろと、ジュンを上から下まで舐め回す
ように見ていた。
「まさか、タバサと一つしか違わないなんて、そうは見えないわねぇ〜。あんたの国って
みんなそんな子供っぽいの?」
「僕の国では同い年の男子は、みんなこんな感じですよ。…一体、何歳くらいだと思って
たんですか?」
 キュルケとルイズとタバサが互いの顔を見合わせ、同時に口を開いた。
「「「10歳」」」
 ガクッと来た。真紅と翠星石は、プッと吹き出した。 

 でも、ホントはハルケギニアの方が一年の日数が多いから、この世界の14歳より、僕
はもっと年下なんだよな…ジュンはそう考えていたが、言う必要も無いし黙っていた。そ
れに、ジュンは日本でも背が高くない方だし、ハルケギニアの人々は背が高いので、実際
より年下に見られてもしょうがない。


884 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 16:03:48 ID:gUyiGQ00
しえn

885 :薔薇乙女も使い魔:第六話:2007/10/18(木) 16:04:43 ID:hSvarint


「それにしてもねぇ・・・」
 キュルケが、真紅達に視線を戻した。
「本当に凄いお人形さん達ね。おまけにとっても可愛いし」
 可愛いと言われ、真紅も翠星石もちょっとだけ嬉しそうにしたが、すぐにツンとそっぽ
を向いた。そんな二人にキュルケは目を輝かせていた。
「んじゃ、そろそろ本題入ろっか。ぶっちゃけ言うと、あたしも一つ欲しいわ」
 タバサもコクコクと頷いた。そして二人でジュンを見た。
「あげません」
「でも、一つくらい良いんじゃない?」
「ダメです」
「んじゃさぁ、少し貸してよぉ。タダとは言わないわよ」
「貸しません!」
「それじゃ、我が家の家宝『召喚されし書物』と交換でどう?これはねぇ、殿方の欲情を
駆り立て」
「ちょっとキュルケ!いい加減にしなさいよ!!」「そーですぅ!あたし達はあなたみた
いなチチオバケの所には行かないんですぅ!」

 ルイズがとうとう肩を振るわせて立ち上がった。真紅もルイズの後ろからトンでもない
事を叫ぶ。真紅もキュルケ達をキッと睨んだ。

「キュルケさん。エレオノールを退けてくれた事には感謝致します。ですが、それとこれ
とは話が別ですの。第一、あなたは私たちローゼンメイデンのミーディアム、主として相
応しくないわ」
「あら、大丈夫よ。その子の着けてる指輪さえあれば、平民でもいいんでしょ?なら、魔
力を持つメイジが指輪を持てば、あなた達ローゼンメイデンにも得と思わない?」
 キュルケはフフフッと不敵に笑い、ジュンの左手にある大きな薔薇の指輪を指さした。
ジュンは慌てて左手を背後に隠し、キュルケをキッと睨み付けた。
「無理ですよ。この指輪を外そうとすれば、肉が削げます」
「あらそうなの、不便ねぇ。
 でも、その指輪がお人形さん達にとっても大事なモノって事は確かだったみたいね」

 ジュンが一瞬たじろいだのを見て、キュルケは小悪魔のように笑っていた。

「まぁまぁ、そう怒んないでよ。いくらなんでも無理矢理奪おうなんて事は考えていない
わよ」
「どーかしらねぇ」
 ルイズが口を尖らせた。そんなルイズを見て、キュルケはさらにニコニコしだす。
「ほぉんとうよぉ!確かに、ウチのひい祖父さまはあなたの所のひい祖父さまから奥さん
を奪ったり、ひいひい祖父さまは婚約者を奪ったりしたけどね」
「あんた、どうあってもあたしを怒らせたいようね…」
 ルイズが杖を構えてプルプルしてる。
「やーねぇ、遠い昔のご先祖の話じゃないの。それに、これは恋とは関係ないし…」
 と言って、キュルケは急に黙り、ジュンの顔を真顔でジッと見つめた。大人の色気たっ
ぷりの美女に見つめられて、ジュンは思わず赤くなっていまう。

「・・・あの、恋が何か関係あるんですか?」
 黙って見つめられる緊張感に耐えきれず、ジュンがあさっての方を向きながら尋ねる。
「・・・うんとね、五年後が楽しみだから、今から手をつけちゃおっかなーって♪」
「あんたって人はー!」
 グーで殴りかかるルイズを、キュルケはひょいっとかわした。
「あらあら怖いわぁ、冗談よジョーダン。ウフフフ」
「冗談でもよっ!小鳥一匹だってツェルプストー家のヤツに渡すモンですか!」
「わかったわよ、まったく冗談のわかんない子だわ」
 と言ってキュルケは立ち上がり、タバサに目配せした。タバサも頷いて立ち上がる。


