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ジオン公国が種・種死世界にきたら4−栄光

1 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/14(木) 00:57:10 ID:???
君は刻の涙を見る

3スレ目
ジオン公国が種・種死世界にきたら3−ジオンの系譜
http://anime2.2ch.net/test/read.cgi/shar/1177338928/
2スレ目
ジオン公国が種・種死世界にきたら−ギレンの野望
http://anime2.2ch.net/test/read.cgi/shar/1166062953/
1スレ目
ジオン公国が種・種死世界にきたら
http://anime.2ch.net/test/read.cgi/shar/1158719002/

2 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/14(木) 01:03:30 ID:???
ジークジオン 2get!

3 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/14(木) 01:06:17 ID:???
ジーク・ジム 3get!

4 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/14(木) 01:50:07 ID:???
シャア「>>1よ、キシリア様に暗号電文を打て」

>>1「は」

シャア「パラロムズシャア。いいな?」

>>1「それだけで?」

シャア「それ以上は聞くな。極秘事項だ」

5 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/14(木) 02:46:49 ID:???
515氏GJ!
史実と同じ12月のソロモンということは、ビグロは最低でも生産はされてるはず(4月から生産されてた)
ケリィや、トクワンらが指揮する、ザフト艦隊に強襲を掛ける量産されたビグロ隊の勇姿とか想像した
(元々、一撃離脱の対艦戦闘が一番効果的なことから配備するなら、ザンジバルよか要塞とか、ドロスとかだろうし)


6 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/14(木) 08:32:49 ID:???
ジオンのあのバケモノMAが出てくるのか…

連合は物量という最大の武器で何とかなるだろうけど、ザフトは
もたないだろうな…

7 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/14(木) 16:02:26 ID:???
もう十二月かよ。 十二月というと ガルバルディαやアクトザクが完成している頃か


8 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/14(木) 17:53:30 ID:???
でも史実と違って領地拡大や国民増加で
MA等はまだだと思う

9 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/14(木) 18:34:22 ID:???
サイクロプス隊はいつ、何を狙うんだろう?wktkだぜ

10 :515:2007/06/14(木) 20:03:13 ID:???
シャア専用リック・ドムとかの装備は通常のジャイアント・バズです。
ジオンはビーム兵器の小型化にまだ成功していません。

ビグロは現在開発中、この世界のジオンのMAはニュータイプ専用機が先行しています。

イアンはガルマの配下に、ヴィッシュは赤道連合のMS教導官を務めています。

では、投下開始します。


11 :515:2007/06/14(木) 20:05:19 ID:???
 後方から接近するザンジバル級から出撃するMSを見やったユウキ隊長は、艦隊防衛用に温存してあった
直属部隊に迎撃を命じる。
 4隻のザンジバルから出たのは20機前後の機体である。
 手元に残した30機のMS部隊で十分に抑えられると踏んだのである。

 だが、その予想は僅か数分後に覆される事になる。

 青い機体、茶色い機体、黒い機体、赤い機体、茶と紫の機体を中心とする10前後のMSが先行するのを
見たユウキは、何故わざわざ戦力を分散させるのか疑問に思ったが、まもなくそれを強制的に理解させられる
ことになる。

 その一団をインターセプトに向かったザフトのMS隊が接触する直前、おそらく相手の攻撃によって5機の
ジンが一瞬で爆散、陣形が僅かに崩れたところにジオンのMS部隊が突入する。
 そして、まさにすれ違いざまに一撃を加えると言った感で、さらに7機のジンが爆散する。

 ほぼ一瞬の接触でザフトの迎撃部隊を突破したジオンのMSはそこで分散、各々ザフト艦艇に狙いを定める。
 最初にザフト艦を血祭りにあげたのは、黒い3機のMSであった。
 ついで赤い機体がナスカ級を撃沈、ザフト艦隊は大混乱に陥る事になる。

 ■ 黒い三連星 ■

「オルデガ! マッシュ! ジェットストリームアタックをかけるぞ!」
「おう!」
「まかせておけ!」

 この戦いで黒い三連星は4機のジンと3機のシグーを撃破、ローラシア級2隻、ナスカ級2隻を撃沈する。

 ザフト艦隊の中を縦横無尽に駆け回るジオンのMS、混乱するザフト艦艇、更に混乱するザフトMS部隊。
 ここに、レイ・ユウキはこれ以上の戦闘の継続を断念、撤退を決意する。

12 :515:2007/06/14(木) 20:09:18 ID:???
 ユウキ隊長が撤退を決意した頃、ソロモンに取り付いたホーキンス隊を中心とするおよそ50体ほどの
ザフトMSは、ソロモンMS予備隊の激しい攻撃を受け、足止めされていた。

「ガハハハ! ジオンの栄光はやらせはせんぞ!!」

 予備隊の中にはひときわでかいヒート・ホークを背負った、装飾の派手なザクがいた。
 いわずと知れたドズル・ザビ中将閣下である。
 副官のラコックをKOして戦場に出てきたのである。

 ■ TNレボリューション ■

「ちぃ! 増援はまだですか? ホーキンス隊長!!」
「……」

「隊長?」
「ハイネ、他の連中も良く聞け! 増援は無い!」

「バカな! 後一歩で陥とせるってえのに!」
「ああ、バカな話だ。だが、ジオンの増援に本隊が食われた。もう予備兵力は無い……撤退だ!」

「そんな……畜生」

「だが、憶えておけ! ソロモンよ、俺は必ずここに帰ってくるぞ!!」

 そう、ハイネ・ヴェステンフルスは高らかに宣言した。

 こうしてザフトMS隊はソロモンから離脱、だが古来より、なりより困難とされる撤退戦である。
 離脱した50機のうち、無事母艦へとたどり着いたMSは30機ほどであった。

 24日、13時。ザフト艦ホイジンガーより信号弾が打ち上げられる。
 ソロモン攻略作戦の失敗を意味する撤退信号であった。

13 :515:2007/06/14(木) 20:10:42 ID:???
 ザフトの撤退を見やったコンスコン少将は、ザフト艦隊の動きに合わせてソロモンへと後退する。
 追撃を求める声も上がったが、ソロモン駐留艦隊もまた大きな被害を受けており、とても追撃を行う
ほどの余裕は無かったのである。
 また、各地より独立機動部隊が集結中との報告を受けているコンスコンは、自身がザフトへの追撃に
加われなかった事を残念に思うも、無理な艦隊運用をせずにすみ安堵もしていた。

「ザフトの判断も素早い。たいしたものだ。だが、我がジオンの送り狼はしつこいぞ?」

 あの我の強いコーディネイターを、見事に制御して運用した敵の指揮官を称えるとともに、その彼の
これからの苦労を思う。

「再戦を期す、といきたいところだがな」

 L4宙域から離脱していくザフト艦隊を見て、そう一人つぶやくコンスコンであった。

 一方、レイ・ユウキ特務隊長は対戦相手のことを考えている余裕はなかった。
 この時点で10隻の戦闘艦と3隻の輸送艦が沈んでいるのである、帰還した270機のMSを収納する
スペースはギリギリであった。

 また、味方が集結するとともに後方に引いた敵増援部隊も、こちらの撤退に合わせて追撃してくる事は
確実であった。
 さらに月・L2方面からも複数の部隊を確認しており、プラント本国までの道のりが非常に厳しいものに
なるのは簡単に予想できた。

 ユウキは損傷の激しい機体を残る輸送艦に押し込み、クルーゼら損傷の激しい先発隊の艦艇を中心とした
部隊に護衛させ先行させる。
 そして自身は損傷の少ない艦艇、MS隊を率いてジオンの追撃に備えたのである。

14 :515:2007/06/14(木) 20:13:00 ID:???
 ジオンの追撃はレイ・ユウキの奮戦に阻まれ、中途半端なものに終わることになる。

 先の4隻に加え、さらに3隻のザンジバル級機動巡洋艦が合流したものの、ソロモン攻撃が完全な奇襲で
あった為、本国で編成中であった第一から第四までの主力艦隊が動けなかったのも大きかった。

 結果、ザンジバル級:7隻、MS:40機、MA:1機による小規模な追撃となり大きな戦果を上げられなかった
のである。

 ■ 追撃部隊 ■

 『ポータル』        エリオット・レム大佐      MS-06R-2P:1機 MS-09R2:4機

 『ブラック・ロータス』   ノルディット・バウアー大佐  MS-06R-1A:6機

 『リリー・マルレーン』  シーマ・ガラハウ中佐     MS-09R:1機 MS-06R-1A:3機 MS-06F2:5機

 『テンペスト』       ギャビー・ハザード中佐    MS-06R-2:1機 MS-06F2:5機

 『ストロング・ホールド』 ロバート・ギリアム少佐    MS-06R-2:1機 MS-06F2:5機

 “赤い”ザンジバル    シャア・アズナブル少佐    MS-09R:1機 MS-06F2:4機 MAN-03:1機

 『ミラージュ』       ケン・ビーダーシュタット大尉 MS-09R2:1機 MS-06FZ:2機

 とはいえ、これらジオンのトップエースたちによる追撃は熾烈で、ザフトはこの撤退中に戦闘艦8隻、MS56機を
失うことになる。
 これにより、先のソロモン攻防戦の被害を合わせると、戦闘艦:18隻、MS:166機を失うという大損害を
うけたのである。

 対するジオンはグワジン級:2隻小破、チベ級:1隻撃沈、2隻中破、ムサイ級:4隻撃沈、7隻中破と、ザフトと
比べればマシではあるものの大きな被害をこうむり、MSも120機近くが撃破されている。

 結果として、この第一次ソロモン攻防戦は両者の痛み分けという形で終わることになった。

 こうしてジオンは首脳部から国民まで、誰も望まない戦争に突入する事になる。

15 :515:2007/06/14(木) 20:15:49 ID:???
以上、投下完了。

ソロモン編終了、ユウキ隊長大活躍の巻でした。

ジオンのエース、更に追加。
R−2乗りは全員コーディネイター設定となりました。
というわけでジョニーもコーディです。しかも今回は種割れ状態……やばいですね。
ジョニーと殴り合いで互角のシンちゃんは特殊な格闘術の使い手に違いありません。

MS特務遊撃隊は戦略諜報部特務部隊へと変更、人員に大きな変化はありません。

なお、今回のエースたちの戦績は、

ジョニー   ジン:7 シグー:2 ローラシア級:2 ナスカ級:1
シンちゃん  ジン:5 シグー:1 ナスカ級:1
ガトー     ジン:4 シグー:3
ニムバス   ジン:2 シグー:2
ナカガワ   ジン:3 シグー:1
三連星    ジン:4 シグー:3 ローラシア級:2 ナスカ級:2
シャア    ジン:5 シグー:1 ローラシア級:1 ナスカ級:1
シーマ様   ジン:3 シグー:1 
ララァ     ジン:2 ローラシア級:2
ギャビー   ジン:4 シグー:2 ナスカ級:1
ロバート   ジン:4 シグー:1 ローラシア級:1
エリオット  ジン:3 シグー:3
ノルディット ジン:6 シグー:1 ローラシア級:1
ケン      ジン:2 シグー:1

なんと、16人で72機のMS、15隻の艦艇を撃破してしまった。

16 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/14(木) 20:20:37 ID:???
GJ!愛の力は強いなジョニーwあとやっぱララァ強ぇー
しかしジオンザフトがここで消耗かぁ。地球の状況も気になる。

17 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/14(木) 20:33:41 ID:???
GJ!!
ジョニー強すぐる……
でも、ザフトのほうじゃシャアが評価されるんだろうな。
「あいつはシャアだ!!!」とか言われるんだぜwww
カワイソス。

18 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/14(木) 20:45:32 ID:???
いい話だなぁ……グッドジョブですわ
そして、ジオン少女物語(コンスコン隊12機のリックドムのパイロットが美少女ぞろい)
が入ってるアンソロ持ってる自分としては、あのパイロットもコーディネーターじゃないかなぁと思ってしまったり
……捨て子で、孤児院で、コンスコンがあしながおじさんで……
……コーディの捨て子って、確か非道な所に送られる事が多かったような?
やばいです、コンスコン少将の株がブッチギリで大幅アップしてしまいました

19 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/14(木) 20:53:03 ID:???
確か、ビームバズを持っているのは

リックドムツヴァイ

20 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/14(木) 21:25:22 ID:???
本編ではシャアに対抗意識丸出しのおっさんだったコンスコンが・・・
やばい、かなりかっこいい!
GJ!

エース部隊がほぼ撃破したのか・・・やっぱすご!

>>19
ツヴァイは普通のバズじゃなかった?

21 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/14(木) 21:31:22 ID:???
ジョニー大活躍だな。

こっちも出て欲しかった↓
グリプス戦役中の未だ知られざる“3機のΖガンダム”の戦い
http://www.youtube.com/watch?v=GLxtk8t94eA

22 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/15(金) 00:37:14 ID:???
GJ!
エリオットさん某SSのテムさん張りに前線に出てますね。
コンスコン少将は今回の戦闘で渾名は鉄壁になりそう。 攻めより守りが得意なのかも。

>>18
ジオン少女物語ってガンダムエース創刊号のは覚えてるんだけどアンソロになってましたっけ?
可能ならアンソロの情報お願いします。

23 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/15(金) 00:41:26 ID:???
砂漠の辺境にあるザフト軍基地をストライクが襲撃
http://www.youtube.com/watch?v=jc5SpJZ_4tY&mode=related&search=

24 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/15(金) 00:49:56 ID:ISkI128D
小説版の機動戦士ガンダムだとリックドムがビームバズーカを装備してたな
それにシャア専用の赤いリックドムなんてのも出てきた


25 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/15(金) 01:16:07 ID:???
>>23
何だこの後付け 戦略的な理由が見えんて
誰か別人が乗ってるもう一体のストライク?

26 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/15(金) 01:24:33 ID:???
>>25
いや、これがゼロ・ムラサメが乗ったストライクなんだよ
キラじゃこんな動きはしないだろ

27 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/15(金) 01:51:12 ID:???
>>25
>>26
乗ってるのはキラ。スーパーコーディネイターの能力とストライクの機動性によるもの。

イメージ的にはゼロ・ムラサメが乗ったストライクっぽいな。


28 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/15(金) 02:13:19 ID:???
AAの紅海脱出ルート沿いにザフトが基地構えてて
背後からの迎撃防ぐためにキラ単独で潰しにいったって事だろ



29 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/15(金) 02:19:07 ID:???
>>28
何そのMe163が出てくるとこにつっこんでくB-24状態。

30 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/15(金) 08:02:41 ID:???
>>22
機動戦士ガンダム
THE ANTHOLOGY VOL.1

31 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/15(金) 13:23:53 ID:???
シーマ様投下〜
ttp://www.kajisoku-f.com/dd/img07/img115_15.jpg

32 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/15(金) 14:31:41 ID:???
シーマ様、か……
ちょっと海兵隊入ってくる

33 :51:2007/06/15(金) 19:28:26 ID:???
31-1(1/5)

 砲撃が作った煙幕の向こうから連合軍が飛び出してきた。
 デュエルダガーが威圧するようゆっくりと歩み寄る。足元にはリニアガンタンクと歩兵達、その後方からは
凄まじい数の火砲・ロケット弾が発射され、ジオンの陣地に降りそそがれる。
 双方の戦力は連合軍が約320万、ジオン軍が約100万。
 オデッサをめぐる戦闘はこの戦争始まって以来の地上戦となっていた。

 4月20日、0600時。オデッサ作戦発動

――――第30話

 先頭を駆けていたデュエルダガーにマシンガンが浴びせられる。だがその硬い装甲を破ることができない。
連合軍の主力MSには、鎧のような装甲をまとっていたからだ。
 今作戦にデュエルダガーを投入したハルバートンは、パイロットの生残性を高める為に、追加装備として
フォルテストラを取り付けていた。“強いドレス”の異名であるフォルテストラによって対弾装甲は向上し、
マシンガン程度ではやられることはない。
「お前等落ち着けよ。敵MSの装甲は厚い――」
 だが、ユーリ・ケラーネは既に特徴を見抜いていた。
「A装備の者は戦車を、B・C装備の者はMSを狙え!」
 ここでのAとはマシンガン、Bはバズーカ、Cはマゼラトップ砲を意味する。
 そんなケラーネの指示に従い、マゼラトップ砲を構えたザクがデュエルダガーの左足を吹き飛ばした。足を
失ったデュエルダガーは、前のめりに倒れ込む。足元を走っていたリニアガンタンクが1両犠牲になった。
 しかし連合軍も怯まず果敢にも突撃を敢行する。閃光弾を発光させフォルテストラを強制排除すると本来の
機動力を発揮して格闘戦を移行する。
「まだ死にたくねえんだ! 助けてくれぇ!」
 閃光弾に気をとられたアス伍長のザクは、碌な抵抗もできずに撃破されてしまう。
「アス!」
「なんだってんだいっ!」
 部下を殺ったデュエルダガーにトップ少尉とデル軍曹のグフが立ち向かう。
 機体性能はほぼ互角だが、パイロットの腕の差は明らかだ。即座に3機にデュエルダガーを血祭りに上げた。
「アス……俺より先に死にやがって……」
「曹長! 感傷に浸っている場合じゃないぞ」
「分かってます、少尉殿。今は非情になるべき時!」
 言いながらコクピット内に貼り付けた我が子の写真を見た。
「俺は生きて帰ると、家族に誓ったんでな!」
 更になだれ込んでくる敵機にデルはヒートソードを振りかぶった。


34 :51:2007/06/15(金) 19:29:25 ID:???
31-1(2/5)

 苦戦する自軍を見て、ユーリは言った。
「なかなか良い機体じゃねえか。鹵獲してえなぁ」
「無茶言わんでください」
 ボーン・アブスト大尉が苦笑する。
「敵機を鹵獲するには、少なくとも前線を押し返しませんと……」
 連合は欧州軍の倍の戦力を投入している。如何に精強なジオン兵と言えど数で押されては消耗も激しい。
 ましてや防衛戦はMSの特徴である機動力を奪ってしまう。
「大将」
 マゼラトップの上に立って話していたユーリに声がかかった。バリー軍曹だ。
「大将、“ふとっちょ”がやられました」
「そうか、ルネンの奴が……」
 “ふとっちょ”の愛称を持つルネン伍長は、地球に降りて以来、共に戦ってきた仲間である。MSの操縦は
下手だが、マゼラアタックの操縦は一流で、上司からも信頼の厚い男だった。
「ローデン大佐の部隊は?」
「既にブタベストを放棄、ブカレストまで後退してます」
 アブストがそれを聞くと、ユーリの方を向いた。
「よし。連合軍はどうなってる?」
「はい、誘いとも知らずに、伸びきっております」
「上出来だ。では、こっちも作戦通り撤退戦に移る。アブスト、ガウの用意だ」
「了解しました」
 アリダと、バリーが掛けていく。
 ユーリは頭をかくと、口をへの字に曲げて呟いた。
「結局マ・クベの言うとおりかよ……」
 ユーリは唇を噛み、マゼラアタックから飛び降りた。

 1340時。ジオン公国、第一次防衛ライン突破される。


35 :51:2007/06/15(金) 19:30:39 ID:???
31-1(3/5)

「全部隊、我が方が優勢です」
「敵の砲火が散漫になっています」
「ガウ攻撃空母が離陸しました」
 数多くの情報が錯綜する中で、敵軍の後退がハッキリしたものとなる。
「撃ち落せんか?」
 コープマンが砲手に言う。
「無理です。距離がありすぎます」
「ミノフスキー粒子が無ければ、誘導弾の一発も落とせるものの……」
「恨めしそうに言っても、できんもんはできんぞコープマン大佐」
 地上戦艦ハンニバルの艦橋で、ハルバートンは作戦配置図を見ていた。
 このハンニバルは、ジオンのダブデやザフトのレセップスなどの地上戦艦を参考に造られた大型陸戦艇で、
主に移動司令部として使用されているものである。周囲には護衛のデュエルダガーが展開している。
「ここまでは作戦通りだな」
「はい。第2軍の状況しだいですが、今のところは……」
「偵察機より報告します! ブタベストからも敵軍が後退したようです」
 ビラードの手腕を疑問視しているコープマンは些か驚いた。
「……ビラード中将も中々やりますな」
「感心している場合では無いぞ、大佐」
 偵察機からの報告ともなれば、第2軍は第1軍よりも早く前線を攻略したことになる。
「我が軍も進むぞ! 急がねばアークエンジェルとドミニオンが孤立してしまう」

 1350時。第1軍、プラハを突破する。


36 :51:2007/06/15(金) 19:31:44 ID:???
31-1(4/5)

「地雷原だと?」
 ハンニバル級2番艦ボナパルトでくつろいでいた第2軍司令官ビラード中将は、部下の報告に眉を寄せた。
「はい。進行方向に無数の地雷が設置されているそうです」
「コーネルやデュクロは何と言っておる」
「地雷の数は多く、また偽物も含まれているようで工作隊による解除は時間がかかると」
「ふむ」
 ビラードが、傍らのエルラン中将を振り返る。
「どう思うかね、エルラン君」
「迂回すべきです」
 エルランは迷うことなく言った。
「このままブタベストに向かうのではなく、ソフィアを経由してブカレストに進むべきかと」
「オデッサ侵攻に遅れが生じてしまうが……」
「作戦の遅延は止むを得ません。それに第1軍の方がMSを多く有していますから、多少遅れたとしても作戦
に影響は無いかと」
「しかしなぁ、報告では偽物も含まれているとある。この地雷原はブラフの可能性も……」
「いけませんビラード司令! 元来地雷というものは兵の心に植えつけられるものなのですぞ」
 慌てた様子でエルランは、ビラードの説得を行なう。
「確かにブラフの可能性はあります。だからといって無視して進むわけにもいきますまい。ある程度の地雷
除去を行なわなければいけないのですが、神経をすり減らしてまで除去した地雷が偽物であったときの将兵の
ストレスは計り知れません。来るべきオデッサ攻略時に、兵の士気が低くなりますぞ」
「う、うむ」
「私は迂回を進言します。もちろん、どちらをお決めになるかはビラード司令に委ねますが……」
「……そうだな、君の言うとおりだ」
 ビラード中将は声高々に命じると、進路を変えるよう命じた。
(よしよし。後は“あちら側”がうまくやれば……)

 1400時。第2軍の目標をブタベストからソフィアに変更。


37 :51:2007/06/15(金) 19:33:06 ID:???
31-1(5/5)

 格納庫で整備員達が駆け回っている。
「エンジン出力上昇! まもなくフルパワー!」
「こっちはOKだ!」
 ムウはコンソールを操作すると、計器に以上が無いのを確認した。
「少佐、なにも少佐自ら偵察することは無いでしょうに」
「そう言うなって。お嬢さんの初飛行なんだ、優秀な教官が必要だろう?」
 言い終えるや否や、引きつった表情のマリューが画面に映し出される。
「フラガ少佐、それってセクハラですよ」
「…………ムウ・ラ・フラガ、スカイグラスパー出るぞ!!」
 冷たい視線をかわしつつ、ムウの乗るスカイグラスパーが発艦した。
 続いてセイラの乗るスカイグラスパーがカタパルトに移動する。
「ではセイラさん、訓練どおりですよ」
 キラ達が訓練に明け暮れているのを見て、セイラもパイロットとして志願していた。
 飛行時間は40時間程だが、シミュレーターの成績どおり、その素質はかなりのものだ。
「セイラ伍長。ミノフスキー粒子濃厚ですから有視界飛行しかできません。少佐の機を追尾してください」
「了解!」
「それから、少佐に何か言われたら直に教えてください。私がお灸を添えますから」
「分かりましたラミアス大尉」
 ニコリと笑うとセイラは操縦桿を握った。

 1600時。アークエンジェル及びドミニオン、リトアニアに到達。


38 :51:2007/06/15(金) 19:33:56 ID:???
誤字……
>>33
31話です

39 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/15(金) 19:46:56 ID:???
GJ!! ジオンここにきて苦戦ですな。
しかしマ・クベ……まさか核使っちまうんじゃないだろうな?

40 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/15(金) 19:51:02 ID:???
51氏GJです!!

セクハラなムウはこんな感じですかなwwww
http://www.youtube.com/watch?v=4NjeUNd9jvQ

41 :51:2007/06/15(金) 20:44:22 ID:???
また誤字……orz
>即座に3機にデュエルダガーを血祭りに上げた。
即座に3機のデュエルダガーを血祭りに上げた。

>「曹長! 感傷に浸っている場合じゃないぞ」
「軍曹! 感傷に浸っている場合じゃないぞ」

申し訳ない・・・

42 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/15(金) 21:56:07 ID:???
GJです。
種死に出てきた陸上戦艦がでてきたか。他に連合の陸上用ってなさそうだしな。
ところで他のスレで見たネタだけど、AAタイプの戦艦って自艦の底面に攻撃能力ないってホントなのかね。
宇宙戦艦としてあるまじき能力だと思ったが。

にしてもセイラが男と偵察って、撃墜されてドムに出くわしそうだよ。

>>39
NJがあるから核は使えないんじゃない?
気化爆弾は使えるだろうけど。

43 :51:2007/06/15(金) 22:15:31 ID:???
またあった……
>アリダと、バリーが掛けていく。
アブストと、バリーが掛けていく。

小説を参考にしてるからアニメとごっちゃになったよ…
度々申し訳ない………

44 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/15(金) 22:18:50 ID:???
GJ!!!
ラストはオリジンのあのシーンか。

45 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/15(金) 23:18:25 ID:???
515氏お疲れさまです。
何気にエリオットのおっちゃんがゲルググの二歩手前のMSー06R2Pなんか乗ってるし、この分だとことぶき先生版のガトーゲルググの登場ももうすぐなのかな・・・

51氏お疲れ様です
ジオン側がいきなりピンチみたいですが壷の策がどうなっているのかワクワクしながらお待ちします。

あと、まとめている方へ
失礼ながら以前51氏ご本人が2スレ目に書かれた30話前に当たるガルマの虎捕獲話≫49≫50を30話の前に張り付けた方が話の流れが分かりやすくなると思います。

46 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/15(金) 23:27:43 ID:???
ハルバートンが突出する形になるなぁ。
これにキラたちが如何絡むかでハルバートンの運命が決まりそうw

47 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/15(金) 23:36:51 ID:???
アスいきなり死んでてワロスww
トップさん強いな・・・

48 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/16(土) 13:03:03 ID:PQZ23/ZB
乙J!
トップさんはベテランに部類するかな?
いまのところマの作戦通り、エルランの正体が暴かれるかがポイントだな

49 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/16(土) 16:26:08 ID:fjrBdxTS
515氏の作品のupまだ〜〜?

50 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/16(土) 17:17:35 ID:???
ギレンの野望の攻略本を見て気づいた。

コンスコンはガルマやシーマより指揮能力高い

51 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/16(土) 17:29:08 ID:???
GJです
今のところこの作品の保管庫ってないんですか?

52 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/16(土) 18:25:00 ID:fjrBdxTS
☆ チン

        ☆ チン  〃  ∧_∧   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
          ヽ ___\(\・∀・)< まとめサイトマダー?
             \_/⊂ ⊂_)_ \______________
           / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/|
        |  ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄:| :|
        |           .|/




53 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/16(土) 18:51:41 ID:???
色々投下〜

ttp://www.kajisoku.org/img06/img441_t52.jpg
ttp://www.kajisoku.org/img06/img433_t46.jpg
ttp://www.kajisoku.org/img06/img421_t37-1.jpg
ttp://www.kajisoku.org/img06/img503_t113.jpg
ttp://www.kajisoku.org/img06/img504_t114.jpg

54 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/16(土) 22:13:19 ID:JfVcPUo2
まだかな?

55 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/16(土) 22:59:19 ID:???
とりあえず前スレからの作品がのってるっぽいとこ
出すからもちつけ

http://wiki.livedoor.jp/arte5/d/FrontPage


56 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/16(土) 23:14:09 ID:???
そういや515氏の作品はまとめサイトにないね。
ID持ちの方登録お願いします。

57 :51:2007/06/16(土) 23:35:21 ID:???
31-1(1/5)

 砲撃が作った煙幕の向こうから連合軍が飛び出してきた。
 デュエルダガーが威圧するようゆっくりと歩み寄る。足元にはリニアガンタンクと歩兵達、その後方からは
凄まじい数の火砲・ロケット弾が発射され、ジオンの陣地に降りそそがれた。
 先頭を駆けていたデュエルダガーにマシンガンが浴びせられる。だがその硬い装甲を破ることができない。
連合軍の主力MSには、鎧のような装甲をまとっていたからだ。
 今作戦にデュエルダガーを投入したハルバートンは、パイロットの生残性を高める為に、追加装備として
フォルテストラを取り付けていた。“強いドレス”の異名であるフォルテストラによって対弾装甲は向上し、
マシンガン程度ではやられることはない。
「お前等落ち着けよ。敵MSの装甲は厚い――」
 だが、ユーリ・ケラーネは既に特徴を見抜いていた。
「A装備の者は戦車を、B・C装備の者はMSを狙え!」
 ここでのAとはマシンガン、Bはバズーカ、Cはマゼラトップ砲を意味する。
 そんなケラーネの指示に従い、マゼラトップ砲を構えたザクがデュエルダガーの左足を吹き飛ばした。足を
失ったデュエルダガーは、前のめりに倒れ込む。足元を走っていたリニアガンタンクが1両犠牲になった。
 しかし連合軍も怯まず果敢にも突撃を敢行する。閃光弾を発光させフォルテストラを強制排除すると本来の
機動力を発揮して格闘戦を移行した。
 バーニアを吹かして一気に距離を縮める敵機を目の前にし、対MS経験の無いアス伍長は混乱状態に陥った。
「まだ死にたくねえんだ! 助けてくれぇ!」
 閃光弾に気をとられたアスのザクは、ヒートホークを構えることもできずに撃破されてしまう。
「アス!」
「なんだってんだいっ!」
 部下を殺ったデュエルダガーにトップ少尉とデル軍曹のグフが立ち向かう。ヒート系とビーム系では出力に
大きな差がある。機体性能も若干連合のMSが上だが、パイロットの腕の差は明らかだ。トップは敵機の一撃を
受け止めたまま、75mm5連装フィンガー・バルカン砲を放った。デルも同様に撃破する。
「アス……ちくしょう! 俺より先に死にやがって……」
 何かと目をかけていた新兵の死に涙ぐむデル。
「軍曹! 感傷に浸っている場合じゃないぞ」
 そんなデルを横目にトップは声を大にした。女と言えど今日まで前線で戦ってきた古参兵のトップである。
部下が死んだとしても動揺は無い。
「アスのことはもういい!」
「分かってます、少尉殿。今は非情になるべき時!」
 言いながらコクピット内に貼り付けた我が子の写真を見た。
「俺は生きて帰ると、家族に誓ったんでな!」
 更になだれ込んでくる敵機にデルはヒートソードを振りかぶった。


58 :51:2007/06/16(土) 23:36:26 ID:???
31-1(2/5)

「なかなか良い機体じゃねえか。鹵獲してえなぁ」
「無茶言わんでください」
 苦戦する自軍を見てユーリが言う。傍らにいたボーン・アブスト大尉が苦笑した。
「敵機を鹵獲するには、少なくとも前線を押し返しませんと……」
 連合は欧州軍の倍の戦力を投入している。如何に精強なジオン兵と言えど数で押されては消耗も激しい。
ましてや防衛戦はMSの特徴である機動力を奪ってしまう。
 マゼラトップの上に立って話していたユーリに声がかかった。バリー軍曹だ。
「大将、“ふとっちょ”がやられました」
「……そうか、ルネンの奴が」
 “ふとっちょ”の愛称を持つルネン伍長は、地球降下以来共に戦ってきた仲間である。MSの操縦は下手だが、
マゼラアタックの操縦は一流で、上司からも信頼の厚い男だった。
「ローデン大佐の部隊は?」
「既にブタベストを放棄、ブカレストまで後退してます」
 アブストがそれを聞くと、ユーリの方を向いた。
「よし。連合軍はどうなってる?」
「はい、誘いとも知らずに、伸びきっております」
「上出来だ。では、こっちも作戦通り撤退戦に移る。アブスト、ガウの用意だ」
「了解しました」
 アブストと、バリーが掛けていく。
 ユーリは頭をかくと、口をへの字に曲げて呟いた。
「結局マ・クベの言うとおりかよ……」
 ユーリは唇を噛み、マゼラアタックから飛び降りた。

――――第31話

 大西洋連邦及びユーラシア連邦の連合軍は、作戦を決行してから7時間足らずでプラハを制圧した。
 最新鋭の地上戦艦を最高司令部とした軍勢は、大西洋とユーラシアの底力を示している。
 この軍勢は主に2分されている。ハルバートン中将が指揮する第1軍と、ビラード中将が指揮する第2軍だ。
 知将で名高いハルバートン中将は宇宙軍出身だが、初等教育から士官学校まで全ての課程を首席で卒業した
生粋のエリートである。参謀本部に属して居た時期もあり、戦術面だけでなく戦略面でも定評があった。
 一方のビラード中将は陸軍出身で、百戦錬磨の将軍だ。高い戦術眼の持ち主で月面のエンデュミオン基地を
任されていた。図らずもジオンの奇襲攻撃によって敗軍の将となってしまったが、その分ジオン軍への執念は
連合内でもかなりのものだ。
 しかし、大西洋連邦軍のビラードに対する評価は低い。エンデュミオン基地を落とされたことが原因だが、
その際に重要機密の処分――サイクロプスの暴走――を彼は怠っていたからだ。


59 :51:2007/06/16(土) 23:37:59 ID:???
31-1(3/5)

 とにかくこの2人が連合軍の中核となるのだが、最高司令官をどちらにするかで本部はもめた。
 作戦はユーラシアが中心となっているからビラードになるのだが、ハルバートンの名は有名である。将兵に
とってはハルバートンを押す声が高かったのである。
 結局は高度な政治的話し合いによりビラードとなったが、全軍の指揮はハルバートンが執っていた。
「全部隊、我が方が優勢です!」
「敵の砲火が散漫になっています!」
 前線司令部“ハンニバル”の艦橋は活気に満ちていた。開戦以降、負け続けた連合軍が前哨戦とはいえ初めて
勝利を収めたのだ。これに湧き上がらない兵士はいない。
 もっとも連合軍の戦力が約320万に対しジオン軍は約100万。MSの数はジオン軍に及ばず200機に満たないが、
戦力比を考えれば、誰が指揮しても間違いは起こらないだろう。
「ガウ攻撃空母が離陸しました」
 数多くの情報が錯綜する中で、敵軍の後退がハッキリしたものとなる。
「撃ち落せんか?」
 コープマンが砲手に言う。
「無理です。距離がありすぎます」
「ミノフスキー粒子が無ければ、誘導弾の一発も落とせるものの……」
「恨めしそうに言っても、できんもんはできんぞ、大佐」
 コープマンに苦言を刺したハルバートンだ。
「ここまでは作戦通りだな」
「はい。これもMS隊のおかげです」
「そのMSの損失は?」
「18機が大破。パイロットは6名が戦死」
 ハルバートンはうかない顔だ。
「致し方ありません。戦死者の出ない戦争など……」
「分かっている。その戦死者をできるだけ少なくしなければな」
 少ない損失で多大な戦果を上げる。常に軍人が考えるべきことだ。
「第2軍の状況はどうなっている?」
「偵察機より報告! ブタベストからも敵軍が後退したようです」
 どうやらビラードの軍勢も作戦通り進んでいる様だ。
「……ビラード中将も中々やりますな」
「感心している場合では無いぞ、大佐」
 ハルバートンは作戦配置図に目を移した。
 今作戦は第1軍がプラハからキエフを経由してオデッサへ進み、第2軍はブタベストからブカレストへ進む。
偵察機の報告から、第2軍は第1軍よりも早く前線を攻略したことになる。そして――
「我が軍も進むぞ! 急がねばアークエンジェルとドミニオンが孤立してしまう」
 ――を理由に進軍を早める必要があった。


60 :51:2007/06/16(土) 23:39:17 ID:???
31-1(4/5)

「地雷原だと?」
 ハンニバル級2番艦ボナパルトでくつろいでいた第2軍司令官ビラード中将は、部下の報告に眉を寄せた。
「はい。進行方向に無数の地雷が設置されているそうです」
「コーネルやデュクロは何と言っておる」
「地雷の数は多く、また偽物も含まれているようで工作隊による解除は時間がかかると」
「ふむ」
 ビラードが、傍らのエルラン中将を振り返る。
「どう思うかね、エルラン君」
「迂回すべきです」
 エルランは迷うことなく言った。
「このままブタベストに向かうのではなく、ソフィアを経由してブカレストに進むべきかと」
「オデッサ侵攻に遅れが生じてしまうが……」
「作戦の遅延は止むを得ません。それに第1軍の方がMSを多く有していますから、多少遅れたとしても作戦
に影響は無いかと」
「しかしなぁ、報告では偽物も含まれているとある。この地雷原はブラフの可能性も……」
「いけませんビラード司令! 元来地雷というものは兵の心に植えつけられるものなのですぞ」
 慌てた様子でエルランは、ビラードの説得を行なう。
「確かにブラフの可能性はあります。だからといって無視して進むわけにもいきますまい。ある程度の地雷
除去を行なわなければいけないのですが、神経をすり減らしてまで除去した地雷が偽物であったときの将兵の
ストレスは計り知れません。来るべきオデッサ攻略時に、兵の士気が低くなりますぞ」
「う、うむ」
 強気の押しに思わず頷いてしまう。確かにエルランの言っていることは一理あった。
「私は迂回を進言します。もちろん、どちらをお決めになるかはビラード司令に委ねますが……」
 考え込むビラード。
 自分はエンデュミオン基地の借りを返す思いで作戦に望んだ。個人的にはハルバートンより先にオデッサへ
辿り着いてジオニストどもを徹底的に殲滅してやろうと考えてはいた。
 しかし私情を理由に第2軍が崩壊しては意味がない。多少の遅延は目を瞑ろう。
「……そうだな、君の言うとおりだ」
 ビラードは声高々に命じると、進路を変えるよう命じた。
 エルランはそれを尻目に安堵していた。
(これでよし……)
 全ては計画通り。
 後は“むこう側”がうまくやれば自分の身は安泰だった。


61 :51:2007/06/16(土) 23:40:34 ID:???
31-1(5/5)

 格納庫で整備員達が駆け回っている。
「エンジン出力上昇! まもなくフルパワー!」
「こっちはOKだ!」
 ムウはコンソールを操作すると、計器に以上が無いのを確認した。
「少佐、なにも少佐自ら偵察することは無いでしょうに」
「そう言うなって。お嬢さんの初飛行なんだ、優秀な教官が必要だろう?」
 言い終えるや否や、引きつった表情のマリューが画面に映し出される。
「フラガ少佐、それってセクハラです」
「…………ムウ・ラ・フラガ、スカイグラスパー出るぞ!!」
 冷たい視線をかわしつつ、ムウの乗るスカイグラスパーが発艦した。
 続いてセイラの乗るスカイグラスパーがカタパルトに移動する。
「ではセイラさん、訓練どおりですよ」
 キラ達が訓練に明け暮れているのを見て、セイラもパイロットとして志願していた。
 飛行時間は40時間程だが、シミュレーターの成績どおり、その素質はかなりのものだ。
「セイラ伍長。ミノフスキー粒子濃厚ですから有視界飛行しかできません。少佐の機を追尾してください」
「了解!」
「それから、少佐に何か言われたら直に教えてください。私がお灸を添えますから」
「分かりましたラミアス大尉」
 ニコリと笑うとセイラは操縦桿を握った。
 作戦開始から約10時間が経過した頃、2隻の天使はバルト海を越えリトアニアに到達していた。


62 :51:2007/06/16(土) 23:42:10 ID:???
前回あまりにも誤字が多かったので修正した。少しは読みやすくなっただろうか?

63 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/17(日) 00:55:51 ID:???
おk!

64 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/17(日) 01:53:43 ID:???
つうかさ、UCザクのマシンガンとマゼラトップ砲じゃCEのMSに太刀打ちできんだろ?
バズーカも撃ち落されるし。UCザクのマシンガン200m/sだぞ?
バズもその設定じゃ200m/sくらいでしょ。
CEジンのアサルトライフルじゃ1000m/sはいってるし。(現在のM16もそのくらいの弾速)
圧倒的にUCの方が不利。MSの性能はCE>>UCだろ。
いくらなんでもザフトがジオンにあそこまではやられん。

65 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/17(日) 02:00:29 ID:???
>>64
君ってアニメとかSFとか小説とか楽しめないだろ?
大雑把過ぎるのも駄目だと思うけど、あんまり細かく気にしすぎるのもつまらないと思うぞ。
肩の力抜いて、気楽に気楽に……。

66 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/17(日) 02:35:45 ID:???
というか、設定をそのまま使う必要もないだろ。
現に一部のキャラはハーフとかになってるし

67 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/17(日) 03:14:17 ID:???
つか、バズーカの弾頭が対装甲用の穿孔榴弾なら初速なんか無関係なんだが。
まあ、1stの初期じゃ確かにザクマシンガンの初速は遅い描写(1話とか)だったけど、段々発射速度も弾速も上がってるように見えるんだよね。
少なくともサンライズは「映像化されたものが公式です」という立場だから、早いのも遅いのもあっておかしくないと思う。

68 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/17(日) 03:14:24 ID:???
>>64
いろんなVSスレでCEはMSの性能、パイロット技量、全てに置いて
最弱だと結論が出てるんだがな・・・・・
現代の自衛隊にすら撃墜されるレベル
CEMS最強の和田ですらボール以下、良くてネモと同等程度だしな


69 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/17(日) 03:24:14 ID:???
おい!おまいら!
>>65みたいに優しく対応するかスルーしてやれ。
>>64はかわいそうな奴なんだ。
居場所が2chしかないんだよ
(´;ω;`)


70 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/17(日) 04:05:28 ID:???
俺はあまり銃器の事詳しくないけど
弾の初速が問題なら弾、改良すれば
問題は解決するんじゃない?
ジオニックフロントにそんな話しあったよね。


71 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/17(日) 04:46:23 ID:???
>>64,67
っつーか、バズーカだったら成形炸薬弾で初速が遅いのが基本では?

72 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/17(日) 04:59:43 ID:???
あー、すまん。
穿孔榴弾ってのは旧日本陸軍での呼称でまんま成型炸薬弾の事だ。
最近物書きで普通に使ってるんでそのまま書いちまった。
要するに成型炸薬弾を射出するなら高初速じゃダメ、低速じゃないと効果を発揮する前に弾頭が潰れるって事を言いたかった。

73 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/17(日) 05:03:58 ID:???
それに実体弾系の銃火器だったら、逆に今現在にしてすでに枯れてる技術だから、即改良できるぞ。

74 :515:2007/06/17(日) 05:16:59 ID:???
どうも遅くなって申し訳ありません。

私生活の方でちょっとゴタゴタがありまして書く暇が無かったのです。

幾分急ぎ足になりましたが、長かったインターミッションもこれにて完結。
次回から種本編に入ります。

では、投下開始します。

75 :515:2007/06/17(日) 05:19:55 ID:???
 プラントの一方的な宣戦布告により始まった、ジオン・プラント間の戦いはジオンの準備不足もあり、
ソロモンでの大規模な攻防戦の後は、制宙権を廻る小規模な戦いに終始することになる。

 また地上では、プラントが赤道連合ら3ヶ国に対しジオン軍の国外退去を勧告、三国を対プラント戦に
巻き込むのを嫌ったジオンは撤退準備を始めるが、赤道連合らはこのプラントの勧告に激怒した。
 内政干渉甚だしいと、プラントの思惑とは逆にジオンと軍事同盟を締結、プラントに対し宣戦布告する。

 思惑が外れたプラント評議会が動揺する中、ザフト地上軍は決して多いとはいえない戦力での二正面作戦を
強いられる事になる。
 この事態に、アフリカ方面軍の指揮を取っていたアンドリュー・バルトフェルドは、汎イスラム会議・赤道連合の
首都強襲作戦を立案、ジオンの主力が地上に降下する前にこの二国を降伏させようと目論む。

 作戦は12月26日から開始され、カーペンタリア・ジブラルタルから相当数の兵力が抽出されていた。
 それだけにザフトの進軍は凄まじく、28日にはジオン駐留基地のスエズ、シンガポールまで到達していた。

 赤道連合、汎イスラム会議ともに各地にMS部隊を配備していたものの、まだまだ練度が不足しており
開戦からここまで戦い続けてきたザフトの精鋭には敵うものではなかったのである。

 このときスエズ・シンガポールのジオン駐留軍の奮戦が無ければ、この二国は準備不足のまま首都までの進軍を
許していたかもしれない。
 それほどまでにザフトの進軍は速かったのだ。

 ■ 坊やと巨星 ■

「大したものだな、砂漠の虎とやらは。海路の味方を囮に直接首都を狙うとは……」
「はい、フェンリル隊、シュマイザー少佐らの活躍が無ければ開戦早々に汎イスラム会議が脱落するところでした」

「だが、なんとかザフトの速攻は凌いだ。シンガポールのカーティス大佐もザフトを押し返している」
「ですが、対岸の北アフリカ一体は完全にザフトのものになりましたな。東南アジアもインドネシア一帯はザフト
潜水艦隊のなすがままです」

「うむ、何より問題なのが練度不足とはいえ、砂漠用のD型ザクがあの4本足に手も足も出なかったことか……」
「ええ、ドム・タイプの配備が終わるまでは、こちらから攻めることは自殺行為ですな」

「トローペンの量産はもう始まっていたな?」
「はい、ですがある程度の数が揃うのは来月半ばまで待たねばならんでしょう」

「水陸両用のMSの開発も急がねばならん。それにしてもザフトめ、二正面作戦とは、それだけの自信があると
いうことか……」
「……そのようですな(とはいえ、焦りのようなものを感じたのも事実。さて……)」

76 :515:2007/06/17(日) 05:22:01 ID:???
 ジオン及び同盟国となった赤道連合ら三国の参戦により、地球圏の国家でプラントとの戦争に関っていないのは
オーブ連合首長国のみとなった。
 エイプリルフール・クライシスによるエネルギー危機を地熱プラントで乗り切り、コーディネイターとの
共栄による高い技術力をバックに、プラントと連合の間で中立と言う立場を利用しボロ稼ぎしてきたオーブで
あったが、同じく中立(とはいえいくらか連合より)のジオンが参戦した事で立場が微妙になっていた。

 また、国内でもプラントの暴挙に憤るナチュラルが増えており、コーディネイターとの間がギクシャクしつつある。
 ただ大半の国民はウズミ・ユラ・アスハの掲げる中立政策を支持しており、彼らにとって戦争は対岸の火事であり、
液晶画面の向こう側の出来事でしかなかったのである。

 しかし、世界は大きく揺れ動いており、三極化していた世界が、ジオンがプラントとの対決に流れた事で、
二極化しつつあったのだ。

 ■ 天空の姫と薄紫 ■

「やあ、ミナ姫。ご機嫌麗しく恐悦至極に存じます」
「黙れ、ユウナ。その虚飾に満ちた口を閉じねばくびり殺すぞ」

「うへ、相変わらず容赦が無いね、ミナ姫は」
「ふん、相変わらずのニヤケ面だ、貴様は」

「で、僕をジオンのオーブ大使館から呼んだのは、何かあったんだろう?」
「そうだ、例のヘリオポリスの件でセイランとの協議が必要になった。それと、そちらの進展を聞きたい」

「うわ、Gがらみか……じゃ、先にこちらから。例のコロニー建造でいくらか政経界のお偉いさんとはお近づきに
なれたんだけど、肝心の総帥府の方々とはまったく接触できなくてね」
「では、進展はなしか……」

「いや、それが偶然ってのは怖いね。この間ズムシティを散歩してたら迷子にあっちゃってさ」
「何の話だ?」

「それでその子を案内してあげたら、なんと行き先がジオン政庁!」
「……」

「で、その迷子ってのが、これまたなんと総帥秘書でお礼に何かって言われたんで、駄目もとでギレン総帥に
会いたいんですけど〜って言ったんだよ」
「バカか、貴様」

「うん、まったくバカな話さ。こんなんで本当にギレン総帥に会えるんだから」
「会えたのか!!」

77 :515:2007/06/17(日) 05:25:54 ID:???
「それまでの苦労がバカバカしくなるぐらい簡単に会えたよ。一応、非公式な会談ってことになったけどね」
「……それで、言質は取れたか?」

「オーブが理不尽な理由で戦火に踏みにじられるような事があれば、我がジオンはあらゆる支援を惜しまないだろう。
ただし」
「ただし?」

「ただし、それはウズミ・ナラ・アスハ以外の人物が代表の座についている事が条件である」
「……それは、また」

「ま、体よく断られた感じだね。と言っても、ウズミ様ならジオンが支援を申し出ても突っぱねると思うけどね」
「そうだな……(今回の件、うまくやればウズミを排除できるやも知れぬ)」

「で、ヘリオポリスのGはどんな按配?」
「ああ、GATシリーズは中々の出来だ。少なくとも同じ技量の持ち主が一対一で戦えば、現行のMSでこれに敵う
機体はあるまい。まあ、問題はその技量なのだがな」

「まあ、そりゃね。で、それだけ? それならわざわざセイランを呼ぶ必要も無いんじゃない?」
「そう、ここからが本題だ。お前もA計画については知っているだろう?」

「A計画……ああ、あの国産MS開発計画か。たしか技術的な問題があって、今は計画を凍結していたはずだけど?」
「今回の連合との共同開発、実はこのA計画を連動して行っている。共同開発で得た技術を元に、と言えば聞こえはいいが、
要は技術盗用だ」

「……って、そりゃマズイよ! ただでさえバレたらプラントから敵視されるのに、その上連合からも!?」
「それは承知の上だ。なれど、我がオーブが中立を貫くにはMSという力が必要なのだ」

「……それ、ウズミ様は知ってるの?」
「無論。もっとも最近になってのことであろうがな。奴の取り巻きは計画を破棄しろとうるさいが、ウズミ自身は何も言わん。
おそらくこれを国防の要にするつもりであろうよ」

「……わかったよ。ウズミ様もご存知なら、セイランとして僕がこれ以上いう事は無いさ。プラント、地球連合両方から
戦争を吹っかけられる事を念頭に、ジオンに伝手を作っておくよ」
「ああ、頼むぞ」

「ところでミナ姫。ギナ君は? いっつも君にくっついているのに」
「ああ、ギナは今、ヘリオポリスだ」

78 :515:2007/06/17(日) 05:27:45 ID:???
 こうして、ジオン・プラント間の開戦という大事件を最後に、C.E.70年と言う幕を閉じる事になる。

 ジオンは現有戦力でプラントを攻略しうるギリギリの戦力を所持していたが、ソロモンでの痛み分けにより統合参謀本部は
ザフトの戦力を幾分過大評価してしまう。
 このためリック・ドムUの配備が終わるまでは、防衛ラインと地球航路の維持に専念し、戦力が整い次第プラント攻略を
行うこととなった。

 また、ジオン公国首脳部もプラントを討つ事にためらいは無かったが、そのためにジオンが対プラント戦の矢面に立つ
必要性はないと考えていた。

 これによりプラントは貴重な戦力回復の時間を得る事になる。

 プラントはなし崩しに始まってしまった二正面作戦に勝利する為、レイ・ユウキを中心にザフトの構造改革が始まる。
 この改革は、ソロモンでの敗因ともなったクルーゼら独断専行を好む前線指揮官を更迭し、単独での戦果にこだわる
ザフト兵に集団戦を強いるもので、ザフト内でも受けが悪かった。
 だが、ユウキの卓越した指導力によって訓練におけるカリキュラムは改革され、ソロモンの生き残りを中心に新たなMS
戦術が考え出されていく。

 ただし、クルーゼらの更迭は相次ぐ戦闘により兵士が不足していた事、なにより評議会の横槍で更迭は適わず後方もしくは
辺境任務に当てられるのみですまされてしまう。
 そして、兵員不足を解消するため評議会は訓練校での訓練期間の短縮を決定する。
 これを聞いたユウキ特務隊長は思わず天を仰いで嘆いたと言う。

 地球連合はようやく始まったジオン・プラント間の争いにニヤニヤと笑みを浮かべていた。

 直接の圧力が減ったユーラシア連邦はジオンのザク改のライセンス生産を急ぐとともに、同機のバッテリー・タイプの
開発も進めていた。
 これはザク改の心臓部である融合炉がジオンから供与される分しかなかったため、ジオン・プラント間の戦いにより
供給量が激減した為である。
 また、随伴車両としてYMT−05を元に、ジオンと共同でYMT−06ヒルドルブUを開発。
 YMT−05で問題となった点を、ユーラシアの陸戦兵器技術で改良することで完成する。
 これらの配備を待って、ユーラシア連邦はジブラルタル攻略に焦点を当てる事になる。

 大西洋連邦では、予想通り始まったジオンとプラントの抗争にアズラエルはイヤッホー! と哄笑し、G兵器の量産で
コーディネイターを一掃する事を夢想して、部屋の中をゴロゴロと転げまわった。

 そして、オーブは得意の二枚舌外交(各首長家が独自に動くので三枚にも四枚にもなる)でG兵器に使われたあらゆる
技術を無断で盗用、国産MS・ASTRAYシリーズを開発する。
 無論、バレれば即開戦ともなりかねない大西洋連邦への重大な裏切り行為であったが、幸いにしてこれは発覚せずに
終わることになる。

 C.E.71年、1月25日。

 様々な思惑が交錯する中、L3宙域ヘリオポリスにて小さな火種が点くことになる。
 そして、その火種が世界を巻き込む大火となるとは、この時、誰も予想してはいなかった。

79 :515:2007/06/17(日) 05:32:56 ID:???
以上、投下完了。

あー、ついにオリジナル機体を出してしまった。

YMT−06 ヒルドルブU
全長:21.7m 全幅:9.8m 標準高:6.5m 最大高:10.2m 重量:100t 最高速度:120km
バッテリー・タイプのB型と融合炉搭載タイプのS型がある。
兵装は20cm主砲が二門、変形した状態での近接戦用に4連装ミサイル・ランチャーに、
5連装ハンド・マシンガンがある。

イメージ的にはF91に出てきたガンタンクみたいな感じ。
小型化による生産・運用コストの低下、共同開発により様々な問題点が解消されています。
ユーラシア連邦はザク改とこれを組み合わせた機甲部隊を、ザフト戦での主力に使っていくと思われます。

おそらくソンネン少佐はユーラシア連邦で観戦武官とかやっているでしょう。

80 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/17(日) 05:47:25 ID:???
うーんGJ
ただヒルドルUに対しては積載能力を生かしてガスタービンエンジン&バッテリーハイブリッド方式でもよかったんじゃね?と思った

81 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/17(日) 07:51:36 ID:???
ID持ってるからまとめサイト更新したいんだが、前スレの全ログ持ってる人いる?
51氏のは29話までしかないから、30話が登録できない&515氏に関しては全くないので。

ただ、ウィルス騒ぎは終息してないから、下手すると感染する罠。
マカフィーは認証失敗してるし……o................rz

82 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/17(日) 08:13:53 ID:???
27話の続きもまとめてください!

83 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/17(日) 08:23:11 ID:???
>>81
とりあえずウィルス対策はなんとかすれ。
このスレ云々の話じゃない。ネットに繋いでるなら当然だ。

84 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/17(日) 09:38:27 ID:???
>予想通り始まったジオンとプラントの抗争にアズラエルはイヤッホー! と哄笑し、G兵器の量産で
>コーディネイターを一掃する事を夢想して、部屋の中をゴロゴロと転げまわった。
誰か盟主王に突っ込めwww

85 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/17(日) 09:39:36 ID:???
ttp://www.geocities.co.jp/Playtown-Bishop/2896/shar/Zion-seed.html
これを使うんだ

86 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/17(日) 09:53:27 ID:???
51氏GJです。
320万対100万って、これでジオンが勝てたらルウムの再来ですな。あ、この世界だと世界樹か。
というより、これで連合が負けたらこれ以上継戦するのは世論上不可能な気がする。
それともユーラシア連邦はオーブ並に世論が弱いのだろうか。

515氏もGJでした。
首長家が勝手に動く最高責任者不在国家って、よく各国から相手にされるな、オーブって。
ミーアはホントに役立つ子ですな。行動そのものはアホの子ですけど。ここらへん見事にカガリとの違いがw
ところでミーアは髪の色以外ラクスそっくりだそうですが、何色の髪をしてるんでしょう?
にしてもギレンってウズミが嫌いだったのか。わかる気はするけど。

87 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/17(日) 11:17:10 ID:???
アズラエル、いい年した大人が転がるNA!
想像してしまったじゃないかwww

88 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/17(日) 11:21:07 ID:???
>>86
ザビ家の人間にとってみればウズミはジオン・ダイクンとかぶるんじゃないでしょうか?

89 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/17(日) 11:21:12 ID:???
>>79
>5連装ハンド・マシンガン
廃案となったグフB型のフィンガーバルカンか?
変なところで技術流用してくるな〜 しかし胴体内蔵式兵器の不利を知ってて採用してくるとは、地上国家の考えは分からんw

あと
>F91に出てきたガンタンクみたいな感じ
って、まんまザウート(やや大きいけど)じゃないの?

