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【2次】漫画SS総合スレへようこそpart51【創作】

121 :最強伝説の戦士 黒沢:2007/08/26(日) 13:16:55 ID:oBYr9vfA0
「……そんな……」
黒沢が未確認生命体第2号になった経緯と現状を知り、たたでさえ色濃く疲労を浮かべて
いた野明の顔から、更にみるみる血の気が引いていく。
「あ、あ、あたしのせいだ……あの時、あたしを1号から護る為に……昨日だって、逃げろと
言ってくれたのをあたしが踏み止まって、そのせいで黒沢さんはあの場で変身することに
なって……通報されて、包囲されて、撃たれた……何もかも全部、あたしのせい……」
「あ、あの、泉さん?」
紙のように白くなった顔、焦点の合わぬ瞳でブツブツ言っている野明の前で、浅井が
手を振ってみる。が野明にはそれが見えていない。
「そういえば……黒沢さんは1号とも3号とも戦って、両方まだ生きてる……もし、
その二匹が黒沢さんを見つけたら……二匹がかりで襲われたら……!」
一対一でも劣勢だったのだ。二対一では勝ち目はない。しかもその戦いの場に警察が
駆けつけたりしたら、二匹がかりで傷つけられたところにまた一斉射撃を喰らうことになる。
そうなったらもう、確実に黒沢は死ぬ。殺される。
野明の脳裏に、あの日の惨劇が蘇った。あの日、大勢の人が殺された現場で何も
できなかった野明。そして今また、野明を護る為に己が身を捨てて戦ってくれた黒沢が、

『オレ、あんたのこと忘れない。あんたの顔も、声も、言葉も、してくれたことも、全部。
絶対忘れない……さよならだ』

「だ、だめ……やめて、そんなの……」
力なく震える野明が、力いっぱい両の拳を握った。
こうなったら1号・3号や警察より先に何とかするしかない。しかしどちらも説得は不可能。
となれば残された道は実力行使のみ。無論、警察組織の力は借りられない。自分一人でだ。
「……浅井さん。もし黒沢さんに連絡がついたら、伝えておいて下さい。もう二度と、
未確認生命体とは戦わないようにと。そしてあたしが、こう言っていたと」
お礼の言葉で足りることではない。謝って許して貰えるような事態ではない。けど、せめて。
「ありがとう……ごめんなさい、と」
浅井の返事を待たず、野明は踵を返して走り去った。

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