886 :薔薇乙女も使い魔:第六話:2007/10/18(木) 16:05:49 ID:hSvarint

「それじゃ皆様、もう夜も遅いし、今夜はここで帰るわね」
「もー来なくて良いわよ!」
 ルイズは腕組みして、フンッと鼻を鳴らした。キュルケは相変わらずニコニコ笑ってい
た。
「あーらそうは行かないわよ。だって、どんな風に借りを返してもらうか、相談しなきゃ
いけないんだものー」
「い、いろいろ教えてあげたじゃないの!?」
「あーらら、牢獄行きとか、王室からのお咎めを受けずに済んだお礼が、それだけ?まぁ
慌てなくても、どうやってあたしに借りを返すか、みんなでゆっくり考えましょうねぇ」
「うぐぐぐぐ…」
 ルイズは怒りのオーラをまとい、拳を握りしめて震えていた。

「んじゃねぇ〜」「ちょっと待って!」
 扉に向かおうとしたキュルケとタバサを、ジュンが突然呼び止めた。
「あら、もしかしてお人形貸してくれる気になったの?」
「いや、そうじゃなくて、さっき言ってた本なんだけど」
「本?」
 キュルケとタバサは顔を見合わせた


「これよ」
 キュルケが部屋から持ってきた本を示されてジュンは、いや真紅も翠星石も、口をあん
ぐりとさせていた。
「あたしの祖父が買ったのよ。書物マニアでは有名で、モット伯爵も譲って欲しいって来
たそうよ。留学の時に嫁入り道具として渡されたの。でも、あたしこんなの必要ないのよ
ね」

 ルイズは、呆れてモノも言えなかった。
 真紅は、こめかみを手で押さえていた。
 翠星石も、真っ赤になってそっぽを向いていた。
 タバサは、一瞥しただけで興味なさげに無表情だった。
 ジュンは、タイトルを声に出して読んだ。

「エロ凡パンチ、'75年4月号…」
「あらっ!?この字読めるんだ!へぇ、ということはジュンちゃんの国の本なのね」
「そうですけど、これ、どうやってハルケギニアへ来たんですか?」
「なんでも、誰かが昔、魔法の実験中に偶然召喚しちゃったって」
 ジュンが何気なしに開いたその本には、一昔前のセクシーな女性があんなことやこんな
「「「何を読んでるのよ!」」」
 ルイズに殴られ、真紅の髪ではたかれ、翠星石に跳び蹴りを喰らった。

「むふふぅ〜♪やっぱりジュンちゃんも男の子なのねぇ〜」
「からかわないで下さい!それじゃ、お返しします」
「あらぁ、いらないの?無理しなくても良いのよ?」
「いりませんよ。そ−ゆ−本は、僕の国では珍しくもなんともないんです」
「あらそうなの、ざーんねん。んじゃ、また明日ね〜♪」
 ようやくキュルケとタバサは自室へ戻っていった。


887 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 16:07:35 ID:TH3yhALc
しえ☆すた

888 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 16:07:40 ID:gUyiGQ00
支援

889 :薔薇乙女も使い魔:第六話:2007/10/18(木) 16:08:07 ID:hSvarint


「はぁ・・・疲れた」
 残った4人がへたりこみ、誰ともなくつぶやいた。
 もうフラフラだ。この一日で、いったいどれだけの事が起きただろうか。ルイズがだる
そうに口を開いた。
「あうぅ・・・もういい。何にも考えられない。ともかく寝ましょ」
「そーですねぇ…もう眠いですぅ」
「ええ、それが一番ね。それじゃ、おやすみなさい」
「そだな、僕ももう限界だぁ」

 4人とも、這うようにそれぞれの寝床に入り、即熟睡してしまった。




 翌朝、学院はハチの巣をつついたような大騒ぎが続いていた。
 被害は宝物庫のカベ、そして秘宝『破壊の杖』。宝物庫の壁に『破壊の杖、確かに領収
いたしました。土くれのフーケ』との犯行声明文。
 宝物庫には学院中の教師達が集まり、壁の大穴を見て口をあんぐりさせていた。次に、
当直の貴族は誰だとか、平民の衛兵なんか役に立たないとか、責任の押し付け合いを始め
た。
 犯行現場の目撃者であったルイズ・キュルケ・タバサ、そしてジュン・真紅・翠星石も
呼ばれていた。彼らはコルベールの後ろで、黙って教師達の有様を見ていた。ジュンは、
せっかく買ったのでと、デルフリンガーを背中に担いでいた。
 ついでに、当直だったミセス・シュヴルーズがミスタ・ギトーに責任追求されているの
をオールド・オスマンがかばって、感激して抱きついてきたシュヴルーズのお尻をナデナ
デしていた。