90 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/17(日) 11:41:05 ID:???
>>79
戦車だが、リニアガンタンクの車体にMSのビームライフル付けた方が安上がりじゃない?

参考:
ttp://www002.upp.so-net.ne.jp/BASARA/lexicon/na2no/na/na01/na01_m78a.html

91 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/17(日) 13:03:24 ID:???
その発想はなかったわ

92 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/17(日) 14:23:33 ID:???
ヒルドルブよか、ユーラシアと関係強化した共同開発をするならば、ユーラシア連邦の独自技術 ハイペリオンの「ルミューレ・リュミエール」を装備した兵器、
個人的には地上用MAであるアッザムか、ギニアスを派遣してアプサラスUに搭載したものを開発するとか、
(種運命でのザムザザーやゲルズゲーの存在から云ってありえそうだが、)

93 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/17(日) 14:27:49 ID:???
>>92
量産を前提にした兵器でなきゃならんのに、そんな生産性の低そうな物を並べられてもなぁ。

94 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/17(日) 15:20:38 ID:???
まとめが更新されてるな。乙と言っておこう。
しかし場面が変わるとこを一行空けてほしいのだが…

95 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/17(日) 15:39:39 ID:???
>>93
ヒルドルブの何処が生産性が高いんだ?
20cm砲2門じゃ、30cm砲1門のヒルドルブと大して変わらんような
それだったら既存のリニアガンタンクを量産した方がいい。(61式と違って、ジンに対して戦果を挙げてるし、そもそもヒルドルブの巨砲よりリニアガンの方が初速速いのでわ?)



96 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/17(日) 16:29:45 ID:???
ハイペリオンの「ルミューレ・リュミエール」を装備した兵器の何処が生産性が高いん(ry

つーかさ、ヒルドルブを選んだのは、アレが地上兵器だからだと思うよ。

97 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/17(日) 17:22:25 ID:???
アミューレじゃないか?

98 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/17(日) 17:23:41 ID:???
515氏 GJ!
アホの子通い慣れた総督府周辺で迷子になったのか、それで薄紫と出会うんだから何と言っていいのやら。
ユーラシアは陸戦兵器が強いですからね。問題点の改修は可能でしょう。

>>90
随分懐かしいネタ拾ってきたな。
そいつは強敵でちょくちょく撃破されてゲームオーバーだったよ。
そういや戦車にビームカノン搭載って無いですね。

>>95
ヒルドルブII を量産したのは露西亜系なんでは。
MSと一緒に移動出来る砲兵って感じで。

99 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/17(日) 17:27:41 ID:???
515氏の作品は、アホの子ミーアが全ての鍵を握っている!

100 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/17(日) 18:56:28 ID:???
実弾は曲射が可能だから目標の見えない位置から撃てて着弾時の衝撃なんかも有効
ビームは着弾早くて破壊力もあるけれど一部の例外を除いて目標を直線上に捉える必要があるからなあ

101 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/17(日) 20:00:41 ID:???
そこで曲射ビーム砲ですよ。種の技術じゃあまだまだ無理だけどさw

102 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/17(日) 21:42:08 ID:???
>>95
別に生産性が良いからでは無く、将来の大型MA開発への技術蓄積の為の試作開発という目的として、
何よりユーラシアから特徴的な技術提供がないと、共同開発機としてのインパクトや必要性が足りない気がしたので...
なにより上でも書いたが、リニアガン(レールガン)なら初速も射程も、そして装甲貫徹力も、通常のカノン砲の比ではないことから、支援車両としてなら既存のリニアガンタンク、及びリニア自走榴弾砲で十分と感じたんだが、
(曲射なら自走榴弾砲で問題ないし)

それでもユーラシアの戦車派の存在から採用するなら、搭載砲を2門から1門に減らし、砲もレールガンもしくはビームキャノンとして更に小型に纏めるべきだと思うが、

103 :102:2007/06/17(日) 21:50:05 ID:???
間違えた。95じゃなくて>>96だった  すまそ orz

104 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/18(月) 01:14:16 ID:???
>>102 
素晴らしい意見だ、感銘を受けた。
だが、それだとバトルテックになってしまわんかねw

105 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/18(月) 01:48:10 ID:???
>>102はイグルーを見た事があるのか?
もし見ているのなら、こんなこと言わないはずだしなぁ。

まあ、設定やリアリティを語りたいのなら別の所でやった方がいいよ。
ヒルドルブU自体、作者氏の遊びの一部なんだし。

106 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/18(月) 02:30:15 ID:MRsyBeYg
もしやヒルドルブUはユーラシア連邦の対地上戦闘艦艇用なのではないか?
レッセプスの突撃でジブラルタルの防衛線を失い、MSに蹂躙されたユーラシア連邦としては、MSを撃破可能であり敵地上戦闘艦艇にも打撃を与える兵器として着目したのでは?
ミサイルのピンポイント攻撃が無理で、MSに護衛されたレセップスとかの撃沈には、従来型や運用実績の無いMS隊では困難だと判断したんじゃ?

ジオンはコロニー国家でノウハウが少なく無理でも、伝統的な陸軍国ロシア、ドイツを構成国に持つユーラシア連邦なら実際の運用も実際に使う土地にも不自由しない気がする。
ああ、ジオンが欠陥兵器を売却しただけ、という価値観の相違もあるんじゃない?

107 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/18(月) 02:31:34 ID:MRsyBeYg
うわ、106、うざくねぇ?
ぐだぐだいうなや! 

108 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/18(月) 05:17:33 ID:???
とりあえずsageろや。
話はそれからだ。

109 :102:2007/06/18(月) 07:18:00 ID:???
>>105
たしかにソンネン少佐の勇姿はかっこよかったw
ただUC世界なら兎も角、CE世界ではレールガン技術が確立してるから、巨砲と威力は同じで砲は小さくできるし、砲2門積むぐらいなら、より大きい口径砲1門を積んだほうが合理的だって云うだけの話。
ガンダムはアニメだからリアルを持ち込むなと言われれば、もう黙って見てるが、

110 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/18(月) 09:07:39 ID:???
>>109
良く見ろや、ヒルドルブUの武装は 主x2 副x2 MG だろ?
つまり真・ザウートなんだよ、ザフト製より強くね?ってアピールしたいのさ、主に政治的代物なんだよ。

レールガン使わないのはジオンに一歩譲ったんだよ、ジオンは大砲好きだからな。
それに共同開発だぞ?ただでレールガン技術の根っこを教えてやれる訳ねーじゃん。政治政治。

融合炉乗せてるのも政治。電源車としてNJ被災地への派遣も視野に入ってんだ、上のほうじゃ。

ってピンサロの待合室で政府の役人が言ってた、いやマジだって。

111 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/18(月) 13:07:32 ID:???
レールガン系統の技術はUCも持ってるんだけどね。
UCはビーム系統の技術がとんでもなく進化しただけの話であって、その他の技術が無いわけじゃない。

112 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/18(月) 13:32:45 ID:???
単にレールガンが量産に適さなかっただけの話だろうな。
種世界でも量産化されているのはリニアガンの方だし。

113 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/18(月) 15:34:28 ID:???
キャタピラだとアスファルトが駄目になりそうだなと思ったらコイツを思い出しましたW

つ【http://www.h3.dion.ne.jp/~n-hanabi/plm_gh.htm

114 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/18(月) 15:40:54 ID:uP+tLMHf
参考にでも。

宇宙世紀年表
ttp://yossy.que.jp/gundam/history/uc_hist.html
一年戦争詳細年表
ttp://yossy.que.jp/gundam/history/one_year_hist.html
コズミック・イラ年表
ttp://yossy.que.jp/gundam/history/ce_hist.html
開発系譜図
ttp://yossy.que.jp/gundam/data/mechanic/ms/index.html#-0083_zeon

115 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/18(月) 21:13:14 ID:???
リニアガンとレールガンって同じものじゃないのか?

116 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/18(月) 21:16:22 ID:???
>>115
まず検索してみましょう。
そうすれば疑問は解けます。

117 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/18(月) 21:53:06 ID:???
いやwikiで確認したが、リニアガン・タンクの兵装に電磁砲とあるんだが...
「レールガン」の項でも電磁砲とあるし

118 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/18(月) 22:21:41 ID:???
弾を電磁誘導の力を使って加速させるのがレールガン
リニアモーターカーみたく電磁石の力を使って加速させるのがリニアガン

119 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/18(月) 23:08:19 ID:NbHUKHDl
まあ、アニメの世界なんだから楽しめればそれでよしなんだが…
ヒルドルブにしてもアウトレンジから一方的に殴れるという魅力があるから良いんじゃないかな?
例え接近されたとしても他の遼機と連携して距離を一定に保てばそれなりに使えると思う。AAなんかはラミネート装甲だから効果は抜群かと。
そういえば超硬スチール合金とかルナチタニウム合金のモース硬度ってどれくらいなんだろう?

120 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/18(月) 23:18:51 ID:???
ルナチタニウム合金>超硬スチール合金
こう考えれば、それで充分。
そして、ちゃんとsageましょう。
メール欄にsageといれればOKです。

121 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/19(火) 02:04:06 ID:???
あれ、コイルガンは?
電磁石で加速させんのはコイルガンでないの?

122 :121:2007/06/19(火) 02:10:49 ID:???
スマン。
今携帯からだからググれねぇ…orz
誰かレールガン、リニアガン、コイルガンの
違いを俺の代わりに調べてくれ!



気が向いたらでいいので…

123 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/19(火) 02:11:52 ID:???
コイルガンとリニアガンは原理的には同じ物。
というか、ここはそういうスレじゃないから。
もし詳しく知りたいのなら、検索するか専門のスレで聞いてね。

124 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/19(火) 03:19:06 ID:???
おう、サンクス。
そして、スマソ。

125 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/19(火) 14:39:03 ID:???
弾体に電気が流れるのがレールガンで流れないのがリニアガン。
この場合の『電気が流れる』は外部からの給電によるものを指す。
レールガンの弾体は導電体でリニアガンは磁性体。

コイルガンは砲身に組み込まれたコイルで加速用の磁場を発生するものを言う。
したがってリニアガンでもレールガンでもいけるが一般的にリニアガン。

126 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/19(火) 17:14:20 ID:???
>>125
しつこいぞ。

127 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/19(火) 19:10:37 ID:mkNNTg1Z
>>125
しかもリニアガンとコイルガンが逆。

128 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/19(火) 20:23:08 ID:???
以上為になる最新兵器講座入門編でした。
なお基礎編、応用編は考察スレなどの別スレで
実戦編はイラク、中東チェチェンなどの紛争地域でお願いします。

129 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/19(火) 21:06:36 ID:???
ワロタ

130 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/19(火) 21:30:04 ID:???
普通は実践のところが実戦になってる辺りが細かくていいな

131 :51:2007/06/19(火) 21:58:36 ID:???
31-2(1/2)

 ミンクスに陣取ったノリス達は木馬発見の報を得た。偵察機によると、2隻の木馬はリトアニアを経由して
真っ直ぐミンクスに向かっているらしい。
「木馬が2隻。推定戦力はMSが約1個中隊、戦闘機が約2個小隊と見てよろしいですか?」
 ノリスはファルケンバーク中佐の言葉に力強く頷いた。
 現在ミンクスには鉱山基地防衛隊も含めてMS36機、戦闘車両15機、戦闘機8機、爆撃機12機配備している。
内18機は最新鋭MSのドムだ。他にもイフリート、グフB-3型、H型と高性能機が揃っている。
「さて、どう攻めますかな」
「攻勢に出るべきです」
 そう進言するのはゲイツ大尉だった。
「敵の目的が鉱山基地なら、到達する前に叩くのが上等策です」
「だが敵はこちらに気づいていない。ここで待ち伏せをするべきではないか」
「何をおっしゃいます。我が方にはドム2個中隊が配備しているのですぞ」
 ゲイツは小細工無用だとばかりにまくし立てる。
「戦闘機はドップとドタイに乗ったザクで対応できます。後はグフとドムで敵艦に攻撃を仕掛ければ直にでも
ケリが付きましょう」
 地上用MSとして高い完成度を誇るドムと空中用MSのグフH型なら、上と下から波状攻撃ができる。それなら
木馬といえどひとたまりも無いだろう。だがファルケンバークはドムの使用にためらいを感じていた。
 本来このドム2個中隊は前線への救援機として待機させていたものだ。その救援機を2隻の戦艦を落とす為に
使っている。今も尚、前線では自分達の同胞が連合の大軍勢を相手に命を掛けて戦っているのにも係わらず。
「こちらから動いて、敵に察知されたらどうする」
「その時はその時、力押しでも十分でしょう」
「しかし……」
 尽きない議論に業を煮やしたのか、一人の男が立ち上がった。
「このような無益な議論をしても意味がありませんな」
 首もとの階級章は大尉。それを知ったゲイツが男に怒鳴りつけた。
「大佐に向かってその口の聞き方は何だ!!?」
「木馬はこちらに向かっているのです。いつまでも議論をしていても仕方が無い」
「貴様……っ!」
「待てっ!!」
 ノリスの一喝が飛ぶ。騒然としていた周囲はぴたりと止んだ。
「しばし休息を入れよう。各自考えをまとめておいてくれ」
 一先ず話を先送りにした。ノリスにも何かが引っかかるのだ。
「ところで先程の男の名は?」
「奴ですか? 奴は……」
 ゲイツにとって彼は不愉快な男らしい。皮肉を込めて名を言った。
「味方殺しのシュターゼンです」


132 :51:2007/06/19(火) 22:00:13 ID:???
31-2(2/2)

 司令部を出た二ムバス・シュターゼン大尉は自然と格納庫に足を運んだ。
「上官に歯向かったのは二度目だな」
 彼はとある作戦において撤退命令を出した上官を射殺していた。その作戦では連邦軍の追撃部隊から部隊を
守りきるためには、時間稼ぎのために殿を務める部隊が追撃部隊に対して打って出るべきであるとニムバスは
主張したのだが、彼の上官は頑として譲らず、自らの保身のために逃げることを選択したのである。
 彼は友軍部隊を守るため、上官を射殺し彼に同意した戦友とともに敵追撃部隊を全滅させた。だがこの戦いで
殿として残った友軍部隊は彼を残して全滅してしまったのだ。
 結果として、彼は上官を射殺した挙句、味方部隊まで巻き添えにしたと認識されてしまった。その後はあまり
戦略的に意味のないミンクス防衛隊に左遷されていた。
「汚名を返上できると思ったが、もはやどうでも良いこと」
 気力なく言う。まるで全てあきらめたかのような表情だ。
「母上。何故貴方はジオンに来たのです。何故私に騎士になれと……」
 気が付くと格納庫に着いていた。ザクやグフが並ぶ中で1機だけ異様な機体がある。両肩は赤く染められた
MS-08TXイフリートだ。白兵戦用に開発されたグフとドムの中間に位置するといわれる機体である。
 極少数しか配備されていないが、その性能はグフB-3型を上回る機体だ。
「次の戦闘が最初で最後かも知れんなイフリートよ……うん?」
 ふと見ると少女が立っていた。赤く澄んだ目で自分の機体を眺めている。
「子供……何故こんな所にいる?」
「……」
「聞こえないのか!?」
「……」
「おい!!」
「……乱暴な人はキライ」
 それだけ言うと何処かへ駆けていった。
「………………な、何なのだ?」
 まるでキツネにつままれた様に、ニムバスは少女の後姿を見つめるのであった。

 訳の分からぬまま司令部へ戻ると、既に他の士官は集まっていた。
「遅いぞ。何をしていた」
 ゲイツの揶揄を無視して席に着く。全員が揃った所でノリスが口を開いた。
「我々は攻勢に出る」
「おお! では……」
「ドムは出さん」
 ノリスの言葉に周囲は騒然となる。納得の行かないゲイツはいきり立った。
「一体どう言うことです!?」
「少し落ち着いたらどうだ。……大佐、ご説明を」
 ニムバスがゲイツを制すると、ノリスは作戦の概要を話し始めた。


133 :51:2007/06/19(火) 22:01:57 ID:???
今日はこれだけ
EXAMに関わらないニムバスの性格がつかみきれん……

134 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/19(火) 22:23:12 ID:???
一番か? GJです。ニムバスがマトモ(?)だ……

135 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/19(火) 22:38:07 ID:???
二番目GJ
うん、ニムバスはEXAMに関わらなければ実にマトモな軍人だったと思うんだぜ!

136 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/19(火) 22:56:19 ID:???
51氏GJ!
ゲイツ大尉はMS戦記からか、
ニムバスとの相性最悪だろうから切れないといいけど、

137 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/19(火) 23:01:47 ID:???
GJ!
ゲイツ大尉ってバルク戦闘団のバルク大尉の後任でチベを占拠して連邦に投降しようとしたあの人?
ニムバスに真っ先にヌッコロされそうだ。

138 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/19(火) 23:06:17 ID:???
GJ!
>EXAMに関わらないニムバスの性格がつかみきれん……
凶気が抜けたニムバスでおk!

139 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/19(火) 23:19:49 ID:???
うぉおGJ!!
俺もキライと言われたい。

140 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/20(水) 02:35:51 ID:???
でも自分の失敗は絶対に認めないんだろうな、ニムバス。
裁判で不利になるから、とか教えられて育ったのか?

141 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/20(水) 03:20:14 ID:???
>凶気が抜けたニムバス
ひたすら正々堂々とした感じか?

142 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/20(水) 03:34:46 ID:???
まあ、ヒルドルブUに関してはMSに乗れない戦車兵用の対MS兵器だからいいとして
レールガン等に関してはたぶんコストや生産ラインを整える時間に問題が出たんだと思う・・・
ウィザードシステムみたいにバックパックの交換で後からレールガン等が換装できれば問題ないかと
それと、本家のヒルドルブなんだがドム・トローペンなどの熱帯に強い新型の融合炉に積み替えたら熱処理問題解決しないか?


51氏お疲れさまです。
しかしゲイツ大尉か・・・
UCだとアフリカにいるはずだがガルマに飛ばされたか?

143 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/20(水) 03:52:46 ID:???
>>142
>MSに乗れない戦車兵用
ジオン系のMSなら訓練しだいで誰でも乗れるんでないか?
まぁ適性の問題があるから誰でもMSに乗れば強いわけじゃないけど。

とにかく51氏はGJ!!

144 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/20(水) 04:11:54 ID:???
ニムバスは開戦当初に撤退命令を出した上官を殺した前科があるからEXAMなしでも十分駄目な人っぽいが…

145 :144:2007/06/20(水) 04:20:29 ID:???
と思ったら51氏の作品をよく見たら上官射殺の経緯が少し変わってるのな。
もともとの極度の自信家&協調性のないな彼から適当書いてた。流し読みよくない。
ともかく51氏GJ!


146 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/20(水) 08:02:06 ID:???
ところでミスコンはどうなったんだろう・・・

147 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/20(水) 08:13:10 ID:???
51GJ!
ゲイツは仲間が殺される前か既に殺されてるかで大分性格変わるがどっちなんだろう?
前者っぽいが。

148 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/20(水) 08:38:55 ID:???
ゲイツ大尉がアフリカ戦線とか仲間が殺されるとか、そんな設定あったっけ?

149 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/20(水) 13:27:43 ID:???
>>148
電撃の近藤ガンダムにも出てるらしいからそっちでなんかあったんでない?

150 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/20(水) 20:47:51 ID:???
あれ?
グフH型て空飛べるんだっけ。
ここではディンの技術を利用したのだったか?

…どうでもいいがゲイツ大尉はそのうちザフトのゲイツの情報得たらどんな反応するのだろうか…

151 :148:2007/06/20(水) 21:27:48 ID:???
>>149
電撃版のMS戦記にアフリカ戦線から来た事が書いてあった。
ボンボン版になかったから気付かなかったよ。
仲間が殺される、は確認できなかった。

152 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/20(水) 21:58:26 ID:???
GJです。
ゲイツ大尉、MS戦記でググってみたけど
出てこない・・・orz
後は何で調べれば出てっくかな?

・・・ゲーツ・キャパ?

153 :149:2007/06/20(水) 22:47:35 ID:???
>>151
MS戦記だけでなく全12巻の機動戦士ガンダム0079にも出てるらしいんだよ
ゲルググ乗ったブラウンの勇姿も見れるらしいが

154 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/20(水) 23:40:20 ID:???
>143
イグルー見てませんか。MSに適性ない人は乗せて貰えないみたいですよ。
思うにレイバーの適性の様に戦車で酔わなくてもMSになると酔ってしまうとかなんかじゃないかと。
本当の事はどうかは知りませんが

155 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/21(木) 01:31:59 ID:???
>>150
UCでもアプサラスに随伴したり空中でザンジバルに着艦したりしてたから飛べないことも無いと思う

156 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/21(木) 09:42:19 ID:4ViIGC8j
>>151
途中でユウキ・ナカサトが死んで、ゲイツ大尉の戦い方が一変…してたと思う。すまん、確証の無いこと言って。

157 :149:2007/06/21(木) 11:10:40 ID:???
>>156
それは外人部隊のケン少尉じゃね?某ゲーム以降凸と同じ声になった

158 :148:2007/06/21(木) 12:22:30 ID:???
>>156
戦記は戦記でもガンダム戦記ですかい。しかもコミック版。
それ外人部隊のケン少尉でしょう。

159 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/21(木) 13:56:39 ID:???
たぶん≫147もケン少尉とゲイツ大尉を間違えてると思うぞ。
あの大尉どのは自分では戦わず部下を盾にする小物だから比べるのはケン少尉に失礼というか何故ジオン軍人になれたのか不思議だ・・・

後、味方殺しに関してはUCでのジャブロー戦での部下を盾にしてた事を言ってるかと?

ちなみにゲイツがMS戦記の主人公ブラウンの上官になるにはオデッサで前任者のバルク大尉が戦死が条件なんだが・・・バルク隊が足付きに出逢わない事を祈りたいな・・・

160 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/21(木) 17:53:38 ID:???
>>159
味方殺しはニムバスであってゲイツじゃないだろ
MS戦記を読み返したが、予想としてはバルク大尉やブラウンらは、ドダイに乗ったザクの部隊に所属してるんじゃなかろうか?
(勝手な想像してすまそ)

MS戦記は持ってるが、0079に関してはたまに見る程度なのであんま知らんのだが、宇宙に上がった以降のブラウンのシーンってあるのか?


161 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/21(木) 18:09:23 ID:???
>>160
電撃の0079のラストでは、ア・バオア・クー戦でオデッサでの無能指揮官が
連邦に寝返ろうとしていたので、自らの命をかけて阻止。見捨てられた
同胞達の恨みを晴らしていた。最終搭乗機はゲルググだったぜ

162 :161:2007/06/21(木) 18:29:39 ID:???
悪い。オデッサでの、じゃなくてジャブローでの、だった

163 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/21(木) 20:08:03 ID:???
>>159
バルク大尉って実は時大怪我だけで生きてたんですよ。
モデグラ別冊のMISSION ZZにそんな小説が載ってる。ZZ時まで記憶喪失って設定だけど。
そういや、その小説の登場人物がブラウンはア・バオア・クーを生き延びた、とか言ってました。

>>160
ア・バオア・クー戦で新兵部隊(ゲルググ装備)の部隊長してました。
12巻(最終巻)に載ってます。

164 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/21(木) 23:12:29 ID:???
ブラウンに関してはMS戦記の後に発刊された新MS戦記やジオンの再興など逆シャア手前の話で彼が大尉になった描写があります。

参考サイト
つ【http://www.hisakawa.net/gundam/condo.html

165 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/22(金) 00:24:06 ID:???
そういやニムバスはプレイヤーが敵に感情移入して戦い難くならないように
遠慮なくヌッコロせる「イヤな奴」としてキャラを作られていたんだっけか。

166 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/22(金) 01:00:51 ID:???
イヤなイヤなイヤな奴

167 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/22(金) 02:12:02 ID:???
それなんてキラ・ヤマト?

168 :51:2007/06/22(金) 20:45:25 ID:???
誰もいない・・・
投下するなら今のうち・・・

169 :51:2007/06/22(金) 20:46:29 ID:???
31-3(1/6)

 アークエンジェルとドミニオンはリトアニアのビリニュス上空に到達した。
「敵が近くにいると思いますか?」
「考えにくいな。リトアニアには敵の阻止戦はない」
 事実、ムウやクリス、セイラに空中哨戒を任せてるが敵は発見されていない。
「迎撃が有るとすればミンクスの向こう。そう踏んでいる」
 リトアニアはモスクワを占領したジオン軍にとってあまり重要な土地ではない。連合軍が侵攻した現状では
敵の哨戒も最小限になっているだろう。こんな所まで兵を廻す余裕などジオンには無いからだ。
「艦長、ドミニオンより信号です」
 セイラの代わりに通信席へ座ったミリアリアが言う。
「リー艦長から? 通信をつなげ」
 モニターに映ったイアンはいぶかしげな顔でいた。
「バジルール艦長、現状をどう思う?」
「全て順調だと考えますが……」
「そうか。大尉もそう感じるか」
「どうされたのです?」
「……順調すぎるのだ」
「え?」
「おかしいと思わんか? ここまで我々は敵の哨戒に一度として遭っていない。それどころか我々の偵察機も
敵軍を見つけられていない」
「考えすぎではありませんか? ジオンの基地もミンクスまで行かなければ存在しません」
 敵の部隊が展開しているであろうミンクスは国境を越えれば目前である。敵の哨戒部隊に発見されることは
国境以後とナタルは考えていた。
「そうなのだが……」
「もしや、情報が漏れてる話が気になるので?」
「そうなのだ。いくらなんでも順調すぎる」
 この作戦が筒抜けではないかと懸念を示していたのはイアンである。確かに敵の勢力圏にもかかわらず順調に
行き過ぎている。さすがにナタルもイアンの言葉に慎重になった。
「分かりました。警戒レベルを上げましょう」
 通信を切ると、ナタルは第1戦闘配備を命じた。実行するなら徹底的に行なう。
「全包囲を警戒。敵の襲撃に備えよ。各砲門、何時でも撃てるようにしておけ!」
 ナタルの指示で全兵装が発射準備状態にされる。続いてクリスとセイラの乗るスカイグラスパーが発進する。
ドミニオンからも2機が発進し、空中哨戒に入る。
 これならどんな対処でもできる。ナタルがそう考えた矢先にレーダーに反応があった。
「レーダーに反応、ドップにドタイ! ドタイ上にはザクとグフ、それにイフリートです!」
 パルの悲鳴のような報告が響く。艦橋に緊張が走った。


170 :51:2007/06/22(金) 20:47:47 ID:???
31-3(2/6)

 ドミニオンの艦橋も慌ただしくなっていた。
「右舷からドップ8機、ドタイ12機。ドタイにはザクが6機、グフ5機、イフリート1機。それと……」
 CICからやや困惑した声がする。
「空を飛ぶMSが3機」
「何だと! 間違いじゃないのか?!」
「間違いありません! こちらでも確認しました」
「ちぃ!」
 イアンは無意識に舌打ちをした。
 今まで空中用MSはザフトに一日の丁があった。それにジオンが追いついた形となる。
「MS隊を出せ! ストライクと105ダガーにはエールを装備させろ!」
「艦長、ハレルソン少尉がソードストライカーで出撃しましたが……」
 その報告にイアンは頭をかかえる。
 “切り裂きエド”はその名の通り近接戦闘を好んでいた。特に対艦刀を好み、射撃を行なうのは皆無である。
「……放っておけ。アイツには期待してない!」
 持ち前の精神力で気を取り直すと、デュエルダガーにはフォルテストラを装備させ直援に出した。

 アークエンジェルの格納庫ではパイロット達が各々の機体へ散っていく。その中でキラは初陣であるサイと
トールに話しかけた。
「2人とも、本当に大丈夫?」
「心配いらないって!」
「後方支援だけだからね」
「そうだけど……」
 何か言おうとするがうまく言葉が出ない。キラ自身、新兵を落ち着かせる経験が無いので、何と声をかけて
良いか分からないのだ。
「遅いか早いかだけで誰だって初陣はある」
 そんな3人の間に白いパイロットスーツを身に着けたジャンが入った。アークエンジェルのMSパイロットに
新兵が2人もいる為、ドミニオンから移っているのだ。
 彼は教師のような口調で諭すように言った。
「私を御覧なさい。齢40を越えてMSに乗ったのですよ。大丈夫、2人ならやれます」
「中尉……」
「それに私とイメリア大尉が付いています」
 それだけ言うとジャンは自機へと向かった。
「そういうことだ。大丈夫だって!」
 それでもキラは心配そうに見たが、そこへレナの怒号が飛ぶ。
「何をしている! 早く搭乗なさい!」
 3人は敬礼すると急ぎ足で自機に乗り込んだ。


171 :51:2007/06/22(金) 20:50:06 ID:???
31-3(3/6)

 サイは機体の最終チェックを終えると、105ダガーに取り付けられるストライカーパックに目をやった。
 この作戦からアークエンジェルに配備されたライトニングストライカーだ。
 本来後方支援にはランチャーストライカーを使用するが、主武装であるアグニは地上では使いにくい上に、
エネルギー消費が激しく、破壊力が有りすぎた。これでは後方支援と言うよりも対要塞攻略にしか使えない。
 そのため大型のバッテリーを有し、長距離狙撃を行えるライトニングにお鉢が回った。
「おっしゃあ! イージス出るぞ!!」
 ムウのイージスが威勢よく飛び出した。キラのストライクもそれに続く。2人ともさすがに慣れている。
 自分の番を今かと待っているサイにトールから通信が入った。
「サイ。聞こえるか?」
「どうしたトール」
「……俺達、これから実戦なんだよな」
「ああ」
 サイはトールの声に怯えがあることに気づいた。
「どうしたんだ?」
「いや、武者震いってやつなのかな? 体が震えだしてさ……」
「今になって泣き言かよ」
「ち、違うよ! 緊張してるだけ。からかうなよ」
「からかってなんかいない。俺だって怖いんだ」
 思わぬ告白にトールが驚く。
「キラの前でああは言ったけど、やっぱり俺も怖い」
 2人は1ヶ月間、射撃中心に鍛えられシミュレーターでも10回に5回はA判定の成績を納めるまでになった。
ムウも2人に太鼓判を押している。
 それでも訓練と実戦は違う。モニターに映っているのはCGではない。武器もペイント弾ではなく実弾だ。
一瞬の判断で自分達は死ぬ可能性が出てくるのだ。やり直しはきかない。
「それでも、俺達軍人になったからな」
「うん。それにフレイにいいとこ見せたいしね」
 サイの言葉にトールは拍子抜けする。
「なんだ。サイもそうなんだ」
『105ダガー・ケーニヒ機、発進位置へ。カタパルト接続、システムオールグリーン』
 ミリアリアの通信がコックピットに響く。いよいよ出撃だ。
『トール。帰ってこなかったら許さないからね!』
「分かってるよミリィ。トール・ケーニヒ、105ダガー出ます」
『続いて105ダガー・アーガイル機、発進位置へ』
「……了解」
 カタパルトから機体が射出される。強烈なGが体を襲うが、訓練のおかげで耐えることができた。
 そして彼らは戦場へと足を踏み込んだ。


172 :51:2007/06/22(金) 20:52:05 ID:???
31-3(4/6)

 ドタイが雲の中から飛び出した。上部に乗っているのはB-3型――グフ・カスタムと呼ばれるMSである。
「警戒はしていたか。少しはまともな部隊の様だ」
 その機体に乗ったノリスは、相手の対応から連合軍の実力を見抜いた。
 敵艦は既にMSを展開しており、陣形も整っている。自分が今まで戦った連合軍とは毛色が違う。
「よーし、第一目標は木馬だ。私の隊は正面。大尉は後方のを」
 ノリスが後ろを飛ぶニムバスに言った。
「お任せを」
「やりすぎるなよ。全機散開!」
 力強い言葉とともにノリスはドタイをコントロールして飛び出した。それに気づいたモーガンとジェーンの
エールダガーがスカイグラスパーと一緒に迎撃を行なう。
 エールダガーのビームライフルがグフ・カスタム目掛けて放たれる。ノリスは避けようとするが、ドタイに
乗っている状態では満足な回避は難しい。そこでグフをドタイから跳躍させ、ビームを避けた。しかしそれは
モーガン達にとって絶好の機会だった。
「バカめ!」
「隙だらけよ!」
 改良したとはいえ、グフは空中で姿勢を変えられない。落下予測さえ出来れば撃墜は容易だった。
 教科書のお手本の如く狙いを定め、2人はトリガーを引く。しかし――
「甘いわ!!」
 次の瞬間、閃光に散ったのはグフ・カスタムではなく友軍機のスカイグラスパーだった。
 ノリスは腕に仕込んであるヒートロッドのアンカーでスカイグラスパーを捕捉し、強引に空中制御をすると
そのままスカイグラスパーを投げつけ盾としたのだ。
 あまりの出来事に、モーガンとジェーンは呆然とした。
「ハンス! ウォルター! ここは任せた!!」
 ノリスはドタイに着地する。そして彼の言葉にキビキビした声が返ってきた。
「了解です、大佐」
「抑えて見せます!」
 2機のH型――グフ・フライトタイプとザクがモーガン達に発砲する。完全に2人を拘束した形となった。
「いかん! ドミニオン、1機抜けたぞ!!」
 ドミニオンでもグフは確認できていた。艦の対空砲火と周囲のデュエルダガーがキャノン砲を浴びせるが
ノリスはまったく怯まない。むしろ機体を加速させて真直ぐドミニオンに向かう。
「て、敵は特攻する気です!」
「総員衝撃に備えろーっ!!」
 艦橋が騒然となる中でイアンの叫びが木霊する。
 そして次の瞬間、爆薬を積んだドタイはドミニオンに突っ込んだ。


173 :51:2007/06/22(金) 20:53:21 ID:???
31-3(5/6)

 激しい爆発音とともにサイとトールの目に映ったのは、黒煙を上げて墜落するドミニオンだった。
「そんな……!」
「落ち着け! 今は目の前のことに集中しろ!!」
 唖然とする2人に活を入れるのはレナである。
 敵が特攻などという馬鹿げた作戦を実行した。それはアークエンジェルにも行なわれる可能性がある。
「ドミニオンの連中は軟じゃない! 今はアークエンジェルに敵を近づかせないことに全力を挙げろ!」
 何機かのザクがキラ達を突破してこちらに向かってくる。レナのバスターダガーは躊躇なく撃ち抜いた。
「我々が絶対防衛線だ。足の遅いドタイはお前達が狙撃しろ」
 アークエンジェルの周囲はレナとサイ、トールしかいない。突破を許すわけにはいかないのだ。
「は、はい!」
「了解です!」
 2人は幾分か冷静さを取り戻すと、狙撃体勢に入った。

「お、俺達の船が……」
 デュエルダガーに乗ったパイロットもサイ達と同じ様に唖然となった。だがそれを咎める者は一人として
いない。それほどまでにドミニオン墜落はショックが大きすぎた。そしてこれが彼らにとって致命的になる。
 モニターが真っ赤に染まり、警告音が鳴り響く。そして激しい衝撃が機体を揺さぶった。
 デュエルダガーの真上、太陽を背にしたグフ・カスタムがガトリング砲を乱射した。対応の遅れたデュエル
ダガーは直撃を受けてしまう。
「まず、ひとつ!」
 舞い降りたグフはヒートサーベルでデュエルダガーのコックピットを貫いた。
 他の2機が気づいた時には遅かった。慌ててサーベルを構えるも、冷静さを失って装甲をパージできない。
これでは接近戦など不可能である。
「ふたつ!!」
 鈍重な的と化したデュエルダガーは30秒と持たず撃破される。最後の1機はパニック状態に陥っていた。
「く、来るな……来るなあぁぁぁ!!」
「怯えろ! 竦めっ! MSの性能も発揮できず死んでいけ!!」
 止めを刺そうと冷酷な刃が振り下ろされた。その時――
「!?」
 そのヒートサーベルは対艦刀に受け止められた。
 突破を許した知らせを聴き、前線から戻った“切り裂きエド”のソードダガーである。
「この宇宙人野郎! 好き勝手にさせるか!!」
「ほう……向こうにもなかなか骨のある者がいるようではないか」
 動きの良い連合MSに、ノリスは感心したように呟いた。


174 :51:2007/06/22(金) 20:55:34 ID:???
31-3(6/6)

「ちぃ。このパイロット……」
 その頃、前線のキラ達は思わぬ苦戦を強いられていた。ムウのイージスとジャンのデュエルダガーが敵軍の
エース格に捉まったのである。ムウは赤肩のイフリート、ジャンはグフ・カスタム。おかげで空中編隊をキラ
とセイラ達だけで対応しなければならなかった。
「邪魔なんだよ!」
 叫びながらライフルを撃つが、紙一重でそれをかわされる。
 イフリートはそのまま突貫、両手にヒートサーベルを持った。
「二刀流? そんじゃこっちも……」
 受けて立つべく、ムウもイージスの両手からビームサーベルを抜いた。両者の光刃が重なり合う。
 幾度かの攻防の後、イフリートのパイロットであるニムバスから通信が入った。
「やるではないか。連合の兵とは思えん腕だ!」
「そいつはどうも!」
 このときニムバスは不思議な高揚を感じていた。それはノリスが関わっている。
 作戦の前までニムバスは、ノリスをパイロットとしては尊敬できるが、サハリン家の番犬というイメージが
強過ぎた所為で、指揮官としては疑問に感じていた。この男も自分が射殺した男と同じなのではないのかと。
しかし、作戦の概要を聞くとその考えは一変する。早くからこのような指揮官に出会っていれば自分の人生も
変わったのかもしれない。いや、今までの人生があったからこそ彼に会ったのではないか、そう感じていた。
「今日、貴様のようなMS乗りと戦えることを感謝するぞ」
「そいつは……ありがとさん!」
 イージスは鍔迫り合いを押し返すと、脚部に仕込んだビームサーベルを展開、そのまま蹴り上げた。
 ニムバスはそれをギリギリのところで受け止めた。
「貴様!」
 ニムバスは持っているヒートサーベルを突きつけ、そしてイージスを睨みつけた。
「隠し武器とは卑怯な!」
「なんだぁ? 何言ってんだコイツ?」
「正々堂々と勝負しろ!!」
 イフリートは飛び上がると自重をかけて斬りつけた。イージスは押さえきれず倒されてしまった。
「こんな奴を、騎士と勘違いしてしまうとは……」
 なにやら理不尽に感じたムウは直に立ち上がった。
「痛えな、こんにゃろー!」


175 :51:2007/06/22(金) 20:56:59 ID:???
投下終了

トールの苗字ケーニヒなんですね・・・ケーニッヒだと思ってた・・・

176 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/22(金) 21:05:52 ID:???
51氏GJ!
お前はアホか、ニムバス。
その理屈だと銃器も持てないだろうが。

にしてもあっさり落ちましたな、ドミニオン。
さて何人生き残る事が出来るのか。
サイとトールのどっちの死亡フラグが強く働くか、次を楽しみにしています

177 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/22(金) 21:09:02 ID:???
GJ!
ニムバスかっこいいなぁ、ノリスとの邂逅で成長したか。
このままジオンのACE達の実力を見せ付けてほしいですな。

178 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/22(金) 21:31:28 ID:???
GJ!
ニムバス自重www

179 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/22(金) 21:44:11 ID:???
このニムバスは今迄のキャラとは逆の意味でだめぽ
かっこよくなると劣化するのがニムバスクオリティ

180 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/22(金) 22:06:27 ID:???
51氏GJ!
ドミニオンは墜落ですか。飛行できないって事は推進系ですかね。
ノリスはあのセリフを言ったけど次に来るのは信号弾ならケルゲレン子がでてくるのか?
ニムバスはククルス・ドアンみたいな格闘とかバトリングなら強いんでしょうねぇ。

181 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/22(金) 22:47:44 ID:???
というかノリス強ぇーw
流石は一年戦争後半の極東方面軍を翻弄しただけはあるわ

182 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/23(土) 06:24:16 ID:???
GJ!
やっぱりニムバスは…

ただひとつ気がかりなことが。
「ミンクス」ではなく「ミンスク」では?

183 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/23(土) 09:14:39 ID:???
誤字かもしれんが髭なしドワーフと間違えるのはお約束ですな

184 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/23(土) 09:20:26 ID:???
ドダイって有人機なんだが、特攻なんかさせて良いのだろうか?

185 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/23(土) 09:26:57 ID:???
つ[ミステル]

 見捨てる、じゃねーぞ……

186 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/23(土) 09:41:35 ID:???
ドダイ型の支援機はZの時代には無人化されてたから、
1年戦争レベルの技術でもぶつけるの前提で複雑なことをさせないんだったら無人化できたんじゃないかな。

187 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/23(土) 12:08:58 ID:???
漫画の戦記で、ケン少尉がメイにド・ダイのコントロールをよこせって、
言ってたから、無人でもある程度コントロールできるんじゃないでしょうか?

188 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/23(土) 12:10:22 ID:???
もしくはZのアムロのごとく直前脱出とか<ドダイ特攻

189 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/23(土) 13:39:10 ID:???
51GJ!
ノリスがドタイをコントロールしてると文中にあるぞ

しかしドミニオン脱落…何気にヤバいのでわ?
エドがノリスを相手に戦うが、アッサリ負けそうw

190 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/23(土) 17:49:06 ID:???
ミステルシステムだぁね。
こんなものはWWIIの技術。

191 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/23(土) 22:14:14 ID:???
ゼロが登場してないのが気になるな
ライトニングをサイが装備してるから、もしかしてIWSP装備なのか?

192 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/23(土) 23:00:41 ID:???
>>189
もしかしたら単純にチャンバラなら互角なのかもしれんが、剣道の仕合じゃないからな。

193 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/24(日) 08:48:55 ID:???
515氏のヒルドルブUなんだが、どうしてもキャタピラ方式だと鈍重な支援MSという印象を拭えなかったのだが、いいアイデアがある。
ザメルを小型量産化したスタイルにすればいい それも下半身を >90のホバー戦車のようなハイブリットスタイルにすることで戦車兵にも扱え、且つホバー化する事でキャタピラ方式よりコンパクトに纏めることができる
(あとMSの様に足つきではなくヒルドルブをホバーにしたようなスタイルの方が前面投影面積が抑えられんじゃないかなと思う)

ザメルはヒルドルブの開発系譜に属しているし、ドムのホバー技術は開発済み、後はユーラシア側から次期主力戦車用に開発していたという名目で新型電磁砲を搭載することで、より小型な量産型ザメルが量産できるんでは、
ドムのホバー技術を出すのも、ジオン側も生産運用する支援用MS(MT?)として重宝するだろうから、
戦後の対大西洋連邦戦略として、ユーラシアとの軍事的コミットの一環での共同開発、共同運用というのはありえそう

194 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/24(日) 09:11:19 ID:???
>>193
それはなんてライノサラス?

195 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/24(日) 09:12:45 ID:???
キャタピラが鈍重って、戦車とかの活動シーンを見ると、意外に速いし、不整地でも容赦なく進む事がわかるんだが。
あと、ヒルドルブは最高速度110km/hあるから、鈍重とは言えないぞ。

196 :193:2007/06/24(日) 10:10:28 ID:???
>>195
でもヒルドルブUのデザインイメージはガンタンクR-44だろ
いわばザウートもどきでは、対MS近接戦闘をしたり、110kmのスピードで疾走するヒルドルブの元々の印象が強すぎて、イメージと重ならんのだが、

つまりヒルドルブ=ガンタンクでは、設計思想がまるで違うだろ、と

197 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/24(日) 10:32:22 ID:???
>>196
いや、キャタピラが意外に動きが速いという話に、お前さんのイメージは何ら関係ないわけだが。
そして、わざわざ新技術のホバーにしなくても、旧来の技術のキャタピラでも速い機体は造れると言いたいわけだが。

古い技術の方が量産しやすくて、整備なんかも楽で、前線でも好まれる事はわかるよな?

198 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/24(日) 11:25:33 ID:???
>>197
ガンダムの中の世界でのことでそれを言ってもな〜
それなら何でザウートやガンタンクはあんなに遅いの?
なんでガンダム世界では通常型戦車が廃れていって、Z以降MSにはホバー機構が常備されるようになったの?

それに整備性をいうなら、ドムのホバーは脚部関節疲労が少なく、メンテナンス面で歓迎されたとある
戦車の運用で一番のネックがキャタピラ駆動部であり、整備に手間が掛かるのも分かるよな?
(まあガンダム世界での実際は分からんが、)



199 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/24(日) 11:33:21 ID:???
>>198
で、最終的に何が言いたいのか判らんぞ。
折れが正しい、折れに従え、って事?

荒れる元だからその手の発言は控えた方がイイぞ。

200 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/24(日) 11:41:52 ID:???
すまそ 荒らすつもりはなかったが、ついカッとなってやった。今は反省している


201 :515:2007/06/24(日) 15:37:42 ID:???
お久しぶりです。
前回のヒルドルブUは変に議論の元になってしまい申し訳ありませんでした。

あれは運用の難しいヒルドルブを簡易量産してみようというもので、
正直、きちんとした考察をしていませんでした。

スペックなど、ヒルドルブより二回りくらい小さくして、じゃあ、あの巨砲は積めないから
ガンタンクみたいに2門にしよう。
接近用にマニピュレーターを装備するのも無駄っぽいよな〜、じゃあ、ガンタンクみたいに
ハンドバルカンつけよう、丁度グフのやつが使えるし。
運用はほぼガンタンクと同じだし、標高が低いからガンタンクより有利じゃね?
主砲も口径はガンタンクより上だしな。

こんな感じで決まりました。

リニアガンに関しては完全に忘却のかなたに……。
申し訳ありません。もうすこしちゃんとした設定でYMT-06ヒルドルブUを作り直します。
なので、前回のアレは無かった事に……お願いします。

では遅れましたが、種本編第1話となる19話目、投下開始します。

202 :515:2007/06/24(日) 15:39:12 ID:???
Zion-Seed 第19話 PHASE-01『偽りの平和』


 ■ ■

 C.E.70年1月のジオン独立戦争から始まり、続く地球連合・プラント間の戦い、そして12月のプラントの
ジオンへの宣戦布告により、世界は戦争一色に包まれていた。
 それは年が明けたC.E.71年になっても変わらなかったが、唯一戦火から離れた国家も存在していた。

 自称中立国、オーブ連合首長国がそれである。

 エイプリルフール・クライシスの惨禍を最小に抑え、一連の戦争にも加わらなかった事により国民は平和を謳歌していた。
 どれくらい平和かと言うと、すぐ隣の宙域でザフトとジオンが小競り合いなどしていても、中立だから攻めて来ないと
資源コロニー『ヘリオポリス』の住民がのんきに地上の戦争談義に花を咲かせる事ができるぐらい平和である。

 1月25日。この日も何一つ変わることなく、『ヘリオポリス』の住民たちはそれぞれの日課を過ごしていた。
 カレッジの学生は見慣れないスーツの人達を物珍しく思いながらも研究室へと急ぎ、モルゲンレーテで働く社員は
今日の機動テストに備え、G兵器のチェックに余念が無かった。

 商船に偽装した連合艦がヘリオポリスに入港する。
 G兵器のテストパイロットを送り込むのと同時に、新型艦アークエンジェルの護衛を行うためである。
 このとき二隻のザフト艦に追尾されていたが、艦長は部下の不安を払うかのように笑う。
 いかなザフトとて、中立国に喧嘩を売るはずがあるまいと。

「中立国、でありますか。聞いて呆れますな」
「ハッハッハ、だがそのおかげで計画もここまで来れたのだ。オーブとて地球の一国という事さ」

 だが、そんなことを気に留めぬ人間もまた存在するのだという事を、この後すぐ彼らは思い知る事になる。


203 :515:2007/06/24(日) 15:40:10 ID:???
 ■ 招かざる客 ■

 仮面の男、ラウ・ル・クルーゼは腹の底からこみ上げてくる笑みを抑えるのに苦労していた。

 ソロモン攻防戦での責任を取らされ、辺境任務に命じられ、しかも新規補充パイロットはザフト・レッドとはいえ、
扱いの難しい評議員の子息である。
 この扱い辛い赤服たちを部下の『黄昏の魔弾』に押し付けると、なんとか中央に返り咲く戦果を上げようと、自身を
現状に追いやった憎きレイ・ユウキを顎で使ってやる事を夢想しながら、必死に情報を収集していた。

 その甲斐あってか、クルーゼは『ヘリオポリス』でのMS開発にザフトで真っ先に気付く事に成功する。

 ソロモン以降、ユウキ特務隊長の改革により前線指揮官による独断専行は少なくなりつつあったが、そんなものを
気にするクルーゼではない。
 本国への連絡は一応行うが、その返答を待たず自身の部隊のみで地球連合製MSの奪取を立案する。

 この計画に顔を顰める副官のアデスであったが、長い付き合いでクルーゼが一度決めたら梃子でも動かないのは
良く知っている。
 ならば、少しでも計画が成功に近づく為に努力するのが副官としての務めだと、クルーゼとともに計画の細部を
詰めるのであった。

「そう難しい顔をするな、アデス」
「しかし、評議会の返答を待ってからでも遅くは無いのでは?」

「遅いな。私の勘がそう告げている」
「……(アンタの勘はいまいち当てにならんのだが……)」

「ここで見逃さばその代価、いずれ我らの命で支払わなければならなくなるぞ」


204 :515:2007/06/24(日) 15:41:43 ID:???
 ■ 超人類(笑)■

 この日、キラ・ヤマトの気分は非常に鬱屈していた。

 寮を出る前に、偶然点いていたTV画面で丁度占いをやっていたのだ。
 そして、その占いではキラの運勢は最低であった。仕事をやっても上司には認められず、友人とは齟齬をきたし、
人生における大きな転機を迎えると言う。ちなみにラッキーカラーはピンクであった。

 こうして元々あまり高くないテンションが最低値まで下降したことにより、カレッジに行く気も失せたため近くの
公園でゼミの課題をやることに決めたのであった。

「でも、占いの通りならこの課題もいい評価はもらえないってことかな?」

 いや、しかし、でも……などブツブツと言いながらもキラの右手は超高速でキーボードの上を動き回る。
 
「キラ!」

 と、呼ばれた方を向くと同じゼミの友人、トール・ケーニヒとミリアリア・ハウのカップルが近づいてくる。
 どうやらゼミのカトウ教授が彼をお呼びであるようだ。
 また課題の追加か、とうんざりする。すると課題の暇つぶしに流していたニュースにトールが食いつく、どうやら
カオシュン戦線が危ないらしい。
 一週間前のことなのでもう陥落しているんじゃないかと、トールが危惧する。
 ミリアリアも距離が近い事に不安を感じたのか、表情を曇らせる。

「ああ、それは心配ないでしょ。近いったってウチは中立だぜ、オーブが戦場になることはまず無いって」
「そう? ならいいけど……」

 二人の会話を聞きながら、キラは今朝の占いを思い出す。
 この後、トールやミリアリア、あと二人のゼミの友人との仲に齟齬をきたすと言うのだろうか?
 上司からの評価や、人生の転機はともかく、友人間の仲は悪くしたくないものだとキラは思う。

 そうして、ふとプラントにいる幼馴染の事を思い浮かべた。

205 :515:2007/06/24(日) 15:44:01 ID:???
 ■ ■

「なんという平和な事だ、まったく」

 新造艦の乗組員として派遣された連合士官たちは、ヘリオポリスの呑気な学生達に眉を顰めながらも、モルゲンレーテで
秘密裏に建造されているアークエンジェルの元へと向かう。

 ナタル・バジルール少尉とアーノルド・ノイマン曹長。
 この後、数奇な運命をたどる事になる二人は、この先何が待ち受けているかなど知るよしも無かった。

 ■ キラと愉快な仲間たち ■

 キラたちが研究室につくと、奥のパソコンでゼミ仲間のカズイ・バスカークがすでに作業を始めていた。
 いつもの調子でトールが挨拶を交わすと、奥の棚からゼミ最年長のサイ・アーガイルが姿を現す。

「あ、キラ、やっと来たか」

 その声に、ウエッとキラは顔を顰めた。教授がいないところを見ると、サイがなにやら伝言を受けている事を
感じたからである。
 ふと横を見ると見慣れぬ客がいた。
 真っ先に部屋の奥へと進んでいったトールが、カズイに客について尋ねる。

「誰?」
「教授のお客さん。ここで待ってろって言われたんだと」

 とりあえず、客を思考の外に追い出しキラは教授の行方を尋ねる。

「これ預かってる。追加とかって」
「うへぇ〜」

 予想通りであった。内容についてサイが尋ねるが、正直キラにとって内容などどうでも良い事であった。
 
「とにかく、プログラムの解析さ」

 ふーん、とこれまたサイもあまり興味がなさそうにキラの答えにうなずいた。

 その後、タクシー待合所での一件をトールが茶化すように持ち出し、キラが慌ててそれを止めようとする。
 ミリアリアは笑いながらそれを嗜めるが、あえて止めようとせずこの状況を楽しんでいるのは間違いなかった。
 サイは不思議に思いながら3人のやり取りを見やり、カズイはミリアリアから耳打ちされニヤニヤしながらそれを
見守っていた。

206 :515:2007/06/24(日) 15:46:09 ID:???
 ■ ■

 秘密裏にヘリオポリス内に入り込んだザフト兵が着々と任務を遂行していた。
 新造艦のドックに次々と爆弾を設置し、続いて機動兵器の奪取に向かっていた。

「時間だ」

 そう、クルーゼが笑みを浮かべた。

 ■ 鷹と隼 ■

「なーんか、嫌な予感がしないか?」
「ええ、同感です」

「ようやく連合にもMSが、って言うかユーラシアの連中はジオンのザクを使ってるけどな!」
「正確には大西洋連邦の国産MSですね。ユーラシアは国産を諦めてまで、ライセンス生産で数を揃えてウチの
先を行くつもりでしょう」

「たしか、ジオンの教導隊がわざわざ出向いてるって聞いたが?」
「おそらく事実です。ジオンとしても地上での戦訓は多ければ多い方が良いでしょうしね」

「ふーん、そんなもんかねぇ……しっかし、このざらつく感じ、不快だな」
「ええ、同感です」

 二人が苦笑したその瞬間、アラートが鳴り響く。

「やれやれ、俺は一旦上にあがる。お前は部下どもの指揮を頼む!」
「了解!」

207 :515:2007/06/24(日) 15:49:02 ID:???
 ■ ■

 ヘリオポリスからの警告を無視し、クルーゼの指示とともに、3機のジンが発進した。

「敵は?」
「二隻だ。ナスカ及びローラシア級。電波妨害の直前にMSの発進を確認した」

「ちぃ、ルークとゲイルはメビウスにて待機。以後は副長の指示に従え」

 艦橋に上がったフラガが状況を確認しつつ部下に指示を出す。偽装された連合艦も慌しく動き出した。

 ドックのアークエンジェルでは艦長がザフトはヘリオポリスに任せつつ、落ち着いて作業を進めるように指示。
 同時に、G兵器の搬送も急がせるように指示する。

 対するザフト艦からも、ジンが更に3機出撃する。

「港湾部を叩いたら一気に抑えるぞ」
「ハッ!」

 クルーゼがそう指示を出し、先行するジン部隊がヘリオポリスの無人機動ポッドとの戦闘に入るその瞬間、ドックに
仕掛けられた爆弾が一斉に爆発した。

 ■ ■

 メビウス・ゼロとメビウスが2機づつ出撃し、連合艦もヘリオポリスから出るが、それとほぼ入れ違いでザフトのジンが
侵入する。
 瞬く間に港湾部は制圧され、3機のジンはヘリオポリス内部へと侵入していく。

 そのころドックの破壊に成功したザフト兵は、搬送される連合の機動兵器を視認していた。

「あれか、クルーゼ隊長の言ったとおりだな」
「つつけば、慌てて巣穴から出てくるって? やっぱり間抜けなもんだ、ナチュラルなんて」

 3機のジンは先発隊からの連絡を受け取り、工場区への進路を急ぐ。

「流石、イザークだな。早かったじゃないか」

 専用機が修理中のため、通常のジンで出撃している『黄昏の魔弾』ことミゲル・アイマンは笑みを浮かべる。

208 :515:2007/06/24(日) 15:50:44 ID:???
 ■ ■

 宇宙では2機のメビウス・ゼロが奮戦するも、メビウス2機が猪突しあっという間にやられてしまう。

「だー!! これだから新入りは! ちゃんと指示を聞けっての!」
「申し訳……ありません。手綱を捌ききれませんでした……」

「いや、お前のせいでもねぇ……くそ、訓練課程がゆるすぎだ!」
「はい……」

 また、ヘリオポリス内でもアークエンジェルとの交信が途絶した為、G兵器を搬送していた部隊も混乱しつつあった。

 その状況下で内部に侵入したジンの攻撃を受けたのである。
 ある意味、形だけの護衛部隊はあっという間に沈黙してしまう。

「ザフトの! X-105と303を起動させて! とにかく、工区からだすわ!」
「わかりました」

 G兵器開発に携わっていた連合士官、マリュー・ラミアス大尉はそう指示を出し駆け出した。

 ■ バカ姉弟 ■

 一方、キラたちカレッジの学生はザフトの攻撃を受けた事を知り、避難を開始する。
 
 このとき客人が避難をせずに奥に進んでしまった為、キラが追いかけることになった。

「工場区に行けば、まだ避難シェルターが!」

 こうして工場区に逃げたキラたちは、銃撃戦の真っ只中に突っ込む事になる。
 なにやらザフトのMSに似た機動兵器をめぐっての戦闘のようだった。
 これが人生の大きな転機ってやつか? とキラはひどく冷静に思考していた。

「お父様の裏切り者ー!」

209 :515:2007/06/24(日) 15:52:21 ID:???
 途中で女の子と分かった客人が絶叫するが、正直それどころではない。
 状況はよくわからないが、女の子が叫んだ事で銃口がこっちを向いたのである。
 キラは女の子を引っ張って、慌ててシェルターに向かって駆け出した。

 ようやくシェルターについたキラたち2人であったが、残念ながらそのシェルターには一人分しか空きが
無かったのである。

「いいから入れ。ぼくは向こうへ行く。大丈夫だから、早く!」

 しかたなく女の子をシェルターに押し込むと、キラは反対側のシェルターに向かって走り出すのであった。

 ■ ■

 工区での戦闘が続く中、イザーク・ジュールら3人はG兵器の奪取に成功していた。

「アスランとラスティは? 遅いな……」
「フッ、奴なら大丈夫さ」

「ともかくこの3機、先に持ち帰る。クルーゼ隊長にお渡しするまで、壊すなよ」
 
 フフンと笑いながらイザークは器用にG兵器を操ると、ジンの護衛を受けながら母艦へと帰還する。
 地球連合、なかでも大西洋連邦の威信をかけて建造されたG兵器は、早くも3機がザフトの手に渡ってしまった。

 工区での戦闘は激しさを増していた。

「危ない! 後ろ!」

 キラのその叫びに反応したマリューは、コーディネイター顔負けの射撃術でもって狙撃を行おうとしていたザフト兵を射殺、
キラに一瞬目をやるのものの交戦を続けていた部下を射殺したザフト兵を、今度は拳銃でもって見事に射殺する。すごい。

 来い! と、マリューに呼ばれたキラであったが、できれば関りたくないので向こうに避難するのでお構いなく〜と
逃げようとするが、そこのシェルターはすでに無いようであった。

 うへぇと思いつつ、キラは指示に従い機動兵器に降りる。

210 :515:2007/06/24(日) 15:53:36 ID:???
 そんな乱戦の最中、ザフト・レッドのラスティ・マッケンジーが戦死。
 ブチ切れたアスラン・ザラが突貫し、連合兵士を一掃する。切れたアスランは無敵である。

 残るマリューに対しても、その驚異的射撃術を見せ付けるが、おっぱい神の加護を受けた彼女へは通じず、右肩に掠らせるのが
精一杯であった。
 直後に弾切れである。さすがおっぱい神、巨乳・美乳への加護は伊達ではない。

 うぬぬ、とナイフにて止めを刺そうと接近するアスラン。

 そこに立ちはだかるのが我らが主人公、キラ・ヤマト。

「……あすらん?」

「っ! キラ!?」

 見詰め合う2人。残念ながらこの世界に負債の加護は無い。
 この至近距離でコーディネイターを上回る脅威の射撃術を持つマリューが的をはずすわけが無い。

「うおっ!」

 だが、彼女の放った銃弾はアスランの右肩をわずかに掠るだけに止まる。
 危なかった。右肩を負傷してなければ間違いなくアスランはここで死んでいた。
 おそらく、ピンクの電波神の加護でもあったのだろう。ハロの分ぐらいは……。

「てい!」
「うわっ!」

 アスランが離れたるのをボーと見ていたキラは、マリューにコクピットに押し込まれる。
 どこかの燃料が引火したのであろう、工区内が炎に包まれていく。

 炎の中でX-105が力強い駆動音を出しながら立ち上がった。

211 :515:2007/06/24(日) 16:08:16 ID:???
 ■ 赤い彗星 ■

「中立コロニーで戦闘だと? 気に入らんな、ザフトのやりようは……」
「はい、レーザー通信にて全方向にSOS信号が出されています。どうしますか、少佐?」

「ふむ、ザフトにいいようにされるのは好みではないな。近くに僚艦は?」
「はい、シーマ中佐の『リリー・マルレーン』、エリオット大佐の『ポータル』が巡航中です。ですが、ヘリオポリスに
一番近いのは我々ですね」

「そうか。では、その2艦に通信を。我々はヘリオポリスへと先行する!」
「了解!」

212 :515:2007/06/24(日) 16:12:13 ID:???
以上、投下完了。

今回遅れた最大の理由は種本編がネット上で見れなかった為。
日刊youtubeでも何故か見れなかったので、結局レンタルする事に……。

正直、種に金を使いたくなかったのが本音。
幸い、1巻100円で借りれたので良かったですが。

規制に引っかかりましたね今回。
次回はもう少し短くしよう。

213 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/24(日) 16:13:27 ID:???
GJ!!
515氏!貴方はおっぱい星人だったのか!?
という事は、この世界のおっぱいの大きい人間はおっぱい神の加護を受けられるぜ!w

キラがいい意味で冷静だな。
邪神の影響下から抜けた事が幸いしたのか。

シーマ様キター!!!じゃなくてシャアキター(トーンダウン)
どっちにしてもクルーゼ隊オワタ。
クルーゼもなんか小者っぽくなってるから終っても問題ないかもw

214 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/24(日) 16:16:52 ID:???
GJ!
クルーゼ隊、無事に脱出する事が出来るのかな?
シャアを何とか凌いだとしても、シーマ様とエリオット大佐たちが居るし……
ヤバス!