 全員、真顔のままだった。

 場を和ませようとしたジョークだったのに、誰も突っ込んでくれない。オールド・オス
マンは咳払いをして、真面目な顔に戻った。
「で、犯行の現場を見ていたのは誰だね?」
「この3人です」
 コルベールが自分の後ろの若いメイジ達を指さした。ジュン達は使い魔なので数に入っ
ていない。
「ふむ…。君たちか」
 オスマン氏は、ジュン達も含めた6人を見渡し、コルベールに改めて尋ねた。
「これだけかね?」
「…はい!この者達だけです。間違いありませんぞ!」
 オスマン氏は、ルイズと彼女の使い魔達にも尋ねた。
「ここにいるのが目撃者の全て、ということで間違いないかな?」
「ま、間違いありませんわ。おほほほほ…」
 ルイズが、引きつった笑顔で答えた。
「ええ、その通りですわ。ねぇタバサ?」
 キュルケが、ニヤニヤしながら答えた。タバサは無言で頷いた。ジュン達は、目をそら
して知らんぷり。
「ふむ、そうかね…では、詳しく説明したまえ」
 オスマン氏の態度に、ジュンは正直イヤーな予感を感じてはいたが、それを口にする勇
気はなかった。

 ルイズは、この場の目撃者達が何をしていたかは触れず、純粋に何を見たかだけを説明
した。


890 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 16:09:05 ID:gUyiGQ00
私怨

891 :薔薇乙女も使い魔:第六話:2007/10/18(木) 16:10:17 ID:hSvarint

 オスマン氏は教師達に向き直り、ふと気付いたようにコルベールに尋ねた。
「ときに、ミス・ロングビルはどうしたね?」
「それがその…朝から姿が見えませんで…」
「この非常時に、どこに言ったんじゃ?」
「どこなんでしょう」

そんな風に噂をしていると、ミス・ロングビルが宝物庫に入ってきた。

「ミス・ロングビル!どこに行っていたんですか!大変ですぞ!事件ですぞ!」
 興奮した調子で、コルベールがまくし立てる。しかし、ミス・ロングビルは落ち着き払
った態度で、オスマン氏に告げた。
「申し訳ありません、朝から、急いで調査をしておりまして」
「調査?」
「そうですわ、今朝方、起きたら大騒ぎじゃありませんか。そして、宝物庫はこの通り。
すぐに壁のフーケのサインを見つけたので、これが国中の貴族を震え上がらせている大怪
盗の仕業と知り、すぐに調査を致しました」
「仕事が速いの。ミス・ロングビル。で、結果は?」
「はい、フーケの居所がわかりました」
「な、なんですと!」
 コルベールが、素っ頓狂な声を上げた。
「誰に聞いたんじゃね?ミス・ロングビル。」
「はい。近所の農民に聞き込んだところ、近くの森の廃屋に入っていった黒ずくめのロー
ブの男を見たそうです。おそらく、彼はフーケで、廃屋はフーケの隠れ家ではないかと」
 ルイズが叫ぶ。
「黒ずくめのローブ?それはフーケです!間違いありません!」
 ジュンはコケそうになった。ルイズの脇を肘でつついて、ひそひそとささやく。
(ちょっと、ルイズさん。僕らは遠目で見ただけじゃないですか。おまけに暗くて、ロー
ブの色だって)
(うっさいわね!こーなりゃヤケよ!ぜーんぶフーケのせいにしてしらばっくれてやるん
だから!)
(そもそも男かどうかだって)
(だまらっしゃい!こっちにとばっちりがこなけりゃい−のよ!)
 ジュンは真紅に目配せすると、彼女は肩をすくめて教師達を眺め続けた。ともかく黙っ
て事の運びを眺める事にした。

オスマン氏は目を鋭くして、ミス・ロングビルにたずねた。
「そこは近いのかね?」
「はい。徒歩で半日、馬で4時間といったところでしょうか。」


892 :薔薇乙女も使い魔:第六話:2007/10/18(木) 16:11:56 ID:hSvarint

 それからも、コルベールが王宮に報告しようとするのをオスマン氏が反対し、フーケが
逃亡する前に自力で奪還する事を主張。捜索隊を募るが教師達は誰も名乗りでない。困っ
たように顔を見合わすばかりだった。
 ミス・ロングビルは、この答えを待っていたかのように微笑んでいた。
 ジュンと真紅と翠星石は、ともかく黙っていた

 ルイズはうつむいていたが、すっと杖を顔の前に掲げた。ミセス・シュヴルーズが驚い
て声を上げた。
「ミス・ヴァリエール。あなたは生徒じゃありませんか。ここは教師に任せて…」
「誰も掲げないじゃないですか。」
 ルイズはまっすぐな目で、オスマン氏を見返す。が、それをみていたジュンは『まさか
フーケの口封じをする気じゃぁ…』と、イヤな予感をさらに強めていた。

ルイズが杖を掲げているのを見て、キュルケもしぶしぶ杖を上げた。
「ふん、ヴァリエールには負けられませんわ。」
それを見て、タバサも掲げた。
「タバサ。あんたはいいのよ。関係ないんだから」
そう言ったキュルケに、タバサは
「心配」
と告げ、ちらりとルイズを見る。キュルケは感動した面持ちで、タバサを見つめた。ルイ
ズはそんな二人を見て驚き、少し嬉しそうだ

そんな三人の様子を見て、オスマン氏は破顔する。
「そうか。では、頼むとしようか」

 ごすっ
 
 いきなり、コルベールがオスマン氏の脇腹を思いっきり肘で突いた
「ぐおふぉっ!げほっ!いきなり何をするんじゃコルベール君!」
「うぉっほん!」
 コルベールは、これでもかと言わんばかりに思いっきり咳払いをした。
「ん?あ、ああ、そうじゃな、そうじゃった」


893 :薔薇乙女も使い魔:第六話:2007/10/18(木) 16:12:59 ID:hSvarint

 不自然極まりない二人のやりとりを見て、シュヴルーズはハッと我に返った。
「何がそうじゃったですか!?生徒達にこんな危険な任務をさせるなんて、何を考えてい
るんですか!?」
「では、君が行くかね?ミス・シュヴルーズ」
「い、いえ、私は体調がすぐれませんので…」
「彼女たちは、敵を見ている。その上、ミス・タバサは若くしてシュヴァリエの称号を持
つ騎士だと聞いている。加えて、ミス・ツェルプストーはゲルマニアの優秀な軍人を数多
く排出した家系の出で、彼女自身の炎の魔法も、かなり強力と聞いている」

 教師達もキュルケも、タバサがシュヴァリエと聞いて驚いていた。

「あの…私は?」
 ルイズは、おずおずと尋ねた。
「うぉっほんっ!その、き、君は、だのぉ…」

 つんつん

 今度は、すすすっとオスマン氏の横に来たミス・ロングビルがつついた。
「う…わ、わかっとるわい」
 そんな様子を見て、ルイズが不審がり尋ねる。
「あの…オールド・オスマン。私の実力の事でしたら、この使い魔達が」
「う、うむ、その、なんだ。あー、ミス・ヴァリエールの使い魔達の実力なら、というか
人形達の事は知っておる。それに、その…ミス・ヴァリエール自身も数々の優秀なメイジ
を排出したヴァリエール公爵家の息女で、その、うむ、なんだ、将来有望なメイジと聞い
ておる」

 うぉっほん、とオスマン氏は大きな咳払いをして、ルイズの前に立った。

「うむ、で、だね」
「なんでしょうか、オールド・オスマン」
「ヴァリエール家の長女、エレオノール女史が昨夜学院に参られてのぉ」

 ぎっくー!

 ルイズと使い魔達は、一瞬飛び上がったかのような錯覚を感じるほど、動揺していた。
キュルケは『あらららぁ〜』という感じで顔を手で押さえていた。タバサは無表情なまま
だった。

「で…ちょっとその事で、急いで話があるんじゃよ」
 ジュンは、どーしてイヤな予感ってよく当たるんだろう、と理不尽な世の中に怒りを感
じていた。


               第六話  フーケ捜索隊     END


894 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 16:13:17 ID:TH3yhALc
紫煙

895 :薔薇乙女も使い魔:第六話:2007/10/18(木) 16:14:28 ID:hSvarint
薔薇乙女も使い魔:第6話、以上で終了です

今回は、何の山場も無い話でした

ではではー

896 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 16:22:52 ID:J6ncSkEp
流れをぶったぎる質問で悪いのですけど、
ドズル閣下召喚ってこのスレでしたっけ?
ひょっとして自分が勘違いしてる?

897 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 16:36:38 ID:/sQTS1Yj
このスレだったかと。
甘っちょろいギーシュあたりに拳でジオン魂叩き込んでた気がします。

898 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 16:42:26 ID:1gfwi9h5
んにゃ、お預かり作品だからこのスレじゃないぜ

899 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 16:47:37 ID:T8RzT2Pd
あれはお預かり作品じゃねーよ
このスレ

900 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 16:56:16 ID:IjC5ag7C
薔薇の人乙ー


901 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 16:58:55 ID:1gfwi9h5
あーすまん間違えたー

902 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 17:10:02 ID:e6zyseqm
スレイヤーズを出すならいっそのことダークスターとシャグラニブルを省いた後二つの世界のどちらかにしてしまったら面白いんじゃね?
今原作やってるほうがもう片方くさいからラスト1個でww
全然設定覚えてねぇ\(^o^)/

903 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 17:21:06 ID:XES6/QbF
闇の運命って今何かでやってるのか?