215 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/24(日) 17:00:47 ID:???
515氏GJ
いろいろなところでフイタWWW
氏がおっぱい星人だったとは・・・
ジークおっぱい!

216 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/24(日) 17:09:54 ID:???
シャアにシーマ様にエリオットなんてWB隊でも不可能だな

217 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/24(日) 17:18:03 ID:???
クルーゼ隊オワタ。

218 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/24(日) 17:26:35 ID:???
たしかシーマ様んとこには三連星もいたよな〜
なにこのフルボッコフラグw

219 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/24(日) 17:43:24 ID:???
しかも自分たちはまったく慣れてない強奪機w
尻尾巻いて逃げまくれば助かるぞw

220 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/24(日) 18:38:09 ID:???
しかも今のジオン配備MSってリックドムじゃね?クルーゼオワタ

221 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/24(日) 19:09:24 ID:???
515氏GJ!
ジオンでおっぱい神に愛されるのはミーア以外だと誰なんだろう。
セシリア? シーマ?

それにしてもキラ、ピンクは絶対ラッキカラーじゃないぞ。
それはたぶんラッキーとは真逆のものだ。

222 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/24(日) 20:55:37 ID:???
515氏GJ!
おっぱい神強し!この世界においては無敵だぜw
しかし、ピンクの電波神もいるとは…すぐさま討伐しなくては…
それとキラよ、種世界においてピンクはアンラッキーカラーだ!
次回シャア+シーマ+エリオットの活躍に期待します!

223 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/24(日) 21:03:02 ID:???
逆に考えるんだ。ピンクの電波神のお告げだったんだと。

224 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/24(日) 21:17:44 ID:???
ちとギャグテイストだったけどGJ

この先Gがジオンに横取りされたら……幻の、シャアinガンダムが!?

225 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/24(日) 21:31:46 ID:???
   ⊂⊃
  ( ゚∀゚)

 おっぱい神

226 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/24(日) 23:11:53 ID:???
>>225
ありがたやー、ありがたやー

227 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/25(月) 00:57:50 ID:???
きっとG兵器に触発されてジオンの技術が一気に進化するに違いない!
原作よりも技術レベルは上がっているはずだし。
そしてピンクの電波神はギレンですら手に余る人物だろう!
種死の『混迷の大地』でもメテオ召喚してるし。

228 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/25(月) 01:24:33 ID:???
何、ドズルをぶつければ問題ない。

229 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/25(月) 03:23:47 ID:???
ラッキーカラーはピンク。
これはザフトと交戦、劣勢になった時にシャア達が乱入し、混戦になったその隙に
アークエンジェルがその場からの脱出に成功するという事に違いない!





いや、シャア専用機ってピンクっぽい赤じゃない?

230 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/25(月) 07:22:57 ID:???
>>229
水性ホビーカラーならサーモンピンクとあずき色がベースだったような

231 :515:2007/06/25(月) 18:40:40 ID:???
どうにもSEEDキャラのみだとギャグに走ってしまうなあ。
どうにかしないと……。

では、投下開始します。

232 :515:2007/06/25(月) 18:43:15 ID:???
Zion-Seed 第20話 PHASE-02『その名はガンダム』

 ■ ガンダムが立つまで ■

「シートの後ろに」

 マリューの指示に素直に従うキラ。なんといっても相手は銃を持っている、しかもコーディネイター相手に
当ててくる化け物である、逆らいようが無い。

「この機体だけでも、私にだって動かすぐらい……」

 残念ながらこの手の台詞が出た以上、本当に動かす事以上のことはできない。
 機体が起動をはじめ、次々と電源が入る。
 モニター画面にも電源が入り、側面のサブモニターにX-303の姿が映し出される。

 キラの脳裏に幼馴染のアスランが浮かぶが、まあ気のせいだろうと前を向く。
 丁度、この機体のOSが起動したところであった。

「がん、だむ?」

 General Unilateral Neuro-Link Dispersive Autonomic Maneuver、頭文字をとってGUNDAM、ガンダムであった。

 キラはボーっとX-105が立ち上がるのをコクピットで眺めていた。
 対するマリューは必死である。機体は完成しているものの、OSは最後まで完成していない。
 こうなるならジオンのザクのOSでも入れておけばよかったのだ。
 すべてを国産にこだわった軍上層部のおかげで、納期が半月以上も伸びた結果がこれである。
 状況が状況でなければ、海に向かって叫びたいマリューであった。
 とまあ、色々と問題のあるOSではあったが、何とか立ち上がる事には成功したのであった。

 ■ 金髪さん ■

 ザフトのジンがコロニー内で暴れ回る中、サイら4人は逃げ惑う群衆とともに安全な場所を求めて逃げ回っていた。
 するとシェルターのある工区が突如爆発、内部より2機のMSが出現する。

「まだいたのか!」

 絶望の声を上げる一般人A、逃げ惑う群衆。

「キャッ」

 群衆に突き飛ばされ、ミリアリアが転んでしまう。
 慌てて助け起こすトールに、その他二名。気がつけば四人以外は文字通り、蜘蛛の子を散らすように消えていた。

「そこの4人、こっちよ。早くなさい!」

 ミリアリアが泣きそうな顔であたりを見渡すと、美人の金髪さんが手招きしている。
 4人は救われた思いで駆け出すのであった。

233 :515:2007/06/25(月) 18:44:48 ID:???
 ■ ずっと俺(西川さん)のターン! ■

 アスランよりラスティの死を知らされたにs……いや、ミゲルは怒り心頭でX-105にむかう。
 とりあえず様子見っぽく、二連射。だが、たどたどしい足取りでかわされる。

「……(当てろよ!)」
「(やべ、とりあえずごまかす!)ならあの機体は俺が捕獲する。おまえはそれを持って先に離脱しろ」

 そう言って突撃銃をしまい、重斬刀を装備するミゲルのジン。

「あっ……」

 死んだラスティ、死にゆくミゲルのことより、X-105を見て愛しのキラの事を考えるアスラン。だからホモホモ言われるんだ。
 とりあえず気を取り直し、コーディネイターお得意の超高速演算をもってOSを書き換えてゆく。
 よたよた歩くX-105に突貫するミゲル。
 ぬおー! と気合も新たに切りかかるが、またしてもかわされる。しっかりしろコーディネイター。

「……(また、外した)」
「ちぃ!(いかん、このままでは『黄昏の魔弾』の名が!)」

 のろのろと逃げるX-105を再び捉え、とりゃー! と跳躍、袈裟切りで切りかかる。
 だが、その瞬間、灰色のボディが鮮やかな白赤青のトリコロールカラーに変化、ジンの重斬刀をその両腕でもって
防いだのである。

「なにぃ!」

 驚き距離をとるミゲル。
 なんて装甲だ! と驚くミゲルに、これはフェイズシフトの装甲だとしたり顔で答えるアスラン。
 そういう事は早く言え。自分だって驚いてたくせに。

「展開されたらジンのサーベルなんて通用しない」

 そう言って、自身の奪ったX-303のPS装甲を展開する。

「(早く言え! そういう事は!)お前は早く離脱しろ。いつまでもうろうろするな!」
「……(でも正直、ミゲルだけじゃ不安なんだが)」

 アスランはミゲルの声を聞きながらX-105を見る。どうにもキラの顔ばかり浮かぶ。
 ホント、重症だなと内心で呟き、機体を操り戦場を離脱した。
 三度突貫するミゲルのジン。

「いくら装甲が硬かろうが、そんな動きでー!!」

 雄たけびを上げるミゲル。なぜかアスランがいなくなってからのほうがいい動きのミゲルであった。

234 :515:2007/06/25(月) 18:46:00 ID:???
 ■ 超人類(笑)再び ■

 ジンの斬撃に揺れるコクピットの中で、キラはこの機体のOSに欠点があることに気付く。

「これって!?」

 ふとサブモニターに目をやると爆炎の中、逃げ惑う友人達の姿。
 しかも機体が後退した事で、すぐ足元に彼らが位置している。

「っぁ!!」

 マリューにおいかぶさるようにキラは機体の操作を行う。
 丁度、カウンターのような形でショルダータックルが決まる。
 吹っ飛ぶジン。

 唖然とキラの行動を傍観するマリュー。キラは下の友人達の為に必死に機体を弄繰り回す。

「無茶苦茶だ! こんなOSでこれだけの機体を動かそうだなんて……」

 おもわず、まだ全て終わってないのよ、仕方ないでしょ! と締め切り間際の漫画家のような返答を返すマリュー大尉。
 そんなアホなやり取りの間に、吹っ飛んだジンが立ち上がる。

「どいてください! 早く!」

 キラの迫力に押され、思わずどいてしまうマリューさん。
 キラはキーボードを取り出すと、猛烈な勢いでプログラムを書き換えていく。
 その間、実にジンが突っ込んでくるまでという僅かな時間。
 バルカンで牽制すると、勢いを落とし切りかかるジンにカウンターでパンチを食らわす。
 再び、吹っ飛ぶジン。

 更にブツブツ言いながらプログラムを書き換えていくキラ。
 動きが良くなったことを警戒し、ジンは再び突撃銃を装備、距離をとっての攻撃に切り替えたのだ。
 その銃撃を数発食らうX-105であったが、そのときにはプログラムの書き換えは終了していた。流石である。

「何か武器は?」

 検索すると頭部バルカンと腰のアーマーシュナイダーのみである。
 銃ぐらい装備しとけー! と逆切れぎみにナイフを両手に装備し、ジンへと突っ込む。
 尋常ならざる機動で、ジンの銃撃をかいくぐり、右腕の付け根と首筋にアーマーシュナイダーをぶっ刺すキラ。
 この攻撃で、ジンは完全に機能を停止した。

「っ! ジンから離れて! 早く!」

 ザフト兵の動きを見て、ジンを自爆させる気だと気付いたマリューはキラに指示を出すが、それに気が付くほど
キラは察しが良くない。
 見事、爆発に巻き込まれる事になる。
 まあ、PS装甲のおかげで無事ではあったが……バッテリーは切れたけど。

235 :515:2007/06/25(月) 18:47:52 ID:???
 ■ ■

 コロニーの外では、ついにムウたちの母艦がジンの攻撃により操舵不能となり、コロニー外壁と衝突、爆散してしまう。

 ついに、残るは2機のメビウス・ゼロのみとなってしまった。
 だが、月からの生き残りの2人は伊達ではない。
 見事なコンビネーションでジンを1機、2機と退却に追い込んでいく。

 ヴァイサリスではアデスが部下の後退に驚きの声を上げていた。
 対するクルーゼは不敵な笑みを浮かべる。

「どうやら、いささか煩い蝿が1、2匹、飛んでいるようだぞ」
「はぁ?」

 クルーゼはこういった独特の言い回しを好む。
 この場合、『エンディミオンの鷹』と『世界樹の隼』がいると言えば、アデスも即座に理解したであろう。
 ジオン・ザフト合わせて二桁を超えるMSを撃墜した連合のトップエース2人である。
 軍関係者でこの2人の名を知らぬものなどいなかった。

 更に、ミゲルのエマージェンシーを受け、席を立つ。

「最後の1機、そのままにはしておけん」

 ラウ・ル・クルーゼ、出撃である。

 ■ ■

 爆風に吹き飛ばされ、気を失っていたナタルであったが、死体やら何やらがクッションになってくれたのか、
幸いにして外傷は無かった。

 管制室に戻り、生き残りを探すものの、彼女の声にこたえるものは無かった。

 更に声を上げるが、それに答えるものは無く、しかし、歪んだドアを蹴破って士官が1人ライト片手に管制室に
姿を現した。ノイマン曹長である。

「バジルール少尉、ご無事で……」

 なんとか生き残りの士官と合流できたナタルであった。

236 :515:2007/06/25(月) 18:49:29 ID:???
 ■ 鷹と隼と変態仮面 ■

「引き上げる? だが、まだなにか……」
「大尉! ヤツが来ます!!」

「私がお前達を感じるように、お前達も私を感じるのか? 不幸な宿縁だな、ムウ・ラ・フラガ、そして……」

 クルーゼのシグーがコロニーへと加速する。

「ラウ・ル・クルーゼか! 厄介な!」
「大尉、私が囮になります。挟み込んで対処しましょう」

「いや、囮は俺がやる。とどめはお前に任す!」
「大尉!」

 2機のメビウス・ゼロが二手に別れ、シグーへと向かっていく。

「ほぅ、1機で来るか。ムウ・ラ・フラガ、だがなぁ!」
「おおぉ!」

 巧みに死角から攻撃するガンバレルをかわしながら、シグーがメビウス・ゼロへと銃撃をおこなう。

「貴様とて単機で私と渡り合えるとは思ってはいまい? ならば本命は!」
「ちぃ!」
「かわした!?」

 クルーゼを障害物の多い場所へ誘導していたフラガだったが、クルーゼは天頂方向からの逆落としを見事に避ける。

「お前達はいつでも邪魔だな、フラガ家の! もっともお前達にも私がご同様かな」

 クルーゼは自機をヘリオポリス内へと向かわせる。

「ヘリオポリスの中に! ちぃ!」
「大尉、罠ですよ!」

 コロニー内、特に港湾部の入り組んだ場所はMSの独壇場となる。
 ただでさえ不利なメビウス・ゼロが戦場として選ぶ場所ではない。

「んなこたぁ、わかってる!」

 それでも行かねばならなかった。彼らはヘリオポリスのG兵器を護る為にいるのだから。

237 :515:2007/06/25(月) 18:51:11 ID:???
 ■ ■

 X-105から降りたキラは、気絶したマリューをどうやってコクピットから降ろすか途方にくれていた。
 正直、このままとんずらしてしまおうかという気持ちも無くは無かった。
 が、流石に怪我人1人おいて逃げ出すのも男としてどうかと、キラは思う。

「おーい、キラー!」

 そんな事を考えていたら崩壊したビルの陰からサイたち4人と、もう1人見た事のない美人が近づいてくる。

「あ、皆……無事でよかった」
「ああ、この人に助けてもらったよ。えーと」

「セイラ、セイラ・マスよ。良かったわね、お友達が無事で」

 サイやトール、ミリアリアにカズイ、友人達の無事な様子にホッと安堵の息をつく。
 そうだ。とキラはサイたちに手伝ってもらいマリューを降ろす事にした。

「あら、そちらの女性、怪我をしているのね?」

 セイラさんが気絶中のマリューを見てキラに尋ねる。近づかれたキラは、フレイより美人!? とかアホなことを
考えながらも、マリューが銃で撃たれたことを説明する。
 どうやら医学生らしいセイラは皆に指示を出すと、テキパキとマリューの治療をはじめる。
 道具が無いから簡単な治療しかできないけど。と謙遜していたが、医学生というだけあって手際が良いものであった。

「しっかし、地球連合製のMSねー。ジオンとかザフトのに比べると、ずいぶんカクカクしてるよな〜」

 セイラの手伝いはミリアリア1人で十分という事で、手持ち無沙汰となったキラたち4人はとりあえずX-105について
調べはじめる。
 このあたりは流石オーブ人。この状況下においても全く危機感がない。それとも工学部だけあって、持ち前の研究心に
火がついたのだろうか。

「これ、操縦してたみたいだけどキラ、OSは?」
「初めて見たやつ。バランス制御で手一杯のグダグダなやつだった。とっさに色々弄ったけど」

「ふーん、地球連合が使うんなら基本はナチュラルが動かすんだろ? なんでそんなOSなんだ?」
「あの人は未完成とか言ってたけど……」

 そんな会話をしていると、マリューが気がついたようでミリアリアがキラを呼ぶ。
 キラがマリューのほうに行った後も、残る3人は、いや特にトールとカズイは物珍しそうにX-105をチェックする。
 さすがに最年長のサイはそんな2人をたしなめてはいたが。

238 :515:2007/06/25(月) 18:54:07 ID:???
 ■ 魔乳 vs 金髪さん ■

 気がついたマリューは傍らのミリアリアから水をいただくと、X-105に取り付いているトールたちにいきなり発砲。
 流石、大西洋連邦クオリティ! 中立国の民間人に発砲するのに何のためらいも無い。

 憮然とするトールたちであったが、キラが相手がコーディネイターを簡単に始末する凄腕のヒットマンという事を
耳打ちすると慌てて素直に従う。
 唐突に乱入したとはいえ、よもや命の恩人に発砲すまいと思っていたキラは銃を隠しておけばよかったと後悔した。

 銃を突きつけられ、キラたちは1列に並ばされる。このまま順に殺されるのか!? とびびるキラたちであったが、
名前を言わされただけであった。
 そして、X-105を軍の重要機密と説明したマリューは、

「申し訳ないけど、あなた達をこのまま解散させるわけにはいかなくなりました」

 と、キラたちに告げる。
 その一方的な物言いに、サイたちも反論しようとするが銃口の前には押し黙るしかなかった。
 なにせ相手は凄腕のヒットマン、下手に逆らえば命はない。

「銃を降ろしなさい」

 一連の動きを黙ってみていたセイラさんが静かに進み出る。

「それとも、中立国の民間人を銃で脅すのが大西洋連邦軍人のやりかたかしら?」

 いえ、それがブルーコスモスのやり口だったわね。そうしめられて二の句の告げなくなったマリューだが、ここで
銃で威嚇すればあのブルコスと同じにされてしまう。
 内心の怒りをどうにか押し殺し、銃を降ろす。

「……ですが、しかるべき所と連絡が取れ、処置が決定するまでは私と行動を共にしてもらいます。これだけは私としても
譲るわけにはいきません」
「ええ、それには従いましょう。……なんだか勝手に話を進めてしまったけれど、あなた達も了承してもらえるかしら?」

 はらはらと2人のやり取りを見守っていたキラたちは、困ったような顔でこちらを見るセイラさんにこくこくと頷いた。

239 :515:2007/06/25(月) 18:55:58 ID:???
 ■ ■

 ノイマンらと合流したナタルではあったが、その状況のあまりの悪さに頭を抱える。
 しかも士官学校を出たての自分が最上位である。最悪であった。

 そんなときである、X-105からの通信が届いたのは。
 これを聞いたナタルはなんとしてもX-105と合流せねば、と決意する。

 どうにか生き残りの士官、下士官を集めたナタルたちはアークエンジェルを何とか動かそうとする。
 幸い、最低ギリギリの人員は確保できた。そして肝心のアークエンジェルも新造艦だけあってか、爆発の被害は
殆どなかった。
 とはいえ、ドックは完全に破壊され、入り口もふさがっている。
 ナタルは脱出の為、特装砲にて入り口を破壊する。実に地球連合らしい乱暴なやり方であった。

 ■ ■

 クルーゼら2対1の戦いは決着が付こうとしていた。
 入り組んだ港湾部の障害物を上手く利用したクルーゼのシグーが、2機のメビウス・ゼロのガンバレル合計8機のうち
7機を破壊していた。

「ここいらで退場してくれると、ありがたいのだがな!」
「ぬおぉ!」
「大尉!!」

 乱戦のさなか、ついに3機はヘリオポリス内部へと戦場を移行する。

「ほぅ? あれが」
「最後の一機か!」
「あれが、G!」

 クルーゼがX-105を視認したその瞬間、ヘリオポリスの地表が爆発を起こす。
 その爆発の中から白を基調とした艦艇、アークエンジェルが姿を現した。

240 :515:2007/06/25(月) 18:58:22 ID:???
 ■ レムおじさんと蜉蝣 ■

 シャア・アズナブル少佐からの連絡を受けたザンジバル級機動巡洋艦『ポータル』と『リリー・マルレーン』は
L3への進路を急いでいた。

「ふんふーん、よくよくザフトと縁があるねぇボクらは?」
『そうだねぇ、大佐。しかしザフトもまた、なんでまた中立コロニーなんかで戦闘するかね?』

「ヘリオポリスだっけ? たしか、ダグラス准将のとこから聞いた事があったよ。あそこではどーも連合がMSを
造っているらしい」
『へぇ、オーブもたいしたタマだ』

「この場合、どうなんだろうねぇ? オーブは」
『さあね、少なくともあたしらが気にする事ではないけどね』

「確かに。さて、そろそろ少佐がヘリオポリスに着く頃かな?」
『だね、ザフトも気の毒に。アレのところのお嬢ちゃんたちは怖いよ?』

241 :515:2007/06/25(月) 19:00:17 ID:???
以上、投下完了。

242 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/25(月) 19:24:28 ID:???
GJ!!!
>アレのところのお嬢ちゃんたち
「たち」!?
シャアめ!まさか増やしたのか!?このロリコンが!!!www

>ギャグに走ってしまうなあ
私は好きですよ。
締めるところは締めてらっしゃいますし、バランスはいいと思います。

243 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/25(月) 20:30:30 ID:???
しかし、「赤いザンジバル」はやっぱ艦橋の窓の上あたりに角が生えてるのか?
……彗星ひよこに日々命を狙われてたりしないよな?このシャア。まだ少佐だし。

244 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/25(月) 22:12:05 ID:???
彗星ひよこを嬉々として作りそうな組織があるだろ

245 :51:2007/06/25(月) 22:14:37 ID:???
GJ!
俺も投下するが、515氏のようにうまく書けんよ……orz

246 :51:2007/06/25(月) 22:16:11 ID:???
32-1(1/3)

『機関室、こちら機関室、艦橋、応答願います……』
「ぐっ……皆無事か!?」
「はい、なんとか」
「状況知らせ!」
 健在だったCICからもたらされた情報は最悪なものとなった。既に直援のMSが2機撃破されているのである。
艦の防空が弱まるのは必定であった。更には、艦の目の前ではエドのソードダガーとグフ・カスタムが攻防を
繰り広げている。一進一退と見えるが、イアンの目にはエドが劣勢と映った。
「機関室はなにか!」
『右舷エンジンをやられました。推進力は40%に低下、また死傷者多数』
「……医療班を機関室に寄こす」
 痛む体を無理やり起こすと、イアンは艦長席に座る。
「MS隊に通信、今は各個撃破に専念しろ!」

――――第32話

 上空では激しい制空圏争いが続いていた。
 キラの乗るストライクとドタイに乗ったザクが交差すると、ザクはその身を上下に分かれて爆発、四散する。
スカイグラスパー隊もドップを相手に肉薄していた。
「クソッ!」
 だが、数の差に敵うことはできず、突破を許してしまう。
 それでもストライク1機とスカイグラスパー4機で3倍近い数のジオン軍を相手にしているのは奇跡的だった。
特にキラは気を吐いており、1機でMS群に痛撃を与え続けている。
「キラ君! 焦っちゃダメ!」
「でも、敵がアークエンジェルにっ!!」
「イメリア大尉達が居るから大丈夫!」
 だがキラの不安は尽きない。いくら百戦錬磨のレナであっても、横にはサイとトールが居るのだ。
「僕が……何とかしないと……」
 焦るキラを余所にジオンの猛攻は尽きない。どんなに超人的反射神経で避けようとしても、全てを回避する
ことはできない。マシンガンの雨がキラの集中力を乱し始めた。
「キラ君!!」
 クリスの叫び声が飛んだ。振り向くと、セイラのスカイグラスパーから煙が出ている。
「被弾したのか……セイラさん!」
「大丈夫よ。でも一旦母艦へ戻ります」
「こっちは心配しないで……キラ君。援護するわよ」
「……分かりました」
 言い終えると音速の5倍のスピードで迫ってきたドップにストライクはイーゲルシュテルンを浴びせた。


247 :51:2007/06/25(月) 22:17:13 ID:???
32-1(2/3)

「しまった!」
 背後に回られたグフに見て、ジェーンは焦った。完全に後ろを取られて振り切ることができない。高機動の
エールストライカーではあるが基本的に宇宙用の装備だ。完全な飛行能力を持っているのではない。あくまで
滑空しているだけである。空中用MSとして造られたグフ・フライトタイプの旋回性能に付いていけない。
 グフのヒートサーベルがジェーン機に迫る。何とか受け止めるが、あまり長くは耐えられない。
「モーガン大尉は?」
 支援がほしいジェーンは、一縷の望みをかけてモーガン機を見た。しかしモーガン機も、もう1機のグフと
剣を合わせている。アレでは支援は望めない。
 それでもモーガンは比較的優位に戦闘を進めている。自分とは大違いだ。
(クッ……ゼロは?)
 周囲を見渡してもゼロの乗るストライクが見当たらない。
「どこ言ったのよアイツ!!」
 正面のグフは、かなり手強い。空中戦に馴れており、このまま格闘戦を続けては敵わないだろう。幸い射撃
は不得意のようだが、今はあまり意味がない。
(どうすればいい。どうすれば……)
 ジェーンは必死にグフのヒートサーベルを受けながら自問した。
 焦って冷静な判断ができなくなっている。案の定その一瞬の隙を狙われ、ビームサーベルを弾かれてしまう。
「やらせるかっ!!」
 寸前のところでモーガンが救援に入った。
「ジェーン無事か!?」
 ライフルで牽制しつつ、グフとの距離を取る。
 己の不甲斐ない姿を情けなく感じるジェーン。その怒りは何故かゼロに向けられた。
「助かりました、さすが大尉です。口だけの男とは大違い……」
「あまりゼロを悪く言うな。“奴”は俺でも捉えられん」
 そう言いながら、モーガンは自分達の上空を見上げた。


248 :51:2007/06/25(月) 22:18:15 ID:???
32-1(3/3)

「何故だ」
 ビームの粒子が青い機体をかすめた。
「何故当たらない!」
 始めは楽な相手だった。向こうは一切反撃せず、常に逃げの一手。思う存分苦しめてから始末しようとした。
ゆっくりとライフルを構え、照準ロックをする。しかしその直後機体は高速移動して明後日の方向へ向かった。
 逃げ回る敵を追いかけることに楽しく感じ始めるが、次第にそれは焦りへと変わる。
「僕は相手の動きを読んでいるんだ……なのに何故当たらない!」
 ゼロは照準機を下ろし、感覚でそのグフの動きを追った。
「僕には感じる力があるんだ……消えてしまえッ!」
 敵の動きを予測しトリガーを引く……敵は回避する。
 もう一度引く……回避する。
 もう一度……回避。
 この繰り返しである。
「空を落とす奴めっ!!」
 ゼロが叫ぶ。しかしそれでも自体は好転しない。
 こんな筈ではなかった。真のNTである自分が一発も当てることができない。
「乱暴な人……」
 グフが空中で静止すると、ストライクに回線を開く。
「でも悲しい人。だからあなたを傷つけたくない」
「……何だと?!」
 グフのパイロットは女――それも少女の声だった。
「引いて……お願い……」
 だがその言葉はゼロにとって許しがたいことだった。
「ふ、ふざけるなぁぁぁっ!! 空を落とす奴はみんな沈めてやる!!」


249 :51:2007/06/25(月) 22:23:10 ID:???
ジェーンって何が特徴なんだろう? 水中戦でいいのかな?

グフのパイロット(声:めぐさん)
魅力10 指揮3 格闘7 射撃10 耐久10 反応15

250 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/25(月) 23:24:22 ID:???
>>515氏GJ!
本編通りに推移しているのにこのwktk感はなんだというのだ!?

>>51氏GJ!
反応高ぇーーー!!!
これで本当に一般兵か!?

251 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/25(月) 23:34:07 ID:???
>>51氏GJ
安心して、あなたは十分うまいですよ!

てかキラは補正なしでも頑張るな〜
いいぞ、もっとやれ!

252 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/25(月) 23:41:30 ID:???
ゼロ脱走フラグきたか?

253 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/25(月) 23:49:44 ID:???
一般兵じゃなくてこの人ってもしかしてマリオン…?
ジオンでこういう台詞言いそうなキャラって彼女がいるし

254 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/26(火) 00:04:52 ID:???
>>51
投下乙!
やっぱNT力はマリオンが圧倒的か・・・>対ゼロ
ノリスの部下二人と互角の連合エース2人・・・マツナガとか相手にしたらすぐやられそうだな

255 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/26(火) 00:21:33 ID:???
515氏GJ!
レムおじさん、結構軽い人なのね。
シャアが向かってきて、セイラがいるってことはココで二人が原作サイド7っぽく出会いそうですね。
シャアは何人のお嬢ちゃんたちといるんだか。

51氏もGJ!
あ、マリオンのやつ前回発表より3レベル上がってる。どうやって経験値溜めたんだ。
AAはもう負けですな、どこまで傷口を浅くできるかという段階で。

256 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/26(火) 01:18:48 ID:???
マリオンの覚醒ランクがBだから水増ししたんだろう。
となると、ゼロは初期値のランクCかな?

257 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/26(火) 01:24:46 ID:???
初期値でもNT値劣るともゼロの方が格闘・射撃は高いはず。

258 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/26(火) 01:49:18 ID:???
いや、ゼロの初期値とマリオンのランクBのNT値は同じ筈だけどね。
作劇上の都合で『真のNT>強化人間』とかの補正が掛かってるんだろ。

259 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/26(火) 06:07:35 ID:???
両氏ともGJ!
515氏のマリューは原作よりもストリングだなw

>>255
「兄さ…」
生き別れの兄の面影を見出し、追いかけた末にセイラが見たものは…
「少佐ー。私今日よくやったでしょ?ほめてほめて」
「なに?私の方が役に立ったはずだ!」
「はっはっは、みんな、仲良くせねばな」
お嬢ちゃんらに囲まれ、楽しそうな仮面の人だった。
私の兄は死んだ。セイラは強く生きていこうと決心した。

てな電波を受信w

260 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/26(火) 10:29:42 ID:???
シャアめとうとう楽園を手に入れたか

もう、ザビ家に復讐なんてどーでもいいよね

261 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/26(火) 13:33:50 ID:???
まだだ、まだ終われんよ!
私の真の楽園完成には

「妹」

が決定的に足りないのだよ!!
軍を去れアルテイシア。
軍をさって静かにお兄ちゃんと暮らせ!

262 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/26(火) 15:52:54 ID:???
両氏共にGJです!

51氏
強化人間一号(レイラ)は出さないんですか?
マリオンが前線に出てるって事はEXAMも無しなんすかね?;;

263 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/26(火) 20:31:16 ID:???
>>515氏、>>51氏GJです!!

・・・ただ、両氏の流れだとブライトさん出てこないんですかね?
ブライトファンの自分にはちょっと寂しいですね・・・。

264 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/26(火) 21:37:18 ID:???
セイラはともかくWB隊を混ぜると書き手の負担が半端じゃないだろうしな〜。
上手く消化できれば魅力的なアイデアなんだけど。
WBとAAのクルーを混ぜた場合の人員配置を妄想するのも面白いかもしれない。

それと個人的にマリオンはカミーユと同系なキャラな気がする。
実戦で上手く戦えても最終的に精神的アボンしそうなイメージが。

265 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/26(火) 22:11:08 ID:???
ブライト艦長
副長ナタル
整備マリュー・・・・になるのか?

266 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/26(火) 22:32:54 ID:???
年齢はマリュー>ナタル>WB時代のブライトのはずなんだが。

267 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/26(火) 22:40:50 ID:???
階級も、マリュー(大尉)>ナタル(少尉)>ブライト(士官候補生:少尉)だな。
ブライト出しても、艦長にするのは大変そうだ。

268 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/26(火) 22:58:12 ID:???
でもマリューって技術仕官だから問題はナタルじゃね?
ブライトを先任少尉ってことにするか中尉まで上げるかすればなんとかなりそう


269 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/26(火) 22:59:06 ID:???
本来なら技術仕官は作戦指揮系統では二階級下の扱いになるから
色々と立場がはっきりしない魔乳を技術仕官だと明言してしまえば魔乳艦長はカット出来るかな?

まぁどのみちAA組をリタイアさせずにブライトを艦長にするにはオリジン版基準にするのが手っ取り早そうだが。

270 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/26(火) 23:02:00 ID:???
だが、老け顔のせいで士官候補生ではなく兵卒から叩き上げで士官になったキングオブ鬼軍曹と思われているブライト。

ブライト(少尉)「…左舷の弾幕が薄いかと」
マリュー(艦長)「ひぃっ、ブライト少尉が左舷弾幕が薄いとお怒りだわ!」
ナタル(左舷担当)「お前らがだらだらしているからブライト少尉がお怒りだ!キリキリ働けー!!」
足かせをして機械を回すキラ以下ヘリオポリス組を鞭打つナタル(ボンテージ着用)

271 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/26(火) 23:51:15 ID:???
>>270
ボンテージナタル!!!

272 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/26(火) 23:52:53 ID:???
>>270
おまwwwしかも魔乳が艦長かよww

273 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/26(火) 23:53:31 ID:???
>271
原作ではボンテージリュウさんだがな!

274 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/27(水) 00:35:15 ID:???
ブライトが鬼なら、リュウさんは閻魔大王だな

275 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/27(水) 02:59:28 ID:???
この2人なんだか仲悪そうな気がしないでもない

276 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/27(水) 06:24:41 ID:???
艦の最年長者として大人の役割を果たそうとし、過労でぶっ倒れるくらい働きまくるブライトさんと
アレなマリューさんが噛みあうわけない

277 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/27(水) 08:30:32 ID:???
あくまで個人的な希望だしもちろん無視してくれてもかまわないのだけど、
ここまできたら「ジオンガンダム」も登場して欲しいところ。
特に515氏の作品に痛切に希望。もちろん51氏のほうも。

それも連合やZAFTのように用途別じゃなくて、ジオニック・ガンダム、ツィマド・ガンダム、
MIP・ガンダムの競作って感じでやってみたりとか、どうだろうか?

278 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/27(水) 09:21:46 ID:???
ゼロとくると、レイラはやっぱり欠かせませんねぇ……
白石琴似さんのラブラブゼロ、萌えでしたわ
……さりとて、ジオンの系譜ベースだとゼロのデータで強化されたから
ゼロがジオン行かない限り、出てくる可能性は低そうだなぁ……
DSならば、ジオン側の強化人間計画で出来て、ゼロと共鳴していたけど

……そして、こそりとフィーア(ジオン少女物語)にも出てきて欲しい私がいる

279 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/27(水) 09:58:57 ID:???
真っ赤に燃える「シャア専用ガンダム(モノアイ)」
「キャスバル専用ガンダム」だけど
本人がキャスバルに戻る気無さそうだし。
個人的な趣味でモノアイガンダムが好きなのさ。

280 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/27(水) 14:15:19 ID:???
ジオン少女物語って結構人気だな
そんなに足長コンスコンが好きなのかw

281 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/27(水) 14:42:58 ID:???
あえて知らないひとの為のマメ知識
一年戦争時のブライトさんは『19歳』です!
因みにナタルは25でマリューが26なので実はブライトさんが一番若いのです!!
あとスパロボではブライトさんがマリューに「艦長に不向き」とコメントしたらしいです。

51氏、515氏 お疲れ様です。
ノリス隊VS大天使ですが、ふと気が付きましたが小説版での『闇夜のフェンリル隊』は木馬に気づかれずに捕捉したエピソードが有りますのでうまくしたら大天使の後ろから挟撃できるかと?


ヘリオポリス戦はここのマリューが某ビア樽(声優繋がり)化しないか心配だね(汗)
あとは個人的な希望としてはエリオットの艦に野次馬ジェスが便乗していてヘリオポリス戦の内容をライブで全世界に流してキラたちの拘束理由をなくしてほしいかな

282 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/27(水) 15:29:34 ID:???
そりゃ、明らかに向いてないだろう。やれて高校部活動のマネージャーがいいところじゃないか?おっぱいだし。

283 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/27(水) 16:01:20 ID:???
まぁ仕方ないんじゃないか。マリューってたしか技術仕官だろ?
いくら階級が一番上でも、技術仕官に艦長やらせる方がおかしい。整備士にパイロットやれって言ってる様なものだろ。
あの場合は、階級が二階級下とはいえ、ナタルに艦長やらせるのが通常じゃないか? 一応仕官ではあるんだし。

284 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/27(水) 16:27:13 ID:???
>>283
マリューはもともとAAの副長。
なので、兼科じゃなきゃ負債のいつものこと。
軍オタになれ、とはいわんが、最低限の知識は身に付けてもらいたいものだな。

285 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/27(水) 16:35:57 ID:???
最低限? そういう知識って持ってるのが普通なのか? 
まぁマリューがもともと副長だった、てのは初めて知った。サンクス。
考えてみれば、種をそこまで真剣にみてなかったなぁ。

286 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/27(水) 16:42:00 ID:???
>>285
いや、>>285じゃなくて負債にかかる>最低限の知識

287 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/27(水) 16:47:35 ID:???
>>286
あ、そうだったのか。申し訳ない、早とちり。
たしかに、アニメとはいえ軍隊を描写するのだから、一定以上の知識は必要だよなぁ。

288 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/27(水) 17:24:31 ID:???
ブライトさんは白兵戦最強だったって知ってる人が何人いるかな?
脱ぐと意外とマッチョなんだぜ。
ランバ・ラル隊もあの人がほとんど始末したしな。

ふと思ったんだがナタル25歳で少尉って遅くねーか?
下士官から士官になったてことか?

289 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/27(水) 18:38:51 ID:???
>>288
兼科して士官学校複数回卒業、とかだったらありえる。
戦時中、大叔父が江田島の機関科と航海科(だったかな?)出て少尉任官してたし。
兼科すると卒業が遅くなる代わりに次の昇進は早くなったそうだが。
まぁ、負債がなんにも考えてないだけだろうけどなw

290 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/27(水) 19:48:05 ID:???
>>288
トニーたけざきじゃねえか
ブライト艦長は弾幕が薄いのが大嫌いなお方だと何べん言ったら分かるんだ
あの方を怒らせたらもんなもんでは済まんのだぞオォ(何

291 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/27(水) 20:35:00 ID:???
>>290
いや、真剣に考えるとアニメの方がすごい。
トニーたけざきの漫画では12.7mmくらいの(明らかに対戦車用)マシンガン使ってたけど、
アニメは拳銃一丁。

292 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/27(水) 20:36:17 ID:???
マリューさんは艦長には確かに絶対に向いてない。技術屋にも
やっぱり向いてない。あの100発100中の銃の腕前を活かせる所なら
無能とか呼ばれることなかったろうな

293 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/27(水) 21:18:01 ID:???
マリュー=のび太?

294 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/27(水) 21:53:17 ID:???
つまりスオミの地で圧倒的な敵軍相手に塹壕戦をしていれば良かったと<魔流の弾道

295 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/27(水) 22:05:23 ID:???
ワンマンアーミー・ブライト・ノア中尉が
大天使に配属されていたら、
種開始時にクルーゼ隊の潜入犯は全員射殺されんだろうな・・・

起きろや、コラ
ザフト野郎

俺様の艦に殴り込んでくるたァ
いい度胸だぜ!

寝てんじゃねぞ、くぉらぁ!!

踊れ踊れぇっ
俺様の艦に土足であがりこんできたことを
踊って懺悔するがいい!!

ザフトの弾が当たるものかよお!
さあぁっどうしたっ!
心の臓はココだぞ!
ちゃんと狙って撃って来いっ!!

うるあああああああああああああああ

わはははははははは
血まみれだァ
俺の両手はまっ赤っ赤アァ
このヘリオポリスを
ザフト兵の血で真っ赤に染めあげてやるぞぉ!!

296 :51:2007/06/27(水) 23:22:26 ID:???
32-2(1/3)

 真っ向から振り下ろされるヒートサーベルを、エドのソードダガーが受け止めた。
 ヒートサーベルの熱と、対艦刀のビームの粒子が爆ぜる。
「見た目はハデだが」
 ソードダガーの対艦刀はノリスから見て無意味に大物だった。名の通り対艦に使うなら納得だが、対MSに
使用する武器ではない。
 ノリスは持ち前の運動性をフルに発揮させた。一撃を加えたら側面に回りこむ。
「そんなものでは小回りが効くまい!」
 口惜しいがソードダガーは直線機動に優れ、対艦刀の出力はヒートサーベルより上。正面から切りあっても
先にこちらの武器が破壊される。
 それを見たエドは対艦刀を構える。
「宇宙人には判らねえか……」
「むう!」
「俺はコイツを信じてるんだ!」
 吼えるとグフの剣撃を受けきった。
 見事な体さばきにノリスも感嘆する。
「なるほど、反射神経はいいようだな……だがっ!」
 グフは初めから勝負を決めるつもりでいた。
 3連装35mmガトリングでソードダガーのメインカメラを銃撃し破壊すると、そのまま後方へ飛びのける。
「なに!?」
 エドは直にサブカメラに切り替えたが、周囲にグフは見えない。警告音が鳴り響いた。
「上かッ!」
 見上げると衝撃が伝わった。そしてモニターにはグフの映像が映る。
 エドは反射的に対艦刀を構え、振りかぶった。しかし、銃弾とは別の何かがエドにそれをさせなかった。
「目の良さが命取りだ!!」
 そして次の瞬間、モニターがブラックアウトし、コックピットは闇に包まれる。完全に機能を失ったのだ。
 ノリスは動かなくなったソードダガーから目を外すと、もう一つの木馬に目を向けた。


297 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/27(水) 23:23:11 ID:51xHX9tz
アゲマス

298 :51:2007/06/27(水) 23:23:49 ID:???
32-2(2/3)

 ムウのイージスに一直線に向かっていったニムバスのイフリートは、両手のヒートサーベルで襲い掛かった。
「卑怯者めが! この私が裁いてやる!」
「なに……!」
 何とか応戦するムウだったが、ニムバスの攻撃は一撃一撃が重い。
 イフリートはグフよりも近接戦闘に特化した機体である。その特徴はイージスと同じなのだが、用兵思想は
根本から違った。イージスは状況に応じた最適な形態を選択することで、単体での高い攻撃力、汎用性を実現
している。しかし、実際はMA形態を有効に使うために宇宙戦を優先されており、陸戦は二の次。更に変形機構
が複雑過ぎる上に使い勝手が難しいときている。
 一方のイフリートは陸専用にし、高い運動性と格闘能力を持つ。そのため装甲も厚く、マシンガン程度では
傷一つ作れない。さすがにビーム耐性は低いが、陸戦においては完成された機体だった。
「このスピードの前に敵なぞいないッ!!」
「……っ!!」
 ニムバスの高笑いと共にイフリートが接近する。後方に下がるムウだが、ニムバスは更に懐に入り込む。
「ええい! 何なんだこの感じは!?」
 防戦に徹していたムウが口にする。先程から頭の片隅に、妙な感覚が走るのだ。口では表現できない奇妙な
感覚――クルーゼと戦った時に感じるものに近かった。そしてそれは上空から感じる。
「身の程知らずが!」
 そんな感覚の所為で、目の前の戦闘に集中できない。だがそれを言い訳にしてはならなかった。
「くっ! このままじゃ立つ瀬がないでしょ、俺は!」
 振り上げられたヒートサーベルを受け止め、イージスの右腕をイフリートの右腕を斬り飛ばす。
「こしゃくな……!」
 一旦距離を取るニムバス。
 不意に、イージスが頻りに上を気にしていることに気づくと、興味本位からニムバスも空を見た。
「美しい……」
 そこには華麗とも言えるMS操縦で、ストライクを翻弄するグフ・フライトタイプがあった。


299 :51:2007/06/27(水) 23:25:07 ID:???
32-2(3/3)

 ノリスは未だドミニオンを離れていなかった。アークエンジェルから、レナが救援に駆けつけたのである。
(こいつ、できる!)
 レナはこのグフに今までの相手とは違うことを直感した。エドは無鉄砲だが近接戦闘なら自分と互角の腕を
持つ。対艦刀にこだわらなければ、達人クラスになれる。そんなエドを目の前のグフは破っているのだ。
 レナは重火器を構えながら、教え子の乗るデュエルダガーに叫ぶ。
「貴方は対空砲火に専念なさい!」
「ありがとうございます教官」
「……行け!」
 声と同時にグフが突っ込んでくる。レナはそれを見るとウエポンパックを開きミサイルを発射した。雨とも
言うべき数のミサイルがグフに降り注がれる。
 さすがのノリスも怯んだが、冷静にガトリング砲を構え、迫るミサイルを撃ち落す。
 結局一発も当たることはなかったがレナにとっては計算済みだった。爆風と弾幕によって形成された土煙が、
煙幕の代わりを要したのである。
「落ちなさい!」
 “乱れ桜”の異名を持つ彼女はビームサーベルを抜くと、機体を高機動させて煙の中に突っ込んだ。
「なにぃ!?」
 煙の中から飛び出してきたバスターダガーを見たノリスは目を見開いた。支援MSと思っていた機体が懐に
飛び込むなど考えても見ないことだ。
 避けることは不可能と判断したノリスは咄嗟にシールドで受けたが、耐え切れず熱を上げて切断される。
「……やるではないか!!」
 シールドにはガトリング砲が装備されている。これを破壊されたことにより、射撃能力が著しく低下した。
仕方なくシールドを排除すると、3連装35mmガトリングを撃ちながら距離を取り、ソードダガーに剣を向ける。
「どうだ。まだ戦友は生きているぞ!」
 ヒートサーベルをコックピット部分に当てて脅迫する。あまり褒められた行為ではないが、作戦続行には
このエース機を自分が抑えなければならない。
 ノリスは自分の価値観よりも任務を優先させた。

 その頃エドは、停止してしまったシステムと格闘していた。
「外はどうなってんだ……」
 目に写るのはマグライトに映る範囲のみで、後は闇しかない。モニターも何もかも死んでしまったために、
外の様子が分からない。爆発音と銃撃音が聞こえたが、あのグフはデュエルダガーと抗戦してるのか……?
「チクショーッ!! 殺るなら一思いに殺れぇぇぇっ!!」
 怒りに任せて目の前の計器をぶん殴るが、機体が動くはずが無い。
「こんなことなら講義聞いときゃよかった」
 苦労の末、配線し終えたエドは、気合を入れつつスイッチを押した――
「ええい。このスイッチだ!」
 ――が、そう都合よく機体が動くはずがなかった。


300 :51:2007/06/27(水) 23:26:29 ID:???
このスレでブライトを出すには、小説版の亡命した奴を持ってこないと……

ニムバス
魅力6 指揮3 格闘14 射撃5 耐久10 反応9
ノリス
魅力13 指揮14 格闘15 射撃14 耐久15 反応12
レナ
魅力10 指揮13 格闘13 射撃12 耐久9 反応14
エド
魅力4 指揮6 格闘12 射撃7 耐久6 反応12

301 :51:2007/06/27(水) 23:28:16 ID:???
誤字・・・orz
>>298
>振り上げられたヒートサーベルを受け止め、イージスの右腕をイフリートの右腕を斬り飛ばす。
振り上げられたヒートサーベルを受け止め、イージスはイフリートの右腕を斬り飛ばす。


302 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/27(水) 23:38:31 ID:???
投下乙!
ムウはやはり強いな・・・
地上用のイフリートでイージスに競り負けるって、ニムバス・・・orz

303 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/27(水) 23:40:58 ID:???
51氏GJ。
ニムバス、戦場で立ち止まるなよ。アホか、お前は。
にしても、PS装甲があるんだからムウは一撃くらうの覚悟でやれば斬りにいけば勝てるんじゃないかね。
それともヒートソード相手だとPS装甲も負けるのか?

ニムバスがランクC、ノリスがランクSってところですかな、この数値は。

304 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/27(水) 23:43:54 ID:???
>>51氏GJ!
エドが配線を直しているところがシローとかぶりました
シローはきちんと講義聴いてたんですな・・・

305 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/27(水) 23:51:06 ID:???
GJ!
>「ええい。このスイッチだ!」
>――が、そう都合よく機体が動くはずがなかった。
もうひとつGJ!!!www

306 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/28(木) 00:07:14 ID:ysaIjD/k
>>303 ヒートソード相手だとPS装甲の素材が熱でいかれて通電できなくなってしまう
とかだろう

307 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/28(木) 01:07:57 ID:???
>>291
いや、ドラムマガジンつけてたが銃そのものは普通の突撃銃に見えた。
まあいろいろ改造はしてたろうが。

308 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/28(木) 02:00:30 ID:???
51氏GJ!!
オヤジキャラは最強だな。

トニーたけざきブライト人気だね〜
「俺が一番うまくWBを指揮れるんだ!!」ってか。

309 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/28(木) 02:38:07 ID:???
>「ええい。このスイッチだ!」
> ――が、そう都合よく機体が動くはずがなかった。

ここで吹いたw


310 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/28(木) 02:57:16 ID:???
くそっ、しょうがねえな!

311 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/28(木) 10:04:22 ID:???
ちょwバァルカンのウッソwwwww

312 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/28(木) 11:54:36 ID:???
エドが結構ワリ食ってるのは、成長のためのフラグなのかな?
このまま噛ませで終わるなGJ

313 :515:2007/06/28(木) 17:39:09 ID:???
今回は異様に長くなってしまいました。
一応、通して投下しますが、おそらく2回に分ける事になると思います。

では、投下開始します。

314 :515:2007/06/28(木) 17:40:50 ID:???
Zion-Seed 第21話 PHASE-03『崩壊の大地』


 ■ 赤い彗星 ■

 年明けとともに次々とラインから吐き出されるリックドムUは順次、各部隊に配備されていた。
 特に独立機動部隊に優先して回されており、ここ“赤い”ザンジバルにも2機のリックドムUが配備されている。

 先行して20機ほどが作られたリックドムは、ザクR型の授与に漏れたエースパイロットに授与され、彼らの特性に
あったチェーンアップがなされており、ノーマルのリックドムUより高性能だったりする。
 シャアの駆る赤いリックドムもその例に漏れず、その機動性はザクR−2型に匹敵するほどに強化されていた。

 だが、このザンジバルに搭載されているMSはその3機のみである。
 最大12機のMSを搭載できるザンジバル級にしては少なすぎる数であるがそれには理由があった。
 なんと2機のMAが搭載されているのである。
 さすがにMAN−03ブラウ・ブロほどのスペースはとらないが、MAN−08エルメスとてそれなりの大きさである。
 MS3機、MA2機、さらに単艦行動の為の物資や機材で格納スパースはいっぱいいっぱいであった。

「ですが、よろしかったのですか? 後々、問題になりそうですけれど」
「しかしララァ、もはや言ってもどうにもなるまい? あの娘を降ろすにもソロモンまで戻らねばならん、そういうわけにも
いかんだろう?」

「ええ、それは承知していますわ。私が言いたいのは、な・ぜ! あの娘に艦内行動を自由にさせたのかを、聞いています」
「あ〜、まあ、いや、それはだなぁ……」

 ブリッジでは赤い彗星がヒラヒラ服の褐色美少女に詰め寄られていた。

「……」
「おや、どうしました? マリオン少尉」

「あ、アンディ中尉……」
「ああ、あれですか。いつもの事ですよ、少尉。犬も食わない夫婦喧嘩ってやつです」

「夫婦……喧嘩……ですか? アレ」
「そういえば少尉の任官は先週でしたか。これからよく見る事になりますよ」

「はぁ……」

 そんな2人のやり取りを、空色の髪の少女とアポリーな中尉が見守っている。

315 :515:2007/06/28(木) 17:42:29 ID:???
「シャア少佐!」

 そんな絶妙な雰囲気のなかに桃色の髪の美少女が乱入した。
 その後ろには案内役を任されたロベルトな中尉がついてくる。

「これはこれはハマーン様。せまいブリッジではありますが、ごゆっくりしていってください」
「ごめんなさい、シャア少佐。なんだか我儘を言ってしまったみたいで……」
「少佐、そろそろ戦闘宙域です。民間人の方はブリッジからさがっていただかないと……」

 赤い彗星をはさんで2人の少女の視線がぶつかりあう。
 バチッ!!
 ビリビリとブリッジ内の空気が帯電していくかの様であった。

「……所謂、修羅場ってやつでしょうか?」
「そうですねぇ、怖いですねぇ」
「ドレン大尉、申し訳ない。我々は転進します。ご武運をー!」

 パイロット3人は逃げ出した。残されたのは美少女2人に挟まれた赤い彗星に、ブリッジクルー。
 自業自得な赤い彗星はともかく、ブリッジクルーはひたすらに災難であった。

 ■ ■

「新型艦、しとめ損ねたか……」
「戦艦? コロニーの中にか……」
「大きい……」

 クルーゼはとりあえず戦闘力のほとんどを失った2機のメビウス・ゼロを放置、アークエンジェルへと攻撃を仕掛ける。

「回避、面舵ー!!」

 ナタルの指示にアークエンジェルを操舵するノイマン。
 400mオーバーの巨艦が軽やかにシグーの攻撃を避ける。浮沈艦伝説の幕開けである。

316 :515:2007/06/28(木) 17:43:52 ID:???
「……ここでしとめさせてもらう!」

 かなりありえない回避行動をしたAAをクルーゼはとりあえず放置、今度はX-105に攻撃を敢行する。

「ビーム兵器?」

 間一髪で換装が間に合ったキラはランチャーパックの武装に驚きつつも、PS装甲の電源を入れる。
 再びトリコロールカラーとなるX-105、シグーの攻撃を全く受け付けない。

「フェイズシフト……これはどうだ」

 強化APSV弾に換装し再度攻撃するシグー、しかしX-105は攻撃を受け付けない。
 装甲の頑丈さにいらだつクルーゼ、そこにAAから放たれたレーザー誘導ミサイルが襲い掛かる。

「遅い」

 しかし、ミサイルは軽やかに回避され、ナタルが当てるなよ! と言ったメインシャフトに命中する。

「っぁ、冗談じゃない!」

 刻一刻と状況の悪化するヘリオポリスに、キラが原因のザフトのMSをどうにかするため、ランチャーパックの主砲
320mm超高インパルス砲『アグニ』を構える。
 ちょ、まっ、と叫ぶマリュー。しかしその声は届かない。放たれる『アグニ』、その高エネルギー粒子はシグーの
右腕を貫き、そのままコロニーの外壁に直撃、見事破壊する。

「!?」

 その威力に恐れおののくキラ。
 そして、右腕を破壊されたクルーゼはその威力に驚きながら、コロニーに開いた穴から離脱した。

317 :515:2007/06/28(木) 17:45:34 ID:???
 ■ 大天使 ■

 なんとか戦闘を切り抜け、無事AAに乗艦したX-105とマリュー、そしておまけのヘリオポリスの民間人。
 そこにAAの主だった士官・下士官が駆けつけ、再会の挨拶を交わす。
 
「へー、こいつは驚いたな」

 キラがX-105から降りた事でAAクルーにざわめきが広がる。そこに陽気な声とともに紫と白のパイロットスーツの
男が同色のパイロットスーツを着た女性を伴い歩いてきた。

「地球軍第七艦隊所属、ムウ・ラ・フラガ大尉。よろしく。で、こいつは俺の副官だ」
「同じく地球軍第七艦隊所属です。中尉とお呼びください」

 そう言って敬礼を交わす2人。AAクルーも敬礼を交わし、マリューとナタルの2人が一同を代表して名乗る。
 そしてムウが着艦許可を求めた事で、マリューも今ここにいるクルー以外がほぼ戦死していることを知るのであった。

 着艦許可を得たムウはX-105、それを操縦していたらしいキラに視点を移す。
 マリューがキラが機体に関るようになったわけを簡単に説明する。その際のジン1機を撃墜との言葉に反応する
AAクルー、だがムウはあまり気にならなかったようで同行したはずのテストパイロットの行方を尋ねる。
 残念ながらナタルの返答は芳しいものではなかった。
 そうか、と表情を暗くして答えるムウ。そして再びキラに視線を移し、今度は彼に近づいていく。それに続くマリュー
とAAクルー、なんで?

 なんですか? と訝しげに尋ねるキラに一言、

「君、コーディネイターだろ?」

 ムウのその言葉に緊迫する一同、

「……はい」

 キラのその返答に保安員が銃を構える。その動きにいきり立ったトールが前に進み出たその瞬間、

「ぷげぁっ!!」

 挨拶の後、一言も発していなかった中尉がムウを蹴り倒した。
 
「な、何を!?」
「フラガ大尉、空気読みましょう? ここは地球連合軍。し・か・も、ブルーコスモスのメッカ、大西洋連邦ですよ?
大尉みたいにコーディネイターに寛容な人間なんて、そうそう、い・な・い・ん・で・す・よ!」

 ゲシゲシと倒れたムウを踏みつけながら、壮絶な笑顔で微笑む中尉。呆気に取られる一同。
 さすがにブルーコスモス扱いは嫌だったらしく、保安員は銃を降ろした。

318 :515:2007/06/28(木) 17:47:30 ID:???
「ごめんなさいね。大尉は昔から空気が読めない人で……」

 ムウを足蹴にしながら中尉がキラに申し訳なさそうに謝る。その異様な雰囲気に圧されキラは、いや、あまり気に
してないっすよ。とブンブン首を振った。
 そんな中尉に、大西洋連邦軍人らしくナタルが食いかかるがマリューが割って入る。

「そう驚くこともないでしょう? ヘリオポリスは中立国のコロニーですもの」

 そう言って、貴方は戦争を避けてここに移住したのでしょう? と確認を取る。キラはそれに頷くと自分が一世代目の
コーディネイターであることを明かした。
 ざわめく一同。
 そんな中、さっき、中立も何もないわ! と言っていた人の言葉とは思えないわね。とセイラが苦笑し、それを耳にした
サイも同じように同意した。

「皆、すまんね。ここに来るまでの道中、コレに乗るはずだった連中の動かすのにも四苦八苦してた様子を知ってるだけにな。
つい、聞きたくなっちまってね。イテッ」

 起き上がったフラガがX-105を見上げるように呟く。ならこんな場所で聞くなと言わんばかりに、中尉のローがフラガの
脹脛を撃った。

「大尉、どちらへ?」
「どちらって、俺ら被弾して降りたんだし、外にいるのはクルーゼ隊だぜ? あいつらしつこいぞ〜。こんな所でのんびり
している暇はないと思うがね」

 そう言ってムウはこの場を後にする。だからもう少し言い方に気を使え、と中尉がムウの頭を叩いた。
 歴戦の2人の言葉に立ち尽くすAAクルー。スタッフの大半が戦死、残った人員での初戦がクルーゼ隊。絶望的であった。

 ■ 作戦会議ザフト編 ■

「ミゲルがこれを持ち帰って帰ってくれて助かったよ。でなければ、いくら言い訳したところで地球軍のMS相手に
機体を損ねた私は大笑いされていたかもしれん」

「オリジナルのOSについては、君らもすでに知っての通りだ。なのに何故、この機体だけがこんなに動けるかは
分からん」

 うなずくアスラン。クルーゼが帰還するまでの間、X-303のOS書き換えに勤しんだだけにその出来がとても実戦に
堪えぬものとは思えなかった。

319 :515:2007/06/28(木) 17:49:01 ID:???
「だが我々がこんなものをこのまま残し、放っておくことにはいかんという事ははっきりしている。捕獲できぬとなれば
今ここで破壊する。戦果ものだ。侮らずにかかれよ」
「「「「ハッ!」」」」

 クルーゼの言葉に敬礼するアスラン、ミゲルら4人。

「ミゲル、オロールは直ちに出撃準備、D装備の許可が出ている。今度こそ完全に息の根を止めてやれ!」
「「ハイ!」」

 アデスの指示に2人が出口へと向かう。ミゲルが任せておけといわんばかりに、アスランの肩を叩いていった。
 それを不安に感じたアスランがアデスに出撃許可を求めるが、クルーゼからまだ手柄が欲しいのか? と呆れたように
言われ、アデスからも今回は彼らに譲るよう窘められる。
 流石に幼馴染が地球軍のMSに乗っているかもしれないから確かめたいんです! とは言えないアスランであった。

 ■ ■

 ローラシア級戦闘艦ガモフでは出撃に備え、整備班が慌しく動いていた。

「D装備だって」
「要塞攻略でもやるつもりかね、クルーゼ隊長は?」
「でも、そんなことをして、ヘリオポリスは……」

「しょうがないんじゃない?」
「自業自得です。中立とか言っといてさ」
「……」

 無事、任務を成功させた3人のザフト・レッドがそれぞれの思いを胸に、その様子を眺めていた。

 ヴェサリウス内でも慌しく整備員が動き回る。コンテナ内からD装備を取り出し、出撃予定のジンに取り付けていく。
 その様子をX-303のコクピット内でその様子を眺めつつ、アスランは機をうかがっていた。

「ハッチ閉鎖ー!!」

 ミゲル機が出撃し、整備員の上げた声に反応するかのようにX-303が動き出す。
 驚きを隠せず機体を見送る整備員達、その報告を受けたアデスは声を荒げ、呼び戻すように指示を出そうとする。

「行かせてやれ」
「はっ!?」

「データの吸出しは終わっている。かえって面白いかもしれん。地球軍のMS同士の戦いというもの」

 しかし、クルーゼがにやりと笑ってそれを止める。アデスは不承不承頷いた。

320 :515:2007/06/28(木) 17:50:26 ID:???
 ■ 作戦会議AA編 ■

 ヘリオポリスの学生達が友人のコーディネイターについて話しているころ、AAは無事だった物資の積み込みと、警報レベルが
上がったがためシェルターへ避難しそこねたヘリオポリス住民を収容していた。

 艦橋では4人の士官が今後についての対応を協議していた。
 ナタルはマリューが今後もキラに協力してもらう事に不満を漏らすが、じゃあ、どうするの? と聞かれ、パイロット2人を見る。

「今度はお2人のうちどちらかが乗られれば?」
「おい、無茶言うなよ。あんなもんが俺に扱えるわけないだろ」
「同じくです。彼の書き換えたOSは完全にコーディネイター用に調整されています」

 では元に戻して……と言うナタルに、

「そんで、のろくさ出て行って、的になれっての?」
「正直、メビウス・ゼロで対応したほうがまだましです」

 パイロット2人の返答は芳しいものではなかった。
 結局、ナタルもキラからの協力を得る事に同意せざるをえなかったのである。

 そうしてマリューがキラの説得に向かった直後に、Nジャマーの反応が増大する。

「なんだと?」
「ちっ、やっぱこっちが出て行くまで待つ気はないかー。あんの野郎!」
「……しつこい」

 不安そうにナタルがムウにヘリオポリス内での戦闘を懸念する。
 だがムウは皮肉げな笑みを浮かべ、相手がそんな事を気にする連中ではないと告げる。
 再びヘリオポリス内での戦闘が始まろうとしていた。

321 :515:2007/06/28(木) 17:52:05 ID:???
 ■ ■

「お断りします!」

 開口一番、戦闘への協力を求めるマリューにキラは拒絶で答える。
 戦争が嫌でオーブを選んだだけあって、キラの戦闘に対する拒否感は相当なものであった。
 どう説得したものか? とマリューが考えようとした時、艦橋からの通信が入る。

「どうしたの?」
『MSが来ます。直ちに艦橋へとあがってフラガ大尉の補佐をお願いします』
『ん? 今なんて?』

 中尉の通信に驚きの声を上げるムウ。てっきりマリューが艦長をすると思い込んでいたのだ。
 しかし、中尉は技術士官に命を預ける気は毛頭なかった。

「補佐を?」
『はい。艦長不在につき、フラガ大尉が艦長代行を行います。ですがこの艦についてはラミアス大尉、貴方の方が
詳しい』
『ちょっと待て、俺は艦長なんてガラじゃ、フゴッ!』

 通信の向こうから聞こえる打撃音、思わずマリューも引きつった笑みを浮かべる。
 あの中尉もたいした女傑だ。あそこまで上官に手を上げる士官などマリューもはじめて見る。
 しかし、フラガ大尉もよく許すものだ。軍に入る前からの知り合いだろうか?

「……わかりました。すぐに向かいます」
『お待ちしています。……大尉、指示を。私はMAで出ます』
『ーったよ。んじゃ、アークエンジェル発進準備、総員第一戦闘配備ー!』

 ムウの言葉が終わると同時に通信が閉じる。
 溜息とともに、マリューは後ろを振り返る。聞いての通りよ、とヘリオポリスの学生達に告げる。
 戦闘が始まるという事を彼らに話しながら、ここにあのセイラ・マスをいう少女がいなくてよかったとマリューは
思った。セイラさんは今、食堂にて避難民の治療の補佐をしている。
 キラの説得ではなく、彼の友人達を追い込む事で自発的にキラに協力させようという魂胆であった。

「卑怯だ、貴方達は!」

 マリューの意図が読めたキラが声を荒げる。
 しかし、不安げに自分を見つめる友人達を見捨てる事などキラにはできなかった。

「……そして、この艦にはMSはアレしかなくて、今扱えるのは僕だけだって言うんでしょう!」

322 :515:2007/06/28(木) 17:54:43 ID:???
 ■ 作戦会議ジオン編 ■

「Nジャマー反応増大!」
「少佐」
「うむ、どうやら戦闘が再開したようだな」

 オペレーターの報告を聞き、ドレン大尉がシャアを見る。
 シャアはドレンの言葉に頷きながら、作戦モニターを見る。“赤い”ザンジバルはザフト艦の索敵範囲ギリギリの
位置でデフリにまぎれて停止していた。

 本来戦闘宙域に到着次第、戦闘に介入する予定であったが、部隊長のシャアがララァとハマーンの2人をなだめるのに
時間が掛かってしまいタイミングを逃していたのだ。
 現在、2人を引き離す事で、艦橋はとりあえずの落ち着きを取り戻していた。
 ララァ・スン中尉は心底申し訳なさそうにアンディ、リカルドとともに機体の調整をおこなっており、ハマーン・カーン
にはマリオン・ウェルチ少尉がつき、会話の相手をしていた。

「さて、ドレン。私とアポリー、ロベルトが先行する。エルメスの投入タイミングは君に任した」
「了解です、シャア少佐」

 そう言ってシャアはブリッジを後にする。

 シャア・アズナブル、赤い彗星の出撃である。

 ■ ■

 AAが浮上し、カタパルトではX-105がソード・ストライカーへの換装を急いでいた。

「ソード・ストライカー、剣か。今度はあんなことないよな」

 先の戦闘で主砲の火力を見誤り、コロニーの外壁を破壊してしまったキラは不安をはらうようにPS装甲のスイッチを
入れる。
 そこに敵機襲来を告げる通信が入る。

『なんてこったい! 拠点攻撃用の重爆撃装備だぞ! あんなもんをここで使う気か?』

 さらに2機のジンが追加で現れる。それを受けてナタルがメビウス・ゼロとX-105に出撃を命じた。

323 :515:2007/06/28(木) 18:02:22 ID:???
『メビウス・ゼロ、先行します』

 中尉のメビウス・ゼロが出撃し、続いてキラの駆るX-105も出撃する。
 その直後にX-303の反応を確認、ザフトは早速鹵獲機体を戦闘に投入してきた。

「もう投入してきたと言うの!?」
「おいおい、もうOS書き換えたのかぁ? これだからコーディネイターってやつはー」
「しかし、逆に考えればザフトにも戦闘可能なMSがもう無いということでは?」

『はい、大尉と私がシグーが出る前に4機のジンを損傷させています。ヘリオポリス内でX-105がジン1機を撃破、シグーを
損傷させました。おそらくザフトのMSはこのジン3機で打ち止めでしょう』

 マリューが驚愕し、ムウの愚痴にナタルが希望的観測を口にする。中尉もそれを肯定した。

「だったら、逃げ切れるかもしれん! ラミアス大尉、CICは任せましたぜ!」
「分かりました。ナタル、PS装甲に実体弾は効かないわ。主砲の用意を!」
「了解!」

 AAの主砲、225cm2連装高エネルギー収束火線砲「ゴットフリートMk.71」がせり上がり、迫り来るザフトのMSに向かって
放たれた。

 しかし、それを軽々とかわすMS4機。
 ミゲルが僚機に向かって指示を出す。対艦ミサイルを装備したジン2機にAAを狙わせ、ビーム兵器を装備した自機とアスランの
奪取機体でX-105を相手にしようというものであった。
 二手に分かれたザフトのMS隊が行動を開始しようとしたその瞬間、突如オロールのジンが爆散した。

 ■ シャアが来る ■

「新たな熱源を確認、数は3機。反応は……ジオンです!!」
「何ぃ!」

(BGM:例のアレ)

「オロール!!」

 何もできないまま散った僚友に悲痛な叫びを上げるミゲル。怒りの赴くまま見上げると、そこには彼も良く知るジオンのMSが
バズーカを構えていた。

324 :515:2007/06/28(木) 18:04:17 ID:???
「赤い機体、シャア・アズナブル! 赤い彗星か!!」

 ソロモン戦において2桁のMS、5隻の戦艦を血祭りに上げたシャア(実際の戦績の5分の3は真紅の稲妻のもの)はザフトで
最も有名なジオンのMSパイロットである。
 これが地球連合であれば遭遇しただけで戦意を喪失するものだが、ザフトにそんな軟弱者はいなかった。

「アスラン、新型はお前が抑えろ! 赤い彗星は俺が相手をする!!」

 ミゲルが雄たけびとともにビームを放つ。赤い機体は両翼の2機に指示を出すと、ビームをかわしながらミゲルのジンに接近、
ヒート・サーベルを引き抜くとそれを一閃した。

「ぬおぁ!?」

 胴体を真っ二つに割かれ、ミゲルのジンは爆散した。

「赤い機体……シャアか!」
「赤い彗星! なぜこんな辺境に?」

 AA艦橋でもジオンの戦闘介入に慌てふためいていた。

『アークエンジェル、この機に脱出を!』
「っと、機関最大。さっさと逃げるぞー!」

 真っ先に我に返った中尉の通信を受け、ムウが指示を出す。
 AAを狙うジンはメビウス・ゼロの攻撃とAAからの迎撃を避けるのに手間取っているところを、2機のジオンMSに撃破される。

「これで、後はX-105を回収すれば……」

 マリューがそう安堵の息をついた瞬間であった。艦橋にアラームが鳴り響く。

「なんだ!?」
「敵MSにロックされました!」

 AA前方で2機のジオンMSがバズーカをこちらに向けていた。

「なんで、ジオンが!?」
「んなこと言ってる場合か、回避ー!!」

 ムウの絶叫にノイマンの操舵が冴え渡る。相対距離100で放たれたバズーカの砲弾を見事回避するのであった。

325 :515:2007/06/28(木) 18:07:25 ID:???
 ■ ■

 時間は少し遡る。
 オロールのジンを撃破したシャアに、追いついた2機のリックドムUから通信が入る。

『少佐、いかがします?』
「そうだな、2人はあの艦に取り付いたMSを狙え。撃破した後はあの艦を落として構わん」

 左翼のアンディの通信に、軽く考え込んでシャアは二人に指示を出す。

『しかし、あれは連合艦と思われますが?』
「おそらくな。だが、このヘリオポリスの惨状の要因と思われる所属不明艦、みのがす訳にはいくまい?」

 右翼のリカルドの通信に、シャアは不敵な笑みで答える。

『『了解!』』

 部隊長の意図を理解した2人も不敵な笑みを浮かべ答える。
 両翼のリックドムUがAAに向かうと同時に、ビーム兵器を装備したジンが突貫してくる。

「フッ、悪くない動きだ。しかし、単調すぎる。それではなっ!!」

 すれ違いざまにヒート・サーベルでジンを一閃した。

 ■ またまた超人類(笑) ■

 近づいてきた奪取機体X-303との戦闘を開始した直後に、相手機体からの通信が入る。

『キラ、キラ・ヤマト』
「っ!?」

『やはりキラ、キラなのか?』
「アスラン、アスラン・ザラ!」

 思わぬ幼馴染との再会に動きの止まるX-105、そしてX-303。
 しかし、その僅かな時間で3機のジンは全滅、かわりに今AAへ攻撃しているのはジオンのMSである。

326 :515:2007/06/28(木) 18:09:16 ID:???
 メビウス・ゼロはシャアのリックドムに取り付かれ逃げ回るのに必死であり、2機のリックドムUはザフトに比べ
遥かにえげつない位置取りでAAへ波状攻撃を仕掛けていた。
 AAの必死の迎撃はことごとく回避され、次々とヘリオポリスへと命中する。

「なぜ、なぜ君が」
『お前こそ、何故そんなものに乗っている!』

 そんな会話をしている間に、ついにメインシャフトが瓦解、支えを失ったヘリオポリスは崩壊していく。
 同時にコロニーからシェルターが救命艇として射出される。

「うわぁー!!」
『キラー!』

 2機のGはヘリオポリスの崩壊とともに真空空間へと放り出された。

 ■ 赤い彗星 ■

「ちぃ、私ともあろうものがコロニーの崩壊を許すとは……功を焦ったか」

 崩壊するヘリオポリスを目の当たりにし、シャアはそう呟く。
 部下の2人もコロニーの崩壊とともに外に放りだされたため、帰還を命じている。

 相手にしていた連合のMAを見失い、連合の新造艦と思われる所属不明艦もデフリに紛れ、位置を見失っていた。

「しかも仕留めきれずに逃すとはな」

 シャアは仮面をいじりつつ思考をめぐらせる。

「さて、ザフトと所属不明艦……どちらを追う? シャア・アズナブル……」

327 :515:2007/06/28(木) 18:13:34 ID:???
以上、投下完了。

10回で規制が掛かるのか……次回から気をつけねば。

原作よりもあっけなくアスラン以外が全滅、ちょっとシャアが強すぎるかな?
一応、機体性能的に、シャア専用リックドム>リックドムU≧シグー>ジン な感じです。

次回から相当展開が変わりそうです。

328 :515:2007/06/28(木) 18:18:06 ID:???
追記

ブライトを出すのはちょっと無理ですね。
一応、縛りとしてジオン公国関係者以外は出さないという風にしていますので。
だからクルツやグリンウッドなどは出ないやもしれません。

ゼロ・ムラサメもレイラのために出したいですがどうにも難しいです。

329 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/28(木) 18:25:54 ID:???
GJ

330 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/28(木) 18:33:57 ID:???
GJ!!!
エルメス!?ブラウ・ブロ!?下手すりゃあの小型エルメスまであるかも!?
ヤバイって、これ!!
本当に連合かザフト、どっちかが全滅するwww

331 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/28(木) 18:43:29 ID:???
GJ!
シーマ様たちも後ろに控えてんだよなぁ……
オワタ!

332 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/28(木) 19:11:11 ID:???
515氏GJ!
“中尉”って名無しかよ! いくらオリキャラとはいえ、いいのか?
新たなニュータイプはマリオンとハニャーン様か、クスコ・アル辺りかと思ってたがちょっと予想外の展開
でもシャアはハマーン“様”とは呼ばなかったと思うが、

とはいえ変態仮面、ジオンの気配にまったく気付かずとは、やはりニュータイプのなりそこないなのか?


333 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/28(木) 19:16:14 ID:???
GJ!

334 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/28(木) 19:16:37 ID:???
なぜみんな浮沈艦にしてしまうんだー!

335 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/28(木) 19:28:33 ID:???
>>332
いや、変態仮面はNTじゃないから。
強いて言うなら、カテゴリーF?(近親者と感応できるっぽいし)

>>515氏GJ!!です。

336 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/28(木) 19:38:38 ID:???
一応公人の娘さんで他人の目もあるからじゃないかな?
二人または三人の時だったら呼び捨てかもしれないけど

遅れながらGJ!

337 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/28(木) 23:19:19 ID:???
若も・・・もといロイは知りませんが
クルツは公式ではサイド3に居る家族のために連邦軍を辞めてジオン軍入った人ですから利用出来ますよ?

338 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/28(木) 23:43:55 ID:???
GJです!!
上で書き込んだブライトスキーです。
515氏も51氏も愚者の戯言を気にしてくれて感謝です。
お二人とも自分の思うがまま書いて下さったほうが
面白いと思います。
ブライトさんが出なくても応援してます!
頑張ってください。

339 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/29(金) 01:34:32 ID:???
515氏GJ!
マリオンは正規兵、はにゃーん様は一般人なんですね。
にしても、シャアとララァの掛け合いがガンダムさんっぽくてワラタ。
あと、アンディ、リカルドとアポリー、ロベルトの名前が両方使われてますね。
どちらかに統一すべきでは?

>>332
はにゃーん様は一般人なんでマハラジャ・カーンの御息女って扱いなんでしょ。

リックドムII があってエルメスもあるなら、シュネー・ヴァイスも直ぐに出てきそうだ。

340 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/29(金) 03:23:49 ID:???
>>339
シュネー・ヴァイスのファンネルは、エネルギーCAP技術が確立されたゲルググ開発以降になるんじゃないか?
おそらく連合のG情報を手に入れることでゲルググ登場となるんだろうが、

しかし言うべきではないかもしれんが、ヤキンドゥーエ戦ぐらいになるとガルバルディ、アクト・ザク、ヴァル・ヴァロが制式採用されてるんじゃないか?
講和条約結んで戦時じゃないからUCほどじゃないにしろ、SEED本編開始時で1年戦争からすでに1年過ぎてんだから、

341 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/29(金) 07:20:43 ID:???
連合の技術でザクを改修したハイザックが出てきたりして
展開次第ではどの勢力でも運用できそう?

342 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/29(金) 10:07:24 ID:???
マリオンたん14歳はにゃーん様12歳。
赤い人のろりこん疑惑はCEではもはや確定事項ッ!

ぜひボウヤなひとのコメントを聞きたい。

343 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/29(金) 11:58:37 ID:???
GJです。
ただ・・・ザンジバルのMS最大搭載数って6機なんですが・・・
やっぱり『シャア専用』ってことで特別なんですかね?(笑)

344 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/29(金) 13:08:30 ID:???
あんま詳しくは知らないが
ゲームの搭載量を正式なものとは考えないほうがいいよ。
ムサイが三機のみだからな…。
あれはあくまでもゲームバランスを優先してるんだろ。


345 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/29(金) 13:17:12 ID:???
隼って言うから、てっきり漫画版のブルーにでてきた人かな? って思ってたが、あの人隼じゃなくて荒鷲だった 誰だろ?

346 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/29(金) 13:22:42 ID:???
ゲームで言うと、最大6機てのもおかしいんだけどな。
量産機は1ユニット3機だから、ゲームのザンジバルは最大搭載数18機になる。

ぐぐったら、標準6機、最大12機って情報もあった。
問題ないんじゃないか?

347 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/29(金) 13:56:34 ID:???
つまりジオン驚異のメカニズムでFA?

348 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/29(金) 14:15:12 ID:???
4次元格納庫でおk

349 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/29(金) 14:34:42 ID:???
設定スレではないのでそれ位おおらかで良いのでは?
515氏の世界ではザンジバルは12機搭載可能。

実際はどうかって?
自分でググるか、軍事スレにいこう。

隼中尉はオリキャラでしょうか?
隼と聞いて気のいい巨漢坊主を想像していた…。

350 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/29(金) 18:40:54 ID:???
実際の空母も標準の搭載数より無茶して詰め込むからなぁ。

351 :51氏、515氏とはあまり関係なく:2007/06/29(金) 19:17:20 ID:???
ZEON・GUNDAM

 正確には、「ZEONic General system UNiversals Dynamics and Advanced Mobil suits」、
「ジオニック製標準OSを搭載した、高機能かつ汎用なモビルスーツ」の略称である。

 C.E..71年の時点で、モビルスーツのOSは、ジオン軍が標準として使用している、ジオニック
社開発のものが最も完成度が高かった。UIの洗練度などでザフトのものがより上とする意見
もあるが、「とりあえず動かすだけなら(訓練を受ければ)誰でもできる」「コーディネィター、ナチ
ュラルを問わず幅広い人的資材からMSパイロットを選出できる」、すなわち統合環境として、
OS本来の意義を考えれば、ジオンのものが「唯一」完成されていたと言っても過言ではない。
 連合はハードウェアの能力は高かったが、それを中枢として環境を提供するOSがPoorで
あり、話にならなかった。ザフトのOSはコーディネィターでなければ扱えない代物で、この点
では連合と大差ないものをパイロットの能力で補っていたに過ぎない。
 この差は、ジオンが宇宙空間での作業用に、多肢間接制御の研究を早くから行っていたと
いう点にもあるが、何より民間企業であるジオニック社によって開発された、という点が大きい
であろう。同社にとってMSとは“商品”であり、より大きな需要を開拓できなければ意味がな
いからだ。

 しかし、順調に見えたジオンのMS開発も、この時期は行き詰まりが見え始めていた。名機
MS-06ザクはしかし、ザフトの新世代MS投入で見劣りするようになり始めていた。MS-07グ
フ、MS-09ドムは基本的には地上戦用で、宇宙戦仕様も開発されたがつなぎに過ぎない。ザ
クに高機動性能を与えたMS-06R系も企画されたが、すでにシャシーとして限界の来ている
ザクを無理に高機動化させたため、ピーキーな操作性となってしまい、コーディネィターですら
その手に余る代物になってしまった。
 最終的に、ザクに代わる新フレームに、大出力のジェネレーターを搭載した汎用MS開発が
進み、ジオニック社のXMS-14(後のゲルググ)、ツィマド社のXMS-15(後のギャン)が有力な後
継機とされ一応の目処はついた。しかし、MS-06ザク(さらに遡ればMS-05旧ザク)の時代に
は重要視されていなかった、MS同士の格闘戦に対する比重が重くなるにつれ、高機動性の
確保は必須となっていた。そのため、それぞれ軽量化の対策を採らざるを得なくなった。結果、
前者は見た目に反して装甲が薄く、対ビームコーティングされたシールドを抱えざるを得なく
なった。後者は主兵装として大出力の銃器の搭載を諦め、本来の開発意図である対艦攻撃
機としてのMSの性能を減じる結果になった。と、両者それぞれ次期主力MSとしては問題を抱
えることになった。

352 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/29(金) 19:20:28 ID:???
つまりキラとアスランは海兵隊の(ry

353 :51氏、515氏とはあまり関係なく:2007/06/29(金) 19:22:20 ID:???
 そんな折、ジオンは連合が開発していたMS、G兵器、GATシリーズの資料の奪取、機体の
鹵獲に成功する。これらを解析した結果、カタログスペック上、動力性能、装甲において革新
的と言える能力を有しているが、それらを統合するOSがプアであるため、実用には耐えない
との結論を得た。
 しかし、ハードウェアとしての要素は優れているため、これらを基にし、ジオン軍の標準OS
上に載せることができれば、個々の要素のスペックは若干下がるだろうが、完成度の高いO
Sの恩恵で、高性能かつ完成度の高い機体の開発が可能になるとも報告された。

 かくて、4種のZEON・GUNDAMが試作された。と言っても、連合や、ザフトのそれのように、
「金食い虫」の超高性能ワンオフ機にあるまじき、汎用性を犠牲にした特化機体ではない。
 ジオンは同じコロニー国家であるプラント同様計画経済を敷いていたが、プラントの共産主
義的なそれに対して、あくまで『資本主義を原則』としてものである。ジオニック社とジオン軍
部の癒着はあったものの、これほどの一大計画ということもあり、主要MSメーカー4社にそれ
ぞれ、独自の解釈と試作を命じたのである。

 ZEON・GUNDAMは、ともすれば過剰な装備を施しているGATシリーズ、あるいはザフト・ガ
ンダムと比して、比較的シンプルな固有装備となっており、それも共通化されている。
 ・MS-BW14Adv1「イェーイヴェル」ビームライフル
 ・BS-N01「エイン・クシャート」ビームサーベル
 ・MS-13CIWS01 12.7mm自動対空機銃……通常、左肩間接部に装備
 ・FF-Zeonic 20mm機銃
 ・210mm15連装ミサイルラック「ネーベルベルファー」
 ザフトや連合に対抗して固有名をつけてはいるが、ビームライフルは「誰にでも使える」のド
イツ語訳「Jeder ist verwendbar」の頭の韻をとって略したもの、同じくビームサーベルは「刀」
のドイツ語訳であり、あくまで汎用性を前面に出していることをアピールしている。FF-Zeonic
は20世紀中頃に開発されたエリコンFF20を元に宇宙戦用に炸薬・銃身を変更したもので、
けん制用の仕込み武器として使用される。「ネーベルベルファー」ミサイルラックは、基本的に
固定武装ではなく、ランチャー自体は使い捨てである。
 また、胴体をコクピットと動力炉を包み込むようなPS装甲のカプセルとし、四肢の部分につ
いては従来通りの装甲材をムーバブル構造化して強化している。

 以下、各メーカーの期待について解説する。

354 :51氏、515氏とはあまり関係なく:2007/06/29(金) 19:23:54 ID:???
MS-G01 「アンプフィビィェン」〜スウィネン・ガンダム
 水陸両用モビルスーツ、MSM-04アッガイを開発したスウィネン社の手になるZEON・
GUNDAM。基本的に汎用機として開発されているZEON・GUNDAMシリーズの中では例外的
に、後々水中用へと発展することを視野に入れている。ドイツ語で両棲類を示すAmphibienを
機体名としているのも、その為である。
 上腹部にウェポンベィを備えており、ここに37mm機関砲、80mm機関臼砲、対装甲ロケット
弾用セミオートランチャー(もちろん、さまざまな弾頭を装着可能)、小型メガ粒子砲を搭載する
ことが可能になっている。
 他に特徴として、自社に核融合エンジンの開発・生産技術を持たないスウィネン社は、アッ
ガイ同様、ジオニック社のジェネレーターのOEMに頼らざるを得なくなった。この為、既存品で
あるグフのジェネレーター2基を搭載している。こちらもアッガイ同様、ジェネレーター1基をカ
ットすることで発熱を抑え、サーモグラフィーによる捕捉を困難にすることが可能である。
 他、アンチビーム・バックラーを左二の腕に固定している。ナツメ型の滑らかな形状をしてお
り、やはり水中用を意識したと思われる。アンチビーム・バックラーの下にFF-Zeonic20を仕
込んでいるが、小型ビーム銃に変更可能である。
 なお、頭部はカバーガラスにてツインアイ風に見せかけているが、その下はモノアイである。

MS-G02 「ライゲル」〜ツィマド・ガンダム
 ツィマド社はMS-15シリーズでの失敗を教訓に、基本的にMS-15に類似した構成としつつ、
補助火器類の充実を図ることとした。
 MS-15の特徴とも言えるロケットシールドをさらに実戦的な武器として見直したアンチビー
ム・ランタンシールドを搭載。これにはヒートダガー、ビームダガー、37mm機関砲(ショートリコ
イル)のいずれかを装備可能とした。ビームダガーは専用品で、ビーム銃としても使用可能だ
が、ビーム粒子カートリッジは3基までしか装填できない。また、アンプフィビィェンと共通の小
型ビーム銃も装備可能である。
 また、左脇腹部分にも掃射用として使用できるFF-Zeonic20を装備している。
 なお、名前は恒星「リゲル」のドイツ読みであり、ジオンのエース「青い巨星」ランバ・ラルと
かけたものである。ツィマド社としては実戦用1号機をラルに託したかったようだ。

355 :51氏、515氏とはあまり関係なく:2007/06/29(金) 19:26:19 ID:???
MS-G03 「シュトゥーカ」〜MIP・ガンダム
 ビーム兵器に造詣の深いMIP社の手になるZEON・GUNDAM。それを象徴するかのように、
固定武装として右脇腹部に小型メガ粒子砲を装備している。
 アンプフィビィェンのものに比べても大出力であり、対PS装甲を意図したことが見て取れる。
また、艦船に対しても充分有効であり、戦闘機と言うよりも攻撃機としての活躍が期待できた。
第二次世界大戦で猛威を振るった急降下爆撃機の名を冠されているのもその為である(ただ
し、ギレン・ザビはこの命名があまり気に入らなかったようだが)。
 また、サブウェポンとし右側頭部に搭載される掃射用・けん制用の火器も、MIP社らしくビー
ムバルカンを装備している。シールドは変形円型の小型アンチビーム・バックラー。

MS-G04 「ゾルダーテンランゲ」〜ジオニック・ガンダム
 なんといっても大本命、ジオニック社のZEON・GUNDAMである。言うなれば「王道」。大型の
アンチビーム・シールドを装備し、格闘戦を前提にした構成である。
 固有の補助武装も、自動対空機銃と、左手装甲に仕込んだFF-Zeonic20の他、オプション
で127mm対装甲セミオート・ライフル「オイト」が用意されているのみである。
 ジオニック社は刃物系の武器で格闘戦を意識しながら、過剰装備気味のGATシリーズに対
し、格闘戦に特化した機体をぶつけることを考案したのである。また、汎用兵器としてのMS
の特性上、固有武装で足りない分は後付けのオプションで補うと言う思想もあった。
 試作1号機はXMS-G04「ゾルダー」と呼ばれ、未完成のツインアイ頭部の代わりに後のリッ
ク・ディアスのようなモノアイの頭部を搭載していた。この姿を「赤い彗星」シャア・アズナブル
はいたく気に入り、量産化改造の上で自機としたと言う。

356 :51氏、515氏とはあまり関係なく:2007/06/29(金) 19:28:43 ID:???
>>351,353-355
なんか仕事中にいろいろ電波が降りてきたのをまとめてみました。
お目汚しでしたら失礼おば。

357 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/29(金) 20:54:51 ID:???
GJ!
妄想するとわくわくするなあ、面白い。

358 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/29(金) 21:24:31 ID:???
ホワイトベースも片側3機合計6機だけど、メンテナンススペース込みだからね。
結構スペースがあったし搭載するだけなら倍は載せられると思う。
ザンジバルだって同じでしょ。 ムサイはギリギリっぽいから無理そうだけど。

359 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/29(金) 21:30:30 ID:???
そういえばシャアの部隊に配属されていた
デニムとスレンダーは配置換えかな?
ソロモンではエルメスの護衛してたけど・・・。


360 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/29(金) 22:08:23 ID:???
変態仮面同士の顔合わせはあるのでしょうか!?

361 :51:2007/06/29(金) 23:06:25 ID:???
32-3(1/2)

「まさかこれほどまで厳しくなるとは……」
 ジャンは周囲を確認しながら、グフ・カスタムと相対していた。
 戦況は完全にジオンに傾いている。ドミニオン大破がそれを物語っている。
 アークエンジェルは健在だが、直援は新兵の2人。スカイグラスパー隊はセイラが離脱したことによって、
倍の数のドップと渡り合っている。
 キラも支援に入るが、ストライクもたった1機でドタイ部隊を相手にしなければならない。
 モーガン、ジェーン、ゼロの3人はグフ・フライトタイプに完全に拘束され身動きが取れない。
 エドは既にやられ、レナが救援へ向かったが、彼女でもジオンのエースに勝てる確率は五割程だろう。
 余裕があるのは自分とムウぐらいだ。
「フラガ少佐、申し訳ないのですが、イメリア大尉を助けにいけますか?」
「冗談言うなよ……おりゃ! コイツ腕一本でも……どりゃ! 結構やる……うおっと!?」
 ムウが相手するニムバスは、ゼロをイラ付かせているグフ・フライトタイプを見て何か思いついたらしい。
俄然張り切りだしたようだ。ヒートサーベルを狂ったように振り回し、イージスを圧倒し始めている。
「……仕方が無い」
 ジャンは相手にしていたグフ・カスタムの脚部を切断した。これで敵機は動けない。
「私が支援に行きます。少佐、後は頼みます」
「ちょっと待てぇぇぇっ!!」
 理不尽なジャンにムウの咆哮が響いた。

「おのれ、止めを刺さんつもりか!」
 グフ・カスタムに搭乗しているグレン・ステンセル大尉は唇を噛んだ。
 この連合のパイロットは哀れみのつもりか自分を生かそうとしているらしい。先程からの戦闘も、随所に
手を抜いている感があるのだ。
「このまま行かせては――」
 グレンはノリスが直々にグフ・カスタムを与えられた男だった。階級が上の士官もいる中で、ノリスは自分
を選んでくれたのだ。しかもノリスと同じ機体にである。グレンとしては感激の極みだった。そのため何とか
期待にこたえようと踏ん張ったが、連合のパイロットは運悪くにも“煌めく凶星「J」”。白く塗られた機体に
終始翻弄され、最後は情けをかけられた。これ程の屈辱はない。
「――大佐に申し訳立たぬ!」
 グフは背部スラスターを全開にすると、地面を擦りながらデュエルダガーへ突っ込む。
「!?」
 側から見れば不気味な動きだが、それが功を奏した。一瞬ではあるがジャンの動きが止まったのである。
 グレンはその一瞬を狙って、腕に仕込んだヒートロッドをデュエルダガーに飛ばした。その先端は一直線に
デュエルダガーの右足に張り付いた。
「なっ!?」
 ジャンは咄嗟にアンカーを振り払ったが、流された高圧電流が右足の機能を完全に奪う。デュエルダガーは
バランスを崩し、地面に倒れてしまった。
「油断した」
「これで互角! 続きといこうか!!」
 ヒートサーベルを抜き、這いずりながらデュエルダガーは迫るグフ。その執念はすさまじいものである。
「……致し方ないか」


362 :51:2007/06/29(金) 23:09:06 ID:???
32-3(2/2)

 ノリスとレナの睨み合いは、今だ続いていた。
「さあ、どうする!? 連合のパイロット!!」
 ノリスは叫びながら35mmガトリングをバスターダガーに放った。
 レナはそれはかわしながら、思考を巡らせる。
「本っっっ当に、エドの奴使えないわね」
 愚痴っても仕方がない。エドの機体は敵の手の中にあるのだから。
「……でも、このままじゃ埒が明かないわ」
 本格的にエドを見捨てることを考え出す。このグフは間違いなくエースだ。ジオンの欧州方面軍一の技量を
持つと言っても納得できる。自分がサシで戦ったとしても、勝てるのは難しい。
 敵機がエネルギーか弾切れを起こすまで耐える方法もある。しかし今アークエンジェルを護衛しているのは
サイとトールのみ。ドタイもアークエンジェルに狙いを絞っている。自分も支援に向かわなくてはならない。
「エドには悪いけど、これも戦争よ」
 レナは決心をつけた。エドを見捨ててグフを撃つ。
 このまま対峙しても事態は進展しない。それにこのエースパイロットを放置すれば、何人のMSパイロットが
犠牲になるか分からない。今ならエドだけで済む。
「悪く思わないでね」
 そして収束火線ライフルをグフに向けた。しかし次の瞬間、グフはエド機を無視して飛び退いた。

 ノリスは何が起きたのか理解できなかった。バスターダガーが銃口を向けたことは問題ではない。
 一瞬。
 そう一瞬だけモニターに光が映ったのだ。それが何か理解する前に、ノリスは機体を動かしていた。案の定、
さっきまで自分が立っていたところを徹甲弾が掠めた。コックピットを狙ったものだろう。
「狙撃ッ!?」
 ノリスが状況を理解している間に、レナは次の行動に出ていた。
 エド機を離れたグフにライフルを連射する。
「チィッ!!」
 ノリスはドミニオンの影に身を隠す。
「……これ以上の戦闘は無理か」
 ノリスの考えた作戦は、木馬を行動不能にすることが目的だった。
 木馬は鉱山基地への奇襲、言い換えれば後方撹乱が目的だ。ノリスとしてはそれを阻止しなければならない。
だがそれは、木馬を撃沈させる事とは等しくない。つまり行動不能にするだけなら、従来のMSで対応できる。
「やはりドムは必要なかったな、マ・クベ中将」
 ノリスはドム2個中隊を前線への救援に向かわせていた。彼らがいれば多くの将兵が救われる。
「味方の損害は多いが、木馬を1隻行動不能にした。作戦は成功と見なす」
 言うとノリスは撤退の信号弾を上空へと放った。


363 :51:2007/06/29(金) 23:13:36 ID:???
一先ず戦闘終了
連合の損失は、
デュエルダガー2機
スカイグラスパー1機
105ダガー1機
ドミニオン中破
となっております。

報告
スパロボ週刊に入るので次の投下はいつになるか分かりません。

364 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/30(土) 00:09:51 ID:???
GJ!
贅沢を言えばAAも中破位はさせておきたかったですな。

>スパロボ週刊に入るので次の投下はいつになるか分かりません。
無問題です。
私も同じですから。

365 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/30(土) 00:17:58 ID:???
ノリスは流石に引き際も考えてるな・・・
それにしても、AA,ドミニオン足止めにドムも必要ないってやっぱ凄いわ

366 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/30(土) 11:45:01 ID:???
51氏GJ!
これでAAが帰ってくれればノリスとすれば御の字なんでしょうけど、更に進んだらどうするんだろ。

足止めではなく両艦撃破ならドムが必要だったんだな。
マ・クベは撃破して鹵獲してこいってつもりだったのかも。

367 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/30(土) 16:26:25 ID:???
連合ドリームチームはあっさり敗北か。ノリスたちとの技量差がこれ程とはなぁ・・・
オデッサ主力部隊の運命がもう第八艦隊にダブり始めましたよ

368 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/30(土) 22:19:29 ID:???
515氏の小説を再度読み直してたんだが、サイド7に3機の、それも赤いリック・ドムに乗って、しかも目標の一つは連合の新開発MS、
どっかで見たような...と思って見てたが、Zガンダムの導入部をなぞらえていると考えれば、納得がいく展開

ZではMK-Uを奪取することに成功するが、此方の場合、ザフトと連合どちらに狙いをつけるのか楽しみ

369 :通常の名無しさんの3倍:2007/06/30(土) 22:22:47 ID:???
やっぱりゼロが一人に完全に抑えられたのが痛いな


370 :通常の名無しさんの3倍:2007/07/01(日) 01:07:39 ID:???
そういえば、ゼロが戦果を上げられないと、強化人間プロジェクトそのものが解散するんじゃないか?


371 :通常の名無しさんの3倍:2007/07/02(月) 12:55:08 ID:???
つか狙撃したの誰よ?

372 :通常の名無しさんの3倍:2007/07/02(月) 15:04:48 ID:???
スマン
間違えて上げてた

373 :通常の名無しさんの3倍:2007/07/03(火) 22:10:31 ID:???
保守

374 :51:2007/07/04(水) 20:33:10 ID:???
32-4(1/2)

「引いていく……?」
 グフを殿に撤退を始めたジオン軍を見てレナは安堵した。
「やれやれ。しかし、あの狙撃は一体誰が……」
 方向から狙撃位置を割り出すと、そこには1体のライトニングダガーが砲を構え立ち尽くしていた。
肩に書かれた番号から、それがサイの機体であることが確認できた。
「アーガイル伍長……」
「た、大尉。大丈夫でありますか?」
 通信からはサイの興奮した声が聞こえた。
 あの時、援護に向かうジャンの機体が破壊されたことにより、サイが代わりに駆けつけたのである。サイの
能力は総合ではトールに劣るが、射撃だけは上回っていた。ジャンは新兵とは思えない射撃能力を持つサイに
支援を任せた。案の定、彼の狙撃によってレナはエドを見逃さずにすんだ。
「キャリー中尉に代わって援護に来たのですが、拙かったでしょうか……?」
「構わない。助かったわ……」
 レナはねぎらいの言葉を掛け、通信を終えると不機嫌になった。あのままでいたら自分はエドを殺していた。
それを新兵のサイに助けらたという事実がレナのプライドに小さな傷をつけた。
「私としたことが……」
 それでも助けられたことに代わりは無い。サイを侮蔑することはしなかった。
 レナは何かを振り払うように横たわったソードダガーに向けて通信を送る。
「エド、生きてる?」
 返事が無い。ソードダガーに損傷は無いから、電源自体が落ちていると考えられた。
「ヒートロッドにやられたか。グフと戦うときはあれ程注意しろと教えたのに……」
 不機嫌なレナは更に不機嫌になった。
 とりあえず動けないソードダガーを回収しながら、エドへの厳しい懲罰を考えるレナであった。

「サイ! トール! 無事で良かった」
 アークエンジェルに帰還したキラは喜び勇んで2人に駆け寄った。
「そう簡単にやられるかって!」
「後ろで撃ってただけだからね……」
 この戦闘でトールはMSを2機撃墜、サイは戦闘機および爆撃機を3機撃墜、MSを1機撃破していた。
 キラが撃ちもらした特攻隊をそれぞれが撃ち落した結果である。MSの乗ったドタイは重量が増したことに
よって動きが遅くなっており、トールがMS、サイがドタイを分担することで、この戦果を上げれたのだ。
「それでも初陣でこの戦果はたいしたもんだ」
 マードックがねぎらいの言葉をかける。2人はテレながら頭をかくが、キラは浮かない顔をした。
「でもこちらの被害も大きいですよね。セイラさんも……」
 キラの言葉にうなだれる面々。
 セイラは戦闘機2機を撃墜するも乗機は小破した。本人に怪我は無いが、1つ間違えれば命はなかっただろう。
他の損害はドミニオン中破。デュエルダガー2機大破、1機中破。105ダガー1機小破。スカイグラスパー1機大破、
1機小破といった内容だ。
 キラ達はこれからが厳しい戦いに不安になり始めるのだった。


375 :51:2007/07/04(水) 20:35:54 ID:???
32-4(2/2)

 ニムバスはミンスクに戻るなり、報告もせずグフ・フライトタイプに駆寄る。目的はグフのパイロットだ。
「間違いないNTだ!」
 ストライクを華麗な操縦で翻弄したグフのパイロットを、ニムバスはNTと断言した。
「やっと見つけたぞ。騎士になるべき存在を……」
 ニムバスは興奮気味にパイロットの所へ向かった。
 彼は子供の頃から母親に“NTの騎士となれ”と教わっていた。彼女は亡命したコーディネイターでジオン・
ダイクンの思想を盲目的に信じていた。だからこそ息子にNTと繋がりを持たせようとしたのだ。
 ニムバスも騎士になる夢を見ながら軍に入隊した――のだが軍に入ってもNTなどには会わなかった。
 コーディネイターの友人は、ジオン国民こそNTだと息巻いていたが、ニムバスの目にはそうは映らなかった。
現に最初の上官は自分の保身しか考えない輩であったし、周囲の人間にも碌な奴がいなかった。
 赤い彗星など、NTの噂はよく聞くが彼は会ったことがないので判断できない。そんなこんなのうちに、彼は
左遷され、現在に至っていた。
 そのニムバスの前に現れたパイロットの操縦は、敵の動きを完璧なまでに読み、当たり前のごとく回避する
という、MSとはあそこまで動けるものだったのか、と感心させる程に美しかった。
 初めて目にしたNTの存在に、ニムバスは周りが見えなくなっていた。
「おおっ!」
 グフのコックピットから出てきた人物は、ニムバスが出撃前に出会った少女だった。
 ニムバスは周囲の人垣を掻き分けると、少女の前にひざまずいた。
「名をお聞かせ願いたい!」
 突然のニムバスの行動に、彼女は驚く。
「……マリオン、マリオン・ウェルチ」
 ニムバスの剣幕に恐る恐ると口にした。
 名を聞いたニムバスは、何と良い名前なのだろうと考えると、誰も予想し得ない言葉を言った。
「私がマリオンの騎士となろう」
 聞いていて恥ずかしいセリフを口にする。
 周りにいた整備兵やNT研究者達は呆気にとられ、口をポカンと開けている。
「私はハーフだが、ただの純潔種には負けん。だからこそ……」
「キモイ」
「なっ!!!」
 マリオンはそれだけ言うと急ぎ足で逃げ出してしまう。ニムバスはその姿を唖然と眺めるしかなかった。
 ちなみに、この日からニムバスはロリコンだとする噂が広まったのは言うまでもない。


376 :51:2007/07/04(水) 20:37:18 ID:???
人が居ないね……
これもSRWの関係か……

サイ:ガンファイトand援護攻撃持ち
ニムバス:やっぱりおかしな方向へ

な今日の投下でした。

377 :通常の名無しさんの3倍:2007/07/04(水) 20:42:04 ID:???
GJ!!

378 :通常の名無しさんの3倍:2007/07/04(水) 20:49:25 ID:???
三文字ワロタwwwww

379 :通常の名無しさんの3倍:2007/07/04(水) 21:02:39 ID:???
でもごく自然な反応だよなw

380 :通常の名無しさんの3倍:2007/07/04(水) 21:20:45 ID:???
51氏GJ!
ニムバスってある意味でマッチモニードと同レベルで危ない人だよなぁ。
マリオンの今後に幸あれ。

381 :通常の名無しさんの3倍:2007/07/04(水) 21:24:23 ID:???
きもいってw











俺も言われてみたい

382 :通常の名無しさんの3倍:2007/07/04(水) 21:28:11 ID:???
デブヲタニートの俺からで良ければ・・・・

>>381
きもい

383 :通常の名無しさんの3倍:2007/07/04(水) 21:30:57 ID:???
ロリコンのレッドショルダー・ニムバス

384 :通常の名無しさんの3倍:2007/07/04(水) 22:27:02 ID:???
だが、それがいいw

385 :通常の名無しさんの3倍:2007/07/04(水) 23:18:47 ID:???
EXAMに囚われてる正史より活き活きしてるなw

386 :通常の名無しさんの3倍:2007/07/04(水) 23:59:18 ID:???
投下乙!
サイは射撃スキル有か・・・
レナが言うとおり、サイの狙撃のおかげでノリスが引いてくれたのか
地味にサイ蝶GJだな

387 :通常の名無しさんの3倍:2007/07/05(木) 09:03:36 ID:???
>>386
でも(能力的に)生意気な新兵として、上官の心証は悪そうだw
初陣で地味に活躍したトールとサイ、生き延びることが出来るかGJ

388 :通常の名無しさんの3倍:2007/07/05(木) 21:10:29 ID:???
>>380
ニアーライト少佐「冗談じゃないわ!あんなのと一緒にされるなんて!!」

389 :通常の名無しさんの3倍:2007/07/05(木) 23:22:06 ID:???
GJでした。
相手が戦闘機でも3機落としたらエース認定もらえるのかな、この世界って。
もしそうならサイは初陣でエースになれるのだが。

390 :通常の名無しさんの3倍:2007/07/06(金) 00:27:49 ID:???
エース認定は5機、敵がヘタクソで撃墜数が多くなるドイツだと10機じゃなかったか?二次大戦の話だけど。

391 :通常の名無しさんの3倍:2007/07/06(金) 02:00:54 ID:???
>>390

大元は10機、アメリカが基準を5機にしてそれ以降エース=5機以上撃墜、らしい。
しかし現実世界で300機以上撃墜とか戦車300両以上とかのエースがいるドイツって一体なんなんだw

392 :通常の名無しさんの3倍:2007/07/06(金) 02:22:51 ID:???
たしか部隊の平均撃墜数が百を越えた連中もいなかったっけ?