904 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 17:28:56 ID:YpII++XT
>>813
遅スレですが、 猫神さまというと‘うらにわのかみさま’のムッチリとしたアレですかねw
二頭身のトラ神さまも良いですが^^

905 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 17:29:47 ID:TH3yhALc
>>902
蒼穹の王(カオティックブルー)と、白霧(デスフォッグ)か…。
この二体に関しては詳しい設定が出ていないと言う罠…ううむ。

906 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 17:31:54 ID:IjC5ag7C
>>904
とりあえずsageような。

907 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 17:36:43 ID:aKNb8R/N
>>902
クロスカディアがどっちかって話があった気がするけど関係なかったのかな?

いや、まあ作者の自由だろうけどさ……
魔王や魔族の名前や形容を調べるところとか入れて、ドラグスレイブやらを参考に呪文考えて、
ってな感じで丁寧にやっても結局はオリジナル呪文扱いされるしなぁ。
作者の腕があれば押し切れるとは思うけど……使いづらいだろ。

908 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 17:42:49 ID:WuT7Ap9k
時代は神召喚か?
天地の三女神辺りどうだろう?
反則過ぎなスペックだけどな

909 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 17:57:16 ID:c1AbIZOd
>>864

明治前後くらいの人をウッカリ呼んでしまった日には
桃髪なんて「許すまじ異人さん!レッツ♪バッサリ!」という
もはや会話すら成立しないなんて事になっちゃったりして。

小耳に挟んだ所の本編没ネタの一つによると、攘夷関係について
かなり考えていた模様。剣心あたりは「人斬りに学問は要らん」
なんて言っていたんで、特に思想も無かったようだが、もしかしたら
微妙だったりしてww

910 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 18:18:32 ID:mvky3NJQ
かみといえば真っ先に思い浮かぶのはSaGaだな

911 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 18:24:05 ID:/myElmH/
ところでそろそろ新スレのやかん?

912 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 18:25:37 ID:TH3yhALc
>>910
チェーンソーでアッサリバラバラになるアレかww

まぁゼロ魔世界にチェーンソーは無いから、まず問題は無い……訳もないか。
下手するとハルケギニアにチェーンソー流れて来てそうだし。

913 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 18:26:00 ID:KcGPQzIq
かみといえばザ.ペーパーを召喚いたすとか?

914 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 18:27:16 ID:oucUDu13
まぁ、神といってもピンキリだし(付喪神〜創造神まで)

915 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 18:28:01 ID:l4fQJW0w
900切ったし残り要領31KBだしそろそろ頃合かもね

916 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 18:30:39 ID:T8RzT2Pd
>>912
がいこつせんしののこぎりでもバラバラにできるんだぜ

917 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 18:31:01 ID:UgWyxJFn
>>912
宝物庫に入っているのがチェーンソーだと申したか!

918 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 18:31:05 ID:Uaqljv06
>>897
ガトーが召還された時も同じような事されてたなギーシュ…

ジオン軍人ってこんなんばっかりw

919 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 18:34:02 ID:IjC5ag7C
480kbで次スレよろです

920 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 18:39:37 ID:g/5R/+sq
エルフの反射に対抗できる方法?を思いついた

『リフレク』

自分に攻撃魔法

921 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 18:40:18 ID:TH3yhALc
>>917
か み は  バ ラ バ ラ に な っ た

フーケ戦で死にそうだな…かみ。

922 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 18:42:21 ID:TH3yhALc
>>920
ちょwwwそりゃ確かにそうだけれどもwwwwwww

923 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 18:45:19 ID:IjC5ag7C
エルフの反射魔法は近接攻撃も返すのかな。

924 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 18:45:31 ID:DkeNYdiV
>>920
メイガス3姉妹の出番だな。
リフレク⇒魔法反射はあの姉妹の十八番だw

925 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 18:49:14 ID:ylG+dgQZ
リフレク→リフレク→ホーリー
のあいつの出番だろ常考

926 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 18:49:26 ID:IJBXY4UZ
土地の精霊と契約して使ってるって話だからその精霊の限界を超える過負荷与えりゃ一発じゃねーの?
もしくはその精霊の元になってる土地を破壊するか
カルドセプトみたいな魔法系土地取りゲームの類のキャラがエルフに対して相性良いかもね

927 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 18:51:49 ID:/myElmH/
ただ今473kb
なかなか新スレうつれんな

928 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 18:56:19 ID:TH3yhALc
>土地の精霊と契約して使ってるって話だからその精霊の限界を超える過負荷与えりゃ一発じゃねーの?