393 :通常の名無しさんの3倍:2007/07/06(金) 03:26:37 ID:???
WWIIなら、アメリカにも結構無体なのがいたような。
日本は、数はともかくB-29に体当たりして生還とかあるな。

394 :通常の名無しさんの3倍:2007/07/06(金) 04:53:04 ID:???
敵機を主翼でぶった切って生還、という人もいなかったか?>日本

395 :通常の名無しさんの3倍:2007/07/06(金) 05:33:10 ID:???
>>391
そんだけ当時のソ連兵がへぼでなおかつキチガイじみた数いて
なおかつ味方は絶望的に少なかったということだよ。
後機体が頑丈でかつ下が陸だから撃墜されてもパイロットが生還できたことがある。
日本はしたが海で機体が柔、かつ救出をろくに考えてなかったから
一度撃墜されればそれでおしまいになるから数がどうしても少なくなる。
アメリカはもともと数が多いしちゃんとローテーション組んで戦闘、後方での
訓練教官、休暇とやるから出ずっぱりのドイツや日本と比較すると個人の戦闘時間が
短いから撃墜数が少なくなる。


396 :通常の名無しさんの3倍:2007/07/06(金) 12:59:29 ID:???
基本防御側の撃墜数があがるのは当然、なんてったって索敵が必要ない、相手から来てくれる
此処で一言
「こいつはいい!どっちを向いても敵ばかりだ! 狙いを付ける必要もないくらいだぞ! やってやれ、撃ちまくるんだ! 」



397 :通常の名無しさんの3倍:2007/07/06(金) 17:02:30 ID:???
ソ連の偉い人が言ってた

「向こうに百万発の銃弾があるならばこちらは二百万人で攻めればいい」

ユーラシア連邦もそれぐらいやれよ。

398 :通常の名無しさんの3倍:2007/07/06(金) 18:47:30 ID:???
「こちらの艦隊は3万隻、敵は2万隻、敵軍ことごとく葬って なお1万隻余るじゃないか」
なんか数というものはすごい物だ

399 :通常の名無しさんの3倍:2007/07/06(金) 19:32:30 ID:???
まあ、性能同じで正面から殴りあいって条件あるが、
ランチェスター方程式当てはまれば2万くらい生き残るんじゃないか?
基本的に戦争は数だよ、数

400 :通常の名無しさんの3倍:2007/07/06(金) 19:33:45 ID:???
>>395
それ以外にももちろんパイロットの技量もあったしなw
ルデルとかwwwwwww

401 :通常の名無しさんの3倍:2007/07/06(金) 21:14:33 ID:???
独裁国家以外ではできないだろ<向こうに百万発の銃弾があるならばこちらは二百万人で攻めればいい
やった後は財政破綻と政権崩壊しか残らんぞ。

オーブなら文句はでないかもしれないが、あそこは人口少ないからそもそも無理だし。

402 :通常の名無しさんの3倍:2007/07/06(金) 22:07:05 ID:???
>>401
WW1の頃だと、独裁国家のみならずどこでもこんなメンタリティ。
しかも寸土も取れないんだよね

403 :通常の名無しさんの3倍:2007/07/06(金) 23:45:02 ID:???
>>402
ウラー の掛け声があればこんなこと簡単w

404 :通常の名無しさんの3倍:2007/07/07(土) 00:06:27 ID:???
51氏の話だと、そろそろジオングができててもおかしくなさそうだが、
最初から足なし設計なのか、それともパーフェクトが前提なのか妙に気になる

405 :通常の名無しさんの3倍:2007/07/07(土) 14:25:49 ID:s4lInd1H
>>401-3 旧ソ連、中共、北朝鮮みたいに督戦隊作ればヨロシ

406 :通常の名無しさんの3倍:2007/07/07(土) 18:25:09 ID:???
んじゃ俺はリクームね

407 :515:2007/07/08(日) 08:46:17 ID:???
お久しぶりです。
しばらくゲーム三昧な日々でした。

では投下します。

408 :515:2007/07/08(日) 08:47:28 ID:???
Zion-Seed 第22話 PHASE-04『サイレントラン』


 ■ 彗星と蜉蝣とレムおじさん ■

「……以上がヘリオポリス崩壊の顛末です」
『おやおや、コレはまたひどい……』
『少佐、住民の避難状況は? なんなら輸送艦の手配もしなきゃならないよ』

「一応ほとんどの住民がシェルターへの避難を終えていたようです。救命艇回収用の輸送艦の手配お願いできますか?」
『お役所仕事は大佐に任すよ』
『OK、任されよう。ハッハッハッ、これでオーブへの外交カードが一枚増える♪』

「ありがとうございます」
『しっかし、アンタがしくじりをやらかすとは珍しいね』
『中佐、若いときの失敗などあって当たり前、要はいかに失敗から学ぶかだよ』

「では、これより我が隊は救命艇の回収をおこないます」
『フフッ、自分を騙せないような嘘はつくもんじゃないよ?』
『そうだね。後のことは我らに任せて少佐はなすべき事をするといい。宇宙でコロニーを破壊するという事が、どういう
事態を引き起こすか、愚か者によく思い知らせるように』

「……ご配慮、感謝します。これより我が部隊はザフトの追撃に移ります」
『叩きのめしてきな!』
『たか〜い授業料を払わすように♪』

409 :515:2007/07/08(日) 08:48:49 ID:???
 ■ 変態仮面 ■

「このような事態になろうとは、いかがされます? 中立国のコロニーを破壊したとなれば、評議会も……」
「地球軍の新型兵器を製造したいたコロニーが、どこが中立だ」

「しかし……」
「住民の殆どは脱出している。さして問題はないさ、血のバレンタインの悲劇に比べれば、な」

 こう言われるとアデスとしても返す言葉は無い。
 それほどまでに血のバレンタイン事件はプラント住民のナチュラル憎悪の元であった。

「敵の新造戦艦の位置は、つかめるか?」
「……まだ、追うつもりですか?」

 オペレーターの芳しくない返事を聞きながら、アデスは隊長のクルーゼがまだ地球軍の新造艦を追うつもりである事に
驚いていた。
 こちらにはもうMSが無いと告げると、自信満々で奪取機体を用いると返答される。
 再び声に詰まるアデス。
 データを取れればもうかまわんさ、と軽く言うクルーゼだが、その場合このヴェサリウスがプラント本国に帰還できな
ければ意味がない。

「帰還すべきです。地球軍相手であれば奪取機体を用いての戦闘も可能でしょうが、ジオンも相手となればこの情報を
本国に持ち帰るのを優先すべきです」
「……」

 クルーゼは怯むことなく奪取機体を用いてのAA追撃を行おうとしていたが、ジオンの介入により事態はそれどころでは
ない。
 しぶるクルーゼであったが、アデスにこれ以上隊のザフト・レッドを失うと評議会の査問ではすみませんよ? と言われ
ると、流石にこれ以上は無理か……と溜息をついた。

「この宙域より離脱する。ガモフにも通信を送れ、撤退だ」

410 :515:2007/07/08(日) 08:50:22 ID:???
 ■ ■

 ヴェサリウスへと帰還したアスランは通路の窓から外を見やり、崩壊したヘリオポリスの残骸を眺める。
 脳裏に浮かぶのは連合のMSに乗る幼馴染の姿。

「バカヤロウ……なんで利用されているだけってのがわからないんだ」

 そう呟き、歩を進める。
 ロックを解除し部屋へと入る。いつもアスランと会話を交わしていたラスティはもういない。
 私物がまとめられ、ベッドの上に置かれているだけだ。

 それを確認し、力なくベッドに倒れこむアスラン。
 脳裏に浮かぶのはラスティに、先の戦いで失った3人のパイロット達。

「ラスティ……ミゲル……」
「ん? 呼んだか?」
「……うぇおぁーーーーーー!?」

 その声に驚いてベッドから飛び上がる。すると頭と腕に包帯を巻いたミゲルが、扉に寄りかかるようにしているではないか。

「ミ、ミゲル……生きて?」
「おう、足はついてるぜ……って、勝手に殺すなよ」

 そう言ってミゲルはにやりと笑う。
 どうやら赤い彗星に機体を真っ二つにされたとき、咄嗟に機体をひねってコクピットへの直撃を避けたらしい。
 器用なものである。

「ま、セーフティーシャッター様様ってワケさ」

411 :515:2007/07/08(日) 08:52:03 ID:???
 ■ またまたまた超人類(笑) ■

 宇宙空間に放り出され、ヘリオポリスが崩壊していくさまをリアルで見せられたキラは恐慌状態に陥っていた。

「こんな、こんな……」
『X-105ストライク、応答せよ! X-105ストライク、聞こえているか? 応答せよ! X-105ストライク……』

「ヘリオポリスが……壊れて……どうして……」
『X-105ストライク、X-105ストライク、キラ・ヤマト! 聞こえていたら、無事なら応答しろ!』

 通信から流れるナタルのかなり必死な呼びかけにも、しばらく反応できなかったキラであったがようやく正気に返り、AAへと
返信する。
 その返事に胸をなでおろすナタル、一息で気を取り直しキラに帰還するように指示を出した。
 ナタルの指示を聞いたキラは、崩壊したヘリオポリスを見て両親の無事を祈る。
 そして機体を動かそうとした時に救難信号をキャッチする。

「あれ、ヘリオポリスの救命ポット!?」

 ■ ■

「ただいま帰還しました」
「おう、お疲れさん。やっぱ、赤い彗星は怖いねえ、生きた心地がしなかったぜ」

 一足先にメビウス・ゼロはAAへと帰還していた。
 現在、AAには佐官が不在で4人の尉官しかいない。また下士官含めて十数名でこの巨艦を動かすのは、無謀としか言い様が
なかったが、それでもやらねば生き延びれなかった。

「大尉、本艦はまだ戦闘中です!」
「お、悪い悪い。ザフトとジオンの動きはつかめそうか?」

 いつものように部下を出迎えに艦長席を離れたムウをマリューが叱責する。
 悪い悪いと頭をかきながらムウはザフト及びジオンの動きを尋ねるが、返答は芳しいものではなかった。

412 :515:2007/07/08(日) 08:57:16 ID:???
「どうしますか? 大尉……」
「また攻撃受けたらどうしようもねえもんな〜、最大戦速で振り切るってのは? かなりの高速艦なんだろ?」
「ですが、隊t……艦長代行、ザフトにはナスカ級がいますし、ジオンも赤い彗星の母艦はザンジバル級です。振り切るのは
きびいしいのでは?」

 AAの艦橋ではCICにつめるナタル以外の士官3人が無い知恵を絞って、今後の方針を協議していた。
 所謂ハルバートン派のマリューは一刻も早く地上への降下を考えていたが、ムウは降伏もありなんじゃない? と苦笑しながら
ジオンへの投降も一つの道だと提示する。
 だが、AAにG兵器は地球軍、中でも大西洋連邦がその技術を結集してのものである。
 初期から開発に関ってきたマリューには投降は受け入れられるものではなかった。
 中尉としても降伏は好ましいものではなかったが、では代案は? と聞かれれば良い案は全くなかった。

「なんだと!? ちょっと待て、誰がそんな事許可した!」

 三人の話し合いはナタルの声により中断される事となった。
 マリューの問いかけに、ナタルはX-105ストライクが帰還したことを告げる。
 そして、その際に救命ポットを保持しているという事を。

 ■ ■

『認められない!?』

 漂流していた救命ポットを運んできたキラは、ナタルの返答に憤る。
 推進部が破損し、漂流していた救命ポットを放り出せと言うのか!? キラの地球軍に対する不信は絶賛上昇中であった。
 
「すぐに救援艦が来る! AAは今戦闘中だぞ、避難民の受け入れなどできるわk……」
「いいわ、許可します! よろしいですね、艦長代行?」
「お、おう。許可するぜ〜」

「ラミアス大尉、艦長代行?」
「今こんな事でもめて、時間をとりたくないの」
「収容、急げよ〜」

 X-105ストライクの収容作業がおこなわれる中、今度はナタルも交えてAAの今後の方針を協議する事となった。

413 :515:2007/07/08(日) 08:59:24 ID:???
 マリューが再びAAとX-105の重要性を説き、大西洋連邦司令部までの搬送を行わなければならないと力説する。
 その言葉に2人のパイロットの内1人は頷き、今は艦長代行を務める方もしゃあねえかー、と同意する。
 三人の上官の意見が一致したところで、ナタルがアルテミスへの入港を具申する。

 現在、地球連合の宇宙で唯一の軍事拠点であるアルテミスは、ジオンから地球を挟んで反対側のL3に存在するだけに
ザフトからはうざったく思われながらも、距離的な問題で攻略対象となる事はなく、地球連合宇宙軍再建の拠点として
存在していた。
 AAの現状として、物資の積み込みも途中であり、ここから地上への降下など現実には不可能である。
 マリューは艦に識別コードがないことから少し難色を示すものの、他に手段がない以上どうしようもない。

「傘のアルテミスか〜、行くっきゃないかね」
「はい、事態はユーラシア連邦にも理解してもらえると思われます」

「いや、そりゃ何とかなると思うよ。たしか今、あそこにゃサザーラントのおっさんがいたはずだ」
「サザーラント大佐がですか? 相変わらず神出鬼没ですね、あの人」
「……あの血のバレンタインの?」

「そ、色々と悪名高いブルーコスモス盟主の懐刀だ。俺が心配してんのはアルテミスまで行けるか? ってこと」
「識別コードさえあればジオンの攻撃はないんですけどね」
「しかし、今はそれを言っても……」

 いや、それは分かっている。と、ムウはナタルの言葉をさえぎる。

「それでも、俺個人としてはジオンとは二度と戦いたくなかった、てことさ」

414 :515:2007/07/08(日) 09:01:08 ID:???
 ■ ■

 救命艇を艦内へと運んだキラはX-105をハンガーに固定すると、コクピットから出て救命艇から引き上げられる人々の
様子を伺っていた。
 すると中から出てくる見知った顔発見、研究室でトールにからかわれる原因となった件のフレイ・アルスターではないか。
 唖然としているキラを横目に、懐から這い出した謎の航空力学を駆使して飛行するペットロボ・トリィが、アスルター嬢
目掛けて突っ込んでゆく。
 キラは慌ててトリィを追いかける。

「まてっ(くそ、何でこんなに言う事聞かないんだコイツ!)」

 製作者のアスランの拘りなのか、このペットロボやたらと行動が奔放でキラも振り回される事が多い。
 しかも大概、ろくな結果にならない事が多いのだ。

「? あっ、あなたサイの友達の!」

 トリィの声に気付いたアルスター嬢がキラの方を振り向くと、地獄に仏を見たような顔でキラへと抱きついてきた。
 フ、フレイ!? と慌てた声を出すキラ、だが内心では密かに憧れていた少女に抱きつかれ、ヨッシャ役得!とガッツ
ポーズである。
 そいえば彼女の服ってピンクじゃん、占いのラッキーカラーってこのことかな〜、などとちょっと浮かれていた。

 友人とはぐれ、かなりテンパっているアルスター嬢を宥めながら、サイやミリアリアが乗艦していることを彼女に
告げるキラであった。

415 :515:2007/07/08(日) 09:03:43 ID:???
 ■ ■

「んじゃ、ラミアス大尉後は頼む。俺のゼロの修理もある程度済んだみたいだし、調整しておきたいからな」
「了解しました。艦長代行代理、謹んでお受けします」

 艦長代行代理って変な話ですね、と苦笑するマリューに、まったく、と肩を竦めるムウ。
 アルテミスへの進路を決定したAA、最悪の事態に備えムウは一旦艦長職をマリューに譲り自機の調整に向かう。
 彼の部下は最後までマリューが艦長になるのを渋っていたが、ナタルが固辞したため仕方なしに承認していた。

「しっかし、なんでお前、ラミアス大尉が艦長になるのにあんなに反対なの? 俺もゼロに専念した方が生還率上がり
そうだが」
「……技術士官に指揮を執らせるなんて正気ですか、隊長?」

「もちろん正気だぜ。それに、大尉がこの艦の事に一番詳しいんだ、妥当じゃないか?」
「まともな軍事教育を受けていない人間に命を預けたくはありません。それにスペック厨に戦闘はできませんよ」

 そんなもんかねぇ? と呟くムウ。
 この手のことを深く考えないのがストレスのない生き方なのだろうか? 中尉はムウの隣を歩きながらそんな風に
考えていた。

「アルテミスまでのサイレントラン……およそ2時間ってところか、後は運だな……」

416 :515:2007/07/08(日) 09:05:50 ID:???
以上、前半部分投下です。

後半は午後6時ごろに。

417 :通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 09:09:34 ID:???
とりあえず前半にGJ!
>それにスペック厨に戦闘はできませんよ
あんたはエライ!
もうおまいさんが指揮を取ってくれ、頼む!

さて、補給作業に戻るとするか。
終るのは昼だな。

418 :通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 13:09:23 ID:???
同じくGJ
ジオン、組織改編のせいなのか風通しよくなってるな。
連合にとってジオンは同盟軍にちかいから、別に降伏って訳でもないような

419 :通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 13:36:37 ID:???
GJ
レムおじさん ずいぶんと軽いのな

420 :通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 15:09:20 ID:???
515氏お疲れさまです

G初代仮面に追われる種初代仮面か・・・変態仮面に一言『君は生き残れるのか?(永井ボイス)』(笑)

しかし、同じ技術士官でも魔乳とエリオットのおやっさんでは人望等が雲泥の差だな

ヘリオポリスにシーマの姐さんとエリオットのおやっさんが残るならアストレイ組にも影響がでるな
ロウはエリオットのおやっさんと意気投合して、代わりに劾がブルーフレームをもらい損ねたりして(苦笑)


421 :515:2007/07/08(日) 18:13:52 ID:???
ジオンは旧キシリア派以外はかなり自由にやっています。
レムおじさんは指揮値はあまり高くありませんが、外交値が半端ないです。
現場を知る開発者だけに、パイロットからの評判も上々です。性格は軽いですけど。

連合は主要構成3国が、ジオンに対してそれぞれ別のスタンスを取っています。

大西洋連邦は、ジオンを完全に仮想敵国に設定し再戦の機会をうかがっています。
ユーラシア連邦は、戦後秩序でジオンと手を組んで地上で覇を唱えんとしています。
東アジア共和国は、ジオンとは距離を置き相変わらず漁夫の利を狙っています。

では後半部分投下、開始します。

422 :515:2007/07/08(日) 18:15:23 ID:???
 ■ 赤い彗星 ■

「ドレン、どうだ? 追いつけるか?」
「ナスカ級のみですと厳しかったかもしれませんが、あちらにはローラシア級もいます。あと1時間ほどで追いつけますな」

 艦橋で航路図を見ながら部隊長のシャアと艦長のドレンが作戦を練っていた。
 現在、“赤い”ザンジバルは全速でクルーゼ隊を追撃中である。
 艦橋にはシャアとドレンのほかにはブリッジクルーのみで、他のパイロットは乗機の整備中である。
 いや、マリオン・ウェルチ少尉はいまだに公国軍最高司令官令嬢の話し相手を努めているが……。

「しかし、素直に引くとは思わなかったな。連合の新型艦を追うと踏んでいたのだが……」
「ええ、一石二鳥が狙えると思ったのですが……スン少尉の進言がなければ空振りに終わるところでしたな」

「まったく、ララァはかしこい」

 当初、シャアはクルーゼが連合の新造艦への追撃を行うと予測し、アルテミスへの進路をとろうとしたのだが、その直前で
ララァ・スン少尉がザフトが撤退すると進言したのだ。
 普通であれば一回の少尉の言う事など気にも留めないのであろうが、彼女は幾多の戦果をたたき出している公国軍最高峰の
ニュータイプである。彼女の言に全面的な信頼を置いているシャアとドレンは進路をプラント本国へと修正する。
 その結果、ヘリオポリスの残骸でできたデフリ帯を抜けた時点で、ザフトのNジャマー反応を捕らえる事に成功していた。

「では第一種戦闘配備知らせ!」
「了解! 総員第一種戦闘配備!!」

「今回は私が単機で先行する。あの2人はエルメス2機の護衛だ。アウトレンジでけりをつけるぞ!」
「了解、ご武運を」

423 :515:2007/07/08(日) 18:17:01 ID:???
 ■ ■

 避難してきたヘリオポリスの住民が続々とAA居住区に腰を落ち着けていく。
 そんな中で一足先にここの住人となったキラたちは、ある程度事情を知るだけにこの先の動向に不安を感じていた。

 戦闘の言葉にアルスター嬢が慌てふためき、ミリアリアに窘められる。
 それにしてもかなり究極の選択であろう、戦闘行動中の戦艦に乗艦するのと、壊れた救命艇に乗ると言うものは。

 一旦自分達が落ち着くと、今度は肉親の行方が気になってくるものである。
 親ば無事だろうか? と心配するトールたちに、サイが年長者らしく状況を踏まえながら無事だろうと告げる。
 希望的観測ではあったが、ないよりはましであろう。

「キラ・ヤマト」

 そこに空気の読めない男が参上である。
 呼ばれて返事をするキラに、整備班のマードック軍曹が怒っているぞ〜と言うムウ。
 自分の機体と言われて困るキラ、成り行きで乗っただけなのに整備しろとはあまりに理不尽すぎる。
 しかもまるで自分が軍属扱いではないか、そう言って反論するキラに、

「いずれまた戦闘が始まったとき、今度は乗らずに、そう言いながら死んでくか?」

 それまでの軽薄さが嘘のように、まじめな口調でムウが尋ねる。

「子供にそんな事まで押し付けるほどに人がいなくて?」

 そこに後ろから声が掛かる。
 ようやく負傷者の治療の手伝いから開放されたセイラさんである。

「仰るとおり、今この艦を護れるのは俺ともう1人のパイロット、そしてこの少年だけなんですな、残念な事に」

 セイラさんのきつい視線に晒されながらも軽口を叩けるあたり、エンディミオンの鷹の名は伊達ではないと言う事
だろう。
 あっさりと手の内を晒すムウに呆れたセイラさんであったが、すぐに気を取り直すとムウと向かい合う。

424 :515:2007/07/08(日) 18:18:58 ID:???
「正直ですのね。……では、私に何かお手伝いできる事はないかしら? 人手が足りないのはパイロットだけでは
ないのでしょう?」
「……そりゃ、手伝ってくれるのであれば歓迎しますがね。よろしいんですか?」

「ええ、オーブの理念は嫌いではないけれど、なにもせずに死ぬのは好みではないわ。生きる努力は常にすべきで
しょう?」
「ご立派ですな。いや、皮肉でなく本心ですよ。歓迎しますよ、それが美人なら尚更だ」

 そういってにやりと笑うムウ、怒涛の展開に呆気に執られるキラに、できる力があるならやるべきだろ? と言い
残し、セイラさんを案内するために立ち去る。

「キラくん、でよかったかしら?」
「あ、はいっ!」

「あの人はああ言っていたけれど、あなたが戦わなければならない理由はないわ。どう生きるかはあなた自身が決める
ことですもの。しっかり考えて、決して後悔だけはしないようにね」

 でも時間はあまりないわよ、と告げてムウの後をついてセイラさんは去っていった。

「僕は、僕は……」

 ムウの言葉に、セイラさんの決意を見せられキラは大いに悩む、だが戦いたくはない、相手は幼馴染のアスランかも
しれないのだ。
 思考は乱れとてもまとまらない、キラはこの場から逃げ出すように走り出した。

425 :515:2007/07/08(日) 18:20:35 ID:???
 ■ 変態仮面 ■

「追いつかれたか……」
「ガモフの足にあわせた以上、仕方ありますまい」

 後方でミノフスキー反応が増大した事でクルーゼはジオンに追いつかれたかと舌打ちする。
 ナスカ級のみであれば逃げ切れたかもしれないが、その場合ガモフを見捨てる事になる。
 少々、査問会がやばいかもしれんと思っているクルーゼに、これ以上の失点を追加するつもりはなかった。

「奪取機体での戦闘、相手はかの赤い彗星……少々分が悪いやも知れんな」
「ザンジバル級ですとジオンのMSは最大で12機、ヘリオポリスで確認した3機以外にどれだけいるかが問題です」

「連合の新型の機体性能に頼るのは癪だが、フェイズシフト装甲はジオンのMSに対し絶大な防御力を誇る。上手く敵艦に
ダメージを与えられれば……」
「状況を見てアスランらを二手に分けますか」

 流石のクルーゼも、1会戦でザフトの1部隊を丸ごと撃破するだけの腕を持った『赤い彗星』相手では少しばかり
弱気であった。
(繰り返し言いますが、ソロモンでのシャアの撃破とされているものの5分の3はジョニーのものです)

 ■ ■

 アスランは自室でミゲルと衝撃の再会をかわした後、ヘリオポリスで散った同胞の思い出話を交わしていた。
 ただ、それはいつの間にかナチュラルに利用されるボケボケな幼馴染の愚痴に変わっていたが。

「ん? アスラン、どうもクルーゼ隊長がお呼びだぞ?」

 なんかやったのか〜? とニヤニヤ笑うミゲルを横手に、色々思い当たる事が多すぎて顔を青くするアスランであった。

 幸い、クルーゼにアスランを処罰する気はなく、ヘリオポリスでのアスランの行動を疑問に思ってのことだった。
 ここでまた幼馴染への愚痴をこぼすアスランにクルーゼは同情気味に声をかけるものの、はじめて見たときから臭いと
思っていたが本当にガチだったかと確信するのであった。

426 :515:2007/07/08(日) 18:23:50 ID:???
 ■ ■

 キラが去った後、カズイの発言を経てサイがアルスター嬢にキラがコーディネイターであることを説明すると、彼らの
脳裏でムウの言葉とセイラさんの行動が思い出される。
 キラという友人に頼りっぱなしの現状は、彼らとしてもあまり心地よいものではない。

「できるだけの力を持っているなら、できることをやれ、か」

 ミリアリアのキラに頼ってばかりと言う嘆きにトールが先ほどのムウの言葉を口にする。
 そして覚悟を決めた顔で、対面のサイとカズイを見た。2人も同様に頷く。

 キラは未だ決断ができずに艦内をうろついていた。

「キラ!」
「トール、みんな!」

 すると正面からトールら友人4名がチャンドラ伍長につれられてやってきた。
 地球軍の軍服を着用しており、その格好に驚くキラに、

「ぼくたちもあの人を見習って艦の仕事を手伝おうかと思ってね、人手不足なんだろ?」
「ブリッジに入るなら軍服着ろってさ」

 そう答えるサイとカズイ。
 トールが軍服はザフトのほうがカッコいいよな、と軽口を叩く。

「お前ばっかに戦わせて、護ってもらってばっかじゃな」
「こういう状況なんだもの、私達だって、できることをしたいもの」

 友人らの心遣いにちょっと感動するキラ。
 じゃ、後でな、と4人は艦橋への道を急いでいった。
 4人の後を追いかけながら、チャンドラがキラに次も出撃するならパイロットスーツを着ろよ、と声をかけた。

「あの!」

 友人らの行動に、キラもついに覚悟を決めるのであった。

427 :515:2007/07/08(日) 18:25:42 ID:???
 ■ 暴走少女 ■

「では、ハマーン様。マリオン・ウェルチ少尉、これより出撃します」
「ええ、マリオンも気をつけて」

「はい。戻ったらまたお話しましょう」
「そうですね」

 微笑むハマーン。マリオンも同じように笑みを浮かべた後、戦場に向かうため気を引き締めてドアに手をかける。
 その瞬間であった。

 ガスッ!

 背後からの強烈な一撃をくらい、マリオンは声を上げる間も無く昏倒した。

「フフフ、シャア少佐、待っていてくださいね。この私があの女から開放して差し上げますわ!」

 マリオンを一撃でのしたハマーンは彼女からパイロットスーツを剥ぎ取ると、いそいそとスーツに着替える。
 ジオンのヘルメットは色々な宇宙線対策の為バイザーが青色であり、良く見ないと顔の確認がけっこう困難である。
 しかもマリオンも小柄なのでパイロットスーツを着てしまうと、なかなか見分けがつかなかった。

「私だって、ニュータイプの素質は負けていません! 私の方がシャア少佐の隣に立つのに相応しいですわ!! 
オホホホ!!!」

 それにしても、このハマーン様ノリノリである。

428 :515:2007/07/08(日) 18:27:18 ID:???
 ■ ■

「何だ!? このプレッシャーのようなものは?」

 その頃、ララァにパイロットスーツを着るよう注意されたシャアは、スーツに着替えて機体に乗り込もうとしたところで
凄まじい悪寒に襲われていた。

 ■ 蜉蝣とレムおじさん ■

「さーて、あたしらも動くかね」
『おや、中佐もかい?』

「まあね、あたしは連合の新造艦とやらにちょっかいかけてくるよ」
『ま、いいんじゃないかい。外交問題にならない程度に頼むよ?』

「まかしときな。さてと、あの赤いのを退けた連合の新造艦、楽しみじゃないか」

429 :515:2007/07/08(日) 18:30:28 ID:???
以上、投下完了です。

かなり各キャラが変ですが、C.E.世界対応ということでお願いします。

430 :通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 18:51:32 ID:???
GJ!!
ハニャーン様自重www

431 :通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 19:17:41 ID:???
GJ
このハニャーン様、なんだかフレイと気が合いそう。
で、シャアが前線でエルメスの遠距離攻撃サポートって、ザフトが生き残るにはハニャーン様の行動次第ってところか。


432 :通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 19:23:02 ID:???
515氏 GJ!
変態仮面は撤退、シャアはそちらを追撃中、って事はAAはフリーなんだ。
AAはその事に気付いてないけど。

はにゃーん様がクエスっぽい。まぁ死にはしないだろうけど戦場の恐ろしさは実感するかな?
にしてもマリオンは無事なんだろうか。。。

433 :通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 20:09:30 ID:???
ハニャ〜ン様…
マリオンをいじめると
怖くてキモイ騎士なあの人が来るぞ…


434 :通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 20:24:53 ID:???
はにゃーん様の凶行で凸のガチ発覚が薄れたなw

435 :通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 21:26:19 ID:???
>>432さん、AAはシーマ様が追撃するようですぞ。・・・AA沈むかな?

436 :通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 21:43:24 ID:???
シーマ様の海賊軍団はいやらしい戦闘するんだろうな。
場合によっては接舷強襲とか。

437 :通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 22:13:04 ID:???
接舷強襲されたら、AAクルーじゃ全滅間違いなしじゃね。
いや、銃使いのマリューが居るかw

438 :通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 22:26:13 ID:???
おっぱいの加護VSジオンエースか

439 :通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 22:47:04 ID:???
魔乳さんはどう考えても進むべき道間違ったよな。

440 :通常の名無しさんの3倍:2007/07/09(月) 05:34:59 ID:???
いやいやいや、シーマ様にもおっぱいの加護は充分に。

441 :通常の名無しさんの3倍:2007/07/09(月) 17:56:07 ID:???
魔乳さんvsシーマ様か
そりゃ、どう考えても若さで(ry

442 :通常の名無しさんの3倍:2007/07/09(月) 19:12:29 ID:???
年齢はマリューが26で、シーマ様が30か31だわな。


443 :通常の名無しさんの3倍:2007/07/09(月) 19:15:12 ID:???
ttp://www.alpha-net.ne.jp/users2/co2a/cg/co2ar015.jpg

麗しのシーマ様。

444 :通常の名無しさんの3倍:2007/07/09(月) 19:15:58 ID:???
きっと魔乳さんは某の〇太君のように百発百中の銃撃戦でジオン兵を圧倒するでしょう
しかも、相手は海賊行為にも慣れている海兵隊であっても

445 :通常の名無しさんの3倍:2007/07/09(月) 19:18:31 ID:???
もうおっぱい対決でいいと思う

446 :通常の名無しさんの3倍:2007/07/09(月) 19:31:38 ID:???
魔乳さんは技術屋としても艦長としても無能だが海兵隊員としては
大変有能な人だろうな。

447 :通常の名無しさんの3倍:2007/07/09(月) 20:24:26 ID:???
>>446
ぶっちゃけ、「無能な頑張りやさん」なので、軍人そのものに全く向いてません。
海兵隊員にしても、下手に行動して、仲間の足引っ張ります。

銃の腕が有れば他は何も要らないって職業、何かあったかねぇ。
ああ、観光地の射撃場の銃のインストラクターとかならマリューにピッタリかも。
おっぱいでかいから、人気出るだろう。

448 :通常の名無しさんの3倍:2007/07/09(月) 21:15:18 ID:???
>>443
シーマ様……なんと御美しい。
きれいなジャイアンとはまた違った感じだな。

449 :通常の名無しさんの3倍:2007/07/09(月) 21:29:45 ID:???
やっぱあの巨乳好きのムウが引き取るのが一番だな。

450 :通常の名無しさんの3倍:2007/07/09(月) 21:33:31 ID:???
こらこら、この世界のシーマ様はまだ裏の仕事をしてないから高ビーだけど荒んではいないぞ?

それに、みんなの萌える心を一つにしたらもしかしたらシーマ様が二十代のツンデレ・シーマさんになるかもしれないぞ!
なんせ、このスレには萌えがわかる職人さんがいるし!

ついでにシーマ様支援

つ【http://www.netlaputa.ne.jp/~harashow/GM=0083cg.html

451 :通常の名無しさんの3倍:2007/07/09(月) 22:52:06 ID:???
誰が高ピーだって?!シーマ様は姉御肌なだけさ。

452 :450:2007/07/09(月) 23:33:22 ID:???
すまん、いま読み返したら確かにシーマ様は姉御肌だよ・・・orz

ちょっくら、ヅダで敵陣に突っ込んできます・・・

453 :通常の名無しさんの3倍:2007/07/10(火) 01:25:06 ID:???
>>450
そのシーマ様、なんかやだ。

454 :通常の名無しさんの3倍:2007/07/10(火) 13:18:12 ID:???
シーマ様お綺麗だよね!
某ヤ○ンスレの黒髪美女技術主任(逝去済だがMS内蔵コンピュータとなってフカーツ)の、
俺的脳内イメージはシーマ様なんだぁ。うっとり。

455 :通常の名無しさんの3倍:2007/07/10(火) 16:10:27 ID:???
>>447
つまり、銃殺に処さなければいかん訳か

「有能な怠け者は将軍に、有能な働き者は参謀に、無能な働き者は連絡役にすればおk
無能な働き者? そんなもん銃殺に処せ」
by.フォン・ゼークト

456 :通常の名無しさんの3倍:2007/07/10(火) 16:11:55 ID:???

>無能な働き者は連絡役


>無能な怠け者は連絡役

457 :通常の名無しさんの3倍:2007/07/12(木) 07:32:29 ID:NNgsGRm5
職人さんマダー?

458 :51:2007/07/12(木) 20:35:02 ID:???
お久しぶりです。今もゲーム三昧な日々を過ごしております。
今週中の投下を考えてますが、人大杉でなくなってからの方がいいのでしょうかね?

それと聞きたいのですがシーマ様って20代でOK?
私的には1st時代は二十……うわ、なにをするやめrくぁwせdrftgyふじこlp;@:

459 :通常の名無しさんの3倍:2007/07/12(木) 22:40:12 ID:???
83時点で35だという話だが

460 :通常の名無しさんの3倍:2007/07/13(金) 01:41:49 ID:???
原作基準が絶対ではないですから若いシーマ様もありかと

461 :通常の名無しさんの3倍:2007/07/13(金) 05:43:44 ID:???
俺的には若々しい30代もありかと。

462 :通常の名無しさんの3倍:2007/07/13(金) 08:52:30 ID:???
個人的には若いシーマ様大歓迎です。

人大杉は気にしなくて良いのでは。新シャア板見てる人は専ブラ使ってるだろうし。

463 :livedoorID持ち@携帯 ◆yb1J9t3X3g :2007/07/13(金) 19:28:42 ID:???
専ブラ持ってない俺、参上!

……という訳で、誰かVISTAで使える専ブラ知ってる方いますか?

464 :通常の名無しさんの3倍:2007/07/13(金) 20:05:21 ID:???
>>463
つFirefox & bbs2chreader
今これで書き込んでる。

465 :通常の名無しさんの3倍:2007/07/13(金) 20:06:43 ID:???
>>463
ヴィスタ対応はともかく、比較表ドゾー

http://browser2ch.web.fc2.com/

自分のはJane Doe Styleですが、一応対応してはいるといった程度ですね。

466 :通常の名無しさんの3倍:2007/07/13(金) 22:56:48 ID:???
>462
「専ブラ」と聞いて、マリューもシーマもおっぱいでかいから専用ブラジャー使ってるだろうなと思った奴ノシ

467 :通常の名無しさんの3倍:2007/07/14(土) 01:06:15 ID:???
シーマ様専用ブラ……なんと聞こえのいい言葉か――

468 :通常の名無しさんの3倍:2007/07/14(土) 11:25:41 ID:???
やっぱパープル基本で、紐やレースの部分がカーキか?

469 :通常の名無しさんの3倍:2007/07/14(土) 13:24:46 ID:???
スレ違い

470 :51:2007/07/14(土) 16:55:15 ID:???
33-1(1/5)

「ハルバートン提督、意外に善戦していますね」
 アズラエルに言われ、サザーランド大佐は些か不機嫌な顔になった。
「……そうですな」
「ビラード将軍も作戦通りに事を進めていますし、オデッサ攻略は決定的のようだ」
 目の前のモニターには1時間前の戦場が映し出されている。欧州の地図と各軍を簡略化して並べたものだ。
2年前ならリアルタイムで戦場を見れたが、今はミノフスキー粒子とNジャマーの所為で不可能であった。
 そんな配置図を見て、2人は各軍勢の同行を伺っていた。

――――第33話

「しかし、よろしいのですか?」
「何がです」
「作戦が成功すればハルバートンの発言力は増します。我々としては今後の戦略に変更が生じるかと」
 反ブルーコスモスの急先鋒であるハルバートンは、サザーランドにとって厄介な相手だった。彼の発言力が
増せば、連合は対ジオンに傾くだろう。ザフトを始末したい自分達は不利になってしまう。しかし、それにも
拘らずアズラエルは余裕の笑みを浮かべていた。
「大佐。いけませんよ、曲がりなりにも彼は大西洋の人間ですからね。勝つに越したことは――」
「新しい情報が来ました!」
 モニターに映る青い光点――連合軍が更に侵攻を進めた。赤い光点――ジオン軍は前線を突破されて後退し
始めている。第2軍が遅れてはいるが、連合が圧倒的優位なのは素人目にも分かった。
「これは……」
「第1軍は順調ですが、第2軍が遅れてますな。と言っても進路を変えただけでは影響は少ないでしょうが」
 サザーランドの言葉を聴きながらも、アズラエルは浮かない顔をしている。
「どうされました?」
「大佐。貴方が敵軍の司令官ならこの状況どう打開します?」
「撤退するしか道は無いでしょう。如何にジオンのMSが強力でも、数には勝つことはできません」
「そうですか。では、こうするとどうでしょう」
 アズラエルはモニターを操作して光点を動かした。
「む――」
 アズラエルの指摘に、サザーランドは呻き声を上げる。
「こ、これは……まさか!」
「素人の考えですから、こう旨くいくとは思いませんが、相手は策士と呼ばれるマ・クベ中将です。私が思い
付くプランに気づかない訳が無い……嬉しそうですね大佐。顔が笑ってますよ」
「し、失礼……しかし盟主の推測が当れば、今後のシナリオが書き易くなります」
 参謀本部に属するサザーランドなら、ハルバートンを更迭にできる。そうなれば軍内部勢力はこちらに傾く。
さらに査問会で嫌味を言い放題なのだ。日頃の鬱憤を晴らすのに丁度よかった。
「何はともあれ、手を打っておく必要がありますね」


471 :51:2007/07/14(土) 16:56:32 ID:???
33-1(2/5)

 艦橋ではナタルとムウ、そしてイアンが今後について検討していた。
「ダメです。スカンジナビア王国からの応答無し」
「そうか……」
「既に見限られたと見て間違いないな」
 まずはじめに出た案が撤退である。今来た航路を逆に辿ればいいが、それにはスカンジナビア王国の領海内
であるバルト海を通過しなければならない。中立を貫くこの国はユーラシアからの嘆願で一度だけの領海侵犯
を許していた。しかし二度は許せないのか、先程から通信を送っても反応が無い。
「リー少佐、ドミニオンの方は?」
「動かすことはできる。動かすだけなら、な」
 ドミニオンは右舷エンジンを損傷して航行不能になっている。アークエンジェルの整備班も総出となり修理
に当たっているので航行は可能になったが、巡航速度がやっとである。最高速度が出せれば、強引にバルト海
を通過できるが、巡航速度ではスカンジナビア海軍を振り切ることができない。
「ドミニオンが速度を出せないとなると、バルト海側からの脱出は困難だ」
「やれやれ俺達は完全に孤立したってことか」
「……」
「どうする? 救助を待つか? それとも玉砕覚悟でミンスクに突撃するか?」
「ドミニオンを捨ててアークエンジェルだけ脱出、という手もある」
「もちろん投降も視野に入れるべきだよな」
「ま、待ってください!」
 消極的な意見ばかりが出る中でナタルが口を挟む。
「何か打開策があるはずです!」
「どんな?」
 イアンが険しい顔でナタルを睨んだ。
「そ、それは」
「この状況下でどんな手がある?」
「もう少し考えれば、何か……」
「悠長に考えている時間は無いぞ。敵の第2陣があるかもしれん」
 イアンの嫌味に俯き加減で艦橋を出るナタル。
 彼女が居なくなるのを確認すると、イアンは帽子を脱ぎ、息を漏らした。
「少し言い過ぎたか?」
「彼女にはアレ位でいいでしょ」
 ムウが頭をかきながらにこやかに言う。
「最初は驚いたよ。フラガ少佐からこんなことを頼まれるとはな……。しかし彼女に方針を決めさせるなど、
些か厳しいのではないか」
「分かっている。しかし、指揮官に迷いが有っては全体の士気に影響しちまう。彼女の状況対処能力が低い
のは親譲りみたいだから、乗り越えてもらわんと今後に支障が出る」
「確かに彼女は想定外の事態に固まることが多い」
「任されちまったからな。これを機に指揮官としての覚悟を持ってもらわんと」
 ムウはパオロから頼まれた時のことを思い出した。


472 :51:2007/07/14(土) 16:58:09 ID:???
33-1(3/5)

 その頃パイロット達は、戦闘の分析結果をマリューから説明されていた。
「ハレルソン少尉とイメリア大尉が抗戦した相手はノリス・パッカード大佐と思われます」
「欧州一のエースだな。厄介な相手だぞ、奴は共和国時代からの古株だ。技術も戦術も備えたトップクラスの
パイロットだ。こと地上戦に限っては“青い巨星”以上とも言われている」
「何より厄介なのは、彼の部隊は練度が高いことね。教官だった時期もあるみたいで、部下達は直々に訓練を
受けているそうよ」
 強敵の存在に頭を抱える大人達。
 キラも話半分で聞いている。わからない単語が出てきたが、相手が只ならぬパイロットなのは理解できた。
「あの飛行MSは何なんだ?」
「グフ・フライトタイプです」
 そのままじゃん――と心の中でツッコミを入れるパイロット達をよそに、マリューの説明は続く。
「グフを媒体とした飛行MSでしょう。形状を見る限り一から作り上げた改良型ね。頭部にしかグフの名残が
なかったのが裏付けになるわ。飛行そのものはディンのシステムを応用している。機動速度から逆算すれば、
本体重量は若干軽くなってるけど、ディン程ではないからグフ特有の格闘戦もこなせる。だけどヒートロッド
は装備してないから組しやすいかも。ガトリング砲は要注意ね。威力があるからPS装甲でも長くは持たない。
全体的には中近距離仕様で小回りの利く……」
「ラミアス大尉。それくらいにせんと、トールの頭から火が吹いちまうぜ」
 モーガンの指摘に見ると、トールがウトウトとしている。
「……コホン……兎に角、総合性能では105ダガーの方が上回っていると結論できるわね」
 マリューの言葉に皆が静かになった。
 この言葉が意味することが解ったからだ。敵兵の練度は此方の予想をはるかに上回っていることを、
「ふざけるなッ!!」
 しかしそんな事実を認めたがらない男が一人いた。
「そんなはずは無い! 何かの間違いだ!」
「ムラサメ少尉。これは事実です」
「もう一度調べろ! 僕が、僕があんな奴に劣っているなど認められない!!」
 ゼロは終始グフに翻弄されており、1機も撃墜することができなかった。それを気にしていたゼロは納得の
いかないマリューの分析に鬼気迫る勢いで詰め寄った。
「貴方があのグフに負けたのは純粋な腕の差よ」
「ぐぅああぁぁぁっっ!!!」
 目が血走り、もの凄い形相で叫ぶゼロ。モーガンとジェーンが慌てて押さえつける。
 尋常でないことが起きている。それはキラにもよく分かった。自信満々で自分に絡んできたゼロとは思え
ないほどの取り乱し容である。キラも2人に加勢してゼロを押さえる。
「真のNTであるこの僕が負けるなどありえないんだぁぁぁっ!!」
 しかしゼロは3人を振り払い逃げ出した。

473 :51:2007/07/14(土) 16:59:25 ID:???
33-1(4/5)

「どうしたってんだアイツ」
「“ニュータイプ”とか言ってたよな。それって……」
「NTは、ジオン共和国の建国者ジオン・ズム・ダイクンが提唱した思想よ。人類は過酷な宇宙環境に進出・
適応する事で、生物学的にも社会的にもより進化した存在=ニュータイプになれるという考え方で、全人類が
宇宙に移民する事で人類に革新が起こり、戦争や地球環境の汚染などを克服した一段高いレベルの文明……」
「だからラミアス大尉、それくらいで……」
 説明を止められ、不満なマリューを放置して、ジェーンが語り始めた。
「そのNTだと、アイツは思い込んでるのよ」
「思い……込んでる?」
「ええ。きっかけはジオン軍人の強さの秘密にはNTではと考える派閥よ。小さな派閥で誰も相手にしていな
かったけど、ジオン公国からの亡命者の中にNT研究者だと言い張る奴が出てきた」
「NT研究……ですか」
「ええ、フラナガン機関とか言うものなんだけど、詳しいことは分からない。その研究者がフラナガン機関の
資料を持っていたらしいの」
「その派閥は研究者を迎え入れた。そして“そして人工的なNT”という論文をまとめ、ある人物に渡した」
 引き継ぐようにモーガンが話す。そして次に出た人物の名は、キラを戦慄させた。
「ブルーコスモスの盟主、ムルタ・アズラエルだ」
 ブルーコスモス――言わずと知れた反プラント、コーディネイター思想とその主義者の総称である。
 しかも組織のトップであるアズラエルの名は、コーディネイターであるキラに恐怖を感じさせた。
「彼自身はNTに対する見解を出していないけど、コーディネイターに対抗できる研究に興味を示したのね。
NT研究への投資を行っているわ。薬物や暗示による能力強化を中心にして……」
「奴はその“人工的なNT”の試作品。コードネームは“プロト・ゼロ”だ」
「なるほど。彼はMSの性能差で負けたと思い、精神の均衡を保っていたけど、私の分析結果を聞いたことに
よって自己矛盾が生じた。だからあんな行動に出たのね」
「そのゼロをあしらったあのグフのパイロット……本当のNTかもしれない」
「そうなると厄介だな」
 大人達が冷静に議論する中で、顔を真っ赤にしたトールが立ち上がった。
「おかしいですよ“試作品”だなんてっ!! まるで兵器みたいじゃないですか!!」
「トール……」
 トールは最初にゼロに会った時、彼のことが気に食わなかった。面と向かって侮蔑されれば誰も好きにはな
れないだろう。だが、それでも彼の自信たっぷりな振る舞いは、一緒に戦う人間として頼もしく見えたのだ。
「貴方達はそんな目でムラサメ少尉を見ていたんですか!?」
「そんなことはないぞ少年。俺は奴を頼もしい仲間だと思ってる」
「えっ?」
「実際、奴より腕の立つパイロットはこの場にはいない。対等に戦えるのはムウとレナぐらいだ」
「信頼はできるのよ。でも、ブルコスが関わってることがね……」


474 :51:2007/07/14(土) 17:00:43 ID:???
33-1(5/5)

 ナタルは一人艦長室で落ち込んでいた。
 具体案が全然出てこないのだ。ムウとイアンは様々な案を示しているのに、自分は何一つ出てこない。
「特務大尉が聞いて呆れるな……」
 自分はこんな弱い人間だっただろうか。士官学校を主席で卒業した自分が右往左往している。
 思えばヘリオポリスで初めて指揮を執り、今日までやってきたが、これだけ大規模な軍事作戦に関わるのは
初めてである。しかも作戦は敵に察知されているらしく負け戦は決定的だ。
 このような状況下で自分はどう動くべきなのか。ナタルは悩む。アークエンジェルが単独で動いていた時は
まだ耐えられた。しかし今度は、自分達の行動が連合軍全体に関わってくる。ハルバートン提督は後方撹乱を
アークエンジェルに任せることにより、安心して進軍しているのだ。もし自分達が失敗すれば作戦そのものに
影響が出る。それがどれほどの重圧か、ナタルは身をもって知った。
「これならラミアス大尉が艦長の方が良かったかもしれない」
 技術士官ではあるが、だからこそ艦の特徴を理解している。もしかしたら自分よりうまくやるのではないか。
「“砂漠の虎”を倒して舞い上がっていた自分が恥ずかしい」
 頭を抱えるナタル。そこに扉をノックする音が聞こえる。
「は、入れっ!」
 妙に気張りながら返事をした。入ってきたのはセイラである。
「失礼します艦長。先の戦闘による損害をまとめました」
「そこに置いてくれ」
 言われるままに書類を置く。途中、セイラの視線はずっとナタルに向けられていた。
「どうなさったの?」
 不意に出た言葉にナタルは身を震わせた。セイラが敬語を使わなかったことにも気づかない。
「何故そんなことを聞く」
「貴女がいつも以上に気張っているから……」
 自分ではいつも通り話しているつもりだが、セイラには自分の苛立ちを隠せなかったのか? 
 いや、隠さなかったのかもしれない。
「カウンセラーとまではいかないけど、話してくれます?」
 それが決定的だった。ナタルは今まで溜め込んでいたものをセイラに語った。責任という重圧に耐え切れな
くなっていること、そして艦長の任を降りようと考えたこと……。自分でも驚く程に弁が立った。セイラは
彼女の独白を頷きながら聞いていた。
 全てを話し終えると、セイラはゆっくり口を開く。
「今逃げ出すのは卑怯ではなくて? 今は悩むより、艦長として最適な行動を執るべきではない?」
 厳しい言葉をぶつけられる。しかし次の言葉にナタルの心臓を大きく打った。
「ヘリオポリスから少ない人員で頑張ってこれたのは貴女がいたからでしょう?」
 ハルバートンにも似たようなことを言われたが何も感じることはなかった。
 身近に居る人間の純粋な感謝の言葉――それがナタルの心に響いたのである。
「ありがとうございます。目の前のモヤが晴れた――」
 ここでナタルは初めて重要なことに気が付いた。
「――何故私はマス伍長に敬語を使っているんだ!?」
 慌てるナタルの姿に笑みを浮かべるセイラであった。

475 :51:2007/07/14(土) 17:03:38 ID:???
投下終了
マリューは技術士官……なんだけど、どこかで見たことのあるキャラになってしまった。

476 :通常の名無しさんの3倍:2007/07/14(土) 20:25:47 ID:???
GJ

477 :通常の名無しさんの3倍:2007/07/14(土) 20:39:44 ID:???
>>475
ナデシコのイネスさんですか?

あとGJ。続きを楽しみにして待ちます。

478 :通常の名無しさんの3倍:2007/07/14(土) 22:23:11 ID:???
そのうち「なぜなにアークエンジェル」とかやりだしそうな
マリューさんですね。あとGJ!

479 :通常の名無しさんの3倍:2007/07/15(日) 07:53:32 ID:???
最近、クリスが空気になってる気がする……
でもGJ!

480 :通常の名無しさんの3倍:2007/07/15(日) 10:47:33 ID:???
>>478
そうなるとウサギユリカとルリお姉さんポジションにはいったい誰が?

481 :通常の名無しさんの3倍:2007/07/15(日) 11:03:29 ID:???
えーっと・・・まず艦長だからウサギユリカはナタルで。
ユリお姉さんは・・・セイラさんかな?

482 :通常の名無しさんの3倍:2007/07/15(日) 11:06:19 ID:???
失礼しましたユリって誰だよ・・・ルリだよorz

483 :通常の名無しさんの3倍:2007/07/15(日) 12:01:52 ID:???
>>481
ウサギはウサギでも首刈兎になりそうだな。

484 :通常の名無しさんの3倍:2007/07/15(日) 12:55:17 ID:???
クリスはパイロット専任だったか?
元はエンジニア兼任だったから「なぜなに」も出来るだろうけど。

485 :通常の名無しさんの3倍:2007/07/15(日) 13:11:16 ID:???
>>481
さり気に声優ネタですね。

486 :通常の名無しさんの3倍:2007/07/15(日) 17:27:10 ID:???
できれば「なぜなにアークエンジェル」で種世界の
謎の一つ戦艦の動力源について説明し・・・
うわなにをするやめ(ry

487 :通常の名無しさんの3倍:2007/07/15(日) 23:41:15 ID:???
GJでした。
ナタルを鍛えるのは良いんだが、イアンは答えが出ない場合のことも考えてるのかね。イアンが最上位者なんだが。

マリューはなんだか見事なスペック厨な感じに。しかし、ゼロがなんだかシン・アスカに見えてきたw

488 :通常の名無しさんの3倍:2007/07/16(月) 21:03:29 ID:???
GJ!

確かナタルはジェネシスの前でぼーぜんとしてたな…
イアンの指摘はもっともだ。

今後のAAだが撤退するなら海路でなくても良いのでは?

489 :通常の名無しさんの3倍:2007/07/16(月) 22:46:37 ID:???
ナタルとキラでガンダムシードさんって手もあるぞ

490 :通常の名無しさんの3倍:2007/07/18(水) 21:46:31 ID:???
保守

491 :通常の名無しさんの3倍:2007/07/19(木) 10:16:56 ID:???
さびしいけど、これって職人待ちなのよね

492 :通常の名無しさんの3倍:2007/07/19(木) 10:56:57 ID:???
多分…

493 :通常の名無しさんの3倍:2007/07/20(金) 09:36:06 ID:G6JjCEMP
職人さんが来るまでage続けるぞ!!

494 :通常の名無しさんの3倍:2007/07/20(金) 12:20:57 ID:???
>>493
ageなくても書き込みがあればdat落ちしないのでsageた方がいいと思うぞ。

495 :通常の名無しさんの3倍:2007/07/20(金) 22:42:45 ID:???
お前等CEとUCのビーム音どっちが好きだよ?

俺は後者、断然後者

496 :通常の名無しさんの3倍:2007/07/20(金) 23:04:13 ID:???
俺もUC。

497 :通常の名無しさんの3倍:2007/07/21(土) 00:36:46 ID:???
悪いがCEだな・・・
UCの音はあまりすきになれん

498 :通常の名無しさんの3倍:2007/07/21(土) 04:08:59 ID:???
保守

499 :通常の名無しさんの3倍:2007/07/21(土) 08:11:58 ID:???
絶対UC

500 :通常の名無しさんの3倍:2007/07/21(土) 14:57:14 ID:???
500

501 :通常の名無しさんの3倍:2007/07/21(土) 15:10:55 ID:???
UCのビーム音って統一されてたっけ?

502 :通常の名無しさんの3倍:2007/07/21(土) 15:58:58 ID:???
機体によって違った気もする

503 :51:2007/07/21(土) 17:21:40 ID:???
33話の後半を投下いたします・・・

504 :51:2007/07/21(土) 17:25:10 ID:???
33-2(1/5)

「デュクロ大尉」
 白い煙を吐きながら地図を見ていたデュクロに背後から声が掛かる。
「我が大隊の損害は如何ほどかね」
「戦車2両が中破。負傷者は14名、全員軽症です」
「他の大隊はMSを失っている所もある。それと比べると上出来だな」
 進路をソフィアに向けた第2軍は、大した損害も出さず進軍していた。途中、いくつかの襲撃はあったが、
そのことごとくをこの2人の部隊が食い止めていた。コーネル少佐指揮下のMS大隊である。
 コーネルは大戦初期からMSを指揮した経験があり、沈着冷静な指揮官だ。そして副官のデュクロ大尉は、
鬼車長とまで言われた戦車乗りで、経験に裏付けられた確かな実力を持っていた。
 この2人の指揮するMS隊と戦車隊は、絶妙ともいえる連携でジオン軍を迎撃していた。
「しかし、MSと言うのは凄まじいですな。ユーラシアも早期に開発していればジブラルタル位は取り戻して
いたのですが……」
「フフフッ、そう褒められるものでもないぞ。私が昔、指揮していた部隊は、もっと腕の立つ奴がいたからな」
「煌く凶星ですか?」
 コーネルは拍子抜けした顔をする。 
「なんだ。知っていたのかね」
「ええ、一部では有名ですからね」
 辺りを見回しながら、コーネルが溜め息を付いた。
「驚かそうと思ったが、残念だな」
 他愛の無い会話が続く。このとき、コーネルはもちろんのこと、デュクロにも油断があった。
 2人が敵の存在に気づいたのは、レイエス伍長の叫び声を聞いてからだった。
「て、敵襲だーっ!!」
 前方のリニアガンタンクが爆発する。
 周囲が慌てふためく中、コーネルとデュクロは瞬時に頭を切り替えた。
「慌てるな! 弾道は!?」
「左方、10時方向、発砲炎!」
「何!?」
 デュクロが手にした双眼鏡を向ける前に、後方のリニアガンタンクが爆発する。
「全車、散開、止まるな! 敵はマゼラアタックだ!」
 デュクロは咄嗟に全車に指令する。陣形を整えてあった戦車隊が広がった。
「恐ろしく腕の立つ戦車乗りです」
「どうやら本命のようだな……」
 コーネルは冷静に分析する。今までの敵とは明らかに違うのを悟ったのだ。
「少佐、伏兵のMSがいる可能性が高いです」
「うむ、私もそう考えていた。MS隊は周囲の警戒に当たれ! デュクロ大尉、マゼラアタックは任せた」
「ハッ!」
 指揮車を飛び出ると、手近に停めてあった戦車に飛び乗る。モニターで敵を確認すると、デュクロの目に
映ったのは連合のブラックリストに載っている、狼のマークを付けたザクの部隊だった。


505 :51:2007/07/21(土) 17:27:27 ID:???
33-2(2/5)

「何が起こっているのだ!?」
 ボナパルトの艦橋は騒然となっていた。第2軍の前線部隊がいずれも奇襲攻撃を受けたのだ。特にMS隊へ
の攻撃を第一目標としていたらしく、充電中のMSは迎撃もできぬままやられてしまう。
「どうやら本格的な攻撃のようですな」
「そんなことは言われんでもわかっとるよ」
 エルランの発言にイラ付きながら応える。それもそのはず、ビラードは先程まで優越感に浸っていたからだ。
このまま進撃し、ハルバートンよりも先にオデッサを奪還しようとしていた。それなのになんだこれは!?
「敵MSが前線を突破しました!」
「止めろッ! 何としてでも止めろッ!!」
「護衛の MSはどうした?!」
 ビラードを始めとする幕僚達が、ヒステリックに指示を出しまくる。今まで順調すぎた所為で、楽勝気分が
蔓延していたのか、冷静に行動できる者が司令部に誰一人としていなかった。エルランを除いては……。


506 :51:2007/07/21(土) 17:29:04 ID:???
33-2(3/5)

「クルツ軍曹! 護衛機はこちらで引き付ける。戦艦はお前がやれ!」
「了解」
 トーマス・クルツ軍曹の乗ったグフが一直線にボナパルトに迫る。護衛のデュエルダガーがそうはさせじと
前に出るが、ジャニス・マコンネル少尉のMS小隊が後方より援護している。ボナパルトは目の前のMS群に
向けて砲火を集中させるが、G-27部隊として最前線を駆け巡り、戦いの度に生還を果たしてきたクルツの
悪運の前では敵うはずもない。
「司令官はビラード将軍か……」
 クルツは嘗て連合に所属していた。しかし開戦初戦のグリマルディ戦線で連合が敗北が決まると、クルツは
プトレマイオス基地に置き去りにされたのである。この時、クルツを置いて逃げ出した司令がビラードだった。
 彼はザクを奪って逃げ出そうとしたが、ロイ・グリンウッドに説得されてジオンに亡命していた。
「俺を月に置き去りにした借りを返させてもらうぞ」
 クルツはボナパルトをヒートソードで斬りつけた。ボナパルトの巨大な無限軌道は切り裂かれ、その巨体は
動きを止める。これで砲撃が止み、クルツにとっては千載一遇の好機だ。
 だが、不思議なことにクルツは追撃を加えず、対空砲火を潰しながら後退していく。ジャニス小隊も護衛機
を仕留めると、そのまま後退した。
「よくやった軍曹。さすがだな」
「アレでよかったのですか隊長」
 クルツが不満をこぼす。ジャニスもそれに同意するような仕草をするが、口にすることはなかった。
 彼らの目的は敵司令部を足止めをすることだった。外人部隊を指揮するローデンは、初めから第2軍を押し
返す気がなかったのである。唯でさえ3倍の兵力差であるのだからできることは限られていた。
「兎に角戻るぞ。グリンウッド中佐の陽動も長くは持たない」
「……了解」


507 :51:2007/07/21(土) 17:30:59 ID:???
33-2(4/5)

「中々やるではないか……尤も、力押ししかしておらぬが」
 オデッサ基地司令部では、マ・クベが全戦域の様子を確認していた。
 現在、ダグラスの遊撃部隊が少ない戦力で善戦していた。さらにはロイ・ジューコフ大佐のマゼラアタック
1個大隊が援軍として向かっている。連合の第2軍を釘付けにすることには成功するだろう。そしてケラーネ
の欧州方面軍も第三防衛ラインまで順調に後退していた。
「ですがマ・クベ司令。計画的に後退はしていますが、犠牲は少なくありません」
「ケラーネ少将も援軍を求めております。ドムを向かわせるべきでは?」
「無用だ」
 参謀の助言を平然と払いのけるマ・クベ。ドムはノリスに譲渡したのだから無理もない。そしてドズル派の
ケラーネを助ける気もなかったのである。ガルマから派閥抗争はやめよとの訓示は受けてはいるが、あの熊の
様な男に手を差し伸べるには抵抗があったのだ。
「しかし、ケラーネ軍の戦力低下は見過ごすわけにはいきません」
 それでも参謀は食い下がらない。実はこの参謀、ガルマとは同期の人間で、派閥の争いを監視するように
ガルマから勅命を受けていたのだ。マ・クベもその事は知っており、さすがに折れるしかなかった。
「致し方ないな……。少し早いが第三防衛ラインを放棄して、最終防衛ラインにまで下がる。オデッサ基地に
残っている爆撃機は?」
「第24、27爆撃隊の二個中隊のみです」
「ガウは?」
「ガウ攻撃空母は2機残っていますが、これはいざという時の脱出用で……」
「構わん、2機とも出せ。連合を最終防衛ラインで釘付けにするぞ」
 参謀はドムではないことに首をかしげながらも、直に命令を実行した。
「ウラガン、ガウの代わりはザンジバルを使う。もしもの時に用意はしておけ」
「ハッ!」
「力押ししかできん者に、負けるわけにはいかぬ」
 マ・クベは保険を掛けたが、内心ではその様なことは起きないと確信していた。

508 :51:2007/07/21(土) 17:32:55 ID:???
33-2(5/5)

 ハルバートンは戦果を聞くと、ジオン軍はオデッサを放棄すると判断した。
「勝ったな」
 ジオンの欧州方面軍は既に軍としての機能を失っている。ケラーネのいる部隊はまだ陣形が整っているが、
他の部隊は陣形も何もなく、ただ散り散りに逃げていくだけだ。
「掃討戦は後回しにする。一気にオデッサへ向かうぞ」
 オデッサ放棄後、ジオンはロシアおよび極東方面軍と合流するか、アフリカ方面へ向かうと予想できる。
確率としてはガルマ・ザビがいるアフリカ方面軍との合流が高くなるだろう。だが、仮に他の軍勢と合流して
も負けることは無い。連合もジオンやザフトと同じMSを戦力に加えたのだ。大西洋本土では今もストライク
ダガーを中心に量産体勢に入った。後1ヵ月もすれば戦局は大きく変わる。
 勝ちを確信したハルバートンは今後のことに思いをはせた。だが、直後の報告でそれは中断される。
「第3大隊が攻撃を受けている?」
「はい。詳しいことは解りませんが“高速で動くMS”との通信が……」
 第3大隊はMSを1個中隊を配備し、第1軍の左翼に置いていた部隊だ。先行しているアークエンジェル隊
と合流するため、第13独立部隊が同行している。
 気になったハルバートンは直ちに偵察機を向かわせると、送られてくる映像にハルバートンは絶句した。
「馬鹿な! 第13独立部隊が壊滅だと?!」
「生き残っているのはミラー大尉の105ダガーと数機のデュエルダガーだけです」
「何なのだ、あのMSは!?」
 重好感漂う装甲で覆われ、かなりずんぐりとしたMSが地面を滑るように高速移動している。
 デュエルダガーはその高速に対応できず、虎の子と呼んだ105ダガーもエールパック装備を除く機体は何も
できずに撃墜されていた。
「ジオンの新型MSか!!」
「移動速度が……なんということだ! 提督、あのMSはバクゥより速く動いています!」
「ぐっ……ぬう……」
 第3大隊を壊滅していくドムの姿に歯軋りする。ハルバートンは知らなかったが、このMS隊はノリスに
与えられていたドム2個中隊だった。ノリスの独断で前線へ向かった部隊が救援に来たのである。
「提督! 左翼部隊が敵の猛攻を受けてます!」
「中央も……後方にもジオンのMSがッ!!」
 しかも不幸なことに、ドム部隊が駆けつけたことを知ったケラーネが一斉に攻勢へと転じた。第1軍の前後
左右にジオンの部隊が展開していたのだ。ハルバートンはジオンが散り散りになるのを見て、統制が取れなく
なったと考えたが、そうではなかったのである。
 如何に数で増しているからといっても、四方から挟撃を受ければ溜まったものではない。
「提督……」
「今度は何だ!?」
 また悪い報告か?
 いや、これだけ悪いことが重なっているのだ。ひとつぐらい良い話があってもおかしくはない。
「ジブラルタルが……」
「なんだと!?」
 気の抜けた報告をしたコープマンに怒鳴り返す。よく見るとコープマンの表情は呆然としたものだった。
「ジブラルタルが落ちたそうです」
 ハルバートンはコープマンが何を言っているのか理解できなかった。
 ジブラルタルはカーペンタリアと並ぶザフトの地上基地のひとつ。それが陥落したと言う。もちろん連合が
ジブラルタルを攻める話などハルバートンは聞いていない。つまりジブラルタルを落としたのは……。
「ガルマ・ザビのアフリカ軍がジブラルタルを占領したのです、提督!!」
 他の幕僚が騒ぎ始める。それでもハルバートンは理解することができなかった。


509 :51:2007/07/21(土) 17:35:15 ID:???
デュクロはスターゲイザー、コーネルはアストレイ、
そしてクルツはパイロット列伝を参考にしております。(ジャニスは列伝のキャラ)

510 :通常の名無しさんの3倍:2007/07/21(土) 17:42:28 ID:???
ジブラルタルと聞くと、どうしてもたけし城のあの音楽が…
涙目のおハルさんがどうするのか気になるぜGJ

511 :通常の名無しさんの3倍:2007/07/21(土) 18:02:53 ID:???
狼のエンブレムって事は闇夜のフェンリル隊ですか!?

いやGJ!

512 :通常の名無しさんの3倍:2007/07/21(土) 20:36:43 ID:???
GJ!
敵部隊の撃破ではなく足を止める事を目的とした戦術はいいですね。
マさんも友軍が優勢なのでマトモな部隊配置してるし。
しかしパイロット列伝とは渋いチョイスだ。

513 :通常の名無しさんの3倍:2007/07/21(土) 23:32:19 ID:???
GJでした。
充電中のMSがって、どんな充電方法取ってんだ連合は。
見えないところでやれよ、そういうことは。

それとジブラルタルのザフト壊滅ですか。確かアスランたちが増援に行ったんじゃなかったっけ?

514 :通常の名無しさんの3倍 :2007/07/21(土) 23:54:58 ID:sLHwNiRv
核兵器搭載MSはまだ〜 その奪取も〜

515 :通常の名無しさんの3倍:2007/07/22(日) 12:26:11 ID:???
かそすぎ

516 :193:2007/07/22(日) 17:11:34 ID:???
実は515氏の小説をベースに短編外伝を書いてみようと思っているんだが、
ユーラシアの存在により開発に影響を受けた感じのエピソードと、その後...みたいな感じで、
普段見てるだけでまったく書いたことは無いので、ブーイングでまくりだろうが...

出す兵器はヒルドルブ、ザクタンク、ヅダ、他(あと、ちょっとハイペリオン)
やっぱり515氏の小説に迷惑にかけることになるから、まったくの別の世界という設定にした方がいいんだろうか?
可能なら許可もらえると御の字だが、
(ネタばれするとカナード搭乗→ヅダ ハイペリも開発 なんで)

あと設定資料がほとんどwikiばかりなんだが、SEEDやUCの兵器の設定とかのサイトがあったら、教えてもらえると助かります。
(中には中国語サイトなんだが、設定者→大河原となってるサイトもあったが正しいんだろうか?)

・・・もしかしたら未完に終わるかもしれんが

517 :通常の名無しさんの3倍:2007/07/22(日) 19:17:12 ID:???
>>516
三次創作ってだけで袋叩き要素満点。
その上、そんだけ不安要素があるなら、止めておけ。

518 :通常の名無しさんの3倍:2007/07/22(日) 22:23:07 ID:???
515氏GJです。
闇夜のフィンリル隊ですか。奴らは原作の方で、1機の損害も出さずにジャブロー地下に侵攻したという恐ろしい部隊だからな〜。
連邦軍オワタ\(^O^)/

519 :通常の名無しさんの3倍:2007/07/22(日) 22:29:31 ID:???
515氏GJ!
闇夜のフェンリル隊ってことは、あのドムの手刀一閃に期待してます。
...挿絵ではザクだったけどw

520 :通常の名無しさんの3倍:2007/07/22(日) 22:35:08 ID:???
>>518-519
俺の勘違いかもしれんが……
GJする相手が違うのでは?

521 :519:2007/07/22(日) 23:12:52 ID:???
>>520
今気付いたorz
51氏でしたorz

522 :通常の名無しさんの3倍:2007/07/22(日) 23:22:02 ID:???

51氏お疲れさまです
しかし、トーマス・クルツはよく、設定が変わりますね・・・

1:サイド3の家族の為に開戦後にジオンに亡命(MSV)

2:捕虜になった後ジオン軍人に(漫画版)

3:声優さんのキャラの影響か、亡命理由がだんだん家族から戦闘に・・・(GCB等)



まあ、トーマスは仕方ないとして、ジョニー・ライデンは間違っても長谷川版は採用しないように!
そうしないと『修羅の双星』のMS−06R2使用ができなくなります(汗)

523 :通常の名無しさんの3倍:2007/07/22(日) 23:51:09 ID:???
51氏投下乙!
しっかし何気にガルマ凄いな・・・
マさんが派閥抗争にこだわってることを知って手を打っといたり、ジブラルタル占拠て・・・


524 :通常の名無しさんの3倍:2007/07/23(月) 00:48:59 ID:???
51氏GJっすー
なんつーか……どこまで行ってもジオン1人勝ち以外の未来が見えてきませんな

525 :通常の名無しさんの3倍:2007/07/23(月) 07:44:00 ID:???
ジオンスキーだからジオンが勝ってくれてるのは非常に嬉しい

GJ!

526 :通常の名無しさんの3倍:2007/07/23(月) 09:51:35 ID:???
小説版よりゲームの一人一小隊のが好きだったり…

527 :通常の名無しさんの3倍:2007/07/23(月) 21:34:15 ID:???
このままだと地球連合の最後の希望は盟主王のようだなぁ・・・

528 :通常の名無しさんの3倍:2007/07/23(月) 22:19:05 ID:???
地球連邦もゴップだのといったゴミどもはいたけどまともな人間はいたからな。
地球連合はゴップエルランクラスのごみすらおらん。

529 :通常の名無しさんの3倍:2007/07/23(月) 22:27:31 ID:???
ゴップとか政治的にはそれなりに優秀って設定じゃなかったっけ?

530 :通常の名無しさんの3倍:2007/07/23(月) 23:09:25 ID:???
ゴップが無能とかどんだけ……

531 :通常の名無しさんの3倍:2007/07/23(月) 23:19:25 ID:???
ゴップは結構有能なのに…。

532 :通常の名無しさんの3倍:2007/07/23(月) 23:44:25 ID:???
作戦指揮をしない=無能ってわけじゃない
のに・・・

533 :通常の名無しさんの3倍:2007/07/24(火) 00:01:00 ID:???
ゴップが無能扱いされるような軍は、せいぜい最盛期のローエングラム王朝の銀河帝国軍ぐらいじゃね?
双璧やら芸術家やら鉄壁やらで、あの陣営ならゴップもかすむかと。


534 :通常の名無しさんの3倍:2007/07/24(火) 00:07:26 ID:???
ゴップほどの軍政家がいなけりゃ、下手すりゃ連邦負けてたよなぁ……

535 :通常の名無しさんの3倍:2007/07/24(火) 00:34:51 ID:???
でもコップが優秀だっていうソースってあったっけ?
立場的に優秀であるはずだっていう推測じゃないか?

536 :通常の名無しさんの3倍:2007/07/24(火) 01:10:33 ID:???
ゴップの場合は、無能という描写は無いし、ホワイトベースを囮として使ったり、

オリジンではMS開発をテム・レイに任せたり、施設を建設中のサイド7に秘密裏に斡旋してるから

無能とはいえない。ただゲームの能力は最低だけど・・・



537 :通常の名無しさんの3倍:2007/07/24(火) 01:16:58 ID:???
ゴップは見た目で損してるよなぁ

538 :通常の名無しさんの3倍:2007/07/24(火) 07:24:47 ID:???
ギレン、系譜では戦場での能力のみが数値化されていて軍政関連は無視されてるからね。
毒腺では結構提案してくれるけど毒腺自体がダメダメなんで評価されてない。。。

539 :通常の名無しさんの3倍:2007/07/24(火) 08:13:10 ID:???
系譜は別にして
実際ザビ家の能力ってどんだけなんだ?
政治家よりも軍人として
キシリアなんか?なんだが

540 :通常の名無しさんの3倍:2007/07/24(火) 13:29:10 ID:???
比較対象が種の高級将校じゃあ……

541 :通常の名無しさんの3倍:2007/07/24(火) 16:37:40 ID:???
「平時の人材」が「有事の人材」に劣る訳ではないて、ばっちゃんが言っていた。
作品で書かれるのは主に有事な訳だから平時の有能者がピックアップされるのは難しいわけで

だからきっと、ユウナにしろアズラエルにしろ平時は物凄く有能なんだよ

542 :通常の名無しさんの3倍:2007/07/24(火) 19:20:29 ID:???
ユウナは有能だろう。
ただ、それを斜め上にいくバカ双子とヒステリック桃色電波が全部おじゃんにしただけで。

543 :通常の名無しさんの3倍:2007/07/24(火) 21:39:15 ID:???
ユウナはともかく、親父のウナトは間違いなく有能だ罠。
戦時中に主要部が廃墟と化したオーブを切り盛りしたんだから

544 :通常の名無しさんの3倍:2007/07/24(火) 21:55:11 ID:???
ザビ家で軍人として優れているのはドズルくらいじゃん
政治家ギレン、先端技術監督キシリア、ミーアポジションガルマ。

545 :通常の名無しさんの3倍:2007/07/25(水) 19:58:30 ID:???
しかし、ドズル閣下はあまりにも武人であり過ぎた。
だから数がそろえられずソロモンで、負けちまったんだよぉorz

ま、そんな人だから大好きなんだけどな!

546 :通常の名無しさんの3倍:2007/07/25(水) 20:11:11 ID:???
あれはソーラーシステムなんて想定外のものでソロモン焼き払われたんだから
数がどうこうじゃないと思うぜ。ソーラーシステムを予期しろなんて無理だし。

547 :通常の名無しさんの3倍:2007/07/25(水) 20:28:59 ID:???
いや、軍には諜報部なんてものがあってだな

548 :通常の名無しさんの3倍:2007/07/25(水) 20:37:07 ID:???
史上最大の戦艦の主砲だってかなり後の方になるまで6cmも偽装されてたんだぜ?

549 :通常の名無しさんの3倍:2007/07/25(水) 20:43:43 ID:???
世界最強の魚雷の性能も秘匿され続けたしな。意外と諜報ってアテにならない、MI6で有名な英軍なんて間違いしまくってるぞ。

550 :通常の名無しさんの3倍:2007/07/25(水) 21:16:19 ID:???
敵の諜報部だって偽の情報流すしな。諜報は万能じゃないってことだ

551 :通常の名無しさんの3倍:2007/07/25(水) 21:17:54 ID:???
ジオンがソーラ・システムを察知できるほどなら、レビルがソーラ・レイでジュッ、てなこともないだろうよ。

552 :通常の名無しさんの3倍:2007/07/25(水) 22:25:28 ID:???
正統派の武人ってやつでも一軍を預かる身なら戦力を有効に動かすために情報を集めるだろうし、
その戦力に指示を出すために情報発信にも気をつけるだろう。
むろん戦闘前に100%の情報が集まるわけはないから、その差は指揮官の経験とか知力・武力で埋める。

武力で差を埋めるどころかあふれ出すのはスパルタの300人

553 :通常の名無しさんの3倍:2007/07/25(水) 22:35:44 ID:???
でも艦隊戦は交戦直前まで会敵どころか居場所見つけるのすら難しいから、埋めるにも限界があるからな。
特に秘密兵器なんて代物はそれこそ諜報でなければ手に入らないだろうし

554 :通常の名無しさんの3倍:2007/07/25(水) 22:38:10 ID:???
さらにミノ粉があるからなー

555 :通常の名無しさんの3倍:2007/07/25(水) 23:02:17 ID:???
>>552
ドズルもちょっとあふれ出し気味のような気がするが。あとブライトさんも。

556 :通常の名無しさんの3倍:2007/07/26(木) 00:12:31 ID:???
>>547はスパイ映画の見すぎだなw
よしんば入手した情報が正しかったとしても、それを分析する段階で先入観等から誤った結論を出すことも多い。


557 :通常の名無しさんの3倍:2007/07/26(木) 00:57:48 ID:???
それでも今なお諜報機関なるものが存続しているということは
やっぱり有用だからじゃないのか?

558 :通常の名無しさんの3倍:2007/07/26(木) 01:01:42 ID:???
有用だよ、ただし限界はあるというだけ。 なんでもできるわけじゃない。

559 :通常の名無しさんの3倍:2007/07/26(木) 01:08:45 ID:???
たとば新兵器の詳細がわからなくても
ソロモン攻略の為に新兵器を携行している。
って情報があるだけで対応はできるのでは?
自分のところでも似たようなの開発してれば余計仮定の中に
いれるのではないでしょうか?

560 :通常の名無しさんの3倍:2007/07/26(木) 01:14:47 ID:???
>>559
コロニーレーザーとソーラシステムはまったく違うものだよ

561 :通常の名無しさんの3倍:2007/07/26(木) 01:16:49 ID:???
ちなみに原爆投下もOSS、後のCIAのミスリードが大きいという説もある。

562 :通常の名無しさんの3倍:2007/07/26(木) 01:18:01 ID:???
>>559
ソーラシステムとソーラレイは全くの別物だから。
それを似たようなのと言っちゃいかんだろう。

563 :通常の名無しさんの3倍:2007/07/26(木) 01:20:07 ID:???
>>559
それだけで対応できるわけないよ、福田や嫁に毒されてないか?

564 :通常の名無しさんの3倍:2007/07/26(木) 01:35:10 ID:???
運用方法としては同じ系統では?

対要塞用の新兵器となればある程度の推測はできるんじゃないかな?
んで、少なからず対策は採るのでは?
例えば武人のプライド捨ててキシリアの突撃機動軍に援軍を
頼んで、その戦力を遊軍にしてティアンム艦隊の背後に回らせるとか。

565 :通常の名無しさんの3倍:2007/07/26(木) 01:39:55 ID:???
では?
かな?
では?

こんなの語る価値もない、もう一度やり直し。

566 :通常の名無しさんの3倍:2007/07/26(木) 01:44:22 ID:???
>>564
ソーラシステムとソーラレイの運用方法は全く違う。

ソーラシステムは戦術兵器で、戦場に持っていって展開し、使用する物。
ソーラレイは戦略兵器で、移動させる事は考慮されて無く、自国領土から敵国領土を直接攻撃する類の物。

だいたい、仕組みも原理もまるで違う。似てるところを探す方が難しい。

567 :通常の名無しさんの3倍:2007/07/26(木) 01:46:13 ID:???
対要塞用とはいえ普通は「兵器」の範疇で考えるはず。
自軍が準備しているソーラ・レイやマスドライバーを利用した質量爆弾、はたまたイグルーで出ていたような巨大対艦砲。
ソーラ・システムはその威力を太陽に依存しているんで普通に兵器を製造する過程で必要なものが違いすぎる。
例えば普通に諜報活動をしているならMS用熱核反応炉がどれだけ製造されたか、とか装甲板の生産量がどんだけだから予測される艦艇建造数はこれだけ、とかの推定が出来る。
そういった「通常ならば軍事と直接結び付かない」ものを前兆と考えるのはまず不可能。
私的にはソーラ・システムで使用されたミラーはコロニー用ミラーの製造ラインをそのまま流用するとかして、「決戦兵器を作っている」と悟られないようにしてたんじゃないかと思うんだが…。


568 :通常の名無しさんの3倍:2007/07/26(木) 02:01:07 ID:???
>>566
そうなのか・・・。
いや、俺はてっきり「超火力で広範囲の敵を殲滅する」という
同じコンセプトの兵器だとばかりorz



569 :通常の名無しさんの3倍:2007/07/26(木) 02:08:32 ID:???
>>567
丁寧な解説に感謝です・・・m(_ _)m
自分の知識の無さが不甲斐無い・・・

570 :通常の名無しさんの3倍:2007/07/26(木) 03:14:22 ID:???
ソーラーシステムって、巨大な鏡の焦点に目標がなきゃまったく効果ないもの。
固定された目標か、事前予測通りの動きしかしない目標(「星の屑」の時ね)以外には無意味だよ。
なんか一部誤解されるような映像表現があるけど。

571 :通常の名無しさんの3倍:2007/07/26(木) 03:49:48 ID:???
細かいミラーの集合体だから、焦点はある程度ずらせる。

572 :通常の名無しさんの3倍:2007/07/26(木) 04:53:49 ID:???
まぁ、なんというかそろそろ軍事板に
行ったほうが良さそうな空気になったので
俺はそっちにいくは…。

573 :通常の名無しさんの3倍:2007/07/26(木) 19:05:40 ID:???
>>571
ただその焦点を合わせるのに時間がかかるんだよね。
時間稼ぎがなければ所詮、ミラーでしかないからあっという間に潰される

574 :通常の名無しさんの3倍:2007/07/26(木) 19:40:04 ID:???
投下…ないね…

575 :51:2007/07/26(木) 20:51:42 ID:???
>>574
最後まで書くと、試験の関係で来週、遅くて再来週になる。
途中までなら明日のこの時間に投下できるが?

576 :通常の名無しさんの3倍:2007/07/26(木) 23:32:56 ID:???
待っております!

577 :515:2007/07/27(金) 09:36:08 ID:???
どうも3週間ぶりです。
最近欝気味で死にそうでした。
どうにか持ち直したので23話前半部分投下します。


578 :515:2007/07/27(金) 09:38:22 ID:???
Zion-Seed 第23話 PHASE-05『フェイズシフトダウン』或いは『ジオンの脅威』


 ■ ■

 シャアの“赤い”ザンジバルに発見されたクルーゼ隊のヴェサリウスとガモフでは、慌しく4機の鹵獲機体の
発進準備がおこなわれていた。

 現在クルーゼ隊の保有MSは4機のGに、小破したシグーが2機に中破したジンが4機のみである。
 中破したジンの修理は艦の機材では完全には無理で戦力として数えるのは不可能、クルーゼとミゲルのシグーは
応急処理さえすればなんとか戦闘は可能だが、かの『赤い彗星』相手となれば少々きびしかった。
 結局、鹵獲機体に頼らなければならないというザフトからしてみれば噴飯ものの事態であった。

 アスランはX-303イージスのコクピットに座りながら先ほどのクルーゼとの会話を思い出していた。

「だが、そういう事情であればこの後あの連合艦と戦う事があれば君ははずそう。友人と戦わせるなどと言った
事は私もさせたくはない」
「!! いえ、出撃させてください! 私がキラを、あいつを説得してみせます。同じコーディネイターなんだ
話せばきっと分かってくれるはずです!」

「そうか……だが、もし、その彼が聞き入れなければ? 我らと敵対する道を選んだら? 君はどうするのかね?」
「っ!! ……そのときは、私がキラを討ちます!!」

「……つらい事を言わせてしまったな。だが、君の覚悟が聞きたかったのだ。あの連合艦と当たる事があれば君に
も出てもらうとしよう。とは言っても、まずはこの危機を脱せねばならんのだがな」
「ハッ! 赤い彗星、でありますか?」

「そうだ。君たち4人が作戦の肝となる。ぬかるなよ?」
「了解しました!!」

 そのときのやり取りを思い返していると、どうやらこの機体の出撃準備が整ったようで整備班が機体から離れて
いく。
 アスランは、クルーゼもいっていた通りまずはジオンの追撃を切り抜けてからだな、と思考を切り替える。

「(キラを説得するのはその後だ)アスラン・ザラ、イージス出る!!」

 ヴェサリウスからX-303イージスが先行して出撃する。

579 :515:2007/07/27(金) 09:39:44 ID:???
「遅れるなよ! アスランはもう敵に接触しているぞ!!」
「分かってるよ、赤い彗星を倒せばネビュラ勲章ものだもんなぁ」
「わかっています。アスランだけに無理はさせられません」

 それに遅れる事1分弱、ガモフからX-102デュエル、X-103バスター、X-207ブリッツ、3機のGが出撃した。

 ■ ■

 悪寒を感じながらも、シャアは愛機の赤い塗装が施されたリックドムを駆り、ザフト艦へと近づいていた。

「さて、ジオンの大儀云々を言うつもりはないが……コロニーを崩壊に追い込んだ事、許すわけにはいかんな」

 そう呟き、笑みを浮かべるものの仮面越しにも分かるその視線は絶対零度の冷気を持ってザフトを見据える。
 かのジオン・ダイクンの遺児は、静かに深く怒っていた。

「連合の新型の性能、そして新人類を名乗るプラントの民の実力、見せてもらおうか!!」

 そう言って、シャアはナスカ級から出撃した赤い機体に向かって突貫した。

580 :515:2007/07/27(金) 09:41:05 ID:???
 ■ 赤い彗星vs赤服 ■

 出撃するとほぼ同時に、アスランは敵機からの強襲を受けていた。

「うわっ!!」

 突っ込んできたリックドムのバズーカの直撃をいきなり受けてしまう。
 PS装甲のおかげで機体に大したダメージはないものの、いかなPS装甲でも衝撃までは殺せない。
 ナチュラルでは脳震盪になりかねない振動がコクピットを襲う。

「っ、こんなものでぇ!!」

 だが、流石はザフトレッド。
 衝撃から機体をすぐさま立て直すとアスランは敵機に向けてビームライフルを連射する。
 しかし、どういうカラクリか、ほとんど背後から撃ったにも拘らず、尽くが回避されてしまう。

「当たらない!? どうして!」
「これが、フェイズシフト装甲か。流石に硬いな、だが!」

 これならばどうだ? ヒートサーベルを抜き放つと、シャアはイージスの射撃を掻い潜り再び接近する。

「くそぉ!!」

 一撃も当たらない敵機に焦りながらも、アスランもビームサーベルを抜き、斬撃を放つ。

「甘い!」

 しかし、その攻撃はシャアがサーベルの柄でイージスの手首を払い、無効化されてしまう。
 そしてシャアの放った斬撃がイージスを直撃する。

「うわぁああああああ!!」
「なんと、これも効かんか!?」

581 :515:2007/07/27(金) 09:42:36 ID:???
 リックドムのヒートサーベルはイージスのPS装甲とぶつかり合い、凄まじい火花を散らせるが装甲にその
刃を食い込ませる事はなかった。

「アスラン、避けろよー!」
「え!?」
「!!」

 通信機から流れるその声にアスランが機体を動かすよりも速く、シャアはイージスを蹴りつけて距離をとった。
 その直後に高出力のビームが先ほどまで2機のいた場所を通り抜ける。

「おおおおおおおお!!」

 続いてイーザクの駆るX-102デュエルがビームライフルを連射しながら突貫してきた。

「ほう、奪取機体を全て出すか。いい思い切りだ」

「あれをかわすかぁ? ニコル、アスランに着け、俺はイザークを援護する」
「わかりました」

 遅れて到着した3機のGの参戦により、シャアは4対1の戦闘を強いられる事になる。
 だが、圧倒的に不利な状況に追い込まれながらも、シャアの口元には笑みが浮かんでいた。

「さて、そろそろ頃合だな」

582 :515:2007/07/27(金) 09:44:42 ID:???
 ■ ニュータイプ兵器 ■

 “宇宙に進出した人々はその環境に適応した『ニュータイプ』へと進化を遂げ、やがて人類を『人の革新』へと
導く”。
 かつてジオン・ダイクンは、その思想の根幹部分にこのような概念を導入した。ジオン独立戦争に先立つ宇宙移民
独立運動の高揚、またギレン・ザビによる民衆の扇動も、このニュータイプ史観がなければありえなかっただろう。

 そして独立戦争以後、一般に空間認識能力者と呼ばれる人間の中でも特に優れた認識能力、洞察力を持つ人間を
発見し、これをニュータイプと呼んだ。
(無論、これはジオン公国内でのことである。プラントではニュータイプ史観自体が否定されているし、連合内でも
宇宙在住者であるコーディネイターが、ニュータイプとなりうる可能性を秘めている以上認めがたいものがあった)
 彼らの能力は軍事技術と結びつく事で“新兵器”となり、空間認識能力者と同じく『ニュータイプ=兵器』という
認識がもたれるようになる。

 公国軍で最初にニュータイプの軍事利用を考えたのはキシリア・ザビ少将(当時。現在は予備役)である。
 彼女はジオン独立戦争において、通常の空間認識能力者以上の戦果を上げたパイロット達を徹底調査した結果、
ニュータイプの存在を確信するにいたり、フラナガン機関を設立する。
 無論、軍事利用を念頭に置いた機関であり、当時既に公国軍再編に向けた動きが水面下であったため公国軍全体と
いうよりも彼女の私兵強化の目的が強かったと思われる。
(事実、クーデター時の私兵部隊には機関より選出された人員が少数であるが参加している)

 しかしながら、機関の長フラナガン博士はクーデター失敗におけるキシリア派失墜においても機関を維持することに
成功する。
 これは博士がクーデターの失敗を予期していたわけではなく、未だ開発段階であったサイコ・コミュニーケーターの
実験に必要なララァ・スンらの嫌ったからである。
 結果的にそれがクーデターを鎮圧したギレンへの手土産となり、機関の存続に繋がったのである。

583 :通常の名無しさんの3倍:2007/07/27(金) 11:41:18 ID:???
もっと早く気付いてていれば、515氏が規制に魂を引かれることは無かったものを!

584 :通常の名無しさんの3倍:2007/07/27(金) 11:46:03 ID:???
>サイコ・コミュニーケーターの実験に必要なララァ・スンらの嫌ったからである。
→ララァ・スンらがクーデターに関わることを嫌ったからである。

てな具合に抜けているのではないかと。支援出来なかったので、せめて指摘を…

585 :通常の名無しさんの3倍:2007/07/27(金) 12:35:52 ID:???
GJ!

よく考えたら赤いザンジバルって気持ち悪いなw

586 :515:2007/07/27(金) 14:00:37 ID:???
 ギレン・ザビは妹キシリアほどにニュータイプの軍事利用に興味は抱いてはいなかったが、ニュータイプと呼ばれる
人間が戦場において確認されたと言う事実には注目していた。
 なんといっても、すべての人類のニュータイプへの覚醒がジオン公国の最終到達点である。
 その為フラナガン機関は予算は据え置きどころか増加(この予算の中には量子通信技術の開発予算も含まれている)
され、公国軍再編における混乱の余波もどこ吹く風でニュータイプ兵器の開発に邁進していく。

 それはソロモン攻防戦において有線式サイコミュを搭載したMAN−03の活躍によって表明された。
 この戦果でニュータイプ兵器の有効性を確立したフラナガン機関は、続いて無線式サイコミュの開発に勤しむ事になる。
 そうして開発されたのがMAN−08エルメスである。
 無線式サイコミュ、ビットを12基搭載したこの機体は、リックドムU一個中隊の攻撃力に匹敵すると言われ、現在
ニュータイプ・パイロットと判明している4名のパイロットが乗機としている。

 1号機:ララァ・スン少尉 :シャア・アズナブル隊所属
 2号機:マリオン・ウェルチ少尉 :シャア・アズナブル隊所属
 3号機:シャリア・ブル少佐 :シャリア・ブル隊隊長、旗艦はザンジバル級機動巡洋艦『レガシー』
 4号機:クスコ・アル少尉 :シャリア・ブル隊所属

 ■ ■

 シャアが4機のGと交戦を開始した頃、“赤い”ザンジバルでは2機のエルメスが出撃しようとしていた。

「ウェルチ少尉はまだか? 流石の少佐とはいえ4対1は厳しいぞ」
『どうします、ドレン大尉? ララァ少尉を先行させときますか?』

 だが、何故かエルメス2号機のパイロット、マリオン・ウェルチがなかなか現れないのである。
 さすがにハマーン・カーンにノックアウトされているとは誰も想像できまい。

587 :515:2007/07/27(金) 14:02:07 ID:???
「仕方あるまい。これ以上出撃を遅らすわけにはいかん。アンディ中尉はスン少尉と出撃しろ、リカルド中尉は
保安部とウェルチ少尉を探してくれ」
『了解であります』

 すでに先行したシャアはザフトMS隊(といってもすべて連合からの奪取機体ではあるが)と交戦中である。
 これ以上、支援攻撃を遅らせるわけにはいかないと、ドレンはエルメス1号機を先行して出撃させる事に決めた。

『……と言うわけだ。これ以上時間を浪費するわけにはいかん、先行して出撃してもらう』
「了解しました」

 艦長のドレンの通信が終わるとほぼ同時に後方のハッチが開く。
 ララァは管制の指示通りにエルメスを操り、ザンジバルから出撃する。
 宇宙空間に出たことで、サイコミュによって増幅されたララァの感覚は一気に膨れ上がる。

(この感覚はいつも慣れない……まるで素肌で宇宙に出るかのよう……)

 膨張したララァの感覚は前方でおこなわれている戦闘の様相が見て取れた。
 5者5様の思念が流れ込んでくる。

(冷徹に燃える青白い炎が少佐、憤怒、焦燥、驚愕、恐怖が彼ら、コーディネイターと言えどもその精神は人と
変わらないというのに……)
『……ァ少尉、ララァ少尉? どうかしたのか?』
「っ、いえ、なんでもありません」

 思考に没頭していたせいで続いて出撃したアンディの通信に気がつかなかったララァは、恥ずかしさで顔を
真っ赤に染める。幸いにしてそれはヘルメットのバイザーに阻まれ、誰にも気付かれる事はなかったが。
 
「……攻撃目標、ザフト軍MS4機、及びローラシア級1隻、ナスカ級1隻。攻撃を開始します」

 ララァの言葉が終わるとともに、エルメスから12基のビットが射出される。
 昨年のソロモン撤退戦においてザフトを恐怖させたオールレンジ攻撃、姿が見えぬゆえ『亡霊』と呼ばれたそれが
クルーゼ隊に襲い掛かった。

588 :515:2007/07/27(金) 14:05:15 ID:???
 ■ 蜉蝣と三連星 ■

 一方、AAを追うシーマ中佐の『リリー・マルレーン』はアルテミスへと向かう進路をとっていた。
 地球連合の宇宙拠点がアルテミスだけである以上、AAが逃げ込めるのはそこだけしかないからだ。
 このことから当然、シーマたちはAAが連合艦であることは承知していた。
 その上で攻撃を仕掛けようとしていた、もちろん建前上はヘリオポリス崩壊にかかわった所属不明艦への攻撃である。

「さーて、そろそろお目当てのと接触するころだね」
「中佐、俺達は出なくてよかったのか?」

 シーマはアルテミス周辺のデフリ帯に差し掛かったところで、本人と三連星を除くMS隊を索敵に出していた。

「あんたらにはお目当てのが見つかってから出てもらうよ」
「心得た」
「まかしときな」
「おうよ」

 基本的にエース専用機は次世代型量産機より性能が優れたりするが、反面、整備性は劣悪で推進剤をバカ食いするなど、
いい面ばかりではない。
 シーマも三連星もそれを良く理解しているので、これは確認の為の会話であった。

「クルト機より通信、“ワレ敵艦ヲ確認セリ”!」
「よし、捕らえた! 他の連中に援護に向かうように伝えな、あたしらも出るよ!」

 副官のコッセルに指示を出し振り向くと、すでに三連星はブリッジから消えている。
 彼らはオペレーターがクルトからの通信を受けた時点で格納庫へと向かっていた。

「流石に行動が早いね。さてと、連合のガキどもに海兵隊の恐ろしさを叩き込んでやろうじゃないか。いくよ、野郎ども!」
「「「「了解、姐さん!!」」」」

589 :515:2007/07/27(金) 14:19:44 ID:???
以上、投下完了。

>>584氏のご指摘どおり、

>実験に必要なララァ・スンらの嫌ったからである。
→実験に必要なララァ・スンら優秀な被験者の放出を嫌ったからである。

ですね、申し訳ありません。

後編はいつになるか分かりませんがなるべく早く仕上げるつもりです。

>>516氏へ

短編外伝ですが、予定ではアストレイのストーリーも組み込むつもりでしたが、
現状では無理っぽいのでカナード絡みであれば特に問題ないと思います。

正直、欝気味でいつ投げ出してもおかしくないぐらい、今テンション低いです。
なんとか種終了までは書き上げたいですけど……。

590 :通常の名無しさんの3倍:2007/07/27(金) 14:26:40 ID:???
鬱なときはシャニティアを見たらいいよ。

591 :通常の名無しさんの3倍:2007/07/27(金) 14:38:16 ID:???
シーマ様海兵隊カコイイ!!

592 :通常の名無しさんの3倍:2007/07/27(金) 15:32:25 ID:???
GJ!のエールを送るぜ!

593 :51:2007/07/27(金) 19:41:24 ID:???
515氏GJです! クルーゼ隊がフルボッコですね!
さて私も21時くらいに投下します。

594 :通常の名無しさんの3倍:2007/07/27(金) 20:29:38 ID:???
wktk

595 :51:2007/07/27(金) 21:02:24 ID:???
34-1(1/5)

 ジブラルタル基地。
 この基地はザフト地上軍にとって大西洋連邦とユーラシア連邦の橋頭堡となる重要基地である。その規模は
連合に近いという理由からかなりのもので、MSだけでも400機を優に超える戦力を保持していた。大西洋に
面した湾岸部には無数の砲台群が配置。更には布陣している潜水艦隊の存在がジブラルタル基地を難攻不落の
永久要塞としていたのである。
 ジオンよりも早く地上へ展開していたザフトは、水中用MSという観点において一日の長があった。早期に
水中用MSを実験することができた為に、グーンやゾノといった高性能MSを開発できた。ジオンはゴックや
アッガイを地中海に投入したが、付け焼刃のMSでは対抗できなかった。
 そんな無敵を誇るジブラルタルにザフトは増援部隊を集結させた。

――――第34話

 砂漠の虎の敗北によって地上へ送られた増援部隊。その中にアスラン・ザラもいた。本来ならプラント本国
にいる筈だったが、親友であるキラ・ヤマトに会うという理由で地上に降りたのだ。
 そんな彼は、カーペンタリア基地に所属するマルコ・モラシムの部隊に身を寄せていた。
「少しは慣れたかな? 地球の重力に?」
「はい。始めは戸惑いましたが、今は」
「そうか。だが、人間慣れ始める頃が一番危険なのだ」
「……肝に免じます」
 地球の重力に慣れていない兵は赤服・緑服とわず厳しい訓練を施される。当初はパトリックの息子であると
同時に英雄であるアスランにその様な訓練は不要との声も上がったが、モラシムを始めとした現場指揮官から
異議が唱えられ、現在に至っている。アスランとしてはそれを厄介に思うことはなく、むしろ特別扱いになら
ないことが嬉しかった。
(地上に降りたのは正解だった。しかし、キラ……お前は今何処にいるんだ)
 アークエンジェルがユーラシア連邦に向かったのは確認できた。だがその後の行方が解らない。再びキラに
会いたいアスランとしては、一刻も早くその行方を調べたいのだが、ジオンがバナディーヤを占拠した報せに
よって、ザフト地上軍は緊張状態になっており、調べる暇が無かった。

596 :51:2007/07/27(金) 21:03:46 ID:???
34-1(2/5)

 このような情勢下でカーペンタリアを出港したモラシム隊は、ジブラルタルへの輸送船団を護衛する任務に
就いていた。旗艦クストーを先頭に、3隻のボズゴロフ級潜水艦と10隻の輸送潜水艦が旧モロッコ沿岸を進む。
 すると、後1時間もすればジブラルタルに着くところで、オペレーターがSOSを受信したと言う。
「ミノフスキー粒子の影響で断片的なモノしか分かりませんが、反応はレセップス級のものです」
「モラシム隊長、助けましょう」
「アスラン・ザラ、少し落ち着け。敵は連合か? それともジオンか?」
「MSのようですが、データに無い機体です」
 現在確認されている水中用MSはゴックとアッガイのみ。違うとなると新型MSであるのは明白だ。
「新型となると、ことは慎重に動かねばなりません」
「待ってください。救援へ向かうべきです」
 味方の窮地にアスランは救助を進言するが、モラシムの副官ハンスは慎重論を言う。
「救援はジブラルタルから出るだろう。我々の任務は輸送船団の護衛だ」
「そんな悠長なことは……」
「アスラン、宇宙ではどうだったか知らんが、地上では命令無視は許されない」
「だが、見過ごすわけにもいかんぞ」
 2人のやり取りを見ていたモラシムは決断する。
「隊長!?」
「クストーだけ先行する。他の艦艇はこのままジブラルタルへ」
 それだけ告げるとモラシムは艦橋を出た。

 宛がわれたディンからレセップス級を見たアスランは、その姿に絶句した。
 外から見ただけでも、十数におよぶ破損箇所が認められる。対空砲は全て潰され黒煙を出し、見るも無残な
姿に変貌していた。これがバルトフェルドの乗艦であったとは、言われなければ気づかないだろう。
 そんなレセップスをこのような姿にした張本人が水しぶきを上げて現れた。
「ジオンのMSか?!」
 機体構造そのものが今までにない形をしているが、モノアイである時点でそれがジオン製であると分かる。
MSは今まで見たことの無い巨大なアームを伸ばし、先端からビームを撃っていた。
「アスラン、オマエはレセップスをジブラルタルまで誘導しろ! MSは俺が相手をする」
 モラシムはザフトにしては珍しく集団戦法を積極的に採用していた。大抵のザフト兵士は個人プレイに走る
のだが、地球の海を体験したモラシムにとって、それは自殺行為でしかないと考えていた。
「全機、私に続け!」
 ハンスのグーン隊が後方から魚雷を発射する。しかしジオンのMSは軽々とかわしてしまった。見たところ
装甲は薄そうだが、機動性はゴックやアッガイを凌駕しているらしい。
 4機の敵MSが散開し、魚雷を放つ。それに合わせる様に、モラシム隊も散開した。
 戦闘に突入したモラシム達を他所に、アスランはレセップスを誘導すべく、ディンを飛ばした。


597 :51:2007/07/27(金) 21:05:17 ID:???
34-1(3/5)

 ジブラルタルに入港したレセップスのハッチが開くと、包帯を巻いた女性と数人の緑服の兵士が現われた。
「俺はバルトフェルド隊のバーナード・ワイズマン。捕虜になったが、隊長の機転で何とか逃げ出すことが
できた。基地司令官に会わせてもらいたい」
「分かりました。しかし、これはどういうことです?」
 アスランが問うと、バーナードは支えていた女性を見た。
「詳しいことは彼女にしか知らされていない」
 その女性は長い黒髪をポニーテールにした中々の美人だ。しかし顔は青ざめており、所々に赤黒いものが
付着している。彼女は苦しそうにあえぎながら言葉を出した。
「私はアイシャという。バルトフェルドから言伝を頼まれた……ウッ、ゴホッ!」
 アイシャは崩れ落ち赤い血を吐き出す。バーナードが慌てて彼女を支えた。
「ジオン軍はジブラルタルを攻略する為に、恐ろしいMSを造った。ことはジブラルタルだけでなくカーペン
タリアにもかかわる。至急、司令官に……」
「しっかりしろ!」
「ジオンの拷問さえなければこんなことには……」
「何をしている! 早く司令官のところへ!!」
 バーナードが厳しい口調で言うが、ジブラルタル所属でないアスランには権限がない。どうしたらいいかと
悩んでいると、基地関係者が慌てて駆け寄り、彼らの要求を受け入れた。
 アイシャはストレッチャーに乗せられ運ばれていくと、アスランはその場に立ち尽くした。
(これで良かったのか?)
 違和感を感じる。それがなんなのか分からないがあまりにも出来すぎな展開に引っかかりを感じたのである。
 そんな感覚に頭を悩ませながらディンに乗り込むと、入港してきたクストーに帰還した。どうやらジオンに
は逃げられたらしい。アスランはモラシムに報告を済ませると、先程のやり取りおよび自身が感じた違和感に
ついて話した。
「彼らのIDは調べたのか?」
「いいえ。暇がなかったので……」
「何だとッ!!」
 アスランを睨みつけるようにして、モラシムは叫んだ。


598 :51:2007/07/27(金) 21:07:41 ID:???
34-1(4/5)

 司令室で待っていたヨアヒム・ラドルは、警備兵に囲まれて入室してきた隊員を見て急いで腰を浮かした。
なぜなら脱出した兵達の中にバルトフェルドの恋人の名が有ったからだ。彼女の名はバルトフェルドの部下か
親しい友人しか知らない。
「ラドルだ。アイシャ、一体何があった」
「それは……」
 ラドルはその友人の一人だった。そのため、重傷である彼女を気遣うように駆け寄った。しかしアイシャは
俯きながら弱々しい声で答える。ラドルは上半身ごと顔を彼女に近づけた。
「それはこういうことです、ラドル閣下……あんた等は私達の捕虜だ!」
 声を合図に、隊員達は警備兵のライフルを奪い去り、ラドル他幹部達に銃口を突きつけた。
「き、貴様! アイシャではないな!!」
「お初にお目にかかる、ラドル閣下。私はジオン海兵隊のシーマ・ガラハウ少佐。残念だったねえ」
 アイシャ改めシーマは不敵に笑った。まるで獲物を追い詰めた蛇のような目だ。
「こうもうまくいくとは思わなかったよ。IDカードまで偽造して来たのに、調べもしないなんてねえ……」
 全てはガルマの策略だった。執務室まで入り込んだカガリを見たガルマは、同じ事がジブラルタル基地にも
通用しないかと考えたのだ。
 実行に移されたこの作戦はアフリカ方面軍に所属するコーディネイター――ハーフ、クォーター含む――を
作戦の中核とした。何しろ敵陣のど真ん中に入り込むのだ。普通のナチュラルでは荷が重い。しかし特殊訓練
を受けていないものが大半だったこともあり、シーマが陣頭指揮を執ることになるのだった。そして案の定、
強い同胞愛を持つコーディネイターは策にはまったのである。
「これも“軍隊ゴッコ”のザフトならではなのかい?」
「ふざけおって……」
 ラドルは己の失敗に腹を立てながらも、シーマを前にして強気の姿勢でいた。
「この基地から無事に出られると思ったか? 人質をとったつもりだろうが、我らコーディネイターを貴様らと
同一視するなよ。貴様らの命を護る盾などないのだぞ!」
「人質……? 勘違いすんじゃないよ」
 シーマはバーナード――バーニィに視線で合図をする。彼は座っていた通信士を退かして機械を操作すると、
室内マイクをオンにした。スピーカーからは救援を求める声が流れ出す。
『こちら第27監視哨! ガウ攻撃空母の編隊がジブラルタルへ接近中! 繰り返す! ガウの編隊が……』
『退けっ! ダブデ級陸上戦艦が接近中! 至急、救援を……ザザッ……』
 次の瞬間、爆発音が鳴り、少し遅れて砲撃音がこだまして通信が途絶えた。
「何ということだ……」
「ご理解が早くて嬉しいかぎりさ」
 シーマは満足そうに言う。
「解ったろ? あんた等は人質なんかじゃなく、ただの捕虜さね」


599 :51:2007/07/27(金) 21:10:30 ID:???
34-1(5/5)

 ガウ攻撃空母10機とドタイ50機、そして護衛のドップ80機という編隊は、ジブラルタル南東から基地上空に
絨毯爆撃を開始した。“ヘラクレスの柱を折るのでは”と称される爆撃の初めの犠牲は飛行場だ。
 ここは基地防空隊が待機しており、小型VTOL戦闘機インフェトゥス150機が配置されていた。これらが
迎撃に加わればジオン空軍戦力を引かすことができただろう。しかし、待機していた150機は1機も飛び立つ
ことなく消滅した。戦闘機の大半を滑走路にむき出しの状態で待機させていたことが仇となった。
 なぜこんな馬鹿なことをしたのか。それはザフトのMS至上主義の所為である。地球進行の際、主力戦闘機
として開発されたインフェトゥスは艦載機としても運用するため収納性を高められていた。機体を前後に折り
たたむことでスペースの確保したのである。しかし、収納性を優先させていたため、火力・航続距離共に低く、
地球連合の戦闘機にも劣っていることが露呈してしまう。さらにザフトの航空兵器がディン主体に変化すると、
格納庫はディンが優先して置かれるようになった。戦争初期ではインフェトゥスを置く場所も確保できたが、
二線級扱いになり、ディンと置き換えられていく。このツケが今回ったのである。
 空の怪物と恐れられるガウの奇襲は成功を収めた。これと同時に胴体部のハッチが開かれると30機のMSが
一斉に降下を始めた。対空砲火の餌食となった機体もあるが、全体の9割強が降下に成功する。
 ザクは施設を攻撃、グフは敵MSを迎撃する。ザフトも必死の抵抗を見せるも、大半が散発的なものだった。
 このときザフトは、司令部が制圧されたことにより、指揮系統に混乱が生じていた。ザフトは各隊員の知的
レベルの高さに基づく判断力を生かし柔軟に戦うため階級が存在しない。しかし、幾ら知的レベルが高くても
正しい情報が入ってこない現状では、統一した動きを全体が取ることなど不可能だった。
 そんな中でモラシムは冷静さを失わずいた。浮き足だつ部下を落ち着かせると、ジブラルタル脱出を図る。
 飛行場は酷い有様だが、軍港にはまだ爆撃が行われていない。だが、ガウが反転してくる可能性があった。
停泊中を狙われれば、如何にモラシムといえど打つ手がない。
「輸送船団にも知らせろ! カーペンタリアに戻るとな!」
 何とか動き始めるクストー以下3隻。ジブラルタル所属の潜水艦も湾口を目指す。しかしクストーの前方に
いた潜水艦に水しぶきが上がる。湾口で待ち伏せていた敵が魚雷を放ったのだ。
「隊長、敵MSです! ゴック12機、それから……」
 モニターを見つめたオペレーターは口をつぐむ。
「どうした?!」
「……先程と同じ新型MSが24機」
 モラシムは一瞬だけ凍りつく。それでも気迫で立ち直ると、MSに出撃命令を出した。


600 :51:2007/07/27(金) 21:12:46 ID:???
実は俺ポニーテール萌え……うわなにをするやめ(ry

601 :通常の名無しさんの3倍:2007/07/27(金) 21:14:38 ID:???
GJ!
ポニテのシーマ様ハァハァ…

602 :51:2007/07/27(金) 21:18:53 ID:???
冗談は置いといて、ザフトの指揮系統って成り立ってるのかな? 激しく疑問だ。

603 :通常の名無しさんの3倍:2007/07/27(金) 21:23:51 ID:???
GJ!!!
ジブラルタルオワタ!!!
なんと見事なイゼルローン攻略戦……
このガルマは間違いないなく魔術師!

弱弱しいシーマ様……スンゲェ見てぇw

ジブラルタルをジオンに押さえられたとなると、ザフト終ったな。
ウロボロスどころの話ではないって感じだ。

604 :通常の名無しさんの3倍:2007/07/27(金) 21:29:21 ID:???
515氏GJ!
ザフトの方は何人生き残るのか、PS装甲もビームに負けるからララァにやられる訳ですな。
ハニャーン様の行動次第で逃げ切れるかもしれませんが。
AAの方はシーマ様と三連星相手にどう生き残るのか。こっちはアルテミスから増援でもないと生き残る手段がなさそう。

51氏もGJ!
ジオンの新型はズゴックですか。これで制海権もジオンのものか。あと必要なのは大型潜水艦だけですな。
これで現在オデッサ作戦中の連合は袋のネズミになったわけで。
ザフトの指揮系統って、国防委員会の下に各隊があるという上と下しかいないような組織なのでは。
階級もないし、方面司令ってものもなさそうだったし。

605 :通常の名無しさんの3倍:2007/07/27(金) 21:33:14 ID:???
>>602
まともに考えたらまず成り立たないのでは?
軍隊とかそういうのに関わらず、どんな組織にも階級というのは存在しますし。
全ての兵が軍事機密を含めた情報を共有化してるとかなら話は別……というわけでも無いですしね。
彼らが階級無しにしてる理由は「コーディネイターなら同じ考えに行き着く」という理由かららしいです。

最後に、GJ!!でした。

606 :通常の名無しさんの3倍:2007/07/27(金) 22:22:16 ID:???
>>602
流石に基地や部隊なら指揮命令系統は機能してるだろうけど、各部隊の連合やこういう混乱時には普通の軍隊でも慌てるからねぇ。
俺が俺がな連中が多くないことを祈ってるんじゃね?

607 :通常の名無しさんの3倍:2007/07/27(金) 22:27:27 ID:???
どこぞのフェイスさんもナチュラルと違って指揮や命令はいらないようなこと言ってたな。

608 :通常の名無しさんの3倍:2007/07/27(金) 22:55:34 ID:???
むかーし、ソヴィエトという国が出来たとき、兵士労働者平等の観点から階級を廃止したそうだ。
結果、お仕事にならず、早々に復活させることになったそうだけれど。

しかし、コーディって勉強の成績はともかく、決して頭よくなさそうな印象があるなぁ……

609 :通常の名無しさんの3倍:2007/07/27(金) 23:05:37 ID:???
装甲の薄い水中MS=ハイゴック=∩(`・ω・´)∩バンジャーイ

610 :通常の名無しさんの3倍:2007/07/27(金) 23:39:21 ID:???
俺、今分かったんだ。
このスレのアイドルがシーマ様だって…




シーマ様バンザーイ!

611 :通常の名無しさんの3倍:2007/07/27(金) 23:42:34 ID:???
そういえばコンテストはどうなったのかな?

612 :通常の名無しさんの3倍:2007/07/28(土) 00:13:18 ID:???
お二方ともGJ。
ところでジブラルタルからカーペンタリアってどういう航路で移動してるんだ、ザフトって。
確か南米って大西洋連邦の勢力圏だろ、南極でも通るのか?

613 :通常の名無しさんの3倍:2007/07/28(土) 00:26:31 ID:???
Uボートよろしく喜望峰周りでインド洋突破じゃないか?