悟空のかめはめ波&なのはのスターライトブレイカーと申したか。

929 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 18:58:12 ID:3MJvhwfG
んじゃDSとかだとメガデス辺り使えば反射の効果ないんかな
あれ確か大地の精霊の力を利用して云々って話だったし

930 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 18:58:24 ID:IjC5ag7C
直接攻撃しないで爆発に巻き込むとかすればいいのかな。

931 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 18:59:59 ID:TH3yhALc
リナのラグナブレードなら一撃で通りそうな悪寒。

932 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 19:00:27 ID:D4Egm9C+
落とし穴掘ればいいんじゃね?

933 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 19:01:39 ID:WUj8r431
>>926
>もしくはその精霊の元になってる土地を破壊するか

土壌汚染(農薬やら毒性のもの撒き散らす)も土地破壊に入るんだろうか?
いや何かFF6のケフカとか思い出して

934 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 19:01:56 ID:vxCD+yns
カウンターは敵意のある攻撃に反応して跳ね返しているのか、単に術者に害が及ぶものを跳ね返しているのかで全然違うからなぁ
落とし穴は嵌れば確実に大丈夫だろうけど

935 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 19:02:17 ID:/myElmH/
水系魔法で水浸しにしちゃうとか

936 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 19:03:43 ID:TH3yhALc
>>932
そういやスレイヤーズに穴掘り用の、ベフィス・ブリングって魔法があったな。

937 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 19:04:25 ID:ViANX2fj
>>934
いやいや、土地の精霊ってぐらいだから土地に穴を掘る落とし穴への対処はむしろ本領かもしれないぞw

938 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 19:05:30 ID:HeDqr8Sb
エヴァみたいに力ずくで破ればいいのでは

939 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 19:16:48 ID:4HrBC2Hx
>>909
あの作品には異人が出まくってたが
作者が剣心のモデルにしていた某志士は頑固な攘夷主義者だったらしい
幕末の人を召喚するなら攘夷のヒトかどうか調べなきゃいかんな〜
変わっていく姿を描くのも面白そうだけどオリキャラ紙一重だし

940 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 19:19:15 ID:4HrBC2Hx
今書いてる話では「あぁっ女神さまっ」みたいに魔法を数学的に解析して
カウンターで演算できないスクランブルのような物をかけて対処

941 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 19:23:51 ID:8++5Jp8U
そこで催眠術。

942 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 19:24:44 ID:T8RzT2Pd
そんなときは逃げるんだよ!
逃走まで反射できまい

943 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 19:25:35 ID:vxCD+yns
しかし攻撃用の先住魔法が飛んでくる

944 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 19:26:49 ID:aKNb8R/N
ちがうって、拳が当たる瞬間に引けばいいんだよ。
最強さんはそうやって負けたw

945 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 19:29:17 ID:8++5Jp8U
反射かかってる土地を丸ごと持ち上げて宇宙に捨てればいい。

946 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 19:30:03 ID:DkeNYdiV
>>944
あれ、いまだに微妙に納得いかないんだよなぁ

947 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 19:31:47 ID:Ey7vy2CV
トイレに入ってる時に水責めとか。

948 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 19:32:31 ID:TH3yhALc
>>945
神話級の化物ですな…それ。

949 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 19:32:48 ID:oVM4oGct
>>933
ゼロ魔の精霊がどういうものかによるが邪精霊に堕すか力を弱めることはできそう

950 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 19:34:08 ID:TH3yhALc
さぁて、そろそろ次スレ用意の段階ですな。

951 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 19:34:21 ID:53J4imP/
そりゃ、むごい

952 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 19:35:55 ID:klVsX+md
>>950
>さぁて、そろそろ次スレ用意の段階ですな。
出番ですよ?
よろしく。

953 :ゼロのgrandma:2007/10/18(木) 19:45:43 ID:rkR9Uj30
ちわー。

最近の夜勤が暇なので予約しにきました。
今空いてます?

11kくらいなんで大丈夫だと思うんですけど。

954 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 19:46:55 ID:ijIxhrlk
念のため次スレが立ってからの方が宜しいかと。

955 :ゼロのgrandma:2007/10/18(木) 19:47:42 ID:rkR9Uj30
>>954

了解です。
あとでまた参ります。

956 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 19:50:32 ID:TH3yhALc
次スレ Part74
http://anime2.2ch.net/test/read.cgi/anichara/1192704552/

多分これでいいかと。

957 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 19:51:40 ID:hbUbKIJW
>>956


958 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 19:52:10 ID:m7lin7AF
>>956

959 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 19:53:20 ID:AC5h+w8S
>>956乙。

960 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 19:55:31 ID:TH3yhALc
まとめwikiの方も更新しておきました。

961 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 19:58:36 ID:l4fQJW0w
>>956

>>955
これより支援体制に・・・移らないほうがいいかな?容量的に

962 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 19:59:51 ID:88xWu7Gr
>>844
カリフォルニア知事と戦って自爆する寸前に召喚

「武器を持っていなければ狩られない」(2の設定)
で攻撃される前に契約
「狩リノ時間ダ」で強者(メイジ)の首を狩るプレデター

ルイズの部屋の片隅に
オークとか竜とかの頭蓋骨が積んであって怯えるルイズ


963 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 20:00:00 ID:AC5h+w8S
>>961
志村ー、次スレ次スレー!?