614 :通常の名無しさんの3倍:2007/07/28(土) 00:43:10 ID:???
両氏GJであります。

やったー、待ってたー、ズゴック登場! ジオンMSの中ではかなり好きな機体だ。

615 :通常の名無しさんの3倍:2007/07/28(土) 01:16:25 ID:???
>>614
そう思ってたらハイゴッグ

616 :通常の名無しさんの3倍:2007/07/28(土) 02:42:47 ID:???
51氏GJ!
しかし、この世界のガルマの覚醒の目覚しさをみて前世はまさか、
ブランデー入りの紅茶と昼寝の好きな某提督じゃないだろうな(汗
シーマ様もローゼンリッターの真似事してますし・・・

まあ、昔のガンダム読者参加ゲームでもガルマが生き残って
ガトー並の腕を思った猛将になった例もありますから
坊ちゃんよりこんなガルマなら応援しやすいですw



617 :通常の名無しさんの3倍:2007/07/28(土) 16:34:46 ID:???
ジオンの楽勝ムードに危機感を覚える俺。

618 :通常の名無しさんの3倍:2007/07/28(土) 16:42:53 ID:???
>>615
いや、ハイゴッグは後半で登場と見た。

619 :通常の名無しさんの3倍:2007/07/28(土) 16:45:58 ID:???
>>617
楽勝、楽勝でみくびってこけてくれないとお話が盛り上がらないじゃまいか

620 :通常の名無しさんの3倍:2007/07/28(土) 17:18:04 ID:???
ギレンの見通しが甘すぎるからな

621 :通常の名無しさんの3倍:2007/07/28(土) 17:19:20 ID:???
>>620
アホの子が何とかするでしょww

622 :通常の名無しさんの3倍:2007/07/28(土) 18:34:47 ID:???
>>608
もしかしたら知力向上じゃなくて単に記憶力が上げただけだったりして名

>>620
でも甘く見たくなる面子だからなぁ・・・

623 :通常の名無しさんの3倍:2007/07/28(土) 18:40:25 ID:???
>>622
本編でもさ、PS装甲、ラミネート装甲、陽電子リフレクター、ヤタの鏡
ジェットストライカーとナチュラルが開発したの多いよ。

624 :通常の名無しさんの3倍:2007/07/28(土) 20:00:22 ID:???
ドラグーンシステムの元になったバチルス・ウェポン・システムもな。

625 :通常の名無しさんの3倍:2007/07/28(土) 22:16:42 ID:???
51氏GJ!
シーマ様の見せ場でしたね。 シーマ様ハァハァ。
そういやジブラルタルの陥落って凸が原因って事になるのか?
もはや言い逃れ出来ない大失態。
この事はモラシムしか知らない事だから・・・

626 :通常の名無しさんの3倍:2007/07/28(土) 22:42:33 ID:???
シーマ様がシェーンコップ杉でバロスwwwwwwwww

627 :通常の名無しさんの3倍:2007/07/29(日) 00:05:57 ID:???
ぶっちゃけ、連邦とジオンだと両方とも同じ程度にアホで外道なんだけど、
連合やプラントはそれを高度差3000mくらい斜め上にバカで外道だから(ラクシズは言うに及ばず)、
比べると、ジオンでも連邦でも正義の軍隊になっちまうんだよなぁ。
正義の 怒りを ぶつけろ ザク♪ みたいな?

628 :通常の名無しさんの3倍:2007/07/29(日) 00:08:49 ID:???
コロニー潰しでコロニー住民大量虐殺しておいてジオンの戦争はスペースノイドの
大義のためだとすり替えに成功したギレン総帥とか、ルウムでぼろ負けした
責任者なのに連邦国民から英雄扱いされたレビル将軍とかたしかに。

629 :通常の名無しさんの3倍:2007/07/30(月) 00:56:06 ID:???
>>628

そのあたりの理由は一年戦争全史上下巻を読むと実に良く理解出来るぞ。
少なくとも種や種死程にポカーンとはしない。

630 :通常の名無しさんの3倍:2007/07/30(月) 02:04:44 ID:???
>>627
>正義の 怒りを ぶつけろ ザク♪
リズム悪っw
せめて次数が同じなジオングとかゲルググに

631 :通常の名無しさんの3倍:2007/07/30(月) 04:21:31 ID:???
正義の 怒りを ぶつけろ アッザム♪
意外に合うなw

632 :通常の名無しさんの3倍:2007/07/30(月) 18:57:20 ID:???
アッザム主役か世wwww

633 :通常の名無しさんの3倍:2007/07/30(月) 20:51:39 ID:???
これみててふと思ったのですが
連邦や連合のお偉いさんとかってどうやって決まってるんですかね?
国連みたいに国家の代表で無し、選挙……もちょっと違うと思う
世襲制……じゃあ貴族化してしまうような?
地道に階級上げては武官しか通用しませんし、文官どうなってるんだろう?

634 :通常の名無しさんの3倍:2007/07/30(月) 21:48:28 ID:???
連邦の場合は完全に形骸化した民主主義による選挙かと思われ。
連合構成国家は……多分、今とアンマリ変わんないんじゃないかな?

635 :通常の名無しさんの3倍:2007/07/30(月) 22:05:04 ID:???
国際連合の後身だけど、大国の存在が前面に出てるんだろうねぇ。
それでも学級会の国連よりははるかにましだけど

636 :通常の名無しさんの3倍:2007/07/31(火) 08:07:08 ID:???
モラシムが出てきたが種での印象薄いなー
51氏は有能に書いてるが実際どうなん?

637 :通常の名無しさんの3倍:2007/07/31(火) 10:31:18 ID:???
すまん、阿部スレの印象が強烈で本編の忘れた……_| ̄|○

638 :通常の名無しさんの3倍:2007/07/31(火) 15:09:12 ID:???
どっかにガルマ主役のSS落ちてませんか?

639 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/01(水) 00:29:20 ID:???
>>638
1.SSを買ってくる
2.ギレソの野望を買ってくる
3.新生ジオンモードプレイ

640 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/01(水) 01:18:26 ID:???
いや、買うんならドキャ版だろう。

641 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/01(水) 01:26:54 ID:???
ガルマ主役のセガサターン

642 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/01(水) 02:56:25 ID:???
ジオンの系譜でいいだろ

643 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/01(水) 08:01:14 ID:???
つワンダースワンの「蒼き星の覇者」

644 :51:2007/08/02(木) 18:32:04 ID:???
34-2(1/5)

「ドライゼ艦長。シュタイナー大尉から入電。“封鎖に失敗、敵の迎撃あり”です」
 指揮系統が崩壊したジブラルタル基地において唯一まともに機能していたモラシム隊に攻勢を仕掛けたのは
スエズ基地のドライゼ隊だった。旗艦のユーコン級潜水艦“U-801”艦長のドライゼ少佐は潜望鏡から目を
離すと敵に賞賛を送った。
「素早い判断だな。“砂漠の虎”以外にも、まともな指揮官がいたか」
「もしかしたら“紅海の鯱”かもしれませんね」
 “紅海の鯱”とは、まさにマルコ・モラシムのことを指している。
「確かにその可能性はあるな」
「しかしハイゴックの前では“紅海の鯱”も手も足も出ないはずです」
 ドライゼは新型MSのハイゴック1個大隊をぶつけていた。ツィマッド社が開発したハイゴックは統合整備
計画でゴックを改修した時期主力MSである。ゴック程の装甲はないが、下手をすれば陸戦用MSよりも高い
運動性と機動性を持った水陸両用MSだ。
 更には特殊部隊“サイクロプス”を中心としたベテランが搭乗している。さすがのモラシムでも分が悪い相手
と思われていた。
「果たして、そう旨くいくかどうか……」
 ドライゼは不安を感じ取り、頭の帽子を被り直した。


645 :51:2007/08/02(木) 18:34:03 ID:???
34-2(2/5)

「全機、油断するな。どうやらさっきの奴のようだ、注意しろよ!」
 ハーディ・シュタイナー大尉はサイクロプス隊の隊長だ。叩き上げの職業軍人で、それゆえに煙たがられる
ことも多いが、ジオン軍でも有数の指揮官と言えた。
「へへへ、思い知らせてやるとするか」
「♪〜♪♪〜!」
「またテーマ曲かよ」
 ザフト艦から出撃したMSがハーディ達に迫る。モラシムとハンスのゾノ、その後ろにグーンが続いた。
 サイクロプス隊はそろって魚雷をモラシム隊に向けて放つ。モラシム隊はそれを軽くかわして見せた。だが、
回避行動を行なっている間にサイクロプス隊のハイゴックが急接近する。
「全機散開!」
 ハーディの意図に気づいたモラシムは素早く指示を出した。ハンス達も即座に対応するが、遅れたグーンが
ハイゴックのアイアンネイルに切り裂かれてしまう。
「やはり接近戦か……」
 グーンは対MS戦闘を想定せずに造られた機体だ。その為、接近されれば攻撃方法が無い。
 鈍重なゴックなら近づかせることもさせなかったが、ハイゴックにはいとも簡単に接近を許してしまった。
「ハイゴックならばゾノに負けんぞ!」
 先手を取ったことでモラシム隊の連携が崩すことに成功した。
 サイクロプス隊の4機が目標としたのはモラシムのゾノだ。先の海戦で、モラシムの動きの良さに着目した
ハーディは最優先目標としていた。
 1機を相手に4機で仕掛ける。些か卑怯な行為ではあるが、相手はコーディネイターだ。ベテランぞろいの
サイクロプスでも慎重を喫したかった。
「目標を確認! 攻撃します!」
 アンディ・ストロース少尉とガブリエル・ラミレス・ガルシア軍曹が左右から挟み打つ。しかし――
「その攻撃は見切っているわ!」
 モラシムは限界まで引きつけてハイゴックを往なした。そして回避と同時にフォノンメーザー砲を発射する。
ガルシアは何とか回避したが、アンディには命中してしまう。
「うわぁぁぁ!!」
「アンディィィッ!!!」
「ク、クソがッ! やりやがったな!」
 モラシムの腕はハーディの想像をはるかに上回っていた。確かにハイゴックならば、ゾノが相手でも優位に
立ち回れただろう。しかしハーディは知らなかった。このゾノに乗っていたのが“紅海の鯱”であることに、
「ミハエル! ガルシア! フォーメーションを組みなおすぞ!!」
 ミハイル・カミンスキー中尉がアイアンネイルの先端からビームカノンを発射した。
 その隙にガルシアが距離を取る。
「いい腕だ! だが、あまり俺を甘く見るなよ!」
 爆発四散するハイゴックを確認し、モラシムは残りの機体を睨んだ。


646 :51:2007/08/02(木) 18:36:58 ID:???
34-2(3/5)

 アフリカ方面軍はモロッコ最北部のセウタに司令部を敷いていた。
 セウタはジブラルタル海峡に近い地中海沿岸に位置している。ジブラルタル海峡の幅は14〜44km。そのため
艦砲射撃を行うには絶好の場所だった。ダブデ級陸上戦艦の主砲の力をいかんなく発揮している。
 兵達の士気も高く、奇襲の成功に誰もが沸きあがっていた。しかし、ガルマ・ザビ准将は興奮することもなく、
ただ戦況を見つめてばかりだ。
「湾口を押さえられなかったか」
 この一言だけでガルマの焦慮を理解するのには十分だろう。
 本作戦は第一に司令部の占拠、第二に制空権および制海権の確保が目標だった。その為にシーマを潜入させ、
無防備な滑走路に敷き詰められた戦闘機にはガウ隊を、沈降できない湾内の潜水艦にはユーコン隊を回した。
だが、先の二つは成功したものの、後の湾口封鎖には失敗してしまった。つまり、ジブラルタルの潜水艦隊は
健在というわけだ。
 ガルマは思考の海に入り込んだ。この後の作戦は揚陸艇を上陸させ、一気にジブラルタルを占領することに
なっている。しかし、ジブラルタル艦隊が揚陸艇を沈める可能性も出てきた。
「湾口を突破した艦隊は?」
「13隻ですが、これはジブラルタル艦隊ではありません」
「なに?」
「報告によると、入港したばかりの潜水艦だそうです。しかも大半が輸送艦だとか」
「となるとカーペンタリアの部隊か」
 言いながら前髪をこねる。
「ドライゼ少佐は“紅海の鯱”の可能性もあると言っています」
「ほぉ、その根拠は?」
「サイクロプス隊のアンディ・ストロース少尉が戦死したことからです」
 ガルマは目を見開く。サイクロプス隊の実力は彼も知っていた。
「奴らも手の内を見せなかった訳か」
 レセップスとの偽装戦闘の際、サイクロプス隊は手を抜いていた。敵も同様だったのだ。
「戦闘地域は?」
「湾口近海です」
 ガルマは広げられた海図に目を落とす。上陸地点と湾口では距離がある。上陸作戦の成功確率は高いだろう。
しかし、失敗する確率も低くはない。およそ2〜3割の確率で、敵部隊の接近を許すことになる。上陸部隊が
殲滅されればジブラルタル攻略はもちろん、アフリカ方面軍には大打撃を負ってしまう。だからこそガルマは
慎重にならざるおえなかった。
「ハイゴックの調子はどうか?」
「3機の損害で、ゾノ2機、グーン5機を撃破しております」
「つまりこちらが有利なのだな」
 このことがガルマを決断させた。


647 :51:2007/08/02(木) 18:39:10 ID:???
34-2(4/5)

 その頃、アスランは1隻多くの脱出艦艇を護るため獅子奮迅の活躍を見せていた。
「なんて敵の数だ!」
 それでも次から次へと現れる下駄付きMSに手を焼いていた。彼は既に4機の下駄付きMSを落としていた。
味方のディンも必死になって応戦している。だが、いくらアスラン達でも護りきるには限界が近い。
「基地から増援は無いのか!?」
 満足な情報も得られぬアスランは基地飛行隊が壊滅したことを知らなかった。
「アスラン! 四時方向から敵機!」
「クッ!!」
 慌ててスロットルを引くとモニターの前をミサイルが通り過ぎた。見るとドップの編隊が10機向かってくる。
モラシム隊の腕を知ったジオン軍は部隊を集中させつつあったのだ。
「しまった!!」
 集中力を欠いたところを狙われ、潜水艦に爆弾が次々と投下される。アスランは阻止せんと立ち向かうが、
モラシムからの通信がそれを阻んだ。
「撤退とはどういうことです!」
「ジブラルタルはもうだめだ。生き残った艦艇だけで海峡を脱出する」
「まだ基地で戦っている者もいます!」
「だからこそだよアスラン。彼らがいる限り、ジオンも戦力を分散せざるえない。基地が抵抗している今しか
脱出の機会はないのだ」
「しかし……!」
「質問をしよう。今ジオンの上陸部隊がセウタから向かって進行中だが、我々はこいつを叩きに行くべきか?」
 アスランは答えに詰まった。
「答えはNOだ。そんな事をすれば艦隊防衛に穴があき、敵MSがなだれ込んでくるぞ」
 モラシムはたった1機で3機の新型機を相手取っている。ハンスらも苦戦しつつであるが持ちこたえていた。
「コーディネイターと言えど万能ではない。それを自覚しろ、アスラン」
「クッ……」
 無力感の中でアスランはクストーに帰還した。そしてIDカードを確認しなかったことを死ぬほど後悔する。
なぜなら、この日ジブラルタルを脱出できたのは20隻にも満たない艦艇だけだったのだから。


648 :51:2007/08/02(木) 18:40:46 ID:???
34-2(5/5)

 モラシム隊が逃げる時間を稼いでいるかのようにジブラルタル基地は抵抗を続ける。それでも揚陸艇が着き、
ジオンの制圧部隊がなだれ込むと、抵抗は徐々に薄れ、降伏するも者も出始めた。
 そして数時間後、難攻不落といわれたジブラルタルは陥落する。捕虜の数は20000人を超えた。
「捕虜の扱いは徹底させろ。違反した者は銃殺刑だ!」
 ジブラルタル基地に降り立ったガルマの第一声である。
 些か厳しい処置だが、ここまでしなければ軍規は保たれない。それだけ公国のコーディネイターに根付いた
反プラント感情は深いものだった。
「しかし20000人以上か」
 捕虜の数を聞いたガルマは呆れた。ただでさえバナディーヤ占領の折に5000の捕虜を得ていた。今度はその
4倍である。ガルマは、この数を知ったマ・クベはどんな顔をするだろう、と思い描いた。
 一先ず基地司令部に足を運ぶと、作戦の立役者であるシーマが敬礼を持って迎えた。
「よくやってくれた。ジブラルタルを落とせたのは貴官のおかげだ」
「お褒めいただき光栄です」
 謙遜することなくシーマは頭を下げる。
「それよりもガルマ様。連合軍がオデッサに向け進行中です。軍勢は既にウクライナ国境に達しています。
増援を送るべきかと……」
「無茶を言うな。動かせる部隊などないだろう」
「私の隊なら直にでも動けますが」
 なにやら思惑のある返答に、ガルマの好奇心が疼いた。
「シーマ。何を考えている」
「ガルマ様のために働きたい。それだけです」
「……なるほど、暴れ足りないわけか」
 シーマは本心を付かれるとニヤリと笑った。
「ここにいるコーディ達もストレスを抱えてますゆえ、連れて行っても構いませんか?」
 この言葉にバーニィが驚いた顔をするが、二人はそれに気づかない。
「いいだろう。好きにしろ」
「ハッ!」
 シーマは見事な敬礼をしてみせると、コーディネイター兵と共に出て行った。
 ガルマはそれを見送ると副官のダロダにいくつかの指示を出す。
「ダロダ。基地の通信施設は使えるか?」
「施設事態の損害は皆無ですので可能かと……」
「よし。では、オデッサのマ・クベ中将に戦勝の報を知らせてやれ。連合にも傍受できるようにな」
 こうしてジブラルタル陥落の知らせは世界を駆け巡るのだった。


649 :51:2007/08/02(木) 18:42:21 ID:???
ジブラルタル攻略戦はこんな感じです。
もっと書きたかったけど、夏の暑さに負けましたorz

>ハイゴック
 私が系譜で量産してましたので、主力にしました。
 ズゴック? アレは高いから……

>20000人
 多すぎますか?

>銃殺刑
 中の人繋がり……

650 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/02(木) 18:56:17 ID:???
>51氏
新作GJ!
20000でもええんじゃないのですか?
一応、重要拠点ならばそれぐらいいても不思議じゃないですし


651 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/02(木) 19:49:17 ID:???
決して多すぎるという数ではないけれど、イタリア軍並みのやる気のなさですな、ZAFT。

まぁ無印種のZAFTは「でっかいゲリラ組織」だから無理はないけど。

なにはともあれGJです。

652 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/02(木) 19:49:37 ID:???
ズゴックEとかメチャ高だったよなあ……でもハイゴッグだと柔らかいンだよな
とかつらつら考えつつも、シーマの姐さん萌えGJ

653 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/02(木) 19:54:59 ID:???
いや、イタリア軍もWW2じゃ一応は活躍してる所あるよ。
フロッグマンが魚雷改造の水中スクーターで英戦艦に取り付いて爆薬をセットして2隻大破させるし撃沈も多数してる。
魚雷艇などの小型艇も結構活躍してる上に他の所には笑いのネタがあるからZAFTはイタリア軍未満だ。

654 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/02(木) 20:06:05 ID:???
GJでした。
でも、種世界の場合コーディの捕虜って取っても良いことってなさそうだ。
捕虜虐殺するような連中だから捕虜交換も無理っぽいし、情報取るのも大変そう。
これが連合ならナチュラルは生かしておいてくれるかもしれないから、捕虜交換できるが。

いっそ身代金でも取るか、戦国時代みたいに。

655 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/02(木) 20:49:54 ID:6Mxef6+I
うーんさすが51氏GJです!

アンディ原作同様討ち死にですか。ちょっと残念。でもこれからのサイクロプス隊の
活躍に期待します。後モラシム隊長カコイイですな〜歴戦の古強者という感じがして
いい感じです。後この分ですとシーマ姐さんの活躍がまた見れそうで楽しみな限りです。

656 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/02(木) 22:03:48 ID:???
コーディは人口少ないから捕虜は結構有利な外交カードになるかも
でも地球に居る同胞を無視してNJをバラ撒くお馬鹿さんな一面もあるからなぁw

657 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/02(木) 22:06:50 ID:???
ザフトの総兵力って何人だろ?
プラントの総人口が億いってなかった気がするんだけど・・・?

658 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/02(木) 22:16:06 ID:???
総人口が2000万だったかな?

659 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/02(木) 22:54:01 ID:???
変態仮面と凸の二人だけだな。後は戦力じゃなくて的だし。

660 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/02(木) 22:55:10 ID:???
GJ!!
でも一言突っ込みいれるんなら『ハイゴック』じゃなく『ハイゴッグ』なんだよねぇ名前・・・

661 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/02(木) 23:00:59 ID:???
51氏GJです!
モラシムが強くてかつ冷静なのはやはりベテランの面目躍如と言った所でしょうか。
でも流石に無駄に血気盛んな部下達は抑えきれないような・・・
>「コーディネイターと言えど万能ではない。それを自覚しろ、アスラン」
このセリフは多分、アスラン以外の部下にも言いたかった、
あるいは訓練の時等に言い含めていたのかも?

662 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/03(金) 05:35:54 ID:???
>>654
だからって投降してきた兵を全部虐殺してもジオンの得にはならんだろう。
そうやってアメリカ軍は日本軍の玉砕戦法を呼んで結局自軍の被害でかくしたし。
それにコーディってことはジオニズムに染まる要素有りって事だし。

663 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/03(金) 14:38:51 ID:???
ソ連軍や国府(中華民国)軍みたく「捕虜?んなもんいらねーよ(プッ」「民間人?しらねーよ(プッ」ってな感じで
投降して来た敵兵や敵国の民間人を片っ端から虐殺した例もある。
アメリカ軍みたく「解放した」地域で略奪強姦殺人etcとやりたい放題した例もある。



664 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/03(金) 15:45:19 ID:???
ジオンの軍人は誇り高い。連邦兵と一緒にして貰っては困る。

665 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/03(金) 16:56:23 ID:???
国際社会の一員を目指すなら戦場協定は遵守しないと後が大変なんだけどな。
プラントがバカやってるから相対的にジオンは評判が上がってると思う。

666 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/03(金) 17:07:53 ID:???
ま、勝っているうちは虐待なんてしないだろ。追い詰められたらわからんけど

667 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/03(金) 17:42:36 ID:???
>>663
っつうか、共産圏はそれ、自国の兵隊も同じ扱い だから。

668 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/03(金) 17:52:13 ID:???
>>666 勝っててもWWUのカナダ軍部隊みたいに虐殺した例も多いからなぁ>戦死者よりも捕虜収容所での死傷者が多い

669 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/03(金) 18:14:43 ID:???
なんかバーニィがスルーされてるけどww
ここは流すべきなのかw

670 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/03(金) 18:47:38 ID:???
そろそろミンチになりそうな悪寒

671 :51:2007/08/03(金) 19:33:20 ID:???
35-1(1/2)

 オデッサ基地司令部では誰もが喜びに沸きあがっていた。
 難攻不落のジブラルタル基地をガルマ・ザビ准将が攻略してしまったのである。この報はオデッサだけでなく、
前線の将兵たちにも知らされた。
「マ・クベ司令! やりました。ガルマ様がジブラルタルを占拠しました!」
 ウラガンが小躍りするように喜んでいるが、オデッサ防衛はまだ果たされていない。幸いなことに連合にも
知らせは届いたらしく、ケラーネ軍の挟撃も重なってその進軍を止めていたが、気は引けなかった。
「まずいな……」
 だが、この時マ・クベは別のことを危惧していた。それは自分自身の立場にである。
 連合が引き、防衛に成功したとしても功績は与えられないのではないか。特にユーリ・ケラーネ少将は前線で
将兵たちと戦っている。司令部にいる自分と比べれば、上層部は迷わずケラーネを評価するだろう。
 ではガルマはどうだ?
 ジブラルタル陥落――この事実だけで、誰もがガルマを賞賛するだろう。ガルマの知略と、ザビ家の権威が、
想像できるかぎりの美麗賛辞を並べ立てるはず。階級も昇進して少将、いや、中将もありえた。
「このままではキシリア様の賛辞を受けるのはあのお坊ちゃんではないか」
 そうなれば突撃機動軍ナンバー2の地位も危うくなる。
 マ・クベは背筋が凍りつく思いがした。
「私も賭けに出るか……」

――――第35話

 一方の連合軍司令部であるハンニバル艦橋は騒然となっていた。
 参謀達は慌てふためいており、碌な作戦案も提示できない。各部隊へはコープマンが何とか指示しているが、
どれも場当たり的なものでしかない。ハルバートンに至っては、遠い世界に行ってしまったかの如くだ。
「ハルバートン提督。敵の攻撃が止みました」
 通信士の声に一同が静まり返る。そして混乱から解放されたからか、ハルバートンが正気を取り戻した。
「どういうことだ?」
「判りません。一先ず態勢を整えさせますか?」
「あ、ああ。そうしてくれ」
 参謀達よりはるかに冷静な通信士の機転によって、何とか指揮系統の崩壊は免れた。
「提督。敵司令部から通信が入ってます」
 モニターに頬のこけた胡散臭い男が映る。
 ハルバートンは面識が無いが、その顔は南極会談のTV映像で幾度となく見た。
『オデッサ作戦の総司令官ハルバートン提督、聞こえるか? 私はマ・クベ中将だ』
「……一体どういうつもりだ」
 警戒感を表しながら、ハルバートンは問う。
 マ・クベは冷酷な笑みを浮かべると、信じられないことを言った。
『直に軍を引かせよ。ここで手を引かねば、我が方は水素爆弾を使う用意がある』
 その一言に司令部は騒然となった。

672 :51:2007/08/03(金) 19:34:26 ID:???
35-1(2/2)

「バカな! 核は使えない筈だ!」
『それはどうかな?』
 Nジャマーが投下された以降、地球上で核の使用は不可能になっているが、核兵器であっても原子爆弾に
よらない起爆方式をとる純粋水爆ならば原理上使用可能である。
『無論、核兵器を使わぬと約束をした南極条約に違反はするが、我々も負けたくないのでな』
 通信が切れると、皆がハルバートンを見た。
 ハルバートンは腕組をしたまま考えている。敵司令官との心理戦が、彼本来の冷静さを取り戻したようだ。
「誰か意見はあるか?」
 その言葉にコープマンが反応する。
「撤退すべきです。我が方は戦略および戦術的に不利な立場に立っています」
 第1軍は数で勝っていても四方を敵軍に囲まれている。
「反転して、後方の部隊を討ち、撤退しましょう」
 生きていればこそ復讐戦を企画することもできる。それがコープマンの意見だった。
 確かにベターな選択である。撤退すれば悪戯に将兵の命を亡くすこともないだろう。だが、ハルバートンは
一つ気がかりなことがあった。
「アークエンジェルを見捨ててかね?」
 そう、ハルバートンはAA隊のことを危惧していた。作戦通りなら、今頃は鉱山基地を攻撃している時刻だ。
しかし、このまま撤退すれば彼らは敵中に孤立することになる。
「コープマン大佐。彼らは2隻で鉱山基地を落とすと言っていたのだろう。ならば我々も行かねばならん」
「しかし、水爆が……」
「考えてもみろ。奴らは何故このタイミングで脅迫じみたことをする?」
 この問いに皆が返答に詰まる。
「戦局はジオンが優位なのに何故だ?!」
「それは……」
 少し考えてコープマンはハッとした。
「アークエンジェルが基地を攻撃したから」
 答えに知将がうなずく。
「そして第2軍の存在がある。つまり、これは私の推測だが――」
 1、敵はAA隊によって基地防衛隊に被害が被った。
 2、1によりジオン側の戦力は、実質欧州方面軍だけの可能性がある。
 3、更には第2軍が近づいている。
 以上のことから、このまま粘っても何れは押し切られる。そうマ・クベが判断したのではないか?
「――でなければ説明が付かん」
「確かに……」
「しかし、ジブラルタルからの増援があるかもしれません」
「冷静になれ。あのジブラルタルを落とした後に、部隊を展開できると思うか?」
 参謀達は首を振った。
「そうだ。ジブラルタルからの増援もない!」
 ハルバートンは膝を叩き断言した。
「全軍前進! 多少の損害は目をつぶる。オデッサを取り戻すぞ!」
 こうして第1軍は挟撃を受けながらも前進するのだった。


673 :51:2007/08/03(金) 19:36:59 ID:???
なんかお春さんがダメダメに……
ちょっと今回は苦戦してます。皆様の感想が聞きたいです。

修正
>「撤退すべきです。我が方は戦略および戦術的に不利な立場に立っています」
「撤退すべきです。我が方は戦略および戦術的に不利な立場にいます」
立場に立ってるって……

674 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/03(金) 20:31:19 ID:???
GJでした。
なるほど、マ・クベは防衛ではなく敵の撃破という賭けのために水爆脅しをかけたわけですか。
でも、これって第二軍に逆包囲くらう可能性があるんじゃないか?
第二軍の方はほぼ無傷なわけだし。それとも第一軍撃破に成功すれば逃げると思ってるのか。

>>662
なるほど。つまりジオニストに染まったコーディをザフトに戻してクーデターを起こさせると。
…あれ? それってもしかしてラクシズの手伝い?

675 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/03(金) 21:02:15 ID:???
GJです!!

マ・クベの賭けが気になる…

676 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/03(金) 22:34:43 ID:???
この段階で撤退を呼びかけてもむしろ応じる可能性は低いだろうになぁ・・・・
なんだこのいい感じの胡散臭さはw

677 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/03(金) 23:24:45 ID:???
勝ったと思った所でフルボッコにされた上、虎の子のMS部隊が壊滅したら、
過去のジオンへの敗戦トラウマと合わさって、ハルバートンが虚脱状態になるのも無理はないかと。
しかも壊滅させたMSがドム二個中隊じゃあ恐怖も覚えるでしょ。アレは怖い。
軍人としてどうかとは思うが。

そういえば、なんでカーペンタリア所属なのに「紅海の鯱」って異名がついてんだ?
紅海だとジブラルタルのほうがまだ近いはずだが。

678 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/03(金) 23:28:34 ID:???
GJ!
マさんは余計なことしちゃう人でもあるからなあ…
1stではこっからジオンごと転落してったけど、生き残れるのかマさん!
ならびに希望的観測で動いてるおハルさん!
AAと出撃したシーマ様たちも気になるぜ!

679 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/04(土) 02:41:13 ID:???
お春さん、ついに頭の中も春になったか
えっ? 元からそう、失礼しました

680 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/04(土) 05:12:33 ID:???
マさん、もしかして、純粋水爆を使う気か!?
あれなら確かにNJ下でも使えるし、南極条約でもグレーゾーンだ。

681 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/04(土) 13:26:39 ID:???
>>677
モラシムさんは、MSVでザフト地球降下部隊の第1陣辺りからいて、グーン部隊で凄まじい数の連合の艦隊を潰してる
そのメインにしてた狩場が紅海だったんでは?

682 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/04(土) 19:07:14 ID:???
>>681
いや、血で染まった紅い海の鯱なのかも試練

683 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/05(日) 09:56:55 ID:???
何そのモラシムらしからぬ格好良さ

684 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/05(日) 10:05:15 ID:???
鯱は鯱でも紅海海遊館の飼ってるシャチだとか

685 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/07(火) 17:50:44 ID:???
なんかいやだな

686 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/08(水) 15:40:21 ID:Idrfo+ah
保守

687 :51:2007/08/09(木) 18:45:44 ID:???
35-2(1/2)

 同時刻、ハルバートンが期待する第2軍は三度目の襲撃を受けていた。
 一度目は奇襲に近い形で各隊が攻撃を受け、一部の敵部隊が旗艦ボナパルトを急襲。ボナパルトは小破する。
 二度目は修復を終えて移動を開始し始めたところに襲撃。ボナパルトは無事だったが、MS23機が撃破され、
一度目と合わせると36機、約2個中隊の損害だ。
 そして今回の三度目。完全に待ち伏せを受けた形の攻撃は、デュクロのいる戦車隊を狙ったものだった。
 戦車隊の後方を走るリニア自走砲が爆発、横転する。そして背後の道を完全に塞いでしまう。
「まずい!」
 デュクロが直に敵の意図を察知するが、敵は次の行動に移っていた。
「各車、退避!」
 しかし、彼らが居た場所は狭い林道。戦車が2両通るのがやっとの幅であり、更には後方を遮断されている。
自ずと彼らの行動は制限されてしまう。
「全車、前進! 動かなければ袋叩きにされるぞ!」
 リニアガンタンクとリニア自走砲が全速で脱出を図る。この間も次々と車両が撃破されていった。50m程
前進し、小高い丘に辿り着くとデュクロはようやく敵MSのザクを発見した。肩には狼のマークが付いている。
それは神話に出てくる怪物フェンリル。連合でも注意を向けられる隊のひとつだった。デュクロは一度目の
襲撃でも戦闘をしている。
 ザクは3両のリニアガンタンクを瞬く間に撃破する。その動きには余裕すら感じた。
「全車、敵MSを包囲しろ! 生き残りたければ攻撃するんだ!」
 と言っても戦力が戦車と自走砲だけでは条件が悪い。まだ、戦車は砲身を動かすことができるが、自走砲は
砲塔が固定されている。迅速な射撃は不可能だった。
 ザクは自走砲を無視し、リニアガンタンクに目標に定めた。強力なリニア砲に注意を向けつつも、空き缶を
潰すようにマシンガンで撃ち抜く。デュクロの乗るリニアガンタンクは砲身をザクに向けて必死に応戦する。
何とかグフの側面を取り、十字砲火を浴びせることに成功した。
「よし。敵の数は少ない。MS隊が来るまで持たせるぞ」
 しかし、現実は非常である。コーネル隊が駆けつくよりも敵MSの方が早かったのだ。
 新手は同じフェンリルのマークを着けたグフ。瞬く間に自走砲を駆逐し、リニアガンタンクに目を付ける。
地を蹴り飛び上がると間合いを一気に詰めた。そしてリニアガンタンクの長い砲身を踏みつけた。車体は浮き
傾いてしまう。これでは攻撃ができない。
「いかん脱出しろ!」
 デュクロが叫ぶ。
 グフはリニアガンタンクの履帯だけをマシンガンで吹き飛ばす。横転した車体からレイエス伍長が飛び出し、
グフはそれを待っていたかのように、リニアガンタンクを一発の砲弾で破壊する。そして、その銃口をあろう
ことかレイエスに向けた。そして――


688 :51:2007/08/09(木) 18:46:58 ID:???
35-2(2/2)

「我々の部隊も襲撃を受けたのだ」
 コーネルがブルーシートの前で座り込むデュクロに言う。
「3分……いや、1分早ければ彼らも死なずに済んだかもしれん。すまなかった」
 あの後、レイエス伍長は死んだ。敵の100mm弾を生身の体に受け戦死したのだ。ブルーシートの下には彼の
死体があるのだが、体はバラバラに吹き飛び原型を留めていない。
「少佐が頭を下げることはありません」
 デュクロ自身はコーネルのMS部隊のおかげで難を逃れた。それでも彼の戦車隊は壊滅的な打撃を受けた。
「……大尉。我々の軍は撤退する」
「オデッサを目の前にして……?」
「度重なる襲撃に軍の消耗が激しい。補給隊にも被害が出ている」
 襲撃は第2軍本隊だけではなかった。後方から送られてくる補給隊への攻撃も熾烈を極め、これ以上前線が
広がると輸送が成り立たないそうだ。兵站を絶たれては戦闘其の物ができなくなる。
「しかし、理由はそれだけではないでしょう」
「うむ。ジブラルタルが落ちたそうだ。それも半日で……」
 ジブラルタル陥落の報は第2軍にも知らされていた。
 この結果を知った第2軍司令ビラード中将は、最初はウソだと息巻いていたものの、エルラン中将の説得に
より撤退を決意したという。
「そうなると第1軍と連絡は付いたのですか?」
 ミノフスキー粒子の所為で困難なものになっているが、第2軍が撤退するとなると第1軍へ詳細を伝えなけ
ればならなくなる。
「そこまでは私も分からんよ」
 それだけ言うとコーネルは去った。
 結果的にコーネルに助けられたのだが、それは彼にとって嬉しいことではなかった。彼の戦車隊は壊滅し、
彼は仲間を失った。それだけが彼の心を傷つけた。
 デュクロは胸ポケットからタバコを出すと、火も着けずに銜えた。


689 :51:2007/08/09(木) 18:49:00 ID:???
ダメだ・・・家のぬこが死んでうまく書く余裕がないわ・・・

690 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/09(木) 19:00:03 ID:???
>>51氏………………………お察しします。


691 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/09(木) 19:02:16 ID:???
GJっす!
……しかし春さんここで死ぬか降格するだろうなぁ…まあ代わりの司令官は早々居ないから
前線には出るかもしれないけど

692 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/09(木) 19:49:10 ID:???
春さん以外だれもいないような

693 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/09(木) 20:03:22 ID:???
なんか熊さんとか富さんとか居そうな会話だなw

694 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/10(金) 00:06:10 ID:???
>>51
こうゆう時、何言っても慰めには成らないかもしれませんが・・・元気出してください

695 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/10(金) 13:29:52 ID:???
>>51氏GJ!そしてご愁傷様です
私もハムスター死んだ時はショックでした


ところで伍長を射殺したのは、グフに実刀を持たせてるイかれた野郎ですな

696 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/10(金) 14:33:54 ID:???
>>51
GJand南無…


697 :51:2007/08/10(金) 21:28:34 ID:???
35-3(1/3)

 第2軍が撤退しているのも知らず、第1軍は進行し続けた。もはや作戦も何もなく、ただ物量による力押し
で強引に進むだけだ。各部隊に多大な被害を出しながら……。
「予定通りだ……フフフッ」
 オデッサ基地司令部に居たマ・クベは、ダブデの艦橋に司令部を移し副官のウラガンと戦況を見つめていた。
欧州方面軍の指揮系統を貰う口実だが、マ・クベ自身が戦場に立った、というアリバイ作りでもある。
「司令、ケラーネ少将から抗議が来ておりますが……」
「ほおっておけ」
 ユーリ・ケラーネの欧州方面軍には、ワザと前線を突破されたように振る回させた。ただでさえ犠牲を払い
ながら後退を繰り返し、戦力をうまく配置するのに苦労している。戦友達が死を見ながら、今に見てろという
気持ちで待ち続け、ようやくドムが到着し、攻勢をかける……。そんなところで後退命令である。ケラーネと
しては不満で仕様がなかった。
 それでもマ・クベは気にもかけず、黙々と基地守備隊を的確な場所に配置していた。
 オデッサ基地守備隊は1個師団で成り立っている。各方面軍が2個師団なのに比べてやや戦力は少なかった。
そのぶんジオン本国で造られた新型機が優先的に配備されている。
「しかし、あの試作機まで使うことはなかったのでは?」
「別に戦力としては考えておらんよ。アレには連合のMSを捕獲してもらいたいだけだ」
「連合軍がイエローゾーンに入りました」
 マ・クベは冷酷な目をスクリーンの中の連合軍に向けた。

 勢いづく第1軍の機甲部隊に対してオデッサ守備隊はありったけの火力をぶつけて防戦する。あらゆる砲が
火を噴き、対地ロケットが発射され、第1軍に降り注いだ。爆発炎上するデュエルダガーにリニアガンタンク。
更に彼らの後方にいた歩兵達が四散する。
「オデッサに戦力はないじゃないのか!?」
 欧州方面軍を突破し、やや安堵していた連合兵士達に動揺が走る。彼らとしてみれば、知将ハルバートンの
言葉を信じてここまで踏ん張ってきたのに、その思いはあっさり裏切られた形になる。
 それでも第2軍がたどり着けば、連合がジオンを逆包囲することができる。兵士達は必死の思いで反撃した。
「くそ、またグフか!」
「一旦後退しろ。デュエルでは消耗が激しい筈だ」
「しかし、ミラー大尉だけでは……」
「エネルギー補給はできるときにしておけ。心配するな、幸い105ダガーはストライカーパックのおかげでまだ
エネルギーに余裕がある」
 第13独立部隊は少ない戦力ながら懸命な働きをしていた。ドムに壊滅しかけた部隊であるが、元々の技量は
連合内でも高い位置にある。ザクやグフを相手にする分にはまだ余裕があった。
「待ってください大尉。十時の方向から巨大なモノが接近して来ます」
「なんだと?」
 カメラをズームにすると、ミラーが目にしたのは実に不可思議な物体だった。
「球根?」
「タマネギ?」
「(ドラクエの)スライム?」
「いや――」
 その物体は浮遊したままクルクルと回り始めた。
「――空中砲台だ! 全機、避けろー!」
 その叫びはメガ粒子砲によってかき消された。


698 :51:2007/08/10(金) 21:32:17 ID:???
35-3(2/3)

「第2軍はまだなのか」
 ハンニバル艦橋ではハルバートンが渋い顔でスクリーンを見ていた。戦況は互角の様相だが、此方は退路を
欧州方面軍に立たれているため補給が行えない。今のところ物資は足りているが、何処まで続くか分からない。
「早く来いビラード。貴様の来れば連合は勝つのだ」
 そんな呟きを聞いたコープマンは嫌な予感がしていた。
「提督、このまま攻撃を続けますか?」
「当然だ」
「しかし、物資が少なくなっております。後3〜4日、と言ったところです」
「それだけあれば第2軍も合流するよ」
 幕僚達の言葉にハルバートンは耳を貸さない。彼は意地になっているのだ。
「提案しても宜しいですか?」
 業を煮やしたコープマンが口を開いた。
「どうした?」
「撤退しましょう」
 よくよく考えてみればオデッサ基地に戦力がある段階で撤退するべきだった。
 マ・クベの水爆発言が虚実だったことはハルバートンの読みどおりだ。しかし、そこにアークエンジェルと
ドミニオンの姿はなく、有るのは敵MSの大群。しかも第2軍は今だ現われず、連絡すら取れない状況になる。
このままだと全軍が崩壊するのは目に見えていた。
「バカなことを言うな」
「ここは撤退すべきです! 提督!!」
「第2軍が来ればまだやれる!」
「来ない可能性もあります!」
「確かにビラードならば逃げるかもしれんが、奴の横にはエルランがいる! 彼は私の考えを知っている!」
「では何故第2軍は現われないのです!? 本来彼らの方が進軍が早かったのですぞ!」
 鬼気迫るコープマンにハルバートンは言葉に詰まる。
「提督は何を焦っておられるのです!」
 今日のハルバートンはおかしかった。明らかにオデッサを落とすことに躍起になっている。昔ならば冷静に
状況を見極めて、判断していた男が熱くなっているのだ。戦争が始まる前から知将の部下だったコープマンは、
その変貌ぶりに気づいた。
「もし我らが負けたらブルーコスモスの台頭を許すことになる」
 ゆっくりとハルバートンは語りだした。
「それだけは避けなければならない」
「……では、提督は派閥のために戦闘を続けると?」
「派閥など関係ない! 奴らの台頭を許せば軍はアズラエルの私物と化してしまうのだ!」
 ハルバートンはブルーコスモスが行っている闇を良く知っていた。クローン計画やソキウス計画、強化人間、
生体CPU、そして孤児を集めての洗脳教育。ここで自分が負ければブルーコスモスはこれらの計画を広げる
だろう。ハルバートンとしては人を人として思わない計画を推し進められるのは我慢ならない。
「奴らにとって人の死は書類上の数字と同じだ……」
 黙っていたコープマンはゆっくりと首を振った。
「やはり撤退すべきです」
「何故だコープマン。我々は勝つしかないのだぞ」

699 :51:2007/08/10(金) 21:34:52 ID:???
35-3(3/3)

「提督が残った主流派をまとめ、ユーラシアとも協力し、ここまで死力を尽くしたことも知っております」
 世界樹戦役の敗北によって多数の人材を失い、ハルバートンが囚われたことで、主流派は発言権を失った。
それによりブルーコスモス派の暴走――血のバレンタインやジオンへの核攻撃(失敗したが)を防げなかった。
彼が戻るまでABC兵器や捕虜の扱いなど、秩序を保てないことも多々あった。
「しかし、それと兵達を死地へ向かわせることは同義ではありません!」
「……」
「撤退しましょう! 提督!」

「大尉! 助けてください! 機体がッ……機体が動きません!!」
「くそ、こいつ……なんて奴だ! ジオンはこんな化け物を造っていたのか!」
 第13独立部隊は空中砲台――アッザムを相手に苦戦を強いられていた。
 こちらの戦力は105ダガー1機、デュエルダガー3機、リニアガンタンク10両。パイロットの腕は連合でも
屈指の腕利きが揃ってる。それでも既にデュエルを1機、タンク3両やられていた。
「ダメです。リニア砲が効きゃしねえ」
「戦車を下がらせろ」
 アッザムは巨大な図体にありがちな装甲を持ち、タンクのリニア砲にダガーのライフルが通用しなかった。
しかも機体底部から射出された妙な兵器によって電磁波を浴び、デュエルダガーが動けなくなっている。
「機体を鹵獲するつもりか!」
 アッザムは四本の足を地に下ろし、デュエルにゆっくりと近づいている。
「大尉、このままじゃあ」
「……スカイグラスパーを要請する」
 MSが装備できて最大の火力を持つアグニならば奴を落とせるかもしれない。そう考え空軍に要請するが
返ってきた返事は満足のいくものではなかった。向こうも火の車らしい。
「どうします大尉?」 
「命令なんだ、仕方ないだろ。もっとも……」
 頭をかきながらアッザムとデュエルを見る。
「……アイツを助けてからだ」
 しかし、どうやって? アッザムに死角はない。2連装メガ粒子砲を8門を円盤形の機体の周囲に上下に
4対張り巡らされている。さらに空中に浮ばれては妙な兵器を使われてしまう。
「……あったぞ死角が」
「本当ですか!?」
「全機、散開!」
 デュエルとタンクがアッザムを囲い込むように展開し、リニア砲とライフルで集中攻撃する。
 多少のダメージは受けているようだが、効果はあまりないようだ。
「それでいい。奴の注意を逸らしてくれ!」
 ミラーの105ダガーは飛び上がると、そのままアッザムに向かった。上部メガ粒子砲が一斉にミラー機に
向けられる。その光の雨に触れた瞬間、彼の機体は一瞬にして蒸発するだろう。
 ミラーはメガ粒子砲を避けながら、アッザムの真上の位置を押さえると動きを止めた。アッザムの砲塔が
射角を上げる。しかし、90度の時点で停止した。
「球根の真上には撃てないとはな!!」
 ビームサーベルを引き抜いたミラーは急降下し、アッザムの中心に突き立てて、ようやく動きが止まる。
この隙にデュエルダガーを救出し後退を始めた。
 そして五分後、第1軍に撤退命令が出されることとなった。
「今更何言ってやがる!!」
 だったら始めからこんな所まで攻めるな。ミラーは本気で池沼に殺意を覚えた。


700 :51:2007/08/10(金) 21:37:22 ID:???
いかん
どっちが知将か分からなくなってきた

それはそうとアッザム――飛行時間5分て……TVは黒歴史か?

701 :51:2007/08/10(金) 21:39:57 ID:???
それと、皆さんありがと・・・
家のぬこは15年生きたから大往生だったと思う。
・・・・・・医者は20年以上生きた奴を見たと言っていたが・・・・・・

702 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/10(金) 22:04:17 ID:???
GJでした。
にしても、ミノフスキー粒子があるんだから伝令は1ダース単位で送って置けよ、第2軍。
それともエルランの活躍により伝令が飛んでないのか?

ここで撤退するハルバートンはシーマとユーリのどっちにやられるんだろ。

703 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/10(金) 23:12:41 ID:???
GJです。最後の池沼は誤字か、それとも皮肉か……
なんにせよ、ハルバートンはもう駄目だな

704 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/10(金) 23:58:45 ID:???
敗戦責任が回ってくるのか、というかそれまで生きていられるのかお春さん
シーマの姐サンを待ちながらGJ!


うちの犬も15年以上生きてから往ったよ……長い間いた分、老いるのも見てきた分、悲しいというよりも寂しかったなあ…

705 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/11(土) 00:00:11 ID:???
投下乙!
これでオデッサ作戦は失敗か?
連合はオデッサで戦力を消耗、ザフトはジブラルタル取られるわでもう・・

706 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/11(土) 09:53:55 ID:???
乙。
ユーラシア死亡フラグが如何転ぶか見ものですね

707 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/11(土) 18:16:57 ID:???
GJ!!
マさん自重、って感じですね。
ここでぶっ放したら友軍も大損害になると思うのだが…

708 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/11(土) 18:41:34 ID:KSQ3UuX9
51氏GJ!
しかしレスが少ないな

709 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/11(土) 20:06:39 ID:???
>>699相変わらず文章作成能力がないですね糞コテさんwwwww
見るに堪えない駄作乙!

710 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/11(土) 20:08:29 ID:???
>>701チラシの裏に書きましょうよエセ物書きさんwwwwwwww
ネタもつまらなければ空気も読めませんかwwww

711 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/11(土) 20:11:04 ID:???
>>708当然の結果。
知恵ふりしぼって書いてみたクソなネタなど評価に値しないという事です。
適当にみて皆スルーしてる証拠。

712 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/11(土) 20:13:53 ID:???
GJ!ですた。
お春さんヤバス。

713 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/11(土) 20:13:56 ID:???
職人気取りの馬鹿がくだらないネタを投下するたびに荒らすからね

714 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/11(土) 20:19:15 ID:???
夏だな・・・
諸君、エレガントに行こう。


職人さんGJです。
さあ、着々と策がはまってまいりましたw
しかし、策を弄しすぎて負けるのがマさんでわ・・・?

715 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/11(土) 20:33:23 ID:???
なのはスレから居なくなったと思ったらこっちにきたか…
てか>>708上げてそんなこと言うな。荒しが暴れる口実になる。

716 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/11(土) 20:48:25 ID:???
しかしいつまで新シャアで乞食共にマンセーしてもらうために
オナヌー作品投下するのかなあ

717 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/11(土) 20:54:03 ID:???
透明あぼ〜んは便利だなぁ。

718 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/11(土) 20:56:48 ID:???
失笑物のSS乙

719 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/11(土) 21:03:04 ID:???
51軍GJGJ51

720 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/11(土) 21:24:12 ID:???
市ねクソコテ

721 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/11(土) 21:25:49 ID:???
つうかアレっていつからこっちにいたっけか。ID出し進行やってみる?

722 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/11(土) 21:28:23 ID:???
この恥ずかしい職人キドリの方は
匿名掲示板で感想を書いてもらうしかないか。
恥ずかしくて晒せた物じゃないしな・・・

723 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/11(土) 22:02:06 ID:???
51氏GJ!

724 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/12(日) 00:49:40 ID:???
51氏GJ。がんばれー

ところで515氏を最近見ないのが気になる……

725 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/12(日) 01:52:47 ID:???
連邦至上主義者は、ここで愚痴るのではなくて、
新しく『UCの連邦が種・種死世界にきたら』
とか立てればいいのに・・・・

51さんガンバレー


726 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/12(日) 07:19:53 ID:???
51氏ね

727 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/12(日) 11:02:19 ID:???
>>725
軍板の空気読まない奴等だろ。08小隊SSスレが引き起こしたから文句は言えないな。
51氏GJ。軍板は闘争やめてさっさと自分の寝床に帰れ。

728 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/12(日) 11:25:24 ID:???
一緒にしないでくれ(;´Д`)
51氏GJ、続きも楽しみにしております。

729 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/12(日) 14:05:53 ID:???
長期の休みに入ると急に出てくる……ここまで典型的な夏厨も珍しいな。CCAスレでも繁殖してるみたいだし。

     *      *
  *     +  51氏グッジョブ!
     n ∧_∧ n
 + (ヨ(* ´∀`)E)
      Y     Y    *

730 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/12(日) 16:01:13 ID:???
51氏GJ!
なんだか妙な誹謗中傷が湧いているようですがどうかやる気を無くさずに頑張ってください。

さて、シーマ様を待ちわびながらwktkしましょうか…


731 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/12(日) 19:48:42 ID:???
>>728あんたらの仲間だろ・・・引き取ってくれ。

732 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/12(日) 22:17:57 ID:???
>>731
どこの板にも夏厨は居る……真に以って申し訳ないし恥ずかしいけれど、打てる手も無いんだよ(;´Д`)

733 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/13(月) 06:36:55 ID:???
引き取れつってるのもage厨。
それより避難所用意した方がいいぞ。あっちが埋め立てられたら次はこっちにアフォが来る(つうかもう来てるが)からな。

734 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/13(月) 12:32:52 ID:???
とりあえず、軍事板のスレで良スレを爆撃中です。


学園島戦争 開始23年目
http://hobby9.2ch.net/test/read.cgi/army/1180818118/

735 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/13(月) 12:39:46 ID:???
>>732奴ら、自分等の巣だけじゃ飽き足らず
シャア板まで巻き込もうとしてるのか…

736 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/13(月) 12:44:02 ID:???
>>735
基地外は軍事板から出てこないでほしいよな

737 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/13(月) 12:49:05 ID:???
>>736
なのはスレは学園島スレからの工作員に潰されたらしい。

738 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/13(月) 13:14:22 ID:???
他板の住人の工作さとかぬかして双方対立させようとするのが典型的なキチガイage厨の手口。
軍板では新シャア板の工作の悪口、ここでは軍板の悪口、みたいな。



739 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/13(月) 13:18:20 ID:???
バレてるから実質ただの存在証明くらいにしかならんがな

740 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/13(月) 13:20:50 ID:???
まぁ、軍板をどうにかして攻撃させようとするのキチガイぐらいなもんだからな


741 :さて、ID出すか:2007/08/13(月) 13:28:44 ID:38rp25Q2
にしても一日中2ちゃんたぁ……

すっげえイヤっぽいんですが。人間の生活として。つかママンのコンデンサの液が蒸発して飛ぶだろ。PC。

742 :740:2007/08/13(月) 13:32:18 ID:iR9rSnf4
>>741
08スレ見るに携帯とPCの二刀流もしてるみたいだぞw


743 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/13(月) 13:32:32 ID:???
もはや軍板とシャア板の溝は埋めれそうにないな。
軍板夏厨の工作でSSスレは壊滅状態、もう野放しにはできない

744 :740:2007/08/13(月) 13:37:50 ID:iR9rSnf4
>>743
age厨は別に軍板夏厨じゃないぞ? 軍板でず〜と粘着してたキチガイなだけで(最悪板参照)。
新シャア板では軍板の工作、軍板では新シャア板の工作とか自作自演して対立させるのがage厨の常套手段。
ID表示が大変お嫌いなようで、しばらくは荒れるが居つかなくなるし偶に来てもすぐ解るから対処しやすい。


745 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/13(月) 14:01:24 ID:???
なんていうか、ここにいる職人も軍事板の連中と同格だけどね

746 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/13(月) 14:11:03 ID:???
>>743
こりゃ報復も仕方ないな

747 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/13(月) 14:17:00 ID:38rp25Q2
しかし他がどんだけ落ちても更にその下を行く三人目
他をどんだけ貶めよーが自分の評価は永遠に最低から逃れられない定め。

んで、ストライクマーク2だか3だか知らんけどぶっちゃけどんなスペックだったんだよ。試作機が指揮官ヘッド積んでたからってイージスが弱い理由にはならんと思うが。

748 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/13(月) 14:22:39 ID:???
現在、我々の仲間がリアルタイムで爆撃中です。


学園島戦争 開始23年目
http://hobby9.2ch.net/test/read.cgi/army/1180818118/

749 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/13(月) 14:47:10 ID:???
お前ら軍事板を荒らすなよ

750 :51 ◆En7ZE0sI96 :2007/08/13(月) 16:21:54 ID:???
とても面白そうなSSを見つけたので、ここに転載しますね。
もちろん無断です♪

751 :51 ◆En7ZE0sI96 :2007/08/13(月) 16:24:11 ID:???
灰色鳥が舞う日

プロローグ 二〇〇三年一月二十二日 学園島南部 オターキングラード戦域 

 「よぉおはよう。今日も冷えるな」
 「いつものことだろ。いいニュースは?」
 「空軍の輸送機がプレゼントをくれたぞ。肉入りのシチューだ」
 「こいつはいい。ツイてるな」

 泥に汚れた稲葉学園校防軍の兵士二人は、塹壕の中で、シチューを掬ったスプーンを口へと運ぶ。

 「クリスマスには本校に帰れると思ってたんだがな・・・期待しただけ馬鹿だったか」
 「言うなよ。ビスケット食うか?」
 「ああ」
 
 稲葉学園が東の白石学園に戦いを挑んで、もう二年になる。
 一週間かそこらで終わると予想されていた戦いは長期化し、そして泥沼化していた。

 「敵さんも今は冬休みなのかなぁ・・・」
 「馬鹿。奴らは冬が一番元気なんだぜ?一昨年の冬を思い出せよ」
 「俺は本校で補習やってましたよ。ハァ、擲弾兵なんかに志願するんじゃなかった」

 年若い一等兵の愚痴に、無精髭を浮かべた伍長は苦笑を浮かべる。

 「現実を受け止めてたのしくやろうぜ。それが一番だ」
 「愚痴らなきゃやってられないよ」
 「ん?こいつは・・・!」


752 :51 ◆En7ZE0sI96 :2007/08/13(月) 16:25:15 ID:???
 伍長は乾いた音に気付いた。
 嫌というほど聞き慣れた、ロケットの斉射音だ。

 「オルガンが来たぞ!伏せろ!」

 伍長は急いで一等兵を押し倒す。
 間を置かず、陣地の周囲を爆発の波が襲った。

 「畜生!畜生!」
 「絶対に頭を上げるなよ!」
 「死んでも上げるもんか!」

 十五分ほどで砲撃は終わり、二人は塹壕から頭を上げた。
 濃い煙の向こうからは、数え切れないほどの戦車のエンジン音と歩兵の唸り声が聞こえてくる。

 「エラいことになったぞ・・・」
 「どうする?」
 「逃げるに決まってるだろ!走れ!」


753 :51:2007/08/13(月) 16:26:20 ID:???
1 二〇〇三年一月二十二日 稲葉学園南部本校 士官用宿舎

 「ん・・・」

 霧生舞虎は目を覚まして、うっすらと入り込む日の光を感じ取った。
 切れ長の目が開かれ、縞模様のパジャマで包まれた上半身がベッドから起き上がる。
 背は少し高く、髪はやや硬めの濃紺色で、顔立ちは十代半ばにしては気苦労を重ねたことを現すように、端正で凛々しい。
 
 「元也、朝だぞ」
 「あ、お姉ちゃん・・・」
 
 舞虎がそう言うと、太股に抱きついていた少年が声を上げた。
 双眸は大きく、舞虎との血縁を表してか、硬質な髪をしている。
 名前は霧生元也―――舞虎の実弟だ。
 
 「抱きつくのはやめろと言っただろ。いい年こいて」
 「いいじゃないか・・・お姉ちゃんだって満更でも無いくせに」
 「ヘヘッ」

 舞虎は元也の頭を一撫でした後、僅かに下卑た笑いを浮かべてベッドから降り、シャワー室へと歩いていく。
 一浴びして寝汗と眠気を払拭した後は、朝食が待っている。

 「おっ。嬉しいな」

 舞虎がリビングのソファーに腰掛けると、既に目玉焼きやトーストが用意してあった。
 士官用―――それも上級士官のために用意された個室は、下手な一軒家よりもよっぽど住みやすい。
 上の人間に媚びは売ってみるものだ、と舞虎はつくづく思う。

 「はいお姉ちゃん。コーヒー」
 「ああ。ミルクくれ」



754 :51:2007/08/13(月) 16:28:31 ID:???
 舞虎が砂糖とミルクをドバドバとコーヒーに叩き込む横で、報道部の流すニュースが次々に切り替わる。
 一人で戦車を十五台破壊した擲弾兵軍曹の活躍は特集が組まれ、悪化する東部戦線の模様は淡々とした報告とイメージ映像だけで済まされた。
 他には島外戦線や本国のニュースといった内容が続く。

 <<オターキングラード地区に対する北部からの増援が決定されました。派遣予定部隊は未発表ですが、少なくない数の師団が引き抜かれるとのことです。これに対しノルトランドの各校からは不満の声が・・・>>

 もう泥沼だな、と舞虎は心の中で呟く。
 去年の中頃に始まったこの大電気街を巡る戦いは理由を途中で失い、今では双方の意地とプライドだけが廃墟と化した町でぶつかり合っている。
 正直舞虎は、何故稲葉がこの町を攻めることになったかよく覚えていなかった。
 恐らく、他の内勤組や後方勤務の兵士たちも同じぐらいの情報しか持っていないはずだ。

 「いつ終わるんだろう・・・もうしばらくになるよ」

 舞虎はカップを口に運ぶ。
 後方にいて嬉しいことの一つに、代用コーヒーではなく本物のコーヒーが飲めることがある。

 「退こうに退けないんだ。稲葉はせっかく確保した町を捨てたくないし、白石はあと一歩のところまで追い込んだ第二軍を逃したくは無い。ところで、いい豆使ってるな、これ」
 「前線のことはよくわからないや・・・ちなみにそれインスタント」
 「そうか・・・。まあ、お前は戦争のことなんか気にするな。コーヒー、もう一杯くれ」

 舞虎が元也にカップを差し出した時、部屋に備え付けてあった電話が鳴った。 
 元也が早足で近付き、電話を取る。

 「はい。もしもし・・・ええ、わかりました」

 元也は受話器を抑え、舞虎の方を見た。


755 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/13(月) 16:28:42 ID:???
支援します

756 :51:2007/08/13(月) 16:30:55 ID:???
 「電話だよ。お姉ちゃんに」
 「朝食ぐらい食べさせてくれよ・・・全く」 

 舞虎はパジャマの下に手を突っ込み、腹をボリボリと掻きながら電話を取った。
 朝にプライベートを邪魔させるのはあまり気持ちのいい話ではない。

 「もしもし?」
 <<おはようございます大尉。緊急で一一〇〇時までに出頭をお願いします>>
 「今日の仕事場はどこだ?」
 <<今一番ホットな場所ですよ>>
 「オターキングラードか・・・」
 
  一瞬、舞虎は知らないフリをして電話を切ろうと思ったが、そうするわけにもいかないので続けた。

 「わかった。車は出さなくていい。シャワーを浴びたらすぐ行く」
 <<了解!朝食はこっちで用意します>>
 「もう食べてるよ」

 受話器を置き、舞虎は溜息を吐いた。

 「ハァ・・・」
 「またお仕事?」
 「ああ。帰りはわからない」

 舞虎はトーストを咥え、準備をするためリビングから自分の部屋へと向かおうとする。


757 :51:2007/08/13(月) 16:32:06 ID:???

 「わかった。荷物用意するよ」
 「すまないな。いつも」
 「ううん。構わないよ。こんな暮らしができるの、お姉ちゃんのおかげだから」

 舞虎と元也―――いや、稲葉に籍を置く多くの生徒には身寄りが無い者、あまり明るくない家庭の事情を持った者が多い。
 もし両親が蒸発でもしなければ、舞虎と元也は今頃傭兵まがいのことをやってはいないだろう。
 
 「帰って・・・きてね」
 
 元也が悲しそうな顔をしたので、舞虎は悪戯めいた笑みを浮かべて元也の首を掴んだ。

 「お姉ちゃんを馬鹿にするな!このこの!」
 「わっ!ちょっと、お姉ちゃん!」
 
 舞虎には一つの確信がある。
 元也という存在がある限り、自分は負けることは無いと―――。



758 :51 ◆Y3/25QafH2 :2007/08/13(月) 16:32:20 ID:???
偽物が現れたのでトリップつけますね
それと暫らく投下は見送ります……

759 :51:2007/08/13(月) 16:33:09 ID:???
2 二〇〇三年一月二十二日 学園島南部 オターキングラード戦域上空

 <<こちら第四擲弾兵中隊!これ以上は無理です!>>
 <<四方八方敵だらけだ!畜生!増援はまだか!?>>
 
 悲鳴に似た敵の無線を聞きながらも、三枝ユウキは大して動揺もしなかった。
 似たような、いやそれ以上の修羅場は幾つも潜ってきている。

 <<青中隊、聞こえるか?>>
 「こちらチェルミナートル1。良好です」
 
 鹵獲品の携帯式無線機から送られた司令部の声に、ユウキは淡々と答えた。
 チェルミナートル―――抹殺者の意味―――それが彼女のTACネームだ。
 六枚の滑空翼で戦場の空を飛ぶ彼女の下では、稲葉軍と白石軍の激戦が繰り広げられている。

 <<砲撃で敵は弱まっている。トドメを刺せ。適度にな>>
 「了解。これより戦闘に入ります」

 ユウキは一つ深呼吸した後、背中の滑空翼を翻して地上へと降下していく。
 十七歳の年齢でありながら、その端麗な外見は大人びた印象を与える。
 体は白と緋色を基調にしたローブ―――彼女たち魔法少女が体内に有するマナを変換させることで装着する強化外骨格―――には天使のそれに似た、六枚の翼が備えられている。
 ローブを着用することによって、彼女たちは戦闘機の機動性と、戦車の火力と装甲を兼ね備えた兵器へと変わるのだ。


760 :私が本物です ◆En7ZE0sI96 :2007/08/13(月) 16:35:02 ID:???
 「先に戦車を潰す!」

 ユウキは眼下を走る戦車に狙いを定めた。
 長砲身の奴が一番危険だと、ユウキはこれまでの経験で知っている。
 戦闘は物量で勝る白石軍が押しているが、練度と技術に勝る稲葉軍の戦車隊は、驚くべき制度でT34を葬っていく。
 一台の四号戦車を撃破するのに、平均して三台から五台の白石軍戦車が失われていた。

 「沈め・・・ッ!」

 ユウキは腹部に装備した重魔道砲を四号戦車へ向けて放つ。
 体内から直接放出されたマナが迸り、激しい光と共に光閃が広がった。

 <<アムゼル3、弾薬に誘爆するぞ!脱出しろ!>>
 <<アムゼル7、駄目だ!爆発する!>>

 射線上にいた二両の戦車は、日光に晒されたチョコレートよろしく溶解する。
 ユウキはそれを見て、気を引き締めた。
 
 「気を抜いたら、自分もああなるわ・・・」

 言い聞かせるようにして、ユウキは言葉を並べた。

 <<敵の中にエースがいるぞ!対空戦闘!>>
 <<もう高射砲なんて残っていないぞ!>>
 <<フライパンでも何でも投げろ!>>


761 :私が本物です ◆En7ZE0sI96 :2007/08/13(月) 16:36:08 ID:???
 敵の無線と同時に、ユウキの周囲に対空砲の弾幕が展開される。
 ユウキは無意識のうちに、周囲に結界を張って防御した。
 稲葉の機甲部隊とやらはどれだけ叩き潰されても戦意を失わないらしく、これでもかと猛烈な砲火を打ち上げてきた。

 「派手に歓迎してくれちゃって・・・」

 八十八o高射砲の直撃でも食らわない限り結界は破られないが、それでも目の前で小さい爆発が連続して起きるのを見せられるのは気持ちのいいものではない。
 大口径弾が近くで破裂するたび、ユウキはグラつく。 

 「うわっ!」

 ユウキは強烈な衝撃を受け、思わず姿勢を崩した。
 すぐにマナの噴射で姿勢を制御し、眼下を見回した。
 すると、白石軍から奪ったらしい対戦車ライフルを背負った稲葉軍の歩兵が数名、走り去っていくのが見えた。
 
 「いや・・・やめとこ」

 ユウキは彼らを殺すことはできたが、少し考えてやめた。
 もしここで彼らを殺そうと殺すまいと、オターキングラードでの戦いは十中八九白石軍の勝利に終わるだろう。
 戦力差は二倍から三倍―――"大砲鳥"でも来ない限りひっくり返されることは無い。 

 「甘さが抜けないわね、私も。あっ、エネルギーが・・・」

 先ほど戦車に向けて放ったマナの量は些か多すぎたようだった。
 ユウキは単体で空を飛び、戦車を破壊することも容易い。
 ただ、長時間の戦闘ができないことが大きな弱点だった。


762 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/13(月) 16:38:05 ID:???
>>758
偽物乙です

763 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/13(月) 16:39:12 ID:???
すごく面白いです!

764 :51:2007/08/13(月) 16:40:22 ID:???
投下終了です。

軍事板の学園島スレから、お送りしました。

765 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/13(月) 16:40:22 ID:???
◆Y3/25QafH2さんが本人ですね
了解です。

766 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/13(月) 16:47:33 ID:???
>>765
偽物必死だな

767 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/13(月) 17:05:10 ID:???
age厨は他人の作品のコピペしかできない知障だからな(w

768 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/13(月) 17:55:16 ID:B5LO4TMF
51氏GJ!!
なんか空気の読めない馬鹿見たいのが湧いていますが気にせずオデッサの続き楽しみにしています。
しかし夏だというのに暇なやつが増えてますな〜他にやることないのかね〜
751〜761いいから早く巣に帰れ!そんなもん垂れ流さなくてもいいから早く消えてね!!

769 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/13(月) 17:56:03 ID:38rp25Q2
ところで学園島スレにかえって興味がわいて向こうに見に行ったヤシいる?w
勿論荒らしじゃ無くてSS目当てにw

770 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/13(月) 18:21:41 ID:???
age厨はID出すとそれに対してsageて難癖つけるお
見てて滑稽だお

771 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/13(月) 18:45:10 ID:???
◆Y3/25QafH2氏、了解。
んじゃ、俺も当分地下に潜る。

みなさんも職人さん戻るまで潜む方向性で・・・

772 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/13(月) 18:52:12 ID:???
そういやAAって今どこに潜んでるんだ?

773 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/13(月) 19:03:52 ID:ShjIp3og
>>769
いないだろ…

774 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/13(月) 19:10:57 ID:???
誰か避難所を…

775 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/13(月) 19:15:51 ID:???
現在、自作自演荒らしが出現しています。
たびたび創作系スレを荒らしてきたタイプの荒らしで、
複数のスレを自演議論で荒らし、対立を煽っている様なので、
荒らしにのせられずスルーするように願います。

776 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/13(月) 19:17:24 ID:???
>>775
ID全出しでいいんじゃないか?

777 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/13(月) 19:19:58 ID:???
現在、自作自演荒らしが出現しています。
たびたび創作系スレを荒らしてきたタイプの荒らしで、
複数のスレを自演議論で荒らし、対立を煽っている様なので、
荒らしにのせられずスルーするように願います。

778 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/13(月) 19:33:16 ID:???
誰か避難所を…

779 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/13(月) 20:18:07 ID:???
ホントにこのage厨は手口がいつも同じだな……あからさますぎて自演の意味が無いぞ、お前w

780 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/13(月) 20:36:34 ID:???
ShjIp3og=age

781 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/14(火) 09:00:45 ID:???
>>776
空気嫁。そして嵐乙。

782 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/14(火) 10:30:18 ID:???
>>781
荒らしは潰すのが一番だよね。
今、爆撃中。


学園島戦争 開始23年目
http://hobby9.2ch.net/test/read.cgi/army/1180818118/

783 :51:2007/08/14(火) 10:33:45 ID:???
おはようございます。
なんだかトリップ付けただけの偽者が騒いでますけど、スルーお願いしますね!

軍事板からの良SS転載、今日も行きます。

784 :51:2007/08/14(火) 10:35:34 ID:???
3 二〇〇三年一月二十二日 学園島南部 オターキングラード戦域上空

 <<こちらAWACSファルケシャンツェ。グラウフォーゲル1、聞こえるか?>>

 ザラついた音声に、舞虎はインカムを調整し直す。
 寒さのせいか何なのか、完全にノイズは消えなかった。
 量産型魔道服を着用した舞虎は滑空翼の角度を微調整した後、空中管制機に通信を開く。

 「少しノイズが入るが大丈夫だ。命令を再確認したい」
 <<了解。現在、オターキングラード市街に包囲されていた第二軍が白石軍の総攻撃を受けている。市街からの撤退作業は中断されたが、依然一部の部隊が友軍戦線へ合流できずにいる。君たちは敵をできる限り叩き、奴らの行動を麻痺させてくれ>>

 舞虎の周囲には、舞虎と同じく濃紺と黒で塗装された魔道服を着た空軍所属のSG―――魔道兵が編隊を組んで飛行している。
 稲葉空軍第一〇八四戦術戦闘飛行隊第二中隊"グラウフォーゲル"隊の指揮を、舞虎は任されていた。

 「簡単に言うじゃないか。アンヴァルト了解!」
 <<こちらの戦力に余力は無い。頼んだぞ>>

 稲葉の戦力は常に余力を欠いている。
 ギリギリの戦線を支えるのは優秀な前線指揮官たちと、化け物じみた一部のエースたちだ。
 それこそ稲葉には一人で戦車を二百台も三百台も撃破する奴や、一晩で五十人を射殺する狙撃兵がいる。
 舞虎は彼らの活躍を聞く度に、事実は小説よりも奇なりだと痛感させられていた。

 「給料を値上げしといてくれ。みんな、準備はいいな?」
 「は、はい!」
 「声が震えているぞ。一度深呼吸しておけ」
 「はい!」


785 :51:2007/08/14(火) 10:36:57 ID:???
 SGたちは皆、まだ経験の浅い新米揃いだ。
 無理も無い話で、稲葉全体でも魔道兵はまだ五十人もいない。
 二〇〇一年の十二月に白石がWG―――魔法少女を戦線に投入して以来、稲葉はその対策に追われてきた。
 過程の中では電動戦車や人型ロボットなど多種多様な兵器がWGへの対抗手段として開発されたが、最終的にWGは同じWGをもって制するべきだと結論が出た。
 その陰で政治的、癒着や圧力の文字が見え隠れする形での結論だったが・・・。

 「みんなよく聞いてくれ。交戦状態になったら、私についてこい」
 「しかし、アカデミーでは個人の自由な裁量こそ勝利を導くと・・・」
 
 新米の言葉に、英雄の存在というものは悪癖だなと舞虎は思う。
 大砲鳥の異名を持ち、個人で戦局を覆すことを平気でやってのける華菱有紀は稲葉の超個人主義を傾ける最悪の逸材であり、事実稲葉では組織的な行動より、少人数や個人での戦闘が奨励されることが多い。
 それは正解でも無ければ間違いでも無いのだが、舞虎個人は間違いだと思っていた。
 
 「誰しも有紀大佐やノエル中佐のようになれるわけじゃない。いいな!」
 「了解です!」

 戦域に接近すると、白石のWGたちが舞虎らに気付いた。
 相手にするに値しない残敵に飽き始めていたWGたちは、舞虎の編隊の姿に目を輝かせた。

 <<敵の増援を確認!首と足があるぞ!>>
 <<稲葉のWGか。警戒しろ>> 
 <<あんな付け焼刃。アタシ一人で!>>
 <<待て!>>

 馬鹿め、と舞虎は心の中で微笑む。
 教科書通り―――いや、元也のやっているテレビゲームの敵の方が幾らかマシかもしれない。

 「グラウフォーゲル1から各員へ、一人突出した。"網"の中へ誘い込め」
 「了解!」
 「了解!」


786 :51:2007/08/14(火) 10:38:10 ID:???
 五人で編成された編隊は散開し、WGは指揮官の舞虎に向けて一直線に突進してきた。
 舞虎はステッキの一撃を左手にマウントされたスコップで受け止め、鍔迫り合いをする。

 <<へっ!捕まえた!>>
 「どうかな。周りをよく見ろ」

 既にSGたちは、狩りの準備を終えていた。
 SGの左腕には、銛付きのワイヤーが装備されている。

 「グラウフォーゲル2、アンカー準備良し!」
 「3、準備できました!」
 「こちらグラウフォーゲル1。やれ」

 SGたちはショックアンカーを射出し、WGの手足に巻き付けていく。
 WGが動くと、極細のワイヤーが皮膚に食い込んだ。

 <<これは・・・何!?>>
 「いいぞ。電流を流せ!」

 舞虎の命令と同時に、WGに高圧電流が流された。
 SG達はすぐに命令を実行した。
 WGの体に高圧電流が流され、WGは苦悶する。

 <<うわあああああああ!>>


787 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/14(火) 10:39:15 ID:???
支援します

788 :51:2007/08/14(火) 10:39:19 ID:???
 舞虎は急いで距離を取り、矢継ぎ早に命令を下す。

 「トドメを刺せ!」
 「仕留めます!」
 「くたばれ!」
 
 SG隊はそれぞれ対戦車ライフルや試作型のフリーガーファウストをWGに向け、一斉に引き金を引いた。
 SGの砲火はWGに吸い込まれ、WGは爆発に包まれる。
 
 「やった!撃墜確認!」
 
 舞虎は喜ぶ仲間を見ながら、自分の考えは間違っていないと確信を強めた。
 
 ―――集団戦法は、単独戦法を上回る。


789 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/14(火) 10:40:34 ID:???
支援

790 :51:2007/08/14(火) 10:40:38 ID:???
4 二〇〇三年一月二十二日 学園島南部 オターキングラード戦域上空

「あいつか!」

 高速で小さな陰の編隊とすれ違い、ユウキは制動をかけて急旋回した。
 先ほどよりも小さい出力で腹部の魔道砲を、編隊に向けて放つ。

 <<警告!レーザー攻撃だ!>>
 <<ブレイク!ブレイク!フレア!>>

 駄目か、とユウキは苦々しく吐き捨てた。
 彼女の魔道砲は威力こそ高いが、誘導されないのが欠点だった。
 戦車や爆撃機は楽に仕留められるが、ただでさえ小さい的―――WGには命中させることが難しい。
 
 「避けた!?ええい、ハイテクか!エネルギーも!?」

 ユウキは時折、ローブが点滅することに気付いていた。
 ガス欠―――体内のマナが限界に達し、マナを消費することで具現化するローブが維持できなくなる―――が近いからだ。

 敵の編隊は方向を変え、銃撃を加えながらユウキへ肉薄する。
 ユウキはそれを結界で弾き返しながら、距離を詰めた。

 <<散開!訓練通りでいい>>

 ユウキの驚いた声が聞こえたのか聞こえなかったのか、稲葉のWGの口調は冷静だった。
 敵は場数を踏んでいるらしい。
 まだ実戦経験の少ない稲葉のWGも、中には手練がいるようだ。

 <<グラウフォーゲル1より各員、向こうは一人だ。訓練通りにやれば勝てるぞ>>
 「フフ・・・言ってくれるじゃない」

 ユウキは気合を入れ直し、最大速度で編隊へ突っ込んだ。
 銃が作動不良を起こしたのか、一人のSGが編隊から孤立している。



791 :51:2007/08/14(火) 10:42:10 ID:???
 <<しまった!>>
 「もう遅いわよ!」
 
 ユウキは両拳を合わせ、ハンマーよろしく振り下ろした。
 腹部魔道砲以外のユウキの武器は、自分の体―――つまり、殴るか蹴るかしかない。
 ローブの着用によって著しく身体能力が向上している所為か、突撃砲の側面装甲を破るぐらいはできる。

 「何!?」

 だがその鉄槌は、空しく空を切った。
 指揮官のWGがユウキのターゲットの背中を掴み、離脱する。

 <<す、すみません隊長!>>
 <<気にするな。2、3、4、5、火力を集中しろ>>
 <<了解!>>

 ユウキから距離を取った稲葉のWGたちは、一斉にライフルやフリーガーファウストで集中砲火を浴びせた。

 「いつもの稲葉じゃない!」

 ユウキは悪態をつく。
 稲葉と言えば、いつだって一人の怪物じみた奴が戦局をひっくり返してきた。
 だが裏を返せば、稲葉には単独行動を重要視する兵士が多く、数的優位に立とうとする敵は少ない。

 「ロケット弾が!?」

 ユウキは急機動を繰り返して、背後から迫ってくるロケット弾を振り切ろうとする。
 だがロケットは何らかの形で誘導され、ユウキを追い続けた。

 「ええい!女の尻を追いかけて!」


792 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/14(火) 10:42:53 ID:???
支援

793 :51:2007/08/14(火) 10:43:13 ID:???
 ユウキはエネルギーを搾り、腹部魔道砲でロケットを迎撃する。
 "線"で狙い撃つのではなく、"面"で薙ぎ払う。
 
 <<試作機風情が、量産機に勝てるはずがない!>>
 「なんだと!?」

 ロケット弾が爆発に包まれた後、稲葉のWG―――恐らく指揮官の声が無線に入り込んでくる。
 確か濃紺の髪で、対戦車ライフルを持った奴だ。

 <<お前らは所詮、完成されていないプロトタイプに過ぎん。だが、我々はデータと経験を糧に生み出されたマスプロダクション!量産機に勝る試作機など存在しない!>>
 「言うじゃない。確かにその通りだけど!」

 全くその通りだとユウキは考えている。
 兵器としてのWG―――魔法少女は不完全なことこの上ない。
 だが稲葉の連中が着ている"量産型"とやらは、全員に平均した能力を与えることができるのだ。
 単一の兵器としての視点から見れば、ごく限られた個人単位の能力よりも、多数の平均的なバランスの方が量産品として圧倒的に優秀だ。
 
 「でもね、戦場に百%など存在しない!」

 ユウキは叫ぶ。
 フェイスガードが顔の下半分を覆い、より戦闘に適した姿へと変わる。

 「一%でも勝利できる可能性があれば十分!」


794 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/14(火) 10:44:02 ID:???
支援

795 :51:2007/08/14(火) 10:44:28 ID:???
とりあえずここまでです。
支援に感謝します。

色々大変ですけど、みんなで頑張っていきましょう。

それでは。

796 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/14(火) 11:04:12 ID:???
…事情が飲み込めないから良く分からんけど、なんでスレ違いもはだはだしい軍板のSSを投下してる奴が我が物顔で居着いてるのここ?

797 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/14(火) 11:09:55 ID:???
>>796
【軍板創作スレ荒らし】age厨対策本部【その2】
http://tmp6.2ch.net/test/read.cgi/tubo/1179577586/
を参照。

798 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/14(火) 11:12:55 ID:XSjtEMlX
キタ!これで勝つる!!

799 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/14(火) 11:51:13 ID:???
>>796
普通に面白いじゃん

800 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/14(火) 12:12:22 ID:yKSxgXcw
自作自演防止のためID常時推奨スレッド


801 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/14(火) 12:16:15 ID:qIKlrzwC
わかりました

以降、sageは荒らしとして扱います

802 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/14(火) 12:17:24 ID:???
>>782
お前は何を言っているんだ。
>>799
age厨乙。
>>800
それが嵐を呼ぶ原因だと、なぜ気付かない!

誰か避難所立てないか?
俺携帯からだから無理だけど…

803 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/14(火) 12:20:12 ID:???
偽51キンモー☆
軍板のSSで勝手に投下されるのは0点。
無断投下されないのは正当に評価するよ?

804 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/14(火) 12:22:56 ID:qIKlrzwC
>>802
age厨の自演を防ぐにはこうするしかないんだよ…わかってくれ

805 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/14(火) 12:24:04 ID:N2LTQST0
age厨なら語るスレでタイフーンを必死で貶めてるよ。相手にされてないけど。

806 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/14(火) 12:25:31 ID:???
>>804
ダミースレ建てみないか?
つか、全員酉つけたらいいんとちゃう?

807 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/14(火) 12:27:44 ID:???
>>806
はいはい、age厨乙

808 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/14(火) 12:29:28 ID:???
>>807
嵐を呼びたくないからこうしてるのにね………
って何をやってるんだ俺orz
酉つけたら自演防止になるじゃん。

809 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/14(火) 12:31:27 ID:???
>>808
つーかお前、軍事板の翡翠だろ。

バレバレだそ

810 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/14(火) 12:33:00 ID:???
>>809
はいはい、人違い。
つか、バリバリのただの住民です。

811 :808:2007/08/14(火) 12:34:18 ID:???
>>809
だからなに?

812 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/14(火) 12:36:21 ID:???
>>811
なりすまし乙。

813 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/14(火) 12:38:17 ID:???
>>812
ID出さないと意味ないよ。

自演が横行しすぎ。

814 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/14(火) 12:38:23 ID:???
つーか、中途半端にID表示しても意味ないぞ
アゲ厨もID表示使って住人の振りするし

ID常時表示の避難所立てるのが一番だよ


815 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/14(火) 12:41:09 ID:???
>>814
俺は無理だから言い出しっぺの法則

816 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/14(火) 12:43:43 ID:???
言い出しておいて何もしない厨って最低だな

817 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/14(火) 12:44:39 ID:???
そういうのは住人がやっといてくれ

818 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/14(火) 12:46:25 ID:???
>>817
だったらお前が避難所作れ

819 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/14(火) 12:50:56 ID:???
そういうの、よくわからないですぅ

820 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/14(火) 12:56:05 ID:???
荒らされたら報復とか
CE世界の住人程度のメンタリティしかないのかね・・・
やめてよね。双方の住人にとって迷惑だから

821 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/14(火) 12:57:14 ID:???
>>820
種厨のくせに生意気言うなよ。

お前こそ、鏡を見ろ。

822 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/14(火) 12:59:19 ID:???
>>821
小学生みたいな考えはやめようよ……JK。

823 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/14(火) 13:00:13 ID:???
やられたらやりかえすのが正道だよ。

多分>>820人格破綻してるからわからないんだろうw

824 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/14(火) 13:02:54 ID:???
>>822
age厨乙です。

文体で、バレバレですよ。

825 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/14(火) 13:10:51 ID:???
>>824
句読点

826 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/14(火) 13:12:43 ID:???
>>825
早く避難所立てろよ屑

827 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/14(火) 13:25:13 ID:???
軍事板の職人はレベル高いな

828 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/14(火) 14:01:48 ID:???
702-828は、すべて自作自演の黒歴史ということにすればいい。
移転も避難所も必要ないよ。
age厨は無視すればいいだけ。

829 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/14(火) 14:13:43 ID:???
>>828
そうやって問題から目を逸らすのはいけないと思う。

830 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/14(火) 14:16:02 ID:???
>>828
無視できない連中がこうして悲劇を招いたんだが

831 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/14(火) 14:41:47 ID:???
真面目な話避難所は必要だと思うんだ。
この状態じゃ投下は有り得ないだろうし

832 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/14(火) 14:56:20 ID:AkbXADAX
ID出そうか

833 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/14(火) 16:53:29 ID:???
>>832
脳内ルール乙

834 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/14(火) 18:10:11 ID:AkbXADAX
>>833
age厨の特徴
ID出されると困るからID出そうと発言した奴をage厨認定したり、荒らし認定したりする
本当にパターン化されてるよなお前www

835 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/14(火) 18:15:40 ID:APXdeL0V
>>834
よう。嵐。もしくは、軍オタかい?

836 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/14(火) 18:58:43 ID:???
埋め

837 :51:2007/08/14(火) 19:50:08 ID:???
みんな色々と大変ですけど、面白いSSを読んで元気を出しましょう!

みんなのために続きを投下するね。

838 :51:2007/08/14(火) 19:52:00 ID:???
5 二〇〇三年一月二十二日 学園島南部 オターキングラード戦域上空

 「一%・・・なるほど。お前ららしい考えだ」

 舞虎は口元を緩める。
 一%の希望の縋るよりも、舞虎は九十九%の絶望を打開する方法を先に考える性格だ。

 「戦場のエースというのは、戦場に長く居すぎた奴の過信だ」

 対戦車ライフルの砲火を浴びせ、WGを弾き飛ばす。
 セミオートで断続的に二十o弾を撃ち込み、WGに反撃する隙を与えない。

 「お前のことだよ」

 一時的に動きを止めたWGを、仲間のSGが追い討ちをかける。
 稲葉のSG隊は魔法を使えるほどマナに余力が無く、実弾兵器を主力にしているのはそのためだ。
 とは言え、舞虎はアクセルなんたらだのディバインなんたらだの、一々声に出して魔法を唱えるのは気の乗らないことだった。
 無論、深夜にやっている魔法少女のバトルアニメは嫌いではないが。

 <<ほざけ!>>

 WGの腹部が光を増していく。
 先ほど舞虎は、戦車隊がWGのレーザーに似た攻撃で損害を出したという報告を受けている。
 舞虎は強い危機感を抱きつつも、部下に命令を下す。

 「グラウフォーゲル2、3!電磁防護幕展開!」
 「グラウフォーゲル2、了解!」
 「グラウフォーゲル3、了解!」


839 :51:2007/08/14(火) 19:53:16 ID:???
 光の渦がWGの腹部から放たれ、間一髪でSGたちが連結させた電磁防護幕に食い止められた。
 WGはグラウフォーゲル4を狙っていたようだった。

 <<なんだと!?弾かれている!>>

 ある博士の発明品が伊達では無かったので、舞虎は押し付けられるのも悪くないと思ってしまう。
 電磁防護幕―――まるで漫画にでも出てくるバリアに似た装置は、博士の電動マジックによって類い稀なる防御力をSGたちに与えるのだ。
 ただ異常に金がかかる上に、博士が手作りで作っているが故に、その数は決して多くない。

 「一人で何でもできると思わない方がいい。グラウフォーゲル4、5!トドメを刺せ!」
 「ウィルコ!」
 「了解です!」

 つい先ほどと同じように、アンカーがWGの手足を絡め取った。
 グラウフォーゲル4とグラウフォーゲル5が、それぞれMG42とフリーガーファウストを携えてWGへ突っ込んでいく。
 WGは逃げようとするが、先ほどと同じようにワイヤーが体へと食い込む。

 「捕まえた!」
 「電流を流します!」

 高圧電流がワイヤーを伝って、WGの体へ流された。
 舞虎は勝利を確信する。


840 :51:2007/08/14(火) 19:54:51 ID:???
 <<うわあああああああああ!>>

 舞虎は悲鳴を上げる対戦車ライフルを構え、スコープの十字に彼女の頭を合わせた。
 グラウフォーゲル4とグラウフォーゲル5もまた、WGに狙いを定める。

 「こちらグラウフォーゲル1。終わりだ」

 冷め切った舞虎の言葉に対して、WGは熱気を含んだ叫びを上げる。
 高圧電流を流されながらも、まだ戦意は衰えていないらしい。

 <<言ったはずよ!戦いに百%など存在しないって!>>

 WGの体に光が―――マナが輝き、絡んだワイヤーを掴み取った。

 <<それで勝ったつもりかァ!>>

 電流が―――いや、WGの体からマナがワイヤーを伝わって、SG達へ逆流し始めた。
 ワイヤーを伝わったマナはアンカー射出部まで入り込み、トラブルを引き起こす。

 「アンカーが!」
 「グラウフォーゲル1より各員、アンカーをパージしろ!」
 「了解!」

 舞虎はすぐに、SGのアンカーを切り離させた。
 インカムで空中管制機を呼び出し、叫ぶ。
 自分はミスを犯したと、舞虎は自分を責めた。


841 :51:2007/08/14(火) 19:57:06 ID:???
 「ファルケシャンツェ!"缶切り"を呼んでくれ!」
 <<駄目だ。許可できない。敵は全戦線で攻勢に出た。グラウフォーゲル隊、今すぐ戦線に合流せよ>>
 
 空中管制機は苦々しい口ぶりで言った。
 
 「しかし!」
 <<これ以上は無理だ。救出部隊の損耗率が五十%を超えている>>
 「・・・了解。スモーク!」

 舞虎はSGたちに煙幕弾を発射させた後、WGが煙に包まれている間にブースターを吹かして後退させる。
 眉間に皺を寄せ、舞虎は苦渋の表情を浮かべた。
 
 「仕留めそこなったか・・・私のミスだな」
 「大尉、全員無事です!」
 「お前たち・・・」  

 部下たちは小さく敬礼する。
 その姿に、舞虎は救われたような気がした。
 
 「そうか。よし、戦域より離脱する!」

 舞虎は心の奥で、真の勝利とは何かと思い出す。
 一人も仲間を失わないで帰ること―――それこそが勝利だと。


842 :51:2007/08/14(火) 19:58:55 ID:???
エピローグ

 2003年一月二十二日に行われた稲葉軍のオターキングラード解放作戦は、戦力と準備の不足による稲葉の敗北に終わった。
 市街地に取り残された校防第二軍は三ヶ月後に救出されるまで、苦闘を強いられることになる。
 一説によればこの戦いで稲葉のSGが投入されたという資料も存在するが、真相は定かではない。 


843 :51:2007/08/14(火) 20:00:22 ID:???
投下終了です。

もっと読みたいですか?

844 :テルー:2007/08/14(火) 20:01:21 ID:???
心オナニーに例えよう
シコシコシコシコ
ウッ!ドピュッ!

845 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/14(火) 20:08:03 ID:???
スレ違いだ、巣に帰れ。

846 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/14(火) 20:09:03 ID:???
>>845
職人様に対してなんだその言い方は

847 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/14(火) 20:14:37 ID:???
……職人は職人でも違うスレの職人では?
ってことで続きは元のスレでお願いします。

848 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/14(火) 20:15:14 ID:???
845じゃないが、本当にスレ違いだぞ。いいのか? ジオンも種・種死も関係ないみたいだし。
一発ネタ程度なら大丈夫かもしれないけど、あまり続くのは遠慮願ったほうが良くないか?

849 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/14(火) 20:19:09 ID:???
>>845
>>758>>771今は耐え忍び時
潜れ

850 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/14(火) 20:19:48 ID:???
>>848
51氏が投下してるんだから大丈夫だろ

851 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/14(火) 20:27:26 ID:???
例え、ここの職人さんでも作品がスレ違いなら止めてほしい、該当スレに投下するべき。

852 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/14(火) 20:32:43 ID:???
>>851>>758>>771
これが最後だ。理解しろ。
ガトーの心を持て。

853 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/14(火) 20:38:28 ID:???
了解した。これからROMる。

854 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/14(火) 20:53:18 ID:???
もう耐えられない。
軍事板に爆撃してくる。

855 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/14(火) 21:05:13 ID:???
つーか避難所マダー?

856 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/14(火) 21:07:48 ID:???
>>838->>843>>846>>848自分の巣にカエレ!(・∀・)
>>854
オチツケ。

857 :856:2007/08/14(火) 21:09:49 ID:???
安価ミス。
>>848=>>850な。

858 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/14(火) 21:13:01 ID:???
>>857
安価もつけられない厨は消えろ

859 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/14(火) 21:19:26 ID:???
>>858
age厨乙。

860 :名無し三等兵:2007/08/14(火) 21:19:27 ID:???
来るならこいよ種厨ども


http://hobby9.2ch.net/test/read.cgi/army/1180818118/

861 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/14(火) 22:52:30 ID:G4V/aRBe
sageるから居つくんだよ。常時ageにでもしとけば良い。ID表示しとけば排除しやすいだろ。
態々メル欄にageと記入してまでID隠してるヘタレがage厨だけなんだからさ。
それだとあぼ〜んしやすいだろ?

ちなみに、今まで他板でこのような意見が出ると必ずage厨が多数を装ってまで必死に阻止してきました。

862 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/14(火) 22:56:52 ID:???
702-861は、すべて自作自演の黒歴史ということにすればいい。
移転も避難所も必要ないよ。
age厨は無視すればいいだけ。

51氏のトリップ付きは両方偽物だろうね。
まあ2ちゃんだしカオスな感じで適当に楽しんでいければいいんじゃないか。

863 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/14(火) 22:58:23 ID:G4V/aRBe
キチガイまた必死でID隠して住人気取りですか・・・。ID表示できなければ荒らせないなんて本当にヘタレですね(w

【軍板創作スレ荒らし】age厨対策本部【その2】
http://tmp6.2ch.net/test/read.cgi/tubo/1179577586/



864 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/14(火) 23:23:18 ID:???
常時IDなしの板でキチガイには慣れてるもんだから
ここの住人(?)がage厨ごときに一喜一憂しているのを見ると馬鹿馬鹿しい
職人様は自分にとって都合がいいレスか建設的な意見のみ取り合って
ノイズは無視していくのが精神衛生上一番良いかと思う

865 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/14(火) 23:26:33 ID:???
いまだ正常な思考を保っているスレ住人へ……
>>771の如く地に潜れ。然るべき時、夏休みが終わる、その時まで。

866 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/14(火) 23:34:28 ID:???
荒らし常習者ってのは、ほとんどが世間から外れた完全基地外。
論破は当然不可能だし、荒らし行為に中毒してるので、ヤサ踏み込んでPC取り上げない限りは止めない。

また、「荒らしvs.構う住民を一人二役でやる」みたいな、
削除や規制を喰らいにくい荒らし方ってのが方法論としてはっきり存在するから、特効薬は無いのよ。

ただ、多くの荒らしは相手にすると喜ぶ幼児性があるので、無視放置は一定有効だよ。
荒らしてやろうという闘志に冷水を浴びせる事になるからね。

あと、常習荒らしの狂いっぷり馬鹿っぷりをヲチして、少しばかり溜飲を下げるのも一興かもよ。
難儀な荒らしの実体が社会の超底辺だとわかるだけで、少しは落ち着けるかと。


867 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/14(火) 23:52:28 ID:???
俺の知ってる限りで一番質の悪い荒らしは鬱病患者を追い込んで自殺に誘導しようとしてた
最低の屑だったな。結局アク禁にされたけどその後しばらくしてプロバイダ変えてまた来たんで
今度は一発でアク禁にされてた。今の所音沙汰無しなんだがそいつは本気で自分が絶対的に
正しいって抜かしていやがった。労働者は奴隷で経営者は神だから足を引っ張る奴は……とか。
じゃあお前はなんなんだって聞いたら俺は他の奴(同僚?)の仲間のふりをしてある事無い事
ちくってやってる、俺は神の側だから何をしてもおk、他のやつは奴隷だが俺は違う だと。

こいつの屑っぷりを知ってるからage厨なんぞ屁にも思わん。


868 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/15(水) 00:26:53 ID:???
>>867
お前も負けじと屑だがな

869 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/15(水) 00:36:41 ID:???
>>867
そういうこと平気でできるやつっているんだな
どういう思考回路してんのか頭ん中覗いてみたいよ

870 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/15(水) 07:53:20 ID:???
埋め

871 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/15(水) 07:59:30 ID:???
ume

872 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/15(水) 08:04:11 ID:???
ume

873 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/15(水) 08:14:31 ID:???
埋め

874 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/15(水) 08:16:35 ID:???
埋め

875 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/15(水) 08:20:56 ID:???
うめ

876 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/15(水) 08:53:53 ID:???
うめ

877 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/15(水) 08:55:06 ID:???
ウメー

878 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/15(水) 08:58:43 ID:???
う――――――――――――――――め――――――――――――――――

879 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/15(水) 09:05:18 ID:???
埋め自重

880 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/15(水) 10:09:37 ID:???
収集が付かないから埋めるしかないだろ?
職人はいなくなるし
避難所は作らんし
このまま埋めて厨が消えた頃に新スレ立てるしか打開策はないと思うが

881 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/15(水) 10:39:22 ID:???
夏季休業だと割り切るしかないな。荒らしのスルーも流れができればうまくいくが、
現状では混乱するだけだからこのスレは埋めて流して新スレで仕切り直すしかなかろう。

882 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/15(水) 10:42:06 ID:???
9月まで新スレいらないだろ。

883 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/15(水) 10:45:55 ID:???
08スレで相手にされなくなったら、今度はジオンスレかよ
いい加減にしてもらいたいものだな

と、ガノタ兼軍ヲタ兼東方厨兼なのは厨兼型月厨の俺が言ってみる

884 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/15(水) 10:51:00 ID:???
スレの変態度が高けりゃスルーも簡単だし、荒らしも寄り付きにくいんだが……

885 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/15(水) 11:49:09 ID:???
でもここがDMCスレみたいになるのは勘弁だぞ

886 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/15(水) 12:08:31 ID:???
>>883 ここは08スレみたいに常時ID表示して排除しようともしないんだから仕方無し。自業自得。


887 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/15(水) 12:20:52 ID:???
>>886はage厨
と言いながら埋め

888 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/15(水) 12:22:19 ID:???
>>887
三人目乙

889 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/15(水) 12:26:06 ID:???
>>887 ようキチガイ。

890 :897:2007/08/15(水) 12:29:46 ID:???
黙れ蛆虫

891 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/15(水) 12:36:11 ID:???
ここはやはり>>897に期待するしかないんかのうwwwwwwwwwww
しかし広島の資料館が特アに乗っ取られたのはくやしいのうwwwwwww





いやマジで。

892 :タイフーン ◆om9ygRXchQ :2007/08/15(水) 12:58:21 ID:???
ID出す必要は無いよ。
俺が自演できなくなって面倒だからw

893 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/15(水) 13:07:28 ID:???
埋め

894 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/15(水) 13:10:53 ID:???
ウー――――――――メー――――――――

895 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/15(水) 13:14:17 ID:???
ぬるぽ

896 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/15(水) 18:39:01 ID:???
うめ

897 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/15(水) 18:48:46 ID:???
うめ

898 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/15(水) 18:50:42 ID:???



899 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/15(水) 18:52:29 ID:???
うめ

900 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/15(水) 18:58:00 ID:???
1000取り合戦はじめ

901 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/15(水) 20:18:45 ID:???
一番槍

902 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/15(水) 20:55:25 ID:7+x4fsGU
埋め

903 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/15(水) 21:06:19 ID:???
三番隊突撃開始

904 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/15(水) 22:29:53 ID:???
リアルタイム爆撃中です。

http://hobby9.2ch.net/test/read.cgi/army/1180818118/

905 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/15(水) 22:32:33 ID:???
乙です。

職人、そして住人のために軍事板を倒しましょう。

906 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/15(水) 22:35:00 ID:???
こりゃ避難所作っても職人戻ってこないな

907 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/15(水) 22:36:17 ID:???
他人に迷惑をかけない。常識だな。
相手が非常識だからといって、自分が非常識になって良いという法は無いぞ。
大人になれ。

908 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/15(水) 22:41:47 ID:???
>>906
そのために軍板を爆撃してるんだろ。
荒らしの巣は掃討すべきだよ。

>>907
まあ落ち着けよ

909 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/15(水) 22:44:19 ID:???
俺も報復には賛成だな。
ここまで荒らされた以上、やむを得ない。

910 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/15(水) 22:48:53 ID:???
>>908
運営に感づかれないようにやろう。
とりあえず最初の目標はスレの活動停止だな。

911 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/15(水) 22:52:31 ID:???
爆撃に反対する奴はage厨。

つまり>>907はage厨ってことだ。

912 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/15(水) 22:54:34 ID:t/IVLi/M
はいはいID出しましょうねID

913 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/15(水) 22:57:51 ID:???
そんなことよりザクの話しようぜ!

914 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/15(水) 22:59:41 ID:???
>>913
今はスレの存亡に関わる話し合いをしてるってわかる?

ゆとりは空気読めないから困るよ。

915 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/15(水) 23:02:09 ID:BaqvP6eQ
私もID出します。age厨扱いされたくないので。

>>911
age厨が反対派を装っている可能性は否定できませんね。
ただ決め付けはどうかと・・・。

>>914
KYはスルーが一番ですよ。
sageの時点で怪しい。

916 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/15(水) 23:02:14 ID:???
>>914
まあ落ち着けよ

917 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/15(水) 23:03:09 ID:t/IVLi/M
>>916
age厨乙です。

マッチポンプはやめてください。

918 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/15(水) 23:05:40 ID:???
>>914
ゆとりはお前だろ三人目

919 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/15(水) 23:07:20 ID:???
爆撃したきゃすればいい、けどなそれじゃアイツ等と同じ穴のムジナだ。

920 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/15(水) 23:09:33 ID:???
今日はとみに暑いからなあ

921 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/15(水) 23:12:03 ID:???
もう、何いっても駄目だと思うよ。典型的な長期休みの荒れの様相を呈しているもの。
自分は、夏休みが終わるまで地下に潜るわ。>>771みたいに。
夏休みが終われば、また前みたいなまともなスレに戻ると信じて、な。

922 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/15(水) 23:13:05 ID:???
>>919
はーい、爆撃の許可出ました。

スレの総意として学園島スレへの爆撃を認めます。

923 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/15(水) 23:20:17 ID:???
何が爆撃だよキチガイ

924 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/15(水) 23:23:23 ID:???
>>922
omosiroika

925 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/15(水) 23:23:47 ID:???
>>923
キチガイはお前だろ

926 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/15(水) 23:25:33 ID:???
レスすんなキチガイ

927 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/15(水) 23:27:02 ID:???
次スレどうする?

なのはスレの避難所に聞いて一時的に分譲させてもらおうか

928 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/15(水) 23:30:39 ID:???
ここの住人が避難所作らないならあるいは…ちょっと聞いてきます

929 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/15(水) 23:32:38 ID:???
ずっとこの調子なら、必要ないんじゃないか? 新スレ立てても、どうせ荒れる気がする。
夏休みの一時的な荒らしだろうし、9月に入ってから立てた方が良いなじゃね。

もしくは、普通に立てて、まともなスレに戻るまで放置する、とか。

930 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/15(水) 23:34:26 ID:PvPGLqYZ
今NHK見てきたところじゃ
リアルage厨はアレ以上のきちがいなんかのうwwwwwwwwwwwwww

931 :928:2007/08/15(水) 23:36:09 ID:???
>>929
なのはスレ避難所に聞いてきました。
回答待ちです。

932 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/15(水) 23:42:05 ID:???


933 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/15(水) 23:43:07 ID:PvPGLqYZ
>>929
後者に賛成じゃ
後、さっきまでのNHKとガ板の影響でおかしくなってしもうとるので
わしはしばらく自粛じゃwwwwwwwwwwwww

934 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/16(木) 00:08:17 ID:M/pqXEAc
埋め立て荒らしが消えたとたんにage厨が出てきたね
やはり埋め立てしてたのもage厨だったか

935 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/16(木) 00:19:54 ID:ekJOIiJx
08スレ参考にしろ。常時ID表示すりゃ自作自演出来なくなるんだからさ。荒らされてもNGワードであぼーんすればいいだけ。



↓age厨房がsageでID表示に反対します(w


936 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/16(木) 00:23:34 ID:???
三人目への最高の対策は無視すること

937 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/16(木) 00:28:26 ID:ojNYQIFT
>>936
はい、age厨乙

938 :ネタ以前だ貴様等ッ!:2007/08/16(木) 00:36:19 ID:iYyV/n9e
山田くーん、とりあえず>>936-937の座布団一枚持ってっちゃえ。

939 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/16(木) 07:56:18 ID:???
厨房がたくさん釣れてるな

940 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/16(木) 11:11:00 ID:???
学園島スレへの爆撃を再開しました。

学園島戦争 開始23年目
http://hobby9.2ch.net/test/read.cgi/army/1180818118/

941 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/16(木) 12:19:41 ID:???
もう三人目への対策は語るスレに出てるんだがな

942 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/16(木) 12:29:49 ID:jJtA1w4M
だから面倒だが、バカがいるから何か言うなら名乗れ。
ID出せってのは、そういうこと。


943 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/16(木) 12:41:13 ID:b/Nug67P
本来ならアゲてまで言いたくないが疑り深い奴がいるから教えてやる

新シャアのSSを語ろうで三人目への対策はガン無視が一番だと結論出てる

そして、シン総合女難スレでガン無視が奴を追いつめた
ID出すのはむしろ逆効果だよ
そうしてなのはスレは潰れた

944 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/16(木) 14:30:30 ID:ekJOIiJx
つか三人目も何も、どう考えてもage厨お得意の自作自演。
他の板もID表示に強硬に反対してた奴は結局age厨だった。
ID表示にしたらsageでは自作自演で荒らすけどID表示では単発しか出来ず、諸バレして消えたから。

945 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/16(木) 14:56:16 ID:???
うめ

946 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/16(木) 15:02:13 ID:b/Nug67P
>>944
だから、それでなのはスレは落ちた
対策スレ本部でも無視が一番と言われている
そこまでデータがあるのにID出すなんて馬鹿な真似をするならそうすれば良い
ただし、警告はしたからね

947 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/16(木) 15:27:02 ID:???
うめ

948 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/16(木) 15:56:13 ID:???
アビィッ!

949 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/16(木) 16:20:38 ID:???
うめ

950 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/16(木) 16:22:26 ID:jJtA1w4M
ID表示進行で来なくなったスレも新シャア板にはあるぞ?
無視&表示で良かろ。

951 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/16(木) 18:35:33 ID:???
?

952 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/16(木) 19:24:16 ID:???
さて、次スレどうする。
9月まで待ってからたてるか?

953 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/16(木) 19:30:34 ID:???
今は無きPPスレの住人が作った避難所があるからそこに行けばいいんじゃね?

954 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/18(土) 00:28:18 ID:???
索敵開始・・・・

955 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/19(日) 20:44:13 ID:???
PPスレとクルーゼスレが復活したよ
PPスレは崩壊したと見ていいだろうけどね
一応避難所があるから保健代わりに建ててくるわ

956 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/19(日) 21:57:00 ID:???
>>931に回答きてるよ。向こうとしては一時的な間借りならなんとか……らしい。
出来れば自力で立ててくれ、だって。

957 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/21(火) 10:51:18 ID:???
保守

958 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/21(火) 10:54:54 ID:???
http://www.youtube.com/watch?v=vZit_Da9e-Y
http://www.youtube.com/watch?v=1fZnCL7hJks

959 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/22(水) 20:40:41 ID:???
そろそろ夏も終わりかな?


960 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/24(金) 14:09:44 ID:HczZxNAG
うめ

961 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/24(金) 14:14:13 ID:HczZxNAG
うめ

962 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/24(金) 14:22:23 ID:HczZxNAG
うめ

963 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/24(金) 14:38:26 ID:HczZxNAG
うめ

964 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/24(金) 14:42:33 ID:HczZxNAG
うめ

965 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/24(金) 14:50:11 ID:???
次スレ立ててから埋めようぜ
スレタイどうするよ?

ジオン公国が種・種死世界にきたら5−独立戦争

とかか?

966 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/24(金) 14:50:58 ID:HczZxNAG
うめ

967 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/24(金) 16:57:50 ID:PnieP3ik
ジーク・ジオン

968 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/24(金) 18:29:36 ID:???
sage進行でいくべ
他はそれで平然とやってるし

969 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/24(金) 22:04:03 ID:???
>>965
いきなり覇者に飛んでも面白いかも名

970 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/25(土) 00:00:25 ID:HczZxNAG
あげ

971 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/25(土) 08:40:36 ID:wIDGhQI0
うめ

972 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/25(土) 12:13:24 ID:wIDGhQI0
うめ

973 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/25(土) 13:00:27 ID:wIDGhQI0
うめ

974 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/25(土) 20:11:23 ID:wIDGhQI0
うめ

975 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/25(土) 22:55:39 ID:wIDGhQI0
うめ

976 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/25(土) 23:31:52 ID:wIDGhQI0
うめ

977 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/26(日) 03:52:56 ID:???
http://www.youtube.com/watch?v=IDVNNlbVPUw

http://www.youtube.com/watch?v=sVxxoDG1lTA

978 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/26(日) 10:49:45 ID:???
うめ

979 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/26(日) 11:18:56 ID:???
うめ

980 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/26(日) 11:28:05 ID:???
うめ

981 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/26(日) 11:34:54 ID:???
うめ

982 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/26(日) 11:35:01 ID:???
ジオン公国が種・種死世界にきたら5−独立戦争記
http://anime2.2ch.net/test/read.cgi/shar/1188095616/l50

983 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/26(日) 14:10:28 ID:rwvkgL/g
ザーービッ(ビッ)
ザーービッ(ビッ)
ザーービッ(ビッ)


984 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/26(日) 17:18:48 ID:???
otu

985 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/26(日) 19:14:19 ID:???
ジーク・ジオン

986 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/27(月) 10:13:02 ID:???
次スレに期待

987 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/27(月) 23:50:43 ID:???
ひっそりと連合の反撃に期待しつつ埋め

988 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/28(火) 23:01:15 ID:???
ビグザム量産の暁には連合などものの数ではない。

989 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/30(木) 00:53:18 ID:???
1000

990 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/30(木) 05:10:01 ID:???
我々は一人の英雄を失った。しかし、これは敗北を意味するのか?否!始まりなのだ!
地球連邦に比べ、我がジオンの国力は30分の1以下である。
にもかかわらず今日まで戦い抜いてこられたのは何故か?

991 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/30(木) 05:11:04 ID:???
諸君!我がジオン公国の戦争目的が正義だからだ。これは諸君らが一番知っている。
我々は地球を追われ、宇宙移民者にさせられた。
そして、一握りのエリートらが宇宙にまで膨れ上がった地球連邦を支配して50余年、
宇宙に住む我々が自由を要求して何度踏みにじられたか。

992 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/30(木) 05:12:24 ID:???
ジオン公国の掲げる人類一人一人の自由のための戦いを神が見捨てるはずはない。
私の弟!諸君らが愛してくれたガルマ・ザビは死んだ。
何故だ!?

993 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/30(木) 05:13:30 ID:???
























「坊やだからさ」

994 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/30(木) 05:17:36 ID:???
新しい時代の覇権を選ばれた国民が得るは、歴史の必然である。
ならば、我らは襟を正し、この戦局を打開しなければならぬ。
我々は過酷な宇宙空間を生活の場としながらも共に苦悩し、錬磨して今日の文化を築き上げてきた。

995 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/30(木) 05:22:58 ID:???
かつて、ジオン・ダイクンは人類の革新は宇宙の民たる我々から始まると言った。
しかしながら地球連邦のモグラ共は、自分たちが人類の支配権を有すると増長し我々に抗戦する。

996 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/30(木) 05:23:37 ID:???
諸君の父も、子もその連邦の無思慮な抵抗の前に死んでいったのだ!
この悲しみも怒りも忘れてはならない!それを、ガルマは!死をもって我々に示してくれた!

997 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/30(木) 05:24:09 ID:???
諸君の父も、子もその連邦の無思慮な抵抗の前に死んでいったのだ!
この悲しみも怒りも忘れてはならない!それを、ガルマは!死をもって我々に示してくれた!

998 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/30(木) 05:41:01 ID:???
我々は今、この怒りを結集し、連邦軍に叩きつけて、初めて真の勝利を得ることができる。
この勝利こそ、戦死者全てへの最大の慰めとなる。

999 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/30(木) 05:42:03 ID:???
国民よ立て!悲しみを怒りに変えて、立てよ!国民よ!
我らジオン国国民こそ選ばれた民であることを忘れないでほしいのだ。
優良種である我らこそ人類を救い得るのである。ジーク・ジオン!

1000 :通常の名無しさんの3倍:2007/08/30(木) 05:43:11 ID:???
>>1000ならジオン勝利

1001 :1001:Over 1000 Thread
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     ゚      新しいスレッドを立ててくださいです。。。
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