964 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 20:08:00 ID:TH3yhALc
こっちを埋めるべきか否か…流してもいいような気はしないでもないが。

965 :ゼロのgrandma:2007/10/18(木) 20:14:03 ID:rkR9Uj30
すみません。次スレに投下してきました。

966 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 20:15:59 ID:0QvK3YsY
よーし、じゃあ埋めるか

967 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 20:18:00 ID:hbUbKIJW
さて…
埋めAAはゼロ使キャラAAにするか、今スレで書かれたSSのキャラAAにするか…

と思ったが、普通に1000行きそうだから普通に埋める

968 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 20:18:41 ID:IwH/dYRL
うめ

969 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 20:19:06 ID:0QvK3YsY
うめ

970 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 20:19:33 ID:hbUbKIJW
埋め

971 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 20:19:36 ID:KWp7pSQ0
ume

972 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 20:19:45 ID:IwH/dYRL
すめ

973 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 20:19:58 ID:JC+BeCTE
1000までになぜスレを埋める必要があるのか教えてくれ

974 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 20:20:31 ID:TH3yhALc
これが私の、全力全開!! な埋め。

975 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 20:20:36 ID:cU8zpWDu
>>1000ならデビル17の黒江徹召喚。

ルイズ逃げて、食われてしまうよ。


976 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 20:20:47 ID:ZOGOybMD
     ::|.        /|
     ::|_   ノヽ / .|、、へ_ノ|
     ::|ヾ'''' ヽ ヽ ..| | _,,,/
     ::|\丿 ̄\丶|,|√.ノ( 
     ::|ヽヽノ ̄\...|o|/丶ゝ
     ::||ヾ |┌--、ヽ|/,-┐| |
     ::|.|::: | ヽ--イ.|||ヽ-イ:|ソ     埋め
     ::|.ヾ/.|..   .|||  ./   
     ::|  ';:ヽ┌===┐./     
     ::| _〉ヾ ヾ二ソ./      
     ::| .||:::::::::::`---´:|____
     ::|).||:::::::::::::::::::::::::||..○ ||`ヽ
     ::|○||:::::::::::_:::::::||..○ ||:::::::::ヽ
     ::|○.ヾ_ノ.。ヽ:::ソ ○ ||====,)
     ::|  ○..《8(●)8》,○ ||、 ◇....|  

977 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 20:22:04 ID:IwH/dYRL
埋め

978 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 20:22:36 ID:JC+BeCTE
\ :/ :::|::/ ::::/ ::::ヽ_,,:::-‐'' :::-'''" \ ゙''-、 :
ヽ ::/ :/ :::/ :::_.. =`-ー'┬┬'" :`-, \:
..''ー ..、 .ヽ ::::/ / ::::/ ::::_::/ .,ノヽ ::_,,.. -ー'':ヽ
`''-、 \:/ ::::/ / ::::ヽil.ll / :::ヽ ::,..ir‐'"゙_ ::ヽ
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ヽ / :::/ :::ノ゛ !::::! ./ :,..-'" /::l :::/ ::ヽ
ヽ ! ::/ :/ .ヽ:ヽ /::/ / ::!:/ ::l
l│ ::::, ''/ / ヽ:::! .l.〃 ./ ::.,.. |l ::.,i ::l
リ :::/ │:::i′ .h'! iく ./ / / ::/ ::: i:l
.,,, l / !:/ /:/ ./ :/ /::::!
`'ー、、 l :/ !/ メ´ / / :/ ::!
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`'、 ,.. /:/ l :/ :.,- ::!
,| --、 il!'} l .〃 ::│ :/ / ::::/
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/ ,..┴、 l:_:lr'" :::._,, ;;l'"│ ,/ / /::::
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,.. ‐'´ ,, ‐" >、 .!i:::i/ :/ :::iン‐″ ::::ィ゙‐'゛ ::

979 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 20:23:17 ID:p677RqC3
ume

980 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 20:23:19 ID:TH3yhALc
>>1000ならグレートゼオライマー召喚。

981 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 20:23:30 ID:UgWyxJFn
埋めていこう

982 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 20:23:35 ID:IwH/dYRL
生め

983 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 20:24:05 ID:JC+BeCTE
_,. --...._
/:::::::::::::::::`ヽ、
/:::::::_,. -----、 ム、
/77'´ ヽヽ __,.イ
//// , ,、,、、 `ー- く
/イii /i i |イ仆从ヽヽ、ヽ ヽ
! |!!! //// ハ/~ ~~ヽ | |i i ハ|
ーぇイ///イ / 从ル ノ リ
'´ ! (77iT`てィt、_,. 、ィ仁/イ!´ '
\!ハ!|,、`ー‐ ,_、 ̄´ハY
>ハ!ト、 r=; ハト:!、_
,.-- 、_ィムムト、_. ヽ、こ,. イ)<リリ、 _ ̄`ー- 、__
/ `ーヽ、二7て)フjjj|_,.>― `、-、 _  ̄ ̄,.イ´
/ `ヽ==イ- 、 ヽ  ̄`ー―----`-
| ` ´ 、、、ヽ! |ヽ、
人 `ヽヽ、 ヽ ト 、__ヽ、___
rニニ-- 、_ ,.ィ ヽ \ラ、  ̄ ̄ヽヽ、
/| | ト、 ̄ヽ、Y ,.... i ;;Y ヽ \ ヽ、
|/ム ∠_ ハ ト、 'ー'' ,' ,' ,.イ \イ __
r-、-_、 Y⌒` ー-、 / ヽ ヽ ,.' _ノイ ',  ̄ /、 Y^ヽ
/ /^,ィ、 _,. ゝ、 /' ヽ ` - - ' 1 !-―- 、 _/ し'^ヽ}
{ / ノ-、 _/ ヽ / ヽ ,!ィ-、 ' `ー77!〉- }-、` 〉
\-、_/ ,.ィ、ヽ / ヽ ! !{::::ム、 ! ! i! ゝ、 /
\ `- ,.' ) !、ニイ<ニ`ー---┬―‐、_、_←―'
` --_ノノィ__ _,.イ / ';ヾヽヾヽ``:.:.:、_:.:|
 ̄ / i{ ',:.\:\:.\:.:.:.:.:ヽ、
/ ',:.:.\:.\:.\:.:.:.:.:}
/ ヽ:.:.:.ヽ:.:.\:.\/
,' ヽ:.:.:.:.',:.:.:.:\:.:\
,' 、 ヽ、__:',----ヽ___ヽ
/ ヽ ,. ヽ、 ̄
/ ! / ヽ、
/ / ノ / \
/ Kニ´ \
/ / ` ヽ、 \
/ / \ \

984 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 20:24:40 ID:l4fQJW0w
埋め

985 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 20:24:58 ID:IwH/dYRL
うめ

986 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 20:25:02 ID:p677RqC3
久々に1000とりかなーと思ったけどAAに500とられそうな気がするw

987 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 20:25:03 ID:Aocl7DEh
埋む機械

988 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 20:25:24 ID:TH3yhALc
>>1000ならば、ラーゼフォン召喚。

989 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 20:25:34 ID:DkeNYdiV
うーん、AA無しにすれば1000いくと思うぞ。

990 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 20:25:53 ID:0QvK3YsY
うめ

991 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 20:26:29 ID:x/3V61O0
1000なら、ゼロ魔原作買って「鋼のギュスターヴ」召喚でも考えてみる
技能的には体・剣・槍・杖・弓・斧術全部可能な人ではあるが

992 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 20:27:19 ID:hbUbKIJW
>>1000なら
現在連載しているSS書きさん達が、普段の生活とSSを書くことが
特に何も支障が無い程度に両立できることを祈願する

993 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 20:28:01 ID:IwH/dYRL
うめ

994 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 20:28:19 ID:TH3yhALc
>>1000なら、衝撃のアルベルト召喚。

995 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 20:29:07 ID:DkeNYdiV
>>991
あの砦に消えたギュスターヴなら
ルイズの気持ちもよくわかれるんだろうなぁ……

996 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 20:29:49 ID:IwH/dYRL
うめ

997 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 20:30:18 ID:0QvK3YsY
うめ

998 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 20:30:41 ID:W5XICUO3
>>1000ならタバサが幸せになる

999 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 20:30:45 ID:JC+BeCTE
   ■ ■ ■                   ■
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1000 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 20:30:47 ID:p677RqC3
1000ならこのスレの作家麻雀部がとりつかれたように今日から執筆をはじめる

1001 :1001:Over 1000 Thread
このスレッドは1000を超えました。
もう書けないので、新しいスレッドを立ててくださいです。。。

491 KB
>>1に躍らされ過ぎwwwwww もうちょっと勉強...
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